(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017591
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240201BHJP
A63F 13/847 20140101ALI20240201BHJP
A63F 13/795 20140101ALI20240201BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/847
A63F13/795
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120332
(22)【出願日】2022-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】511249637
【氏名又は名称】株式会社Cygames
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】関口 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】原田 直大
(72)【発明者】
【氏名】星 貴人
(57)【要約】
【課題】他のプレイヤによるマルチプレイゲームへの参加を促進し、ゲーム全体の興趣性を向上させることのできるプログラム、情報処理装置、方法、及びシステムを提供する。
【解決手段】複数の情報処理装置10を有するシステム1は、少なくとも何れかの情報処理装置が、第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定部34として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置が、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定部36として機能する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのプログラムであって、
コンピュータを、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として更に機能させ、
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
次の構成[2]~[9]の少なくとも1つ以上を有する、
請求項1に記載のプログラム。
[2] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む。
[3] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む。
[4] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む。
[5] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する。
[6] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する。
[7] コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる。
[8] コンピュータに、
前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として更に機能させ、
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する。
[9] 前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである。
【請求項11】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行する情報処理装置であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段と、
を含む、情報処理装置。
【請求項12】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームの方法であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行ステップと、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定ステップと、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定ステップと、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定ステップと、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与ステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム等に関するものであり、特に、複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレイヤのマルチプレイゲームに他のプレイヤが参加することにより複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームが知られている。例えば、共通の敵キャラクタと対戦するマルチプレイゲームにおいては、プレイヤに関連付けられたキャラクタと、他のプレイヤに関連付けられたキャラクタとが協力して攻撃し、共通の敵キャラクタを倒して当該ゲームをクリアする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ゲームの熟達度が低い初心者のプレイヤのマルチプレイゲームにゲームの熟達度が高い上級者のプレイヤに参加を依頼する場合、初心者プレイヤのマルチプレイゲームが、ゲームの熟達度が高い上級者にとってはやり応えがないものになることから、初心者のマルチプレイゲームへの参加意欲が起こり難いという傾向がある。一方で、初心者プレイヤのみではゲームのクリアが難しい場合がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、他のプレイヤによるマルチプレイゲームへの参加を促進し、ゲーム全体の興趣性を向上させることのできるプログラム、情報処理装置、方法、及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様としてのプログラムは、複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのプログラムであって、
コンピュータを、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能させる、
ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様としてのプログラムは、次の構成[2]~[9]の少なくとも1つ以上を有していても良い。
[2] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む。
[3] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む。
[4] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む。
[5] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する。
[6] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する。
[7] コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる。
[8] コンピュータに、
前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として更に機能させ、
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する。
[9] 前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである。
【0008】
本発明の一態様としてのゲームの情報処理装置は、複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行する情報処理装置であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段と、
を含む、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様としての方法は、複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームの方法であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行ステップと、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定ステップと、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定ステップと、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定ステップと、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与ステップと、
を含む、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様としてのシステムは、複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であると決定する特典対象決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、他のプレイヤによるマルチプレイゲームへの参加を促進し、ゲーム全体の興趣性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置の機能ブロック図の一例である。
【
図4】サーバのゲーム制御部の機能ブロック図の一例である。
【
図8】マルチプレイゲーム一覧画面の他の一例である。
【
図11】本発明の一実施形態に係るゲームシステムのシーケンス図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照して、本発明の実施形態に係るゲームシステムについて説明する。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
【0014】
本ゲームシステムは、ネットワークを介して複数の情報処理装置が接続されるシステムによって実現することができるが、ネットワークを介さずに通信する複数の情報処理装置によっても実現することができる。まず、ネットワークに接続されたシステムで実現する実施形態を説明し、次に、ネットワークを介さないシステムについて説明する。
【0015】
[ネットワークを介したシステムにより実現される実施形態]
[概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、ゲームシステム1は、複数の情報処理装置10を備える。情報処理装置10は、サーバ及び各プレイヤが使用する端末装置を含む。すなわち、情報処理装置10がサーバの場合は、サーバ10Aと称し、情報処理装置10が端末装置の場合は、端末装置10Bとも称すると、情報処理装置10の一態様がサーバ10Aであり、他の態様が端末装置10Bである。サーバ10Aと端末装置10Bは、情報処理装置10のハードウェア構成を備えることができ、インターネットなどのネットワークNと互いに通信可能に接続されている。なお、本実施形態のゲームシステム1は、サーバ-クライアントシステムを想定して説明するが、P2P(Peer to Peer)のようなサーバ10Aを備えないシステムで構成することもできる。
【0016】
サーバ10Aは、端末装置10Bにおいて再現可能なゲームを提供する1又は複数のコンピュータから構成することができる。端末装置10Bは、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノートパソコン、デスクトップ型コンピュータなどのコンピュータとすることができる。
【0017】
サーバ10Aは、オンラインゲームの進行を制御するための制御用プログラムなどの様々なプログラム及びゲームにおいて用いられる各種データを記憶する。サーバ10Aは、端末装置10Bと定期的又は必要に応じてデータの送受信を行い、ゲームを進行する。
【0018】
端末装置10Bには、1つの例では、端末装置10Bにおいて実行可能なゲームアプリケーションプログラムが予め記憶されており、各端末装置10Bは、ゲームに関する入力(例えば操作)を受け付け、当該入力及び/又は当該入力に関する情報をサーバ10Aに送信する。サーバ10Aは、受信した入力及び/又は当該入力に関する情報に基づいて、ゲームを実行し、その実行結果及び端末装置10Bで表示するために必要な情報を端末装置10Bに送信し、端末装置10Bの出力装置13にゲームに関する情報を画面に表示させる。なお、本実施形態の端末装置10Bは、ゲームアプリケーションプログラムをサーバ10Aからダウンロードすることにより取得することができる。
【0019】
別の例では、サーバ10Aはウェブサーバであり、端末装置10Bに対してゲームサービスを提供する。端末装置10Bは、ウェブページを表示するためのHTMLデータをサーバ10Aから取得し、取得したHTMLデータを解析して当該ウェブページを表示する。この場合、端末装置10Bと通信するサーバ10Aが、後述のゲーム制御部25の全部又は一部の機能を有する。
【0020】
[詳細構成]
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、プロセッサ11、入力装置12、出力装置13、記憶装置14及び通信装置15を備える。各構成11~15はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成11~15との間には必要に応じてインターフェースが介在していても良い。
【0021】
プロセッサ11は、情報処理装置10全体の動作を制御するものであり、例えばCPU、MPU等の電子回路である。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラム、データを読み込んでプログラムを実行することにより、様々な処理を実行する。1つの例では、プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成される。
【0022】
入力装置12は、情報処理装置10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード又はマウスである。情報処理装置10はタッチパネルを備える場合は、このタッチパネルを例えばタッチスクリーンとすることができ、入力装置12としても出力装置13としても機能する。入力装置12と出力装置13は、別の位置に配置される別個の形態であっても良い。
【0023】
出力装置13は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などを情報処理装置10のユーザ、すなわちプレイヤに提示する。出力装置13としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイ、音を発するスピーカを含むことができる。
【0024】
記憶装置14は、メインメモリ、バッファメモリ及びストレージを含み、揮発性メモリであるRAM及び不揮発性メモリであるeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリを用いた記憶装置及び磁気記憶装置等の一般的なスマートフォン又はコンピュータが備える記憶装置である。記憶装置14は外部メモリを含むことができる。記憶装置14は、例えば、ゲームアプリケーションを記憶する。ゲームアプリケーションは、ゲームを実行するためのゲームプログラム及び当該ゲームプログラム実行時に参照する各種データを含む。ゲームプログラムは、情報処理装置10に対するユーザの操作に応じて起動され、情報処理装置10に予め実装されるオペレーティングシステム(OS)上で実行される。
【0025】
1つの例では、記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。補助記憶装置は、様々なプログラム及び各プログラムの実行に際してプログラムが使用するデータを格納する。補助記憶装置は、例えばSSD、ハードディスク装置であるが、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであっても良く、着脱可能なものであっても良い。補助記憶装置は、例えばオペレーティングシステム(OS)、ミドルウェア、アプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に伴って参照され得る各種データなどを格納する。
【0026】
通信装置15は、ネットワークNを介してサーバなどの他のコンピュータ又は他の情報処理装置10との間でデータの授受を行う。例えば通信装置15は、移動体通信、無線LANなどの無線通信を行い、ネットワークNへ接続する。1つの例では、情報処理装置10は、通信装置15によって、プログラムをサーバからダウンロードして、記憶装置14に格納する。但し、通信装置15は、イーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信を行っても良い。他のコンピュータとの間でデータの送受信を行わない場合、情報処理装置10は通信装置15を備えなくても良い。
【0027】
図3は、情報処理装置10の機能ブロック図の一例である。情報処理装置10は、入力部21、出力部22、記憶部23、通信部24、及びゲーム制御部25を備える。本実施形態においては、プロセッサ11がプログラムを実行することによりこれらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されている又は通信装置15を介して受信したゲームプログラムである。このように、各種機能がプログラム読み込みにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していても良い。各種機能は、プログラムの実行により各手段として実現される。各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってこれらの機能を実現しても良い。
【0028】
入力部21は、入力装置12を用いて構成され、情報処理装置10に対するユーザからの入力を受け付ける。出力部22は、出力装置13を用いて構成され、情報処理装置10に対するユーザに提示するためにゲームに関する情報を提示する。記憶部23は、記憶装置14を用いて構成され、各種のゲームに関する情報及びプログラムを記憶する。通信部24は、通信装置15を用いて構成され、他の情報処理装置10との情報を送受信するインターフェースとして機能する。通信部24は、入力部21が受け付けたユーザからの入力情報を、ネットワークNを介して他の情報処理装置10に送信する。また、通信部24は、他の情報処理装置10からの情報を受信し、当該情報を各部に伝達する。
【0029】
ゲーム制御部25は、本実施形態のゲームを実行するに当たっての基本制御を行う。ゲーム制御部25は、プロセッサ11を含み構成され、ゲームを実行し、ゲームに関する画面を出力装置13に表示させる。ゲーム制御部25によるゲームの実行には、当該実行に必要な情報を記憶装置14から取得すること、入力装置12、通信装置15及び/又はネットワークNを介してプレイヤの操作情報を取得すること、当該必要な情報に基づいてゲームの情報処理をすること、当該情報処理に基づいて、出力装置13に表示させる画面の表示に必要な情報を生成及び/又は取得することを含むことができる。
【0030】
次に、本実施形態のゲーム及びサーバ10Aのゲーム制御部25について、詳細に説明する。
【0031】
(ゲーム)
本実施形態のゲームは、マルチプレイゲームを含む。マルチプレイゲームは、プレイヤが他のプレイヤに参加を依頼して複数のプレイヤが参加するゲームである。マルチプレイゲームは、対戦ゲーム、レースゲーム、リズムゲーム、格闘ゲーム、育成ゲーム、クイズゲーム、その他の複数のプレイヤが参加するゲームに含まれる、プレイヤ同士が協力するゲームとすることができる。本実施形態のマルチプレイゲームは、マルチバトルゲームである。マルチバトルゲームは、複数のプレイヤ(プレイヤ、他のプレイヤの何れかに関連付けられた複数のゲーム媒体)が共通の敵キャラクタと対戦するゲームである。ゲーム媒体は、キャラクタ、武器、アイテム、カードなどの装備アイテムなどのゲームで用いられる電子データである。本実施形態のゲーム媒体は、キャラクタとすることができる。1つの例では、マルチバトルゲームでは、プレイヤ、他のプレイヤの何れかに関連付けられたキャラクタが共通の敵キャラクタに攻撃し、敵キャラクタの体力パラメータ(HP)をゼロになると、プレイヤ及び他のプレイヤが勝利する。
【0032】
なお、以下では、マルチプレイゲームに参加するプレイヤをプレイヤ、他のプレイヤと称したり、第1プレイヤ、第2プレイヤと称したりするが、このように称するのは、各々のプレイヤが異なるプレイヤであることを区別するためである。他のプレイヤ、第2プレイヤは、プレイヤ、第1プレイヤとは異なる1以上のプレイヤを指す場合がある。
【0033】
(サーバのゲーム制御部)
図4は、サーバのゲーム制御部の機能ブロック図の一例である。サーバ10Aのゲーム制御部25は、マルチプレイゲーム実行部31、参加依頼受付部32、第2プレイヤ決定部33、特典対象決定部34、参加依頼送信制御部35、表示決定部36、参加決定部37、特典付与部38を備える。
【0034】
マルチプレイゲーム実行部31は、第1プレイヤの操作に基づいてマルチプレイゲームを実行する。また、第1プレイヤのマルチプレイゲームに第1プレイヤとは異なる第2プレイヤが参加した場合、マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤの操作に基づいてマルチプレイゲームを実行することができる。マルチプレイゲーム実行部31は、第1プレイヤ及び/又は第2プレイヤの端末装置10Bの入力装置12を介した第1プレイヤ及び/又は第2プレイヤの操作入力を受け付ける。そして、マルチプレイゲーム実行部31は、受け付けた操作入力に基づいてマルチプレイゲームのゲーム処理を実行する。1つの例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第1プレイヤのキャラクタ、第2プレイヤのキャラクタが敵キャラクタを攻撃する操作入力を第1プレイヤ、第2プレイヤの端末装置10Bから受け付け、当該操作入力と、第1プレイヤ、第2プレイヤのキャラクタ、敵キャラクタに関連付けられたパラメータとに基づいて、敵キャラクタのダメージ量を算出し、当該ダメージ量に基づき、敵キャラクタのHPを減少させる。
【0035】
別の例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第1プレイヤのマルチプレイゲームに基づいて、第2プレイヤの端末装置10Bに表示させる、第2プレイヤが獲得するパラメータの獲得量を決定する。このパラメータは、第2プレイヤの所定パラメータ(後述するランク)を増加させるパラメータであり、例えば後述のようにランクポイントである。マルチプレイゲーム実行部31は、この獲得量を、第2プレイヤが次のランク(すなわち、1つ上のランク)にアップするために必要なランクポイントのα%とすることができる。αは、例えば0<α≦100を満たす実数とすることができるが、これに限定されない。この獲得量は、後述する特典の1つとすることができる。
【0036】
他の例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤの所定パラメータ(例えば、ランク)に基づいて、特典を決定することができる。1つの例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤの所定パラメータ(ランク)が大きい程、当該所定パラメータを増加させるパラメータ(ランクポイント)を多くする。別の例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤが次のランクにアップするために必要なランクポイントのα%を特典とする場合に、ランクに応じてαの値を変える。他の例では、マルチプレイゲーム実行部31は、特典として、プレイヤのキャラクタレベルを上昇させるパラメータの獲得量を決定しても良い。当該パラメータは、例えば、経験値(EXP)とすることができる。
【0037】
マルチプレイゲーム実行部31は、ゲーム処理の実行によって演出画面情報を生成し、当該演出画面情報を通信装置15を介して第1プレイヤ及び/又は第2プレイヤの端末装置10Bに送信する。演出画面情報は、第1プレイヤ、第2プレイヤの端末装置10Bの出力装置13に出力させる種々のゲーム画面に含まれる情報とすることができる。
【0038】
図5は、マルチプレイゲーム画面の一例である。
図5に示すマルチプレイゲーム画面G1は、マルチプレイゲーム実行部31が生成した演出画面情報に基づいて第1プレイヤの端末装置10Bの出力装置13(表示装置)に表示されたバトル画面である。このバトル画面は、敵キャラクタ画像51、敵キャラクタの残りHP(%)52、プレイヤキャラクタ画像53a~53d、攻撃ボタン54、プレイヤキャラクタ指定ボタン55a~55d、参加依頼ボタン56を含む。
【0039】
敵キャラクタ画像51は、第1プレイヤが開始したマルチバトルゲームにおける敵キャラクタの画像である。プレイヤキャラクタ画像53a~53dは、第1プレイヤに関連付けられたプレイヤキャラクタの画像である。プレイヤキャラクタは、バトルのために第1プレイヤが選択した、第1プレイヤに関連付けられたキャラクタである。換言すれば、このバトル画面は、第1プレイヤが複数のプレイヤキャラクタを使って敵キャラクタと対戦している様子を示しており、第2プレイヤは当該バトルゲームにまだ参加していない。攻撃ボタン54は、第1プレイヤの操作入力(例えば、タッチ、タップ)により、敵キャラクタに攻撃するためのボタンである。プレイヤキャラクタ指定ボタン55a~55dは、プレイヤキャラクタ画像53a~53dのプレイヤキャラクタにそれぞれ対応し、対応するプレイヤキャラクタに特有のアビリティを実行するためのボタンである。参加依頼ボタン56は、第2プレイヤに、第1プレイヤのマルチプレイゲーム(ここでは、マルチバトルゲーム)に参加を依頼するためのボタンである。ここでは、参加依頼ボタン56が第1プレイヤにより操作入力されると、参加依頼画面が第1プレイヤの端末装置10Bの出力装置13(表示装置)に表示される。
【0040】
図6は、参加依頼画面の一例である。
図6に示す例では、参加依頼画面G2は、参加依頼を行う対象のプレイヤを選択する「みんな」ボタン61、「フレンド」ボタン62、「チーム」ボタン63、キャンセルボタン64、参加依頼ボタン65、参戦ID66、SNSボタン67を含む。「みんな」ボタン61は、第1プレイヤ以外の全てのプレイヤを参加依頼対象候補とするためのボタンである。「みんな」ボタン61がプレイヤによって選択された場合には、第1プレイヤ以外全てのプレイヤからランダムに抽出された所定数のプレイヤに対して参加依頼をすることができる。「フレンド」ボタン62は、参加依頼対象としてフレンドを選択するためのボタンである。フレンドは、第1プレイヤと関連付けられた一又は複数の他のプレイヤである。「チーム」ボタン63は、参加依頼対象としてチームのメンバーを選択するためのボタンである。チームは、第1プレイヤが所属するチームであり、当該チームには複数のプレイヤが関連付けられている。ボタン61~63は、少なくとも1つ選択することができ、何れか2つ又は3つとも選択しても良い。
【0041】
キャンセルボタン64は、前の画面、すなわちマルチプレイゲーム画面G1に戻るためのボタンである。参加依頼ボタン65は、第1プレイヤが選択した参加依頼対象に第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信するためのボタンである。参加依頼ボタン65は、ボタン61~63の少なくとも何れかが選択された場合に有効となる。参戦ID66は、第1プレイヤのマルチプレイゲームのIDである。SNSボタン67は、参戦IDをソーシャルネットワークサービス(SNS)に投稿するためのボタンである。後述するように、他のプレイヤは、参戦ID66を参戦ID入力欄81に入力することで、第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加することができる。
【0042】
参加依頼ボタン65が第1プレイヤにより操作入力されると、第1プレイヤの端末装置10Bからサーバ10Aに参加依頼が送信される。この参加依頼は、第1プレイヤのプレイヤID、参戦ID66、第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を示す信号、データ又は情報を含むことができる。この参加依頼は、第1プレイヤが選択した参加依頼対象者の種別(例えば、「みんな」、「フレンド」、「チーム」)の情報を含んでも良い。
【0043】
参加依頼受付部32は、第2プレイヤに対する第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける。この参加依頼は、第1プレイヤの端末装置10Bからサーバ10Aに送信された、第1プレイヤのプレイヤID、参戦ID66、第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を示す信号、データ又は情報を含むことができる。この参加依頼は、第1プレイヤが選択した参加依頼対象者の種別(例えば、「みんな」、「フレンド」、「チーム」)のデータ又は情報を含んでも良い。
【0044】
第2プレイヤ決定部33は、所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である第2プレイヤを決定する。この所定パラメータは、各々のプレイヤに対応付けられたパラメータであり、例えば、ランクである。ランクは、ゲームの熟達度を示す。ランクは、例えば数値であり、ランクポイントを獲得することにより、上昇させることができる。ランクポイントは、マルチプレイゲームの結果に応じて獲得できるパラメータであり、ランクを増加させるパラメータである。ここで、閾値となる所定値は、例えば50とすることができるが、これに限定されない。第2プレイヤ決定部33による第2プレイヤの特定は、サーバ10Aに予め登録された複数の第2プレイヤの中から行うことができる。第2プレイヤ決定部33は、第1プレイヤの端末装置10Bから受信した参加依頼に含まれている参加依頼対象者の種別に基づいて、当該参加依頼対象者の中から第2プレイヤを特定することができる。
【0045】
第2プレイヤ決定部33は、所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である第2プレイヤを、第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定することができる。所定数は、自然数であればよく、適宜設定することができる。1つの例では、参加依頼画面G2において「みんな」ボタン61のみが選択されて参加依頼された場合、第2プレイヤ決定部33は、ランダムに抽出されたプレイヤの中から「第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である」という条件を満たす所定数以上のプレイヤを第2プレイヤとして決定することができる。第2プレイヤ決定部33は、抽出したプレイヤの中に所定数未満の第2プレイヤしかいない場合、第2プレイヤが所定数以上決定されるまで、追加でランダムに抽出された中から第2プレイヤを決定するようにしても良い。第2プレイヤ決定部33は、所定のマルチプレイゲームについては、所定パラメータ(例えばランク)が所定値以上であるプレイヤを第2プレイヤとして決定することができる。これにより、所定パラメータが所定値以上であることをマルチプレイゲームへの参加条件とすることができる。
【0046】
特典対象決定部34は、第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であると決定する。「第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である」という条件は、第2プレイヤ決定部33の第2プレイヤを特定するための条件と同じである。特典対象とは、当該対象に該当する第1プレイヤのマルチプレイゲームに第2プレイヤが参加した場合に、当該第2プレイヤに特典が付与され得るマルチプレイゲームであることをいう。第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることにより、第1プレイヤが第2プレイヤよりも相対的に初心者であると言うことができる。
【0047】
参加依頼送信制御部35は、第2プレイヤの端末装置10Bに、特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信する。具体的には、参加依頼送信制御部35は、当該参加依頼を通信装置15に、第2プレイヤ決定部33により特定された1以上の第2プレイヤの端末装置10Bに対して送信させる。
【0048】
表示決定部36は、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する。第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域とは、参加依頼が送信された第2プレイヤの端末装置10Bの出力装置13に表示される、マルチプレイゲーム一覧画面に表示される領域である。1つの例では、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域は、後述の選択タブ内容表示領域73である。
【0049】
図7は、マルチプレイゲーム一覧画面の一例である。
図7に示す例では、マルチプレイゲーム一覧画面G3は、マルチバトルタブ71、ID入力タブ72、選択タブ内容表示領域73を含む。マルチバトルタブ71は、マルチバトルゲームの表示リストを表示するためのタブである。ID入力タブ72は、他のプレイヤのマルチバトルゲームに対応付けられた参戦IDを入力するための参戦ID入力欄を表示するためのタブである。選択タブ内容表示領域73は、マルチバトルゲームの表示リスト又は参戦ID入力欄を表示する。
【0050】
マルチバトルタブ71が選択されると、選択タブ内容表示領域73にマルチバトルの表示リストが表示される。
図7に示す例では、マルチバトルタブ71が選択されており、選択タブ内容表示領域73に複数のマルチプレイゲーム参加ボタン731(731a、731b)が選択可能に表示されている。何れかのマルチプレイゲーム参加ボタン731が選択されると、選択されたマルチプレイゲーム参加ボタン731に対応付けられたマルチバトルゲームに第2プレイヤが参加することができる。各マルチプレイゲーム参加ボタン731には、当該ボタン731に対応するマルチプレイゲームの敵キャラクタの画像、名称、レベル、残りのHPを示すHPバー、マルチバトルゲームに参加するために消費するポイント数(BP)、マルチバトルゲームの現在の参加人数、マルチバトルゲームの残り時間、参加依頼プレイヤ名の情報を含んで表示することができる。マルチプレイゲーム参加ボタン731aは、通常のマルチプレイゲーム参加ボタン731であり、例えば、「みんな」ボタン61、「フレンド」ボタン62、「チーム」ボタン63の何れかが選択されて参加依頼されたマルチプレイゲームに参加するためのボタンである。
【0051】
マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、特典対象となるマルチプレイゲームに参加するためのボタンである。マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、ボタン731aとは異なり、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で表示される。例えば、マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、ボタン731aとは全体又は一部の表示色を異ならせることができる。また、マルチプレイゲーム参加ボタン731bには、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示すアイコン74の表示を含むことができる。このアイコン74は、特典の内容を示す情報を含んでいても良い。
図7に示す例では、アイコン74は、特典として、ランクポイント(RP)及び経験値(EXP)が獲得できること、また、消費ポイント(BP)が半分(1/2)で済むことが表示されている。マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、「第1マルチプレイゲーム参加ボタン(731b)」とも称する。また、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、テキスト、色、表示領域の大きさ、及び/又は表示画像を、特典対象ではないマルチプレイゲーム参加ボタン731aと比べて変更する等により、プレイヤが区別可能である限りにおいて種々の形態とすることができる。経験値(EXP)は、プレイヤに関連付けられたキャラクタのレベルを上昇させるパラメータである。
【0052】
ID入力タブ72が選択されると、選択タブ内容表示領域73に参戦ID入力欄が表示される。
図8に示す例では、ID入力タブ72が選択されており、選択タブ内容表示領域73には、参戦ID入力欄81、参加ボタン82を含んで表示されている。参戦ID入力欄81は、第2プレイヤがSNS等で知得した他のプレイヤの参戦IDを入力するための欄である。参加ボタン82は、参戦ID入力欄81に入力された参戦IDに対応するマルチプレイゲームに参加するためのボタンである。この参加ボタン82の選択により、第2プレイヤは、入力された参戦IDに対応するマルチプレイゲームに参加することができる。
【0053】
参加決定部37は、第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bへの入力に基づいて、第2プレイヤを第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加させることを決定する。具体的には、参加決定部37は、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの選択により第2プレイヤの端末装置10Bから参加要求を受信し、当該参加要求に含まれる第1プレイヤのマルチプレイゲームのIDと第2プレイヤのプレイヤIDとから、参加対象のマルチプレイゲームと参加者である第2プレイヤとを特定する。そして、参加決定部37は、特定された第2プレイヤを、参加要求された第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加させることを決定する。これにより、マルチプレイゲーム実行部31が生成した演出画面情報(例えば、マルチプレイゲーム画面G1)の送信先が、当該第2プレイヤの端末装置10Bであることを特定することができる。
【0054】
特典付与部38は、所定条件を満たしたことに基づいて、第2プレイヤに特典を付与する。この所定条件は、以下の(1)~(6)の少なくとも何れか又は(1)~(6)の何れか2以上の組み合わせを含むことができる。
(1) 第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bへの入力、
(2) 第2プレイヤへの所定時間当たりの特典の付与回数が所定回数未満であること、
(3) 特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームにおける第2プレイヤの貢献度が所定値を超えること、
(4) 上記(1)を満たして第1プレイヤのマルチプレイゲームで勝利すること、
(5) 上記(1)を満たして第1プレイヤのマルチプレイゲームが終了すること。
(6) 第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上であること。
【0055】
また、所定条件には、(2)の特典付与回数の制限や(3)は含まれなくても良い。特典付与部38は、(2)の特典付与回数をカウントし、記憶装置14に記憶させることができる。特典付与部38は、特典を付与した場合、当該カウント数を1つ増やして記憶装置14に記憶させる。(3)の貢献度は、パラメータであり、例えば、バトル中の第2プレイヤのアクション、敵キャラクタに与えたダメージ量に基づく。この貢献度は、マルチプレイゲーム実行部31により算出することができる。第1プレイヤのマルチプレイゲームで勝利すること及び第1プレイヤのマルチプレイゲームが終了するとは、例えば、敵キャラクタのHPを0にすることである。(6)により、第1プレイヤによる他のプレイヤに対するマルチプレイゲームへの参加依頼がない場合、又は、(1)の入力操作がない場合でも、特典付与部38が特典を付与することができる。
【0056】
特典は、ランクポイント、経験値、及び/又はアイテム等のゲーム媒体を含むことができる。このゲーム媒体は、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの入力により参加した第1プレイヤのマルチプレイゲームでのみ得られる専用のゲーム媒体としても良い。
【0057】
特典は、報酬と称することができる。特典は、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象でない場合の報酬に追加される追加報酬とすることができる。したがって、第2プレイヤは、特典対象のマルチプレイゲームにおいて、通常の報酬と追加報酬とを獲得することができる。通常の報酬は、ランクポイント、経験値、及び/又はアイテム等のゲーム媒体を含むことができる。
【0058】
図9は、ゲーム結果画面の一例であり、
図10は、ゲーム結果画面の他の一例である。
図9、
図10のゲーム結果画面G5、G6は、特典が付与される場合にマルチプレイゲーム実行部31により生成された演出画面情報に基づいて、第2プレイヤの端末装置10Bの出力装置13において表示される画面である。
【0059】
ゲーム結果画面G5、G6は、通常報酬表示領域91、101、追加報酬表示領域92、102、特典付与残り回数表示領域93、103を含む。
【0060】
通常報酬表示領域91、101は、マルチプレイゲームが特典対象であるか否かに関わらず、第1プレイヤ及び第2プレイヤのゲーム中のアクションに基づいて獲得された通常報酬を表示する。
図9及び
図10に示す例では、通常報酬は、ランクポイント及び経験値(EXP)である。
【0061】
追加報酬表示領域92、102は、特典である追加報酬を表示する。
図9に示す例では、追加報酬は、ランクポイント及び経験値(EXP)である。
図10に示す例では、追加報酬表示領域102は、「獲得した報酬はありません(貢献度が不足しています)」と表示している。これは、第2プレイヤのマルチプレイゲームへの貢献度が所定値未満であったことを示す。また、追加報酬表示領域92、102は、1日の特典付与回数が既に上限に達していた場合には、追加報酬なしの表示をすることができる。例えば、ランクポイント及び経験値の加算量をゼロと表示することができる。
【0062】
特典付与残り回数表示領域93、103は、特典付与が可能な残りの回数を表示する。
図9に示す例では、特典付与残り回数表示領域93は、「あと2回獲得できます」と表示しており、少なくとも2回他のプレイヤのマルチプレイゲームに参加できることを示している。
図10に示す例では、特典付与残り回数表示領域103は、「1日の獲得回数上限に達しました」と表示しており、今回の特典付与により、1日の特典付与の上限に達したことを示している。
【0063】
[動作]
図11は、本発明の一実施形態に係るゲームシステム1のシーケンス図の一例である。まず、第1プレイヤの端末装置10Bにおいて、マルチプレイゲームを開始する(S11)。具体的には、第1プレイヤの端末装置10Bは、その入力装置12を介した第1プレイヤの操作入力をサーバ10Aに送信し、サーバ10Aのマルチプレイゲーム実行部31は、当該操作入力に基づいてマルチプレイゲームを開始する。サーバ10Aは、マルチプレイゲーム実行部31により生成された演出画面情報を第1プレイヤの端末装置10Bに送信し、当該端末装置10Bは、当該情報に基づいて出力装置13にマルチプレイゲーム画面G1を表示させる。
【0064】
第1プレイヤの端末装置10Bは、入力装置12を介した第1プレイヤの操作入力に基づいて、第1プレイヤ以外の他のプレイヤによるマルチプレイゲームへの参加依頼をサーバ10Aに送信する(S12)。具体的には、第1プレイヤの端末装置10Bは、マルチプレイゲーム画面G1の参加依頼ボタン56のタッチにより、参加依頼画面G2を出力装置13に表示させ、第1プレイヤによる「みんな」ボタン61の選択を受け付け、第1プレイヤによる参加依頼ボタン65のタッチによりサーバ10Aに、第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信する。但し、第1プレイヤの端末装置10Bは、「フレンド」ボタン62又は「チーム」ボタン63の選択によっても、条件を満たす場合にはサーバ10Aに第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信しても良い。ここでは、「みんな」ボタン61が選択されるものとする。
【0065】
サーバ10Aは、参加依頼受付部32により、第1プレイヤの端末装置10Bからの参加依頼を受け付ける(S13)。この参加依頼には、第1プレイヤのプレイヤID、参加依頼を示すデータ、参加対象者の種別(ここでは、「みんな」)のデータが含まれている。
【0066】
サーバ10Aは、第2プレイヤ決定部33により、第2プレイヤを決定する(S14)。具体的には、第2プレイヤ決定部33は、第1プレイヤのプレイヤIDに対応するランクをサーバ10Aの記憶装置14から読み出し、第1プレイヤのランクを特定する。第2プレイヤ決定部33は、第1プレイヤ以外の全てのプレイヤの中から抽選で複数のプレイヤを抽出し、当該複数のプレイヤのうち、ランクが第1プレイヤのランクより大きく、第1プレイヤのランクとの差分が所定値以上であるプレイヤを第2プレイヤとして決定する。第2プレイヤの数が所定値以上となるまで、複数のプレイヤの抽選及び第2プレイヤの決定を繰り返しても良い。なお、ここでは、複数のプレイヤの一部が第2プレイヤであるとしたが、第2プレイヤ決定部33は、他のプレイヤの中からランクが第1プレイヤのランクより大きく、第1プレイヤのランクとの差分が所定値以上であるプレイヤを抽出し、当該プレイヤの中から所定数以上のプレイヤを第2プレイヤとして決定しても良い。
【0067】
サーバ10Aは、第2プレイヤのランクが第1プレイヤのランクより大きく、第2プレイヤのランクと第1プレイヤのランクとの差分が所定値以上であることから、特典対象決定部34により、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であると決定する(S15)。そして、サーバ10Aは、表示決定部36により、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する(S16)。サーバ10Aは、参加依頼送信制御部35により、決定した第2プレイヤの端末装置10Bに、特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信する(S17)。
【0068】
当該参加依頼を受信した第2プレイヤの端末装置10Bは、その出力装置13に、マルチプレイゲーム一覧画面G3を表示させる(S18)。この画面G3には、マルチバトルタブ71が選択された場合に、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの表示を含むことができる。この第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bは、通常のマルチプレイゲームに参加するためのマルチプレイゲーム参加ボタン731aとは異なり、特殊な態様で表示される。
【0069】
第2プレイヤの端末装置10Bは、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの表示数を制限することができる。例えば、第2プレイヤの端末装置10Bは、表示可能な第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの数を所定数(例えば、2)とすることができる。この所定数は、自然数であれば良く、適宜設定可能である。この所定数を超える数の参加依頼を一又は複数の第1プレイヤからサーバ10Aを介して受信している場合は、第2プレイヤの端末装置10Bは、先着、抽選、又は特典に応じて、表示する第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを決定しても良い。また、1日に参加可能な第1プレイヤのマルチプレイゲームの数又は1日に付与可能な特典の付与回数が所定数に制限されている場合は、第2プレイヤの端末装置10Bは、その制限数の範囲内で第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示するようにしても良い。1日に参加可能な第1プレイヤのマルチプレイゲームの数又は1日に付与可能な特典の付与回数が3である場合、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bは3つまで表示可能であり、第2プレイヤが既に2つの特典対象のマルチプレイゲームに参加した又は1日の特典の付与回数が2である場合は、残り1つの第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示するようにしても良い。第2プレイヤの端末装置10Bは、第2プレイヤへの所定時間(例えば、1日)当たりの特典の付与回数が所定回数以上である場合、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示しないようにしても良い。また、第2プレイヤの端末装置10Bは、「みんな」ボタン61、「フレンド」ボタン62、「チーム」ボタン63の何れかによって受信した、特典対象ではないマルチプレイゲームへの参加依頼と、特典対象のマルチプレイゲームへの参加依頼とが、同一のマルチプレイゲームのIDを有する場合、すなわち、2以上の参加依頼が同一のマルチプレイゲームに対するものである場合、ボタン61~63の何れかによる参加依頼のマルチプレイゲーム(特典対象ではない)へのマルチプレイゲーム参加ボタン731を優先し、特典対象ではないマルチプレイゲーム参加ボタン731aを表示するようにしても良い。但し、第2プレイヤの端末装置10Bは、特典対象である第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示するようにしても良い。
【0070】
第2プレイヤの端末装置10Bは、第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの選択を受け付け(S19)、選択された第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bに対応するマルチプレイゲームへの参加要求をサーバ10Aに送信する(S20)。この参加要求には、第1プレイヤのマルチプレイゲームのID、第2プレイヤのプレイヤID、参加の要求を示すデータ、情報を含むことができる。
【0071】
サーバ10Aは、第2プレイヤの端末装置10Bからの参加要求を受信し、参加決定部37により、当該参加要求から特定される第2プレイヤを第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加させることを決定する(S21)。
【0072】
サーバ10Aは、第1プレイヤ及び第2プレイヤの端末装置10Bとの間で操作入力、情報、及び/又はデータの送受信を行い、マルチプレイゲーム実行部31によりマルチプレイゲームの処理を実行する(S22)。具体的には、サーバ10Aは、マルチプレイゲーム実行部31により、演出画面情報を生成し、当該演出画面情報を第1プレイヤ及び第2プレイヤの各端末装置10Bに送信する。各端末装置10Bは、当該演出画面情報に基づくマルチプレイゲーム画面を表示させ、マルチプレイゲームにおける各プレイヤの操作入力(例えば、攻撃ボタン54のタッチ)を受け付けて、当該操作入力をサーバ10Aに送信する。サーバ10Aは、マルチプレイゲーム実行部31により、受信した入力に基づいてゲーム処理を実行する。マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤの操作入力に基づいて、マルチプレイゲームにおける第2プレイヤの貢献度を算出することができる。マルチプレイゲーム実行部31は、敵キャラクタのHPが0になるまで、又は、第1プレイヤ及び第2プレイヤのHPが0になるまで、ゲーム処理を実行することができる。1つの例では、マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤが獲得するランクパラメータの獲得量を決定する。
【0073】
特典付与部38は、敵キャラクタ、又は、第1プレイヤ及び第2プレイヤのHPが0になった場合、所定条件を満たすことに基づいて、第2プレイヤに特典を付与する(S23)。マルチプレイゲーム実行部31は、ゲーム結果画面に表示する特典の情報を含む演出画面情報を生成し、当該情報を各端末装置10Bに送信する。第1プレイヤ及び第2プレイヤの端末装置10Bは、受信した演出画面情報に基づいてゲーム結果画面を表示する(S24、S25)。1つの例では、第2プレイヤの端末装置10Bは、ゲーム結果画面G5又はゲーム結果画面G6を表示する。これにより、第2プレイヤは特典の情報を知ることができる。
【0074】
[作用・効果]
(1)本実施形態のシステムは、プレイヤが他のプレイヤに参加を依頼して複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのシステムであって、システム1は、複数の情報処理装置10を有し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第1プレイヤの操作に基づいてマルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行部31として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付部32として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定部34として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定部36として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、第2プレイヤを第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定部37として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、所定条件を満たしたことに基づいて、第2プレイヤに特典を付与する特典付与部38として機能するようにした。
【0075】
これにより、第1マルチプレイゲーム参加ボタンの表示により第2プレイヤは第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを知ることができるので、所定パラメータ(ここでは、ランク)が相対的に低い(すなわち熟達度が相対的に低い)第1プレイヤのマルチプレイゲームに第2プレイヤが参加するモチベーションを高め、所定パラメータ(ここでは、ランク)が相対的に低い第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促進することができる。その結果、ゲーム全体の興趣性を向上させることができる。
【0076】
特に、本実施形態では、所定パラメータの絶対値により初心者、上級者を画するのではなく、1つの例として、第1プレイヤ、第2プレイヤの各々の所定パラメータの差分によって、第1プレイヤが相対的に初心者であり、第2プレイヤが相対的に上級者であるとした。これにより、より幅広いプレイヤを、マルチプレイゲームへの参加依頼をするプレイヤ及び/又はマルチプレイゲームに参加するプレイヤとすることができる。
【0077】
より具体的には、長期運営されているゲームにおいては、プレイヤによってゲームの熟達度に差があり、一概に所定のパラメータ(ここではランク)を用いて初心者及び/又は上級者を定義することが困難である場合がある。例えば、ゲームを始めたばかりのプレイヤ(ここでは初心者ともいう)と、ゲームを始めて数年程度経過し、時々プレイしているプレイヤ(ここでは中級者ともいう)と、ゲームの運営開始以来継続してプレイしているプレイヤ(ここでは上級者ともいう)とではゲームの熟達度に差があり、長期運営されているが故に、相当数の中級者が存在し得る。そして、これらの中級者は、ゲームの運営開始以来継続してプレイしているプレイヤから見れば初心者であるとも捉えることができ、また、ゲームを始めたばかりのプレイヤから見れば上級者であると捉えることもでき、これらの中間的なプレイヤをも含めてマルチプレイゲームへの参加依頼をすること及び/又はマルチプレイゲームに参加することが望まれていた。すなわち、より多くのプレイヤにマルチプレイゲームへの参加及び/又は被参加に関与させることが望まれていた。
【0078】
そこで、参加依頼を行うプレイヤと、当該参加依頼により当該プレイヤのマルチプレイゲームに参加するプレイヤとの相対的な所定パラメータの差分に基づいて、マルチプレイゲームが特典対象であることを決定するようにしたので、相対的に上級者である第2プレイヤによる相対的に初心者である第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促進することができる。逆に、相対的に初心者である第1プレイヤが相対的に上級者である第2プレイヤによりマルチプレイゲームの救援を受けることができる。このように、より多くのプレイヤがマルチプレイゲームに参加する側にも参加される側にもなることができるので、ゲーム全体の興趣性を向上させることができる。
【0079】
(2)特典付与部38の所定条件は、第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bへの入力を少なくとも含むようにした。これにより、特典の不正取得を防止することができる。例えば、参戦ID入力欄81へのマルチプレイゲームのID入力により当該マルチプレイゲームに参加する方法がある場合、一プレイヤが複数のアカウントを作成し、1つのアカウントでマルチプレイゲームのIDを発行し、別のアカウントで当該ID入力して特典を不正に取得する事態を防止することができる。
【0080】
(3)特典付与部38の所定条件は、第2プレイヤへの所定時間当たりの特典の付与回数が所定回数未満であることを含むようにした。これにより、限られたプレイヤだけが特典を獲得することを抑制し、多くのプレイヤが特典を受け取ることができるようになるため、ゲーム全体を活性化する(すなわち、ゲ―ム全体の興趣性を向上させる)ことができる。
【0081】
(4)特典付与部38の所定条件は、特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームにおける第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含むようにした。これにより、特典対象となるマルチプレイゲームへの第2プレイヤによる積極的な手助けを促すことができる。また、貢献度に閾値を設けることにより、第2プレイヤにとって第1プレイヤのマルチプレイゲームをやり応えのあるものにすることができる。例えば、貢献度の閾値(所定値)を高くに設定することにより、簡単に特典が第2プレイヤに付与されないようにすることでゲームの興趣性を向上させることができ、結果的に第2プレイヤによる積極的な手助けを促すことができる。
【0082】
(5)マルチプレイゲーム実行部31は、第1プレイヤのマルチプレイゲームに基づいて、第2プレイヤの端末装置10Bに表示させる、第2プレイヤが獲得する所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定するようにした。これにより、特典としての当該獲得量の獲得が所定パラメータ(例えばランク)を向上させ、熟練したプレイヤになることに繋がるため、特典対象となるマルチプレイゲームへの第2プレイヤによる積極的な手助けを促すことができる。
【0083】
(6)マルチプレイゲーム実行部31は、第2プレイヤの所定パラメータに応じて、特典を決定するようにした。これにより、第2プレイヤの所定パラメータに応じて付与される特典が変わり得るので、第1プレイヤのマルチプレイゲームに第2プレイヤが参加するインセンティブを与えることができる。
【0084】
(7)少なくとも何れかの情報処理装置10が、第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付部32として機能するようにした。これにより、第1プレイヤからの参加依頼を契機として第2プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促すことができる。本実施形態では、第1プレイヤの参加依頼が第2プレイヤのマルチプレイゲームへの参加の条件としたが、第1プレイヤによる参加依頼の有無を問わず、サーバ10A(例えば、第2プレイヤ決定部33、参加依頼送信制御部35)により、第2プレイヤを決定し、決定した第2プレイヤの端末装置10Bに第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信するようにしても良い。
【0085】
(8)少なくとも何れかの情報処理装置10が、第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定部33として機能し、少なくとも何れかの情報処理装置10が、第2プレイヤの端末装置10Bに、特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御部35とし機能するようにした。そして、第2プレイヤ決定部33は、所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である第2プレイヤを、第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定するようにした。
【0086】
これにより、より多くの第2プレイヤに参加依頼を送信することができるので、第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加する確率を高めることができる。
【0087】
[ネットワークを介さないシステムにより実現される実施形態]
ゲームシステム1は、ネットワークNを介さずに複数の情報処理装置10が有線及び/又は無線で通信するようにしても良い。この場合、全て又は一部の情報処理装置10が各部31~38の機能を有していても良い。すなわち、ゲームシステム1を構成する複数の情報処理装置10のうちの一部の情報処理装置10が各部31~38の機能を有して上記実施形態でのサーバ10Aの役割を果たすようにしても良い。各部31~38の機能は、1台の情報処理装置10に集約しても良いし、複数台の情報処理装置10に分散させても良い。
【0088】
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシンとすることもできる。
【0089】
以上に説明した処理又は動作において、あるステップにおいて、そのステップではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。また以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【0090】
例えば、上記実施形態の変形例に係る情報処理装置10は、プレイヤが他のプレイヤに参加を依頼して複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームの情報処理装置10であって、第1プレイヤの操作に基づいてマルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行部31と、第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付部32と、第1プレイヤの所定パラメータが第1所定値未満であるか否かに基づいて、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象のマルチプレイゲームであるか否かを決定する特典対象決定部34と、第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを示す態様で特典対象となる第1プレイヤのマルチプレイゲームに関連付けられた第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定部36と、第2プレイヤによる第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、第2プレイヤを第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定部37と、所定条件を満たしたことに基づいて、第2プレイヤに特典を付与する特典付与部38と、を備えるようにしても良い。
【0091】
これにより、第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bの表示により第2プレイヤは第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であることを知ることができるので、初心者である第1プレイヤのマルチプレイゲームに第2プレイヤが参加するモチベーションを高め、初心者である第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促進することができる。その結果、ゲーム全体の興趣性を向上させることができる。
【0092】
特典対象決定部34は、「第2プレイヤの所定パラメータが第1プレイヤの所定パラメータより大きく、第2プレイヤの所定パラメータと第1プレイヤの所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象であると決定する」ことに代えて又は加えて、「第1プレイヤの所定パラメータが第1所定値未満であるか否かに基づいて、第1プレイヤのマルチプレイゲームが特典対象のマルチプレイゲームであるか否かを決定する」ようにしても良い。すなわち、上記実施形態では、第1プレイヤが相対的に初心者であることを定義付けたが、本変形例では、所定パラメータ(例えば、ランク)が第1所定値未満である第1プレイヤを初心者として定義付けるようにした。すなわち、本変形例は、初心者を所定パラメータの絶対値を基準にして定義付ける。このように、初心者を、上記実施形態では相対的な初心者として定義し、本変形例では、絶対的な初心者として定義した。換言すれば、本発明は、定義の仕方に関わらず、初心者であるプレイヤのマルチプレイゲームへの他のプレイヤの参加を促進するものとすることができる。
【0093】
表示決定部36は、第2プレイヤの所定パラメータが第2所定値以上である場合に、表示領域に第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示することを決定するようにしても良い。これにより、上級者である第2プレイヤによる、初心者である第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促進することができる。例えば、ランクが第1所定値(例えば150)未満のプレイヤを初心者とし、ランクが第2所定値(例えば100)以上のプレイヤを上級者と定義すると、第2プレイヤが第1プレイヤよりもランクが低い場合であっても、第2プレイヤは第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加することができる。
【0094】
表示決定部36は、第2プレイヤの所定パラメータが第1所定値より大きい第2所定値以上である場合に、表示領域に第1マルチプレイゲーム参加ボタン731bを表示することを決定するようにしても良い。これにより、上級者である第2プレイヤによる初心者である第1プレイヤのマルチプレイゲームへの参加を促進することができる。換言すれば、第1プレイヤよりも常にランクが高い第2プレイヤが第1プレイヤのマルチプレイゲームに参加することができる。これにより、初心者である第1プレイヤを援護することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 ゲームシステム
10 情報処理装置
10A サーバ
10B 端末装置
11 プロセッサ
12 入力装置
13 出力装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
21 入力部
22 出力部
23 記憶部
24 通信部
25 ゲーム制御部
31 マルチプレイゲーム実行部
32 参加依頼受付部
33 第2プレイヤ決定部
34 特典対象決定部
35 参加依頼送信制御部
36 表示決定部
37 参加依頼決定部
38 特典付与部
N ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのプログラムであって、
コンピュータを、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として更に機能させ、
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
次の構成[2]~[9]の少なくとも1つ以上を有する、
請求項1に記載のプログラム。
[2] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む。
[3] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む。
[4] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む。
[5] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する。
[6] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する。
[7] コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる。
[8] コンピュータに、
前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として更に機能させ、
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する。
[9] 前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである。
【請求項11】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行する情報処理装置であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段と、
を含む、情報処理装置。
【請求項12】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを情報処理装置により実行する方法であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行ステップと、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定ステップと、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定ステップと、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定ステップと、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与ステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤの所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能する、
システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームのプログラムであって、
コンピュータを、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
所定パラメータが前記第1プレイヤの所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記決定された第2プレイヤの前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能させる、
プログラム。
【請求項2】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
次の構成[2]~[9]の少なくとも1つ以上を有する、
請求項1に記載のプログラム。
[2] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力を少なくとも含む。
[3] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記第2プレイヤへの所定時間当たりの前記特典の付与回数が所定回数未満であることを含む。
[4] 前記特典付与手段の前記所定条件は、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームにおける前記第2プレイヤの貢献度が所定値を超えることを含む。
[5] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに基づいて、前記第2プレイヤの端末装置に表示させる、前記第2プレイヤが獲得する前記所定パラメータを増加させるパラメータの獲得量を決定する。
[6] 前記マルチプレイゲーム実行手段は、前記第2プレイヤの前記所定パラメータに応じて、前記特典を決定する。
[7] コンピュータに、
前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤに対する前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を受け付ける参加依頼受付手段として機能させる。
[8] 前記第2プレイヤ決定手段は、前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である前記第2プレイヤを、前記第1プレイヤを除いた複数のプレイヤの中から所定数以上決定する。
[9] 前記マルチプレイゲームは、複数のプレイヤが共通の敵キャラクタと対戦するマルチバトルゲームである。
【請求項11】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行する情報処理装置であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段と、
所定パラメータが前記第1プレイヤの所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段と、
前記決定された第2プレイヤの前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段と、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段と、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段と、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段と、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段と、
を含む、情報処理装置。
【請求項12】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを情報処理装置により実行する方法であって、
第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行ステップと、
所定パラメータが前記第1プレイヤの所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定ステップと、
前記決定された第2プレイヤの前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定ステップと、
前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御ステップと、
前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定ステップと、
前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定ステップと、
所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与ステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
複数のプレイヤが参加するマルチプレイゲームを含むゲームを実行するシステムであって、
前記システムは、複数の情報処理装置を有し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、第1プレイヤの操作に基づいて前記マルチプレイゲームを実行するマルチプレイゲーム実行手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、所定パラメータが前記第1プレイヤの所定パラメータより大きく、前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である、前記第1プレイヤとは異なる第2プレイヤを決定する第2プレイヤ決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記決定された第2プレイヤの前記所定パラメータが前記第1プレイヤの前記所定パラメータより大きく、前記第2プレイヤの前記所定パラメータと前記第1プレイヤの前記所定パラメータとの差分が所定値以上である場合に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが特典対象であると決定する特典対象決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤの端末装置に、前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームへの参加依頼を送信する参加依頼送信制御手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤに関連付けられたマルチプレイゲーム参加ボタンの表示領域であって、前記第2プレイヤに関連付けられた複数のマルチプレイゲーム参加ボタンの表示を含む表示領域に、前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームが前記特典対象であることを示す態様で前記特典対象となる前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに関連付けられた、前記複数のマルチプレイゲーム参加ボタンのうちの第1マルチプレイゲーム参加ボタンを表示することを決定する表示決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、前記第2プレイヤによる前記第1マルチプレイゲーム参加ボタンへの入力に基づいて、前記第2プレイヤを前記第1プレイヤの前記マルチプレイゲームに参加させることを決定する参加決定手段として機能し、
少なくとも何れかの前記情報処理装置が、所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2プレイヤに特典を付与する特典付与手段として機能する、
システム。