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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176314
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】画像形成システム及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241212BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20241212BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20241212BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
B41J29/38 350
B41J29/42 F
G06F3/12 310
G06F3/12 334
H04N1/00 002C
H04N1/00 127A
B41J29/38 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094771
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 祥吾
(72)【発明者】
【氏名】塚本 康史
(72)【発明者】
【氏名】金光 重中
(72)【発明者】
【氏名】市川 大介
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HK19
2C061HK23
2C061HV32
5C062AA05
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC38
5C062AC56
5C062AE16
(57)【要約】
【課題】画像形成可能な状態を容易に維持できる画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システム100は、画像を形成可能な画像形成装置30と、画像形成装置30と通信可能なサーバー20とを備える。サーバー20は、第1取得部212と、第2取得部213と、判定部214と、第3取得部215と、付与部216とを備える。第1取得部212は、画像形成装置30の状態に関する第1状態情報を取得する。第2取得部213は、第1状態情報が取得された後の画像形成装置30の状態を示す第2状態情報を取得する。判定部214は、第1状態情報と第2状態情報に基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。第3取得部215は、メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する。付与部216は、実行者情報にメンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成可能な画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバーとを備える画像形成システムであって、
前記サーバーは、
前記画像形成装置の状態に関する第1状態情報を取得する第1取得部と、
前記第1状態情報が取得された後の前記画像形成装置の状態を示す第2状態情報を取得する第2取得部と、
前記第1状態情報と前記第2状態情報に基づいて、前記画像形成装置のメンテナンスが実行されたか否かを判定する判定部と、
前記メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する第3取得部と
前記実行者情報に前記メンテナンスの種類に応じたポイントを付与する付与部と
を備える、画像形成システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
前記メンテナンスに関する情報を報知する報知部と、
前記報知部を制御する報知制御部と
を備え、
前記サーバーは、前記第1状態情報に基づいて、前記メンテナンスの方法を決定する決定部を更に備え、
前記報知制御部は、前記決定部が決定した前記メンテナンスの方法を報知するように、前記報知部を制御する、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記第1取得部は、複数の前記画像形成装置の各々から第1状態情報を取得し、
前記報知制御部は、複数の前記第1状態情報に基づいて、前記メンテナンスが必要な画像形成装置を報知するように、前記報知部を制御する、請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記決定部が決定した前記メンテナンスの方法に基づいて、前記メンテナンスにかかる時間を算出する算出部を更に備え、
前記報知制御部は、前記メンテナンスの方法と、前記メンテナンスにかかる時間とを報知するように、前記報知部を制御する、請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
画像形成装置の状態に関する第1状態情報を取得する第1取得部と、
前記第1状態情報が取得された後の前記画像形成装置の状態を示す第2状態情報を取得する第2取得部と、
前記第1状態情報と前記第2状態情報に基づいて、前記画像形成装置のメンテナンスが実行されたか否かを判定する判定部と、
前記メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する第3取得部と、
前記実行者情報に前記メンテナンスの種類に応じたポイントを付与する付与部と
を備える、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のメンテナンス管理システムは、画像形成装置と画像形成装置に対するメンテナンスを管理する管理装置とを具備する。管理装置は、画像形成装置から送信されたログデータを受信する受信手段と、メンテナンスモードにて画像形成装置に行なわれた操作の内容を、受信手段が受信したログデータに基づいて画像形成装置の利用者に通知する通知手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-92010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のメンテナンス管理システムでは、画像形成装置のサービス担当者以外の利用者に画像形成装置のメンテナンスを促すことができず、画像形成装置が画像形成可能な状態を維持することが困難であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成可能な状態を容易に維持できる画像形成システム及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、画像形成システムは、画像を形成可能な画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバーとを備える。前記サーバーは、第1取得部と、第2取得部と、判定部と、第3取得部と、付与部とを備える。前記第1取得部は、前記画像形成装置の状態に関する第1状態情報を取得する。前記第2取得部は、前記第1状態情報が取得された後の前記画像形成装置の状態を示す第2状態情報を取得する。前記判定部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報に基づいて、前記画像形成装置のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。前記第3取得部は、前記メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する。前記付与部は、前記実行者情報に前記メンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。
【0007】
本発明の他の局面によれば、画像形成装置は、第1取得部と、第2取得部と、判定部と、第3取得部と、付与部とを備える。前記第1取得部は、前記画像形成装置の状態に関する第1状態情報を取得する。前記第2取得部は、前記第1状態情報が取得された後の前記画像形成装置の状態を示す第2状態情報を取得する。前記判定部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報に基づいて、前記画像形成装置のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。前記第3取得部は、前記メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する。前記付与部は、前記実行者情報に前記メンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成システム及び画像形成装置によれば画像形成可能な状態を容易に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムを示す図である。
図2】本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態の端末装置の構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態のサーバーの構成を示すブロック図である。
図5】本実施形態のサーバーが実行する処理のフローチャートである。
図6】本実施形態の画像形成装置が実行する処理のフローチャートである。
図7】本実施形態の端末装置が実行する処理のフローチャートである。
図8】本実施形態に係る画像形成システムの変形例1の画像形成装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
図1を参照して本発明の実施形態である画像形成システム100を説明する。図1は、本発明の実施形態である画像形成システム100を示す図である。画像形成システム100は、端末装置10と、サーバー20と、画像形成装置30とを含む。
【0012】
画像形成システム100は、インターネット、LAN(Local Area Network)、または、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク40を更に備える。端末装置10と、サーバー20と、画像形成装置30とは、ネットワーク40にそれぞれ接続される。端末装置10と、サーバー20と、画像形成装置30とは、ネットワーク40を介して、それぞれ通信可能である。
【0013】
端末装置10は、サーバー20と通信し、ユーザーに情報を報知する。端末装置10は、例えば、スマートフォンである。また、端末装置10は、画像形成装置30と近距離通信で通信してもよい。近距離通信は、例えば、ブルートゥース(登録商標)である。
【0014】
サーバー20は、画像形成装置30と通信可能である。具体的には、サーバー20は、画像形成装置30から画像形成装置30に関する情報を受信する。また、サーバー20は、端末装置10と通信可能である。具体的には、サーバー20は、画像形成装置30に関する情報に基づいて、端末装置10に報知させる情報を送信する。
【0015】
画像形成装置30は、画像を形成可能である。
【0016】
次に、図1から図3を参照して、画像形成システム100を更に詳しく説明する。図2は、本実施形態の画像形成装置30の構成を示すブロック図である。図4は、本実施形態のサーバー20の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態の端末装置10の構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、画像形成装置30は、受付部302と、給紙部303、搬送部304、補給部305、画像形成部306、排出部307、読取部308、制御部310、通信部331、記憶部332、及び電源部309を備える。本実施形態において、画像形成装置30は、モノクロ方式により画像を形成する。
【0018】
受付部302は、ユーザーからの操作を受け付ける。ユーザーからの操作を受け付けた場合、受付部302はユーザーからの操作内容を示す操作信号を生成する。ユーザーが操作を行っている間は、操作信号を生成し、ユーザーが操作を行っていない間は、操作信号を生成しない。
【0019】
受付部302は、タッチパネル321及び複数の操作キー322を含む。タッチパネル321は、ディスプレー及びタッチセンサーを含む。タッチパネル321は、「報知部」の一例に相当する。
【0020】
ディスプレーは、各種画面を表示する。各種画面は、メンテナンスに関する情報を示す画像を含む。つまり、ディスプレーは、メンテナンスに関する画像を表示する。ディスプレーは、例えば、液晶ディスプレーまたは有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)である。
【0021】
タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知する。タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知した位置を示す位置信号を出力する。被検知体は、例えば、ユーザーの手指である。タッチセンサーは、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサーである。複数の操作キー322は、例えば、テンキー、スタートキー、及びキャンセルキーを含む。
【0022】
給紙部303は、複数の記録媒体Sを収容し、収容された複数の記録媒体Sを一枚ずつ給紙する。
【0023】
搬送部304は、給紙された記録媒体Sを排出部307まで搬送する。搬送部304では、記録媒体Sを搬送する途中で詰まることがある。搬送部304で詰まった記録媒体Sを取り除くことは、「メンテナンス」の一例に相当する。
【0024】
補給部305は、画像形成部306へ消耗品を補給する。本実施形態において、消耗品は、トナーである。補給部305へのトナーの補給は、「メンテナンス」の一例に相当する。また、消耗品の交換は、「メンテナンス」の一例に相当する。
【0025】
画像形成部306は、画像形成処理を実行する。詳しくは、画像形成部306は、消耗品を使用して記録媒体Sに画像(トナー像)を形成する。本実施形態において、画像形成部306は、図示しない露光装置、帯電装置、感光体ドラム、現像装置、クリーニング装置、転写装置、及び定着装置を備え、電子写真方式によって画像を形成する。
【0026】
排出部307は、トナー像が定着した記録媒体Sを、排出口を介して筐体の内部から排出トレイへ排出する。排出部307では、排出口で記録媒体Sが詰まることがある。排出部307で詰まった記録媒体Sを取り除くことは、「メンテナンス」の一例に相当する。
【0027】
読取部308は、記録媒体Sを読取する。読取部308は、例えば、スキャナーである。また、読取部308は、記録媒体Sに形成された画像を読み取る。読取部8は、コンタクトガラスと、プラテンカバーと、発光部と、イメージセンサーとを含む。コンタクトガラスは、記録媒体Sが載置される。プラテンカバーは、コンタクトガラスを覆う。発光部は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。イメージセンサーは、記録媒体Sに関する情報を読取する。読取部308では、例えば、コンタクトガラスの汚れによって、記録媒体Sの読取が正常に実施されない場合がある。コンタクトガラスの汚れを清掃することは、「メンテナンス」の一例に相当する。
【0028】
制御部310は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。また、制御部310は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成される。制御部310は、制御プログラムを実行することにより、画像形成装置30の各部の動作を制御する。
【0029】
制御部310は、画像形成装置30の状態に関する情報に基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが必要か否かを判定する。画像形成装置30の状態に関する情報は、画像形成回数、使用期間、残量、エラー、及び、汚れを示す情報を含む。例えば、制御部310は、画像形成回数が閾値を超えるか否かを判定する。また、例えば、制御部310は、補給部305の使用期間が所定の期間を超えるか否かを判定する。また、例えば、制御部310は補給部305のトナーの量が閾値よりも少ないか否かを判定する。また、例えば、制御部310は、紙詰まりしているか否かを判定する。また、制御部310は、読取部308が汚れているか否かを判定する。
【0030】
制御部310は、報知制御部311を含む。制御部310は、制御プログラムを実行することで、報知制御部311として機能する。報知制御部311は、タッチパネル321を制御する。
【0031】
例えば、報知制御部311は、画像形成装置30のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。具体的には、制御部310が画像形成装置30のメンテナンスが必要と判定する場合、報知制御部311は、画像形成装置30のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。
【0032】
更に詳細には、画像形成回数が閾値を超えると制御部310が判定する場合、画像形成部306のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。補給部305の使用期間が所定の期間を超えると制御部310が判定する場合、補給部305のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。つまり、タッチパネル321には、補給部305の交換が必要であることを示す画像が表示される。補給部305のトナーの量が閾値よりも少ないと制御部310が判定する場合、補給部305のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。紙詰まりしていると制御部310が判定する場合、詰まった紙を取り除くことが必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。読取部308が汚れていると制御部310が判定する場合、読取部308の清掃が必要であることを示す画像を表示するように、タッチパネル321を制御する。
【0033】
通信部331は、ネットワーク40を介して、サーバー20と通信する。また、通信部331は、ネットワーク40を介して、端末装置10と通信する。通信部331は、例えば、無線通信モジュールである。また、通信部331は、LANボードのような通信モジュールであってもよい。
【0034】
また、通信部331は、例えば、近距離無線通信を実行する無線通信モジュールを含んでもよい。近距離無線通信は、例えば、通信距離が数メートルから数十メートル程度の無線通信である。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、または、WiFiによる通信規格に準じた通信である。Bluetooth(登録商標)による通信規格に準じた通信は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)である。
【0035】
また、通信部331は、制御部330の判定結果を端末装置10に送信してもよい。例えば、通信部331は、画像形成装置30のメンテナンスが必要であることを示す情報を端末装置10に送信する。
【0036】
記憶部332は、各種のデータを記憶する。記憶部332は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/またはSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。記憶部332は、制御プログラムを記憶する。
【0037】
記憶部332は、画像形成装置30の状態に関する情報を記憶する。
【0038】
画像形成装置30に関する情報は、例えば、補給部305の使用期間を示す情報を含む。画像形成装置30に関する情報は、例えば、補給部305の残量を示す情報を含む。また、画像形成装置30に関する情報は、例えば、給紙部303、搬送部304、または排出部307で記録媒体Sが詰まった場合のエラーを示す情報を含む。また、画像形成装置30は、例えば、読取部308の汚れを示す情報を含む。
【0039】
画像形成装置30の状態に関する情報は、画像形成装置30の状態に関する第1状態情報と、画像形成装置30の状態に関する第2状態情報とを含む。記憶部332は、第1状態情報と、第2状態情報とを異なる時刻に記憶する。第1状態情報は、第2状態情報よりも前に記憶部332に記憶される。また、第2状態情報は、第1状態情報よりも後に記憶部332に記憶される。
【0040】
電源部309は、画像形成装置30を構成する各部位の少なくとも一部に電力を供給する。
【0041】
次に、図3を参照して、端末装置10を詳しく説明する。端末装置10は、制御部110と、表示部121と、音声出力部122と、通信部131と、記憶部132と、撮像部141とを備える。
【0042】
制御部110は、CPUのようなプロセッサーによって構成される。また、制御部110は、集積回路を備える。集積回路は、例えば、ASICによって構成される。制御部110は、制御プログラムを実行することにより、端末装置10の各部の動作を制御する。
【0043】
制御部110は、報知制御部111を含む。制御部110は、制御プログラムを実行することで、報知制御部111として機能する。報知制御部111は、表示部121を制御する。また、報知制御部111は、音声出力部122を制御する。
【0044】
例えば、報知制御部111は、通信部131が受信した画像形成装置30の制御部310の判定結果に基づいて、表示部121を制御する。具体的には、画像形成装置30の制御部310の判定結果がメンテナンスを必要とすることを示す場合、報知制御部111は、表示部121が画像形成装置30のメンテナンスが必要であることを示す画像を表示するように、表示部121を制御する。また、画像形成装置30の制御部310の判定結果がメンテナンスを必要とすることを示す場合、報知制御部111は、音声出力部122が画像形成装置30のメンテナンスが必要であることを示す音声を出力するように、音声出力部122を制御する。
【0045】
表示部121は、各種画面を表示する。各種画面は、メンテナンスに関する情報を示す画像を含む。つまり、ディスプレーは、メンテナンスに関する画像を表示する。表示部121は、ディスプレー及びタッチセンサーを含む。ディスプレーは、例えば、液晶ディスプレーまたは有機ELディスプレーである。タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知する。表示部121は、「報知部」の一例に相当する。
【0046】
音声出力部122は、音声を出力する。音声出力部122は、例えば、スピーカーである。音声出力部122は、「報知部」の一例に相当する。
【0047】
通信部131は、ネットワーク40を介して、画像形成装置30の通信部331と通信する。また、通信部131は、ネットワーク40を介して、サーバー20の通信部231と通信する。通信部131は、例えば、無線通信モジュールである。また、通信部131は、例えば、近距離無線通信を実行する無線通信モジュールを含んでもよい。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、または、WiFiによる通信規格に準じた通信である。
【0048】
記憶部132は、各種のデータを記憶する。記憶部132は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。記憶部132は、サーバー制御プログラムを記憶する。
【0049】
記憶部132は、端末装置10の使用者を示す情報を記憶する。
【0050】
撮像部141は、被写体を撮像する。具体的には、撮像部141は、被写体を撮像し、撮像の結果を示す撮像データを生成する。被写体は、例えば、画像形成装置30である。撮像部141は、例えば、カメラである。撮像部141は、例えば、画像形成装置30のうちメンテナンスを必要とする部分を撮像し、撮像結果を示す撮像データを生成する。つまり、撮像部141は、画像形成装置30のうちのメンテナンスを必要とする部分の状態を示す第3状態情報を生成する。
【0051】
本実施形態では、端末装置10の使用者が画像形成装置30のメンテナンスを実行する場合、使用者は端末装置10を操作して、サーバー20に情報を送信する。具体的には、端末装置10の制御部110は、画像形成装置30のメンテナンスを実行した人を示す情報と、メンテナンスの方法と、メンテナンスにかかった時間をサーバー20の通信部231に送信するように、通信部131を制御する。
【0052】
次に図4を参照して、サーバー20を詳しく説明する。図4に示すように、サーバー20は、制御部210と、通信部231と、記憶部232とを備える。
【0053】
通信部231は、ネットワークを介して、画像形成装置30の通信部331と通信する。また、通信部231は、端末装置10と通信する。通信部231は、例えば、無線通信モジュールである。また、通信部331は、LANボードのような通信モジュールであってもよい。
【0054】
記憶部232は、各種のデータを記憶する。記憶部232は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。記憶部232は、サーバー制御プログラムを記憶する。
【0055】
記憶部232は、実行者情報と、ポイント情報とを記憶する。実行者情報は、画像形成装置30のメンテナンスを実行した人を示す。実行者情報が示すメンテナンスを実行した人は、例えば、端末装置10の使用者と同一人物である。つまり、実行者情報と端末装置10の使用者を示す情報とは、同じ人物を示す。ポイント情報は、画像形成装置30のメンテナンスの種類に応じたポイントを示す。
【0056】
記憶部232は、複数の画像形成装置30の各々を示す識別記号を記憶する。識別記号は、記号、文字列、またはQRコード(登録商標)であってもよく、画像形成装置30を一意に特定できる記号であればよい。識別記号は、画像形成装置30から送信された画像形成装置30の状態を示す情報に関連付けられる。よって、画像形成装置30の状態を個別に特定できる。
【0057】
記憶部232は、画像形成装置30のメンテナンス方法ごとに、メンテナンスにかかる時間を記憶する。例えば、記憶部232は、補給部305の交換にかかる時間、補給部305の補充にかかる時間、紙詰まりの除去にかかる時間、及び、読取部308の清掃にかかる時間を記憶する。メンテナンスにかかる時間は、使用者が予め記憶部232に記憶させてもよい。
【0058】
制御部210は、CPUのようなプロセッサーによって構成される。また、制御部210は、集積回路を備える。集積回路は、例えば、ASICによって構成される。制御部210は、制御プログラムを実行することにより、サーバー20の各部の動作を制御する。
【0059】
制御部210は、第1取得部212と、第2取得部213と、判定部214と、第3取得部215と、付与部216とを備える。制御部210は、記憶部232に記憶された制御プログラムを実行することで、第1取得部212、第2取得部213、判定部214、第3取得部215、及び付与部216として機能する。
【0060】
第1取得部212は、第1状態情報を取得する。具体的には、第1取得部212は、画像形成装置30の状態に関する第1状態情報を取得する。
【0061】
第2取得部213は、第2状態情報を取得する。具体的には、第2取得部213は、第1状態情報が取得された後の画像形成装置30の状態を示す第2状態情報を取得する。
【0062】
判定部214は、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。具体的には、判定部214は、第1状態情報と第2状態情報に基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。
【0063】
第3取得部215は、実行者情報を取得する。具体的には、第3取得部215は、メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する。
【0064】
付与部216は、ポイントを付与する。具体的には、付与部216は、実行者情報にメンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。
【0065】
したがって、画像形成装置30のサービス担当者以外の利用者に画像形成装置30のメンテナンスを促すことができる。この結果、画像形成装置30が画像形成可能な状態を容易に維持できる。
【0066】
付与部216が付与するポイントは、予め定められたメンテナンスの種類に応じたポイントであってもよい。またメンテナンスにかかった時間に応じたポイントを付与してもよい。
【0067】
画像形成装置のメンテナンスは、画像形成装置が設置された店舗の店員が実施する。しかし、店員のメンテナンスを実施する間隔は画像形成装置の利用頻度に応じて行われていない。このため、画像形成装置が画像形成可能な状態を維持できる期間が短くなっていた。また、メンテナンスを実施する間隔が長くなることで画像形成装置の汚れが目立つことがあった。
【0068】
メンテナンスを実施する間隔を短くするためには、店員の代わりに誰かが画像形成装置をメンテナンスする必要がある。しかし、店員の代わりに画像形成装置を積極的にメンテナンスする人は少ない。よって、メンテナンスを実施した人に対して、ポイントを付与する。ポイントの付与により、顧客が画像形成装置をメンテナンスする動機が生まれる。つまり、店員の代わりに顧客が画像形成装置をメンテナンスするように促すことができる。
【0069】
したがって、店員の代わりに画像形成装置30を利用する顧客がメンテナンスを実施することで、メンテナンスを実施する間隔が短くなる。この結果、画像形成装置30が画像形成可能な状態を維持できる期間が長くなる。更に、メンテナンスを実施する間隔が短くなることで画像形成装置の汚れが目立つことが少なくなる。
【0070】
本実施形態では、画像形成装置30の制御部310は、通信部331が第1状態情報をサーバー20の通信部231に送信するように、通信部331を制御する。第1状態情報を通信部231が受信した場合、第1取得部212は、第1状態情報を取得する。
【0071】
また、通信部231が第1状態情報を送信した後に、メンテナンスの実行者は、画像形成装置30のメンテナンスを実行する。メンテナンスによって、画像形成装置30の状態が変更される。例えば、補給部305のトナーが交換される。これにより、画像形成装置30の記憶部332は、補給部305のトナーが交換されたことを示す第2状態情報を記憶する。換言すると、第2状態情報は、画像形成装置30のエラーが解消されたことが示されている。そして、画像形成装置30の制御部310は、通信部331が第2状態情報を送信するように、通信部331を制御する。
【0072】
第2状態情報を通信部231が受信した場合、第2取得部213は、第2状態情報を取得する。そして、判定部214は、第1状態情報と第2状態情報とに基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。
【0073】
また、メンテナンスの実行者は、端末装置10を操作してサーバー20にメンテナンスの実行者を示す情報を送信する。具体的には、端末装置10の制御部110は、メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を送信するように、通信部131を制御する。
【0074】
実行者情報を通信部231が受信した場合、第3取得部215は、実行者情報を取得する。そして、付与部216は、実行者情報にメンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。具体的には、付与部216は、記憶部332に記憶された実行者情報に付与するポイントを関連づける。よって、メンテナンスの実行者に対してポイントが付与される。
【0075】
また、メンテナンスの実行者は、予めサーバー20の記憶部232に実行者の情報を登録し、登録した実行者がサーバー20にログインすることで、メンテナンスの実行者であることが特定されてもよい。また、実行者の端末装置10の撮像部141で実行者を示す「QRコード(登録商標)」を読み込むことで、サーバー20にメンテナンスの実行者であることを認識させてもよい。また、ポイントカードを予め発行し、ポイントカードにメンテナンスの実行者の情報を登録しておいてもよい。
【0076】
また、第1取得部212は、複数の画像形成装置30の各々から第1状態情報を取得してもよい。端末装置10の報知制御部111は、複数の第1状態情報に基づいて、メンテナンスが必要な画像形成装置30を報知するように、表示部121を制御する。したがって、複数の画像形成装置30が同一空間にあっても、メンテナンスが必要な画像形成装置30を特定できる。この結果、メンテナンスを実行する人に対して、メンテナンスが必要な画像形成装置30を報知できる。
【0077】
図4に示すように、制御部210は、決定部217と、算出部218とを更に備える。制御部210は、記憶部232に記憶された制御プログラムを実行することで、決定部217、及び算出部218として機能する。
【0078】
決定部217は、第1状態情報に基づいて、メンテナンスの方法を決定する。メンテナンスの方法は、例えば、交換、補充、清掃のうち少なくとも1つを含む。
【0079】
決定部217が決定したメンテナンスの方法は、メンテナンス情報として通信部231が画像形成装置30と端末装置10とに送信する。メンテナンス情報は、決定部217が決定したメンテナンス方法を含む。
【0080】
そして、画像形成装置30は、メンテナンス情報を受信する。更に、画像形成装置30の報知制御部311は、決定部217が決定したメンテナンスの方法を報知するように、タッチパネル321を制御する。したがって、メンテナンスを実行する人に対して、メンテナンスの方法を報知できる。この結果、画像形成装置30の使用者であってもメンテナンスを容易に実行できる。
【0081】
また、端末装置10は、メンテナンス情報を受信する。更に、端末装置10の報知制御部111は、決定部217が決定したメンテナンスの方法を報知するように、表示部121を制御する。したがって、メンテナンスを実行する人に対して、メンテナンスの方法を報知できる。この結果、画像形成装置30の使用者であってもメンテナンスを容易に実行できる。
【0082】
算出部218は、決定部217が決定したメンテナンスの方法に基づいて、メンテナンスにかかる時間を算出する。
【0083】
算出部218が算出したメンテナンスにかかる時間は、メンテナンス情報として通信部231が画像形成装置30と端末装置10とに送信する。メンテナンス情報は、決定部217が決定したメンテナンス方法と算出部218が算出したメンテナンスにかかる時間とを含む。
【0084】
そして、画像形成装置30は、メンテナンス情報を受信する。更に、画像形成装置30の報知制御部311は、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間とを報知するように、タッチパネル321を制御する。したがって、メンテナンスを実行する人に対して、メンテナンスの方法とメンテナンスに係る時間とを報知できる。この結果、画像形成装置30の使用者であってもメンテナンスを容易に実行でき、メンテナンスにかかる時間を把握できる。
【0085】
また、端末装置10は、メンテナンス情報を受信する。更に、端末装置10の報知制御部111は、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間とを報知するように、表示部121を制御する。したがって、メンテナンスを実行する人に対して、メンテナンスの方法とメンテナンスに係る時間とを報知できる。この結果、画像形成装置30の使用者であってもメンテナンスを容易に実行でき、メンテナンスにかかる時間を把握できる。
【0086】
具体的には、算出部218は、メンテナンスの方法と、記憶部232に記憶されたメンテナンスにかかる時間とに基づいて、メンテナンスにかかる時間の合計を算出する。また、例えば、算出部218は、メンテナンス方法と、端末装置10の撮像部141の撮像画像とに基づいて、メンテナンスにかかる時間の合計を算出してもよい。
【0087】
また、記憶部232に記憶されたメンテナンスに係る時間と、メンテナンスの実施者が送信した作業時間とに基づいて、算出部218はメンテナンスにかかる時間を算出してもよい。具体的には、算出部218は、記憶部232に記憶されたメンテナンスにかかる時間と、作業時間との差分が所定の範囲内か否かを判定する。所定の範囲内である場合、算出部218は、記憶部232に記憶されたメンテナンスにかかる時間を出力する。また、所定の範囲内でない場合、算出部218は、作業時間をメンテナンスにかかる時間として出力する。算出部218が算出した時間は、記憶部232に記憶される。
【0088】
次に、図5図7を参照して、本実施形態の画像形成システム100が実行する処理を説明する。図5は、本実施形態のサーバー20が実行する処理のフローチャートである。図6は、本実施形態の画像形成装置30が実行する処理のフローチャートである。図7は、本実施形態の端末装置10が実行する処理のフローチャートである。
【0089】
図5に示すように、サーバー20は、メンテナンスの実施者にポイントを付与する処理を実行する。サーバー20が実行する処理は、ステップS101~ステップS114を含む。
【0090】
ステップS101において、サーバー20の制御部210は、通信部231が第1状態情報を受信するように、通信部231を制御する。ステップS101は、図5を参照して後述するステップS202の後に実行される。処理はステップS102に進む。
【0091】
ステップS102において、第1取得部212は、第1状態情報を取得する。処理はステップS103に進む。
【0092】
ステップS103において、制御部210は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を決定する。処理はステップS104に進む。
【0093】
ステップS104において、制御部210は、メンテナンスが必要であることを示す情報を画像形成装置30の通信部331に送信するように、通信部231を制御する。更に、制御部210は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を端末装置10の通信部131に送信するように、通信部231を制御する。処理はステップS105に進む。
【0094】
ステップS105において、決定部217は、第1状態情報に基づいて、メンテナンスの方法を決定する。処理はステップS107に進む。
【0095】
ステップS107において、算出部218は、決定部217が決定したメンテナンスの方法に基づいて、メンテナンスにかかる時間を算出する。処理はステップS108に進む。
【0096】
ステップS108において、制御部210は、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間とを示す情報を画像形成装置30の通信部331に送信するように、通信部231を制御する。更に、制御部210は、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間とを示す情報を端末装置10の通信部131に送信するように、通信部231を制御する。処理はステップS109に進む。
【0097】
ステップS109において、制御部210は、通信部231が第2状態情報を受信するように、通信部231を制御する。ステップS109は、図6に示すステップS208の後に実行される。処理はステップS110に進む。
【0098】
ステップS110において、第1取得部212は、第2状態情報を取得する。処理はステップS111に進む。
【0099】
ステップS111において、判定部214は、第1状態情報と第2状態情報に基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定する。画像形成装置30のメンテナンスが実行されていない場合(ステップS111においてNo)、処理はステップS104に戻る。画像形成装置30のメンテナンスが実行された場合(ステップS111においてYes)、処理はステップS112に進む。
【0100】
ステップS111でYesの場合、ステップS112において、制御部210は、通信部231が実行者情報を受信するように、通信部231を制御する。処理はステップS113に進む。
【0101】
ステップS113において、第3取得部215は、実行者情報を取得する。処理はステップS114に進む。
【0102】
ステップS114において、付与部は、実行者情報に基づいて、メンテナンスの種類に応じたポイントを付与する。処理は終了する。
【0103】
次に、図6を参照して画像形成装置30の制御部310が実行する処理を詳しく説明する。図6に示すように、画像形成装置30の制御部310が実行する処理は、ステップS201~ステップS208を含む。
【0104】
ステップS201において、画像形成装置30の制御部310は、第1状態情報を記憶するように、記憶部332を制御する。処理はステップS202に進む。
【0105】
ステップS202において、画像形成装置30の制御部310は、第1状態情報をサーバー20の通信部231に送信するように、通信部331を制御する。処理はステップS203に進む。
【0106】
ステップS203において、画像形成装置30の制御部310は、サーバー20の通信部231からメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を受信するように、通信部331を制御する。ステップ203は、図5に示すステップS104の後に実行される。処理はステップS204に進む。
【0107】
ステップS204において、画像形成装置30の報知制御部311は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を報知するように、タッチパネル321を制御する。処理はステップS205に進む。また、画像形成装置30のタッチパネル321を見た画像形成装置30の利用者は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を知ることができる。
【0108】
ステップS205において、画像形成装置30の制御部310は、サーバー20の通信部231からメンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを受信するように、通信部331を制御する。処理はステップS206に進む。
【0109】
ステップS206において、画像形成装置30の報知制御部311は、メンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを報知するように、タッチパネル321を制御する。処理はステップS207に進む。つまり、メンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを見た画像形成装置30の利用者は、メンテナンスが必要な画像形成装置30に対して、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間を知ることができる。
【0110】
ステップS207は、画像形成装置30の制御部310は、第2状態情報を記憶するように、記憶部332を制御する。処理はステップS208に進む。
【0111】
ステップS208は、画像形成装置30の制御部310は、第2状態情報をサーバー20の通信部231に送信するように、通信部331を制御する。処理は終了する。
【0112】
本実施形態では、ステップS203でメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を通信部331が受信したが、ステップS205でメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報と、メンテナンスの方法を示す情報と、メンテナンスの時間を示す情報とを受信してもよい。この場合、ステップS204でメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報をタッチパネル321が報知したが、ステップS206でメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報と、メンテナンスの方法を示す情報と、メンテナンスの時間を示す情報とをタッチパネル321が報知してもよい。
【0113】
次に、図7を参照して端末装置10の制御部110が実行する処理を詳しく説明する。図7に示すように、端末装置10の制御部110が実行する処理は、ステップS301~ステップS308を含む。
【0114】
ステップS301において、端末装置10の制御部110は、サーバー20の通信部231からメンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を受信するように、通信部131を制御する。ステップ301は、図5に示すステップS104の後に実行される。処理はステップS302に進む。
【0115】
ステップS302において、端末装置10の報知制御部111は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を報知するように、表示部121を制御する。また、端末装置10の報知制御部111は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を示す情報を報知するように、音声出力部122を制御する。処理はステップS305に進む。また、端末装置10の表示部121を見た画像形成装置30の利用者は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を知ることができる。また、端末装置10の音声出力部122から音声を聞いた画像形成装置30の利用者は、メンテナンスが必要な画像形成装置30を知ることができる。
【0116】
ステップS305において、端末装置10の制御部110は、サーバー20の通信部231からメンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを受信するように、通信部131を制御する。処理はステップS306に進む。
【0117】
ステップS306において、端末装置10の報知制御部111は、メンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを報知するように、表示部121を制御する。また、端末装置10の報知制御部111は、メンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを報知するように、音声出力部122を制御する。に進む。つまり、メンテナンスの方法を示す情報とメンテナンスの時間を示す情報とを見た画像形成装置30の利用者は、メンテナンスが必要な画像形成装置30に対して、メンテナンスの方法とメンテナンスにかかる時間を知ることができる。処理はステップS307に進む。
【0118】
ステップS307において、端末装置10の制御部110は、入力された実行者情報を記憶するように、記憶部132を記憶する。実行者情報の入力は、画像形成装置30のメンテナンスが実行された後に、端末装置10に実行者から入力される。処理はステップS308に進む。
【0119】
ステップS308は、端末装置10の制御部110は、実行者情報をサーバー20の通信部231に送信するように、通信部131を制御する。処理は終了する。
【0120】
[変形例1]
次に図8を参照して、本実施形態の画像形成システム1の変形例1を説明する。変形例1では、画像形成装置30の制御部310の構成が図2に示す画像形成装置30の制御部310の構成と異なる。以下、異なる点について説明し、説明が重複する部分については、省略する。
【0121】
図8は、変形例1の画像形成装置30を示す図である。
【0122】
図8に示す画像形成装置30は、受付部302と、給紙部303、搬送部304、補給部305、画像形成部306、排出部307、読取部308、制御部310、通信部331、記憶部332、及び電源部309を備える。
【0123】
制御部210は、第1取得部212と、第2取得部213と、判定部214と、第3取得部215と、付与部216と、決定部217と、算出部218とを備える。制御部210は、記憶部232に記憶された制御プログラムを実行することで、第1取得部212、第2取得部213、判定部214、第3取得部215、付与部216、決定部217、及び算出部218として機能する。第1取得部212、第2取得部213、判定部214、第3取得部215、付与部216、決定部217、及び算出部218は、図4を参照して説明したため、省略する。
【0124】
変形例1によれば、画像形成装置30の第1取得部212は、画像形成装置30の状態に関する第1状態情報を取得することができる。そして、画像形成装置30の第2取得部213は、第1状態情報が取得された後の画像形成装置30の状態を示す第2状態情報を取得できる。そして、画像形成装置30の判定部214は、第1状態情報と第2状態情報に基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されたか否かを判定できる。そして、画像形成装置30の第3取得部215は、メンテナンスを実行した人に関する実行者情報を取得する。そして、画像形成装置30の付与部216は、実行者情報にメンテナンスの種類に応じたポイントを付与できる。したがって、画像形成装置30のサービス担当者以外の利用者に画像形成装置30のメンテナンスを促すことができる。この結果、画像形成装置30が画像形成可能な状態を維持できる。
【0125】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0126】
(1)本実施形態では、画像形成装置30から第1状態情報と第2状態情報とを取得したが、これに限らない。例えば、第1状態情報と第2状態情報とを端末装置10から取得してもよい。具体的には、第1状態情報は、端末装置10の撮像部141が撮像した画像データである。画像データは、画像形成装置30の読取部308を含む。また、第2状態情報は、第1状態情報に含まれる画像データよりも後に、端末装置10の撮像部141が撮像した画像データである。
【0127】
また、第1状態情報が端末装置10の撮像部141が撮像した画像データである場合、算出部218は、決定部217が決定したメンテナンス方法と、画像データとに基づいて、メンテナンスにかかる時間を算出してもよい。したがって、汚れの程度に応じて、メンテナンスにかかる時間を算出できる。この結果、メンテナンスにかかる時間をより正確に算出し、メンテナンスの実行者に報知できる。
【0128】
第1状態情報と第2状態情報とを受信したサーバー20の判定部214は、第1状態情報と第2状態情報とに基づいて、画像形成装置30のメンテナンスが実行されか否かを判定する。例えば、第1状態情報に含まれる画像データで読取部308の汚れを示す汚れ部分が、第2状態情報に含まれる画像データに含まれるか否かを判定部214は判定する。つまり、第2状態情報に汚れ部分が含まれる場合、判定部214は、メンテナンスが実行されていないと判定する。また、第2状態情報に汚れ部分が含まれていない場合、判定部214は、メンテナンスが実行されたと判定する。
【0129】
また、第1状態情報は端末装置10から取得し、第2状態情報を画像形成装置30から取得してもよい。第1状態情報を端末装置10から取得する場合、上述の通りのため説明を省略する。第2状態情報を画像形成装置30から取得する場合、読取部308が読み取った画像を第2状態情報とする。つまり、第1状態情報に含まれる画像データで読取部308の汚れを示す汚れ部分が、第2状態情報に含まれる画像データに含まれるか否かを判定部214は判定する。つまり、第2状態情報に汚れ部分が含まれる場合、判定部214は、メンテナンスが実行されていないと判定する。また、第2状態情報に汚れ部分が含まれていない場合、判定部214は、メンテナンスが実行されたと判定する。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、画像形成システム及び画像形成装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0131】
20 :サーバー
30 :画像形成装置
100 :画像形成システム
111 :報知制御部
212 :第1取得部
213 :第2取得部
214 :判定部
215 :第3取得部
216 :付与部
217 :決定部
218 :算出部
311 :報知制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8