(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175812
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】情報端末、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20241212BHJP
A61B 5/1171 20160101ALI20241212BHJP
【FI】
A61B5/00 D
A61B5/1171 200
A61B5/00 102C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093843
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】503246015
【氏名又は名称】オムロンヘルスケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】福田 泰士
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 哲三
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C038VA07
4C038VB03
4C038VC05
4C117XA01
4C117XB06
4C117XB07
4C117XB11
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE23
4C117XE37
4C117XE38
4C117XE54
4C117XF21
4C117XH12
4C117XQ03
4C117XR04
(57)【要約】
【課題】被測定者の測定データを簡単かつ正確に対応付けて管理することが可能な情報端末、制御方法、及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る情報端末5は、第2無線通信部54と、データ記憶部56と、撮像モジュール57と、コントローラ58と、を備える。第2無線通信部54は生体情報の測定装置1と通信可能である。データ記憶部56は測定装置1により得られた測定データを記憶可能である。撮像モジュール57は撮像可能である。コントローラ58は、測定装置1による測定時に撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、被測定者と測定装置1から受信した測定データと、を対応付けてデータ記憶部56に記憶させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、
前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、
撮像が可能な撮像部と、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、
を備える情報端末。
【請求項2】
請求項1に記載の情報端末であって、
前記通信部は、前記測定装置と近距離無線通信を行う、
情報端末。
【請求項3】
請求項1に記載の情報端末であって、
前記制御部は、前記画像に基づいて、前記情報端末に登録された複数のユーザの中から前記被測定者を特定する、
情報端末。
【請求項4】
請求項1に記載の情報端末であって、
前記制御部は、前記測定装置による測定中に前記撮像により得られた画像に基づいて前記被測定者を特定する、
情報端末。
【請求項5】
請求項4に記載の情報端末であって、
前記測定装置による測定中にコンテンツ画像を表示する表示部を備える、
情報端末。
【請求項6】
請求項1に記載の情報端末であって、
前記制御部は、ユーザからの撮像操作なしに、前記測定装置による測定時に前記撮像部に前記撮像を実行させる、
情報端末。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報端末であって、
画像を表示可能な表示部を備え、
前記撮像部は、前記表示部の観察者を撮像可能に設けられている、
情報端末。
【請求項8】
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、撮像が可能な撮像部と、を備える情報端末の制御方法であって、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、
前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる、
制御方法。
【請求項9】
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、撮像が可能な撮像部と、を備える情報端末の制御プログラムであって、
前記情報端末のプロセッサに、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、
前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる、
処理を実行させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被測定者に関するデータを測定装置で測定し、測定したデータを被測定者に対応付けて記憶する装置が知られている。例えば、特許文献1には、測定装置に備えられたカメラで被測定者を撮影し、撮影した画像に基づいて被測定者を特定し、特定した被測定者とその被測定者の測定データとを対応付けた被測定者情報を通信端末に送信し、通信端末に被測定者情報を記憶する生体情報処理装置が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、撮影装置と測定装置から構成される測定ユニットと、ユーザ端末と、を有し、測定装置によってユーザの身体データを測定し、撮影装置によってユーザ画像を撮影し、ユーザ端末によりユーザの身体データ及びユーザ画像を撮像装置から受信する管理システムが記載されている。
【0004】
また、特許文献3には、生体測定機器に関する情報を取得する機器情報取得部と、機器情報取得部が取得した生体測定機器に関する情報に基づいてユーザを特定するユーザ特定部と、機器情報取得部が取得した情報をユーザ特定部が特定したユーザに対応付けるデータ処理部と、を備える情報処理装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献4には、把持手段が所定の対象により把持された場合に、所定の対象の身体機能に関する身体情報を取得部が取得し、所定の対象の画像を撮像部が取得し、取得した画像に基づいて所定の対象を識別部が認識し、所定の対象と身体情報とを紐付けて記憶するロボットが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-94334号公報
【特許文献2】特開2019-76659号公報
【特許文献3】特開2015-219726号公報
【特許文献4】特開2019-217081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように被測定者の測定データをその被測定者に対応付けて管理することに関しては特許文献1から特許文献4に示すように各種提案されている。しかし、その対応付けの仕方についてはユーザにとってさらに利便性の向上が望まれる。
【0008】
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、測定データと被測定者とを簡単且つ正確に対応付けることが可能な情報端末、制御方法、及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用する。
【0010】
(1)
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、
前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、
撮像が可能な撮像部と、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、
を備える情報端末。
【0011】
(1)によれば、測定装置の測定時において撮像された画像に基づき被測定者が特定されるので、測定装置から受信した測定データを簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。
【0012】
(2)
(1)に記載の情報端末であって、
前記通信部は、前記測定装置と近距離無線通信を行う、
情報端末。
【0013】
(2)のように、測定装置から生体情報の測定データを受信するには近距離無線通信が適している。
【0014】
(3)
(1)又は(2)に記載の情報端末であって、
前記制御部は、前記画像に基づいて、前記情報端末に登録された複数のユーザの中から前記被測定者を特定する、
情報端末。
【0015】
(3)によれば、撮像画像に基づいて、予め登録されたユーザの中から被測定者が特定されるので、測定データと被測定者との対応付けの操作をユーザが行う必要がなく、簡単且つ確実に対応付けできる。
【0016】
(4)
(1)から(3)のいずれかに記載の情報端末であって、
前記制御部は、前記測定装置による測定中に前記撮像により得られた画像に基づいて前記被測定者を特定する、
情報端末。
【0017】
(4)によれば、測定装置の測定中における撮像画像に基づいて被測定者が特定されるので、測定装置から受信した測定データを簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。
【0018】
(5)
(4)に記載の情報端末であって、
前記測定装置による測定中にコンテンツ画像を表示する表示部を備える、
情報端末。
【0019】
(5)によれば、コンテンツ画像が表示される表示部に被測定者の視線を向かせることが可能であり、被測定者の画像を適切に撮像することができる。
【0020】
(6)
(1)から(5)のいずれかに記載の情報端末であって、
前記制御部は、ユーザからの撮像操作なしに、前記測定装置による測定時に前記撮像部に前記撮像を実行させる、
情報端末。
【0021】
(6)によれば、測定装置による測定時に被測定者の画像を自動撮像して、被測定者を特定することが可能である。
【0022】
(7)
(1)から(6)のいずれかに記載の情報端末であって、
画像を表示可能な表示部を備え、
前記撮像部は、前記表示部の観察者を撮像可能に設けられている、
情報端末。
【0023】
(7)によれば、表示部に向き合った状態の被測定者の画像を撮像することが可能である。
【0024】
(8)
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、撮像が可能な撮像部と、を備える情報端末の制御方法であって、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、
前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる、
制御方法。
【0025】
(8)によれば、測定装置の測定時において撮像された画像に基づき被測定者が特定されるので、測定装置から受信した測定データを簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。
【0026】
(9)
生体情報の測定装置と通信可能な通信部と、前記測定装置により得られた測定データを記憶可能な記憶部と、撮像が可能な撮像部と、を備える情報端末の制御プログラムであって、
前記情報端末のプロセッサに、
前記測定装置による測定時に前記撮像により得られた画像に基づいて被測定者を特定し、
前記被測定者と、前記測定装置から受信した前記測定データと、を対応付けて前記記憶部に記憶させる、
処理を実行させるための制御プログラム。
【0027】
(9)によれば、測定装置の測定時において撮像された画像に基づき被測定者が特定されるので、測定装置から受信した測定データを簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、測定データと被測定者とを簡単且つ正確に対応付けることが可能な情報端末、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の情報端末5と、当該情報端末5と無線通信を行う測定装置1と、を含む情報管理システム100を示す図である。
【
図2】測定装置1の一例である体温計1aを示す図である。
【
図3】情報端末5がネットワーク接続される一例を示す図である。
【
図6】情報端末5が記憶しているテーブルの一例を示す図である。
【
図7】情報管理システム100における測定装置1と情報端末5の動作を示すシーケンス図である。
【
図8】情報端末5のアプリケーション起動時における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】情報端末5のアプリケーション起動時における処理の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0031】
§1 適用例
<本発明を適用した情報管理システム100>
図1は、本発明の情報端末5と、当該情報端末5と無線通信を行う測定装置1と、を含む情報管理システム100である。
【0032】
測定装置1は、体重、体組成、血圧、脈拍、心拍、体温、血糖、又は血中酸素飽和度等の生体情報を測定する生体情報測定装置と、歩数、歩行距離、又は消費カロリー等の活動量を測定する活動量測定装置と、を含む。測定装置には、測定対象量を測定するための測定用センサが含まれる。測定用センサの測定対象量には、測定装置に応じて、体重、体脂肪率、血圧値、脈拍数、心拍数、体温、血糖値、又は血中酸素飽和度等の生体情報や、歩数、走行距離、又は消費カロリー等の活動量が含まれる。測定装置1は、例えば、体重計、体組成計、血圧計、体温計、血糖計等の非ウェアラブルな測定装置、又は歩数計、活動量計等のウェアラブルな測定装置である。非ウェアラブルな測定装置とは、ウェアラブルでない測定装置であり、例えば、地面や台の上に設置された状態で使用される測定装置である。ウェアラブルな測定装置とは、ユーザ(被測定者)の身体への装着により携帯される測定装置である。測定装置1は、測定した生体情報及び活動量をユーザの測定データとして、無線通信により情報端末5に送信する。
【0033】
情報端末5は、測定装置1から受信した測定データを情報端末5内のデータ記憶部に記憶する。また、情報端末5は、測定装置1以外の機器とも無線通信を行うことが可能であり、外部機器から取得した情報を情報端末5内のデータ記憶部に記憶する。情報端末5は、測定装置1及びその他の外部機器から取得した種々の情報を分析する情報処理装置である。情報端末5は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、及びデスクトップパソコン、ウェアラブル端末等のディスプレイを有する端末である。情報端末5は、特定の測定装置1から測定データを取得するように設定されていてもよい。測定データを取得する特定の測定装置1は、情報端末5のデータ記憶部に予め登録されていてもよい。
【0034】
図2は、測定装置1の一例である体温計1aを示す図である。体温計1aは、生体情報測定装置の一例であり、ユーザの体温を測定し、その測定結果をユーザに出力する。また、体温計1aは、測定結果をユーザの測定データとして無線通信により情報端末5に送信する。例えば、体温計1aは、ユーザの体温を感知する感温部21と、測定データ(体温)を表示する表示部22と、測定データを無線通信により情報端末5へ送信させるための通信ボタン23と、体温計1aを起動させるための電源ボタン24と、を備える。
【0035】
図3は、情報端末5がネットワーク接続される一例を示す図である。
図3に示すように、情報端末5は、インターネット等の広域ネットワークNを介してクラウドサーバ90に接続されてもよい。情報端末5は、自己が記憶する測定データを、広域ネットワークNを介してクラウドサーバ90に送信し、クラウドサーバ90においてデータベースとしてユーザの測定データを管理するようにしてもよい。また、情報端末5は、クラウドサーバ90において管理される測定データを、広域ネットワークNを介して取得し、取得した測定データを利用するようにしてもよい。
【0036】
§2 構成例
<測定装置1の構成>
図4は、測定装置1の構成を示すブロック図である。測定装置1は、種々の情報を表示する表示部11と、ユーザが操作を行う操作部12と、生体情報及び活動量等を測定する測定部13と、外部機器と通信を行うための無線通信部14と、を備える。また、測定装置1は、情報を一時的に記憶するRAM16と、情報やプログラムを記憶するデータ記憶部17と、全体の動作を制御するコントローラ18と、を備える。
【0037】
表示部11は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成される。表示部11には、例えば
図2で説明した表示部22が含まれる。操作部12は、ボタンやタッチパネルのようなユーザ操作を受け付けるユーザインタフェースである。ボタンは、測定装置1に物理的に設けられたボタンや表示部11に表示された仮想的なボタンを含む。ボタンには、例えば
図2で説明した通信ボタン23が含まれる。
【0038】
測定部13は、体重、体組成、血圧、脈拍、心拍、体温、血糖、血中酸素飽和度等の生体情報や、歩数、歩行距離、消費カロリー等の活動量を測定する。何を測定するかは、測定装置1の測定対象により異なる。
【0039】
無線通信部14は、近距離無線通信を行う通信部、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))規格にしたがい通信を行うための回路(モジュール)である。無線通信部14は、無線通信を行うためのアドバタイズ信号をブロードキャスト通信により不特定多数の外部機器に所定の発信周期で送信する。無線通信部14は、アドバタイズ信号に、例えば、測定装置1の名前や属性情報を含めて送信する。無線通信部14が行う無線通信(BLE通信)は、例えば2.4GHz周波数を利用する通信である。無線通信部14は、測定部13で測定された生体情報及び活動量等の測定データを、BLE通信により情報端末5に送信する。
【0040】
RAM16は、例えば、DRAMやSRAM等の半導体デバイスで構成され、情報を一時的に記憶するとともに、コントローラ18の作業エリアとなる。
【0041】
データ記憶部17は、所定の処理を実現するために必要なパラメータ、制御プログラム、及び測定データ等を記憶する記録媒体である。データ記憶部17は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)や半導体記憶装置(SSD)で構成される。
【0042】
コントローラ18は、制御プログラムを実行することで所定の処理を実現する。なお、本実施形態では、データ記憶部17に制御プログラムとして、例えば、測定装置用の健康管理アプリケーションソフトが予めインストールされており、コントローラ18はこの健康管理アプリケーションソフトを実行することにより所定の処理を実現する。
【0043】
例えば、コントローラ18は、無線通信部14に対して、無線通信(BLE通信)のためのアドバタイズ信号を送信させるように制御する。具体的には、コントローラ18は、測定装置1が起動されると、無線通信部14に対して、アドバタイズ信号を送信させるように制御する。例えば
図2に示す体温計1aにおいて電源ボタン24がオンされた後、通信ボタン23が押されると、コントローラ18はアドバタイズ信号を送信するように無線通信部14を制御する。
【0044】
<情報端末5の構成>
図5は、情報端末5の構成を示すブロック図である。情報端末5は、種々の情報を表示する表示部51と、ユーザが操作を行う操作部52と、外部機器と通信を行うための第1無線通信部53及び第2無線通信部54と、を備える。また、情報端末5は、情報を一時的に記憶するRAM55と、情報やプログラムを記憶するデータ記憶部56と、撮像が可能な撮像モジュール57と、全体の動作を制御するコントローラ58と、を備える。コントローラ58は、本発明の「制御部」の一例である。
【0045】
表示部51は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。操作部52は、ボタンやタッチパネルのようなユーザ操作を受け付けるユーザインタフェースである。ボタンは、情報端末5に物理的に設けられたボタンや表示部51に表示された仮想的なボタンを含む。
【0046】
第1無線通信部53は、セルラ通信を行う通信部、例えば、4G、5G、LTE(Long Term Evolution:登録商標)等の規格にしたがい通信を行うための回路(モジュール)である。また、第1無線通信部53は、無線LAN通信を行う通信部、例えば、Wi-Fi(登録商標)等の規格にしたがい通信を行うための回路(モジュール)である。第2無線通信部54は、近距離無線通信を行う通信部、例えば、BLE規格にしたがい通信を行うための回路(モジュール)である。
【0047】
第2無線通信部54は、例えば、測定装置1の無線通信部14とBLE通信を行うことにより、測定装置1で測定されたユーザの測定データを取得する。第2無線通信部54は、スキャンすることで、測定装置1の無線通信部14から送信されているアドバタイズ信号を受信する。第2無線通信部54は、受信したアドバタイズ信号から測定装置1を認識し、通信接続したい場合に接続要求を測定装置1に対して送信する。なお、測定装置1は、アドバタイズ信号を発信した後に、所定時間、接続要求を待ち、所定時間内に接続要求を受信するとアドバタイズ信号の発信を停止し、接続要求相手との1対1の接続通信に切り替える。
【0048】
RAM55は、例えば、DRAMやSRAM等の半導体デバイスで構成され、情報を一時的に記憶するとともに、コントローラ58の作業エリアとなる。
【0049】
データ記憶部56は、所定の処理を実現するために必要なパラメータ、制御プログラム、及び測定装置1から取得した測定データ等を記憶する記録媒体である。データ記憶部56は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)や半導体記憶装置(SSD)で構成される。
【0050】
コントローラ58は、制御プログラムを実行することで所定の処理を実現する。なお、本実施形態では、データ記憶部56に制御プログラムとして、例えば、情報端末用の健康管理アプリケーションソフトが予めインストールされており、コントローラ58はこの健康管理アプリケーションソフトを実行することにより所定の処理を実現する。
【0051】
例えば、コントローラ58は、情報端末用の健康管理アプリケーションソフトが立ち上げられると、スキャンすることでアドバタイズ信号を受信するように第2無線通信部54を制御する。コントローラ58は、測定装置1からのアドバタイズ信号が受信されると、測定装置1へ接続要求を送信するように第2無線通信部54を制御する。接続要求が測定装置1により受信されると、測定装置1の通信が情報端末5との間の1対1の接続通信に切り替えられ、情報端末5と測定装置1とがBLE接続された状態となる。
【0052】
また、コントローラ58は、測定装置1による生体情報及び活動量等の測定時に撮像モジュール57の撮像により得られた画像に基づいて、被測定者を特定する。測定時とは、例えば生体情報等の測定中のことであるが、測定中に限定されずにその測定の開始時や測定直後を含めてもよい。被測定者を特定するとは、健康管理アプリケーションソフトをインストールした情報端末5に予めユーザにより登録されている少なくとも一人以上のユーザの中から被測定者と一致するユーザを特定することであり、その特定したユーザに設定されているユーザID(Identification)を特定することである。コントローラ58は、撮像により得られた画像に基づいて、情報端末5に登録されている複数のユーザの中から被測定者を特定することが可能である。コントローラ58は、ユーザの顔認証により被測定者を特定する。コントローラ58は、撮像画像に基づき特定した被測定者と、測定装置1から受信した測定データと、を対応付けてデータ記憶部56に記憶させる。
【0053】
コントローラ58は、測定装置1による生体情報等の測定中に、表示部51にコンテンツ画像を表示させる制御を行う。コンテンツ画像は、例えば、測定中における暫定的な測定結果や、測定の残り時間や、「データを測定しています。そのまま少しお待ちください。」のような案内メッセージ等の測定に関する画像であってもよいし、測定装置1が脇に挟むタイプの体温計1aである場合は体温計1aが適切に脇に挟まれているか否かの判定結果や、体温計1aが適切に脇に挟まれていない場合に体温計1aを適切に脇に挟むことを案内するメッセージでもよいし、測定には関係ないが被測定者の興味を引く画像(例えば子供向けのアニメーションやゲーム)であってもよい。また、測定装置1が脇に挟むタイプの体温計1aである場合、測定中に体温計1aを挟んでいる方の手で情報端末5を持つようにし、コントローラ58は、情報端末5が一定量以上動いた場合には警告画像を、情報端末5が一定量以上動いていない場合(じっとしている場合)には楽しい画像を、コンテンツ画像として表示させてもよい。このようなコンテンツ画像を表示することにより、被測定者が測定中に情報端末5を見るモチベーションを高めたり、測定装置1と情報端末5を連携させて測定を行うモチベーションを高めたり、適切な測定を支援したりすることができる。
【0054】
コントローラ58は、ユーザからの撮像操作なしに、測定装置1による生体情報等の測定時に撮像モジュール57による撮像を実行させる。撮像操作とは、撮像の明示的な指示操作のこと、例えば撮像ボタンの押下等のことである。「測定時に」とは、例えば、情報端末5で健康管理アプリケーションソフトを起動したこと、測定装置1とのBLE接続が完了したこと、測定装置1による測定を開始させるために情報端末5に表示される測定開始ボタンが押されたこと、測定装置1における生体情報等の測定が始まったこと、測定中のコンテンツ画像を表示部51に表示したこと、測定結果を表示部51に表示したこと、などを契機としてということである。
【0055】
撮像モジュール57は、表示部51を観察する観察者を撮像可能に設けられている。表示部51を観察する観察者の撮像は、例えば情報端末5がスマートフォンである場合、液晶パネル側に搭載されていて手前方向を撮像するインカメラによる撮像である。
【0056】
<情報端末5の記憶データ>
図6は、情報端末5のデータ記憶部56に記憶されている測定データテーブルの一例を示す図である。
図6に示すように、測定データテーブル56a,56b,56cには、例えば測定データの測定日時と、測定値と、が対応付けて記憶されている。例えば測定装置1が体温計1aである場合、測定値は体温[℃]である。
【0057】
情報端末5は、データ記憶部56に複数のユーザの測定データを記憶することができるように構成されている。本例の場合、データ記憶部56には、ユーザAとユーザBとユーザCの測定データが記憶されている。データ記憶部56には、ユーザAとユーザBとユーザCの測定データを記憶するための測定データテーブル56aと56bと56cが記憶されている。
【0058】
測定データテーブル56aにはユーザAの測定データが記憶されている。測定データテーブル56bにはユーザBの測定データが記憶されている。測定データテーブル56cにはユーザCの測定データが記憶されている。ユーザAは情報端末5の所有者である。ユーザBとユーザCは、ユーザAの子供である。本例の場合、ユーザAの情報端末5にユーザA(親)とユーザB(子1)とユーザC(子2)の測定データを記憶する測定データテーブル56aと56bと56cが記憶されている。
【0059】
また、データ記憶部56には顔認証のためのユーザA、ユーザB、及びユーザCの画像が予め登録されている。ユーザA、ユーザB、及びユーザCの画像は、測定データテーブル56a,56b,56cと対応付けて登録されている。情報端末5のコントローラ58は、撮像モジュール57が撮像する画像に基づいて、顔認証によりユーザA、ユーザB、又はユーザCを特定する。コントローラ58は、特定したユーザに対応付けられている測定データテーブルを参照する。
【0060】
§3 動作例
<情報管理システム100の動作例>
次に、
図7を参照して、情報管理システム100の動作例を説明する。
図7は、情報管理システム100における測定装置1と情報端末5の動作を示すシーケンス図である。
【0061】
まず、測定装置1の電源を起動する。次に、情報端末5の健康管理アプリケーションを立ち上げるために、表示部51に表示されている例えば「健康管理アプリ」のアイコンをタッチ操作する。
【0062】
健康管理アプリのアイコンがタッチ操作されると、情報端末5が、健康管理アプリケーションを起動する(ステップS11)。情報端末5の健康管理アプリケーションが立ち上げられると、情報端末5から測定装置1へ接続要求信号が送信され、測定装置1の通信が情報端末5との間の1対1の接続通信に切り替えられことで、情報端末5と測定装置1とがBLE接続される(ステップS12)。
【0063】
次に、測定装置1が、測定データの測定を開始する(ステップS13)。測定データの測定は、例えばユーザによる測定装置1の測定開始操作により開始される。具体的には、測定装置1が体温計1aである場合、ユーザが体温計1aを脇に挟む。次に、測定装置1が、測定データの測定が開始されたことを通知する測定開始通知の信号を情報端末5へ送信する(ステップS14)。
【0064】
次に、測定開始の通知を受信した情報端末5が、情報端末5の撮像モジュール57でユーザの画像を撮像する(ステップS15)。例えば情報端末5がスマートフォンである場合、インカメラによりユーザの画像を撮像する。上記のようにユーザは健康管理アプリケーションを立ち上げるために情報端末5の表示部51のアイコンをタッチ操作する。このため、情報端末5がスマートフォンである場合、ユーザは健康管理アプリケーションの立ち上げ後の測定データの測定中にスマートフォンの画面を見ている。したがって、スマートフォンのインカメラによりユーザの顔画像を撮像することが可能である。なお、スマートフォンの画面を見ているユーザの状態を継続させるために、例えば「データを測定しています。そのまま少しお待ちください。」等の画像をスマートフォンの画面に表示するようにしてもよい。
【0065】
また、被測定者が例えば子供であって、親が付き添って測定データを測定するような場合、健康管理アプリケーションを立ち上げた後に、親のスマートフォンを子どもに持たせて測定データを測定するようにしてもよい。これにより、スマートフォンのインカメラによって子供の顔画像を撮像することが可能である。また、測定された子供のデータを親のスマートフォンの例えば測定データテーブル56b、56c(
図6参照)に記憶することができる。この場合、スマートフォンの画面を見ている子供の状態を継続させるために、例えば子供向けのアニメーションをスマートフォンの画面に表示するようにしてもよい。
【0066】
次に、情報端末5が、撮像されたユーザの画像から被測定者を特定する(ステップS16)。情報端末5は、例えば情報端末5に登録されているユーザの顔画像を参照して、撮像されたユーザが登録済みのユーザであるか否かを顔認証により判定する。
【0067】
次に、測定装置1は、ステップS13で開始した測定が終了すると(ステップS17)、測定されたデータを情報端末5へ送信する(ステップS18)。
【0068】
次に、情報端末5が、測定装置1から受信した測定データに基づき、その測定結果を表示部51に表示する(ステップS19)。情報端末5は、測定装置1から受信した測定データをステップS16で特定したユーザの測定データであるとして測定結果を表示部51に表示する。
【0069】
なお、測定結果を表示部51に表示する前に、画像から特定した被測定者(ステップS16)に誤りが無いか否かの確認を行ってもよい。例えば、画像から特定した被測定者が
図6で説明したユーザB(子1)であった場合、「直前の被測定者は、子1ですね?」等の確認ポップアップを表示部51に表示してもよい。これに対して「いいえ(違います)」の応答操作があった場合、例えば他の登録ユーザのリスト(例えば、ユーザA(親)、ユーザC(子2))を表示部51に表示して、正しい被測定者を選択してもらうようにしてもよい。
【0070】
次に、情報端末5が、被測定者と対応付けて測定データをデータ記憶部56の測定データテーブルに記憶する(ステップS20)。なお、情報端末5は、測定データテーブルに記憶したユーザ及びその測定データをクラウドサーバ90に送信してもよい。
【0071】
なお、上述した動作例では、測定装置1における測定データの測定を、ユーザの測定装置1に対する測定開始の操作に基づいて開始しているが、これに限定されない。例えば、情報端末5の健康管理アプリケーションにおいて表示部51に表示される「測定開始ボタン」をタッチ操作し、情報端末5から測定装置1へ測定開始の指示を送信することを契機として測定を開始するようにしてもよい。この場合には、上記ステップS14において行う測定装置1から情報端末5への測定開始の通知を省略してもよい。
【0072】
<情報端末5の動作例>
次に、
図8を参照して、情報端末5の動作例を説明する。
図8は、情報端末5のアプリケーション起動時における動作の一例を示すフローチャートである。本動作の処理は、情報端末5の健康管理アプリケーションが立ち上げられると開始される。
【0073】
まず、情報端末5は、測定装置1とBLE接続する(ステップS31)。情報端末5は、測定装置1からのアドバタイズ信号を受信すると、測定装置1に接続要求を送信する。測定装置1により接続要求が受信されると、測定装置1の通信が情報端末5との間の1対1の接続通信に切り替えられ、情報端末5と測定装置1とがBLE接続される。
【0074】
次に、情報端末5は、測定装置1におけるデータの測定が開始されたか否かを判定する(ステップS32)。例えばデータの測定開始の指示を情報端末5が測定装置1へ送信している場合、情報端末5は、情報端末5自身でデータの測定が開始されたか否かを判定することが可能である。データの測定開始の指示を情報端末5が測定装置1へ送信していない場合、情報端末5は、測定装置1から測定開始の通知を受信することで判定する。
【0075】
ステップS32において、測定装置1の測定が開始されていない場合(ステップS32:No)には、情報端末5は、ステップS32の処理を繰り返す。ステップS32において、測定装置1の測定が開始されている場合(ステップS32:Yes)には、情報端末5は、撮像モジュール57によりユーザの画像を撮像する(ステップS33)。例えば情報端末5がスマートフォンである場合、インカメラを用いてユーザの画像を撮像することについては、上記
図7のステップS15で説明した処理内容と同様である。
【0076】
次に、情報端末5は、ステップS33の撮像で取得したユーザの画像から被測定者を特定する(ステップS34)。被測定者の特定は、データ記憶部56に登録されているユーザの顔画像を参照して、撮像したユーザが登録済みのユーザと一致するか否かを顔認証して特定する。
【0077】
次に、情報端末5は、測定装置1で測定された被測定者の測定データを測定装置1から受信したか否かを判定する(ステップS35)。
【0078】
ステップS35において、測定データを受信していない場合(ステップS35:No)には、情報端末5は、ステップS35の処理を繰り返す。ステップS35において、測定データを受信した場合(ステップS35:Yes)には、情報端末5は、受信した測定データに基づき、測定装置1の測定結果を表示部51に表示する(ステップS36)。情報端末5は、受信した測定データをステップS34で特定したユーザの測定データであるとして表示部51に表示する。例えば情報端末5は、測定データにユーザの顔画像や名前等を添付して表示する。
【0079】
次に、情報端末5は、測定装置1から受信した測定データを被測定者と対応付けて、データ記憶部56の測定データテーブルに記憶する(ステップS37)。この被測定者は、ステップS34で被測定者と一致すると特定されたユーザのことである。
【0080】
以上説明したように、情報端末5は、健康管理アプリケーションの起動により測定装置1とBLE接続された状態において、測定装置1によるデータの測定時に、表示部51の観察者を撮像することにより得られた画像に基づいて、情報端末5に登録されている複数のユーザの中から被測定者を特定する。そして、情報端末5は、特定した被測定者と、測定装置1から受信した測定データと、を対応付けてデータ記憶部56に記憶する。この構成によれば、測定装置1によるデータの測定時に、測定装置1とBLE通信中の情報端末5における表示部51の観察者を撮像することにより、測定を行っている測定者の画像を撮像することが可能である。また、表示部51の観察者を撮像した画像に基づいて、予め登録されているユーザ画像の中から被測定者を特定するので、正確に被測定者を特定することができる。これにより、測定装置1から受信した測定データを、簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。また、測定装置1の複数のユーザがそれぞれ別の情報端末5を所持している場合にも、測定装置1から受信した測定データが、被測定者以外のユーザの情報端末5に送信され記憶されてしまうことを防止することができる。
【0081】
また、情報端末5は、測定装置1による生体情報等の測定中に、情報端末5の表示部51にコンテンツ画像を表示させる。この構成によれば、生体情報等の測定中に被測定者の視線をコンテンツ画像が表示される情報端末5の表示部51に向かせることが可能である。これにより、情報端末5の撮像モジュール57によって被測定者の画像を的確に撮像することができる。したがって、測定データを簡単且つ確実に正しい被測定者と対応付けることができる。
【0082】
また、情報端末5は、ユーザが撮像操作を行わなくても、測定装置1による生体情報等の測定時に、データを測定されている被測定者の画像を撮像モジュール57(例えば、インカメラ)によって撮像することが可能である。このため、測定装置1の測定時に被測定者の画像を自動撮像することができ、その自動撮像した画像に基づいて被測定者を特定することができる。よって、測定データと被測定者とを簡単且つ確実に対応付けることができる。
【0083】
<情報端末5の動作の変形例>
次に、
図9を参照して、情報端末5の動作の変形例を説明する。
図9は、情報端末5のアプリケーション起動時における動作の変形例を示すフローチャートである。本動作の処理は、
図8の処理と同様に、情報端末5の健康管理アプリケーションが立ち上げられると開始される。
【0084】
図9に示すように、本変形例において、ステップS31からステップS36までの各処理は、
図8に示す動作の処理のステップS31からステップS36までの各処理と同様の処理である。このため、これらのステップの処理については説明を省略する。
【0085】
次に、情報端末5は、ステップS34で特定した被測定者が正しいか否か、すなわちステップS36で表示部51に表示した例えばユーザの顔画像や名前等が被測定者と一致しているか否か、をユーザに問い合わせ、ユーザからその回答を受け付ける(ステップS337a)。
【0086】
次に、情報端末5は、ステップS37aの問い合わせに対して、正しい旨の回答をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS37b)。正しい旨の回答をユーザから受け付けた場合(ステップS37b:Yes)、情報端末5は、測定装置1から受信した測定データを被測定者と対応付けて、データ記憶部56の測定データテーブルに記憶する(ステップS37c)。
【0087】
一方、ステップS37bにおいて、正しい旨の回答をユーザから受け付けなかった場合(ステップS37b:No)、情報端末5は、正しい被測定者の選択をユーザから受け付ける(ステップS37d)。例えば情報端末5は、表示部51に登録されているユーザの顔画像を表示してその中から選択を受け付けてもよい。被測定者が登録されていないユーザの場合、情報端末5は、ユーザを新規登録する登録操作を受け付けるようにしてもよい。そして、情報端末5は、正しい被測定者の選択をユーザから受け付けた後、測定データを被測定者と対応付けて測定データテーブルに記憶する(ステップS37c)。
【0088】
このように変形例の情報端末5によれば、撮像した画像に基づき情報端末5によって特定された被測定者が正しい被測定者であるか否かをユーザに問い合わせ、正しくない場合にはユーザが正しく設定できるように構成されている。このため、測定データと被測定者とをさらに正確且つ確実に対応付けることができる。
【0089】
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、上記の説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略する。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
【0090】
上記実施形態では、情報端末5が測定装置1と近距離無線通信を行う場合について説明したが、これに限定されない。例えば、情報端末5は測定装置1に通信線を介して接続され、測定装置1と有線通信を行ってもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、例えば情報端末5がスマートフォンである場合、インカメラによりユーザの画像を撮像する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォンのアウトカメラによりユーザの画像を撮像するようにしてもよい。その場合、例えばスマートフォンの所有者がユーザA(親)で、生体情報の被測定者がユーザAの子1(ユーザB)又は子2(ユーザC)であって、親が子の画像をアウトカメラにより撮像してもよい。
【0092】
§5 プログラム
なお、前述した実施形態で説明した情報端末5の制御方法は、予め用意された制御プログラムをコンピュータで実行することにより実現できる。本制御プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録され、記憶媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、フラッシュメモリ等の非一過性の記憶媒体に記憶された形で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して提供されてもよい。本制御プログラムを実行するコンピュータは、情報端末5に含まれるものであってもよいし、情報端末5と通信可能なスマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等の電子機器に含まれるものでもあってもよいし、これら情報端末5及び電子機器と通信可能なサーバ装置に含まれるものであってもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 測定装置
1a 体温計
5 情報端末
11,22,51 表示部
12,52 操作部
13 測定部
14 無線通信部
16,55 RAM
17,56 データ記憶部
18,58 コントローラ
21 感温部
23 通信ボタン
24 電源ボタン
53 第1無線通信部
54 第2無線通信部
56a~56c 測定データテーブル
57 撮像モジュール
90 クラウドサーバ
100 情報管理システム