(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177046
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】スライドレール組立体
(51)【国際特許分類】
A47B 88/43 20170101AFI20241212BHJP
H05K 7/18 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
A47B88/43
H05K7/18 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000958
(22)【出願日】2024-01-09
(31)【優先権主張番号】112121765
(32)【優先日】2023-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】翁 子承
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
【Fターム(参考)】
3B160AA12
3B160AB62
3B160CA06
3B160EA13
3B160EA32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】支持特徴部とハンドルとを備えているスライドレール組立体を提供する。
【解決手段】スライドレール組立体20は、第1レール22と、支持特徴部26と、第2レール28と、ハンドル30とを備えている。支持特徴部26は、第1レール22と第2レール28とのうちの1つに配置される。ハンドル30は、第1レール22と第2レール28とのうちの他の1つに移動可能に取り付けられている。ハンドル30が第1操作位置K1から第2操作位置K2へ移動された場合に、ハンドル30は、第2レール28を駆動して所定位置から1つの方向に移動させるために、支持特徴部26に接触するように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レールと、
前記第1レールに配置されているブラケットと、
前記ブラケットと前記第1レールとのうちの1つに配置されている支持特徴部と、
前記第1レールに対して移動可能である第2レールと、
前記第2レールに対して移動可能であるハンドルとを備え、
前記ハンドルが第1操作位置から第2操作位置へ移動された場合に、前記ハンドルは、前記第2レールを駆動して前記第1レールに対して第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、前記支持特徴部に接触するように構成されている、スライドレール組立体。
【請求項2】
前記ハンドルは、前記第2レールに枢軸的に取り付けられている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項3】
前記第2レールは、被搬送物を搬送するように構成され、前記ハンドルは、前記被搬送物に枢軸的に取り付けられている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項4】
前記支持特徴部は、前記ブラケットと前記第1レールとのうちの1つに固定されている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項5】
前記支持特徴部は、前記ブラケットと前記第1レールとのうちの1つに移動可能に取り付けられ、前記支持特徴部は、ローラであり、ガイド区間を含み、前記ガイド区間は、円弧面を有する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項6】
前記ハンドルは、第1対応区間と第2対応区間とを含み、
前記ハンドルを前記第1操作位置から前記第2操作位置へ移動させる過程の間に、前記第2レールを駆動して前記第1レールに対して前記第1所定位置から前記第2所定位置へ移動させるために、前記ハンドルは、前記第1対応区間を介して前記支持特徴部に連続的に接触するように構成され、
所定の空間が前記第2対応区間と前記第1対応区間との間に定義され、前記第2レールが前記第1所定位置にあり、かつ前記ハンドルが前記第1操作位置にある場合に、前記支持特徴部は、所定の前記空間の中に位置する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項7】
前記第1レールは、前記ブラケットを介してラックに取り付けられるように構成され、前記第1レールは、第1所定高さを有し、
前記ブラケットは、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に接続されている長手方向部分とを含み、前記ブラケットの前記第1部分と前記第2部分とは、前記第1所定高さよりも大きい第2所定高さを規定し、
前記ブラケットの前記長手方向部分は、前記第1レールに接続され、前記第2レールは、第1壁と、第2壁と、前記第1壁と前記第2壁との間に接続されている長手方向壁とを含み、
前記ハンドルは、前記第2レールの前記長手方向壁に移動可能に取り付けられ、前記支持特徴部は、前記ブラケットの前記長手方向部分に配置され、前記支持特徴部は、前記ブラケットの前記第1部分と前記第2部分とのうちの1つに隣接する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項8】
第1レールと、
前記第1レールに対して後退位置にあるように構成されている第2レールと、
前記第1レールと前記第2レールとのうちの1つに配置されている支持特徴部と、
前記第1レールと前記第2レールとのうちの他の1つに移動可能に取り付けられているハンドルとを備え、
前記ハンドルが第1操作位置から第2操作位置へ移動された場合に、前記ハンドルは、前記第2レールを駆動して前記第1レールに対して前記後退位置から開放方向に移動させるために、前記支持特徴部に接触するように構成されている、スライドレール組立体。
【請求項9】
前記第2レールは、被搬送物を搬送するように構成され、前記ハンドルは、前記第2レールと前記被搬送物とのうちの1つに移動可能に取り付けられている、請求項8記載のスライドレール組立体。
【請求項10】
前記支持特徴部は、前記第1レールに取り付けられたブラケットに配置され、
前記第1レールは、第1所定高さを有し、前記ブラケットは、前記第1所定高さよりも大きい第2所定高さを有し、
前記第2レールは、第1壁と、第2壁と、前記第1壁と前記第2壁との間に接続されている長手方向壁とを含み、前記ハンドルは、前記第2レールの前記長手方向壁に移動可能に取り付けられている、請求項8記載のスライドレール組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレール機構に関し、さらに詳細には、ハンドルを有するスライドレール組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許公開2022/0369478号は、サーバに配置されたハンドルモジュールを開示している。さらに、ハンドルモジュールは、スライドコラム組立体を有するハンドルを備えている。スライドコラム組立体は、プレート部材に対して枢軸的に配置され、プレート部材に対して移動可能である。プレート部材は、相互に上下に積み重ねられた2つのプレートを含む。それぞれのプレートは、スライドコラム組立体を取り付けるために、異なる方向に、孔が設けられている。このような配置により、ユーザはハンドルを押してサーバをラックに取り付けることができる。
【発明の概要】
【0003】
しかし、市場の多様な要求に応えるためには、多様な製品を開発することが重要である。
【0004】
本発明は、支持特徴部とハンドルとを備えているスライドレール組立体を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の実施形態によれば、スライドレール組立体は、第1レールと;第1レールに配置されているブラケットと;ブラケットと第1レールとのうちの1つに配置されている支持特徴部と;第1レールに対して移動可能である第2レールと;第2レールに対して移動可能であるハンドルとを備え;ハンドルが第1操作位置から第2操作位置へ移動された場合に、ハンドルは、第2レールを駆動して第1レールに対して第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、支持特徴部に接触するように構成されている。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレール組立体は、第1レールと;第1レールに対して後退位置にあるように構成されている第2レールと;第1レールと第2レールとのうちの1つに配置されている支持特徴部と;第1レールと第2レールとのうちの他の1つに移動可能に取り付けられているハンドルとを備え;ハンドルが第1操作位置から第2操作位置へ移動された場合に、ハンドルは、第2レールを駆動して第1レールに対して後退位置から開放方向に移動させるために、支持特徴部に接触するように構成されている。
【0007】
さまざまな図及び図面に示された好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読めば、本発明のこれらの目的及び他の目的は、当業者には疑いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態に係り、スライドレール組立体がラックに取り付けられていることを示す図である。
【
図2】本発明の第1実施形態によるスライドレール組立体の分解図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係り、スライドレール組立体の第2レールが第1レールに対して第1所定位置にあることを示す図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係り、第2レールを駆動して第2所定位置へ移動させるためにハンドルが操作されることを示す図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係り、スライドレール組立体がラックに取り付けられていることを示す図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係り、第2レールを駆動して第2所定位置へ移動させるためにハンドルが操作されることを示す図である。
【
図7】本発明の第3実施形態に係り、被搬送物を搬送するように構成されている第2レールを備えているスライドレール組立体が、ラックに取り付けられていることを示す図である。
【
図8】本発明の第3実施形態に係り、第2レールと被搬送物とを第2所定位置へ移動させるためにハンドルを操作することを示す図である。
【
図9】本発明の第4実施形態に係り、被搬送物を搬送するように構成されている第2レールを備えているスライドレール組立体が、ラックに取り付けられていることを示す図である。
【
図10】本発明の第4実施形態に係り、第2レールと被搬送物とを第2所定位置へ移動させるためにハンドルを操作することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1及び2に示すように、本発明の第1実施形態に係り、スライドレール組立体20は、第1レール22と、ブラケット24と、支持特徴部26と、第2レール28と、ハンドル30とを備えている。好ましくは、スライドレール組立体20はさらに、第3レール32(中間レールなど)を備え、第3レール32は、第1レール22(外側レールなど)と第2レール28(内側レールなど)との間に移動可能に取り付けられている。第3レール32は、第1レール22に対して第2レール28の長手方向での移動距離を延長するように構成されている。なお、本実施形態で、X軸は長手方向(又はスライドレールの長さ方向又は移動方向)であり、Y軸は横断方向(又はスライドレールの側方方向)であり、Z軸は縦方向(又はスライドレールの高さ方向)である。
【0010】
ブラケット24は、第1レール22に配置され、第1レール22は、ブラケット24を介して、ラック34の少なくとも1つの支柱(第1支柱36a及び第2支柱36bなど)に取り付けられるように構成されている。本実施形態で、ブラケット24は、互いに反対側の第1側面L1と第2側面L2とを有する。ブラケット24の第1側面L1は、少なくとも1つの取り付け特徴部38(
図2に示す延長部、ボルトなど)を介して、ラック34の少なくとも1つの対応する特徴部(取り付け孔など)に取り付けられるように構成されている。このような構成は当業者に周知であり、簡素化のため、これ以上の図示は省略する。ブラケット24の第2側面L2は、第1レール22の第1側面(裏面など)に接続されているが、本発明はこれに限定されない。第3レール32と第2レール28とは、第1レール22の第2側面に配置されている。さらに、ブラケット24は、第1レール22に接続(例えば、固定接続)されているため、ブラケット24は、第1レール22の一部として見られてよいし、ブラケット24と第1レール22とは、一体として見られてよい
【0011】
支持特徴部26は、第1レール22と第2レール28とのうちの1つに配置されている。本実施形態で、支持特徴部26は、第1レール22のブラケット24に配置されているが、本発明はこれに限定されない。ブラケット24は、互いに反対側の第1端部24a(前端部など)と第2端部24b(後端部など)とを有する。支持特徴部26は、ブラケット24の第1端部24aに隣接する。
【0012】
第2レール28は、第1レール22に対して第1所定位置P1(
図1に示す後退位置などであるが、本発明はこれに限定されない)にあるように構成されている。
【0013】
ハンドル30は、第1レール22と第2レール28とに対して移動可能である。第1実施形態で、ハンドル30は第2レール28に移動可能に取り付けられている。
【0014】
好ましくは、第1実施形態で、支持特徴部26は、ブラケット24と第1レール22とのうちの1つに固定されている。例えば、支持特徴部26はブラケット24に固定されている。さらに、支持特徴部26は突出部であり、支持特徴部26はブラケット24に固定された付加的な部品であってよく、又は支持特徴部26はブラケット24に直接一体化されてよいが、本発明はこれに限定されない。
【0015】
好ましくは、第1レール22は、第1所定高さH1を有する。ブラケット24は、第1部分42aと、第2部分42bと、ブラケット24の第1部分42aと第2部分42bとの間に接続された長手方向部分44とを含む。第2所定高さH2は、ブラケット24の第1部分42aと第2部分42bとの間に規定され、第1所定高さH1よりも大きい(
図1に示す)。
【0016】
好ましくは、ブラケット24は、長手方向部分44を介して第1レール22に接続されている。
【0017】
好ましくは、支持特徴部26は、ブラケット24の長手方向部分44に配置されている。支持特徴部26は、ブラケット24の第2部分42bに隣接して位置する。
【0018】
好ましくは、支持特徴部26は、ブラケット24の第1端部24aに隣接して配置されている。
【0019】
好ましくは、第2レール28は、第1壁46aと、第2壁46bと、第2レール28の第1壁46aと第2壁46bとの間に接続された長手方向壁48とを含む。一方、第2レール28は、互いに反対側の第1端部28aと第2端部28bとを有する。ハンドル30は、第2レール28の長手方向壁48に移動可能に取り付けられている。例えば、ハンドル30は、シャフト部材40を介して第2レール28の長手方向壁48に枢軸的に接続され、ハンドル30は、ユーザに便利であるように、第2レール28の第1端部28a(前端部など)に隣接する。
【0020】
好ましくは、ハンドル30は、操作部分50と、対応部分52と、操作部分50と対応部分52との間に接続された本体部分54とを含む。操作部分50の少なくとも一部は、第1レール22を超える(又は第1レール22よりも高い)。対応部分52は、支持特徴部26と相互作用するように構成されている。本体部分54は、シャフト部材40を介して第2レール28の長手方向壁48に枢軸的に接続されている。
【0021】
好ましくは、シャフト部材40は、第2レール28の長手方向壁48に、横断方向(又はスライドレールの側方方向、即ちY軸方向)に配置され、ユーザは、操作部分50を介してハンドル30を容易に移動させることができる。
【0022】
図3に示すように、ハンドル30の対応部分52は、第1対応区間56と第2対応区間58とを含み、所定の空間Sが、第2対応区間58と第1対応区間56との間に定義されている。第2レール28が第1レール22に対して第1所定位置P1にあり、かつハンドル30が第1操作位置K1(初期位置や操作される前の位置など)にある場合に、支持特徴部26は所定の空間Sの中に位置する。
【0023】
図3及び4に示すように、ハンドル30を第1操作位置K1(
図3に示す)から第2操作位置K2(
図4に示す非初期位置、又は操作された後の位置)へ移動させる過程の間に、第2レール28を駆動して、第1所定位置P1から離れるように開放方向D1(
図3に示す)に移動させるために、ハンドル30は、支持特徴部26に接触するように構成されている。例えば、第2レール28は駆動されて、第1所定位置P1から第2所定位置P2(
図4に示す)へ移動する。
【0024】
例えば、ユーザがハンドル30(ハンドル30の操作部分50)に力を加えてハンドル30を第1操作位置K1(
図3に示す)から所定回転方向Rに第2操作位置K2(
図4に示す)へ移動させる過程の間に、ハンドル30は、第1対応部分56を介して支持特徴部26に連続的に接触して、作用力を発生するように構成されている。これにより、第2レール28は、この作用力に応じて、第1レール22に対して第1所定位置P1(
図3に示す)から開放方向D1に第2所定位置P2(
図4に示す)へ移動するように構成されている。従って、ユーザは、第2レール28を第1所定位置P1から第2所定位置P2へ容易に開放する(伸長、前進、展開する)ことができる。例えば、第2レール28が被搬送物(図示しない電子機器など)を搬送する場合であり、かつ被搬送物に積載重量がある場合、又は、被搬送物の背後の電子プラグ(又はソケット)を所定の機器や所定の電源から抜く必要がある場合には、ユーザは、ハンドル30を使用して、少ない労力で第2レール28を第1所定位置P1から第2所定位置P2へ開放することができる。
【0025】
好ましくは、ハンドル30の第1対応区間56は、傾斜面又は円弧面を有する。それにより、ハンドル30を第1操作位置K1から第2操作位置K2へ移動させる処理(過程)の間に、ハンドル30は、第1対応区間56を介して支持特徴部26を容易に横切ることができる。一方、ハンドル30の第2対応区間58は、壁を有する(縦壁など、本発明はこれに限定されない)。
【0026】
さらに、第2レール28が第1レール22に対して、第2所定位置P2(
図4に示す)から後退方向D2に第1所定位置P1(
図3に示す)へ移動された場合に、ハンドル30は、第1対応区間56を介して支持特徴部26に連続的に接触して、別の作用力を発生させ、これによりハンドル30は、第2作動位置K2から第1作動位置K1に復帰するように移動される。
【0027】
図5及び6は、本発明の第2実施形態によるスライドレール組立体200を示す図である。第1実施形態のスライドレール組立体20とは異なり、第2実施形態のスライドレール組立体200の支持特徴部202は、ブラケット204と第1レール206とのうちの1つに移動可能に取り付けられている。本実施形態で、支持特徴部202は、ブラケット204に移動可能に取り付けられているが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
さらに、ブラケット204は、ラック207に取り付けられるように構成されている。支持特徴部202は、ローラ、ボールなどであってよい。本実施形態で、支持特徴部202はローラである。例えば、支持特徴部202は、ブラケット204の長手方向部分210に、補助シャフト208を介して枢軸的に連結され、これにより支持特徴部202がブラケット204に対して枢軸的に取り付けられている。好ましくは、支持特徴部202は、ガイド区間212を含む。ガイド区間212は、円弧面を有する。本実施形態で、支持特徴部202は、円弧面を提供するために円形プロファイルを有する。
【0029】
シャフト部材215を介して、ハンドル214を第1操作位置K1’(
図5に示す)から所定回転方向R’に第2操作位置K2’(
図6に示す)へ移動させる処理(過程)の間に、ハンドル214は、第2レール216を駆動して第1所定位置P1’(
図5に示す)から第2所定位置P2’(
図6に示す)へ移動させるために、支持特徴部202に接触するように構成されている。例えば、ユーザがハンドル214に力を加えてハンドル214を第1操作位置K1’から第2操作位置K2’へ移動させる過程の間に、ハンドル214は、第1対応区間218を介して支持特徴部202に連続的に接触して作用力を発生させるように構成されている。これにより、第2レール216は、この作用力に応じて、第1レール206に対して第1所定位置P1’(
図5に示す)から開放方向D1に第2所定位置P2’(
図6に示す)へ移動するように構成されている。従って、第2実施形態は、第1実施形態と実質的に同様の技術的効果を奏することができる。
【0030】
さらに、第2実施形態で、支持特徴部202は、移動可能な(回転可能などの)ローラであってよい。ハンドル214が第1操作位置K1’から第2操作位置K2’へ移動され、かつハンドル214の第1対応区間218が支持特徴部202に接触した場合に、支持特徴部202は、補助シャフト208を介して所定の作業方向rに回転されるように構成され(
図6に示すように、所定の作業方向rは反時計回りであるが、本発明はこれに限定されない)、ハンドル214を第1操作位置K1’から第2操作位置K2’へ移動させることをさらに容易にする。ユーザにとって、ハンドル214は、さらに少ない労力で操作することができる。
【0031】
図7及び8は、本発明の第3実施形態によるスライドレール組立体300を示す図である。第1実施形態のスライドレール組立体20とは異なり、第3実施形態のスライドレール組立体300の第2レール302は、被搬送物304を搬送するように構成されている。ハンドル306が、被搬送物304に移動可能に取り付けられている。本実施形態で、ハンドル306は、シャフト部材308を介して被搬送物304に枢軸的に連結されているが、本発明はこれに限定されない。さらに、被搬送物304は、第2レール302に固定されているため、被搬送物304は、第2レール302の一部として見られてよいし、被搬送物304と第2レール302とは、一体として見られてよい。
【0032】
ハンドル306を、第1操作位置Ka(
図7に示す)から所定回転方向に第2操作位置Kb(
図8に示す)へ移動させる過程の間に、第2レール302(及び被搬送物304)を駆動して第1所定位置Pa(
図7に示す)から第2所定位置Pb(
図8に示す)へ移動させるために、ハンドル306は、支持特徴部310に接触するように構成されている。例えば、ユーザがハンドル306に力を加えてハンドル306を第1操作位置Kaから第2操作位置Kbへ移動させる過程の間に、ハンドル306は、第1対応区間312を介して支持特徴部310に連続的に接触して、作用力を発生するように構成されている。これにより、第2レール302は、第1レール314に対して、第1所定位置Pa(
図7に示す状態)から開放方向D1に第2所定位置Pb(
図8に示す状態)に移動するように構成されている。従って、第3実施形態は、第1実施形態と実質的に同様の技術的効果を奏することができる。例えば、ユーザは、ハンドル306を介して、さらに少ない労力で第2レール302(及び被搬送物304)を第1所定位置Paから第2所定位置Pbへ移動させることができる。
【0033】
図9及び10は、本発明の第4実施形態によるスライドレール組立体400を示す図である。第2実施形態のスライドレール組立体200とは異なり、第4実施形態のスライドレール組立体400の第2レール402は、被搬送物404を搬送するように構成されている。ハンドル406が、被搬送物404に移動可能に取り付けられている。本実施形態で、ハンドル406は、シャフト部材408を介して被搬送物404に枢軸的に連結されているが、本発明はこれに限定されない。さらに、被搬送物404は、第2レール402に固定されているため、被搬送物404は、第2レール402の一部として見られてよいし、被搬送物404と第2レール402とは、一体として見られてよい。
【0034】
ハンドル406を第1操作位置Ka’(
図9に示す)から所定回転方向に第2操作位置Kb’(
図10に示す)へ移動させる過程の間に、第2レール402(及び被搬送物404)を駆動して第1所定位置Pa’(
図9に示す)から第2所定位置Pb’(
図10に示す)へ移動させるために、ハンドル406は支持特徴部410に接触するように構成されている。例えば、ユーザがハンドル406に力を加えて、ハンドル406を第1操作位置Ka’から第2操作位置Kb’へ移動させる過程の間に、ハンドル406は、第1対応区間412を介して支持特徴部410に連続的に接触して作用力を発生するように構成されている。これにより、第2レール402が第1レール414に対して、第1所定位置Pa’(
図9に示す)から開放方向D1に第2所定位置Pb’(
図10に示す)へ移動するように構成されている。従って、第4実施形態は、第2実施形態と実質的に同様の技術的効果を奏することができる。
【0035】
さらに、第4実施形態で、支持特徴部410は、移動可能な(回転可能などの)ローラであってよい。ハンドル406が第1操作位置Ka’から第2操作位置Kb’へ移動され、かつハンドル406の第1対応区間412が支持特徴部410に接触した場合に、支持特徴部410は、補助シャフト416(
図10に示す)を介して所定の作業方向r’に沿って回転するように構成されている。これにより、ハンドル406を第1操作位置Ka’から第2操作位置Kb’へ移動させることがさらに容易である。ユーザにとって、ハンドル214は、さらに少ない労力で操作することができる。
【0036】
従って、本発明の実施形態によるスライドレール組立体は、以下の技術的特徴を有する。
【0037】
1.ハンドル(30,214,306,406)と支持特徴部(26,202,310,410)との配置により、ユーザは、ハンドル(30,214,306,406)を使用して、容易に、又は労力を要さずに、スライドレール(第2レール28,216,302,402など)及び/又は被搬送物(304,404)を、第1所定位置(P1,P1’,Pa,Pa’)から第2所定位置(P2,P2’,Pb,Pb’)へ移動させることができる。
【0038】
2.支持特徴部(26,310)は、第1レール(22,206,314,414)とブラケット(24,204)とに対して固定されている。又は支持特徴部(202,410)は、第1レール(22,206,314,414)とブラケット(24,204)とに対して移動可能(回転可能など)である。例えば、支持特徴部(202,410)は、ハンドル(214,406)を第1操作位置(K1’,Ka’)から第2操作位置(K2’,Kb’)へ移動させるのが容易になるように、移動可能である。
【0039】
3.ハンドル(30,214)は第2レール(28,216)に移動可能に取り付けられている。又はハンドル(306,406)は被搬送物(304,404)に移動可能に取り付けられている。
【0040】
本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多数の修正及び変更が可能であることを、当業者であれば容易に理解することである。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるものとする。