(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175682
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】無線心臓刺激
(51)【国際特許分類】
A61B 5/287 20210101AFI20241211BHJP
A61B 5/33 20210101ALI20241211BHJP
A61B 5/367 20210101ALI20241211BHJP
A61N 1/362 20060101ALI20241211BHJP
【FI】
A61B5/287 100
A61B5/33 110
A61B5/367
A61N1/362
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024091339
(22)【出願日】2024-06-05
(31)【優先権主張番号】18/206,212
(32)【優先日】2023-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】アサフ・ゴバリ
(72)【発明者】
【氏名】バディム・グリナー
【テーマコード(参考)】
4C053
4C127
【Fターム(参考)】
4C053KK02
4C053KK07
4C127AA02
4C127BB05
4C127LL08
(57)【要約】
【課題】医療システムを提供すること。
【解決手段】一実施形態では、医療システムは、生体の心腔内に挿入されるように構成され、複数の電極であって、電極のうちの少なくとも1つが心内電位図(IEGM)を感知するように構成された、複数の電極と、少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信するように構成された無線通信回路と、受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成し、ペーシング信号を電極の1つに印加するように構成された信号生成器と、を含むカテーテルデバイスを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルデバイスを備える医療システムであって、前記カテーテルデバイスが、
複数の電極であって、前記電極のうちの少なくとも1つが、心内電位図(IEGM)を感知するように構成された、複数の電極と、
少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信するように構成された第1の無線通信回路と、
前記受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成し、前記ペーシング信号を前記電極のうちの1つに印加するように構成された第1の信号生成器と、を含む、医療システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用される前記カテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記カテーテルデバイスの前記第1の無線通信回路が、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信するように構成され、
前記カテーテルデバイスの前記第1の信号生成器が、前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して前記ペーシング信号を生成するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されるユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、
前記所与のペーシング信号を検出し、前記所与のペーシング信号から前記少なくとも1つのペーシングパラメータを導出するように構成された信号検出回路と、
前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を含むレコーダ又はパーソナルコンピュータを更に備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記カテーテルデバイスの前記第1の無線通信回路が、前記ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信するように構成され、
前記カテーテルデバイスの前記第1の信号生成器が、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンに応答して前記ペーシング信号を生成するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されるユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、
前記所与のペーシング信号をデジタル化して前記パッキング信号の前記デジタル化バージョンを生成し、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記所与のペーシング信号を生成するように構成された前記第2の信号生成器を備えるペーシングデバイスと、
前記所与のペーシング信号を検出し、前記所与のペーシング信号を前記第2の無線通信回路に提供するように構成された信号検出回路を備える患者インターフェースユニットと、を更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザインターフェースが、前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信し、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記ペーシングデバイスに提供して、前記所与のペーシング信号を生成するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して、前記ペーシングデータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された無線通信回路と、を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザインターフェースは、前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
医療システムであって、
カテーテルデバイスとデータを無線で共有する無線通信回路を含む患者インターフェースユニット(PIU)と、
カテーテルデバイスであって、
電極を含み、生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルと、
前記PIUと前記データを無線で共有するように構成された無線通信回路と、
除細動信号を生成し、前記除細動信号を前記電極に印加するように構成された信号生成器と、を備える、カテーテルデバイスと、を備える、医療システム。
【請求項14】
前記PIUの前記無線通信回路が、少なくとも1つの心内電位図(IEGM)を無線で受信するように構成され、
前記PIUが、信号処理回路を含み、前記信号処理回路が、
前記少なくとも1つのIEGMを解析し、
前記信号生成器に、前記少なくとも1つのIEGMの解析に応答して前記除細動信号を生成させるように構成されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
方法であって、
生体の心腔内に挿入されたカテーテルデバイスの少なくとも1つの電極によって心内電位図(IEGM)を感知することと、
少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信することと、
前記無線で受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成することと、
前記ペーシング信号を前記カテーテルデバイスの前記電極のうちの1つに印加することと、を含む、方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用される前記カテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記無線で受信することが、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信することを含み、
前記生成することが、前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して前記ペーシング信号を生成することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令を受信することに応答して、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、
前記所与のペーシング信号を検出することと、
前記所与のペーシング信号から前記少なくとも1つのペーシングパラメータを導出することと、
前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記無線で受信することが、前記ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信することを含み、
前記生成することが、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンに応答して前記ペーシング信号を生成することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、
前記所与のペーシング信号をデジタル化して、前記パッキング信号の前記デジタル化バージョンを生成することと、
前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することと、
前記所与のペーシング信号を生成するために前記少なくとも1つのペーシングパラメータを提供することと、を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して前記カテーテルデバイスに前記ペーシングデータを無線で送信することと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することを更に含む、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療用デバイスに関し、特に、ただし限定することなく、心臓刺激に関する。
【背景技術】
【0002】
幅広い医療処置では、カテーテルなどのプローブを患者の体内に置くことを伴う。このような類のプローブすなわちカテーテルが極めて有用であることが分かっている1つの医療処置は、心不正脈治療におけるものである。心不整脈及び心房細動は、とりわけ高齢者群ではよくある危険な医学的病気として特に根強く残る。
【0003】
心不整脈の診断及び治療として、心臓組織、とりわけ心内膜及び心臓容積の電気的性質をマッピングすることと、電気印加によって心臓組織を選択的にアブレーションすることとが挙げられる。カテーテルは、このような処置中に心腔内に挿入され、場合により心腔の周囲に挿入される。ほとんどの処置では、複数のカテーテルが患者に挿入される。カテーテルは、マッピングカテーテル、アブレーションカテーテル、温度感知カテーテル、及び画像感知カテーテルを含み得る。いくつかのカテーテルは、解剖学的構造の特定の部分、例えば、冠静脈洞、食道、心房、心室への配置専用である。カテーテルは、複数の電気チャネルを有し、各カテーテルに含まれるセンサ及び電極の数に応じて、いくつかは他のものよりも多い。カテーテルの数及びタイプは、処置及び医師が好むワークフローに依存する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から理解されよう。
【
図1】本開示の例示的なモードに従って構築され、動作する、カテーテルベースの電気生理学的マッピング及びアブレーションシステムの透視図である。
【
図2】
図1のシステムにおける代替ペーシングサブシステムのブロック図である。
【
図3】
図1のシステムにおける代替ペーシングサブシステムのブロック図である。
【
図4】
図1のシステムにおける代替ペーシングサブシステムのブロック図である。
【
図5】
図1のシステムにおける代替ペーシングサブシステムのブロック図である。
【
図6】
図1のシステムにおける除細動サブシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
1つ以上のカテーテルは、通常、1つ以上のケーブルを介して患者インターフェースユニット(PIU)に接続され、PIUは、いくつかの信号処理タスクを実行し、カテーテルの位置を計算するか、又は更なる処理のために別の処理デバイスにデータを送信し得る。上記システムの1つの欠点は、PIUをカテーテルに接続するケーブルが、電気生理学的(EP)処置室においてしばしば障害となることである。ケーブルは、事故につながる引き外しの危険性があり得る。場合によっては、ケーブルがPIUから切断され、システムの誤動作につながる可能性がある。
【0006】
1つの解決策は、PIUとカテーテルとの間に無線リンクを提供することである。無線リンクを提供することは、ケーブルを除去し、上述の欠点を解決するが、これらの機能が通常、PIU又はペーシングデバイス若しくは記録システムなどの他のデバイスによって開始及び駆動されるとき、カテーテルを用いてペーシング及び/又は除細動を実行する方法に関する更なる課題につながる。
【0007】
本開示の例示的なモードは、PIU、又は記録システム、又は任意の適切なデバイスから無線で受信したデジタル化ペーシング信号又はペーシングパラメータのいずれかによって駆動される信号生成器を含む無線カテーテルデバイスを提供することによって、上記の欠点の少なくともいくつかを解決する。
【0008】
いくつかの例示的なモードでは、PIUなどのデバイス、又はパーソナルコンピュータ(例えば、CARTO(商標)3などのEPソフトウェアを実行する)、又は記録システムは、ユーザ、例えば医師から1つ以上のペーシングパラメータを受信する。ペーシングパラメータは、ユーザがペーシングを開始するまで、デバイスによって保存される。ペーシングパラメータは、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及び/又はペーシングが適用されるカテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。ユーザがペーシングを開始することを決定すると、ユーザは、デバイスのユーザインターフェースを介して適切な選択を行い、デバイスは、ペーシングパラメータ、及び場合により、ペーシングを開始するためのコマンドをカテーテルデバイスに無線で送信する。カテーテルデバイスの信号生成器は、ペーシングパラメータに従ってペーシング信号を発生させ、ペーシング信号を選択されたカテーテル電極に印加する。ペーシング信号パルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期されてもよい。例えば、信号生成器は、患者の心腔内のカテーテルの電極から受信した心内電位図(IEGM)に基づいてペーシング信号のパルスを同期させ得る。例えば、ペーシングシステムは、ペーシングパルスのタイミングをとるIEGM内の拡張期を探し得る。同様に、以下に説明する他の例示的なモードでは、ペーシングパルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期させ得る。
【0009】
いくつかの例示的なモードでは、記録システム又はペーシングデバイスなどのデバイスは、例えば、デバイス内のレガシーペーシングサブシステムを使用して、デバイスの有線ポート又は別のデバイス(例えば、PIU)の有線ポートに出力するためのユーザ入力に基づいて、第1のペーシング信号を生成する。記録システム又は別のデバイス(例えば、PIU又はPC)は、生成された第1のペーシング信号を検出し、それに応答して、第1のペーシング信号を生成するために使用されたのと同じパラメータに従って第2のペーシング信号を生成するためのコマンドをカテーテルデバイスに無線で送信する。
【0010】
いくつかの例示的なモードでは、PIUなどのデバイス、又はパーソナルコンピュータ(例えば、CARTO(商標)3などのEPソフトウェアを実行する)、又は記録システムは、ユーザ、例えば医師から1つ以上のペーシングパラメータを受信する。ペーシングパラメータは、ユーザがペーシングを開始するまで、デバイスによって保存されてもよい。ユーザがペーシングを開始することを決定すると、ユーザは、デバイスのユーザインターフェースを介して適切な選択を行い、デバイスは、ペーシングパラメータに従ってペーシング信号を生成する。デバイスは、ペーシング信号のデジタル化バージョンをカテーテルデバイスに無線で送信する。カテーテルデバイスの信号生成器は、受信したデジタル化ペーシング信号を(デジタルアナログ変換及び場合により増幅を実行することによって)模倣し、模倣ペーシング信号を選択されたカテーテル電極に印加する。
【0011】
いくつかの例示的なモードでは、記録システム又はペーシングデバイスなどのデバイスは、例えば、デバイス内のレガシーペーシングサブシステムを使用して、デバイスの有線ポート又は別のデバイス(例えば、PIU)の有線ポートに出力するためのユーザ入力に基づいて、ペーシング信号を生成する。記録システム又は別のデバイス(例えば、PIU又はPC)は、生成されたペーシング信号を検出し、それに応答して、ペーシング信号のデジタル化バージョンをカテーテルデバイスに無線で送信する。カテーテルデバイスの信号生成器は、受信したデジタル化ペーシング信号を(デジタルアナログ変換及び場合により増幅を実行することによって)模倣し、模倣ペーシング信号を選択されたカテーテル電極に印加する。
【0012】
通常、EP処置において、除細動は、皮膚上のパッチを通して送達される。そのような場合、必要とされる脱分極に影響を与えるために強い電流が使用される。したがって、いくつかの例示的なモードでは、無線カテーテルは心内除細動を実行する。電流はカテーテル電極によって局所的に送達されるので、そのような強い信号は必要ない。代わりに、カテーテル電極は、例えば、カテーテルに取り付けられたASIC内に含まれる信号生成器によって生成され得る比較的低い利得信号で必要とされる脱分極に影響を及ぼし得る。カテーテルは信号生成器を含み、信号生成器は、信号処理ユニットによってトリガされて、除細動が実行されるべきであることを示す心臓事象を信号処理ユニットが識別することに応答して除細動信号(例えば、パルス)を生成する。信号処理ユニットは、無線カテーテル又は別のカテーテル(無線又は有線)によって捕捉され、信号処理ユニットによって受信した心内電位図(IEGM)に基づいて心臓事象を識別し得る。いくつかの例示的なモードでは、信号処理ユニットは無線カテーテル内に設置される。他の例示的なモードでは、信号処理ユニットは、PIUなどの無線カテーテルから離れたデバイスに設置される。信号処理ユニットが無線カテーテルから離れたデバイスに設置される場合、IEGMは通常、無線カテーテルによってデジタル化され、分析のために信号処理ユニットに送信される。
【0013】
システムの説明
本開示の例示的なモードに従って構築及び動作する、カテーテルベースの電気生理学的マッピング及びアブレーションシステム10の透視図である、
図1を参照する。システム10は、患者の血管系を通り、心臓14の腔又は血管構造内に、医師12によって経皮的に挿入される複数のカテーテルを含む。通常、送達シースカテーテルは、心臓14内の所望の位置近傍の左心房又は右心房内に挿入される。その後、1本以上のカテーテルを、送達シースカテーテルに挿入して、心臓14内の所望の場所に到達させることができる。複数のカテーテルは、心内電位図(Intracardiac Electrogram、IEGM)信号の感知専用のカテーテル、アブレーション専用のカテーテル、及び/又は感知及びアブレーションの両方に専用のカテーテルを含み得る。IEGMを感知し、アブレーションを実行するよう構成されている例となるカテーテル16が本明細書に例示されている。医師12は、心臓14における標的部位を感知するために、カテーテル16の遠位先端部18を心臓壁と接触させて置くことができる。アブレーションするため、医師12は、カテーテル16の遠位先端部18を、組織をアブレーションする標的部位に接触させて、同様に置くことができる。
【0014】
カテーテル16は、遠位先端部18に場合により分布されており、IEGM信号を感知するよう構成されている、1つ以上の電極20を含む例示的なカテーテルである。カテーテル16は、遠位先端部18の位置及び向きを追跡するために、遠位先端部18内又はその近傍に埋め込まれた位置センサ22を更に含んでもよい。位置センサ22は、3次元(3D)位置及び向きを感知する3つの磁気コイル(ロールを含む)を含む、磁気ベースの位置センサであってもよい。
【0015】
磁気ベースの位置センサ22は、所定の作業体積内に磁場を発生するように構成されている複数の磁気コイル26を含む位置パッド24と共に動作されてもよい。カテーテル16の遠位先端部18のリアルタイム位置は、位置パッド24によって発生され、磁気ベースの位置センサ22によって感知される磁場に基づいて追跡されてもよい。磁気ベースの位置検知技術の詳細は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,5391,199号、同第5,443,489号、同第5,558,091号、同第6,172,499号、同第6,239,724号、同第6,332,089号、同第6,484,118号、同第6,618,612号、同第6,690,963号、同第6,788,967号、及び同第6,892,091号に記載されている。
【0016】
システム10は、位置パッド24に関する位置基準及び電極20のインピーダンスベースの追跡を確立するために、患者30において皮膚接触するよう位置決めされた1つ以上の電極(本体表面)パッチ28を含む。インピーダンスベースの追跡のために、電流が電極20に向けられ、電極本体表面パッチ28において感知され、その結果、電極パッチ28を介して、各電極の位置を三角測量することができる(又は、他には計算される)。インピーダンスベースの位置追跡技術の詳細は、米国特許第7,536,218号、同第7,756,576号、同第7,848,787号、同第7,869,865号、及び同第8,456,182号に記載されている。
【0017】
レコーダ32(例えば、記録サブシステム)は、本体表面ECG電極36により捕捉された電気記録
図34と、カテーテル14の電極20により捕捉された心内電位図(IEGM)とを記録して表示する。レコーダ32は、心臓の律動をペーシングするためのペーシング能力を含み得、及び/又は独立型ペーサに電気的に接続され得る。
【0018】
システム10は、アブレーションするように構成されたカテーテル16の遠位先端部18にある電極20にアブレーションエネルギーを伝達するように適合されているアブレーションエネルギー発生器38を含んでもよい。アブレーションエネルギー発生器38によって発生されるエネルギーは、以下に限定されないが、不可逆的エレクトロポレーション(IRE)をもたらすために使用され得る単極又は双極高電圧DCパルスを含む、無線周波数(RF)エネルギー若しくはパルス場アブレーション(PFA)エネルギー、又はそれらの組合せを含んでもよい。
【0019】
患者インターフェースユニット(PIU)40は、カテーテルと、電気生理学的機器と、電源と、システム10の動作を制御するワークステーション42(例えば、パーソナルコンピュータ)との間の電気通信を確立するように構成されているインターフェースである。システム10の電気生理学的機器は、例えば、複数のカテーテル、位置パッド24、本体表面ECG電極36、電極パッチ28、アブレーションエネルギー発生器38、及びレコーダ32を含み得る。場合により、及び好ましくは、PIU40は、カテーテルの位置のリアルタイム計算を実行し、ECG計算を実施するための処理能力を更に含む。
【0020】
ワークステーション42は、メモリと、適切なオペレーティングソフトウェアがその中に記憶されたメモリ又は記憶装置を有するプロセッサユニットと、ユーザインターフェース機能とを含む。ワークステーション42は、場合により、(1)心内膜解剖学的構造を3次元(3D)でモデル化し、モデル又は解剖学的マップ44をディスプレイデバイス46上に表示するためにレンダリングすることと、(2)記録された電気記録
図34からコンパイルされた活性化シーケンス(又は他のデータ)を、レンダリングされた解剖学的マップ44上に重ね合わされた代表的な視覚的指標又は画像でディスプレイデバイス46上に表示すること、(3)心腔内の複数のカテーテルのリアルタイム位置及び向きを表示すること、及び(4)アブレーションエネルギーが印加された場所などの関心部位をディスプレイデバイス46上に表示することを含む、多数の機能を設けてもよい。システム10の各要素を具現化する1つの市販製品は、Biosense Webster,Inc.,31A Technology Drive,Irvine,CA 92618、から市販されている、CARTO(商標)3システムとして入手可能である。
【0021】
カテーテル16は、無線カテーテルとして構成され、PIU 40と、場合によりレコーダ32及びワークステーション42と無線でデータを共有し得る。カテーテル16を使用する無線ペーシングは、
図1のシステムにおける代替ペーシングサブシステムのブロック図である、
図2-5を参照してより詳細に説明される。
【0022】
ここで
図2を参照すると、ワークステーション42(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)又はレコーダ32)などのデバイス50を含むペーシングサブシステム48が示されている。デバイス50は、ユーザインターフェース52及び無線通信回路54を含む。ユーザインターフェース52は、デバイス50のプロセッサによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。データは、キーボード、マウス、及び/又はタッチ感知ディスプレイなどの任意の好適なユーザ入力デバイスを使用して、ユーザインターフェース52を介して入力されてもよい。ペーシングサブシステム48はまた、カテーテルデバイス56を含み、カテーテルデバイス56は、無線通信回路58と、信号生成器60と、電極20を含むカテーテル16とを含む。カテーテル16は、生体の心腔内に挿入されるように構成されている。無線通信回路58及び信号生成器60並びにカテーテル16は、概して、ワイヤ、ケーブル、及び/又は他の電気接続を使用して、共に接続される。
【0023】
ユーザインターフェース52は、ユーザ(例えば、医師12)によって設定された1つ以上のペーシングパラメータ62を受信するように構成される。ペーシングパラメータ62は、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用されるカテーテル16の所与の電極20のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。デバイス50は、ユーザがペーシングの開始を要求したときに後で使用するためにペーシングパラメータ62を記憶するように構成される。
【0024】
ユーザインターフェース52は、ペーシング64を開始する命令をユーザから受信するように構成される。ユーザインターフェース52は、ペーシングパラメータ62を無線通信回路54に渡して、ペーシングパラメータ62をカテーテルデバイス56に無線で送信するように構成される。無線通信回路54は、ペーシングを開始する命令に応答して、ペーシングパラメータ62に基づく(例えば、含む)ペーシングデータをカテーテルデバイス56に無線で送信するように構成される。
【0025】
無線通信回路58は、ペーシングパラメータ62を無線で受信するように構成される。信号生成器60は、無線通信回路58からペーシングパラメータ62を受信し、受信したペーシングパラメータ62に応答してペーシング信号66を生成し、選択された電極20にペーシング信号66を印加するように構成されている。いくつかの例示的なモードでは、ペーシング信号66は、複数のパルスを含むパルス信号である。
【0026】
いくつかの例示的なモードでは、ペーシング信号66のパルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期されてもよい。例えば、信号生成器60は、患者の心腔内のカテーテル16の電極20から受信した心内電位図(IEGM)65に基づいてペーシング信号66のパルスを同期させ得る。例えば、信号生成器60は、ペーシングパルスのタイミングをとるIEGM 65内の拡張期を探し得る。ここで
図3を参照すると、ペーシングサブシステム68が示されており、ペーシングサブシステム68は、以下に説明する相違点を除いて、
図2のペーシングサブシステム48と実質的に同じである。特に、ペーシングサブシステム68は、デバイス70、デバイス72、及びカテーテルデバイス56を含む。カテーテルデバイス56は、
図2を参照して説明したものと実質的に同じである。
【0027】
デバイス70は、任意の適切なデバイス、例えば、ペーシングデバイス又はレコーダ32であってもよい。デバイス72は、任意の好適なデバイス、例えば、PIU 40、又はワークステーション42、又はレコーダ32(以下でより詳細に説明されるように、ハードウェア及び/又はソフトウェアでレトロフィットされている)であってもよい。いくつかの例示的なモードでは、デバイス70及びデバイス72は、単一のデバイスとして実装され得る。
【0028】
デバイス70は、ユーザインターフェース52及び信号生成器74を含む。ユーザインターフェース52は、ユーザ(例えば、医師12)によって設定されたペーシングパラメータ62を受信するように構成される。デバイス70は、ユーザがペーシングの開始を要求したときに後で使用するためにペーシングパラメータ62を記憶するように構成される。
【0029】
ユーザインターフェース52は、ペーシング64を開始する命令をユーザから受信するように構成される。ユーザインターフェース52は、ペーシングパラメータ62を信号生成器74に渡すように構成され、信号生成器74は、ペーシングを開始する命令に応答してペーシング信号76を生成するように構成される。信号生成器74は、例えば、デバイス70内のレガシーペーシングサブシステムを使用して、デバイス70の有線ポート又は別のデバイス(例えば、PIU 40)の有線ポートに出力するためのペーシング信号76を生成するように構成されてもよい。
【0030】
デバイス72は、信号検出回路78及び無線通信回路54を含む。信号検出回路78は、ペーシング信号76を検出し、ペーシング信号76の検出に応答してカテーテルデバイス56に送信するために、ペーシングパラメータ62を無線通信回路54に提供するように構成される。信号検出回路78によって無線通信回路54に送信されるペーシングパラメータ62は、ユーザによってユーザインターフェース52に入力されたペーシングパラメータ62と同じであってもよい。いくつかの例示的なモードでは、信号検出回路78は、ペーシング信号76からペーシングパラメータ62のうちの1つ以上を導出し得る。
【0031】
いくつかの例示的なモードでは、ペーシング信号66のパルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期されてもよい。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、患者の心腔内のカテーテル16の電極20から受信した心内電位図(IEGM)65に基づいて、ペーシング信号76又はペーシング信号66のパルスを同期させ得る。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、ペーシングパルスのタイミングをとるIEGM 65内の拡張期を探し得る。IEGM 65が分析のために信号生成器74に送信される場合、IEGM 65はまず無線通信回路58によってデジタル化され、信号生成器74に送信される。
【0032】
次に、ペーシングサブシステム80の図である
図4を参照する。ペーシングサブシステム80は、デバイス82及びカテーテルデバイス84を含む。デバイス82は、ワークステーション42(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)又はレコーダ32)などの任意の好適なデバイスであってもよい。デバイス82は、ユーザインターフェース52、信号生成器74、及び無線通信回路54を含む。
【0033】
ユーザインターフェース52は、デバイス82のプロセッサによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。データは、キーボード、マウス、及び/又はタッチ感知ディスプレイなどの任意の好適なユーザ入力デバイスを使用して、ユーザインターフェース52を介して入力されてもよい。ユーザインターフェース52は、ユーザ(例えば、医師12)によって設定されたペーシングパラメータ62を受信するように構成される。デバイス50は、ユーザがペーシングの開始を要求したときに後で使用するためにペーシングパラメータ62を記憶するように構成される。
【0034】
ユーザインターフェース52は、ペーシング64を開始する命令をユーザから受信するように構成される。ユーザインターフェース52は、ペーシングパラメータ62を信号生成器74に渡すように構成され、信号生成器74は、ペーシングパラメータ62に応答してペーシング信号76を生成し、ペーシング信号76を無線通信回路54に提供するように構成され、無線通信回路54は、ペーシング信号76をデジタル化して、デジタル化ペーシング信号77を生成する。無線通信回路54は、ペーシングデータ(デジタル化ペーシング信号77、場合により、ペーシングパラメータ62のうちの1つ以上、例えばペーシングを適用するために選択された電極20を含む)をカテーテルデバイス84に無線で送信するように構成される。したがって、無線通信回路54は、ペーシング64を開始する命令に応答して、ペーシングパラメータ62に基づくペーシングデータ(例えば、デジタル化ペーシング信号77)をカテーテルデバイス84に無線で送信するように構成される。
【0035】
カテーテルデバイス84は、無線通信回路58と、信号生成器60と、電極20を含むカテーテル16とを含む。カテーテル16は、生体の心腔内に挿入されるように構成されている。無線通信回路58及び信号生成器60並びにカテーテル16は、概して、ワイヤ、ケーブル、及び/又は他の電気接続を使用して、共に接続される。
【0036】
無線通信回路58は、デジタル化ペーシング信号77を無線で受信し、デジタル化ペーシング信号77を信号生成器60に提供するように構成される。信号生成器60は、デジタル化ペーシング信号77を模倣して(例えば、デジタル化ペーシング信号77のデジタルアナログ変換を実行し、アナログ出力を増幅して)模倣アナログ信号86を生成し、模倣信号86を電極20に印加するように構成される。
【0037】
いくつかの例示的なモードにおいて、ペーシング信号86のパルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期されてもよい。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、患者の心腔内のカテーテル16の電極20から受信した心内電位図(IEGM)65に基づいて、ペーシング信号76又はペーシング信号86のパルスを同期させ得る。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、ペーシングパルスのタイミングをとるIEGM 65内の拡張期を探し得る。IEGM 65が分析のために信号生成器74に送信される場合、IEGM 65はまず無線通信回路58によってデジタル化され、信号生成器74に送信される。
【0038】
ここで
図5を参照すると、ペーシングサブシステム88が示されており、ペーシングサブシステム88は、以下に説明する相違点を除いて、
図4のペーシングサブシステム80と実質的に同じである。特に、ペーシングサブシステム88は、デバイス90、デバイス92、及びカテーテルデバイス84を含む。カテーテルデバイス84は、
図4を参照して説明したものと実質的に同じである。
【0039】
デバイス90は、任意の適切なデバイス、例えば、ペーシングデバイス又はレコーダ32であってもよい。デバイス92は、任意の好適なデバイス、例えば、PIU 40、又はワークステーション42、又はレコーダ32(以下でより詳細に説明されるように、ハードウェア及び/又はソフトウェアでレトロフィットされている)を含んでもよい。いくつかの例示的なモードでは、デバイス90及びデバイス92は、単一のデバイスとして実装され得る。
【0040】
デバイス90は、ユーザインターフェース52及び信号生成器74を含む。ユーザインターフェース52は、ユーザ(例えば、医師12)によって設定されたペーシングパラメータ62を受信するように構成される。デバイス70は、ユーザがペーシングの開始を要求したときに後で使用するためにペーシングパラメータ62を記憶するように構成される。
【0041】
ユーザインターフェース52は、ペーシング64を開始する命令をユーザから受信するように構成される。ユーザインターフェース52は、ペーシングパラメータ62を信号生成器74に渡すように構成され、信号生成器74は、ペーシング64を開始する命令に応答してペーシング信号76を生成するように構成される。信号生成器74は、例えば、デバイス90内のレガシーペーシングサブシステムを使用して、デバイス90の有線ポート又は別のデバイス(例えば、PIU 40)の有線ポートに出力するためのペーシング信号76を生成するように構成されてもよい。いくつかの例示的なモードでは、デバイス90がペーシングデバイスであるとき、ユーザインターフェース52は、ユーザによって設定されたペーシングパラメータ62を受信し、ペーシング信号76を生成するためにペーシングパラメータ62をペーシングデバイスに提供するように構成される。
【0042】
デバイス92は、信号検出回路78及び無線通信回路54を含む。信号検出回路78は、ペーシング信号76を検出し、ペーシング信号76をデジタル化してデジタル化ペーシング信号77を生成するように構成される。したがって、デジタル化ペーシング信号77は、ペーシング信号76の検出に応答して、信号検出回路78によって無線通信回路54に提供される。無線通信回路54は、デジタル化ペーシング信号77をカテーテルデバイス84に無線で送信するように構成される。前述したように、カテーテルデバイス84は、
図4を参照して説明したものと実質的に同じである。
【0043】
いくつかの例示的なモードにおいて、ペーシング信号86のパルスのタイミングは、患者の心臓の律動と同期されてもよい。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、患者の心腔内のカテーテル16の電極20から受信した心内電位図(IEGM)65に基づいて、ペーシング信号76又はペーシング信号86のパルスを同期させ得る。例えば、信号生成器74又は信号生成器60は、ペーシングパルスのタイミングをとるIEGM 65内の拡張期を探し得る。IEGM 65が分析のために信号生成器74に送信される場合、IEGM 65はまず無線通信回路58によってデジタル化され、信号生成器74に送信される。
【0044】
ここで、除細動サブシステム100の図である
図6を参照する。除細動サブシステム100は、PIU 40及びカテーテルデバイス102を含む。PIU 40は、信号処理回路104と無線通信回路106とを含む。無線通信回路106は、カテーテルデバイス102と無線でデータを共有する(例えば、データを送信する、又はデータを受信する)ように構成される。
【0045】
カテーテルデバイス102は、カテーテル16を含む。カテーテル16は、電極20を含み、生体の心腔内に挿入されるように構成されている。カテーテルデバイス102はまた、無線通信回路108及び信号生成器110を含む。無線通信回路108は、PIU 40と無線でデータを共有するように構成される。信号生成器110は、除細動信号112を生成し、除細動信号112を電極20に印加するように構成される。
【0046】
いくつかの例示的なモードでは、カテーテル16は、少なくとも1つの心内電位図(IEGM)114を捕捉し、IEGM(S)114を無線通信回路108に提供して、デジタル化し、PIU 40の無線通信回路106に無線で送信する。PIU 40の無線通信回路106は、カテーテル16によって捕捉されたIEGM(S)114を無線で受信するように構成される。他の例示的なモードでは、無線通信回路106は、別のカテーテルからIEGM(S)114を受信するように構成される。
【0047】
信号処理回路104は、IEGM(S)114を解析し、IEGM(S)114の解析に応答して信号生成器110に除細動信号112を発生させるように構成される。
【0048】
いくつかの例示的なモードでは、信号処理回路104は、除細動コマンド116を無線通信回路106に送信するように構成され、無線通信回路106は、除細動コマンド116を無線通信回路108に無線で送信し、無線通信回路108は、除細動コマンド116を信号生成器110に転送する。信号生成器110は、除細動コマンド116の受信に応答して除細動信号112を生成するように構成される。
【0049】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は数値範囲に対する「約」又は「ほぼ」という用語は、構成要素の一部又は構成要素集合を、本明細書に説明されるその意図された目的に沿って機能させるのに好適な寸法の許容誤差を示すものである。より具体的には、「約」又は「略」は、挙げた値の±20%の値の範囲を指す場合があり、例えば「約90%」は、72%~108%の値の範囲を指す場合がある。
【実施例0050】
実施例1:生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルデバイスを備える医療システムであって、カテーテルデバイスが、複数の電極であって、電極のうちの少なくとも1つが心内電位図(IEGM)を感知するように構成された、複数の電極と、少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信するように構成された第1の無線通信回路と、受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成し、ペーシング信号を電極の1つに印加するように構成された第1の信号生成器と、を含む、医療システム。
【0051】
実施例2:少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用されるカテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、実施例1に記載のシステム。
【0052】
実施例3:ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、実施例1及び2のいずれか1つに記載のシステム。
【0053】
実施例4:カテーテルデバイスの第1の無線通信回路が、少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信するように構成され、カテーテルデバイスの第1の信号生成器が、少なくとも1つのペーシングパラメータに応答してペーシング信号を生成するように構成されている、実施例1及び3のいずれか1つに記載のシステム。
【0054】
実施例5:ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、ペーシングを開始する命令に応答して、少なくとも1つのペーシングパラメータをカテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、実施例4に記載のシステム。
【0055】
実施例6:ユーザからペーシングを開始する命令を受信するように構成されたユーザインターフェースと、ペーシングを開始する命令及び少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、所与のペーシング信号を検出し、所与のペーシング信号から少なくとも1つのペーシングパラメータを導出するように構成された信号検出回路と、少なくとも1つのペーシングパラメータをカテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を含むレコーダ又はパーソナルコンピュータを更に備える、実施例4及び5のいずれか1つに記載のシステム。
【0056】
実施例7:カテーテルデバイスの第1の無線通信回路が、ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信するように構成され、カテーテルデバイスの第1の信号生成器が、ペーシング信号のデジタル化バージョンに応答してペーシング信号を生成するように構成されている、実施例1から6のいずれか1つに記載のシステム。
【0057】
実施例8:ユーザからペーシングを開始する命令を受信するように構成されたユーザインターフェースと、ペーシングを開始する命令及び少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、所与のペーシング信号をデジタル化してパッキング信号のデジタル化バージョンを生成し、ペーシング信号のデジタル化バージョンをカテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、実施例7に記載のシステム。
【0058】
実施例9:所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器を備えるペーシングデバイスと、所与のペーシング信号を検出し、所与のペーシング信号を第2の無線通信回路に提供するように構成された信号検出回路を備える患者インターフェースユニットと、を更に備える、実施例8に記載のシステム。
【0059】
実施例10:ユーザインターフェースが、ユーザによって設定された少なくとも1つのペーシングパラメータを受信し、少なくとも1つのペーシングパラメータをペーシングデバイスに提供して、所与のペーシング信号を生成するように構成されている、実施例9に記載のシステム。
【0060】
実施例11:ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、ペーシングを開始する命令に応答してペーシングデータをカテーテルデバイスに無線で送信するように構成された無線通信回路と、を更に備える、実施例1から10のいずれか1つに記載のシステム。
【0061】
実施例12:ユーザインターフェースが、ユーザによって設定された少なくとも1つのペーシングパラメータを受信するように構成されている、実施例11に記載のシステム。
【0062】
実施例13:カテーテルデバイスとデータを無線で共有するための無線通信回路を含む患者インターフェースユニット(PIU)と、カテーテルデバイスであって、電極を含み、生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルと、PIUとデータを無線で共有するように構成された無線通信回路と、除細動信号を生成し、除細動信号を電極に印加するように構成された信号生成器と、を備える、カテーテルデバイスと、を備える、医療システム。
【0063】
実施例14:PIUの無線通信回路が、少なくとも1つの心内電位図(IEGM)を無線で受信するように構成され、PIUが、信号処理回路を含み、信号処理回路が、少なくとも1つのIEGMを解析し、少なくとも1つのIEGMの解析に応答して信号生成器に除細動信号を生成させるように構成されている、実施例13に記載のシステム。
【0064】
実施例15:生体の心腔内に挿入されたカテーテルデバイスの少なくとも1つの電極によって心内電位図(IEGM)を感知することと、少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信することと、無線で受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成することと、ペーシング信号をカテーテルデバイスの電極のうちの1つに印加することと、を含む、方法。
【0065】
実施例16:少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用されるカテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、実施例15に記載の方法。
【0066】
実施例17:ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、実施例15及び16のいずれか1つに記載の方法。
【0067】
実施例18:無線で受信することが、少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信することを含み、生成することが、少なくとも1つのペーシングパラメータに応答してペーシング信号を生成することを含む、実施例15から17のいずれか1つに記載の方法。
【0068】
実施例19:ペーシングを開始する命令をユーザから受信することと、ペーシングを開始する命令の受信に応答して、少なくとも1つのペーシングパラメータをカテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施例18に記載の方法。
【0069】
実施例20:方法であって、ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、ペーシングを開始する命令及び少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、所与のペーシング信号を検出することと、所与のペーシング信号から少なくとも1つのペーシングパラメータを導出することと、少なくとも1つのペーシングパラメータをカテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施例18及び19のいずれか1つに記載の方法。
【0070】
実施例21:無線で受信することが、ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信することを含み、生成することが、ペーシング信号のデジタル化バージョンに応答してペーシング信号を生成することを含む、実施例15から20のいずれか1つに記載の方法。
【0071】
実施例22:方法であって、ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、ペーシングを開始する命令及び少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、所与のペーシング信号をデジタル化して、パッキング信号のデジタル化バージョンを生成することと、ペーシング信号のデジタル化バージョンをカテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施例21に記載の方法。
【0072】
実施例23:ユーザによって設定された少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することと、所与のペーシング信号を生成するために少なくとも1つのペーシングパラメータを提供することと、を更に含む、実施例22に記載の方法。
【0073】
実施例24:ペーシングを開始する命令をユーザから受信することと、ペーシングを開始する命令に応答してペーシングデータをカテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施例15から23のいずれか1つに記載の方法。
【0074】
実施例25:ユーザによって設定された少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することを更に含む、実施例24に記載の方法。
【0075】
本開示の様々な特徴が、明確性のために別個の実施例の文脈において記載されているが、これらはまた、単一の実施例に組み合わされて提供されてもよい。逆に、簡潔にするために単一の実施例の文脈において記載されている本開示の様々な特徴が、別々に又は任意の好適な部分的組み合わせで提供されてもよい。
【0076】
上述の実施例は、例として引用されており、本開示は、上記の明細書に具体的に図示及び記載されたものに限定されない。むしろ本開示の範囲は、上記の明細書で説明される様々な特徴の組合せ及びその部分的組合せの両方、並びに上述の説明を読むことで当業者に想到されるであろう、従来技術において開示されていないそれらの変形例及び修正例を含むものである。
【0077】
〔実施の態様〕
(1) 生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルデバイスを備える医療システムであって、前記カテーテルデバイスが、
複数の電極であって、前記電極のうちの少なくとも1つが、心内電位図(IEGM)を感知するように構成された、複数の電極と、
少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信するように構成された第1の無線通信回路と、
前記受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成し、前記ペーシング信号を前記電極のうちの1つに印加するように構成された第1の信号生成器と、を含む、医療システム。
(2) 前記少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用される前記カテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、実施態様1に記載のシステム。
(4) 前記カテーテルデバイスの前記第1の無線通信回路が、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信するように構成され、
前記カテーテルデバイスの前記第1の信号生成器が、前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して前記ペーシング信号を生成するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(5) ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、実施態様4に記載のシステム。
【0078】
(6) ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されるユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、
前記所与のペーシング信号を検出し、前記所与のペーシング信号から前記少なくとも1つのペーシングパラメータを導出するように構成された信号検出回路と、
前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を含むレコーダ又はパーソナルコンピュータを更に備える、実施態様4に記載のシステム。
(7) 前記カテーテルデバイスの前記第1の無線通信回路が、前記ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信するように構成され、
前記カテーテルデバイスの前記第1の信号生成器が、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンに応答して前記ペーシング信号を生成するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(8) ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されるユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成するように構成された第2の信号生成器と、
前記所与のペーシング信号をデジタル化して前記パッキング信号の前記デジタル化バージョンを生成し、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された第2の無線通信回路と、を更に備える、実施態様7に記載のシステム。
(9) 前記所与のペーシング信号を生成するように構成された前記第2の信号生成器を備えるペーシングデバイスと、
前記所与のペーシング信号を検出し、前記所与のペーシング信号を前記第2の無線通信回路に提供するように構成された信号検出回路を備える患者インターフェースユニットと、を更に備える、実施態様8に記載のシステム。
(10) 前記ユーザインターフェースが、前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信し、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記ペーシングデバイスに提供して、前記所与のペーシング信号を生成するように構成されている、実施態様9に記載のシステム。
【0079】
(11) ペーシングを開始する命令をユーザから受信するように構成されたユーザインターフェースと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して、前記ペーシングデータを前記カテーテルデバイスに無線で送信するように構成された無線通信回路と、を更に備える、実施態様1に記載のシステム。
(12) 前記ユーザインターフェースは、前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信するように構成されている、実施態様11に記載のシステム。
(13) 医療システムであって、
カテーテルデバイスとデータを無線で共有する無線通信回路を含む患者インターフェースユニット(PIU)と、
カテーテルデバイスであって、
電極を含み、生体の心腔内に挿入されるように構成されたカテーテルと、
前記PIUと前記データを無線で共有するように構成された無線通信回路と、
除細動信号を生成し、前記除細動信号を前記電極に印加するように構成された信号生成器と、を備える、カテーテルデバイスと、を備える、医療システム。
(14) 前記PIUの前記無線通信回路が、少なくとも1つの心内電位図(IEGM)を無線で受信するように構成され、
前記PIUが、信号処理回路を含み、前記信号処理回路が、
前記少なくとも1つのIEGMを解析し、
前記信号生成器に、前記少なくとも1つのIEGMの解析に応答して前記除細動信号を生成させるように構成されている、実施態様13に記載のシステム。
(15) 方法であって、
生体の心腔内に挿入されたカテーテルデバイスの少なくとも1つの電極によって心内電位図(IEGM)を感知することと、
少なくとも1つのペーシングパラメータに基づいてペーシングデータを無線で受信することと、
前記無線で受信したペーシングデータに応答してペーシング信号を生成することと、
前記ペーシング信号を前記カテーテルデバイスの前記電極のうちの1つに印加することと、を含む、方法。
【0080】
(16) 前記少なくとも1つのペーシングパラメータが、ペーシング信号周波数、ペーシング信号デューティサイクル、ペーシング信号振幅、ペーシング信号パルス形状、ペーシング信号パルス長、及びペーシングが適用される前記カテーテルデバイスの所与の電極のうちのいずれか1つ以上を含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記ペーシング信号が、複数のパルスを含むパルス信号である、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記無線で受信することが、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを無線で受信することを含み、
前記生成することが、前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して前記ペーシング信号を生成することを含む、実施態様15に記載の方法。
(19) ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令を受信することに応答して、前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施態様18に記載の方法。
(20) ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、
前記所与のペーシング信号を検出することと、
前記所与のペーシング信号から前記少なくとも1つのペーシングパラメータを導出することと、
前記少なくとも1つのペーシングパラメータを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施態様18に記載の方法。
【0081】
(21) 前記無線で受信することが、前記ペーシング信号のデジタル化バージョンを無線で受信することを含み、
前記生成することが、前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンに応答して前記ペーシング信号を生成することを含む、実施態様15に記載の方法。
(22) ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令及び前記少なくとも1つのペーシングパラメータに応答して所与のペーシング信号を生成することと、
前記所与のペーシング信号をデジタル化して、前記パッキング信号の前記デジタル化バージョンを生成することと、
前記ペーシング信号の前記デジタル化バージョンを前記カテーテルデバイスに無線で送信することと、を更に含む、実施態様21に記載の方法。
(23) 前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することと、
前記所与のペーシング信号を生成するために前記少なくとも1つのペーシングパラメータを提供することと、を更に含む、実施態様22に記載の方法。
(24) ユーザからペーシングを開始する命令を受信することと、
ペーシングを開始する前記命令に応答して前記カテーテルデバイスに前記ペーシングデータを無線で送信することと、を更に含む、実施態様15に記載の方法。
(25) 前記ユーザによって設定された前記少なくとも1つのペーシングパラメータを受信することを更に含む、実施態様24に記載の方法。