(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175771
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】行動解析装置
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20241212BHJP
H04L 67/1396 20220101ALI20241212BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04L67/1396
G06F3/01 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093760
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 有紀
(72)【発明者】
【氏名】山岸 泰羽
(72)【発明者】
【氏名】小栗 伸幸
(72)【発明者】
【氏名】五十君 克己
【テーマコード(参考)】
5E555
5K201
【Fターム(参考)】
5E555AA61
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC04
5E555BD06
5E555CA42
5E555FA00
5K201AA05
5K201BC30
5K201BD04
5K201CA04
5K201DC05
5K201EC06
5K201ED04
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】ユーザ間のコミュニケーションに関して、相互の負担を軽減する。
【解決手段】第2画像取得部111は、第1ユーザU-1が写るユーザ画像を取得する。判定部113は、ユーザ画像に基づいて、第1ユーザU-1の行動が、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有、および、第2ユーザU-2と第1ユーザU-1との通話が許可される第1行動、または、ユーザ画像の共有のみが許可される第2行動のいずれかであるか否かを判定する。許可通知部114は、第1行動と判定された場合に、ユーザ画像の共有および通話の許可を通知する第1通知を第2ユーザ端末U-2に送信し、第2行動と判定された場合に、ユーザ画像の共有の許可を通知する第2通知を第2ユーザ端末20-2に送信する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが写る画像を取得する取得部と、
前記画像に基づいて、前記第1ユーザの行動が、前記第1ユーザと異なる第2ユーザへの前記画像の共有、および、前記第2ユーザと前記第1ユーザとの通話が許可される第1行動、または、前記画像の共有のみが許可される第2行動のいずれかであるか否かを判定する判定部と、
前記行動が前記第1行動と判定された場合に、前記画像の共有および前記通話の許可を通知する第1通知を前記第2ユーザが使用する第2ユーザ端末に送信し、前記行動が前記第2行動と判定された場合に、前記画像の共有の許可を通知する第2通知を前記第2ユーザ端末に送信する許可通知部と、を備える、
行動解析装置。
【請求項2】
前記第2ユーザ端末が前記第1通知に対応して送信する、前記画像の共有指示および前記通話の開始指示の少なくともいずれかを受け付けるとともに、前記第2ユーザ端末が前記第2通知に対応して送信する、前記共有指示を受け付ける受付部と、
前記共有指示が受け付けられた場合、前記第2ユーザ端末に前記画像を送信する送信制御部と、
前記開始指示が受け付けられた場合、前記第1ユーザが使用する第1ユーザ端末と前記第2ユーザ端末とを通話可能に接続する通話制御部と、を更に備える、
請求項1記載の行動解析装置。
【請求項3】
前記第2ユーザ端末に対して前記第1通知または前記第2通知が送信された場合に、前記第2ユーザ端末から前記共有指示または前記開始指示の少なくともいずれかを受け付けたか否かを示す第3通知を、前記第1ユーザとも前記第2ユーザとも異なる第3ユーザが使用する第3ユーザ端末に送信する受付通知部を更に備える、
請求項2記載の行動解析装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記第1ユーザの居住空間に設置された撮像装置から前記画像を取得し、
前記画像の取得の可否に変化が生じたことを示す第4通知を、前記第1ユーザとも前記第2ユーザとも異なる第3ユーザが使用する第3ユーザ端末に送信する検出通知部を更に備える、
請求項1記載の行動解析装置。
【請求項5】
前記第1行動は、ゲ-ムのプレイ、動画の視聴、飲食、または、前記第1ユーザの兄弟姉妹との会話の少なくともいずれかである、
請求項1記載の行動解析装置。
【請求項6】
前記第2行動は、勉強、読書、または、楽器演奏の少なくともいずれかである、
請求項1記載の行動解析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動解析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、核家族化が進み、多くの家庭では孫と祖父母が別々に暮らしている。祖父母が孫の成長を見守る手段は、直接会うことを除いて、例えば、孫の親(祖父母から見た娘や息子)が撮影した孫の写真を祖父母と共有する、または、孫と祖父母が電話で会話する、等である場合が多い。
【0003】
例えば、下記特許文献1に開示の情報共有システムは、携帯情報端末装置に音声で入力した情報をテキストデータに変換し、必要に応じてその時に撮影した写真データとの関連付けを生成する。情報共有システムは、インタ-ネット回線を介してサーバ上にそれらのデータを蓄積し、入力者以外の共有すべきメンバーの携帯情報端末へ情報が登録されたことを通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、写真の共有は、写真の選定および写真のアップロード作業等、親に負担がかかるため、滞りがちになる可能性がある。また、電話に関しても、互いの都合を気にして気軽に通話することができない場合がある。
【0006】
本発明の目的は、ユーザ間のコミュニケーションに関して、相互の負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る行動解析装置は、第1ユーザが写る画像を取得する取得部と、前記画像に基づいて、前記第1ユーザの行動が、前記第1ユーザと異なる第2ユーザへの前記画像の共有、および、前記第2ユーザと前記第1ユーザとの通話が許可される第1行動、または、前記画像の共有のみが許可される第2行動のいずれかであるか否かを判定する判定部と、前記行動が前記第1行動と判定された場合に、前記画像の共有および前記通話の許可を通知する第1通知を前記第2ユーザが使用する第2ユーザ端末に送信し、前記行動が前記第2行動と判定された場合に、前記画像の共有の許可を通知する第2通知を前記第2ユーザ端末に送信する許可通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザ間のコミュニケーションに関して、相互の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係るシステム1の構成を示すブロック図である。
【
図2】第1ユーザ端末20-1の構成を示すブロック図である。
【
図3】第2ユーザ端末20-2の構成を示すブロック図である。
【
図4】第3ユーザ端末20-3の構成を示すブロック図である。
【
図6】各機能部間におけるデータのやり取りを模式的に示す図である。
【
図9A】第1通知の他の出力例を示す模式図である。
【
図9B】第1通知の他の出力例を示す模式図である。
【
図11】ユーザ画像へのアクセス履歴の出力例を示す模式図である。
【
図13】サーバ10の処理装置103の動作を示すフローチャートである。
【
図14】サーバ10の処理装置103の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
A.第1実施形態
A-1.システム構成
図1は、実施形態に係るシステム1の構成を示すブロック図である。システム1は、サーバ10と、複数のユーザ端末20(第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3)とを含む。サーバ10は、行動解析装置の一例である。第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3と、サーバ10とは、ネットワークNを介して接続されている。
【0011】
第1ユーザ端末20-1は、第1ユーザU-1によって使用される。第2ユーザ端末20-2は、第2ユーザU-2によって使用される。第3ユーザ端末20-3は、第3ユーザU-3によって使用される。以下、第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3を区別しない場合、単に「ユーザ端末20」と表記する場合がある。
【0012】
本実施形態において、第1ユーザU-1、第2ユーザU-2および第3ユーザU-3は、血縁関係を有する。具体的には、第2ユーザU-2は第3ユーザU-3の親であり、第3ユーザU-3は第1ユーザU-1の親である。言い換えると、第2ユーザU-2は第1ユーザU-1の祖母または祖父であり、第1ユーザU-1は第2ユーザU-2の孫である。第1ユーザU-1は、未成年であり、親である第3ユーザU-3の監督の元で生活する。本実施形態では、第1ユーザU-1が1人であるものとするが、第1ユーザU-1に対応する人物が複数いてもよい。例えば、第3ユーザU-3が複数の子供を持つ場合、第1ユーザU-1に対応する複数の人物は兄弟姉妹同士である。第1ユーザU-1と第3ユーザU-3は同居しているが、第2ユーザU-2は異なる場所で生活しているものとする。また、本実施形態では、第2ユーザU-2が1人であるものとするが、第2ユーザU-2に対応する人物が複数いてもよい。第2ユーザU-2に対応する複数の人物とは、例えば第1ユーザU-1の祖父と祖母等である。
【0013】
第1ユーザU-1は、主に拠点K1において第1ユーザ端末20-1を使用する。拠点K1は、第1ユーザU-1が第3ユーザU-3と暮らす「自宅」であり、第1ユーザU-1の居住空間である。第3ユーザU-3は、第1ユーザU-1と拠点K1で暮らしているが、例えば平日の昼間の時間帯等の勤務時間には拠点K3で過ごすものとする。拠点K3は、第3ユーザU-3の「職場」である。第1ユーザU-1は、平日の昼間は学校または幼稚園等に通い、日課が終了すると拠点K1に戻る。本実施形態では、第1ユーザU-1が拠点K1に帰宅した時点では、第3ユーザU-3は、拠点K3にいるものとする。第2ユーザU-2は、主に拠点K2において第2ユーザ端末20-2を使用する。拠点K2は、第2ユーザU-2の自宅であり、第1ユーザU-1から見た「祖父母宅」である。
【0014】
サーバ10は、第1ユーザU-1と、第2ユーザU-2と、第3ユーザU-3との間のコミュニケーションを補助する。ユーザU間のコミュニケーションとは、例えば、テレビ電話もしくは通常の音声通話による会話のような直接的なコミュニケーションの他、写真もしくは動画の共有のような一方のユーザUが他方のユーザUの様子を知る形でのコミュニケーション、または、一方のユーザUが通常の態様で生活しているかを他方のユーザUが見守る形でのコミュニケーション等が挙げられる。
【0015】
A-2.第1ユーザ端末20-1
図2は、第1ユーザ端末20-1の構成を示すブロック図である。第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3の主な構成は同一のため、同一の符号を付し、説明を援用する。
【0016】
本実施形態において、第1ユーザ端末20-1は、第1ユーザU-1が個人で利用するのではなく、拠点K1(例えば拠点K1のリビング)に設置され、拠点K1に暮らす家族が共有する端末である。第1ユーザ端末20-1は、例えばタブレット端末、パーソナルコンピュータ、または、いわゆる「見守りカメラ」等の専用端末である。なお、第1ユーザ端末20-1は、例えばスマ-トフォン等、第1ユーザU-1が個人で利用する端末であってもよい。また、第1ユーザ端末20-1は、拠点K1以外の場所(例えば第1ユーザU-1が第3ユーザU-3と共にでかけた公園等)で使用されてもよい。
【0017】
第1ユーザ端末20-1は、表示装置201と、入力装置202と、通信装置203と、撮像装置204と、マイク205と、スピーカ206と、記憶装置207と、処理装置208と、これらの装置を相互に接続するバス209とを備える。
【0018】
表示装置201は、外部に対して情報を表示する表示デバイス(例えば、液晶表示パネルまたは有機EL表示パネル等の各種の表示パネル)である。入力装置202は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、スイッチ、ボタンまたはセンサなど)である。入力装置202は、後述するマイク205であってもよい。表示装置201および入力装置202は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0019】
通信装置203は、無線通信または有線通信を用いてサーバ10もしくは他のユーザ端末20と通信する。本実施形態において、通信装置203は、ネットワークNに接続可能なインターフェースを備え、ネットワークNを介してサーバ10の通信装置101(
図5参照)、または、他のユーザ端末20の通信装置203と通信する。
【0020】
マイク205は、第1ユーザU-1の発した音および第1ユーザU-1の周囲で発生する音を収音し、音声データを生成する。スピーカ206は、他の情報処理装置(例えば第2ユーザ端末20-2または第3ユーザ端末20-3)から取得した音声データに基づいて音を発生させる。例えば、第1ユーザU-1は、マイク105およびスピーカ106を用いて、第2ユーザU-2と会話する。
【0021】
撮像装置204は、被写体を撮像した撮像画像を示す撮像データを生成する。本実施形態において、第1ユーザ端末20-1の撮像装置204が撮像する被写体とは、例えば第1ユーザU-1である。また、例えば第3ユーザU-3が拠点K1にいる場合には、第3ユーザU-3が被写体となる場合もある。撮像装置204は、例えば、撮像光学系および撮像素子を有する。撮像光学系は、少なくとも1つの撮像レンズを含む光学系である。例えば、撮像光学系は、プリズム等の各種の光学素子を有してもよいし、ズ-ムレンズまたはフォーカスレンズ等を有してもよい。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary MOS)イメージセンサ等である。
【0022】
記憶装置207は、処理装置208が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置207は、例えば、不揮発性メモリと揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。第1ユーザ端末20-1の記憶装置207は、プログラムPG1を記憶する。プログラムPG1は、第1ユーザ端末20-1を動作させるためのプログラムである。
【0023】
処理装置208は、1または複数のCPU(Central Processing Unit)を含む。1または複数のCPUは、1または複数のプロセッサの一例である。プロセッサおよびCPUの各々は、コンピュータの一例である。
【0024】
第1ユーザ端末20-1の処理装置208は、プログラムPG1を実行することによって、画像制御部211および第1通話制御部212として機能する。画像制御部211および第1通話制御部212の少なくとも一部の機能は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって構成されてもよい。画像制御部211および第1通話制御部212の詳細については後述する。
【0025】
A-3.第2ユーザ端末20-2
図3は、第2ユーザ端末20-2の構成を示すブロック図である。本実施形態において、第2ユーザ端末20-2は、例えば第2ユーザU-2が個人で使用するスマ-トフォン、もしくは、家族で使用する共有のタブレット端末等である。または、第2ユーザ端末20-2は、「見守りカメラ」のような専用端末であってもよい。第2ユーザU-2は、主に自宅(祖父母宅)である拠点K2で第2ユーザ端末20-2を利用する。
【0026】
第2ユーザ端末20-2は、表示装置201と、入力装置202と、通信装置203と、撮像装置204と、マイク205と、スピーカ206と、記憶装置207と、処理装置208と、これらの装置を相互に接続するバス209とを備える。これらの構成は第1ユーザ端末20-1と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0027】
第2ユーザ端末20-2の記憶装置207は、プログラムPG2を記憶する。プログラムPG2は、第2ユーザ端末20-2を動作させるためのプログラムである。第2ユーザ端末20-2の処理装置208は、プログラムPG2を実行することによって、第1通知制御部221、第1画像取得部222、および第2通話制御部223として機能する。第1通知制御部221、第1画像取得部222、および第2通話制御部223の詳細は後述する。
【0028】
A-4.第3ユーザ端末20-3
図4は、第3ユーザ端末20-3の構成を示すブロック図である。本実施形態において、第3ユーザ端末20-3は、例えば第3ユーザU-3が個人で使用するスマ-トフォンである。第3ユーザU-3は、職場である拠点K3にいる時は拠点K3で第3ユーザ端末20-3を利用し、自宅である拠点K1にいる時は拠点K1で第3ユーザ端末20-3を利用する。
【0029】
第3ユーザ端末20-3は、表示装置201と、入力装置202と、通信装置203と、撮像装置204と、マイク205と、スピーカ206と、記憶装置207と、処理装置208と、これらの装置を相互に接続するバス209とを備える。これらの構成は第1ユーザ端末20-1と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0030】
第3ユーザ端末20-3の記憶装置207は、プログラムPG3を記憶する。プログラムPG3は、第3ユーザ端末20-3を動作させるためのプログラムである。第3ユーザ端末20-3の処理装置208は、プログラムPG3を実行することによって、第2通知制御部231および第3通知制御部232として機能する。第2通知制御部231および第3通知制御部232の詳細は後述する。
【0031】
A-5.サーバ10
図5は、サーバ10の構成を示すブロック図である。サーバ10は、通信装置101と、記憶装置102と、処理装置103と、これらの装置を相互に接続するバス109とを備える。
【0032】
通信装置101は、無線通信または有線通信を用いて第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3と通信する。本実施形態において、通信装置101は、ネットワークNに接続可能なインターフェースを備え、ネットワークNを介して第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2および第3ユーザ端末20-3と通信する。
【0033】
記憶装置102は、処理装置103が読み取り可能な記録媒体である。記憶装置102は、例えば、不揮発性メモリと揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリは、例えば、ROM、EPROMおよびEEPROMである。揮発性メモリは、例えば、RAMである。記憶装置102は、プログラムPG4を記憶する。プログラムPG4は、サーバ10を動作させるためのプログラムである。
【0034】
処理装置103は、1または複数のCPUを含む。1または複数のCPUは、1または複数のプロセッサの一例である。プロセッサおよびCPUの各々は、コンピュータの一例である。
【0035】
処理装置103は、プログラムPG4を実行することによって、第2画像取得部111、判定部113、許可通知部114、受付部115、送信制御部117、第3通話制御部118、受付通知部119および検出通知部120として機能する。第2画像取得部111、判定部113、許可通知部114、受付部115、送信制御部117、第3通話制御部118、受付通知部119および検出通知部120の詳細は後述する。
【0036】
A-6.処理装置103および208の詳細
つぎに、サーバ10の処理装置103、および、第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2ならびに第3ユーザ端末20-3の処理装置208が実現する各機能部の詳細について説明する。
【0037】
図6は、各機能部間におけるデータのやり取りを模式的に示す図である。以下、サーバ10の処理装置103が実現する機能部の説明を中心に、第1ユーザ端末20-1、第2ユーザ端末20-2ならびに第3ユーザ端末20-3の処理装置208が実現する機能部についても説明する。
【0038】
第2画像取得部111は、第1ユーザU-1が写る画像(以下「ユーザ画像」という)を取得する。第2画像取得部111は、取得部の一例である。本実施形態において、第2画像取得部111は、第1ユーザ端末20-1からユーザ画像を取得する。上述のように、第1ユーザ端末20-1は、第1ユーザU-1の居住空間である拠点K1に設置されている。よって、第2画像取得部111は、第1ユーザU-1の居住空間に設置された撮像装置204からユーザ画像を取得する。ユーザ画像は動画であってもよいし、静止画であってもよいが、後述する判定部113において第1ユーザU-1の行動を判定するのに際し、ユーザ画像は、動画、または、所定期間毎に継続して撮像される静止画が好ましい。
【0039】
第1ユーザ端末20-1の画像制御部211は、撮像装置204によって撮像された画像をサーバ10に送信する。画像制御部211は、撮像装置204に常時画像を撮像させ、撮像された画像をそのままサーバ10に送信してもよい。この場合、第2画像取得部111は、物体識別処理によって第1ユーザ端末20-1から送信された画像に人が写っているか否かを判断し、更に、顔識別処理によって画像に写る人が第1ユーザU-1かを判断する。
【0040】
また、画像制御部211は、例えば赤外線センサ等を用いて、撮像装置204の撮像可能範囲に人が存在するかを判断し、人が存在する場合に撮像装置204に画像を撮像させ、撮像された画像をサーバ10に送信してもよい。この場合、第2画像取得部111は、顔識別処理によって画像に写る人が第1ユーザU-1かを判断する。
【0041】
また、画像制御部211は、例えば赤外線センサ等を用いて、撮像装置204の撮像可能範囲に人が存在するかを判断し、人が存在する場合に撮像装置204に画像を撮像させるとともに、撮像された画像に顔識別処理を行い、画像に写る人が第1ユーザU-1の場合にサーバ10に画像を送信してもよい。この場合、第2画像取得部111は、第1ユーザ端末20-1から取得した画像をそのままユーザ画像として利用する。
【0042】
第1ユーザ端末20-1の撮像装置204は、例えばパン、チルト、ズ-ムが可能なカメラであってもよい。この場合、画像制御部211は、撮像装置204の撮像可能範囲に人が存在する場合、画像に人が継続して写るように、撮像装置204の撮像方向を変更してもよい。
【0043】
判定部113は、ユーザ画像に基づいて、第1ユーザU-1の行動が、第1ユーザU-1と異なる第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有、および、第2ユーザU-2と第1ユーザU-1との通話が許可される第1行動、または、ユーザ画像の共有のみが許可される第2行動のいずれかであるか否かを判定する。本実施形態では、第1ユーザU-1の行動は、第1行動、第2行動および第3行動に分類される。第1ユーザU-1の行動が、第1行動または第2行動のいずれかでない場合、とは、例えば第1ユーザU-1の行動が第3行動の場合である。
【0044】
判定部113は、例えばAI(Artificial Intelligence)を用いてユーザ画像を解析し、第1ユーザU-1の行動の内容を判定する。判定部113は、例えば第1ユーザU-1が立っているか、座っているか、または、横になっているか(姿勢)、動いているか、または、静止しているか(動きの有無)、手に物を持っているか、または、物を持っている場合は何を持っているか(所持物の有無およびその種類)、話をしているか(発声の有無)等に基づいて、第1ユーザU-1の行動の内容を判定する。
【0045】
図7は、行動の分類の一例を示す表である。上述のように、本実施形態では、第1ユーザU-1の行動は、第1行動、第2行動および第3行動に分類される。ごく大まかな分類として、第1行動は、第1ユーザU-1が「忙しくない」と考えられる行動であり、第2行動および第3行動は、第1ユーザU-1が「忙しい」と考えられる行動である。
【0046】
第1行動は、例えばゲ-ムのプレイ、動画の視聴、飲食、または、第1ユーザU-1の兄弟姉妹との会話の少なくともいずれかである。第1ユーザU-1が第1行動を行っている場合、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有、および、第2ユーザU-2と第1ユーザU-1との通話が許可される。第1ユーザU-1が第1行動を行っている場合、第1ユーザU-1は、忙しくないと考えられるため、第2ユーザU-2との通話が許可される。なお、通話とは、音声のみのやり取り(音声通話)であってもよいし、音声に加えて、撮像装置204でそれぞれ撮像された第1ユーザU-1の画像および第2ユーザU-2の画像をやり取りするテレビ通話であってもよい。また、第1ユーザU-1が第1行動を行っている場合、ユーザ画像が第2ユーザU-2と共有されても特に問題ないため、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有が許可される。第2ユーザU-2は、第1行動を行っている第1ユーザU-1の画像(ユーザ画像)を取得することもできるし、ユーザ端末20を介して第1ユーザU-1に話し掛けることもできる。これら2つの行動が同時に行われてもよい。
【0047】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1がリモートコントロ-ラを手にしてテレビ等のディスプレイに向かっている、またはゲ-ム機本体を手にして座っている、等の場合に、第1ユーザU-1がゲ-ムをプレイしていると判定する。
【0048】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1がテレビ、タブレット端末、またはスマ-トフォンの画面を、所定時間継続して眺めている(操作は行っていない)場合に、動画の視聴を行っていると判定する。なお、動画の視聴とは、例えばネットワークNを介して取得される動画コンテンツの視聴であってもよいし、テレビ放送、DVD(Digital Versatile Disc)または録画データの視聴であってもよい。
【0049】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1が口に食べ物または飲み物を運んでいる場合に、飲食を行っていると判定する。判定部113は、例えばユーザ画像に第1ユーザU-1の兄弟姉妹として登録された人物が写り、当該人物と第1ユーザU-1が話している場合に、第1ユーザU-1が兄弟姉妹と会話していると判定する。
【0050】
第2行動は、勉強、読書、または、楽器演奏の少なくともいずれかである。第1ユーザU-1が第2行動を行っている場合、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有のみが許可される。第2行動を行っている場合、第1ユーザU-1は、忙しいと考えられるため、第2ユーザU-2との会話は許可されない。一方、第2行動を行うユーザ画像が第2ユーザU-2と共有されても特に問題ないため、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有が許可される。第2ユーザU-2は、第2行動を行っている第1ユーザU-1の画像を取得することができる。
【0051】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1が机に向かい、筆記用具を手にしている場合に、第1ユーザU-1が勉強していると判定する。判定部113は、例えば第1ユーザU-1が手に本を持って、本に目を向けている場合に、第1ユーザU-1が読書していると判定する。なお、判定部113は、ユーザ画像に写る本の表紙等に基づいて、当該本が漫画または雑誌であるか否かを判定し、漫画または雑誌の場合には、第1ユーザU-1が第1行動を行っていると判定してもよい。
【0052】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1がピアノ等の楽器に向かい手を動かしている、または、バイオリン等の楽器を手にして手を動かしている場合、第1ユーザU-1が楽器演奏をしていると判定する。なお、楽器演奏以外にも、第1ユーザU-1の習い事または趣味等に取り組んでいる場合に、第2行動として判定されてもよい。例えば、ストレッチ、筋力トレ-ニング、ダンス、素振り、歌唱、または、描画等が、第2行動と判定されてもよい。
【0053】
第3行動は、睡眠、着替え、外出準備、または、第1ユーザU-1の家族以外の人物の来訪の少なくともいずれかである。第3行動は、例えば第1行動および第2行動のいずれにも当てはまらない行動であってもよい。第1ユーザU-1が第3行動を行っている場合、第1ユーザU-1は忙しく、かつ、ユーザ画像の共有も適切でないと考えられる。よって、第2ユーザU-2へのユーザ画像の共有も、第2ユーザU-2との会話も許可されない。
【0054】
判定部113は、例えば第1ユーザU-1が横になってほとんど動かない場合、第1ユーザU-1が寝ていると判定する。判定部113は、例えば第1ユーザU-1が衣服の着脱をしている場合、第1ユーザU-1が着替えていると判定する。判定部113は、例えば第1ユーザU-1が鞄の中身を出し入れしたり、他の部屋との行き来を頻繁にしている場合に、第1ユーザU-1が外出準備をしていると判定する。判定部113は、例えば第1ユーザU-1の家族以外の人物がユーザ画像に写る場合、第1ユーザU-1の家族以外の人物が来訪していると判定する。また、判定部113は、例えば第1ユーザU-1が電話またはゲ-ム機等で他の人物と会話をしている場合に、通話中であるものとして第3行動と判定してもよい。
【0055】
なお、どのような行動を、第1行動、第2行動および第3行動とするかは、例えば第3ユーザU-3が設定できてもよい。
【0056】
また、第3ユーザU-3が拠点K1にいる場合に、ユーザ画像の共有および通話を許可するかを、第3ユーザU-3が設定できてもよい。これは、親(成人)である第3ユーザU-3は、不意に撮像された画像を他者に見られるのを好まない場合があるためである。また、第3ユーザU-3が自宅にいる時に第2ユーザU-2から着信があると、第1ユーザU-1のみならず第3ユーザU-3も通話に出ることになる場合があり、面倒に思う場合があるためである。第3ユーザU-3が拠点K1にいるか否かは、例えば第1ユーザ端末20-1の撮像画像に基づいて判断されてもよいし、第3ユーザU-3が第1ユーザ端末20-1または第3ユーザ端末20-3を介して設定されてもよい。
【0057】
許可通知部114は、第1ユーザU-1の行動が第1行動と判定された場合に、ユーザ画像の共有および通話の許可を通知する第1通知を第2ユーザU-2が使用する第2ユーザ端末20-2に送信する。また、許可通知部114は、第1ユーザU-1の行動が第2行動と判定された場合に、ユーザ画像の共有の許可を通知する第2通知を第2ユーザ端末20-2に送信する。
【0058】
なお、第1ユーザU-1の行動が第3行動と判定された場合は、ユーザ画像の共有、および、第2ユーザU-2と第1ユーザU-1との通話のいずれも許可されない。よって、許可通知部114は、第2ユーザ端末20-2に通知を送信しない。
【0059】
第2ユーザ端末20-2の第1通知制御部221は、第1通知または第2通知を受信した場合、第2ユーザU-2に、受信した通知の内容を提示する。具体的には、第1通知制御部221は、例えば、表示装置201に受信した通知の内容を示すテキスト、アイコンまたはイラスト等を表示する。また、第1通知制御部221は、例えば、スピーカ206から、受信した通知の内容を示す音声、または、第2ユーザU-2に表示装置201を見るように促す報知音を出力する。第1通知制御部221は、第1通知または第2通知を受信したら即座に第2ユーザU-2に通知を出力してもよいし、第2ユーザU-2が所定のアプリケ-ション(第1ユーザU-1とのコミュニケーション用のアプリケ-ション)を起動させた場合に、その時点において有効な通知を出力してもよい。
【0060】
図8Aは、第1通知の出力例を示す模式図である。
図8Aの例では、第1ユーザU-1の名前が「K(Kくん)」であるものとする。第1通知制御部221は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に、新しい画像(新たに共有が許可されたユーザ画像)がある旨を示すメッセージM1と、第1ユーザU-1(Kくん)との通話が可能である旨を示すメッセージM2とを表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、ユーザ画像へのアクセスを指示する第1指示ボタンB1と、第1ユーザU-1との通話を指示する第2指示ボタンB2とを表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、第1通知を終了し、表示を元に戻す第3指示ボタンB3を表示する。表示を元に戻す、とは、例えば第2ユーザU-2が第2ユーザ端末20-2の使用中であった場合には、通知が行われる直前の画面に戻すことに対応し、第2ユーザ端末20-2の使用中でなかった場合には、ホ-ム画面またはロック画面等に戻すことに対応する。
【0061】
第2ユーザU-2は、ユーザ画像を見たい場合には、第1指示ボタンB1をタッチする。第1指示ボタンB1がタッチされると、第2ユーザ端末20-2の第1画像取得部222は、サーバ10に画像の共有指示を送信する。また、第2ユーザU-2は、第1ユーザU-1と通話したい場合には、第2指示ボタンB2をタッチする。第2指示ボタンB2がタッチされると、第2ユーザ端末20-2の第2通話制御部223は、サーバ10に通話の開始要求を送信する。また、第2ユーザU-2は、ユーザ画像の共有および第1ユーザU-1との通話のいずれも不要の場合には、第3指示ボタンB3をタッチする。第3指示ボタンB3がタッチされると、表示装置201の表示が元に戻される。
【0062】
図8Bは、第2通知の出力例を示す模式図である。第1通知制御部221は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に、新しい画像がある旨を示すメッセージM1を表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、ユーザ画像へのアクセスを指示する第1指示ボタンB1を表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、第2通知を終了し、表示を元に戻す第3指示ボタンB3を表示する。
【0063】
第2ユーザU-2は、ユーザ画像を見たい場合には、第1指示ボタンB1をタッチする。第1指示ボタンB1がタッチされると、第2ユーザ端末20-2の第1画像取得部222は、サーバ10に画像の共有指示を送信する。また、第2ユーザU-2は、ユーザ画像の共有が不要の場合には、第3指示ボタンB3をタッチする。第3指示ボタンB3がタッチされると、表示装置201の表示が元に戻される。
【0064】
図9Aは、第1通知の他の出力例を示す模式図である。第1通知制御部221は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に、Kくんの顔画像P1を表示する。第1通知制御部221は、新しいユーザ画像がある旨を示すメッセージM1を表示する。また、第1通知制御部221は、顔画像P1の近傍に、第1ユーザU-1の状態を示すアイコンP2を表示する。第1通知においては、第1ユーザU-1は通話可能のため、第1通知制御部221は、アイコンP2を例えば緑色で表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、ユーザ画像へのアクセスを指示する第1指示ボタンB1と、第1ユーザU-1との通話を指示する第2指示ボタンB2と、表示を元に戻す第3指示ボタンB3を表示する。
【0065】
図9Bは、第2通知の他の出力例を示す模式図である。第1通知制御部221は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に、新しい画像がある旨を示すメッセージM1を表示する。また、第1通知制御部221は、表示装置201に、ユーザ画像へのアクセスを指示する第1指示ボタンB1を表示する。また、第2通知においては、第1ユーザU-1が通話不可のため、第1通知制御部221は、アイコンP2を例えば赤色で表示する。また、第1通知制御部221は、第2指示ボタンB2をグレ-アウトさせて、第2指示ボタンB2を操作できないようにする。
【0066】
なお、
図9Aおよび
図9Bのような表示態様において、第1通知も第2通知もなされていない場合、第1通知制御部221は、
図9Bの表示からメッセージM1を除いた画面を表示させる。
【0067】
受付部115は、第2ユーザ端末20-2が第1通知に対応して送信する、ユーザ画像の共有指示および音声通話の開始指示の少なくともいずれかを受け付けるとともに、第2ユーザU-2が第2通知に対応して送信するユーザ画像の共有指示を受け付ける。
【0068】
送信制御部117は、ユーザ画像の共有指示が受け付けられた場合、第2ユーザ端末20-2にユーザ画像を送信する。なお、第2ユーザ端末20-2に送信されるユーザ画像は、第2ユーザ端末20-2での表示に耐えられる程度にファイルサイズが縮小されていてもよい。また、第2ユーザU-2は、第2ユーザ端末20-2に送信されるユーザ画像について、例えば撮影された時間帯または日付毎に選択できてもよい。
【0069】
第2ユーザ端末20-2の第1画像取得部222は、送信制御部117から送信されたユーザ画像を取得する。第1画像取得部222は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に、ユーザ画像を表示する。第2ユーザU-2は、第2ユーザ端末20-2の表示装置201に表示されたユーザ画像を閲覧できる。
【0070】
第3通話制御部118は、通話の開始指示が受け付けられた場合、第1ユーザ端末20-1と第2ユーザ端末20-2とを通話可能に接続する。第3通話制御部118は、例えば第1ユーザ端末20-1に対して通話要求を送信する。第1ユーザ端末20-1の第1通話制御部212は、通話要求を受信すると、第1ユーザ端末20-1の表示装置201に第2ユーザU-2から通話の着信中である旨を示すテキスト、アイコンまたはイラスト等を表示する。また、第1通話制御部212は、例えば、スピーカ206から、第2ユーザU-2から通話の着信中である旨を示す音声、または、第1ユーザU-1に表示装置201を見るように促す報知音を出力する。
【0071】
また、第1通話制御部212は、第1ユーザ端末20-1の表示装置201に通話を開始するための操作ボタン等を表示する。なお、通話を開始するための物理的な操作機構(スイッチ等)が第1ユーザ端末20-1の筐体に設けられていてもよい。第1ユーザU-1が操作ボタンを押下する等によって着信に反応すると、第1ユーザ端末20-1の第1通話制御部212と、第2ユーザ端末20-2の第2通話制御部223との間で音声(テレビ通話の場合には、音声に加えて第1ユーザU-1または第2ユーザU-2を写した画像)が送受信され、第1ユーザU-1と第2ユーザU-2との間で通話が行われる。
【0072】
受付通知部119は、第2ユーザ端末20-2に対して第1通知または第2通知が行われた場合に、第2ユーザ端末20-2からユーザ画像の共有指示または通話の開始指示の少なくともいずれかを受け付けたか否かを示す第3通知を、第1ユーザU-1とも第2ユーザU-2とも異なる第3ユーザU-3が使用する第3ユーザ端末20-3に送信する。言い換えると、受付通知部119は、第1通知または第2通知が行われた場合に、第2ユーザU-2から反応があったか否かを示す第3通知を第3ユーザU-3に送信する。
【0073】
第3ユーザ端末20-3の第2通知制御部231は、受付通知部119から第3通知を受信すると、第3ユーザ端末20-3の表示装置201に第3通知の内容を示すテキスト、アイコンまたはイラスト等を表示する。また、第2通知制御部231は、例えば、スピーカ206から、第3通知の内容を示す音声、または、第3ユーザU-3に表示装置201を見るように促す報知音を出力する。
【0074】
図10は、第3通知の出力例を示す模式図である。
図10の例では、第2ユーザU-2の名前が「N(Nさん)」であるものとする。第2通知制御部231は、第3ユーザ端末20-3の表示装置201に、第2ユーザU-2(Nさん)に新しいユーザ画像を共有した旨を示すメッセージM3と、共有したユーザ画像に第2ユーザU-2がアクセスした旨を示すメッセージM4とを表示する。メッセージM3には第2ユーザU-2にユーザ画像を共有した日時(第1通知または第2通知が第2ユーザ端末20-2に通知された日時)が、メッセージM4には第2ユーザU-2がユーザ画像にアクセスした日時が含まれる。
【0075】
また、第2通知制御部231は、表示装置201に、第2ユーザU-2のユーザ画像へのアクセス履歴を確認する第4指示ボタンB4と、第2ユーザU-2との通話を指示する第5指示ボタンB5とを表示する。また、第2通知制御部231は、表示装置201に、第3通知を終了し、表示を元に戻す第3指示ボタンB3を表示する。
【0076】
図11は、ユーザ画像へのアクセス履歴の出力例を示す模式図である。第3ユーザU-3が第4指示ボタンB4を押下すると、
図11に例示するアクセス履歴が表示される。アクセス履歴には、アルバム名F1、配信日時F2およびアクセス日時F3が含まれる。アルバムとは、所定期間内に撮影された複数のユーザ画像によって構成されるグル-プである。アルバム名は、アルバムの内容を端的に示す語句であり、例えば第3ユーザU-3が決定する。この場合、ユーザ画像が撮像された直後は、アルバムにアルバム名が付けられておらず「無題」となる。サーバ10がユーザ画像の内容を解析し、自動的にアルバム名を付与してもよい。
【0077】
配信日時F2は、第2ユーザU-2にユーザ画像を共有した日時(第1通知または第2通知が第2ユーザ端末20-2に通知された日時)を示す。アクセス日時F3は、第2ユーザU-2がユーザ画像にアクセスした日時を示す。アルバム名「誕生会」のように、アクセス日時F3がブランクの場合、第2ユーザU-2は、当該アルバムのユーザ画像にアクセスしていないことを示す。
【0078】
受付通知部119による通知を行うのは、第2ユーザU-2がいつも通りに生活できているかを、第3ユーザU-3が確認できるようにするためである。例えば第2ユーザU-2が一人暮らししている場合、体調が悪くなったり、怪我をしたりしても、助けを呼べない場合がある。また、第2ユーザU-2が高齢の場合、複数人で暮らしている場合でも、若い世代と比較して困りごとが生じる可能性が高い。第2ユーザU-2は第3ユーザU-3の親に当たるため、第3ユーザU-3は第2ユーザU-2が元気に暮らしているかを気にかけている。例えば、毎週決まった時間に電話する等により、第2ユーザU-2が元気かを確かめることもできるが、互いの都合が合わない場合があったり、忙しい毎日の中で電話をするのを忘れてしまう場合もある。
【0079】
受付通知部119によって第1通知または第2通知に対する反応の有無を通知することにより、第3ユーザU-3は、第2ユーザU-2の様子を緩やかに見守ることができる。例えば、第1通知または第2通知に対して、所定期間を超えて(例えば、当該通知が行われた日のうち、等)反応がない場合、第2ユーザU-2が通常とは異なる状態となっている可能性がある。この場合、第3ユーザU-3は、
図10の第5指示ボタンB5を押下して第2ユーザU-2に電話する(または他のメッセージアプリケ-ション等を用いて連絡する)ことにより、第2ユーザU-2に変わりがないかを確認することができる。
【0080】
検出通知部120は、ユーザ画像の取得の可否に変化が生じたことを示す第4通知を、第1ユーザU-1とも第2ユーザU-2とも異なる第3ユーザU-3が使用する第3ユーザ端末20-3に送信する。ユーザ画像の取得の可否とは、第2画像取得部111により第1ユーザU-1が写る画像が取得できるか否か、と言い換えることができる。例えば、第1ユーザU-1が自宅にいない場合、または、自宅にはいるが第1ユーザ端末20-1が設置されたリビング以外の部屋にいる場合、ユーザ画像は取得できない。ユーザ画像の取得の可否に変化が生じる場合とは、例えば第1ユーザU-1が学校等から帰宅した場合(ユーザ画像が取得不可から取得可に変化した場合)、または、第1ユーザU-1が習い事等にでかけた場合(ユーザ画像が取得可から取得不可に変化した場合)等が想定される。なお、例えば第1ユーザU-1がトイレに行った場合等、ごく一時的な変化が起こる毎に第4通知が通知されるのを避けるため、ユーザ画像の取得の可否が生じ、その状態が所定期間(例えば5分程度)継続した場合に、第4通知を通知してもよい。
【0081】
第3ユーザ端末20-3の第3通知制御部232は、検出通知部120から第4通知を受信すると、第3ユーザ端末20-3の表示装置201に第4通知の内容を示すテキスト、アイコンまたはイラスト等を表示する。また、第2通知制御部231は、例えば、スピーカ206から、第4通知の内容を示す音声、または、第3ユーザU-3に表示装置201を見るように促す報知音を出力する。
【0082】
図12は、第4通知の出力例を示す模式図である。第3通知制御部232は、第3ユーザ端末20-3の表示装置201に、第1ユーザU-1(Kくん)のユーザ画像が取得可能となった旨(Kくんが帰宅した旨)を示すメッセージM5を表示する。メッセージM5にはユーザ画像が取得可能になった日時が含まれる。また、第3通知制御部232は、表示装置201に、第1ユーザU-1の現在のユーザ画像(第1ユーザ端末20-1の撮像装置204が撮像するリアルタイム画像)へのアクセスを指示する第6指示ボタンB6と、第1ユーザU-1との通話の開始を指示する第7指示ボタンB7と、表示を元に戻す第3指示ボタンB3とを表示する。第3ユーザU-3が第6指示ボタンB6を押下すると、最新のユーザ画像が表示装置201に表示される。第3ユーザU-3が第7指示ボタンB7を押下すると、第3ユーザ端末20-3と第1ユーザ端末20-1との間で通話が開始される。
【0083】
第4通知を通知することによって、第3ユーザU-3は、職場である拠点K3にいながら、第1ユーザU-1の状況(無事帰宅したか、または、時間通りに習い事にでかけたか、等)を把握することができる。また、第3ユーザU-3は、必要に応じてユーザ画像を確認したり、第1ユーザU-1と通話することができ、第1ユーザU-1に対する見守りを容易にすることができる。
【0084】
A-7.処理装置103の動作
図13および
図14は、サーバ10の処理装置103の動作を示すフローチャートである。処理装置103は第2画像取得部111として機能し、第1ユーザ端末20-1から画像を取得する(ステップS100)。処理装置103は第2画像取得部111として機能し、ステップS101で取得した画像における第1ユーザU-1の有無(第1ユーザU-1が写っているか否か)が変化したか否かを判断する(ステップS101)。第1ユーザU-1の有無に変化があった場合(ステップS101:YES)、処理装置103は検出通知部120として機能し、第3ユーザ端末20-3に第4通知を送信する(ステップS103)。第3ユーザU-3は、第3ユーザ端末20-3に出力される第4通知を確認し、第1ユーザU-1の帰宅等を確認する。第1ユーザU-1の有無に変化がない場合、処理装置103は、処理をステップS103に進める。
【0085】
処理装置103は第2画像取得部111として機能し、ステップS101で取得した画像に第1ユーザU-1が写っているか、すなわち、ステップS101で取得した画像がユーザ画像か否かを判断する(ステップS103)。画像に第1ユーザU-1が写っていない場合(ステップS103:NO)、処理装置103は、ステップS100に戻り、画像の取得を継続する。
【0086】
画像に第1ユーザU-1が写っている場合(ステップS102:YES)、処理装置103は判定部113として機能し、第1ユーザU-1の行動が、第1行動、第2行動または第3行動のいずれであるかを判定する(ステップS104)。第1ユーザU-1の行動が第1行動の場合(ステップS105:YES)、処理装置103は許可通知部114として機能し、ユーザ画像の共有および第1ユーザU-1との通話を許可する第1通知を第2ユーザ端末20-2に送信する(ステップS106)。第1ユーザU-1の行動が第2行動の場合(ステップS105:NOかつステップS107:YES)、処理装置103は許可通知部114として機能し、ユーザ画像の共有を許可する第2通知を第2ユーザ端末20-2に送信する(ステップS108)。第1ユーザU-1の行動が第3行動の場合(ステップS105:NOかつステップS107:NO)、処理装置103は通知を行わず、処理をステップS100に戻す。
【0087】
つづいて、処理装置103は受付部115として機能し、第2ユーザ端末20-2からの指示を受け付ける。ユーザ画像の共有指示を受け付けた場合(ステップS109:YES)、処理装置103は送信制御部117として機能し、第2ユーザ端末20-2にユーザ画像を送信し(ステップS110)、その後処理をステップS113に進める。また、通話の開始指示を受け付けた場合(ステップS109:NOかつステップS111:YES)、処理装置103は第3通話制御部118として機能し、第1ユーザ端末20-1と第2ユーザ端末20-2とを通話可能に接続し(ステップS112)、その後処理をステップS113に進める。
【0088】
ステップS110で第2ユーザ端末20-2にユーザ画像を送信した場合、ステップS112で第1ユーザ端末20-1と第2ユーザ端末20-2とを通話可能に接続した場合、または、ユーザ画像の共有指示も通話の開始指示も受け付けなかった場合(ステップS109:NOかつステップS111:NO)、処理装置103は受付通知部119として機能し、第2ユーザ端末20-2からの指示の受け付け状況を示す第3通知を第3ユーザ端末20-3に送信する(ステップS113)。その後、処理装置103は、処理をステップS100に戻す。
【0089】
A-8.実施形態のまとめ
以上説明したように、実施形態にかかるサーバ10は、ユーザ画像に基づいて、第1ユーザU-1の行動が第1行動または第2行動のいずれかであるか否かを判断する。そして、サーバ10は、第1ユーザU-1の行動が第1行動の場合にはユーザ画像の共有および通話の許可を通知する第1通知を、第2行動の場合にはユーザ画像の共有の許可を通知する第2通知を、第2ユーザ端末20-2に送信する。よって、第1ユーザU-1が写る画像を自動的に共有することができ、第3ユーザU-3がユーザ画像を第2ユーザ端末20-2に送信、または写真共有サーバにアップロードするのと比較して、手間を削減することができる。また、第2ユーザU-2は、第1ユーザU-1と通話したい場合には第1通知を受けたタイミングで通話をすればよく、第1ユーザU-1の都合を事前に尋ねる必要等がなくなり、利便性が向上する。
【0090】
また、サーバ10は、第2ユーザ端末20-2から、ユーザ画像の共有指示を受け付けた場合に、第2ユーザ端末20-2にユーザ画像を送信するとともに、通話の開始指示を受け付けた場合には、第1ユーザ端末20-1と第2ユーザ端末20-2とを通話可能に接続する。よって、第2ユーザU-2は、ユーザ画像の取得、および、第1ユーザU-1との通話をワンアクションで実施することができ、利便性が向上する。
【0091】
また、サーバ10は、第2ユーザ端末20-2に対して第1通知または第2通知が送信された場合に、第2ユーザ端末20-2からユーザ画像の共有指示または通知の開始指示の少なくともいずれかを受け付けたか否かを示す第3通知を、第3ユーザ端末20-3に送信する。よって、第3ユーザU-3は、第1通知または第2通知に対して、第2ユーザU-2からリアクションがあったか否かを知ることができる。例えば、第2ユーザU-2からのリアクションが所定期間認められない場合、第3ユーザU-3は第2ユーザU-2に連絡することで安否確認を行うことができる。
【0092】
また、サーバ10は、ユーザ画像の取得の可否に変化が生じたことを示す第4通知を、第3ユーザ端末20-3に送信する。よって、第3ユーザU-3は、第1ユーザU-1が自宅に帰宅したか、または、習い事に時間通りに出発したか、を確認することができ、利便性が向上する。
【0093】
B:変形例
上述の実施形態における変形の態様を以下に示す。以下の変形の態様から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲において適宜に併合してもよい。
【0094】
B1:第1変形例
上述した実施形態では、第1ユーザU-1の行動に基づいて、第2ユーザU-2に対する、第1ユーザU-1を写した画像の共有の可否、および、第1ユーザU-1との通話の可否が判断された。これに加えて、例えば、第2ユーザU-2の行動に基づいて、第1ユーザU-1に対する、第2ユーザU-2を写した画像の共有の可否、および、第2ユーザU-2との通話の可否が判断されてもよい。すなわち、第1ユーザU-1から第2ユーザU-2に話しかけたり、第2ユーザU-2のユーザ画像を取得できたりしてもよい。
【0095】
この場合、サーバ10の機能部は、上述した実施形態の処理に加えて、以下の処理を行う。第2画像取得部111は、第2ユーザU-2が写るユーザ画像を取得する。判定部113は、ユーザ画像に基づいて、第2ユーザU-2の行動が、第1行動または第2行動のいずれかであるか否かを判定する。許可通知部114は、行動が第1行動と判定された場合に第1通知を第1ユーザ端末20-1に送信し、行動が第2行動と判定された場合に第2通知を第1ユーザ端末20-1に送信する。
【0096】
なお、孫である第1ユーザU-1は、祖父母である第2ユーザU-2の画像には興味がない場合がある。また、祖父母である第2ユーザU-2は、不意に撮像された画像を他者に見られるのを好まない場合がある。よって、第2ユーザU-2については、画像の共有は行わず、第1行動を行っている場合に「通話可能」な旨のみが第1ユーザU-1に通知されてもよい。
【0097】
また、更に第3ユーザU-3についても同様に、現在の行動に基づいて、通話の可否または画像の共有の可否が、第1ユーザU-1または第2ユーザU-2の少なくともいずれかに通知されてもよい。
【0098】
第1変形例によれば、離れて暮らすユーザ間のコミュニケーションがより活発になり、互いの見守りを少ない負担で実現することができる。
【0099】
B2:第2変形例
上述した実施形態では、サーバ10で第1ユーザU-1の行動を判定した。これに限らず、例えば第1ユーザ端末20-1で第1ユーザU-1の状態を推定してもよい。この場合、第1ユーザ端末20-1の処理装置208は、判定部113として機能するとともに、第1ユーザU-1の行動が第1行動、第2行動および第3行動のいずれであるかを示す情報を、サーバ10に送信する送信制御部として機能する。これにより、サーバ10の処理負荷が軽減される。
【0100】
または、例えば行動の判定のみならず、例えば第1通知~第4通知の送信等、実施形態においてサーバ10で行われた処理が、第1ユーザ端末20-1で行われてもよい。この場合、第1ユーザ端末20-1の処理装置208は、第2画像取得部111、判定部113、許可通知部114、受付部115、送信制御部117、第3通話制御部118、受付通知部119および検出通知部120として機能する。これにより、サーバ10が不要となり、システム1の構成が簡素化される。
【0101】
B3:第3変形例
上述した実施形態では、第1ユーザU-1~第3ユーザU-3は血縁関係があるものとした。第1ユーザU-1~第3ユーザU-3の関係性はこれに限らず、相互の行動および画像を共有することに同意している人同士のグル-プであれば、どのようなグル-プであってもよい。例えば、友人同士または職場の同僚同士等が、第1ユーザU-1~第3ユーザU-3であってもよい。
【0102】
C:その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置102および207としてROM及びRAM等が例示されたが、記憶装置102および207は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カ-ド、スティック、キ-ドライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピ-(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体であってもよい。
【0103】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号等は、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップ等は、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0104】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テ-ブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0105】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0106】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素が提示されており、提示された特定の順序に限定されない。
【0107】
(6)
図2から
図5に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線等を用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0108】
(7)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファ-ムウェア、ミドルウェア、マイクロコ-ド、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コ-ド、コ-ドセグメント、プログラムコ-ド、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュ-ル、アプリケ-ション、ソフトウェアアプリケ-ション、ソフトウェアパッケ-ジ、ル-チン、サブル-チン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0109】
また、ソフトウェア、命令、情報等は、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケ-ブル、光ファイバケ-ブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)等)及び無線技術(赤外線、マイクロ波等)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0110】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0111】
(9)本開示において説明した情報、パラメ-タ等は、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0112】
(10)上述した実施形態において、携帯機器には、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0113】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は、「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケ-ブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギ-等を用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0114】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0115】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テ-ブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」等で読み替えられてもよい。
【0116】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0117】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0118】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBが夫々Cと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0119】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
から選択された複数の態様を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1…システム、10…サーバ、20-1…第1ユーザ端末、20-2…第2ユーザ端末、20-3…第3ユーザ端末、111…第2画像取得部、113…判定部、114…許可通知部、115…受付部、117…送信制御部、118…第3通話制御部、119…受付通知部、120…検出通知部、211…画像制御部、212…第1通話制御部、221…第1通知制御部、222…第1画像取得部、223…第2通話制御部、231…第2通知制御部、232…第3通知制御部、N…ネットワーク、U-1…第1ユーザ、U-2…第2ユーザ、U-3…第3ユーザ。