(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176994
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】粘着テープ付き段ボール箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/02 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
B65D5/02 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023105490
(22)【出願日】2023-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】305014238
【氏名又は名称】大坪 文二
(72)【発明者】
【氏名】大坪 文二
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BC02
3E060CG03
3E060CG13
3E060DA25
(57)【要約】
【課題】 一般に段ボール箱を組立てるときは、折り畳んだ状態から起こして立方体を作り、その後、底を作る。その際、粘着テープを使って外フラップを固定する。封印する場合も同じである。しかし、この方法では、その都度、粘着テープを用意しなければならない。また、目視で貼るために、出来上がりにばらつきがある。本発明は、この課題を解決することを目的とする。
【解決手段】 段ボール箱を成形する前の畳んだ状態のときに、底面と天面の2つある外フラップの1つに、予め剥離紙を施した接着テープを貼り付けておく。そして、実際の組み立て場面では、畳んだ状態から立方体を作り、底の外フラップを寄せ合わせる。その時、外フラップの1つに貼られた接着テープの剥離紙を剥ぎ、露出した粘着テープをもう一方の外フラップに押し付ける。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール箱の天面及び底面を構成する2つの外フラップの内の1つで、かつ段ボール箱を組み立てたときに寄り合う部分に、予め剥離紙を施した粘着テープを貼り付けた段ボール箱
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にJIS規格の02形(溝切り形)の段ボール箱の底面を形成する2つの外フラップの1つに、剥離紙を施した市販の粘着テープを予め貼り付けておく。そして、組み立てる際は、立体を形成したら、剥離紙を剥ぎ、表出した表出した粘着部分を他方の外フリップに圧着して、組立てを完了する。
天面(ふた面)の場合も同様に行う。このことにより、段ボール箱の組み立てを容易に、かつ同じ仕上がりが期待できる段ボール箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、段ボール箱を組み立てるときは、まず、畳んだ状態から立方体を形づくった後に、底の部分を形成する2つの外フラップを突合わせる。そこに、別途用意した粘着テープを、まず段ボール箱の幅面に数cmほど貼り付けた後に、そのテープを伸ばして2つの外フラップを固定している。
また、段ボール箱に品物を入れて、封印をするときも同じ順で進めている。
【先行技術文献】
【0003】
段ボール箱の組み立てを容易にするために、予め外フラップの突き合わせ部分の一方に、剥離紙を施した粘着テープを貼り付けておくという発明は見当たらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
段ボール箱の組み立てるとき、または封印するときは、別途、粘着テープなどを用意しなければならない。
【0005】
また、粘着テープを使って段ボール箱を組み立てるときに、2つのフラップを突き合わせた線に、粘着テープの縦の中央線がくるのが望ましいが、目視で貼り付けていくと、粘着テープを真っ直ぐに貼ることができず、片方に偏って貼られることがある。そのために外フラップが外れたり、ふたが簡単に開いたりすることがある。貼った後の見栄えも悪い。
本発明は、上記の2つの課題を解消すためになされたものである。
【課題が解決するための手段】
【0006】
まず、外フラップの横罫線より6cmから10cmほど長めの粘着テープを用意する。次にこの粘着テープを組み立てる前の段ボール箱の天面の外フラップ及び底面の外フラップが寄り合う部分の一つに縦半分に、端を3cmから5cm残して貼り付ける。その上にこの粘着テープと同じまたは少し大きめの剥離紙を貼っておく。剥離紙はコの字形でもよい。
組み立ては、畳まれた段ボール箱を起こして立方体にした後、底面の2つの外フラップを寄せ合わせ、形を整えた後、粘着テープが貼られた方の外フラップから剥離紙を剥ぎ取る。その次に、粘着テープを抑えて固定する。
【0007】
蓋をする場合も同様に、天面の2つの外フラップを寄せ合わせ、その後、粘着テープが貼られた方の外フラップから剥離紙を剥ぎ取る。その次に、粘着テープを抑えて固定する。
【発明の効果】
【0008】
また、箱を形成したり、封をしたりするときに、その都度粘着テープを用意したり、必要な長さに切ったりする必要がない。
【0009】
予め、粘着テープを、外フラップに貼り付けておくことで、段ボール箱を形成した後の仕上がりが画一的になる。
【0010】
本発明により、段ボール箱の組み立てを短時間に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】02形(溝切り形)の段ボール箱の外フラップの外側に、粘着テープを貼り付け、その内側に粘着テープと同じ大きさの剥離紙を施した段ボール箱の立体図
【
図2】02形(溝切り形)の段ボール箱の外フラップの外側に、粘着テープを貼り付け、その内側に粘着テープと同じ大きさでコの字形をした剥離紙を施した段ボール箱の立体図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】
初めに、段ボール箱の2つの外フラップが寄り合う部分の長さ(横罫線)より、両端が3cmから5cmほど長い粘着テープを用意する。
【0014】
また、上記の粘着テープと同じ長さ、幅をした剥離紙を用意する。
【0015】
なお、この場合、剥離紙は、外フラップの横罫線の長さで、かつ幅が粘着テープ半分の幅の部分を剥いで、コの字形にしたものでもよい。
【0016】
組み立てる前の畳まれた状態の段ボール箱の外フラップ及び底面の外フラップの、寄り添う側の一つに粘着テープの縦半分を、両端を3cmから5cm残した状態で、外フラップの中点を基準にして貼る。
【0017】
段ボール箱を起こして,立方体を作る。
【0018】
この立方体の底になる面を上にして、まず内フラップを中に折り畳む。
【0019】
外フラップを中に折りたたみ、横罫線が一致するようにする。
【0020】
横罫線が揃ったら、剥離紙を施した方の外フラップを起こし、剥離紙を剥ぐ。
【0021】
もう一度、の外フラップを折り畳み、外フラップの外側の粘着テープを方の外フラップに押し付ける。
【符号の説明】
【0022】
1 段ボール箱本体
2 外フラップ
3 粘着テープ(外フラップの外側)
4 剥離紙(外フラップの内側)
5 横罫線
6 内フラップ