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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175403
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】展示台
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/11 20060101AFI20241211BHJP
   A47F 5/10 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
A47F5/11
A47F5/10 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093173
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100177644
【弁理士】
【氏名又は名称】児玉 和樹
(72)【発明者】
【氏名】仲井間 祥吾
(72)【発明者】
【氏名】田邉 航平
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118AA21
3B118DA24
3B118GA08
3B118GA24
3B118GA26
3B118GA33
3B118GA34
(57)【要約】
【課題】製造コストを低減しつつ、良好な美粧性を担保することができる展示台を提供する。
【解決手段】
展示台1は、一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とを交互に連ねて形成される筒体2と、一対の第1側壁10の上端に連設される一対の外装壁4,5と、を備え、筒体2は、一対の第2側壁11を内側に向けて二重に折り畳むことで平坦に形成される折畳形態と、一対の第2側壁11を開くことで筒状に形成される展開形態F12と、の間で変形可能に構成され、一対の外装壁4,5は、筒体2を折畳形態とした状態で、裏面を外側に向けるように一対の第1側壁10に対して折り返されて一対の第1側壁10の表面を覆う覆設形態と、筒体2を展開形態F12とした状態で、表面を外側に向けるように一対の第1側壁10に対して折り返され、筒体2の上面開口部を閉じるように重ねられて棚部6を形成する置棚形態F22と、の間で変形可能に構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の第1側壁(10)と一対の第2側壁(11)とを交互に連ねて形成される筒体(2)と、
一対の前記第1側壁の上端に連設される一対の外装壁(4,5)と、を備え、
前記筒体は、
一対の前記第2側壁を内側に向けて二重に折り畳むことで平坦に形成される折畳形態(F11)と、
一対の前記第2側壁を開くことで筒状に形成される展開形態(F12)と、の間で変形可能に構成され、
一対の前記外装壁は、
前記筒体を前記折畳形態とした状態で、裏面(9C)を外側に向けるように一対の前記第1側壁に対して折り返されて一対の前記第1側壁の表面(9B)を覆う覆設形態(F21)と、
前記筒体を前記展開形態とした状態で、表面(9B)を外側に向けるように一対の前記第1側壁に対して折り返され、前記筒体の上面開口部を閉じるように重ねられて棚部(6)を形成する置棚形態(F22)と、の間で変形可能に構成されることを特徴とする展示台。
【請求項2】
一対の前記外装壁の何れか一方の前記外装壁には、前記第1側壁との連設部分である上端を除いた周縁部に少なくとも1つの固定片(43~45)が連設され、
一対の前記外装壁を前記覆設形態とした状態で、前記固定片は、一対の前記外装壁の何れか他方の前記外装壁に固定され、前記筒体を前記折畳形態に保持することを特徴とする請求項1に記載の展示台。
【請求項3】
前記固定片は、分断線(46~48)を介して一方の前記外装壁に連設されていることを特徴とする請求項2に記載の展示台。
【請求項4】
前記分断線に沿って一方の前記外装壁から分離された前記固定片は、他方の前記外装壁に接続された状態に維持され、他方の前記外装壁が前記棚部を形成する場合に、前記展開形態とされた前記筒体の内部に収容されることを特徴とする請求項3に記載の展示台。
【請求項5】
前記筒体の内部で一対の前記第1側壁の間に架設され、前記筒体を前記折畳形態とした状態で二重に折り畳まれ、前記筒体を前記展開形態とした状態で開かれて前記棚部を支持する補強壁(31)を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の展示台。
【請求項6】
前記外装壁は、
前記第1側壁の上端に連設され、前記置棚形態とされた状態で、前記第1側壁に対して内側に折り返されて前記第1側壁の上部の裏面に対向する第1内側壁(13)と、
前記第1内側壁の先端に連設され、前記置棚形態とされた状態で、前記第1内側壁に対して逆折りされて前記補強壁に支持される前記棚部を構成する棚壁(40,41,50)と、を有していることを特徴とする請求項5に記載の展示台。
【請求項7】
一対の前記第2側壁の上端に連設され、前記筒体を前記折畳形態とした状態で一対の前記第2側壁の裏面に重なり一対の前記第2側壁と共に二重に折り畳まれ、前記筒体を前記展開形態とした状態で一対の前記第2側壁と共に開かれる一対の補強片(14)を更に備え、
前記補強片は、
前記第2側壁の上端に連設され、前記第2側壁に対して内側に折り返されて前記第2側壁の上部の裏面に対向する第2内側壁(17)と、
前記第2内側壁の先端に連設され、前記筒体を前記展開形態とした状態で、前記第2内側壁に対して逆折りされて前記補強壁の上端に載せられる棚片(18)と、を有していることを特徴とする請求項6に記載の展示台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の展示(陳列)に使用される展示台に関する。
【背景技術】
【0002】
折り畳み状態および展開状態の間で変形可能な本体と、折り畳み状態の本体を収容する箱体と、を備えた陳列台システムが知られている(特許文献1)。また、陳列台システムには、展開状態の本体と箱体を一体化するための側板、奥板、押さえ板、支持板等を備えている。箱体は、本体と一体化した状態で、陳列台の天板を形成する天板部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-198423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した陳列台システムでは、箱体を本体と一体化させることで、箱体が廃棄物になることを防止しているが、本体と箱体とを別々に製造しなければならず、陳列台システムの製造コストを低減させることが困難であった。また、上記した陳列台システムは、折り畳み状態とした本体を箱体に収容した形態で、輸送されたり保管されたりするため、箱体の表面に傷や汚れ等が付くことが多かった。箱体の一部である天板部は箱体の表面に露出しているため、天板部に傷や汚れ等が付くと、陳列台の美粧性が損なわれるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情を考慮し、製造コストを低減しつつ、良好な美粧性を担保することができる展示台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る展示台は、一対の第1側壁と一対の第2側壁とを交互に連ねて形成される筒体と、一対の前記第1側壁の上端に連設される一対の外装壁と、を備え、前記筒体は、一対の前記第2側壁を内側に向けて二重に折り畳むことで平坦に形成される折畳形態と、一対の前記第2側壁を開くことで筒状に形成される展開形態と、の間で変形可能に構成され、一対の前記外装壁は、前記筒体を前記折畳形態とした状態で、裏面を外側に向けるように一対の前記第1側壁に対して折り返されて一対の前記第1側壁の表面を覆う覆設形態と、前記筒体を前記展開形態とした状態で、表面を外側に向けるように一対の前記第1側壁に対して折り返され、前記筒体の上面開口部を閉じるように重ねられて棚部を形成する置棚形態と、の間で変形可能に構成される。
【0007】
この場合、一対の前記外装壁の何れか一方の前記外装壁には、前記第1側壁との連設部分である上端を除いた周縁部に少なくとも1つの固定片が連設され、一対の前記外装壁を前記覆設形態とした状態で、前記固定片は、一対の前記外装壁の何れか他方の前記外装壁に固定され、前記筒体を前記折畳形態に保持するとよい。
【0008】
この場合、前記固定片は、分断線を介して一方の前記外装壁に連設されているとよい。
【0009】
この場合、前記分断線に沿って一方の前記外装壁から分離された前記固定片は、他方の前記外装壁に接続された状態に維持され、他方の前記外装壁が前記棚部を形成する場合に、前記展開形態とされた前記筒体の内部に収容されるとよい。
【0010】
この場合、前記筒体の内部で一対の前記第1側壁の間に架設され、前記筒体を前記折畳形態とした状態で二重に折り畳まれ、前記筒体を前記展開形態とした状態で開かれて前記棚部を支持する補強壁を更に備えているとよい。
【0011】
この場合、前記外装壁は、前記第1側壁の上端に連設され、前記置棚形態とされた状態で、前記第1側壁に対して内側に折り返されて前記第1側壁の上部の裏面に対向する第1内側壁と、前記第1内側壁の先端に連設され、前記置棚形態とされた状態で、前記第1内側壁に対して逆折りされて前記補強壁に支持される前記棚部を構成する棚壁と、を有しているとよい。
【0012】
この場合、一対の前記第2側壁の上端に連設され、前記筒体を前記折畳形態とした状態で一対の前記第2側壁の裏面に重なり一対の前記第2側壁と共に二重に折り畳まれ、前記筒体を前記展開形態とした状態で一対の前記第2側壁と共に開かれる一対の補強片を更に備え、前記補強片は、前記第2側壁の上端に連設され、前記第2側壁に対して内側に折り返されて前記第2側壁の上部の裏面に対向する第2内側壁と、前記第2内側壁の先端に連設され、前記筒体を前記展開形態とした状態で、前記第2内側壁に対して逆折りされて前記補強壁の上端に載せられる棚片と、を有しているとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、展示台の製造コストを低減しつつ、良好な美粧性を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る展示台(輸送形態)を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る展示台(使用形態)を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る展示台の筒体のブランクを示す平面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る展示台の補強体のブランクを示す平面図である。
図5A】本発明の一実施形態に係る展示台の一方の外装壁のブランクを示す平面図である。
図5B】本発明の一実施形態に係る展示台の他方の外装壁のブランクを示す平面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る展示台の筒体および補強体の組立手順を説明する斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係る展示台の外装壁の取付手順を説明する斜視図である。
図8】本発明の一実施形態に係る展示台(輸送形態)を示す平面図である。
図9】本発明の一実施形態に係る展示台の筒体を展開形態に変形した状態を示す斜視図である。
図10】本発明の一実施形態に係る展示台の他方の外装壁を置棚形態に変形する過程を示す斜視図である。
図11】本発明の一実施形態に係る展示台の他方の外装壁を置棚形態に変形した状態を示す斜視図である。
図12】本発明の一実施形態に係る展示台の一方の外装壁を置棚形態に変形する過程を示す斜視図である。
図13図2のXIII-XIII断面図である。
図14】本発明の一実施形態の第1変形例に係る展示台の筒体のブランクを示す平面図である。
図15】本発明の一実施形態の第2変形例に係る展示台の一方の外装壁のブランクを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、展示台を使用する状態での方向や位置を基準にしている。
【0016】
[展示台]
図1ないし図5A図5Bを参照して、実施形態に係る展示台1について説明する。図1は展示台1(輸送形態F1)を示す斜視図である。図2は展示台1(使用形態F2)を示す斜視図である。図3は筒体2のブランク2Aを示す平面図である。図4は補強体3のブランク3Aを示す平面図である。図5Aおよび図5Bは一対の外装壁4,5のブランク4A,5Aを示す平面図である。
【0017】
展示台1は、輸送形態F1(図1参照)から使用形態F2(図2参照)に変形され、例えば、店頭において商品(図示せず)を展示(陳列)するために使用される。輸送形態F1は、展示台1を輸送したり保管したりする際の形態である。輸送形態F1にされた展示台1は、平坦な厚板状に形成されている。使用形態F2は、展示台1を店舗の床に設置する際の形態である。使用形態F2にされた展示台1は、天面を閉塞された略角筒状に形成されている。なお、使用形態F2にされた展示台1を再び輸送形態F1に変形することもできる。
【0018】
展示台1は、筒体2と、補強体3と、一対の外装壁4,5と、を備えている。筒体2は、図3に示すブランク2Aを2つ組み合わせることで形成される。補強体3は、図4に示すブランク3Aから組み立てられる。一対の外装壁4,5は、図5Aおよび図5Bに示すブランク4A,5Aによって形成される。これらのブランク2A,3A,4A,5Aは、それぞれ1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9B(表面)と裏ライナ9C(裏面)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図示は省略するが、ブランク2Aと外装壁4,5との表ライナ9B(表面)には、模様(色彩のみも含む。)や図柄等が印刷されている。また、本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
【0019】
[筒体のブランク]
図3に示すように、筒体2のブランク2Aは、第1側壁10と、第2側壁11と、筒継代片12と、第1内側壁13と、補強片14と、を有している。なお、筒体2を構成する2つのブランク2Aは同一形状であるため、図3では1つのブランク2Aのみを示し、以下、主に1つのブランク2Aについて説明する。
【0020】
<第1側壁、第2側壁、筒継代片>
第1側壁10は、流れ方向を長辺とする略長方形状に形成され、筒体2の正面または背面を構成する。第2側壁11は、第1折曲線L1を介して第1側壁10の流れ方向(左右方向)の一端に連設されている。第2側壁11は、第1側壁10よりも流れ方向に幅狭く、段方向(上下方向)を長辺とする略長方形状に形成されている。第2側壁11は、筒体2の左側面または右側面を構成する。第2側壁11の流れ方向(前後方向)の略中央には、段方向(上下方向)に延びるヒンジ線H1が形成されている。筒継代片12は、第2折曲線L2を介して第2側壁11の流れ方向の一端に連設されている。
【0021】
<第1内側壁>
第1内側壁13は、2本の第3折曲線L3を介して第1側壁10の段方向の一端(上端)に連設されている。2本の第3折曲線L3は、段ボールシートの厚み程度の間隔で互いに平行に流れ方向に伸長している。2本の第3折曲線L3の間には、第1側壁10と第1内側壁13とを接続する第1額縁部15が形成されている。第1内側壁13は流れ方向に細長い略長方形状に形成され、第1内側壁13の段方向の寸法(高さ)は第1側壁10の段方向の寸法(高さ)よりも十分に短く設定されている。第1内側壁13の自由端部には、一対の凹部13Aが互いに流れ方向に離れた位置に凹設されている。
【0022】
<補強片>
補強片14は、2本の第3折曲線L3を介して第2側壁11の段方向の一端(上端)に連設されている。2本の第3折曲線L3の間には、第2側壁11と補強片14とを接続する第2額縁部16が形成されている。補強片14は、第2額縁部16を介して第2側壁11の上端に連設される第2内側壁17と、第4折曲線L4を介して第2内側壁17の段方向の先端に連設される棚片18と、を有している。第2内側壁17は、流れ方向に長い略長方形状に形成され、第2内側壁17の段方向の寸法(高さ)は第1内側壁13の高さと略同等とされている。棚片18は、第2内側壁17から段方向に離れるに従って流れ方向に幅狭くなる略台形状に形成されている。棚片18の段方向の寸法(左右方向の長さ)は、第1側壁10の流れ方向の寸法の半分未満とされている。
【0023】
補強片14(第2内側壁17、棚片18)の流れ方向の略中央には、段方向に延びる分割線20が形成されている。分割線20は、補強片14(第2内側壁17、棚片18)を流れ方向に略二等分にする切れ目である。第2内側壁17を分割する分割線20は、略隙間のない切れ目である。棚片18を分割する分割線20は、僅かに隙間を開けた溝状に形成されている。棚片18の先端側では、分割線20が隙間を広くするように傾斜している。棚片18の根元側には、略長方形状の棚開口部21が穿設されている。棚開口部21は、分割線20を段方向に広げるかのように形成されている。棚開口部21は、第4折曲線L4を僅かに超えて第2内側壁17にも形成されている。
【0024】
なお、符号を省略しているが、第1側壁10、筒継代片12および第1内側壁13には、展示台1の組み立て時に接着位置を指標するマーク(目印)が形成されている。マークは、例えば、段ボールシートを、表ライナ9Bを残して裏ライナ9C側から厚み方向に切断した半切線である。また、第1~第3折曲線L1~L3およびヒンジ線H1は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。また、第4折曲線L4は、汎用罫線上に切目を入れたリード罫である。上記した各折曲線等は、汎用罫線やリード罫に限らず、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
【0025】
[補強壁のブランク]
図4に示すように、補強体3のブランク3Aは、第1固定壁30と、一対の補強壁31と、一対の第2固定壁32と、を有している。なお、一対の補強壁31および一対の第2固定壁32は、第1固定壁30を中心にして流れ方向に線対称となる形状であるため、本亜明細書では、主に1つの補強壁31および1つの第2固定壁32について説明する。
【0026】
<第1固定壁>
第1固定壁30は流れ方向に長い略長方形状に形成され、第1固定壁30の段方向の寸法(高さ)は第1側壁10の段方向の寸法(高さ)の略半分に設定されている。なお、第1固定壁30の段方向(上下方向)の両端には、流れ方向(左右方向)の中央を指標する略三角形状の切り欠きが形成されている。
【0027】
<補強壁>
一対の補強壁31は、第5折曲線L5を介して第1固定壁30の流れ方向の両端に連設されている。補強壁31は、第1固定壁30よりも段方向に長い略長方形状に形成され、段方向の他方(下側)のみを第1固定壁30に接続させている。補強壁31の段方向の寸法は第2側壁11の段方向の寸法よりも短く、補強壁31の流れ方向の寸法は第2側壁11の流れ方向の寸法よりも長く設定されている。補強壁31の流れ方向の略中央には、段方向(上下方向)に延びる補強ヒンジ線H2が形成されている。
【0028】
<第2固定壁>
一対の第2固定壁32は、第6折曲線L6を介して一対の補強壁31の流れ方向の両端に連設されている。第2固定壁32は、補強壁31と同一の高さとなる略長方形状に形成されている。第2固定壁32の流れ方向の寸法は、第1固定壁30の流れ方向の略半分に設定されている。
【0029】
なお、一対の補強壁31と一対の第2固定壁32との段方向の一端(上端)は、流れ方向の中央側から外側に向かって段方向の他方(下方)に僅かに傾斜している。また。第5~第6折曲線L5~L6および補強ヒンジ線H2は、リード罫であるが、これに限らず、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
【0030】
[一方の外装壁のブランク]
図5Aに示すように、一方の外装壁4のブランク4Aは、第1棚壁40と、第2棚壁41と、第1接続片42と、一対の第1固定片43と、一対の第2固定片44と、第3固定片45と、を有している。なお、一対の第1固定片43および一対の第2固定片44は、それぞれ、図5Aにおいて左右対称に形成されているため、本明細書では、主に、1つの第1固定片43および1つの第2固定片44について説明する。
【0031】
<第1棚壁、第2棚壁>
第1棚壁40は、流れ方向を長辺とする略長方形状に形成されている。第1棚壁40の段方向の寸法は、第2側壁11の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定され、第1棚壁40の流れ方向の寸法は、第1側壁10の流れ方向の寸法よりも僅かに短く設定されている。第2棚壁41は、第7折曲線L7を介して第1棚壁40の段方向の一端に連設されている。第2棚壁41は、第1棚壁40と流れ方向の寸法を同一とする略長方形状に形成されている。第2棚壁41の段方向の寸法は、第1棚壁40の段方向の寸法よりも短く設定されている。第1棚壁40には、第7折曲線L7に沿って一対の凸部40Aが形成されている。一対の凸部40Aは、第1内側壁13の一対の凹部13A(図3参照)に対応するように互いに流れ方向に離れた位置に形成されている。また、第1棚壁40と第2棚壁41との境界部分(第7折曲線L7)の流れ方向の一端部には、略半円形状の引出凹部40Bが切り欠かれている。
【0032】
<第1接続片>
第1接続片42は、第8折曲線L8を介して第1棚壁40の段方向の他端に連設されている。第1接続片42は、第1内側壁13と概ね同等の略長方形状に形成されている。なお、符号を省略しているが、第1接続片42の段方向の自由端には、流れ方向(左右方向)の中央を指標する略三角形状の切り欠きが形成されている。
【0033】
<第1固定片>
一対の第1固定片43は、第1分断線46を介して第1棚壁40の流れ方向の両端に連設されている。第1分断線46は、例えば、複数の略へ字状の切目を略等間隔に並べたジッパーである。第1固定片43は、第1棚壁40よりも十分に小さな略長方形状に形成され、第1棚壁40の段方向の中間辺りから流れ方向の外側に延設されている。第1固定片43は、第1棚壁40との接続部分よりも段方向に長く形成されている。このため、第1分断線46の全長は、第1固定片43の段方向の長さよりも短くなっている。
【0034】
また、第1固定片43は、第1分断線46を介して第1棚壁40に連設される第1端面部43Aと、第1外折線L11を介して第1端面部43Aに連設される第1固定面部43Bと、を有している。第1端面部43Aは、第1分断線46と第1外折線L11との間で略帯状に形成されている。第1固定面部43Bは、第1端面部43Aよりも流れ方向に幅広い略長方形状に形成されている。第1端面部43Aは第1固定面部43Bよりも段方向の一方に僅かに延出し、第1端面部43Aの段方向の一端部に第1タブ43Cが形成されている。また、第1端面部43Aには、第1分断線46と第1外折線L11との間隔の略中央に第1中折線L21が形成されている。第1中折線L21および第1外折線L11は、第1分断線46よりも長く形成されている。第1分断線46、第1中折線L21および第1外折線L11は、互いに略平行に形成され、流れ方向に等間隔に配置されている。
【0035】
<第2固定片>
一対の第2固定片44は、第2分断線47を介して第2棚壁41の流れ方向の両端に連設されている。第2分断線47は、第1分断線46と同様のジッパーである。第2固定片44は、第1固定片43と略同等の略長方形状に形成され、第2棚壁41の段方向の一方に寄った位置で接続されている。第2固定片44は、第2分断線47を介して第2棚壁41に連設される第2端面部44Aと、第2外折線L12を介して第2端面部44Aに連設される第2固定面部44Bと、を有している。第2端面部44Aは、第1端面部43Aと略同様であり、第2分断線47と第2外折線L12との間で略帯状に形成され、段方向の一端部に第2タブ44Cを有している。第2端面部44Aには、第2分断線47や第2外折線L12と段方向に略同じ長さとなる第2中折線L22が形成されている。第2分断線47、第2外折線L12および第2中折線L22は、互いに略平行に形成され、流れ方向に略等間隔に配置されている。第2分断線47、第2外折線L12および第2中折線L22は、それぞれ、第1分断線46、第1外折線L11および第1中折線L21を延長した線上に配置されている。第2固定面部44Bは、第1固定面部43Bと略同一形状に形成されている。
【0036】
<第3固定片>
第3固定片45は、第3分断線48を介して第2棚壁41の段方向の一端(自由端)に連設されている。第3分断線48は、第1分断線46と同様のジッパーである。第3固定片45は、流れ方向に長い略長方形状に形成され、第2棚壁41の流れ方向の中間辺りから段方向の外側に延設されている。第3固定片45の流れ方向の寸法は、補強体3の第1固定壁30(図4参照)の流れ方向の寸法よりも若干短く設定されている。第3固定片45は、第3分断線48を介して第2棚壁41に連設される第3端面部45Aと、第3外折線L13を介して第3端面部45Aに連設される第3固定面部45Bと、を有している。第3端面部45Aは、第1端面部43Aと略同様であり、第3分断線48と第3外折線L13との間で略帯状に形成され、流れ方向の一端部に第3タブ45Cを有している。第3端面部45Aには、第3分断線48や第3外折線L13と流れ方向に略同じ長さとなる第3中折線L23が形成されている。第3分断線48、第3中折線L23および第3外折線L13は、互いに略平行に形成され、段方向に等間隔に配置されている。第3固定面部45Bは、流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。
【0037】
なお、第1~第3分断線46~48は、第1~第3タブ43C~45C側からこれとは反対側に向かって第1~第3固定片43~45を切断する機能を有している。第1~第3分断線46~48は、ジッパーであったが、これに限らず、例えば、ミシン線や半切り線等、段ボールシートを分断(切断)することができる構造であれば如何なるものでもよい。また、第7~第8折曲線L7~L8、第1~第3外折線L11~L13および第1~第3中折線L21~L23は、リード罫であるが、これに限らず、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
【0038】
[外装壁(2)のブランク]
図5Bに示すように、外装壁5のブランク5Aは、第3棚壁50と、差込壁51と、第2接続片52と、を有している。
【0039】
<第3棚壁、差込壁、第2接続片>
第3棚壁50は、全体として第1棚壁40と同等の略長方形状に形成されている。差込壁51は、第9折曲線L9を介して第3棚壁50の段方向の一端に連設されている。差込壁51は、全体として第2棚壁41と同等の略長方形状に形成されている。第2接続片52は、第10折曲線L10を介して第3棚壁50の段方向の他端に連設されている。第2接続片52は、第1接続片42と概ね同等の略長方形状に形成されている。第3棚壁50の流れ方向の略中央には、第9折曲線L9に近接して略半円状の引出切目50Bが入れられている。第3棚壁50には、第10折曲線L10に沿って一対の凸部50Aが形成されている。一対の凸部50Aは、第1内側壁13の一対の凹部13A(図3参照)に対応するように互いに流れ方向に離れた位置に形成されている。なお、符号を省略しているが、第2接続片52の段方向の自由端には、接続位置を指標する略三角形状の切り欠きが一対形成されている。
【0040】
第3棚壁50の流れ方向の両側には、一対の第1切欠き部53が凹設されている。各第1切欠き部53は、上記した第1固定片43の第1固定面部43Bよりも一回り大きな略長方形状に形成されている。差込壁51の流れ方向の両側(両角部)には、一対の第2切欠き部54が凹設されている。各第2切欠き部54は、上記した第2固定片44の第2固定面部44Bよりも一回り大きな略長方形状に形成されている。また、差込壁51の段方向の一端(自由端)には、第3切欠き部55が凹設されている。第3切欠き部55は、上記した第3固定片45の第3固定面部45Bよりも一回り大きな略長方形状に形成されている。
【0041】
なお、第9折曲線L9は汎用罫線であり、第10折曲線L10はリード罫であるが、これらに限らず、段ボールシートを所望の向きに折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
【0042】
[展示台の組立]
次に、図6および図7を参照して、展示台1の組立手順の一例について説明する。図6は筒体2および補強体3の組立手順を説明する斜視図である。図7は外装壁4,5の取付手順を説明する斜視図である。
【0043】
展示台1は、上記したブランク2A~5Aを適宜折り曲げたり、接合(接着)したりすることで組み立てられる。ここでは、一例として、作業者が手作業で展示台1を組み立てる場合について説明する。なお、本明細書では、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げることを「正折り」と呼び、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げることを「逆折り」と呼ぶこととする。また、各部の接合(接着)には、ホットメルト接着剤、エマルジョン系接着剤、両面テープ、粘着テープ(片面粘着)等が使用することができる。
【0044】
<筒体の組み立て>
作業者は、2つのブランク2Aの第2側壁11を第1側壁10の裏面に重ねるように第1折曲線L1に沿って正折りする。作業者は、一方(他方)のブランク2Aの筒継代片12の表面を、他方(一方)のブランク2Aの第1側壁10の裏面に接着する。これにより、一対の第1側壁10と一対の第2側壁11とを交互に連ねた筒体2が形成される。また、作業者は、一対の第2側壁11を第2折曲線L2に沿って略直角に正折りし、筒体2(展開形態F12)を角筒状にする(図6参照)。また、作業者は、各補強片14(第2額縁部16および第2内側壁17)を2本の第3折曲線L3に沿って筒体2の内側に折り返し、各補強片14を第2側壁11の裏面に重ねる(図6参照)。
【0045】
<補強体の組み立て>
作業者は、ブランク3Aの一対の補強壁31を第5折曲線L5に沿って略直角に正折りし、一対の第2固定壁32を第6折曲線L6に沿って略直角に正折りし、一対の第2固定壁32の先端同士を突き合わせる。これにより、概ね角筒状となる補強体3が形成される(図6参照)。
【0046】
<補強体の取り付け>
次に、作業者は、各補強壁31を二重に折り畳むように補強ヒンジ線H2に沿って逆折りし、補強体3を前後方向に潰し、角筒状の筒体2の内部に挿入する(図7参照)。そして、作業者は、筒体2と補強体3との下端を略一致させ、第1固定壁30の表面を一方(前方)の第1側壁10の裏面に接着し、一対の第2固定壁32の表面を他方(後方)の第1側壁10の裏面に接着する(図7参照)。第1固定壁30および一対の第2固定壁32は、左右方向の中央を第1側壁10の左右方向の中央に略一致させて接着される。以上によって、補強体3が筒体2に取り付けられる(図7参照)。なお、一対の補強壁31は、互いに接近するように補強ヒンジ線H2で「く」の字状に屈曲した状態とされている。また、一対の補強壁31の前端(第1固定壁30側)と一方(前方)の第1側壁10の裏面との間には、段ボールシート1枚分以上の隙間となる差込溝33が形成されている(図13も参照)。
【0047】
<外層壁の取り付け>
作業者は、ブランク4Aの第1接続片42の表面を筒体2の一方の第1内側壁13の裏面に接着し、ブランク5Aの第2接続片52の表面を筒体2の他方の第1内側壁13の裏面に接着する(図7参照)。これにより、一対の外装壁4,5が一対の第1側壁10の上端に連設される(後述する図9等参照)。なお、第1内側壁13が筒体2のブランク2Aに含まれていたが、一方の第1内側壁13は第1接続片42を介して第1棚壁40等に連設され、他方の第1内側壁13は第2接続片52を介して第3棚壁50等に連設されるため、一対の第1内側壁13は外装壁4,5の一部として捉えることもできる。また、第1棚壁40や第3棚壁50は、第1内側壁13の先端に連設されていると捉えることもできる。
【0048】
以上によって、展示台1の組み立てが完了する。なお、この状態では、ブランク2A~5Aを接合して一体にしただけであり、この後、展示台1は輸送形態F1(図1参照)に変形される。また、以上説明した展示台1の組立手順は一例であって、上記した手順に限らず、矛盾のない範囲で手順を入れ替えてもよい。
【0049】
[輸送形態への変形]
次に、図1および図8を参照して、組み立てた展示台1を輸送形態F1に変形する手順の一例について説明する。図8は展示台1(輸送形態F1)を示す平面図である。
【0050】
作業者は、角筒状にされた筒体2の一対の第2側壁11をヒンジ線H1に沿って逆折りし、筒体2を平坦に潰す。筒体2は、一対の第2側壁11を内側(左右方向の中央)に向けて二重に折り畳むことで平坦に形成される折畳形態F11になる。第2側壁11をヒンジ線H1で逆折りする過程で、補強片14は、分割線20で分離され、第2側壁11の裏面に重なった状態に維持される。筒体2を折畳形態F11とした状態で、補強片14は、第2側壁11の裏面に重なり第2側壁11と共に二重に折り畳まれる(図8参照)。補強片14は分割線20で分離されるため、第2側壁11のヒンジ線H1での折曲部分が補強片14に干渉することが防止される。
【0051】
また、第2側壁11をヒンジ線H1で逆折りする過程で、筒体2の内部で一対の第1側壁10の間に架設された補強壁31は、補強ヒンジ線H2に沿って更に逆折りされる。筒体2を折畳形態F11とした状態で、一対の補強壁31は、互いに補強ヒンジ線H2を接近させる向きに二重に折り畳まれる(図8参照)。一対の補強壁31は、一対の第2側壁11と同様に、左右方向の中央に向かって折り畳まれるため、一対の第2側壁11と干渉することが防止される。一対の補強壁31が折り畳まれた状態で、一対の補強ヒンジ線H2での折曲部分は互いに離間している(図8参照)。筒体2を折畳形態F11とした状態で、一対の第1側壁10は、二重に折り畳まれた第2側壁11、補強片14および補強壁31を挟み込んで対向する。
【0052】
作業者は、一対の外装壁4,5(第1内側壁13、第1額縁部15)を2本の第3折曲線L3に沿って筒体2の外側に折り返し、一対の外装壁4,5を一対の第1側壁10の表面に重ねる。一対の外装壁4,5は、裏面(裏ライナ9C)を外側に向けた状態で、一対の第1側壁10の略全面を覆う(図1参照)。このように、筒体2を折畳形態F11とした状態で、一対の外装壁4,5は、裏面を外側に向けるように一対の第1側壁10に対して折り返されて一対の第1側壁10の表面を覆う覆設形態F21になる。
【0053】
図1に示すように、作業者は、一方の外装壁4に連なる第1~第3固定片43~45を第1~第3分断線46~48と第1~第3外折線L11~L13とに沿って逆折りし、第1~第3固定面部43B~45Bを他方の外装壁5に切り欠かれた第1~第3切欠き部53~55に嵌め込む。第1~第3固定面部43B~45Bは、第1~第3切欠き部53~55の内側に配置されることで、他方の外装壁5(第3棚壁50や差込壁51)と略同一平面を構成する。作業者は、第1~第3固定面部43B~45Bと第1~第3切欠き部53~55の縁部とに渡るように粘着テープT(図1に示す二点鎖線を参照)を貼付する。このように、一対の外装壁4,5を覆設形態F21とした状態で、第1~第3固定片43~45は、他方の外装壁5に固定され、筒体2を折畳形態F11に保持する。換言すれば、一対の外装壁4,5が、第1~第3固定片43~45を介して連結される。
【0054】
なお、この状態で、第1~第3端面部43A~45Aは、一方の外装壁4から他方の外装壁5に架け渡され、折畳形態F11にされた筒体2の左右両端面および下端面に重なる。ところで、一対の第1側壁10、二重に折り畳まれた第2側壁11や補強壁31等は完全に一致するように重なるわけではないため、折畳形態F11にされた筒体2の左右両端面および下端面には凹凸ができる。そこで、本実施形態では、第1~第3端面部43A~45Aが、第1~第3中折線L21~L23に沿って適宜折れることで、筒体2の端面の凹凸に沿うように重ねることができる(図1参照)。
【0055】
以上によって、展示台1は、厚板状の輸送形態F1に変形される。輸送形態F1にされた展示台1では、第1側壁10(の表面)が裏面(裏ライナ9C)を外側にした外装壁4,5に覆い隠され、第2側壁11が内側に折り込まれているため、輸送形態F1にされた展示台1では、大部分に裏面が露出している。展示台1は、輸送形態F1にされた状態で輸送されたり保管されたりする。なお、輸送形態F1にされた展示台1を輸送する際、配達伝票等は、一対の外装壁4,5のいずれか一方の裏面に貼付されるとよい(図示せず)。
【0056】
[使用形態への変形]
次に、図2図9ないし図13を参照して、輸送形態F1(図1参照)にされた展示台1を使用形態F2に変形する手順の一例について説明する。展示台1は、例えば、輸送形態F1にされた状態で店舗に輸送(配達)され、店舗において輸送形態F1から使用形態F2に変形される。図9は筒体2を展開形態F12に変形した状態を示す斜視図である。図10は他方の外装壁5を置棚形態F22に変形する過程を示す斜視図である。図11は他方の外装壁5を置棚形態F22に変形した状態を示す斜視図である。図12は一方の外装壁4を置棚形態F22に変形する過程を示す斜視図である。図13は、図2のXIII-XIII断面図である。
【0057】
作業者は、輸送形態F1にされた展示台1の第1~第3固定片43~45を、第1~第3分断線46~48に沿って分断し、一方の外装壁4から分離する(図9参照(図9では第3固定片45は図示せず。))。第1~第3分断線46~48に沿って一方の外装壁4から分離された第1~第3固定片43~45は、粘着テープTを介して他方の外装壁5に接続された状態に維持される。なお、第1~第3固定片43~45を第1~第3分断線46~48で分断する際、作業者は、第1~第3タブ43C~45Cを摘まんで第1~第3固定片43~45を引っ張るとよい。
【0058】
作業者は、折畳形態F11にされた筒体2の一対の第1側壁10を前後方向に引き離し、ヒンジ線H1で逆折りされた第2側壁11を広げる(開く)。筒体2は、一対の第2側壁11を開くことで角筒状に形成される展開形態F12になる(図9参照)。筒体2を展開形態F12とした状態で、分割線20で二重に折り畳まれた補強片14は第2側壁11と共に開かれ、補強ヒンジ線H2で二重に折り畳まれた補強壁31も開かれる。なお、一対の補強壁31は、完全に伸びた状態にはならず、互いに補強ヒンジ線H2での折曲部を接近させるように屈曲している。
【0059】
次に、作業者は、補強片14全体を引き上げ、棚片18を第4折曲線L4に沿って逆折りしながら、第2内側壁17を2本の第3折曲線L3に沿って下方に正折りする(図9参照)。図9に示すように、第2内側壁17は、第2側壁11に対して内側に折り返されて第2側壁11の上部の裏面に対向する。棚片18は、第2内側壁17に対して逆折りされて補強壁31の上端に載せられる。なお、左方の棚片18は左方の補強壁31上に載せられ、右方の棚片18は右方の補強壁31上に載せられ、一対の棚片18の先端同士は離間している。
【0060】
次に、作業者は、他方(後方)の外装壁5(第1内側壁13)を引き上げ、差込壁51を第9折曲線L9に沿って正折りし、且つ第3棚壁50を第10折曲線L10に沿って逆折りしながら、第1内側壁13(第2接続片52)を2本の第3折曲線L3に沿って下方に正折りする(図10参照)。また、作業者は、差込壁51(第2~第3固定片44~45が接続された状態)を、一対の棚片18と前方の第1側壁10との間を通し、一対の補強壁31と前方の第1側壁10との間に形成された差込溝33に差し込む(図13も参照)。この際、一対の第1固定片43および一対の第2固定片44を、表面側(または裏面側でもよい。)に折り返しておくとよい(図10参照)。図11および図13に示すように、第1内側壁13(第2接続片52)は、後方の第1側壁10に対して内側に折り返されて第1側壁10の上部の裏面に対向する。第3棚壁50は、第1内側壁13(第2接続片52)に対して逆折りされ、一対の棚片18上に重なり、筒体2の上面開口部を概ね閉じる。第3棚壁50は、一対の棚片18を挟んで一対の補強壁31に支持される。第3棚壁50を補強壁31に支持させた後、作業者は、第3棚壁50の左右両側に固定された一対の第1固定片43を、一対の棚片18に開口した棚開口部21に押し込む。なお、第2接続片52に対して第3棚壁50を逆折りすることで、一対の凸部50Aが第2接続片52から抜け出すため、第2接続片52には一対の凹部52Aが開口する(図11参照)。また、第1固定片43が、棚片18の棚開口部21に押し込まれていたが、これに限らず、棚片18上に重ねるだけでもよい(図示せず)。
【0061】
次に、作業者は、一方(前方)の外装壁4(第1内側壁13)を引き上げ、第2棚壁41を第7折曲線L7に沿って略180度正折りし、且つ第1棚壁40を第8折曲線L8に沿って逆折りしながら、第1内側壁13(第1接続片42)を2本の第3折曲線L3に沿って下方に正折りする(図12参照)。図2および図13に示すように、第1内側壁13(第1接続片42)は、前方の第1側壁10に対して内側に折り返されて第1側壁10の上部の裏面に対向する。第2棚壁41は、第1棚壁40の下面に重なり、第1棚壁40は、第1内側壁13(第1接続片42)に対して逆折りされ、第2棚壁41を挟んで第3棚壁50上に重なる。第3棚壁50、第2棚壁41および第1棚壁40は、順次積層されて三重壁構造と成る棚部6を構成する(図13参照)。なお、第1棚壁40に対して第2棚壁41を折り返すことで、一対の凸部40Aが相対的に突出する(図12参照)。棚部6が構成された状態で、一対の凸部40Aは第2接続片52の一対の凹部52Aに係合する(図2参照)。
【0062】
以上のように、一対の外装壁4,5は、筒体2を展開形態F12とした状態で、表面を外側に向けるように一対の第1側壁10に対して折り返され、筒体2の上面開口部を閉じるように重ねられて棚部6を形成する置棚形態F22になる(図2参照)。なお、棚部6は、第1~第3棚壁40,41,50に加えて、一対の補強片14(棚片18)を含めて4重壁構造であると捉えてもよい(図13参照)。また、棚部6は、第1~第3棚壁40,41,50等に限らず、第1内側壁13および第2内側壁17、第1側壁10の上部および第2側壁11の上部を含むと捉えてもよい(図2および図13参照)。
【0063】
以上によって、展示台1は、使用形態F2に変形する(図2参照)。使用形態F2に変形した展示台1は店頭に設置され、展示台1の棚部6には商品が陳列(展示)される。使用形態F2にされた展示台1では、第1側壁10、第2側壁11、第1内側壁13、第2内側壁17および第1棚壁40、それぞれの表面(表ライナ9B)が露出している(図13参照)。つまり、使用形態F2にされた展示台1では、略全面に表面(表ライナ9B)が露出している。
【0064】
なお、展示台1は、輸送形態F1(図1参照)と使用形態F2(図2参照)との間で変形可能に構成されている。すなわち、筒体2は、折畳形態F11と展開形態F12との間で変形可能に構成され、一対の外装壁4,5は、覆設形態F21と置棚形態F22との間で変形可能に構成されている。外装壁5の差込壁51を筒体2から引き抜く際、作業者は、第1棚壁40(第2棚壁41)の右後角に形成された引出凹部40Bに指を掛けて第1棚壁40等を引き上げた後、第3棚壁50の引出切目50Bで囲まれた領域を指で押し込み、開いた穴に指を掛けて第3棚壁50を引き上げるとよい。ところで、輸送形態F1にされた展示台1を使用形態F2に変形する際、第1~第3固定片43~45を第1~第3分断線46~48で分断してしまうため、単純に、展示台1を輸送形態F1に戻した場合、ヒンジ線H1や補強ヒンジ線H2等の折目周りの復元力によって、筒体2を折畳形態F11に維持することができないことがある。そこで、使用形態F2にされた展示台1を輸送形態F1に戻す場合、分断された第1~第3固定片43~45を粘着テープ等によって一方の外装壁4に固定するとよい(図示せず)。また、輸送形態F1に戻された展示台1を、合成樹脂製のバンドや紐等で束ねてもよい(図示せず)。
【0065】
以上説明した本実施形態に係る展示台1では、筒体2が一対の第2側壁11を内側に折り込んで折畳形態F11にされた状態で、一対の外装壁4,5が裏面を露出させて一対の第1側壁10を覆う覆設形態F21にされていた(図1参照)。また、筒体2が一対の第2側壁11を開いて展開形態F12にされた状態で、一対の外装壁4,5が表面を露出させて棚部6を構成する置棚形態F22にされていた(図2参照)。この構成によれば、覆設形態F21にされた一対の外装壁4,5が折畳形態F11にされた筒体2の一対の第1側壁10の表面を覆い隠しているため、各第1側壁10の表面に傷や汚れが付くことを防ぐことができる。また、一対の外装壁4,5は一対の第1側壁10に連設されているため、折畳形態F11にされた筒体2を収容する箱体を別に準備する必要がなくなる。これにより、筒体2と箱体とを別々に製造する場合に比べて、展示台1の製造コストを低減することができる。さらに、覆設形態F21にされた一対の外装壁4,5の裏面に傷や汚れが付いたとしても、筒体2を展開形態F12にし、一対の外装壁4,5を置棚形態F22にすると、一対の外装壁4,5が表面を露出させて棚部6を構成するため、外装壁4,5の裏面に付いた傷や汚れが露出することがない。これにより、展示台1の外観について、良好な美粧性を担保することができる。
【0066】
また、本実施形態に係る展示台1では、一方の外装壁4に連設された第1~第3固定片43~45が、他方の外装壁5に固定されて筒体2を折畳形態F11に保持する構成とした。この構成によれば、展示台1をコンパクトな厚板形状として輸送したり保管したりすることができる。これにより、輸送コストの削減や保管場所の省スペース化を図ることができる。
【0067】
また、本実施形態に係る展示台1によれば、第1~第3固定片43~45が第1~第3分断線46~48を介して一方の外装壁4に連設されているため、カッターナイフやハサミ等の道具を用いることなく、第1~第3分断線46~48に沿って第1~第3固定片43~45を一方の外装壁4から分離することができる。また、本実施形態に係る展示台1では、一方の外装壁4から分離された第1~第3固定片43~45が、他方の外装壁5に接続された状態に維持され、他方の外装壁5が棚部6を形成する場合に、展開形態F12とされた筒体2の内部に収容される構成とした。この構成によれば、第1~第3固定片43~45が外装壁4,5から遊離した廃棄物となることを防止することができる。また、粘着テープTを剥がす必要もなくなるため、粘着テープTが廃棄物になることも防止することができる。
【0068】
また、本実施形態に係る展示台1によれば、筒体2を展開形態F12とした状態で、一対の補強壁31が開かれて棚部6を支持するため、例えば、飲料缶や瓶、青果等の重量物を棚部6に載せることができる。
【0069】
また、本実施形態に係る展示台1では、第1側壁10の上部と第1内側壁13とが二重壁を構成し、第2側壁11の上部と第2内側壁17とが二重壁を構成していた。この構成によれば、棚部6(第1棚壁40等)を二重壁で囲むことができ、筒体2の上部の耐荷重強度(剛性)を向上させることができる。また、本実施形態に係る展示台1では、一対の外装壁4,5が互いに重なり合い、棚片18を挟んで補強壁31に支持されていた。この構成によれば、棚部6を積層構造(第1~第3棚壁40,41,50および棚片18で4重壁構造)とすることができるため、棚部6の耐荷重性能を向上させることができる。
【0070】
なお、本実施形態に係る展示台1では、各補強片14が分割線20によって二分割にされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、補強片14の棚片18には、分割線20に代えて、2本の棚折線L15(例えばリード罫)が平行に形成され、第2内側壁17には、分割線20が形成されてもよい(第1変形例)。つまり、棚片18は二分割にされずに一体とされてもよい。2本の棚折線L15の間には棚額縁部18Aが形成されている。また、棚片18の自由端側には、2本の棚折線L15に沿って棚溝18Bが切り込まれている。棚溝18Bは、基端(棚額縁部18A側)から自由端に向かって徐々に流れ方向(前後方向)に広がるように形成されている。また、棚片18の自由端側には、流れ方向の両角領域を区画するように一対の補助折線L16(例えば汎用罫線)が形成されている。一対の補助折線L16は、棚片18の自由端から基端に向かって徐々に流れ方向に広がるように傾斜している。補強片14全体を引き上げる際、棚片18の自由端が補強壁31に干渉すると、棚片18は補助折線L16に沿って逆折りされるため、補強片14の引き上げ作業を円滑にすることができる。なお、一対の補助折線L16は、分割線20によって二分割された補強片14に形成されてもよい(図示せず)。
【0071】
また、本実施形態に係る展示台1では、外装壁4の第1棚壁40と第2棚壁41とが流れ方向(左右方向)に同一幅とされ、一対の第2固定片44が第2棚壁41の流れ方向の両端に連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図15に示すように、一対の第2固定片44が第2棚壁41の流れ方向の内側に食い込むように設けられてもよい(第2変形例)。第2分断線47は、第2棚壁41の流れ方向の最外端よりも内側に入った位置に形成されている。また、第2分断線47の分断方向の終端から第2棚壁41の流れ方向の外端までの間には、補助切目47Aが形成されている。第2分断線47と補助切目47Aとは、略L字状を成し、第2棚壁41と第2固定片44とを区画している。第2分断線47と補助切目47Aと第2中折線L22とで区画される領域は第2棚壁41の一部を構成していると捉えてもよい。第2分断線47が平面上に配置されるため、第2分断線47に沿って折れている場合に比べて、第2固定片44の接続強度を向上させることができる。なお、第2外折線L12と第2中折線L22との間の領域が第2端面部44Aとなり、第2タブ44Cは第2外折線L12と第2中折線L22との間の領域に形成されている。図15では、第1固定片43において、第1分断線46、第1外折線L11および第1中折線L21が等間隔に形成されておらず、第1中折線L21が第1分断線46に寄った位置に形成されている。なお、上記した第2変形例に係る第2固定片44の特徴が、第1固定片43や第3固定片45に適用されてもよい(図示せず)。
【0072】
なお、本実施形態(第1~第2変形例を含む。以下同じ。)に係る展示台1では、一方の外装壁4(第1棚壁40)の上端を除いた左右両端および下端の合計5箇所に、第1~第3固定片43~45が連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の第1固定片43または一対の第2固定片44を省略してもよいし、第3固定片45を省略してもよい(図示せず)。すなわち、一方の外装壁4には、第1側壁10との連設部分である上端を除いた周縁部に少なくとも1つの固定片が連設されていればよい(図示せず)。また、仮に、筒体2を折畳形態F11すると共に一対の外装壁4,5を覆設形態F21にすることで、輸送形態F1にされた展示台1を、合成樹脂製のバンドや紐等で束ねるのであれば、第1~第3固定片43~45全てが省略されてもよい(図示せず)。
【0073】
また、本実施形態に係る展示台1では、第1~第3固定片43~45が第1~第3分断線46~48を介して一方の外装壁4に連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1~第3分断線46~48を省略し、第1~第3固定片43~45が、折り目(図示せず)を介して一方の外装壁4に連設され、折り目に沿って千切る等して外装壁4から分離されてもよい(図示せず)。また、分離された第1~第3固定片43~45が他方の外装壁5に接続された状態を維持されていたが、本発明はこれに限定されない。第1~第3固定片43~45は、一対の外装壁4,5から切り離され、遊離してもよい(図示せず)。この場合、補強片14に開口した棚開口部21は省略されてもよい(図示せず)。
【0074】
また、本実施形態に係る展示台1では、他方の外装壁5に第1~第3切欠き部53~55が形成されていたが、これに限らず、第1~第3切欠き部53~55の一部または全部が省略されてもよい(図示せず)。この場合には、第1~第3固定片43~45は、第3棚壁50や差込壁51の表面に重ねられた状態で固定されればよい(図示せず)。
【0075】
また、本実施形態に係る展示台1では、一対の補強壁31が一対の第1側壁10の間に架設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの補強壁31が一対の第1側壁10の間に架設されてもよいし、展示台1の前後方向の寸法が狭い場合には補強壁31が省略されてもよい(いずれも図示せず)。
【0076】
また、本実施形態に係る展示台1では、第1内側壁13が筒体2のブランク2Aに含まれ、第1~第2接続片42,52が外装壁4,5のブランク4A,5Aに含まれていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1内側壁13と第1~第2接続片42,52とを入れ替えて、第1~第2接続片42,52が第1側壁10の上端に連設され、第1内側壁13が第1棚壁40や第3棚壁50の上端に連設されてもよい(図示せず)。
【0077】
また、本実施形態に係る展示台1では、棚部6が、第1~第3棚壁40,41,50等を(3重以上)積層して構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、外装壁4を置棚形態F22にする際に、第2棚壁41を分離し、棚部6が第1棚壁40と第3棚壁50等を(2重以上)積層して構成されてもよい(図示せず)。
【0078】
また、本実施形態に係る展示台1では、第1側壁10の上部と第1内側壁13とが二重壁を構成し、第2側壁11の上部と第2内側壁17とが二重壁を構成し、棚部6が筒体2の上端よりも下がった位置に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1内側壁13(第1接続片42、第2接続片52)や第2内側壁17(補強片14)を省略し、棚部6(第1棚壁40等)が筒体2の上端に載せられてもよい。(図示せず)。
【0079】
また、本実施形態に係る展示台1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。展示台1は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール、単紙(厚紙)または合成樹脂製の板材等で形成されていてもよい。
【0080】
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る展示台における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
【符号の説明】
【0081】
1 展示台
2 筒体
4,5 外装壁
6 棚部
10 第1側壁
11 第2側壁
13 第1内側壁
14 補強片
17 第2内側壁
18 棚片
31 補強壁
40 第1棚壁(棚壁)
41 第2棚壁(棚壁)
43 第1固定片(固定片)
44 第2固定片(固定片)
45 第3固定片(固定片)
46 第1分断線(分断線)
47 第2分断線(分断線)
48 第3分断線(分断線)
50 第3棚壁(棚壁)
F11 折畳形態
F12 展開形態
F21 覆設形態
F22 置棚形態
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
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図9
図10
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図15