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  • 特開-パワートレーン構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175538
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】パワートレーン構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 17/06 20060101AFI20241211BHJP
   B60K 17/08 20060101ALI20241211BHJP
   F16H 57/025 20120101ALI20241211BHJP
【FI】
B60K17/06 F
B60K17/06 L
B60K17/08 F
F16H57/025
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093394
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】小田 慎悟
(72)【発明者】
【氏名】田川 雅也
【テーマコード(参考)】
3D039
3J063
【Fターム(参考)】
3D039AA25
3D039AA31
3D039AB01
3D039AC63
3D039AD39
3J063AA01
3J063AC03
3J063AC11
3J063BA09
3J063CB41
3J063CD41
3J063XB07
(57)【要約】
【課題】振動を抑制することが可能なパワートレーン構造を提供することを課題とする。
【解決手段】トルクチューブに接続されたトランスミッションと、前記トランスミッションに取り付けられたデファレンシャルギヤと、前記トランスミッションに取り付けられた部品と、前記トランスミッションおよび前記デファレンシャルギヤのうち少なくとも一方に取り付けられ、かつ前記部品に取り付けられたスティフナと、を具備するパワートレーン構造。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トルクチューブに接続されたトランスミッションと、
前記トランスミッションに取り付けられたデファレンシャルギヤと、
前記トランスミッションに取り付けられた部品と、
前記トランスミッションおよび前記デファレンシャルギヤのうち少なくとも一方に取り付けられ、かつ前記部品に取り付けられたスティフナと、を具備するパワートレーン構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパワートレーン構造に関する。
【背景技術】
【0002】
トルクチューブにより動力を伝達する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-120455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トルクチューブ内のプロペラシャフトの回転により共振が発生し、振動が大きくなる恐れがある。そこで、振動を抑制することが可能なパワートレーン構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、トルクチューブに接続されたトランスミッションと、前記トランスミッションに取り付けられたデファレンシャルギヤと、前記トランスミッションに取り付けられた部品と、前記トランスミッションおよび前記デファレンシャルギヤのうち少なくとも一方に取り付けられ、かつ前記部品に取り付けられたスティフナと、を具備するパワートレーン構造によって達成することができる。
【発明の効果】
【0006】
振動を抑制することが可能なパワートレーン構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は実施形態に係るパワートレーン構造を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本実施形態のパワートレーン構造について説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
【0009】
図1は実施形態に係るパワートレーン構造100を例示する模式図である。Frは車両の前方を表す。Rrは車両の後方を表す。Lhは左方向を表す。Rhは右方向を表す。
【0010】
パワートレーン構造100は、内燃機関10が発生させる駆動力を、駆動輪に伝達する装置である。パワートレーン構造100は、トルクチューブ12、トランスミッション14、デファレンシャルギヤ16、マウントブラケット17および18(部品)、スティフナ20、22および24、ならびにダンパ26を有する。
【0011】
内燃機関10およびトランスミッション14は車両に搭載されている。内燃機関10はトランスミッション14よりも車両の前方(Fr)に配置されている。トランスミッション14は内燃機関10よりも後方(Rr)に配置されている。トルクチューブ12の一端は内燃機関10に接続されている。トルクチューブ12の他端はトランスミッション14に接続されている。トルクチューブ12は、筒状の部品であり、ハウジングの内部にプロペラシャフトなどを有する。
【0012】
内燃機関10で発生する駆動力は、トルクチューブ12内のプロペラシャフトなどを通じて、トランスミッション14に伝達される。トランスミッション14は変速を行う。駆動力はトランスミッション14からデファレンシャルギヤ16を通じて、駆動輪に伝達される。
【0013】
デファレンシャルギヤ16、マウントブラケット17および18は、トランスミッション14の外壁に取り付けられている。デファレンシャルギヤ16は、ケースと、ケースに収納されたギヤを含む。デファレンシャルギヤ16のケースは、例えばトランスミッション14のLh側の側面に取り付けられている。マウントブラケット17は、例えばデファレンシャルギヤ16よりRr側に位置し、トランスミッション14のLh側の側面に取り付けられている。マウントブラケット18は、トランスミッション14のRh側の側面に取り付けられている。
【0014】
スティフナ20は、デファレンシャルギヤ16のFr側の面と、トランスミッション14のLh側の側面とに取り付けられている。スティフナ22は、デファレンシャルギヤ16のRr側の面とマウントブラケット17のFr側の面とに取り付けられている。スティフナ24は、マウントブラケット18のFr側の面とトランスミッション14のRh側の側面とに取り付けられている。ダンパ26は、トランスミッション14のRr側の壁に取り付けられている。取付は例えば不図示のボルトによって行われる。
【0015】
スティフナ20およびスティフナ22は、例えば板形状である。スティフナ24は例えば柱型である。ダンパ26は例えば直方体形状である。マウントブラケット17および18、スティフナ20、22および24、ダンパ26は例えば金属で形成されている。
【0016】
共振が発生することで、振動および騒音が増大する恐れがある。トランスミッション14およびデファレンシャルギヤ16は振動しにくいが、マウントブラケット17および18は振動しやすい。
【0017】
実施形態によれば、トランスミッション14とデファレンシャルギヤ16とのうち少なくとも一方にスティフナが取り付けられている。スティフナ24は、マウントブラケット18とトランスミッション14とに取り付けられている。マウントブラケット18が、振動しにくいトランスミッション14に固定されることで、マウントブラケット18の振動が抑制される。
【0018】
スティフナ20は、デファレンシャルギヤ16とトランスミッション14とに取り付けられている。デファレンシャルギヤ16とトランスミッション14とが互いに連結されることで、振動しにくくなる。スティフナ22は、デファレンシャルギヤ16とマウントブラケット17とに取り付けられている。マウントブラケット17は、デファレンシャルギヤ16およびトランスミッション14に固定されることで、振動が抑制される。ダンパ26は、トランスミッション14のRr側の壁に取り付けられている。トランスミッション14の振動が抑制される。実施形態によれば、振動および騒音を抑制することができる。
【0019】
マウントブラケットの個数は2個でもよいし、1個でもよいし、3個以上でもよい。マウントブラケットが、直接にトランスミッション14に結合される、またはデファレンシャルギヤ16を介してトランスミッション14に結合される。振動を抑制することができる。トランスミッション14のギヤの歯面を精度よく加工することで、振動をより抑制することができる。
【0020】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0021】
10 内燃機関、12トルクチューブ、14 トランスミッション、16、17 マウントブラケット、20、22、24 スティフナ、26 ダンパ、100 パワートレーン構造
図1