(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176714
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】通信システム、第2の機能実行装置、及び、端末装置のためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241212BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241212BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241212BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 335
H04N1/00 127Z
H04N1/00 E
B41J29/38 202
G03G21/00 396
G03G21/00 502
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095472
(22)【出願日】2023-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 佑太
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061BB10
2C061CF03
2C061CF05
2C061CG02
2C061HH03
2C061HJ08
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HM00
2C061HQ01
2C061HQ17
2C061HR00
2H270KA58
2H270KA59
2H270KA61
2H270KA62
2H270LA53
2H270LA99
2H270MF14
2H270MF16
2H270MF17
2H270MF19
2H270MF20
2H270MF21
2H270MF22
2H270NB03
2H270NB05
2H270NB06
2H270NC02
2H270NC06
2H270ND09
2H270ND22
2H270ND27
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC08
5C062AC22
5C062AC38
5C062AF01
5C062AF10
5C062AF14
(57)【要約】
【課題】設定情報を第2の機能実行装置に記憶するための新規な技術を提供する。
【解決手段】第2の機能実行装置は、第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報が記憶されている消耗品カートリッジが第1の機能実行装置から取り外された後に、消耗品カートリッジが第2の機能実行装置に装着される場合に、消耗品カートリッジに記憶されている第1の装置識別情報を第2の機能実行装置に記憶させる。第2の機能実行装置は、消耗品カートリッジが第2の機能実行装置に装着されている状態において、端末装置から検索信号が受信される場合に、第1の装置識別情報と、第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を端末装置に送信する。第2の機能実行装置は、サーバから第1の設定情報が受信される場合に、第1の設定情報を第2の機能実行装置に記憶させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の機能実行装置と、第2の機能実行装置と、端末装置と、サーバと、を備える通信システムであって、
前記第1の機能実行装置は、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する設定情報を記憶し、
前記サーバは、前記第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記設定情報と、を関連付けて記憶し、
前記第1の機能実行装置は、消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置に装着される場合に、前記第1の装置識別情報を前記消耗品カートリッジに記憶させ、
前記第2の機能実行装置は、
前記消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を記憶し、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記検索信号を送信し、
前記検索信号が送信される場合に、前記第2の機能実行装置から前記応答信号を受信し、
前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて記憶されている前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記設定情報が受信される場合に、前記設定情報を記憶する、
通信システム。
【請求項2】
第2の機能実行装置であって、
第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報が記憶されている消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第1の記憶制御部と、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信する応答信号送信部であって、
前記端末装置は、前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信し、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている第1の設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記第1の設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信する、
前記応答信号送信部と、
前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第2の記憶制御部と、
を備える、第2の機能実行装置。
【請求項3】
前記特定機能は、スキャン機能であり、
前記第1の設定情報は、スキャン設定情報であり。
前記第2の機能実行装置は、前記スキャン機能を実行可能であり、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記スキャン設定情報と、スキャン画像データの宛先を示す宛先情報と、を前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の記憶制御部は、前記サーバから前記スキャン設定情報と前記宛先情報とが受信される場合に、前記スキャン設定情報と前記宛先情報とを前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記第2の機能実行装置は、さらに、
前記第2の機能実行装置に前記スキャン機能を実行させるためのスキャン操作が受け付けられる場合に、前記スキャン設定情報を利用した前記スキャン機能を実行して、スキャン画像データを生成するデータ生成部と、
前記スキャン画像データが生成される場合に、前記スキャン画像データと前記宛先情報とを前記サーバに送信するデータ送信部と、を備える、請求項2に記載の第2の機能実行装置。
【請求項4】
前記第2の記憶制御部は、
1個の設定情報も前記第2の機能実行装置に記憶されていない状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記第1の設定情報とは異なる第2の設定情報が前記第2の機能実行装置に記憶されている状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させない、請求項2に記載の第2の機能実行装置。
【請求項5】
前記第2の機能実行装置は、さらに、
前記第2の設定情報が前記第2の機能実行装置に記憶されている状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第2の設定情報に代えて前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させるのか否かをユーザに問合わせるための問合画面を表示部に表示させる表示制御部を備え、
前記第2の記憶制御部は、
前記問合画面において、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させることが前記ユーザによって選択される場合に、前記第2の設定情報に代えて、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記問合画面において、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させないことが前記ユーザによって選択される場合に、前記第2の設定情報に代えて、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させない、請求項4に記載の第2の機能実行装置。
【請求項6】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
検索信号を送信する検索信号送信部と、
前記検索信号が送信される場合に、第2の機能実行装置から応答信号を受信する応答信号受信部であって、前記応答信号は、第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む、前記応答信号受信部と、
前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信する送信指示送信部であって、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記設定情報が受信される場合に、前記設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶する、
前記送信指示送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、設定情報を第2の機能実行装置に記憶させる技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、情報処理端末とサーバとMFPとを備えるスキャンシステムが開示されている。情報処理端末は、MFPの設定情報を設定するための操作を受け付けると、設定情報をサーバに送信する。サーバは、情報処理端末から設定情報を受信すると、設定情報をMFPに送信する。MFPは、サーバから設定情報を受信すると、設定情報をMFPに記憶する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、設定情報を第2の機能実行装置に記憶するための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、第1の機能実行装置と、第2の機能実行装置と、端末装置と、サーバと、を備える通信システムを開示する。前記第1の機能実行装置は、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する設定情報を記憶し、前記サーバは、前記第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記設定情報と、を関連付けて記憶し、前記第1の機能実行装置は、消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置に装着される場合に、前記第1の装置識別情報を前記消耗品カートリッジに記憶させ、前記第2の機能実行装置は、前記消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を記憶し、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記検索信号を送信し、前記検索信号が送信される場合に、前記第2の機能実行装置から前記応答信号を受信し、前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて記憶されている前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記設定情報が受信される場合に、前記設定情報を記憶してもよい。
【0006】
また、本明細書は、第2の機能実行装置を開示する。前記第2の機能実行装置は、第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報が記憶されている消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第1の記憶制御部と、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信する応答信号送信部であって、前記端末装置は、前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信し、前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている第1の設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記第1の設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信する、前記応答信号送信部と、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第2の記憶制御部と、を備えてもよい。
【0007】
また、本明細書は、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、検索信号を送信する検索信号送信部と、前記検索信号が送信される場合に、第2の機能実行装置から前記応答信号を受信する応答信号受信部であって、前記応答信号は、第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む、前記応答信号送信部と、前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信する送信指示送信部であって、前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶する、前記送信指示送信部と、として機能させてもよい。
【0008】
上記の構成によると、第2の機能実行装置は、消耗品カートリッジが第1の機能実行装置から取り外された後に、消耗品カートリッジが第2の機能実行装置に装着される場合に、第1の装置識別情報と第2の装置識別情報とを含む応答信号を端末装置に送信する。そして、第2の機能実行装置は、サーバから設定情報を受信する。従って、第2の機能実行装置は、サーバから受信した設定情報を記憶することができる。
【0009】
上記の第2の機能実行装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。また、上記の第2の機能実行装置によって実行される方法も新規で有用である。上記の端末装置のためのコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記の端末装置のためのコンピュータプログラムによって実現される端末装置、及び、端末装置によって実行される方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】第1のプッシュスキャンプロセスのシーケンス図を示す。
【
図5】第2のプッシュスキャンプロセスのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施例)
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、2個のMFP10A、10Bと、端末装置100と、サーバ200と、を備える。MFP10A、10B、及び、端末装置100は、Local Area Network(LAN)4に接続されている。MFP10A、10B、及び、端末装置100は、LAN4を介して相互に通信可能である。サーバ200は、インターネット6に接続されている。MFP10A、10B、端末装置100、及び、サーバ200は、インターネット6を介して、通信可能である。
【0012】
(MFP10A、10Bの構成)
MFP10Aは、印刷機能及びスキャン機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。MFP10Aは、さらに、プッシュスキャン機能を実行可能に構成されている。プッシュスキャン機能は、MFP10Aで生成されたスキャン画像データを、サーバ200を介して、MFP10Aとは異なる装置(例えば端末装置100)に送信する機能である。MFP10Aは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、通信インターフェース20と、制御部30と、を備える。MFP10Aは、シリアル番号「SN1」を有する。シリアル番号は、MFPの製造時に割り当てられる識別番号であり、当該MFPを識別するための情報である。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
【0013】
操作部12は、様々な情報をMFP10Aに入力するためのインターフェースであり、ボタン、タッチスクリーン等を備える。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。
【0014】
印刷実行部16は、インクジェット方式の印刷機構を備える。印刷実行部16には、インクを収容するインクカートリッジ(例えばカートリッジ16A)が装着される。印刷実行部16は、インクカートリッジ内のインクを利用して、印刷を実行する。スキャン実行部18は、CCD方式、CIS方式等の読取機構を備える。
【0015】
通信I/F20は、LAN4に接続されている。通信I/F20は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0016】
制御部30は、CPU32と、揮発性メモリ34と、不揮発性メモリ36と、を備える。揮発性メモリ34は、RAMを含む。不揮発性メモリ36は、Hard Disk Drive(HDD)及びROMを含む。不揮発性メモリ36は、Solid State Drive(SSD)又はフラッシュメモリを含んでもよい。不揮発性メモリ36は、プログラム40を記憶する。不揮発性メモリ36に記憶されたプログラム40が揮発性メモリ34にロードされ、実行されることによって、様々な処理が実行される。不揮発性メモリ36には、宛先情報と、スキャン設定情報と、が記憶され得る。宛先情報及びスキャン設定情報は、プッシュスキャン機能を利用するのに必要な情報である。宛先情報は、MFP10Aで生成されたスキャン画像データの宛先を示す情報である。
【0017】
MFP10Bは、シリアル番号「SN2」を有する点を除いて、MFP10Aと同様の構成を有する。
【0018】
(端末装置100の構成)
端末装置100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。端末装置100は、操作部112と、表示部114と、通信I/F120と、制御部130と、を備える。
【0019】
操作部112は、様々な情報を端末装置100に入力するためのインターフェースであり、ボタン、タッチスクリーン等を備える。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。通信I/F120は、LAN4に接続されている。通信I/F120は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0020】
制御部130は、CPU132と、揮発性メモリ134と、不揮発性メモリ136と、を備える。不揮発性メモリ136は、Operating System(OS)プログラム140と、アプリケーションプログラム142と、を記憶する。OSプログラム140は、端末装置100の基本的な動作を制御する。アプリケーションプログラム142は、MFP10A等に印刷機能又はスキャン機能を実行させる。不揮発性メモリ136に記憶されたプログラム140、142が揮発性メモリ134にロードされ、実行されることによって、様々な処理が実行される。
【0021】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、MFP10A、10Bと端末装置100との間の通信を仲介するサーバである。サーバ200は、MFPのベンダによってインターネット6上に設置される。なお、変形例では、サーバ200のうちの少なくとも一方が、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット6上に設置されてもよい。別の変形例では、MFPのベンダは、サーバ200のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、MFPのベンダは、サーバ200のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、200を実現する。
【0022】
サーバ200は、通信I/F220と、制御部230と、を備える。通信I/F220は、インターネット6に接続されている。通信I/F220は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0023】
制御部230は、CPU232と、揮発性メモリ234と、不揮発性メモリ236と、を備える。不揮発性メモリ236は、プログラム240を記憶する。不揮発性メモリ236に記憶されたプログラム240が揮発性メモリ234にロードされ、実行されることによって、様々な処理が実行される。不揮発性メモリ236は、さらに、設定テーブル242を記憶する。設定テーブル242は、プッシュスキャン機能に関する情報を管理するためのテーブルである。設定テーブル242では、宛先情報と、シリアル番号と、スキャン設定情報と、が関連付けて記憶されている。スキャン設定情報は、サイズ情報と、色数情報と、解像度情報と、を含む。サイズ情報は、MFPがスキャンすべき原稿のサイズを示す。色数情報は、スキャン画像データの色数を示す。解像度情報は、原稿のスキャン解像度を示す。
【0024】
(登録プロセス;
図2)
図2を参照して、プッシュスキャン機能を利用するために必要な情報をMFP10B及びサーバ200に登録する登録プロセスについて説明する。
図2の初期状態では、MFP10Bの印刷実行部にはカートリッジ16Bが装着されている。また、MFP10Bとサーバ200との間にXMPP接続が確立されている。XMPP接続は、いわゆる常時接続と呼ばれる接続である。サーバ200は、XMPP接続を利用すれば、MFP10Bから要求を受信しなくても、MFP10Bが所属するLAN4のファイヤウォールを越えて、信号をMFP10Bに送信することができる。なお、サーバ200からMFP10Bに要求を送信する仕組みは、XMPP接続ではなく、他の手法であってもよい。例えば、MFP10Bとサーバ200との間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)接続が確立されてもよい。以下では、MFP10A、10B、端末装置100、サーバ200のCPU(例えば32、132、232)が実行する処理について、CPUを主体として記載せずに、MFP10A、10B、端末装置100、サーバ200を処理の主体として記載する。また、以下では、各デバイス間の通信は、通信I/F(例えば20、220、320)を介して実行される。従って、以下の説明では、通信に関する説明をする際に、「通信I/Fを介して」という記載を省略する。
【0025】
T10において、ユーザは、宛先情報をMFP10Bに登録させるための登録操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T12において、アプリケーションプログラム142を識別するためのアプリID「AP」を含む第1の登録要求をMFP10Bに送信する。
【0026】
MFP10Bは、T12において、端末装置100から第1の登録要求を受信すると、T14において、第1の登録要求に含まれるアプリID「AP」を宛先情報として不揮発性メモリに記憶する。MFP10Bは、T20において、アプリID「AP」とシリアル番号「SN2」とを含む第2の登録要求をサーバ200に送信する。
【0027】
サーバ200は、T20において、MFP10Bから第2の登録要求を受信すると、T22において、第2の登録要求に含まれるアプリID「AP」とシリアル番号「SN2」とを設定テーブル242に記憶する。具体的には、サーバ200は、アプリID「AP」を宛先情報として設定テーブル242に記憶する。サーバ200は、T24において、宛先情報の登録が完了したことを示す第1の完了通知をMFP10Bに送信する。MFP10Bは、T24において、サーバ200から第1の完了通知を受信すると、T26において、第1の完了通知を端末装置100に送信する。
【0028】
端末装置100は、T26において、MFP10Bから第1の完了通知を受信すると、T30において、能力情報要求をMFP10Bに送信する。能力情報要求は、MFP10Bが実行可能な機能に関する情報を含む能力情報の送信を要求するための信号である。端末装置100は、T32において、MFP10Bから、印刷情報とスキャン情報とを含む能力情報を受信する。図示省略しているが、印刷情報は、MFP10Bが利用可能な全ての印刷設定(例えば、「片面」、「両面」、「モノクロ」、及び、「カラー」)を含む。スキャン情報は、MFP10Bが利用可能な全てのスキャン設定(サイズ設定「A3」、「A4」、カラー設定「モノクロ」、「カラー」、及び、解像度設定「300dpi」、「600dpi」)を含む。端末装置100は、T34において、設定画面を表示する。設定画面は、プッシュスキャン機能で使用するスキャン設定を設定するための画面である。本プロセスでは、ユーザは、T36において、サイズ設定「A4」、色数設定「モノクロ」、及び、解像度設定「300dpi」を設定するための操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T40において、サイズ設定「A4」、色数設定「モノクロ」、及び、解像度設定「300dpi」を含む第1のスキャン設定情報をサーバ200に送信する。
【0029】
サーバ200は、T40において、端末装置100から第1のスキャン設定情報を受信すると、T42において、第1のスキャン設定情報をシリアル番号「SN2」に関連付けて設定テーブル242に記憶する。サーバ200は、T44において、第1のスキャン設定情報をMFP10Bに送信する。
【0030】
MFP10Bは、T44において、サーバ200から第1のスキャン設定情報を受信すると、T46において、第1のスキャン設定情報を不揮発性メモリに記憶し、T48において、シリアル番号「SN2」をカートリッジ16Bに記憶させる。MFP10Bは、T50において、第1のスキャン設定情報の登録が完了したことを示す第2の完了通知をサーバ200に送信する。サーバ200は、T50において、MFP10Bから第2の完了通知を受信し、T52において、第2の完了通知を端末装置100に送信する。
【0031】
端末装置100は、T52において、サーバ200から第2の完了通知を受信すると、T54において、プッシュスキャン機能を利用するために必要な情報がMFP10B及びサーバ200に登録されたことを示すメッセージを含む登録完了画面を表示する。これにより、ユーザは、MFP10Bのプッシュスキャン機能を利用可能になったことを知ることができる。
【0032】
(第1のプッシュスキャンプロセス;
図3)
図3を参照して、MFP10Bのプッシュスキャン機能が利用される第1のプッシュスキャンプロセスについて説明する。本プロセスは、
図2の登録プロセスの後の状態である。即ち、MFP10Bの不揮発性メモリには、宛先情報「AP」と、第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)と、が記憶されている。また、サーバ200の設定テーブル242では、宛先情報「AP」と、シリアル番号「SN2」と、第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)と、が関連付けて記憶されている。
【0033】
T110において、ユーザは、プッシュスキャン機能を利用するためのプッシュスキャン操作をMFP10Bに実行する。これにより、MFP10Bは、宛先選択画面を表示する。宛先選択画面は、スキャン画像データの送信先を選択するための画面である。宛先選択画面には、MFP10Bの不揮発性メモリに記憶されている宛先情報が表示される。本プロセスでは、宛先情報「AP」が宛先選択画面に表示される。なお、複数個の宛先情報が不揮発性メモリに記憶されている場合、当該複数個の宛先情報が宛先選択画面に表示される。T114において、ユーザは、宛先情報「AP」を選択するための操作を実行する。これにより、MFP10Bは、T116において、スキャン設定画面を表示する。スキャン設定画面は、サイズ設定欄と、色数設定欄と、解像度設定欄と、OKボタンと、キャンセルボタンと、を含む。スキャン設定画面では、不揮発性メモリに記憶されている第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)が選択済みである。ユーザは、スキャン設定画面において、スキャン設定を変更することができる。ユーザは、T118において、OKボタンを選択する操作をMFP10Bに実行する。これにより、MFP10Bは、T120において、スキャン設定画面で設定されているスキャン設定(即ち、「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)に従った原稿のスキャンを実行して、スキャン画像データを生成する。MFP10Bは、T122において、スキャン画像データと、シリアル番号「SN2」と、T114で選択された宛先情報「AP」と、をサーバ200に送信する。
【0034】
サーバ200は、T122において、MFP10Bから、スキャン画像データとシリアル番号「SN2」と宛先情報「AP」とを受信すると、T124において、スキャン画像データを不揮発性メモリ236に記憶する。このように、MFP10Bによって生成されるスキャン画像データがサーバ200にアップロードされる。サーバ200は、宛先情報「AP」を利用して、アプリケーションプログラム142が記憶(インストール)されている端末装置100がスキャン画像データの送信先であると特定し、T126において、アップロード通知を端末装置100に送信する。アップロード通知は、スキャン画像データがサーバ200にアップロードされたことを知らせるための通知である。
【0035】
端末装置100は、T126において、サーバ200からアップロード通知を受信すると、T128において、アップロード通知を受信したことを示すメッセージを含む通知画面を表示する。ユーザは、T130において、スキャン画像データをダウンロードするためのダウンロード操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T132において、スキャン画像データ要求をサーバ200に送信し、T134において、サーバ200からスキャン画像データを受信する。端末装置100は、サーバ200から受信したスキャン画像データを不揮発性メモリ136に記憶する。このようにして、ユーザは、MFP10Bのプッシュスキャン機能を利用することで、MFP10Bで生成されたスキャン画像データを端末装置100で利用できるようになる。
【0036】
(第1の交換プロセス;
図4)
図4を参照して、第1の交換プロセスについて説明する。第1の交換プロセスでは、カートリッジ16BがMFP10Bから取り外された後に、カートリッジ16BがMFP10Aに装着される。第1の交換プロセスの初期状態は、
図3の第1のプッシュスキャンプロセスの初期状態と同様である。また、第1の交換プロセスの初期状態では、MFP10Aとサーバ200との間にXMPP接続が確立されている。
【0037】
ユーザは、T210において、カートリッジ16BをMFP10Bから取り外し、カートリッジ16BをMFP10Aに装着する。MFP10Aは、カートリッジ16Bが装着されると、シリアル番号「SN2」がカートリッジ16Bに記憶されていると判断し、T212において、カートリッジ16Bに記憶されているシリアル番号「SN2」を取得して、シリアル番号「SN2」を交換情報として不揮発性メモリ36に記憶する。交換情報は、カートリッジ16Bが過去に装着されていた装置を識別する情報である。
【0038】
ユーザは、T220において、LAN4に所属している装置を検索するための検索操作を端末装置100に実行する。これにより、端末装置100は、T222において、検索信号をLAN4にブロードキャスト送信する。
【0039】
MFP10Aは、T222において、端末装置100から検索信号を受信すると、T224において、MFP10Aのシリアル番号「SN1」と、不揮発性メモリ36に記憶されている交換情報「SN2」と、能力情報と、を含む応答信号を端末装置100に送信する。
【0040】
端末装置100は、T224において、MFP10Aから応答信号を受信すると、当該応答信号が交換情報を含むことを特定し、T226において、プッシュスキャン機能を利用可能な装置(即ちMFP10B)で使用されていた中古のカートリッジがMFP10Aに装着されていると判断する。この場合、端末装置100は、T230において、シリアル番号「SN1」と交換情報「SN2」とアプリID「AP」とを含む送信指示をサーバ200に送信する。送信指示は、送信指示に含まれる交換情報「SN2」に関連付けてサーバ200の設定テーブル242に記憶されている第1のスキャン設定情報を、送信指示に含まれるシリアル番号「SN1」によって識別されるMFP10Aに送信することをサーバ200に指示するための信号である。なお、端末装置100は、MFP10Aから受信される応答信号が交換情報を含まない場合、送信指示をサーバ200に送信しない。
【0041】
サーバ200は、T230において、端末装置100から送信指示を受信すると、送信指示に含まれる交換情報「SN2」に関連付けてサーバ200の設定テーブル242に記憶されている第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)を特定する。サーバ200は、T232において、第1のスキャン設定情報と宛先情報「AP」とを含む記憶指示をMFP10Aに送信する。記憶指示は、第1のスキャン設定情報と宛先情報「AP」とを記憶することをMFP10Aに指示するための信号である。
【0042】
MFP10Aは、T232において、サーバ200から記憶指示を受信すると、T234において、記憶指示内の第1のスキャン設定情報及び宛先情報「AP」を不揮発性メモリ36に記憶し、T236において、シリアル番号「SN2」に代えてシリアル番号「SN1」をカートリッジ16Bに記憶させる。MFP10Aは、T240において、第1のスキャン設定情報及び宛先情報「AP」の記憶が完了したことを示す第3の完了通知をサーバ200に送信する。
【0043】
サーバ200は、T240において、MFP10Aから第3の完了通知を受信すると、T242において、設定テーブル242を更新する。具体的には、サーバ200は、送信指示に含まれる交換情報「SN2」に関連付けて設定テーブル242に記憶されているシリアル番号「SN2」をシリアル番号「SN1」に変更する。本プロセスでは、サーバ200は、送信指示に含まれるアプリID「AP」と、交換情報「SN2」に関連付けて設定テーブル242に記憶されている宛先情報「AP」と、が一致するので、交換情報「SN2」に関連付けて設定テーブル242に記憶されている宛先情報「AP」を変更しない。これにより、ユーザは、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用できるようになる。なお、送信指示に含まれるアプリIDと、交換情報に関連付けて設定テーブル242に記憶されている宛先情報と、が一致しない場合、サーバ200は、送信指示に含まれるアプリIDを宛先情報として設定テーブル242に記憶する。サーバ200は、T244において、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用するための設定が完了したことを示す第4の完了通知をMFP10Aに送信する。
【0044】
MFP10Aは、T244において、サーバ200から第4の完了通知を受信すると、T246において、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用するための設定が完了したことを示すメッセージを含む設定完了画面を表示する。これにより、ユーザは、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用できるようになったことを知ることができる。
【0045】
(第2のプッシュスキャンプロセス;
図5)
図5を参照して、MFP10Aのプッシュスキャン機能が利用される第2のプッシュスキャンプロセスについて説明する。本プロセスは、
図4の第1の交換プロセスの後の状態である。即ち、MFP10Aの不揮発性メモリ36には、宛先情報「AP」と、第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)と、が記憶されている。また、サーバ200の設定テーブル242では、宛先情報「AP」と、シリアル番号「SN1」と、第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)と、が関連付けて記憶されている。
【0046】
T310、T314、T318は、MFP10Aに対する操作である点を除いて、
図4のT110、T114、T118と同様である。T312、T316、T320は、MFP10Aによって実行される処理である点を除いて、それぞれ、T112、T116、T120と同様である。MFP10Aは、T322において、スキャン画像データとシリアル番号「SN1」と宛先情報「AP」とをサーバ200に送信する。T324~T334は、T124~T134と同様である。このようにして、ユーザは、MFP10Bのプッシュスキャン機能を利用することで、MFP10Bで生成されたスキャン画像データを端末装置100で利用できるようになる。
【0047】
(第2の交換プロセス;
図6)
図6を参照して、第2の交換プロセスについて説明する。第2の交換プロセスでは、
図4の第1の交換プロセスと同様に、カートリッジ16BがMFP10Bから取り外された後に、カートリッジ16BがMFP10Aに装着される。第2の交換プロセスの初期状態は、
図2の登録プロセスの後の状態であり、かつ、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用可能な状態である。即ち、宛先情報「AP」と第2のスキャン設定情報(「A4」、「カラー」、「300dpi」)とがMFP10Aの不揮発性メモリ36に記憶されている。また、サーバ200の設定テーブル242では、宛先情報「AP」と、シリアル番号「SN1」と、第2のスキャン設定情報(「A4」、「カラー」、「300dpi」)と、が関連付けて記憶されているとともに、宛先情報「AP」と、シリアル番号「SN2」と、第1のスキャン設定情報(「A4」、「モノクロ」、「300dpi」)と、が関連付けて記憶されている。第2の交換プロセスでは、MFP10Bが故障した状況を想定する。
【0048】
T410~T432は、
図4のT210~T232と同様である。MFP10Aは、T432において、サーバ200から記憶指示を受信すると、第2のスキャン設定情報が不揮発性メモリ36に記憶されていると判断し、T434において、問合画面を表示する。問合画面は、第2のスキャン設定情報に代えて第1の設定情報をMFP10Aに記憶させるのか否かをユーザに問合わせるための画面である。問合画面は、スキャン設定情報が不揮発性メモリ36に記憶されている場合にのみ表示される画面である。このため、
図3の第1の交換プロセスのT232の後において、MFP10Aは、問合画面を表示していない。なお、変形例では、MFP10Aは、問合画面を表わす問合画面データを端末装置100に送信してもよい。ユーザは、T436において、第2のスキャン設定情報に代えて第1の設定情報をMFP10Aに記憶させることを許可しないための不許可操作をMFP10Aに実行する。この場合、MFP10Aは、記憶指示内の第1のスキャン設定情報及び宛先情報「AP」を不揮発性メモリ36に記憶しない。T438は、T236と同様である。MFP10Aは、T440において、不揮発性メモリ36に記憶されている情報が変更されなかったことを示す未変更通知をサーバ200に送信する。サーバ200は、T440において、MFP10Aから未変更通知を受信すると、T442において、未変更通知を端末装置100に送信する。
【0049】
端末装置100は、T442において、サーバ200から未変更通知を受信すると、不揮発性メモリ36に記憶されている情報が変更されなかったことを示すメッセージを含む未変更画面を表示する。
【0050】
なお、MFP10Aが問合画面を表示している状態において、ユーザが、第2のスキャン設定情報に代えて第1の設定情報をMFP10Aに記憶させることを許可するための許可操作をMFP10Aに実行する場合、MFP10Aは、第2のスキャン設定情報及び宛先情報「AP」に代えて、記憶指示内の第1のスキャン設定情報及び宛先情報「AP」を不揮発性メモリ36に記憶する。その後、
図4のT240~T246と同様の処理が実行される。
【0051】
図4に示されるように、MFP10Aは、1個のスキャン設定情報もMFP10Aに記憶されていない状態において、サーバ200から第1のスキャン設定情報が受信される場合に、第1の設定情報をMFP10Aに記憶させる。一方、
図6に示されるように、MFP10Aは、第2のスキャン設定情報がMFP10Aに記憶されている状態において、サーバ200から第1のスキャン設定情報が受信される場合に、第1のスキャン設定情報をMFP10Aに記憶させない。第2のスキャン設定情報がMFP10Aに記憶されている場合、ユーザは、MFP10Aを利用する際に、第2のスキャン設定情報を利用したスキャン機能の実行を所望している可能性が高い。即ち、ユーザは、MFP10Aに記憶されているスキャン設定情報が変更されることを所望していない可能性が高い。上記の構成によると、MFP10Aに記憶されているスキャン設定情報が意図せず変更されることを抑制することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0052】
また、
図6に示されるように、MFP10Aは、第2のスキャン設定情報がMFP10Aに記憶されている状態において、サーバ200から第1のスキャン設定情報が受信される場合に、問合画面を表示する。これにより、ユーザは、MFP10Aに記憶されているスキャン設定情報を変更するのか否かを選択することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0053】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、MFP10Aは、カートリッジ16BがMFP10Bから取り外された後に、カートリッジ16BがMFP10Aに装着される場合に、シリアル番号「SN1」とシリアル番号「SN2」とを含む応答信号を端末装置100に送信する。そして、MFP10Aは、サーバ200から第1のスキャン設定情報を受信する。従って、MFP10Aは、第1のスキャン設定情報を記憶することができる。即ち、MFP10Bに記憶されていた第1のスキャン設定情報をMFP10Aに容易に引き継がせることができる。
【0054】
また、ユーザは、MFP10Aのプッシュスキャン機能を利用するために、スキャン設定情報を設定するための操作を実行しなくてもよい。従って、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0055】
(対応関係)
MFP10Bが、「第1の機能実行装置」の一例である。MFP10Aが、「第2の機能実行装置」の一例である。スキャン機能が、「特定機能」の一例である。第1のスキャン設定情報が、「設定情報」の一例である。シリアル番号「SN2」が、「第1の装置識別情報」の一例である。カートリッジ16Bが、「消耗品カートリッジ」の一例である。シリアル番号「SN1」が、「第2の装置識別情報」の一例である。第1のスキャン設定情報が、「第1の設定情報」の一例である。第2のスキャン設定情報が、「第2の設定情報」の一例である。
【0056】
図4のT212が、「第2の機能実行装置」の「第1の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図4のT224が、「第2の機能実行装置」の「応答信号送信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT234が、「第2の機能実行装置」の「第2の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0057】
図4のT222が、「端末装置のコンピュータ」の「検索信号送信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT224が、「端末装置のコンピュータ」の「応答信号受信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT230が、「端末装置のコンピュータ」の「送信指示送信部」によって実行される処理の一例である。
【0058】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0059】
(第1変形例)「機能実行装置」は、プリンタであってもよいし、スキャナであってもよい。
【0060】
(第2変形例)「装置識別情報」は、シリアル番号に限定されず、デバイスID等であってもよい。
【0061】
(第3変形例)「宛先情報」は、アプリIDに限定されず、端末装置100を識別する識別情報であってもよい。
【0062】
(第4変形例)「消耗品カートリッジ」は、インクカートリッジに限定されず、トナーカートリッジ、ドラムカートリッジ等であってもよい。
【0063】
(第5変形例)サーバ200は、定額制の印刷サービス(以下では、「定額制サービス」と記載する)を提供するサーバであってもよい。定額制サービスは、例えば、所定期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額(以下では、「定額料金」と記載する)を課金し、所定期間におけるプリンタによって印刷される印刷用紙の枚数が契約印刷枚数を超える場合に、定額料金と、契約印刷枚数を超えた枚数に応じた金額と、を合算した請求金額を課金する課金サービスである。本変形例では、MFP10A、10Bは、サービスフラグを記憶する。サービスフラグは、MFPが定額制サービスの提供を受けている状態であることを示す「ON」と、MFPが定額制サービスの提供を受けていない状態であることを示す「OFF」と、のどちらかの値を示す。サービスフラグが「ON」である場合、MFP10A、10Bは、印刷枚数を示す枚数情報を定期的(例えば24時間毎)に、サーバ200に送信する。一方、サービスフラグが「OFF」である場合、MFP10A、10Bは、枚数情報を送信しない。本変形例の設定テーブル242には、スキャン設定情報に代えてサービスフラグが記憶されている。
【0064】
MFP10Bのサービスフラグが「ON」である状況を想定する。この場合、MFP10Bには、サービスフラグ「ON」が記憶されており、MFP10Aには、サービスフラグ「OFF」が記憶されている。また、サーバ200の設定テーブル242では、宛先情報「AP」と、シリアル番号「SN2」と、サービスフラグ「ON」と、が関連付けて記憶されている。この状態において、カートリッジ16BがMFP10Bから取り外され、カートリッジ16BがMFP10Aに装着されると、MFP10Aは、カートリッジ16Bに記憶されているシリアル番号「SN2」を交換情報として不揮発性メモリ36に記憶する。その後、
図4のT220~T230と同様の処理が実行される。そして、サーバ200は、サービスフラグ「ON」と宛先情報「AP」とを含む記憶指示をMFP10Aに送信する。MFP10Aは、サーバ200から記憶指示を受信すると、記憶指示内のサービスフラグ「ON」及び宛先情報「AP」を不揮発性メモリ36に記憶し、シリアル番号「SN2」に代えてシリアル番号「SN1」をカートリッジ16Bに記憶させる。このように、ユーザは、カートリッジ16BをMFP10Bから取り外した後に、カートリッジ16BをMFP10Aに装着させることで、サービスフラグ「ON」をMFP10Aに記憶させることができる。即ち、MFP10Aを、定額制サービスの提供を受けていない状態から定額制サービスの提供を受けている状態に変化させることができる。本変形例では、印刷機能、サービスフラグが、「特定機能」、「設定情報」の一例である。
【0065】
(第6変形例)MFP10Aは、サーバ200から第1のスキャン設定情報が受信される場合に、第2のスキャン設定情報がMFP10Aに記憶されているのか否かに関わらず、第1のスキャン設定情報をMFP10Aに記憶させてもよい。
【0066】
(第7変形例)MFP10Aは、第2のスキャン設定情報がMFP10Aに記憶されている状態において、サーバ200から第1のスキャン設定情報が受信される場合に、問合画面を表示することなく、第1のスキャン設定情報をMFP10Aに記憶させてもよい。本変形例では、「表示制御部」を省略可能である。
【0067】
(第8変形例)
図4のT224において、MFP10Aは、シリアル番号「SN1」と、シリアル番号「SN2」と、能力情報と、を含む応答信号を端末装置に送信してもよい。本変形例では、端末装置100は、応答信号が2個のシリアル番号を含むために、プッシュスキャン機能を利用可能な装置で使用されていた中古のカートリッジがMFP10Aに装着されていると判断する。
【0068】
(第9変形例)上記の実施例では、
図2~
図6の処理が、ソフトウェア(例えば、プログラム40、140、142、240)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0069】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0070】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
第1の機能実行装置と、第2の機能実行装置と、端末装置と、サーバと、を備える通信システムであって、
前記第1の機能実行装置は、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する設定情報を記憶し、
前記サーバは、前記第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記設定情報と、を関連付けて記憶し、
前記第1の機能実行装置は、消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置に装着される場合に、前記第1の装置識別情報を前記消耗品カートリッジに記憶させ、
前記第2の機能実行装置は、
前記消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を記憶し、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、前記検索信号を送信し、
前記検索信号が送信される場合に、前記第2の機能実行装置から前記応答信号を受信し、
前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて記憶されている前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記設定情報が受信される場合に、前記設定情報を記憶する、
通信システム。
(項目2)
第2の機能実行装置であって、
第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報が記憶されている消耗品カートリッジが前記第1の機能実行装置から取り外された後に、前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着される場合に、前記消耗品カートリッジに記憶されている前記第1の装置識別情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第1の記憶制御部と、
前記消耗品カートリッジが前記第2の機能実行装置に装着されている状態において、端末装置から検索信号が受信される場合に、前記第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む応答信号を前記端末装置に送信する応答信号送信部であって、
前記端末装置は、前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信し、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている第1の設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記第1の設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信する、
前記応答信号送信部と、
前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させる第2の記憶制御部と、
を備える、第2の機能実行装置。
(項目3)
前記特定機能は、スキャン機能であり、
前記第1の設定情報は、スキャン設定情報であり。
前記第2の機能実行装置は、前記スキャン機能を実行可能であり、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記スキャン設定情報と、スキャン画像データの宛先を示す宛先情報と、を前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の記憶制御部は、前記サーバから前記スキャン設定情報と前記宛先情報とが受信される場合に、前記スキャン設定情報と前記宛先情報とを前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記第2の機能実行装置は、さらに、
前記第2の機能実行装置に前記スキャン機能を実行させるためのスキャン操作が受け付けられる場合に、前記スキャン設定情報を利用した前記スキャン機能を実行して、スキャン画像データを生成するデータ生成部と、
前記スキャン画像データが生成される場合に、前記スキャン画像データと前記宛先情報とを前記サーバに送信するデータ送信部と、を備える、項目2に記載の第2の機能実行装置。
(項目4)
前記第2の記憶制御部は、
1個の設定情報も前記第2の機能実行装置に記憶されていない状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記第1の設定情報とは異なる第2の設定情報が前記第2の機能実行装置に記憶されている状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させない、項目2又は3に記載の第2の機能実行装置。
(項目5)
前記第2の機能実行装置は、さらに、
前記第2の設定情報が前記第2の機能実行装置に記憶されている状態において、前記サーバから前記第1の設定情報が受信される場合に、前記第2の設定情報に代えて前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させるのか否かをユーザに問合わせるための問合画面を表示部に表示させる表示制御部を備え、
前記第2の記憶制御部は、
前記問合画面において、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させることが前記ユーザによって選択される場合に、前記第2の設定情報に代えて、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させ、
前記問合画面において、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させないことが前記ユーザによって選択される場合に、前記第2の設定情報に代えて、前記第1の設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶させない、項目4に記載の第2の機能実行装置。
(項目6)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
検索信号を送信する検索信号送信部と、
前記検索信号が送信される場合に、第2の機能実行装置から応答信号を受信する応答信号受信部であって、前記応答信号は、第1の機能実行装置を識別する第1の装置識別情報と、前記第2の機能実行装置を識別する第2の装置識別情報と、を含む、前記応答信号受信部と、
前記第2の機能実行装置から前記応答信号が受信される場合に、前記応答信号に含まれる前記第1の装置識別情報と、前記応答信号に含まれる前記第2の装置識別情報と、を含む送信指示をサーバに送信する送信指示送信部であって、
前記サーバは、前記端末装置から前記送信指示が受信される場合に、前記送信指示に含まれる前記第1の装置識別情報に関連付けて前記サーバに記憶されている設定情報であって、前記第1の機能実行装置が実行可能な特定機能に対応する前記設定情報を、前記送信指示に含まれる前記第2の装置識別情報によって識別される前記第2の機能実行装置に送信し、
前記第2の機能実行装置は、前記サーバから前記設定情報が受信される場合に、前記設定情報を前記第2の機能実行装置に記憶する、
前記送信指示送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0071】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10A:MFP、10B:MFP、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、16A:カートリッジ、16B:カートリッジ、18:スキャン実行部、20:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:揮発性メモリ、36:不揮発性メモリ、40:プログラム、100:端末装置、112:操作部、114:表示部、120:通信I/F、130:制御部、132:CPU、134:揮発性メモリ、136:不揮発性メモリ、140:OSプログラム、142:アプリケーションプログラム、200:サーバ、220:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:揮発性メモリ、236:不揮発性メモリ、240:プログラム、242:設定テーブル