IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカギの特許一覧

<>
  • 特開-長尺物巻取機 図1
  • 特開-長尺物巻取機 図2
  • 特開-長尺物巻取機 図3
  • 特開-長尺物巻取機 図4
  • 特開-長尺物巻取機 図5
  • 特開-長尺物巻取機 図6
  • 特開-長尺物巻取機 図7
  • 特開-長尺物巻取機 図8
  • 特開-長尺物巻取機 図9
  • 特開-長尺物巻取機 図10
  • 特開-長尺物巻取機 図11
  • 特開-長尺物巻取機 図12
  • 特開-長尺物巻取機 図13
  • 特開-長尺物巻取機 図14
  • 特開-長尺物巻取機 図15
  • 特開-長尺物巻取機 図16
  • 特開-長尺物巻取機 図17
  • 特開-長尺物巻取機 図18
  • 特開-長尺物巻取機 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017649
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】長尺物巻取機
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/38 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
B65H75/38 M
B65H75/38 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120442
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】592243553
【氏名又は名称】株式会社タカギ
(74)【代理人】
【識別番号】100120938
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 教郎
(72)【発明者】
【氏名】芳川 敏康
【テーマコード(参考)】
3F068
【Fターム(参考)】
3F068AA06
3F068CA09
3F068DA04
3F068FA02
3F068HA03
3F068HB14
3F068JA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】長尺物の着脱における作業性が高く、巻き取り性能に優れた長尺物巻取機の提供。
【解決手段】長尺物巻取機は、フレームと、胴部4aを有しておりフレームに回転可能に取り付けられているドラム4と、胴部4aに配置され長尺物の基端部が接続される長尺物接続部30と、を有している。長尺物接続部30は、胴部4aに設けられた凹部22に配置されている。長尺物接続部30は、ドラム4の回転軸線Z1に平行な回転軸線Z2を中心として揺動する。前記長尺物は、ホースであってもよい。長尺物巻取機は、長尺物接続部30に連通し給水源と接続される給水接続部と、給水接続部と長尺物接続部30との間を連通する給水流路部とを更に有していてもよい。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
胴部を有しており前記フレームに回転可能に取り付けられているドラムと、
前記胴部に配置され長尺物の基端部が接続される長尺物接続部と、
を有しており、
前記長尺物接続部が、前記胴部に設けられた凹部に配置されており、
前記長尺物接続部が、前記ドラムの回転軸線に平行な回転軸線を中心として揺動する長尺物巻取機。
【請求項2】
前記長尺物がホースであり、
前記長尺物接続部に連通し給水源と接続される給水接続部と、前記給水接続部と前記長尺物接続部との間を連通する給水流路部とを更に有している請求項1に記載の長尺物巻取機。
【請求項3】
前記給水流路部が、前記長尺物接続部に通じる給水接続口を含む内管部を有しており、
前記長尺物接続部が、前記給水接続口に通じる導水接続口を含み前記内管部と共に二重管部を形成する外管部を有しており、
前記二重管部が、前記給水接続口及び前記導水接続口に対して軸方向一方側に位置する第1シールと、前記給水接続口及び前記導水接続口に対して軸方向他方側に位置する第2シールとを有しており、
前記給水流路部が、前記長尺物接続部の前記回転軸線に沿って延びており、
前記内管部が、前記揺動の回転軸である請求項2に記載の長尺物巻取機。
【請求項4】
前記ドラムが前記フレームに回転可能に支持されており、
前記ドラムの重量が前記二重管部に作用しない請求項3に記載の長尺物巻取機。
【請求項5】
前記揺動の角度が、最前方位置及び最後方位置のそれぞれにおいて前記長尺物接続部が前記凹部に当接することにより画定されている請求項1から4のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
【請求項6】
前記長尺物巻取機からの前記長尺物の引き出し位置を規制する引き出し規制部が更に設けられており、
前記引き出し規制部が、前記長尺物の引き出し方向が左右方向に振られたときに当該長尺物に当接しつつ回転しうる左右一対のガイドローラーを有している請求項1から4のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
【請求項7】
前記長尺物巻取機からの前記長尺物の引き出し位置の左側及び右側にガイドローラーが設けられており、
前記引き出し位置の上側及び下側にはガイドローラーが設けられていない請求項1から4のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、長尺物巻取機に関する。
【背景技術】
【0002】
ホースやケーブルなどの長尺物を巻き取ることができる長尺物巻取機が知られている。実開平4-121970号公報は、ドラムの軸芯部に設けられた接続パイプが上下動可能であり且つその先端部の向きが変わるように回転可能なホース巻取機を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4-121970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献のホース巻取機では、ホースの巻取方向を変えることができ、巻き取りの操作性に優れている。
【0005】
従来の巻取機には、改良の余地があることが分かった。本発明者は、従来とは異なる新規な構造により、新たな作用効果を奏する長尺物巻取機を見出すに至った。
【0006】
本開示の目的の一つは、長尺物の着脱における作業性が高く、且つ巻き取り性能に優れた長尺物巻取機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの態様では、長尺物巻取機は、フレームと、胴部を有しており前記フレームに回転可能に取り付けられているドラムと、前記胴部に配置され長尺物の基端部が接続される長尺物接続部と、を有している。前記長尺物接続部が、前記胴部に設けられた凹部に配置されている。前記長尺物接続部が、前記ドラムの回転軸線に平行な回転軸線を中心として揺動する。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面では、長尺物の着脱における作業性が高く、且つ巻き取り性能に優れた長尺物巻取機が提供されうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係る長尺物巻取機の斜視図である。
図2図2は、図1の長尺物巻取機の正面図である。
図3図3は、図1の長尺物巻取機の平面図である。
図4図4は、図1の長尺物巻取機の底面図である。
図5図5は、図1の長尺物巻取機の左側面図である。
図6図6は、図1の長尺物巻取機の右側面図である。
図7図7は、図6のA-A線に沿った断面図である。
図8図8は、長尺物接続部及びハンドルが取り付けられたドラムの斜視図である。図8では、長尺物接続部は最前方位置にある。
図9図9は、長尺物接続部及びハンドルが取り付けられたドラムの斜視図である。図9では、長尺物接続部は最後方位置にある。
図10図10(a)は図8のドラム等の断面図であり、図10(b)は図9のドラム等の断面図である。
図11図11は、長尺物接続部及びハンドルが取り付けられたドラムの斜視図である。図11では、接続操作部(ロックナット)が分解された状態で示されている。
図12図12は、図7の2点鎖線内を示す拡大断面図である。図12では、長尺物接続部は最前方位置にある。
図13図13は、図12と同じ位置の断面図である。図13では、長尺物接続部は最後方位置にあり、且つ、給水接続部にコネクターが装着されている。
図14図14(a)は最前方位置にある長尺物接続部を含む胴部の断面図であり、図14(b)は最後方位置にある長尺物接続部を含む胴部の断面図であり、
図15図15は、最前方位置にある長尺物接続部を含むドラムを径方向外側から見た図である。図15の視点は、長尺物接続部の下側の空間が見やすい位置にある。
図16図16は、最後方位置にある長尺物接続部を含むドラムを径方向外側から見た図である。図16の視点は、胴部に当接する長尺物接続部の後方部分が見やすい位置にある。
図17図17は、ドラム単独を径方向外側から見た図である。
図18図18(a)は図14(a)と同じ断面図であり、図18(b)は図14(b)と同じ断面図である。
図19図19(a)はガイドローラーの斜視図であり、図19(b)はこのガイドローラーの側面図であり、図19(c)はこのガイドローラーを上側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態が詳細に説明される。
【0011】
本願では、径方向、周方向及び軸方向との文言が用いられる。特に説明しない限り、径方向はドラムの半径方向を意味し、周方向はドラムの周方向を意味し、軸方向はドラムの軸方向を意味する。本願では、通常の使用状態で水平面に載置された長尺物巻取機を基準状態として、水平方向、鉛直方向、上側、下側等の概念が用いられる。また、基準状態の長尺物巻取機を長尺物の引き出し側から見た場合に基づいて、左側及び右側の概念が用いられる。
【0012】
図1は、本開示の一実施形態に係る長尺物巻取機2の斜視図であり、図2は長尺物巻取機2の正面図であり、図3は長尺物巻取機2の平面図であり、図4は長尺物巻取機2の底面図であり、図5は長尺物巻取機2の左側面図であり、図6は長尺物巻取機2の右側面図である。図7は、図6のA-A線に沿った断面図である。
【0013】
長尺物巻取機2で巻き取られる長尺物は、ホースである。長尺物巻取機2は、ホース巻取機(ホースリール)である。他の長尺物として、ケーブルやコードなどの電線及びロープが例示される。
【0014】
長尺物巻取機2は、ドラム4とフレーム6とを有する。ドラム4は、フレーム6に回転可能に取り付けられている。長尺物巻取機2は、筐体8を有する。筐体8は、左側面部8aと、右側面部8bと、正面部8cと、背面部8dと、上面部8eと、底面部8fとを有する。左側面部8aと右側面部8bとは、筐体8の側面部10を構成している。底面部8fは、開口9を有する。開口9は、長尺物が引き出される開口12(後述)に比べて大きい。筐体8は、ドラム4の外側を覆っている。筐体8は、長尺物(ホース)を紫外線等の外的な劣化要因から保護しうる。長尺物巻取機2は、ボックス型のホースリールである。長尺物巻取機2は、オープン型のホースリールであってもよい。
【0015】
フレーム6は、ドラム4を覆う筐体8の一部を構成している。筐体8の側面部10は、フレーム6を構成している。フレーム6は、筐体8の少なくとも一部を構成していなくてもよい。フレーム6は、骨格状であってもよい。長尺物巻取機2は、筐体8を有していなくてもよい。筐体8に代えてカバーが設けられてもよい。フレーム6及びドラム4を覆うカバーが取り付けられていてもよい。このカバーは着脱式であってもよい。
【0016】
図1がよく示すように、長尺物巻取機2は、長尺物巻取機2の外部に向かって開放された開口12を有する。長尺物(ホース)は、開口12から引き出される。長尺物巻取機2では、開口12が、長尺物(ホース)の引き出し位置である。開口12は、長尺物巻取機2からの長尺物の引き出し位置を規制する引き出し規制部14を構成している。開口12は、長尺物を巻き取りに適した位置に案内する。引き出し規制部14は、無くてもよい。
【0017】
長尺物巻取機2は、持ち手16を有する。持ち手16は、上面部8eと背面部8dとが交差する角部に設けられている。持ち手16近傍では上面部8e及び背面部8dが欠落しており、持ち手16を握る手のスペースが形成されている。持ち手16は、長尺物巻取機2の外形に対して突出しないように形成されている。
【0018】
長尺物巻取機2は、ドラム4を回転させるためのハンドル18を有する。ハンドル18は、ドラム4の中心部に取り付けられている。ハンドル18は着脱可能である。
【0019】
図8及び図9は、ハンドル18及び長尺物接続部30を含むドラム4の斜視図である。後述の通り、図8図9とでは、長尺物接続部30の揺動位置が相違する。
【0020】
ドラム4は、胴部4aと、側部4bとを有する。胴部4aは、ドラム4の芯部を構成している。胴部4aに長尺物が巻き付けられる。胴部4aは、外径が一定の外周面20を有する。胴部4aには、凹部22が設けられている。凹部22では、胴部4aが外周面20に対して凹んでいる。凹部22では、胴部4aの外周面20を構成する壁部が欠落していてもよいし、胴部4aの外面が凹みを形成してもよい。側部4bは、胴部4aの両端において環状の鍔部を形成している。側部4bの径方向中央部は、ドラム4の軸方向外側から胴部4aの内側に連通する開口24を構成している。側部4bは、内周面4cを有する。開口24は、内周面4cにより画定されている。
【0021】
長尺物巻取機2は、長尺物接続部30を有する。長尺物接続部30は、胴部4aに設けられている。長尺物接続部30は、胴部4aの凹部22に配置されている。長尺物接続部30の一部は、凹部22に収容されている。長尺物接続部30は、ドラム4と共に回転しうる。長尺物接続部30には、長尺物の基端部が接続される。
【0022】
長尺物接続部30は、ドラム4の回転軸線Z1に平行な回転軸線Z2を中心として回転する。この長尺物接続部30の回転は、ドラム4に対して所定の角度範囲に制限されており、揺動とも称される。本実施形態では、ドラム4の回転軸線Z1が長尺物接続部30の回転軸線Z2に一致している。このように、本願において「平行」は、一致を含む概念である。回転軸線Z2は、回転軸線Z1に一致しておらず且つ平行であってもよい。
【0023】
図8では、長尺物接続部30の揺動位置が最も前方にある。この揺動位置が、最前方位置P1である。この前方とは、巻き付けられる長尺物が先行する方向である。図9では、長尺物接続部30の揺動位置が最も後方にある。後方とは、前記前方とは逆の方向である。この揺動位置が、最後方位置P2である。長尺物接続部30は、最前方位置P1から最後方位置P2までの間で揺動しうる。長尺物接続部30は、凹部22内で揺動する。
【0024】
図10(a)は、長尺物接続部30の中心における図8の断面図である。図10(b)は、長尺物接続部30の中心における図9の断面図である。長尺物接続部30は、略L字状に曲がっている。長尺物接続部30は、回転軸線Z2から径方向に延びる導水部30aと、導水部30aから曲がって延びる先端接続部30bとを有している。導水部30aは、径方向に延びている。長尺物接続部30の揺動位置に関わらず、導水部30aの中心線C1は、径方向に向いている。先端接続部30bの向きにより、長尺物の巻き取り方向が画定されている。先端接続部30bの向きが、「前方」を画定している。よって先端接続部30bは、前方を向いている。先端接続部30bの揺動位置に関わらず、先端接続部30bの中心線C2の方向は、胴部4aの外周面20の接線に略沿っている。先端接続部30bの中心線C2は、外周面20に巻かれる最内周の長尺物(ホース)の中心線に略沿っている。長尺物接続部30は、導水部30aと先端接続部30bとの間の曲がり角度θ2を有する。また長尺物接続部30は、最前方位置P1と最後方位置P2との間の角度θ1を有する。角度θ1は、揺動角度である。
【0025】
なお、長尺物接続部30は、首振り回転はできない。すなわち、導水部30aの中心線C1を中心として先端接続部30bが回転することはできない。先端接続部30bの向きは、固定されている。この長尺物接続部30では、長尺物の接続作業時に先端接続部30bがぐらつかないので、接続操作が容易となる。特に、本実施形態のように、接続に回転操作が必要である場合、この回転操作が容易となる。
【0026】
図11は、図8と同じく長尺物接続部30が最前方位置P1にあるときの斜視図である。図11では、長尺物接続部30の一部が分解されて示されている。長尺物接続部30(先端接続部30b)は、ホースの基端部を水密に接続するための接続操作部32を有する。接続操作部32は、接続の際に操作を要する。本実施形態では、接続操作部32はロックナット34である。このロックナット34は、接続の際に回転操作を要する。この回転操作は、先端接続部30bの中心線C2を回転軸とする回転である。
【0027】
先端接続部30bは、管端部31を有する。管端部31は、ホースの基端部の内側に差し込まれる。更に先端接続部30bは、接続操作部32であるロックナット34と、ツメ付きリング部36と、第1結合部38とを有する。これらはホースの基端部を先端接続部30bに接続するコネクター40を構成する。ロックナット34は、第1結合部38(雄ネジ)に結合する第2結合部(雌ネジ)を有する。ツメ付きリング部36は、管端部31の周囲に配置されている。ツメ付きリング部36は、円周に沿って並列された複数のツメを有する。これらのツメは、ロックナット34の内面により押されて弾性変形する。ホースの基端部がツメ付きリング部36と管端部31との間に挿入され、ロックナット34が締め込まれると、ロックナット34の内面がツメ付きリング部36のツメを押してこのツメをホース側に弾性変形させる。ロックナット34の締め込みを更に進めることで、複数のツメが更に弾性変形し、ホースをその外側から管端部31側に押さえ込む。この結果、水密な接続が達成される。本実施形態では、ツメ付きリング部36が長尺物接続部30の他の部分と一体で成形されている。ツメ付きリング部36は、単独で別部材とされてもよい。本実施形態では、第1結合部38及び第2結合部はネジ部であり、第1結合部38と第2結合部との結合はネジ結合である。この結合の構造は限定されず、例えばバヨネット結合であってもよい。また、迅速継手によってホースが先端接続部30bに接続されてもよい。
【0028】
ツメ付きリングを別部材とした場合、長尺物巻取機の製品梱包時に当該ツメ付きリングの入れ忘れが生じうる。また接続作業時に別部材のツメ付きリングを装着する作業が必要となり、作業性が低下する。一体化されたツメ付きリング部36により、入れ忘れが防止される。一体化されたツメ付きリング部36は、ホースを接続する際の作業性を高める。
【0029】
長尺物接続部30は、左右に突出する両側突起部42を有する。両側突起部42は、先端接続部30bから左右に突出している。両側突起部42は、先端接続部30bから、軸方向一方側及び軸方向他方側に延びている。両側突起部42は、接続操作部32よりも後方に位置する。両側突起部42は、凹部22における延長外周面20aに交差する位置にある(後述の図13参照)。この延長外周面20aとは、外周面20が凹部22上に延長された仮想面であり、図13において2点鎖線で示されている。両側突起部42には、胴部4aに巻き付けられている長尺物のうち、最内周の長尺物が当接する。両側突起部42は、長尺物が凹部22に嵌まり込むのを防止する。
【0030】
図7が示すように、長尺物巻取機2は、長尺物接続部30に連通し給水源と接続される給水接続部50を有する。給水源は、例えば水栓である。給水接続部50はニップルを構成している。給水接続部50は、コネクター(後述)により、給水源と繋がったホースに接続される。給水接続部50は、胴部4aの内部に配置されている。給水接続部50の中心線は、ドラム4の回転軸線Z1に一致している。給水接続部50は、ドラム4と共に回転しない。
【0031】
長尺物巻取機2は、給水接続部50と長尺物接続部30とを連通する給水流路部52を有する。給水流路部52は、胴部4aの内部に配置されている。給水流路部52の中心線は、長尺物接続部30の回転軸線Z2に一致している。給水流路部52の中心線は、ドラム4の回転軸線Z1に一致している。給水接続部50と給水流路部52とにより、ドラム4の回転軸線Z1に沿って軸方向に延びる中央流路54が形成されている。給水接続部50はこの中央流路54の入口を構成している。給水流路部52は、ドラム4と共に回転しない。給水流路部52は、ドラム4と共に回転する長尺物接続部30と水密に接続されている。
【0032】
図12は、図7の2点鎖線内の拡大図である。給水流路部52は、長尺物接続部30に通じる給水接続口60を含む内管部62を有している。長尺物接続部30(導水部30a)は、給水接続口60に通じる導水接続口64を含む外管部66を有する。外管部66は、導水部30aの端部を構成している。導水接続口64は給水接続口60に隣接している。導水接続口64は給水接続口60の径方向外側に位置する。導水接続口64は、給水接続口60に対向する位置に設けられている。給水接続口60の軸方向開口範囲は、導水接続口64の軸方向中心位置を含む。給水接続口60から出た水は導水接続口64に流れ込む。
【0033】
内管部62は、外管部66の径方向内側に位置する。内管部62の中心線は、ドラム4の回転軸線Z1に一致している。内管部62の中心線は、長尺物接続部30の回転軸線Z2に一致している。内管部62は、中央流路54の一部を構成している。外管部66の中心線は、ドラム4の回転軸線Z1に一致している。外管部66の中心線は、長尺物接続部30の回転軸線Z2に一致している。
【0034】
内管部62と外管部66とで、二重管部68が構成されている。内管部62は、長尺物接続部30の回転(ドラム4と一体の回転)の回転軸を構成している。内管部62は、長尺物接続部30の揺動の回転軸を構成している。
【0035】
二重管部68は、第1シール70と第2シール72とを有する。第1シール70及び第2シール72は、環状のシール部材である。第1シール70及び第2シール72は、Oリングである。第1シール70及び第2シール72は、内管部62の外周面と外管部66の内周面との間をシールしている。
【0036】
第1シール70は、給水接続口60及び導水接続口64に対して軸方向一方側に位置する。第2シール72は、給水接続口60及び導水接続口64に対して軸方向他方側に位置する。二重管部68に設けられた第1シール70及び第2シール72により、給水流路部52に対する長尺物接続部30の回転が許容されつつ、長尺物接続部30が給水流路部52と水密に接続されている。
【0037】
このように、長尺物巻取機2は、給水流路部52に対する長尺物接続部30の回転を許容しつつこれらを水密に接続する水密回転機構73を有する。この水密回転機構73は、二重管部68を構成する内管部62及び外管部66と、第1シール70と、第2シール72とを有する。水密回転機構73は、スイベル機構部を構成している。
【0038】
2部材を互いに回転可能な状態で水密に接続する場合、一般的には1つのシールが用いられる。しかしこの場合、水圧の影響で荷重が偏在すると共に、2部材間を係止する抜け止め構造への負荷が増大するため、回転の円滑性が阻害される。2つのシールを用いた水密回転機構73では、回転部分における荷重の偏在を抑制でき、円滑な回転が達成される。
【0039】
図12が示すように、フレーム6は、ドラム4を回転可能に支持するドラム支持部6aを有する。ドラム4(側部4b)は、ドラム4の回転軸線Z1を中心線とする内周面4cを有する(図8参照)。ドラム支持部6aは、内周面4cに当接する外周面6bを有する。外周面6bも、ドラム4の回転軸線Z1を中心線とする。ドラム4が回転すると、外周面6bに対して内周面4cが摺動する。
【0040】
長尺物巻取機2では、ドラム4がフレーム6により支持されており、ドラム4の重量(ドラム4に巻き付けられている長尺物(ホース)の重量を含む)が、二重管部68(水密回転機構73)に作用しない。このため、ドラム4の重量シール部(第1シール70、第2シール72)への負荷が低減され、ドラム4の重量が二重管部68(水密回転機構73)の水密性及び回転円滑性に影響することが防止されている。
【0041】
図7において両矢印D1で示されるのは、内周面4cの直径である。ドラム4では、軸方向一方側(給水接続部50が配置されている側)における直径D1が、軸方向他方側(ハンドル18が配置されている側)における直径D1よりも大きい。図7において両矢印D2で示されるのは、側部4bの外径である。ドラム4の安定的な支持の観点から、D1/D2は、0.27以上、更には0.30以上、更には0.33以上とされうる。大きな直径D1は、給水接続部50に装着されるコネクター74(後述)を操作するための空間を確保するのにも寄与する。長尺物の巻き取り可能長さを増やす観点から、D1/D2は、0.46以下、更には0.43以下、更には0.40以下とされうる。給水接続部50に装着されるコネクター74(後述)の周囲にスペースを確保して、コネクター74の操作性を高める観点、及び、ドラム4の安定的な支持の観点から、軸方向一方側における直径D1は、80mm以上が好ましく、90mm以上がより好ましく、100mm以上がより好ましい。長尺物の巻き取り可能長さを増やす観点から、軸方向一方側における直径D1は、120mm以下が好ましく、110mm以下がより好ましく、100mm以下がより好ましい。
【0042】
図13は、図12と同じ断面位置における、長尺物巻取機2の拡大断面図である。なお、図12では長尺物接続部30が最前方位置P1にあるが、図13では長尺物接続部30が最後方位置P2にある。
【0043】
図13では、給水接続部50に、コネクター74が取り付けられている。スライド係合部74の構造は、長尺物接続部30に取り付けられているコネクター40と同様である。コネクター74は、ホースを給水接続部50に接続する。
【0044】
図12が示すように、給水接続部50は、長尺物巻取機2において外側に突出していない。給水接続部50は、側面部10よりも外側に突出していない。よって、給水接続部50に何かが衝突するなどして給水接続部50が破損することが抑制されている。図13が示すように、給水接続部50に取り付けられたコネクター74は、長尺物巻取機2において外側に突出していない。コネクター74は、側面部10よりも外側に突出していない。コネクター74は、長尺物巻取機2の内部に収容されている。よって、コネクター74に何かが衝突するなどして給水接続部50が破損することが抑制されている。
【0045】
図14(a)は、図10(a)の要部拡大図である。図14(b)は、図10(b)の要部拡大図である。図14(a)では、長尺物接続部30は最前方位置P1にある。図14(b)では、長尺物接続部30は最後方位置P2にある。図14(a)及び図14(b)には、その基端部が長尺物接続部30に取り付けられた長尺物(ホース)H1が2点鎖線で示されている。図15は、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるドラム4を示しており、長尺物接続部30の下側の空間SP1が見やすい角度から見た図である。図16は、長尺物接続部30が最後方位置P2にあるドラム4を示しており、長尺物接続部30と胴部4aとの当接部分が見やすい角度から見た図である。
【0046】
凹部22によって、長尺物接続部30の揺動は、最前方位置P1から最後方位置P2までの範囲に規制されている。
【0047】
凹部22(胴部4a)は、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるときに長尺物接続部30に当接する第1規制部80を有する。長尺物接続部30は、最前方位置P1にあるときに第1規制部80に当接する第1当接部76を有する。長尺物接続部30では、第1当接部76は両側突起部42である。両側突起部42の各先端部が、前方規制部80に当接する。図15が示すように、第1当接部76が第1規制部80に当接しているとき、コネクター40と凹部22との間に空間SP1が確保されている。
【0048】
凹部22(胴部4a)は、長尺物接続部30が最後方位置P2にあるときに長尺物接続部30に当接する第2規制部82を有する。長尺物接続部30は、最後方位置P2にあるときに第2規制部82に当接する第2当接部78を有する。長尺物接続部30では、第2当接部78は、導水部30aの後方部78aと、両側突起部42の後方部78bとを含む。図16が示すように、第2当接部78は、その中央部(後方部78a)がその両側(後方部78b)に対して後方に突出した凹凸形状を有する。第2規制部82は、この第2当接部78の凹凸形状に対応した凹凸形状を有する。よって、第2当接部78と第2規制部82との当接部分が拡大されつつ、凹部22が小さくされている。凹部22が小さくされることで、胴部4aの強度及び剛性の低下が抑制される。また、凹凸形状同士が当接することで、最後方位置P2において長尺物接続部30は凹部22によって安定的に支持される。最後方位置P2における長尺物接続部30の安定性は、接続操作部32における着脱作業の作業性を高める。
【0049】
このように、長尺物接続部30の揺動角度は、最前方位置P1及び最後方位置P2のそれぞれにおいて長尺物接続部30が凹部22に当接することにより画定されている。
【0050】
凹部22は、長尺物接続部30の一部を収容している。凹部22は、導水部30aの一部(大部分)を収容している。凹部22は、先端接続部30bの一部を収容している。凹部22により、胴部4aにおける長尺物接続部30の突出が抑制されている。この突出の抑制により、胴部4aに巻き付けられる長尺物(ホース)の巻き取り可能長さが増大し、且つ巻き付けの乱れが抑制される。この凹部22を揺動の角度規制に利用することで、当該角度規制が確実となり、また、角度規制機構の設計が容易となる。長尺物接続部30を回転自在に構成しておき、且つ凹部22を設けるだけで、角度規制機構を構成することができる。単純な構造で高精度且つ高強度な角度規制機構が達成されている。
【0051】
図14(a)が示すように、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるとき、接続操作部32(先端接続部30b)と凹部22との間の空間SP1は狭い。よって、長尺物H1の基端部の近傍において、長尺物H1を径方向内側から支持する外周面20の欠損部分が小さい。このため、長尺物H1の基端部の近傍において、長尺物H1の折れが生じにくい。一方、図14(b)が示すように、長尺物接続部30が最後方位置P2にあるとき、接続操作部32(先端接続部30b)と凹部22との間の空間SP2は広い。よって、長尺物H1の基端部の近傍において、長尺物H1を径方向内側から支持する外周面20の欠損部分が大きい。このため、長尺物H1の基端部の近傍において長尺物H1の折れ84が生じやすい。
【0052】
ドラム4を巻き取り方向に回転させると、長尺物接続部30はホースH1により前方に引かれて、自動的に最前方位置P1となる。長尺物接続部30の揺動位置について管理しなくても、長尺物接続部30は自動で長尺物H1の巻き取りに適した揺動位置に移動する。すなわち、長尺物接続部30が最後方位置P2に位置したままホースH1が巻き付けられる事態(図14(b)の状態)は自動的に回避される。ドラム4の巻き取り性能が長尺物接続部30の揺動位置によって損なわれることがない。長尺物巻取機2は、長尺物の折れが生じにくい。すなわち、長尺物巻取機2は、巻き取り性能に優れている。
【0053】
実開平4-121970号公報に記載の巻取機では、接続パイプを上側に伸ばしたまま使用してしまう問題がある。長尺物巻取機2では、巻き取り時に長尺物接続部30が自動的に最前方位置P1に収まり、上記問題は生じない。
【0054】
接続操作部32を操作して長尺物H1を着脱する際には、長尺物接続部30が最後方位置P2とされる。後方に押されることで、長尺物接続部30は容易に最後方位置P2となる。この着脱操作では、長尺物を管端部31に差し込み、接続操作部32(ロックナット34)を回転させる。ロックナット34(ロックナット34)の回転は、先端接続部30bの中心線C2を回転軸とする回転である。これらの着脱操作では、必然的に接続操作部32を後方に押す力が作用する。このため、長尺物接続部30は自動的に最後方位置P2に移動する。最後方位置P2とされることで、接続操作部32(先端接続部30b)と凹部22との間の空間SP2は広くなる。広い空間SP2により、接続操作部32の着脱操作における広い作業スペースが確保され、接続操作部32(ロックナット34)を容易に回すことができる。また、この操作中において長尺物接続部30は第2規制部82によって後方から支持されるので、長尺物接続部30は揺動することなく最後方位置P2に固定される。長尺物接続部30の揺動によって作業が阻害されない。したがって、長尺物H1の着脱において高い作業性が達成される。
【0055】
このように、長尺物接続部30は、各局面で最適な揺動位置が自動で選択される揺動位置自動選択機能を有する。すなわち、巻き取り開始時には自動で最前方位置P1となり、長尺物の着脱作業時には自動で最後方位置P2となる。長尺物接続部30は、単にドラム4に対して回転自在とされているだけであり、回転付勢等の機構は不要である。揺動する長尺物接続部30により、単純な機構で位置選択が自動化された利便性の高い長尺物巻取機2が実現されている。
【0056】
図17は、ドラム4単独を径方向外側から見た図である。ドラム4の凹部22は、凹曲面部86を有する。凹曲面部86は、前述した第1規制部80を構成している。凹曲面部86は、接続操作部32の周囲に空間SP2を確保するのに寄与している。
【0057】
図17において両矢印D3で示されるのは、接続操作部32の軸方向中心位置と側部4bとの最短距離である。接続操作部32の軸方向中心位置は、凹部22の軸方向中心位置と一致している。この距離D3は、軸方向に沿って測定される。接続操作部32の周囲に空間を確保し着脱操作の作業性を高める観点から、距離D3は、35mm以上が好ましく、36mm以上がより好ましく、37mm以上がより好ましい。長尺物を隙間無く巻き取る観点からは、長尺物接続部30は胴部4aの端に近いほうがよい。この観点から、距離D3は、55mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましく、45mm以下がより好ましい。
【0058】
図18(a)は図14(a)と同じ断面図であり、図14(b)は図14(b)と同じ断面図である。
【0059】
長尺物巻取機2において、接続操作部32の周囲空間径D4が定義される。図18(b)及び図9において2点鎖線で示されるのは、先端接続部30bと同軸の仮想円筒面VC1である。すなわち、仮想円筒面VC1の中心線は、先端接続部30bの中心線C2に一致する。仮想円筒面VC1は、管端部31の端面31aの位置において、断面円CL1を有する。断面円CL1は、端面31aを通り中心線C2に垂直な平面と仮想円筒面VC1との交線である。図18(b)及び図9において、断面円CL1は破線で示されている。仮想円筒面VC1の直径は、断面円CL1が凹部22(胴部4a)に交差しない範囲で最大に設定される。したがって、接続操作部32と断面円CL1との間は、空間である。この断面円CL1の直径が、周囲空間径D4とされる。
【0060】
長尺物接続部30が最後方位置P2にあるとき、周囲空間径D4は、65mm以上が好ましく、70mm以上がより好ましく、75mm以上がより好ましい。周囲空間径D4が大きくされることで、接続操作部32の周囲の作業スペースが広くなり、作業性が高まる。凹部22が過大になると、胴部4aの強度及び剛性が低下する。この観点から、長尺物接続部30が最後方位置P2にあるとき、周囲空間径D4は、73mm以下が好ましく、68mm以下がより好ましく、63mm以下がより好ましい。作業性と胴部4aの強度とのバランスの観点からは、周囲空間径D4は、65mm以上73mm以下、更には70mm以上73mm以下、又は65mm以上68mm以下とされうる。なお、ロックナット34の最大外径は30mm~33mm程度であり、周囲空間径D4はこの外径よりも大きい。
【0061】
なお、接続操作部32に長尺物の基端部を着脱する作業は、様々な場面で実施されうる。長尺物が取り付けられた状態で長尺物巻取機2が出荷される場合、長尺物巻取機2の製造工程において長尺物の取り付け作業が実施されうる。この場合、接続操作部32の周囲の広い作業スペースは、組み立ての作業効率を向上させ、生産性を高める。また、当該取り付け作業は自動機によって自動化されうるが、接続操作部32の周囲の広い作業スペースは、この自動化を容易とする。使用者が長尺物を着脱する場合、長尺物巻取機2では開口12が狭いため、例えば底面部8fの開口9から手を入れて着脱作業がなされる。あるいは、筐体8の少なくとも一部を取り外して当該作業がなされうる。あらゆる場面において、揺動によって形成される接続操作部32の周囲の広い作業スペースは有効である。
【0062】
前述の通り、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるとき、接続操作部32(コネクター40)は胴部4a(凹部22)に当接しない。長尺物H1の巻き取りの開始時等において、長尺物接続部30が勢いよく揺動して凹部22に衝突し最前方位置P1となる場合であっても、接続操作部32(コネクター40)が胴部4aに衝突することがない。このため、胴部4aに衝突することによる接続操作部32(コネクター40)の破損が防止されている。
【0063】
前述の通り、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるときでも、接続操作部32(先端接続部30b)と凹部22との間の空間SP1が存在する。このため、長尺物接続部30が最前方位置P1にあるときの、長尺物接続部30の後方に位置する凹部22の周方向幅W1が抑制される(図18(a)参照)。よって、長尺物の巻き付けの乱れが抑制される。
【0064】
図18(a)において両矢印D5で示されるのは、外周面20の半径である。図18(a)において両矢印D6で示されるのは、長尺物接続部30において最も径方向外側にある点T1と回転軸線Z2(回転軸線Z1)との径方向距離である。長尺物の巻き付けの乱れを抑制する観点から、D6/D5は、1.50以下が好ましく、1.45以下がより好ましく、1.40以下がより好ましい。必要な曲がり形状及び肉厚を長尺物接続部30に付与しつつ、先端接続部30bの中心線C2を外周面20の接線近傍に配置する観点から、D6/D5は、1.20以上が好ましく、1.25以上がより好ましく、1.30以上がより好ましい。
【0065】
長尺物接続部30では、先端接続部30bの一部が凹部22に埋没している。長尺物接続部30では、胴部4aからの長尺物接続部30の突出量である差(D6-D5)が抑制されている。この突出量が少ないことで、長尺物の巻き取り可能長さを増やすことができ、且つ、巻き付けの乱れが抑制される。この観点から、差(D6-D5)は、30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましく、20mm以下がより好ましい。必要な曲がり形状及び肉厚を長尺物接続部30に付与しつつ、先端接続部30bの中心線C2を外周面20の接線近傍に配置する観点から、差(D6-D5)は、15mm以上が好ましく、18mm以上がより好ましく、20mm以上がより好ましい。
【0066】
図10(a)において両矢印θ2で示されるのは、長尺物接続部30の曲がり角度である。この曲がり角度θ2は、導水部30aの中心線C1と、先端接続部30bの中心線C2との成す角度である。凹部22を小さくしつつ、接続操作部32の作業スペースを拡げる観点から、曲がり角度θ2は、56度以上が好ましく、58度以上がより好ましく、60度以上がより好ましい。長尺物の折れを抑制する観点から、曲がり角度θ2は、67度以下が好ましく、65度以下がより好ましく、65度未満がより好ましい。上記実施形態では、曲がり角度θ2は62度(degree)である。
【0067】
図10(b)において両矢印θ1で示されるのは、長尺物接続部30の揺動角度である。接続操作部32に対する作業スペースの観点から、揺動角度θ1は、27度以上が好ましく、30度以上がより好ましく、33度以上がより好ましく、36度以上がより好ましい。凹部22が大きいほど、胴部4aの強度及び剛性が低下する。胴部4aの強度の観点から、揺動角度θ1は、45度以下が好ましく、42度以下がより好ましく、39度以下がより好ましい。上記実施形態では、揺動角度θ1は37度(degree)である。
【0068】
前述の通り、長尺物巻取機2は、長尺物巻取機2からの長尺物H1の引き出し位置を規制する引き出し規制部14を有する(図1及び図2参照)。長尺物巻取機2は、正面部8cに設けられた開口12を有する。開口12は、正面部8cを貫通する貫通孔である。この開口12が、引き出し規制部14を構成している。更に、引き出し規制部14は、ガイドローラー90を有する。ガイドローラー90は、引き出し規制部14を構成している。引き出し規制部14の右側及び左側は、ガイドローラー90により構成されている。引き出し規制部14の上側及び下側は、ガイドローラー90により構成されていない。引き出し規制部14の上側及び下側は、開口12の縁により構成されている。引き出し規制部14の上側を構成する開口12の縁(上縁12a)は、左右方向に(水平に)延びている。引き出し規制部14の下側を構成する開口12の縁(下縁12b)は、左右方向に(水平に)延びている。
【0069】
なお、引き出し規制部14の構成は限定されない。ドラム4が筐体8に収容されておらず外部に開放されている場合、例えば棒状のフレームやドラムの側部が引き出し規制部となりうる。引き出し規制部は、上下方向又は左右方向の少なくとも一方において、長尺物H1の引き出し位置を規制する。
【0070】
本実施形態の引き出し規制部14は、上下方向及び左右方向において、長尺物H1の引き出し位置を規制している。引き出し規制部14は、長尺物H1をドラム4の左右の側部4bの間から外れないように案内する。引き出し規制部14は、長尺物H1が胴部4aに巻き取られるのに寄与している。
【0071】
開口12は、上縁12aと、下縁12bと、左縁12cと、右縁12dとを有する。上縁12aと下縁12bとで、上下方向において長尺物H1の引き出し位置が規制されている。一方、左縁12c及び右縁12dは、引き出し規制部14として機能していない。
【0072】
ガイドローラー90は、左右それぞれに設けられている。ガイドローラー90は、開口12の右側と、開口12の左側とに設けられている。左側のガイドローラー90は、左縁12cに沿って配置されている。左側のガイドローラー90は、左縁12cの内側(右側)に配置されている。右側のガイドローラー90は、右縁12dに沿って配置されている。右側のガイドローラー90は、右縁12dの内側(左側)に配置されている。左右一対のガイドローラー90は、左右方向において長尺物H1の引き出し位置を規制している。両ガイドローラー90は所定の間隔をおいて配置されている。長尺物H1はこれらのガイドローラー90の間から引き出される。ガイドローラー90は、開口12の下側には設けられていない。ガイドローラー90は、開口12の上側には設けられていない。
【0073】
このように、引き出し規制部14は、上下方向において長尺物H1の引き出し位置を規制する開口12の上縁12a及び下縁12bと、左右方向において長尺物H1の引き出し位置を規制する左右一対のガイドローラー90とを有する。長尺物巻取機2では、長尺物H1の引き出し位置の左側及び右側にガイドローラー90が設けられており、前記引き出し位置の上側及び下側にはガイドローラーが設けられていない。
【0074】
上側のガイドローラーが無い場合、胴部4aの軸方向において長尺物H1の巻き付けが平準化される効果がある。胴部4aの軸方向における一部に巻き付けが集中して長尺物H1が山積みになることがある。上側にガイドローラーが無いことで、巻き取り時に長尺物H1が暴れやすくなり、山積みに巻かれた部分を避けて長尺物H1が巻き取られる。
【0075】
長尺物巻取機2から引き出された長尺物H1は接地するため、長尺物H1は下側のガイドローラーには当たりにくく、当たる場合でも当接圧が小さい。したがって、下側のガイドローラーを設けてもあまり意味がない。
【0076】
各ガイドローラー90は、回転自在な状態でフレーム6(筐体8)に固定されている。各ガイドローラー90の回転軸線は、鉛直方向に配向している。各ガイドローラー90の回転軸線は、鉛直方向に対して傾斜していてもよい。
【0077】
図2及び図3には、引き出し方向が左方向及び右方向に振られた長尺物H1がそれぞれ仮想線(2点鎖線)で示されている。左右一対のガイドローラー90は、長尺物H1の引き出し方向が左右方向に振られたときに長尺物H1に当接する。長尺物H1が当接した状態において長尺物H1が移動すると、ガイドローラー90は長尺物H1の動きに駆動されて回転する。ガイドローラー90は、巻き取り時において長尺物H1にテンションが掛かることを抑制する。
【0078】
ガイドローラー90同士の間隔(軸方向間隔)は、ドラム4における側部4b同士の間隔よりも狭い。ガイドローラー90同士の間隔の軸方向中心位置は、ドラム4の軸方向中心位置に一致している。ガイドローラー90は、長尺物H1をドラム4の左右の側部4b間に導く。
【0079】
図19(a)はガイドローラー90の斜視図であり、図19(b)はガイドローラー90の側面図であり、図19(c)はガイドローラー90を上側から見た平面図である。図19(c)には、その一部が拡大された拡大図が併記されている。
【0080】
ガイドローラー90は、その表面に凹凸を有する。この凹凸は、ガイドローラー90に対する長尺物H1の滑りを抑制する。ガイドローラー90は、その表面に模様90aを有する。この模様90aは、筋状である。この模様90aは、ガイドローラー90の回転軸線Z3に対して傾斜して延びている。模様90aの配向は限定されない。例えば、模様90aは、ガイドローラー90の回転軸に対して平行であってもよい。ガイドローラー90が回転すると、この模様90aは動く。この模様90aは、ガイドローラー90の回転を視認するのに役立つ。本実施形態では、デザイン性を加味して、模様90aを回転軸線Z3に対して傾斜させている。この傾斜した模様90aは、ガイドローラー90が回転した際にその動きが目立つため、ガイドローラー90の回転の認識性を高める。
【0081】
ガイドローラー90は、軸体92と、回動部94とを有している。軸体92は回転軸線Z3に沿って延びている。軸体92は、回転自在な状態でフレーム6(筐体8)に固定されている。回動部94の中心線は、回転軸線Z3に一致している。回動部94は外面96を有する。外面96は、回転軸線Z3を中心線とする円筒面96aと、凹み部96bとを有する。凹み部96bは、円筒面96aに対して凹んでいる。凹み部96bは、模様として視認されうる。模様90aは、凹み部96bにより形成されている。なお模様90aの形態は、視認される限り限定されない。模様90aは、本実施形態のように凹であってもよいし、凸であってもよい。また模様90aは、凹凸がない状態で形成されていてもよく、例えば色彩、光沢等によって表現されていてもよい。
【0082】
図19(c)において両矢印D7で示されているのは、凹み部96bの深さである。深さD7は、円筒面96aの外径に対する凹み量であり、回動部94の径方向に沿って測定される。凹み部96bが視認されることで、ガイドローラー90の回転が容易に把握される。視認性の観点及び滑りを抑制する観点から、深さD7は、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましく、0.3mm以上がより好ましい。深さD7が大きいと、ガイドローラー90の回転時において、凹凸の落差による衝撃が大きくなる。この観点から、深さD7は、0.5mm以下が好ましく、0.4mm以下がより好ましく、0.3mm以下がより好ましい。
【0083】
図19(c)において両矢印D8で示されているのは、外面96の凹凸高さである。凹凸高さD8は、回動部94の径方向に沿って測定される。模様90aが視認されることで、ガイドローラー90の回転が容易に把握される。視認性の観点及び滑りを抑制する観点から、凹凸高さD8は、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましく、0.3mm以上がより好ましい。高さD8が大きいと、ガイドローラー90の回転時において、凹凸の落差による衝撃が大きくなる。この観点から、凹凸高さD8は、0.5mm以下が好ましく、0.4mm以下がより好ましく、0.3mm以下がより好ましい。本実施形態では、凹凸高さD8は深さD7に一致する。
【0084】
図19(c)において両矢印D9で示されているのは、凹み部96bの幅である。幅D9は、回転軸線Z3に垂直な断面において測定される。幅D9は、凹み部96bの両端間の最短距離である。凹み部96bが視認されることで、ガイドローラー90の回転が容易に把握される。視認性の観点から、幅D9は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、3mm以上がより好ましい。幅D9が過大であると、深さD7が過大となりやすい。この観点から、幅D9は、8mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましく、6mm以下がより好ましい。
【0085】
ガイドローラー90は、ドラム4の胴部4aへの負荷を低減する。長尺物接続部30を形成するため、ドラム4の胴部4aには長尺物接続部30の一部を収容する凹部22が設けられる。更に、長尺物接続部30の揺動を可能とするため、凹部22は揺動方向(周方向)に拡張される。凹部22が拡張されるほど、胴部4aの強度及び剛性は低下しやすい。
【0086】
左右方向において、長尺物巻取機2の向きがホースH1の引き出し方向と異なる場合、ホースH1が長尺物巻取機2に対して左右方向に振られる。この状況で巻き取りを行うと、ホースH1と開口12との間の摩擦力により、ホースH1が引っ張られながら巻き取られる。長尺物巻取機2とホースH1との間で向きが相違しない場合でも、ホースH1には通常巻き癖がついており、曲がりくねった状態で巻き取られる。この場合も、ホースH1は、開口12に当たり、開口12との摩擦により引っ張られながら巻き取られる。テンションが掛かった状態で巻き取られたホースH1は、胴部4aに負荷を与える。また、このホースH1に水を通すと、テンションで細くなっていたホースH1が水圧で膨張し、胴部4aへの負荷が増大する。
【0087】
ガイドローラー90により、巻き取り時においてホースH1に作用するテンションを下げることができる。この結果、胴部4aへの負荷を低減することできる。拡張された凹部22を有する胴部4aへの負荷を低減することで、長尺物接続部30の揺動を可能としつつ、胴部4aの変形を抑制することができる。
【0088】
フレームの材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。樹脂では、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)、POM(ポリオキシメチレン)、PP(ポリプロピレン)及びPE(ポリエチレン)が好ましい。外観性の観点から、ABS、PP及びPEがより好ましい。コストの観点からは、PPがより好ましい。上記実施形態では、PPが用いられている。
【0089】
ドラムの材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。樹脂では、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)、POM(ポリオキシメチレン)、PP(ポリプロピレン)及びPE(ポリエチレン)が好ましい。外観性の観点から、ABS、PP及びPEがより好ましい。コストの観点からは、PPがより好ましい。上記実施形態では、PPが用いられている。
【0090】
二重管部の内管部の材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。樹脂では、POM(ポリオキシメチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)及びPP(ポリプロピレン)が好ましい。耐摩耗性、摺動耐熱性及び強度の観点から、POMがより好ましい。上記実施形態では、POMが用いられている。
【0091】
ハンドルの材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)、POM(ポリオキシメチレン)、PP(ポリプロピレン)及びPE(ポリエチレン)が好ましい。外観性及び強度の観点からABS及びPPがより好ましく、更なる強度の観点から、ABSがより好ましい。上記実施形態では、ABSが用いられている。
【0092】
Oリングの材質として、NBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、FKM(フッ化ビニリデン系フッ素ゴム)、シリコーンゴム、及び、熱可塑性エラストマーが好ましい。圧縮永久歪みが低いとの観点から、NBR、EPDM、FKM及びシリコーンゴムが好ましく、耐摩耗性の観点から、NBR、EPDM及びFKMがより好ましい。コストも考慮すると、NBRがより好ましい。上記実施形態では、あらゆるOリングの材質としてNBRが用いられている。スイベル機構部に用いられているOリング(第1シール70及び第2シール72)の材質は、NBRである。
【0093】
長尺物接続部の材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。樹脂では、PP(ポリプロピレン)及びPE(ポリエチレン)が好ましい。コストの観点から、PPがより好ましい。また、上述の通りツメ付リングが一体化されている場合、折り曲げた際に折れないPPがツメに適している。この観点からも、PPが好ましい。上記実施形態では、PPが用いられている。
【0094】
長尺物としてホースが用いられる場合、ホースと密着する部分(長尺物接続部30の管端部31、ツメ付きリング部36)の材質は、PP(ポリプロピレン)及びPOM(ポリオキシメチレン)が好ましい。ホースの材質は一般的に塩化ビニルであり、可塑剤を含んでいる。この可塑剤がホースに密着する樹脂に移行すると、ホースの固着が生じやすい。PP及びPOMは、ABSに比べて移行が生じにくく、ホースが固着しにくい。上記実施形態では、管端部31及びツメ付きリング部36の材質として、PPが用いられている。
【0095】
ガイドローラーの材質として、樹脂及び金属が挙げられ、樹脂が好ましい。樹脂では、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、POM(ポリオキシメチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合合成樹脂)及びPA(ポリアミド)が好ましい。耐摩耗性の観点からは、PP、POM、PE及びPAがより好ましい。外観性の観点からは、PP及びPEがより好ましい。コストの観点からは、PPがより好ましい。上記実施形態では、ガイドローラーの材質として、PPが用いられている。
【0096】
以下の付記は、本開示に含まれる発明の一部である。
[付記1]
フレームと、
胴部を有しており前記フレームに回転可能に取り付けられているドラムと、
前記胴部に配置され長尺物の基端部が接続される長尺物接続部と、
を有しており、
前記長尺物接続部が、前記胴部に設けられた凹部に配置されており、
前記長尺物接続部が、前記ドラムの回転軸線に平行な回転軸線を中心として揺動する長尺物巻取機。
[付記2]
前記長尺物がホースであり、
前記長尺物接続部に連通し給水源と接続される給水接続部と、前記給水接続部と前記長尺物接続部との間を連通する給水流路部とを更に有している付記1に記載の長尺物巻取機。
[付記3]
前記給水流路部が、前記長尺物接続部に通じる給水接続口を含む内管部を有しており、
前記長尺物接続部が、前記給水接続口に通じる導水接続口を含み前記内管部と共に二重管部を形成する外管部を有しており、
前記二重管部が、前記給水接続口及び前記導水接続口に対して軸方向一方側に位置する第1シールと、前記給水接続口及び前記導水接続口に対して軸方向他方側に位置する第2シールとを有しており、
前記給水流路部が、前記長尺物接続部の前記回転軸線に沿って延びており、
前記内管部が、前記揺動の回転軸である付記2に記載の長尺物巻取機。
[付記4]
前記ドラムが前記フレームに回転可能に支持されており、
前記ドラムの重量が前記二重管部に作用しない付記3に記載の長尺物巻取機。
[付記5]
前記揺動の角度が、最前方位置及び最後方位置のそれぞれにおいて前記長尺物接続部が前記凹部に当接することにより画定されている付記1から4のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
[付記6]
前記長尺物巻取機からの前記長尺物の引き出し位置を規制する引き出し規制部が更に設けられており、
前記引き出し規制部が、前記長尺物の引き出し方向が左右方向に振られたときに当該長尺物に当接しつつ回転しうる左右一対のガイドローラーを有している付記1から5のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
[付記7]
前記長尺物巻取機からの前記長尺物の引き出し位置の左側及び右側にガイドローラーが設けられており、
前記引き出し位置の上側及び下側にはガイドローラーが設けられていない付記1から6のいずれか1項に記載の長尺物巻取機。
【0097】
本願には、請求項(独立形式請求項を含む)に係る発明に含まれない他の発明も開示されている。本願の請求項及び実施形態に記載されたそれぞれの形態、部材、構成及びそれらの組み合わせは、それぞれが有する作用効果に基づく発明として認識される。
【0098】
前記各実施形態で示されたそれぞれの形態、部材、構成等は、これら実施形態の全ての形態、部材又は構成をそなえなくても、個々に、本願請求項に係る発明をはじめとした、本願記載の全発明に適用されうる。
【符号の説明】
【0099】
2・・・長尺物巻取機
4・・・ドラム
4a・・・胴部
4b・・・側部
6・・・フレーム
8・・・筐体
10・・・筐体の側面部
12・・・開口
14・・・引き出し規制部
16・・・持ち手
18・・・ハンドル
20・・・ドラムの外周面
22・・・胴部の凹部
30・・・長尺物接続部
30a・・・導水部
30b・・・先端接続部
31・・・管端部
32・・・接続操作部
34・・・ロックナット
36・・・ツメ付きリング部
40・・・コネクター
42・・・両側突起部
50・・・給水接続部
52・・・給水流路部
54・・・中央流路
60・・・給水接続口
62・・・内管部
64・・・導水接続口
66・・・外管部
68・・・二重管部
70・・・第1シール
72・・・第2シール
74・・・コネクター
76・・・第1当接部
78・・・第2当接部
80・・・第1規制部
82・・・第2規制部
90・・・ガイドローラー
H1・・・長尺物(ホース)
P1・・・長尺物接続部の最前方位置
P2・・・長尺物接続部の最後方位置
Z1・・・ドラムの回転軸線
Z2・・・長尺物接続部の回転(揺動)軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19