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特開2024-175572データ作成装置、データ作成方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175572
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】データ作成装置、データ作成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/4097 20060101AFI20241211BHJP
   B26D 5/00 20060101ALI20241211BHJP
   B23D 36/00 20060101ALI20241211BHJP
   G05B 19/4093 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
G05B19/4097 C
B26D5/00 B
B23D36/00 501B
G05B19/4093 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093457
(22)【出願日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】513161689
【氏名又は名称】ACS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】田中 淳史
【テーマコード(参考)】
3C269
【Fターム(参考)】
3C269BB01
3C269CC02
3C269CC07
3C269EF70
3C269EF71
3C269MN09
3C269QA06
3C269QC01
3C269QC03
3C269QD02
3C269QE01
3C269QE02
3C269QE03
3C269QE04
3C269QE12
3C269QE15
3C269QE17
3C269QE22
3C269QE26
(57)【要約】
【課題】同一形状の部品を1つのワークにより多く割り当てることが可能であって価格を抑えることができるデータ作成装置を提案する。
【解決手段】データ作成装置は、ワーク図形W1の基準位置P1を起点として部品図形PFを複数配置する配置手段と、複数の部品図形PFがX方向に並ぶ第M行の部品図形PF群に関し、第1行の部品図形PF群に対して偶数行の部品図形PF群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動手段と、第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整手段とを備える、又は複数の部品図形PFがY方向に並ぶ第N列の部品図形群に関し、第1列の部品図形PF群に対して偶数列の部品図形PF群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動手段と、第1列の部品図形PF群に対して第N列の部品図形群をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整手段と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成装置であって、
前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置手段と、
複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動手段と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整手段と、を備える、
又は、
複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動手段と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整手段と、を備える、データ作成装置。
【請求項2】
前記部品図形は、Z方向を中心軸とする回転中心を有し、
前記偶数行の部品図形群に含まれる前記部品図形のそれぞれを、前記回転中心まわりに同一角度で回転させる、又は前記偶数列の部品図形群に含まれる前記部品図形のそれぞれを、前記回転中心まわりに同一角度で回転させる回転手段を備える、請求項1に記載のデータ作成装置。
【請求項3】
板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成方法であって、
前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置工程と、
複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動工程と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整工程と、を備える、
又は、
複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動工程と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整工程と、を備える、データ作成方法。
【請求項4】
板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置工程と、
複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動工程と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整工程と、を実行させる、
又は、
複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動工程と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整工程と、を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ作成装置、データ作成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
板状のワークを切断して所定の形状になる部品を形成することが可能な切断装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の切断装置は、ワークを載置するベースと、ベースに対して切断刃を相対的に移動させる移動機構とを備えている。そして、切断する部品の形状に応じたデータを入力すると、切断装置の制御部がこのデータに基づいて移動機構を移動させ、これによりワークが切断刃で切断されて所定の形状になる部品が形成される。
【0003】
この種の切断装置を使用するにあたっては、1つのワークから複数の部品を形成することがある。この場合、1つのワークからより多くの部品を形成することができれば、コスト削減の点で有利である。ここで上述したデータとして、ワークに対して部品の位置や姿勢を最適な状態で割り付けたものを生成することができるネスティングと称される技術が知られている。例えば特許文献2、3には、ネスティングを利用したデータを生成することができるデータ生成装置や、このデータ生成装置の機能を組み込んだ加工装置が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-237215号公報
【特許文献2】特開2021-157425号公報
【特許文献3】特開2020-038591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこのようなネスティングを用いた装置は、ワークに対して複数種類の部品を割り付けることができるものや、部品の位置や姿勢を様々に且つ細かく変更して割り付け数を最大限に増やすことができるものが多く、それ故、複雑な制御処理を必要とするため一般的に高価である。このため、例えば初期投資を抑えたい場合には、従来のネスティング技術を用いた装置を導入することは難しい。一方、1つのワークから同一形状の部品を複数形成する機会は比較的多く存在する。このため、価格は抑えつつ、同一形状の部品を1つのワークにより多く割り当てることができる機能を持つものも求められている。
【0006】
このような点に鑑み、本発明は、同一形状の部品を1つのワークにより多く割り当てることができる機能を持ち、またこの機能を従来に比して簡素化された制御処理で実現させて価格を抑えることができるデータ作成装置、データ作成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成装置であって、前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置手段と、複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動手段と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整手段と、を備える、又は、複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動手段と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整手段と、を備えるものである。
【0008】
このようなデータ作成装置において、前記部品図形は、Z方向を中心軸とする回転中心を有し、前記偶数行の部品図形群に含まれる前記部品図形のそれぞれを、前記回転中心まわりに同一角度で回転させる、又は前記偶数列の部品図形群に含まれる前記部品図形のそれぞれを、前記回転中心まわりに同一角度で回転させる回転手段を備えることが好ましい。
【0009】
また本発明は、板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成方法であって、前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置工程と、複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動工程と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整工程と、を備える、又は、複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動工程と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整工程と、を備える、データ作成方法でもある。
【0010】
また本発明は、板状のワークを切断して同一形状の部品を複数形成するにあたり、前記ワークに相当するワーク図形内に前記部品に相当する部品図形を複数配置したデータを作成するためのデータ作成装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記ワーク図形の基準位置を起点としてX方向及びY方向の少なくとも一方に前記部品図形を複数配置する配置工程と、複数の前記部品図形がX方向に並ぶ第M行の部品図形群(但しMは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1行の部品図形群に対して偶数行の部品図形群をX方向に所定量A移動させる偶数行移動工程と、前記第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に所定量B×(M-1)移動させる行間隔調整工程と、を実行させる、又は、複数の前記部品図形がY方向に並ぶ第N列の部品図形群(但しNは自然数)に関し、前記基準位置に配置された第1列の部品図形群に対して偶数列の部品図形群をY方向に所定量C移動させる偶数列移動工程と、前記第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に所定量D×(N-1)移動させる列間隔調整工程と、を実行させるプログラムでもある。
【発明の効果】
【0011】
本発明のデータ作成装置は、上述した配置手段の他、偶数行移動手段と行間隔調整手段(又は偶数列移動手段と列間隔調整手段)を備えているため、配置手段によって複数の部品図形をワーク図形に対して一旦配置した後、偶数行移動手段によって偶数行の部品図形群をまとめてX方向に所定量A移動させ、更に行間隔調整手段によって隣り合う部品図形群の行間隔をそれぞれY方向に所定量B変化させる(又は偶数列移動手段によって偶数列の部品図形群をまとめてY方向に所定量C移動させ、更に列間隔調整手段によって隣り合う部品図形群の列間隔をそれぞれX方向に所定量D変化させる)ことにより、同一形状の部品を1つのワークにより多く割り当てることができる。またこのような配置手段、偶数行移動手段、及び行間隔調整手段を機能させるにあたっては、それ程複雑な制御処理を必要としないため、価格を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るデータ生成装置を備える切断装置の一実施形態を概略的に示した平面図である。
図2図1の移動手段及びヘッドを側面視で示した概略図である。
図3図1の移動手段及びヘッドを正面視で示した概略図である。
図4】切断装置のブロック図である。
図5】ワーク図形に対する部品図形の配置に関する図である。
図6】円形状の部品図形をワーク図形に対して配置する手順を示した図である。
図7図6の後に行われる手順を示した図である。
図8図7の後に行われる手順を示した図である。
図9】V字状の部品図形をワーク図形に対して配置する手順を示した図である。
図10図9の後に行われる手順を示した図である。
図11図10の後に行われる手順を示した図である。
図12図11の後に行われる手順を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るデータ生成装置、データ生成方法、及びプログラムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のデータ生成装置を備える切断装置1を概略的に示している。
【0014】
本実施形態の切断装置1は、ベース2と、移動手段3と、ヘッド4を備えている。ベース2は、符号Wで示す板状のワークを載置するものである。なおワークWは、図示の例では平面視において長方形になる平板状のものであるが、形状はこれに限定されるものではない。またその材質は、段ボールのような紙製品や、薄板状の合成樹脂板あるいは金属板、更には比較的厚みのあるポリエチレンや発泡材など、種々のものが含まれる。またヘッド4は、図2に示すようにワークWを切断する切断刃Sを保持している。
【0015】
ベース2において、ワークWを載置する載置面は、XYZ直交座標系におけるXY平面に対して平行に延在するものである。本実施形態においては、切断装置1を床面に設置した状態において、ベース2の載置面は水平方向に延在する。なお図示は省略するが、ベース2の載置面には、負圧によってワークWを吸着保持するための吸着穴が設けられている。
【0016】
移動手段3は、ベース2に対してヘッド4で保持した切断刃Sを移動させる機能を有する。本実施形態の移動手段3は、ベース2に対して切断刃Sを、X方向、Y方向、Z方向、θ方向、α方向に移動させることができる。
【0017】
本実施形態の移動手段3は、Y方向に延在するとともにベース2に対してX方向に間隔をあけて設けられる一対のY軸レール(不図示)と、Y軸レールを摺動するY軸ナット(不図示)と、Y軸ナットに保持されるX軸フレーム5(図2参照)と、X方向に延在するとともにX軸フレーム5に対してZ方向に間隔をあけて設けられる一対のX軸レール6と、X軸レール6を摺動するX軸ナット7と、X軸ナット7に保持されるX軸移動ベース8を含んで構成されている。また移動手段3は、X軸フレーム5やX軸移動ベース8を移動させるための不図示のモータ(不図示)も備えている。
【0018】
また移動手段3は、Z方向に延在するとともにX軸移動ベース8に対してX方向に間隔をあけて設けられる一対のZ軸レール9と、Z軸レール9を摺動するZ軸ナット10と、Z軸ナット10に保持されるZ軸移動ベース11と、Z軸モータ12と、Z軸モータ12の回転によってZ軸移動ベース11を移動させるボールねじ13を備えている。
【0019】
更に移動手段3は、Z方向に間隔をあけて設けられる一対のベアリング14と、ベアリング14に回転可能に支持されるθ回転軸15と、θ回転軸15に保持されるθ軸ベース16(図3参照)と、θ回転軸15に取り付けられるθ軸プーリ17と、タイミングベルトを介してθ軸プーリ17を回転させるθ軸モータ18を備えている。
【0020】
また移動手段3は、図3に示すようにθ軸ベース16に回転可能に支持されるα回転軸19と、α回転軸19に取り付けられるα軸プーリ20と、図2に示すようにタイミングベルトを介してα軸プーリ20を回転させるα軸モータ21と、α回転軸19とともに回転するスプラインケース22と、スプラインケース22に対して進退可能に設けられるスプライン軸23と、スプライン軸23の先端に設けられ、切断刃Sを保持するホルダー24を備えている。
【0021】
更に移動手段3は、切断刃Sをその長手方向に振動させる振動手段と、切断刃SでワークWを切断する際にワークWを押えておく材料押圧手段を備えている。
【0022】
なお、切断刃Sを移動させるための上述した構成は一例であって、他の構成を採用してもよい。例えば切断刃SをX方向、Y方向、Z方向に移動させる際に用いられる直動機構は、上述したレールとナットとの組み合わせに限られず、タイミングベルトとプーリを利用した機構、ボールねじを用いた機構、ラックとピニオンを利用した機構を用いてもよい。本実施形態の切断装置1は、切断刃SをX方向、Y方向、Z方向、θ方向、α方向に移動させるように構成されていたが、切断刃SをX方向とY方向にのみ移動させるものでもよい。
【0023】
また本実施形態の切断装置1は、切断装置1に設けられる各種手段を駆動するための電源、エア源等に接続するための付帯設備の他、切断装置1を制御し、また切断装置1をデータ生成装置として機能させるための制御手段50(図4参照)を備えている。制御手段50は、例えばPLC(プログラマブルロジックコントローラ)やPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータで具現化される。なお、コンピュータの内部記憶装置やこれに接続される外部記憶装置(以下、記憶手段80と称する)には、切断装置1の動作を制御するプログラム、及び切断装置1をデータ生成装置として機能させるためのプログラムが記憶されていて、制御手段50はこのプログラムに基づいて切断装置1の動作を制御し、また切断装置1をデータ生成装置として機能させる。
【0024】
図4に示すように本実施形態の制御手段50は、切断装置1をデータ生成装置として機能させるための手段として、図4図5に示すように、X位置オフセット手段51、Y位置オフセット手段52、角度オフセット手段53、X個数配置手段54、Y個数配置手段55を備えている。X個数配置手段54、Y個数配置手段55は、本明細書等における「配置手段」に相当するものである。更に制御手段50は、行列選択手段56、X間隔調整手段57、Y間隔調整手段58、偶数行列X位置移動手段59、偶数行列Y位置移動手段60、偶数行列角度移動手段61を備えている。ここでX間隔調整手段57は、本明細書等における「列間隔調整手段」に相当し、Y間隔調整手段58は、本明細書等における「行間隔調整手段」に相当し、偶数行列X位置移動手段59は、本明細書等における「偶数列移動手段」に相当し、偶数行列Y位置移動手段60は、本明細書等における「偶数行移動手段」に相当し、偶数行列角度移動手段61は、本明細書等における「回転手段」に相当する。なお、X位置オフセット手段51~偶数行列角度移動手段61に関する詳細な内容は後述する。
【0025】
また切断装置1は、制御手段50に接続され、切断装置1の動作状態の表示や切断装置1をデータ生成装置として機能させる際のデータ作成時に用いられる表示手段81(図4図5参照)を備えている。表示手段81は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで具現化される。更に切断装置1は、制御手段50に情報を入力する際に用いられる入力手段82を備えている。入力手段82は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルで具現化される。また、ベース2に載置されたワークWの形状や位置等を画像認識により把握するスキャナーも入力手段82に含まれる。なお入力手段82は、ディスプレイ等に表示されるテキストボックス、コンボボックス、チェックボックス等のボックスを利用して情報を入力する手段や、表示されるアイコン等をマウスでクリックすることによって情報を入力する手段も含む。
【0026】
次に、切断装置1が備えるデータ生成装置を機能させて、ワークWに同一の図形を複数配置したデータを作成する方法について説明する。
【0027】
本実施形態の制御手段50は、表示手段81に対して図5に示す如き表示を提示するように構成されている。図示したように表示手段81には、切断装置1で切断するワークWに相当するワーク図形W1が表示される。ワーク図形W1の形状、大きさ、向き等は、上述した入力手段82や予め記憶手段80に記憶させた情報により制御手段50に入力され、制御手段50はこの情報に基づいてワーク図形W1を表示させる。ここで、図示したワーク図形W1における左下端部を基準位置P1と称する。基準位置P1は、ワーク図形W1におけるX位置とY位置がともに0になる位置である。
【0028】
また制御手段50は、ワークWを切断することによって形成される部品に相当するものとして、部品図形PFを表示手段81に表示させるように構成されている。部品図形PFの形状、大きさ、向き等は、上述した入力手段82や予め記憶手段80に記憶させた情報により制御手段50に入力され、制御手段50はこの情報に基づいて部品図形PFを表示させる。図示した部品図形PFは円形状であるが、形状はこれに限定されるものではない。本実施形態の制御手段50は、部品図形PFの外形線におけるX方向で最も小さいポイントと最も大きいポイント、及びY方向で最も小さいポイントと最も大きいポイントの4つのポイントを認識する機能を有している。ここで、X方向に平行で且つY方向に平行に延在していて部品図形PFを上記4つのポイントで取り囲む線を矩形線Rと称する。また矩形線Rにおける左下端部を矩形線基準点R1と称し、矩形線Rにおける対角線同士が交差する点を矩形線中心点R2と称する。部品図形PFは、後述するようにX位置オフセット手段51とY位置オフセット手段52のボックスに入力される値が0の場合、矩形線基準点R1が基準位置P1に一致するようにワーク図形W1に重ね合わせて表示される。このようにX位置オフセット手段51とY位置オフセット手段52のボックスに入力される値が0の場合に矩形線基準点R1が基準位置P1に一致するようにワーク図形W1に重ね合わせて表示される部品図形PFを、特に基準部品図形PF1と称する。そして矩形線中心点R2は、本明細書等における「回転中心」に相当する。なお、図5においては説明のために矩形線R、矩形線基準点R1、及び矩形線中心点R2を示しているが、これらは表示手段81に表示させる必要はない。
【0029】
更に制御手段50は、入力手段82として、上述したX位置オフセット手段51~偶数行列角度移動手段61のそれぞれに関する情報を入力することが可能なテキストボックスやコンボボックス等のボックスを表示手段81に表示させる機能を有する。図5に示したボックスに情報を入力することによって、X位置オフセット手段51~偶数行列角度移動手段61に情報が入力される。なお、図5図12に示した入力手段82におけるボックスに示した数値は、本実施形態の特徴を説明するために用いた一例に過ぎず、図5図12に示した部品図形PFの配置と一致していないところがある。
【0030】
ここで図5に示したX位置オフセット手段51のボックスは、ワーク図形W1の基準位置P1を起点として基準部品図形PF1の矩形線基準点R1をX方向にオフセットさせて表示する場合に使用され、Y位置オフセット手段52のボックスは、ワーク図形W1の基準位置P1を起点として基準部品図形PF1の矩形線基準点R1をY方向にオフセットさせて表示する場合に使用される。X位置オフセット手段51のボックスとY位置オフセット手段52のボックスに0が入力される場合、基準部品図形PF1は、矩形線基準点R1が基準位置P1に一致する位置でワーク図形W1に重ね合わせて表示される。またX位置オフセット手段51のボックスに所定量aを入力すると、図5に示すように基準部品図形PF1は、矩形線基準点R1が基準位置P1に対してX方向に所定量aオフセットした位置に表示され、Y位置オフセット手段52のボックスに所定量bを入力すると、基準部品図形PF1は、矩形線基準点R1が基準位置P1に対してY方向に所定量bオフセットした位置に表示される。
【0031】
そして角度オフセット手段53のボックスは、基準部品図形PF1を、矩形線中心点R2を中心としてZ方向を周回する向きに回転させて表示する場合に使用される。角度オフセット手段53のボックスに所定量cを入力すると、図5に示すように基準部品図形PF1は、矩形線中心点R2を中心としてX方向を基準として反時計回りに角度c回転した位置に表示される。
【0032】
X個数配置手段54とY個数配置手段55のボックスは、基準部品図形PF1を、X方向とY方向に所定数複製して配置するために使用される。図5に示す例では、X個数配置手段54のボックスに対してX方向に複製する数量dとして4を入力し、Y個数配置手段55のボックスに対してY方向に複製する数量fとして3を入力していて、部品図形PFはワーク図形W1に対して合計12個配置されている。ここで、基準部品図形PF1を含んでX方向に並ぶ部品図形PF群を第1行の部品図形PF群と称し、以下、この第1行の部品図形PF群に対してY方向に一つずれたX方向に並ぶ部品図形PF群を第2行の部品図形PF群、・・・第M行の部品図形PF群と称する。また基準部品図形PF1を含んでY方向に並ぶ部品図形PF群を第1列の部品図形PF群と称し、以下、この第1列の部品図形PF群に対してX方向に一つずれたY方向に並ぶ部品図形PF群を第2列の部品図形PF群、・・・第N行の部品図形PF群と称する。
【0033】
行列選択手段56のボックスは、ワーク図形W1に対して配置した複数の部品図形PFを、X方向に並ぶ行単位の部品図形PF群として移動させるか、Y方向に並ぶ列単位の部品図形PF群として移動させるか選択する際に使用される。図5では、部品図形PFを、Y方向に並ぶ列単位の部品図形PF群として移動させる場合について例示している。
【0034】
X間隔調整手段57のボックスは、X個数配置手段54とY個数配置手段55によって配置された複数の部品図形PFに対し、これらのX方向における間隔を設定する場合に使用される。X間隔調整手段57のボックスに所定量eを入力すると、部品図形PFは、基準部品図形PF1を不動とした状態でX方向に間隔e離隔するように表示される。そしてY間隔調整手段58のボックスは、X個数配置手段54とY個数配置手段55によって配置された複数の部品図形PFに対し、これらのY方向における間隔を設定する場合に使用される。Y間隔調整手段58のボックスに所定量gを入力すると、部品図形PFは、基準部品図形PF1を不動とした状態でY方向に間隔g離隔するように表示される。
【0035】
偶数行列X位置移動手段59と偶数行列Y位置移動手段60は、偶数行の部品図形PF群をX方向とY方向に移動させる、又は偶数列の部品図形PF群をX方向とY方向に移動させるものである。移動させるものが偶数行の部品図形PF群であるか偶数列の部品図形PF群を移動させるかは、行列選択手段56での選択に応じて決定される。図5に示した例では、行列選択手段56によってY方向に並ぶ列単位の部品図形PF群として移動させるように選択していて、偶数行列X位置移動手段59のボックスに所定量hを入力すると偶数列の部品図形PF群はX方向に所定量h移動した位置に表示され、また偶数行列Y位置移動手段60のボックスに所定量jを入力すると偶数列の部品図形PF群はY方向に所定量j移動した位置に表示される。
【0036】
偶数行列角度移動手段61は、偶数行の部品図形PF群に含まれる個々の部品図形PFをそれぞれの矩形線中心点R2を中心に回転させる、又は偶数列の部品図形PF群に含まれる個々の部品図形PFをそれぞれの矩形線中心点R2を中心に回転させるものである。移動させるものが偶数行の部品図形PF群であるか偶数列の部品図形PF群を移動させるかは、行列選択手段56での選択に応じて決定される。図5に示した例では、行列選択手段56によってY方向に並ぶ列単位の部品図形PF群に含まれる個々の部品図形PFをそれぞれの矩形線中心点R2を中心に回転させるように選択していて、偶数行列角度移動手段61のボックスに所定量kを入力すると、偶数列の部品図形PF群に含まれる個々の部品図形PFは、それぞれの矩形線中心点R2を中心としてX方向を基準として反時計回りに角度k回転した位置に表示される。
【0037】
制御手段50は、X位置オフセット手段51~偶数行列角度移動手段61によってワーク図形W1に複数の部品図形PFを配置した後は、この配置に基づくデータを生成し、更にこのデータに基づいて切断刃Sを移動させ、部品図形PFに相当する部品をワークWから切り出すことができる。
【0038】
次に、このようなX位置オフセット手段51~偶数行列角度移動手段61を用いることによってワーク図形W1に対して部品図形PFをより多く配置することができる点について具体例を挙げて説明する。
【0039】
例えば図6に示した円形状の部品図形PFをワーク図形W1に配置するにあたっては、まず、ワーク図形W1に対して部品図形PFを、X間隔調整手段57とY間隔調整手段58のボックスを0にした状態でX方向とY方向に複数配置する。図6において、X位置オフセット手段51、Y位置オフセット手段52、及び角度オフセット手段53のボックスに入力する値を0とする場合、X方向に複製する数量dを9とし(X個数配置手段54のボックスに入力する数値を9とする)、Y方向に複製する数量fを6とする(Y個数配置手段55のボックスに入力する数値を6とする)と、第9列の部品図形PF群はワーク図形W1に収まらないことになる。すなわち、図6に示した状態のデータで切断を行うと、ワークWから切断可能な部品数は、第9列の部品図形PF群を除いた合計48個となる。
【0040】
ここで図6に示した状態の後、図7に示すように、行列選択手段56での選択はY方向に並ぶ列単位の部品図形PF群として移動させる場合を選んだ状態で、偶数行列Y位置移動手段60のボックスに所定の値を入力すると、偶数列の部品図形PF群がY方向に所定量移動して、図示したように隣り合う列間に隙間を生じさせることができる。
【0041】
その後、図8に示すように、X間隔調整手段57のボックスに所定の値を入力すると、上記の隙間を詰めるように列単位の部品図形PF群をX方向に移動させることができる。すなわち、例えばX間隔調整手段57のボックスに所定の値として-5を入力すると、第1列の部品図形PF群に対して第2列の部品図形PF群はX方向に-5移動し、第3列の部品図形PF群はX方向に-10移動し、というように、第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に-5×(N-1)移動させることができる。このようにしてX間隔調整手段57のボックスに入力する値を変更しながら部品図形PFを配置することにより、図8に示すように第9列の部品図形PF群もワーク図形W1の内側に配置することができるため、合計54個の部品をワークWから切り出すことができる。
【0042】
また図9に示したV字状の部品図形PFをワーク図形W1に配置するにあたっても、まずX間隔調整手段57とY間隔調整手段58のボックスを0にした状態でX方向とY方向に複数配置する。図9において、X位置オフセット手段51、Y位置オフセット手段52、及び角度オフセット手段53のボックスに入力する値を0とする場合、X方向に複製する数量dを5とし(X個数配置手段54のボックスに入力する数値を5とする)、Y方向に複製する数量fを9とする(Y個数配置手段55のボックスに入力する数値を9とする)と、第5列の部品図形PF群はワーク図形W1に収まらないことになる。すなわち、図9に示した状態のデータで切断を行うと、ワークWから切断可能な部品数は、第5列の部品図形PF群を除いた合計36個となる。
【0043】
ここで図9に示した状態の後、図10に示すように、行列選択手段56での選択はY方向に並ぶ列単位の部品図形PF群として移動させる場合を選んだ状態で、偶数行列角度移動手段61のボックスに所定の値を入力すると、偶数列の部品図形PF群に含まれる個々の部品図形PFをそれぞれの矩形線中心点R2を中心に回転させることができる。図10では、偶数行列角度移動手段61のボックスに数値180を入力し、これにより個々の部品図形PFをそれぞれの矩形線中心点R2を中心に180°回転させることができる。これにより、隣り合う列間に隙間を生じさせることができる。
【0044】
その後、図11に示すように、X間隔調整手段57のボックスに所定の値として-11を入力すると、第1列の部品図形PF群に対して第2列の部品図形PF群はX方向に-11移動し、第3列の部品図形PF群はX方向に-22移動し、というように、第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に-11×(N-1)移動させることができる。
【0045】
なお、図11に示した状態において、Y方向に隣り合う部品図形PFの間には比較的大きな隙間があいている。ここで、図12に示すように、Y間隔調整手段58のボックスに所定の値を入力すると、上記の隙間を詰めるように部品図形PF群を行単位でY方向に移動させることができる。例えばY間隔調整手段58のボックスに所定のとして-2を入力すると、第1行の部品図形PF群に対して第2行の部品図形PF群はY方向に-2移動し、第3行の部品図形PF群はY方向に-4移動し、というように、第1列の部品図形群に対して第M列の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に-2×(M-1)移動させることができる。
【0046】
このようにしてX間隔調整手段57とY間隔調整手段58のボックスに入力する値を変更しながら部品図形PFを配置することにより、図12に示すように、当初は収まらなかった第5列の部品図形PF群もワーク図形W1の内側に収めることができる。更に第6列の部品図形PF群を追加し、また第10行の部品図形PF群を追加してもワーク図形W1の内側に収めることができるため、合計60個の部品をワークWから切り出すことができる。
【0047】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば上述した実施形態の構成は、適宜追加、削除が可能であり、また一の実施形態の構成を他の実施形態に設けることも可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
【0048】
例えば図6図8に示した実施形態では、図7に示すように偶数列の部品図形PF群をY方向に所定量移動させて隣り合う列間に隙間を生じさせ、その後、第1列の部品図形群に対して第N列の部品図形群(但しNは2以上の自然数)をそれぞれX方向に移動させて隙間を詰めるようにしたが、偶数行の部品図形群をX方向に所定量移動させて隣り合う行間に隙間を生じさせ、その後、第1行の部品図形群に対して第M行の部品図形群(但しMは2以上の自然数)をそれぞれY方向に移動させて隙間を詰めるようにしてもよい。
【0049】
また本実施形態のデータ生成装置は切断装置1に設けられるものであったが、切断装置1とは分離していてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1:切断装置
50:制御手段
51:X位置オフセット手段
52:Y位置オフセット手段
53:角度オフセット手段
54:X個数配置手段
55:Y個数配置手段
56:行列選択手段
57:X間隔調整手段
58:Y間隔調整手段
59:偶数行列X位置移動手段
60:偶数行列Y位置移動手段
61:偶数行列角度移動手段
80:記憶手段
81:表示手段
82:入力手段
P1:基準位置
PF:部品図形
PF1:基準部品図形
S:切断刃
W:ワーク
W1:ワーク図形
図1
図2
図3
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図12