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  • 特開-バックライトおよび表示装置 図1
  • 特開-バックライトおよび表示装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175835
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】バックライトおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241212BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20241212BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20241212BHJP
【FI】
F21S2/00 414
F21S2/00 419
G02F1/13357
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093875
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大田 隆
【テーマコード(参考)】
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H391AA03
2H391AB08
2H391AB14
2H391AB21
2H391AC02
2H391AC13
2H391AC25
2H391CB13
3K244AA01
3K244BA23
3K244CA02
3K244DA02
3K244DA17
3K244EA01
3K244EA16
3K244EA23
3K244GA01
3K244GA02
(57)【要約】
【課題】ローカルディミングを可能にすることを目的とする。
【解決手段】バックライト12は、複数グループGに分けられ、複数グループGのそれぞれは一群のレーザ32R,32G,32B,32R´を含み、一群のレーザ32R,32G,32B,32R´は2つ以上のレーザ32R,32G,32Bを含み、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bは光の色において相互に異なる複数のレーザと、相互に分離されており、複数グループGの対応する1つの一群のレーザ32R,32G,32B,32R´のそれぞれから光が入射可能な入射面30をそれぞれが有し、光を出射可能な出射面28をそれぞれが有する複数の導光ブロック22と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数グループに分けられ、前記複数グループのそれぞれは一群のレーザを含み、前記一群のレーザは2つ以上のレーザを含み、前記2つ以上のレーザは光の色において相互に異なる複数のレーザと、
相互に分離されており、前記複数グループの対応する1つの前記一群のレーザのそれぞれから前記光が入射可能な入射面をそれぞれが有し、前記光を出射可能な出射面をそれぞれが有する複数の導光ブロックと、
を有するバックライト。
【請求項2】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記一群のレーザは、前記2つ以上のレーザと、前記2つ以上のレーザの1つと前記光の前記色において同じである少なくとも1つのレーザと、を含むバックライト。
【請求項3】
請求項2に記載されたバックライトにおいて、
前記2つ以上のレーザの前記1つおよび前記少なくとも1つのレーザの前記光は、赤であるバックライト。
【請求項4】
請求項2に記載されたバックライトにおいて、
前記2つ以上のレーザの前記1つおよび前記少なくとも1つのレーザの間隔は、他の隣同士の前記レーザの間隔よりも大きいバックライト。
【請求項5】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
前記2つ以上のレーザは、相互に等間隔で配列されているバックライト。
【請求項6】
請求項1に記載されたバックライトにおいて、
複数の導光ブロックのそれぞれは、互いに反対側にある底面および上面を含み、
前記入射面が前記底面であり、前記出射面が前記上面であり、
前記底面よりも前記上面が大きいバックライト。
【請求項7】
請求項6に記載されたバックライトにおいて、
複数の導光ブロックのそれぞれは、逆角錐台の形状であるバックライト。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載されたバックライトと、
前記出射面から出射する前記光が背面から入射するようになっている表示パネルと、
を有する表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトおよび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置に使用されるバックライトは、光源と導光板を有しており、導光板は発光面全体が均一に光るようになっている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2021-514488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画面に表示する明暗部分に合わせて、バックライトの明るさを領域ごとに調節するローカルディミングによって、コントラストを高めることができる。しかし、発光面全体が均一に光る導光板は、ローカルディミングを実現することができない。
【0005】
本発明は、ローカルディミングを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
バックライトは、複数グループに分けられ、前記複数グループのそれぞれは一群のレーザを含み、前記一群のレーザは2つ以上のレーザを含み、前記2つ以上のレーザは光の色において相互に異なる複数のレーザと、相互に分離されており、前記複数グループの対応する1つの前記一群のレーザのそれぞれから前記光が入射可能な入射面をそれぞれが有し、前記光を出射可能な出射面をそれぞれが有する複数の導光ブロックと、を有する。
【0007】
表示装置は、上記バックライトと、前記出射面から出射する前記光が背面から入射するようになっている表示パネルと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る表示装置の断面図である。
図2】バックライトの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0011】
さらに、本発明の詳細な説明において、ある構成物と他の構成物の位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上あるいは直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
【0012】
図1は、実施形態に係る表示装置の断面図である。表示装置は、表示パネル10を有する。表示パネル10は、液晶表示パネルのような発光しないパネルであり、照明が必要になるので、表示装置はバックライト12を有する。バックライト12からの光が表示パネル10の背面から入射して画像が表示される。表示パネル10とバックライト12の間には、上プリズム14、下プリズム16、拡散シート18および拡散板20が重なって、光を均一にしている。
【0013】
図2は、バックライト12の底面図である。バックライト12は、複数の導光ブロック22を有する。複数の導光ブロック22は、相互に分離されている。したがって、隣同士の導光ブロック22の内部で光(色において異なる)が混ざらない。それぞれの導光ブロック22は、逆角錐台の形状であり、互いに反対側にある底面24および上面26を含む。底面24よりも上面26が大きい。
【0014】
それぞれの導光ブロック22は、光を出射可能な出射面28を有する。上面26が出射面28である。光は出射面28から面状に出射される。出射面28から出射する光は、表示パネル10の背面から入射するようになっている。それぞれの導光ブロック22は、光が入射可能な入射面30を有する。底面24が入射面30である。
【0015】
バックライト12は、複数のレーザを有する。レーザは、共振器構造を有する点で発光ダイオードと異なり、光が細いビーム状になって放射される。複数のレーザは、複数グループGに分けられる。複数グループGのそれぞれは一群のレーザ32R,32G,32B,32R´を含む。それぞれの導光ブロック22の入射面30には、複数グループGの対応する1つに含まれる一群のレーザ32R,32G,32B,32R´から光が入射可能である。
【0016】
一群のレーザ32R,32G,32B,32R´は2つ以上のレーザ32R,32G,32Bを含む。2つ以上のレーザ32R,32G,32Bは光の色において相互に異なる。色は、例えば赤、緑および青である。一群のレーザ32R,32G,32B,32R´は、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つと光の色において同じである少なくとも1つのレーザ32R´を含む。2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つ(レーザ32R)および少なくとも1つのレーザ32R´の光は、赤である。2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つ(レーザ32R)および少なくとも1つのレーザ32R´の間隔Dは、他の隣同士のレーザの間隔dよりも大きい。2つ以上のレーザ32R,32G,32Bは、相互に等間隔で配列されている。
【0017】
本実施形態では、複数のレーザが使用されるが、複数の導光ブロック22が相互に分離されているので、ローカルディミングが可能になる。
【0018】
[実施形態の概要]
(1) 複数グループGに分けられ、複数グループGのそれぞれは一群のレーザ32R,32G,32B,32R´を含み、一群のレーザ32R,32G,32B,32R´は2つ以上のレーザ32R,32G,32Bを含み、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bは光の色において相互に異なる複数のレーザと、相互に分離されており、複数グループGの対応する1つの一群のレーザ32R,32G,32B,32R´のそれぞれから光が入射可能な入射面30をそれぞれが有し、光を出射可能な出射面28をそれぞれが有する複数の導光ブロック22と、を有するバックライト12。
複数の導光ブロック22が相互に分離されているので、複数のレーザが使用されるが、ローカルディミングが可能になる。
(2) (1)に記載されたバックライト12において、一群のレーザ32R,32G,32B,32R´は、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bと、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つと光の色において同じである少なくとも1つのレーザ32R´と、を含むバックライト12。
(3) (2)に記載されたバックライト12において、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つおよび少なくとも1つのレーザ32R´の光は、赤であるバックライト12。
(4) (2)又は(3)に記載されたバックライト12において、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bの1つおよび少なくとも1つのレーザ32R´の間隔Dは、他の隣同士のレーザの間隔dよりも大きいバックライト12。
(5) (1)から(4)のいずれか1つに記載されたバックライト12において、2つ以上のレーザ32R,32G,32Bは、相互に等間隔で配列されているバックライト12。
(6) (1)から(5)のいずれか1つに記載されたバックライト12において、複数の導光ブロック22のそれぞれは、互いに反対側にある底面24および上面26を含み、入射面30が底面24であり、出射面28が上面26であり、底面24よりも上面26が大きいバックライト12。
(7) (6)に記載されたバックライト12において、複数の導光ブロック22のそれぞれは、逆角錐台の形状であるバックライト12。
(8) (1)から(7)のいずれか1つに記載されたバックライト12と、出射面28から出射する光が背面から入射するようになっている表示パネル10と、を有する表示装置。
【0019】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0020】
10 表示パネル、12 バックライト、14 上プリズム、16 下プリズム、18 拡散シート、20 拡散板、22 導光ブロック、24 底面、26 上面、28 出射面、30 入射面、32R レーザ、32R´ レーザ、32G レーザ、32B レーザ、D 間隔、d 間隔、G グループ。
図1
図2