IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社美和製作所の特許一覧

<>
  • 特開-触媒材 図1
  • 特開-触媒材 図2
  • 特開-触媒材 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175589
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】触媒材
(51)【国際特許分類】
   B01J 20/18 20060101AFI20241211BHJP
   B01J 20/28 20060101ALI20241211BHJP
   B01D 53/04 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
B01J20/18 B
B01J20/28 A
B01D53/04 110
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093488
(22)【出願日】2023-06-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】592041306
【氏名又は名称】株式会社美和製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江頭 哲也
【テーマコード(参考)】
4D012
4G066
【Fターム(参考)】
4D012BA02
4D012CA10
4D012CA12
4D012CE02
4D012CE03
4D012CF03
4D012CF05
4D012CF10
4D012CG02
4D012CK05
4G066AA61B
4G066AE04B
4G066BA01
4G066CA07
4G066CA24
4G066CA27
4G066CA31
4G066CA51
4G066DA01
4G066FA37
(57)【要約】
【課題】気密状の作業空間の循環経路に設置することで、作業空間内に崩れた破片等が混入させることなく、酸性ガスを吸着することができる触媒材を提供する。
【解決手段】触媒材5は、酸性ガスを含む気体が充填された作業空間21の循環経路4に設けられた、酸性ガスを吸着する触媒材5であって、ゼオライトを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸性ガスを含む気体が充填された気密状の作業空間に接続された流通経路に設けられ、前記酸性ガスを吸着する触媒材であって、ゼオライトを含む触媒材。
【請求項2】
前記ゼオライトが疎水性ゼオライトを含む、
請求項1に記載の触媒材。
【請求項3】
前記疎水性ゼオライトの含有量が70重量パーセント以上である、
請求項2に記載の触媒材。
【請求項4】
3つの棒状部を有し、
前記棒状部の長手方向にみて、前記3つの棒状部の各々の中心を結ぶ仮想線が三角形状をなすように、前記3つの棒状部が連結されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の触媒材。
【請求項5】
前記触媒材は、前記流通経路としての循環経路に設けられる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の触媒材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気密状の作業空間の循環経路に設けられる触媒材に関し、より詳細には、酸性ガスが発生する作業空間において、循環経路に設けられる触媒材に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、気密状の作業空間を有する装置の一態様が開示されている。特許文献1の作業空間は、グローブボックス内の作業空間である。作業空間には、循環経路が設けられている。作業空間には、例えば、アルゴンガス等の不活性ガスが充填されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-142238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、作業空間内において、作業が行われる際、作業に応じて、硫化水素等の酸性ガスが発生することがある。作業空間は気密状であるため、酸性ガスが直ちに漏洩することはないが、酸性ガスは、少なくとも低濃度にする必要がある。そこで、作業に応じて発生した酸性ガスを吸着するために、気体の流通経路に活性炭が設けられている。
【0005】
活性炭は、製造時や搬送時等、流通経路への設置前において、空気中の水分等を吸着していることが考えられる。水分を吸着した状態の活性炭では、酸性ガスを十分に吸着することができないため、活性炭を加熱処理した後に、流通経路に設置している。
【0006】
しかしながら、活性炭は熱に弱いため、加熱すると崩れやすいという問題がある。流通経路に設けた後に活性炭が崩れると、崩れることで生じた破片や粉等が、流通経路を通って作業空間に混入する可能性がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、気密状の作業空間に接続された流通経路に設置することで、流通経路の下流側に崩れた破片等を混入させることなく、酸性ガスを吸着することができる触媒材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る一態様の触媒材は、酸性ガスを含む気体が充填された気密状の作業空間に接続された流通経路に設けられ、前記酸性ガスを吸着する触媒材であって、ゼオライトを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る上記態様の触媒材は、気密状の作業空間の流通経路に設置することで、流通経路の下流側に崩れた破片等を混入させることなく、酸性ガスを吸着することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係るグローブボックスの正面図である。
図2図2は、実施形態に係るグローブボックスの循環経路の模式図である。
図3図3は、実施形態に係る触媒材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態>
以下、本実施形態に係る触媒材5について説明する。本実施形態に係る触媒材5は、気密状の作業空間21において、作業空間21内の気体を流通するための流通経路(循環経路4)に設けられる。作業空間21内の気体には、作業によって生じた酸性ガスが含まれる。触媒材5は、気体に含まれる酸性ガスを吸着できる。
【0012】
触媒材5は、ゼオライトを含む。したがって、本実施形態に係る触媒材5によれば、活性炭に比べて、熱に対して強く崩れにくいため、破片や粉等が流通経路の下流側に混入することを軽減できる。したがって、本実施形態に係る触媒材5によれば、気密状の作業空間の流通経路に設置することで、流通経路の下流側に崩れた破片等を混入させることなく、酸性ガスを吸着することができる
【0013】
以下では、作業空間21として、グローブボックス1内の作業空間21を例に挙げて説明する。ただし、作業空間21としては、グローブボックス1に限らず、例えば、クリーンルーム、ドライルーム等の気密状の作業空間21が用いられてもよい。また、流通経路として、作業空間21内の気体を循環させる循環経路4を挙げて説明する。
【0014】
(グローブボックス1)
グローブボックス1は、外気と遮断された密閉容器からなる本体ボックス2を有しており、本体ボックス2内で、手袋によって作業できるように構成されている。グローブボックス1は、図1に示すように、上述の本体ボックス2と、サイドボックス3と、を備える。本体ボックス2は、複数のフレームで構成された架台6によって、設置面上に支持されている。なお、本実施形態に係るグローブボックス1は、真空式のグローブボックス1であるが、ガス置換式(パージ式)であってもよい。
【0015】
(本体ボックス2)
本体ボックス2は、内部に作業空間21を有する密閉容器であり、作業空間21を気密状に区画する。本体ボックス2の形状は、内部に作業空間21を有していれば特に制限はなく、例えば、直方体状、立方体状、側面視台形状、円筒状等が挙げられる。
【0016】
本体ボックス2は、図1に示すように、窓部22を有する。作業者は、窓部22を通して、本体ボックス2内を視認することができる。窓部22は、本体ボックス2の前面の一部に形成されている。窓部22は透明である。窓部22の材質としては、例えば、強化ガラス、合わせガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。
【0017】
本体ボックス2の窓部22以外の部分の材質としては、特に制限はなく、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタン等の金属、又はこれらの複合材料等が挙げられる。本実施形態に係る本体ボックス2は、作業空間21を真空状態にしても、耐え得るような強度を有する。
【0018】
また、本体ボックス2には、圧力計、水分計、酸素計、真空計等の種々の計器や、電流導入端子(D-SUB、LAN、USB等)、電源コンセント等が設けられるが、ここでは図示及び説明を省略する。
【0019】
本体ボックス2は、図1に示すように、手袋(不図示)が取り付けられる複数のアームホール23を有する。アームホール23は、本体ボックス2の窓部22の下方に配置されている。アームホール23は、本体ボックス2の内外を貫通する。本実施形態に係るアームホール23は、2つであるが、3つ以上であってもよいし、1つであってもよい。
【0020】
手袋は、アームホール23を塞ぐようにして取り付けられ、本体ボックス2内の気密性を保つ。手袋は、使用時には、アームホール23から本体ボックス2内に挿し入れられ、不使用時にはアームホール23から外部に出され得る。なお、各アームホール23は、本体ボックス2の不使用時において、蓋24によって閉じられる。蓋24は、アームホール23に対して取外し可能に取り付けられている。
【0021】
(サイドボックス3)
サイドボックス3は、スライドテーブルを有しており、本体ボックス2に対し、処理物や容器等の作業対象物の出し入れを行う。サイドボックス3は、本体ボックス2の側面に取り付けられている。サイドボックス3は、左右方向を中心軸とする角筒状に形成されており、中心軸方向の両端面に開口面を有する。サイドボックス3の中心軸方向の一方の開口面は、サイドボックス3の側面を貫通する貫通穴(不図示)に対向しており、サイドボックス3は、貫通穴を通して本体ボックス2の内部に通じている。サイドボックス3の中心軸方向の一方の開口面は、内側ハッチ扉(不図示)によって開閉可能に閉じられる。また、サイドボックス3の中心軸方向の他方の開口面は、ハッチ扉31によって開閉可能に閉じられている。
【0022】
(循環経路4)
ここで、グローブボックス1を用いて硫化物電池の作業を行う場合、作業空間21では、作業に応じて、酸性ガスとしての硫化水素が発生し得る。発生した硫化水素については、吸着する必要性があるため、図2に示すように、本体ボックス2に流通経路(ここでは、循環経路4)が接続されている。循環経路4には、複数の触媒材5が収納されたケース(不図示)が設置された充填塔43が設けられている。本体ボックス2内の気体(例えば、不活性ガス、ドライエア、環境試験ガス等)を、循環経路4に沿って循環させることで、触媒材5によって、気体に含まれる硫化水素を吸着することができる。
【0023】
本体ボックス2には、排気口25と供給口26とが形成されており、排気口25と供給口26とをつなぐ循環パイプ41によって循環経路4が形成されている。循環経路4には、複数のバルブ42と、充填塔43と、循環経路4内の気体を移動させる送風機44と、が設けられている。
【0024】
充填塔43には、複数の触媒材5が収納されたケースが設置されている。循環パイプ41から充填塔43に流入した気体が、ケース内を通過し、下流側の循環パイプ41に流入する。このとき、酸性ガスが含まれる気体が触媒材5に接触することで、触媒材5に対して酸性ガスが吸着される。
【0025】
(触媒材5)
触媒材5は、ゼオライトと、粘土鉱物と、結晶質シリカと、を含む。本実施形態に係る触媒材5は、グローブボックス1の作業空間21で発生した硫化水素と、有機ガスとを吸着することができる。有機ガスは、有機溶剤から発生するガスであり、例えば、ヘキサン、トルエン、トリエチルアミン等の有機物から生じるガスが挙げられる。
【0026】
ゼオライト(CAS番号:1318-02-1)は、触媒材5の主剤をなす。触媒材5は、ゼオライトが主剤であることによって、硫化水素を吸着することができる。ゼオライトの含有量は、70重量パーセント以上が好ましく、より好ましくは、75重量パーセント以上である。
【0027】
ゼオライトは、疎水性ゼオライトであることが好ましい。これによって、気体に水分が含まれていても、触媒材5は水分を吸着しにくく、酸性ガスの吸着量をできる限り増やすことができる。ただし、ゼオライトは、親水性ゼオライトであってもよい。親水性ゼオライトであっても、酸性ガスを吸着することができる。また、ゼオライトとしては、親水性ゼオライトと疎水性ゼオライトとが混在していてもよい。
【0028】
ゼオライトは、化学式でNaO・xAl・ySiOと表すことができる。このとき疎水性ゼオライトにおいて、モル比x/yは、1/10以上1/10000以下が好ましい。一般的に、ゼオライトは、モル比x/yが小さいほど疎水性が高くなる。疎水性が高くなると、極性の高い水分子を吸着し難くなる一方、極性の低い臭気物質や有機溶剤ガス等との親和性が高くなり、これらを吸着しやすくなる。また、ゼオライトの表面に存在するCa、Na、K等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の効果により、ゼオライト表面はアルカリ性を示すため、酸性ガスが中和反応によって吸着されやすい。
【0029】
粘土鉱物(CAS番号:999999-99-4)は、バインダーとして機能する。粘土鉱物の含有量は、30重量パーセント以下であることが好ましく、より好ましくは23重量パーセント以下である。
【0030】
結晶質シリカ(CAS番号:14808-60-7)は、成形時の流動性を確保する。結晶質シリカの含有量は、3重量パーセント以下であることが好ましく、より好ましくは2重量パーセント以下である。
【0031】
ケース内には、複数の触媒材5が充填されている。1つの触媒材5の形状は、図3に示すように、3つの棒状部51を有する形状であることが好ましい。3つの棒状部51の中心軸は互いに平行である。また、触媒材5は、棒状部51の長手方向にみて、3つの棒状部51の各々の中心を結ぶ仮想線K1が三角形状をなすように、3つの棒状部51が連結されている。3つの棒状部51が連結した触媒材5は、例えば、押出成形によって一体に形成されている。なお、各棒状部51の中心とは、棒状部51を中心軸方向に投影した図の図心を意味する。
【0032】
各棒状部51の形状は、本実施形態では、円柱である。ただし、棒状部51としては、四角柱、三角柱、五角柱等の角柱であってもよい。また、棒状部51としては、中心軸方向に同一の断面を有しなくてもよく、楕円形の長軸を中心とする回転体のような形状(いわゆるラグビーボール状)であってもよい。
【0033】
触媒材5の形状が、3つの棒状部51を有する形状であることで、隣り合う触媒材5が密集しにくいため、気体と接触する際の圧力損失を低減することができるうえに、適切な強度を得ることもできるため、割れや折れが生じにくい。例えば、触媒材5の形状がビーズ状(球状)や粉末状である場合、触媒材5同士が密集し、気体の経路が狭くなり過ぎて圧力損失が大きくなる傾向にある。また、触媒材5の形状がペレット状(円柱状)である場合も、触媒材5同士が密集しやすく、また強度も比較的弱い傾向にある。
【0034】
触媒材5の大きさとしては、次のような大きさが好ましい。棒状部51の直径方向の触媒材5の全長L1は、2mm以上10mm以下が好ましく、より好ましくは、3mm以上7mm以下である。また、棒状部51の長手方向の全長L2は、3mm以上30mm以下が好ましく、より好ましくは、5mm以上20mm以下である。また、棒状部51の直径R1としては、1mm以上5mm以下が好ましく、より好ましくは、2mm以上4mm以下である。
【0035】
親水性ゼオライトを含む触媒材5を使用する際、最初の使用時に加熱を行い、触媒材5に含まれている水分を蒸発させる必要がある。このとき、ゼオライトは耐熱性に優れているため、加熱しても、割れたり、崩れたりしにくい。したがって、本実施形態の触媒材5を循環経路4に設けて、気体の循環を行う前に、触媒材5を加熱しても、作業空間内に崩れた破片等が混入しにくく、酸性ガスを吸着することができる。また、ゼオライトを主剤とする触媒材5によれば、酸性ガスを吸着した後に再加熱し、水分を蒸発したとしても、酸性ガスの再放出を抑制できる。
【0036】
また、触媒材5が疎水性ゼオライトを70重量パーセント以上含む場合には、そもそも最初の使用時に加熱を行う必要がないため、作業性を向上させることができる。しかも、循環経路4を流れる気体に水分が含まれていても、触媒材5が水分を吸着しにくくなるため、酸性ガスの吸着量が低下する早さを抑制できる。
【0037】
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0038】
上記実施形態に係る触媒材5は、硫化物電池を処理する際に生じる硫化水素を吸着するために循環経路4に設けられたが、例えば、核燃料棒を処理する際に生じる塩素ガスを吸着するために、循環経路4に設けることもできる。すなわち、本発明における酸性ガスは、塩素ガスであってもよい。
【0039】
上記実施形態では、3つの棒状部51を有する触媒材5を好ましい例として説明したが、ビーズ状、ペレット状の触媒材5でも、ゼオライトを含んでいれば、作業空間21内に崩れた破片等が混入させることなく、酸性ガスを吸着することができる。
【0040】
上記実施形態では、作業空間21は、1つのグローブボックスの作業空間21であったが、複数のグローブボックスを連結して、複数のグローブボックスの作業空間21を1つの作業空間21として使用することもできる。
【0041】
触媒材5は、作業空間21に設けられたが、気体と接触する際の圧力損失を低減しつつ、適切な強度を得ることができる利点を活かし、触媒材5を、例えば、グローブボックスに設置されるガス循環精製装置に設置することもできる。
【0042】
上記実施形態では、触媒材5は、作業空間21に接続された循環経路4に配置されたが、触媒材5は、例えば、循環経路4ではなく、作業空間21に接続された排気経路(流通経路)に配置されてもよい。排気経路に配置された触媒材5によれば、作業空間21内の気体を、酸性ガス及び有機ガスを吸着したうえで、排気することができる。すなわち、本発明に係る触媒材5は、作業空間21に接続された流通経路に配置されればよい。
【0043】
<まとめ>
本明細書には以下の態様を含む。
項1.酸性ガスを含む気体が充填された作業空間21に接続された流通経路に設けられ、前記酸性ガスを吸着する触媒材5であって、ゼオライトを含む触媒材5。
項2.前記ゼオライトが疎水性ゼオライトを含む、項1に記載の触媒材5。
項3.前記疎水性ゼオライトの含有量が70重量パーセント以上である、項2に記載の触媒材5。
項4.3つの棒状部51を有し、前記棒状部51の長手方向にみて、前記3つの棒状部51の各々の中心を結ぶ仮想線が三角形状をなすように、前記3つの棒状部51が連結されている、項1から項3のいずれか一項に記載の触媒材5。
項5.前記触媒材は、前記流通経路としての循環経路に設けられる、項1から項4のいずれか一項に記載の触媒材5。
【符号の説明】
【0044】
1 グローブボックス
2 本体ボックス
21 作業空間
25 排気口
26 供給口
4 循環経路(流通経路)
41 循環パイプ
43 充填塔
5 触媒材
51 棒状部
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸性ガスを含む気体が充填された気密状の作業空間に接続された流通経路に設けられる触媒材であって、
前記酸性ガスを吸着すると共にゼオライトを含み
3つの棒状部を有し、
前記棒状部の長手方向にみて、前記3つの棒状部の各々の中心を結ぶ仮想線が三角形状をなすように、前記3つの棒状部が連結されている、
触媒材
【請求項2】
前記ゼオライトが疎水性ゼオライトを含む、
請求項1に記載の触媒材。
【請求項3】
前記疎水性ゼオライトの含有量が70重量パーセント以上である、
請求項2に記載の触媒材。
【請求項4】
前記触媒材は、前記流通経路としての循環経路に設けられる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の触媒材。