IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 17LIVE株式会社の特許一覧

特開2024-176619ストリーム分析のためのシステム及び方法
<>
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図1
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図2
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図3
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図4
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図5
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図6
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図7
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図8
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図9
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図10
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図11
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図12
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図13
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図14
  • 特開-ストリーム分析のためのシステム及び方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176619
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】ストリーム分析のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20241212BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20241212BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241212BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/24
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023095326
(22)【出願日】2023-06-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】徐永吉
(72)【発明者】
【氏名】林奇▲い▼
(72)【発明者】
【氏名】簡紹唐
(72)【発明者】
【氏名】洪偉翔
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164MB11S
5C164SB08P
5C164SB41P
5C164YA11
5C164YA21
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】配信者が次のライブストリーミングで改善できるように支援するライブストリーム分析のためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】方法は、配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、当該第1のインタラクションパラメータセットに基づいて当該第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、当該第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、当該第1のパフォーマンススコアセットを当該第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、を含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項2】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、優良パフォーマンススコア閾値を上回るパフォーマンススコアに対応する優良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項3】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア上昇率がパフォーマンススコア上昇率閾値より大きい期間に対応する優良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項4】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応する不良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項5】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応する不良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項6】
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程がさらに、
前記第1のインタラクションパラメータセットの一部が、前記配信者のベテラン貢献者からの貢献であると判定する工程と、
前記第1のストリームの前記第1のパフォーマンススコアセットを生成する際、前記第1のインタラクションパラメータセットから、前記インタラクションパラメータの一部を除外する工程と、を含み、
そのうち、前記ベテラン貢献者が、前記配信者により行われるコンテンツトピックに関係なく、前記配信者に貢献する意思があると、前記サーバにより判断されたことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項7】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコア対応する、または平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応する、不良コンテンツタグを判定する工程と、
前記配信者が新しいライブストリーミングを開始したと判断する工程と、
前記新しいライブストリーミングのコンテンツが、前記不良コンテンツタグと合致したとリアルタイムで判定する工程と、
前記新しいライブストリーミングが配信されている間に、前記配信者にコンテンツの変更を提案する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項8】
さらに、前記関連付ける工程の結果を前記配信者に表示する工程を含み、そのうち、前記結果が、優良コンテンツタグまたは不良コンテンツタグを含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項9】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記配信者によって実行される第2のストリームの第2のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第2のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第2のストリームの第2のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第2のストリームが前記第1のストリームよりも短い不良パフォーマンス期間を有すると判断する工程と、
前記配信者のレコメンデーション優先度を上げる工程と、を含み、
そのうち、前記不良パフォーマンス期間が、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応する、またはパフォーマンススコア低下率閾値より大きいパフォーマンススコア低下率に対応する、ことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項10】
ストリーム分析のためのシステムであって、1以上のプロセッサを備え、そのうち、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する機能と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する機能と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する機能と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける機能と、
を実行する、ことを特徴とする、ストリーム分析のためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーミング分野におけるストリーム分析に関する。
【背景技術】
【0002】
ライブストリーミングサービスに代表されるように、インターネット上におけるリアルタイムの交流が日常生活に浸透している。さまざまなプラットフォームやプロバイダーがライブストリーミングサービスを提供しており、競争も激しい。プラットフォームにとって、ユーザが望むサービスを提供することが重要である。
【0003】
特許文献1は、動画ライブ配信の品質を監視するシステムおよび方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第113747188号明細書
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施態様による方法は、1以上のコンピュータにより実行されるストリーム分析のための方法であって、配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、当該第1のインタラクションパラメータセットに基づいて当該第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、当該第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、当該第1のパフォーマンススコアセットを当該第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、を含む。
【0006】
本発明の一実施態様による方法は、1以上のコンピュータにより実行されるストリーム分析のための方法であって、配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、当該第1のインタラクションパラメータセットに基づいて当該第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、当該配信者によって実行される第2のストリームの第2のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、当該第2のインタラクションパラメータセットに基づいて当該第2のストリームの第2のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、当該第2のストリームが当該第1のストリームよりも短い不良パフォーマンス期間を有すると判断する工程と、当該配信者のレコメンデーション優先度を上げる工程と、を含む。当該不良パフォーマンス期間は、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応、またはパフォーマンススコア低下率閾値より大きいパフォーマンススコア低下率に対応する。
【0007】
本発明の一実施態様によるシステムは、1以上のプロセッサを含むストリーム分析のためのシステムであり、当該1以上のコンピュータプロセッサが、機械可読命令を実行して、配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する機能と、当該第1のインタラクションパラメータセットに基づいて当該第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する機能と、当該第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する機能と、当該第1のパフォーマンススコアセットを当該第1のコンテンツタグセットと関連付ける機能と、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。
図2】本発明の一部の実施態様に基づく、図5のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一部の実施態様に基づく、図1のサーバの機能と構成を示すブロック図である。
図4図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。
図5図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。
図6図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。
図7図3のインタラクションパラメータDB350の例示的データ構造を示す表である。
図8図3のパフォーマンススコアDB352の例示的データ構造を示す表である。
図9図3のコンテンツタグDB354の例示的データ構造を示す表である。
図10】ストリームのコンテンツタグに対するパフォーマンススコアの関連付けまたは相関を示す例である。
図11図3の分析結果DB356の例示的データ構造を示す表である。
図12】ライブストリーミング中のコンテンツ提案例を示す概略図である。
図13】本発明の一部の実施態様に基づく方法を示す例示的なフローチャートである。
図14】機械学習モデル370の入力と出力の例である。
図15】本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
【0010】
コンテンツプラットフォームは、コンテンツ配信者(またはストリーマー、ライブストリーマー)に対して、コンテンツ配信者が過去のパフォーマンスを見直し、将来的にパフォーマンスを改善するために役立つツールを提供することが望まれる。本発明は、配信者が自身のストリームアーカイブを分析し、配信者が次のライブストリーミングで改善できるように支援するシステムまたは方法を提供する。
【0011】
図1は、本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングのストリーマー(ライバー、アンカー、配信者、ライブストリーマーとも呼ばれる)LVと視聴者(オーディエンスとも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで交流または通信するためのライブストリーミングサービスを提供する。図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含む。一部の実施態様において、当該ストリーマーと視聴者は、集合的にユーザと呼ばれてもよい。当該サーバ10は、ネットワークNWに接続された、1以上の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などのモバイル端末装置、あるいはデスクトップPCなどの据え置き型装置であってもよい。当該サーバ10、当該ユーザ端末20及び当該ユーザ端末30は、各種有線または無線ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続される。
【0012】
当該ライブストリーミングシステム1には、配信者LV、視聴者AU、及び当該サーバ10を管理する管理者(またはアプリプロバイダー、図示せず)が参加する。当該配信者LVは、自身のユーザ端末20でコンテンツを記録し、当該サーバ10に直接または間接的にアップロードすることにより、リアルタイムで当該コンテンツを配信する者である。当該コンテンツの例としては、当該配信者自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームプレイ、その他あらゆるコンテンツであってもよい。当該管理者は、当該サーバ10上で当該コンテンツをライブストリーミングするためのプラットフォームを提供するとともに、当該配信者LVと当該視聴者AU間のリアルタイムの交流を仲介または管理する。当該視聴者AUは、自分のユーザ端末30で当該プラットフォームにアクセスし、所望のコンテンツを選択して視聴する。当該視聴者AUは、選択したコンテンツのライブストリーミング中に、当該ユーザ端末30を介してコメントや応援、贈り物の送信などの操作を実行する。当該コンテンツを配信している当該配信者LVは、それらのコメント、応援、または贈り物に対して応答してもよい。当該応答が、映像および(または)音声で当該視聴者AUに送信され、双方向のコミュニケーションが確立される。
【0013】
「ライブストリーミング」という用語は、当該配信者LVのユーザ端末20で記録したコンテンツを、当該視聴者AUのユーザ端末30で実質的にリアルタイムに再生・視聴することを可能にするデータ伝送モードを指しても、そのような伝送モードにより実現されるライブブロードキャストを指してもよい。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real-Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、MPEG DASHなどの既存のライブストリーミング技術を利用して実現されてもよい。ライブストリーミングには、当該配信者LVによるコンテンツの記録と同時に、当該視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴でき伝送モードを含む。当該遅延の長さについては、当該配信者LVと当該視聴者AUの交流が成立可能な程度の遅延であってもよい。なお、当該ライブストリーミングは、当該コンテンツの全記録データを一度当該サーバに格納し、その後ユーザの要求に応じて当該サーバから当該ユーザに提供する、いわゆるオンデマンド配信と区別される。
【0014】
ここでいう「映像データ」とは、当該ユーザ端末20または30の撮像機能を用いて生成された画像データ(映像データとも呼ばれる)と、当該ユーザ端末20または30の音声入力機能を用いて生成された音声データとを含むデータを指す。当該映像データは、当該ユーザがコンテンツを視聴できるように、当該ユーザ端末20、30で再生される。一部の実施態様において、当該配信者のユーザ端末における映像データの生成と当該視聴者のユーザ端末における映像データの再生との間に、当該映像データに対して圧縮、展開、符号化、復号化、トランスコーディングなど、その形式、サイズ、またはデータの仕様を変更する処理が行われると想定される。しかし、そのような処理の前後で、当該映像データが表す当該コンテンツ(例えば、映像や音声)は実質的に変化しないため、本明細書においては、そのような処理後の当該映像データを、そのような処理前の当該映像データと同一ものと表現している。すなわち、当該配信者のユーザ端末で映像データが生成された後、当該サーバ10を介して当該視聴者のユーザ端末で再生される場合、当該配信者のユーザ端末で生成された当該映像データ、当該サーバ10を通過する当該映像データ、および当該視聴者のユーザ端末で受信して再生される当該映像データは、いずれも同一の映像データである。
【0015】
図1に示す例において、当該配信者LVは、ライブストリーミングデータを提供する。当該配信者LVのユーザ端末20は、当該配信者LVの映像や音声を記録して当該ストリーミングデータを生成し、生成された当該データは当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信される。同時に、当該ユーザ端末20は、当該配信者LVの記録された映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイに表示し、当該配信者LVが現在行っているライブストリーミングコンテンツを確認できるようにする。
【0016】
当該プラットフォームに当該配信者LVのライブストリーミングを視聴することを要求した当該視聴者AU1、AU2のそれぞれのユーザ端末30a、30bは、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに関連する映像データ(以下、「ライブストリーミングの映像データ」と呼ばれてもよい)を受信し、受信した当該映像データを再生して当該映像VD1、VD2をディスプレイに表示し、スピーカーから音声を出力する。当該ユーザ端末30a、30bでそれぞれ表示される映像VD1、VD2は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20により撮像された映像VDと実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bで出力される音声は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20で記録された音声と実質的に同じである。
【0017】
当該配信者LVの当該ユーザ端末20での映像・音声の記録と、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでの映像データの再生は、実質的に同時に行われる。当該視聴者AU1が、当該配信者LVにより提供される当該コンテンツに関するコメントを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は当該コメントを配信者LVの当該ユーザ端末20にリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1とAU2の当該ユーザ端末30aと30bにも当該コメントをそれぞれ表示する。当該配信者LVが当該コメントを読み、当該コメントに対応するトークを展開すると、そのトークの映像と音声が、それぞれ当該視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bに表示される。このインタラクティブな動作は、当該配信者LVと当該視聴者AU1間で会話が成立していると認識される。これにより、当該ライブストリーミングシステム1では、一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションを可能にするライブストリーミングを実現する。
【0018】
図2は、本発明の一部の実施態様に基づく、図5のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末20は、当該ユーザ端末30と同じまたは類似した機能と構成を有する。図2の各ブロックと以降のブロック図は、ハードウェアがコンピュータのCPUや機械装置などの要素によって実現されてもよく、ソフトウェアがコンピュータプログラムなどによって実現されてもよい。機能ブロックは、これらの要素間の連携動作により実現されてもよい。したがって、これらの機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な形態で実現され得ることが、当業者には理解されよう。
【0019】
当該配信者LV及び当該視聴者AUは、当該ネットワークNWを介してダウンロードサイトからライブストリーミングアプリケーションプログラム(以下、ライブストリーミングアプリケーションという)をダウンロードし、当該ユーザ端末20、30にインストールしてもよい。あるいは、当該ライブストリーミングアプリケーションは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ライブストリーミングアプリケーションが当該ユーザ端末20、30上で実行されると、当該ユーザ端末20、30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、各種機能を実装または実行する。以下、当該ライブストリーミングアプリケーションが実行されるユーザ端末20、30(CPUなどのプロセッサ)によって実装される機能を、当該ユーザ端末20、30の機能として説明する。これらの機能は、実際には、当該ユーザ端末20、30上で当該ライブストリーミングアプリケーションにより実現される。一部の実施態様において、これらの機能は、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語で記述され、当該サーバ10から当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末20、30のウェブブラウザに送信され、当該ウェブブラウザにより実行されるコンピュータプログラムによって実現されてもよい。
【0020】
当該ユーザ端末30は、配信ユニット100と視聴ユニット200を含む。当該配信ユニット100は、当該ユーザ(またはユーザ側)の映像と音声が記録された映像データを生成し、当該映像データを当該サーバ10に提供する。当該視聴ユニット200は、当該サーバ10から映像データを受信し、当該映像データを再生する。当該ユーザは、ライブストリーミングを行う際に、当該配信ユニット100を起動し、当該ユーザが映像を視聴する際に、当該視聴ユニット200を起動する。当該配信ユニット100が起動される当該ユーザ端末は、当該配信者の端末、すなわち、当該映像データを生成する当該ユーザ端末である。当該視聴ユニット200が起動される当該ユーザ端末は、当該視聴者の端末、即ち、当該映像データが再現され、再生される当該ユーザ端末である。
【0021】
当該配信ユニット100は、撮像コントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、映像送信ユニット106と、配信者側UIコントロールユニット108を含む。当該撮像コントロールユニット102は、カメラ(図2に表示せず)に接続され、当該カメラで実行される撮像を制御する。当該撮像コントロールユニット102は、当該カメラからの画像データを取得する。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図2に表示せず)に接続され、当該マイクからの音声入力を制御する。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得する。当該映像送信ユニット106は、当該撮像コントロールユニット102により取得された当該画像データと、当該オーディオコントロールユニット104により取得された当該オーディオデータを含む映像データを、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。当該映像データは、当該映像送信ユニット106によりリアルタイムに送信される。すなわち、当該撮像コントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104による当該映像データの生成と、生成された当該映像データの当該映像送信ユニット106による送信とは、実質的に同時に実行される。当該配信者側UIコントロールユニット108は、当該配信者のUI(ユーザインターフェイス)をコントロールする。当該配信者側UIコントロールユニット108は、ディスプレイ(図2に表示せず)に接続されてもよく、当該映像送信ユニット106により送信される当該映像データを再生することにより、当該ディスプレイに映像を表示する。当該配信者側UIコントロールユニット108は、操作オブジェクトや指示許諾オブジェクトを当該ディスプレイに表示し、当該オブジェクトをタップした当該配信者からの入力を受け付けてもよい。
【0022】
当該視聴ユニット200は、視聴者側UIコントロールユニット202と、重ね合わせ情報生成ユニット204と、入力情報送信ユニット206を含む。当該視聴ユニット200は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10から、当該配信者、当該ユーザ端末30のユーザである視聴者、及び他の視聴者が参加する、ライブストリーミングに関連する映像データを受信する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、ディスプレイとスピーカー(図2に表示せず)に接続され、受信した映像データを再生して、当該ディスプレイに映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力する。当該映像が当該ディスプレイに出力され、当該音声が当該スピーカーから出力されている状態を「映像データが再生されている」状態と呼ぶことができる。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、タッチパネル、キーボード、ディスプレイ等の入力手段(図2に表示せず)にも接続され、当該入力手段を介してユーザの入力を取得する。当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、当該サーバ10からの映像データから生成された画像上に、所定のフレーム画像を重ねる。当該フレーム画像には、当該ユーザからの入力を受け付けるためのさまざまなユーザインターフェイスオブジェクト(以下、単に「オブジェクト」という)、当該視聴者により入力されたコメント、及び(または)当該サーバ10から取得した情報などが含まれる。当該入力情報送信ユニット206は、当該ネットワークNWを介して、当該視聴者側UIコントロールユニット202により取得された当該ユーザ入力を当該サーバ10に送信する。
【0023】
図3に、本発明の一部の実施態様に基づく、図1の当該サーバ10の機能と構成を示すブロック図を示す。当該サーバ10は、配信情報提供ユニット302と、中継ユニット304と、贈り物処理ユニット306と、支払い処理ユニット308と、ストリームDB310と、ユーザDB312と、贈り物DB314と、パフォーマンススコア計算機330と、ストリーム分析ユニット332と、インタラクションパラメータDB350と、パフォーマンススコアDB352と、コンテンツタグDB354と、分析結果DB356と、を含む。当該サーバ10は、機械学習(ML)DB370及び異常記録DB372と通信する。一部の実施態様において、当該機械学習DB370及び(または)当該異常記録DB372は、当該サーバ10内に実装されてもよい。
【0024】
当該配信者側の当該ユーザ端末20から当該ネットワークNWを介してライブストリーミングの開始通知または要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、このライブストリーミングを識別するためのストリームIDと当該ライブストリーミングを行う配信者の配信者IDをストリームDB310に登録する。
【0025】
当該配信情報提供ユニット302が、当該ネットワークNWを介して当該視聴者側の当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200からライブストリームに関する情報の提供要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームDB310から現在利用可能なライブストリームを取得または確認し、利用可能なライブストリームのリストを作成する。当該配信情報提供ユニット302は、作成したリストを当該ネットワークNW経由で要求元の当該ユーザ端末30に送信する。要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者側UIコントロールユニット202は、受信したリストに基づいてライブストリーム選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に表示する。
【0026】
当該ユーザ端末30の当該入力情報送信ユニット206が、当該ライブストリーム選択画面上で当該視聴者の選択結果を受信すると、当該入力情報送信ユニット206は、選択されたライブストリームのストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に当該要求を送信する。当該配信情報提供ユニット302は、要求元の当該ユーザ端末30に対して、受信した当該配信要求に含まれる当該ストリームIDで指定されるライブストリームの提供を開始する。当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームIDの(または対応する)視聴者IDに、要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者のユーザIDを含めるように当該ストリームDB310を更新する。
【0027】
当該中継ユニット304は、当該配信情報提供ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、配信者側の当該ユーザ端末20から視聴者側の当該ユーザ端末30に当該映像データを中継する。当該中継ユニット304は、当該ライブストリーミング中または当該映像データの再生中に、当該入力情報送信ユニット206から視聴者によるユーザ入力を表す信号を受信する。当該ユーザ入力を表す信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトを指定するオブジェクト指定信号であってもよい。当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリームの配信者の配信者ID、及び当該オブジェクトを特定するオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物であるとき、当該オブジェクトIDは贈り物IDである。同様に、当該中継ユニット304は、当該ユーザ端末20の当該配信ユニット100から、当該映像データの再生中(またはライブストリーミング中)に配信者により行われたユーザ入力を表す信号を受信する。当該信号は、オブジェクト指定信号であってもよい。
【0028】
また、当該ユーザ入力を表す信号は、視聴者が当該ユーザ端末30に入力したコメントと当該視聴者の視聴者IDを含むコメント入力信号であってもよい。当該コメント入力信号を受信すると、当該中継ユニット304は、当該コメントと信号に含まれる当該視聴者IDを、当該配信者の当該ユーザ端末20と他の視聴者の当該ユーザ端末30に送信する。これらユーザ端末20、30において、当該視聴者側UIコントロールユニット202と、当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、同じく受信した当該視聴者IDと関連付けられたディスプレイ上に受信したコメントを表示する。
【0029】
当該贈り物処理ユニット306は、当該オブジェクト指定信号に含まれる贈り物IDによって特定される贈り物のポイントに基づき、当該配信者のポイントを増加させ、当該ユーザDB312を更新する。具体的には、当該贈り物処理ユニット306は、当該贈り物DB314を参照して、受信した当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDに対して付与するポイントを特定する。その後、当該贈り物処理ユニット306は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該配信者IDの(または当該配信者IDに対応する)ポイントに、特定されたポイントを追加する。
【0030】
当該支払い処理ユニット308は、当該オブジェクト指定信号の受信に応答して、視聴者からの贈り物の代金の支払いを処理する。具体的には、当該支払い処理ユニット308は、当該贈り物DB314を参照して、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDにより特定される当該贈り物の価格ポイントを特定する。その後、当該支払い処理ユニット308は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該視聴者IDにより特定される当該視聴者のポイントから、特定された当該価格ポイントを差し引く。
【0031】
図4は、図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB310は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB310は、ストリームID、配信者ID、視聴者IDを、相互に関連付けて格納する。当該ストリームIDは、当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおけるライブストリームを識別するためのIDである。当該配信者IDは、当該ライブストリームを提供する配信者を識別するためのユーザIDである。当該視聴者IDは、当該ライブストリームの視聴者を識別するためのユーザIDである。一部の実施態様による当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおいて、ユーザがライブストリームを開始すると、当該ユーザは配信者となり、同じユーザが別のユーザによりブロードキャストされるライブストリームを視聴すると、当該ユーザは視聴者にもなる。したがって、配信者と視聴者の区別は固定されておらず、あるとき配信者IDとして登録されたユーザIDが、別のときに視聴者IDとして登録されることもあり得る。
【0032】
図5は、図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB312は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB312は、当該ユーザIDと当該ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該ユーザIDは、ユーザを識別する。当該ポイントは、対応する当該ユーザが保持するポイントに相当する。当該ポイントは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。一部の実施態様において、配信者がライブストリーム中に視聴者から贈り物を受け取ると、当該配信者のポイントは当該贈り物に対応する価値だけ増加する。当該ポイントは、例えば、当該配信者が当該ライブストリーミングプラットフォームの管理者から受け取る報酬(金銭など)の量を決定するために使用される。一部の実施態様において、当該配信者が視聴者から贈り物を受け取る際に、当該ポイントに代えて、当該贈り物に対応する金額を付与してもよい。
【0033】
図6は、図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。当該贈り物DB314は、当該ライブストリーミング中に当該視聴者が利用できる贈り物についての情報を保持する。贈り物は、電子データである。贈り物は、ポイントまたは金銭で購入するか、無償で提供することができてもよい。贈り物は、視聴者が配信者に贈ることができる。配信者に贈り物を贈ることは、贈り物を使う、贈り物を送る、贈り物を投げるなどとも呼ばれる。贈り物の中には、購入と同時に使用できるものと、購入後、購入した視聴者が後から任意のタイミングで使用できるものとがある。視聴者が配信者に贈り物を贈ると、当該贈り物に対応する量のポイントが当該配信者に付与される。贈り物が使用されると、その使用によって当該贈り物に関連するエフェクトが発生してもよい。例えば、ライブストリーミング画面に当該贈り物に対応したエフェクト(視覚的効果や聴覚的効果など)が表示される。
【0034】
当該贈り物DB314は、贈り物ID、付与ポイント、価格ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該贈り物IDは、贈り物を識別するためのものである。当該付与ポイントは、配信者に贈り物が贈られたときに当該配信者に付与されるポイントの量である。当該価格ポイントは、贈り物の使用(購入)に対して支払われるポイントの量である。視聴者は、ライブストリームを視聴しているときに、所望の贈り物の当該価格ポイントを支払うことで、配信者に当該所望の贈り物を贈ることができる。当該価格ポイントの支払いは、適宜の電子決済手段により行うことができる。例えば、視聴者が管理者に当該価格ポイントを支払うことにより、支払いが行われてもよい。あるいは、銀行振り込みやクレジットカードによる支払いが利用されてもよい。当該管理者は、当該付与ポイントと当該価格ポイントとの関係を任意に設定することができる。例えば、付与ポイント=価格ポイントとして設定してもよい。あるいは、当該付与ポイントに1.2などの所定の係数を乗じたポイントを当該価格ポイントとして設定しても、当該付与ポイントに所定の手数料ポイントを加算したポイントを当該価格ポイントとして設定してもよい。
【0035】
当該インタラクションパラメータDB350は、配信によって行われるストリーム(ライブストリーム及び/またはアーカイブストリーム)のインタラクションパラメータを保存するように構成される。ストリームの当該インタラクションパラメータは、ストリームの視聴者または当該ストリームで行われた視聴者の操作に関連するものである。当該インタラクションパラメータは、コメント数、受け取った贈り物の数、受け取ったスナックの数、視聴者数などを含んでもよい。当該インタラクションパラメータは、上述のパラメータの時間的変化(変化率や標準化した率など)を含んでもよい。例えば、当該インタラクションパラメータは、1分あたりに受け取った贈り物の数、受け取った贈り物の増加率、受け取った贈り物の減少率などを含んでもよい。当該インタラクションパラメータは時間とともに変化し、時系列形式で当該インタラクションパラメータDB350に格納されてもよい。一部の実施態様において、当該インタラクションパラメータは、当該サーバ10内外のプラットフォームモニタリングユニットやモニタリングデータベースから受信してもよい。
【0036】
当該パフォーマンススコア計算機330は、ストリームの当該インタラクションパラメータに基づき、ストリーム(ライブストリーム及び(または)アーカイブストリーム)のパフォーマンススコアを生成/計算するように構成される。当該パフォーマンススコアは、ストリームプラットフォームの実際の運用(または重点)に応じて、さまざまな方法で計算されてもよい。一部の実施態様において、ストリームのタイミングT1での当該パフォーマンススコアは、当該ストリームの当該タイミングT1での当該インタラクションパラメータに基づいて計算される。一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアは、1つのインタラクションパラメータに等しくてもよい。一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアは、複数のインタラクションパラメータの加重合計であってもよい。一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアは、1つ以上のパラメータに比例していてもよい。一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアは、1つ以上のインタラクションパラメータが増加すると、増加する。一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアは、1つ以上のインタラクションパラメータが減少すると、減少する。当該パフォーマンススコアは時間とともに変化し、時系列形式で当該パフォーマンススコアDB352に格納されてもよい。
【0037】
一部の実施態様において、当該パフォーマンススコア計算機330は、当該パフォーマンススコアの上昇率及び(または)低下率も生成する。例えば、当該パフォーマンススコア計算機330は、ある期間内の平均パフォーマンススコア上昇率または平均パフォーマンススコア低下率を生成してもよい。
【0038】
当該コンテンツタグDB354は、ストリーム(ライブストリーム及び/またはアーカイブストリーム)のコンテンツタグ(またはラベル)を格納するように構成される。ストリームの当該コンテンツは時間とともに変化し、当該コンテンツタグは時系列形式で当該コンテンツタグDB354に格納されてもよい。一部の実施態様において、当該コンテンツタグは、当該サーバ10内外のコンテンツ検出ユニットから受信してもよい。当該コンテンツ検出ユニットは、ストリームから当該コンテンツタグを検出する。
【0039】
当該ストリーム分析ユニット332は、当該配信者についてストリームのパフォーマンスを分析するように構成される。当該ストリーム分析ユニット332は、ストリームの当該パフォーマンススコア(または当該パフォーマンススコアの変化率)を当該ストリームの当該コンテンツタグと関連付けてもよい。当該ストリーム分析ユニット332は、当該パフォーマンススコア(または当該パフォーマンススコアの変化率)と当該コンテンツタグ間の相関係数を計算してもよい。分析結果は、当該分析結果DB356に格納される。
【0040】
当該ストリーム分析ユニット332は、当該配信者が当該配信者のストリームで行うコンテンツの良し悪しを判定(または検出)するように構成される。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332は、関連付ける工程の結果に基づき、優良パフォーマンススコア閾値を上回るパフォーマンススコアに対応する優良コンテンツタグを判定する。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332は、関連付ける工程の結果に基づき、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応する不良コンテンツタグを判定する。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332は、関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア上昇率がパフォーマンススコア上昇率閾値より大きい期間に対応する優良コンテンツタグを判定する。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332は、関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応する不良コンテンツタグを判定する。当該閾値は、配信者によって異なってもよい。例えば、より高いレベルの配信者は、優良パフォーマンススコア閾値がより高くてもよい。
【0041】
当該異常記録DB372は、サーバ10の異常記録を格納するように構成される。例えば、多様な機能エンドポイント(コメント、贈り物、フォローのためのエンドポイントなど)のクラッシュ記録や遅延記録が格納されてもよい。
【0042】
図7は、図3のインタラクションパラメータDB350の例示的データ構造を示す表である。当該インタラクションパラメータDB350は、配信者D1により行われたアーカイブストリームに関する情報を保持する。当該インタラクションパラメータDB350は、当該配信者ID、当該ストリームID、当該インタラクションパラメータ、当該タイムスロットを、互いに関連付けて格納する。
【0043】
図8は、図3のパフォーマンススコアDB352の例示的データ構造を示す表である。当該パフォーマンススコアDB352は、当該配信者ID、当該ストリームID、各タイムスロットにおける当該パフォーマンススコア、当該平均パフォーマンススコアを、互いに関連付けて格納する。図7図8に示す実施態様において、当該パフォーマンススコアは、コメント数として定義される。従って、図8に示す各ストリームに対する当該パフォーマンススコアは、図7に示すコメント数に相当する。
【0044】
図9は、図3のコンテンツタグDB354の例示的データ構造を示す表である。当該コンテンツタグDB354は、当該配信者ID、当該ストリームID、各タイムスロットにおける当該コンテンツタグを、互いに関連付けて格納する。
【0045】
図10は、ストリームのコンテンツタグに対するパフォーマンススコアの関連付けまたは相関を示す例である。本実施態様において、当該パフォーマンススコアは、各タイミング(またはタイムスロット)におけるコメント、贈り物、スナック、または視聴者の数である。タグシーケンスは、異なる時間範囲において検出されたコンテンツタグを示す。
【0046】
タイミングt1の前、当該パフォーマンススコアは当該不良パフォーマンススコア閾値を下回っている。従って、対応するコンテンツタグ「歌唱」が不良タグと判定される。
【0047】
タイミングt1とタイミングt2の間、当該パフォーマンススコアはまだ当該不良パフォーマンススコア閾値を下回っているが、当該パフォーマンススコア上昇率がパフォーマンススコア上昇率閾値より大きい。従って、本実施態様において、対応するコンテンツタグ「ワークアウト」が優良タグと判定される。変化率で判定することにより、「ワークアウト」を誤って不良コンテンツと判定してしまう事態を防止することができる。
【0048】
タイミングt2とタイミングt3の間、当該パフォーマンススコアは当該不良パフォーマンススコア閾値と当該優良パフォーマンススコア閾値の間であり、当該パフォーマンススコア上昇率は当該パフォーマンススコア上昇率閾値より大きい。従って、対応するコンテンツタグ「ワークアウト」が優良コンテンツタグと判定される。
【0049】
タイミングt3とタイミングt4の間、当該パフォーマンススコアは当該優良パフォーマンススコア閾値を上回っている。従って、対応するコンテンツタグ「料理」が優良コンテンツタグと判定される。
【0050】
タイミングt4とタイミングt5の間、当該パフォーマンススコアはまだ当該優良パフォーマンススコア閾値を上回っているが、当該パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい。従って、本実施態様において、対応するコンテンツタグ「メイクアップ」が不良タグと判定される。変化率で判定することにより、「メイクアップ」を誤って優良コンテンツと判定してしまう事態を防止することができる。
【0051】
タイミングt5とタイミングt6の間、当該パフォーマンススコアは当該不良パフォーマンススコア閾値と当該優良パフォーマンススコア閾値の間であり、当該パフォーマンススコア低下率は当該パフォーマンススコア低下率閾値より大きい。従って、対応するコンテンツタグ「メイクアップ」と「おしゃべり」が不良コンテンツタグと判定される。
【0052】
タイミングt6の後、当該パフォーマンススコアは当該不良パフォーマンススコア閾値を下回っている。従って、対応するコンテンツタグ「おしゃべり」が不良コンテンツタグと判定される。
【0053】
図10に示すように、最も高いパフォーマンススコアに対応するハイライトモーメントと、最も低いパフォーマンススコアに対応するワーストモーメントが(例えば、当該ストリーム分析ユニット332により)判定されてもよい。
【0054】
一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアの変化率は、優良または不良コンテンツタグの判定において、パフォーマンススコアの絶対値よりも高い優先度を与えられてもよい。当該パフォーマンススコアの変化率は、より正確かつタイムリーに視聴者のエンゲージメントまたは視聴者の満足度を反映することができる。
【0055】
図11は、図3の分析結果DB356の例示的データ構造を示す表である。当該分析結果DB356は、当該配信者ID、当該ストリームID(またはアーカイブストリームID)、当該ストリームスコア、当該ハイライトモーメント、当該ハイライトモーメントタグ、当該ワーストモーメント、当該ワーストモーメントタグを互いに関連付けて格納する。
【0056】
当該ストリームスコアは、当該ストリームの平均パフォーマンススコアであってもよい。当該ハイライトモーメントは、当該パフォーマンススコアが最も高い時間範囲であってもよい。当該ハイライトモーメントタグは、当該ハイライトモーメントに対応する当該コンテンツタグである。当該ワーストモーメントは、当該パフォーマンススコアが最も低い時間範囲であってもよい。当該ワーストモーメントタグは、当該ワーストモーメントに対応する当該コンテンツタグである。当該分析結果DB356内の(または当該分析結果DB356から抽出された)情報は、例えば、新しいストリームが終了するたびに、当該配信者に表示されてもよい。
【0057】
図11に示すように、分析結果の要約が当該配信者D1に表示される。当該結果によると、当該ストリームST13の当該ワーストモーメントは、当該ストリームS12やS11よりも30%短いことが分かる。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332は、当該配信者に対して、「素晴らしい!あなたはワーストモーメントを30%減少し、ジャンルページで追加露出を獲得しました!」などのメッセージを表示してもよい(あるいは、通知ユニットをトリガーして当該配信者に送信させてもよい)。
【0058】
一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332が、前のストリームよりも後のストリームの不良パフォーマンス期間が短いと判定した場合、当該ストリーム分析ユニット332は当該配信者に対するレコメンデーション優先度を上げる(かつ当該配信者に通知する)。一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332が、前のストリームよりも後のストリームの不良パフォーマンス期間が長いと判定した場合、当該ストリーム分析ユニット332は当該配信者に対するレコメンデーション優先度を下げる(通知付き)、または当該配信者にリマインダメッセージを送信する。当該不良パフォーマンス期間は、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応、またはパフォーマンススコア低下率閾値より大きいパフォーマンススコア低下率に対応する。当該レコメンデーション優先度は、当該配信者が当該ストリーミングプラットフォームの視聴者に視聴される可能性の高さに対応する。例えば、レコメンデーション優先度が高いほど、レコメンデーションページ上でより良い配置枠が得られたり、レコメンデーションページに表示される頻度が高くなったりしてもよい。この仕組みにより、当該配信者がより真剣に自身のパフォーマンス向上に取り組むように促すことができる。
【0059】
一部の実施態様において、分析結果のページで、当該配信者はオブジェクトをクリックして、アーカイブストリームに含まれる自身のパフォーマンスの特定の映像を再生することができる。例えば、図11に示すレポートにおいて、配信者D1は、ST11、ST12またはST13の「ワーストモーメント」領域をクリックして、対応するストリームデータの再生をトリガーしてもよい。当該再生プロセスでは、ストリームデータ(またはストリームデータの一部)へのハイパーリンクが利用されてもよい。当該再生機能により、当該配信者は自身のパフォーマンスを振り返り(その時何をしていたかを正確に知る)、効率的に改善することができる。
【0060】
一部の実施態様において、当該分析結果に対するフィードバックまたは是正機能が当該配信者に提供されてもよい。例えば、当該配信者D1は、アーカイブストリームST12のワーストモーメントの再生を確認し、コンテンツタグ「歌唱」が不良と判定された理由が偶発的であり、カウントしないものと判断する。例えば、当該歌唱が当該配信者の友人によって行われたものであったり、当該配信者が当時喉の調子が悪かったりした場合である。当該配信者は「却下」ボタンをクリックしてその記録を削除し、当該「歌唱」のタグが不良コンテンツタグとしてマークされないようにすることができる。
【0061】
一部の実施態様において、当該ストリーム分析ユニット332により、当該分析結果に対して自動フィードバックまたは是正処理が行われてもよい。例えば、当該ストリーム分析ユニット332は、当該異常記録DB372からシステム異常記録にアクセスしてもよい。異常によって優良タグまたは不良タグの判定に偏りが生じたと判断された場合、その判定を却下してもよい。例えば、ある期間に贈り物エンドポイントにクラッシュがあった場合、その期間の贈り物が少ないことによるコンテンツタグの不良判定は却下されてもよい。この仕組みは、より堅牢なストリーム分析を確約することができる。
【0062】
一部の実施態様において、進行中のライブストリームのインタラクションパラメータがリアルタイムで検出され、当該インタラクションパラメータDB350に格納される。当該パフォーマンススコア計算機330は、当該ライブストリームのインタラクションパラメータで当該パフォーマンススコアをリアルタイムで計算する。当該ライブストリームの当該コンテンツタグがリアルタイムで検出され、当該コンテンツタグDB354に格納される。当該ストリーム分析ユニット332は、ライブストリーミング中に、当該コンテンツタグ、当該パフォーマンススコア、及び(または)過去の分析結果に基づいて、当該配信者にリアルタイムでフィードバックまたは提案を提供してもよい。
【0063】
例えば、当該ストリーム分析ユニット332は、アーカイブストリームの分析に基づき、配信者の不良コンテンツタグ(または頻繁に不良と判定されているコンテンツタグ)を判定してもよい。当該不良コンテンツタグは、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応、または平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応してもよい。その後、当該ストリーム分析ユニット332は、当該配信者が新しいライブストリームを開始したと判断(または検出)する。当該ストリーム分析ユニット332は、当該不良コンテンツタグと当該ライブストリームの新たに検出されたタグ間で持続的にマッチング(または比較照合)処理を実行してもよい。当該ストリーム分析ユニット332が、リアルタイムで、当該ライブストリームのコンテンツが不良コンテンツタグと合致したと判定(または検出)した場合、当該ストリームの分析ユニット332は、当該ライブストリームが配信されている間に、当該配信者にコンテンツの変更を提案してもよい。提案される当該コンテンツは、当該アーカイブストリーム分析から判定された優良コンテンツタグであってもよい。ライブストリーミング中の提案例を図12に示す。
【0064】
一部の実施態様において、当該パフォーマンススコアを生成する前に、ベテラン貢献者からの影響または偏見を排除するための前処理が行われてもよい。ベテラン貢献者とは、当該配信者により行われるコンテンツトピックに関係なく、当該配信者に貢献する意思があると、当該サーバにより判断された視聴者である。例えば、当該パフォーマンススコア計算機330は、ストリームの当該インタラクションパラメータの一部が、当該配信者のベテラン貢献者(または常連ファン)からの貢献であると判定してもよい。その後、当該パフォーマンススコア計算機330は、当該ストリームの当該パフォーマンススコアを生成する際に、そのインタラクションパラメータの当該部分を除外する。この仕組みにより、パフォーマンス分析の精度を向上させることができる。一部の実施態様において、当該インタラクションパラメータDB350は、誰がそれらのインタラクションパラメータに貢献したのかに関する情報を保持する。当該情報は、当該サーバ10の内部または外部のモニタリングユニットから抽出されてもよい。
【0065】
図13は、本発明の一部の実施態様に基づく方法を示す例示的なフローチャートである。
【0066】
工程S1300では、配信者D1のアーカイブストリームのインタラクションパラメータが当該サーバ10により取得される。
【0067】
工程S1302では、配信者D1のベテラン貢献者からのインタラクションパラメータが、サーバ10(またはサーバ10内のフィルタリングユニット)により除外される。
【0068】
工程S1304では、当該アーカイブストリームについて、それらのインタラクションパラメータに基づき、パフォーマンススコアが当該パフォーマンススコア計算機330により生成される。
【0069】
工程S1306では、配信者D1のそれらアーカイブストリームのコンテンツタグが当該サーバ10により取得される。
【0070】
工程S1308では、当該ストリーム分析ユニット332により、当該パフォーマンススコアが当該コンテンツタグと関連付けまたは相関される。
【0071】
工程S1310では、当該関連付け結果に基づき(例えば、対応するパフォーマンススコアまたは対応するパフォーマンススコア変化率に基づき)、優良及び(または)不良コンテンツタグが判定される。
【0072】
工程S1312では、当該分析結果が配信者D1に通知される。配信者D1は、当該分析結果に対してフィードバックまたは是正処理を行ってもよい。
【0073】
工程S1314では、当該ストリーム分析ユニット332が、後のストリームにおけるパフォーマンスが前のストリームよりも改善されているか否かを判定する。パフォーマンスの改善とは、例えば、優良コンテンツの時間範囲がより長い、ハイライトモーメントがより長い、不良コンテンツの時間範囲がより短い、ワーストモーメントがより短い、などである。改善されている場合、フローは工程S1316に進む。
【0074】
工程S1316では、配信者D1に報酬が与えられる。当該報酬は、例えば、配信者D1の後続のストリーム(またはライブストリーム)に対するレコメンデーションページでの優先度が高くなることであってもよい。
【0075】
工程S1318では、当該ストリーム分析ユニット332が配信者D1により新たに開始されたライブストリームのコンテンツを検出または監視する。
【0076】
工程S1320では、当該ストリーム分析ユニット332が、当該ライブストリームのいずれかのコンテンツが不良コンテンツタグに合致するか否かをリアルタイムで判定する。「はい」の場合、フローは工程S1332に進む。工程S1318とS1320が繰り返され、ライブストリームのコンテンツを監視し続ける。
【0077】
工程S1322では、配信者D1にコンテンツの変更が提案される。
【0078】
一部の実施態様において、工程S1324が実装されてもよい。工程S1324では、当該ストリーム分析ユニット332が当該インタラクションパラメータDB350、当該パフォーマンススコアDB352、当該コンテンツタグDB354、当該異常記録DB372を参照し、システム異常によるバイアスを除外する。
【0079】
図3に示すように、当該機械学習DB370はさまざまな機械学習アルゴリズムを含み、当該サーバ10によってストリームのパフォーマンスを分析するために利用されてもよい。
【0080】
図14は、機械学習モデル370の入力と出力の例である。入力データには、映像データ、音声データ、コメント(総数及び(または)時間的変化)、贈り物(総数、時間的変化及び(または)標準化した率(贈り物/分))、スナック(総数及び(または)時間的変化)、タグ(平均及び(または)時間的変化)、配信時間、視聴者数(総数及び(または)時間的変化)など、各アーカイブストリームに関するさまざまな情報(または特徴)が含まれる。出力データには、アーカイブスコア(例えば、10点満点中5点)、ハイライトモーメント(例えば、3:05-3:15)、ワーストモーメント、上昇開始モーメント、低下モーメントなど、各アーカイブストリームに関する分析結果が含まれる。
【0081】
図15を参照しながら、当該情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図15は、本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図に示された情報処理装置900は、例えば、一部の実施態様における、当該サーバ10及び(または)当該ユーザ端末20、30を実現することができる。
【0082】
当該情報処理装置900は、CPU901と、ROM(リードオンリーメモリ)903と、RAM(ランダムアクセスメモリ)905を含む。また、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、当該情報処理装置900は、カメラ(図示せず)などの撮像装置を含む。また、当該情報処理装置900は、当該CPU901に加えて、あるいは当該CPU901の代わりに、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)やASIC(特定用途向け集積回路)を含んでもよい。
【0083】
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、当該ROM903、当該RAM905、当該ストレージ装置919、または当該リムーバブル記録媒体923に格納された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900のすべてまたは一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、一部の実施態様における当該サーバ10及び当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを格納する。当該RAM905は、当該CPU901の実行時に使用されるプログラムや、実行時に適宜変化するパラメータなどを格納する主記憶装置として機能する。当該CPU901、ROM903、RAM905は、ホストバス907によって相互接続され、当該ホストバス907は、CPUバスなどの内部バスであってもよい。さらに、当該ホストバス907は、ブリッジ909を介してPCI(ペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス)バスなどの外部バス911に接続される。
【0084】
当該入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなどのユーザが操作する装置、あるいはマイクに代表される音センサ、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力装置915は、例えば、赤外線等の電波を利用したリモコン装置や、当該情報処理装置900の操作に対応した携帯電話等の外部接続装置927であってもよい。当該入力装置915は、当該ユーザが入力した情報または検出された物理量に基づいて入力信号を生成し、当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは、当該入力装置915を操作することにより、当該情報処理装置900に各種データを入力し、動作を指示する。
【0085】
当該出力装置917は、取得した情報を視覚的または聴覚的に当該ユーザに通知することができる装置である。当該出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OLED等のディスプレイ、スピーカーやヘッドフォン等の音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力装置917は、当該情報処理装置900による処理結果を、テキスト、画像などの映像、または音声などのオーディオとして出力する。
【0086】
当該ストレージ装置919は、データストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例として構成される。当該ストレージ装置919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、または光磁気記憶装置である。このストレージ装置919は、当該CPU901が実行するプログラム、各種データ、外部から取得した各種データなどを格納する。
【0087】
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着されたリムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905にそれを出力する。さらに、当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0088】
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するためのポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートなどであってもよい。さらに、当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインターフェイス)ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に当該外部接続装置927を接続することにより、当該情報処理装置900と当該外部接続装置927との間で様々なデータのやり取りを行うことができる。
【0089】
当該通信装置929は、例えば、当該ネットワークNWに接続するための通信装置で形成された通信インターフェイスである。当該通信装置929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(登録商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。さらに、当該通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。当該通信装置929は、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて、インターネット上や他の通信装置との間で信号等の送受信を行う。当該通信装置929に接続される当該通信ネットワークNWは、有線または無線で接続されるネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、衛星通信などである。当該通信装置929は、通信装置としての機能を実現する。
【0090】
当該撮像装置(図示せず)は、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間の画像を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
【0091】
以上、本実施態様に係る当該ライブストリーミングシステム1の構成及び動作について説明した。本実施態様は単なる一例であり、各構成要素や各処理の組み合わせについてさまざまな変更が可能であり、それらの変更も本発明の範囲内であることは当業者には理解されるところである。
【0092】
本発明で説明した処理及び手順は、明示的に説明したものに加えて、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現することができる。例えば、本明細書で説明した処理および手順は、その処理および手順に対応するロジックを集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、非一時的なコンピュータ可読媒体、磁気ディスクなどの媒体に実装することにより実現することができる。さらに、本明細書に記載された処理および手順は、その処理および手順に対応するコンピュータプログラムとして実現することができ、各種のコンピュータにより実行することができる。
【0093】
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたプログラムに統合されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、プロセッサにより実行されるものとしてもよい。
【0094】
以上、本発明の技術的内容及び特徴を説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本発明から逸脱しない別の変形や修正を含む、特許請求の範囲に含まれる範囲である。
【符号の説明】
【0095】
1 通信システム
10 サーバ
20 ユーザ端末
30、30a、30b ユーザ端末
LV 配信者
AU1、AU2 視聴者
VD、VD1、VD2 映像
NW ネットワーク
30 ユーザ端末
100 配信ユニット
102 撮像コントロールユニット
104 オーディオコントロールユニット
106 映像送信ユニット
108 配信者側UIコントロールユニット
200 視聴ユニット
202 視聴者側UIコントロールユニット
204 重ね合わせ情報生成ユニット
206 入力情報送信ユニット
302 配信情報提供ユニット
304 中継ユニット
306 贈り物処理ユニット
308 支払い処理ユニット
310 ストリームDB
312 ユーザDB
314 贈り物DB
330 パフォーマンススコア計算機
332 ストリーム分析ユニット
350 インタラクションパラメータDB
352 パフォーマンススコアDB
354 コンテンツタグDB
356 分析結果DB
370 機械学習DB
372 異常記録DB
S1300、S1302、S1304、S1306、S1308、S1310、S1312、S1314、S1316、S1318、S1320、S1322、S1324 工程
900 情報処理装置
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 ホストバス
909 ブリッジ
911 外部バス
913 インターフェイス
915 入力装置
917 出力装置
919 ストレージ装置
921 ドライブ
923 リムーバブル記録媒体
925 接続ポート
927 外部接続装置
929 通信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
前記関連付ける工程の結果を前記配信者に表示する工程と、を含み、
前記結果が、優良コンテンツタグまたは不良コンテンツタグを含む、ことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項2】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、優良パフォーマンススコア閾値を上回るパフォーマンススコアに対応する優良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項3】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
前記関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア上昇率がパフォーマンススコア上昇率閾値より大きい期間に対応する優良コンテンツタグを判定する工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項4】
さらに、前記関連付ける工程の結果に基づき、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応する不良コンテンツタグを判定する工程を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のストリーム分析方法。
【請求項5】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
前記関連付ける工程の結果に基づき、平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応する不良コンテンツタグを判定する工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項6】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
を含み、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程がさらに、
前記第1のインタラクションパラメータセットの一部が、前記配信者のベテラン貢献者からの貢献であると判定する工程と、
前記第1のストリームの前記第1のパフォーマンススコアセットを生成する際、前記第1のインタラクションパラメータセットから、前記インタラクションパラメータの一部を除外する工程と、を含み、
そのうち、前記ベテラン貢献者が、前記配信者により行われるコンテンツトピックに関係なく、前記配信者に貢献する意思があると、前記サーバにより判断されたことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項7】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する工程と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける工程と、
前記関連付ける工程の結果に基づき、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコア対応する、または平均パフォーマンススコア低下率がパフォーマンススコア低下率閾値より大きい期間に対応する、不良コンテンツタグを判定する工程と、
前記配信者が新しいライブストリーミングを開始したと判断する工程と、
前記新しいライブストリーミングのコンテンツが、前記不良コンテンツタグと合致したとリアルタイムで判定する工程と、
前記新しいライブストリーミングが配信されている間に、前記配信者にコンテンツの変更を提案する工程と、
を含むことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項8】
サーバによって実行されるストリーム分析方法であって、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記配信者によって実行される第2のストリームの第2のインタラクションパラメータセットを取得する工程と、
前記第2のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第2のストリームの第2のパフォーマンススコアセットを生成する工程と、
前記第2のストリームが前記第1のストリームよりも短い不良パフォーマンス期間を有すると判断する工程と、
前記配信者のレコメンデーション優先度を上げる工程と、を含み、
そのうち、前記不良パフォーマンス期間が、不良パフォーマンススコア閾値を下回るパフォーマンススコアに対応する、またはパフォーマンススコア低下率閾値より大きいパフォーマンススコア低下率に対応する、ことを特徴とする、ストリーム分析方法。
【請求項9】
ストリーム分析のためのシステムであって、1以上のプロセッサを備え、そのうち、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
配信者によって実行される第1のストリームの第1のインタラクションパラメータセットを取得する機能と、
前記第1のインタラクションパラメータセットに基づいて前記第1のストリームの第1のパフォーマンススコアセットを生成する機能と、
前記第1のストリームの第1のコンテンツタグセットを取得する機能と、
前記第1のパフォーマンススコアセットを前記第1のコンテンツタグセットと関連付ける機能と、
前記関連付ける機能の結果を前記配信者に表示する機能と、を実行し、
前記結果が、優良コンテンツタグまたは不良コンテンツタグを含む、ことを特徴とする、ストリーム分析のためのシステム。
【外国語明細書】