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特開2024-176277センサ検知方向調整支援システムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176277
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】センサ検知方向調整支援システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20241212BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241212BHJP
   H04N 23/40 20230101ALI20241212BHJP
   H04N 23/58 20230101ALI20241212BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20241212BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20241212BHJP
   G03B 17/18 20210101ALI20241212BHJP
   G08G 1/04 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
H04N23/60 100
H04N7/18 D
H04N23/40 100
H04N23/58
G03B15/00 Q
G03B15/00 S
G03B17/56 A
G03B17/18
G08G1/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094726
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】山本 哲也
【テーマコード(参考)】
2H102
2H105
5C054
5C122
5H181
【Fターム(参考)】
2H102AA41
2H102AB23
2H102BB05
2H102CA03
2H105AA06
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054HA19
5C122EA42
5C122FA01
5C122FK19
5C122GD01
5C122HA76
5C122HB01
5H181AA01
5H181BB13
5H181BB17
5H181BB18
5H181CC04
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で撮像装置等のセンサの検知方向を調整できるようにすることができるセンサ検知方向調整支援システムおよび方法を提供することを目的とする。
【解決手段】センサ検知方向調整支援システムは、所定のセンサが検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出する差異算出部と、差異に基づいてセンサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力する調整支援情報出力部とを備える。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のセンサが検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出する差異算出部と、
前記差異に基づいて前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力する調整支援情報出力部と
を備えるセンサ検知方向調整支援システム。
【請求項2】
前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報は、前記センサの検知方向のパン、チルトおよびロールについて調整すべき方向を示す情報を含む
請求項1に記載のセンサ検知方向調整支援システム。
【請求項3】
前記調整支援情報出力部が、前記センサに備えつけられている
請求項2に記載のセンサ検知方向調整支援システム。
【請求項4】
前記センサが撮像装置であり、
前記対象物が自動車登録番号標である
請求項3に記載のセンサ検知方向調整支援システム。
【請求項5】
所定のセンサが検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出するステップと、
前記差異に基づいて前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力するステップと
を含むセンサ検知方向調整支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、センサ検知方向調整支援システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、撮像方向が所定の撮影目標位置に向いたカメラの合焦位置を調整するための合焦位置調整装置が記載されている。特許文献1に記載されている焦位置調整装置では、作業者によってモニタの目視により視野調整等が行われた後、自動で合焦位置が調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-55013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮影態様によってはモニタによる目視と、視野調整とを複数の作業者で分担しなければならない場合が考えられる。このような場合には人手が掛かってしまうことが考えられるという課題があった。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、簡単な構成で撮像装置等のセンサの検知方向を調整できるようにすることができるセンサ検知方向調整支援システムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係るセンサ検知方向調整支援システムは、所定のセンサが検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出する差異算出部と、前記差異に基づいて前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力する調整支援情報出力部とを備える。
【0007】
本開示に係るセンサ検知方向調整支援方法は、所定のセンサが検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出するステップと、前記差異に基づいて前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力するステップとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示のセンサ検知方向調整支援システムおよび方法によれば、簡単な構成で撮像装置等のセンサの検知方向を調整できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1実施形態に係る画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2】本開示の第1実施形態に係る撮像装置の設置例を示す斜視図である。
図3】本開示の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示す斜視図である。
図4】本開示の第1実施形態に係るインジケータの構成例を示す模式図である。
図5】本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(パン角)の調整範囲の例を示す模式図である。
図6】本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(チルト角)の調整範囲の例を示す模式図である。
図7】本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(ロール角)の調整範囲の例を示す模式図である。
図8】本開示の第1実施形態に係る撮像画像の例を示す模式図である。
図9】本開示の第1実施形態に係る撮像画像の画像処理の例を説明するための模式図である。
図10】本開示の第1実施形態に係る撮像画像の基準値の例を説明するための模式図である。
図11】本開示の第1実施形態に係る撮像画像の基準値との差異の算出例を説明するための模式図である。
図12】本開示の第1実施形態に係るインジケータの表示動作(パン角)を説明するための模式図である。
図13】本開示の第1実施形態に係るインジケータの表示動作(チルト角)を説明するための模式図である。
図14】本開示の第1実施形態に係るインジケータの表示動作(ロール角)を説明するための模式図である。
図15】本開示の第1実施形態に係る画像処理システムの動作例を示すシステムフロー図である。
図16】本開示の第2実施形態に係る画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
図17】本開示の第3実施形態に係るセンサ検知方向調整支援システムの構成例を示すブロック図である。
図18】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係るセンサ検知方向調整支援システムおよび方法について、各図を参照して説明する。なお、各図において同一または対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
【0011】
<第1実施形態>
(画像処理システムの構成)
図1は、本開示の第1実施形態に係る画像処理システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す画像処理システム1は、本開示のセンサ検知方向調整支援システムの一構成例である。
【0012】
図1に示す画像処理システム1は、撮像装置2と、画像処理装置3とを備える。撮像装置2は、インジケータ4を備える。画像処理システム1は、撮像装置2で撮影した画像を画像処理装置3へ入力し、画像処理装置3によって撮影した画像を処理して結果を出力するシステムである。図2は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置2の設置例を示す斜視図である。
【0013】
図2に示す例では、複数の撮像装置2-1、2-2、2-3および2-4と、複数の画像処理装置3-1、3-2、3-3および3-4とが、道路R1に設置されているガントリG1上に設置されている。撮像装置2-1~4と、画像処理装置3-1~4は、画像処理システム1-1~4を構成し、図1に示す撮像装置2と画像処理装置3とに対応する。画像処理システム1-1~4は、図1に示す画像処理システム1に対応する。図2に示す例は、画像処置システム1は、車両C-1のナンバープレート(自動車登録番号標;「NP」とも表記する)5-1、車両C-2のナンバープレート5-1等を認識するシステムである。図2に示す例では、撮像装置2-1は車線L1を走行する車両の前撮用(前方からの撮影用)であり、撮像装置2-2は車線L1を走行する車両の後撮用(後方からの撮影用)である。また、撮像装置2-3は車線L2を走行する車両の前撮用であり、撮像装置2-4は車線L2を走行する車両の後撮用である。
【0014】
図3は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置3の構成例を示す斜視図である。図3に示す撮像装置2は、背面にインジケータ4と、インジケータ4用のフード21が設置されている。また、撮像装置2は、パン、チルトおよびロールを調整可能な取付機構22を備えている。取付機構22は、例えば作業者が手作業で調整することができる。
【0015】
図4は、本開示の第1実施形態に係るインジケータ4の構成例を示す模式図である。
インジケータ4は、6個のLED(発光ダイオード)41~46を有し、撮像装置2の撮像方向のパン、チルトおよびロールについて調整すべき方向を表示する。図4に示す例では、LED41が点灯した場合にパンを正方向に調整すべきことを表す。LED42が点灯した場合にパンを負方向に調整すべきことを表す。LED43が点灯した場合にチルトを正方向に調整すべきことを表す。LED44が点灯した場合にチルトを負方向に調整すべきことを表す。LED45が点灯した場合にロールを正方向に調整すべきことを表す。LED45が点灯した場合にロールを負方向に調整すべきことを表す。また、正方向と負方向の両方が消灯した場合には当該方向(角度)について調整が完了したことを表す。
【0016】
図5は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(パン角)の調整範囲の例を示す模式図(平面図)である。図6は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(チルト角)の調整範囲の例を示す模式図(側面図)である。図7は、本開示の第1実施形態に係る撮像装置の撮影方向(ロール角)の調整範囲の例を示す模式図(正面図)である。なお、本実施形態において、撮像方向は、パン、チルト、および、ロールについて角度を調整していない場合の方向を意味する。
【0017】
(画像処理システムの動作例)
以下、図8図15を参照して、図1に示す画像処理システム1の動作例について説明する。図8は、本開示の第1実施形態に係る撮像画像11の例を示す模式図である。図8に示す撮像画像11は、例えば、道路R1上にNPを取り付けた調整用の板や実際の車両を所定の検知位置(設計上の検知位置)に置いて撮像された画像である。撮像画像11は、NP画像5を含んでいる。
【0018】
図9は、本開示の第1実施形態に係る画像処理装置3による撮像画像の画像処理の例を説明するための模式図である。図11に示す例は、NP画像5の4隅の画素位置P1~P4と、画素位置P1~P4から計算された中心位置P5と、水平方向(水平0°)からの傾斜角θ1とが認識されている例である。
【0019】
図10は、本開示の第1実施形態に係る撮像画像の基準値の例を説明するための模式図である。図10に示す例では、中心位置P5が撮像されるべき画素位置のXおよびY方向の上下限座標BP1~BP4と、水平方向(水平0°)からの傾斜角の範囲θBとが示されている。
【0020】
図11は、本開示の第1実施形態に係る撮像画像の基準値との差異の算出例を説明するための模式図である。図11に示す例では、中心位置P5(座標(x5、y5))は、Y方向については基準値内であるが、X方向については基準値外である。また、傾きθ1も基準範囲θB外である。
【0021】
図12は、本開示の第1実施形態に係るインジケータ4の表示動作(パン角)を説明するための模式図である。例えば中心位置P5のX座標:x5が、座標BP1のX座標:xb1より小さい場合、パン負側のLED42が点灯する。中心位置P5のX座標:x5が、座標BP2のX座標:xb2より大きい場合、パン正側のLED41が点灯する。また、座標x5が座標xb1以上、かつ、座標xb2以下である場合、LED41とLED42は消灯する。
【0022】
図13は、本開示の第1実施形態に係るインジケータ4の表示動作(チルト角)を説明するための模式図である。例えば中心位置P5のY座標:y5が、座標BP1のY座標:yb1より小さい場合、チルト負側のLED44が点灯する。中心位置P5のY座標:y5が、座標BP4のY座標:xy4より大きい場合、チルト正側のLED43が点灯する。また、座標y5が座標yb1以上、かつ、座標yb4以下である場合、LED43とLED44は消灯する。
【0023】
図14は、本開示の第1実施形態に係るインジケータ4の表示動作(ロール角)を説明するための模式図である。例えば傾きθ1が、ロール角の負側基準値-θB/2より小さい場合、ロール負側のLED46が点灯する。傾きθ1が、ロール角の正側基準値+θB/2より大きい場合、ロール正側のLED45が点灯する。傾きθ1が、ロール角の負側基準値-θB/2以上、かつ、正側基準値+θB/2以下である場合、LED45とLED46は消灯する。
【0024】
図15は、本開示の第1実施形態に係る画像処理システム1において、撮像装置2の撮像方向を調整する場合の動作例を示すシステムフロー図である。作業者H1が撮像装置2を操作して撮像開始を指示すると(ステップS10)、撮像装置2がサンプルNPを撮像する(ステップS20)。撮像装置2は、以降、撮像の終了が指示されるまで、所定の周期で繰り返し画像を撮像する。
【0025】
撮像装置2がサンプルNPを撮像すると、次に画像処置装置3がサンプルNP画像を受信する(ステップS21)。次に、画像処置装置3が、撮像画像からNPを切り出し、設計基準値からのズレ(差異)を算出する(ステップS23)。次に画像処理装置3が、パン/チルト/ロール方向でどの方向に動かすべきか計算し計算結果を送信する(ステップS24)。
【0026】
次に、撮像装置2が、計算結果を受信し(ステップS25)、インジケータ4を点灯または消灯する(パン/チルト/ロール方向でどちらに動かすべきか表示する)(ステップS26)。以降、撮影装置2と画像処理装置3は、サンプルNP撮像(S20)~インジケータ点灯/消灯(S26)を繰り返し実行する(ステップS27)。
【0027】
一方、作業者H1は、インジケータ4を見て角度調整し(ステップS11)、インジケータ4の消灯を確認し(ステップS12)、角度固定後、撮像装置2を操作して撮像終了を指示する(ステップS13)。
【0028】
ここで、撮像装置2は撮像を終了し(ステップS28)、画像処理装置3は処理を終了する。
【0029】
(作用・効果)
以上のように本実施形態によれば、簡単な構成で撮像装置2の撮像方向(検知方向)を調整することができる。
【0030】
(変形例)
なお、インジケータ4は、LEDの点灯または消灯することで動かす方向を指示するものに限定されず、例えば、7セグメントLED等を用いて定量的にどの程度調整すべきか表示するようにしてもよい。あるいは、LEDの点滅の周期を変化させることで、どの程度調整すべきか表示するようにしてもよい。
【0031】
<第2実施形態>
図16は、本開示の第2実施形態に係る画像処理システム1aの構成例を示すブロック図である。図16に示す画像処置システム1aは、撮像装置2と、インジケータ4を設置した画像処置装置3とを備える。第2実施形態では、インジケータ4を画像処置装置3に設置し、例えば、画像処置装置3を撮像装置2に接続した状態で撮像方向を調整することができる。第2実施形態によれば、簡単な構成で撮像装置2の撮像方向(検知方向)を調整することができる。
【0032】
<第3実施形態>
図17は、本開示の第3実施形態に係るセンサ検知方向調整支援システムの構成例を示すブロック図である。本開示のセンサ検知方向調整支援システム11は、撮像装置2に限定されず、例えば3Dスキャナ等の他のセンサに適用してもよい。図17に示すセンサ検知方向調整支援システム11は、センサ12と、差異算出部13と、調整支援情報出力部14とを備える。差異算出部13は、所定のセンサ12が検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出する。調整支援情報出力部14は、差異に基づいてセンサ12の検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力する。第3実施形態によれば、調整支援情報出力部14が差異に基づいてセンサ12の検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力するというシンプルな構成なので、簡単な構成でセンサ12の検知方向を調整することができる。なお、センサ12は、例えば撮像装置2に対応する。差異算出部13は、例えば画像処理装置3に対応する。調整支援情報出力部14は、例えばインジケータ4に対応する。
【0033】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0034】
〈コンピュータ構成〉
図18は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、プロセッサ91、メインメモリ92、ストレージ93、および、インタフェース94を備える。
上述の画像処理装置3、差異算出部13等は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ93に記憶されている。プロセッサ91は、プログラムをストレージ93から読み出してメインメモリ92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ92に確保する。
【0035】
プログラムは、コンピュータ90に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータは、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0036】
ストレージ93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムをメインメモリ92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0037】
<付記>
各実施形態に記載のセンサ検知方向調整支援システム11は、例えば以下のように把握される。
【0038】
(1)第1の態様に係るセンサ検知方向調整支援システム11は、所定のセンサ12が検知した情報に含まれる所定の対象物の位置および傾きに係る情報と、位置および傾きに係る所定の基準値との差異を算出する差異算出部13と、前記差異に基づいて前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報を出力する調整支援情報出力部14とを備える。この態様および以下の各態様によれば、簡単な構成で撮像装置等のセンサの検知方向を調整できるようにすることができる。
【0039】
(2)第2の態様に係るセンサ検知方向調整支援システム11は、(1)のセンサ検知方向調整支援システム11であって、前記センサの検知方向を調整すべき方向を示す情報は、前記センサの検知方向のパン、チルトおよびロールについて調整すべき方向を示す情報を含む。
【0040】
(3)第3の態様に係るセンサ検知方向調整支援システム11は、(1)または(2)のセンサ検知方向調整支援システム11であって、前記調整支援情報出力部14が、前記センサ12に備えつけられている。本態様によれば、センサの検知情報をモニタすることが容易でない場合でも、検知方向を調整することができるようになる。
【0041】
(4)第4の態様に係るセンサ検知方向調整支援システム11は、(1)~(3)のセンサ検知方向調整支援システム11であって、前記センサが撮像装置であり、前記対象物が自動車登録番号標である。
【符号の説明】
【0042】
1、1a…画像処理システム
2…撮像装置
3…画像処置装置
4…インジケータ
11…センサ検知方向調整支援システム
12…センサ
13…差異算出部
14…調整支援情報出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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