(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175455
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20241211BHJP
【FI】
A63F7/02 332B
A63F7/02 352L
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093248
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】浅野 慎一
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BB21
2C088BB23
2C088BB29
2C088BB30
2C088BB31
2C088CA02
2C088CA31
(57)【要約】
【課題】会員記録媒体が利用されない状態となっても会員管理に支障が出る虞を低減可能とする。
【解決手段】遊技装置において例えば貯玉等の会員獲得価値を対価として付与された保有玉が残った状態で、会員記録媒体から切り離された場合に、管理装置は、その後の当該保有玉に関する遊技情報を切り離し情報として当該会員記録媒体の会員識別情報に対応付けて管理するので、会員記録媒体が使用されない状態となっても、会員管理に支障が出る虞を低減できる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場で使用される記録媒体であって、不特定多数の一般遊技者用の一般記録媒体、及び、予め会員登録された会員遊技者用の会員記録媒体と、
前記会員遊技者の遊技に関連して獲得された会員獲得価値を管理し、当該会員獲得価値を使用する際に会員遊技者本人を認証するための認証情報と、当該会員遊技者の会員記録媒体を特定可能な会員識別情報とを対応付けて管理する会員管理手段と、を備える遊技場用システムにおいて、
前記記録媒体を受付け可能な受付手段と、
前記受付手段により受付けられた前記記録媒体が前記会員記録媒体の場合に、前記認証を条件に前記会員獲得価値を対価として遊技機での遊技に供するための遊技価値を付与する付与手段と、
前記会員記録媒体が前記受付手段で受付けられている受付状態にて獲得された遊技価値が、当該会員記録媒体から切り離される切り離し状態となった場合に、その後の当該遊技価値に関する遊技情報である切り離し情報を、当該会員記録媒体の会員識別情報と対応付けて管理する情報管理手段と、を具備する遊技場用システム。
【請求項2】
前記受付手段における一の前記会員記録媒体の受付状態にて、前記会員獲得価値のうちの少なくとも一部である第1獲得価値を対応付けた前記一般記録媒体を発行する第1発行処理、或いは当該受付状態後の前記切り離し状態における遊技価値の少なくとも一部である第2獲得価値を対応付けた前記一般記録媒体を発行する第2発行処理を実行する発行手段を備え、
前記情報管理手段は、前記第1発行処理と前記第2発行処理との何れかの発行処理により前記一般記録媒体が発行された場合、その一般記録媒体に対応付けられた第1獲得価値、或いは第2獲得価値を前記切り離し状態となった遊技価値として、当該遊技価値に関する遊技情報を当該会員遊技者に関連する遊技者の前記切り離し情報として管理する請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記切り離し情報が管理される場合、前記会員遊技者に関連する遊技者が、当該会員遊技者とそれ以外の一般遊技者との何れの遊技者であるかを判定する判定手段を備え、
前記情報管理手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、当該会員遊技者と一般遊技者とで前記切り離し情報を区分して管理する請求項2に記載の遊技場用システム。
【請求項4】
前記受付手段、前記付与手段及び前記発行手段は、遊技機に対応して付設される遊技装置に組み込まれ、
前記判定手段は、前記発行処理が行われた前記遊技装置に対応する遊技機とは異なる遊技機にて、当該発行処理により発行された前記一般記録媒体を使用して遊技を行う遊技者を一般遊技者と判定する請求項3に記載の遊技場用システム。
【請求項5】
前記切り離し情報が管理される場合、前記会員遊技者に関連する遊技者が何れの遊技者であるかを判定する判定手段を備え、
前記判定手段は、前記発行処理が複数回行われることにより複数の前記一般記録媒体が発行された場合、前記複数回の発行処理或いは前記複数の一般記録媒体の使用が同時期であれば異なる一般遊技者として夫々判定し、同時期でなければ同じ一般遊技者と判定する請求項2に記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場の中には遊技者に対して付与した会員カードを利用して会員管理を行う遊技場もある。
このような遊技場を対象として例えば特許文献1では会員カードと携帯端末とを対応付け、その双方にて会員サービスを利用可能とすることが提案されている。
会員サービスとしては、所謂貯玉(玉だけでなくメダルのような遊技価値も含む)を対価とする再プレイや景品交換といったサービスを想定できるが、貯玉を対価とする場合、例えば暗証番号を求める認証処理が毎回必要となり、操作が煩雑であることから遊技者に敬遠される虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の虞を考慮して操作が煩雑となる貯玉を、操作し易い持玉へある程度まとめて変換し、所謂一般カードのような会員以外でも利用可能な一般記録媒体を通じて遊技者が利用することも考えられる。
しかしながら、このような場合、会員カードのような会員記録媒体が利用されず会員を特定できなくなるので、遊技情報を会員に対応付けできなくなり、会員管理に支障の出る虞がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、会員記録媒体が利用されない状態となっても会員管理に支障が出る虞を低減可能な遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、遊技場で使用される記録媒体(例えばICカード10)であって、不特定多数の一般遊技者用の一般記録媒体(例えば一般カード10b)、及び、予め会員登録された会員遊技者用の会員記録媒体(例えば会員カード10aや携帯端末)と、
前記会員遊技者の遊技に関連して獲得された会員獲得価値(例えば貯玉)を管理し、当該会員獲得価値を使用する際に会員遊技者本人を認証するための認証情報(例えば暗証番号)と、当該会員遊技者の会員記録媒体を特定可能な会員識別情報(例えば会員IDや携帯ID)とを対応付けて管理する会員管理手段(例えば管理装置6)と、を備える遊技場用システムにおいて、
前記記録媒体を受付け可能な受付手段(例えばカードRW41aや携帯端末用リーダ43)と、
前記受付手段により受付けられた前記記録媒体が前記会員記録媒体の場合に、前記認証を条件に前記会員獲得価値を対価として遊技機での遊技に供するための遊技価値(例えば持玉や遊技玉や保有玉)を付与する付与手段(例えば遊技装置2やPOS7)と、
前記会員記録媒体が前記受付手段で受付けられている受付状態にて獲得された遊技価値(例えば再プレイにより付与された保有玉)が、当該会員記録媒体から切り離される切り離し状態となった場合に(例えば一般カード10bの発行により或いは会員カード10aの非受付状態により切り離された場合に)、その後の当該遊技価値に関する遊技情報である切り離し情報(例えば
図4における一般ID「0001」及び「0002」の各欄の遊技情報)を、当該会員記録媒体の会員識別情報(例えば同図の「12456」の会員ID)と対応付けて管理する情報管理手段(例えば管理装置6)と、を具備する。
【0007】
本発明によれば、例えば貯玉等の会員獲得価値を対価として付与された保有玉が残った状態で、会員記録媒体から切り離された場合に、その後の当該保有玉に関する遊技情報を切り離し情報として当該会員記録媒体の会員識別情報に対応付けて管理するので、会員記録媒体が使用されない状態となっても、会員管理に支障が出る虞を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【
図4】管理手段により管理される遊技情報の一例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、それら遊技機1と1対1で対応して、その側方の遊技装置2と上方の情報表示装置3とが夫々付設されている。
【0010】
遊技機1は対応する遊技装置2に接続され、遊技装置2及び情報表示装置3は2台ずつ中継装置4に接続され、中継装置4はLAN5を介して管理装置6と接続されている。管理装置6は、遊技機1における遊技状況を示す遊技情報を受信することにより、遊技機1毎に遊技情報を管理する。この場合、遊技機1における遊技情報は、当該遊技機1側から遊技装置2、中継装置4を順次経由して管理装置6にて受信される。一方、管理装置6において設定される遊技装置2の各種設定情報は、当該管理装置6側から中継装置4を経由して遊技装置2にて受信される。
【0011】
遊技場には、景品交換端末(以下、POS7と称する)や図示しない精算機も設置されており、POS7や精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。
POS7は、タッチパネル式の表示部を有するとともに(
図1参照)、図示しないカード挿入口を有する付属装置(受付手段)としてカードRW(リーダライタ)や、後述する認証処理用のテンキーを含む入力手段等を有する。POS7は、遊技装置2で発行された会員カード10aや一般カード10bといったICカード10(
図3参照)がカード挿入口から挿入されると、そのカードRWを介して特定される持玉や貯玉等の遊技価値に基づいて景品交換処理を実行する。
【0012】
POS7は、景品交換処理を実行する場合、例えば一般遊技者が獲得した持玉や持メダルを一般カード10bから読取ることや、会員カード10aから会員遊技者を特定して当該会員遊技者が遊技場へ預入れた貯蓄価値(貯玉、貯メダルといった会員獲得価値。以下単に「貯玉」等と称す)を管理装置6からオンラインで取得することで景品交換可能な獲得価値を特定する。また、POS7の制御部(図示略)は、カード挿入口やカードRWとともに受付手段、付与手段、発行手段として機能するが、これらの手段について詳しくは後述する。
【0013】
図示は省略するが、前記精算機は、ICカード10が挿入されるカード挿入口を有しており、そのカード挿入口から挿入されたICカード10に記録されている入金残高(貨幣価値、以下、残高と称する場合がある)をカードRWにより読取り、その読取った残高に対応する紙幣や硬貨を返却口から返却する。また、精算機は、紙幣が投入される紙幣投入口を設けており、ICカード10に記録されている入金残高に投入金額を加算可能となっている。
【0014】
遊技場で使用される記録媒体として、会員カード10aと一般カード10bとがある。これらICカード10a,10bは、何れも図示しないICチップが内蔵され、遊技価値と残高とを特定可能なICカード10である。このうち、会員カード10aは、予め会員登録された会員遊技者用の会員記録媒体であり、当該会員遊技者の当該カード10aを特定可能な会員ID(会員識別情報)を記録している。
一般カード10bは、不特定多数の一般遊技者用の一般記録媒体であり、個々の当該カード10bを特定可能な一般ID(一般識別情報)を記録している。なお、上記の通り一般遊技者用ではあるが、以下に例示する通り、会員遊技者が利用する場合もある。
【0015】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されている。詳しい図示は省略するが、管理装置6の制御部は、CPU、ROMやRAMといった記憶部を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、当該制御部(会員管理手段、情報管理手段、判定手段)には、遊技場の管理者が操作するキーボード14、モニタ15、図示しないプリンタ等が接続されている。また、当該制御部(以下「管理装置6」と略す)は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力することで、遊技機1毎の遊技情報、会員遊技者毎の個人データ、遊技機1や遊技装置2等の稼動状態を管理し、又、上記したPOS7や精算機を含む遊技場内の各機器の稼動状況等を管理する。
【0016】
遊技機1は、所謂封入式のパチンコ機を例とする。遊技機1は、遊技者が所有する残高、持玉、貯玉を換算した遊技玉を記憶及び管理している管理遊技機であり、その記憶している遊技玉が残っていることを条件として内部のパチンコ玉を発射装置に供給して盤面に発射し、入賞して遊技者が遊技玉を獲得すると、遊技玉を払出すことなくデータ上の獲得玉として加算するといったように、その増減につき主となって管理する。
【0017】
遊技機1各々において、遊技者が遊技により獲得した遊技価値であって、遊技機1側で主として管理される遊技玉を遊技機価値(遊技機獲得価値)とも称し、遊技装置2側で主として管理される持玉を装置価値(装置獲得価値)とも称する。また本実施形態では、それら遊技機価値及び装置価値を合わせた(遊技玉と持玉とを合計した)保有玉を含めた遊技者が獲得した遊技価値を獲得価値とも称する。
【0018】
図2に示すように、遊技機1は、パチンコ玉が発射される盤面1a、発射装置を構成する操作ハンドル16、残高を遊技玉に換算するための貸出釦17、会員カード10aや一般カード10bを発行するための返却釦18、残高を表示する残高表示部19、遊技玉を持玉に換算するための計数釦20、遊技玉数を表示する遊技玉表示部21を有する。盤面1aには、普図表示部22、普図保留表示部23、特図表示部24、普図入賞口25、一般入賞口26,27、第1保留数表示部28、第2保留数表示部29、第1始動口30、第2始動口31、大入賞口32を有する。また、計数釦20及び遊技玉表示部21の下方に、装飾用パネル33を有する。
【0019】
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口30は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口31は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口30,31への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部24にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
【0020】
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)が通常遊技状態(通常状態、通常)と確率変動状態(確変状態、確変)とで区分して設定されており、大当り後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は66%である。
【0021】
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口32を開放する。1Rの上限入賞数は10個、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放期間の何れか満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は、第1始動口30に入賞した場合は、2Rが10%、8Rが50%、15Rが40%であるが、第2始動口31に入賞した場合は、8Rが10%、15Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口30よりも第2始動口31の方が高く設定される。
【0022】
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口31の入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。また、確変大当りでない大当り(通常大当り)が発生した場合は大当り後に確変でない時短(単独時短)となり、所定の時短回数(例えば100回)分の図柄変動を行うか大当りが発生するまで時短を継続し、大当りが発生せずに時短回数分の図柄変動を行うと通常状態に戻る。
【0023】
(6)第2始動口31は普図入賞口25への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に通常の状態よりも入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動期間は通常状態では30秒であり、時短状態では3秒である。また、開放期間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒である。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動期間が短くなる一方、開放期間が長くなることで開放状態になり易くなり、第2始動口31の入賞率が高くなる。
【0024】
(7)大入賞口32や第2始動口31が盤面1aの右側にあることから時短中や大当り中には盤面1aの右側を狙って打つ所謂右打ちが行われる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となり、遊技性も異なる。また、遊技機1の構成、例えば貸出釦17や、ICカード10の発行時に操作される返却釦18については、遊技装置2側の構成(後述する
図3の貸出釦38や発行釦40参照)に応じて省略する等、適宜変更可能である。
【0025】
遊技機1は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口30,31への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示すデータ項目を出力する。
「アウト」=前回データ送信時からの消費(使用、打込)価値(アウト)を1玉単位で示すデータ項目。
「セーフ」=前回データ送信時からの入賞に応じて付与された入賞付与価値(セーフ)を1玉単位で示すデータ項目。
「S入賞(回数)」=前回データ送信時からの始動入賞(S入賞)を1回単位で示すデータ項目。
「スタート(回数)」=前回データ送信時からのS入賞により作動(変動)する役物(特図表示部24)のスタート(図柄変動数、役物作動数、単位遊技数)を示すデータ項目。確定した時点で計数されるが、開始した時点で計数してもよい。
【0026】
「作動中(状態)」=データ送信時に図柄変動中等の役物が作動中であればオン、非作動中ならオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が役物作動中として特定される。
「大当り(回数)」=前回データ送信時から発生した大当り数を1回単位で示すデータ項目。発生した時点で計数されるが、終了した時点で計数してもよい。
「大当り(状態)」=データ送信時に大当り状態の発生中であればオン、大当り状態の発生中でなければオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が大当り中として特定される。
【0027】
「甘中(状態)」=データ送信時に、特別状態中(甘中)或いは大当り状態の発生中であればオン、それ以外であればオフを示すデータ項目。オンとなってからオフとなるまでの期間が甘中或いは大当り中として特定される。例えば甘中(状態)がオンの場合、大当り(状態)がオンであれば大当り中、オフなら甘中と特定される。また、大当り(状態)と甘中(状態)の何れもオフであれば通常状態と特定される。尚、大当り中では、甘中が必ずしもオンにならなくてもよい。甘中は、上記した時短や確変といった特別状態に対応しており、甘中或いは大当り中は、特賞中に相当する。
「遊技玉数」=遊技機1にて記憶している遊技玉数であって、当該遊技機1での遊技に使用可能な遊技玉の数を1玉単位で示すデータ項目。
【0028】
上記のデータ項目は、これを特定可能な電文のようなデータ信号として、前回送信時からの累計データ(更新データ)が遊技機1から遊技装置2に対して一定間隔(例えば200ミリ秒毎)で送信され、上記のデータ項目以外の不正情報等も出力対象となる。
【0029】
図3に示すように、遊技装置2は、遊技機1の遊技状態や遊技装置2の状態を示す状態表示灯34、貨幣(貨幣価値)が投入される貨幣投入口35、遊技者からの操作入力を受付けると共に後述する各種の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部36、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払出すための遊技釦37、残高を遊技玉に換算するための貸出釦38、遊技場の従業員を呼び出すための呼出釦39、会員カード10aや一般カード10bの発行時に操作される発行釦40、それらICカード10が挿入されるカード挿入口41、遊技者の顔を含む上半身を撮影するカメラ44(
図3では保護カバーのみ図示)、従業員が携帯して操作する従業員リモコン42(
図1参照)からの信号を受信するリモコン受光部42a、携帯IDの読取りが可能な非接触式の携帯端末用リーダ43を有する等を有する。
【0030】
尚、携帯IDとは、例えば図示しないフェリカ(登録商標)携帯(以下「携帯端末」と称す)に内蔵されたICチップに付与されているIDmで、携帯端末を識別するための固有のIDである。それ故、携帯IDは、会員遊技者の所有する携帯端末(会員記録媒体)を特定可能な会員識別情報に相当する。
また、携帯端末用リーダ43は遊技装置2だけでなく、POS7にも組み込まれているため、携帯端末との間での近距離通信機能により、携帯IDを読取ることができる。
【0031】
詳しい図示は省略するが、遊技装置2は、電気的な構成として、CPU、ROM、RAM、I/O等を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている制御部2aを有する。制御部2aに接続された周辺部としては、上記した状態表示灯34を構成するLED、液晶表示部36及び当該表示部36上に設けられたタッチパネル36a、遊技釦37、貸出釦38、呼出釦39、発行釦40、リモコン受光部42aを含むと共に、管理装置6や遊技機1との間で各種信号や各種データを送受信するI/F部(図示略)、貨幣投入口35に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部35a(
図3の破線の引出線参照)を含む。
【0032】
また、同
図3の破線矢印で示す部分には、カード挿入口41に挿入されたICカード10a,10bに記録されている各種情報を読取ったり、書込んだりするカードRW41aや、最大10枚の一般カード10bをストック可能なカードストック部41bを内蔵しており、これらカードRW41aやカードストック部41bも制御部2aに接続されている。なお、制御主体となる遊技装置2の制御部2a(受付手段、付与手段、発行手段)を単に「遊技装置2」と称して説明を簡単化する。
【0033】
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦17(或いは遊技装置2の貸出釦38)の操作(貸出操作、付与操作)が行われると、貸出1単位(例えば125玉(以下「125」として単位を省略する)分を貸出玉(対価付与価値)として遊技機1の遊技玉に変換され(貸出処理、対価付与処理)、遊技レート(単に「レート」とも称す)に応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
【0034】
(2)対応する遊技機1は所謂封入式で、盤面1aに打ち出された玉は循環し、入賞した場合であっても遊技機外には払出されない。上記した遊技玉を管理し、盤面1aへの玉の打出し(使用)に応じて遊技玉を減算し、入賞に応じて遊技玉を加算する(入賞付与処理)。一方、遊技装置2は持玉を管理し、持玉は直接的には遊技に使用できないが、遊技釦37の操作(再プレイ操作、付与操作)に応じて払出1単位分の持玉を遊技玉に変換する変換処理(対価付与処理、再プレイ処理)を行う。この場合、換算率を別途設けてもよいが、本実施形態では1対1としている(次の計数処理についても同様)。また、本実施形態の再プレイ処理(単に「再プレイ」とも称する)は、遊技玉が基準値に達しなくなったが持玉は残存している場合に再プレイ操作を伴うことなく再プレイ処理を実行する等、適宜の態様で実行しうるものである。
【0035】
(3)遊技に応じて遊技機1の遊技玉が増加した場合、遊技機1の計数釦20の操作(計数操作)に応じて遊技玉を持玉へ変換する計数処理を行う。この場合、1回の操作に応じて1玉を換算対象とするが、操作した状態を継続させると連続的、且つ加速的に換算可能となる。こうして遊技玉と持玉とを更新し、遊技装置2では残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦18(或いは遊技装置2の発行釦40)を操作するといった発行操作を行うと、残高や持玉を一般カード10bに対応付けて発行する(当該一般カード10bを挿入口41側へ繰出して発行処理を行う)。このように、制御部2a及び返却釦18或いは発行釦40は発行手段として機能し、以下の発行操作は発行釦40で行われるものとして説明する。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする、後述の分割発行処理も可能とする。
【0036】
(4)発行処理は遊技機1における遊技玉に応じた発行条件が設けられ、本実施形態では遊技玉が所定数(0)以下となることで発行条件が成立し発行処理が可能となる。よって、遊技機1と一定間隔(例えば300ms毎に)で通信(アウトやセーフ等の情報も含む)を行っており、遊技への使用や計数処理等により遊技玉が0になるとその旨が遊技装置2に通知され、発行条件が成立すると発行処理が許容される。遊技機1から送信されるデータ項目に遊技玉を特定可能な遊技玉情報を含めることで遊技玉を更新して発行条件が成立した旨を特定すればよいが、遊技玉が0になった旨を示すデータ項目を別途設ける、或いは別途信号出力するような他の特定方法を採用してもよい。
【0037】
(5)発行された一般カード10bにより特定可能な持玉はPOS7にて景品の対価として交換が許容され、残高は前記精算機にて貨幣に精算可能とする。尚、遊技装置2が受付ける貨幣を含め、貨幣価値としては現金が例示できるが、例えば電子マネーやクレジット決済といったように現金以外の貨幣価値を受付対象や精算対象としてもよい。
また、持玉や残高を一般カード10bに対応付けて発行処理を行うことを例示したが、例えば会員カード10aや遊技者の携帯端末等の他の記録媒体に対応付けた発行処理を行っても勿論よい。この場合、遊技装置2におけるカードRW41aや携帯端末用リーダ43は発行手段として機能する。
【0038】
(6)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉、変換玉、入金額、計数玉や貸出玉や貸出玉の対価となる売上額、及び記録媒体の受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としてもよい。なお、遊技機1との通信は中継装置4を介さず、遊技機1と遊技装置2とで直接通信してもよいし、中継装置4を介して通信してもよい。
(7)従業員リモコン42からの指令をリモコン受光部42aで受信(受光)し、指令内容に応じた各種処理を実行する。
【0039】
さて、本実施形態の管理装置6は、上記のように遊技価値に関する遊技情報を含む各種遊技情報を管理しており、例えば会員遊技者の遊技に関連して獲得された貯玉(会員獲得価値)については、当該貯玉を使用する際に会員遊技者本人を認証するための認証情報と、当該会員遊技者の会員カード10aの会員IDと、を対応付けて管理している。
この場合、「背景技術」にて説明したように、会員サービスとして貯玉を対価とする再プレイや景品交換といったサービスを提供するものとしても、貯玉を対価とする場合、前記認証情報(例えば暗証番号や生体情報等)を求める認証処理が毎回必要となり、その認証に係る操作が煩雑であることから遊技者に敬遠される虞がある。
【0040】
この点、係る貯玉については、認証を条件とせずに利用可能な(認証が不要な)持玉へある程度まとめて変換し、これを一般遊技者でも利用可能な一般カード10bを通じて遊技者が利用することも考えられるが、このような場合に、会員カード10aが利用されず会員を特定できなくなる(一般カード10b利用後に遊技情報を会員に対応付けできなくなる)ことから、会員管理に支障の出る虞がある。
【0041】
そこで、本実施形態では、遊技装置2(或いはPOS7)における例えばカードRW41aのような記録媒体の受付手段で会員カード10aが受付けられている受付状態にて獲得された遊技価値が、当該会員カード10aから切り離される切り離し状態となった場合に、管理装置6は、その後の当該遊技価値に関する遊技情報である切り離し情報を、当該会員カード10aの会員IDと対応付けて管理するように構成されている。以下では、係る構成について、「1.認証処理と再プレイ及び貯玉」「2.切り離し情報と情報管理手段」「3.携帯端末と会員記録媒体」「4.POSでの一括再プレイ」の順に説明する。
【0042】
[1.認証処理と再プレイ及び貯玉]
認証処理では、例えば会員登録時に予め登録された会員遊技者の暗証番号が認証情報として要求される。また、管理装置6では、係る暗証番号と併せて当該会員遊技者の所有する携帯端末の前記携帯IDの登録が可能であり、当該会員遊技者本人を認証するための認証情報としての暗証番号と、携帯IDと、会員IDとを相互に対応付けて管理している。
【0043】
遊技装置2において、計数した持玉は前記再プレイ操作に応じて遊技玉に変換されるが、一般カード10bに対応付けられた持玉も一般カード10bを受付けることにより同様に利用可能である。この場合、一般カード10bによる持玉の利用には、遊技者から特定のロック操作(例えば遊技者が所用のために離席する場合に操作する周知の発行ロック操作)がなければ、暗証番号等を求めることなく(認証処理を伴わずに)利用可能となる。
【0044】
一方で、会員カード10aを使用することで貯玉を利用可能となる。ここで、貯玉は会員カード10aに対応付けられた持玉となる。即ち、遊技装置2において、計数した持玉は会員カード10aを受付けることで会員カード10aに対応付けて発行可能となるが、この場合、当日貯玉として対応付けられる。また、会員カード10aに対応付けられた貯玉は翌日以降も利用可能(一般カード10bは当日限り利用可能)であり、前日以前に獲得した貯玉は前日貯玉として当日貯玉とは区別して管理される。
【0045】
そして、会員カード10aを使用して当日貯玉を利用する場合には、一般カード10b同様に認証処理を必要としないが、前日貯玉を利用する場合には、例えば再プレイ単位、或いは所定の遊技価値(例えば2500)を利用する毎に認証処理が必要となる。
この場合、遊技装置2において、例えばテンキーを含む暗証番号入力画面を表示部36表示させて暗証番号の入力を促し、そのテンキーの操作(タッチパネル36aの操作)により暗証番号を入力する認証操作が行われると、その入力された暗証番号を管理装置6に送信し、入力された暗証番号と会員登録時の暗証番号とが管理装置6において照合され、管理装置6から照合結果(認証処理の結果)を受信する。
【0046】
こうして、遊技装置2における受付手段により受付けられた記録媒体が会員カード10aの場合、認証処理の結果が正であることを条件に、例えば前日貯玉のような会員獲得価値を対価として遊技機1での遊技に供する遊技玉に変換する再プレイ処理(遊技価値の付与処理)を行う。
ここで、「記録媒体が受付手段により受付けられている」ときの受付状態とは、例えば遊技装置2であれば、そのカード挿入口41に挿入されたICカード10がカードRW41aにより電気的に読書き可能に配置されている状態を称するものである。同様に、POS7であれば、そのカード挿入口に挿入されたICカード10が前記カードRWにより電気的に読書き可能に配置されている状態を称するものであるが、例えば携帯端末を受付けてから、所定の終了操作を行う、或いは所定の時間が経過するまで等のような状態も想定でき、本実施形態では係る状態を単に「受付けられている」或いは「受付状態」等と略して表現する。
【0047】
上記のように、会員カード10a以外でも、会員遊技者の携帯端末(例えばスマートフォン)の携帯IDを会員IDと対応付けて登録していれば、遊技装置2において貯玉を利用可能となる。この場合、遊技装置2において携帯端末用リーダ43に携帯端末を翳す(タッチするようにして近接させる)ことで、その近距離通信機能により携帯IDを取得して、対応する会員IDの貯玉を利用するのであるが、このときも前日貯玉を対価として再プレイを行うにあたり、認証処理が必要となる。
【0048】
他方、POS7においては、会員カード10aを受付けることで持玉だけでなく貯玉も景品交換に利用可能となる。この場合も、会員カード10aにより前日貯玉を利用するとき(一般カード10bにより持玉を利用するときと異なり)認証処理が必要となる。また、POS7は、遊技装置2と同様に携帯端末用リーダを備えているが、これに携帯端末を翳すことで(会員カード10a以外でも)、前日貯玉を利用するときに認証処理が必要となる。
尚、認証処理の対象とする会員獲得価値(認証を条件とする遊技価値)は、前日貯玉だけを対象としてもよいが、当日貯玉も対象としてもよい。
【0049】
POS7における認証操作は、そのカード挿入口に会員遊技者の会員カード10aが挿入されて受付けられている場合に、当該POS7の前記テンキーの操作により暗証番号を入力することで行われ、その認証処理の結果が正であることを条件に、貯玉を引出すことが可能となる。
この場合、会員遊技者は、POS7において全ての貯玉を引出してもよいが、前記テンキーを含む入力手段を操作して任意の貯玉数を指定してもよい。また、この場合、引出した貯玉は上記の通り景品交換に利用できるが、受付けている会員カード10aや携帯端末ではなく一般カード10bに対応付けて返却(発行)することも可能である。
【0050】
即ち、POS7において、会員カード10aが受付けられている場合に認証操作が行われて引出される貯玉を一般カード10bに対応付けて発行することにより、遊技機1での遊技に供するための遊技価値を付与する。このとき、会員遊技者は、例えば10000といった多数の貯玉を指定することで、その指定分の遊技価値を対応付けて発行された一般カード10bを受取り、所望する遊技機1(対応する遊技装置2)で使用することができる。
このように、POS7にて多数の貯玉を1回の認証処理で引出して一般カード10bに対応付けて発行すれば、後はその一般カード10bを利用して、認証を条件とすることなく再プレイできるので、貯玉の利用時における認証処理の煩わしさを軽減できる。
【0051】
上記のように、POS7にて景品交換を伴わない、一括再プレイにより指定された貯玉を対応付けた一般カード10bが発行されるとき、会員遊技者は、その一般カード10bと併せて会員カード10aも受取り(会員カード10aが非受付状態になって手元に返却され)、例えば後述する
図4に示される一般ID「0001」や「0002」に対応付けて管理される遊技情報を、当該会員遊技者の会員ID「123456」と対応付けて管理する。
このように、POS7にて一般カード10bが発行され或いは会員カード10aが非受付状態となることにより、その前の受付状態にて付与対象となった前記指定分の遊技価値が、当該会員カード10aから切り離される切り離し状態となった場合に、その後の当該遊技価値に関する遊技情報は、切り離し情報として当該会員カード10aの会員IDと対応付けて管理装置6により管理されることとなる。
【0052】
この場合、次の「2.切り離し情報と情報管理手段」や「4.POSでの一括再プレイ」のところで詳述するように、管理装置6は、切り離し情報を管理するにあたり、その会員カード10aの切り離し後に当該切り離し後の遊技価値を使用する遊技者或いは一般カード10bを使用する遊技者が、当該会員遊技者とそれ以外の一般遊技者との何れの遊技者であるかを判定し、その判定結果に応じて、当該会員遊技者と一般遊技者とで切り離し情報を区分して管理するようになっている。
【0053】
例えば、管理装置6はPOS7との間の通信に基づき、発行された一般カード10bが単数であればその後の当該一般カード10bでの遊技は会員遊技者と判定し(見做し)、複数であれば後述する優先順等に応じて会員遊技者と一般遊技者(当該会員遊技者の知人)との別に見做して、夫々の遊技情報(切り離し情報)を区分する。
【0054】
例えば、
図4の下表(b)では、「No.1」の会員ID「12456」の会員遊技者と、「No.2」の一般ID「0001」の知人と、の如く夫々の遊技情報を区分しているが、POS7で複数の一般カード10bが発行されたときには、その発行順に応じて「NO.4」の一般ID「0002」(図示略)の会員遊技者と、「No.2」の一般ID「0001」の知人と、の別に判定して区分することができ、且つ両者は、何れも当該会員カード10aから切り離されてもなお、会員ID「12456」と対応付けた切り離し情報として管理するようになっている。
上記の区分は、管理装置6において会員遊技者に関連する遊技者として単純に区分する等といった処理を行って遊技情報を管理してもよく、以下の遊技装置2においても継続して遊技されずに一般カード10bが発行された場合も同様とする。
【0055】
即ち、遊技装置2において、通常の再プレイは遊技釦37の操作により1単位(例えば125)にて貯玉から遊技玉に変換する処理を行うものであるが、一括再プレイは、タッチパネル36aの操作により例えば10000を1回の認証処理にて貯玉から遊技玉に変換する処理を行うことで、任意の玉数を指定した再プレイを可能とするものである。
【0056】
この場合、変換された遊技玉でそのまま遊技を行うことが可能であるが、遊技装置2にて、任意の遊技玉を計数して持玉とした上で分割発行のように一般カード10bに対応付けて発行処理を行うことも可能である。更に、遊技玉や持玉或いはこれらを合計した保有玉(獲得価値)を残した状態で会員カード10aを発行(返却)することも可能で、この場合、残った持玉は新たな一般カード10bに対応付けられる。尚、一般カード10bとの対応付けは会員カード10aの発行時でもよいし、一般カード10bの発行時としてもよいが、本実施形態では前者を採用するものとする。
【0057】
具体的には例えば、遊技装置2における一の会員カード10aの受付状態にて当該会員遊技者の貯玉10000を一括再プレイにより遊技玉に変換し、その内、7000を計数して持玉とし、更に5000を指定して分割発行により一般カード10bに対応付ければ、遊技玉3000、持玉2000とは別に、5000の一般カード10bが発行され、残った保有玉により当該会員が遊技する一方、5000の一般カード10bを例えば家族のような知人に渡して、知人は別途、その一般カード10bにより遊技するといった遊技状況となる。更に、残った遊技玉3000と持玉2000とを発行した会員カード10aに対応付けず更に残して遊技することも可能で、この場合、新たな一般カード10bに遊技情報が対応付けられる。
【0058】
尚、遊技装置2における計数処理を省略し、POS7同様に一般カード10bに対応付ける持玉を指定して貯玉から直接的に一般カード10bを分割発行するような構成や持玉に変換するような構成としてもよい。
何れにしても、上記の具体例では、遊技装置2における一の会員カード10aの受付状態にて一括再プレイの対象とされた貯玉10000を会員獲得価値とし、そのうちの少なくとも一部(全部であっても勿論よい)である第1獲得価値(保有玉(持玉を含む))を対応付けた一般カード10bを発行する分割発行のような発行処理を第1発行処理とし、その会員カード10aの発行或いは一般カード10bの発行により、当該会員カード10aから切り離された切り離し状態における遊技価値(残った保有玉)の少なくとも一部(全部であっても勿論よい)である第2獲得価値(保有玉)を対応付けた一般カード10bを発行する分割発行のような発行処理を第2発行処理とする。
【0059】
そして、管理装置6は、係る第1発行処理と第2発行処理との何れかの発行処理により一般カード10bが発行された場合(
図4の一般ID「0001」参照)、その一般カード10bに対応付けられた持玉を切り離し状態となった遊技価値とし、当該遊技価値に関する遊技情報を当該会員遊技者に関連する遊技者の切り離し情報として、
図4に示すように管理する。
【0060】
「2.切り離し情報と情報管理手段」
図4の上下の表(a)(b)は、遊技場の会員遊技者を対象とした遊技履歴を含む、会員遊技者に関連する遊技者の切り離し情報の例示であり、会員遊技者の会員IDを「12456」として示している。また、同図の表(a)(b)で示される各項目の遊技情報は、何れも管理装置6において管理され、モニタ15やプリンタ等での表示出力や印刷出力が可能である。
【0061】
ここで、同図の表(a)(b)の各項目について説明しておく。
「ID、台番」=会員ID(例えば5桁)、一般ID(例えば4桁)等の記録媒体のID、並びに、遊技対象となった台番。
「イベント」=対象となる事象。「発行」は記録媒体の発行、「受付」は記録媒体の受付け、「特賞」は大当りや特別状態が連続して発生する特賞(通常状態から大当りが発生して通常状態に戻るまでの状態)が発生したことに対応する。
【0062】
「時刻」=対応する事象が生じた時刻=記録媒体の受付時刻や発行時刻、特賞の発生時刻等。
「前再、売上額」=再プレイした前日貯玉、並びに、売上玉に対応した売上額(売上玉×貸単価(4円))。
【0063】
「アウト、S」=遊技機1にて使用した遊技価値(使用価値)、並びに、図柄変動数(スタート)。
「TY、大当り」=特賞中の出玉(セーフ(遊技機1での入賞に応じて付与された遊技価値)-アウト)、並びに、特賞中の大当り数。
【0064】
「収支」=遊技者の収支。(売上玉+セーフ-アウト)×交換単価(3円)-売上額。ID単位の累計値を示す。
「発行数」=発行した記録媒体に対応付けた持玉。
「特賞、時間」=発生した特賞の合計、並びに、遊技時間の合計(何れもID単位)。
【0065】
図4の上表(a)の「No.1」において、会員ID「12456」の会員遊技者は台番「1」の遊技機1にて遊技を開始するにあたり、会員カード10aを使用して(対応する遊技装置2に当該カード10aを挿入した受付状態で)、前日貯玉により「10000」を一括再プレイし、その内、5000を対応付けた一般カード10bを分割発行し(第1発行処理を実行させ)、「No.2」では更に保有玉を残したまま会員カード10aを発行して(返却により切り離し状態にして)、一般カード10bによる遊技に切替えた場合を想定している。
【0066】
これにより、「No.4」では会員カード10a発行後に残った遊技玉に対応付けられる一般ID「0002」の一般カード10bに切替えられている。この遊技玉への対応付けは、会員カード10a発行時でなくとも後の一般カード10b発行時(第2発行処理時)でもよい。また、「No.4」では切替えられた一般カード10bによる遊技中に、大当り(特賞)を発生させている。この「No.4」のレコードは、会員カード10aから切り離された後の当該遊技玉に関する遊技情報(一般ID「0002」の欄の遊技情報)を切り離し情報として同表の同会員ID「12456」と対応付けて管理するものといえる。
【0067】
一方で、「No.3」では「No.1」にて分割発行した一般カード10b(一般ID:0001)を譲り受けた当該会員遊技者の知人が、当該会員遊技者が遊技する「1」番台とは異なる「5」番台で一般カード10bを使用して、その後「No.5」にて特賞を発生させ、当該特賞終了後に「No.6」、「No.9」でも再度、特賞発生させ、「No.11」にて一般カード10bを発行した場合を想定している。これらのレコードは、「No.1」にて切り離された後の当該遊技玉に関する遊技情報(一般ID「0001」の各欄の遊技情報)を切り離し情報として同表の同会員ID「12456」と対応付けて管理するものといえる。
【0068】
一方で、当該会員遊技者は再プレイや特賞等で獲得した保有玉を「No.7」にて使用し尽くし、再度、「No.8」にて会員カード10aを使用して(前日貯玉により再プレイを行った上で)特賞を発生させ、その後、「No.10」でも特賞を発生させ、「No.12」にて会員カード10aを発行した場合(この場合、一括再プレイではなく通常の再プレイ)を想定している。
【0069】
上記のように、
図4は会員が前日貯玉を利用した一括再プレイ(会員獲得価値の10000分)を行い、そのうちの一部である5000分(第1獲得価値)を第1発行処理により分割発行した一般カード10bを知人に渡した場合を想定しており、その発行処理により元の遊技機1に保有玉を残した状態で発行した一般カード10bを、会員遊技者の知人が使用したと見做す一方、残った保有玉は会員遊技者が使用したと見做している。
このような見做し判定処理は、管理装置6により、発行処理が行われた遊技装置2に対応する遊技機1(
図4中、台番1)とは異なる遊技機1(台番5)にて、当該発行処理により発行された一般カード10bを使用して遊技を行う遊技者を一般遊技者(知人)と判定することによる。
【0070】
更に、「No.2」のように保有玉が残った状態で会員カード10aが発行された場合、会員カード10aが他の遊技機1にて使用されなければ
図4のように残った保有玉は会員遊技者が使用したと見做している(判定している)。ここで、
図4では例示していないが、更に他の遊技機1にて会員カード10aが使用されれば、当該他の遊技機1を会員遊技者、残った保有玉の遊技機1を他の知人が遊技したと見做せばよい。このように、会員カード10aが受付けられた遊技機1を優先して会員遊技者が遊技したと見做すといったように会員遊技者が遊技する遊技機1を特定した上で、残りの遊技機1は知人が遊技したと見做している。
【0071】
一方で、「No.7」のように残った保有玉が使い尽くされた状態で再度会員カード10aを受付けた場合には当該遊技機1は会員が遊技したままと見做している。このように、管理装置6は、切り離し情報を管理する場合、会員遊技者に関連する遊技者が何れの遊技者であるかの見做し判定を行い、その会員遊技者とその知人との遊技を関連付けた上で(会員ID「12456」と相互に対応付けた上で)、同図の下表(b)の通り区別して集計している。
【0072】
同図の下表(b)において、「No.1」は会員遊技者(会員ID:12456)に対応するが、会員遊技者による遊技と見做した「No.4」「No.7」の一般カード10b(一般ID:0002)のレコードも会員遊技者分に含めて集計し、当該会員遊技者と知人との合計、即ち、同一の会員カード10aに起因する遊技を合計した集計も行っている。
【0073】
会員カード10a発行時のように一般カード10bに切替わる場合、一般カード10bの発行時まで一般IDが特定できないケース(
図4のように一般カード10bが発行されなければ一般ID「0002」を特定できないケース)も想定できるが、保有玉が残った状態で遊技される台番を特定できれば遊技を特定(見做し判定)できるので、一般IDの特定を必要としなくともよい。
【0074】
また、知人が遊技する遊技機1では保有玉が使い尽くされるまでは当該知人が遊技したと見做し、保有玉が使い尽くされた場合、例えば所定期間以内に遊技されれば(例えば3分以内に対応する遊技装置2にて貨幣の受付けがあれば)、知人が遊技を再開したと見做せばよい。これは、会員遊技者が遊技する遊技機1でも同様とする(知人を会員遊技者と読替えて適用できる)。
更に再度、会員遊技者の一括再プレイにて一般カード10bが発行されて遊技を継続する場合も想定できるが、この場合も当該知人が遊技したと見做せばよい。
【0075】
このように、同時期における知人が遊技する遊技機数が増えない限り例えば一般カード10bが入替っても同一の知人と見做す一方、同時期における知人が遊技する遊技機数が増えれば知人が増えたと見做して遊技情報を区分して管理すればよい。
つまり、管理装置6は、発行処理が複数回行われることにより複数の一般カード10bが発行された場合、複数回の発行処理或いは複数の一般カード10bの使用が同時期であれば異なる知人として夫々判定し、同時期でなければ同じ知人と見做す判定処理を行い、その判定結果に応じた区分により切り離し情報としての遊技情報を適切に管理することができる。
尚、
図4のような遊技情報は遊技場が会員管理に利用してもよいし、会員サービスとして遊技者へ提供するようにしてもよい。
【0076】
[3.携帯端末と会員記録媒体]
これまで、会員記録媒体が会員カード10aである場合を例示したが、会員遊技者が所有する例えばスマートフォン等の携帯端末を会員記録媒体とし、この受付手段を遊技装置2とした場合の例について説明する。
携帯端末を使用して遊技装置2にて再プレイする場合、通常の再プレイ操作であれば、遊技釦37の押下→携帯端末の受付け(受付手段としての携帯端末用リーダ43に翳す)→認証処理(暗証番号の受付け)といった手順となる。
【0077】
同様に、一括再プレイも可能であり、この場合、遊技釦37押下の代わりに(又はこれに加えて)任意の保有玉をタッチパネル36a操作で指定して、携帯端末の受付けを行う。このときの携帯端末の受付けは、会員カード10aの受付けとは異なり、再プレイ操作時だけでその後は受付状態とならない。なお、上述したように所定の操作が受付けられるといった他の条件が成立するまでを受付状態としても勿論よい。
従って、
図4の上表(a)の「No.2」以降同様に保有玉を使い尽くすまでを当該会員遊技者による遊技と見做す。その他、携帯端末が使用されればその使用された遊技機1を優先して会員遊技者が遊技したと見做す点や、保有玉を使い尽くした後、所定時間以内に遊技が再開されれば当該会員遊技者による遊技と見做す点等も、上記の見做し判定処理と同様の処理となる。
【0078】
また、会員記録媒体としての携帯端末が遊技装置2で受付けられている受付状態にて獲得された遊技価値(つまり再プレイでの付与により獲得された保有玉を含む)が、当該携帯端末から切り離される切り離し状態となった場合でも、その後の当該遊技価値に関する切り離し情報を、見做し判定処理の結果に応じた区分により、当該携帯端末の携帯ID或いは会員IDと対応付けた管理を行うことができる。
【0079】
[4.POSでの一括再プレイ]
POS7にて景品交換を行うことなく、任意の貯玉を一般カード10bに対応付けて発行するときの一括再プレイについて補足説明する。
上記したように、管理装置6は、一括再プレイにより発行された一般カード10bが一枚の場合と異なり、複数枚の場合には、その一方のカード10bを会員遊技者、他方のカード10bを知人に対応付けるように両者を見做して、切り離し情報を区分する。
【0080】
この場合、一般カード10bの発行時に会員遊技者か知人かを指定して特定してもよいが、多くの場合、先に発行した一般カード10bを知人に渡し、後に発行した一般カード10bを、POS7にて受付けている会員カード10aと同時に会員遊技者が受取る状況を想定して、先の一般カード10bを知人、後の一般カード10bを会員遊技者に対応付ける見做し判定を想定できる。
【0081】
また、その逆の状況を想定して、逆の対応付けとしてもよいし、例えば発行した一般カード10bを受付けた順に(遊技機側で使用した順に)会員、知人といった優先順(勿論、逆の場合も想定できる)を予め定めておき、その優先順に基づきいずれの遊技者かを特定してもよい。また、この場合は、会員遊技者か否かを判定せず、単純に複数の遊技者と見做してもよい。つまり、発行された一般カード10bが単数であればその後の一般カード10bによる遊技は会員遊技者に、複数であれば会員遊技者と知人との何れかに振分け、或いは会員遊技者に関連する複数の遊技者として区分して遊技情報を管理する。
同様に、遊技装置2にて一括再プレイを行った場合、当該遊技機1にて遊技せず一般カード10bを発行して他の遊技機1にて遊技する場合も想定できるが、この場合は上記のPOS7の場合と同様に取り扱えばよい。
【0082】
以上に説明した実施形態によれば、次のような作用効果を得るこができる。
遊技装置2或いはPOS7において、その受付手段(例えばカードRW41aや携帯端末用リーダ43)により受付けられた記録媒体が会員記録媒体(例えば会員カード10aや携帯端末)の場合に、認証を条件に例えば貯玉等の会員獲得価値を対価として遊技機1での遊技に供するための遊技価値(例えば持玉や遊技玉や保有玉)を付与する構成にあって、管理装置6は、会員記録媒体が受付手段で受付けられている受付状態にて獲得された遊技価値(例えば再プレイにより付与された保有玉)が、当該会員記録媒体から切り離される切り離し状態となった場合に(例えば一般カード10bの発行により或いは会員カード10aの非受付状態により切り離された場合に)、その後の当該遊技価値に関する遊技情報である切り離し情報を、例えば
図4の如く当該会員記録媒体の会員IDと対応付けたレコードとして管理する。
【0083】
これによれば、遊技装置2或いはPOS7において、例えば貯玉等の会員獲得価値を対価として付与された保有玉が残った状態で、会員記録媒体から切り離された場合に、その後の当該保有玉に関する遊技情報を切り離し情報として当該会員記録媒体の会員IDに対応付けて管理するので、会員記録媒体が使用されない状態となっても、その会員遊技者と関わりのない一般遊技者の遊技情報と区分でき、会員管理に支障が出る虞を低減できる。
【0084】
管理装置6は、一の会員記録媒体の受付状態での第1発行処理と、当該受付状態後の切り離し状態における第2発行処理と、の何れかの発行処理により一般カード10bが発行された場合、その一般カード10bに対応付けられた保有玉(第1獲得価値と第2獲得価値との何れか)を切り離し状態となった遊技価値として、当該遊技価値に関する遊技情報を当該会員遊技者に関連する遊技者の前記切り離し情報として管理する。
これによれば、一の会員記録媒体に対応する貯玉を対価として付与された保有玉が、何れの発行処理により複数に分割された場合でも、これに応じて会員遊技者に関連する遊技者の切り離し情報として区分することができ、例えば会員遊技者とその家族といった、会員遊技者に関連する遊技者が複数いたとしても、夫々の遊技情報を区分しつつ相互に関連する切り離し情報として適切に管理することができる。
【0085】
管理装置6は、会員遊技者に関連する遊技者が、当該会員遊技者とそれ以外の一般遊技者との何れの遊技者であるかの見做し判定処理の結果に応じて、当該会員遊技者と一般遊技者とで切り離し情報を区分して管理する。これによれば、会員遊技者に関連する複数の遊技者が、その会員遊技者の貯玉等の会員獲得価値を利用した場合に、その会員遊技者本人の遊技情報と、知人等の他の一般遊技者の遊技情報とで区分して管理できるようになる。
【0086】
遊技装置2は、これに前記受付手段、前記付与手段及び前記発行手段が組み込まれたユニットとして、遊技機1に対応して付設され、管理装置6は、発行処理が行われた遊技装置2に対応する遊技機1とは異なる遊技機1にて、当該発行処理により発行された一般カード10bを使用して遊技を行う遊技者を一般遊技者と判定する。
これによれば、遊技装置2における例えば再プレイにより貯玉を対価として保有玉を付与可能であり、対応する遊技機1での遊技を会員遊技者、一般カード10bを使用した他の遊技機1での遊技を知人等の一般遊技者と判定することができ、会員遊技者に関連する複数の遊技者が会員遊技者の貯玉を利用したとしても、夫々の遊技を区分する判定精度を高められる。
【0087】
また、管理装置6は、発行処理が複数回行われることにより複数の一般カード10bが発行された場合、複数回の発行処理或いは複数の一般カード10bの使用が同時期であれば異なる一般遊技者として夫々判定し、同時期でなければ同じ一般遊技者と判定することから、会員遊技者と関連する知人等の一般遊技者とが夫々会員遊技者の貯玉を利用した場合でも、その一般遊技者が複数いたのか否かの判定精度をも高められる。
【0088】
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張するようにしてもよい。又、例示した構成は変形例も含めて、どのように組み合わせてもよいし、適宜、採用しない構成としてもよい。
【0089】
一括再プレイによる玉数の指定として1玉単位の指定を例示したが、例えば100玉、500玉といった単位や、3000玉、5000玉、10000玉といった選択候補の中から指定するといった例示した以外の方法で指定してもよい。
会員遊技者と知人といった会員遊技者に関連する複数の遊技者を対象とすることを例示したが、会員遊技者だけを対象として本案を採用してもよい。この場合、例示した分割発行処理ではなく全ての保有玉を対象とした発行処理である全発行処理により一般カード10bが発行されることになる。
【0090】
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定してもよい。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。また、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論よい。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、遊技信号としてデータ信号を例示したがパルス信号のような他の信号を採用してもよい。
【0091】
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよい。また、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としてもよく、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
以上と超過についてはどちらを採用してもよく「達した」等の表現は以上となった或いは超過したの何れにも対応する表現となる。以下と未満についても同様で、「達していない」等の表現は双方に対応する表現となる。
【0092】
対象となる遊技機としては、例示した封入式のパチンコ遊技機以外の、例えば所謂メダルレス遊技機や、遊技媒体を払出す払出式の遊技機等も採用できる。尚、このような遊技媒体を払出す場合やデータで扱う場合を包含させるため必要に応じて遊技価値を付与すると表現する。
遊技装置2やPOS7等が行う処理の一部を中継装置、或いは管理装置等にて行ってもよく、どの様に構成してもよい。
【符号の説明】
【0093】
図面中、1は遊技機、2及び2aは遊技装置及びその制御部(受付手段、付与手段、発行手段)、6は管理装置(会員管理手段、情報管理手段、判定手段)、7はPOS(受付手段、付与手段、発行手段)、10aは会員カード(会員記録媒体)、10bは一般カード(一般記録媒体)、10はICカード(記録媒体)、41aはカードRW(受付手段、発行手段)、43は携帯端末用リーダ(受付手段、発行手段)である。