(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176377
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241212BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094869
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】522332951
【氏名又は名称】株式会社aubeBiz
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】酒井 晶子
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】仕事において業務を委託する場合に、業務委託者と業務受託者との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現すること。
【解決手段】受託者選抜部55(キャスティング部55)は、業務委託者及び複数の業務受託者候補の夫々の業務情報、並びに、業務委託者及び複数の業務受託者候補の夫々の性格行動基準情報に基づいて、複数の業務受託者候補の中から、業務委託者が業務を委託する業務受託者を選抜する。UI制御部56は、業務委託者と業務受託者との間で行われる業務に関する情報の授受を行うUIとして、少なくとも業務委託者側インターフェースを当該業務委託者の性格行動基準情報に基づいて制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務委託者について、委託する業務に関する情報を業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得する業務委託者情報取得手段と、
複数の業務受託者候補の夫々について、受託する業務に関する情報を前記業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を前記性格行動基準情報として取得する業務受託者情報取得手段と、
前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報、並びに、前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記性格行動基準情報に基づいて、前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務委託者が前記業務を委託する業務受託者を選抜する業務受託者選抜手段と、
前記業務委託者と前記業務受託者との間で行われる前記業務に関する情報の授受を行うUI(User Interface)として、少なくとも業務委託者側UIを当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御するUI制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記UI制御手段は、前記UIとしてさらに、業務受託者側UIを前記業務受託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記性格行動基準情報は、性格及び行動基準についての個性分析に基づいて複数のタイプの中から分類されたタイプを含み、
前記複数のタイプ毎に、相性の良いタイプが1以上予め規定されており、
前記業務受託者選抜手段は、前記業務委託者のタイプと相性の良いタイプに分類された前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務受託者を選抜する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報は、当該業務受託者候補の業務適正診断の結果を含み、
前記業務受託者選抜手段は、さらに、前記業務委託者の前記タイプ及び前記業務情報から把握される前記業務委託者による前記業務の委託に対して、前記業務適正診断の結果が適正である前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務受託者を選抜する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記UI制御手段は、前記業務委託者から前記業務受託者に対する前記業務の依頼の内容の入力、及び、当該依頼に対する前記業務受託者の回答の提示を行うための前記業務委託者側UIとして、当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったUIを用いる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記UI制御手段は、前記業務委託者から前記業務受託者に対する前記業務の依頼の内容の提示、及び、当該依頼に対する回答の入力を行うための前記業務受託者側UIとして、当該業務受託者の前記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったUIを用いる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
業務委託者について、委託する業務に関する情報を業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得する業務委託者情報取得ステップと、
複数の業務受託者候補の夫々について、受託する業務に関する情報を前記業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を前記性格行動基準情報として取得する業務受託者情報取得ステップと、
前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報の第1比較の結果と、前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記性格行動基準情報の第2比較の結果とに基づいて、前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務委託者が前記業務を委託する業務受託者を選抜する業務受託者選抜ステップと、
前記業務委託者と前記業務受託者との間で行われる前記業務に関する情報の授受を行うUI(User Interface)として、少なくとも業務委託者側UIを当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御するUI制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
業務委託者について、委託する業務に関する情報を業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得する業務委託者情報取得ステップと、
複数の業務受託者候補の夫々について、受託する業務に関する情報を前記業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を前記性格行動基準情報として取得する業務受託者情報取得ステップと、
前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報の第1比較の結果と、前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記性格行動基準情報の第2比較の結果とに基づいて、前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務委託者が前記業務を委託する業務受託者を選抜する業務受託者選抜ステップと、
前記業務委託者と前記業務受託者との間で行われる前記業務に関する情報の授受を行うUI(User Interface)として、少なくとも業務委託者側UIを当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御するUI制御ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して求人者と求職者との間の情報の送受信を行う情報処理装置としては、下記特許文献1に開示された技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仕事において業務を委託する場合に、その業務を委託する側の委託者と、業務を受託する側の受託者との間では、良好なマッチングがなされるのは勿論のこと、適切なキャスティングも行われている必要がある。適切なキャスティング等が行われていないと、その後の仕事において、委託者と受託者との間で十分なコミュニケーションが取れなくなる恐れがある。そのため、適切なキャスティング等の実現が要望されていた。
しかしながら、特許文献1を含む従来の技術を単に適用しても、上記要望に十分に応えることができるとは言えない状況であった。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、仕事において業務を委託する場合に、業務委託者と業務受託者との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
業務委託者について、委託する業務に関する情報を業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得する業務委託者情報取得手段と、
複数の業務受託者候補の夫々について、受託する業務に関する情報を前記業務情報として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を前記性格行動基準情報として取得する業務受託者情報取得手段と、
前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報、並びに、前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記性格行動基準情報に基づいて、前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務委託者が前記業務を委託する業務受託者を選抜する業務受託者選抜手段と、
前記業務委託者と前記業務受託者との間で行われる前記業務に関する情報の授受を行うUI(User Interface)として、少なくとも業務委託者側UIを当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御するUI制御手段と、
を備える。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方及びプログラムとして提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、仕事において業務を委託する場合に、業務委託者と業務受託者との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図2の情報処理システムを構成する
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】
図4の委託者DBの構造の一例を示す図である。
【
図6】
図4の受託者DBの構造の一例を示す図である。
【
図7】業務委託者に対し行ったアンケートに基づいて委託者DBに記憶された情報の一例を示す図である。
【
図8】業務受託者候補に対し行ったアンケートに基づいて受託者DBに記憶された情報の一例を示す図である。
【
図9】業務委託者から業務受託者への業務依頼に係るユーザーインターフェースの一例を示す図である。
【
図10】業務委託者のタイプに合わせた入力フォーマットにより表示されたユーザーインターフェースの一例を示す図である。
【
図11】キャスティングから業務指示に至るまでの流れの一例を示す図である。
【
図12】キャスティングから業務指示に至るまでの流れの一例を示す図である。
【
図13】エントリーから業務開始までの絞り込み過程の一例を示す図である。
【
図14】エントリーから業務開始までの絞り込み過程の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、
図1を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システム(後述する
図2参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0011】
本サービスは、仕事において業務委託者が業務を業務受託者に対して委託する場合に、業務委託者と業務受託者との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することができるサービスである。
【0012】
具体的に、例えば
図1の左側には、業務委託者UAと、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5とが示されている。
ここで、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5において、「(候補)」が記載されているのは、この段階ではまだ業務受託者が正式に決まっていないことを示している。後述する選抜が行われた後は、「(候補)」が外れて、選抜された者だけが業務受託者となる。
なお、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「複数の業務受託者(候補)UB」と呼ぶ。
【0013】
図1では、業務委託者UAが一人のみ示されているが、これは説明の便宜上のことであって、実際には複数存在している。
図1では、一人の業務委託者UAに対して複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5が存在している。
【0014】
本サービスの流れについて説明する。
ステップS1において、本サービスでは、業務委託者UAと、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5とに対して、夫々、所定のアンケートを実施する。
【0015】
具体的に、本サービスでは、業務委託者UAについて、委託する業務に関する情報を業務情報として取得するためのアンケートを実施する。
本サービスでは、業務委託者UAについて、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得するためのアンケートを実施する。
【0016】
また、本サービスでは、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々について、受託する業務に関する情報を業務情報として取得するためのアンケートを実施する。
また、本サービスでは、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々について、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報として取得するためのアンケートを実施する。
【0017】
次のステップとして、本サービスでは、業務委託者UAに対してステップS2Aに示す個性分析を実施する。
また、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々に対しては、ステップS2Bに示す個性分析・業務適性診断を実施する。
【0018】
ステップS2Aに示す個性分析では、業務委託者UAの個性に係る分析を実施する。
一方、ステップS2Bに示す個性分析・業務適性診断では、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の個性に係る分析を実施すると共に、受託する業務に係る適性診断を実施する。
【0019】
上記分析・診断を終えた後、本サービスでは、業務委託者UAに係るステップS3Aにおいて、委託する業務に関する情報、即ち業務情報を、本サービスを提供するサーバが取得する。
また、業務委託者UAの上記性格及び行動基準のうちの少なくとも一方に関する情報、即ち性格行動基準情報もサーバが取得する。
【0020】
本サービスでは、サーバの例えば委託者情報取得部が業務委託者UAについて、上記業務情報及び上記性格行動基準情報を取得する。そして、委託者情報取得部は、取得した業務情報及び性格行動基準情報を委託者DB71に記憶する。
【0021】
一方、本サービスでは、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々に係るステップS3Bにおいて、受託する業務に関する情報を業務情報としてサーバが取得する。
また、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の上記性格及び行動基準のうちの少なくとも一方に関する情報、即ち性格行動基準情報もサーバが取得する。
【0022】
本サービスでは、サーバの例えば受託者情報取得部が上記業務情報及び上記性格行動基準情報を取得する。そして、受託者情報取得部は、取得した業務情報及び性格行動基準情報を受託者DB72に記憶する。
【0023】
本サービスでは、ステップS4において、サーバが複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の中から、業務委託者UAの上記業務を委託する、例えば業務受託者UB1を選抜する(言い換えれば、例えば業務受託者UB1を適任者として選定する。なお、業務受託者UB1は、後述する業務受託者UBkに相当する)。
具体的に、本サービスでは、サーバが業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の業務情報、並びに、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の性格行動基準情報に基づいて、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の中から、業務委託者UAが業務を委託する例えば業務受託者UB1を選抜する。
言い換えれば、個性分析の結果を含む例えばキャスティング要件等に基づいて業務受託者UB1を選抜する。
【0024】
本サービスでは、サーバの例えば受託者選抜部(キャスティング部)が上記の例えば業務受託者UB1を選抜する。
業務受託者UB1を選抜した後、本サービスでは、ステップS5において、業務委託者UAと、選抜した業務受託者UB1との間の業務支援を実施する。
【0025】
本サービスによる業務委託者UAと業務受託者UB1との間の業務支援は、サーバが業務委託者UAと業務受託者UB1との間で行われる業務に関する情報の授受を行うユーザーインターフェース(UI:User Interface)として、少なくとも委託者側インターフェースUIAを業務委託者UAの性格行動基準情報に基づいて制御する。
本サービスでは、サーバの例えばUI制御部が委託者端末2を介して業務委託者側インターフェースUIAを制御する。
【0026】
以上、
図1を参照しながら説明してきたように、本サービスは、サーバが業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の業務情報、並びに、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の性格行動基準情報に基づいて、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の中から、上記の例えば業務受託者UB1(UBk)を選抜することができる。
そして、選抜した業務受託者UB1(UBk)に対して業務委託者UAが業務を委託する場合に、業務に関する情報の授受を行うユーザーインターフェースとして、少なくとも業務委託者側インターフェースUIAを、業務委託者UAの上記性格行動基準情報に基づいてサーバが制御することができる。
したがって、本サービスは、上記性格行動基準情報に基づいて提供されていることから、業務委託者UAと業務受託者UB1(UBk)との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することができる。
【0027】
また、本サービスでは、サーバの例えばUI制御部が業務受託者UB1(UBk)の上記性格行動基準情報に基づいて、業務に関する情報の授受を行うインターフェースとしての業務受託者側インターフェースUIBを制御することもできる。
これにより、業務委託者UAと業務受託者UB1(UBk)との間のより一層良好なマッチング及びより一層適切なキャスティングを実現することができる。
【0028】
また、本サービスでは、業務委託者UAの上記性格行動基準情報、及び、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の上記性格行動基準情報が、性格及び行動基準についての個性分析に基づいて複数のタイプの中から分類されたタイプを含んでいるものとする。
また、本サービスでは、複数のタイプ毎に、相性の良いタイプが1以上予め規定されているものとする。
これにより、本サービスでは、サーバの例えば受託者選抜部(キャスティング部)が、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の中から、業務委託者UAのタイプと相性の良いタイプに分類された例えば業務受託者UB1(UBk)を選抜することができる。
【0029】
また、本サービスでは、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の夫々の業務情報が、複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の業務適正診断の結果を含んでいるものとする。
これにより、サーバの例えば受託者選抜部(キャスティング部)が、さらに、業務委託者UAの上記タイプ及び上記業務情報から把握される業務委託者UAによる業務の委託に対して、上記業務適正診断の結果が適正である複数の業務受託者(候補)UB1乃至UB5の中から、例えば業務受託者UB1(UBk)を選抜することができる。
【0030】
また、本サービスでは、サーバの例えばUI制御部が業務委託者UAの上記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったユーザーインターフェース、即ち業務委託者側インターフェースUIAを用いるものとする。
これにより、本サービスでは、業務委託者UAから例えば業務受託者UB1(UBk)に対する業務の依頼の内容の入力、及び、当該依頼に対する業務受託者UB1(UBk)の回答の提示を、業務委託者側インターフェースUIAを用いて行うことができる。
【0031】
また、本サービスでは、サーバの例えばUI制御部が例えば業務受託者UB1(UBk)の上記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったユーザーインターフェース、即ち業務受託者側インターフェースUIBを用いるものとする。
これにより、本サービスでは、業務委託者UAから業務受託者UB1(UBk)に対する業務の依頼の内容の提示、及び、当該依頼に対する回答の入力を、業務受託者側インターフェースUIBを用いて行うことができる。
【0032】
次に、
図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0033】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、委託者端末2と、n台(nは1以上の整数値)の受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-n(
図2中のkは1乃至nのうちいずれかの整数値)とを含むように構成されている。
サーバ1、委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nは、インターネット等のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0034】
サーバ1は、本サービス(
図1)の提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
委託者端末2は、業務委託者UAが操作する情報処理装置であって、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0035】
受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nの夫々は、n人の業務受託者(候補)UBの夫々が操作する情報処理装置である。受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「受託者(候補)端末3」と呼ぶ。受託者(候補)端末3は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0036】
図3は、
図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0037】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0038】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0039】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0040】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば
図2の委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-n)との間で通信を行う。
【0041】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0042】
なお、図示はしないが、
図2の委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nも、
図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nのハードウェア構成についての説明は省略する。
【0043】
このような
図3のサーバ1を含む
図2の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、
図1の本サービスを提供するための各種処理を実行することができる。
【0044】
図4は、
図2の情報処理システムにおける
図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0045】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、アンケート取得部51と、分析部52と、委託者情報取得部53と、受託者候補情報取得部54と、受託者選抜部55(キャスティング部55)と、委託部側UI制御部561及び受託部側UI制御部562を含むUI制御部56とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、委託者DB71と、受託者DB72とが設けられている。
【0046】
アンケート取得部51は、業務委託者UAと、複数の業務受託者(候補)UBとに対して夫々実施した所定のアンケートに関する情報を、委託者端末2、受託者(候補)端末3―1乃至受託者(候補)端末3-nから通信部19を介して取得する。
【0047】
分析部52は、アンケート取得部51が取得したアンケートに関する情報に基づき、業務委託者UAの個性に係る分析として、業務委託者UAの個性分析を実施する。
また、分析部52は、アンケート取得部51が取得したアンケートに関する情報に基づき、複数の業務受託者(候補)UBの夫々の個性に係る分析として、複数の業務受託者(候補)UBの夫々の個性分析を実施すると共に、複数の業務受託者(候補)UBの、受託する業務に係る適性診断を実施する。
【0048】
上記個性分析では、例えば後述する3分類(1)、3分類(2)、12分類から、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々の個性を分析し、そして、この個性の分析から業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々のタイプを導き出すことを行う。
また、上記適性診断では、例えば後述する業務適性、正確さ、慎重さ、自律力、安心提供力を夫々例えば10段階でスコア化する。
【0049】
委託者情報取得部53は、業務委託者UAについて、委託する業務に関する情報として、業務情報(例えば後述する
図5の事業の内容、依頼内容等)を取得する。
また、委託者情報取得部53は、業務委託者UAについて、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報(例えば後述する
図5の個性分析)として取得する。
【0050】
委託者情報取得部53により取得された業務情報及び性格行動基準情報は、例えば
図5に示すような構造を有する委託者DB71に記憶される。
図5は、
図4の委託者DBの構造の一例を示す図である。
図5に示す委託者DB71は、年齢・性別、事業の内容、売上規模、従業員数、依頼内容、個性分析等を含む構造を有している。
【0051】
受託者候補情報取得部54は、複数の業務受託者(候補)UBの夫々について、受託する業務に関する情報を業務情報(例えば後述する
図6の適性診断や経験ステータス)として取得する。
また、受託者候補情報取得部54は、複数の業務受託者(候補)UBの夫々について、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報(例えば後述する
図6の個性分析)として取得する。
【0052】
受託者候補情報取得部54により取得された業務情報及び性格行動基準情報は、例えば
図6に示すような構造を有する受託者DB72に記憶される。
図6は、
図4の受託者DBの構造の一例を示す図である。
図6に示す受託者DB72は、メンバーDBと、チームDBとを含んで構成されている。メンバーDBは、年齢・性別、経験ステータス、個性分析、適性診断等を含む構造を有している。また、チームDBは、経験ステータス、チームビルドプログラム(チーム稼働効率)、個性分析(相性・相互関係)等を含む構造を有している。
【0053】
受託者選抜部55(キャスティング部55)は、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々の業務情報、並びに、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々の性格行動基準情報に基づいて(例えば後述するキャスティング要件等に基づいて)、複数の業務受託者(候補)UBの中から、業務委託者UAが業務を委託する業務受託者UB1(UBk)を選抜する(
図1の例では業務受託者UB1、
図4の例では業務委託者端末3-kを操作する業務受託者UBkを選抜する)。
【0054】
ここで上記性格行動基準情報は、性格及び行動基準についての個性分析に基づいて複数のタイプの中から分類されたタイプを含んでいるものとする。そして、複数のタイプ毎に、相性の良いタイプが1以上予め規定されているものとする。
また、複数の業務受託者(候補)UBの上記業務情報は、当該複数の業務受託者(候補)UBの業務適正診断の結果を含んでいるものとする。
【0055】
受託者選抜部55(キャスティング部55)は、業務委託者UAのタイプと相性の良いタイプに分類された複数の業務受託者(候補)UBの中から、業務受託者UB1(UBk)を選抜する。
また、受託者選抜部55(キャスティング部55)は、さらに、業務委託者UAのタイプ及び上記業務情報から把握される業務委託者UAによる業務の委託に対して、上記業務適正診断の結果が適正である、複数の業務受託者(候補)UBの中から、業務受託者UB1(UBk)を選抜する。
【0056】
UI制御部56は、業務委託者UAと業務受託者UB1(UBk)との間で行われる上記業務に関する情報の授受を行うユーザーインターフェース(UI:User Interface)を制御する。
UI制御部56は、上述のように、委託部側UI制御部561と、受託部側UI制御部562とを含んで構成されている。
【0057】
委託部側UI制御部561は、業務委託者UAの上記性格行動基準情報に基づいて業務委託者側インターフェースUIAを制御する。
また、受託部側UI制御部562は、業務受託者UB1(UBk)の上記性格行動基準情報に基づいて業務受託者側インターフェースUIBを制御する。
【0058】
図7は、業務委託者に対し行ったアンケートに基づいて委託者DBに記憶された情報の一例を示す図である。
【0059】
業務委託者UAに対しアンケート(
図1のステップS1)を行うと、この後に委託者情報取得部53は、取得した業務情報及び性格行動基準情報等を委託者DB71に記憶する。
委託者DB71には、「性別:男性」「生年月日:195*年1月*日」「事業の内容:講座運営、コミュニティ運営」「売上規模:3億円」「従業員数:3人」「事業ステージ:組織化ステージ(年商1億円~)」「依頼内容:秘書業務、事務局運営業務」「個性分析 (生年月日から分類)」等が記憶される。
【0060】
業務委託者UAの個性分析に関して、3分類(1)では、Aタイプ(結果、成功、権威)に分類された状態で記憶される。
また、3分類(2)では、Mタイプ(思考、理論、内省)に分類された状態で記憶される。
また、12分類では、X(リーダー気質、完璧主義、統率力、プライドが高い、気配り、繊細)に分類された状態で記憶される。
【0061】
特に図示しないが、分析部52による個性分析により導き出されたAMXタイプ(上記のAタイプ、Mタイプ、X)の特徴としては、「・結果、成果を大切にする」「・正確さ、完璧さを重視」「・全て言わせないで欲しい、察してほしい」「・必要な時には、長文のやり取りや、長い話も苦ではない」「・返信は短い」「・急がされることを嫌う」「・何ごとにも適切なタイミングを好む」「・効率より完成度の高さを求める」「・権威と礼儀を重んじる」等が挙げられる。
【0062】
図8は、業務受託者候補に対し行ったアンケートに基づいて受託者DBに記憶された情報の一例を示す図である。
【0063】
複数の業務受託者(候補)UBのうち、後に業務受託者UB1(UBk)となる者に対しアンケート(
図1のステップS1)を行うと、受託者候補情報取得部54は、取得した業務情報及び性格行動基準情報等を受託者DB72に記憶する。
受託者DB72におけるメンバーDBには、「性別 女性」「生年月日:197*年1月*日」「経験ステータス 在籍8年、職歴:秘書実務10年」「個性分析 (生年月日から分類)」「適性診断*1(適性診断テストへの回答結果より)」が記憶される。
【0064】
業務受託者UB1(UBk)の個性分析に関して、3分類(1)では、Uタイプ(善悪、創造、安全)に分類された状態で記憶される。
また、3分類(2)では、Fタイプ(共感、調整、信頼)に分類された状態で記憶される。
また、12分類では、I(正直、好奇心旺盛、プライドが高い、一途、頑固)に分類された状態で記憶される。
【0065】
一方、適性診断に関して、「業務適性「秘書」:9(10段階)」「正確さ:9(10段階)」「慎重さ:7(10段階)」「自律力:9(10段階)」「安心提供力(見える化・報連相):7(10段階)」と診断された状態で記憶される。
【0066】
特に図示しないが、分析部52による個性分析により導き出されたUFIタイプ(上記のUタイプ、Fタイプ、I)の特徴としては、「・正しさ、正直さを大切にする」「・相手や周囲に満足を与える意思決定がしたい」「・率直なコミュニケーション」「・全てを理解し、把握したいため、文章は長め、質問が多い傾向」「・人間的、常識的でありたい」「・妥協しない信念」「・結果にこだわる」「・安全性、原理原則を重んじる」が挙げられる。
【0067】
受託者選抜部55(キャスティング部55)による上記業務委託者UAと業務受託者UB1(UBk)とのキャスティングに関し、3分類(1)におけるAタイプと相性の良いタイプは、Aタイプ、Uタイプになる。
また、3分類(2)におけるMタイプと相性の良いタイプは、Mタイプ、Fタイプになる。
また、12分類Xタイプと相性の良いタイプは、Iタイプ、IXタイプ、Xタイプになる。
【0068】
キャスティング要件は、「・上記3つの分類全て、もしくは2つ以上の相性が良いこと」「・適性診断*1において、AMXタイプに重要な適性である、「正確さ」、「慎重さ」、「安心提供力」が高点数であること」等である。
これらを満たすのは業務受託者UB1(UBk)であり、結果、業務委託者UAに対し業務受託者UB1(UBk)がキャスティングされる。
【0069】
図9は、業務委託者から業務受託者への業務依頼に係るユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図9において、
図9(A)は、業務委託者側インターフェースの図であり、
図9(B)は、業務受託者側インターフェースの図である。
図中の「甲」は業務委託者UAを示しており、「乙」は業務受託者UB1(UBk)を示している。
【0070】
業務委託者側インターフェースUIAには、業務委託者UAが業務受託者UB1(UBk)に向けて依頼するフォーマットにより業務の内容が示されている。
これに対し、業務受託者側インターフェースUIBには、業務委託者UAからの業務依頼内容と、その業務依頼内容が業務受託者UB1(UBk)に分り易く変換されたフォーマットのものが示されている。
【0071】
業務受託者UB1(UBk)が業務委託者UAに回答するにあたっては、
図10に示すようなユーザーインターフェースが表示される。
図10は、業務委託者のタイプに合わせた入力フォーマットにより表示されたユーザーインターフェースの一例を示す図である。
図10において、
図10(A)は、業務受託者側インターフェースの図であり、
図10(B)は、業務委託者側インターフェースの図である。
【0072】
図10(A)に示すように、業務委託者UAのタイプに合わせた入力フォーマットで業務受託者側インターフェースUIBが表示されている。この入力フォーマットに基づきながら業務受託者UB1(UBk)が回答していくと、業務委託者UAに対しては
図10(B)に示すような内容で業務委託者側インターフェースUIAが表示される。
入力フォーマットは、入力文字数の制限、入力項目の制限、入力項目の順序等が規定されており、業務委託者UAが受取り易く、業務委託者UAのタイプに合った回答をすることができるようになっている。
【0073】
図11及び
図12を参照しながらキャスティングから業務指示に至るまでの流れについて説明する。
図11及び
図12は、キャスティングから業務指示に至るまでの流れの一例を示す図である。
【0074】
図11及び
図12の夫々に示すように、分析部52の個性分析にて業務委託者UAのタイプが特徴と共に導き出される。そして、この後に受託者選抜部55(キャスティング部55)の機能によって、業務委託者UAのタイプにマッチするタイプ等の業務受託者UB1(UBk)が複数の業務受託者(候補)UBの中から選抜される。
選抜された業務受託者UB1(UBk)は、ユーザーインターフェースによって業務委託者UAから業務の指示を受ける。
業務受託者UB1(UBk)は、業務委託者UAが受取り易い回答、形式のフォーマットへの入力をすればよい。
【0075】
以上、
図12までを参照しながら説明してきたように、本実施形態では、サーバ1が業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々の業務情報、並びに、業務委託者UA及び複数の業務受託者(候補)UBの夫々の性格行動基準情報に基づいて、複数の業務受託者(候補)UBの中から、上記の例えば業務受託者UB1(UBk)を選抜することができる。
そして、選抜した業務受託者UB1(UBk)に対して業務委託者UAが業務を委託する場合に、業務に関する情報の授受を行うユーザーインターフェースとして、少なくとも業務委託者側インターフェースUIAを、業務委託者UAの上記性格行動基準情報に基づいてサーバ1が制御することができる。
したがって、本実施形態によれば、上記性格行動基準情報に基づき本サービスを提供することから、業務委託者UAと業務受託者UB1(UBk)との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することができる。
【0076】
本実施形態では、上記性格行動基準情報に基づき複数の業務受託者(候補)UBの中から業務受託者UB1(UBk)を選抜しているが、この前段階として、
図13及び
図14に示すような絞り込みを実施してもよい。
【0077】
図13及び
図14は、エントリーから業務開始までの絞り込み過程の一例を示す図である。
図13及び
図14に示すように、エントリーの後、応募書類の提出、オンラインによる講座の受講、トライアルを経て業務受託者候補となり、業務を開始することができるような絞り込みのビジネスモデルにしてもよい。
【0078】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0079】
例えば、
図2に示すシステム構成、及び
図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0080】
また、
図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が
図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に
図4の例に限定されない。
【0081】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、委託者端末2側、受託者(候補)端末3側又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0082】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0083】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0084】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0085】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0086】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図2乃至
図4のサーバ1)は、
業務委託者(
図1の業務委託者UA)について、委託する業務に関する情報を業務情報(例えば
図5の事業の内容、依頼内容等)として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を性格行動基準情報(例えば
図5の個性分析)として取得する業務委託者情報取得手段(例えば
図4の委託者情報取得部53、
図1のS3A)と、
複数の業務受託者候補(例えば
図1の業務委託者(候補)UB1乃至UB5)の夫々について、受託する業務に関する情報を前記業務情報(例えば
図6の適性診断や経験ステータス)として取得し、性格及び行動基準のうち少なくとも一方に関する情報を前記性格行動基準情報(例えば
図6の個性分析)として取得する業務受託者情報取得手段(例えば
図4の受託者情報取得部54、
図1のS3B)と、
前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報、並びに、前記業務委託者及び前記複数の業務受託者候補の夫々の前記性格行動基準情報に基づいて(例えばキャスティング要件等に基づいて)、前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務委託者が前記業務を委託する業務受託者を選抜する(
図1の例では業務受託者UB1、
図4の例では業務委託者端末3-kを操作する業務受託者UBkを選抜する)業務受託者選抜手段(例えば受託者選抜部55(キャスティング部55)
図1のS4)と、
前記業務委託者と前記業務受託者との間で行われる前記業務に関する情報の授受を行うUI(User Interface)として、少なくとも業務委託者側UI(
図9(A)及び
図10(B)の業務委託者側インターフェースUIA)を当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御するUI制御手段(例えば
図4の委託者側UI制御部561を有するUI制御部56、
図1のS5)と、
を備える。
【0087】
本発明が適用される情報処理装置によれば、業務委託者と業務受託者との間の良好なマッチング及び適切なキャスティングを実現することができる。
【0088】
前記UI制御手段は、前記UIとしてさらに、業務受託者側UI(
図9(B)及び
図10(A)の業務受託者側インターフェースUIB)を前記業務受託者の前記性格行動基準情報に基づいて制御してもよい。
これにより、業務委託者と業務受託者との間のより一層良好なマッチング及びより一層適切なキャスティングを実現することができる。
【0089】
前記性格行動基準情報は、性格及び行動基準についての個性分析に基づいて複数のタイプの中から分類されたタイプを含み、
前記複数のタイプ毎に、相性の良いタイプが1以上予め規定されており、
前記業務受託者選抜手段は、前記業務委託者のタイプと相性の良いタイプに分類された前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務受託者を選抜してもよい。
これにより、複数の業務受託者候補の中から、業務委託者のタイプと相性の良いタイプに分類された業務受託者を選抜することができる。
【0090】
前記複数の業務受託者候補の夫々の前記業務情報は、当該業務受託者候補の業務適正診断の結果を含み、
前記業務受託者選抜手段は、さらに、前記業務委託者の前記タイプ及び前記業務情報から把握される前記業務委託者による前記業務の委託に対して、前記業務適正診断の結果が適正である前記複数の業務受託者候補の中から、前記業務受託者を選抜してもよい。
これにより、業務適正診断の結果が適正である複数の業務受託者候補の中から、業務受託者を選抜することができる。
【0091】
前記UI制御手段は、前記業務委託者から前記業務受託者に対する前記業務の依頼の内容の入力、及び、当該依頼に対する前記業務受託者の回答の提示を行うための前記業務委託者側UIとして、当該業務委託者の前記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったUIを用いてもよい。
これにより、業務委託者から業務受託者に対する業務の依頼の内容の入力、及び、当該依頼に対する業務受託者の回答の提示を、業務委託者側UIを用いて行うことができる。
【0092】
前記UI制御手段は、前記業務委託者から前記業務受託者に対する前記業務の依頼の内容の提示、及び、当該依頼に対する回答の入力を行うための前記業務受託者側UIとして、当該業務受託者の前記性格行動基準情報に基づいて規定されるフォーマットに従ったUIを用いてもよい。
これにより、業務委託者から業務受託者に対する業務の依頼の内容の提示、及び、当該依頼に対する回答の入力を、業務受託者側UIを用いて行うことができる。
【符号の説明】
【0093】
1・・・サーバ、2・・・委託者端末、3・・・受託者(候補)端末、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、51・・・アンケート取得部、52・・・分析部、53・・・委託者情報取得部、54・・・受託者候補情報取得部、55・・・受託者選抜部(キャスティング部)、56・・・UI制御部、71・・・委託者DB、72・・・受託者DB、561・・・委託部側UI制御部、562・・・受託部側UI制御部、UA・・・業務委託者、UB・・・業務受託者(候補)、UIA・・・業務委託者側インターフェース、UIB・・・業務受託者側インターフェース