(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175755
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】帯電装置、画像形成装置、及び清掃方法
(51)【国際特許分類】
G03G 15/02 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
G03G15/02 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093728
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】溝田 裕
【テーマコード(参考)】
2H200
【Fターム(参考)】
2H200GA12
2H200GA23
2H200HA12
2H200HB03
2H200HB29
2H200LA24
2H200LA28
2H200LA29
2H200LB02
2H200LB05
2H200LB08
2H200LB13
2H200LB39
2H200LB40
2H200PB15
(57)【要約】
【課題】電源OFF時であっても自動清掃モードから手動清掃モードに切り替えられ、切り替えに手間が掛からないこと。
【解決手段】帯電ワイヤを清掃する清掃部材34と、軸状で清掃部材34とねじ作用により噛み合っていて、回転することにより清掃部材34を帯電ワイヤの長手方向で且つ本部材の軸方向に移動させる搬送スクリュー42と、搬送スクリュー42を回転駆動する駆動装置44と、駆動装置44と搬送スクリュー42とを駆動装置44の近傍で着脱可能とする着脱部材61と、搬送スクリュー42を軸支する軸支部材51,52,55と、搬送スクリュー42の駆動装置44側とは反対側の長手方向の端部側に設けられ、着脱部材61により駆動装置44と搬送スクリュー42とを外して清掃部材34を帯電ワイヤに沿って移動させることを手動で可能とする取っ手48と、を備え、清掃部材34は、駆動装置44の側をホームポジションHとしている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電して感光体を帯電させる放電部材と、
前記放電部材を清掃する清掃部材と、
軸状で前記清掃部材とねじ作用により噛み合っていて、回転することにより前記清掃部材を前記放電部材の長手方向で且つ本部材の軸方向に移動させる搬送スクリューと、
本体の奥側に配置され、前記搬送スクリューを回転駆動する駆動装置と、
前記駆動装置と前記搬送スクリューとを、当該搬送スクリューの長手方向の当該駆動装置側で着脱可能とする着脱部材と、
前記搬送スクリューを軸支する軸支部材と、
前記搬送スクリューの前記駆動装置側とは反対側の長手方向の端部側に設けられ、前記着脱部材により前記駆動装置と前記搬送スクリューとを外して前記清掃部材を前記放電部材に沿って移動させることを手動で可能とする取っ手と、を備え、
前記清掃部材は、前記搬送スクリューの長手方向の前記駆動装置の側をホームポジションとしている、帯電装置。
【請求項2】
前記清掃部材は、前記搬送スクリューの軸周方向の全周を覆うように設けられている、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項3】
前記取っ手は、前記搬送スクリューの軸周方向に当該搬送スクリューに対して回転可能に当該搬送スクリュー側に取り付けられている、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項4】
前記清掃部材は、前記放電部材に当接する清掃パッドを備え、
前記清掃部材が前記ホームポジションに位置するときは前記清掃パッドを前記放電部材から離間し、前記ホームポジションから移動するときは前記清掃パッドを前記放電部材に当接させるように前記清掃パッドを動作させる動作機構を備える、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項5】
前記動作機構は、前記清掃パッドの動作を可能とする回転軸を備え、当該回転軸での回転により前記清掃パッドは前記放電部材から離間し又は当接する、請求項4に記載の帯電装置。
【請求項6】
前記清掃パッドは、前記放電部材に当接する際には複数個が当該放電部材を挟むようにして当該放電部材を清掃する、請求項4に記載の帯電装置。
【請求項7】
前記駆動装置は、その駆動源となるモータが正逆回転可能である、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項8】
前記清掃部材がホームポジションにあることとリターンポジションにあることをそれぞれ検知するセンサを備えている、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項9】
前記駆動装置の駆動源となるモータが前記清掃部材の物理的な接触により過電流となることを検知することで前記清掃部材がホームポジションにあることとリターンポジションにあることをそれぞれ検知する検知手段を備えている、請求項1に記載の帯電装置。
【請求項10】
感光体と、
前記感光体を帯電する請求項1に記載の帯電装置と、
前記感光体に静電潜像を形成する露光装置と、
前記静電潜像をトナーで現像する現像装置と、を備えている画像形成装置。
【請求項11】
前記感光体、前記帯電装置、前記露光装置及び前記現像装置を収納する筐体と、
前記筐体に設けられ、開くことで前記筐体内に前記取っ手を露出させることができる蓋体と、を備えている、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記蓋体を閉じたときは当該蓋体に前記取っ手が押圧されて前記清掃部材は前記ホームポジションに戻る、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記帯電装置は、前記感光体回りの所定位置に装着されたときは前記駆動装置と前記搬送スクリューとが連結部材により連結される、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項14】
放電して感光体を帯電させる放電部材と、
前記放電部材を清掃する清掃部材と、
軸状で回転することにより前記清掃部材を前記放電部材の長さ方向で且つ本部材の軸方向に移動させる搬送スクリューと、
前記搬送スクリューを回転駆動する駆動装置と、
前記駆動装置と前記搬送スクリューとを、当該搬送スクリューの長手方向の当該駆動装置側で着脱可能とする着脱部材と、
前記搬送スクリューを軸支する軸支部材と、
前記搬送スクリューの前記駆動装置側とは反対側の長手方向の端部側に設けられ、前記着脱部材により前記駆動装置と前記搬送スクリューとを外して前記清掃部材を前記放電部材に沿って移動させることを手動で可能とする取っ手と、を備え、
前記清掃部材は、前記搬送スクリューの長手方向の前記駆動装置側をホームポジションとしている帯電装置を用い、
前記取っ手で前記搬送スクリューを操作して、当該搬送スクリューと前記駆動装置とを前記着脱部材で脱着させて、前記清掃部材を手動で動かして前記放電部材を当該清掃部材で清掃する、清掃方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電装置、画像形成装置、及び清掃方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において感光体の帯電に用いる帯電装置では、放電を行う帯電ワイヤが設けられている。
この帯電ワイヤは画像の劣化を防止するために時々清掃する必要がある。その清掃の手段としては、帯電装置に設けられた清掃用の装置により自動で行う自動清掃と、作業員が手作業で行う手動清掃とがある。
自動清掃は、定期的に自動で行われるので、掃除忘れがない等のメリットがある反面、一様の掃除しか行えず、特に汚れた部分だけを入念に掃除することはできない等のデメリットがある。
一方、手動清掃は、特別汚れた部分を入念に掃除することが可能となる等のメリットがある反面、掃除忘れが生じやすい等のデメリットがある。
【0003】
そこで、帯電ワイヤの掃除には、自動清掃と手動清掃とを併用するようにすれば、それぞれのデメリットを打ち消し合うことが可能となるために望ましい。
そして、特許文献1の技術によれば、自動清掃に使用する清掃パッド532を手動でも操作することを可能として、当該清掃パッド532による手動清掃も可能としている技術が開示されている。かかる技術によれば、手動清掃のために別途掃除道具を用意する必要がなく、当該清掃道具を帯電装置のどこから差し込むかに悩むなどの問題もなく、自動清掃と手動清掃とを両方行えるので便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術で手動清掃を行うには、まず、清掃パッド532がホームポジションPに位置する状態において、持ち手535を手動で操作して、搬送スクリュー531を手動で移動させて、駆動側軸継手58から受動側軸継手533を離脱させる。そして、清掃パッド532に設けられた係合部材534の先端部534Aを受動側軸継手533に係合させることにより、初めて清掃パッド532を持ち手535によって手動で操作して手動清掃することが可能になる。このように、自動清掃モードから手動清掃モードへの切り替えに所定の手間が掛かる。
また、手動清掃が終了後は、清掃パッド532を電動でホームポジションPに戻す必要があるため、画像形成装置の電源をONにしておかないと手動清掃モードに移行することができない。
【0006】
このように、特許文献1の技術では、手動清掃を行うために事前に準備をしておかなければならないことがあり、手動清掃の作業が煩雑である。
そこで、本発明の課題は、電源OFF時であっても自動清掃モードから手動清掃モードに切り替えられ、切り替えに手間が掛からない帯電装置、画像形成装置、及び清掃方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、放電して感光体を帯電させる放電部材と、前記放電部材を清掃する清掃部材と、軸状で前記清掃部材とねじ作用により噛み合っていて、回転することにより前記清掃部材を前記放電部材の長手方向で且つ本部材の軸方向に移動させる搬送スクリューと、本体の奥側に配置され、前記搬送スクリューを回転駆動する駆動装置と、前記駆動装置と前記搬送スクリューとを、当該搬送スクリューの長手方向の当該駆動装置側で着脱可能とする着脱部材と、前記搬送スクリューを軸支する軸支部材と、前記搬送スクリューの前記駆動装置側とは反対側の長手方向の端部側に設けられ、前記着脱部材により前記駆動装置と前記搬送スクリューとを外して前記清掃部材を前記放電部材に沿って移動させることを手動で可能とする取っ手と、を備え、前記清掃部材は、前記搬送スクリューの長手方向の前記駆動装置の側をホームポジションとしている、帯電装置である。
【0008】
(2)また、前記搬送スクリューは、前記清掃部材と係合してねじ作用により当該清掃部材を移動させるスクリューであり、前記清掃部材は、前記搬送スクリューの軸周方向の全周を覆うように設けられている、ことを特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0009】
(3)前記取っ手は、前記搬送スクリューの軸周方向に当該搬送スクリューに対して回転可能に当該搬送スクリューに取り付けられていること、を特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0010】
(4)前記清掃部材は、前記放電部材に当接する清掃パッドを備え、前記清掃部材が前記ホームポジションに位置するときは前記清掃パッドを前記放電部材から離間し、前記ホームポジションから移動するときは前記清掃パッドを前記放電部材に当接させるように前記清掃パッドを動作させる動作機構を備えること、を特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0011】
(5)前記動作機構は、前記清掃パッドの動作を可能とする回転軸を備え、当該回転軸での回転により前記清掃パッドは前記放電部材から離間し又は当接すること、を特徴とする(4)に記載の帯電装置としてもよい。
【0012】
(6)前記清掃パッドは、前記放電部材に当接する際には複数個が当該放電部材を挟むようにして当該放電部材を清掃すること、を特徴とする(4)に記載の帯電装置としてもよい。
【0013】
(7)前記駆動装置は、その駆動源となるモータが正逆回転可能であること、を特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0014】
(8)前記清掃部材がホームポジションにあることとリターンポジションにあることをそれぞれ検知するセンサを備えていること、を特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0015】
(9)前記駆動装置の駆動源となるモータが前記清掃部材の物理的な接触により過電流となることを検知することで前記清掃部材がホームポジションにあることとリターンポジションにあることをそれぞれ検知する検知手段を備えていること、を特徴とする(1)に記載の帯電装置としてもよい。
【0016】
(10)別の本発明は、感光体と、前記感光体を帯電する(1)に記載の帯電装置と、前記感光体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーで現像する現像装置と、を備えていることを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
(11)前記感光体、前記帯電装置、前記露光装置及び前記現像装置を収納する筐体と、前記筐体に設けられ、開くことで前記筐体内に前記取っ手を露出させることができる蓋体と、を備えていることを特徴とする(10)に記載の画像形成装置としてもよい。
【0018】
(12)前記蓋体を閉じたときは当該蓋体に前記取っ手が押圧されて前記清掃部材は前記ホームポジションに戻ること、を特徴とする(11)に記載の画像形成装置としてもよい。
【0019】
(13)前記帯電装置は、前記感光体回りの所定位置に装着されたときは前記駆動装置と前記搬送スクリューとが接合部材により接合されること、を特徴とする(10)に記載の画像形成装置としてもよい。
【0020】
(14)別の本発明は、放電して感光体を帯電させる放電部材と、前記放電部材を清掃する清掃部材と、軸状で回転することにより前記清掃部材を前記放電部材の長さ方向で且つ本部材の軸方向に移動させる搬送スクリューと、前記搬送スクリューを回転駆動する駆動装置と、前記駆動装置と前記搬送スクリューとを当該駆動装置の近傍で着脱可能とする着脱部材と、前記搬送スクリューを軸支する軸支部材と、前記搬送スクリューの前記駆動装置側とは反対側の長手方向の端部側に設けられ、前記着脱部材により前記駆動装置と前記搬送スクリューとを外して前記清掃部材を前記放電部材に沿って移動させることを手動で可能とする取っ手と、を備え、前記清掃部材は、前記搬送スクリューの長手方向の前記駆動装置側をホームポジションとしている帯電装置を用い、前記取っ手で前記搬送スクリューを操作して、当該搬送スクリューと前記駆動装置とを前記着脱部材で脱着させて、前記清掃部材を手動で動かして前記放電部材を当該清掃部材で清掃すること、を特徴とする清掃方法である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、電源OFF時であっても自動清掃モードから手動清掃モードに切り替えられ、切り替えに手間が掛からない帯電装置、画像形成装置、及び清掃方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体外観の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置が備えている画像形成装置本体の斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る帯電装置の筐体の長手方向の縦断面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る帯電装置における清掃部材の駆動機構の斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る帯電装置における着脱部材及び連結部材の周囲部分の拡大斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る帯電装置における着脱部材のオスとメスとを脱着させた状態の拡大斜視図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る帯電装置における連結部材のオスとメスとを脱着させた状態の拡大斜視図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る帯電装置における着脱部材と連結部材の連結した状態での縦断面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る帯電装置における清掃部材の縦断面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る帯電装置における取っ手部分の縦断面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図17】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図18】本発明の実施形態に係る帯電装置におけるホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
【
図19】本発明の実施形態に係る画像形成装置における蓋体を開いた際の筐体内部の斜視図である。
【
図20】本発明の実施形態に係る画像形成装置における蓋体と取っ手との関係を示す斜視図である。
【
図21】本発明の実施形態に係る画像形成装置における蓋体と取っ手との関係を示す断面図である。
【
図22】本発明の実施形態に係る帯電装置の制御系のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体外観の斜視図である。この画像形成装置1は、電子写真方式により用紙等の印刷媒体に画像形成を行う装置である。画像形成装置1は筐体9を備え、筐体9の前面には開閉自在の蓋体9aが設けられており、上部にはコンタクトガラス10が設けられている。
【0024】
図2は、本実施形態に係る画像形成装置が備えている画像形成装置本体の斜視図である。画像形成装置本体1aは、筐体9内に収納されている。画像形成装置本体1aは、例えば縦一列に並んだ4つの画像形成部2~5と、第1転写ベルト(転写器)6と、定着器8とを備えている。
各画像形成部2~5は、それぞれ異なる色(例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K))のトナー画像をそれぞれの感光体(感光体ドラム)11Y,11C,11M,11K上に形成する装置である。
【0025】
本例では、画像形成部2は、イエロー(Y)のトナー画像を感光体11Y上に形成する装置である。画像形成部3は、シアン(C)のトナー画像を感光体11C上に形成する装置である。画像形成部4は、マゼンタ(M)のトナー画像を感光体11M上に形成する装置である。画像形成部5は、ブラック(K)のトナー画像を感光体11K上に形成する装置である。なお、本例では画像形成部が4台で4色のトナーによる画像形成が可能であるが、使用するトナーを5色以上としたり、あるいは、1色のみとしてもよい。
【0026】
画像形成部2は、感光体11Y上を帯電する帯電装置12Yと、感光体11Y上に静電潜像を光書き込みする露光装置13Yと、感光体11Y上の静電潜像を、イエロー(Y)のトナーで現像する現像装置14Yと、感光体11Y上を除電する除電器15Yとを、感光体11Y回りに備えている。
画像形成部3は、感光体11C上を帯電する帯電装置12Cと、感光体11C上に静電潜像を光書き込みする露光装置13Cと、感光体11C上の静電潜像を、シアン(C)の色のトナーで現像する現像装置14Cと、感光体11C上を除電する除電器15Cとを、感光体11C回りに備えている。
【0027】
画像形成部4は、感光体11M上を帯電する帯電装置12Mと、感光体11M上に静電潜像を光書き込みする露光装置13Mと、感光体11M上の静電潜像を、マゼンタ(M)の色のトナーで現像する現像装置14Mと、感光体11M上を除電する除電器15Mとを、感光体11M回りに備えている。
画像形成部5は、感光体11K上を帯電する帯電装置12Kと、感光体11K上に静電潜像を光書き込みする露光装置13Kと、感光体11K上の静電潜像を、ブラック(K)の色のトナーで現像する現像装置14Kと、感光体11K上を除電する除電器15Kとを、感光体11K回りに備えている。
【0028】
なお、使用するトナー色を区別しないで前記各部を包括的に説明する場合は、単に、符号の数字により部材名を表示することとする(例えば感光体11のように)。
第1転写ベルト6は、ベルトコンベヤ状の装置であり、各画像形成部2~5のそれぞれの感光体11Y,11M,11C,11Kに沿って本例では上下方向を長手方向として配置されている。第1転写ベルト6には、各感光体11Y,11M,11C,11K上に形成されたトナー画像が、各トナー画像が互いに重ね合わされるようにそれぞれ転写される。この各色のトナーが重ね合わされたトナー画像は用紙供給部71から供給される図示しない用紙(枚葉紙でも連続紙でもよい)上に図示しない第2転写装置(転写器)により転写される。そして、トナー画像が転写された用紙は定着器8に搬送され、定着器8はトナー画像を用紙上に定着して、用紙上にカラー画像が形成される。
【0029】
図3は、本実施形態に係る帯電装置の筐体の長手方向の縦断面図である。この帯電装置12は、スコロトロン帯電方式の帯電装置である。帯電装置12は、長尺上の筐体31を備えている。筐体31の
図3における上部は開口部31aをなしている。
筐体31の内部には、当該内部で筐体31の長手方向の一端側から他端側まで延びているの金属製の帯電ワイヤ(放電部材)32が設けられている。帯電ワイヤ32は、所定の電気系統を介して通電されて放電を行う。
【0030】
筐体31の開口部31aには、メッシュ状で金属製のグリッド33(帯電グリッド)が取り付けられている。グリッド33は、帯電ワイヤ32より発生する放電を当該グリッド33が存在しない場合よりも均一化して、感光体11上(
図3の上側になる)を極力均一に帯電させるようにする。
帯電ワイヤ32には清掃部材34が取り付けられている。この清掃部材34は、モータ45(
図4参照)を駆動源として、駆動装置44(
図4参照)を介して、帯電ワイヤ32の長手方向に沿って移動して、帯電ワイヤ32を清掃する。
【0031】
次に、帯電装置12における清掃部材34の駆動機構について詳細に説明する。
図4は、清掃部材34の駆動機構41の斜視図である。この駆動機構41によって、清掃部材34による帯電ワイヤ32の自動清掃も手動清掃も可能な構成となっている。
駆動機構41は、搬送スクリュー42を備えている。この搬送スクリュー42は、清掃部材34とねじ作用により噛み合っていて、回転することにより清掃部材34を帯電ワイヤ32の長手方向で且つ搬送スクリュー42の軸方向に移動させる。搬送スクリュー42は、
図4において、便宜上、実際のサイズよりも短く図示している。搬送スクリュー42の一端側にはスクリューが形成されていない軸状部材43が接続している。搬送スクリュー42の長手方向の端から端までの範囲は、帯電ワイヤ32の長手方向の端から端までの範囲に略対応している。すなわち、搬送スクリュー42の回転により、清掃部材34は、搬送スクリュー42の軸方向に,帯電ワイヤ32の略長手方向の端から端まで移動することができる。
【0032】
駆動装置44は、駆動源となるモータ45と所定の連結機構46とを備え、搬送スクリュー42と当該連結機構46側とが接続される。これによって駆動装置44により、搬送スクリュー42は回転駆動される。モータ45は、正逆回転が可能である。駆動装置44は、画像形成装置1本体の奥側(
図1で蓋体9aの前にオペレータが立ったときに、筐体9内の蓋体9aの閉じ位置よりも奥側)に配置されている。
搬送スクリュー42及び軸状部材43は、台座47によって支持されている軸支部材51,52,55によって軸支されている。
【0033】
清掃部材34のホームポジションHの位置、清掃部材34の往復動の切り替え位置であるリターンポジションRの位置には、それぞれ、光センサ等からなるセンサ53,54が配置されている。このセンサ53,54は、それぞれ清掃部材34がホームポジションH、リターンポジションRに達したことを検出する。
図4では、清掃部材34がホームポジションHに位置している状態を図示している。
図4に明らかなように、清掃部材34のホームポジションHは、搬送スクリュー42の長手方向の駆動装置44の側である。
【0034】
取っ手48は、搬送スクリュー42の駆動装置44側とは反対側の長手方向の端部側(軸状部材43の一端部)に設けられ、着脱部材61により駆動装置44と搬送スクリュー42とを外して清掃部材34を帯電ワイヤ32(
図2)に沿って移動させることを手動で可能とする。
着脱部材61の軸支部材55のよりも駆動装置44側では、連結部材62によって、搬送スクリュー42側と駆動装置44側とが連結されている。帯電装置12が感光体11回りの所定位置に装着されたときは、駆動装置44と搬送スクリュー42とが連結部材62により連結される。
【0035】
図5は、着脱部材及び連結部材の周囲部分の拡大斜視図である。着脱部材61は、搬送スクリュー42側のオス63と駆動装置44側のメス64とが着脱自在に係合している。
図6は、着脱部材のオスとメスとを脱着させた状態の拡大斜視図である。
図5に戻り、連結部材62は、搬送スクリュー42側のオス65と駆動装置44側のメス66とが着脱自在に係合している。
図7は、連結部材のオスとメスとを脱着させた状態の拡大斜視図である。
【0036】
着脱部材61と連結部材62を連結させる構造は同様である。
図8は、着脱部材と連結部材の連結した状態での縦断面図である。すなわち、オス63,65と、メス64,66とは、いずれも軸周方向に凹凸形状となっており、オス63,65の凹部63a,65aと、メス64,66の凸部64a,66aとが係合して、駆動装置44側の回転駆動動作に追従して搬送スクリュー42も回転する。
【0037】
図9は、清掃部材の縦断面図である。清掃部材34は、本体部79を備え、本体部79の上部に軸支部72を備えている。軸支部72は、搬送スクリュー42とねじ作用によりかみ合っている部分である。(清掃部材34の)軸支部72は、搬送スクリュー42の軸周方向の全周を覆うように設けられている。
【0038】
図10は、取っ手部分の縦断面図である。取っ手48は、搬送スクリュー42の軸周方向に搬送スクリュー42に対して回転可能に搬送スクリュー42に取り付けられている。すなわち、軸状部材43の先端部には、軸状部材43より大径で内部にねじ穴75が形成された取付部76が設けられている。取っ手48の内部は中空部77が形成されていて、この中空部77に取付部76が差し込まれて、この両者がねじ78でねじ止めされている。この構造で、取付部76の外周面は円筒形状で、中空部77の内周面も円環状であるため、取っ手48を周方向に回転させても、取付部76は不動で取っ手48だけが回転する。
【0039】
図11~
図18は、それぞれホームポジション近傍における清掃部材周囲の横断面図である。
図11を参照して、まず、清掃部材34は、この例で2つの清掃パッド81を備えている。清掃パッド81は、帯電ワイヤ32に当接して帯電ワイヤ32の清掃を行うパッドである。清掃パッド81は清掃部材34の本体部79(
図9)内に設けられている台面82から起立している支持部材83の側部に取り付けられている。2つの清掃パッド81の向きは互いに反対側である。台面82からは、当接部84も起立している。
【0040】
図12に示すように、
図11の台面82よりも
図9において上側の位置には、台面82を回転自在に支持している回転軸85が本体部79(
図9)内に設けられている。清掃部材34の両側には、清掃部材34の移動をガイドするガイド部材88が延びている。
【0041】
図11に戻り、
図11の例では、清掃部材34はホームポジションH(
図4参照。以下同様。)に位置している。このホームポジションHの位置には、駆動部材86が配置されている。この駆動部材86は、清掃部材34から視て奥側に当接部87を備え、
図11において当接部84の近傍に当接部89を備えている。
【0042】
図11のように、ホームポジションHに位置しているときには、清掃部材34は、その一方の清掃パッド81が当接部87と当接しているため、両清掃パッド81は帯電ワイヤ32から離間している。
【0043】
図13は、
図11に示すホームポジションHから少し清掃部材34が移動(
図13における下側に)した状態を示している。
図11で一方の清掃パッド81が当接部87と当接している状態が解除されて、この両者の間に間隔が空く一方で、当接部84と当接部89とが当接して、清掃部材34が回転軸85を中心に矢印91方向に回転を始める。
【0044】
図14は、
図13の状態よりもさらに清掃部材34が移動(
図14における下側に)した状態を示している。ここでは、当接部84と当接部89との当接により、さらに清掃部材34が回転して、2つの清掃パッド81はそれぞれ左右両側から帯電ワイヤ32に近づく。
【0045】
図15は、
図14の状態よりもさらに清掃部材34が移動(
図15における下側に)した状態を示している。当接部84は当接部89の横をすり抜けて、清掃部材34はホームポジションHからリターンポジションR(
図4参照。以下同様。)に向けて移動可能な状態となる。このとき2つの清掃パッド81はそれぞれ左右両側から帯電ワイヤ32を挟むようにして帯電ワイヤ32に当接して、帯電ワイヤ32を清掃することが可能な状態となる。この状態で、清掃部材34は、ガイド部材88にガイドされて移動することができる。
【0046】
この状態で、清掃部材34は移動して(往動)、リターンポジションRで戻ってくる(復動)。
図16は、戻ってきた清掃部材34がホームポジションHに接近した状態を示している。
【0047】
図17に示すように、
図16の状態より清掃部材34がさらに移動すると(
図17の上側に移動)、当接部84は当接部89の横を通り過ぎ、先頭の清掃パッド81が当接部87に接触する。
【0048】
図18に示すように、
図17の状態より清掃部材34がさらに移動すると(
図18の上側に移動)、清掃部材34はホームポジションHに近づく。この状態では、清掃パッド81が当接部87に当接して、台面82が回転軸85(
図12)を中心に回転するので(
図12の矢印91とは反対方向)、2つの清掃パッド81が帯電ワイヤ32から離間し始める。そして、
図10に示すように、清掃部材34はホームポジションHに完全に復帰すると、2つの清掃パッド81が帯電ワイヤ32から完全に離間した状態で、清掃部材34はホームポジションHで停止する。
【0049】
このように、回転軸85、駆動部材86、当接部84などの動作機構によって、清掃部材34がホームポジションHに位置するときは清掃パッド81を帯電ワイヤ32から離間させることができる。また、当該動作機構によって、清掃部材34がホームポジションHから移動するときは清掃パッド81を帯電ワイヤ32に当接するように動作させることができる。
【0050】
図19は、蓋体を開いた際の筐体内部の斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置1の筐体9の前面には蓋体9aが設けられている。そして、
図19に示すように、蓋体9aを開くことにより、各帯電装置12Y,12M,12C,12Kそれぞれの取っ手48が筐体9内に露出する。
【0051】
図20は、蓋体と取っ手との関係を示す斜視図であり、
図21は、同横断面図である。後記するように、ホームポジションHにある清掃部材34を取っ手48の操作により手動清掃に使用した後(取っ手48の操作により清掃部材34をホームポジションHから引き出した後)、蓋体9aを閉じれば、蓋体9aに押圧されて、取っ手48が筐体9の内部に押し込まれる。これによって、清掃部材34はホームポジションHに戻る。
【0052】
図22は、帯電装置12の制御系の概要図である。帯電装置12のモータ45は、帯電装置12を制御するマイクロコンピュータ等で構成される制御装置97の出力する制御信号により駆動回路98を介して駆動される。その他、帯電装置12の制御は、制御装置97により行われる。
【0053】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
まず、自動清掃は、例えば、画像形成装置1による画像形成枚数が所定枚数に達するたびごとに行うようにする等、所定のタイミングで自動的に実施することができる。自動清掃では、
図4に示す状態から、制御装置97の制御により、清掃部材34を駆動して、清掃部材34で帯電ワイヤ32の清掃を行うことができる。清掃部材34はホームポジションHからリターンポジションRに達するまで往動して、リターンポジションRに達したら復動してホームポジションHに戻る。往動と復動との切り替えは、モータ45の正逆運転の切り替えで可能となる。清掃部材34がホームポジションHやリターンポジションRに達したことの検知は、センサ53,54により制御装置97が行う。1回の自動清掃は、このような清掃部材34の動きを1往復行うだけでもよいし、複数回往復させて行ってもよい。自動清掃が終了したときは、清掃部材34はホームポジションHに戻す。これは、画像形成の際に清掃部材34が帯電装置12の放電の邪魔にならない位置を清掃部材34のホームポジションHとしているからである。
【0054】
ところで、前記した特許文献1の技術では、手動清掃をするのに際して、清掃パッド532のホームポジションPが清掃パッド532の駆動側から遠い。そこで、搬送スクリュー531を手動で操作させて、駆動側軸継手58から受動側軸継手533を離脱させる。そして、清掃パッド532に設けられた係合部材534の先端部534Aを受動側軸継手533に係合させて、初めて清掃パッド532を持ち手535によって手動で操作して手動清掃することが可能になる。
【0055】
もし、このような操作を行わずに手動操作で清掃パッド532を動かそうとしても、駆動側軸継手58に受動側軸継手533が当接してしまい、清掃パッド532をホームポジションPからリターンポジションR側に移動させることができないので、手動清掃は行えない。
また、特許文献1では、手動清掃の終了後に電動で清掃パッド532をホームポジションPに戻すために、画像形成装置の電源をONにしておかなければならない。
【0056】
しかし、本実施形態の画像形成装置1によれば、
図4に示すように、清掃部材34のホームポジションHは、搬送スクリュー42の長手方向の駆動装置44の側にある。そのため、手動清掃を行う際には、
図4の状態から、取っ手48を引くようにして、着脱部材61のオス63とメス64とを離脱させる(
図6)。この際、軸支部材55が存在するため、これがストッパーとなり、連結部材62は駆動側と連結した状態のままである。これによって、取っ手48を操作すれば、搬送スクリュー42等が軸支部材51,52にガイドされて軸方向に移動し、もって清掃部材34を動かすことができるので、帯電ワイヤ32を清掃部材34によって手動清掃することができる。よって、手動清掃により、帯電ワイヤ32の特に汚れがひどい部位に狙いを定めて入念に清掃すること等が可能となる。このような手動清掃が終了した後は、取っ手48を押し込めば、清掃部材34は簡単にホームポジションHに戻すことができ、着脱部材61のオス63とメス64とを再び係合させることができるので、その後の自動清掃に支障がない。
【0057】
このように、本実施形態では、手動清掃の際に前記した特許文献1のような煩雑な手動操作を行う必要がない。また、手動清掃の終了後は簡単な手動操作で清掃部材34をホームポジションHに戻すことができるので、画像形成装置1の電源がOFFの状態でも手動清掃を行うことができる。
したがって、本実施形態よれば、簡易な手段により、自動清掃の他に手動清掃も行うことができる帯電装置12、画像形成装置1、及び清掃方法を提供することができる。
【0058】
また、清掃部材34は、搬送スクリュー42の軸周方向の全周を覆うように設けられているので(
図9)、搬送スクリュー42から清掃部材34が脱落することを防止することができる。
取っ手48は、搬送スクリュー42の軸周方向に回転可能に搬送スクリュー42側(軸状部材43)に取り付けられているので、取っ手48を操作している際に取っ手48が軸周方向に回転しても、清掃部材34が傾いだりすることを抑制することができる。
【0059】
図11~
図18を参照して前記したように、清掃部材34がホームポジションHに位置するときは清掃パッド81を帯電ワイヤ32から離間し、ホームポジションHから移動するときは清掃パッド81を帯電ワイヤ32に当接させるように動作させている。よって、清掃部材34がホームポジションHに存在するときは清掃パッド81を帯電ワイヤ32から離間しているので、帯電ワイヤ32で放電を行っても、清掃パッド81等が放電で損傷することがない。
【0060】
清掃パッド81は、帯電ワイヤ32に当接する際には、例えば2つが互いに帯電ワイヤ32を挟むようにして帯電ワイヤ32を清掃するので(
図15)、帯電ワイヤ32の清掃を効果的に行うことができる。
モータ45は正逆回転可能であるため、自動清掃に際して清掃部材34を往復動させることができる。
画像形成装置1は、蓋体9aを開けば筐体9内に取っ手48がすぐに露出するので(
図19)、手動清掃が容易に行える。
【0061】
また、この蓋体9aを閉じたときは蓋体9aに取っ手48が押圧されて清掃部材34はホームポジションHに戻るので(
図21)、手動清掃後、蓋体9aを閉じるだけで清掃部材34をホームポジションHに戻す操作が容易に行える。
【0062】
なお、以上説明した本実施形態は、あくまでも本発明の一実施形態にすぎず、本発明を限定するものではない。
例えば、前記したセンサ53,54は設けなくてもよい。その代わりに、モータ45が清掃部材34の物理的な接触により過電流となることを制御装置97(検知手段)で検知することで、清掃部材34がホームポジションHにあることと、リターンポジションRにあることをそれぞれ検知するようにしてもよい。
これによれば、センサ53,54を削減できるので、画像形成装置1の製造コストを低減することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 画像形成装置
9 筐体
9a 蓋体
11,11Y,11M,11C,11K 感光体
12,12Y,12M,12C,12K 帯電装置
13,13Y,13M,13C,13K 露光装置
14,14Y,14M,14C,14K 現像装置
32 帯電ワイヤ(放電部材)
42 搬送スクリュー
44 駆動装置
45 モータ
48 取っ手
51,52,55 軸支部材
53,54 センサ
61 着脱部材
62 連結部材
81 清掃パッド
85 回転軸(動作機構)
86 駆動部材(動作機構)
84 当接部(動作機構)
85 回転軸
97 制御装置(検知手段)
P ホームポジション
R リターンポジション