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特開2024-176360キャパシタおよびキャパシタの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176360
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】キャパシタおよびキャパシタの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/33 20060101AFI20241212BHJP
   H01G 4/30 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
H01G4/33 102
H01G4/30 541
H01G4/30 547
H01G4/30 544
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094842
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】畑野 舞子
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AC05
5E001AH07
5E001AJ01
5E082EE13
5E082EE23
5E082EE37
5E082FF05
5E082FG03
5E082FG27
5E082FG44
5E082GG10
5E082GG11
(57)【要約】
【課題】キャパシタの発生容量を増大することが可能なキャパシタおよびキャパシタの製造方法を提供する。
【解決手段】キャパシタ1は、第1主面3および第2主面4を有する基材2と、断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状の側壁17を有し、第1貫通穴10に埋め込まれた第1埋め込み電極12と、断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状の側壁27を有し、第2貫通穴20に埋め込まれた第2埋め込み電極22と、第1主面3を被覆し、第1埋め込み電極12に電気的に接続された第1外部電極35と、第2主面4を被覆し、第2埋め込み電極22に電気的に接続された第2外部電極38とを含む。第1側壁12および第2側壁22が、基材2の一部を、第1方向Xに挟んで対向している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面およびその反対側の第2主面を有する基材と、
前記基材を厚さ方向に貫通する第1貫通穴と、
前記第1貫通穴に対し間隔を空けて形成された第2貫通穴であって、前記基材を厚さ方向に貫通する第2貫通穴と、
断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1側壁を有し、前記第1貫通穴に埋め込まれた第1埋め込み電極と、
断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2側壁を有し、前記第2貫通穴に埋め込まれた第2埋め込み電極と、
前記第1主面および前記第2主面の一方を被覆し、前記第1埋め込み電極に電気的に接続された第1外部電極と、
前記第1主面および前記第2主面の他方を被覆し、前記第2埋め込み電極に電気的に接続された第2外部電極とを含み、
前記第1側壁および前記第2側壁が、前記基材の一部を挟んで対向している、キャパシタ。
【請求項2】
互いに対向する前記第1側壁および前記第2側壁が平行である、請求項1に記載のキャパシタ。
【請求項3】
前記第1埋め込み電極の前記第1主面側の第1端部における幅が、前記第1側壁および前記第2側壁の間隔よりも大きい、請求項2に記載のキャパシタ。
【請求項4】
前記第1外部電極が前記第1主面を被覆し、
前記第2外部電極が前記第2主面を被覆している、請求項1または2に記載のキャパシタ。
【請求項5】
前記第1主面上に形成され、前記第1埋め込み電極に接続された第1表面電極と、
前記第2主面上に形成され、前記第2埋め込み電極に接続された第2表面電極とをさらに含み、
前記第1埋め込み電極が、前記第1表面電極を介して前記第1外部電極に電気的に接続され、
前記第2埋め込み電極が、前記第2表面電極を介して前記第2外部電極に電気的に接続されている、請求項4に記載のキャパシタ。
【請求項6】
前記第1主面に対する前記第1側壁および前記第2側壁の傾斜角度が、65°以上85°以下である、請求項1または2に記載のキャパシタ。
【請求項7】
前記第1埋め込み電極および前記第2埋め込み電極が、第1方向に交互に並んでいる、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項8】
前記第1埋め込み電極および前記第2埋め込み電極が、平面視で前記第1方向に交差する第2方向に沿うストライプ状に形成されている、請求項7に記載のキャパシタ。
【請求項9】
前記第1側壁が、第1方向に沿う断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状であり、
前記第2側壁が、前記第1方向に沿う断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状であり、
前記第1埋め込み電極が、前記第1方向に交差する第2方向に沿う断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第3側壁をさらに有し、
前記第2埋め込み電極が、前記第2方向に沿う断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第4側壁をさらに有し、
前記第3側壁および前記第4側壁が、前記基材の一部を挟んで対向している、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項10】
前記第1埋め込み電極および前記第2埋め込み電極が、前記第1方向および前記第2方向に交互に並んでいる、請求項9に記載のキャパシタ。
【請求項11】
前記第1埋め込み電極および前記第2埋め込み電極が、平面視で前記第1方向および前記第2方向に沿う行列状に形成されている、請求項10に記載のキャパシタ。
【請求項12】
前記基材が、酸化シリコンからなる絶縁部を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項13】
一方側の第1主面および他方側の第2主面を有する基板に、断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1内面を有し、前記基板を厚さ方向に貫通する第1貫通穴、および断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2内面を有し、前記基板を厚さ方向に貫通する第2貫通穴の一方を形成する第1工程と、
前記第1工程の後、前記第1貫通穴および前記第2貫通穴の他方を前記基板に形成する第2工程と、
前記第1貫通穴の内部をベース導電膜で埋めて第1埋め込み電極を形成し、かつ前記第2貫通穴の内部をベース導電膜で埋めて第2埋め込み電極を形成する第3工程と、
前記第1埋め込み電極に電気的に接続された第1外部電極を、前記第1主面を被覆するように形成し、かつ前記第2埋め込み電極に電気的に接続された第2外部電極を、前記第2主面を被覆するように形成する第4工程とを含む、キャパシタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャパシタおよびキャパシタの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の貫通孔を有する基板と、貫通孔に充填された貫通電極と、基板の第1主面上に形成された絶縁性カバー膜と、絶縁性カバー膜の上に形成されたキャパシタ構造と、キャパシタ構造を覆う保護絶縁膜と、キャパシタ構造と電気的に接続され、かつ対応する貫通電極と電気的に接続される複数の接続パッドとを備える、貫通電極付きキャパシタを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2009/110288号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一実施形態は、発生容量を増大することが可能な、キャパシタおよびキャパシタの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態は、第1主面およびその反対側の第2主面を有する基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する第1貫通穴と、前記第1貫通穴に対し間隔を空けて形成された第2貫通穴であって、前記基材を厚さ方向に貫通する第2貫通穴と、断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1側壁を有し、前記第1貫通穴に埋め込まれた第1埋め込み電極と、断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2側壁を有し、前記第2貫通穴に埋め込まれた第2埋め込み電極と、前記第1主面および前記第2主面の一方を被覆し、前記第1埋め込み電極に電気的に接続された第1外部電極と、前記第1主面および前記第2主面の他方を被覆し、前記第2埋め込み電極に電気的に接続された第2外部電極とを含む、キャパシタを提供する。前記第1側壁および前記第2側壁が、前記基材の一部を挟んで対向している。
【0006】
本開示の一実施形態は、一方側の第1主面および他方側の第2主面を有する基板に、断面視において前記第1主面から前記第2主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1内面を有し、前記基板を厚さ方向に貫通する第1貫通穴、および断面視において前記第2主面から前記第1主面に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2内面を有し、前記基板を厚さ方向に貫通する第2貫通穴の一方を形成する第1工程と、前記第1工程の後、前記第1貫通穴および前記第2貫通穴の他方を前記基板に形成する第2工程と、前記第1貫通穴の内部をベース導電膜で埋めて第1埋め込み電極を形成し、かつ前記第2貫通穴の内部をベース導電膜で埋めて第2埋め込み電極を形成する第3工程と、前記第1埋め込み電極に電気的に接続された第1外部電極を、前記第1主面を被覆するように形成し、かつ前記第2埋め込み電極に電気的に接続された第2外部電極を、前記第2主面を被覆するように形成する第4工程とを含む、キャパシタの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、キャパシタの発生容量を増大することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の第1実施形態に係るキャパシタの模式的な平面図である。
図2図2は、本開示の第1実施形態に係るキャパシタの模式的な底面図である。
図3図3は、図1のIII-III線に沿う模式的な断面図である。
図4図4は、図3の一点鎖線IVで囲まれた部分の拡大図である。
図5図5は、図3の一点鎖線Vで囲まれた部分の拡大図である。
図6A図6Aは、本開示の第1実施形態に係るキャパシタの製造工程の一部を示す断面図であって、図3に対応する図である。
図6B図6Bは、図6Aの次の工程を示す断面図である。
図6C図6Cは、図6Bの次の工程を示す断面図である。
図6D図6Dは、図6Cの次の工程を示す断面図である。
図6E図6Eは、図6Dの次の工程を示す断面図である。
図6F図6Fは、図6Eの次の工程を示す断面図である。
図6G図6Gは、図6Fの次の工程を示す断面図である。
図6H図6Hは、図6Gの次の工程を示す断面図である。
図6I図6Iは、図6Hの次の工程を示す断面図である。
図6J図6Jは、図6Iの次の工程を示す断面図である。
図6K図6Kは、図6Jの次の工程を示す断面図である。
図6L図6Lは、図6Kの次の工程を示す断面図である。
図6M図6Mは、図6Lの次の工程を示す断面図である。
図6N図6Nは、図6Mの次の工程を示す断面図である。
図7図7は、参考形態に係るキャパシタの模式的な断面図であって、図3に対応する図である。
図8図8は、本開示の第2実施形態に係るキャパシタの模式的な平面図である。
図9図9は、本開示の第2実施形態に係るキャパシタの模式的な底面図である。
図10図10は、図8のX-X線に沿う模式的な断面図である。
図11図11は、図8のXI-XI線に沿う模式的な断面図である。
図12図12は、図8のXII-XII線に沿う模式的な断面図である。
図13図13は、図10の一点鎖線XIIIで囲まれた部分の拡大図である。
図14図14は、図10の一点鎖線XIVで囲まれた部分の拡大図である。
図15図15は、図12の一点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図である。
図16図16は、図12の一点鎖線XVIで囲まれた部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本開示の第1実施形態に係るキャパシタ1の模式的な平面図である。図2は、キャパシタ1の模式的な底面図である。
【0010】
キャパシタ1は、直方体形状の基材2を含む。基材2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに第1主面3および第2主面4を接続する側面5A,5B,5C,5Dを有している。キャパシタ1は、ディスクリートキャパシタとも称される。
【0011】
第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向Zから見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状に形成されている。側面5Aおよび側面5Cは、第1方向Xに沿って延び、第1方向Xに交差する第2方向Yに対向している。側面5Bおよび側面5Dは、第2方向Yに沿って延び、第1方向Xに対向している。第2方向Yは、具体的には、第1方向Xに直交(交差)している(垂直である)。
【0012】
図1および図2の例では、基材2は、平面視において正方形状である。この実施形態では、基材2の一辺の長さLは、たとえば1mm以上10mm以下であり、この実施形態ではたとえば2mmである。また、キャパシタ1の厚さT(図3参照)は、たとえば50μm以上1mm以下であり、この実施形態ではたとえば500μmである。基材2のサイズをこのようなサイズにすることにより、キャパシタ1をいわゆるチップ部品として構成できる。そのため、キャパシタ1を多種の用途に適用できる。基材2の平面形状が長方形であってもよい。また、基材2の平面形状は四角形状に限られず、たとえば円形状であってもよい。
【0013】
キャパシタ1は、複数の貫通電極8,9をさらに含む。複数の貫通電極8,9は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通する電極であり、互いに間隔を空けて形成されている。複数の貫通電極8,9は、平面視において第1方向Xに間隔を空けて配列され、第2方向Yに延びる帯状にそれぞれ形成されている。つまり、複数の貫通電極8,9は、第2方向Yに延びるストライプ状に配列されている。
【0014】
複数の貫通電極8,9は、第1貫通電極8と、第2貫通電極9とを含む。図1および図2の例では、貫通電極8,9の個数は3つである。複数の貫通電極8,9は、1つの第1貫通電極8と、2つの第2貫通電極9とを含む。図1および図2の例では、2つの第2貫通電極9によって1つの第1貫通電極8が、第1方向Xに挟まれている。図1および図2において、第1貫通電極8と第2貫通電極9とを識別し易くするために、第1貫通電極8および第2貫通電極9は、互いに異なるハッチングを用いて示されている。
【0015】
図3は、図1のIII-III線に沿う模式的な断面図である。図4は、図3の一点鎖線IVで囲まれた部分の拡大図である。図5は、図3の一点鎖線Vで囲まれた部分の拡大図である。
【0016】
図3を参照して、基材2は、第1絶縁膜6を含む。第1絶縁膜6は、酸化シリコン(SiO)を含む。図3の例では、基材2の全域が、第1絶縁膜6によって形成されている。この実施形態では、基材2は、シリコン基板が熱酸化されてなる酸化シリコン(SiO)である。第1絶縁膜6は、絶縁部と称されてもよい。
【0017】
第1貫通電極8は、第1貫通穴10、第1導電膜11および第1埋め込み電極12を含む。
【0018】
図3を参照して、第1貫通穴10は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通している。第1貫通穴10は、第2方向Yに沿って延びる帯状である。第1貫通穴10は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面(第1内面)13を含む。2つの内面13は、第1方向Xに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面13は、第2方向Yの両端において、2つの接続面によって第1方向Xに接続されている。内面13は、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図4参照)と同じである。
【0019】
図4を参照して、第1貫通穴10は、第1主面3における開口端10aにおいて、第1幅Wを有している。第1幅Wは、第1方向Xの幅である。第1幅Wは、10μm以上500μm以下であってもよい。第1貫通穴10は、第2主面4における開口端10bにおいて、第2幅Wを有している。第2幅Wは、第1方向Xの幅である。第2幅Wは、第1幅Wよりも狭い(W<W)。第2幅Wは、0.5μm以上200μm以下であってもよい。
【0020】
図3および図4を参照して、第1導電膜11は、第1貫通穴10の内面(2つの内面13を含む)の全域を被覆している。第1導電膜11は、たとえばCuである。第1導電膜11は、Ni、NiCr、Co等であってもよい。第1導電膜11の膜厚t図4参照)は、0.1μm以上0.5μm以下であってもよい。第1導電膜11の膜厚tは、基材2の厚さ方向(法線方向Z)に均一である。
【0021】
図3および図4を参照して、第1埋め込み電極12は、第1導電膜11を挟んで第1貫通穴10の内部に埋められている。第1埋め込み電極12は、導電体を用いて形成されている。第1埋め込み電極12は、たとえばCuである。第1埋め込み電極12は、Ni等であってもよい。
【0022】
図4を参照して、第1埋め込み電極12は、天壁15、底壁16および一対の側壁(第1側壁)17を含む。一対の側壁17は、第1方向Xに関し対称である。第1埋め込み電極12は、天壁15側(すなわち第1主面3側)が幅広に、かつ底壁16側(すなわち第2主面4側)が幅狭に形成されている。
【0023】
図3および図4を参照して、一対の側壁17は、第1方向Xに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁17は、平坦面によって形成されている。側壁17は、第1貫通穴10の内面13に対向している。側壁17は、対向する内面13に平行である。側壁17は、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図4参照)で傾斜している。側壁17の傾斜角度θは、第2方向Yに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0024】
図4を参照して、天壁15は、第1主面3および第2主面4に平行である。天壁15は、第1埋め込み電極12の第1主面3側の第1端面12a(第1端部)を含む。第1端面12aは、平坦面である。図4の例では、第1端面12aの第3幅Wは、側壁17と、後述する第2埋め込み電極22の側壁27との対向間隔F(図3参照)よりも大きい(W>F)。第3幅Wは、第1方向Xの幅である。対向間隔Fは、第1方向Xの間隔である。
【0025】
図4を参照して、底壁16は、第1主面3および第2主面4に平行である。底壁16は、第1埋め込み電極12の第2主面4側の第2端面12b(第2端部)を含む。第2端面12bは、平坦面である。第2端面12bの第4幅Wは、側壁17と側壁27との対向間隔F(図3参照)よりも小さい(W<F)。第4幅Wは、第1方向Xの幅である。第4幅Wは、対向間隔Fと同じか、あるいは対向間隔Fより大きくてもよい(W≧F)。
【0026】
第2貫通電極9は、第2貫通穴20、第2導電膜21および第2埋め込み電極22を含む。
【0027】
図3を参照して、第2貫通穴20は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通している。第2貫通穴20は、第2方向Yに沿って延びる帯状である。第2貫通穴20は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面(第2内面)23を含む。2つの内面23は、第1方向Xに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面23は、第2方向Yの両端において、2つの接続面によって第1方向Xに接続されている。内面23は、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図5参照)と同じである。
【0028】
図5を参照して、第2貫通穴20は、第1主面3における開口端20aにおいて、第5幅Wを有している。第5幅Wは、第1方向Xの幅である。第5幅Wは、0.5μm以上200μm以下であってもよい。第2貫通穴20は、第2主面4における開口端20bにおいて、第6幅Wを有している。第6幅Wは、第1方向Xの幅である。第6幅Wは、第5幅Wよりも広い(W>W)。第6幅Wは、10μm以上500μm以下であってもよい。第5幅Wは、第2幅Wと同じであってもよい。第6幅Wは、第1幅Wと同じであってもよい。
【0029】
図3および図5を参照して、第2導電膜21は、第2貫通穴20の内面(2つの内面23を含む)の全域を被覆している。第2導電膜21は、たとえばCuである。第2導電膜21は、Ni、NiCr、Co等であってもよい。第2導電膜21の膜厚tは、0.1μm以上0.5μm以下であってもよい。第2導電膜21の膜厚tは、基材2の厚さ方向(法線方向Z)に均一である。
【0030】
図3および図5を参照して、第2埋め込み電極22は、第2導電膜21を挟んで第2貫通穴20の内部に埋められている。第2埋め込み電極22は、導電体を用いて形成されている。第2埋め込み電極22は、たとえばCuである。第2埋め込み電極22は、Ni等であってもよい。
【0031】
図5を参照して、第2埋め込み電極22は、天壁25、底壁26および一対の側壁(第2側壁)27を含む。一対の側壁27は、第1方向Xに関し対称である。第2埋め込み電極22は、底壁26側(すなわち第2主面4側)が幅広に、かつ天壁25側(すなわち第1主面3側)が幅狭に形成されている。
【0032】
図3および図5を参照して、一対の側壁27は、第1方向Xに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁27は、平坦面によって形成されている。側壁27は、第2貫通穴20の内面23に対向している。側壁27は、対向する内面23に平行である。側壁27は、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図5参照)で傾斜している。側壁27の傾斜角度θは、第2方向Yに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0033】
図5を参照して、天壁25は、第1主面3および第2主面4に平行である。天壁25は、第2埋め込み電極22の第1主面3側の第1端面22aを含む。第1端面22aは、平坦面である。第2端面22bの第7幅Wは、側壁17と側壁27との対向間隔F(図3参照)よりも小さい(W<F)。第7幅Wは、第1方向Xの幅である。第7幅Wは、第4幅Wと同じでもよい。第7幅Wは、対向間隔Fと同じか、あるいは対向間隔Fより大きくてもよい(W≧F)。
【0034】
図5を参照して、底壁26は、第1主面3および第2主面4に平行である。底壁26は、第2埋め込み電極22の第2主面4側の第2端面22bを含む。第2端面22bは、平坦面である。第2端面22bの第8幅Wは、側壁17と側壁27との対向間隔F(図3参照)よりも大きい(W>F)。第8幅Wは、第1方向Xの幅である。第8幅Wは、第3幅Wと同じでもよい。
【0035】
図3図5を参照して、この実施形態では、側壁27の傾斜角度θ図5参照)は、側壁17の傾斜角度θ図4参照)と同じである。そのため、第2埋め込み電極22の側壁27は、第1埋め込み電極12の側壁17と同じ傾斜角度で、第1主面3および第2主面4に対して傾斜している。すなわち、第1方向Xに対向する側壁17および側壁27は平行である。したがって、第1埋め込み電極12の側壁17と第2埋め込み電極22の側壁27との間隔Fが、基材2の厚み方向(法線方向Z)において均一である。
【0036】
第1貫通電極8および第2貫通電極9の厚さ(基材2の厚さ方向(法線方向Z)の長さ)を厚さT図3参照)とし、第1貫通電極8および第2貫通電極9の第2方向Yの長さを長さa(図1参照)とする。このとき、第1貫通電極8の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、T・a/sinθである。また、第2貫通電極9の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、T・a/sinθである。
【0037】
図3および図4を参照して、基材2の第1主面3上には、第1貫通電極8の第1主面3側の第1端面8aを被覆する第1表面電極31が形成されている。第1表面電極31の平面形状は、第2方向Yに沿って延びる帯状である。第1表面電極31は、たとえばTi、Cu、Ni、Ag、Au等を含む。
【0038】
図4を参照して、具体的には、第1表面電極31は、第1埋め込み電極12の第1端面12aおよび第1導電膜11の第1主面3側の端面に接している。図4の例では、第1表面電極31は、第1方向Xにおいて、第1埋め込み電極12の第1端面12aおよび第1導電膜11の第1主面3側の端面の全域を被覆している。すなわち、第1表面電極31は、第1貫通電極8の第1端面8aの第1方向Xの全域を被覆している。第1表面電極31の第9幅Wは、第1幅Wおよび第3幅Wよりも大きい。第9幅Wは、第1方向Xの幅である。
【0039】
図3および図5を参照して、基材2の第2主面4上には、第2貫通電極9の第2主面4側の第2端面9bを被覆する第2表面電極32が形成されている。第2表面電極32の平面形状は、第2方向Yに沿って延びる帯状である。第2表面電極32は、たとえばTi、Cu、Ni、Ag、Au等を含む。
【0040】
図5を参照して、具体的には、第2表面電極32は、第2埋め込み電極22の第2端面22bおよび第2導電膜21の第2主面4側の端面に接している。図5の例では、第2表面電極32は、第1方向Xにおいて、第2埋め込み電極22の第2端面22bおよび第2導電膜21の第2主面4側の端面の全域を被覆している。すなわち、第2表面電極32は、第2貫通電極9の第2端面9bの第1方向Xの全域を被覆している。第2表面電極32の第10幅W10は、第6幅Wおよび第8幅Wよりも大きい。第10幅W10は、第1方向Xの幅である。
【0041】
図3を参照して、基材2の第1主面3上には、第2貫通電極9の第1端面9aを被覆するように、第2絶縁膜33が形成されている。第2絶縁膜33には、第1表面電極31を露出させる第1コンタクト穴34が形成されている。第2絶縁膜33は、たとえば酸化シリコン(SiO)である。第2絶縁膜33は、SiN、SiONであってもよい。第2絶縁膜33によって、第2貫通電極9と次に述べる第1外部電極35とが絶縁される。
【0042】
図3を参照して、第2絶縁膜33上には、第1外部電極35が形成されている。第1外部電極35は、第2貫通電極9の第1端面9aおよび第1表面電極31を被覆するように、かつ第2絶縁膜33の露出面のうち、第2絶縁膜33の表面周縁部および外側面以外の露出面を被覆するように形成されている。この実施形態では、第1外部電極35は、平面視で、基材2の第1主面3において周端縁を除くほぼ全域に形成されている。第1外部電極35は、第2絶縁膜33の第1コンタクト穴34の内部に入り込み、第1コンタクト穴34の内部で第1表面電極31に接している。第1外部電極35は、第1表面電極31を介して第1貫通電極8に電気的に接続されている。第1外部電極35は、この実施形態では、Cuである。第1外部電極35が、Al、Pt、Au、Ag、Ni等であってもよい。
【0043】
図3を参照して、基材2の第2主面4上には、第1貫通電極8の第2端面8bを被覆するように、第3絶縁膜36が形成されている。第3絶縁膜36には、第2表面電極32を露出させる第2コンタクト穴37が形成されている。第3絶縁膜36は、たとえば酸化シリコン(SiO)である。第3絶縁膜36は、SiN、SiONであってもよい。第3絶縁膜36によって、第1貫通電極8と次に述べる第2外部電極38とが絶縁される。
【0044】
図3を参照して、第3絶縁膜36上には、第2外部電極38が形成されている。第2外部電極38は、第1貫通電極8の第2端面8bおよび第2表面電極32を被覆するように、かつ第3絶縁膜36の露出面のうち、第3絶縁膜36の表面周縁部および外側面以外の露出面を被覆するように形成されている。この実施形態では、第2外部電極38は、平面視で、基材2の第2主面4において周端縁を除くほぼ全域に形成されている。第2外部電極38は、第3絶縁膜36の第2コンタクト穴37の内部に入り込み、第2コンタクト穴37の内部で第2表面電極32に接している。第2外部電極38は、第2表面電極32を介して第2貫通電極9に電気的に接続されている。第2外部電極38は、この実施形態では、Cuである。第1外部電極35が、Al、Pt、Au、Ag、Ni等であってもよい。
【0045】
図3を参照して、隣り合う第1貫通電極8および第2貫通電極9において、第1貫通電極8の第1貫通穴10の内面13と、第2貫通電極9の第2貫通穴20の内面23とは第1方向Xに対向している。そして、これら互いに対向する内面13,23同士によって挟まれた壁部2aにある第1絶縁膜6が、容量部7を構成している。容量部7は、容量膜と称されてもよい。そして、容量部7の容量は、第1貫通電極8の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積、および第2貫通電極9の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積に依存している。
【0046】
第1方向Xに対向する一組の第1貫通電極8および第2貫通電極9と、それらの間の容量部7とによって、一つのキャパシタ要素が構成されている。そして、第1貫通電極8が第1外部電極35に電気的に接続され、かつ第2貫通電極9が第2外部電極38に電気的に接続されている。これにより、全てのキャパシタ要素が並列に接続されたキャパシタ1を得ることができる。ゆえに、キャパシタ1の小型化および大容量化を図ることができる。
【0047】
図6A図6Nは、本開示の第1実施形態に係るキャパシタ1の製造工程を説明するための断面図であり、図3に対応する図である。
【0048】
図6Aを参照して、キャパシタ1を製造するには、基材2のベースになるシリコン基板(基板)100が用意される。シリコン基板100は、第1主面101と、第1主面101と反対側の第2主面102と、第1主面101と第2主面102とを接続する4つの側面103とを含む。
【0049】
次に、図6Bを参照して、第1マスク104を介するドライエッチング法によって、シリコン基板100が選択的に除去される。これにより、シリコン基板100に、第1主面101と第2主面102とを貫通する帯状の第1貫通穴10が、一または複数(図6Bの例では1つ)形成される(第1工程)。第1貫通穴10は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面13を含む。2つの内面13は、第1方向Xに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。ドライエッチング法におけるエッチング温度およびエッチングガス流量の少なくとも一方を調整することにより、第1貫通穴10が、第1主面101から第2主面102に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成される。第1貫通穴10は、電気化学エッチング(Electrochemical Etching)法、レーザー加工等によって形成されてもよい。
【0050】
次に、図6Cを参照して、第2マスク105を介するドライエッチング法によって、シリコン基板100が選択的に除去される。これにより、シリコン基板100に、第1主面101と第2主面102とを貫通する帯状の第2貫通穴20が、一または複数(図6Cの例では2つ)形成される(第2工程)。第2貫通穴20は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面23を含む。2つの内面23は、第1方向Xに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。ドライエッチング法におけるエッチング温度およびエッチングガス流量の少なくとも一方を調整することにより、第2貫通穴20が、第2主面102から第1主面101に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成される。第2貫通穴20は、電気化学エッチング(Electrochemical Etching)法、レーザー加工等によって形成されてもよい。
【0051】
第1貫通穴10および第2貫通穴20の形成順序は、図6Bおよび図6Cに示す順序と逆であってもよい。すなわち、第2貫通穴20が形成された後に、第1貫通穴10が形成されてもよい。
【0052】
次に、図6Dを参照して、熱酸化法により、シリコン基板100が酸化される。具体的には、シリコン基板100の第1主面101、第2主面102、4つの側面103および複数の第1貫通穴10の内面(2つの内面13を含む)および複数の第2貫通穴20の内面(2つの内面23を含む)から、酸化膜が成長する。これにより、シリコン基板100のほぼ全域に、酸化シリコン(SiO)からなる第1絶縁膜6が形成される。これにより、基材2が形成される。シリコン基板100の第1主面101が、基材2の第1主面3とされる。シリコン基板100の第2主面102が、基材2の第2主面4とされる。シリコン基板100の4つの側面103が、基材2の側面5A,5B,5C,5Dとされる(図1を併せて参照)。
【0053】
次に、図6Eを参照して、第1主面3、第2主面4、第1貫通穴10の内面13および第2貫通穴20の内面23に、第1導電膜11(図3参照)および第2導電膜21(図3参照)のベースとなるシード層107が形成される。シード層107は、たとえばCu層、Ni層等である。シード層107は、たとえば、原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)、CVD法、めっき法等によって形成される。
【0054】
次に、図6Fを参照して、シード層107上に、第1埋め込み電極12(図3参照)および第2埋め込み電極22(図3参照)のベースとなるベース導電膜108が形成される。ベース導電膜108は、たとえばCu層、Ni層等である。ベース導電膜108は、たとえばめっき法によって形成される。ベース導電膜108によって、第1貫通穴10の内部および第2貫通穴20の内部が埋められる(第3工程)。ベース導電膜108の形成は、第1貫通穴10の内部および第2貫通穴20の内部がベース導電膜108によって埋め尽くされるまで続けられる。ベース導電膜108は、CVD法によって形成されてもよい。
【0055】
次に、図6Gを参照して、第1主面3上および第2主面4上のシード層107およびベース導電膜108が除去される。この工程は、研磨法によって第1主面3および第2主面4が露出するまで続行される。研磨法は、CMP法であってもよい。これにより、第1貫通穴10の内部に第1埋め込み電極12が埋め込まれた構成が得られる。第2貫通穴20の内部に第2埋め込み電極22が埋め込まれた構成が得られる。
【0056】
次に、図6Hを参照して、基材2の第1主面3上に、第1表面電極31のベースとなるベース導電膜109が形成される。ベース導電膜109は、たとえばTi膜である。次に、ベース導電膜109の上に、第3マスク110が積層される。第3マスク110は、第1主面3上において第1表面電極31を形成すべき領域(第1端面8a)を露出させ、それら以外の領域を被覆している。次に、第3マスク110を介するエッチング法によって、ベース導電膜109が選択的に除去される。これにより、第1表面電極31が形成される。エッチング法は、ウェットエッチング法であってよい。第1表面電極31の形成後、第3マスク110は除去される。
【0057】
第1埋め込み電極12の幅広側の第1端面12a(第1端面8a)に第1表面電極31が形成される。そのため、第1埋め込み電極12に接する第1表面電極31を良好に形成できる(パターンニングを行い易い)。
【0058】
次に、図6Iを参照して、基材2の第2主面4上に、第2表面電極32のベースとなるベース導電膜111が形成される。ベース導電膜111は、たとえばTi膜である。次に、ベース導電膜111の上に、第4マスク112が積層される。第4マスク112は、第2主面4上において第2表面電極32を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。次に、第4マスク112を介するエッチング法によって、ベース導電膜111が選択的に除去される。これにより、第2表面電極32が形成される。エッチング法は、ウェットエッチング法であってよい。第2表面電極32の形成後、第4マスク112は除去される。
【0059】
第2埋め込み電極22の幅広側の第2端面22b(第2端面9b)に第2表面電極32が形成される。そのため、第2埋め込み電極22に接する第2表面電極32を良好に形成できる(パターンニングを行い易い)。
【0060】
次に、図6Jを参照して、たとえばスパッタ法により、基材2の第1主面3上に、第1主面3と、第1表面電極31と、第2貫通電極9の第1主面3側の第1端面9aとを被覆するように、第2絶縁膜33が形成される。第2絶縁膜33は、CVD法によって形成されてもよい。第2絶縁膜33は、たとえば酸化シリコン(SiO)である。
【0061】
次に、図6Kを参照して、たとえばスパッタ法により、基材2の第2主面4上に、第2主面4と、第2表面電極32と、第1貫通電極8の第1主面3側の第1端面8aとを被覆するように、第3絶縁膜36が形成される。第3絶縁膜36は、CVD法によって形成されてもよい。第3絶縁膜36は、たとえば酸化シリコン(SiO)である。
【0062】
第2絶縁膜33および第3絶縁膜36の形成順序は、図6Jおよび図6Kに示す順序と逆であってもよい。すなわち、第3絶縁膜36が形成された後に、第2絶縁膜33が形成されてもよい。
【0063】
次に、図6Lを参照して、第2絶縁膜33の上に、第5マスク113が積層される。第5マスク113は、第2絶縁膜33において第1コンタクト穴34を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。次に、第5マスク113を介するエッチング法によって、第2絶縁膜33が選択的に除去される。これにより、第1コンタクト穴34が形成される。エッチング法は、ウェットエッチング法であってよい。第1コンタクト穴34の形成後、第5マスク113は除去される。
【0064】
次に、図6Mを参照して、第3絶縁膜36の上に、第6マスク114が積層される。第6マスク114は、第3絶縁膜36において第2コンタクト穴37を形成すべき領域を露出させ、それら以外の領域を被覆している。
【0065】
次に、第6マスク114を介するエッチング法によって、第3絶縁膜36が選択的に除去される。これにより、第2コンタクト穴37が形成される。エッチング法は、ウェットエッチング法であってよい。第2コンタクト穴37の形成後、第6マスク114は除去される。
【0066】
次に、図6Nを参照して、たとえばめっき法によって、基材2の第1主面3を覆う第1外部電極35が形成される(第4工程)。第1外部電極35は、第2絶縁膜33の露出面(外側面を除く)および第1表面電極31を覆うように形成される。また、たとえばめっき法によって、基材2の第2主面4を覆う第2外部電極38が形成される(第4工程)。第2外部電極38は、第3絶縁膜36の露出面(外側面を除く)および第2表面電極32を覆うように形成される。以上を含む工程によって、図1図3に示されるキャパシタ1が得られる。
【0067】
以上により、第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状の側壁17を有する第1埋め込み電極12と、第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状の側壁27を有する第2埋め込み電極22とを含むキャパシタ1を容易に製造できる。
【0068】
図7は、参考形態に係るキャパシタ151の模式的な断面図であって、図3に対応する図である。参考形態に係るキャパシタ151が、図3に示す第1実施形態に係るキャパシタ1と相違する点は、第1貫通電極8に代えて第1主面3および第2主面4に対して垂直な第1貫通電極158を採用した点、ならびに第2貫通電極9に代えて第1主面3および第2主面4に対して垂直な第2貫通電極159を採用した点である。キャパシタ151では、第1貫通電極158の第1埋め込み電極169の側壁167が第1主面3および第2主面4に対して垂直である。また、第2貫通電極159の第2埋め込み電極172の側壁177が第1主面3および第2主面4に対して垂直である。
【0069】
第1貫通電極158および第2貫通電極159の厚さ(基材2の厚さ方向(法線方向Z)の長さ)を、第1貫通電極8および第2貫通電極9と同様に厚さT図7参照)とする。そして、第1貫通電極158および第2貫通電極159の長さ(第2方向Yの長さ)を、第1貫通電極8および第2貫通電極9と同様に長さa(図1参照)とする。このとき、キャパシタ151において、第1貫通電極158の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積、および第2貫通電極159の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、いずれもT・aである。
【0070】
これに対し、第1実施形態によれば、前述のように、第1埋め込み電極12の側壁17が、第1方向Xに沿う断面視において、第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。また、第2埋め込み電極22の側壁27が、第2方向Yに沿う断面視において、第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。また、第1埋め込み電極12の側壁17および第2埋め込み電極22の側壁27が、基材2の壁部2a(容量部7)を挟んで対向している。
【0071】
そして、第1実施形態によれば、前述のように、第1貫通電極8の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、T・a/sinθである。また、第2貫通電極9の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、T・a/sinθである。
【0072】
したがって、第1貫通電極8の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積および第2貫通電極9の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積は、参考形態に係るキャパシタ151における第1貫通電極8の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積、および第2貫通電極9の側壁と基材2の壁部2aとの対向面積よりも増大する。つまり、側壁17および側壁27が、第1方向Xに沿う断面視においてテーパ形状であるので、キャパシタ151と比較して、第1埋め込み電極12および第2埋め込み電極22の対向面積を増大できる。これにより、キャパシタ1の容量を増大できる。
【0073】
また、この実施形態では、第2埋め込み電極22の側壁27は、第1埋め込み電極12の側壁17と同じ傾斜角度で、第1主面3および第2主面4に対して傾斜している。そのため、第1方向Xに対向する側壁17および側壁27は平行である。したがって、第1埋め込み電極12の側壁17と第2埋め込み電極22の側壁27との間隔Fが、基材2の厚み方向(法線方向Z)において均一である。
【0074】
仮に、間隔Fが基材2の厚み方向にばらつくと、間隔Fが狭くなる部分が発生するおそれがある。この場合、この狭部分において、耐圧が低下するおそれがある。そのため、キャパシタにおいて、局所的な耐圧低下が発生するおそれがある。
【0075】
これに対し、この実施形態では、第1方向Xに対向する側壁17および側壁27は平行である。そのため、第1埋め込み電極12の側壁17と第2埋め込み電極22の側壁27との間隔Fが、基材2の厚み方向(法線方向Z)において均一である。これにより、局所的な耐圧低下をより効果的に抑制できる。
【0076】
ゆえに、この実施形態によれば、局所的な耐圧低下を抑制しながら、キャパシタ1の容量を増大できる。
【0077】
また、この実施形態では、第1埋め込み電極12の幅広側の端面である第1端面12aが、第1外部電極35によって被覆される。また、第2埋め込み電極22の幅広側の端面である第2端面22bが、第2外部電極38によって被覆される。そのため、第1埋め込み電極12と第1外部電極35とを簡単な構成で電気的接続できる。また、第2埋め込み電極22と第2外部電極38とを簡単な構成で電気的接続できる。
【0078】
また、この実施形態では、第1埋め込み電極12の幅広側の端面である第1端面12aに第1表面電極31が形成される。また、第2埋め込み電極22の幅広側の端面である第2端面22bに第2表面電極32が形成される。そのため、第1埋め込み電極12と第1表面電極31との間の電気抵抗を、最小限に抑制できる。また、第2埋め込み電極22と第2表面電極32との間の電気抵抗を、最小限に抑制できる。
【0079】
また、第1主面3および第2主面4に対する側壁17および側壁27の傾斜角度θ,θが、65°以上である。第1主面3および第2主面4に対する側壁17,27の傾斜角度θ,θが65°未満であれば、キャパシタ1が第1方向Xに大型化してしまうおそれがある。また、第1主面3および第2主面4に対する側壁17,27の傾斜角度θ,θが85°を超えれば、キャパシタ1において、側壁17,27をテーパ形状にすることによる容量の増大化を、十分に図ることができない。
【0080】
図8は、本開示の第2実施形態に係るキャパシタ201の模式的な平面図である。図9は、キャパシタ201の模式的な底面図である。
【0081】
第2実施形態に係るキャパシタ201が第1実施形態に係るキャパシタ1と相違する点は、複数の貫通電極208,209が、平面視で行列状に形成されている点である。
【0082】
キャパシタ201は、複数の貫通電極208,209を含む。複数の貫通電極208,209は、平面視において第1方向Xおよび第2方向Yに間隔を空けて形成されている。複数の貫通電極208,209は、第1方向Xおよび第2方向Yに沿う行列状に配列されている。貫通電極208,209は、第1方向Xおよび第2方向Yに等間隔に並んでいる。
【0083】
複数の貫通電極208,209は、第1貫通電極208と、第2貫通電極209とを含む。図8および図9の例では、貫通電極208,209の個数は9つである。複数の貫通電極208,209は、4つの第1貫通電極208と、5つの第2貫通電極209とを含む。複数の第1貫通電極208および複数の第2貫通電極209は、平面視において、第1方向Xおよび第2方向Yに関して交互に並んでいる。第1貫通電極208は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通する複数の第1貫通穴210に埋め込まれた導電体によって形成されている。第2貫通電極209は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通する複数の第2貫通穴220に埋め込まれた導電体によって形成されている。図8および図9において、第1貫通電極8と第2貫通電極9とを識別し易くするために、第1貫通電極208および第2貫通電極209は、互いに異なるハッチングを用いて示されている。
【0084】
図10は、図8のX-X線に沿う模式的な断面図である。図11は、図8のXI-XI線に沿う模式的な断面図である。図12は、図8のXII-XII線に沿う模式的な断面図である。図13は、図10の一点鎖線XIIIで囲まれた部分の拡大図である。図14は、図10の一点鎖線XIVで囲まれた部分の拡大図である。図15は、図12の一点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図である。図16は、図12の一点鎖線XVIで囲まれた部分の拡大図である。
【0085】
第1貫通電極208は、第1貫通穴210、第1導電膜211および第1埋め込み電極212を含む。
【0086】
図10図12を参照して、第1貫通穴210は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通している。第1貫通穴210は、四角錐台状である。この実施形態では、第1貫通穴210の平面形状および底面形状は、正方形である。第1貫通穴210は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面213A(図10および図11参照)と、第2方向Yに互いに対向する2つの内面213B(第2内面。図12参照)とを含む。内面213Aと内面213Bとは横方向に繋がっている。
【0087】
図10および図11を参照して、2つの内面213Aは、第1方向Xに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面213Bは、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図13参照)と同じである。
【0088】
図12を参照して、2つの内面213Bは、第2方向Yに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面213Bは、第2方向Yについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図15参照)と同じである。
【0089】
図13および図15を参照して、第1貫通穴210は、第1主面3における開口端210aにおいて、第11幅W11を有している。第11幅W11は、第1方向Xおよび第2方向の幅である。第11幅W11は、10μm以上500μm以下であってもよい。第1貫通穴210は、第2主面4における開口端210bにおいて、第12幅W12を有している。第12幅W12は、第1方向Xおよび第2方向Yの幅である。第12幅W12は、第11幅W11よりも狭い(W12<W11)。第12幅W12は、0.5μm以上200μm以下であってもよい。
【0090】
図10図13および図15を参照して、第1導電膜211は、第1貫通穴210の内面(2つの内面213Aおよび2つの内面213B)の全域を被覆している。第1導電膜211は、たとえばCuである。第1導電膜211は、Ni、NiCr、Co等であってもよい。第1導電膜211の膜厚t図13および図15参照)は、基材2の厚さ方向(法線方向Z)に均一である。第1導電膜211の膜厚tは、第1導電膜11の膜厚t図4参照)と同じであってもよい。
【0091】
図10図13および図15を参照して、第1埋め込み電極212は、第1導電膜211を挟んで第1貫通穴210の内部に埋められている。第1埋め込み電極212は、導電体を用いて形成されている。第1埋め込み電極212は、たとえばCuである。第1埋め込み電極212は、Ni等であってもよい。
【0092】
図13および図15を参照して、第1埋め込み電極212は、天壁215、底壁216、一対の側壁217A(図13参照)および一対の側壁217B(第3側壁。図15参照)を含む。一対の側壁217Aは、第1方向Xに対向している。一対の側壁217Aは、第1方向Xに関し対称である。一対の側壁217Bは、第2方向Yに対向している。一対の側壁217Bは、第2方向Yに関し対称である。第1埋め込み電極212は、天壁215側(すなわち第1主面3側)が幅広に、かつ底壁216側(すなわち第2主面4側)が幅狭に形成されている。
【0093】
図10図11および図13を参照して、一対の側壁217Aは、第1方向Xに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁217Aは、平坦面によって形成されている。側壁217Aは、第1貫通穴210の内面213Aに対向している。側壁217Aは、対向する内面213Aに平行である。側壁217Aは、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図13参照)で傾斜している。側壁217Aの傾斜角度θは、第2方向Yに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0094】
図12および図15を参照して、一対の側壁217Bは、第2方向Yに沿う断面視において第1主面3から第2主面4に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁217Bは、平坦面によって形成されている。側壁217Bは、第1貫通穴210の内面213Bに対向している。側壁217Bは、対向する内面213Bに平行である。側壁217Bは、第2方向Yについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図15参照)で傾斜している。側壁217Bの傾斜角度θは、第1方向Xに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0095】
図13および図15を参照して、天壁215は、第1主面3および第2主面4に平行である。天壁215は、第1埋め込み電極212の第1主面3側の第1端面(第1端部)212aを含む。第1端面212aは、平坦面である。図13の例では、第1端面212aの第13幅W13は、側壁217Aと、後述する第2埋め込み電極222の側壁(第2側壁)227Aとの対向間隔F1(図10等参照)よりも大きい(W13>F1)。第13幅W13は、第1方向Xの幅である。対向間隔F1(図10等参照)は、第1方向Xの間隔である。図15の例では、第1端面212aの第14幅W14は、側壁217Bと、後述する第2埋め込み電極222の側壁(第4側壁)227Bとの対向間隔F2(図12参照)よりも大きい(W14>F2)。第14幅W14は、第2方向Yの幅である。対向間隔F2(図12参照)は、第2方向Yの間隔である。
【0096】
図13および図15を参照して、底壁216は、第1主面3および第2主面4に平行である。底壁216は、第1埋め込み電極212の第2主面4側の第2端面(第2端部)212bを含む。第2端面212bは、平坦面である。図13の例では、第2端面212bの第15幅W15は、対向間隔F1(図10等参照)よりも小さい(W15<F1)。第15幅W15は、第1方向Xの幅である。第15幅W15は、対向間隔F1と同じか、あるいは対向間隔F1より大きくてもよい(W15≧F1)。図15の例では、第2端面212bの第16幅W16は、対向間隔F2(図12参照)よりも小さい(W16<F2)。第16幅W16は、第2方向Yの幅である。第16幅W16は、対向間隔F2と同じか、あるいは対向間隔F2より大きくてもよい(W16≧F2)。
【0097】
第2貫通電極209は、第2貫通穴220、第2導電膜221および第2埋め込み電極222を含む。
【0098】
図10図12を参照して、第2貫通穴220は、基材2を厚さ方向(法線方向Z)に貫通している。第2貫通穴220は、四角錐台状である。この実施形態では、第2貫通穴220の平面形状および底面形状は、正方形である。第2貫通穴220は、第1方向Xに互いに対向する2つの内面223A(第2内面。図10および図11参照)と、第2方向Yに互いに対向する2つの内面223B(図12参照)とを含む。内面223Aと内面223Bとは横方向に繋がっている。
【0099】
図10および図11を参照して、2つの内面223Aは、第1方向Xに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面223Bは、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図14参照)と同じである。
【0100】
図12を参照して、2つの内面223Bは、第2方向Yに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。2つの内面223Bは、第2方向Yについて、第1主面3および第2主面4に対して所定の傾斜角度で傾斜している。この所定の傾斜角度は、後述する傾斜角度θ図16参照)と同じである。
【0101】
図14および図16を参照して、第2貫通穴220は、第1主面3における開口端220aにおいて、第17幅W17を有している。第17幅W17は、第1方向Xおよび第2方向の幅である。第17幅W17は、0.5μm以上200μm以下であってもよい。第2貫通穴220は、第2主面4における開口端220bにおいて、第18幅W18を有している。第18幅W18は、第1方向Xおよび第2方向Yの幅である。第18幅W18は、第17幅W17よりも広い(W18>W17)。第18幅W18は、10μm以上500μm以下であってもよい。
【0102】
図14および図16を参照して、第2導電膜221は、第2貫通穴220の内面(2つの内面223Aおよび2つの内面223B)の全域を被覆している。第2導電膜221は、たとえばCuである。第2導電膜221は、Ni、NiCr、Co等であってもよい。第2導電膜221の膜厚t図14および図16参照)は、基材2の厚さ方向(法線方向Z)に均一である。第2導電膜221の膜厚tは、第2導電膜21の膜厚t図5参照)と同じであってもよい。
【0103】
図14および図16を参照して、第2埋め込み電極222は、第2導電膜221を挟んで第2貫通穴220の内部に埋められている。第2埋め込み電極222は、導電体を用いて形成されている。第2埋め込み電極222は、たとえばCuである。第2埋め込み電極222は、Ni等であってもよい。
【0104】
図14および図16を参照して、第2埋め込み電極222は、天壁225、底壁226、一対の側壁227A(第2側壁。図14参照)および一対の側壁227B(図16参照)を含む。一対の側壁227Aは、第1方向Xに対向している。一対の側壁227Aは、第1方向Xに関し対称である。一対の側壁227Bは、第2方向Yに対向している。一対の側壁227Bは、第2方向Yに関し対称である。第2埋め込み電極222は、天壁225側(すなわち第1主面3側)が幅狭に、かつ底壁226側(すなわち第2主面4側)が幅広に形成されている。
【0105】
図10図11および図14を参照して、一対の側壁227Aは、第1方向Xに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁227Aは、平坦面によって形成されている。側壁227Aは、第2貫通穴220の内面223Aに対向している。側壁227Aは、対向する内面223Aに平行である。側壁227Aは、第1方向Xについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図14参照)で傾斜している。側壁227Aの傾斜角度θは、第2方向Yに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0106】
図12および図16を参照して、一対の側壁227Bは、第2方向Yに沿う断面視において第2主面4から第1主面3に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。一対の側壁227Bは、平坦面によって形成されている。側壁227Bは、第2貫通穴220の内面223Bに対向している。側壁227Bは、対向する内面223Bに平行である。側壁227Bは、第2方向Yについて、第1主面3および第2主面4に対して、所定の傾斜角度θ図16参照)で傾斜している。側壁227Bの傾斜角度θは、第1方向Xに関し均一である。傾斜角度θは、65°以上85°以下である。
【0107】
図14および図16を参照して、天壁225は、第1主面3および第2主面4に平行である。天壁225は、第2埋め込み電極222の第1主面3側の第1端面222aを含む。第1端面222aは、平坦面である。図14の例では、第1端面222aの第19幅W19は、対向間隔F1(図10等参照)よりも小さい(W19<F1)。第19幅W19は、第1方向Xの幅である。第19幅W19は、第15幅W15と同じでもよい。第19幅W19は、対向間隔F1と同じか、あるいは対向間隔F1より大きくてもよい(W19≧F1)。図16の例では、第1端面222aの第20幅W20は、対向間隔F2(図12参照)よりも小さい(W20<F2)。第20幅W20は、第2方向Yの幅である。第20幅W20は、第16幅W16と同じでもよい。第20幅W20は、対向間隔F2と同じか、あるいは対向間隔F2より大きくてもよい(W20≧F2)。
【0108】
図14および図16を参照して、底壁226は、第1主面3および第2主面4に平行である。底壁226は、第2埋め込み電極222の第2主面4側の第2端面222bを含む。第2端面222bは、平坦面である。図14の例では、第2端面222bの第21幅W21は、対向間隔F1(図10等参照)よりも大きい(W21>F1)。第21幅W21は、第1方向Xの幅である。第21幅W21は、第13幅W13と同じでもよい。図16の例では、第2端面222bの第22幅W22は、対向間隔F2(図12参照)よりも大きい(W22>F2)。第22幅W22は、第2方向Yの幅である。第22幅W22は、第14幅W14と同じでもよい。
【0109】
この実施形態では、側壁227Aの傾斜角度θ図14参照)は、側壁217Aの傾斜角度θ図13参照)と同じである。そのため、第2埋め込み電極222の側壁227Aは、第1埋め込み電極212の側壁217Aと同じ傾斜角度で、第1主面3および第2主面4に対して傾斜している。
【0110】
また、この実施形態では、側壁227Bの傾斜角度θ図16参照)は、側壁217Bの傾斜角度θ図15参照)と同じである。そのため、第2埋め込み電極222の側壁227Bは、第1埋め込み電極212の側壁217Bと同じ傾斜角度で、第1主面3および第2主面4に対して傾斜している。
【0111】
側壁217Bの傾斜角度θ図15参照)が、側壁217Aの傾斜角度θ図13参照)と同じであってもよい。側壁227Bの傾斜角度θ図16参照)が、側壁227Aの傾斜角度θ図14参照)と同じであってもよい。
【0112】
図8図10を参照して、基材2の第1主面3上には、第1貫通電極208の第1主面3側の第1端面208aを被覆する第1表面電極231が形成されている。第1表面電極231の平面形状は、たとえば正方形状である。第1表面電極231は、たとえばTi、Cu、Ni、Ag、Au等を含む。
【0113】
図13および図15を参照して、具体的には、第1表面電極231は、第1埋め込み電極212の第1端面212aおよび第1導電膜11の第1主面3側の端面に接している。図13および図15の例では、第1表面電極231は、第1方向Xおよび第2方向Yにおいて、第1埋め込み電極212の第1端面212aおよび第1導電膜211の第1主面3側の端面の全域を被覆している。すなわち、第1表面電極231は、第1貫通電極208の第1端面208aの第1方向Xおよび第2方向Yの全域を被覆している。第1表面電極231の第23幅W23は、第11幅W11および第13幅W13よりも大きい。第23幅W23は、第1方向Xの幅である。第1表面電極231の第24幅W24は、第11幅W11および第14幅W14よりも大きい。第24幅W24は、第2方向Yの幅である。
【0114】
図8図10を参照して、基材2の第2主面4上には、第2貫通電極209の第2主面4側の第2端面209bを被覆する第2表面電極232が形成されている。第2表面電極232の平面形状は、たとえば正方形状である。第2表面電極232は、たとえばTi、Cu、Ni、Ag、Au等を含む。
【0115】
図14および図16を参照して、具体的には、第2表面電極232は、第2埋め込み電極222の第2端面222bおよび第2導電膜221の第2主面4側の端面に接している。図14および図16の例では、第2表面電極232は、第1方向Xおよび第2方向Yにおいて、第2埋め込み電極222の第2端面222bおよび第2導電膜221の第2主面4側の端面の全域を被覆している。すなわち、第2表面電極232は、第2貫通電極209の第2端面209bの第1方向Xおよび第2方向Yの全域を被覆している。第2表面電極232の第25幅W25は、第18幅W18および第21幅W21よりも大きい。第25幅W25は、第1方向Xの幅である。第2表面電極232の第26幅W26は、第18幅W18および第22幅W22よりも大きい。第26幅W26は、第2方向Yの幅である。第1表面電極231および第2表面電極232の平面形状は、長方形状、円形状等のように正方形状以外の形状であってもよい。
【0116】
図10図12を参照して、基材2の第1主面3上には、第2貫通電極209の第1端面209aを被覆するように、第2絶縁膜33が形成されている。第2絶縁膜33には、第1表面電極231を露出させる第1コンタクト穴234が形成されている。図10図12の例では、第1コンタクト穴234の平面形状は、第1表面電極231の平面形状の大きさよりも若干小さな正方形状である。第1コンタクト穴234の平面形状が、第2貫通電極209の平面形状の大きさとほぼ等しい正方形状であってもよい。第2絶縁膜33によって、第2貫通電極209と第1外部電極35とが絶縁される。第2絶縁膜33上には、第1外部電極35が形成されている。第1外部電極35は、第2絶縁膜33の第1コンタクト穴234の内部に入り込み、第1コンタクト穴234の内部で第1表面電極231に接している。第1外部電極35は、第1表面電極231を介して第1貫通電極208に電気的に接続されている。
【0117】
図10図12を参照して、基材2の第2主面4上には、第1貫通電極208の第2端面208bを被覆するように、第3絶縁膜36が形成されている。第3絶縁膜36には、第2表面電極232を露出させる第2コンタクト穴237が形成されている。図10図12の例では、第2コンタクト穴237の平面形状は、第1表面電極231の平面形状の大きさよりも若干小さな正方形状である。第2コンタクト穴237の平面形状が、第2貫通電極209の平面形状の大きさとほぼ等しい正方形状であってもよい。第3絶縁膜36によって、第1貫通電極208と第2外部電極38とが絶縁される。第3絶縁膜36上には、第2外部電極38が形成されている。第2外部電極38は、第3絶縁膜36の第2コンタクト穴237の内部に入り込み、第2コンタクト穴237の内部で第2表面電極232に接している。第2外部電極38は、第2表面電極232を介して第2貫通電極209に電気的に接続されている。
【0118】
図10および図11を参照して、第1方向Xに隣り合う第1貫通電極208および第2貫通電極209において、第1貫通電極208の第1貫通穴210の内面(第1内面)213Aと、第2貫通電極209の第2貫通穴220の内面(第2内面)223Aとは第1方向Xに対向している。そして、これら互いに対向する内面213A,223A同士によって挟まれた壁部2aにある第1絶縁膜6が、容量部207Aを構成している。容量部207Aは、容量膜と称されてもよい。第1方向Xに対向する一組の第1貫通電極208および第2貫通電極209と、それらの間の容量部207Aとによって、一つのキャパシタ要素が構成されている。
【0119】
図12を参照して、第2方向Yに隣り合う第1貫通電極208および第2貫通電極209において、第1貫通電極208の第1貫通穴210の内面213Bと、第2貫通電極209の第2貫通穴220の内面223Bとは第2方向Yに対向している。そして、これら互いに対向する内面213B,223B同士によって挟まれた壁部2aにある第1絶縁膜6が、容量部207Bを構成している。容量部207Bは、容量膜と称されてもよい。第2方向Yに対向する一組の第1貫通電極208および第2貫通電極209と、それらの間の容量部207Bとによって、一つのキャパシタ要素が構成されている。
【0120】
そして、第1貫通電極208が第1外部電極35に電気的に接続され、かつ第2貫通電極209が第2外部電極38に電気的に接続されている。そのため、全てのキャパシタ要素が並列に接続されたキャパシタ201を得ることができる。これにより、キャパシタ201の小型化および大容量化を図ることができる。
【0121】
本開示の第2実施形態に係るキャパシタ201は、第1実施形態に係るキャパシタ1の製造方法(図6A図6Nに示す製造方法)と、同等の製造方法を用いて製造される。
【0122】
本開示の第2実施形態に係るキャパシタ201によれば、第1実施形態に関連して説明した作用効果と同等の作用効果を奏する。
【0123】
本開示は、さらに他の形態で実施することもできる。
【0124】
第1実施形態において、3つの貫通電極8,9が、2つの第1貫通電極8と、1つの第2貫通電極9とを含む構成であってもよい。すなわち、1つの第2貫通電極9が、2つの第1貫通電極8によって第1方向Xに挟まれてもよい。
【0125】
第1実施形態において、貫通電極8,9の合計の個数を4つ以上としてもよい。
【0126】
第2実施形態において、貫通電極208,209の平面形状が、円形状であってもよい。この場合、第1貫通穴210および第2貫通穴220の横断面形状は、円形状である。また、貫通電極208,209の平面形状が、正六角形状であってもよい。この場合、第1貫通穴210および第2貫通穴220の横断面形状は、正六角形状である。
【0127】
また、第2実施形態において、合計9つの貫通電極208,209を3行3列に配列した構成を示しているが、行数および列数の数は、任意に変更できる。
【0128】
この明細書および図面の記載から以下に付記する特徴が抽出され得る。
【0129】
[付記1-1]
第1主面(3)およびその反対側の第2主面(4)を有する基材(2)と、
前記基材(2)を厚さ方向(Z)に貫通する第1貫通穴(10,210)と、
前記第1貫通穴(10,210)に対し間隔を空けて形成された第2貫通穴(20,220)であって、前記基材(2)を厚さ方向(Z)に貫通する第2貫通穴(20,220)と、
断面視において前記第1主面(3)から前記第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1側壁(17,217A)を有し、前記第1貫通穴(10,210)に埋め込まれた第1埋め込み電極(12,212)と、
断面視において前記第1主面(3)から前記第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2側壁(27,227A)を有し、前記第2貫通穴(20,220)に埋め込まれた第2埋め込み電極(22,222)と、
前記第1主面(3)および前記第2主面(4)の一方を被覆し、前記第1埋め込み電極(12,212)に電気的に接続された第1外部電極(35)と、
前記第1主面(3)および前記第2主面(4)の他方を被覆し、前記第2埋め込み電極(22,222)に電気的に接続された第2外部電極(38)とを含み、
前記第1側壁(17,217A)および前記第2側壁(27,227A)が、前記基材(2)の一部を挟んで対向している、キャパシタ(1,201)。
【0130】
この構成によれば、第1埋め込み電極(12,212)の第1側壁(17,217A)が、断面視において第1主面(3)から第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。第2埋め込み電極(22,222)の第2側壁(27,227A)が、断面視において第2主面(4)から第1主面(3)に向かって幅が小さくなるテーパ形状である。第1側壁(17,217A)および第2側壁(27,227A)が基材(2)の壁部を挟んで対向している。
【0131】
第1側壁(17,217A)および第2側壁(27,227A)が断面視においてテーパ形状であるので、第1側壁(17,217A)および第2側壁(27,227A)が第1主面(3)に対して垂直な場合と比較して、キャパシタ(1,201)の容量を増大できる。
【0132】
また、断面視において第1主面(3)から第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1側壁(17,217A)と、断面視において第2主面(4)から第1主面(3)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2側壁(27,227A)とが対向する。そのため、第1埋め込み電極(12,212)の第1側壁(17,217A)と第2埋め込み電極(22,222)第2側壁との間の距離(電極間距離)を一定に保つことが可能である。これにより、局所的な耐圧低下を抑制できる。
【0133】
以上により、局所的な耐圧低下を抑制しながら、容量を増大できるキャパシタ(1,201)を提供できる。
【0134】
[付記1-2]
互いに対向する前記第1側壁(17,217A)および前記第2側壁(27,227A)が平行である、付記1-1に記載のキャパシタ(1,201)。
【0135】
[付記1-3]
前記第1埋め込み電極(12,212)の前記第1主面(3)側の第1端部(12a,212a)における幅(W,W13)が、前記第1側壁(17,217A)および前記第2側壁(27,227A)の間隔(F,F1)よりも大きい、付記1-2に記載のキャパシタ(1,201)。
【0136】
[付記1-4]
前記第1外部電極(35)が前記第1主面(3)を被覆し、
前記第2外部電極(38)が前記第2主面(4)を被覆している、付記1-1~付記1-3のいずれか一項に記載のキャパシタ(1,201)。
【0137】
[付記1-5]
前記第1主面(3)上に形成され、前記第1埋め込み電極(12,212)に接続された第1表面電極(31,231)と、
前記第2主面(4)上に形成され、前記第2埋め込み電極(22,222)に接続された第2表面電極(22,222)とをさらに含み、
前記第1埋め込み電極(12,212)が、前記第1表面電極(31,231)を介して前記第1外部電極(35)に電気的に接続され、
前記第2埋め込み電極(22,222)が、前記第2表面電極(22,222)を介して前記第2外部電極(38)に電気的に接続されている、付記1-4に記載のキャパシタ(1,201)。
【0138】
[付記1-6]
前記第1主面(3)に対する前記第1側壁(17,217A)および前記第2側壁(27,227A)の傾斜角度(θ,θ)が、65°以上85°以下である、付記1-1~付記1-5のいずれか一項に記載のキャパシタ(1,201)。
【0139】
[付記1-7]
前記第1埋め込み電極(12)および前記第2埋め込み電極(22)が、第1方向(X)に交互に並んでいる、付記1-1~付記1-6のいずれか一項に記載のキャパシタ(1)。
【0140】
[付記1-8]
前記第1埋め込み電極(12)および前記第2埋め込み電極(22)が、平面視で前記第1方向(X)に交差する第2方向に沿うストライプ状に形成されている、付記1-7に記載のキャパシタ(1)。
【0141】
[付記1-9]
前記第1側壁(217A)が、第1方向(X)に沿う断面視において前記第1主面(3)から前記第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状であり、
前記第2側壁(227A)が、前記第1方向(X)に沿う断面視において前記第2主面(4)から前記第1主面(3)に向かって幅が小さくなるテーパ形状であり、
前記第1埋め込み電極(212)が、前記第1方向(X)に交差する第2方向(Y)に沿う断面視において前記第1主面(3)から前記第2主面(4)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第3側壁(217B)をさらに有し、
前記第2埋め込み電極(222)が、前記第2方向(Y)に沿う断面視において前記第2主面(4)から前記第1主面(3)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第4側壁(227B)をさらに有し、
前記第3側壁(217B)および前記第4側壁(227B)が、前記基材(2)の一部を前記第2方向(Y)に挟んで対向している、付記1-1~付記1-6のいずれか一項に記載のキャパシタ(201)。
【0142】
[付記1-10]
前記第1埋め込み電極(212)および前記第2埋め込み電極(222)が、前記第1方向(X)および前記第2方向(Y)に交互に並んでいる、付記1-9に記載のキャパシタ(201)。
【0143】
[付記1-11]
前記第1埋め込み電極(212)および前記第2埋め込み電極(222)が、平面視で前記第1方向(X)および前記第2方向(Y)に沿う行列状に形成されている、付記1-10に記載のキャパシタ(201)。
【0144】
[付記1-12]
前記基材(2)が、酸化シリコンからなる絶縁部(6)を含む、付記1-1~付記1-11のいずれか一項に記載のキャパシタ(1,201)。
【0145】
[付記1-13]
一方側の第1主面(101)および他方側の第2主面(102)を有する基板(100)に、断面視において前記第1主面(101)から前記第2主面(102)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1内面(13,213A,213B)を有し、前記基板(100)を厚さ方向(Z)に貫通する第1貫通穴(10,210)、および断面視において前記第2主面(102)から前記第1主面(101)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2内面(23,223A,223B)を有し、前記基板(100)を厚さ方向(Z)に貫通する第2貫通穴(20,220)の一方を形成する第1工程と、
前記第1工程の後、前記第1貫通穴(10,210)および前記第2貫通穴(20,220)の他方を前記基板(100)に形成する第2工程と、
前記第1貫通穴(10,210)の内部をベース導電膜(108)で埋めて第1埋め込み電極(112)を形成し、かつ前記第2貫通穴(20,220)の内部をベース導電膜(108)で埋めて第2埋め込み電極(22,222)を形成する第3工程と、
前記第1埋め込み電極(12,212)に電気的に接続された第1外部電極(35)を、前記第1主面(101)を被覆するように形成し、かつ前記第2埋め込み電極(22,222)に電気的に接続された第2外部電極(38)を、前記第2主面(102)を被覆するように形成する第4工程とを含む、キャパシタ(1,201)の製造方法。
【0146】
この方法によれば、第1主面(101)から第2主面(102)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第1側壁(17,217A)を有する第1埋め込み電極(12,212)と、第2主面(102)から第1主面(101)に向かって幅が小さくなるテーパ形状の第2側壁(27,227A)を有する第2埋め込み電極(22,222)とを含むキャパシタ(1,201)を製造できる。
【符号の説明】
【0147】
1 :キャパシタ
2 :基材
2a :壁部
3 :第1主面
4 :第2主面
5A :側面
5B :側面
5C :側面
5D :側面
6 :第1絶縁膜(絶縁部)
7 :容量部
8 :第1貫通電極
8a :第1端面
8b :第2端面
9 :第2貫通電極
9a :第1端面
9b :第2端面
10 :第1貫通穴
10a :開口端
10b :開口端
11 :第1導電膜
12 :第1埋め込み電極
12a :第1端面(第1端部)
12b :第2端面(第2端部)
13 :内面(第1内面)
15 :天壁
16 :底壁
17 :側壁(第1側壁)
20 :第2貫通穴
20a :開口端
20b :開口端
21 :第2導電膜
22 :第2埋め込み電極
22a :第1端面
22b :第2端面
23 :内面(第2内面)
25 :天壁
26 :底壁
27 :側壁(第2側壁)
31 :第1表面電極
32 :第2表面電極
33 :第2絶縁膜
34 :第1コンタクト穴
35 :第1外部電極
36 :第3絶縁膜
37 :第2コンタクト穴
38 :第2外部電極
100 :シリコン基板(基板)
101 :第1主面
102 :第2主面
103 :側面
104 :第1マスク
105 :第2マスク
107 :シード層
108 :ベース導電膜
109 :ベース導電膜
110 :第3マスク
111 :ベース導電膜
112 :第4マスク
113 :第5マスク
114 :第6マスク
151 :キャパシタ
158 :第1貫通電極
159 :第2貫通電極
167 :側壁
169 :第1埋め込み電極
172 :第2埋め込み電極
177 :側壁
201 :キャパシタ
207A :容量部
207B :容量部
208 :第1貫通電極
208a :第1端面
209 :第2貫通電極
209b :第2端面
210 :第1貫通穴
210a :開口端
210b :開口端
211 :第1導電膜
212 :第1埋め込み電極
212a :第1端面(第1端部)
212b :第2端面(第2端部)
213A :内面(第1内面)
213B :内面(第1内面)
215 :天壁
216 :底壁
217A :側壁(第1側壁)
217B :側壁(第3側壁)
220 :第2貫通穴
220a :開口端
220b :開口端
221 :第2導電膜
222 :第2埋め込み電極
222a :第1端面
222b :第2端面
223A :内面(第2内面)
223B :内面(第2内面)
225 :天壁
226 :底壁
227A :側壁(第2側壁)
227B :側壁(第4側壁)
231 :第1表面電極
232 :第2表面電極
234 :第1コンタクト穴
237 :第2コンタクト穴
F :対向間隔
F1 :対向間隔
F2 :対向間隔
T :厚さ
:厚さ
:第1幅
:第2幅
:第3幅
:第4幅
:第5幅
:第6幅
:第7幅
:第8幅
:第9幅
10 :第10幅
11 :第11幅
12 :第12幅
13 :第13幅
14 :第14幅
15 :第15幅
16 :第16幅
17 :第17幅
18 :第18幅
19 :第19幅
20 :第20幅
21 :第21幅
22 :第22幅
23 :第23幅
24 :第24幅
25 :第25幅
X :第1方向
Y :第2方向
Z :法線方向
:膜厚
:膜厚
:膜厚
:膜厚
θ :傾斜角度
θ :傾斜角度
θ :傾斜角度
θ :傾斜角度
θ :傾斜角度
θ :傾斜角度
図1
図2
図3
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図5
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図16