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特開2024-175555PTFE成形体によるシール部材の製造方法
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  • 特開-PTFE成形体によるシール部材の製造方法 図1
  • 特開-PTFE成形体によるシール部材の製造方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175555
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】PTFE成形体によるシール部材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/00 20060101AFI20241211BHJP
   F16K 7/12 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
F16J15/00 B
F16K7/12 A
F16J15/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093426
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】000101514
【氏名又は名称】アドバンス電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】笹尾 起美仁
(57)【要約】
【課題】第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができ、更に、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができるPTFE成形体によるシール部材の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材10を作成する第1工程と、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する第2工程と、第1部材10の第1PFAシート11と、第2部材20の第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する第3工程と、成形部材30を切削することでシール部材40を成形する切削工程とを有し、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、
第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、
前記第1部材の前記第1PFAシートと、前記第2部材の前記第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、
前記成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程と
を有し、
前記第1樹脂及び前記第2樹脂を変性PTFEとした
ことを特徴とするPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項2】
第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、
第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、
前記第1部材の前記第1PFAシートと、前記第2部材の前記第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、
前記成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程と
を有し、
前記第1樹脂を変性PTFEとし、前記第2樹脂をPTFEとした
ことを特徴とするPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項3】
第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、
第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、
前記第1部材の前記第1PFAシートと、前記第2部材の前記第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、
前記成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程と
を有し、
前記第1樹脂を変性PTFEとし、前記第2樹脂を架橋PTFEとした
ことを特徴とするPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項4】
前記切削工程では、
前記第1部材によってダイアフラムを成形し、
前記第2部材によって弁体を成形する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項5】
前記第1工程では、
前記第1ブロックの一方の面と他方の面とにそれぞれ前記第1PFAシートを溶着し、
前記第3工程では、
前記第1部材の前記一方の面の前記第1PFAシートと、前記第1部材の前記他方の面の前記第1PFAシートとに、それぞれ異なる前記第2部材の前記第2PFAシートを突き合わせ、
前記切削工程では、
前記第1部材によってベローズを成形し、
一方の前記第2部材によってリング状のフランジを成形し、
他方の前記第2部材によって円盤状部材を成形する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項6】
前記第1ブロックが、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、
前記凸面となる面に前記第1PFAシートを溶着する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項7】
前記第2ブロックが、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、
前記凸面となる面に前記第2PFAシートを溶着する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項8】
前記第1工程より前に、前記第1ブロックの溶着面を二次元切削によって表面処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【請求項9】
前記第2工程より前に、前記第2ブロックの溶着面を二次元切削によって表面処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に先端半導体製造プロセスの薬液用バルブに適したPTFE成形体によるシール部材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスは微細化を続けており、シリコンウエハーの洗浄やエッチング処理に使用される超純水や薬液には高い清浄度が求められる。具体的にはロジックICの代表的な配線ノードは2022年な5nmであったが、2025年には2nmになることが計画されている。このような微細加工においては流体中へのppbレベルの微少な金属イオン、微小な塵(パーティクル)の混入が製品の歩留まりに大きな影響を与える。5nm以降ではさらにバルブの製造工程で使用される洗浄用の界面活性剤の残渣も製品の歩留まりに影響を与えることが明らかになり、高純度薬液の分配システムに用いられるバルブを構成する接液部材表面の微少な微小な空洞(開気孔)も抑えることが求められている。
このようなバルブは、ダイアフラムと弁体が一体に構成されることが一般的である。ダイアフラム部(膜部)のマテリアルには耐屈曲性が求められるが射出成型用のPFAは耐屈曲性が高くない。そこでダイアフラム部は耐屈曲性の高い変性PTFE、シール部は耐摩耗性の良いPFAで構成することが好ましく、変性PTFE、PTFEより耐摩耗性の良いPFAをバルブの弁座と弁体のシール部に採用することにより発塵量が低減する(特許文献1)。
また、ダイアフラム部(膜部)のマテリアルには耐屈曲性が求められるが、架橋PTFEは耐屈曲性が高くない。そこでダイアフラム部は耐屈曲性の高い変性PTFE、シール部は耐摩耗性の良い架橋PTFEで構成することが好ましく、PFAより耐摩耗性の良い架橋PTFEをバルブの弁座と弁体のシール部に採用することにより発塵量が低減する(特許文献2)。
ところで、特許文献3は、PTFE等の難溶着性のフッ素樹脂材料を、互いにその接合面が対向するように配置し、接合面の間にPFAまたは変性PTFEのような熱融着性フッ素樹脂を介在させ、加熱圧着して接合することを提案している。
また、特許文献4は、検出子本体及び蓋部材の少なくともいずれか1種が改質PTFE又は改質PTFEを主成分とする樹脂組成物で形成された構成を有し、接合強度が高く、ピンホ-ル等の発生がなく、インサ-ト部材を所定の位置に固定でき、高精度で流量を測定できる流量計の検出子を提案している。
また、特許文献5は、複数のフッ素樹脂材料の接合面が対向するようにフッ素樹脂材料を固定し、フッ素樹脂材料の接合面の間に熱融着性フッ素樹脂材料を介在させ、フッ素樹脂材料の接合面及びその近傍を、フッ素樹脂材料の溶融温度以上の温度に加熱し、接合面及びその近傍を、フッ素樹脂材料の溶融温度以上の温度に加熱する際に、フッ素樹脂材料の加熱部位の外側を溶融温度より低い温度で予熱する溶着方法を提案しており、フッ素樹脂材料を溶融温度以上の温度に加熱している間、余熱手段により溶融温度より低い温度でフッ素樹脂材料の加熱部位の外側を余熱するので、接合面近傍領域の収縮変形を抑制できる。
また、特許文献6は、450~550℃に熱せられて波長3.5μm以上の遠赤外線を発生するヒーターで、各管材の当接面を、0.5~2mm離れた位置から10~60秒間加熱して、溶融深さが部材の肉厚以下になる範囲で溶かし、各当接面を5~100gの荷重で突き合わせて溶着するフッ素樹脂製流体機器の接合方法を提案しており、フッ素樹脂製部材を変形や溶け過ぎないで互いに接合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-34749号公報
【特許文献2】特開2022-76122号公報
【特許文献3】特開2006-68910号公報
【特許文献4】特許第3572183号公報
【特許文献5】特許第4303660号公報
【特許文献6】特開2001-239587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献3は、バルブ弁体のような小さな部材には適用できない。
また、特許文献4は、耐屈曲性の高い変性PTFEが好ましいダイアフラム部(膜部)と、耐摩耗性の良い架橋PTFEが好ましいシール部とを接合する必要のあるバルブ部材としては適用できない。
また、特許文献5は、小さい部品であるバルブ弁体には、余熱手段を設置するスペースがないために適用できず、十分な接合強度を得ることができない。
また、特許文献6は、材料の残留応力によって加熱により端面が変形してしまうため全面が溶融せず、接合強度が低くなるとともに空洞(開気孔)が発生してしまう。
従来の接合方法では、接合部に微小な空洞(開気孔)ができ、この空洞が加工工程で開気孔となる。この開気孔に、バルブ部の製造工程で使用される洗浄用の界面活性剤の残渣が入り込むことで、製品の歩溜まりに影響を与えるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができ、更に、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができるPTFE成形体によるシール部材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材10を作成する第1工程と、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する第2工程と、前記第1部材10の前記第1PFAシート11と、前記第2部材20の前記第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する第3工程と、前記成形部材30を切削することでシール部材40を成形する切削工程とを有し、前記第1樹脂及び前記第2樹脂を変性PTFEとしたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材10を作成する第1工程と、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する第2工程と、前記第1部材10の前記第1PFAシート11と、前記第2部材20の前記第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する第3工程と、前記成形部材30を切削することでシール部材40を成形する切削工程とを有し、前記第1樹脂を変性PTFEとし、前記第2樹脂をPTFEとしたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材10を作成する第1工程と、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する第2工程と、前記第1部材10の前記第1PFAシート11と、前記第2部材20の前記第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する第3工程と、前記成形部材30を切削することでシール部材40を成形する切削工程とを有し、前記第1樹脂を変性PTFEとし、前記第2樹脂を架橋PTFEとしたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記切削工程では、前記第1部材10によってダイアフラム41を成形し、前記第2部材20によって弁体42を成形することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記第1工程では、前記第1ブロック12の一方の面と他方の面とにそれぞれ前記第1PFAシート11を溶着し、前記第3工程では、前記第1部材10の前記一方の面の前記第1PFAシート11と、前記第1部材10の前記他方の面の前記第1PFAシート11とに、それぞれ異なる前記第2部材20の前記第2PFAシート21を突き合わせ、前記切削工程では、前記第1部材10によってベローズ43を成形し、一方の前記第2部材20によってリング状のフランジ44を成形し、他方の前記第2部材20によって円盤状部材45を成形することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記第1ブロック12が、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、前記凸面となる面に前記第1PFAシート11を溶着することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記第2ブロック22が、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、前記凸面となる面に前記第2PFAシート21を溶着することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記第1工程より前に、前記第1ブロック12の溶着面を二次元切削によって表面処理することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のPTFE成形体によるシール部材40の製造方法において、前記第2工程より前に、前記第2ブロック22の溶着面を二次元切削によって表面処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のPTFE成形体によるシール部材の製造方法によれば、第1工程によって作成した第1部材と第2工程によって作成した第2部材とを第3工程で溶着することで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができ、更に、第3工程では、PTFEの溶融温度よりも低いPFAの溶融温度で溶着するため、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例のPTFE成形体によるシール部材の製造方法を示す図
図2】本発明の他の実施例のPTFE成形体によるシール部材の製造方法を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法は、第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、第1部材の第1PFAシートと、第2部材の第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程とを有し、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとしたものである。本実施の形態によれば、第1工程によって作成した第1部材と第2工程によって作成した第2部材とを第3工程で溶着することで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。また本実施の形態によれば、第3工程では、PTFEの溶融温度よりも低いPFAの溶融温度で溶着するため、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法は、第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、第1部材の第1PFAシートと、第2部材の第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程とを有し、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂をPTFEとしたものである。本実施の形態によれば、第1工程によって作成した第1部材と第2工程によって作成した第2部材とを第3工程で溶着することで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。また本実施の形態によれば、第3工程では、PTFEの溶融温度よりも低いPFAの溶融温度で溶着するため、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法は、第1PFAシートと第1樹脂からなる第1ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第1部材を作成する第1工程と、第2PFAシートと第2樹脂からなる第2ブロックとを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材を作成する第2工程と、第1部材の第1PFAシートと、第2部材の第2PFAシートとを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材を作成する第3工程と、成形部材を切削することでシール部材を成形する切削工程とを有し、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂を架橋PTFEとしたものである。本実施の形態によれば、第1工程によって作成した第1部材と第2工程によって作成した第2部材とを第3工程で溶着することで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。また本実施の形態によれば、第3工程では、PTFEの溶融温度よりも低いPFAの溶融温度で溶着するため、第1部材及び第2部材の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、切削工程では、第1部材によってダイアフラムを成形し、第2部材によって弁体を成形するものである。本実施の形態によれば、屈曲特性に優れたダイアフラムとすることができるとともに、空洞によるパーティクルの発生が極めて少ないシール部材を得ることができる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、第1工程では、第1ブロックの一方の面と他方の面とにそれぞれ第1PFAシートを溶着し、第3工程では、第1部材の一方の面の第1PFAシートと、第1部材の他方の面の第1PFAシートとに、それぞれ異なる第2部材の第2PFAシートを突き合わせ、切削工程では、第1部材によってベローズを成形し、一方の第2部材によってリング状のフランジを成形し、他方の第2部材によって円盤状部材を成形するものである。本実施の形態によれば、屈曲特性に優れたベローズとすることができるとともに、空洞によるパーティクルの発生が極めて少ないシール部材を得ることができる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、第1ブロックが、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、凸面となる面に第1PFAシートを溶着するものである。本実施の形態によれば、残留応力によって生じる凸面を利用して第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【0015】
本発明の第7の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、第2ブロックが、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、凸面となる面に第2PFAシートを溶着するものである。本実施の形態によれば、残留応力によって生じる凸面を利用して第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【0016】
本発明の第8の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、第1工程より前に、第1ブロックの第1PFAシートを溶着する面を二次元切削によって表面処理するものである。本実施の形態によれば、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【0017】
本発明の第9の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるPTFE成形体によるシール部材の製造方法において、第2工程より前に、第2ブロックの第2PFAシートを溶着する面を二次元切削によって表面処理するものである。本実施の形態によれば、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材と第2部材との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【実施例0018】
以下本発明の一実施例のPTFE成形体によるシール部材の製造方法について説明する。
図1は同PTFE成形体によるシール部材の製造方法を示し、図1(a)は第1工程、図1(b)は第2工程、図1(c)は第3工程、図1(d)は切削工程を示している。
【0019】
本実施例によるPTFE成形体によるシール部材の40製造方法は、第1部材10を作成する第1工程と、第2部材20を作成する第2工程と、成形部材30を作成する第3工程と、シール部材40を成形する切削工程とを有している。
図1(a)に示す第1工程は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)の溶融温度で溶着して第1部材10を作成する。
第1工程では、第1ブロック12の上に、厚さ0.1mmの第1PFAシート11を置き、最大温度350℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。PTFEの溶融温度は330~360℃、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)の溶融温度は300~330℃であり、PTFEはPFAの溶融温度よりも高いため、第1PFAシート11と第1ブロック12とは拡散接合される。
【0020】
図1(b)に示す第2工程は、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する。
第2工程では、第2ブロック22の上に、厚さ0.1mmの第2PFAシート21を置き、最大温度350℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。PTFEはPFAの溶融温度よりも高いため、第2PFAシート21と第2ブロック22とは拡散接合される。
【0021】
図1(c)に示す第3工程は、第1部材10の第1PFAシート11と、第2部材20の第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する。
第3工程では、第1部材10の第1PFAシート11を上にし、第2部材20の第2PFAシート21を下にして、第1部材10に第2部材20を置き、0.003MPaの圧力を加えて、最大温度320℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。PTFEの溶融温度よりも低い温度で加熱するため、第1ブロック12及び第2ブロック22は、熱変形や歪を生じにくい。
【0022】
図1(d)に示す切削工程は、成形部材30を切削することでシール部材40を成形する。
シール部材40は、第1部材10によってダイアフラム41を成形し、第2部材20によって弁体42を成形している。
【0023】
図1(e)は、このシール部材40を用いる定圧弁1を示している。
定圧弁1は、被制御流体が流入する流入流路2と、被制御流体が流出する流出流路3と、流入流路2と流出流路3との間に位置する流量制御流路4と、流量制御流路4に配置される弁体42と、弁体42を押圧する軸体5と、弁体42の変位とともに変形するダイアフラム41と、軸体5の変位とともに変形する軸体側ダイアフラム6とを有している。
軸体側ダイアフラム6は、軸体側加圧室7の気体圧力によって軸体5が弁体42を押圧する方向に変形する。設定エアポート7aから加圧気体を導入し又は加圧気体を排出することで、軸体側加圧室7の設定圧力を調整する。
ダイアフラム41は、弁体側加圧室8の押圧力によって弁体42が軸体5を押圧する方向に変形する。弁体側加圧室8の押圧力は、弾性部材8aによって設定される。
流量制御流路4に被制御流体が流れている状態では、軸体5は軸体側ダイアフラム6によって弁体42を押圧し、弁体42はダイアフラム41によって軸体5を押圧するので、弁体42と軸体5は当接した状態である。
【0024】
流入流路2から流入する被制御流体による流入側圧力が上昇し、設定圧力に対して高くなると、軸体側ダイアフラム6は、流入側圧力によって軸体5が弁体42から離間する方向に変形する。
軸体5が弁体42から離間する方向に変位することで弁体42は軸体5とともに変位する。すなわち、弁体42は、弁座9に近接する方向に変位するため、流量制御流路4が絞られる。
流量制御流路4が絞られることで、流出流路3から流出する被制御流体による流出側圧力が上昇することを防ぐことができる。
一方、流入流路2から流入する被制御流体による流入側圧力が低下し、設定圧力に対して低くなると、軸体側ダイアフラム6は、軸体5が弁体42を押圧する方向に変形する。
軸体5が弁体42を押圧する方向に変位することで弁体42は変位する。すなわち、弁体42は、弁座9から離間する方向に変位するため、流量制御流路4が拡大する。
流量制御流路4が拡大することで、流出流路3から流出する被制御流体による流出側圧力が低下することを防ぐことができる。
【0025】
このように定圧弁1は、流入流路2から流入する被制御流体による流入側圧力が変動しても、軸体側ダイアフラム6が変形することによって、流出流路3から流出する被制御流体による流出側圧力を一定に維持することができる。なお、弁体42を軸体5とともに変位させるために、ダイアフラム41も、流入側圧力の変動とともに変形する。
【0026】
架橋PTFEは、独立していた分子同士を橋架けする反応で出来ているPTFEであり、放射線架橋の方法によって製作される。架橋PTFEは、摺動特性において、PTFEに対して1,000倍以上の耐摩耗性があり、摺動相手の材料が損傷しにくい。また、架橋PTFEは、切削、及び貼り付けなどの加工性、耐薬品性、非粘着性、電気特性はPTFEと同等である。
変性PTFEは、PTFEの主鎖を部分的変性させたもので、微量のパーフルオロアルキルビニルエーテルなどをコモノマーさせている。変性PTFEは、PTFEと比較して、屈曲特性や耐クリープ特性が改善され、ダイアフラム41に使用する場合には屈曲寿命が数倍になる。
【0027】
従って、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとすることができる。このように、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12と変性PTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
また、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂をPTFEとすることができる。このように、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂をPTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12とPTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
また、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂を架橋PTFEとすることができる。このように、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂を架橋PTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12と架橋PTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
【0028】
そして本実施例のように、第1部材10によってダイアフラム41を成形し、第2部材20によって弁体42を成形する場合に、第1部材10を変性PTFEとしているため、屈曲特性に優れたダイアフラム41とすることができるとともに、空洞によるパーティクルの発生が極めて少ないシール部材40を得ることができる。
【0029】
なお、立方形状である第2ブロック22は、炉内加熱によって、一方の面が凸面となり、他方の面が凹面となることがある。これは第2ブロック22の制作工程における残留歪が原因であり、熱処理を行うことで一方の面が凸面となり、他方の面が凹面となる。残留応力による変形は製作工程によって把握できるため、溶融温度で加熱することで凸面となる第2ブロック22の面に第2PFAシート21を載置して溶着することが好ましい。
このように、第2ブロック22が、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、凸面となる面に第2PFAシート21を溶着することで、残留応力によって生じる凸面を利用して第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、図示はしないが、第1ブロック12についても、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるときには、凸面となる面に第1PFAシート11を溶着することで、残留応力によって生じる凸面を利用して第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、第1工程より前に、第1ブロック12の第1PFAシート11を溶着する面を二次元切削によって表面処理することが好ましい。このように、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、第2工程より前に、第2ブロック22の第2PFAシート21を溶着する面を二次元切削によって表面処理することが好ましい。このように、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【0030】
図2は他の実施例のPTFE成形体によるシール部材の製造方法を示し、図2(a)は第1工程、図2(b)は第2工程、図2(c)は第3工程、図2(d)は切削工程を示している。
【0031】
本実施例によるPTFE成形体によるシール部材40の製造方法は、第1部材10を作成する第1工程と、第2部材20を作成する第2工程と、成形部材30を作成する第3工程と、シール部材40を成形する切削工程とを有している。
本実施例では、第1部材10は筒形状、第2部材20は円盤形状であり、図2は中心軸を通る端面図を示している。
図2(a)に示す第1工程は、第1PFAシート11と第1樹脂からなる第1ブロック12とを、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)の溶融温度で溶着して第1部材10を作成する。
第1工程では、第1ブロック12の一方の面と他方の面とに、それぞれ厚さ0.1mmの第1PFAシート11を置き、最大温度350℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。PTFEの溶融温度は330~360℃、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)の溶融温度は300~330℃であり、PTFEはPFAの溶融温度よりも高いため、第1PFAシート11と第1ブロック12とは拡散接合される。
【0032】
図2(b)に示す第2工程は、第2PFAシート21と第2樹脂からなる第2ブロック22とを、PTFEの溶融温度で溶着して第2部材20を作成する。
第2工程では、第2ブロック22の上に、厚さ0.1mmの第2PFAシート21を置き、最大温度350℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。PTFEはPFAの溶融温度よりも高いため、第2PFAシート21と第2ブロック22とは拡散接合される。
【0033】
図2(c)に示す第3工程は、第1部材10の第1PFAシート11と、第2部材20の第2PFAシート21とを突き合わせて加圧し、PFAの溶融温度で溶着して成形部材30を作成する。
第3工程では、第1部材10の一方の面の第1PFAシート11と、第1部材10の他方の面の第1PFAシート11とに、それぞれ異なる第2部材20の第2PFAシート21を突き合わせ、0.003MPaの圧力を加えて、最大温度320℃、保持時間を5時間として炉内加熱する。なお、第3工程の前に、第2工程で作成した第2部材20に呼吸孔23を形成し、呼吸孔23を形成した第2部材20を一方の第2部材20として用いる。このように、一方の第2部材20に呼吸孔23を形成しておくことで、第1部材10と第2部材20で囲まれた空間内の気体を呼吸孔23から導出させることができる。PTFEの溶融温度よりも低い温度で加熱するため、第1ブロック12及び第2ブロック22は、熱変形や歪を生じにくい。
【0034】
図1(d)に示す切削工程は、成形部材30を切削することでシール部材40を成形する。
シール部材40は、第1部材10によってベローズ43を成形し、一方の第2部材20によってリング状のフランジ44を成形し、他方の第2部材20によって円盤状部材45を成形している。なお、ベローズ43は、最初に外側を削り、その後に2つの治具で蛇腹部分を密接保持した状態で内側を削る。
【0035】
本実施例においても、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとすることができる。このように、第1樹脂及び第2樹脂を変性PTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12と変性PTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
また、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂をPTFEとすることができる。このように、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂をPTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12とPTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
また、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂を架橋PTFEとすることができる。このように、第1樹脂を変性PTFEとし、第2樹脂を架橋PTFEとすることで、変性PTFEからなる第1ブロック12と架橋PTFEからなる第2ブロック22とを接合した成形部材30を作成することができる。
【0036】
そして本実施例のように、第1部材10によってベローズ43を成形し、一方の第2部材20によってリング状のフランジ44を成形し、他方の第2部材20によって円盤状部材45を成形する場合に、第1部材10を変性PTFEとしているため、屈曲特性に優れたベローズ43とすることができるとともに、空洞によるパーティクルの発生が極めて少ないシール部材40を得ることができる。
【0037】
なお、本実施例においても、第2ブロック22が、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるとき、凸面となる面に第2PFAシート21を溶着することで、残留応力による凸面を利用して第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、第1ブロック12についても、溶融温度での加熱後に一方の面が凸面で他方の面が凹面となるときには、凸面となる面に第1PFAシート11を溶着することで、残留応力によって生じる凸面を利用して第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、第1工程より前に、第1ブロック12の第1PFAシート11を溶着する面を二次元切削によって表面処理することが好ましい。このように、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
また、第2工程より前に、第2ブロック22の第2PFAシート21を溶着する面を二次元切削によって表面処理することが好ましい。このように、三次元切削に比べてツールマークがほとんど生じない二次元切削による処理を行うことで、第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。
【0038】
以上のように、本実施例によれば、第1工程によって作成した第1部材10と第2工程によって作成した第2部材20とを第3工程で溶着することで、第1部材10と第2部材20との接合部に生じる空洞を減らすことができる。また本実施例によれば、第3工程では、PTFEの溶融温度よりも低いPFAの溶融温度で溶着するため、第1部材10及び第2部材20の熱変形や歪の発生を極めて少なくすることができる。
そして、本実施例によって作成されるシール部材40は、先端半導体製造プロセスの薬液用バルブやポンプの部品に最適であり、本実施例によって作成されるシール部材40を薬液用バルブやポンプに用いることで、高純度薬液の分配システムに用いられる流体中の金属イオン、有機物の溶出量やバルブ動作に伴う微小な塵(パーティクル)の発生量を極限まで抑えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、半導体製造分野において精密な流量制御及び高清浄度が要求されるシール部材の製造方法に適している。
【符号の説明】
【0040】
1 定圧弁
2 流入流路
3 流出流路
4 流量制御流路
5 軸体
6 軸体側ダイアフラム
7 軸体側加圧室
7a 設定エアポート
8 弁体側加圧室
8a 弾性部材
9 弁座
10 第1部材
11 第1PFAシート
12 第1ブロック
20 第2部材
21 第2PFAシート
22 第2ブロック
23 呼吸孔
30 成形部材
40 シール部材
41 ダイアフラム
42 弁体
43 ベローズ
44 フランジ
45 円盤状部材
図1
図2