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特開2024-175539情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175539
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20241211BHJP
【FI】
G06Q30/0645
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093395
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】505293152
【氏名又は名称】有限会社ゼント
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】松島 隆太郎
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB68
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】運転国等以外の国等で発行された書類等の情報に基づき運転を許可するかどうかの判断を行う車両貸出業者の業務を支援するとともに、その許可を得るために必要となる情報を運転者が容易に取得することができる手法を提供すること。
【解決手段】外国人Fにより提示された運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類、及び外国人Fにより入力された入力情報をチェック対象書類として、その有効性のチェックを行う車両貸出業者の担当者Uを支援する情報処理システムにおいて、取得部111は、国内外で発行される複数種類のチェック対象書類の有効性に関連する免許関連情報を取得する。管理部112は、取得された免許関連情報に基づいて、チェックの際にユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報を生成して管理する。送信制御部104は、管理されているポイント情報を担当者Uに提示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
提示者により提示され得る運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類をチェック対象書類とし、当該提示者又はユーザにより入力され得る入力情報をチェック対象情報として、当該ユーザによるチェック対象書類及びチェック対象情報の有効性のチェックを支援する情報処理システムにおいて、
国内外で発行される複数種類の前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された免許関連情報に基づいて、前記チェックの際に前記提示者又は前記ユーザがチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類のうち前記ユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成して管理する第1管理手段と、
前記第1管理手段により管理されている、前記要準備情報と、前記ポイント情報とを前記ユーザに提示する提示手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記第1管理手段は、比較元となる比較元情報をさらに生成して管理し、
前記チェック対象書類のうち少なくとも一部を撮像した撮像画像のデータ、及び前記チェック対象情報から、比較対象となる比較対象情報を抽出する抽出手段と、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の有効性の度合を示す値を算出して管理する第2管理手段と、
をさらに備え、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記値を前記ユーザにさらに提示する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第2管理手段は、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、さらに、前記提示者が運転を行うことの許可を得るために前記チェック対象書類に補充すべき書類に関する要補充情報を生成して管理し、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記要補充情報を前記ユーザ又は前記提示者にさらに提示する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
提示者により提示され得る運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類をチェック対象書類とし、当該提示者又はユーザにより入力され得る入力情報をチェック対象情報として、当該ユーザによるチェック対象書類及びチェック対象情報の有効性のチェックを支援する情報処理方法において、
国内外で発行される複数種類の前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された免許関連情報に基づいて、前記チェックの際に前記提示者又は前記ユーザがチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類のうち前記ユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成して管理する第1管理ステップと、
前記第1管理ステップで管理されている、前記要準備情報と、前記ポイント情報とを前記ユーザに提示する提示ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
提示者により提示され得る運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類をチェック対象書類とし、当該提示者又はユーザにより入力され得る入力情報をチェック対象情報として、当該ユーザによるチェック対象書類及びチェック対象情報の有効性のチェックを行うユーザを支援する情報処理システムを制御するコンピュータに、
国内外で発行される複数種類の前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された免許関連情報に基づいて、前記チェックの際に前記提示者又は前記ユーザがチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類のうち前記ユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成して管理する第1管理ステップと、
前記第1管理ステップで管理されている、前記要準備情報と、前記ポイント情報とを前記ユーザに提示する提示ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の運転(以下、単に「運転」と呼ぶ)を行おうとする者(以下、「運転者」と呼ぶ)は、運転を行おうとする国や領土(以下、「運転国等」と呼ぶ)において発行された自動車運転免許証(以下、単に「運転免許証」と呼ぶ)を必ずしも所持している必要はない。運転国等以外の国や領土で発行された運転免許証等を運転者が所持することで、一定の制約の下で合法的に運転を行うことができる枠組みが存在する。このような枠組みとしては、例えばヨーロッパ連合、パリ条約、ジュネーブ条約、ウィーン条約等が存在する。
ただし、運転国等で有効とされる運転免許証は、その運転国等が加盟する条約や、その運転国等の法律の制約を受ける。このため、運転者は、運転国等で有効とされる運転免許証を事前に取得しておく必要がある。
また、運転者に対し自動車の貸し出しを行うレンタカーショップ等の事業者(以下、「車両貸出業者」と呼ぶ)は、顧客である運転者に対し、運転国等で有効とされる運転免許証等の提示を求めるとともに、必要な書類の提示を求めて、その有効性の確認を行う。
このような分野では、運転免許証の画像ファイルから運転免許証の有効期限を自動的に抽出する手法も提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-533808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、運転免許証を発行する国や領土(以下、「免許証発行国等」と呼ぶ)が加盟している条約やその枠組みは、複数種類存在するだけではなく、免許証発行国等によっても夫々解釈が異なったり、その国や領土の独自の法規制等が存在したりするため、世界共通化がなされていない。
さらに、運転国等においても、加盟している条約の種類やその解釈、又は運転国等の法規制が夫々存在するため、同様に世界共通化がなされていない。
このため、運転者や車両貸出業者は、運転免許証の有効性の確認を行う場合、免許証発行国と、運転国等との双方の法規制等を照らし合わせ、運転国等で有効とされる運転免許証等かどうかの確認を行わなければならない。
【0005】
運転国等で有効とされる運転免許証等かどうかの確認に必要となる項目は一律ではなく、免許証発行国等、運転免許証の種類、運転免許証の発行機関、運転者の国籍、運転者の居住地、運転者の入国日等の状況により変わる。このため、単に運転免許証に記載された有効期限を確認するだけでは、運転者免許証の有効性を判断することができない。
さらに、加盟している条約、発行機関、発行様式、及び国内法や解釈等は、その国の事情に応じて頻繁に変更される性質を有するため、その時に確認すべき事項を正確に把握するためには、極めて煩雑かつ困難な作業を伴う。
具体的には、運転免許証等に有効期限の定めがないもの、運転免許証等に記載されている有効期限とは別の有効期限を持つもの、運転免許証等を所持する者について制約があるもの等が存在する。また、それらの偽造品も存在する。
このようなことから、特許文献1に記載された技術を含む従来技術に比して、より包括的なチェックを可能とし、かつ、効率性及び正確性が担保されたチェック手法の開発が望まれていた。また、運転者が、運転国等で有効とされる運転免許証を取得できる手法として、効率性及び正確性が担保された調査手法の開発が望まれていた。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものである。即ち、運転国等以外の国等で発行された書類等の情報に基づき運転を許可するかどうかの判断を行う車両貸出業者の業務を支援するとともに、その許可を得るために必要となる情報を運転者が容易に取得することができる手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
提示者により提示され得る運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類をチェック対象書類とし、当該提示者又はユーザにより入力され得る入力情報をチェック対象情報として、当該ユーザによるチェック対象書類及びチェック対象情報の有効性のチェックを支援する情報処理システムにおいて、
国内外で発行される複数種類の前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された免許関連情報に基づいて、前記チェックの際に前記提示者又は前記ユーザがチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類のうち前記ユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成して管理する第1管理手段と、
前記第1管理手段により管理されている、前記要準備情報と、前記ポイント情報とを前記ユーザに提示する提示手段と、
を備える。
【0008】
また、前記第1管理手段は、比較元となる比較元情報をさらに生成して管理し、
前記チェック対象書類のうち少なくとも一部を撮像した撮像画像のデータ、及び前記チェック対象情報から、比較対象となる比較対象情報を抽出する抽出手段と、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の有効性の度合を示す値を算出して管理する第2管理手段と、
をさらに備え、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記値を前記ユーザにさらに提示することができる。
【0009】
また、前記第2管理手段は、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、さらに、前記提示者が運転を行うことの許可を得るために前記チェック対象書類に補充すべき書類に関する要補充情報を生成して管理し、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記要補充情報を前記ユーザにさらに提示することができる。
【0010】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理システムに対応する処理方法及びプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、運転国等以外の国等で発行された書類等の情報に基づき運転を許可するかどうかの判断を行う車両貸出業者の業務を支援するとともに、その許可を得るために必要となる情報を運転者が容易に取得することができる手法を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現可能なチェック支援サービスの概要を示すイメージ図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図3図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図3のサーバ及び担当者端末の機能的構成のうち、チェック支援処理及び撮像送信処理が実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図4の機能的構成を有するサーバによるチェック支援処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本サービスが適用されるケースの一例を示す図である。
図7】チェック対象書類のうち、図6の例とは異なる国際運転免許証の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0014】
[サービス概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現可能なチェック支援サービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要を示すイメージ図である。
【0015】
本サービスは、運転国等外で自動車運転免許を取得した外国人が、運転国等内でレンタカー等を利用する場合における、車両貸出業者の担当者によるチェック作業を支援するサービスである。なお、本実施形態では、運転国等として、「日本国」を例に挙げて説明する。
例えば図1に一部を例示するように、日本国外で運転免許を取得した外国人Fが、日本国内でレンタカー等を利用する場合、次の運転免許証のうちいずれかを所持している必要がある。
即ち、外国人Fが、(1)通常の国内運転免許証(道路交通法第84条で定められる運転免許)、(2)ジュネーブ条約加盟国・加盟地域がジュネーブ条約付属書9に定める様式で発行した運転免許証、(3)ジュネーブ条約加盟国・加盟地域がジュネーブ条約の付属書10に定める様式で発行した国際運転免許証、(4)国際運転免許証を発給していない国又は地域であって、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図る上で我が国と同等の水準にあると認められる運転免許の制度を有している国又は地域として政令で定めるもの(2023年5月現在:スイス、ドイツ、フランス、台湾、ベルギー、モナコ)の運転免許証かつ日本語による翻訳文で政令で定める者が作成したものが添付されているもの(道路交通法第百七条の二で定められる外国運転免許証)、のうちいずれかを所持している場合、若しくは外国人Fが日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定(日米地位協定)に定められる合衆国軍隊の構成員又は軍属又はそれらの家族である場合には、(5)合衆国が発給した運転許可証、(6)合衆国が発給した運転免許証、(7)軍の運転許可証のうちいずれかを所持していれば有効な運転免許証としてみなされ、必要に応じてその他の書類等を担当者Uに提示することで、日本国内でレンタカー等を利用することができる。
【0016】
ここで、「ジュネーブ条約」とは、1949年にジュネーブで開催された「道路輸送および自動身輸送に関する国際連合会議」で採択された、道路交通に関する国際条約のことをいう。ジュネーブ条約の目的は、統一規則を定めることで国際道路交通の発達および安全を促進することであり、加盟国がジュネーブ条約に基づき発行した付属書9に定める様式の運転免許証、又は付属書10に定める様式の国際運転免許証であれば、原則的には該当国への入国から1年以内かつ該当免許証の有効期間内において、有効な運転免許証とみなされる。
【0017】
「外国運転免許証」とは、国際運転免許証を発給していない国又は地域であって、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図る上で我が国と同等の水準にあると認められる運転免許の制度を有している国又は地域として政令で定めるもの(2023年5月現在:スイス、ドイツ、フランス、台湾、ベルギー、モナコ)の運転免許証かつ日本語による翻訳文で政令で定める者が作成したものが添付されているもの(道路交通法第百七条の二で定められる外国運転免許証)をいう。このうち、スイス、ドイツ、フランス、台湾、ベルギー、モナコにより発行された外国運転免許証を所持する外国人Fは、原則的には、外国運転免許証、和訳、及び自国のパスポートを提示することで、日本国内でレンタカー等を利用することができる。
【0018】
「在日米軍個人車両操縦許可証」とは、在日米軍のSOFA(Status of Forces Agreement/駐留米軍の地位に関する協定)に基づく運転免許証のことをいう。在日米軍個人車両操縦許可証を所持する外国人Fは、原則的には在日米軍個人車両操縦許可証を提示することで、日本国内でレンタカー等を利用することができる。なお、SOFAにより定められる運転免許証は、「在日米軍個人車両操縦許可証」のみならず他にも存在する。
【0019】
このように、外国人Fは、上述した4種類の運転免許証のうちいずれかを提示し、必要に応じてパスポートや和訳を併せて提示することで、日本国内でレンタカー等を利用することができる。
ただし、例えば国際運転免許証を提示してレンタカー等を利用する場合には、以下の要件を同時に満たす必要がある。即ち、国際運転免許証の発給から1年以内であり、かつ日本に上陸した日から1年以内であること、及び道路交通法107条の2に規定するいわゆる「3か月ルール」に抵触していないことといった時期的要件を満たす必要がある。また、日本国で発行された日本国の国際運転免許証ではないこと、パリ条約(1926年)、ワシントン条約(1943年)、ウィーン条約(1968年)に基づく様式の国際運転免許証ではないことといった様式的要件を満たす必要がある。
また例えば、スイス、ドイツ、フランス、台湾、ベルギー、エストニア、モナコの外国運転免許証を提示してレンタカー等を利用する場合には、外国人Fが日本国に上陸後1年以内であること、という時期的要件を満たす必要がある。
【0020】
このように、外国人Fが、国際運転免許証を提示して、日本国内でレンタカー等を利用する場合、上述の時期的要件や様式的要件が存在する。
また、上述の要件以外にも、国や地域による取り扱いの違いがあったり、偽造によるものがあったりするおそれもある。
このため、担当者Uがチェック作業を落ち度なく行うためには、担当者Uが高い水準のチェック能力を備えている必要がある。
しかしながら、担当者Uのチェック能力を担保したり、担当者Uの人員を確保したりするには時間的にも費用的にも高いコストを要する。
【0021】
そこで、本サービスでは、国際運転免許証、外国運転免許証、和訳、パスポート等、担当者Uによるチェックの対象となり得る公文書や証明書等(以下、「チェック対象書類」と呼ぶ)、及び外国人Fにより入力された情報(以下、「チェック対象情報」と呼ぶ)を、担当者Uがチェックする作業の支援を行う。以下、チェック対象書類と、チェック対象情報とのことを併せて「チェック対象書類等」と呼ぶ。
本サービスによれば、担当者Uは、チェック対象書類等のチェックを行う際、どのような項目に着目してチェックを行うべきかについての情報(以下、「ポイント情報」と呼ぶ)を容易に取得することができる。担当者Uは、例えばチェックすべき項目が一覧化されたチェックリストをポイント情報として出力することができる。
【0022】
また、本サービスによれば、チェック対象書類の自動チェックを行うこともできる。このため、従来から行われていた目視によるチェックを行う必要がなくなる。具体的には、担当者Uは、レンタカー等の店舗に配備された担当者端末2の撮像部201のカメラCを用いて、チェック対象書類を含む所定領域を撮像する。すると、サーバ1において、その撮像画像のデータについての解析が行われ、チェック対象書類の種類についての特定結果と、その有効性についての判定結果とが出力される。
この場合、担当者Uは、チェック対象書類の撮像のみを行い、サーバ1が、チェック対象書類の撮像画像のデータや、チェック対象情報に基づく自動判定を行うことが可能となる。図示はしないが、自動判定により、チェック対象書類等の有効性の度合を値(例えば100%、60%、20%等)で示すこともできる。これにより、担当者Uは、自動判定の結果として示された値を参考にして、チェック対象書類等の有効性の有無についての最終的な判定を行うことができる。
【0023】
また、本サービスでは、チェック対象書類等の有効性を示す値が低い(又はゼロである)場合には、どのような書類を揃えればよいのかを示す情報(以下「要準備情報」と呼ぶ)が提示される。また、他の手段を用いることでチェックを通過することができないかどうかも探索される。例えば、アメリカ合衆国の国際運転免許証の有効期限が既に切れているために、チェック対象書類等の有効性を示す値がゼロである場合であっても、日米地位協定の適応者(例えば父親が米国軍に所属している場合等)である場合には、アメリカ合衆国の運転免許証のみ提示することで自動車を運転することができる旨が提示される。
【0024】
また、チェック対象書類の有効性の判定で使用された撮像画像は、一定期間ストアすることができる。これにより、事故等が発生した際に、当該撮像画像を参照することができる。
【0025】
なお、サーバ1、及び担当者端末2における処理対象は、上述したように、担当者端末2の撮像部201のカメラCにより撮像された結果得られる撮像画像のデータ(画素値等)や入力されたデータであるが、本明細書では説明の便宜上、「撮像画像等」と略記する。
【0026】
ここで、例えば図1に示す外国人Fがアメリカ国籍であり、日本国内で運転を行うために、担当者Uに対し提示されたチェック対象書類がアメリカ合衆国の「国際運転免許証」である場合を想定する。この場合、外国人Fが日本国内でレンタカー等を利用するためには、少なくとも以下のチェックポイントに基づくチェックが必要となる。
即ち、(1)日米地位協定に定められる合衆国軍隊の構成員又は軍属又はそれらの家族に該当するか否か、(2)発行された国際運転免許証を管轄する又は地域がジュネーブ条約の加盟国・領域内であること、(3)該当国際運転免許証を発行した機関が、他の条約加盟国若しくはその下部機構の権限のある当局またはその当局が正当に権限を与えた団体(AAA(the American Automobile Association)、又はAATA(the American Automobile Touring Alliance))であること、(4)発行された国際運転免許証がジュネーブ条約に基づいて発行されていること、(5)発行された国際運転免許証が、付属書9又は付属書10に規定する様式であること(現在アメリカ合衆国において付属書9に該当する国際運転免許証は発行されていない)、(6)国際運転免許証が原本であること、(7)運転をしようとする車両の免許区分にスタンプが押してあること、(8)国際運転免許証の発給日から1年以内であること、(9)外国人Fが日本に上陸した日から1年以内であること、(10)運転者が日本国内の住民基本台帳に記録されている場合、道路交通法107条の2に規定するいわゆる「3か月ルール」に抵触していないこと、(11)偽造品ではないこと、といったチェックポイントに基づくチェックが必要となる。
【0027】
即ち、本サービスによれば、担当者Uは、出力されたチェックリストを参照して、チェック対象書類のチェックを効率よく行うことができる。
また、本サービスによれば、担当者Uは、担当者端末2を用いて外国人Fにより提示されたチェック対象書類を撮像するだけで自動判定を行うこともできる。つまり、チェック対象書類の種類及び有効性の判断は、出力されたチェックリストに基づいて、担当者Uが目視で行うこともできるし、撮像画像等を解析した結果に基づいて自動で行うこともできる。なお、サーバ1が担当者端末2の撮像画像等を解析する具体的手法は特に限定されない。例えば、担当者端末2の撮像画像等から得られる特徴量を用いた比較による解析を行うこともできる。また、この場合、特徴量に所定の重み付けをすることもできる。
【0028】
サーバ1によりチェック対象書類等の解析が行われる前提として、チェック対象書類等の有効性の判定の際に用いられる比較元の情報(以下、「比較元情報」と呼ぶ)が生成される。具体的には、サーバ1の教師DB181に記憶されている、国内外で発行される複数種類のチェック対象書類等の有効性に関する情報(以下、「免許関連情報」と呼ぶ)を教師情報とする学習が行われることで、比較元情報が生成される。
免許関連情報は、図示せぬ装置を含め任意の装置からサーバ1に送信されてくる情報であり、教師情報となり得るあらゆる情報が含まれる。例えば国内外で発行される運転免許証の種類や様式、記載すべき事項に関する情報の他、パスポートの種類や様式、記載すべき事項に関する情報、和訳の様式や記載すべき事項に関する情報等は、いずれも免許関連情報に含まれる情報である。
【0029】
サーバ1により生成された比較元情報は、チェック対象書類等の有効性が肯定されるパターンの比較元情報と、チェック対象書類等の有効性が否定されるパターンの比較元情報とに分けることができる。
即ち、チェック対象書類等の有効性が肯定されるパターンの比較元情報には、チェック対象書類等の有効性が肯定される様式や記載例が複数種類含まれている。また、チェック対象書類等の有効性が否定されるパターンの比較元情報には、チェック対象書類等の有効性が否定される様式や記載例が複数種類含まれている。
チェック対象書類等の有効性が肯定されるパターンの比較元情報は、サーバ1の有効DB182に記憶されて管理される。また、チェック対象書類等の有効性が否定されるパターンの比較元情報は、サーバ1の無効DB183に記憶されて管理される。
【0030】
有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶されている各種の比較元情報は、随時更新される。例えば、関連法規の改正等に伴うチェック対象書類等の様式や記載方法、及び入力方法に変更が生じた場合には、有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶されている各種の比較元情報は、変更後の最新の情報に更新される。
これにより、例えば更新の前後で、有効DB182に記憶されて管理されている比較元情報と、無効DB183に記憶されて管理される比較元情報とが入れ替わったり、どちらか一方のみに移動されたりすることもある。
【0031】
また、サーバ1では、様々なシチュエーションにおいて、チェック対象書類等の妥当性の判定が繰り返し実行され、その判定結果が、実績として判定結果DB184に蓄積されていく。サーバ1は、実績として判定結果DB184に蓄積された判定結果を、比較元情報を生成するステップにフィードバックする。
フィードバックが行われるので、サーバ1は、比較元情報を生成するにあたり、実際に行われた判定結果を加味することができる。このため、有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶されて管理されている比較元情報を、実態に即したものとすることができる。その結果、サーバ1による有効性の判定をさらに効率化させるとともに、判定結果の正確性を継続的に向上させることができる。
【0032】
以上のように、比較元情報が生成され、生成された比較元情報が所定のデータベース(有効DB182及び無効DB183)に記憶されることにより、サーバ1による解析が可能となる。
【0033】
その後、担当者Uの担当者端末2に対する操作により、チェック対象書類の撮像が行われると、その撮像画像は、担当者端末2からサーバ1に送信され、サーバ1によって解析される。なお、チェック対象書類の撮像は一度に行われるとは限らない。即ち、まず1枚目のチェック対象書類が撮像されてサーバ1に送信されると、サーバ1から次にどのようなチェック対象書類を確認すべきかを示す情報(以下、「要補充情報」と呼ぶ)が担当者Uに提示される。ここで、担当者Uは、要補充情報に必ずしも従う必要はない。担当者Uは、要補充情報が提示されない場合であっても、チェック対象書類の撮像・送信を行うこともできるし、提示された要補充情報を無視して、チェック対象書類の撮像・送信を行うこともできる。
ここで、サーバ1による解析が、特徴量の比較によって行われる場合には、撮像画像から抽出された特徴量が、比較元情報と比較する対象となる情報(以下、「比較対象情報」と呼ぶ)として取り扱われる。即ち、撮像画像から抽出された特徴量(比較対象情報)と、有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶されている比較元情報との比較が行われる。そして、サーバ1は、その比較の結果に基づいて、チェック対象書類の種類の特定と有効性の判定とを行う。
【0034】
例えば、サーバ1による解析の結果、チェック対象書類の種類が、「国際運転免許証」及び「パスポート」であることが特定された場合には、その様式や記載事項が有効なものであるのか否かについての判定が行われる。
具体的には、国際運転免許証の発給から1年以内であることや、外国人Fが日本に上陸した日から1年以内であること、といったチェックポイントに基づいて、「国際運転免許証」及び「パスポート」の有効性の有無が判定される。
【0035】
即ち、国際運転免許証の有効性の有無が判定される場合には、有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶され管理されている比較元情報が参照される。
有効DB182には、国際運転免許証の有効期間が発給から1年以内であるパターンの特徴量が比較元情報として記憶されている。無効DB183には、国際運転免許証の有効期間が発給から1年以内ではないパターンの特徴量が比較元情報として記憶されている。
サーバ1は、担当者端末2から送信されてきた国際運転免許証の撮像画像から特徴量を抽出して、これを比較対象情報とし、有効DB182及び無効DB183の夫々に記憶されている比較元情報との比較を行う。
【0036】
サーバ1による比較の結果、比較対象情報が、有効DB182に記憶されている比較元情報と一致すると、サーバ1は、提示された国際運転免許証の有効期間は、発給から1年以内であるとし、有効性を肯定する判定を行う。これに対して、サーバ1による比較の結果、比較対象情報が、無効DB183に記憶されている比較元情報と一致すると、サーバ1は、提示された国際運転免許証の有効期間は、発給から1年以内ではないとし、有効性を否定する判定を行う。
【0037】
サーバ1による判定の結果は、直ちに担当者端末2に表示される。ここで、国際運転免許証の有効性を否定する判定が行われた場合には、判定結果とともにその理由が表示される。具体的には例えば、判定結果(無効)を示すメッセージと、その理由(国際運転免許証の発給から1年超過)を示すメッセージとが担当者端末2に表示される。
これにより、担当者Uは、外国人Fに提示された国際運転免許証の有効性を容易に確認することができるとともに、無効である理由を容易に認識することができる。その結果、担当者Uは、特別な知識がなくても、外国人Fに提示された国際運転免許証の有効性を容易に確認することができる。
なお、国際運転免許証とともに提示されたパスポートについても同様に、チェック対象書類として、その有効性を判定することができる。
【0038】
このように、図1に示す本サービスによれば、担当者Uのチェック能力を担保したり、担当者Uの人員を確保したりするために必要となる、時間的・費用的なコストを削減することができる。
その結果、運転国等以外の国等で発行された書類等の情報に基づき運転を許可するかどうかの判断を行う車両貸出業者の業務を支援するとともに、その許可を得るために必要となる情報を運転者が容易に取得することができる。
【0039】
[システム構成]
次に、図1に示す本サービスの提供を実現化させる情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
【0040】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、担当者端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)とを含むように構成されている。
サーバ1、及び担当者端末2-1乃至2-nの夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0041】
サーバ1は、サービス提供者(図示せず)により管理される情報処理装置である。サーバ1は、担当者端末2-1乃至2-nと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0042】
具体的には例えば、サーバ1は、図示せぬ装置を含め任意の装置からサーバ1に送信されてくる免許関連情報を取得し、これに基づいてポイント情報を生成する。例えばサーバ1は、担当者Uがチェックすべき項目を一覧化したチェックリストをポイント情報として生成することができる。
また例えば、サーバ1は、図示せぬ装置を含め任意の装置からサーバ1に送信されてくる免許関連情報を取得し、取得した免許関連情報を教師情報とする学習を行うことで比較対象情報を生成する。
また、サーバ1は、担当者端末2-1乃至2-nから送信されてくるチェック対象書類の撮像画像を取得し、取得した撮像画像を対象とする解析を行う。
【0043】
担当者端末2-1乃至2-nの夫々は、レンタカー等の店舗の夫々において、チェック対象書類等のチェック作業を行う担当者U1乃至Unの夫々により操作される情報処理装置である。担当者端末2-1乃至2-nの夫々は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
以下、担当者U1乃至Unを区別せずに「担当者U」と呼んでいる場合、担当者端末2-1乃至2-nをまとめて、「担当者端末2」と呼ぶ。
【0044】
担当者端末2-1乃至2-nの夫々には、本サービスの提供を受けるための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)がインストールされていてもよい。即ち、専用アプリが、チェック対象書類の撮像画像をサーバ1に送信できるようにしてもよい。
なお、以下、断りのない限り、「担当者Uが担当者端末2を操作する」と表現している場合、それは、担当者Uが、担当者端末2にインストールされた専用アプリを起動させる操作をしたうえで、各種操作を行うことを意味するものとする。
【0045】
担当者端末2は、例えばチェックすべき項目が一覧化されたチェックリストを表示する。これにより、担当者Uは、チェック対象書類等のチェックを行う際、どのような項目に着目してチェックを行うべきかを容易に知ることができる。
また、担当者端末2は、カメラCによってチェック対象書類の撮像を行い、その撮像画像をサーバ1に送信する。担当者端末2により送信された撮像画像は、サーバ1により解析され、チェック対象書類の種類の特定と、その有効性の有無が判定される。サーバ1の判定結果は、担当者端末2に直ちに送信される。
担当者端末2は、サーバ1から送信されてきた判定結果を表示する。
【0046】
[ハドウェア構成]
次に、図2の情報システムのうちサーバ1のハードウェア構成について説明する。
図3は、図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0047】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0048】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0049】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0050】
出力部16は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0051】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(担当者端末2)との間で行う通信を制御する。
【0052】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0053】
なお、図示はしないが、図2の情報処理システムのうち、担当者端末2も、図3に示すハードウェア構成を有している。ただし、担当者端末2がスマートフォンやタブレットで構成される場合には、出力部16及び入力部17として、タッチパネルを有している。
【0054】
このような図3のサーバ1及び担当者端末2の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1及び担当者端末2の夫々において、チェック支援処理及び撮像送信処理の夫々等の各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者(図示せず)は、担当者Uに対し、上述の本サービスを提供することができる。
ここで、「チェック支援処理」とは、サーバ1により実行される処理であり、担当者端末2を用いて行われるチェック対象書類等のチェック作業を支援する処理をいう。
また、「撮像送信処理」とは、担当者端末2により実行される処理であり、担当者Uの操作に基づいて、チェック対象書類を撮像し、その撮像画像をサーバ1に送信する処理をいう。
【0055】
[機能的構成]
図4は、図3のサーバ及び担当者端末の機能的構成のうち、チェック支援処理及び撮像送信処理が実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0056】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、チェック支援処理が実行される場合には、学習部101と、判定部102と、フィードバック部103と、送信制御部104とが機能する。
サーバ1の記憶部18の一領域には、教師DB181と、有効DB182と、無効DB183と、判定結果DB184とが設けられている。
以下、チェック支援処理を実現可能とするサーバ1の機能的構成について説明する。
【0057】
学習部101は、免許関連情報を教師情報とする学習を行い、要準備情報及びポイント情報の生成、及び判定部102における判定の際に用いられる比較元情報の生成を行うとともに、これらの情報の管理を行う。
学習部101では、取得部111と、管理部112とが機能する。
【0058】
取得部111は、国内外で発行される複数種類のチェック対象書類及びチェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する。取得部111により取得された免許関連情報は、教師DB181に記憶されて管理される。
【0059】
管理部112は、取得された免許関連情報に基づいて、要準備情報と、ポイント情報とを生成して管理する。
また、管理部112は、取得された免許関連情報に基づいて、比較元となる比較元情報を生成して管理する。
具体的には、管理部112は、免許関連情報を教師情報とする学習を行い、比較元情報を生成して、生成した比較元情報を、チェック対象書類の有効性が肯定されるパターンと、有効性が否定されるパターンとに分けて管理する。チェック対象書類の有効性が肯定されるパターンの比較元情報は、有効DB182に記憶されて管理される。また、チェック対象書類の有効性が否定されるパターンの比較元情報は、無効DB183に記憶されて管理される。
【0060】
判定部102は、担当者端末2から送信されてきた、チェック対象書類等を解析し、その有効性を判定する。
判定部102では、取得部121と、抽出部122と、管理部123とが機能する。
【0061】
取得部121は、担当者端末2から送信されてきた、チェック対象書類の撮像画像、及びチェック対象情報を取得する。
具体的には例えば、取得部121は、担当者端末2により撮像された、外国人Fの国際運転免許証の撮像画像、及びチェック対象情報を取得する。
【0062】
抽出部122は、チェック対象書類のうち少なくとも一部を撮像した撮像画像のデータ、及びチェック対象情報から、比較対象となる比較対象情報を抽出する。
具体的には例えば、外国人Fにより提示されたチェック対象書類が国際運転免許証である場合には、抽出部122は、担当者端末2の撮像画像に含まれる国際運転免許証を示す対象領域から、比較対象となる比較対象情報を抽出する。ここで、解析手法として特徴量を比較する手法が用いられている場合には、比較対象情報としての特徴量が抽出される。
【0063】
管理部123は、比較元情報と比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、チェック対象書類及びチェック対象情報の有効性の度合を示す値を算出して管理する。
また、管理部123は、比較元情報と比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、さらに、要補充情報を生成して管理する。生成された要補充情報は、判定結果DB184に記憶されて管理される。
【0064】
フィードバック部103は、判定手段の判定結果を、免許関連情報にフィードバックする。
具体的には、フィードバック部103は、判定部102の判定結果を、免許関連情報にフィードバックする。これにより、判定部102の判定結果を含む免許関連情報から、管理部112による比較元情報の生成が行われることになる。その結果、判定部102による、チェック対象書類等の有効性の判定をさらに効率化させるとともに、判定結果の正確性を継続的に向上させることができる。
【0065】
送信制御部104は、要準備情報と、ポイント情報と、要補充情報とを担当者端末2に送信する制御を実行する。
送信制御部104は、判定部102の判定結果を担当者端末2に送信する制御を実行することで、判定結果を担当者Uに提示する。
具体的には例えば、送信制御部104は、判定部102の判定結果として、チェック対象書類等の有効性の度合を値(例えば100%、60%、20%等)で示すこともできる。これにより、担当者Uは、判定結果として示された値を参考にして、チェック対象書類等の有効性の有無についての最終的な判定を行うことができる。また、チェック対象書類等の有効性を示す値が低い(又はゼロである)場合には、要準備情報や要補充情報が提示される。また、他の手段を用いることでチェックを通過することができないかどうかも探索される。
また例えば、送信制御部104は、判定部102の判定結果として、チェック対象書類の有効性が肯定された場合には、例えば「OK」であるとか、「有効」といったメッセージを担当者端末2に送信してもよい。また、チェック対象書類の有効性が否定された場合には、例えば「NG」であるとか、「無効」といったメッセージを担当者端末2に送信してもよい。また、「NG」や「無効」というメッセージには、NGになった理由を示すメッセージが付される。NGになった理由を示すメッセージが付されることにより、担当者Uは、外国人Fに無効の理由を説明する際、当該メッセージを活用することができる。
このように、チェック対象書類等の有効性が否定された場合には、その理由を具体的に示すことができるので、担当者Uと外国人Fと間で無用な争いが生じるリスクを低減化させることができる。
【0066】
また、担当者端末2は、チェック支援処理が実行される前提として、撮像送信処理を実行する。
図4に示すように、担当者端末2においては、撮像送信処理が実行される場合、撮像部201と、通信部202と、表示部203とが機能する。
【0067】
撮像部201は、外国人Fにより提示されたチェック対象書類を撮像し、その撮像画像を出力する。
通信部202は、撮像部201により撮像されて出力されたチェック対象書類の撮像画像、及びチェック対象情報を、サーバ1に送信する。
表示部203は、サーバ1から送信されてきた判定結果を表示する。
【0068】
以上の機能的構成を有するサーバ1及び担当者端末2により、チェック支援処理及び撮像送信処理を実行することができる。
【0069】
[処理フロー]
次に、図5を参照して、図4の機能的構成を有するサーバ1によるチェック支援処理の流れについて説明する。
【0070】
図5は、図4の機能的構成を有するサーバによるチェック支援処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
図5に示すように、ステップS1において、学習部101の取得部111は、国内外で発行される複数種類のチェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する。取得部111により取得された免許関連情報は、教師DB181に記憶されて管理される。
【0072】
ステップS2において、学習部101の管理部112は、取得された免許関連情報に基づいて、要準備情報と、ポイント情報とを生成し、これを管理する。
【0073】
ステップS3において、送信制御部104は、管理部112により管理されている、要準備情報と、ポイント情報とを担当者Uに提示する。
これにより、チェック業務支援処理は終了する。
【0074】
[具体例]
次に、本サービスの具体例について説明する。
図6は、本サービスが適用されるケースの一例を示す図である。
【0075】
図6には、観光旅行のために来日した外国人旅行客の2人組(外国人F1及びF2)が、レンタカーEを借りて運転するために、レンタカーショップRに訪れた例が示されている。
この場合、外国人F1及びF2は、レンタカーショップRにおいて運転免許証等のチェック業務を行う担当者Uに対し、日本国で普通自動車を運転することができる所定様式の運転免許証を提示する必要がある。
【0076】
外国人F1はドイツ人である。このため、外国人F1は、ドイツ国で発行されたドイツ国運転免許証と、ドイツ国運転免許証の和訳と、パスポートとの3種類のチェック対象書類を提示する。
すると、担当者Uが、提示されたチェック対象書類の有効性についてのチェックを行う。チェックの結果、有効性が肯定されると、外国人F1は公道でレンタカーEを運転することができる。
【0077】
外国人F2はタイ人である。このため、外国人F2は、ジュネーブ条約締約国により発行され、ジュネーブ条約に定める様式に合致した国際運転免許証と、パスポートとの2種類のチェック対象書類を提示する。
すると、担当者Uが、提示されたチェック対象書類の有効性についてのチェックを行う。チェックの結果、有効性が肯定されると、外国人F2は公道でレンタカーEを運転することができる。
【0078】
具体的には、チェックを行う担当者Uは、担当者端末2を操作することにより、外国人F1及びF2の夫々から提示されたチェック対象書類を撮像する。すると、担当者端末2により撮像画像がサーバ1に自動的に送信され、サーバ1による上述のチェック支援処理が開始される。
サーバ1によるチェック支援処理の結果は、担当者端末2に直ちに表示される。つまり、チェック対象書類の有効性についての判定結果が、担当者端末2に直ちに表示される。これにより、担当者Uは、特別な知識を備えることなく、外国人F1及びF2の夫々により提示されたチェック対象書類の有効性について容易にチェックすることができる。
【0079】
ここで、例えば外国人F2により提示されたチェック対象書類のうち、国際運転免許証L1を対象とするチェック支援処理が行われる場合には、担当者Uがチェックすべきポイントをリストアップしたチェックリスト(図示せず)が出力される。出力されたチェックリストには、チェックすべきポイントとして、チェックポイントC1-1乃至C1-3がリストアップされる。
即ち、チェックポイントC1-1として、発行国としてジュネーブ条約締約国が記載されていること、チェックポイントC1-2として、ジュネーブ条約の年号(1949年9月19日)が記載されていること、チェックポイントC1-3として、レンタカーを利用する期間が、国際運転免許証L1の発行年月日(2018年3月28日)から1年以内(つまり、国際運転免許証L1の有効期限内)であることがチェックすべきポイントとしてリストアップされる。
また例えば、外国人F2により提示されたチェック対象書類等のうち、国際運転免許証L1に対する本サービスによる自動のチェックが行われる場合には、特にチェックポイントC1乃至C3についてのチェックが自動で行われる。
【0080】
このように、レンタカーショップRのような外国人観光客が頻繁に利用する店舗の担当者Uであったとしても、様々な国籍を持つ複数の外国人Fの夫々により提示されたチェック対象書類等のチェックを容易に行うことができる。
【0081】
図7は、チェック対象書類のうち、図6の例とは異なる国際運転免許証の一例を示す図である。
【0082】
図7(A)には、オーストラリアを発行国とする国際運転免許証L2の全体が示されている。
図7(B)乃至(D)の夫々には、図7(A)に示す国際運転免許証L2のうち3つのページが拡大表示されている。このうち、図7(B)には、図7(A)に示す国際運転免許証L2の上段右端のページが拡大表示されている。図7(C)には、図7(A)に示す国際運転免許証L2の下段中央のページが拡大表示されている。図7(D)には、図7(A)に示す国際運転免許証L2の下段右端のページが拡大表示されている。
【0083】
即ち、図7(B)には、オーストラリアのオーストラリア自動車協会(AAA)により発行された国際運転免許証である旨が示されている。また、担当者Uがチェックすべきポイントとして、チェックポイントC2-1乃至C2-4が示されている。
図7(C)には、運転手の表示が示されている。また、担当者Uがチェックすべきポイントとして、チェックポイントC2-5が示されている。
図7(D)には、運転手の写真を貼付する欄等が示されている。また、担当者Uがチェックすべきポイントとして、チェックポイントC2-6乃至C2-9が示されている。
【0084】
ここで、例えば外国人Fにより提示されたチェック対象書類のうち、国際運転免許証L2を対象とするチェック支援処理が行われる場合には、担当者Uがチェックすべきポイントをリストアップしたチェックリスト(図示せず)が出力される。出力されたチェックリストには、チェックすべきポイントとして、チェックポイントC2-1乃至C2-9がリストアップされる。
また例えば、外国人Fにより提示されたチェック対象書類のうち、国際運転免許証L2に対する本サービスによる自動のチェックが行われる場合には、特にチェックポイントC2-1乃至C2-9の夫々についてのチェックが自動で行われる。
【0085】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0086】
例えば、上述の実施形態では、運転国等が「日本国」であることを想定しているが、これは例示に過ぎず、あらゆる国等を運転国等とした場合にも本発明を適用することができる。
【0087】
また例えば、上述の実施形態では、サーバ1による解析が特徴量の比較によって行われる場合、サーバ1が、チェック対象書類の撮像画像から「比較対象情報」となる特徴量を抽出する構成となっているが、これは例示に過ぎない。担当者端末2にインストールされた専用アプリが、チェック対象書類の撮像画像から「比較対象情報」となる特徴量を抽出できるようにしてもよい。
換言すると、撮像画像から特徴量を抽出する機能は、サーバ1側に設けられていてもよいし、担当者端末2側に設けられていてもよい。
【0088】
また例えば、上述の実施形態では、担当者端末2にインストールされた専用アプリを起動させることで、担当者端末2において本サービスを利用することができるとしているが、これに限定されない。専用アプリをインストールすることなく、所定のウェブサイトにアクセスし、所定のログイン操作を行うことで本サービスを利用できるようにすることもできる。
【0089】
また例えば、上述の実施形態では、サーバ1による解析の具体的手法として、特徴量の比較が採用されているが、これに限定されない。特徴量の比較以外のあらゆる画像処理の手法を用いた解析を行うことができる。
【0090】
また、本発明によれば、チェック対象書類等に記載又は入力された事項が、個人情報に該当するか否かを判断することができる。また、個人情報であると判断された場合には、個人情報を適切に取扱うことができる。例えば、チェック対象書類に含まれる個人情報に自由にマスクをかけることもできる。
【0091】
また例えば、チェック対象書類及びチェック対象情報は、上述の実施形態では、提示者(例えば外国人F)により入力されたが、ユーザ(例えば担当者)により入力されてもよい。
【0092】
また例えば、上述の実施形態では、国内外で発行される複数種類のチェック対象書類及びチェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報に基づいて、チェックの際に提示者がチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類等のうちユーザ(例えば担当者)が着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成している。
このように、要準備情報及びポイント情報は、これまで実際に国内外で発行されていたチェック対象書類及びチェック対象情報に基づいて生成されている。
このため、チェック対象書類及びチェック対象情報が更新されたり新しくなった場合には、更新や新しくなった内容に応じて要準備情報及びポイント情報も更新する必要がある。
チェック対象書類及びチェック対象情報が更新されたり新しくなった内容が、本サービスの提供者やユーザ(例えば担当者)側で事前に把握出来れば、その把握内容によって要準備情報及びポイント情報を更新すればよい。
しかしながら、チェック対象書類及びチェック対象情報が更新されたり新しくなった内容が、本サービスの提供者やユーザ(例えば担当者)側で事前に把握出来ない場合がある。
このような場合、提示者(外国人F)が、更新されたり新しくなった正当なチェック対象書類やチェック対象情報を提示すると、ユーザ(例えば担当者)は、更新前の要準備情報及びポイント情報と見比べてしまい、(本来有効であるにも関わらず)有効性を否定する判断をしてしまうことになる。
そこで、図示はしないが、情報処理装置(例えばサーバ1)は、要準備情報及びポイント情報のうち特定の情報について、提示者から提示されたチェック対象書類又はチェック対象情報が不適であるとの判断(有効性が否定される判断)がなされる数が一定以上になった場合、当該特定の情報が更新または新しくなった可能性がある旨のアラートを出力することができる。
このアラートが出力された場合、サービス提供者又はユーザ(例えば担当者)は、要準備情報及びポイント情報のうち当該特定の情報が更新または新しくなったのかを実際に調査して、実際に更新又は新しくなっていた場合には、情報処理装置(例えばサーバ1)に当該特定の情報を更新させるようにすることができる。
なお、上述の特定の情報を更新するまでの一連の処理は、AI等が適宜学習しつつ実行するようにしてもよい。
【0093】
また、図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0094】
また、図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0095】
また、機能ブロックの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0096】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0097】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0098】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0099】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0100】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
提示者により提示され得る運転免許証、当該運転免許証に添付されて提示され得る書類をチェック対象書類(例えば図1の国際運転免許証、外国運転免許証、和訳)とし、当該提示者又はユーザ(例えば図1の担当者U)により入力され得る入力情報をチェック対象情報として、当該ユーザによるチェック対象書類及びチェック対象情報の有効性のチェックを支援する情報処理システムにおいて、
国内外で発行される複数種類の前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の夫々の有効性に関する情報を免許関連情報として取得する取得手段(例えば図4の取得部111)と、
前記取得手段により取得された免許関連情報に基づいて、前記チェックの際に前記提示者又は前記ユーザがチェック対象書類として提示又は入力すべき情報を示す要準備情報と、当該チェック対象書類のうち前記ユーザが着目すべきポイントを示すポイント情報とを生成して管理する第1管理手段(例えば図4の管理部112)と、
前記第1管理手段により管理されている、前記要準備情報と、前記ポイント情報とを前記ユーザに提示する提示手段(例えば図4の送信制御部104)と、
を備える。
【0101】
これにより、ユーザのチェック能力を担保したり、ユーザの人員を確保したりするために必要となる、時間的・費用的なコストを削減することができる。その結果、運転国等以外の国等で発行された書類等の情報に基づき運転を許可するかどうかの判断を行うユーザの業務を支援するとともに、その許可を得るために必要となる情報を運転者が容易に取得することができる。
【0102】
また、前記第1管理手段は、比較元となる比較元情報をさらに生成して管理し、
前記チェック対象書類のうち少なくとも一部を撮像した撮像画像のデータ、及び前記チェック対象情報から、比較対象となる比較対象情報を抽出する抽出手段(例えば図4の抽出部122)と、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、前記チェック対象書類及び前記チェック対象情報の有効性の度合を示す値を算出して管理する第2管理手段(例えば図4の管理部123)と、
をさらに備え、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記値を前記ユーザにさらに提示することができる。
【0103】
これにより、ユーザのチェック能力を担保したり、ユーザの人員を確保したりするために必要となる、時間的・費用的なコストをさらに削減することができる。
【0104】
また、前記第2管理手段は、
前記比較元情報と前記比較対象情報とを解析し、その解析結果に基づいて、さらに、前記提示者が運転を行うことの許可を得るために前記チェック対象書類に補充すべき書類に関する要補充情報を生成して管理し、
前記提示手段は、
前記第2管理手段により管理されている前記要補充情報を前記ユーザにさらに提示することができる。
【0105】
これにより、ユーザは、要補充情報に基づいて、揃えるべき書類を効率よく用意することができる。
【符号の説明】
【0106】
1:サーバ、2,2-1乃至2-n:担当者端末、11:CPU、12:ROM、13:RAM、14:バス、15:入出力インターフェース、16:出力部、17:入力部、18:記憶部、19:通信部、20:ドライブ、30:リムーバブルメディア、101:学習部、102:判定部、103:フィードバック部、104:送信制御部、111:取得部、112:抽出部、121:取得部、122:抽出部、123:解析部、181:教師DB、182:有効DB、183:無効DB、184:判定結果DB、201:撮像部、202:通信部、203:表示部、F,F1乃至F3:外国人、U,U1乃至Un:担当者、C:カメラ、N:ネットワーク、S1乃至S7:サーバ1による処理のステップ、C1-1乃至C2-9:チェックポイント、L:国際運転免許証、R:レンタカーショップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7