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特開2024-175657接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175657
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備
(51)【国際特許分類】
   B29C 63/02 20060101AFI20241211BHJP
【FI】
B29C63/02
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024082470
(22)【出願日】2024-05-21
(31)【優先権主張番号】112120987
(32)【優先日】2023-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】514019132
【氏名又は名称】萬潤科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】シー チュン ファー
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ チュン ホン
(72)【発明者】
【氏名】チェン イェン ツオ
【テーマコード(参考)】
4F211
【Fターム(参考)】
4F211AG03
4F211SA03
4F211SC06
4F211SD01
4F211SD20
4F211SJ31
4F211SP04
(57)【要約】
【課題】接着部品をベース部品に貼り付ける接合方法を提供する。
【解決手段】接合方法は、接着部品Aを有するキャリアテープA3を接合モジュールの第1の押圧機構の押圧アセンブリ344に搬送可能に巻き掛け、押圧アセンブリ344の曲げ部品3443を介してキャリアテープA3を曲げて、押圧アセンブリ344のローラ3442を駆動することにより、ローラ3442はキャリアテープA3を介して接着部品Aの前端に間接的に当接して押圧し、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21の接合開始点に接触させ、曲げ部品3443およびローラ3442を共に移動することにより、ローラ3442はキャリアテープA3上で回転しながらキャリアテープA3を押圧して接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21に貼り付け、ローラ3442の回転中に、曲げ部品3443はキャリアテープA3を介して接着部品AをキャリアテープA3から間接的にこすり落とす。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接合モジュールを含む接合設備を用いる接合方法であって、
接着部品を有するキャリアテープを前記接合モジュールの第1の押圧機構の押圧アセンブリに搬送可能に巻き掛け、前記押圧アセンブリの曲げ部品を介して前記キャリアテープを曲げて、前記曲げ部品により前記キャリアテープを入力部および出力部に区別し、
前記押圧アセンブリのローラを駆動することにより、前記ローラは前記キャリアテープを介して前記接着部品の前端に間接的に当接して押圧し、前記接着部品をベース部品の接合エリアの接合開始点に接触させ、
前記曲げ部品および前記ローラを共に移動することにより、前記ローラは前記キャリアテープ上で回転しながら前記キャリアテープを押圧して前記接着部品を前記ベース部品の前記接合エリアに前記接合開始点から前記接合エリアの接合終了点まで貼り付け、前記ローラの回転中に、前記曲げ部品は前記キャリアテープを介して前記接着部品を前記キャリアテープから間接的にこすり落とす、接合方法。
【請求項2】
前記曲げ部品の曲げ先端部が前記ベース部品の前記接合エリアの前記接合開始点に間接的に接触して押圧する場合において、前記接着部品の一部は前記ベース部品に貼り付けられており、前記接着部品の該一部の長さは、前記ローラの前記キャリアテープと接触する箇所と前記曲げ先端部との間の距離である、請求項1に記載の接合方法。
【請求項3】
前記キャリアテープの一部が搬送され、前記曲げ部品の曲げ先端部により曲げられ、前記出力部となると、前記キャリアテープの該一部は、前記ベース部品の前記接合エリアに貼り付けられた前記接着部品から剥離されている、請求項1に記載の接合方法。
【請求項4】
前記曲げ部品および前記ローラを共に移動する際、前記接合モジュールの第2の押圧機構の押圧部品も共に移動し、前記押圧部品は前記接着部品の上表面で回転しながら該上表面を直接的に押圧して前記接着部品を前記ベース部品の前記接合エリアに強固に貼り付ける、請求項1に記載の接合方法。
【請求項5】
接着部品を有するキャリアテープと共に使用され、前記接着部品をベース部品の接合エリアに貼り付けるための接合モジュールであって、
押圧アセンブリを含む第1の押圧機構を含み、
前記押圧アセンブリは、ローラおよび曲げ部品を含み、前記キャリアテープは、前記押圧アセンブリに搬送可能に巻き掛けられ、前記曲げ部品により入力部および出力部に区別され、
前記曲げ部品および前記ローラを共に移動することにより、前記曲げ部品は、前記キャリアテープを介して前記接着部品を前記キャリアテープからこすり落とし、前記接着部品を前記ベース部品の前記接合エリアに貼り付ける、接合モジュール。
【請求項6】
前記第1の押圧機構は、可動ステージをさらに含み、前記押圧アセンブリは、前記可動ステージに固定的に配置される取付座をさらに含み、前記ローラおよび前記曲げ部品は同軸で枢転可能に前記取付座に取り付けられ、前記曲げ部品は前記取付座に対して揺動可能である、請求項5に記載の接合モジュール。
【請求項7】
前記取付座はその両端に前記ローラの両端が枢転可能に取り付けられる2つのピボット部を有し、前記曲げ部品は2つのピボットアームを有し、前記ピボットアームは、前記ピボット部にそれぞれ位置が合い、その間に前記ローラを収容する取付空間を画成し、前記曲げ部品は、前記ピボットアームの反対側に位置し、テーパ状である曲げ前端部をさらに有し、前記曲げ部品および前記ローラは同軸で枢転可能に前記ピボット部に取り付けられている、請求項6に記載の接合モジュール。
【請求項8】
前記押圧アセンブリは、前記曲げ部品の両端にそれぞれ固定的に配置され、前記曲げ部品の前記両端と共に移動する2つの微調整部品と、前記微調整部品および前記ピボット部との間に接続され、前記曲げ部品を前記ピボット部に対して下方に回転するようにトルクを提供する2つの付勢部品と、前記ピボット部をそれぞれ通って延伸し、前記微調整部品とそれぞれ螺合することにより前記曲げ部品の角変位量を設定する2つのねじ込み部品と、をさらに含む、請求項7に記載の接合モジュール。
【請求項9】
第2の押圧機構をさらに含み、前記第2の押圧機構は、前記ベース部品に対して移動可能に操作され、前記接着部品上で回転し前記接着部品を前記ベース部品に直接的に押圧するローラの形である押圧部品を含む、請求項7に記載の接合モジュール。
【請求項10】
移動装置と共に使用する接合装置であって、
請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の接合モジュールと、
キャリアテープおよびカバーテープを含むテープアセンブリが配置され、前記キャリアテープおよび前記カバーテープが巻き取られる第1の載置モジュールと、
前記移動装置に設置され、前記第1の載置モジュールの上下移動および回転を駆動する駆動モジュールと、
前記第1の載置モジュールに配置され、前記第1の載置モジュールに対して移動可能である第2の載置モジュールと、を含み、
前記接合モジュールは、前記第2の載置モジュールに配置される、接合装置。
【請求項11】
前記第1の載置モジュールは、直立座と、第1の搬送機構と、偏向修正機構と、駆動機構と、を含み、前記第1の搬送機構、前記偏向修正機構および前記駆動機構は、前記直立座に配置され、
前記第1の搬送機構は、前記テープアセンブリが配置されるテープリールと、前記カバーテープが巻き取られる第1のリールと、前記キャリアテープが巻き取られる第2のリールと、前記キャリアテープを前記第2の載置モジュールに向けてガイドする第1のガイドリールと、を含み、
前記偏向修正機構は、前記テープリールおよび前記第2のリールの間に介在し、上軸座と、下軸座と、前記上軸座および前記下軸座の間に枢転可能に接続する直立枢軸と、を含み、
前記駆動機構は、互いに間隔をおいており、平行に延伸する2つのスライドレールと、前記スライドレールの間に介在するねじ込みボルトと、前記ねじ込みボルトの回転を駆動するX軸ドライバと、を含み、
前記直立座は、前記直立座を通って延伸し、前記上軸座および前記下軸座の間に形成される第1の開口と、前記直立座を通って延伸し、前記スライドレールの間に形成される第2の開口と、を有する、請求項10に記載の接合装置。
【請求項12】
前記第2の載置モジュールは、前記第1の載置モジュールに対して往復水平移動するようにスライド可能に前記第1の載置モジュールの駆動機構のスライドレールに配置され、直立プレートと、前記直立プレートに配置され、前記キャリアテープを搬送する第2の搬送機構と、を含み、
前記第2の搬送機構は、テープ巻取りルートに沿って前記キャリアテープを搬送するように動作するピンホイールと、前記ピンホイールと協働して前記キャリアテープを挟持するように前記ピンホールとは反対側に配置される当接ローラと、前記ピンホイールの片側に配置され、複数の回転シャフトを含む入力回転ピンアセンブリと、前記ピンホイールのもう片側に配置され、複数の回転シャフトを含む出力回転ピンアセンブリと、前記直立プレートとは反対側に配置され、前記入力回転ピンアセンブリの回転シャフトの一端に取り付けられる第1のカップリングブラケットと、前記直立プレートとは反対側に配置され、前記出力回転ピンアセンブリの回転シャフトおよび前記ピンホイールの一端に取り付けられる第2のカップリングブラケットと、を含む、請求項10に記載の接合装置。
【請求項13】
請求項1から請求項4のいずれか一項の接合方法を実行する接合設備であって、
ベース部品の搬送ルートを有する搬送装置と、
前記搬送装置の上方に配置される移動装置と、
前記移動装置に接続し、前記移動装置によって移動される接合装置と、を含み、
前記接合装置は、前記接合モジュールを含む、接合設備。
【請求項14】
前記搬送装置は、前記搬送ルートを画成する供給レールを含み、
前記移動装置は、前記搬送装置の上方に配置され、X軸方向に延伸する梁と、前記梁の両側に配置される2つの柱と、前記梁に配置されるスライドレールおよびX軸ドライバと、を含み、
前記接合装置は、前記搬送装置の前記供給レールの上方に配置され、前記移動装置の前記スライドレールにスライド可能に配置され、所定のルートに沿って前記搬送ルートに対して移動するように前記X軸ドライバによって駆動され、
前記接合設備は、マシンベースに配置される荷重測定装置と、前記接合装置の片側に配置されるアライメント検出ユニットと、を含み、前記荷重測定装置は、前記搬送装置の片側に位置し、前記所定のルートに位置し、前記アライメント検出ユニットは、前記接合モジュールと前記搬送ルートとの位置合わせを検出するZ軸検出器を有する、請求項13に記載の接合設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備に関し、より具体的には、自動製造プロセスにおいて、接着部品をベース部品に貼り付ける接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(台湾特許第I767611号公報)には、従来の接合方法および接合設備が開示されている。この従来の接合方法は、自動製造プロセスにおいて粘着性のサーマルパッドをベース部品に貼り付けるための物であり、この従来の接合設備は、その従来の接合方法を実行するためのものである。従来のICパッケージ工程は、基板上に接着剤を塗布し、ダイを基板に貼り付け、サーマルパッドをダイおよび基板を被覆するように基板に貼り付け、ヒートシンクでサーマルパッドを被覆する。具体的には、サーマルパッドの両面にはそれぞれカバーフィルムが設けられていて、接合設備を用いて1面のカバーフィルムを剥がして該面を基板に貼り付けた後、他の面のカバーフイルムを剥がす。接合設備は、水平方向に延伸するスライドレールが設けられている従動部品を偏向させるように動作可能な4リンクのリンク構造を有する偏向修正機構と、スライドレールにスライド可能に配置され、リールを支持する直立座を有するリール機構と、貼付先端部を有する貼付部品と、を含む。サーマルパッドを有するキャリアテープは、リール機構および貼付部品に搬送可能に巻き掛けられ、貼付部品により入力部および出力部に区分される。直立座がスライドレールに沿ってキャリアテープの入力部に向かって水平移動し、かつ、キャリアテープがリール機構で搬送されることにより、サーマルパッドは貼付部品によりキャリアテープから剥がされると同時にベース部品に貼り付けられる。
【0003】
特許文献2(台湾実用新案第M633357号公報)に開示されている従来のサーマルパッドの接合装置および接合設備において、キャリアテープの供給経路にキャリアテープを入力側および出力側に区分する、丸軸形状の貼付ヘッドが配置される。貼付ヘッドは、リール軸の軸線を中心に動作位置に揺動し、サーマルパッドをキャリアテープから剥がしてベース部品に貼り付ける。
【0004】
特許文献1の貼付部品の貼付先端部および特許文献2の丸軸形状の貼付ヘッドは、サーマルパッドをキャリアテープから剥がすと同時にサーマルパットをベース部品に貼り付ける。製品の機能の違いにより、ベース部品の表面の接合条件が多様化する中、特許文献1の貼付先端部または特許文献2の貼付ヘッドは、一部のベース部品の接合工程に適用できない場合もある。したがって、さまざまなベース部品に対応できる接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備の開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許第I767611号公報
【特許文献2】台湾実用新案第M633357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を少なくとも1つ軽減することができる接合方法、接合モジュール、接合装置、および接合設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の接合方法は、接合モジュールを含む接合設備を用いる。接合方法は、接着部品を有するキャリアテープを接合モジュールの第1の押圧機構の押圧アセンブリに搬送可能に巻き掛け、押圧アセンブリの曲げ部品を介してキャリアテープを曲げて、曲げ部品によりキャリアテープを入力部および出力部に区別し、押圧アセンブリのローラを駆動することにより、ローラはキャリアテープを介して接着部品の前端に間接的に当接して押圧し、接着部品をベース部品の接合エリアの接合開始点に接触させ、曲げ部品およびローラを共に移動することにより、ローラはキャリアテープ上で回転しながらキャリアテープを押圧して接着部品をベース部品の接合エリアに接合開始点から接合エリアの接合終了点まで貼り付け、ローラの回転中に、曲げ部品はキャリアテープを介して接着部品をキャリアテープから間接的にこすり落とす。
【0008】
本発明の接合モジュールは、接着部品を有するキャリアテープと共に使用され、接着部品をベース部品の接合エリアに貼り付けるためである。接合モジュールは、押圧アセンブリを含む第1の押圧機構を含み、押圧アセンブリは、ローラおよび曲げ部品を含み、キャリアテープは、押圧アセンブリに搬送可能に巻き掛けられ、曲げ部品により入力部および出力部に区別される。曲げ部品およびローラを共に移動することにより、曲げ部品は、キャリアテープを介して接着部品をキャリアテープからこすり落とし、接着部品をベース部品の接合エリアに貼り付ける。
【0009】
本発明の接合装置は、移動装置と共に使用する。接合装置は、上記の接合モジュールと、キャリアテープおよびカバーテープを含むテープアセンブリが配置され、キャリアテープおよびカバーテープが巻き取られる第1の載置モジュールと、移動装置に設置され、第1の載置モジュールの上下移動および回転を駆動する駆動モジュールと、第1の載置モジュールに配置され、第1の載置モジュールに対して移動可能である第2の載置モジュールと、を含む。接合モジュールは、第2の載置モジュールに配置される。
【0010】
本発明の接合設備は、上記の接合方法を実行する接合設備である。接合設備は、ベース部品の搬送ルートを有する搬送装置と、搬送装置の上方に配置される移動装置と、移動装置に接続し、移動装置によって移動される接合装置と、を含む。接合装置は、接合モジュールを含む。
【発明の効果】
【0011】
押圧アセンブリのローラは、キャリアテープを介して接着部品の前端に間接的に当接して押圧し、接着部品をベース部品の接合エリアの接合開始点に接触させて、キャリアテープ上で回転し、接着部品をベース部品の接合エリアに接合開始点から接合終了点まで貼り付け、さらに、ローラの回転中に、曲げ部品は、キャリアテープを介して接着部品をキャリアテープから間接的にこすり落とすことによって、接着部品は、気泡を発生させることなく、ベース部品の接合エリアに平坦かつ強固的に貼り付けられる。
【0012】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ベース部品および接着部品の模式図である。
図2】テープアセンブリの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る接合設備が示される断片的な斜視図である。
図4】接合設備の接合装置が示される斜視図である。
図5】テープアセンブリが設置されている接合装置が示される正面図である。
図6】接合装置の分解斜視図である。
図7】接合装置の接合モジュールが示される正面図である。
図8図7と同様の正面図であり、明瞭化のため、第1の接続部品および第2の接続部品が省略されている。
図9】接合モジュールの押圧アセンブリが示される斜視図である。
図10】押圧アセンブリの部分断面側面図である。
図11】押圧アセンブリの模式図であり、接合設備の接合動作が示される。
図12】押圧アセンブリの模式図であり、接合設備の接合動作が示される。
図13】押圧アセンブリの模式図であり、接合設備の接合動作が示される。
図14】押圧アセンブリの模式図であり、接合設備の接合動作が示される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの方向性のある用語は、図面と併せて本発明の実施形態における複数の構成要素の相対位置を例示的に説明するためだけに使用され、本発明の実施の範囲を限定することを意図するものではない。
【0015】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る接合設備は、接着部品Aをベース部品Bに貼り付けるように適用される。接着部品Aは、矩形のサーマルパッドであってもよく、下面に粘着部A1を有し、上面に非粘着部A2を有する。ベース部品Bは、矩形の基板B1上にダイB2が設けされているチップであってもよい。基板B1上には、受動部品や回路などの電子素子B11が配置されて基板B1から突出している。ダイB2は、上面に接合エリアB21を有し、電子素子B11は、接合エリアB21より突出している。
【0016】
図1および図2を参照すると、複数の接着部品Aは、キャリアテープA3に剥離可能に配置され、カバーテープA4により被覆されており、すなわち、キャリアテープA3およびカバーテープA4は協働して接着部品Aを囲む。接着部品Aは、互いに間隔をおいてキャリアテープA3の長さ方向に配列されている。接着部品Aのそれぞれは、粘着部A1がカバーテープA4の非粘着層に剥離可能に貼り付けられ、非粘着部A2がキャリアテープA3の粘着層に剥離可能に貼り付けられるように配置される。キャリアテープA3およびカバーテープA4が軸孔A31を有するスリーブA32に巻き取られ、テープアセンブリA33を形成する。
【0017】
図3を参照すると、本実施形態の接合設備は、搬送装置1と、移動装置2と、接合装置3と、荷重測定装置4と、アライメント検出ユニット5と、を含む。搬送装置1と、移動装置2と、接合装置3と、荷重測定装置4と、アライメント検出ユニット5とは、マシンベース6に配置される。搬送装置1は、ベース部品Bの搬送ルートを画成する供給レール11を含む。移動装置2は、搬送装置1の上方に配置され、X軸方向に延伸する梁21と、梁21の両側に配置される2つの柱22と、梁21に配置されるスライドレール23およびX軸ドライバ24(例えば、リニアモータ)と、を含む。接合装置3は、搬送装置1の供給レール11の上方に配置され、移動装置2の梁21のスライドレール23にスライド可能に配置され、所定のルートに沿って搬送ルートに対して移動するようにX軸ドライバ24によって駆動される。荷重測定装置4は、マシンベース6に配置され、搬送装置1の片側に位置し、所定のルートに位置する。アライメント検出ユニット5は、接合装置3の片側に配置され、Z軸方向の検出を行うZ軸検出器51(例えば、CCDレンズ)と、光源52と、を含む。
【0018】
具体的には、搬送装置1は、Y軸方向に延伸し、互いに間隔をおいている2つの横ブラケット12と、横ブラケット12の内側にそれぞれ配置され、ドライバ13によって駆動されてその間に供給レール11を形成する2つのベルト14と、供給レール11によって画成される搬送ルートに配置され、Z軸方向に移動するように駆動される治具15と、を含む。ベース部品Bは、供給レール11上で搬送されるキャリア7と共に搬送され、治具15によって上昇されるように治具15の上方の位置に停止する。
【0019】
図2から図6を参照すると、接合装置3は、テープアセンブリA33が配置され、キャリアテープA3およびカバーテープA4が巻き取られる第1の載置モジュール31と、移動装置2に配置され、第1の載置モジュール31の上下移動(Z軸移動)および回転を駆動する駆動モジュール32と、第1の載置モジュール31に配置され、第1の載置モジュール31に対してX軸方向に移動可能である第2の載置モジュール33と、第2の載置モジュール33に配置され、キャリアテープA3が巻き掛けられ、接着部品Aをベース部品Bに貼り付けるための接合モジュール34と、を含む。
【0020】
第1の載置モジュール31は、プレート状の直立座311と、第1の搬送機構312と、偏向修正機構313と、駆動機構314と、を含む。第1の搬送機構312と、偏向修正機構313と、駆動機構314とは、直立座311の同一側面に配置される。第1の搬送機構312は、テープアセンブリA33が配置されるテープリール3121と、カバーテープA4が巻き取られる第1のリール3122と、キャリアテープA3が巻き取られる第2のリール3123と、キャリアテープA3を第2の載置モジュールに向けてガイドする第1のガイドリール3124と、を含む。偏向修正機構313は、テープリール3121および第2のリール3123の間に介在し、上軸座3131と、下軸座3132と、Z軸方向に延伸し、上軸座3131および下軸座3132の間に枢転可能に接続する直立枢軸3133と、を含む。駆動機構314は、Z軸方向に互いに間隔をおいており、X軸方向に互いに平行に延伸する2つのスライドレール3141と、スライドレール3141の間に介在するねじ込みボルト3142と、ねじ込みボルト3142の回転を駆動するX軸ドライバ3143と、を含む。直立座311は、直立座311を通って延伸し、上軸座3131および下軸座3132の間に形成される第1の開口3134と、直立座311を通って延伸し、スライドレール3141の間に形成される第2の開口3144と、を有する。
【0021】
図3図5および図6を参照すると、駆動モジュール32は、移動装置2の梁21に配置され、X軸ドライバ24によって駆動されてスライドレール23上でX軸方向に移動する。駆動モジュール32は、直立レール座321と、Z軸ドライバ322によって駆動されてZ軸方向に移動するZ軸スライド座323と、Z軸スライド座323に配置される突出座324と、突出座324に配置されるトルクドライバ325(例えば、トルクモータ)と、を含む。偏向修正機構313は、テープリール3121および第2のリール3123の間に介在するため、直立座311が偏向すると、直立座311の左右の偏向を実質的に同一にし、トルクドライバ325をバランス状態に保つことができる。直立座321および第1の載置モジュール31の直立枢軸3133は、直立座311の両側にそれぞれ配置される。突出座324は、第1の開口3134を通って延伸し、直立枢軸3133は、突出座324内に配置される。トルクドライバ325は、直立枢軸3133の一端と結合することにより、直立枢軸3133の回転を駆動し、直立座311をZ軸スライド座323に対して偏向させる。
【0022】
図6を参照すると、第2の載置モジュール33は、第1の載置モジュール31の駆動機構314の2つのスライドレール3141にスライド可能に配置され、X軸ドライバ3143によって駆動されて第1の載置モジュール31に対してX軸方向に往復水平移動する。第2の載置モジュール33は、直立プレート331と、直立プレート331の片側に配置され、キャリアテープA3を搬送する第2の搬送機構332と、ねじ込みナット座333と、を含む。
【0023】
ねじ込みナット座333は、直立プレート331の第2の搬送機構332と反対する他の片側に配置され、第1の載置モジュール31のねじ込みボルト3142と螺合することにより、第2の載置モジュール33の移動を駆動する。第2の搬送機構332は、テープ巻取りルートに沿ってキャリアテープA3を搬送するようにモータドライバ3321によって駆動されるピンホイール3322と、シリンダドライバ3323によって駆動されるピンホイール3322と協働してキャリアテープA3を挟持するようにピンホイール3322とは反対側に配置される当接ローラ3324と、ピンホイール3322の片側に配置され、複数の回転シャフトを含む入力回転ピンアセンブリ3325と、ピンホイール3322のもう片側に配置され、複数の回転シャフトを含む出力回転ピンアセンブリ3326と、直立プレート331とは反対側に配置され、入力回転ピンアセンブリ3325の回転シャフトの一端に取り付けられる第1のカップリングブラケット3327と、直立プレート331とは反対側に配置され、出力回転ピンアセンブリ3326の回転シャフトおよびピンホイールの一端に取り付けられる第2のカップリングブラケット3328と、を含む。
【0024】
図5および図8を参照すると、接合モジュール34は、直立プレート331に配置され、直立プレート331と共にZ軸方向およびX軸方向に移動する。接合モジュール34は、モジュール座341と、第1の押圧機構342と、第2の押圧機構343と、を含む。第1の押圧機構342と、第2の押圧機構343とは、モジュール座341に配置される。キャリアテープA3は、第1の押圧機構342を通過するように搬送され、入力部A34と出力部A35とに区別される。具体的には、モジュール座341には、入力部A34側に配置される入力端ガイド部品3411と、出力部A35側に配置される出力側ガイド部品3412と、キャリアテープA3の入力部A34のテープ巻取りルート近傍に配置される検知素子3413と、キャリアテープA3の出力部A35のテープ巻取りルート近傍に配置される第1のイオナイザ3414と、を有する。第2の押圧機構343は、モジュール座341のキャリアテープA3のテープ巻取りルート側に配置され、別体のドライバ3431(例えば、スライドシリンダ)によって駆動されて鉛直方向に対して傾斜した軸で移動可能なローラの形である押圧部品3432と、押圧部品3432の第1の押圧機構342と反対する側に配置される第2のイオナイザ3433と、を含む。具体的には、入力側ガイド部品3411および出力側ガイド部品3412はそれぞれ、丸棒状であり、モジュール座341に配置される一端と、第1の接続部品3415に配置される他の一端と、を有する。モジュール座341は、Y軸方向に第1の接続部品3415と間隔をおいている。第1の接続部品3415は、第1のカップリングブラケット3327と、モジュール座341からY軸方向に突出する位置決め座3416とに固定的に接続し、第2の接続部品3417を介して第2のカップリングブラケット3328に固定的に接続することにより、モジュール座341および第1の接続部品3415は、入力側ガイド部品3411および出力側ガイド部品3412を通過するキャリアテープA3の両側を水平状態に保つようにしっかりと支持することができる。
【0025】
第1の押圧機構342は、例えば空気圧シリンダであるZ軸ドライバ3421と、Z軸ドライバ3421により駆動されてZ軸方向に移動する可動ステージ3422と、可動ステージ3422の下方に配置され、可動ステージ3422と共に移動する押圧アセンブリ344と、を含む。Z軸ドライバ3421は、位置決め座3416から延伸する懸垂部品3418に固定的に配置される上端と、可動ステージ3422に接続し、可動ステージ3422を押圧する下端と、を有する。ピストンロッド3423は、懸垂部品3418および可動ステージ3422の間に配置され、Z軸ドライバ3421によって駆動されて可動ステージ3422をZ軸方向に移動する。ガイドフード3424は、可動ステージ3422の下方に配置される。ガイドフード3424は、キャリアテープA3と間隔をおいており、キャリアテープA3のテープ巻取りルートをガイドする傾斜ガイド面3425を有する。
【0026】
図9および図10を参照すると、押圧アセンブリ344は、可動ステージ3422に固定的に配置される取付座3441と、両端が取付座3441に枢転可能に取り付けられるローラ3442と、両端が取付座3441に枢転可能に取り付けられ、ローラ3442とは同軸であり、取付座3441に対して揺動可能である曲げ部品3443と、を含む。取付座3441は、Y軸方向に延伸し、その両端にローラ3442の両端が枢転可能に取り付けられる2つのピボット部3444を有する。曲げ部品3443は、2つのピボットアーム3446を有し、ピボットアーム3446はピボット部3444にそれぞれ位置が合い、その間にローラ3442を収容する取付空間3447を画成する。したがって、曲げ部品3443およびローラ3442は、互いに同軸でピボット部3444に枢転可能に取り付けられている。曲げ部品3443は、ピボットアーム3446の反対側に位置し、90度未満の角度を有するテーパ状である曲げ先端部34431をさらに有する。押圧アセンブリ344は、曲げ部品3443の両端にそれぞれ固定的に配置され、曲げ部品3443の両端と共に移動する2つの微調整部品3445と、微調整部品3445とピボット部3444との間に接続され、曲げ部品3443をピボット部3444に対して反時計回りに下方に回転するようにトルクを提供する2つの付勢部品3448(例えば、コイルばね)と、ピボット部3444の2つの貫通孔3450をそれぞれ通って延伸し、微調整部品3445とそれぞれ螺合することにより曲げ部品3443の角変位量を設定する2つのねじ込み部品3449(例えば、ねじ込みボルト)と、をさらに含む。
【0027】
図2および図5を参照すると、操作時、テープアセンブリA33は、テープリール3121に巻き取られ、ピンホイール3322の動作により、キャリアテープA3は第1のガイドリール3124を通過し、カバーテープA4はキャリアテープA3から剥離され、第1のリール3122に巻き取られる。キャリアテープA3は、接着部品Aが下方に向いた状態で供給され、入力回転ピンアセンブリ3325の回転シャフトおよび入力端ガイド部品3411を通過し、検知素子3413によって検知され、押圧アセンブリ344および曲げ部品3443を通過し、押圧アセンブリ344と第2の押圧機構343の押圧部品3432との間にある曲げ先端部34431によって曲げられ上方に延伸し、出力側ガイド部品3412を通過し、当接ローラ3324に当接されながらピンホイール3322を通過し、第2のリール3123に巻き取られる。キャリアテープ供給過程において、第1のイオナイザ3414がキャリアテープA3上の静電気を除去する。第1の押圧機構342を通して、キャリアテープA3は、曲げ部品3443により、入力側ガイド部品3411側の入力部A34および出力側ガイド部品12側の出力部A35に区別される。
【0028】
図3を参照すると、移動機構2の梁21のスライドレール23に沿った接合装置3のX軸移動および駆動モジュール32のZ軸移動により、接合装置3の接合モジュール34は、荷重測定装置4がその荷重および力を測定するために迅速に移動され、搬送装置1と位置合わせされる。アライメント検出ユニット5のZ軸検出器51は、接合モジュール34と搬送ルートとの位置合わせを検出する。
【0029】
図7および図11を参照すると、キャリアテープA3は、間欠的に搬送され、各回の移動では1つの接着部品Aに対応する距離だけを移動する。具体的には、接着部品Aが下方に向いた状態で供給されるキャリアテープA3が検知素子3413を通過し接着部品Aが検知素子3413によって検知されると、次回の移動において、接着部品Aは、接着部品Aの前端が押圧アセンブリ344のローラ3442と位置合わせされるようにキャリアテープA3と共に移動され、それと同時に、曲げ部品3443は、付勢部品3448の作用により付勢され、ねじ込み部品3449の貫通孔3450との螺合により、曲げ先端部34431が下方に傾斜し、曲げ部品3443のローラ3442に近接する一端が曲げ部品のローラ3442から離れて曲げ先端部34431のある一端がより高い。
【0030】
図7および図12を参照すると、本実施形態において、ベース部品Bは、基板B1にダイB2が設けられているものである。基板B1では、受電部品や回路などの電子素子B11がダイB2に隣接して設けられており、電子素子B11は、ダイB2の接合エリアB21より突出している。接合モジュール34の動作中に、Z軸ドライバ3421(図8を参照)は動作し、可動ステージ3422および押圧アセンブリ344のローラ3442を下方に移動するように駆動し、ローラ3442はキャリアテープA3を介して接着部品Aの前端に間接的に当接して押圧し、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21の接合開始点に接触させる。同時に、曲げ先端部34431は、突出した電子素子B11により、2つのピボットアーム3446により画成される回転軸を中心に時計回りに回転し、付勢部品3448は、微調整部品3445によって圧縮され、曲げ先端部34431は電子素子B11を避けるように上方に回転し、電子素子B11は、曲げ先端部34431の下方に位置し、キャリアテープA3により曲げ先端部34431と間隔をおいているため、接着部品Aをベース部品Bに貼り付ける際のローラ3442の回転および押圧を妨げない。
【0031】
図7および図13を参照すると、接着部品Aの先端縁がベース部品Bの接合エリアB21の前端側の接合開始点に接触し貼り付けられた後、接合モジュール34は、X軸ドライバ3143により駆動されて、X軸方向にキャリアテープA3の入力部A34に向かって水平に移動することにより、押圧アセンブリ344のローラ3442は、キャリアテープA3上で回転しながらキャリアテープA3を押圧して、接着部品Aの後端縁がベース部品Bの接合エリアB21の後端側に接触して貼り付けられるまで、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21に貼り付ける。これにより、接着部品Aの接合工程において、気泡が押し出される。ローラ3442の回転中に、キャリアテープA3は、出力部A35に向かって連続的に搬送され、曲げ先端部34431によって曲げられ、曲げ部品3443は、ローラ3442と共にX軸方向に移動し電子素子B11を通過し、そして、付勢部品3448の動作により反時計回りに回転し、曲げ先端部34431は、下方に傾斜し、接合エリアB21の前端側の接合開始点を間接的に接続し押圧する。ローラ3442の回転と同時に、曲げ先端部34431は、ベース部品Bの接合エリアB21の後端側の接合終了点に到達するまで、キャリアテープA3を介して接着部品AをキャリアテープA3から間接的にこすり落とし、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21を平坦かつ強固に貼り付ける。ローラ3442の回転中に、第2の押圧機構343の押圧部品3432も、ローラ3442と共にX軸方向に移動する。曲げ先端部34431が接着部品Aをこすり落とす際、押圧部品3432は、曲げ先端部34431に向かって傾斜するように駆動され、電子素子B11を通過すると、ベース部位Bの接合エリアB21の接合開始点に到達する。
【0032】
図7および図14を参照すると、曲げ部品3443の曲げ先端部34431がベース部品Bの接合エリアB21の接合開始点に間接的に接触し押圧している場合において、接着部品Aの一部はベース部品Bに貼り付けられており、接着部位Aの該一部の長さは、ローラ3442のキャリアテープA3と接触する箇所と曲げ先端部34431との間の距離である。また、曲げ先端部34431がキャリアテープA3の入力部A34に向かってX軸方向に移動することで、キャリアテープA3の一部が出力部A35に向かって搬送され、曲げ先端部34431により曲げられ、出力部A35となり、キャリアテープA3の該一部は、ベース部品Bの接合エリアB21に貼り付けられた接着部品Aから剥離されている。押圧部品3432がローラ3442および曲げ部品3443の曲げ先端部34431と共にX軸方向に移動する際、押圧部品3432は、ベース部品Bの接合エリアB21の接合終了点に到達するまで、接着部品Aの上表面で回転しながら該上表面を直接的に押圧して、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21に強固に貼り付ける。
【0033】
他の実施形態において、第1の押圧機構342の曲げ部品3443およびローラ3442を用いて接合工程を実行することにより、気泡を発生させることなく、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21に強固に貼り付けることができる。したがって、第2の押圧機構343の押圧部品3432は省略されてもよい。押圧部品3432は、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21により安定して強固に貼り付けることができる。さらに、接着部品Aをこすり落とす際、曲げ先端部34431は、下方に傾斜せずに、水平に設置されてもよい。また、接合エリアB21より突出している電子素子B11が省略される場合において、曲げ部品3443は取付座3441に固定的に配置されてもよい。さらに、さまざまなキャリアテープA3の接合工程に応じて、キャリアテープA3は、ローラ3443、曲げ部品3443の曲げ先端部34431、および押圧部品3432のうちの1つに巻き掛けられ、曲げられてもよく、これによって、異なる接合方法に対応し、異なる接合効果を有することができる。キャリアテープA3は、片面に接着性を有するものであってもよい。
【0034】
図示されているように、押圧アセンブリ344のローラ3442は、キャリアテープA3を介して接着部品Aの前端に間接的に当接して押圧し、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21の接合開始点に接触させて、キャリアテープA3上で回転し、接着部品Aをベース部品Bの接合エリアB21に接合開始点から接合終了点まで貼り付け、さらに、ローラ3442の回転中に、曲げ部品3443は、キャリアテープA3を介して接着部品AをキャリアテープA3から間接的にこすり落とすことによって、接着部品Aは、気泡を発生させることなく、ベース部品Bの接合エリアB21に平坦かつ強固的に貼り付けられる。
【0035】
上記の説明では、説明の目的のために、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が述べられた。しかしながら、当業者であれば、一又はそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一実施形態」「一つの実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本明細書において、時には複数の変化例が一つの実施形態、図面、又はこれらの説明に組み込まれているが、これは本明細書を合理化させるためのもので、本発明の多面性が理解されることを目的としたものであり、また、一実施形態における一又はそれ以上の特徴あるいは特定の具体例は、適切な場合には、本発明の実施において、他の実施形態における一またはそれ以上の特徴あるいは特定の具体例と共に実施され得る。
【0036】
以上、本発明の実施形態および変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【符号の説明】
【0037】
1 搬送装置
11 供給レール
12 横ブラケット
13 ドライバ
14 ベルト
15 治具
2 移動装置
21 梁
22 柱
23 スライドレール
24 X軸ドライバ
3 接合装置
31 第1の載置モジュール
311 直立座
312 第1の搬送機構
3121 テープリール
3122 第1のリール
3123 第2のリール
3124 第1のガイドリール
313 偏向修正機構
3131 上軸座
3132 下軸座
3133 直立枢軸
3134 第1の開口
314 駆動機構
3141 スライドレール
3142 ねじ込みボルト
3143 X軸ドライバ
3144 第2の開口
32 駆動モジュール
321 直立レール座
322 Z軸ドライバ
323 Z軸スライド座
324 突出座
325 トルクドライバ
33 第2の載置モジュール
331 直立プレート
332 第2の搬送機構
3321 モータドライバ
3322 ピンホイール
3323 シリンダドライバ
3324 当接ローラ
3325 入力回転ピンアセンブリ
3326 出力回転ピンアセンブリ
3327 第1のカップリングブラケット
3328 第2のカップリングブラケット
333 ねじ込みナット座
34 接合モジュール
341 モジュール座
3411 入力側ガイド部品
3412 出力側ガイド部品
3413 検知素子
3414 第1のイオナイザ
3415 第1の接続部品
3416 位置決め座
3417 第2の接続部品
3418 懸垂部品
342 第1の押圧機構
3421 Z軸ドライバ
3422 可動ステージ
3423 ピストンロッド
3424 ガイドフード
3425 傾斜ガイド面
343 第2の押圧機構
3431 ドライバ
3432 押圧部品
3433 第2のイオナイザ
344 押圧アセンブリ
3441 取付座
3442 ローラ
3443 曲げ部品
34431 曲げ先端部
3444 ピボット部
3445 微調整部品
3446 ピボットアーム
3447 取付空間
3448 付勢部品
3449 ねじ込み部品
3450 貫通孔
4 荷重測定装置
5 アライメント検出ユニット
51 Z軸検出器
52 光源
6 マシンベース
7 キャリア
A 接着部品
A1 粘着部
A2 非粘着部
A3 キャリアテープ
A31 軸孔
A32 スリーブ
A33 テープアセンブリ
A34 入力部
A35 出力部
A4 カバーテープ
B ベース部品
B1 基板
B11 電子素子
B2 ダイ
B21 接合エリア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14