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特開2024-176393全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置
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  • 特開-全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176393
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 7/12 20060101AFI20241212BHJP
   B24B 55/06 20060101ALI20241212BHJP
   B24B 49/12 20060101ALI20241212BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20241212BHJP
   B23Q 11/00 20060101ALI20241212BHJP
   B23Q 17/20 20060101ALI20241212BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20241212BHJP
   B08B 5/02 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
B24B7/12
B24B55/06
B24B49/12
B24B41/06 A
B23Q11/00 L
B23Q17/20 A
B08B3/02 F
B08B5/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094891
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】523218843
【氏名又は名称】正嘉科技(広東)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】譚義満
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
3C029
3C034
3C043
3C047
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB51
3B116BB22
3B116BB62
3B201AA46
3B201AB51
3B201BB22
3B201BB62
3B201BB92
3C029BB06
3C029BB10
3C034AA13
3C034AA19
3C034BB83
3C034BB87
3C034BB93
3C034CA04
3C034CB01
3C034CB14
3C043BB13
3C043CC03
3C043CC11
3C043DD02
3C043DD05
3C043DD06
3C043DD12
3C043EE04
3C047FF09
3C047FF19
3C047HH15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明の目的は、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置を提供し、現在の研磨対象パネルの厚さを測定することにより、第1研磨ローラと第2研磨ローラとの間の距離を調整し、研磨の正確性を向上させることである。
【解決手段】研磨洗浄装置は、フレームに設けられた厚さ測定機構、輸送機構、複数の研磨機構、及び研磨機構の数と一致する洗浄機構を含み、前記厚さ測定機構は、輸送機構の供給端に位置し、前記洗浄機構は、対応する研磨機構の上方に位置し、前記洗浄機構は、研磨機構に洗浄液をスプレーするために使用される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームを含む、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置であって、フレームに設けられた厚さ測定機構、輸送機構、複数の研磨機構、及び研磨機構の数と一致する洗浄機構を更に含み、前記厚さ測定機構は、輸送機構の供給端に位置し、前記洗浄機構は、対応する研磨機構の上方に位置し、前記洗浄機構は、研磨機構に洗浄液をスプレーするために使用され、
前記研磨機構は、第1研磨ローラと、第1研磨ローラの下方に位置する第2研磨ローラと、フレームに設けられた第1研磨回転駆動機構、第2研磨回転駆動機構、第1研磨昇降駆動機構及び第2研磨昇降駆動機構とを含み、前記第1研磨昇降駆動機構及び第2研磨昇降駆動機構はそれぞれ厚さ測定機構に電気的に接続され、前記第1研磨ローラの両端及び第2研磨ローラの両端はそれぞれフレームに上下にスライド可能に接続され、前記第1研磨回転駆動機構は、第1研磨ローラが回転するように駆動するために使用され、前記第2研磨回転駆動機構は、第2研磨ローラが回転するように駆動するために使用され、前記第1研磨昇降駆動機構は、第1研磨ローラが上下に昇降して移動するように駆動するために使用され、第2研磨昇降駆動機構は、第2研磨ローラが上下に昇降して移動するように駆動するために使用されることを特徴とする、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項2】
前記第1研磨回転駆動機構は、第1回転駆動部材、第1同期ホイール、第1同期ベルト、第2同期ホイール、及びテンション機構を含み、前記第1回転駆動部材は、フレームに設けられ、前記第1同期ホイールは、第1回転駆動部材の出力端に設けられ、前記第2同期ホイールは、第1研磨ローラの一端に設けられ、前記第1同期ホイールは、第1同期ベルトを介して第2同期ホイールに駆動可能に接続され、前記テンション機構は、第1同期ベルトを引張するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項3】
前記引張機構は、フレームに設けられたテンションベース、テンションベースに設けられた第1弾性部材、及び第1弾性部材の一端に設けられたテンションホイールを含み、前記テンションホイールは、第1同期ベルトに当接され、
テンションホイールが第1同期ベルトに当接される場合、前記第1弾性部材は、テンションホイールが第1同期ベルトを引張するように駆動するために収縮することを特徴とする、請求項2に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項4】
前記第2研磨回転駆動機構の構造は、第1研磨回転駆動機構の構造と同じであることを特徴とする、請求項2又は3に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項5】
前記第1研磨昇降駆動機構は、フレームに設けられた第1昇降駆動部材、及びフレームに上下にスライド可能に設けられた第1軸受台を含み、前記第1昇降駆動部材の出力端は、第1軸受台の下端に接続され、前記第1軸受台の軸受は、第1研磨ローラの一端に嵌着されることを特徴とする、請求項1に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項6】
前記第2研磨昇降駆動機構の構造は、第1研磨昇降駆動機構の構造と同じであることを特徴とする、請求項5に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項7】
前記洗浄機構は、液体輸送管、及び液体輸送管の片側に設けられた複数のノズルを含み、複数の前記ノズルは、液体輸送管と連通し、前記研磨洗浄装置は、フレームに設けられた水管を更に含み、前記水管の末端はそれぞれ複数の洗浄機構の液体輸送管と連通し、前記水管の給水端は、外部の液体供給部と連通するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項8】
前記輸送機構は、輸送駆動機構、共平面で設けられた複数の第1輸送ローラ、及び第1輸送ローラの数と同じである第2輸送ローラを含み、前記第2輸送ローラは、対応する第1輸送ローラの上端に当接され、前記輸送機構は、第1輸送ローラが転がるように駆動するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項9】
前記輸送機構は、第2輸送ローラの両端に対称に設けられた2つの第2弾性部材、及び第2輸送ローラの両端に対称に設けられた2つの第2軸受台を更に含み、前記第2弾性部材の上端は、フレームに接続され、前記第2軸受台は、フレームに上下にスライド可能に接続され、前記第2弾性部材の下端は、第2軸受台の上端に接続され、前記第2軸受台の軸受は、第2輸送ローラの一端に嵌着されることを特徴とする、請求項8に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【請求項10】
前記輸送駆動機構は、輸送駆動部材、チェーン、及び複数の歯車を含み、複数の歯車はそれぞれ第1輸送ローラの一端に一対一対応して設けられ、前記輸送駆動部材は、チェーンを介してそれぞれ複数の歯車に駆動可能に接続されることを特徴とする、請求項8に記載の全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨の技術分野に係り、具体的には、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、膜、紙、不織布、金属箔、鋼板などの加工対象物(以下、パネルと略称する)を使用する前に、研磨処理を行う必要があり、一般的には、金属箔の研磨は多段階で行う必要があるため、金属箔の厚さは徐々に薄くなる。しかし、実際には、各金属箔の初期厚さには一定の誤差があり、研磨ローラの位置を調整できないため、研磨工程中、厚さにばらつきが生じ、研磨精度に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術の欠陥及び不足を克服するために、本発明の目的は、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置を提供し、現在の研磨対象パネルの厚さを測定することにより、第1研磨ローラと第2研磨ローラとの間の距離を調整し、研磨の正確性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の技術的解決手段によって実現されるものである。
【0005】
全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置は、フレーム、フレームに設けられた厚さ測定機構、輸送機構、複数の研磨機構、及び研磨機構の数と一致する洗浄機構を含み、前記厚さ測定機構は、輸送機構の供給端に位置し、前記洗浄機構は、対応する研磨機構の上方に位置し、前記洗浄機構は、研磨機構に洗浄液をスプレーするために使用され、
前記研磨機構は、第1研磨ローラと、第1研磨ローラの下方に位置する第2研磨ローラと、フレームに設けられた第1研磨回転駆動機構、第2研磨回転駆動機構、第1研磨昇降駆動機構及び第2研磨昇降駆動機構とを含み、前記第1研磨昇降駆動機構及び第2研磨昇降駆動機構はそれぞれ厚さ測定機構に電気的に接続され、前記第1研磨ローラの両端及び第2研磨ローラの両端はそれぞれフレームに上下にスライド可能に接続され、前記第1研磨回転駆動機構は、第1研磨ローラが回転するように駆動するために使用され、前記第2研磨回転駆動機構は、第2研磨ローラが回転するように駆動するために使用され、前記第1研磨昇降駆動機構は、第1研磨ローラが上下に昇降して移動するように駆動するために使用され、第2研磨昇降駆動機構は、第2研磨ローラが上下に昇降して移動するように駆動するために使用される。
【0006】
ここで、前記第1研磨回転駆動機構は、第1回転駆動部材、第1同期ホイール、第1同期ベルト、第2同期ホイール、及びテンション機構を含み、前記第1回転駆動部材は、フレームに設けられ、前記第1同期ホイールは、第1回転駆動部材の出力端に設けられ、前記第2同期ホイールは、第1研磨ローラの一端に設けられ、前記第1同期ホイールは、第1同期ベルトを介して第2同期ホイールに駆動可能に接続され、前記テンション機構は、第1同期ベルトを引張するために使用される。
【0007】
ここで、前記引張機構は、フレームに設けられたテンションベース、テンションベースに設けられた第1弾性部材、及び第1弾性部材の一端に設けられたテンションホイールを含み、前記テンションホイールは、第1同期ベルトに当接され、
【0008】
テンションホイールが第1同期ベルトに当接される場合、前記第1弾性部材は、テンションホイールが第1同期ベルトを引張するように駆動するために収縮する。
【0009】
ここで、前記第2研磨回転駆動機構の構造は、第1研磨回転駆動機構の構造と同じである。
【0010】
ここで、前記第1研磨昇降駆動機構は、フレームに設けられた第1昇降駆動部材、及びフレームに上下にスライド可能に設けられた第1軸受台を含み、前記第1昇降駆動部材の出力端は、第1軸受台の下端に接続され、前記第1軸受台の軸受は、第1研磨ローラの一端に嵌着される。
【0011】
ここで、前記第2研磨昇降駆動機構の構造は、第1研磨昇降駆動機構の構造と同じである。
【0012】
ここで、前記洗浄機構は、液体輸送管、及び液体輸送管の片側に設けられた複数のノズルを含み、複数の前記ノズルは、液体輸送管と連通し、前記研磨洗浄装置は、フレームに設けられた水管を更に含み、前記水管の末端はそれぞれ複数の洗浄機構の液体輸送管と連通し、前記水管の給水端は、外部の液体供給部と連通するために使用される。
【0013】
ここで、前記輸送機構は、輸送駆動機構、共平面で設けられた複数の第1輸送ローラ、及び第1輸送ローラの数と同じである第2輸送ローラを含み、前記第2輸送ローラは、対応する第1輸送ローラの上端に当接され、前記輸送機構は、第1輸送ローラが転がるように駆動するために使用される。
【0014】
ここで、前記輸送機構は、第2輸送ローラの両端に対称に設けられた2つの第2弾性部材、及び第2輸送ローラの両端に対称に設けられた2つの第2軸受台を更に含み、前記第2弾性部材の上端は、フレームに接続され、前記第2軸受台は、フレームに上下にスライド可能に接続され、前記第2弾性部材の下端は、第2軸受台の上端に接続され、前記第2軸受台の軸受は、第2輸送ローラの一端に嵌着される。
【0015】
ここで、前記輸送駆動機構は、輸送駆動部材、チェーン、及び複数の歯車を含み、複数の歯車はそれぞれ第1輸送ローラの一端に一対一対応して設けられ、前記輸送駆動部材は、チェーンを介してそれぞれ複数の歯車に駆動可能に接続される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0017】
本発明による全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置では、厚さ測定機構及び研磨機構が設けられ、ここで、厚さ測定機構は、研磨対象パネルの厚さを測定でき、研磨機構の第1研磨昇降駆動機構及び第2研磨昇降駆動機構は、それぞれ厚さ測定機構で得られた数値に基づいて、第1研磨ローラ及び第2研磨ローラに対応してそれぞれ昇降することができ、その結果、第1研磨ローラと第2研磨ローラとの間の距離を調整し、研磨の正確性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面を参照しながら、本発明を更に説明し、しかし、図面の実施例は、本発明を限定せず、当業者にとって、創造的な労働なしに、以下の図面に従って他の図面を取得することもできる。
【0019】
図1】本発明の斜視図である。
図2】本発明の正面図である。
図3】本発明の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の上記の目的、特徴及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら、本発明の特定の実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、本発明への完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載される。しかし、本発明は、ここでは説明される以外の多くの方法で実施することができ、当業者は、本発明の含意から逸脱することなく同様の改良を行うことができるため、本発明は、以下に開示される特定の実施形態に限定されない。
【0021】
本発明の説明において、理解に必要なものとして、「中心」、「横方向」、「縦方向」、「幅」、「長さ」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「直径方向」、「円周方向」などの用語で示される配向又は位置関係は、添付の図面に示される配向又は位置関係に基づいており、本発明を説明し、説明を簡略化するためにのみ使用され、言及される装置又は要素が特定の配向を有し、特定の方向で構築及び動作しなければならないことを示したり暗示したりするものではなく、従って、それらは本発明への限定として解釈されるべきではない。
【0022】
また、「第1」、「第2」という用語は、説明のみを目的として使用されており、相対的な重要性を示したり暗示したりし又は技術的特徴の数量を暗示したり示したりすると解釈されるべきではない。従って、「第1」及び「第2」で区切られた特徴には、その特徴の1つ以上が明示的又は暗示的に含まれる場合がある。本発明の説明において、特に明記されない限り、「複数」の意味は、2つ以上、例えば、2つ、3つを指す。
【0023】
従来、膜、紙、不織布、金属箔、鋼板などの加工対象物(以下、パネルと略称する)を使用する前に、研磨処理を行う必要があり、一般的には、金属箔の研磨は多段階で行う必要があるため、金属箔の厚さは徐々に薄くなる。しかし、実際には、各金属箔の初期厚さには一定の誤差があり、研磨ローラの位置を調整できないため、研磨工程中、厚さにばらつきが生じ、研磨精度に影響を与える。
【0024】
上記の問題を解決するために、本実施例は、全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置を開示し、その構造は、図1図3に示され、該研磨洗浄装置は、フレーム100、フレーム100に設けられた厚さ測定機構101、輸送機構200、複数の研磨機構301、及び研磨機構301の数と一致する洗浄機構401を含み、前記厚さ測定機構101は、輸送機構200の供給端に位置し、前記洗浄機構401は、対応する研磨機構301の上方に位置し、前記洗浄機構401は、研磨機構301に洗浄液をスプレーするために使用され、
【0025】
前記研磨機構301は、第1研磨ローラ302と、第1研磨ローラ302の下方に位置する第2研磨ローラ303と、フレーム100に設けられた第1研磨回転駆動機構304、第2研磨回転駆動機構313、第1研磨昇降駆動機構314及び第2研磨昇降駆動機構317とを含み、前記第1研磨昇降駆動機構314及び第2研磨昇降駆動機構317はそれぞれ厚さ測定機構101に電気的に接続され、前記第1研磨ローラ302の両端及び第2研磨ローラ303の両端はそれぞれフレーム100に上下にスライド可能に接続され、前記第1研磨回転駆動機構は304、第1研磨ローラ302が回転するように駆動するために使用され、前記第2研磨回転駆動機構313は、第2研磨ローラ303が回転するように駆動するために使用され、前記第1研磨昇降駆動機構314は、第1研磨ローラ302が上下に昇降して移動するように駆動するために使用され、第2研磨昇降駆動機構は317、第2研磨ローラ303が上下に昇降して移動するように駆動するために使用される。
【0026】
図2及び図3から分かるように、本実施例における研磨機構301は、3セットの第1研磨回転駆動機構304及び3セットの第2研磨回転駆動機構313を含み、即ち、本実施例の第1研磨ローラ302及び第2研磨ローラ303の数はいずれも3つであり、上記の3セットの構造により、パネルに対して3つの段階の異なる厚さの研磨を行い、左右3軸、合計6軸の研磨効果を実現する。なお、本実施例における厚さ測定機構101は従来技術であり、ここでは説明を省略する。
【0027】
本発明による全自動のレーザー厚さ測定の多軸研磨洗浄装置では、厚さ測定機構101及び研磨機構301が設けられ、ここで、厚さ測定機構101は、研磨対象パネルの厚さを測定でき、研磨機構301の第1研磨昇降駆動機構314及び第2研磨昇降駆動機構317は、それぞれ厚さ測定機構101で得られた数値に基づいて、第1研磨ローラ302及び第2研磨ローラ303に対応してそれぞれ昇降することができ、その結果、第1研磨ローラと第2研磨ローラとの間の距離を調整し、研磨の正確性を向上させる。
【0028】
更に、前記第1研磨回転駆動機構304は、第1回転駆動部材305、第1同期ホイール306、第1同期ベルト307、第2同期ホイール308、及びテンション機構309を含み、前記第1回転駆動部材305は、フレーム100に設けられ、前記第1同期ホイール306は、第1回転駆動部材305の出力端に設けられ、前記第2同期ホイール308は、第1研磨ローラ302の一端に設けられ、前記第1同期ホイール306は、第1同期ベルト307を介して第2同期ホイール308に駆動可能に接続され、前記テンション機構309は、第1同期ベルト307を引張するために使用される。
【0029】
本実施例では、第1回転駆動部材305は、好ましくは、サーボモータであり、第1研磨昇降駆動機構314は、第1研磨ローラ302が昇降するように駆動する過程において、第1同期ホイール306と第2同期ホイール308との間の距離が変化するため、第1同期ベルト307の長さはある程度の余裕を持たせる必要があり、この場合、第1同期ベルト307と第1同期ホイール306及び第2同期ホイール308が緩んで落ちることを回避するために、テンション機構309により、第1同期ベルト307に対して自己適応の引張処理を行う。
【0030】
更に、前記テンション機構309は、フレーム100に設けられたテンションベース310、テンションベース310に設けられた第1弾性部材311、及び第1弾性部材311の一端に設けられたテンションホイール312を含み、第1弾性部材311は、好ましくは、ばねであり、前記テンションホイール312は、第1同期ベルト307に当接され、図2から分かるように、テンションホイール312は、第1同期ベルト307の内側に位置し、第1研磨ローラ302と第2研磨ローラ303が相互に離れる場合、第1同期ベルト307は、第1弾性部材311が伸びるように引き、第1研磨ローラ302と第2研磨ローラ303が相互に近づく場合、第1弾性部材311は、テンションホイール312が常に第1同期ベルト307との当接を維持するために収縮する。そのため、いつでもテンションホイール312が第1同期ベルト307に当接され、前記第1弾性部材311は、テンションホイール312が第1同期ベルト307を引張するように駆動するために収縮する。
【0031】
なお、本実施例における第2研磨回転駆動機構313の構造は、第1研磨回転駆動機構304の構造と同じであるため、第2研磨回転駆動機構313は第2研磨ローラ303が回転するように駆動するという動作原理は、第1研磨回転駆動機構304は第1研磨ローラ302が回転するように駆動するという動作原理と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0032】
更に、前記第1研磨昇降駆動機構314は、フレーム100に設けられた第1昇降駆動部材315、及びフレーム100に上下にスライド可能に設けられた第1軸受台316を含み、前記第1昇降駆動部材315の出力端は、第1軸受台316の下端に接続され、前記第1軸受台316の軸受は、第1研磨ローラ302の一端に嵌着される。
【0033】
本実施例では、第1昇降駆動部材315は、好ましくは、油圧シリンダであり、第1昇降駆動部材315は、軸受台が上下に昇降するように駆動し、第1研磨ローラ302が昇降するように動かす。
【0034】
なお、本実施例における第2研磨昇降駆動機構317の構造は、第1研磨昇降駆動機構314の構造と同じであるため、第2研磨昇降駆動機構317は第2研磨ローラ303が昇降するように駆動するという動作原理は、第1研磨昇降駆動機構314は第1研磨ローラ302が昇降するように駆動するという動作原理と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0035】
更に、前記洗浄機構401は、液体輸送管402、及び液体輸送管402の片側に設けられた複数のノズル403を含み、複数の前記ノズル403は、液体輸送管402と連通し、前記研磨洗浄装置は、フレーム100に設けられた水管404を更に含み、前記水管404の末端はそれぞれ複数の洗浄機構401の液体輸送管402と連通し、前記水管404の給水端は、外部の液体供給部と連通するために使用される。本実施例では、水管404の末端は、外部から水ポンプに接続することができ、水ポンプは洗浄液を水管404から各液体輸送管402に注入し、その後、対応するノズル403によって研磨機構301にスプレーする。
【0036】
更に、前記輸送機構200は、輸送駆動機構201、共平面で設けられた複数の第1輸送ローラ202、及び第1輸送ローラ202の数と同じである第2輸送ローラ203を含み、前記第2輸送ローラ203は、対応する第1輸送ローラ202の上端に当接され、前記輸送機構201は、第1輸送ローラ202が転がるように駆動するために使用される。
【0037】
本実施例では、輸送駆動部材204、チェーン205及び複数の歯車206を含み、複数の前記歯車206はそれぞれ第1輸送ローラ202の一端に一対一対応して設けられ、前記輸送駆動部材204は、チェーン205を介してそれぞれ複数の歯車206に駆動可能に接続され、輸送駆動部材204は、好ましくは、サーボモータであり、輸送駆動部材204は、チェーン205を介して歯車206が回転するように動かし、その結果、パネル輸送効果を実現する。
【0038】
具体的には、前記輸送機構200は、第2輸送ローラ203の両端に対称に設けられた2つの第2弾性部材207、及び第2輸送ローラ203の両端に対称に設けられた2つの第2軸受台208を更に含み、前記第2弾性部材207の上端は、フレーム100に接続され、前記第2軸受台208は、フレーム100に上下にスライド可能に接続され、前記第2弾性部材207の下端は、第2軸受台208の上端に接続され、前記第2軸受台208の軸受は、第2輸送ローラ203の一端に嵌着される。実際の使用中、パネルは、第1研磨ローラ302と第2研磨ローラ303を通過する場合、第1研磨ローラ302を持ち上げることができ、同時に、第2弾性部材207を介して第1研磨ローラ302と第2研磨ローラ303をそれぞれパネルの2つの端面に当接し、その結果、パネル輸送の安定性を確保する。
【0039】
最後に、説明すべきものとして、以上の実施例は、本発明の技術的解決手段を説明するためにのみ使用され、本発明の保護範囲を限定せず、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、当業者は、本発明の技術的解決手段の実質及び範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解決手段に対して修正又は同等の置換を行うことができることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0040】
フレーム--100、厚さ測定機構--101、
輸送機構--200、輸送駆動機構--201、第1輸送ローラ--202、第2輸送ローラ--203、輸送駆動部材--204、チェーン--205、歯車--206、第2弾性部材--207、第2軸受台--208、
研磨機構--301、第1研磨ローラ--302、第2研磨ローラ--303、第1研磨回転駆動機構--304、第1回転駆動部材--305、第1同期ホイール--306、第1同期ベルト--307、第2同期ホイール--308、テンション機構--309、テンションベース--310、第1弾性部材--311、テンションホイール--312、第2研磨回転駆動機構--313、第1研磨昇降駆動機構--314、第1昇降駆動部材--315、第1軸受台--316、第2研磨昇降駆動機構--317、
洗浄機構--401、液体輸送管--402、ノズル--403、水管--404
図1
図2
図3