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特開2024-176033システム、画像形成装置、それらの制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176033
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】システム、画像形成装置、それらの制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241212BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241212BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241212BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241212BHJP
   G06Q 10/20 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
B41J29/38 204
B41J29/00 Z
B41J29/38 201
G03G21/00 390
G03G21/00 396
H04N1/00 127A
H04N1/00 838
G06Q10/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094229
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】益満 大志
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
5L049
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061HJ08
2C061HK08
2C061HN05
2C061HN15
2C061HP00
2C061HP06
2C061HV01
2C061HV32
2H270KA59
2H270KA62
2H270NB07
2H270NB10
2H270NB22
2H270NC20
2H270ND10
2H270ND11
2H270ND22
2H270RA10
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB42
5C062AC15
5C062AC34
5C062AC58
5C062AD05
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】企業のオフィス内での利用目的等で、定額サービスで複数の画像形成装置が同一契約で使用される場合があるが、一般的に企業での利用では個人利用と比較して印刷枚数が多いため、定額サービス専用の消耗品の残量が新品の消耗品の配送中に無くなってしまい、ダウンタイムが発生してユーザが不便を感じる可能性があった。
【解決手段】画像形成装置200は、装着されたカートリッジの製品情報413が定額制サービス専用の場合に、画像形成装置の装置識別情報322とカートリッジの消耗品識別情報411とを含む判定要求をサーバ500に送信する(S205)。サーバ500は、判定要求に応じて判定処理を行い(S206)、画像形成装置200が判定結果を受信する(S207)。判定結果が装着可を示す場合(S208でYes)にはエラーとせず、装着不可を示す場合(S208でNo)にはエラーとする(S209)。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗品を装着する画像形成装置と、定額制サービスの情報を管理するサーバとが通信するシステムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が前記定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得手段と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記サーバに送信する第1送信手段と、
前記第1要求に対応する判定の結果を、前記サーバから受信する第1受信手段と、
前記判定の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御手段と、を備え、
前記サーバは、
前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報を管理する管理手段と、
前記消耗品識別情報と、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着した前記画像形成装置の装置識別情報を紐付けて登録する登録手段と、
前記画像形成装置から前記第1要求を受信する第2受信手段と、
前記第1要求に含まれる装置識別情報と、前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて前記登録手段に登録されている装置識別情報とが同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定手段と、
前記判定の定結果を前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、を備える、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記第1送信手段は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、該消耗品が新品であるか画像形成装置で一度でも使用された旧品であるかを示す使用状態情報を取得し、
前記第1送信手段は、前記使用状態情報が旧品を示す情報であった場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記使用状態情報が新品を示す情報であった場合に、前記画像形成装置の装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第2要求を、前記サーバに送信する第3送信手段と、
前記第2要求に対応する前記消耗品の情報の登録が完了したことを示す通知を、前記サーバから受信する第3受信手段と、
前記通知を受信した場合に、前記画像形成装置に装着されている消耗品に、前記使用状態情報として、旧品であることを示す情報を設定する第1設定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記通知を受信した場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記第2要求を送信したにも関わらず前記通知が受信されなかった場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限し、
前記サーバは、
前記画像形成装置から前記第2要求を受信する第4受信手段と、
前記第2要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いて前記登録手段への登録を行う登録処理手段と、
前記登録が完了した場合、該登録が完了したことを示す通知を前記画像形成装置に送信する第4送信手段と、を備える、
こをと特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第3送信手段は、印刷ジョブを実行する場合に、前記第2要求を送信することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記登録処理手段は、前記判定手段が装着可と判定した場合にも、前記第1要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いて前記登録手段への登録を行う、ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記画像形成装置は、
前記第1要求を送信するか否かの送信設定を変更する変更手段を備え、
前記第1送信手段は、前記送信設定が送信しない設定の場合には前記第1要求を送信せず、
前記第3送信手段は、前記変更手段により前記送信設定が前記送信しない設定から送信する設定に変更された場合にも、前記第2要求を送信することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記画像形成装置は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、登録情報として、前記サーバへの未登録を示す情報を該消耗品に設定し、前記第3受信手段により前記通知を受信した場合または前記第1受信手段により前記判定の結果として装着可を示す情報を受信した場合に、前記サーバへの登録済を示す情報を前記登録情報として該消耗品に設定する第2設定手段を備え、
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、前記登録情報を取得し、
前記第3送信手段は、前記登録情報が前記登録済を示す場合には、前記第2要求を送信しない、ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
消耗品を装着する画像形成装置であって、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得手段と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記定額制サービスの情報を管理するサーバに送信する第1送信手段と、
前記サーバから返信される、前記第1要求に含まれる装置識別情報と前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている前記装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報の消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定処理の結果を、受信する第1受信手段と、
前記判定処理の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定処理の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記第1送信手段は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、該消耗品が新品であるか画像形成装置で一度でも使用された旧品であるかを示す使用状態情報を取得し、
前記第1送信手段は、前記使用状態情報が旧品を示す情報であった場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記使用状態情報が新品を示す情報であった場合に、前記画像形成装置の装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第2要求を、前記サーバに送信する第3送信手段と、
前記サーバから、前記第2要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを紐付けて該サーバに登録する登録処理が完了した場合に返信される、該登録が完了したことを示す通知を受信する第3受信手段と、
前記通知を受信した場合に、前記画像形成装置に装着されている消耗品に、前記使用状態情報として、旧品であることを示す情報を設定する第1設定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記通知を受信した場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記第2要求を送信したにも関わらず前記通知が受信されなかった場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限する、ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第3送信手段は、印刷ジョブを実行する場合に、前記第2要求を送信することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記第1受信手段が前記サーバから前記装着可を示す判定処理の結果を受信する場合、前記サーバで前記第1要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いた前記登録処理が行われる、ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記第1要求を送信するか否かの送信設定を変更する変更手段を備え、
前記第1送信手段は、前記送信設定が送信しない設定の場合には前記第1要求を送信せず、
前記第3送信手段は、前記変更手段により前記送信設定が前記送信しない設定から送信する設定に変更された場合にも、前記第2要求を送信することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、登録情報として、前記サーバへの未登録を示す情報を該消耗品に設定し、前記第3受信手段により前記通知を受信した場合または前記第1受信手段により前記判定の結果として装着可を示す情報を受信した場合に、前記サーバへの登録済を示す情報を前記登録情報として該消耗品に設定する第2設定手段を備え、
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、前記登録情報を取得し、
前記第3送信手段は、前記登録情報が前記登録済を示す場合には、前記第2要求を送信しない、ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
消耗品を装着する画像形成装置と、定額制サービスの情報を管理するサーバとが通信するシステムの制御方法であって、
前記画像形成装置により実行される、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が前記定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得工程と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記サーバに送信する第1送信工程と、
前記第1要求に対応する判定の結果を、前記サーバから受信する第1受信工程と、
前記判定の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御工程と、
前記サーバにより実行される、
前記画像形成装置から前記第1要求を受信する第2受信工程と、
前記第1要求に含まれる装置識別情報と、前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において、同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定工程と、
前記判定の定結果を前記画像形成装置に送信する第2送信工程と、
を備えることを特徴とするシステムの制御方法。
【請求項18】
消耗品を装着する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得工程と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記定額制サービスの情報を管理するサーバに送信する送信工程と、
前記サーバから返信される、前記第1要求に含まれる装置識別情報と前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている前記装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報の消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定処理の結果を、受信する受信工程と、
前記判定処理の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定処理の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
コンピュータに、請求項18に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、画像形成装置、それらの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置を定額で利用する定額サービスが知られている。定額サービスの契約が締結された画像形成装置においては一般的に、サービス提供側より配送された定額サービス専用の消耗品が使用される。定額サービスの適切な運用のため、定額サービス専用の消耗品はユーザが契約した特定の画像形成装置での使用に限定されることがある。
特許文献1には、ユーザの利便性向上のため、契約する画像形成装置を変更した際に、他の画像形成装置で一度以上使用された(すなわち旧品である)定額サービス専用の消耗品を一時的に他の画像形成装置で使用可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-85744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
企業のオフィス内での利用目的等で、定額サービスで複数の画像形成装置が同一契約で使用される場合がある。しかし、一般的に企業での利用では個人利用と比較して印刷枚数が多い。そのため、定額サービス専用の消耗品の残量が新品の消耗品の配送中に無くなってしまい、ダウンタイムが発生してユーザが不便を感じる可能性があった。従来の技術では、定額サービスで複数の画像形成装置が同一契約で使用される場合に、前記いずれかの画像形成装置に装着している消耗品を前記他の画像処理装置に装着して使用することは考慮されていなかった。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、定額制サービスにて複数台の画像形成装置を契約するユーザに対して利便性を向上することができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、消耗品を装着する画像形成装置と、定額制サービスの情報を管理するサーバとが通信するシステムであって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が前記定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得手段と、前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記サーバに送信する第1送信手段と、前記第1要求に対応する判定の結果を、前記サーバから受信する第1受信手段と、前記判定の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御手段と、を備え、前記サーバは、前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報を管理する管理手段と、前記消耗品識別情報と、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着した前記画像形成装置の装置識別情報を紐付けて登録する登録手段と、前記画像形成装置から前記第1要求を受信する第2受信手段と、前記第1要求に含まれる装置識別情報と、前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて前記登録手段に登録されている装置識別情報とが同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定手段と、前記判定の定結果を前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、定額制サービスにて複数台の画像形成装置を契約するユーザに対して利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態における画像処理システムの構成を例示するブロック図。
図2】第1実施形態におけるカートリッジの装着処理を説明するフローチャート。
図3】第1実施形態における画像形成装置の印刷ジョブ実行処理を説明するフローチャート。
図4】サーバによる装着可能判定処理を説明するフローチャート。
図5】サーバによる情報登録処理を説明するフローチャート。
図6】第2実施形態におけるカートリッジの装着処理を説明するフローチャート。
図7】第2実施形態における画像形成装置の印刷ジョブ実行処理を説明するフローチャート。
図8】第3実施形態の画像形成装置における装着可能判定要求の送信実施に関する設定変更処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に説明する。ただし、本発明については、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下に記載する実施形態に対して適宜変更、改良が加えられたものについても本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
【0010】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態における画像処理システム100の構成を例示するブロック図である。
画像処理システム100は、画像形成装置200と、サーバ500を有する。
【0011】
まず、画像形成装置200の構成について説明する。
画像形成装置200は、記録剤を用いた印字動作を行う画像形成装置本体300と、画像形成装置本体300に装着可能であり記録剤として用いられるインクを充填するカートリッジ400を有する印刷装置である。
画像形成装置本体300は、CPU310と、プログラムメモリ320と、データメモリ330と、通信制御部340と、印刷制御部350と、印刷部360と、接続部370を有する。
【0012】
CPU310はシステム制御部であり、画像形成装置200全体を制御する。
プログラムメモリ320は、CPU310が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。
データメモリ330は、プログラム制御変数等を格納し、印刷制御部350の処理時に利用する各種ワークバッファ領域が設けられている。また、データメモリ330は、画像形成装置本体300の識別情報331と、画像形成装置本体300が通信制御部340を通じて受信した定額サービスの契約情報332を保持する。識別情報331は、画像形成装置本体300が製造される際に割り当てられる個体を識別する情報(装置識別情報)であり、例えばシリアル番号である。契約情報332は、本実施形態において、定額サービスに契約していない定額サービス未契約状態を示す情報、定額サービス契約状態を示す情報のいずれかとする。
【0013】
通信制御部340は、通信回線390や各種インターフェイスを介して外部とのデータ授受を制御する。
印刷制御部350は、データメモリ330より印刷用のデータを取得し、印刷部360を介しての印刷処理を制御する。
【0014】
印刷部360は、印刷制御部350による印刷命令を受けて印刷処理を行う。この際、データメモリ330に保持された契約情報332が定額サービス契約状態であり、画像形成装置本体300に定額サービス専用のカートリッジ400が装着されていれば、印刷制御部350は、印刷ジョブ情報をサーバ500へ送信する。印刷ジョブ情報とは、印刷量や印刷結果、インク消費量またはカートリッジ400のインク残量をまとめたログのことであり、印刷制御部350が印刷ジョブ単位で生成し、通信制御部340を通してサーバ500へ送信する。また、定額サービス専用のカートリッジ400を用いているか否かの判定は印刷部360が行い、判定結果を印刷制御部350へ伝える。
【0015】
接続部370は、画像形成装置本体300とカートリッジ400を接続する。また、接続部370は、カートリッジ400が備えるメモリ410からカートリッジ400の情報を読み取り、印刷部360による情報取得の要求を受けてカートリッジ400の情報を提供する。
上記構成要素310、320、330、340、350、360、370は、CPU310が管理するCPUバス380を介して、相互に接続されている。
【0016】
カートリッジ400は、メモリ410を有する。メモリ410は、識別情報411と、残量情報412と、製品情報413と、使用状態情報414を保持する。識別情報411は、カートリッジ400が製造される際に割り当てられる個体を識別する情報(消耗品識別情報)であり、例えばシリアル番号である。残量情報412は、カートリッジ400に含まれるインクの残量に関する情報であり、体積の単位を用いて表されてもよいし、所定の閾値によって分割された残量レベルで表されてもよい。製品情報413は、カートリッジ400が定額サービス専用のもの(以下「専用カートリッジ」)であるのか、例えば市販で購入可能である定額サービス専用ではないもの(以下「通常カートリッジ」)であるのかを判別するための情報(消耗品製品情報)である。使用状態情報414は、カートリッジ400がどの画像形成装置200においても一度も使用されたことのない新品であるか、一度以上使用された旧品であるかを示す情報である。
【0017】
カートリッジ400は、印刷に用いる記録剤を充填し、接続部370から取り外して交換可能なものであればよい。そのため、カートリッジ400はインクカートリッジのみに限定されず、例えばトナーカートリッジであってもよい。
【0018】
以下、サーバ500について説明する。
サーバ500は、CPU510と、プログラムメモリ520と、記憶部530と、通信制御部540を有する。
【0019】
CPU510はシステム制御部であり、サーバ500全体を制御する。
プログラムメモリ520は、CPU510が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。
CPU510は、プログラムメモリ520に格納されるプログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。例えば、CPU510は、判定部511として機能する。判定部511は、2つの画像形成装置本体300の識別情報331から、2つの画像形成装置本体300が同一の契約グループに含まれるかを判定し、カートリッジ400の使用可否を判定する。
【0020】
記憶部530は、定額サービスに契約したユーザの情報、定額サービスで利用される画像形成装置本体300の識別情報331とその契約グループ情報、画像形成装置200から送信された印刷情報を保持する。また、記憶部530は、サービス専用のカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の情報を、カートリッジ400の識別情報411と画像形成装置本体300の識別情報331の組み合わせで(紐付けて)保持する。
【0021】
通信制御部540は、通信回線560を介して外部とのデータ授受を制御する。
上記構成要素510~540は、CPU510が管理するCPUバス550を介して、相互に接続されている。
【0022】
なお、本発明の実施形態では画像形成装置200としてインクジェット方式のプリンタ(印刷装置)を例示するが、例えば、レーザービーム(電子写真)方式のフルカラープリンタやモノクロプリンタ等にも適用することができる。
【0023】
次に、画像形成装置に関する定額サービスについて説明する。
ユーザに対して印刷に用いる消耗品(例えば、インクやトナー)を定額で利用可能とする消耗品定額サービスと、消耗品と画像形成装置本体300を定額で利用可能とする本体込定額サービスが知られている。どちらの定額サービスにおいても本実施形態は適用可能である。
【0024】
本体込定額サービスに契約すると、サービス提供側から提供された画像形成装置本体300において、サービス提供側から提供された定額サービス専用のカートリッジ400を使用して所定の枚数まで定額で印刷することができる。なお、画像形成装置本体300の使用料金は、定額料金に含まれているものとする。所定の枚数を超えて印刷した場合は、例えば上位のサービスプランに変更できたり、1枚毎に請求額が増える従量課金制となったりする。
【0025】
ユーザが定額サービス契約の申請をすると、サービス提供側は、定額サービス専用のカートリッジ400と画像形成装置本体300をユーザに配送する。ユーザが複数の画像形成装置本体300を契約した場合、その台数分のカートリッジ400と画像形成装置本体300が配送される。この時、サーバ500では、前述の通り定額サービスに契約したユーザの情報、定額サービスで利用される画像形成装置本体300の識別情報とその契約グループ情報が管理されるが、同一契約の画像形成装置本体300の契約グループ情報は同一のものとなる。
【0026】
画像形成装置200は、通信回線390を介してサーバ500から定額サービス契約情報を受信する。この時、画像形成装置200のデータメモリ330に保持される契約情報332が、定額サービス契約状態となる。画像形成装置200は、印刷に応じて、前述した印刷ジョブ情報をサーバ500に送信する。サーバ500は、受信した印刷ジョブ情報を基に、ユーザまたは画像形成装置200における一定期間中の印刷枚数を把握する。また、サーバ500は、ユーザ元のカートリッジ400の消耗率を計算し、インク残量が所定の量を下回ると新品の定額サービス専用のカートリッジ400を配送する。
【0027】
このようなシステム構成のため、定額サービスを提供するためには、画像形成装置200が常にネットワークに接続され、サーバ500に印刷ジョブ情報を定期的に送信する環境が保たれることが必須である。そのため、画像形成装置200がネットワークに繋がっていない場合、ユーザは画像形成装置200における一部機能の使用が制限されることがある。ユーザは定額サービス解約後、サービス提供側から提供された画像形成装置本体300と定額サービス専用のカートリッジ400をサービス提供側に返却する。
【0028】
次に、定額サービス契約状態の画像形成装置本体300にカートリッジ400を装着した際の処理について、図2を用いて説明する。
図2は、第1実施形態におけるカートリッジ400の装着処理を説明するフローチャートである。なお、図2及び後述する図3のフローチャートにおける画像形成装置200の処理は、画像形成装置200のCPU310がプログラムメモリ320等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。また、図2及び後述する図3図5のフローチャートにおけるサーバ500の処理は、サーバ500のCPU510がプログラムメモリ520等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。
【0029】
S201において、画像形成装置200は、接続部370を通じてカートリッジ400の装着を検知し、カートリッジ400のメモリ401に保持された各情報を取得し、S202に処理を進める。
S202において、画像形成装置200は、上記S201で取得された製品情報413に基づいて、カートリッジ400が定額サービス専用のカートリッジであるかを判定する。ここで、カートリッジ400が定額サービス専用のカートリッジでないと判定した場合(S202でNoの場合)、画像形成装置200は、S209に処理を進め、後述のエラー処理を実施して、本フローチャートの処理を終了する。これは、本実施形態における定額サービスが本体込定額サービスであり、サービス提供側から配送された画像形成装置本体300では、通常カートリッジの使用が制限されることがあるためである。なお、定額サービスの種別(例えば、消耗品定額サービス)や契約内容によっては、画像形成装置200において通常カートリッジの使用が可能であり、この場合はS209のエラー処理を行うことなく、本フローチャートの処理を終了するものとする。
【0030】
一方、カートリッジ400が定額サービス専用のカートリッジであると判定した場合(S202でYesの場合)、画像形成装置200は、S203に処理を進める。
S203において、画像形成装置200は、上記S201で取得した使用状態情報414に基づいて、カートリッジ400が旧品であるかを判定する。ここで、旧品でないと判定した場合(S203でNoの場合)、画像形成装置200は、本フローチャートの処理を終了する。これは、カートリッジ400が新品であれば、その時点で定額サービスに契約された画像形成装置200での使用が可能となることを示す。
【0031】
一方、カートリッジ400が旧品であると判定した場合(S203でNoの場合)、画像形成装置200は、S204に処理を進める。
S204において、画像形成装置200は、画像形成装置200がサーバ500と通信可能であるかを判定する。具体的には、通信制御部340が、画像形成装置200がネットワークに接続された状態(以下「オンライン状態」)であるか否かを示す情報に基づいて判定する。
【0032】
ここで、画像形成装置200がオンライン状態でないと判定した場合(S204でNoの場合)、画像形成装置200は、S209に処理を進め、後述のエラー処理を実施して、本フローチャートの処理を終了する。これは前述の通り、定額サービスにおいては画像形成装置200が常にネットワークに接続されることが求められるためである。
【0033】
一方、画像形成装置200がオンライン状態であると判定した場合(S204でYesの場合)、画像形成装置200は、S205に処理を進める。
S205において、画像形成装置200は、通信制御部340を通じて、サーバ500に対して、カートリッジ400の装着可能判定要求を送信する。装着可能判定要求では、画像形成装置本体300の識別情報331と画像形成装置本体300に装着されたカートリッジ400の識別情報411がサーバ500に送信される。
【0034】
サーバ500は、画像形成装置200からの装着可能判定要求を受信すると、S206に処理を進める。
S206において、画像形成装置200は、受信した識別情報411が示すカートリッジ400が、受信した識別情報331が示す画像形成装置本体300に装着可能であるかを判定する装着可能判定処理を実施し、判定結果を画像形成装置200に返信する。装着可能判定処理の詳細については、図4を用いて後述する。
【0035】
S207において、画像形成装置200は、通信制御部340を通じて、サーバ500が実施する装着可能判定処理の判定結果(すなわち装着可能判定要求に対応する判定結果)をサーバ500から受信すると、S208に処理を進める。なお、受信する判定結果は、画像形成装置本体300へのカートリッジ400の装着が可能であるか、不可能であるかのいずれかである。また、例えば画像形成装置200がオフライン状態となり画像形成装置200が判定結果を一定時間内に受信できなかった場合には、S208の代わりにS209に処理を進め、後述のエラー処理を実施して本フローチャートの処理を終了するようにしてもよい。
【0036】
S208において、画像形成装置200は、上記S207にて受信した判定結果が装着可能であるかを判定する。ここで、画像形成装置200は、判定結果が装着可能であった場合(S208でYesの場合)、画像形成装置200は、本フローチャートの処理を終了する。これは、カートリッジ400が画像形成装置200において使用可能となることを示す。
【0037】
一方、判定結果が装着不可能であった場合(S208でNoの場合)、画像形成装置200は、S209に処理を進め、後述のエラー処理を実施して、本フローチャートの処理を終了する。
【0038】
S209において、画像形成装置200は、エラー処理を実施する。このエラー処理では、画像形成装置200は、装着されているカートリッジ400を用いた印刷を制限(禁止)する。この時、画像形成装置200は、図示しない画面表示部に、エラーメッセージを表示してもよい。また、画像形成装置200が、カートリッジ400の装着に関するエラー処理を実施する場合(すなわちS202又はS208からS209に遷移した場合)、ユーザの契約内容やエラー画面上の選択によってはカートリッジ400の装着を可能としてもよい。
【0039】
なお、画像形成装置本体300に複数のカートリッジ400が装着される場合、装着された全てのカートリッジ400に対して上記の処理が実施される。ただし、画像形成装置200はこの時、上記の処理を複数のカートリッジ400が全て装着されたことを検知した後に同時に実施してもよいし、カートリッジ400が1つ装着される度に実施してもよい。画像形成装置200は、複数のカートリッジ400が全て装着されたことを検知した後に処理を実行する場合、S205において、該当する全てのカートリッジ400の識別情報411を識別情報331とともにサーバ500に送信する。
【0040】
次に、画像形成装置200が定額サービス専用のカートリッジ400を用いて印刷ジョブを実行する際の処理について、図3を用いて説明する。
図3は、第1実施形態における画像形成装置200の印刷ジョブ実行処理を説明するフローチャートである。
【0041】
S301において、画像形成装置200は、ユーザから任意の方法で印刷ジョブ実行命令を受けると、S302に処理を進める。印刷ジョブの実行命令は、例えば画像形成装置200の図示しない画面表示部に表示された印刷開始ボタンの押下により受け付ける。また、本実施形態における印刷ジョブとは、ユーザが契約した定額サービスプランの印刷枚数カウントに関わる、カートリッジ400を用いた印字動作が伴うジョブのことであり、例えばコピージョブも該当する。なお、受信した印刷ジョブが定額サービスプランの印刷枚数カウントに関わらないジョブ(例えば、ノズルチェックを行うメンテナンス印刷)であれば、画像形成装置200は、S310に処理を進め、後述の印刷ジョブ実行処理を実施して本フローチャートの処理を終了してもよい。
【0042】
S302において、画像形成装置200は、図2のS203と同様の処理によりカートリッジ400が新品であるかを判定する。ここで、カートリッジ400が新品でない(すなわち旧品である)と判定した場合(S302でNoの場合)、画像形成装置200は、S310に処理を進め、後述の印刷ジョブ実行処理を実施して本フローチャートの処理を終了する。すなわち、旧品のカートリッジが装着され、図2に示した装着処理でサーバ500での判定結果が装着可であった状態において、印刷ジョブを受信した場合、画像形成装置200は、該装着されているカートリッジを用いた印刷を許可する(制限しない)。
【0043】
一方、カートリッジ400が新品であると判定した場合(S302でYesの場合)、画像形成装置200は、S303に処理を進める。なお、画像形成装置本体300に複数のカートリッジ400が装着される場合、新品のカートリッジ400が1つでも装着されていればS303に処理を進めるものとする。
【0044】
S303において、画像形成装置200は、図2のS204と同様の処理により、画像形成装置200がサーバ500と通信可能であるかを判定する。ここで、オフライン状態(通信不可能)と判定した場合(S303でNoの場合)、画像形成装置200は、S311に処理を進め、エラー処理を実施して本フローチャートの処理を終了する。
【0045】
一方、画像形成装置200がオンライン状態(通信可能)と判定した場合(S303でYesの場合)、画像形成装置200は、S304に処理を進める。
S304において、画像形成装置200は、通信制御部340を通じて、サーバ500に対して情報登録要求を送信する。この情報登録要求では、画像形成装置本体300の識別情報331と画像形成装置本体300に装着されたカートリッジ400の識別情報411がサーバ500に送信される。なお、画像形成装置本体300に複数のカートリッジ400が装着される場合、全ての新品のカートリッジ400の識別情報411がサーバ500に送信される。
【0046】
S305において、サーバ500は通信制御部540を通じて、画像形成装置200から送信された情報登録要求を受信すると、S306に処理を進める。この時、サーバ500は画像形成装置200から送信された識別情報331と識別情報411を取得するものとする。
【0047】
S306において、サーバ500は、上記S305で取得した識別情報331と識別情報411を用いて情報登録処理を実施する。情報登録処理の内容は、サーバ500にて保持される、サービス専用のカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の情報を新規登録または更新する処理である。サーバ500の情報登録処理については、図5を用いて後述する。
次にS307において、サーバ500は、通信制御部540を通じて、サーバ500が情報登録処理を完了したことを示す情報登録通知を画像形成装置200に送信する。
【0048】
S308において、画像形成装置200は、通信制御部340を通じて、情報登録通知(すなわち情報登録要求に対応する通知)をサーバ500から受信すると、S309に処理を進める。なお、図示しないが、例えば画像形成装置200がオフライン状態となったことにより画像形成装置200が情報登録通知を一定時間内に受信できなかった場合や、登録に失敗したことを示す通知を受信した場合には、S309の代わりにS311のエラー処理を実施して本フローチャートの処理を終了する。このエラー処理では、画像形成装置200は、装着されているカートリッジ400を用いた印刷を制限(禁止)する。すなわち、画像形成装置200は、情報登録要求を送ったにも関わらず、情報登録通知を受信しなかった場合には、装着されているカートリッジ400を用いた印刷を制限(禁止)する。
【0049】
S309において、画像形成装置200は、カートリッジ400の使用状態情報414を、新品を示す情報から旧品を示す情報に書き換える処理を実施する。なお、画像形成装置本体300に複数の新品のカートリッジ400が装着されていた場合、画像形成装置200は該当する全てのカートリッジ400に対して処理を実施する。
S310において、画像形成装置200は、上記S301で実行命令を受信した印刷ジョブを実行する。
また、S311において、画像形成装置200は、図2のS209と同様にエラー処理を実施する。
【0050】
次に、サーバ500が実施する装着可能判定処理について、図4を用いて説明する。
図4は、サーバ500による装着可能判定処理を説明するフローチャートである。
【0051】
S401において、サーバ500は、通信制御部540を通じて、画像形成装置200から送信された装着可能判定要求を受信すると、S402に処理を進める。サーバ500は、この時、画像形成装置本体300の識別情報331と画像形成装置本体300に装着されたカートリッジ400の識別情報411を受信する。
【0052】
S402において、サーバ500は、上記S401で受信した識別情報411が示すカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300が、上記受信した識別情報331が示す画像形成装置本体300と同一の契約グループであるかを判定する。
上述したように、サーバ500の記憶部530には、定額サービスに契約したユーザの情報、定額サービスで利用される画像形成装置本体300の識別情報331とその契約グループ情報、画像形成装置200から送信された印刷情報が保持されている。また、記憶部530には、サービス専用のカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の情報が、カートリッジ400の識別情報411と画像形成装置本体300の識別情報331の組み合わせで保持されている。
【0053】
ここで、2つの画像形成装置本体300が同一の契約グループでないと判定した場合(S402でNoの場合)、サーバ500は、S404に処理を進める。
S404において、サーバ500は、通信制御部540を通じて、画像形成装置200に対してカートリッジ400が装着不可能であることを示す判定結果を送信し、本フローチャートの処理を終了する。
【0054】
一方、2つの画像形成装置本体300が同一の契約グループであると判定した場合(S402でYesの場合)、サーバ500は、S403に処理を進める。
S403において、サーバ500は、通信制御部540を通じて、画像形成装置200に対してカートリッジ400が装着可能であることを示す判定結果を送信し、S405に処理を進める。
S405において、サーバ500は、図3のS306と同様に、上記S401で取得した画像形成装置本体300の識別情報331とカートリッジ400の識別情報411とを用いて情報登録処理を実施する。サーバ500の情報登録処理については、図5を用いて後述する。
【0055】
なお、画像形成装置本体300に複数のカートリッジ400が装着され、サーバ500が複数の識別情報411を受信した場合、それぞれの識別情報411に対して判定が行われる。この場合、装着可能と判定されたカートリッジ400と装着不可能と判定されたカートリッジ400があっても、それぞれの識別情報411に対する判定結果を一度に画像形成装置200に送信してもよい。
【0056】
次に、サーバ500が実施する情報登録処理について、図5を用いて説明する。
図5は、サーバ500による情報登録処理を説明するフローチャートである。
S501において、サーバ500は、画像形成装置200から取得したカートリッジ400の識別情報411が、記憶部530に登録済みであるかを判定する。すなわち、識別情報411が示すカートリッジ400に関して、識別情報411とカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の識別情報331の組み合わせが記憶部530に既に登録されているかを判定する。
【0057】
ここで、識別情報411が記憶部530に登録済みであると判定した場合(S501でYesの場合)、サーバ500は、S502に処理を進める。
S502において、サーバ500は、記憶部530に保持された情報である、識別情報411が示すカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の識別情報331を、画像形成装置200から取得した識別情報331に更新する。
【0058】
一方、識別情報411が記憶部530に登録済みででない(すなわち未登録である)と判定した場合(S501でNoの場合)、サーバ500は、S503に処理を進める。
S503において、サーバ500は、画像形成装置200から取得した識別情報331と識別情報411を用いて、識別情報411とカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の識別情報331の組み合わせを記憶部530に新規登録する。
【0059】
なお、画像形成装置本体300に複数のカートリッジ400が装着され、サーバ500が複数の識別情報411を取得した場合、それぞれの識別情報411に対して上記の処理が実施される。
【0060】
記憶部530に保持される、カートリッジ400の識別情報411とカートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300の識別情報331の組み合わせは、カートリッジ400が旧品であるか新品であるかによって登録されるタイミングが異なる。
カートリッジ400が旧品である場合は、画像形成装置本体300への装着後にS206にてサーバ500が装着可能判定処理で実施され、図4のS405の情報登録処理で情報が更新される。
【0061】
一方、カートリッジ400が新品である場合は、図2のフローチャートで示されるように、画像形成装置本体300への装着時点では情報がサーバ500に登録されない。新品のカートリッジ400の装着時点でサーバ500に情報が登録されると、異なる契約グループの画像形成装置本体300に誤って装着された場合、カートリッジ400が未使用にも関わらず本来装着予定であった画像形成装置本体300への装着ができなくなる可能性がある。そこで、本実施形態では、新品のカートリッジ400を用いた印刷ジョブが実行される際に、図3のS306の情報登録処理において情報がサーバ500に登録される。これは、本実施形態においてカートリッジ400の使用状態情報414が新品から旧品に書き換わるタイミングが、画像形成装置200が前述の印刷ジョブを実行する時であるためである。
【0062】
画像形成装置が定額サービス専用のカートリッジが装着される際にサーバに対して装着可能判定要求を行うことで、カートリッジを最後に装着した画像形成装置が同一の契約グループの機体であれば、そのカートリッジが旧品であっても装着と使用が可能となる。これにより、例えば定額サービス専用カートリッジのインク残量が新品カートリッジの配送中に無くなった場合であっても、同一契約で使用される他の画像形成装置に装着されたカートリッジを代わりに使用できる。このため、定額サービスに契約するユーザの利便性を向上できる。
【0063】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、画像形成装置本体300に定額サービス専用のカートリッジ400が装着されると、画像形成装置200は必ずサーバ500に対して装着可能判定要求を実施していた。なお、定額サービスに契約するユーザによっては、画像形成装置200とサーバ500の間で出来る限り通信が発生しないことを望む場合があると考えられる。そこで、第2実施形態では、画像形成装置200によるサーバ500への装着可能判定要求の送信実施有無を、画像形成装置200または画像形成装置200と通信可能なユーザのホスト端末から設定できる例を説明する。なお、装着可能判定要求の送信実施有無の設定値(送信設定)は、画像形成装置200のデータメモリ330における図示しない領域に保持されるものとし、設定値は実施を示す情報または非実施を示す情報のいずれかとする。また、設定値の初期値は実施を示す情報であってもよいし、非実施を示す情報であってもよい。
本実施形態においては、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとし、言及しない構成については第1実施形態と同様であるものとする。
【0064】
定額サービス契約状態の画像形成装置本体300にカートリッジ400を装着した際の処理について、図6を用いて説明する。
図6は、第2実施形態におけるカートリッジ400の装着処理を説明するフローチャートである。なお、図6及び後述する図7図8のフローチャートにおける画像形成装置200の処理は、画像形成装置200のCPU310がプログラムメモリ320等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。また、サーバ500の処理は、サーバ500のCPU510がプログラムメモリ520等に格納されるプログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現する。
【0065】
まず、ステップS601~S603は、図2のフローチャートにおけるステップS201~S203と処理内容が同様であるため説明を省略する。
次にS604において、画像形成装置200は、データメモリ330を参照し、装着可能判定要求の送信実施に関する設定値が実施を示す情報であるかを判定する。ここで、実施を示す情報でない(すなわち非実施を示す情報である)と判定した場合(S604でNoの場合)、画像形成装置200は、S610に処理を進め、エラー処理を実施して本フローチャートの処理を終了する。
【0066】
一方、実施を示す情報であると判定した場合(S604でYesの場合)、画像形成装置200は、S605に処理を進める。
以降、ステップS605~S610は、図2のフローチャートにおけるステップS204~S209と処理内容が同様であるため説明を省略する。
【0067】
次に、画像形成装置200が定額サービス専用のカートリッジ400を用いて印刷ジョブを実行する際の処理について、図7を用いて説明する。
図7は、第2実施形態における画像形成装置200の印刷ジョブ実行処理を説明するフローチャートである。
【0068】
まず、ステップS701~S702は、図3のフローチャートにおけるステップS301~S302と処理内容が同様であるため説明を省略する。
次にS703において、画像形成装置200は、図6のS604と同様に、装着可能判定要求の送信実施に関する設定値が実施を示す情報であるかを判定する。ここで、実施を示す情報であると判定した場合(S703でYesの場合)、画像形成装置200は、S704に処理を進める。
以降、ステップS704~S712は、図3のフローチャートにおけるステップS303~S311と処理内容が同様であるため説明を省略する。
【0069】
一方、実施を示す情報でない(すなわち非実施を示す情報である)と判定した場合(S703でNoの場合)、画像形成装置200は、S710に処理を進める。つまり、装着可能判定要求の送信実施の設定が非実施である場合、画像形成装置200が新品のカートリッジ400を装着して印刷ジョブ実行命令を受信すると、カートリッジ400の使用状態情報414を新品から旧品に書き換え、印刷ジョブを実行して、本フローチャートに処理を終了する。
【0070】
ところで、装着可能判定要求の送信実施に関する設定について、設定値を非実施から実施に変更する場合と、設定値を実施から非実施に変更する場合では、画像形成装置200が実施すべき処理の内容が異なる。設定値が非実施であった場合、画像形成装置本体300の識別情報331と、画像形成装置本体300に装着されたカートリッジ400の識別情報411との組み合わせがサーバ500に登録されない。これらの情報がサーバ500に未登録の状態で設定値が未実施から実施に変更された場合、他の画像形成装置200の装着可能判定要求で情報が参照されるように、設定が変更された時点でサーバ500への情報登録処理が実施されるべきである。
【0071】
以下、画像形成装置200における装着可能判定要求の送信実施設定の変更処理について、図8を用いて説明する。
図8は、第3実施形態の画像形成装置200における装着可能判定要求の送信実施に関する設定変更処理を説明するフローチャートである。
【0072】
まずS801において、画像形成装置200は、装着可能判定要求の設定変更命令を受信すると、S802に処理を進める。設定変更命令は、例えば画像形成装置200の図示しない画面表示部に表示された設定メニューや、画像形成装置200と通信可能なユーザのホスト端末(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォン等)のソフトウェアやアプリケーションから受け付ける。
【0073】
次にS802において、画像形成装置200は、受信した装着可能判定要求の設定変更命令が、設定値を非実施から実施に変更する命令であるかを判定する。ここで、設定値を非実施から実施に変更する命令であると判定した場合(S802でYesの場合)、画像形成装置200は、S803に処理を進める。
なお、ステップS803~S809は、図3のフローチャートにおけるステップS302~S308と処理内容が同様であるため説明を省略する。また、ステップS811は、図2のフローチャートにおけるステップS209と処理内容が同様であるため説明を省略する。
【0074】
一方、設定値を実施から非実施に変更する命令と判定した場合(S802でNoの場合)、画像形成装置200は、S810に処理を進める。
S810において、画像形成装置200は、装着可能判定要求の送信実施に関する設定値を、上記S801で受信した変更命令に従って変更する。
【0075】
以上のように第2実施形態によれば、画像形成装置によるサーバに対する装着可能判定要求の送信実施有無を設定可能とすることで、ユーザは自らのニーズに合わせてサービスを利用できるため、定額サービスに契約するユーザの利便性を向上できる。
【0076】
なお、カートリッジ400は、現在カートリッジ400を装着している画像形成装置本体300の識別情報331を、カートリッジ400を最後に装着した画像形成装置本体300としてサーバ500に登録済みであるかを示す登録情報をメモリ410に保持してもよい。第2実施形態にて説明した図8のフローチャートでは、装着可能判定要求の送信実施に関する設定値を非実施から実施に変更すると、最新の情報がサーバ500に登録済みであっても画像形成装置200はサーバ500に対して情報登録要求を送信してしまう。
そこで、画像形成装置200は、情報登録要求を送信する前に、上述の登録情報を使用した判定処理を行うことで、画像形成装置200とサーバ500の間の通信回数を削減することができる。この場合、画像形成装置200は、上述の登録情報は、カートリッジ400が画像形成装置本体300に装着された時点で、未登録を示す情報に書き換わる。また、画像形成装置200は、サーバ500から情報登録通知または装着可能を示す装着可能判定結果を受信した際に、上述の登録情報を、登録済みであることを示す情報に書き換える。
【0077】
また、メモリ410に、最後に装着された画像形成装置の識別情報を保存しておく。さらに、画像形成装置200は、契約情報332に保存される定額制サービスの契約情報に、同一の契約グループに属する画像形成装置の識別情報を含める。そして、画像形成装置200は、装着されたカートリッジ400のメモリ410から取得した最後に装着された画像形成装置の識別情報と、自身の識別情報とが異なる場合に、該最後に装着された画像形成装置の識別情報が、契約情報332に保存される同一の契約グループに属する画像形成装置の識別情報に含まれるか確認する。そして、上記最後に装着された画像形成装置の識別情報が、上記同一の契約グループに属する画像形成装置の識別情報に含まれる場合には、そのカートリッジを装着可とする。一方、上記最後に装着された画像形成装置の識別情報が、上記同一の契約グループに属する画像形成装置の識別情報に含まれていない場合には、そのカートリッジを装着不可とするように構成してもよい。
【0078】
以上、各実施形態では、画像形成装置は、定額サービス専用のカートリッジが装着された際にサーバに装着可能判定要求を行うことで、カートリッジを最後に装着した画像形成装置が同一の契約グループの機体であれば、カートリッジが旧品であっても装着が可能とする。これにより、定額サービス専用カートリッジのインク残量が無くなった場合、同一契約で使用される他の画像形成装置に装着されたカートリッジを代わりに使用できる。よって、定額制サービスにて複数台の画像形成装置を契約するユーザに対して利便性を向上することができる。すなわち、定額制サービスにおけるユーザビリティを向上することができる。
【0079】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0080】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0081】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法およびプログラムを含む。
(構成1)
消耗品を装着する画像形成装置と、定額制サービスの情報を管理するサーバとが通信するシステムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が前記定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得手段と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記サーバに送信する第1送信手段と、
前記第1要求に対応する判定の結果を、前記サーバから受信する第1受信手段と、
前記判定の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御手段と、を備え、
前記サーバは、
前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報を管理する管理手段と、
前記消耗品識別情報と、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着した前記画像形成装置の装置識別情報を紐付けて登録する登録手段と、
前記画像形成装置から前記第1要求を受信する第2受信手段と、
前記第1要求に含まれる装置識別情報と、前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて前記登録手段に登録されている装置識別情報とが同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定手段と、
前記判定の定結果を前記画像形成装置に送信する第2送信手段と、を備える、
ことを特徴とするシステム。
(構成2)
前記第1送信手段は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする構成1に記載のシステム。
(構成3)
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、該消耗品が新品であるか画像形成装置で一度でも使用された旧品であるかを示す使用状態情報を取得し、
前記第1送信手段は、前記使用状態情報が旧品を示す情報であった場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする構成1又は2に記載のシステム。
(構成4)
前記画像形成装置は、
前記使用状態情報が新品を示す情報であった場合に、前記画像形成装置の装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第2要求を、前記サーバに送信する第3送信手段と、
前記第2要求に対応する前記消耗品の情報の登録が完了したことを示す通知を、前記サーバから受信する第3受信手段と、
前記通知を受信した場合に、前記画像形成装置に装着されている消耗品に、前記使用状態情報として、旧品であることを示す情報を設定する第1設定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記通知を受信した場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記第2要求を送信したにも関わらず前記通知が受信されなかった場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限し、
前記サーバは、
前記画像形成装置から前記第2要求を受信する第4受信手段と、
前記第2要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いて前記登録手段への登録を行う登録処理手段と、
前記登録が完了した場合、該登録が完了したことを示す通知を前記画像形成装置に送信する第4送信手段と、を備える、
こをと特徴とする構成3に記載のシステム。
(構成5)
前記第3送信手段は、印刷ジョブを実行する場合に、前記第2要求を送信することを特徴とする構成4に記載のシステム。
(構成6)
前記登録処理手段は、前記判定手段が装着可と判定した場合にも、前記第1要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いて前記登録手段への登録を行う、ことを特徴とする構成4又は5に記載のシステム。
(構成7)
前記画像形成装置は、
前記第1要求を送信するか否かの送信設定を変更する変更手段を備え、
前記第1送信手段は、前記送信設定が送信しない設定の場合には前記第1要求を送信せず、
前記第3送信手段は、前記変更手段により前記送信設定が前記送信しない設定から送信する設定に変更された場合にも、前記第2要求を送信することを特徴とする構成6に記載のシステム。
(構成8)
前記画像形成装置は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、登録情報として、前記サーバへの未登録を示す情報を該消耗品に設定し、前記第3受信手段により前記通知を受信した場合または前記第1受信手段により前記判定の結果として装着可を示す情報を受信した場合に、前記サーバへの登録済を示す情報を前記登録情報として該消耗品に設定する第2設定手段を備え、
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、前記登録情報を取得し、
前記第3送信手段は、前記登録情報が前記登録済を示す場合には、前記第2要求を送信しない、ことを特徴とする構成7に記載のシステム。
(構成9)
消耗品を装着する画像形成装置であって、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得手段と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記定額制サービスの情報を管理するサーバに送信する第1送信手段と、
前記サーバから返信される、前記第1要求に含まれる装置識別情報と前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている前記装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報の消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定処理の結果を、受信する第1受信手段と、
前記判定処理の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定処理の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
(構成10)
前記第1送信手段は、消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする構成9に記載の画像形成装置。
(構成11)
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、該消耗品が新品であるか画像形成装置で一度でも使用された旧品であるかを示す使用状態情報を取得し、
前記第1送信手段は、前記使用状態情報が旧品を示す情報であった場合に、前記第1要求を送信することを特徴とする構成9又は10に記載の画像形成装置。
(構成12)
前記使用状態情報が新品を示す情報であった場合に、前記画像形成装置の装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第2要求を、前記サーバに送信する第3送信手段と、
前記サーバから、前記第2要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを紐付けて該サーバに登録する登録処理が完了した場合に返信される、該登録が完了したことを示す通知を受信する第3受信手段と、
前記通知を受信した場合に、前記画像形成装置に装着されている消耗品に、前記使用状態情報として、旧品であることを示す情報を設定する第1設定手段と、を備え、
前記制御手段は、前記通知を受信した場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記第2要求を送信したにも関わらず前記通知が受信されなかった場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限する、ことを特徴とする構成11に記載の画像形成装置。
(構成13)
前記第3送信手段は、印刷ジョブを実行する場合に、前記第2要求を送信することを特徴とする構成12に記載の画像形成装置。
(構成14)
前記第1受信手段が前記サーバから前記装着可を示す判定処理の結果を受信する場合、前記サーバで前記第1要求に含まれる前記装置識別情報と前記消耗品識別情報とを用いた前記登録処理が行われる、ことを特徴とする構成12又は13に記載の画像形成装置。
(構成15)
前記第1要求を送信するか否かの送信設定を変更する変更手段を備え、
前記第1送信手段は、前記送信設定が送信しない設定の場合には前記第1要求を送信せず、
前記第3送信手段は、前記変更手段により前記送信設定が前記送信しない設定から送信する設定に変更された場合にも、前記第2要求を送信することを特徴とする構成14に記載の画像形成装置。
(構成16)
消耗品が前記画像形成装置に装着された場合に、登録情報として、前記サーバへの未登録を示す情報を該消耗品に設定し、前記第3受信手段により前記通知を受信した場合または前記第1受信手段により前記判定の結果として装着可を示す情報を受信した場合に、前記サーバへの登録済を示す情報を前記登録情報として該消耗品に設定する第2設定手段を備え、
前記取得手段は、前記画像形成装置に装着されている消耗品から、さらに、前記登録情報を取得し、
前記第3送信手段は、前記登録情報が前記登録済を示す場合には、前記第2要求を送信しない、ことを特徴とする構成15に記載の画像形成装置。
(方法1)
消耗品を装着する画像形成装置と、定額制サービスの情報を管理するサーバとが通信するシステムの制御方法であって、
前記画像形成装置により実行される、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が前記定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得工程と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記サーバに送信する第1送信工程と、
前記第1要求に対応する判定の結果を、前記サーバから受信する第1受信工程と、
前記判定の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御工程と、
前記サーバにより実行される、
前記画像形成装置から前記第1要求を受信する第2受信工程と、
前記第1要求に含まれる装置識別情報と、前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において、同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報に対応する消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定工程と、
前記判定の定結果を前記画像形成装置に送信する第2送信工程と、
を備えることを特徴とするシステムの制御方法。
(方法2)
消耗品を装着する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置に装着されている消耗品から、該消耗品の識別情報を示す消耗品識別情報と、該消耗品が定額制サービスの専用の製品であるか否かを示す消耗品製品情報と、を取得する取得工程と、
前記消耗品製品情報が前記定額制サービスの専用の製品であることを示す情報であった場合に、前記画像形成装置の識別情報を示す装置識別情報と前記消耗品識別情報とを含む第1要求を、前記定額制サービスの情報を管理するサーバに送信する送信工程と、
前記サーバから返信される、前記第1要求に含まれる装置識別情報と前記第1要求に含まれる消耗品識別情報に紐付いて該サーバに登録されている前記装置識別情報とが、前記サーバで管理される前記定額制サービスに契約する前記画像形成装置の前記装置識別情報と紐付く契約グループ情報において同一の契約グループに含まれている場合に、該消耗品識別情報の消耗品を装着可と判定し、異なる契約グループに含まれている場合に装着不可と判定する判定処理の結果を、受信する受信工程と、
前記判定処理の結果が装着可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を許可し、前記判定処理の結果が装着不可を示す場合には前記装着されている消耗品による印刷を制限するように制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
(プログラム)
コンピュータに、方法2に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
図1
図2
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図7
図8