(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175759
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】端子モジュール
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6473 20110101AFI20241212BHJP
【FI】
H01R13/6473
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093735
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 優
(72)【発明者】
【氏名】一尾 敏文
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FB10
5E021FB20
5E021FC23
5E021LA09
5E021LA15
5E021LA21
(57)【要約】
【課題】インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供する。
【解決手段】端子モジュール10は、シールド部22から被覆電線21の端部を露出させたシールド電線20と、被覆電線21の端部に接続される端子30と、被覆電線21の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材40と、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材50と、を備える。端子モジュール10は、端子30を収容する絶縁性の端子収容部材60をさらに備えることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、
前記被覆電線の端部に接続される端子と、
前記被覆電線の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、
前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える、端子モジュール。
【請求項2】
前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間で前記被覆電線の端部領域を覆う筒状の部材である、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項3】
前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材とによって、前記被覆電線の長さ方向における位置ずれが規制された状態に配置されている、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項4】
前記端子を収容する絶縁性の端子収容部材をさらに備え、
前記端子収容部材は、前記スペーサ部材の動きを規制した状態で、前記スペーサ部材を収容するスペーサ収容部を有している、請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項5】
少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、
前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を個別に覆うように設けられている、請求項4に記載の端子モジュール。
【請求項6】
少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、
前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を一括して覆うように一体に設けられている、請求項4に記載の端子モジュール。
【請求項7】
前記端子は、前記被覆電線の端部を保持するバレル部を有し、
前記スペーサ部材は、前記被覆電線の端部と前記バレル部との間に、前記被覆電線の径方向に挟まれて固定される固定部を有している、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の端子モジュール。
【請求項8】
前記被覆電線は、芯線と、前記芯線の外周を包囲する絶縁被覆とを有し、
前記固定部は、前記被覆電線の端部において前記絶縁被覆から突出する前記芯線を覆う筒状をなしている、請求項7に記載の端子モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された端子モジュールは、シールド電線と、シールド電線の端部においてシールド部から露出する被覆電線に接続される端子(内導体)と、シールド部から露出した被覆電線を覆うインピーダンス調整部材と、を備える。インピーダンス調整部材は、被覆電線がシールド部で覆われている部分と覆われていない部分との間でインピーダンスが変化することを抑制する機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インピーダンス調整部材が端子の近くに配置されることにより、インピーダンスの変化を抑制する機能を効果的に発揮することができる。これに対し、端子とインピーダンス調整部材とが接触(短絡)するまで接近した場合、あるいは、端子とインピーダンス調整部材との間隔を一定に維持できない場合には、インピーダンスが乱れる懸念があり、インピーダンスのばらつきを抑制することが困難になる。
【0005】
そこで、本開示は、インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の端子モジュールは、シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、前記被覆電線の端部に接続される端子と、前記被覆電線の端部を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える、端子モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、インピーダンスのばらつきを抑制することが可能な端子モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る端子モジュールの斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る端子モジュールの分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態1に係る端子モジュールの側断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態1に係る端子モジュールの横断面図である。
【
図5】
図5は、実施形態1に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、実施形態1に係る端子モジュールにおけるインピーダンス調整部材の斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態2に係る端子モジュールの横断面図である。
【
図8】
図8は、実施形態2に係る端子モジュールにおいて、スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を一括に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、実施形態3に係る端子モジュールの側断面図である。
【
図10】
図10は、実施形態3に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、実施形態4に係る端子モジュールにおいて、スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を一括に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、実施形態5に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【
図13】
図13は、実施形態6に係る端子モジュールにおいて、各スペーサ部材が各被覆電線の端部領域の各々を個別に覆って各端子とインピーダンス調整部材との間隔を維持する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子モジュールは、
(1)シールド部から被覆電線の端部を露出させたシールド電線と、前記被覆電線の端部に接続される端子と、前記被覆電線の端部領域を覆う導電性のインピーダンス調整部材と、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材と、を備える。
上記(1)の構成は、絶縁性のスペーサ部材によって、端子とインピーダンス調整部材との接触(短絡)を防止でき、且つ端子とインピーダンス調整部材との間隔を一定に維持することができるので、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。
【0010】
(2)上記(1)に記載の端子モジュールにおいて、前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材との間で前記被覆電線の端部領域を覆う筒状の部材であることが好ましい。
上記(2)の構成は、筒状のスペーサ部材によって、被覆電線の端部における信号の反射を効果的に抑制することができる。
【0011】
(3)上記(1)または(2)に記載の端子モジュールにおいて、前記スペーサ部材は、前記端子と前記インピーダンス調整部材とによって、前記被覆電線の長さ方向における位置ずれが規制された状態に配置されていることが好ましい。
上記(3)の構成は、端子とインピーダンス調整部材との間にスペーサ部材を挟んで保持することができる。
【0012】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の端子モジュールにおいて、前記端子を収容する絶縁性の端子収容部材をさらに備え、前記端子収容部材は、前記スペーサ部材の動きを規制した状態で、前記スペーサ部材を収容するスペーサ収容部を有していることが好ましい。
上記(4)の構成は、端子収容部材のスペーサ収容部に収容されたスペーサ部材のがた付きを規制することができるので、インピーダンスのばらつきをより効果的に抑制することができる。
【0013】
(5)上記(4)に記載の端子モジュールにおいて、少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を個別に覆うように設けられていることが好ましい。
上記(5)の構成は、例えば、2つの端子から延びる被覆電線のうち、一方の被覆電線が変更された場合に、一方の被覆電線に対応するスペーサ部材のみを交換するだけで良く、他方の被覆電線に対応するスペーサ部材を交換する必要がない。
【0014】
(6)上記(4)に記載の端子モジュールにおいて、少なくとも2つの前記端子が前記端子収容部材に収容され、前記スペーサ部材は、2つの前記端子から延びる前記被覆電線の端部領域の各々を一括して覆うように一体に設けられていることが好ましい。
上記(6)の構成は、スペーサ部材によって、2つの端子から延びる被覆電線の端部間の距離を一定に維持することができるので、クロストークの発生等を防止でき、インピーダンスの整合性を向上させることができる。
【0015】
(7)上記(4)から(6)のいずれかに記載の端子モジュールにおいて、前記端子は、前記被覆電線の端部を保持するバレル部を有し、前記スペーサ部材は、前記被覆電線の端部と前記バレル部との間に、前記被覆電線の径方向に挟まれて固定される固定部を有していることが好ましい。
上記(7)の構成は、被覆電線と端子の各々に対してスペーサ部材の相対的な位置を一定に維持することができるので、インピーダンスのばらつきをより効果的に抑制することができる。
【0016】
(8)上記(7)に記載の端子モジュールにおいて、前記被覆電線は、芯線と、前記芯線の外周を包囲する絶縁被覆とを有し、前記固定部は、前記被覆電線の端部において前記絶縁被覆から突出する前記芯線を覆う筒状をなしていることが好ましい。
上記(8)の構成は、バレル部が固定部を介して芯線を保持することができ、固定部が被覆電線の絶縁被覆の機能を果たすことができる。
【0017】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0018】
<実施形態1>
本開示の実施形態1は、電気自動車やハイブリット自動車等の車両における通信用の端子モジュール10を例示している。本実施形態1に係る端子モジュール10は、
図2および
図3に示すように、シールド電線20、端子30、インピーダンス調整部材40、スペーサ部材50、端子収容部材60および外導体70を備える。端子モジュール10は、図示しないハウジングに収容される。なお、以下の説明において、前後方向については、シールド電線20の長さ方向の先端側を前方とする。上下方向は、
図1-
図6の各図の上下方向を基準とする。これらの方向は、端子モジュール10が図示しない車両等に搭載された状態における方向の基準とは必ずしも一致しない。
【0019】
(シールド電線)
シールド電線20は、
図2に示すように、2本の被覆電線21と、各被覆電線21の外周を一括して包囲するシールド部22と、シールド部22の外周を包囲するシース23と、を有している。シールド部22は、例えば、複数本の金属素線を筒状に編み込んだ編組線である。シールド部22は、銅箔等の金属箔であっても良い。
【0020】
2本の被覆電線21は、例えば、ツイストペア線である。各被覆電線21は、導体である芯線24と、芯線24の外周を包囲する絶縁被覆25と、を有している。芯線24は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料からなる。芯線24は、1本の金属素線であっても良く、あるいは、複数本の金属素線が撚り合わされた撚り線であっても良い。シース23および絶縁被覆25は、合成樹脂製であって、絶縁性および可撓性を有している。シールド電線20の端部(前端部、端末部)においては、皮剥ぎ等の端末処理が施される。具体的には、シールド電線20の端部は、端末処理によってシース23が除去され、各被覆電線21および編組線の各々の端部を露出させている。シールド部22のうち、シース23の前端から延びて露出する部分は、後方に折り返され、シース23の外周面を覆う反転部26を形成する。各被覆電線21の端部は、それぞれ、シールド部22の反転部26から前方に露出する露出部27を形成する。露出部27の端部は、皮剥ぎ等の端末処理によって絶縁被覆25が除去され、芯線24を露出させている。露出部27は、インピーダンス調整部材40によって覆われ、被覆電線21の端部領域を構成する。被覆電線21の端部領域は、スペーサ部材50によっても覆われる。本実施形態1の場合、被覆電線21の端部領域は、露出部27の絶縁被覆25によって構成される。
【0021】
(端子)
端子30は、外導体70の内側に配置される内導体である。端子30は、導電性の金属板材を曲げ加工等して一体に形成されている。
図2に示すように、端子30は、2本の被覆電線21の各々に接続可能に設けられ、1つの端子モジュール10に2つ備わる。端子30は、前部に、図示しない相手端子(相手内導体)に接続される相手接続部31を有し、後部に、被覆電線21の露出部27に接続されるバレル部32,33を有している。
【0022】
図3に示すように、相手接続部31は、内部に、弾性変形可能な上下一対の接続片34を有している。各接続片34は、弾性変形可能であって、相手接続部31の内部に挿入された図示しない相手端子のタブに接続される。
【0023】
バレル部は、ワイヤバレル部32と、ワイヤバレル部32の後方にワイヤバレル部32と並んで配置されるインシュレーションバレル部33と、を有している。ワイヤバレル部32およびインシュレーションバレル部33は、いずれもオープンバレル状をなしている。
【0024】
ワイヤバレル部32は、露出部27の端部で露出する芯線24に巻き付くように圧着され、芯線24に電気的および機械的に接続されている。インシュレーションバレル部33は、露出部27の端部における絶縁被覆25に巻き付くように圧着され、絶縁被覆25に機械的に接続されている。
【0025】
(インピーダンス調整部材)
インピーダンス調整部材40は、導電性の金属板を曲げ加工等して一体に形成されている。
図6に示すように、インピーダンス調整部材40は、各被覆電線21の端部領域である露出部27の絶縁被覆25を覆う左右一対の調整本体部41と、各調整本体部41を連結する連結部42と、を有している。
各調整本体部41は、断面C字の円筒状をなし、
図2に示すオープン状態から絶縁被覆25の外周面に沿うように曲げ加工される。絶縁被覆25の外周は、調整本体部41によって覆われる。連結部42は、各調整本体部41の間に配置され、上方に湾曲した形状をなしている。
【0026】
(スペーサ部材)
スペーサ部材50は、合成樹脂製であって、絶縁性を有している。本実施形態1の場合、スペーサ部材50は、
図5に示すように、2本の被覆電線21の各々に個別に対応するように、2つ設けられている。スペーサ部材50は、端子30とインピーダンス調整部材40との間で被覆電線21の端部領域を覆う筒状または環状をなし、例えば、円筒状または円環状をなしている。スペーサ部材50は、電線挿通孔51を有している。電線挿通孔51は、露出部27の絶縁被覆25の外径に対応する内径を有している。スペーサ部材50は、露出部27の絶縁被覆25に嵌め付けられる。本実施形態1の場合、スペーサ部材50は、絶縁被覆25の外径よりも小さい内径の電線挿通孔51を有し、絶縁被覆25を径方向に圧縮した状態で絶縁被覆25に嵌め付けられている(
図3を参照)。
【0027】
また、スペーサ部材50は、調整本体部41の外径と同一または調整本体部41の外径より小さい外径を有し、端子収容部材60の後述するスペーサ収容部69に対して動きを規制された状態で収容されている(
図4を参照)。スペーサ部材50の前面および後面は、いずれもスペーサ部材50の径方向に沿って形成されている。
図3に示すように、スペーサ部材50がスペーサ収容部69に収容された状態で、スペーサ部材50の前面は、端子30の後端面、本実施形態1の場合はインシュレーションバレル部33の後端面に接触可能に配置される。また、スペーサ部材50がスペーサ収容部69に収容された状態で、スペーサ部材50の後面は、インピーダンス調整部材40の前端面に接触可能に配置される。スペーサ部材50の前後方向の長さ(厚み)は、十分に小さく、例えば、インピーダンス調整部材40を許容範囲で端子30の近くに配置した場合に、インピーダンス調整部材40と端子30との間に自然に形成される間隔に等しい。スペーサ部材50は、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持し、端子30とインピーダンス調整部材40との間を絶縁状態に保つ機能を有している。
【0028】
(端子収容部材)
端子収容部材60は、合成樹脂製の誘電体であって、絶縁性を有している。
図2に示すように、端子収容部材60は、ロア部材61と、ロア部材61に上方から装着されるアッパ部材62と、を有している。ロア部材61は、平板状のロア本体部63と、ロア本体部63の左右両側の端部から立ち上がる一対の枠状のロアロック部64と、を有している。アッパ部材62は、平板状のアッパ本体部65と、アッパ本体部65の左右両側の端部に突設される一対のリブ状のアッパロック部66(
図2は1つのみ図示)と、を有している。
【0029】
アッパ部材62は、
図4に示すように、アッパ本体部65の左右両側の端部から下方に突出する一対の側部67と、アッパ本体部65の左右中央部から下方に突出する仕切部68と、を有している。各側部67および仕切部68は、いずれも板状をなし、板面を左右方向に向けている。アッパ部材62の後部は、仕切部68を挟んだ左右両側に、一対のスペーサ収容部69を有している。各スペーサ部材50は、露出部27の絶縁被覆25に嵌め付けられた状態で、各スペーサ収容部69に挿入されて収容される。
【0030】
各ロアロック部64が各アッパロック部66を係止することにより、ロア部材61およびアッパ部材62が離脱を規制された状態に保持される。各スペーサ収容部69は、スペーサ部材50を収容した状態で、ロア部材61およびアッパ部材62によって区画される。
図4に示すように、スペーサ部材50は、仕切部68と側部67との間に挟まれて左右方向の動きが規制され、アッパ本体部65とロア本体部63との間に挟まれて上下方向の動きが規制される。つまり、スペーサ部材50は、スペーサ収容部69に収容された状態で上下方向および左右方向の動きが規制される。
【0031】
(外導体)
外導体70は、導電性の金属板を曲げ加工等して形成されている。外導体70は、
図1および
図2に示すように、本体部材71と、カバー部材72と、を有している。本体部材71は、端子収容部材60(合体状態にあるロア部材61およびアッパ部材62)の外周を覆う角筒状の筒部73と、筒部73から後方に延びる延出部74と、を有している。筒部73は、図示しない相手外導体に接続可能な複数の弾性接触部75を有している。
図3に示すように、延出部74は、シールド部22の反転部26の下面に接触する。
図1に示すように、カバー部材72は、本体部材71の後部に上方から被せられる。また、カバー部材72は、曲げ加工され、反転部26の外周を覆うとともに、延出部74の外面に密着して係止される(
図3を参照)。延出部74およびカバー部材72がシールド部22に電気的および機械的に接続されることにより、外導体70がグランド回路の一部を構成することができる。各端子30と外導体70との間は、端子収容部材60によって絶縁状態に保たれる。
【0032】
(端子モジュールの作用)
以下、端子モジュール10の製造方法の一例を説明する。まず、各被覆電線21の露出部27が各スペーサ部材50の電線挿通孔51に挿通される。その状態で、各端子30のワイヤバレル部32が各被覆電線21の露出部27の芯線24に圧着され、各端子30のインシュレーションバレル部33が各被覆電線21の露出部27の絶縁被覆25に圧着される。次いで、各スペーサ部材50の前面が各端子30のインシュレーションバレル部33の後端面に当て付けられる。さらに、オープン状態にあるインピーダンス調整部材40の各調整本体部41の前端が各スペーサ部材50の後面に当て付けられ、その状態で各調整本体部41が曲げ加工される。
【0033】
上記により、各調整本体部41が各被覆電線21の露出部27の絶縁被覆25に圧着されるとともに、各調整本体部41の前端が各スペーサ部材50の後面に接触することができる。各スペーサ部材50は、各端子30のインシュレーションバレル部33とインピーダンス調整部材40の各調整本体部41との間に前後方向に挟み込まれることによって、各被覆電線21の露出部27の絶縁被覆25に対して前後方向への位置ずれを規制された状態に配置される(
図3を参照)。各端子30のインシュレーションバレル部33とインピーダンス調整部材40の各調整本体部41との間は、各スペーサ部材50の前後方向の長さ(厚み)に対応した所定の間隔(予め定められた間隔であって、製品間で一定の間隔)に維持される。
【0034】
その後、各端子30がアッパ部材62における仕切部68を挟んだ左右両側の空間に収容されるとともに、各スペーサ部材50が各スペーサ収容部69に収容され、アッパ部材62とロア部とが合体状態に保持される。各スペーサ部材50が各スペーサ収容部69に収容されることにより、前述したように、各スペーサ部材50の動きが規制される(
図4を参照)。
【0035】
以上説明したように、本実施形態1に係る端子モジュール10は、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持する絶縁性のスペーサ部材50を備える。スペーサ部材50は、端子30とインピーダンス調整部材40との接触(短絡)を防止し、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を一定に維持するため、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。スペーサ部材50は、被覆電線21の端部領域(露出部27)を覆う筒状の部材であるため、被覆電線21の端部領域における信号の反射を効果的に抑制することができる。
【0036】
また、スペーサ部材50は、端子30とインピーダンス調整部材40との間に挟まれ、被覆電線21の長さ方向である前後方向に位置ずれを規制した状態で保持される。さらに、スペーサ部材50は、端子収容部材60のスペーサ収容部69に自身の動きを規制した状態で収容される。このため、端子30およびインピーダンス調整部材40の各々に対するスペーサ部材50の位置を決めることができるのに加え、端子収容部材60に対するスペーサ部材50のがた付きを規制することができる。よって、本実施形態1の構成は、端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を、スペーサ部材50を介して、安定して維持することができ、インピーダンスのばらつきをより効果的に抑制することができる。
【0037】
さらに、本実施形態1の場合、スペーサ部材50は、2つの端子30から延びる被覆電線21の各々を個別に覆うように設けられている。このため、例えば、2本の被覆電線21のうち、一方の被覆電線21が変更された場合に、一方の被覆電線21に対応するスペーサ部材50のみを交換するだけで良く、他方の被覆電線21に対応するスペーサ部材50を交換する必要がない。
【0038】
<実施形態2>
本開示の実施形態2に係る端子モジュール10Aは、
図7および
図8に示すように、スペーサ部材50Aと、スペーサ部材50Aを収容するスペーサ収容部69Aとを上記実施形態1のものと異にしている。その他は、上記実施形態1と同様である。以下の本実施形態2の説明において、上記実施形態1と同一または相当する構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0039】
スペーサ部材50Aは、各被覆電線21の端部領域(露出部27)の各々を一括して覆う一体型である。スペーサ部材50Aは、板状であって、前後方向に厚みを有している。具体的には、スペーサ部材50Aは、断面トラック形状をなし、左右方向に沿って延びる直線状の上面および下面と、上下方向に湾曲して延びる左右の側面と、を有している。スペーサ部材50Aの前後方向の厚みは、実施形態1のスペーサ部材50Aと同一であって、端子30とインピーダンス調整部材40とを所定の間隔に維持可能な大きさである。
【0040】
スペーサ部材50Aの前面および後面は、いずれもスペーサ部材50Aの径方向に沿って形成されている。スペーサ部材50Aの前面は、端子30のインシュレーションバレル部33の後端面に接触可能に配置される。スペーサ部材50Aの後面は、インピーダンス調整部材40の前端面に接触可能に配置される。
【0041】
スペーサ部材50Aは、各被覆電線21の本数に対応する複数(本実施形態2の場合は2つ)の電線挿通孔51Aを有している。各電線挿通孔51Aは、スペーサ部材50Aにおいて、左右方向に間隔を置いて並んで貫設されている。各電線挿通孔51Aの内径は、上記実施形態1のスペーサ部材50Aの内径と同一である。
【0042】
端子収容部材60の後部は、
図7に示すように、上記実施形態1の仕切部68に相当する部分を有しない1つのスペーサ収容部69Aを有している。スペーサ部材50Aは、スペーサ収容部69Aに収容され、左右の側部67の間に挟まれて左右方向の動きが規制され、アッパ本体部65とロア本体部63との間に挟まれて上下方向の動きが規制される。つまり、スペーサ部材50Aは、スペーサ収容部69Aに収容された状態で上下方向および左右方向の動きが規制される。
【0043】
本実施形態2によれば、上記実施形態1と同様、絶縁性のスペーサ部材50Aが各端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持するため、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。また、本実施形態2の場合、スペーサ部材50Aが左右方向に隣接する各露出部27の間隔を一定に維持するため、左右方向に隣接する各露出部27のクロストークの発生等を防止でき、インピーダンスの整合性を向上させることができる。
【0044】
<実施形態3>
本開示の実施形態3に係る端子モジュール10Bは、
図9および
図10に示すように、スペーサ部材50Bを上記実施形態1のものと異にしている。また、各被覆電線21の端部領域(露出部27)において、絶縁被覆25から突出する芯線24の突出量が実施形態1のものより長くなっている。その他は、上記実施形態1と同様である。以下の本実施形態3の説明において、上記実施形態1と同一または相当する構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0045】
スペーサ部材50Bは、側面視でシルクハット形状(凸形状)をなし、スペーサ本体部52Bと、スペーサ本体部52Bから前方に突出する固定部53Bと、を有している。スペーサ本体部52Bは、筒状または環状をなし、例えば、円筒状または円環状をなしている。固定部53Bは、同じく筒状または環状をなし、例えば、円筒状または円環状をなしている。固定部53Bは、正面視において、スペーサ本体部52Bより一回り小さく、スペーサ本体部52Bと同心の外周面を有している。
【0046】
スペーサ本体部52Bの前面および後面は、いずれもスペーサ部材50Bの径方向に沿って形成されている。スペーサ本体部52Bの前面は、固定部53Bの外周面に直角に連なっている。固定部53Bの外周面は、前後方向に沿って形成されている。スペーサ本体部52Bの前面は、端子30のインシュレーションバレル部33の後端面に接触可能に配置される。スペーサ本体部52Bの後面は、インピーダンス調整部材40の前端面に接触可能に配置される。固定部53Bの外周面は、端子30のインシュレーションバレル部33に密着状態で接触可能に配置される。
【0047】
スペーサ部材50Bは、内部に、スペーサ本体部52Bから固定部53Bにかけて前後方向に貫通する電線挿通孔51Bを有している。電線挿通孔51Bは、露出部27の端部で露出する芯線24の外径に対応する内径を有している。
【0048】
本実施形態3の場合、スペーサ部材50Bは、実施形態1と同様、各被覆電線21の端部領域(露出部27)を個別に覆うように設けられている。他方、実施形態1と違って、スペーサ部材50Bの電線挿通孔51Bには、露出部27の端部で露出する芯線24が挿通される。そして、スペーサ部材50Bの固定部53Bは、インシュレーションバレル部33によって圧着され、インシュレーションバレル部33と芯線24との間に径方向に圧縮された状態で固定(保持)される。スペーサ本体部52Bの後面は、インピーダンス調整部材40の前端面に接触可能に配置されるとともに、絶縁被覆25の前端面に接触可能に配置される(
図9を参照)。
【0049】
本実施形態3によれば、実施形態1と同様、絶縁性のスペーサ部材50Bが端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持するため、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。また、本実施形態3の場合、スペーサ部材50Bが被覆電線21の端部領域(露出部27)とインシュレーションバレル部33との間に被覆電線21の径方向に挟まれて固定される固定部53Bを有している。このため、本実施形態3の構成は、被覆電線21と端子30の各々に対してスペーサ部材50Bの相対的な位置を一定に維持することができ、インピーダンスのばらつきをより効果的に抑制することができる。特に、固定部53Bは、被覆電線21の端部における絶縁被覆25から突出する芯線24を覆う筒状をなし、被覆電線21の絶縁被覆25の機能を果たすことができる。結果として、圧着状態(クローズ状態)にあるインシュレーションバレル部33の径寸法を抑えることができる。
【0050】
<実施形態4>
本開示の実施形態4に係る端子モジュール10Cは、
図11に示すように、各被覆電線21の端部領域(露出部27)の各々を一括して覆う一体型のスペーサ部材50Cを備える。スペーサ部材50Cは、前後方向に厚みをもった板状のスペーサ本体部52Cを有している。スペーサ本体部52Cは、断面トラック形状をなし、上記実施形態2のスペーサ部材50Aと同様の外形形状を有している。
【0051】
スペーサ部材50Cは、スペーサ本体部52Cから前方に突出する2つの固定部53Cを有している。各固定部53Cは、スペーサ本体部52Cにおいて左右方向に間隔を置いて並んで突出している。各固定部53Cは、上記実施形態3の固定部53Bと同様の形状である。
【0052】
スペーサ部材50Cは、内部に、スペーサ本体部52Cから各固定部53Cにかけて前後方向に貫通する、2つの電線挿通孔51Cを有している。各電線挿通孔51Cは、上記実施形態3の電線挿通孔51Bと同様、露出部27の端部で露出する芯線24の外径に対応する内径を有している。
【0053】
本実施形態4の場合、各被覆電線21の端部(露出部27)で露出する芯線24は各電線挿通孔51Cに挿通される。各被覆電線21の端部における絶縁被覆25の前端面はスペーサ本体部52Cの後面に接触可能に配置される。また、インピーダンス調整部材40の前端面も、スペーサ本体部52Cの後面に接触可能に配置される。各固定部53Cは、各端子30のインシュレーションバレル部33によって圧着され、インシュレーションバレル部33と芯線24との間に径方向に圧縮された状態で固定(保持)される。
【0054】
本実施形態4によれば、実施形態1と同様、絶縁性のスペーサ部材50Cが端子30とインピーダンス調整部材40との間隔を維持するため、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。また、本実施形態4の場合、スペーサ部材50Aが左右方向に隣接する各露出部27の間隔を一定に維持するため、左右方向に隣接する各露出部27のクロストークの発生等を防止でき、インピーダンスの整合性を向上させることができる。さらに、各固定部53Cによって、被覆電線21および端子30の各々に対してスペーサ部材50Cの相対的な位置を一定に維持することができ、インピーダンスのばらつきをより効果的に抑制することができる。特に、各固定部53Cは、被覆電線21の端部における絶縁被覆25から突出する芯線24を覆う筒状をなすため、被覆電線21の絶縁被覆25の機能を果たすことができる。
【0055】
<実施形態5>
本開示の実施形態5に係る端子モジュール10Dは、
図12に示すように、各被覆電線21の端部領域(露出部27)の各々を個別に覆うスペーサ部材50Dと、上記実施形態1のインシュレーションバレル部33に相当する部分を有しない端子30Dと、を備える。
【0056】
端子30Dのバレル部は、ワイヤバレル部32のみで構成されている。端子30Dは、インシュレーションバレル部33に相当する部分を有しない分、上記実施形態1の端子30より前後方向に短くなっている。ワイヤバレル部32の後端面は、端子30Dの後端面になる。
【0057】
スペーサ部材50Dは、筒状または環状をなし、例えば、円筒状または円環状をなしている。スペーサ部材50Dは、上記実施形態1のスペーサ部材50と同様の外形形状を有している。
【0058】
スペーサ部材50Dは、電線挿通孔51Dを有している。電線挿通孔51Dの内径は、露出部27の端部で露出する芯線24の外径に対応している。露出部27で露出する芯線24は電線挿通孔51Dに挿通される。スペーサ部材50Dの前面は、ワイヤバレル部32の後端面に接触可能に配置される。スペーサ部材50Dの後面は、インピーダンス調整部材40の前端面に接触可能に配置される。また、スペーサ部材50Dの後面は、露出部27の絶縁被覆25の前端面に接触可能に配置される。
【0059】
本実施形態5によれば、絶縁性のスペーサ部材50Dが端子30Dのワイヤバレル部32とインピーダンス調整部材40との間に動きを規制された状態で挟まれて保持される。上記実施形態1と同様、端子30Dとインピーダンス調整部材40との間隔が維持されるので、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。また、本実施形態5の場合、端子30Dのバレル部がワイヤバレル部32のみで構成されるので、端子モジュール10Dを前後方向に短くすることができる。
【0060】
<実施形態6>
本開示の実施形態6に係る端子モジュール10Eは、
図13に示すように、各被覆電線21の端部領域(露出部27)の各々を一括して覆う一体型のスペーサ部材50Eと、上記実施形態1のインシュレーションバレル部33に相当する部分を有しない端子30Eと、を備える。
【0061】
端子30Eのバレル部は、ワイヤバレル部32のみで構成されている。ワイヤバレル部32の後端面は、端子30Eの後端面になる。
【0062】
スペーサ部材50Eは、板状をなし、前後方向に厚みを有している。スペーサ部材50Eは、断面トラック形状をなし、上記実施形態2のスペーサ部材50Aと同様の外形形状を有している。スペーサ部材50Eは、2つの電線挿通孔51Eを有している。各電線挿通孔51Eは、スペーサ部材50Eにおいて、左右方向に間隔を置いて並んで貫設されている。各電線挿通孔51Eの内径は、各露出部27の端部で露出する芯線24の外径に対応している。各露出部27の端部で露出する芯線24は、各電線挿通孔51Eに挿通される。
【0063】
スペーサ部材50Eは、各端子30Eのワイヤバレル部32とインピーダンス調整部材40との間に動きを規制された状態で挟まれて保持される。上記実施形態1と同様、絶縁性のスペーサ部材50Eが各端子30Eとインピーダンス調整部材40との間隔を維持するため、インピーダンスのばらつきを抑制することができる。また、本実施形態6の場合、端子30Eのバレル部がワイヤバレル部32のみで構成されるので、端子モジュール10Eを前後方向に短くすることができる。さらに、スペーサ部材50Eが左右方向に隣接する露出部27の間隔を一定に維持するため、左右方向に隣接する露出部27間のクロストークの発生等を防止でき、インピーダンスの整合性を向上させることができる。
【0064】
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1-6はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1-6の場合、スペーサ部材は、被覆電線の端部領域の外周を全周にわたって覆う形状であった。これに対し、他の実施形態によれば、スペーサ部材は、被覆電線の端部領域の外周を一部覆わない部分を有していても良く、例えば、断面C字形に形成されていても良い。
上記実施形態3,4,6の場合、スペーサ部材は、被覆電線の端部で露出する芯線の外周を覆う筒状の固定部を有していた。これに対し、他の実施形態によれば、スペーサ部材は、被覆電線の端部における絶縁被覆の外周を覆う筒状の固定部を有していても良い。
上記実施形態1-6の場合、1つの端子収容部材に対し、2つの端子および2本の被覆電線が収容される構成であった。これに対し、他の実施形態によれば、1つの端子収容部材に対し、1つまたは3つ以上の端子および1本または3本以上の被覆電線が収容される構成であっても良い。
【符号の説明】
【0065】
10,10A,10B,10C,10D,10E…端子モジュール
20…シールド電線
21…被覆電線
22…シールド部
23…シース
24…芯線
25…絶縁被覆
26…反転部
27…露出部
30,30D,30E…端子
31…相手接続部
32…ワイヤバレル部(バレル部)
33…インシュレーションバレル部(バレル部)
34…接続片
40…インピーダンス調整部材
41…調整本体部
42…連結部
50,50A,50B,50C,50D,50E…スペーサ部材
51,51A,51B,51C,51D,51E…電線挿通孔
52B,52C…スペーサ本体部
53B,53C…固定部
60…端子収容部材
61…ロア部材
62…アッパ部材
63…ロア本体部
64…ロアロック部
65…アッパ本体部
66…アッパロック部
67…側部
68…仕切部
69,69A…スペーサ収容部
70…外導体
71…本体部材
72…カバー部材
73…筒部
74…延出部
75…弾性接触部