IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 櫻井 友哉の特許一覧

特開2024-176484採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム
<>
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図1
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図2
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図3
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図4
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図5
  • 特開-採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176484
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】採用管理システム、採用管理方法、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241212BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095040
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】523219600
【氏名又は名称】櫻井 友哉
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 友哉
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】人材採用の管理を効率的に行う。
【解決手段】求職者端末10と、少なくとも複数の採用者端末50と通信可能に構成され、求職者の選考情報を管理する採用管理装置1であって、求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得部12と、動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶部1Cと、採用者端末における短尺動画の再生を制御する動画再生制御部13と、採用者端末から、求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得部14と、第1の採用者端末50aから取得された選考情報を第2の採用者端末50bに表示する表示制御部17と、を備える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
求職者端末と、少なくとも複数の採用者端末と通信可能に構成され、求職者の選考情報を管理する採用管理装置であって、
前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得部と、
前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶部と、
前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御部と、
前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得部と、
第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御部と、
を備える、
採用管理システム。
【請求項2】
前記選考情報取得部は、前記第1の前記採用者端末から、前記短尺動画の選択を受け付け、前記表示制御部は、選択された前記短尺動画を他の前記短尺動画とは異なる態様で前記第2の前記採用者端末に表示させる、
請求項1記載の採用管理システム。
【請求項3】
前記選考情報取得部は、前記採用者端末から、前記選考情報と共に前記短尺動画の引用箇所を取得し、前記表示制御部は、前記引用箇所を前記選考情報と共に第2の前記採用者端末に選択可能に表示させ、前記動画再生制御部は、前記引用箇所の選択を受け付けると、前記短尺動画を当該引用箇所から再生する、
請求項1記載の採用管理システム。
【請求項4】
前記短尺動画は、前記動画を質問に対する回答ごとに分割したものであって、前記求職者が1個の質問に対して回答している動画であり、
前記表示制御部は、前記質問を文字情報として前記採用者端末に表示すると共に、前記文字情報に対応付けて前記短尺動画の再生領域を表示させる、
請求項1記載の採用管理システム。
【請求項5】
前記動画再生制御部は、前記求職者端末からの指令に基づいて、前記動画又は前記短尺動画ごとに、前記採用者端末からの再生可否を設定する、
請求項1記載の採用管理システム。
【請求項6】
複数の前記求職者端末と通信可能に接続され、
前記記憶部は、前記求職者端末に対応付けられる前記求職者に対し、選考状況を紐づけて格納していて、
前記表示制御部は、前記求職者と前記選考状況とを対応付けた画面を前記採用者端末に表示する、
請求項1記載の採用管理システム。
【請求項7】
少なくとも、求職者端末および複数の採用者端末と通信可能に構成されているコンピュータにより、求職者の選考情報を管理する方法であって、
前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得処理と、
前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶処理と、
前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御処理と、
前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得処理と、
第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御処理と、
を実行する、
採用管理方法。
【請求項8】
少なくとも、求職者端末および複数の採用者端末と通信可能に構成されているコンピュータにより、求職者の選考情報を管理させるためのコンピュータプログラムであって、
前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得処理と、
前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶処理と、
前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御処理と、
前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得処理と、
第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御処理と、
をコンピュータに実行させる、
コンピュータプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、採用面接のデータを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
人材採用にあたっては、採用企業と求職者による面接が行われることが一般的である。従来、面接を行うためには、企業の採用担当者と求職者が都合を調整する必要があった。また、求職者は複数の企業から同じ質問を受けた場合には、何度も同じ回答をする必要があり煩雑であった。
【0003】
特許文献1では、多数の応募者用端末と、面接代行を行う代行者用端末とからなり、応募者用端末は、管理者用のサーバを介して代行者用端末と接続されて対話面接を行うことができ、管理者用のサーバは、上記応募者用端末から送信される応募者の画像と音声を記録して録画ファイルとしてメモリ装置に記憶することが記載されている。特許文献2では、採用支援サーバは、当該面接動画ファイルに係る求職者についての視聴承諾先情報に当該求人企業が含まれる場合に限り、面接動画ファイルを採用担当者端末に送信して視聴させることが記載されている。特許文献3では、求職者の属性情報等とともに、求職者が登録センター又は登録仲介業者等で行った面接の撮影映像の動画ファイルを、人材情報登録システムに格納する構成が記載されている。登録仲介業者と提携する人材派遣業者は、自社の事業所に設置された端末から求職者の属性情報や面接映像を閲覧することが可能であるが、面接映像の閲覧については、人材派遣業者別に閲覧の可否が指定されており、閲覧可と指定された人材派遣業者のみについて面接映像の再生が可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-056360号公報
【特許文献2】特許第6488362号公報
【特許文献3】特開2006-155270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、採用の管理を効率的に行うことを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る採用管理システムは、求職者端末と、少なくとも複数の採用者端末と通信可能に構成され、求職者の選考情報を管理する採用管理装置であって、前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得部と、前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶部と、前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御部と、前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得部と、第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御部と、を備える。
【0007】
前記選考情報取得部は、前記第1の前記採用者端末から、前記短尺動画の選択を受け付け、前記表示制御部は、選択された前記短尺動画を他の前記短尺動画とは異なる態様で前記第2の前記採用者端末に表示させるものとしてもよい。
【0008】
前記選考情報取得部は、前記採用者端末から、前記選考情報と共に前記短尺動画の引用箇所を取得し、前記表示制御部は、前記引用箇所を前記選考情報と共に第2の前記採用者端末に選択可能に表示させ、前記動画再生制御部は、前記引用箇所の選択を受け付けると、前記短尺動画を当該引用箇所から再生するものとしてもよい。
【0009】
前記短尺動画は、前記動画を質問に対する回答ごとに分割したものであって、前記求職者が1個の質問に対して回答している動画であり、前記表示制御部は、前記質問を文字情報として前記採用者端末に表示すると共に、前記文字情報に対応付けて前記短尺動画の再生領域を表示させるものとしてもよい。
【0010】
前記動画再生制御部は、前記求職者端末からの指令に基づいて、前記動画又は前記短尺動画ごとに、前記採用者端末からの再生可否を設定するものとしてもよい。
【0011】
複数の前記求職者端末と通信可能に接続され、前記記憶部は、前記求職者端末に対応付けられる前記求職者に対し、選考状況を紐づけて格納していて、前記表示制御部は、前記求職者と前記選考状況とを対応付けた画面を前記採用者端末に表示するものとしてもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の別の観点に係る採用管理方法は、少なくとも、求職者端末および複数の採用者端末と通信可能に構成されているコンピュータにより、求職者の選考情報を管理する方法であって、前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得処理と、前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶処理と、前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御処理と、前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得処理と、第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御処理と、を実行する。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明のさらに別の観点に係るコンピュータプログラムは、少なくとも、求職者端末および複数の採用者端末と通信可能に構成されているコンピュータにより、求職者の選考情報を管理させるためのコンピュータプログラムであって、前記求職者端末に対応する求職者の動画を取得する面接動画取得処理と、前記動画を分割して生成された動画を複数の短尺動画として記憶する記憶処理と、前記採用者端末における前記短尺動画の再生を制御する動画再生制御処理と、前記採用者端末から、前記求職者に対する選考に関する選考情報を取得する選考情報取得処理と、第1の前記採用者端末から取得された前記選考情報を第2の前記採用者端末に表示する表示制御処理と、をコンピュータに実行させる。
【0014】
なお、コンピュータプログラムは、各種のデータ読取可能な記録媒体に格納して提供したり、インターネット等のネットワークを介してダウンロード可能に提供したりすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、採用の管理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る採用管理システムの構成及び機能を示した機能ブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る採用管理システムに記憶される求職者情報テーブルの1例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る採用管理システムに記憶されるデータテーブルおよび表示画面を示す図であって、(a)書類選考テーブル、(b)一次選考テーブル、(c)最終選考テーブル、(d)入社パスポートテーブル、および(e)求職者の選考フロー表示画面の1例である。
図4】本発明の実施形態に係る採用管理システムにおいて、求職者端末に表示される画面の1例である。
図5】本発明の実施形態に係る採用管理システムにおいて、採用者端末に表示される画面の1例である。
図6】本発明の実施形態に係る採用管理システムにおいて実行される処理の1例を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る採用管理システムについて、図を参照して説明する。
本実施形態に係る採用管理システムは、求職者から登録された動画を、回答ごとに再生可能に格納し、採用組織に閲覧させるシステムである。採用組織は例えば企業であるが、法人格の有無に関わらず、人材を選定する立場にある適宜の組織であってよい。採用組織に属する複数の担当者、すなわち採用者は、求職者の動画を各自参照し、システム上で選考状況等を共有することができる。採用管理システムの構成は、単独の装置として実現されてもよく、一部又は全部が通信ネットワークNWで接続された複数の装置等により実現されてもよい。採用管理システムの構成は、全てが採用管理装置1として構成される他、一部又は全部が求職者端末10、インタビュア端末40又は採用者端末50に構成されていてもよい。さらに、採用管理システムの各機能部は、クラウドコンピューティングにより論理的に実現していてもよい。
【0018】
●機能ブロック
まず、図1により、本実施形態に係る採用管理システムの各構成について説明する。
図1に示されるように、採用管理システムは、インターネット等のネットワークNWを介して通信可能に構成された採用管理装置1、求職者端末10、インタビュア端末40および採用者端末50によって構成される。なお、採用者端末50は、複数台接続されていてもよい。
【0019】
求職者端末10は、求職者が使用する端末である。
求職者は、アルバイトやパートタイム勤務のほか、体験勤務、正社員勤務などを含め、広く雇用の機会を求める者である。
【0020】
求職者端末10は例えば、データの送受信が可能な携帯型端末あるいはタブレット端末など、可搬性を有する端末によって実現される。なお、求職者端末10は、据置型のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0021】
この求職者端末10は少なくとも、採用管理装置1とデータの送受信を実行するためのブラウザプログラム等の通信処理手段、データを入出力するためのタッチ式ディスプレイ等の入出力手段を備える。求職者端末10は、例えば専用のアプリケーションを介して、求職者のプロフィール、キャリアアドバイザから送付されるレジュメ、例えば履歴書又は職務経歴書の案、および自身の代理面接動画を回答ごとに閲覧できる。また、求職者端末10は、プロフィールおよびレジュメ等を追加、削除および修正できる。また、求職者端末10は、代理面接動画の回答ごとに閲覧制限を設定可能である。なお、求職者端末10は、専用のアプリケーションに加えて又は代えて、汎用のウェブブラウザを介して上述の処理が行えるようになっていてもよい。
【0022】
求職者は、求職者端末10、例えば自身のスマートフォンにより、自身の情報入力、および代理面接の予約を行う。また、求職者は、求職者端末10を介してインタビュアと代理面接を行う。代理面接の予約は、1回の日時の他、定期的に行う複数回の日程であってもよい。
【0023】
インタビュア端末40は、代理面接を行うインタビュアが使用する端末である。
インタビュアは、求職者と代理面接を行う者であり、例えば採用の仲介をする者がこの役割を行う。代理面接の様子は、採用者により、録画されたものを事後的に閲覧可能である。また、インタビュアは、採用者に閲覧させる代理面接とは別に、求職者の履歴書又は職務経歴書を作成するためのプロフィール情報を収集したり、キャリアアドバイザとして求職に関する相談に乗ったりしてもよい。また、インタビュアとは別に、キャリアアドバイザが、別途の端末を用いて求職者端末10と通信を行ったり、面談を行ったりしてもよい。
【0024】
インタビュア端末40は、所謂パーソナルコンピュータやタブレット端末、あるいはデータの送受信が可能な携帯型端末、所謂スマートデバイスなどによって実現される。
このインタビュア端末40は少なくとも、各種のデータを入出力するための入出力手段、採用管理装置1とインターネット等のネットワークNWを介してデータの送受信を実行するための通信処理手段を備えるほか、ビデオ通話を行うための、収音手段、放音手段、および表示手段を備える。
【0025】
採用者端末50は、求職者を採用する採用者が使用する端末である。
採用者端末50は、所謂パーソナルコンピュータやタブレット端末、あるいはデータの送受信が可能な携帯型端末、所謂スマートデバイスなどによって実現される。
この採用者端末50は少なくとも、各種のデータを入出力するための入出力手段、採用管理装置1とインターネット等のネットワークNWを介してデータの送受信を実行するための通信処理手段を備える。
【0026】
採用者端末50は、専用のアプリケーション又は汎用のウェブブラウザ等を介して、求職者のプロフィール情報を閲覧できる。また、採用者端末50は、求職者の面接動画を閲覧可能である。
【0027】
求職者、採用者、インタビュアはそれぞれ、求職者端末10、採用者端末50、インタビュア端末40を利用し、これにより採用管理装置1とデータのやり取りを行う。
【0028】
採用管理装置1は、求職者および採用者の間で情報のやり取りを仲介する装置である。また、採用管理装置1は、互いに同じ組織に属する複数の採用者間の情報共有を補助し、やり取りを仲介する。
この採用管理装置1は例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、CPUによって実行されるコンピュータプログラム、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の内部メモリ等を備えたサーバ等によって実現される。採用管理装置1はこれにより、求職者情報記憶部1A、採用者情報記憶部1B、面接動画記憶部1C、選考情報記憶部1D、求職者情報受信部11、面接動画取得部12、動画再生制御部13、選考情報取得部14、質問処理部15、通信処理部16からなる機能ブロックを構成する。
【0029】
求職者情報記憶部1Aは、求職者に関する情報を格納している記憶部であり、求職者の識別情報、氏名、連絡先、職歴などの一連のプロフィール情報が格納されている。
図2は、求職者情報記憶部1Aに記憶される、求職者情報テーブルT101の1例を示す図である。求職者情報テーブルT101には例えば、求職者の識別情報、現職の業種、現職企業、経験職種、転職意向、年収、スキル等が格納されている。また、求職者情報テーブルT101には、採用者が所属する組織ごとに、追加質問前評価、追加質問の内容および選考結果が格納されていてもよい。
【0030】
採用者情報記憶部1Bは、採用者に関する情報を格納している記憶部であり、採用者の識別情報、氏名、権限、および所属組織などの情報が格納されている。求職者に対する選考に関する情報は、同一の所属組織に属する採用者間で共有される。
【0031】
面接動画記憶部1Cは、面接動画取得部12により取得される求職者の代替面接の動画格納する記憶部である。この動画は、後述する短尺動画を含んでいてよい。なお、以降の説明において、単に「動画」といった場合にも、短尺動画を含んでいる場合がある。代替面接の動画は、動画に収録されている求職者の識別情報と紐づけられて格納されている。また、代替面接の動画は、動画に収録されている質問の文字情報、又は質問を識別可能な識別情報と紐づけられていてもよい。
【0032】
選考情報記憶部1Dは、採用者端末50から入力される、求職者の選考情報を格納している記憶部である。選考情報は、各選考ステップにおける合否や、合否を決定した採用者の識別情報等が格納されている。
【0033】
図3は、選考情報記憶部1Dに格納されるテーブルおよび、選考情報記憶部1Dの情報に基づいて採用者端末50の表示画面に表示される画面例を示す。図3(a)に示す書類選考テーブルT102は、書類選考の結果を求職者の識別情報に対応付けるテーブルである。書類選考テーブルT102は、さらに、各採用組織における選考ステータスが格納されている。選考ステータスは、例えば選考の実施有無又は選考結果が判別可能な情報が格納されている。また、書類選考テーブルT102は、求職者の人事担当者、1又は複数の1次選考者、および最終選考者の氏名又は識別情報が格納されている。さらにまた、書類選考テーブルT102には、書類の閲覧有無を記録するチェックボックスが採用者ごとに用意され、求職者に紐づけられている。
書類選考テーブルT102において選考ステータスが「書類選考合格」となると、当該レコードは1次選考テーブルT103に抽出される。
【0034】
図3(b)に示す1次選考テーブルT103は、1次選考の結果を求職者に対応付けるテーブルである。1次選考テーブルT103では、選考ステータスにおいて、「書類選考合格」「1次選考不合格」「1次選考合格」のいずれかが格納される。また、同図においては、採用者である「山田」と「佐藤」が、それぞれ求職者の動画を視聴したか否かを示すチェックボックスが紐づけられている。
1次選考テーブルT103において選考ステータスが「1次選考合格」となると、当該レコードは最終選考テーブルT104に抽出される。
【0035】
また、図3(c)に示す最終選考テーブルT104は、最終選考の結果を求職者に対応付けるテーブルである。最終選考テーブルT104では、選考ステータスにおいて、「1次選考合格」「最終選考不合格」のいずれかが格納される。
最終選考テーブルT104において選考ステータスが「最終選考合格」となると、当該レコードは入社パスポートテーブルT105に抽出される。
【0036】
図3(d)に示す入社パスポートテーブルT105は、最終選考において合格し、入社の許可が出されている求職者、いわゆる内定者が格納されているテーブルである。
テーブルT101~T105において管理される選考状況は、採用組織ごとに生成される。また、この選考状況は、同じ組織に属する採用者端末50で閲覧可能である。採用者端末50からの命令に応じて、当該採用者端末50に紐づけられる採用者が属する組織のテーブルT101~T105が抽出され、採用者端末50に表示される。このような構成によれば、1個の採用管理装置1により複数組織の選考状況を管理することができる。
【0037】
図3(e)に示す求職者の選考フロー表示画面T106は、求職者と選考状況とを付けた一覧表を含む。当該組織に属する採用者端末50から閲覧可能である。この構成によれば、組織における採用状況を、複数の採用者で容易に共有できる。
【0038】
求職者情報受信部11は、求職者端末10から送信される、代理面接の予約情報、および代理面接の動画データを受け付ける機能部である。予約時刻は、定期的に複数回面接することを想定し、例えば「毎週月曜の8時」といったように入力されてもよい。また、求職者情報受信部11は、求職者の氏名および連絡先、学歴、職務経歴等のプロフィール情報を受信する。プロフィール情報は、履歴書に記載される項目を含む情報である。また、求職者情報受信部11は、求職者のプロフィール情報を、インタビュア端末40又はキャリアアドバイザの端末から受信してもよい。求職者のプロフィール情報等は求職者情報記憶部1Aに格納される。インタビュア又はキャリアアドバイザが、ヒアリングした情報を求職者のプロフィール情報として入力できる構成によれば、履歴書又は職務経歴書の作成をインタビュア又はキャリアアドバイザに代理してもらうことができ、求職者にとって求職活動が簡便になる。
【0039】
面接動画取得部12は、求職者端末10に対応する求職者の代理面接の動画を取得する機能部である。面接動画取得部12は、代理面接日時において、求職者端末10とインタビュア端末40とを接続して、ビデオ通話を行わせる。ビデオ通話は公知の一般的なプログラム、いわゆるWeb会議ツールを使用してよい。動画は、例えばインタビュアと求職者とが行った質疑応答が録画されている映像である。面接動画取得部12は、例えばWeb会議ツールにより録画した動画のアップロードを受け付ける。面接動画取得部12は、動画を求職者端末10から取得してもよいし、インタビュア端末40から取得してもよい。
【0040】
代理面接の動画は、例えば少なくとも求職者端末10により収集される音声および動画を含むが、インタビュア端末40により撮影されるインタビュアの映像や音声が含まれていてもよい。
【0041】
取得された面接動画は、面接動画記憶部1Cに記憶される。また、取得された面接動画は、分割されて生成された複数の短尺動画として面接動画記憶部1Cに記憶されてもよい。短尺動画は、例えば面接動画を回答ごとに分割した動画である。言い換えれば、短尺動画は、1個の質問に対して回答している動画である。短尺動画には、質問内容が文字情報として紐づけられていてもよい。また、質問内容は、短尺動画のタイトルとして格納されていてもよい。タイトルは、質問文そのものの他、質問文にあらかじめ対応付けられている文言であってもよく、例えば質問内容を概括した文又は名詞句であってもよい。
【0042】
また、取得された面接動画から、適宜のテキスト化部により、面接動画で話されている内容のテキストデータが生成されてもよい。テキスト化部は、例えば適宜の音声認識技術を採用できる。テキスト化部により生成されたテキストデータは、少なくとも採用者端末50から閲覧可能である。また、テキストデータは求職者端末10又はインタビュア端末40から閲覧可能でもよい。表示されたテキストデータは、部分ごとに選択可能になっていて、テキストデータの一部分を選択すると、対応する動画が当該テキストデータに対応する時点から再生される。このような構成によれば、テキストデータにより面接動画の概観を得た上で、注目する箇所については動画で実際の発言の様子を確認することができ、効率がよい。
【0043】
採用管理装置1は、採用者端末50からの命令に応じて、複数の求職者の面接動画から生成された複数のテキストデータを横断的に検索可能である。また、採用管理装置1は、採用者端末50から受け付けた検索条件に応じてテキストデータを検索し、抽出されたテキストデータ、当該テキストデータの生成元の動画、および紐づけられる求職者の情報を、検索結果として採用者端末50に表示する。検索条件は、例えば、テキストデータに含まれる文言である。このような構成によれば、採用者は、面接動画にて特定の文言を発言している求職者を、効率よく抽出することができる。
【0044】
動画再生制御部13は、複数の採用者端末50a乃至50cにおける、代理面接の動画の再生を制御する機能部である。
この構成によれば、インタビュアを通じて面接できるような一般的な質疑については、1回の代理面接を通じて複数の採用者に対して共有することができ、採用者および求職者ともに面接を簡素化することができる。また、採用者は代理面接をリアルタイムで視聴しなくても、代理面接の様子を知ることができるため、マッチングの機会を担保することができる。
【0045】
また、動画再生制御部13は、採用者端末50において短尺動画の再生を制御してよい。この構成によれば、採用者は、興味のある質問に対する回答に関する動画のみを効率よく視聴することができる。
【0046】
また、動画再生制御部13は、求職者端末10からの指令に基づいて、動画又は短尺動画ごとに採用者端末50からの再生可否を設定可能である。求職者端末10は、各動画又は短尺動画について、すべての採用者端末50からの再生を許可又は不許可としてもよい。また、求職者端末10は、所定の動画又は短尺動画について、特定の組織に所属する採用者端末50からのみ再生を許可するよう設定してもよい。求職者端末10は、動画又は短尺動画ごとに、組織の属性に基づいて再生可否を設定してもよい。求職者端末10は、採用者端末50から所定の動画又は短尺動画に対する閲覧要求を受信すると、閲覧要求を送信した採用者端末50における当該動画の再生可否を送信してもよい。このような構成によれば、求職者は自身の代理面接の動画の閲覧設定を詳細に設定することができ、プライバシーが担保できる。
【0047】
また、動画再生制御部13は、再生可能な視聴環境、動画の共有範囲、又は動画もしくは動画の一部画面のダウンロード可否を設定可能であってもよい。このような構成によっても、システム上で動画を管理する構成でありながら、動画の過度な拡散を防止し、プライバシーにも配慮したサービスが実現できる。
【0048】
選考情報取得部14は、採用者端末50から、求職者に対する選考に関する選考情報を取得する機能部である。選考情報は、採用者が所属する組織ごとに設定される。選考情報は、例えば選考ステップの個数および各選考ステップの名称を含む。また、選考情報は、各選考ステップにおける求職者の合否の情報を含む。さらに、選考情報は、求職者に対して採用者が評価したコメントを含む。
【0049】
また、選考情報取得部14は、採用者端末50から、短尺動画の選択を受け付ける。選択された短尺動画は、表示制御部17によりピックアップ動画として、当該求職者に関する情報画面に、他の短尺動画とは異なる位置に表示される。また、ピックアップ動画は、他の短尺動画より大きく表示されてもよい。
【0050】
選考情報取得部14は、採用者端末50aから、選考情報と共に動画の引用箇所を取得してもよい。この場合、表示制御部17は、引用箇所を選考情報と共に別の採用者端末50bに選択可能に表示させ、動画再生制御部13は、引用箇所の選択を受け付けると、短尺動画を当該引用箇所から再生する。この構成によれば、採用者は、他の採用者が選考の根拠として動画の箇所を迅速に確認することができ、効率が良い。
【0051】
質問処理部15は、採用者端末50から入力される求職者への質問を受け付ける機能部である。採用者端末50は、求職者を特定して追加の質問を送信することができる。質問は、テキストデータでの送信の他、動画で送信されてもよい。また、質問は、求職者に紐づけられてアップロードされている特定の動画に紐づけて送信されてもよい。また、質問処理部15は、所定の質問内容をあらかじめ記録し、採用者端末50から追加の質問の選択を受け付ける構成であってもよい。質問処理部15に記録される質問内容は、採用者端末50を介して事前に登録されるものであってもよい。このような構成によれば、採用者は質問の入力作業を省力化できる。
【0052】
受け付けた質問は、求職者端末10又はインタビュア端末40に送信される。求職者は例えば、受け付けた質問に対して回答する動画をインタビュア端末40を介して追加で撮影し、インタビュア端末40からアップロードされる。受け付けた質問に対する回答の動画は、質問を送信した採用者端末50により閲覧可能である。また、質問を送信した採用者端末50と同じ組織に属する採用者端末50による閲覧が許可されていてもよい。質問を送信した採用者端末50とは異なる組織に属する採用者端末50においては、当該質問に対する回答の動画の閲覧が不許可となっていてもよい。
【0053】
通信処理部16は、求職者端末10、インタビュア端末40、及び採用者端末50a乃至50cと、インターネット等のネットワークNWを介して各種のデータの送受信を実行する。
具体的に、求職者端末10との間では、求職者のプロフィール情報を受信する。また、求職者端末10との間で、インタビュア端末40および採用者端末50との間で音声および動画の送受信を行う。また、インタビュア端末40との間では、求職者への代理面接予約を受信する。採用者端末50a乃至50cとの間では、求職者との面接予約を受信するとともに、求職者への質問を受信する。
【0054】
なお、求職者端末10、及びインタビュア端末40、採用者端末50a乃至50cを介した求職者、採用者、及びインタビュアとのデータや通知のやり取りは、所定のウェブサイト上に設けた求職者、採用者、及びインタビュアそれぞれのマイページ等を介して行ったり、専用のアプリケーションを介して行ったり、求職者、採用者、及びインタビュアの電子メールを介して行ったりするなど、各種の態様によることができる。
【0055】
表示制御部17は、少なくとも求職者端末10又は採用者端末50に、採用や選考に関する情報を表示させる機能部である。表示制御部17は、採用者端末50aから取得された選考情報を、当該採用者端末50aと同じ組織に属する別の採用者端末50bに表示する。このような構成によれば、複数の採用者により意見交換をしながら求職者の選考を行う場合であっても、採用者間で選考情報を簡便に共有することができる。
【0056】
また、表示制御部17は、採用者端末50aにより短尺動画の選択がなされると、選択された短尺動画を他の短尺動画とは異なる態様で採用者端末50bに表示させる。より具体的には例えば、採用者端末50aで選択された短尺動画は、他の短尺動画とは異なる画面領域に表示される。選択された短尺動画は、例えば「ピックアップ動画」という見出しに紐づけられて表示されてよい。また、選択された短尺動画は、他の短尺動画よりも広い領域に大きく表示されてもよい。この構成によれば、他の採用者が注意を向けた短尺動画を素早く確認することができ、選考作業の効率が向上する。
【0057】
●画面例
図4は、求職者端末10に表示される画面G100の1例である。画面G100では、当該求職者端末10に対応する求職者の代理面接の動画を閲覧できる。また、複数の短尺動画のサムネイル画像が表示されている。各短尺動画には、当該短尺動画で回答している質問内容がタイトルとして表示されている。さらに、短尺動画での回答内容を、テキストデータで表示するリンクが、「テキストで確認」との文字に対応付けられている。さらにまた、各短尺動画に対して採用者端末50から入力されたコメントを表示するリンクが、「選考官のコメント一覧」との文字に対応付けられている。
【0058】
図5は、採用者端末50に表示される画面G200の1例である。画面G200は、1人の求職者に対して、同じ組織に属する採用者端末50で共有される情報が表示される画面である。採用者端末50から本システムへのログイン処理を行い、適宜の抽出条件等を入力すると、求職者に関する情報が、代理面接動画とともに表示される。画面G200に表示される求職者は、採用者端末50から入力される条件などにより抽出されてもよい。
【0059】
代理面接動画は、複数の質問に対する複数の回答が含まれる動画を含んでいてもよいし、1個の質問に対する回答のみが含まれる短尺動画であってもよい。同図では、短尺動画のサムネイルが複数表示されている動画表示領域G210が表示されている。また動画表示領域G210の上部には、複数の質問と回答とが含まれる動画を再生するリンクが「フル尺動画」との文字に対応付けられている。
【0060】
画面G200には、例えば、採用者が属する組織において募集しているポジションの詳細が表示される募集表示領域G220が表示されている。また、画面G200には、求職者のプロフィール情報が表示されるプロフィール領域G230が表示されている。さらに、画面G200の右部には、複数の採用者端末50から入力されたコメントが時系列で表示される「選考チャット」が表示される、選考チャット領域G240が配設されている。
【0061】
選考チャット領域G240には、当該求職者に対する採用者からの評価コメントが、採用者の識別情報と対応付けられて表示されている。また、選考チャット領域G240には、評価コメントが送信された日時が表示され、複数の採用者から受け付けた評価コメントが時系列で表示されている。評価コメントにおいては、所定の入力方式により他の採用者に対し注意を向けさせる情報を付して送信する、いわゆるメンションが可能になっている。
【0062】
選考チャット領域G240では、採用者が求職者の選考ステータスを変更した場合に、選考ステータスが変更された旨の履歴が変更した日付に対応させて表示される。また、選考ステータスを変更した採用者の識別情報、例えば氏名が合わせて表示されている。同図の例においては、4月21日に、田中さんが選考ステータスを書類選考合格に更新したことが、採用者の評価コメントと同一の領域に表示されている。また、書類選考合格に伴い、求職者の情報が1次面接リストテーブルに移動したことが表示されている。このような構成によれば、選考フローの経緯や、各採用者の評価が時系列で確認できる。
【0063】
また、選考チャット領域G240では、採用者が求職者の短尺動画を「ピックアップ動画」として選択した場合に、当該操作の履歴が、評価コメントと同じ領域に、選択した日付に対応させて表示される。また、評価コメントの送信とともに短尺動画を選択可能に構成され、評価コメントと同じ領域に操作の履歴が表示されてもよい。このような構成によれば、採用者が評価の根拠とした短尺動画が明確であり、他の採用者が容易に参照できる。
【0064】
選考チャット領域G240の下方には、採用者により選択された短尺動画、すなわちピックアップ動画が表示されるピックアップ動画領域G250が配設されている。ピックアップ動画領域G250では、選択された短尺動画の再生領域と、短尺動画に含まれる質問内容と、当該短尺動画に対する採用者からのコメントが、互いに対応付けられて表示されている。採用者からのコメントは、採用者の識別情報、例えば氏名とともに、採用者ごとに表示されていてもよい。
【0065】
なお、選考チャット領域G240およびピックアップ動画領域G250において、採用者の識別情報には、氏名に加えて、当該採用者が有する権限や所属部署に関する情報が表示されていてもよい。同図の例においては、人事部所属である旨や、1次選考の選考権限を有する者である旨の情報(同図においては「1次」と表示されている)が、氏名とともに表示されている。
なお、画面G200はインタビュア端末40からも閲覧可能であってもよい。
【0066】
●処理の流れ
図6は、採用者端末50に代理面接の動画が共有され、求職者の選考が行われる処理の流れの1例を示すシーケンス図である。
まず、求職者端末10がプロフィールの入力を受け付けると、採用管理装置1がこれを取得する(S101)。採用管理装置1は、このプロフィールの情報に基づいて、インタビュア又はキャリアアドバイザの選定処理を行ってもよい。また、求職者端末10が代理面接予約情報の入力を受け付け、採用管理装置1がこれを取得すると(S102)、採用管理装置1に代理面接予約情報が格納される(S103)。
【0067】
求職者端末10とインタビュア端末40との間で代理面接が行われると、代理面接の動画が、求職者端末10およびインタビュア端末40のいずれかから採用管理装置1に送信される(S104)。また、採用管理装置1は、これを格納する(S105)。
【0068】
次いで、採用者端末50a、50bは、それぞれ格納された動画を閲覧する(S106)。採用者端末50aが求職者又は動画に対して行った評価を、コメントとして採用管理装置1に送信すると(S107)、採用管理装置1はこれを受信し、当該コメントを求職者又は動画に紐づけて記憶する。また、採用者端末50aと同じ組織に属する採用者端末50bからの閲覧要求に応じて、採用管理装置1から当該評価コメントが採用者端末50bに送信される。その結果、採用者端末50bは、同じ組織に属する採用者端末50aから入力されたコメントを表示する(S108)。
【0069】
また、採用者端末50bは、求職者に対する選考結果の入力を受け付け、採用管理装置1に送信する(S109)。この選考結果は、採用者端末50aおよび求職者に送信される(S110)。この処理により、採用者端末50aからは、求職者の選考結果、および選考を入力した採用者端末50bの識別情報が閲覧できる。また、求職者端末10からは、選考結果が閲覧でき、採用者端末50bの識別情報は表示されない態様となっていてもよい。
【0070】
以上の本発明の実施形態に係る採用管理システムによれば、人材採用の管理を効率的に行うことができる。
【0071】
なお、以上の本実施形態に係る採用管理システムにおいて、各端末又は装置の機能構成は一例であり、本例で示した機能部が、本例とは異なる端末又は装置に備えさせることもできる。
【符号の説明】
【0072】
1 採用管理装置
11 求職者情報受信部
12 面接動画取得部
13 動画再生制御部
14 選考情報受信部
15 質問処理部
16 通信処理部
17 表示制御部
1A 求職者情報記憶部
1C 面接動画記憶部
1D 選考情報記憶部
10 求職者端末
40 インタビュア端末
50 採用者端末
NW ネットワーク


図1
図2
図3
図4
図5
図6