(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175754
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】清浄度監視装置
(51)【国際特許分類】
G01N 15/06 20240101AFI20241212BHJP
B01L 1/00 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
G01N15/06 D
B01L1/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093727
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【弁理士】
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】谷本 和仁
(72)【発明者】
【氏名】西村 哲也
【テーマコード(参考)】
4G057
【Fターム(参考)】
4G057AA00
(57)【要約】
【課題】パーティクルカウンタに繋がるライン中に切替バルブを設置した清浄度監視装置において、ライン中でトラップされるパーティクルを低減する。
【解決手段】清浄度監視装置は、チャンバ内に設置されたプローブ14と、一端がプローブ14に接続された第1管路16と、微粒子の数を計測するパーティクルカウンタ18と、一端がパーティクルカウンタ18に接続された第2管路20と、一端がチャンバに接続された第3管路22と、第1管路16の他端と、第2管路20の他端と、第3管路22の他端が接続された切替バルブ24とを備える。切替バルブ24は、被摺動面28Aを有する固定体28と、摺動面30Aを有する摺動体30を有し、固定体28と摺動体30の一方に第1管路16の他端が接続され、他方に第2管路20の他端および第3管路22の他端が接続され、第1管路16の他端と第2管路20の他端の内径dは同径であって、対向するように接続される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバ内に設置されたプローブと、一端が上記プローブに接続された第1管路と、微粒子の数を計測するパーティクルカウンタと、一端が上記パーティクルカウンタに接続された第2管路と、一端が上記チャンバに接続された第3管路と、上記第1管路の他端と、上記第2管路の他端と、上記第3管路の他端が接続された切替バルブと、上記切替バルブを作動させる駆動手段を備え、
上記切替バルブは、被摺動面を有する固定体と、摺動面を有する摺動体を有し、上記固定体と上記摺動体の一方に上記第1管路の他端が接続され、他方に第2管路の他端および第3管路の他端が接続され、
上記第1管路の他端と第2管路の他端の内径は同径であって、対向するように接続されることを特徴とするチャンバ内の清浄度を監視する清浄度監視装置。
【請求項2】
上記摺動体が回転体であって、上記駆動手段により回転体を回転させることにより管路を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の清浄度監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャンバ内の清浄度を監視するために用いられる清浄度監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作業時や生産時に、アイソレータ、安全キャビネット、グローブボックスなどの作業室(チャンバ)内の清浄度を監視するためパーティクルカウンタを用いる清浄度監視装置が知られている(特許文献1参照)。このような清浄度監視装置では、作業室に設置されたプローブを、配管(チューブ)を介してパーティクルカウンタに接続し、作業室内のエアを吸引してパーティクルカウンタへと導入している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アイソレータや安全キャビネットなどにおいては、作業や生産後、チャンバ内の除染を行う必要があり、微生物汚染のリスクを低減するためにチャンバに接続されるに配管(チューブ)内も除染を行う必要がある。このとき配管(チューブ)をパーティクルカウンタに接続される吸引ラインから、例えば作業室へと繋がる除染ラインなどに切り替える必要が生じる。吸引ラインと除染ラインの間の切り替えには、例えば切替バルブを用いることが考えられる。しかし、切替バルブ内や配管(チュープ)と各ラインとの接続部に段差や隙間などが存在すると、プローブから吸引されたパーティクルの一部がこれらの段差や隙間にトラップされ、パーティクルカウンタにおいて清浄度が正しく計測できないことがある。
【0005】
本発明は、プローブからパーティクルカウンタに繋がるライン中に切替バルブを設置した清浄度監視装置において、ライン中でトラップされるパーティクルを低減することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発発明のチャンバ内の清浄度を監視する清浄度監視装置は、チャンバ内に設置されたプローブと、一端が上記プローブに接続された第1管路と、微粒子の数を計測するパーティクルカウンタと、一端が上記パーティクルカウンタに接続された第2管路と、一端が上記チャンバに接続された第3管路と、上記第1管路の他端と、上記第2管路の他端と、上記第3管路の他端が接続された切替バルブと、上記切替バルブを作動させる駆動手段を備え、上記切替バルブは、被摺動面を有する固定体と、摺動面を有する摺動体を有し、上記固定体と上記摺動体の一方に上記第1管路の他端が接続され、他方に第2管路の他端および第3管路の他端が接続され、上記第1管路の他端と第2管路の他端の内径は同径であって、対向するように接続されることを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である清浄度監視装置は、第1の発明において、上記摺動体が回転体であって、上記駆動手段により回転体を回転させることにより管路を切り替えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、パーティクルカウンタに繋がるライン中に切替バルブを設置した清浄度監視装置において、ライン中でトラップされるパーティクルを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態である清浄度監視装置の全体の構成を示す模式的な縦断面図である。
【
図3】第1管路が接続された側から見た第1実施形態の切替バルブの平面図である。
【
図5】第2、第3管路が接続された側から見た第2実施形態の切替バルブの平面図である。
【
図7】
図6の切替バルブを摺動体側から見た矢視図である。
【
図8】第3実施形態の切替バルブにおける第1管路と第2管路の接続部の拡大図縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である清浄度監視装置の全体の構成を示す模式的な縦断面図である。
【0011】
第1実施形態の清浄度監視装置10は、例えばアイソレータや安全キャビネットなどのチャンバ12内に設置されるプローブ14と、一端がプローブ14に接続された第1管路16と、微粒子の数を計測するパーティクルカウンタ18と、一端がパーティクルカウンタ18に接続された第2管路20と、一端がチャンバ12に接続された第3管路22と、第1管路16の他端と、第2管路20の他端と、第3管路22の他端が接続された切替バルブ24とを備える。なお、第1管路16の上流側には可撓部が含まれる。
【0012】
切替バルブ24は、第1管路16に接続される管路を第2管路20と第3管路22との間で切り替え可能とするバルブであり、第3管路22の途中には、除染時にチャンバ12内のエアを第1管路16、切替バルブ24、第3管路22を通して循環させるポンプ26が設けられる。
【0013】
次に
図2、
図3を参照して第1実施形態の切替バルブ24の構成について説明する。
図2は、
図3(a)のAOB断面図であり、
図3は、第1管路16が接続された側から見た切替バルブ24の平面図である。
図3(a)には、アイソレータ(安全キャビネット)使用中における状態が示され、第1管路16は位置Aに配置され第2管路20に接続される。また、
図3(b)には、チャンバ除染時の状態が示され、第1管路16は位置Bに配置され第3管路22に接続される。
【0014】
切替バルブ24は、被摺動面28Aを有する固定体28と、固定体28の被摺動面に摺接する摺動面30Aを有する摺動体30を備える。摺動体30は固定体28に枢軸される回転シャフト32にその中心が一体的に取り付けられた例えば円盤状の回転体である。摺動体30において回転シャフト32からオフセットされた位置には第1管路16が摺動面30A(被摺動面28A)に対して垂直に取り付けられる。一方、固定体28には第1管路16と同じ距離回転シャフト32からオフセットされた2カ所に、第2管路20および第3管路22が被摺動面28A(摺動面30A)に対してそれぞれ垂直に取り付けられる。
【0015】
図3(a)、
図3(b)に示されるように、切替バルブ24の固定体28において、第2管路20と第3管路22は、回転シャフト32の回転軸Oを中心に、例えば90度ずれた位置に配置される。回転シャフト32は、固定体28を貫通して摺動体30とは反対側に延出し、継手34を介してロータリーアクチュエータ(駆動手段)36に連結される。ロータリーアクチュエータ36は、回転シャフト32を通して摺動体30を固定体28に対して90度の範囲で回転する。
【0016】
切替バルブ24は、回転する摺動体30の可動範囲を規制するとともに第1管路16を第2管路20および第3管路22に対して正確に位置決めするための係止機構を備える。本実施形態の係止機構は、固定体28に設けられた係止部38A、38Bと、これらに係合する摺動体30に設けられた係合部材38から構成される。
【0017】
例えば、摺動体30の外周部は固定体28の被摺動面28Aの周りに一体的に取り付けられた外周部材40によって取り囲まれ、係止部38A、38Bは外周部材40に設けられる。一方、係合部材38は摺動体30から径方向外側に延出する部材であり、摺動体30と一体的に固定体28に対して回転される。
図3(a)に示されるように、第1管路16が第2管路20に正確に位置合わせされる状態(位置A)において、係合部材38の延出部の一方の側面(
図3において右側の側面)は係止部38Aに当接し、
図3(b)に示されるように、第1管路16が第3管路22に正確に位置合わせされる状態(位置B)で、係合部材38の延出部の他方の側面(
図3において左側の側面)は係止部38Bに当接する。
【0018】
これにより、第1管路16は、第2管路20に接続される位置Aと、第3管路22に接続される位置Bとの間で移動され、第1管路16の移動は上流側の可撓部で吸収される。
【0019】
また、被摺動面28Aには、第2管路20および第3管路22の径方向内側および径方向外側を周方向に囲むように環状のシール部材42A、42Bが設けられる。シール部材42A、42Bは被摺動面28Aに密接される摺動面30Aに押し当てられ、シール部材42Aおよびシール部材42Bの間に区画される領域の気密性を維持する。
【0020】
図2、
図3(a)に示されるように、第1管路16が位置Aに配置されるとき(第2管路20に接続されるとき)、第1管路16の中心線は第2管路20の中心線と一致する。摺動体30に連結された第1管路16の端部の内径dと固定体28に連結された第2管路20の端部の内径dは等しく、第1管路16が位置Aに配置されるとき、両端部は対向するように配置される。
【0021】
図2に示される実施形態では、第1管路16の端部は、摺動体30の摺動面30Aから所定距離離れた位置に配置され、その先端面は摺動体30の段部30Bに当接する。段部30Bの内側には摺動面30Aに連通する第1、第2管路16、20の内径dに等しい内径を有する孔30Cが設けられる。また、第2管路20の端部は固定体28の被摺動面28Aから所定距離離れた位置に配置され、その先端面は固定体28の段部28Bに当接する。段部28Bの内側には被摺動面28Aに連通する第1、2管路16、20の内径dに等しい内径を有する孔28Cが設けられる。なお、摺動体30の段部30B、固定体28の段部28Bに弾性部材や粘土状部材が設けられ、第1、第2管路16、20の先端面がこの弾性部材や粘土状部材に当接されるようにして、段部と先端面との間に隙間が生じないようにすることもできる。
【0022】
以上のように第1実施形態の清浄度監視装置10よれば、第1管路16を切替バルブ24の位置Aに配置すると、固定体28および摺動体30に形成された凹凸や段差のない滑らかな円筒状の孔28C、30Cを介して第1管路16と第2管路20が接続される。これによりプローブ14から吸引されるパーティクルは、ライン中でトラップされことなくパーティクルカウンタ18へと導入されるため、チャンバ12内の清浄度が常に正しく計測できる。
【0023】
次に
図4~
図7を参照して第2実施形態の清浄度監視装置について説明する。第1実施形態の清浄度監視装置10の切替バルブ24では、摺動体30に第1管路16が取り付けられ、固定体28に第2、第3管路20、22が取り付けられた。一方、第2実施形態の清浄度監視装置の切替バルブ44では、摺動体50に第2、第3管路20、22が取り付けられ、固定体48に第1管路16が取り付けられる。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
【0024】
図4は、第1実施形態の
図2に対応し、
図5(a)のCOD断面図である。また、
図5は第1実施形態の
図3に対応する。すなわち、
図5(a)には、アイソレータ(安全キャビネット)使用中における状態が示され、
図5(b)には、チャンバ除染時の状態が示される。
【0025】
第2実施形態の切替バルブ44の固定体48には、第1管路16が被摺動面48Aに垂直に取り付けられ、摺動体50には第2、第3管路20、22が摺動面50Aに垂直に取り付けられる。摺動体50は固定体48に枢軸される回転シャフト32に一体的に取り付けられ、継手34を介してロータリーアクチュエータ36に連結される。ただし、第2実施形態において、回転シャフト32は固定体48とは反対側に延出し、ロータリーアクチュエータ36も固定体48とは反対側に配置される。
【0026】
第1実施形態と同様に、摺動体50は円盤状の回転体であり、その外周は、外周部材40によって取り囲まれる。摺動体50には外周から外側に延出する係合部材38が設けられ、外周部材40に設けられた係止部38A、38Bとの係合により、第1実施形態と同様に摺動体50を90度の範囲で回転可能である。そのため、摺動体50に取り付けられる第2、第3管路20、22の下流側には可撓部が含まれる。
【0027】
第2、第3管路20、22は、回転シャフト32から同距離オフセットされた位置において回転軸Oを中心に90度ずれた位置に取り付けられる。固定体48には、
図5において位置Cに第1管路16が配置される。アイソレータ(安全キャビネット)使用中の清浄度監視時には、
図5(a)のように第2管路20が位置Cに配置され、第2管路20が第1管路16に接続される。このとき係合部材38が係止部38Aに係合し、摺動体50の位置決めが行われる。一方、チャンバ除染時には、第3管路22が位置Cに配置され、第3管路22が第1管路16に接続される。このとき係合部材38が係止部38Bに係合し、摺動体50の位置決めが行われる。
【0028】
図6、
図7は、切替バルブ44へのロータリーアクチュエータ36の取り付け構造を説明する図である。
図6は、
図7のDE断面図であり、
図7は、
図6の摺動体50側からの矢視図である。なお、
図6において各管路は省略されている。
【0029】
ロータリーアクチュエータ36は、外周部材40に取り付けられる支持部材52によって支持される。支持部材52は、U字断面形状を有する部材であり、その両側壁52Aの先端部は外周部材40の外周面に取り付けられる。両側壁52Aは外周部材40の外周面から回転シャフト32に沿って延在し、その基端部は底板部52Bによって連絡される。ロータリーアクチュエータ36は、底板部52Bに取り付けられる。
【0030】
図7には、第2管路20が位置C(第1管路16上)に配置され、第3管路22が位置Dに配置された状態が実線で示され、位置Eに配置される第2管路20が破線で示される。
図7に示されるように、第2実施形態では、第2管路20および第3管路22の移動範囲が、回転軸Oの周りに180度の角度に亘る。そのため支持部材52の底板部52Bには、移動される第2、第3管路20、22が干渉しないようにロータリーアクチュエータ36を180度分取り囲むように切り欠き52Cが形成される。
【0031】
また、
図2、
図3(a)に示されるように、第2管路20が位置Cに配置されるとき(第1管路16に接続されるとき)、第2管路20の中心線は第1管路16の中心線と一致する。摺動体50に連結された第2管路20の端部の内径dと固定体48に連結された第1管路16の端部の内径dは等しく、第2管路20が位置Cに配置されるとき、両端部は対向するように配置される。
【0032】
また、第2管路20の端部は、摺動体50の摺動面50Aから所定距離離れた位置に配置され、その先端面は摺動体50の段部50Bに当接する。段部50Bの内側には摺動面50Aに連通する第1、第2管路16、20の内径dに等しい内径を有する孔50Cが設けられる。また、第1管路16の端部は固定体48の被摺動面48Aから所定距離離れた位置に配置され、その先端面は固定体48の段部48Bに当接する。段部48Bの内側には被摺動面48Aに連通する第1、2管路16、20の内径dに等しい内径を有する孔48Cが設けられる。
【0033】
以上のように第2実施形態の清浄度監視装置においても、第2管路20を切替バルブ44の位置Cに配置すると、固定体48および摺動体50に形成された凹凸や段差のない滑らかな円筒状の孔48C、50Cを介して第2管路20と第1管路16が接続される。これによりプローブ14から吸引されるパーティクルはライン中でトラップされことなくパーティクルカウンタ18へと導入されるため、チャンバ12内の清浄度が常に正しく計測できる。
【0034】
次に
図8を参照して、第3実施形態の切替バルブ54について説明する。
図8は、第3実施形態の切替バルブ54における第1管路16と第2管路20の接続部を中心とした拡大縦断面図である。第1、第2実施形態では、第1、第2管路16、20の端部は、その内径dを維持したまま、段部28B、30B、48B、50Bに当接された。しかし、第3実施形態では第1、第2管路16、20は、インサート56を用いて段部28B、30B、48B、50Bに固定される。なお、第1、第2実施形態と同様の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
【0035】
図8に示されるように、インサート56は第1、第2管路16、20と同じ内径dを有する円筒形状を呈し、先端部外周部は面取りされ、勾配が設けられている。一方、インサート56の基端部からは第1、第2管路16、20の厚さと略同じ長さ(僅かに短い長さ)で外側に延出するフランジ部56Aが設けられる。
【0036】
インサート56の先端部は第1、第2管路16、20の先端面がフランジ部56Aに当接されるまで挿入され、これによりインサート56が挿入された第1、第2管路16、20の端部は拡径される。インサート56が装着された第1、第2管路16、20は、フランジ部56Aが段部28B、30B、48B、50Bに密接するまで固定体48および摺動体50に挿入される。
【0037】
インサート56が挿入された第1、第2管路16、20の端部外周面は、段部28B、30B、48B、50Bを取り囲む円筒面にピッタリと嵌合され、インサート56により拡径された第1、第2管路16、20の外周面は、固定体48および摺動体50に形成された円筒面とインサート56との間に挟まれて密着される。これにより第1、第2管路16、20はより確りと気密的に固定体48および摺動体50に連結される。また、このとき第1、第2管路16、20、インサート56、孔28C、30C、48C、50Cは略一定の内径dで連結され、接合部に凹凸は略形成されない。
【0038】
以上のように第3実施形態においても第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
なお、本実施形態では、第1、第2管路16、20の内径と同径の固定体28、48および摺動体30、50に形成された円筒状の孔28C、30C、48C、50Cを介して第2管路20と第1管路16を接続した。しかし、第1、第2実施形態において、孔28C、30C、48C、50Cを介さず、第2管路20と第1管路16の端部の先端面を直接当接させ対向させる構成としても良い。
【0040】
また、本実施形態の切替バルブでは、回転シャフト32を回転させるための駆動手段としてロータリーアクチュエータ36を採用した。しかし、駆動手段はこれに限定されるものではなく、例えば、サーボモータといった他の駆動手段を用いることもできる。
【0041】
また、本実施形態の切替バルブでは、摺動体として回転体が採用され、駆動手段により回転体を固定体に対して回転させることにより管路を切り替えていた。しかし、摺動体を固定体の上を往復動するスライド部材とし、シリンダなどの駆動手段により摺動体を進退動して管路を切り替えてもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 清浄度監視装置
12 チャンバ
14 プローブ
16 第1管路
18 パーティクルカウンタ
20 第2管路
22 第3管路
24、44、54 切替バルブ
28、48 固定体
28A、48A 被摺動面
30、50 摺動体
30A、50A 摺動面
36 ロータリーアクチュエータ(駆動手段)