(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176125
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】目的地提案システム、鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバおよび目的地提案方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241212BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094403
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】宮本 悠矢
(72)【発明者】
【氏名】藤本 勝治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩文
(72)【発明者】
【氏名】及川 健太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することが可能な目的地提案システムを提供する。
【解決手段】この目的地提案システム100は、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、をユーザが所受する携帯端末1を通じて取得する条件取得部21aと、希望条件40および現在地の情報41に基づき、予め記憶された複数の目的地候補31からユーザの移動先となる所定の目的地30をランダムに選択するとともに、選択した目的地30を携帯端末1に対して送信する目的地選択送信部21bと、目的地選択送信部21bから送信された目的地30にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部21cとを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞍乗り型車両の目的地をユーザが所持する携帯端末に表示することによって前記目的地を前記ユーザに提案するシステムであって、
前記ユーザが希望する前記目的地の条件である希望条件と、前記ユーザの現在地の情報と、を前記ユーザが所持する前記携帯端末を通じて取得する条件取得部と、
前記希望条件および前記現在地の情報に基づき、予め記憶された複数の目的地候補から前記ユーザの移動先となる所定の前記目的地をランダムに選択するとともに、選択した前記目的地を前記携帯端末に対して送信する目的地選択送信部と、
前記目的地選択送信部から送信された前記目的地に前記ユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部と、を備える、目的地提案システム。
【請求項2】
前記鞍乗り型車両は、前記携帯端末と通信可能な通信部を備えており、
前記目的地到達判定部は、前記携帯端末から送信された前記現在地の情報と、前記携帯端末と前記通信部とが通信接続されているか否かとに基づいて、前記ユーザが前記目的地に到達したか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の目的地提案システム。
【請求項3】
前記目的地到達判定部が前記目的地に到着したと判定した場合、前記ユーザに対して所定の特典を付与する特典付与部をさらに備える、請求項1に記載の目的地提案システム。
【請求項4】
前記鞍乗り型車両は、自動二輪車を含み、
前記特典付与部は、前記ユーザが前記目的地に到着した場合、前記所定の特典として、前記ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイントを前記ユーザに付与するように構成されている、請求項3に記載の目的地提案システム。
【請求項5】
前記目的地選択送信部は、予め記憶された前記複数の目的地候補から、前記希望条件、および、前記現在地の情報に基づいて前記ユーザに提案する前記目的地の候補である複数の目的地表示候補を選択し、選択した前記複数の目的地表示候補のうちから、ランダムに前記目的地を選択し、選択した前記目的地と、前記複数の目的地表示候補とを前記携帯端末に送信するように構成されている、請求項4に記載の目的地提案システム。
【請求項6】
前記希望条件は、自動二輪車の前記ユーザが希望する移動時間である希望移動時間、および、自動二輪車の前記ユーザが希望する移動距離である希望移動距離のうちのいずれかを含み、
前記条件取得部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかを前記携帯端末を通じて取得するように構成されており、
前記目的地選択送信部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記現在地の情報とに基づいて、前記目的地を選択するように構成されている、請求項5に記載の目的地提案システム。
【請求項7】
前記条件取得部は、前記希望条件、前記現在地の情報、および、前記ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報を、前記携帯端末を通じて取得するように構成されており、
前記目的地選択送信部は、前記条件取得部が前記携帯端末を通じて取得した前記希望条件、前記現在地の情報、および、前記自動二輪種類情報に基づいて、前記目的地を選択するように構成されている、請求項6に記載の目的地提案システム。
【請求項8】
前記目的地選択送信部は、前記条件取得部が前記携帯端末を通じて取得した前記希望条件、前記自動二輪種類情報、および、前記現在地の情報に基づいて、自動二輪車の走行に適した経由地を通過する前記目的地を選択するように構成されている、請求項7に記載の目的地提案システム。
【請求項9】
前記希望条件は、自動二輪車の前記ユーザが希望する前記経由地である希望経由地をさらに含み、
前記条件取得部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記希望経由地とを、前記携帯端末を通じて取得するように構成されており、
前記目的地選択送信部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記希望経由地と、前記自動二輪種類情報と、前記現在地の情報とに基づいて、前記目的地を選択するように構成されている、請求項8に記載の目的地提案システム。
【請求項10】
前記希望条件は、自動二輪車の前記ユーザが希望する施設である希望施設をさらに含み、
前記条件取得部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記希望施設とを、前記携帯端末を通じて取得するように構成されており、
前記目的地選択送信部は、前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記希望施設と、前記自動二輪種類情報と、前記現在地の情報とに基づいて、前記目的地を選択するように構成されている、請求項8に記載の目的地提案システム。
【請求項11】
前記目的地選択送信部は、ランダムに選択された前記目的地を、ツーリングを行う複数の前記ユーザによって形成されるツーリンググループの各ユーザの前記携帯端末に対して送信可能に構成されている、請求項4に記載の目的地提案システム。
【請求項12】
前記目的地選択送信部は、前記ツーリンググループの各ユーザから、ランダムに選択された複数の前記目的地の候補のうちのいずれかを選択する入力の情報を前記携帯端末から取得し、最も選択された数が多い前記目的地の候補を前記目的地として選択するように構成されている、請求項11に記載の目的地提案システム。
【請求項13】
前記目的地選択送信部は、ランダムに選択された複数の前記目的地の候補のうちから前記ツーリンググループの代表者が決定した前記目的地を、前記ツーリンググループの各ユーザの前記携帯端末に対して送信することが可能なように構成されている、請求項11に記載の目的地提案システム。
【請求項14】
前記ポイントは、前記ツーリンググループ内の所定のユーザから、他のユーザに対して付与することが可能であり、
前記特典付与部は、前記ポイントを付与される前記ユーザの情報を前記携帯端末から取得し、取得した前記ポイントを付与される前記ユーザの情報に基づいて、他のユーザに対して前記ポイントを付与するように構成されている、請求項11に記載の目的地提案システム。
【請求項15】
鞍乗り型車両の目的地をユーザが所持する携帯端末に表示することによって前記目的地を前記ユーザに提案するシステム用サーバであって、
前記目的地の候補である複数の目的地候補を予め記憶する記憶部と、
前記ユーザが希望する前記目的地の条件である希望条件と、前記ユーザの現在地の情報と、を前記ユーザが所有する前記携帯端末を通じて取得する条件取得部と、
前記希望条件および前記現在地の情報に基づいて、前記記憶部に予め記憶された前記複数の目的地候補から前記ユーザの移動先となる所定の前記目的地をランダムに選択するとともに、選択した前記目的地を前記携帯端末に対して送信する目的地選択送信部と
前記目的地選択送信部から送信された前記目的地に前記ユーザが前記目的地に到達したか否かを判定する目的地到達判定部とを備える、鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバ。
【請求項16】
鞍乗り型車両の目的地をユーザが所持する携帯端末に表示することによって前記目的地を前記ユーザに提案する方法であって、
前記ユーザが希望する前記目的地の条件である希望条件と、前記ユーザの現在地の情報と、を取得し、
前記希望条件および前記現在地の情報に基づき、予め記憶された複数の目的地候補から前記ユーザの移動先となる所定の前記目的地をランダムに選択し、
選択した前記目的地を前記携帯端末に対して送信し、
前記携帯端末において、送信された前記目的地を表示し、
前記ユーザが前記目的地に到達したか否かを判定する、目的地提案方法。
【請求項17】
前記鞍乗り型車両は、前記携帯端末と通信可能な通信部を備えており、
前記携帯端末から送信された前記現在地の情報と、前記携帯端末と前記通信部とが通信接続されているか否かとに基づいて、前記ユーザが前記目的地に到達したか否かを判定する、請求項16に記載の目的地提案方法。
【請求項18】
前記ユーザが前記目的地に到着した場合、前記ユーザに対して所定の特典を付与する、請求項17に記載の目的地提案方法。
【請求項19】
前記鞍乗り型車両は、自動二輪車を含み、
前記所定の特典として、前記ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイントを前記ユーザに付与する、請求項18に記載の目的地提案方法。
【請求項20】
予め記憶された前記複数の目的地候補から、前記希望条件、および、前記現在地の情報に基づいて前記ユーザに提案する前記目的地の候補である複数の目的地表示候補を選択し、
選択した前記複数の目的地表示候補のうちから、ランダムに前記目的地を選択し、
選択した前記目的地と、前記複数の目的地表示候補とを前記携帯端末に送信し、
送信された前記目的地と、前記複数の目的地表示候補とを表示する、請求項19に記載の目的地提案方法。
【請求項21】
前記希望条件は、自動二輪車の前記ユーザが希望する移動時間である希望移動時間、および、自動二輪車の前記ユーザが希望する移動距離である希望移動距離のうちのいずれかを含み、
前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかを前記携帯端末から送信し、
前記携帯端末から送信された前記希望移動時間、および、前記希望移動距離のうちのいずれかと、前記現在地の情報とに基づいて、前記目的地を選択する、請求項20に記載の目的地提案方法。
【請求項22】
前記希望条件、前記現在地の情報、および、前記ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報を、前記携帯端末から送信し、
前記携帯端末から送信された前記希望条件、前記現在地の情報、および、前記自動二輪種類情報に基づいて、前記目的地を選択する、請求項21に記載の目的地提案方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、目的地提案システム、鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバおよび目的地提案方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的地提案システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、複数の施設の所在地を含む情報を記憶するデータベースと、ユーザ端末からの要求を受けて、データベースに記憶された複数の施設の中から目的地を決定する決定手段と、決定された目的地をユーザ端末に送信して表示させる表示手段とを備える、旅行ルート作成支援装置が開示されている。上記特許文献1に開示されている決定手段は、ゲーム性を好むユーザが旅行ルートを作成する際に、目的地の設定を装置任せにしたいという要求に応えるために、目的地を装置にランダムに決めさせ、データベースに記憶された複数の施設の中から1つをランダムに選んで目的地を決定するように構成されている。また、ユーザが旅行する場合には、その目的地の周辺に存在する施設も併せて訪問したいと考えるのが一般的である。また、その目的地の周辺で食事をしたり宿泊したりする場合もあるので、そのような周辺施設が存在しないと、目的地に行くことに対する興味が薄れる。そこで、上記特許文献1に開示されている決定手段は、所定距離以内に存在する周辺施設の数が所定数よりも少ない施設(目的地)を、目的地決定の対象から除外するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には開示されていないが、目的地までの移動手段としては、公共交通機関、自動車、および、鞍乗り型車両などが考えられる。ユーザが鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動する場合には、鞍乗り型車両に適した目的地を選択し、提案することが好ましい。しかしながら、上記特許文献1に開示されている旅行ルート作成支援装置(目的地選択システム)では、目的地までの移動手段を考慮して目的地を決定して提案するようには構成されていない。したがって、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適さない目的地が提案される場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、鞍乗り型車両のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することが可能な目的地提案システム、鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバおよび目的地提案方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による目的地提案システムは、鞍乗り型車両の目的地をユーザが所持する携帯端末に表示することによって目的地をユーザに提案するシステムであって、ユーザが希望する目的地の条件である希望条件と、ユーザの現在地の情報と、をユーザが所持する携帯端末を通じて取得する条件取得部と、希望条件および現在地の情報に基づき、予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択するとともに、選択した目的地を携帯端末に対して送信する目的地選択送信部と、目的地選択送信部から送信された目的地にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部とを備える。
【0008】
この発明の第1の局面による目的地提案システムでは、上記のように、ユーザが希望する目的地の条件である希望条件およびユーザの現在地の情報を、ユーザが所持する携帯端末を通じて取得する条件取得部と、希望条件および現在地の情報に基づき、予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択するとともに、選択した目的地を携帯端末に対して送信する目的地選択送信部と、目的地選択送信部から送信された目的地にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部とを備える。これにより、目的地選択送信部が、目的地の候補地のうちから、鞍乗り型車両のユーザの希望条件および現在地の情報に基づいて選択された目的地が携帯端末に表示されるので、鞍乗り型車両のユーザに対して、鞍乗り型車両のユーザの希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することができる。また、目的地到達判定部が、ユーザが目的地に到達したか否かを判定するため、目的地提案システムは、鞍乗り型車両のユーザの目的地への到達の有無に基づいて、ユーザの好みの目的地の傾向などの付加的な情報を取得することができる。その結果、鞍乗り型車両のユーザにより適した目的地を提案すること、目的地の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することができる。
【0009】
上記第1の局面による目的地提案システムにおいて、好ましくは、鞍乗り型車両は、携帯端末と通信可能な通信部を備えており、目的地到達判定部は、携帯端末から送信された現在地の情報と、携帯端末と通信部とが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地に到達したか否かを判定するように構成されている。ここで、目的地到達判定部が、ユーザの現在地の情報にのみに基づいてユーザが目的地に到達したか否かを判定する場合、ユーザが鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動したか否かを判定することが困難である。そこで、上記のように構成すれば、ユーザの現在地の情報のみならず、携帯端末と通鞍乗り型車両に備えられた通信部との通信接続に基づいてユーザが目的地に到達したか否かを判定するため、ユーザが鞍乗り型車両によって目的地まで移動したか否かを正確に判定することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、目的地到達判定部が目的地に到着したと判定した場合、ユーザに対して所定の特典を付与する特典付与部をさらに備える。このように構成すれば、ユーザが目的地に到達した場合に、ユーザに対して所定の特典が付与されるので、ユーザが鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動する際のモチベーションを向上させることができる。その結果、ユーザが目的地に到達した場合でも所定の特典が付与されない場合と比較して、ユーザに対して魅力的な目的地選択システムを提供することができる。
【0011】
上記特典付与部をさらに備える構成において、好ましくは、鞍乗り型車両は、自動二輪車を含み、特典付与部は、ユーザが目的地に到着した場合、所定の特典として、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイントをユーザに付与するように構成されている。このように構成すれば、付与されたポイントによって、自動二輪車に関連する景品と交換することが可能であるため、ユーザが自動二輪車によって目的地まで移動するモチベーションをより向上させることができる。その結果、ユーザに対してより魅力的な目的地選択システムを提供することができる。
【0012】
この場合、好ましくは、目的地選択送信部は、予め記憶された複数の目的地候補から、希望条件、および、現在地の情報に基づいてユーザに提案する目的地の候補である複数の目的地表示候補を選択し、選択した複数の目的地表示候補のうちから、ランダムに目的地を選択し、選択した目的地と、複数の目的地表示候補とを携帯端末に送信するように構成されている。ここで、ユーザによっては、ランダムに選択された目的地に移動した後に、別の目的地にさらに移動する場合がある。そこで、上記のように、ランダムに選択した目的地と、複数の目的地表示候補とを携帯端末に送信するように構成すれば、ランダムに選択された目的地とともに、複数の目的地表示候補が表示されるので、自動二輪車のユーザが、表示された目的地および目的地表示候補のうちのいずれかに移動した後に、さらに別の目的地への移動することを希望する場合に、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地を選択することができる。その結果、ランダムに選択された目的地、および、複数の目的地表示候補のうちから、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地をユーザ自身によって選択することが可能となるので、自動二輪車のユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0013】
上記目的地選択送信部が目的地とともに複数の目的地表示候補を携帯端末に送信する構成において、好ましくは、希望条件は、自動二輪車のユーザが希望する移動時間である希望移動時間、および、自動二輪車のユーザが希望する移動距離である希望移動距離のうちのいずれかを含み、条件取得部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかを携帯端末を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、現在地の情報とに基づいて、目的地を選択するように構成されている。このように構成すれば、自動二輪車のユーザが希望移動時間または希望移動距離を選択することにより、移動時間または移動距離に基づいて、自動二輪車のユーザの希望に適した目的地を容易に選択することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、条件取得部は、希望条件、現在地の情報、および、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報を、携帯端末を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部は、条件取得部が携帯端末を通じて取得した希望条件、現在地の情報、および、自動二輪種類情報に基づいて、目的地を選択するように構成されている。ここで、ユーザが所有する自動二輪車が小型の場合、目的地と現在地との標高差が大きいと、快適に走行することが困難な場合がある。また、ユーザが所有する自動二輪車が大型の場合、目的地と現在地との間に幅の狭い道路が含まれる場合、走行が困難になる場合がある。そこで、上記のように、希望条件、現在地の情報、および、自動二輪種類情報に基づいて目的地を選択するように構成すれば、希望条件および現在地の情報とともに、ユーザが所有する自動二輪車の種類(小型または大型の自動二輪車)に適した目的地が選択されるので、ユーザが所有する自動二輪車によって快適に到着することが可能な目的地をユーザに対して表示することができる。その結果、自動二輪車による走行を好むユーザに対して、より一層魅力的な目的地選択システムを提供することができる。
【0015】
上記目的地選択送信部が、希望条件、現在地の情報とともに、自動二輪種類情報に基づいて目的地を選択する構成において、好ましくは、目的地選択送信部は、条件取得部が携帯端末を通じて取得した希望条件、自動二輪種類情報、および、現在地の情報に基づいて、自動二輪車の走行に適した経由地を通過する目的地を選択するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが所有する自動二輪車の種類(小型または大型の自動二輪車)に適しており、快適に走行することが可能な経由地を通過する目的地が選択されるので、自動二輪車による走行を好むユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システムを提供することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、希望条件は、自動二輪車のユーザが希望する経由地である希望経由地をさらに含み、条件取得部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、希望経由地とを、携帯端末を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、希望経由地と、自動二輪種類情報と、現在地の情報とに基づいて、目的地を選択するように構成されている。ここで、自動二輪車のユーザによっては、山道を走行したいというニーズ、または、海の近くを走行したいといったニーズがある。そこで、上記のように、ユーザが希望する経由地である希望経由地を含む希望条件に基づいて目的地を選択するように構成すれば、ユーザのニーズに沿った経由地を通過する目的地を選択することができる。その結果、ユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システムを提供することができる。
【0017】
上記目的地選択送信部が、希望条件、自動二輪種類情報、および、現在地の情報に基づいて自動二輪車の走行に適した経由地を通過する目的地を選択するように構成されている目的地選択システムにおいて、好ましくは、希望条件は、自動二輪車のユーザが希望する施設である希望施設をさらに含み、条件取得部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、希望施設とを、携帯端末を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部は、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、希望施設と、自動二輪種類情報と、現在地の情報とに基づいて、目的地を選択するように構成されている。このように構成すれば、自動二輪車のユーザが希望する施設である希望施設を経由することが可能な目的地を選択することができる。その結果、目的地のみならず、経由地までを含めたユーザの希望に沿った目的地をユーザに表示することが可能となるので、自動二輪車のユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システムを提供することができる。
【0018】
上記鞍乗り型車両が自動二輪車を含む目的地選択システムにおいて、好ましくは、目的地選択送信部は、ランダムに選択された目的地を、ツーリングを行う複数のユーザによって形成されるツーリンググループの各ユーザの携帯端末に対して送信可能に構成されている。このように構成すれば、ツーリンググループの各ユーザの携帯端末に対してランダムに選択された目的地が送信されるので、ツーリンググループ内において目的地を容易に共有することができる。その結果、ツーリンググループによってツーリングを行う各ユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0019】
この場合、好ましくは、目的地選択送信部は、ツーリンググループの各ユーザから、ランダムに選択された複数の目的地の候補のうちのいずれかを選択する入力の情報を携帯端末から取得し、最も選択された数が多い目的地の候補を目的地として選択するように構成されている。このように構成すれば、ツーリンググループの各ユーザの意見を反映した目的地を提案することが可能となるので、ツーリンググループ内の1人のユーザが選択した目的地に向けてツーリングを行う場合と比較して、特定のユーザの負担が増加することを抑制することができる。
【0020】
上記目的地選択送信部が、ランダムに選択された目的地をツーリンググループの各ユーザの携帯端末に対して送信可能に構成されている目的地選択システムにおいて、好ましくは、目的地選択送信部は、ランダムに選択された複数の目的地の候補のうちからツーリンググループの代表者が決定した目的地を、ツーリンググループの各ユーザの携帯端末に対して送信することが可能なように構成されている。このように構成すれば、代表者が1人で決定した目的地がツーリンググループの各ユーザに共有されるので、代表者がツーリンググループの各ユーザに個別に目的地を送付する手間(負担)を削減することができるので、代表者の利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0021】
上記目的地選択送信部が、選択された目的地をツーリンググループの各ユーザの携帯端末に対して送信可能に構成されている目的地選択システムにおいて、好ましくは、上記ポイントは、ツーリンググループ内の所定のユーザから他のユーザに対して付与することが可能であり、特典付与部は、ポイントを付与されるユーザの情報を携帯端末から取得し、取得したポイントを付与されるユーザの情報に基づいて、他のユーザに対してポイントを付与するように構成されている。このように構成すれば、ツーリンググループ内において、ユーザ間でポイントの付与を行うことができる。その結果、代表者が目的地を決定する場合など、特定のユーザに負担がかかる場合でも、他のユーザからポイントが付与されることにより、特定のユーザの満足度が低下することを抑制することができる。
【0022】
この発明の第2の局面による鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバは、鞍乗り型車両の目的地をユーザが所持する携帯端末に表示することによって目的をユーザに提案するシステム用サーバであって、目的地の候補である複数の目的地候補を予め記憶する記憶部と、ユーザが希望する目的地の条件である希望条件と、ユーザの現在地の情報と、をユーザが所持する携帯端末を通じて取得する条件取得部と、希望条件および現在地の情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択するとともに、選択した目的地を携帯端末に対して送信する目的地選択送部と、目的地選択送信部から送信された目的地にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部とを備える。
【0023】
この発明の第2の局面による鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバでは、上記のように、目的地の候補である複数の目的地候補を記憶する記憶部と、ユーザの希望条件およびユーザの現在地の情報に基づいて、記憶部に予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択するとともに、選択した目的地を携帯端末に対して送信する目的地選択送信部とを含む。これにより、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、鞍乗り型車両のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することが可能な鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバを提供することができる。また、上記のように、目的地到達判定部は、ユーザが目的地に到達したか否かを判定する。これにより、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、鞍乗り型車両のユーザにより適した目的地を提案すること、目的地の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することが可能な鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバを提供することができる。
【0024】
この発明の第3の局面による目的地提案方法は、鞍乗り型車両の目的地をユーザが所有する携帯端末に表示することによって目的地をユーザに提案する方法であって、ユーザが希望する目的地の条件である希望条件と、ユーザの現在地の情報と、を取得し、希望条件および現在地の情報に基づき、予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択し、選択した目的地を携帯端末に対して送信し、携帯端末において、送信された目的地を表示し、ユーザが目的地に到達したか否かを判定する。
【0025】
この発明の第3の局面による目的地選択方法では、上記のように、予め記憶された複数の目的地候補からユーザの移動先となる所定の目的地をランダムに選択し、選択した目的地を携帯端末に対して送信し、携帯端末において、送信された目的地を表示する。これにより、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、鞍乗り型車両のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することが可能な目的地提案方法を提供することができる。また、この発明の第3の局面による目的地提案方法では、上記のように、ユーザが目的地に到達したか否かを判定する。これにより、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、鞍乗り型車両のユーザにより適した目的地を提案すること、目的地の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することが可能な目的地選択方法を提供することができる。
【0026】
上記第3の局面における目的地提案方法において、好ましくは、鞍乗り型車両は、携帯端末と通信可能な通信部を備えており、携帯端末から送信された現在地の情報と、携帯端末と通信部とが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地に到達したか否かを判定する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、ユーザが鞍乗り型車両によって目的地まで移動したか否かを正確に判定することが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0027】
この場合、好ましくは、ユーザが目的地に到着した場合、ユーザに対して所定の特典を付与する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、ユーザが目的地に到達した場合でも所定の特典が付与されない場合と比較して、ユーザに対して魅力的な目的地提案方法を提供することができる。
【0028】
上記ユーザが目的地に到達した場合にユーザに対して所定の特典を付与する目的地提案方法において、好ましくは、鞍乗り型車両は、自動二輪車を含み、所定の特典として、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイントをユーザに付与する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、自動二輪車に関連する景品と交換することが可能なポイントが付与されるため、ユーザが自動二輪車によって目的地まで移動するモチベーションをより向上させることが可能となるので、ユーザに対してより魅力的な目的地提案方法を提供することができる。
【0029】
この場合、好ましくは、予め記憶された複数の目的地候補から、希望条件、および、現在地の情報に基づいてユーザに提示する目的地の候補である複数の目的地表示候補を選択し、選択した複数の目的地表示候補のうちから、ランダムに目的地を選択し、選択した目的地と、複数の目的地表示候補とを携帯端末に送信し、送信された目的地と、複数の目的地表示候補とを表示する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、ランダムに選択された目的地、および、複数の目的地表示候補のうちから、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地をユーザ自身によって選択することが可能となるので、自動二輪車のユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0030】
上記目的地とともに複数の目的地表示候補を携帯端末に送信する構成において、好ましくは、希望条件は、自動二輪車のユーザが希望する移動時間である希望移動時間、および、自動二輪車のユーザが希望する移動距離である希望移動距離のうちのいずれかを含み、希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかを携帯端末から送信し、携帯端末から送信された希望移動時間、および、希望移動距離のうちのいずれかと、現在地の情報とに基づいて、目的地を選択する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、移動時間または移動距離に基づいて、自動二輪車のユーザの希望に適した目的地を容易に選択することが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0031】
この場合、好ましくは、希望条件、現在地の情報、および、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報を、携帯端末から送信し、携帯端末から送信された希望条件、現在地の情報、および、自動二輪種類情報に基づいて、目的地を選択する。このように構成すれば、上記第1の局面による目的地提案システムと同様に、自動二輪車による走行を好むユーザに対して、より一層魅力的な目的地提案方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、上記のように、鞍乗り型車両のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両を用いて目的地まで移動するユーザに適した目的地を決定して提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】第1実施形態の目的地提案システムの簡略図である。
【
図2】第1実施形態による目的地提案システムにおいて用いられる希望条件を説明するための模式図である。
【
図3】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動時間をユーザに選択させる際に表示する画面を示す模式図である。
【
図4】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動距離をユーザに選択させる際に表示する画面を示す模式図である。
【
図5】第1実施形態において、複数の目的地候補からランダムに目的地を選択する構成を説明するための模式図である。
【
図6】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、ランダムに選択された目的地を表示する画面を示す模式図である。
【
図7】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、チェックインが成功した際に表示する画面を示す模式図である。
【
図8】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、ランダムに目的地を決定して提案する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図9】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、ユーザが目的地に到達したか否かを判定する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図10】第1実施形態による目的地提案システムにおいて、目的地候補を生成する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図11】第2実施形態の目的地提案システムの簡略図である。
【
図12】第2実施形態による目的地提案システムにおいて用いられる希望条件を説明するための模式図である。
【
図13】第2実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動時間および希望経由地をユーザに選択させる際に表示する画面を示す模式図である。
【
図14】第2実施形態において、複数の目的地候補のうちから、希望移動時間に基づく目的地候補地を選択する構成を説明するための模式図である。
【
図15】第2実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動時間に基づいて選択された複数の目的地候補から、希望経由地に基づいて、目的地候補をさらに選択する構成を説明するための模式図である。
【
図16】第2実施形態による目的地提案システムにおいて、ランダムに目的地を決定して提案する処理を説明するためのフローチャートである。
【
図17】第3実施形態の目的地提案システムの簡略図である。
【
図18】第3実施形態による目的地提案システムにおいて用いられる希望条件を説明するための模式図である。
【
図19】第3実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動時間および希望経由地をユーザに選択させる際に表示する画面を示す模式図である。
【
図20】第3実施形態において、複数の目的地候補のうちから、希望移動時間に基づく目的地候補地を選択する構成を説明するための模式図である。
【
図21】第3実施形態による目的地提案システムにおいて、希望移動時間に基づいて選択された複数の目的地候補から、希望施設に基づいて、目的地候補をさらに選択する構成を説明するための模式図である。
【
図22】第3実施形態による目的地提案システムにおいて、ランダムに目的地を決定して提案する処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
[第1実施形態]
図1~
図7を参照して、第1実施形態による目的地提案システム100の構成について説明する。目的地提案システム100は、鞍乗り型車両3の目的地30を選択するシステムである。第1実施形態では、鞍乗り型車両3として、自動二輪車を例にとって説明する。
【0036】
(目的地選択システムの構成)
図1に示すように、目的地提案システム100は、サーバ2において選択した鞍乗り型車両3の目的地30をユーザが所持する携帯端末1において表示することによって目的地30をユーザに対して提示するように構成されている。携帯端末1およびサーバ2は、ネットワーク90を介して無線通信可能に接続されている。ネットワーク90は、たとえば、インターネットを含む。サーバ2は、特許請求の範囲の「鞍乗り型車両の目的地提案システム用サーバ」の一例である。
【0037】
携帯端末1は、鞍乗り型車両3の目的地30を表示するように構成されている。また、携帯端末1は、後述する、希望条件40、現在地の情報41、および、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報42を、サーバ2に送信するように構成されている。第1実施形態では、携帯端末1は、第1記憶部10と、第1制御部11と、表示部12と、入力受付部13と、第1通信部14とを含む。自動二輪種類情報42は、たとえば、自動二輪車、排気量、小型、大型などの大きさの情報を含む。
【0038】
第1記憶部10は、サーバ2からネットワーク90を介して送信される目的地30などを記憶するように構成されている。第1記憶部10は、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)、または、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶装置を含む。
【0039】
第1制御部11は、携帯端末1の各部を制御するように構成されている。第1制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリとを有する。
【0040】
表示部12は、サーバ2からネットワーク90を介して第2制御部21から送信された目的地30を表示するように構成されている。表示部12は、たとえば、液晶モニタ、または、有機EL(Electro Luminescence)モニタなどの表示装置を含む。
【0041】
入力受付部13は、ユーザの操作入力を受け付けるように構成されている。入力受付部13は、たとえば、タッチパネルなどの入力デバイスを含む。第1実施形態では、表示部12および入力受付部13は、一体的に構成される。
【0042】
第1通信部14は、ネットワーク90を介して携帯端末1とサーバ2とを無線接続するように構成されている。また、第1通信部14は、後述する第3通信部3aと無線接続するように構成されている。第1実施形態では、第1通信部14は、たとえば、Bluetooth(登録商標)、または、Wi-Fiを用いて、第3通信部3aと無線接続するように構成されている。第1通信部14は、たとえば、無線通信モジュールを含む。
【0043】
図1に示すように、サーバ2は、第2記憶部20と、第2制御部21と、第2通信部22とを含む。
【0044】
第2記憶部20は、目的地30の候補である複数の目的地候補31を予め記憶するように構成されている。第1実施形態では、目的地候補31は、鞍乗り型車両3によって過去に訪問されたことがある目的地30の候補である。なお、鞍乗り型車両3によって過去に訪問されたことがあるとは、ユーザ自身が過去に訪問した目的地30の候補、および、他のユーザが過去に訪問した目的地30の候補を含む概念である。また、第2記憶部20は、自動二輪種類情報42、および、後述する目的地30の到達の特典としてのポイント50を記憶するように構成されている。第1実施形態では、第2記憶部20は、自動二輪種類情報42、および、ポイント50を、ユーザと関連付けて個別に記憶するように構成されている。言い換えると、第2記憶部20は、ユーザ毎に、自動二輪種類情報42、および、ポイント50を紐づけて記憶している。また、第2記憶部20は、第2制御部21が実行する各種プログラムを記憶している。第2記憶部20は、たとえば、HDD、または、SSDなどの、不揮発性の記憶装置を含む。なお、第2記憶部20は、特許請求の範囲の「記憶部」の一例である。
【0045】
第2制御部21は、サーバ2の各部を制御するように構成されている。また、第2制御部21は、複数の目的地候補31のうちから、表示部12に表示する目的地30を選択するように構成されている。また、第2制御部21は、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するように構成されている。第2制御部21は、CPUと、ROMおよびRAMなどのメモリとを有する。
【0046】
第1実施形態では、第2制御部21は、機能ブロックとしての条件取得部21a、目的地選択送信部21b、目的地到達判定部21c、および、特典付与部21dを含む。条件取得部21a、目的地選択送信部21b、目的地到達判定部21c、および、特典付与部21dは、第2制御部21が第2記憶部20に記憶された各種プログラムを実行することにより、機能ブロックとしてソフトウェア的に構成される。条件取得部21a、目的地選択送信部21b、目的地到達判定部21c、および、特典付与部21dは、専用のプロセッサ(処理回路)を設けて、互いに異なる個別のハードウェアにより構成されていてもよい。条件取得部21a、目的地選択送信部21b、目的地到達判定部21c、および、特典付与部21dの機能の詳細は、後述する。
【0047】
第2通信部22は、ネットワーク90を介してサーバ2と携帯端末1とを無線接続するように構成されている。第2通信部22は、たとえば、無線通信モジュールを含む。
【0048】
鞍乗り型車両3は、第3通信部3aを含む。第3通信部3aは、携帯端末1と通信可能に構成されている。第3通信部3aは、第1通信部14と無線接続するように構成されている。第1実施形態では、第3通信部3aは、たとえば、Bluetooth(登録商標)、または、Wi-Fiを用いて、第1通信部14と無線接続するように構成されている。第3通信部3aは、たとえば、無線通信モジュールを含む。なお、第3通信部3aは、特許請求の範囲の「通信部」の一例である。
【0049】
第1実施形態では、条件取得部21aは、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、を携帯端末1を通じて取得するように構成されている。第1実施形態では、条件取得部21aは、希望条件40および現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42も、携帯端末1を通じて併せて取得するように構成されている。また、第1実施形態では、目的地選択送信部21bは、選択した目的地30、後述する目的地表示候補32、および、周辺施設の情報33を、携帯端末1に対して送信するように構成されている。周辺施設の情報33は、たとえば、公園、商業施設、および、宿泊施設などを含む。
【0050】
(希望条件)
第1実施形態では、
図2に示すように、希望条件40は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかを含む。希望移動時間40aは、自動二輪車のユーザが希望する移動時間である。また、希望移動距離40bは、自動二輪車のユーザが希望する移動距離である。なお、
図2に示す例では、便宜的に、希望条件40が希望移動時間40aおよび希望移動距離40bの両方を含むように記載しているが、実際にはどちらか一方を含んでいればよい。
【0051】
第1実施形態では、条件取得部21a(
図1参照)は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかを携帯端末1を通じて取得するように構成されている。なお、携帯端末1を通じて取得するとは、条件取得部21aが、ネットワーク90を介して携帯端末1から取得することを意味する。
【0052】
(希望移動時間入力画面)
次に、
図3を参照して、希望条件40(
図2参照)が希望移動時間40a(
図2参照)を含む場合、携帯端末1(
図1参照)からサーバ2(
図1参照)に対して希望移動時間40aを送信する構成について説明する。
【0053】
図3に示す希望移動時間入力画面60は、携帯端末1(
図1参照)の表示部12(
図1参照)に表示される画面である。希望移動時間入力画面60には、目的地決定ボタン60aと、希望移動時間40aの選択欄60bと、現在獲得しているポイント50(
図1参照)の表示欄60cとが表示されている。なお、希望移動時間入力画面60は、サーバ2において生成され、ネットワーク90(
図1参照)を介して携帯端末1に送信される。そして、希望移動時間入力画面60は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0054】
目的地決定ボタン60aは、希望移動時間入力画面60に表示されるGUI(Graphical User Interface)の押しボタンである。
【0055】
希望移動時間40aの選択欄60bは、ユーザが希望移動時間40aを選択する際の選択肢を表示する欄である。
図3に示す例では、希望移動時間40aを選択する際の選択肢として、初級選択肢60d、中級選択肢60e、および、上級選択肢60fが表示されている。初級選択肢60dは、移動時間が1~2時間となる選択肢である。また、中級選択肢60eは、移動時間が2~4時間となる選択肢である。また、上級選択肢60fは、移動時間が4~6時間となる選択肢である。第1実施形態では、初級選択肢60d、中級選択肢60e、および、上級選択肢60fは、ラジオボタン式の選択肢として表示されている。
【0056】
ポイント50の表示欄60cには、ユーザが現在獲得しているポイント50が表示される。ポイント50は、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイントである。自動二輪車に関連する景品は、たとえば、自動二輪車用のヘルメット、ジャケット、および、シャツなどを含む。
【0057】
第1実施形態では、目的地決定ボタン60aが押下されると、第1制御部11(
図1参照)は、希望移動時間40aの選択欄60bにおいて選択された希望移動時間40aを、サーバ2に対して送信する。
【0058】
(希望移動距離入力画面)
次に、
図4を参照して、希望条件40(
図2参照)が希望移動距離40b(
図2参照)を含む場合に、携帯端末1(
図1参照)からサーバ2(
図1参照)に対して希望移動距離40bを送信する構成について説明する。
【0059】
図4に示す希望移動距離入力画面61は、携帯端末1の表示部12(
図1参照)に表示される画面である。希望移動距離入力画面61には、目的地決定ボタン61aと、希望移動距離40bの選択欄61bと、現在獲得しているポイント50(
図1参照)の表示欄61cとが表示されている。目的地決定ボタン61a、および、ポイント50の表示欄61cは、
図3に示す目的地決定ボタン60a、および、ポイント50の表示欄60cと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。なお、希望移動距離入力画面61は、サーバ2で生成され、ネットワーク90を介して携帯端末1に送信される。そして、希望移動距離入力画面61は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0060】
希望移動距離40bの選択欄61bは、ユーザが希望移動距離40bを選択する際の選択肢を表示する欄である。
図3に示す例では、希望移動距離40bを選択する際の選択肢として、初級選択肢61d、中級選択肢61e、および、上級選択肢61fが表示されている。初級選択肢61dは、移動距離が10~20kmとなる選択肢である。また、中級選択肢61eは、移動距離が20~40kmとなる選択肢である。また、上級選択肢61fは、移動距離が40~60kmとなる選択肢である。第1実施形態では、初級選択肢61d、中級選択肢61e、および、上級選択肢61fは、ラジオボタン式の選択肢として表示されている。
【0061】
目的地決定ボタン61aが押下されると、第1制御部11(
図1参照)は、希望移動距離40bの選択欄61bにおいて選択された希望移動距離40bを、サーバ2に対して送信する。
【0062】
(目的地の選択)
次に、
図5を参照して、第2制御部21(
図1参照)が、目的地30(
図1参照)を決定する構成について説明する。
図5に示した画面70は、第2制御部21が目的地30を選択する構成を説明するために便宜的に図示した画面であり、携帯端末1(
図1参照)には表示されない画面である。
【0063】
第1実施形態では、第2制御部21(目的地選択送信部21b(
図1参照))は、第2記憶部20に予め記憶された複数の目的地候補31から、希望条件40(
図2参照)、および、現在地の情報41(
図1参照)に基づいてユーザに提案する目的地30(
図6参照)の候補である複数の目的地表示候補32を選択するように構成されている。具体的には、目的地選択送信部21bは、画面70に示すように、ユーザの現在地の近傍の目的地候補31を取得する。なお、目的地選択送信部21bは、携帯端末1から送信される現在地の情報41に基づいて、ユーザの現在地を取得する。なお、画面70では、ユーザの現在地を、楕円41aによって示している。
【0064】
そして、目的地選択送信部21bは、携帯端末1から送信された希望条件40に基づいて、複数の目的地候補31のうちから、携帯端末1の表示部12(
図1参照)に表示する候補である目的地表示候補32を決定する。目的地表示候補32は、複数の目的地候補31のうちの、希望条件40に合致する目的地候補である。
【0065】
目的地選択送信部21bは、希望移動時間40a(
図2参照)、および、希望移動距離40b(
図2参照)のうちのいずれかと、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択するように構成されている。画面70に示す円71aおよび円71bは、希望条件40に基づいて設定される。希望条件40が希望移動時間40aの場合、円71aおよび円71bは、現在地から希望移動時間40a以内に到達可能な範囲に設定される。
【0066】
第1実施形態では、目的地選択送信部21bは、条件取得部21a(
図1参照)が携帯端末1を通じて取得した自動二輪種類情報42(
図1参照)に基づいて、自動二輪車の種類ごとに、希望移動時間40a以内に到達可能な範囲を取得する。目的地選択送信部21bは、たとえば、自動二輪車が小型(たとえば、排気量が125cc以下)の場合、移動時の平均時速を10km/hとし、希望移動時間40aと平均時速とに基づいて、円71aおよび円71bを設定する。たとえば、自動二輪車が小型であり、希望移動時間40aとして中級選択肢60eが選択された場合、第2制御部21は、現在地からの距離が、20km(2時間×10km/h)となるように、円71aを設定する。また、目的地選択送信部21bは、現在地からの距離が40km(4時間×10km/h)となるように、円71bを設定する。また、第2制御部21は、たとえば、自動二輪車が大型(たとえば、排気量が126cc以上)の場合、移動時の平均時速を20km/hとし、希望移動時間40aと平均時速とに基づいて、円71aおよび円71bを設定する。
【0067】
また、希望条件40が希望移動距離40b(
図2参照)の場合、目的地選択送信部21bは、現在地から希望移動距離40bに応じて、円71aおよび円71bを設定する。たとえば、希望移動距離40bとして中級選択肢61eが選択された場合、目的地選択送信部21bは、現在地からの距離が20kmとなるように、円71aを設定する。また、第2制御部21は、現在地からの距離が40kmとなるように、円71bを設定する。
【0068】
そして、目的地選択送信部21bは、複数の目的地候補31のうちの、円71aの外側、かつ、円71bの内側に位置する候補を、目的地表示候補32として選択する。そして、目的地選択送信部21bは、選択した複数の目的地表示候補32のうちから、ランダムに目的地30を選択する。すなわち、目的地選択送信部21bは、条件取得部21aが携帯端末1を通じて取得した希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42に基づいて、目的地30を選択するように構成されている。なお、目的地選択送信部21bがランダムに目的地30を選択する手法については、複数の目的地表示候補32のうちからランダムに1つの目的地30を選択することが可能な手法であれば、どのような手法であってもよい。
【0069】
また、第1実施形態では、目的地選択送信部21bは、選択した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを携帯端末1に送信するように構成されている。
【0070】
(目的地の表示)
図6に図示した目的地表示画面62に示すように、携帯端末1(
図1参照)は、第2制御部21(
図1参照)から送信された目的地30と、複数の目的地表示候補32とを、表示部12(
図1参照)に表示するように構成されている。
【0071】
目的地表示画面62は、目的地30の表示欄62aと、チェックインボタン62bと、目的地30を示す地
図62cと、周辺施設の情報33(
図1参照)を表示する表示欄62dと、目的地30をシェアするシェアボタン62fとが表示されている。なお。目的地表示画面62は、サーバ2において生成され、ネットワーク90(
図1参照)を介して携帯端末1に送信される。そして、目的地表示画面62は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0072】
目的地30の表示欄62aには、ランダムに選択された目的地30の位置情報が表示される。具体的には、目的地30の表示欄62aには、ランダムに選択された目的地30の住所が表示される。
【0073】
また、チェックインボタン62bは、GUIの押しボタンであり、押下されると、サーバ2(
図1参照)において、ユーザが目的地30に到達したか否かの判定が行われる。サーバ2によるユーザが目的地30に到達したか否かの判定処理の詳細については、後述する。
【0074】
地
図62cには、ユーザの現在地と、目的地30と、目的地表示候補32とが表示されている。第1実施形態では、第2制御部21は、地
図62cにおいて、目的地30を目的地表示候補32と識別可能なように表示するように構成されている。なお、地
図62cにおいても、ユーザの現在地を、楕円41aによって示している。
図6に示す例では、第2制御部21は、目的地30と目的地表示候補32との表示態様を互いに異ならせることにより、目的地30を目的地表示候補32と識別可能なように表示している。具体的には、第2制御部21は、目的地30を目的地表示候補32よりも大きく表示することにより、目的地30を目的地表示候補32と識別可能なように表示している。なお、目的地30と目的地表示候補32とを識別可能であれば、第2制御部21は、目的地30をどのように表示してもよい。たとえば、第2制御部21は、目的地30と目的地表示候補32との色を変えることにより、目的地30と目的地表示候補32とを識別可能に表示してもよい。また、第2制御部21は、地
図62cにおいて、目的地30に対してマーカを重畳させて表示させることにより、目的地30と目的地表示候補32とを識別可能に表示してもよい。
【0075】
表示欄62dには、目的地30の周辺施設の情報33が表示される。
図6に示す例では、周辺施設の情報33として、公園の名称が表示されている。
【0076】
シェアボタン62fは、GUIの押しボタンである。シェアボタン62fは、ユーザに押下されると、他のユーザに対して目的地30が共有される。第1実施形態では、シェアボタン62fが押下された場合、目的地30の位置情報などを含むQRコード(登録商標)が作成され、他のユーザに対して目的地30を共有することが可能になる。
【0077】
(目的地への到達判定)
次に、目的地到達判定部21c(
図1参照)が、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する構成について説明する。チェックインボタン62bが押下されると、携帯端末1からサーバ2に対して、目的地30の情報、および、ユーザの現在地の情報41(
図1参照)が送信される。目的地到達判定部21cは、携帯端末1から送信されたユーザの現在地の情報41と、携帯端末1と第3通信部3aとの接続状況と、目的地30の情報とに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。具体的には、目的地到達判定部21cは、携帯端末1から送信された現在地の情報41と、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するように構成されている。第1実施形態では、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と、目的地30との間の距離の差が、所定範囲内であるか否かを判定する。また、目的地到達判定部21cは、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されているか否かを判定する。目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲内であり、かつ、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されている場合、ユーザが目的地30に到達したと判定する。また、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲よりも大きい場合、ユーザが目的地30に到達していないと判定する。また、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲内であったとしても、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されていない場合、ユーザが目的地30に到達していないと判定する。
【0078】
(ポイント付与)
第1実施形態では、特典付与部21d(
図1参照)は、目的地到達判定部21cが目的地30に到着したと判定した場合、ユーザに対して所定の特典としてのポイント50を付与するように構成されている。具体的には、特典付与部21dは、ユーザが目的地30に到達した場合、ユーザと関連付けて、ポイント50を第2記憶部20に記憶することにより、ユーザに対してポイント50を付与する。
【0079】
図7に示すポイント付与画面63は、ユーザに対してポイント50(
図1参照)が付与された際に、携帯端末1(
図1参照)の表示部12(
図1参照)に表示される画面である。
【0080】
ポイント付与画面63には、目的地30の表示欄63a、チェックイン判定結果表示欄63b、地
図63c、および、ポイント獲得結果表示欄63dが表示されている。なお、ポイント付与画面63は、サーバ2において生成され、ネットワーク90(
図1参照)を介して携帯端末1に送信される。そして、ポイント付与画面63は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0081】
目的地30の表示欄63aには、ランダムに選択された目的地30の位置情報が表示される。具体的には、目的地30の表示欄63aには、ランダムに選択された目的地30の住所が表示される。
【0082】
チェックイン判定結果表示欄63bには、チェックインの判定結果が表示される。たとえば、ユーザが目的地30に到達していれば、チェックイン判定結果表示欄63bには、「チェックイン成功」というメッセージが表示される。また、たとえば、ユーザが目的地30に到達していなければ、チェックイン判定結果表示欄63bには、「チェックイン失敗」というメッセージが表示される。
【0083】
また、地
図63cには、ユーザの現在地(楕円41a)、出発地点41b、目的地30、および、目的地表示候補32が表示される。
【0084】
また、ポイント獲得結果表示欄63dには、ユーザが獲得したポイント50が表示される。
【0085】
(目的地表示処理)
次に、
図8を参照して、目的地提案システム100(
図1参照)が、目的地30(
図1参照)を選択する方法について説明する。
【0086】
ステップS10において、携帯端末1(
図1参照)は、ユーザの希望条件40(
図1参照)、および、現在地の情報41(
図1参照)を取得する。具体的には、携帯端末1(第1制御部11(
図1参照))は、ユーザが入力した希望条件40を取得する。また、第1制御部11は、携帯端末1の現在地の位置情報を、現在地の情報41として取得する。具体的には、第1制御部11は、GPS(Global Positioning System)衛星から携帯端末1の現在地の位置情報を取得する。また、第1実施形態では、第1制御部11は、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報42を取得する。
【0087】
ステップS11において、携帯端末1は、取得した希望条件40および現在地の情報41を、ネットワーク90を介してサーバ2に対して送信する。第1実施形態では、ステップS11の処理において、携帯端末1は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかを携帯端末1から送信する。また、第1実施形態では、ステップS11の処理において、携帯端末1は、希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42を送信する。
【0088】
ここで、処理は、サーバ2の処理に移る。ステップS20において、サーバ2(条件取得部21a(
図1参照))は、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、を取得する。第1実施形態では、条件取得部21aは、希望条件40と、現在地の情報41と、自動二輪種類情報42とを取得する。
【0089】
ステップS21において、サーバ2(目的地選択送信部21b(
図1参照))は、希望条件40および現在地の情報41に基づき、予め記憶された複数の目的地候補31からユーザの移動先となる所定の目的地30をランダムに選択する。具体的には、目的地選択送信部21bは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択する。より具体的には、目的地選択送信部21bは、予め記憶された複数の目的地候補31から、希望条件40、および、現在地の情報41に基づいてユーザに提案する目的地30の候補である複数の目的地表示候補32を選択する。そして、目的地選択送信部21bは、選択した複数の目的地表示候補32のうちから、ランダムに目的地30を選択する。
【0090】
なお、第1実施形態では、条件取得部21aが、携帯端末1を通じて自動二輪種類情報42も取得するため、ステップS21の処理において、目的地選択送信部21bは、携帯端末1から送信された希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42に基づいて、目的地30を選択するように構成されている。
【0091】
ステップS22において、サーバ2は、ネットワーク90を介して、ユーザが所有する携帯端末1に目的地30を送信する。第1実施形態では、サーバ2は、選択した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを携帯端末1に送信する。その後、サーバ2による処理は、終了する。
【0092】
次に処理は、携帯端末1による処理に移る。すなわち、ステップS12において、携帯端末1は、送信された目的地30と、複数の目的地表示候補32とを受信する。
【0093】
ステップS13において、携帯端末1は、送信された目的地30を表示する。第1実施形態では、携帯端末1は、送信された目的地30と、複数の目的地表示候補32とを表示する。その後、携帯端末1による処理は、終了する。
【0094】
(目的地到達判定処理)
次に、
図9を参照して、サーバ2(
図1参照)が、ユーザが目的地30(
図1参照)に到達したか否かを判定する処理について説明する。
【0095】
ステップS30において、携帯端末1は、チェックインボタン62b(
図6参照)の操作入力を受け付ける。
【0096】
ステップS31において、携帯端末1は、目的地30の情報およびユーザの現在地の情報41をサーバ2に対して送信する。
【0097】
次に、処理は、サーバ2の処理に移る。すなわち、ステップS40において、サーバ2は、携帯端末1から目的地30の情報および現在地の情報41を受信する。
【0098】
ステップS41において、目的地到達判定部21c(
図1参照)は、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。具体的には、目的地到達判定部21cは、携帯端末1から送信された現在地の情報41と、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するように構成されている。具体的には、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲内であり、かつ、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されている場合に、ユーザが目的地30に到達したと判定する。また、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲およりも大きい場合、ユーザが目的地30に到達していないと判定する。また、目的地到達判定部21cは、ユーザの現在地と目的地30との間の距離の差が所定の範囲内であったとしても、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されていない場合、ユーザが目的地30に到達していないと判定する。ユーザが目的地30に到達していた場合、処理は、ステップS42へ進む。ユーザが目的地30に到達していなかった場合、処理は、ステップS43へ進む。
【0099】
ステップS42において、特典付与部21d(
図1参照)は、ユーザに対してポイント50(
図1参照)を付与する。すなわち、特典付与部21dは、目的地到達判定部21cが目的地30に到着したと判定した場合、ユーザに対して所定の特典としてのポイント50を付与する。第1実施形態では、特典付与部21dは、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイント50をユーザに付与する。なお、ステップS42の処理において、特典付与部21dは、ユーザと紐づけた状態で、ポイント50を第2記憶部20(
図1参照)に記憶する。なお、既にユーザと紐づいたポイント50が第2記憶部20に記憶されている場合、特典付与部21dは、既に第2記憶部20に記憶されているポイント50に対して、新たに取得したポイント50を加算して、第2記憶部20に記憶する。
【0100】
ステップS43において、サーバ2(第2制御部21(
図1参照))は、目的地到達判定結果を携帯端末1に対して送信する。ユーザが目的地30に到達していた場合、サーバ2は、目的地到達判定結果として、チェックインが成功したメッセージ、および、獲得ポイントを携帯端末1に対して送信する。また、ユーザが目的地30に到達していなかった場合、サーバ2は、チェックインが失敗したメッセージを携帯端末1に対して送信する。その後、サーバ2による処理は、終了する。
【0101】
次に、処理は、携帯端末1による処理に移る。すなわち、ステップS32において、携帯端末1は、サーバ2から送信された目的地到達判定結果を受信する。
【0102】
ステップS33において、携帯端末1は、目的地到達判定結果を表示部12に表示する。その後、携帯端末1による処理は、終了する。
【0103】
(目的地候補生成処理)
次に、
図10を参照して、サーバ2(
図1参照)が、目的地候補31(
図1参照)を生成する処理について説明する。なお、サーバ2は、ユーザが目的地30(
図1参照)を選択する前に、予め目的地候補31を生成し、第2記憶部20(
図1参照)に記憶している。具体的には、サーバ2は、複数の自動二輪車のユーザが過去に訪問した複数の場所から、複数の目的地候補31を取得する。
【0104】
ステップS50において、第2制御部21(
図1参照)は、携帯端末1(
図1参照)から、自動二輪車の時系列の位置情報、自動二輪種類情報42、および、エンジン回転数情報を取得する。なお、自動二輪種類情報42は、1度取得すればよく、自動二輪車の時系列の位置情報およびエンジン回転数情報は、ユーザが携帯端末1を操作したタイミングなど、所定のタイミングでサーバ2に送信される。
【0105】
ステップS51において、第2制御部21は、携帯端末1と自動二輪車とが、所定時間以上接続が切れた場所を、ユーザが訪問した場所に設定する。たとえば、第2制御部21は、携帯端末1と自動二輪車とが、10分以上接続が切れた場所を、ユーザが訪問した場所に設定する。なお、第1実施形態では、自動二輪車と携帯端末1とは、Bluetooth(登録商標)によって接続可能に構成されており、第2制御部21は、自動二輪車と携帯端末1とのBluetooth接続が10分以上切れた場所を、ユーザが訪問した場所(以下、「設定訪問場所」という)に設定する。
【0106】
ステップS52において、第2制御部21は、設定訪問場所に対して、所定期間内に所定の人数以上の人が訪問したか否かを判定する。たとえば、第2制御部21は、設定訪問場所に対して、過去1年間で3人以上訪問したか否かを判定する。設定訪問場所に対して、過去1年間で3人以上訪問していた場合、処理は、ステップS53へ進む。設定訪問場所に対して、過去1年間で3人以上訪問していない場合、処理は、終了する。
【0107】
ステップS53において、第2制御部21は、設定訪問場所を、目的地候補31に設定する。
【0108】
ステップS54において、第2制御部21は、ステップS53において目的地候補31として設定した場所の周辺施設の情報33を取得する。
【0109】
ステップS55において、第2制御部21は、周辺施設の情報33、自動二輪種類情報42、および、エンジン回転数情報と関連付けて、目的地候補31を第2記憶部20に記憶する。具体的には、第2制御部21は、自動二輪種類情報42、および、エンジン回転数情報に基づいて、目的地候補31に最適な自動二輪車の種類を決定し、目的地候補31と関連付けて第2記憶部20に記憶する。すなわち、第2制御部21は、目的地候補31に到着する直前2時間の最高エンジン回転数が10000rpm以下で到着した自動二輪車の最高排気量を、目的地候補31に快適に到達するために必要な排気量として、目的地候補31に関連付けて記憶する。その後、処理は、終了する。
【0110】
なお、設定訪問場所が目的地候補31であるか否かの判断基準である過去1年間、および、3人以上は、あくまで例示である。第2制御部21は、過去半年で5人以上など、1年以外の期間、および、3人以外の人数によって、ユーザが訪問した場所を目的地候補31として決定するように構成されていてもよい。また、目的地候補31に快適に到達するために必要な排気量を決定する際に、直前2時間の最高エンジン回転数が10000rpm以下であることを条件としたが、これらはあくまで例示であり、これらの数値に限定されない。たとえば、直前1時間の最高エンジン回転数が9000rpm以下であることを条件としてもよい。目的地候補31に快適に到達するために必要な排気量を決定する際の条件は、任意に設定し得る。
【0111】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0112】
第1実施形態では、上記のように、目的地提案システム100は、鞍乗り型車両3の目的地30をユーザが所持する携帯端末1に表示することによって目的地30をユーザに提案するシステムであって、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、を取得する条件取得部21aと、希望条件40および現在地の情報41に基づき、予め記憶された複数の目的地候補31からユーザの移動先となる所定の目的地30をランダムに選択するとともに、選択した目的地30を携帯端末1に対して送信する目的地選択送信部21bと、目的地選択送信部21bから送信された目的地30にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部21cとを備える。
【0113】
これにより、目的地選択送信部21bが、目的地30の候補地のうちから、鞍乗り型車両3のユーザの希望条件40および現在地の情報41に基づいて選択した目的地30が携帯端末1に表示されるので、鞍乗り型車両3のユーザに対して、鞍乗り型車両3のユーザの希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動するユーザに適した目的地30を決定して提案することができる。また、目的地到達判定部21cが、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するため、目的地提案システム100(第2制御部21)は、鞍乗り型車両3のユーザの目的地30への到達の有無に基づいて、ユーザの好みの目的地30の傾向などの付加的な情報を取得することができる。その結果、鞍乗り型車両3のユーザにより適した目的地30を提案すること、目的地30の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することができる。
【0114】
また、第1実施形態では、上記のように、鞍乗り型車両3は、携帯端末1と通信可能な第3通信部3aを備えており、目的地到達判定部21cは、携帯端末1から送信された現在地の情報41と、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するように構成されている。ここで、目的地到達判定部21cが、ユーザの現在地の情報41にのみに基づいてユーザが目的地30に到達したか否かを判定する場合、ユーザが鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動したか否かを判定することが困難である。そこで、上記のように構成することにより、ユーザの現在地の情報41のみならず、携帯端末1と鞍乗り型車両3に備えられた第3通信部3aとの通信接続に基づいてユーザが目的地30に到達したか否かを判定するため、ユーザが鞍乗り型車両3によって目的地30まで移動したか否かを正確に判定することができる。
【0115】
また、第1実施形態では、上記のように、目的地到達判定部21cが目的地30に到着したと判定した場合、ユーザに対して所定の特典を付与する特典付与部21dをさらに備える。これにより、ユーザが目的地30に到達した場合に、目的地30に到達した特典として、ユーザに対して所定の特典が付与されるので、ユーザが鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動する際のモチベーションを向上させることができる。その結果、ユーザが目的地30に到達した場合でも所定の特典が付与されない場合と比較して、ユーザに対して魅力的な目的地提案システム100を提供することができる。
【0116】
また、第1実施形態では、上記のように、鞍乗り型車両3は、自動二輪車を含み、特典付与部21dは、ユーザが目的地30に到着した場合、所定の特典として、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイント50をユーザに付与するように構成されている。これにより、付与されたポイント50によって、自動二輪車に関連する景品と交換することが可能であるため、ユーザが自動二輪車によって目的地30まで移動するモチベーションをより向上させることができる。その結果、ユーザに対してより魅力的な目的地提案システム100を提供することができる。
【0117】
また、第1実施形態では、上記のように、目的地選択送信部21bは、予め記憶された複数の目的地候補31から、希望条件40、および、現在地の情報41に基づいてユーザに提案する目的地30の候補である複数の目的地表示候補32を選択し、選択した複数の目的地表示候補32のうちから、ランダムに目的地30を選択し、選択した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを携帯端末1に送信するように構成されている。ここで、ユーザによっては、ランダムに選択された目的地30に移動した後に、別の目的地30にさらに移動する場合がある。そこで、上記のように、ランダムに選択した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを携帯端末1に送信するように構成すれば、ランダムに選択された目的地30とともに、複数の目的地表示候補32が表示されるので、自動二輪車のユーザが、表示された目的地30および目的地表示候補32のうちのいずれかに移動した後に、さらに別の目的地30への移動することを希望する場合に、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地30を選択することができる。その結果、ランダムに選択された目的地30、および、複数の目的地表示候補32のうちから、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地30をユーザ自身によって選択することが可能となるので、自動二輪車のユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0118】
また、第1実施形態では、上記のように、希望条件40は、自動二輪車のユーザが希望する移動時間である希望移動時間40a、および、自動二輪車のユーザが希望する移動距離である希望移動距離40bのうちのいずれかを含み、条件取得部21aは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかを携帯端末1を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部21bは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択するように構成されている。これにより、自動二輪車のユーザが希望移動時間40aまたは希望移動距離40bを選択することにより、移動時間または移動距離に基づいて、自動二輪車のユーザの希望に適した目的地30を容易に選択することができる。
【0119】
また、第1実施形態では、上記のように、条件取得部21aは、希望条件40、現在地の情報41、および、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報42を、携帯端末1を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部21bは、条件取得部21aが携帯端末1を通じて取得した希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42に基づいて、目的地30を選択するように構成されている。ここで、ユーザが所有する自動二輪車が小型の場合、目的地30と現在地との標高差が大きいと、快適に走行することが困難な場合がある。また、ユーザが所有する自動二輪車が大型の場合、目的地30と現在地との間に幅の狭い道路が含まれる場合、走行が困難になる場合がある。そこで、上記のように、希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42に基づいて目的地30を選択するように構成すれば、希望条件40および現在地の情報41とともに、ユーザが所有する自動二輪車の種類(小型または大型の自動二輪車)に適した目的地30が選択されるので、ユーザが所有する自動二輪車によって快適に到着することが可能な目的地30をユーザに対して表示することができる。その結果、自動二輪車による走行を好むユーザに対して、より一層魅力的な目的地提案システム100を提供することができる。
【0120】
また、第1実施形態では、上記のように、鞍乗り型車両3の目的地提案システム用サーバ2は、鞍乗り型車両3の目的地30をユーザが所持する携帯端末1に表示することによって目的地30をユーザに提案するシステム用サーバ2であって、目的地30の候補である複数の目的地候補31を予め記憶する第2記憶部20と、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、を取得する条件取得部21aと、希望条件40および現在地の情報41に基づいて、第2記憶部20に予め記憶された複数の目的地候補31からユーザの移動先となる所定の目的地30をランダムに選択するとともに、選択した目的地30を携帯端末1に対して送信する目的地選択送信部21bと、目的地選択送信部21bから送信された目的地30にユーザが到達したか否かを判定する目的地到達判定部21cとを備える。
【0121】
これにより、上記目的地提案システム100と同様に、鞍乗り型車両3のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動するユーザに適した目的地30を決定して提案することが可能な鞍乗り型車両3の目的地提案システム用サーバ2を提供することができる。また、上記のように、目的地到達判定部21cは、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、鞍乗り型車両3のユーザにより適した目的地30を提案すること、目的地30の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することが可能な鞍乗り型車両3の目的地提案システム用サーバ2を提供することができる。
【0122】
また、第1実施形態では、上記のように、目的地提案方法は、鞍乗り型車両3の目的地30をユーザが所持する携帯端末1に表示することによって目的地30をユーザに提案する方法であって、ユーザが希望する目的地30の条件である希望条件40と、ユーザの現在地の情報41と、を取得し、希望条件40および現在地の情報41に基づき、予め記憶された複数の目的地候補31からユーザの移動先となる所定の目的地30をランダムに選択し、選択した目的地30を携帯端末1に対して送信し、携帯端末1において、送信された目的地30を表示し、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。
【0123】
これにより、上記目的地提案システム100と同様に、鞍乗り型車両3のユーザが希望する条件に沿っており、かつ、鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動するユーザに適した目的地30を決定して提案することが可能な目的地提案方法を提供することができる。また、第1実施形態による目的地提案方法では、上記のように、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、鞍乗り型車両3のユーザにより適した目的地30を提案すること、目的地30の到達の有無によってユーザに特典を付与することといった、付加価値をユーザに提供することが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0124】
また、第1実施形態では、上記のように、鞍乗り型車両3は、携帯端末1と通信可能な第3通信部3aを備えており、携帯端末1から送信された現在地の情報41と、携帯端末1と第3通信部3aとが通信接続されているか否かとに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、ユーザが鞍乗り型車両3によって目的地30まで移動したか否かを正確に判定することが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0125】
また、第1実施形態では、上記のように、ユーザが目的地30に到着した場合、ユーザに対して所定の特典を付与する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、ユーザが目的地30に到達した場合でも所定の特典が付与されない場合と比較して、ユーザに対して魅力的な目的地選択方法を提供することができる。
【0126】
また、第1実施形態では、上記のように、鞍乗り型車両3は、自動二輪車を含み、所定の特典として、ユーザが自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイント50をユーザに付与する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、自動二輪車に関連する景品と交換することが可能なポイント50が付与されるため、ユーザが自動二輪車によって目的地30まで移動するモチベーションをより向上させることが可能となるので、ユーザに対してより魅力的な目的地提案方法を提供することができる。
【0127】
また、第1実施形態では、上記のように、予め記憶された複数の目的地候補31から、希望条件40、および、現在地の情報41に基づいてユーザに提示する目的地30の候補である複数の目的地表示候補32を選択し、選択した複数の目的地表示候補32のうちから、ランダムに目的地30を選択し、選択した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを携帯端末1に送信し、送信された目的地30と、複数の目的地表示候補32とを表示する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、ランダムに選択された目的地30、および、複数の目的地表示候補32のうちから、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地30をユーザ自身によって選択することが可能となるので、自動二輪車のユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0128】
また、第1実施形態では、上記のように、希望条件40は、自動二輪車のユーザが希望する移動時間である希望移動時間40a、および、自動二輪車のユーザが希望する移動距離である希望移動距離40bのうちのいずれかを含み、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかを携帯端末1から送信し、携帯端末1から送信された希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、移動時間または移動距離に基づいて、自動二輪車のユーザの希望に適した目的地30を容易に選択することが可能な目的地提案方法を提供することができる。
【0129】
また、第1実施形態では、上記のように、希望条件40、現在地の情報41、および、ユーザが所有する自動二輪車の種類の情報である自動二輪種類情報42を、携帯端末1から送信し、携帯端末1から送信された希望条件40、現在地の情報41、および、自動二輪種類情報42に基づいて、目的地30を選択する。これにより、上記目的地提案システム100と同様に、自動二輪車による走行を好むユーザに対して、より一層魅力的な目的地提案方法を提供することができる。
【0130】
[第2実施形態]
次に、
図11~
図15を参照して、第2実施形態による目的地選択システム200(
図11参照)の構成について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、目的地選択システム200は、希望移動時間40a(
図12参照)または希望移動距離40b(
図12参照)と、希望経由地40c(
図12参照)とを含む希望条件240(
図11参照)に基づいて、ランダムに目的地30を選択する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同じ構成については、詳細な説明を省略する。
【0131】
(目的地選択システム)
図11に示すように、第2実施形態による目的地選択システム200は、サーバ2(
図1参照)の代わりに、サーバ201を備える点で、上記第1実施形態による目的地提案システム100(
図1参照)とは異なる。
【0132】
サーバ201は、第2制御部21(
図1参照)の代わりに、第2制御部221を備える点で、上記第1実施形態によるサーバ2とは異なる。第2制御部221は、条件取得部21aの代わりに条件取得部221aを備える点、および、目的地選択送信部21bの代わりに目的地選択送信部221bを備える点で、上記第1実施形態による第2制御部21とは異なる。
【0133】
条件取得部221aは、携帯端末1を通じて、希望条件240を取得するように構成されている。また、目的地選択送信部221bは、条件取得部221aが携帯端末1を通じて取得した希望条件240、自動二輪種類情報42、および、現在地の情報41に基づいて、自動二輪車の走行に適した経由地を通過する目的地30を選択するように構成されている。
【0134】
図12に示すように、第2実施形態による希望条件240は、自動二輪車のユーザが希望する経由地である希望経由地40cを含む。希望経由地40cは、たとえば、山沿いの経由地、または、海沿いの経由地などを含む。すなわち、条件取得部221a(
図11参照)は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cとを、携帯端末1を通じて取得するように構成されている。また、目的地選択送信部221b(
図11参照)は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cと、自動二輪種類情報42(
図1参照)と、現在地の情報41(
図1参照)とに基づいて、目的地30(
図1参照)を選択するように構成されている。目的地選択送信部221bが希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cと、自動二輪種類情報42と、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択する構成の詳細については、後述する。
【0135】
(希望経由地入力画面)
図13に示す希望経由地入力画面260は、携帯端末1(
図11参照)の表示部12(
図11参照)に表示される画面である。希望経由地入力画面260には、目的地決定ボタン60aと、希望移動時間40a(
図12参照)の選択欄60bと、希望経由地40c(
図12参照)の選択欄60gと、現在獲得しているポイント50(
図11参照)の表示欄60cとが表示されている。目的地決定ボタン60a、希望移動時間40aの選択欄60b、および、現在獲得しているポイント50の表示欄60cについては、
図3に示す第1実施形態による目的地決定ボタン60a、希望移動時間40aの選択欄60b、および、現在獲得しているポイント50の表示欄60cと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0136】
図13に示す例では、希望経由地40cを選択する際の選択肢として、希望経由地40cの選択欄60gに、山沿いコース選択肢60h、および、海沿いコース選択肢60iが表示されている。第2実施形態では、山沿いコース選択肢60h、および、海沿いコース選択肢60iは、ラジオボタン式の選択肢として表示されている。なお、希望経由地入力画面260は、サーバ201(
図12参照)において生成され、ネットワーク90(
図12参照)を介して携帯端末1に送信される。そして、希望経由地入力画面260は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0137】
第2実施形態では、目的地決定ボタン60aが押下されると、第1制御部11(
図11参照)は、希望移動時間40aの選択欄60bにおいて選択された希望移動時間40aと、希望経由地40cの選択欄60gにおいて選択された希望経由地40cとを、サーバ201に対して送信する。
【0138】
なお、希望条件240が希望移動距離40bを含む場合、
図4に示した希望移動距離入力画面61に対して、希望経由地40cの選択欄60gが表示された画面(図示せず)が、表示部12に表示される。また、目的地決定ボタン60aが押下されると、第1制御部11(
図11参照)は、希望移動距離40bの選択欄61bにおいて選択された希望移動距離40bと、希望経由地40cの選択欄60gにおいて選択された希望経由地40cとを、サーバ201に対して送信する。すなわち、第2実施形態による携帯端末1は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cとをサーバ201に送信するように構成されている。
【0139】
(目的地の選択)
次に、
図14および
図15を参照して、第2制御部221(
図11参照)が、希望経由地40c(
図12参照)を含む希望条件240(
図12参照)に基づいて、目的地30(
図11参照)を選択する構成について説明する。なお、
図14および
図15に示す画面72および画面74は、第2制御部221が目的地30を選択する構成を説明するために図示した画面であり、携帯端末1(
図11参照)には表示されない画面である。
【0140】
目的地選択送信部221b(
図11参照)は、
図14の画面72に示すように、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bに基づいて、複数の円71aおよび円71bを設定する。目的地選択送信部221bが円71aおよび円71bを設定する構成は、第1実施形態による目的地選択送信部21bが円71aおよび円71bを設定する構成と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0141】
目的地選択送信部221bは、複数の目的地候補31のうちの、円71aの外側、かつ、円71bの内側の目的地候補31と、楕円41aで示した現在地とを、直線73によって接続する。
【0142】
次に、
図15に示すように、目的地選択送信部21b(
図11参照)は、目的地候補31と現在地とを結んだ直線73上に、希望経由地40cの条件に沿った経由地が含まれるか否かを判定する。
【0143】
具体的には、目的地選択送信部221bは、直線73上に、標高に関する所定の条件を満たす経由地が含まれるか否かを判定する。たとえば、希望経由地40cが山沿いコースの場合、目的地選択送信部221bは、直線73上に、標高が1000m以上の地点があるか否かに基づいて、希望経由地40cの条件に沿った経由地が含まれるか否かを判定する。なお、目的地選択送信部221bは、直線73上に、現在地との標高差の絶対値が500m以上の地点が含まれるか否かに基づいて、希望経由地40cの条件に沿った経由地が含まれるか否かを判定してもよい。
【0144】
図15の画面74では、地点75aの各々が、標高1000mを超えている。また、地点75aを含む領域75bは、現在地と目的地候補31とを結んだ直線73上に位置している。そのため、目的地選択送信部21bは、地点75aを含む領域75bを、希望経由地40cの条件を満たす経由地とする。また、目的地選択送信部221bは、直線73上に領域75が位置する目的地候補31を、目的地表示候補32とする。
【0145】
そして、目的地選択送信部221b(
図11参照)は、目的地表示候補32からランダムに目的地30を選択する。その後、上記第1実施形態と同様に、サーバ201は、選択した目的地30、および、目的地表示候補32を携帯端末1に送信する。また、携帯端末1は、受信した目的地30、および、目的地表示候補32を表示部12において表示する。なお、目的地選択送信部221bは、希望経由地40cの条件を満たさない目的地候補31を、目的地表示候補32から除外する。すなわち、希望経由地40cの条件を満たさない目的地候補31は、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bの条件を満たしていたとしても、表示部12には表示されない。
【0146】
なお、希望経由地40cとして海沿いコースが選択された場合、目的地選択送信部221bは、標高の条件として、標高0m以下の地点が直線73上に位置するか否かによって、希望経由地40cの条件を満たすか否かを判定する。なお、目的地選択送信部221bは、標高の条件として、標高0m以下の地点が直線73から所定の距離に位置するか否かによって、希望経由地40cの条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0147】
(目的地表示処理)
次に、
図16を参照して、第2実施形態によるサーバ201(
図11参照)が目的地30(
図11参照)を選択し、携帯端末1(
図11参照)の表示部12(
図11参照)に表示する処理について説明する。なお、上記第1実施形態によるサーバ2(
図1参照)が目的地30を選択して表示部12に表示する処理と同様の処理については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0148】
ステップS14において、携帯端末1は、希望経由地40c(
図12参照)を含む希望条件240(
図12参照)、および、ユーザの現在地の情報41を取得する。なお、第2実施形態では、携帯端末1は、自動二輪種類情報42(
図11参照)を取得する。
【0149】
ステップS15において、携帯端末1は、ネットワーク90(
図11参照)を介して、希望経由地40cを含む希望条件240、および、ユーザの現在地の情報41をサーバ201に対して送信する。なお、第2実施形態では、携帯端末1は、希望条件240、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42も併せてサーバ201に対して送信する。
【0150】
ここで、処理は、サーバ201の処理に移る。ステップS23において、サーバ201(条件取得部221a(
図11参照))は、希望条件240を受信する。具体的には、条件取得部221aは、希望経由地40cを含む希望条件240、および、ユーザの現在地の情報41を、携帯端末1を通じて取得する。なお、第2実施形態では、条件取得部221aは、希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42も携帯端末1を通じて併せて取得する。
【0151】
ステップS24において、サーバ201(目的地選択送信部221b(
図11参照))は、
図14および
図15に示すように、希望経由地40cを含む希望条件240、および、ユーザの現在地の情報41に基づいて、複数の目的地候補31から目的地30および目的地表示候補32を選択する。なお、第2実施形態では、目的地選択送信部221bは、希望経由地40cを含む希望条件240、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42に基づいて、複数の目的地候補31から目的地30および目的地表示候補32を選択する。
【0152】
ステップS22において、サーバ201は、選択した目的地30および目的地表示候補32を携帯端末1に対して送信する。その後、サーバ201の処理は、終了する。
【0153】
次に処理は、携帯端末1による処理に移る。すなわち、ステップS12およびステップS13において、携帯端末1は、送信された目的地30と、複数の目的地候補31とを受信する。そして、携帯端末1は、受信した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを表示部12に表示する。その後、携帯端末1による処理は、終了する。
【0154】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態による構成と同様の構成である。
【0155】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0156】
第2実施形態では、上記のように、目的地選択送信部221bは、条件取得部221aが携帯端末1を通じて取得した希望条件240、自動二輪種類情報42、および、現在地の情報41に基づいて、自動二輪車の走行に適した経由地を通過する目的地30を選択するように構成されている。これにより、ユーザが所有する自動二輪車の種類(小型または大型の自動二輪車)に適しており、快適に走行することが可能な経由地を通過する目的地30が選択されるので、自動二輪車による走行を好むユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システム200を提供することができる。
【0157】
また、第2実施形態では、上記のように、希望条件240は、自動二輪車のユーザが希望する経由地である希望経由地40cをさらに含み、条件取得部221aは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cとを、携帯端末1を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部221bは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望経由地40cと、自動二輪種類情報42と、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択するように構成されている。ここで、自動二輪車のユーザによっては、山道を走行したいというニーズ、または、海の近くを走行したいといったニーズがある。そこで、上記のように、ユーザが希望する経由地である希望経由地40cを含む希望条件40に基づいて目的地30を選択するように構成すれば、ユーザのニーズに沿った経由地を通過する目的地30を選択することができる。その結果、ユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システム200を提供することができる。
【0158】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態による効果と同様の効果である。
【0159】
[第3実施形態]
次に、
図17~
図21を参照して、第3実施形態による目的地選択システム300(
図17参照)の構成について説明する。第3実施形態では、第1実施形態とは異なり、希望移動時間40a(
図18参照)または希望移動距離40b(
図18参照)と、希望施設40d(
図18参照)とを含む希望条件340(
図17参照)に基づいて、目的地30を選択する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と同じ構成については、詳細な説明を省略する。
【0160】
(目的地選択システム)
図17に示すように、第3実施形態による目的地選択システム300は、サーバ2(
図1参照)の代わりに、サーバ301を備える点で、上記第1実施形態による目的地提案システム100(
図1参照)とは異なる。
【0161】
サーバ301は、第2制御部21(
図1参照)の代わりに、第2制御部321を備える点で、上記第1実施形態によるサーバ2とは異なる。第2制御部321は、条件取得部21aの代わりに条件取得部321aを備える点、および、目的地選択送信部21bの代わりに目的地選択送信部321bを備える点で、上記第1実施形態による第2制御部21とは異なる。
【0162】
条件取得部321aは、携帯端末1を通じて、希望条件340を取得すえ鵜等に構成されている。また、目的地選択送信部321bは、条件取得部321aが携帯端末1を通じて取得した希望条件340、自動二輪種類情報42、および、現在地の情報41に基づいて、自動二輪車のユーザが希望する施設を通過する目的地30を選択するように構成されている。
【0163】
図18に示すように、第2実施形態による希望条件340は、自動二輪車のユーザが希望する施設である希望施設40dを含む。希望施設40dは、たとえば、公園、田園地帯が見える施設、歴史的な景観が見える施設、道の駅など、ユーザが目的地30まので移動途中に経由したい施設である。すなわち、条件取得部321a(
図17参照)は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dとを、携帯端末1を通じて取得するように構成されている。目的地選択送信部321b(
図17参照)は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dと、自動二輪種類情報42(
図17参照)と、現在地の情報41(
図17参照)とに基づいて、目的地30(
図17参照)を選択するように構成されている。目的地選択送信部321bが希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dと、自動二輪種類情報42と、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択する構成の詳細については、後述する。
【0164】
(希望施設入力画面)
図19に示す希望施設入力画面360は、携帯端末1(
図17参照)の表示部12(
図17参照)に表示される画面である。希望施設入力画面360には、目的地決定ボタン60aと、希望移動時間40a(
図18参照)の選択欄60bと、希望施設40dの入力欄60jと、現在獲得しているポイント50(
図17参照)の表示欄60cとが表示されている。目的地決定ボタン60a、希望移動時間40aの選択欄60b、および、現在獲得しているポイント50の表示欄60cについては、
図3に示す第1実施形態による目的地決定ボタン60a、希望移動時間40aの選択欄60b、および、現在獲得しているポイント50の表示欄60cと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。なお、希望施設入力画面360は、サーバ301において生成され、ネットワーク90(
図17参照)を介して携帯端末1に送信される。そして、希望施設入力画面360は、携帯端末1の表示部12に表示される。
【0165】
図19に示す例では、希望施設40dの入力欄60jとして、テキスト入力欄が表示されている。第3実施形態では、目的地決定ボタン60aが押下されると、第1制御部11(
図17参照)は、希望移動時間40aの選択欄60bにおいて選択された選択肢と、希望施設40dの入力欄60jにおいて入力された希望施設40dとを、サーバ301に対して送信する。
【0166】
なお、希望条件340が希望移動距離40bを含む場合、
図4に示した希望移動距離入力画面61に対して、希望施設40dの入力欄60jが表示される。そして、目的地決定ボタン60aが押下されると、第1制御部11(
図11参照)は、希望移動距離40bの選択欄61bにおいて選択された選択肢と、希望施設40dの入力欄60jにおいて入力された希望施設40dとを、サーバ301に対して送信する。すなわち、第3実施形態による携帯端末1は、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dとをサーバ301に送信するように構成されている。
【0167】
(目的地の選択)
次に、
図20および
図21を参照して、第2制御部321(
図17参照)が、希望経由地40c(
図18参照)を含む希望条件240(
図18参照)に基づいて、目的地30(
図21参照)を選択する構成について説明する。なお、
図20および
図21に示す画面76および画面77は、第2制御部321が目的地30を選択する構成を説明するために図示した画面であり、携帯端末1(
図17参照)には表示されない画面である。
【0168】
目的地選択送信部321b(
図17参照)は、
図20の画面76に示すように、希望移動時間40a(
図18参照)、または、希望移動距離40b(
図18参照)に基づいて、複数の円71aおよび円71bを設定する。目的地選択送信部321bが円71aおよび円71bを設定する構成は、第1実施形態による目的地選択送信部21bが円71aおよび円71bを設定する構成と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0169】
目的地選択送信部321bは、複数の目的地候補31のうちの、円71aの外側、かつ、円71bの内側の目的地候補31と、楕円41aで示した現在地とを、直線73で接続する。
【0170】
次に、
図21に示すように、目的地選択送信部21b(
図17参照)は、目的地候補31(
図20参照)と現在地とを結んだ直線73上に、希望施設40d(
図18参照)として入力された施設が含まれるか否かを判定する。
図21に示す星形マーカ78は、希望施設40dとして入力された施設を示している。
【0171】
目的地選択送信部321bは、目的地候補31と現在地とを結んだ直線73上に星形マーカ78が含まれる目的地候補31を、目的地表示候補32とする。
【0172】
そして、目的地選択送信部21b(
図17参照)は、目的地表示候補32からランダムに目的地30を選択する。その後、上記第1実施形態と同様に、サーバ301は、選択した目的地30、および、目的地表示候補32を携帯端末1に送信する。また、携帯端末1は、受信した目的地30、および、目的地表示候補32を表示部12において表示する。なお、目的地選択送信部321bは、希望施設40dが直線73上に含まれない目的地候補31を、目的地表示候補32から除外する。すなわち、希望施設40dが直線73上に位置しない目的地候補31は、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bの条件を満たしていたとしても、表示部12には表示されない。
【0173】
(目的地表示処理)
次に、
図22を参照して、第2実施形態によるサーバ301(
図17参照)が目的地30(
図17参照)を選択し、携帯端末1(
図17参照)の表示部12(
図17参照)に表示する処理について説明する。なお、上記第1実施形態によるサーバ2(
図1参照)が目的地30を選択して表示部12に表示する処理と同様の処理については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0174】
ステップS16において、携帯端末1は、希望施設40d(
図18参照)を含む希望条件340(
図18参照)、および、ユーザの現在地の情報41(
図17参照)を取得する。なお、第3実施形態では、携帯端末1は、自動二輪種類情報42(
図17参照)を取得する。
【0175】
ステップS17において、携帯端末1は、ネットワーク90(
図17参照)を介して、希望施設40dを含む希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41をサーバ301に対して送信する。なお、第3実施形態では、携帯端末1は、希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42も併せてサーバ201に対して送信する。
【0176】
ここで、処理は、サーバ301の処理に移る。ステップS25において、サーバ301(条件取得部321a(
図17参照))は、希望条件340を受信する。具体的には、条件取得部321aは、希望施設40dを含む希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41を、携帯端末1を通じて取得する。なお、第3実施形態では、条件取得部321aは、希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42も携帯端末1を通じて併せて取得する。
【0177】
ステップS26において、サーバ301(目的地選択送信部321b(
図17参照))は、
図20および
図21に示すように、希望施設40dを含む希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41に基づいて、複数の目的地候補31から目的地30および目的地表示候補32を選択する。なお、第3実施形態では、目的地選択送信部321bは、希望施設40dを含む希望条件340、および、ユーザの現在地の情報41とともに、自動二輪種類情報42に基づいて、複数の目的地候補31から目的地30および目的地表示候補32を選択する。
【0178】
ステップS22において、サーバ301は、選択した目的地30および目的地表示候補32を携帯端末1に対して送信する。その後、サーバ301の処理は、終了する。
【0179】
次に処理は、携帯端末1による処理に移る。すなわち、ステップS12およびステップS13において、携帯端末1は、送信された目的地30と、複数の目的地候補31とを受信する。そして、携帯端末1は、受信した目的地30と、複数の目的地表示候補32とを表示部12に表示する。その後、携帯端末1による処理は、終了する。
【0180】
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態による構成と同様の構成である。
【0181】
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0182】
第3実施形態では、上記のように、希望条件340は、自動二輪車のユーザが希望する施設である希望施設40dをさらに含み、条件取得部321aは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dとを、携帯端末1を通じて取得するように構成されており、目的地選択送信部321bは、希望移動時間40a、および、希望移動距離40bのうちのいずれかと、希望施設40dと、自動二輪種類情報42と、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択するように構成されている。これにより、自動二輪車のユーザが希望する施設である希望施設40dを経由することが可能な目的地30を選択することができる。その結果、目的地30のみならず、経由地までを含めたユーザの希望に沿った目的地30をユーザに表示することが可能となるので、自動二輪車のユーザの満足度をより向上させることが可能な目的地選択システム300を提供することができる。
【0183】
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態による効果と同様の効果である。
【0184】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0185】
たとえば、上記第1~第3実施形態では、鞍乗り型車両3が第3通信部3aを備える構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、鞍乗り型車両は、第3通信部3aを備えていなくてもよい。この場合、目的地到達判定部は、携帯端末1から送信された現在地の情報41、および、目的地30の情報のみに基づいて、ユーザが目的地30に到達したか否かを判定するように構成されればよい。
【0186】
また、上記第1~第3実施形態では、目的地選択送信部21b(目的地選択送信部221b、および、目的地選択送信部321b)が、QRコード(登録商標)を表示することにより、他のユーザに対して目的地30を共有する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、目的地選択送信部は、ランダムに選択された目的地30を、ツーリングを行う複数のユーザによって形成されるツーリンググループの各ユーザの携帯端末1に対して送信可能に構成されていてもよい。すなわち、目的地選択送信部は、ネットワーク90を介してサーバと接続されたツーリンググループの各ユーザの携帯端末1に対して、目的地30を送信可能に構成されていてもよい。このように構成すれば、ツーリンググループの各ユーザの携帯端末1に対してランダムに選択された目的地30が送信されるので、ツーリンググループ内において目的地30を容易に共有することができる。その結果、ツーリンググループによってツーリングを行う各ユーザの利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0187】
また、目的地選択送信部は、ツーリンググループの各ユーザから、ランダムに選択された複数の目的地30の候補のうちのいずれかを選択する入力の情報を携帯端末1から取得し、最も選択された数が多い目的地30の候補を目的地30として選択するように構成されていてもよい。具体的には、目的地選択送信部は、ツーリンググループの各ユーザから、ランダムに選択された目的地30を受け付ける。そして、目的地選択送信部は、ツーリンググループの各ユーザに対して、各ユーザから受け付けた目的地30を、目的地30の候補の選択肢として、各ユーザに対して送信する。そして、目的地選択送信部は、ツーリンググループの各ユーザから、ランダムに選択された複数の目的地30の候補のうちのいずれかを選択する入力を受け付ける。そして、目的地選択送信部は、最も選択された数が多い目的地30の候補を目的地30として選択し、各ユーザの携帯端末1に対して送信する。このように構成すれば、ツーリンググループの各ユーザの意見を反映した目的地30を提案することが可能となるので、ツーリンググループ内の1人のユーザが選択した目的地30に向けてツーリングを行う場合と比較して、特定のユーザの負担が増加することを抑制することができる。
【0188】
また、目的地選択送信部は、ランダムに選択された複数の目的地30の候補のうちからツーリンググループの代表者が決定した目的地30を、ツーリンググループの各ユーザの携帯端末1に対して送信することが可能なように構成されていてもよい。具体的には、目的地選択送信部は、ツーリンググループの代表者の希望条件に基づいてランダムに目的地30を、代表者とともに、ツーリンググループの代表者以外の各ユーザに対しても送信するように構成されている。このように構成すれば、代表者が1人で決定した目的地30がツーリンググループの各ユーザに共有されるので、代表者がツーリンググループの各ユーザに個別に目的地30を送付する手間(負担)を削減することができるので、代表者の利便性(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0189】
また、上記第1~第3実施形態では、特典付与部21dが、目的地30に到達したユーザに対して所定の特典としてのポイント50を付与するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、特典付与部は、他のユーザに対してポイント50を付与するように構成されていてもよい。具体的には、ポイント50は、ツーリンググループ内の所定のユーザから他のユーザに対して付与することが可能であり、特典付与部は、ポイント50を付与されるユーザの情報を携帯端末1から取得し、取得したポイント50を付与されるユーザの情報に基づいて、他のユーザに対してポイント50を付与するように構成されてもよい。このように構成すれば、ツーリンググループ内において、ユーザ間でポイント50の付与を行うことができる。その結果、代表者が目的地30を決定する場合など、特定のユーザに負担がかかる場合でも、他のユーザからポイント50が付与されることにより、特定のユーザの満足度が低下することを抑制することができる。
【0190】
また、上記第1~第3実施形態では、特典付与部21dが、ユーザが目的地30に到達した場合、所定の特典として、ポイント50を付与するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、特典付与部は、所定の特典として、ポイント50以外の特典をユーザに付与するように構成されていてもよい。特典付与部は、たとえば、ユーザが目的地30に到達した場合、所定の特典として、旅行券のデータ、プリペイドアプリの金額付与データ、および、所定量のガソリン給油特典データなどを付与するように構成されていてもよい。
【0191】
また、上記第1~第3実施形態では、特典付与部21dが、目的地30に到達したユーザに対して所定の特典としてのポイント50を付与するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、特典付与部は、目的地30に到達したユーザに対してポイント50を付与しなくてもよい。しかしながら、特典付与部が、目的地30に到達したユーザに対してポイント50を付与しない場合、ユーザが鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動する際のモチベーションが低下する。したがって、特典付与部は、目的地30に到達したユーザに対してポイント50を付与するように構成されることが好ましい。
【0192】
また、上記第1~第3実施形態では、特典付与部21dが、目的地30に到達したユーザに対して、自動二輪車に関連する景品と交換可能なポイント50を付与するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、特典付与部は、目的地30に到達したユーザに対して、自動二輪車に関連する景品以外の景品と交換可能なポイントを付与するように構成されていてもよい。ユーザが鞍乗り型車両3を用いて目的地30まで移動する際のモチベーションを向上させることが可能なポイントであれば、どのようなポイントを付与してもよい。
【0193】
また、上記第2実施形態では、第2制御部221が、携帯端末1において、希望経由地40cとして、山沿いコースおよび海沿いコースのいずれかを選択する選択欄60gを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2制御部221は、携帯端末1において、希望経由地40cの選択肢として、山沿いコースおよび海沿いコース以外の経由地の選択肢を含む選択欄60gを表示するように構成されていてもよい。たとえば、第2制御部は、携帯端末1において、特定の道路を通るコースの選択肢などを含む選択欄を、希望経由地の選択欄として表示するように構成されていてもよい。
【0194】
また、上記第3実施形態では、第2制御部321が、携帯端末1において、希望施設40dの入力欄60jを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2制御部は、携帯端末1において、希望施設のジャンルをユーザに選択させる選択欄を表示するように構成されていてもよい。また、第2制御部は、携帯端末1において、過去にユーザが入力した希望施設を選択可能な選択欄を表示するように構成されていてもよい。
【0195】
また、上記第1~第3実施形態では、第2制御部21(第2制御部221、および、第2制御部321)が、携帯端末1において、希望移動時間40aとして、初級選択肢60d、中級選択肢60e、および、上級選択肢60fのうちからいずれかの選択肢を選択する選択欄60bを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2制御部は、携帯端末1において、ユーザが希望移動時間40aを入力可能な入力欄を表示するように構成されていてもよい。
【0196】
また、上記第1~第3実施形態では、第2制御部21(第2制御部221、および、第2制御部321)が、携帯端末1において、希望移動時間40aの選択欄60bの選択肢として、1~2時間の初級選択肢60d、2~4時間の中級選択肢60e、および、4~6時間の上級選択肢60fを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。希望移動時間40aの各選択肢は、あくまで例示的なものであり、初級、中級、および、上級になるにつれて移動時間が増加する選択肢であれば、上記第1~第3実施形態に記載した移動時間以外の移動時間であってもよい。
【0197】
また、上記第1~第3本実施形態では、第2制御部21(第2制御部221、および、第2制御部321)が、携帯端末1において、希望移動距離40bとして、初級選択肢61d、中級選択肢61e、および、上級選択肢61fのうちからいずれかの選択肢を選択する選択欄61bを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2制御部は、携帯端末1において、ユーザが希望移動距離40bを入力可能な入力欄を表示するように構成されていてもよい。
【0198】
また、上記第1~第3実施形態では、第2制御部21(第2制御部221、および、第2制御部321)が、携帯端末1において、希望移動距離40bの選択欄61bの選択肢として、10~20kmの初級選択肢61d、20~40kmの中級選択肢61e、および、40~60kmの上級選択肢61fを表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。希望移動距離40bの各選択肢は、あくまで例示的なものであり、初級、中級、および、上級になるにつれて移動距離が増加する選択肢であれば、上記第1~第3実施形態に記載した移動距離以外の移動距離であってもよい。
【0199】
また、上記第1~第3実施形態では、目的地選択送信部21b(目的地選択送信部221b、および、目的地選択送信部321b)が、携帯端末1において、目的地30とともに、複数の目的地表示候補32を表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、目的地選択送信部は、携帯端末1において目的地30を表示するように構成されていれば、複数の目的地表示候補32を表示するように構成されていなくてもよい。しかしながら、目的地選択送信部が、複数の目的地表示候補32を表示しないように構成されている場合、自動二輪車のユーザの都合に適した目的地30をユーザ自身によって選択することができなくなる。そのため、目的地選択送信部は、携帯端末1において、目的地30とともに複数の目的地表示候補32を表示しするように構成されることが好ましい。
【0200】
また、上記第1~第3実施形態では、鞍乗り型車両3が自動二輪車を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、鞍乗り型車両は、駆動力をアシストするモータなどの駆動部を備えた電動アシスト自転車を含んでいてもよい。
【0201】
また、上記第1実施形態では、目的地選択送信部21bが、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41とに基づいて、目的地30を選択する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、目的地選択送信部は、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41と、鞍乗り型車両3の燃料の残量とに基づいて、目的地30を選択するように構成されていてもよい。また、たとえば、鞍乗り型車両3が電動アシスト自転車を含む場合、目的地選択送信部は、希望移動時間40a、または、希望移動距離40bのうちのいずれかと、現在地の情報41と、電動アシスト自転車のバッテリ残量とに基づいて、目的地30を選択するように構成されていてもよい。
【0202】
また、上記第1~第3実施形態では、希望移動時間入力画面60、希望移動距離入力画面61、目的地表示画面62、ポイント付与画面63、希望経由地入力画面260、および、希望施設入力画面360の各画面が、サーバ2(サーバ201、および、サーバ301)において生成され、携帯端末1の表示部12に表示されるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、希望移動時間入力画面60、希望移動距離入力画面61、目的地表示画面62、ポイント付与画面63、希望経由地入力画面260、および、希望施設入力画面360の各画面を、携帯端末1において生成し、表示部12に表示するように構成されていてもよい。
【0203】
また、上記第1~第3実施形態では、説明の便宜上、第2制御部21(第2制御部221、および、第2制御部321)の各処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2制御部の各処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
【符号の説明】
【0204】
3 鞍乗り型車両
3a 第3通信部(通信部)
20 第2記憶部(記憶部)
21a、221a、321a 条件取得部
21b、221b、321b 目的地選択送信部
21c 目的地到達判定部
21d 特典付与部
30 目的地
31 目的地候補
32 目的地表示候補
40、240、340 希望条件
40a 希望移動時間
40b 希望移動距離
40c 希望経由地
40d 希望施設
41 現在地の情報
42 自動二輪種類情報
50 ポイント(所定の特典)
100、200、300 目的地提案システム