(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176993
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】直流電場プラズマ核融合炉
(51)【国際特許分類】
G21B 3/00 20060101AFI20241212BHJP
G21B 1/11 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
G21B3/00
G21B1/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023105489
(22)【出願日】2023-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】523239000
【氏名又は名称】阿部 和夫
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和夫
(57)【要約】
【課題】従来のプラズマ核融合炉は、約1億度以上の超高温にプラズマを加熱し維持することが技術的課題であった。
【解決手段】プラズマ核融合炉1の炉内に、絶縁体で覆われた対となる電極3を設け、燃料プラズマ2に直流電場4を印加することにより、数万度以下の低いプラズマ温度で核融合反応を発生させることが可能となる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマ核融合炉(1)の炉内に生成された燃料プラズマ(2)に、炉内に設けられた対となる電極(3)から直流電場(4)を印加したことにより、核融合反応が発生することを特徴とする直流電場プラズマ核融合炉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラズマ核融合炉においての、安定連続稼働に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプラズマ核融合炉は、プラズマ温度が約1億度以上で核融合反応を発生させることが可能であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この超高温にプラズマを加熱し続けることが技術的課題であり、未だに商用稼働はおろか数分間の連続稼働しか達成できていない。
【0004】
本発明は数万度以下で核融合反応を発生させることが可能な、プラズマ核融合炉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術であるプラズマ化用のマイクロ波発生器5等と燃料吸気口6と排気口7を設けてあるプラズマ核融合炉1の炉内に、絶縁体で覆われた対となる電極3を燃料プラズマ2を挟むように設け、燃料プラズマ2に直流電場4を印加することができる構造が特徴である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、数万度以下で核融合反応が発生するため、容易に安定連続稼働が可能であり、しかも構造がシンプルで済むため低コストである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】従来技術でプラズマが生成された炉内状態を表す断面図である。
【
図2】プラズマに直流電場を印加した炉内状態を表す断面図である。
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明に係る直流電場プラズマ核融合炉は、核融合発電に有用である。
【符号の説明】
【0009】
1 プラズマ核融合炉、2 燃料プラズマ、3 電極、4 直流電場、
5 マイクロ波発生器、6 燃料吸気口、7 排気口。