(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176729
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】ホームコントローラ
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H04Q9/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095497
(22)【出願日】2023-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】中野 勝博
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 新吾
(72)【発明者】
【氏名】脇坂 政高
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048AA10
5K048BA12
5K048BA52
5K048FB05
5K048FB10
5K048FB15
5K048FB16
5K048HA23
(57)【要約】
【課題】意匠性及び操作性の向上したホームコントローラを提供すること。
【解決手段】タッチ操作によって機能する操作ボタンを表示するタッチパネルを有するホームコントローラであって、操作ボタンは、操作ボタンの上下方向の範囲を示す線と、操作ボタンの機能を表す文字及び図形のうちの少なくともいずれかと、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ操作によって機能する操作ボタンを表示するタッチパネルを有するホームコントローラであって、
前記操作ボタンは、
前記操作ボタンの上下方向の範囲を示す線と、
前記操作ボタンの機能を表す文字及び図形のうちの少なくともいずれかと、を有する、ホームコントローラ。
【請求項2】
前記操作ボタンは、タッチ操作時に表示態様が変化する、請求項1に記載のホームコントローラ。
【請求項3】
前記表示態様の変化は、前記操作ボタンの色の変化である、請求項2に記載のホームコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ホームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルの操作画面上に操作ボタンを表示するホームコントローラが知られている(例えば、特許文献1参照)。操作ボタンは、操作画面上にタッチ操作時の反応範囲として画定される矩形の領域からなる。通常、操作ボタンは、ユーザに対して視覚的に明示するために、操作画面のベース色とは異なる色によって表示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホームコントローラには、複数の機器を操作するための複数の操作ボタンがタッチパネルの操作画面上に表示される。そのため、操作ボタンが操作画面のベース色とは異なる色で表示されていると、操作画面上の情報量が多くなることで意匠が煩雑になる。その結果、ホームコントローラの意匠性が低下するだけでなく、ユーザが目的の操作ボタンを見つけにくくなり、ホームコントローラの操作性が低下する。
【0005】
本開示は、意匠性及び操作性の向上したホームコントローラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、タッチ操作によって機能する操作ボタンを表示するタッチパネルを有するホームコントローラであって、前記操作ボタンは、前記操作ボタンの上下方向の範囲を示す線と、前記操作ボタンの機能を表す文字及び図形のうちの少なくともいずれかと、を有する、ホームコントローラに関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】ホームコントローラの室内側コントローラが設置された玄関ドアを室内側から見た正面図である。
【
図2】ホームコントローラの室外側コントローラが設置された玄関ドアを室外側から見た正面図である。
【
図3】ホームコントローラの機能ブロック図である。
【
図4】室内側コントローラにおける非操作時の操作画面を示す図である。
【
図5】室内側コントローラにおける解錠操作時の操作画面を示す図である。
【
図6】室外側コントローラにおける非操作時の操作画面を示す図である。
【
図7】室外側コントローラにおける呼び出し操作時の操作画面を示す図である。
【
図8】室外側コントローラにおける解錠のための番号認証用の操作画面を示す図である。
【
図9】室外側コントローラにおける解錠パスコードの入力時の操作画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示のホームコントローラの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び
図2には、玄関ドア1の近傍に設けられる玄関ドア用のホームコントローラ2が示されている。
図1に示すホームコントローラ2は室内側コントローラ2Aであり、
図2に示すホームコントローラ2は室外側コントローラ2Bである。
【0009】
本実施形態の玄関ドア1は、建物躯体の開口部に開閉可能に納められた左右2枚の戸体11,12を有する開き戸である。戸体11,12の戸先側には、それぞれ開閉操作用の室内側ハンドル13及び室外側ハンドル14が設けられている。
図1に示すように、2枚の戸体11,12のうちの一方の戸体11(親扉)の戸先側の内部には、他方の戸体12(子扉)に対して施解錠を行うための2つの電気錠15が上下に配置されている。
【0010】
ホームコントローラ2(室内側コントローラ2A及び室外側コントローラ2B)は、
図3に示すように、筐体内部に配置されるタッチパネル3及び表示制御部4をそれぞれ含む。
【0011】
タッチパネル3は、ユーザからの指等の接触によるタッチ操作を検出する電極を表面に有する液晶ディスプレイ等の表示装置である。タッチパネル3は、表示制御部4から入力される文字、図形等の画像情報を表示するとともに、ユーザによるタッチ操作を検出すると、触れられた領域に対応する信号を表示制御部4に出力する。
【0012】
表示制御部4は、タッチパネルコントローラであり、タッチパネル3に対する各種の表示制御を行うとともに、タッチパネル3から入力される信号に基づいて、電気錠15等の各種の外部装置に動作のための信号を出力する。表示制御部4は、室内側及び室内側の複数のホームコントローラ2にそれぞれ設けられなくてもよい。1つの表示制御部4が複数のホームコントローラ2のそれぞれのタッチパネル3の駆動を制御するように構成されてもよい。
【0013】
まず、
図1に示す室内側コントローラ2Aについて説明する。室内側コントローラ2Aは横長矩形状に形成され、玄関ドア1の室内側の壁面10Aに取り付けられている。
【0014】
図4は、室内側コントローラ2Aの未タッチ状態のタッチパネル3の操作画面31の初期画面の一例を示している。タッチパネル3の横長矩形状の操作画面31には、複数の操作ボタン311~316が配列されて表示されている。
【0015】
操作ボタン311は、ホームコントローラ2のスタートボタンである。操作ボタン312は、室内側から玄関ドア1の電気錠15の施解錠を行うボタンである。操作ボタン313は、室外側コントローラ2Bとの間で通話を行うボタンである。操作ボタン314は、通話を行ったコールリストを表示するボタンである。操作ボタン315は、玄関ドア1もしくはその近傍に設けられる図示しないカメラからのライブビュー画像を表示するボタンである。操作ボタン316は、ライブビュー画像をキャプチャするボタンである。
【0016】
これらのボタンのうち、操作ボタン312は室内側コントローラ2Aにおいて最も使用頻度が高いため、他の操作ボタン311,313~316よりも大きな表示面積を有し、操作画面31上の略半分の面積を占めている。スタートボタンである操作ボタン311は、操作画面31の左下隅に配置され、その他の4つの操作ボタン313~316は、操作ボタン312の右側に縦横2列に整然と配置されている。
【0017】
操作画面31には、タッチ操作時の操作ボタン311~316の反応範囲がそれぞれ矩形のボタン領域Rによって画定されている。各ボタン領域Rは、操作画面31のベース色と同色で表示されている。
図4では、理解を容易にするため、ボタン領域Rをそれぞれ破線で示しているが、この破線は、操作画面31上では視認されない。そのため、複数の操作ボタン311~316が表示されても、未タッチ状態の操作画面31は意匠的に煩雑化しない。
【0018】
操作ボタン311~316は、操作ボタン311~316の上下方向の範囲を示す線311a~316aを1本ずつ有する。線311a~316aは、操作画面31のベース色とは異なる色で表示される。操作ボタン311~316の線311a~316aは、それぞれのボタン領域Rにおける同一位置に表示される。
【0019】
図4において、操作ボタン312の線312aを例にとって説明すると、操作ボタン312の線312aは、ボタン領域Rの左辺R1に配置され、ボタン領域Rの上辺R2と下辺R3とを繋ぐように上下方向に直線状に延びている。操作ボタン311~316のボタン領域Rの上辺R2、下辺R3及び右辺R4には、何も表示されていない。
【0020】
全ての操作ボタン311~316は、それぞれの機能を表すピクトグラム等からなる図形311b~316bを1つずつ有する。図形311b~316bは、操作ボタン311~316のボタン領域Rの中央に配置されている。さらに、スターボタンを除く操作ボタン312~316は、それぞれの機能を記載した文字312c~316cを有する。文字312c~316cは、操作ボタン312~316のボタン領域Rの左下もしくは下端に配置されている。
【0021】
図形311b~316b及び文字312c~316cは、操作画面31のベース色とは異なる色で表示される。図形311b~316b及び文字312c~316cの色は、線311a~316aの色と同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。
【0022】
室内側コントローラ2Aは、操作ボタン311~316のうちのいずれかがタッチ操作されると、タッチ操作された操作ボタン311~316の表示態様が変化するように構成されている。具体的には、表示制御部4は、タッチ操作されたいずれかの操作ボタン311~316から信号の入力があると、タッチ操作された操作ボタン311~316の表示態様を未タッチ状態から変化させるようにタッチパネル3を駆動する。
【0023】
図5は、施解錠のための操作ボタン312がタッチ操作された状態を示している。タッチ操作によって、操作ボタン312の表示態様が、
図4に示す未タッチ状態に対して変化している。具体的には、操作ボタン312のボタン領域Rの全体の色が、未タッチ状態に対して、操作画面31のベース色とは異なる色に変化している。このとき、未タッチ状態の操作ボタン312の「施錠中」の文字312cは「解除中」に変化する。このように、タッチ操作時に操作ボタン311~316の表示態様が変化することによって、ユーザは、操作ボタン311~316を押下したことを視覚的に容易に認識することができる。
【0024】
操作画面31のベース色とは異なる変化後の色は、変化後の線311a~316a、図形311b~316b及び文字312c~316cを視認可能にするため、線311a~316a、図形311b~316b及び文字312c~316cとも異なる色であることが好ましい。
【0025】
タッチ操作時の操作ボタン311~316の表示態様の変化は、色の変化に代えて、もしくは色の変化に加えて、操作ボタン311~316のサイズを大きく変化させるものであってもよい。
【0026】
次に、
図2に示す室外側コントローラ2Bについて説明する。室外側コントローラ2Bは、縦長矩形状に形成され、玄関ドア1の室外側の壁面10Bに取り付けられている。
【0027】
図6は、
図2に示す室外側コントローラ2Bの未タッチ状態のタッチパネル3の操作画面31の初期画面の一例を示している。
図6において、タッチパネル3の縦長矩形状の操作画面32には、呼び出しを行う操作ボタン321と、訪問者等のための一時キー用の操作ボタン322と、室外側から玄関ドア1の電気錠15を解錠するための操作ボタン323と、が配列されて表示されている。
【0028】
呼び出し用の操作ボタン321は、室外側コントローラ2Bにおいて最も使用頻度が高いため、他の操作ボタン322,323よりも大きな表示面積を有し、操作画面32上の大部分の面積を占めている。その他の2つの操作ボタン322,323は、操作ボタン321の下側に、操作ボタン321から間隔をあけて横並びに配置されている。
【0029】
これらの操作ボタン321~323は、室内側コントローラ2Aにおける操作ボタン311~316と機能が相違する以外は、同一の構成である。すなわち、操作ボタン321~323の反応範囲であるボタン領域Rは、操作画面32のベース色と同色で表示されている。
図6においても、理解を容易にするため、操作ボタン321~323のボタン領域Rをそれぞれ破線で示しているが、この破線は操作画面32上では視認されない。そのため、複数の操作ボタン321~323が表示されても、未タッチ状態の操作画面32は意匠的に煩雑化しない。
【0030】
操作ボタン321~323には、室内側コントローラ2Aの操作ボタン311~316と同様に、操作ボタン321~323の上下方向の範囲を示す線321a~323aと、それぞれの機能を表すピクトグラム等からなる図形321b~323b及び文字321c~323cと、がそれぞれ表示される。これらの線321a~323a、図形321b~323b及び文字321c~323cも、操作画面32のベース色とは異なる色で表示されている。
【0031】
室外側コントローラ2Bの操作ボタン321~323における線321a~323aも、室内側コントローラ2Aの操作ボタン311~316における線311a~316aと同様に、操作ボタン321~323のボタン領域Rの左辺R1に配置され、ボタン領域Rの上辺R2と下辺R3とを繋ぐように上下方向に直線状に延びている。操作ボタン311~316の図形321b~323b及び文字321c~323cの配置も、室内側コントローラ2Aの操作ボタン311~316における図形311b~316b及び文字312c~316cと同様の配置構成を有する。
【0032】
図7は、呼び出し用の操作ボタン321がタッチ操作された状態を示している。タッチ操作によって、操作ボタン321のボタン領域Rの全体の色が、
図6に示す未タッチ状態に対して、操作画面32のベース色とは異なる色に変化している。したがって、操作ボタン321をタッチ操作したユーザは、呼び出しの操作ボタン321を押下したことを視覚的に容易に認識することができる。
【0033】
図8は、
図6に示す室外側コントローラ2Bの操作画面32において、解錠のための操作ボタン323がタッチ操作された場合に操作画面32上に表示される番号認証画面を示している。番号認証画面には、ユーザに解錠パスコードの入力を促す文字324aと、解錠パスコードの表示欄324bと、が表示されている。さらに、表示欄324bの下側に、テンキーからなる10個の操作ボタン325と、削除キーからなる操作ボタン326と、キャンセルキーからなる操作ボタン327と、確認キーからなる操作ボタン328と、が表示されている。
【0034】
操作ボタン325~328は、室内側コントローラ2Aにおける操作ボタン311~316及び室外側コントローラ2Bにおける操作ボタン321~323と機能が相違する以外は、同一の構成である。すなわち、操作ボタン325~328の反応範囲であるボタン領域Rは、操作画面32のベース色と同色で表示されている。
図8においても、理解を容易にするため、ボタン領域Rをそれぞれ破線で示しているが、未タッチ状態における操作ボタン325~328のボタン領域Rは、操作画面32上では視認されない。そのため、番号認証画面に複数の操作ボタン325~328が表示されても、未タッチ状態の操作画面32は意匠的に煩雑化しない。
【0035】
操作ボタン325~328にも、線325a~328aがそれぞれ表示される。線325a~328aは、室内側コントローラ2Aの操作ボタン311~316の線311a~316a及び室外側コントローラ2Bの操作ボタン321~323の線321a~323aと同様の構成を有する。さらに、削除キーからなる操作ボタン326には、削除機能を示す図形326bが表示され、操作ボタン325,327及び328には、それぞれの機能を表す文字325c,327c及び328cがそれぞれ表示される。これらの線325a~328a、図形326b及び文字325c,327c及び328cも、操作画面32のベース色とは異なる色で表示されている。
【0036】
図9は、解除パスコードが入力された操作画面32を示している。表示欄324bには、ユーザが操作ボタン325をタッチ操作することによって入力された4桁の数字「1234」が表示されている。テンキーからなる操作ボタン325のうち、最後に操作された「4」の操作ボタン325がタッチ操作された状態を示している。タッチ操作によって、「4」の操作ボタン325のボタン領域Rの全体の色が、
図8に示す未タッチ状態に対して、操作画面32のベース色とは異なる色に変化している。したがって、操作ボタン325をタッチ操作したユーザは、操作ボタン325を押下したことを視覚的に容易に認識することができる。
【0037】
以上の本実施形態のホームコントローラ2(室内側コントローラ2A及び室外側コントローラ2B)によれば、以下の効果を奏する。
【0038】
(1) ホームコントローラ2(室内側コントローラ2A及び室外側コントローラ2B)は、タッチ操作によって機能する操作ボタン311~316,321~323,325~328を表示するタッチパネル3を有するホームコントローラであって、操作ボタン311~316,321~323,325~328は、操作ボタン311~316,321~323,325~328の上下方向の範囲を示す線311a~316a,321a~323a及び325a~328aと、操作ボタン311~316,321~323,325~328の機能を表す文字312c~316c,321c~323c,325c,327c,328c及び図形311b~316b,321b~323b及び326bのうちの少なくともいずれかと、を有する。
【0039】
これによれば、操作ボタン311~316,321~323,325~328が、未タッチ状態の操作画面31上で煩雑な意匠を構成することはない。ユーザは、それぞれの操作ボタン311~316,321~323,325~328の線311a~316a,321a~323a,325a~328a、文字312c~316c,321c~323c,325c,327c,328c及び図形311b~316b,321b~323b,326bによって、操作ボタン311~316,321~323,325~328の存在を認識できるため、目的の操作ボタン311~316,321~323,325~328を容易に見つけることができる。そのため、操作ボタン311~316,321~323,325~328の全体が操作画面31,32のベース色と異なる目立つ色によって表示されていなくても、ユーザは、操作ボタン311~316,321~323,325~328を容易に認識でき、ホームコントローラ2の操作性が低下するおそれはない。
【0040】
(2) 上記(1)に記載のホームコントローラ2(室内側コントローラ2A及び室外側コントローラ2B)において、操作ボタン311~316,321~323,325~328は、タッチ操作時に表示態様が変化するものであってもよい。
【0041】
これによれば、操作ボタン311~316,321~323,325~328をタッチ操作したユーザは、表示態様の変化によって、操作ボタン311~316,321~323,325~328を押下したことを視覚的に容易に認識することができる。そのため、ホームコントローラ2の操作性が向上する。
【0042】
(3) 上記(2)に記載のホームコントローラ2(室内側コントローラ2A及び室外側コントローラ2B)において、表示態様の変化は、操作ボタン311~316,321~323,325~328の色の変化であってもよい。
【0043】
これによれば、操作ボタン311~316,321~323,325~328をタッチ操作したユーザは、色の変化によって、操作ボタン311~316,321~323,325~328を押下したことを一層容易に認識することができる。
【0044】
さらに、本実施形態の操作ボタン311~316,321~323,325~328のように、ボタン領域Rの色が、線311a~316a、321a~323a,325a~328a、文字312c~316c,321c~323c,325c,327c,328c及び図形311b~316b,321b~323b,326b以外の部分において、操作画面31,32のベース色と同色である場合には、操作画面31,32のベース色を消費電力の最も少ない色、具体的には、パネル構造がノーマリーブラックの場合では黒色、ノーマリーホワイトの場合では白色にすることで、ホームコントローラ2の消費電力を低く抑えることができる。
【0045】
以上の実施形態では、操作ボタン311~316,321~323,325~328の上下方向の範囲を示す線311a~316a,321a~323a,325a~328aは、上下方向に延びる1本の直線によって構成されるが、これに限定されない。線311a~316a,321a~323a,325a~328aは複数本の平行な直線によって構成されてもよい。線311a~316a,321a~323a,325a~328aは、ボタン領域Rの左辺R1に配置されるものに限定されず、操作ボタンの上下方向の範囲を示すものであれば、ボタン領域Rのその他の辺に配置されてもよい。
【0046】
本開示のホームコントローラは、玄関ドア1用のホームコントローラ2に限定されない。本開示のホームコントローラは、例えば、室内に設置されるエネルギーマネジメント用のコントローラ、窓もしくはシャッターの開閉用のコントローラ等であってもよく、タッチ操作によって各種の機能を実行するタッチパネルを備えるホームコントローラに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0047】
2 ホームコントローラ、 2A 室内側コントローラ、 2B 室外側コントローラ、 3 タッチパネル、 311~316,321~323,325~328 操作ボタン、 311a~316a,321a~323a,325a~328a 線、 311b~316b,321b~323b,326b 図形、 312c~316c,321c~323c,325c,327c,328c 文字