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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177065
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】パウチ
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/58 20060101AFI20241212BHJP
   B65D 33/38 20060101ALI20241212BHJP
   B65D 75/62 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
B65D75/58
B65D33/38
B65D75/62 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024053355
(22)【出願日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】P 2023094931
(32)【優先日】2023-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 忠
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3E064AB25
3E064BA17
3E064BA26
3E064BA30
3E064BA36
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC18
3E064EA12
3E064FA04
3E064GA04
3E064HM01
3E064HN65
3E064HP01
3E064HP02
3E064HS04
3E067AA03
3E067AA04
3E067AB16
3E067AB20
3E067AB26
3E067AB81
3E067AB99
3E067AC01
3E067BA12A
3E067BB12A
3E067BB15A
3E067BB16A
3E067BB25A
3E067BC07A
3E067CA04
3E067CA24
3E067EA06
3E067EB02
3E067EB11
3E067EB32
3E067EB33
3E067EE40
3E067EE59
3E067FA01
3E067FB07
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】スパウトを有するパウチにおいて、スパウトを密封した部分のフィルムの切離しを容易に実施することが可能な構成を備えるパウチを提供する。
【解決手段】このパウチ1は、密閉空間210の表面シート101および裏面シート102)には、中間シール部118および傾斜シール部116の近傍領域に、中間シール部118および傾斜シール部116に沿って第1開封線L21が設けられ、中間シール部118には、密閉空間210に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線L22が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面シートおよび裏面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、
包装袋から前記内容物を注出するためのスパウトと、を備え、
前記包装袋は、
幅方向における前記表面シートの端部と前記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成された第1側部シール部および第2側部シール部と、
前記表面シートの上部と前記裏面シートの上部とが互いにシールされることにより形成された上部シール部と、
前記表面シートの下部と前記裏面シートの下部とが互いにシールされることにより形成された下部シール部と、
前記上部シール部の幅方向の中間領域において、下部方向に向かって帯状に延びるように前記表面シートと前記裏面シートとがシールされる中間シール部と、
前記中間シール部の下方から前記第1側部シール部に向かって帯状に延びるように前記表面シートと前記裏面シートとがシールされることで、前記上部シール部、前記中間シール部、および、前記第1側部シール部とともに取り囲まれ、前記スパウトを密閉収容する密閉空間と、前記中間シール部、前記上部シール部、前記第2側部シール部、前記下部シール部および前記第1側部シール部とともに取り囲まれ、前記内容物を収容する収容空間とを区画する傾斜シール部と、
を含み、
前記スパウトは、前記内容物を注出するための筒状部、および、前記筒状部の一端側を開閉するキャップ部を有し、
前記スパウトは、前記キャップ部が前記密閉空間に位置し、前記筒状部の他端側が前記収容空間に位置するように、前記筒状部が、前記傾斜シール部において、前記表面シートおよび前記裏面シートにより挟み込まれて密着シールされて固定されており、
前記密閉空間の前記表面シートおよび前記裏面シートには、前記中間シール部および前記傾斜シール部の近傍領域に、前記中間シール部および前記傾斜シール部に沿って第1開封線が設けられ、
前記中間シール部には、前記密閉空間に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線が設けられている、
パウチ。
【請求項2】
前記中間シール部には、前記第2開封線の前記密閉空間側の両端部の近傍領域のそれぞれに、前記第2開封線に対して交差する方向に延びる複数の第3開封線が設けられている、
請求項1に記載のパウチ。
【請求項3】
前記第3開封線が、一端側が前記第2開封線に交差し、他端側が前記密閉空間にまで達している開封線を含む、
請求項2に記載のパウチ。
【請求項4】
前記密閉空間に面する前記上部シール部には、前記密閉空間側に凹むように段差が設けられ、
前記段差は、横段差辺と縦段差辺とにより規定される、
請求項2に記載のパウチ。
【請求項5】
前記第3開封線が、一端側が前記第2開封線に交差し、他端側が前記縦段差辺にまで達している開封線含む、
請求項4に記載のパウチ。
【請求項6】
表面シートおよび裏面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、
包装袋から前記内容物を注出するためのスパウトと、を備え、
前記包装袋は、
幅方向における前記表面シートの端部と前記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成された第1側部シール部および第2側部シール部と、
前記表面シートの上部と前記裏面シートの上部とが互いにシールされることにより形成された上部シール部と、
前記表面シートの下部と前記裏面シートの下部とが互いにシールされることにより形成された下部シール部と、
前記上部シール部の幅方向の中間領域において、下部方向に向かって帯状に延びるように前記表面シートと前記裏面シートとがシールされる中間シール部と、
前記中間シール部の下方から前記第1側部シール部に向かって帯状に延びるように前記表面シートと前記裏面シートとがシールされることで、前記上部シール部、前記中間シール部、および、前記第1側部シール部とともに取り囲まれ、前記スパウトを密閉収容する密閉空間と、前記中間シール部、前記上部シール部、前記第2側部シール部、前記下部シール部および前記第1側部シール部とともに取り囲まれ、前記内容物を収容する収容空間とを区画する傾斜シール部と、
を含み、
前記スパウトは、前記内容物を注出するための筒状部、および、前記筒状部の一端側を開閉するキャップ部を有し、
前記スパウトは、前記キャップ部が前記密閉空間に位置し、前記筒状部の他端側が前記収容空間に位置するように、前記筒状部が、前記傾斜シール部において、前記表面シートおよび前記裏面シートにより挟み込まれて密着シールされて固定されており、
前記密閉空間の前記表面シートおよび前記裏面シートには、前記中間シール部および前記傾斜シール部の近傍領域に、前記中間シール部および前記傾斜シール部に沿って第1開封線が設けられ、
前記中間シール部には、前記密閉空間に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線が設けられ、
前記第1開封線は、
前記筒状部の中心線を境にして、前記中間シール部側に位置する第11開封線と、第1側部シール部側に位置する第12開封線とを含み、
前記第11開封線は、前記傾斜シール部から離れる方向に凸形状の湾曲形状を有し、
前記第12開封線は、前記傾斜シール部に沿って延びる直線領域を有する、
パウチ。
【請求項7】
前記中間シール部の前記第2開封線に囲まれた領域には、前記表面シートと前記裏面シートとが密着シールされていない中空領域を含む、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のパウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パウチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スパウトが本体の包装袋を構成する2枚の側面フィルムの間に配置され、搬送時におけるスパウトの密閉性を確保したパウチが知られている。たとえば、特開2020-138742号公報(特許文献1)および特開2023-42848号公報(特許文献2)には、スパウトを密封した部分のフィルムを切離して開封することが可能な構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-138742号公報
【特許文献2】特開2023-42848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなスパウトを有するパウチにおいては、スパウトを密封した部分のフィルムの切離しのより容易化が求められるようになってきている。
【0005】
本発明の目的は、スパウトを有するパウチにおいて、スパウトを密封した部分のフィルムの切離しを容易に実施することが可能な構成を備えるパウチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]:本開示に基づく一の局面におけるパウチは、表面シートおよび裏面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、上記包装袋から上記内容物を注出するためのスパウトと、を備え、上記包装袋は、幅方向における上記表面シートの端部と上記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成された第1側部シール部および第2側部シール部と、上記表面シートの上部と上記裏面シートの上部とが互いにシールされることにより形成された上部シール部と、上記表面シートの下部と上記裏面シートの下部とが互いにシールされることにより形成された下部シール部と、上記上部シール部の幅方向の中間領域において、下部方向に向かって帯状に延びるように上記表面シートと上記裏面シートとがシールされる中間シール部と、上記中間シール部の下方から上記第1側部シール部に向かって帯状に延びるように上記表面シートと上記裏面シートとがシールされることで、上記上部シール部、上記中間シール部、および、上記第1側部シール部とともに取り囲まれ、上記スパウトを密閉収容する密閉空間と、上記中間シール部、上記上部シール部、上記第2側部シール部、上記下部シール部および上記第1側部シール部とともに取り囲まれ、上記内容物を収容する収容空間とを区画する傾斜シール部と、を含む。
【0007】
上記スパウトは、上記内容物を注出するための筒状部、および、上記筒状部の一端側を開閉するキャップ部を有し、上記スパウトは、上記キャップ部が上記密閉空間に位置し、上記筒状部の他端側が上記収容空間に位置するように、上記筒状部が、上記傾斜シール部において、上記表面シートおよび上記裏面シートにより挟み込まれて密着シールされて固定されている。
【0008】
上記密閉空間の上記表面シートおよび上記裏面シートには、上記中間シール部および上記傾斜シール部の近傍領域に、上記中間シール部および上記傾斜シール部に沿って第1開封線が設けられ、上記中間シール部には、上記密閉空間に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線が設けられている。
【0009】
[2]:[1]に記載のパウチは、上記中間シール部には、上記第2開封線の上記密閉空間側の両端部の近傍領域のそれぞれに、上記第2開封線に対して交差する方向に延びる複数の第3開封線が設けられている。
【0010】
[3]:[2]に記載のパウチは、上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線に交差し、他端側が上記密閉空間にまで達している開封線を含む。
【0011】
[4]:[2]または[3]のいずれかに記載のパウチは、上記密閉空間に面する上記上部シール部には、上記密閉空間側に凹むように段差が設けられ、上記段差は、横段差辺と縦段差辺とにより規定される。
【0012】
[5]:[4]に記載のパウチは、上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線に交差し、他端側が上記縦段差辺にまで達している開封線含む。
【0013】
上記のいずれかに記載のパウチは、上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線には交差し、他端側が上記密閉空間にまで達していない開封線を含む。上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線に交差せず、他端側が上記密閉空間にまで達している開封線を含む。上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線に交差し、他端側が上記縦段差辺にまで達していない開封線を含む。上記第3開封線が、一端側が上記第2開封線に交差せず、他端側が上記縦段差辺にまで達している開封線を含む。
【0014】
[6]:本開示に基づく他の局面におけるパウチは、表面シートおよび裏面シートを含み、内容物を収容可能な包装袋と、包装袋から上記内容物を注出するためのスパウトと、を備え、上記包装袋は、幅方向における上記表面シートの端部と上記裏面シートの端部とが互いにシールされることにより形成された第1側部シール部および第2側部シール部と、上記表面シートの上部と上記裏面シートの上部とが互いにシールされることにより形成された上部シール部と、上記表面シートの下部と上記裏面シートの下部とが互いにシールされることにより形成された下部シール部と、上記上部シール部の幅方向の中間領域において、下部方向に向かって帯状に延びるように上記表面シートと上記裏面シートとがシールされる中間シール部と、上記中間シール部の下方から上記第1側部シール部に向かって帯状に延びるように上記表面シートと上記裏面シートとがシールされることで、上記上部シール部、上記中間シール部、および、上記第1側部シール部とともに取り囲まれ、上記スパウトを密閉収容する密閉空間と、上記中間シール部、上記上部シール部、上記第2側部シール部、上記下部シール部および上記第1側部シール部とともに取り囲まれ、上記内容物を収容する収容空間とを区画する傾斜シール部と、を含み、上記スパウトは、上記内容物を注出するための筒状部、および、上記筒状部の一端側を開閉するキャップ部を有し、上記スパウトは、上記キャップ部が上記密閉空間に位置し、上記筒状部の他端側が上記収容空間に位置するように、上記筒状部が、上記傾斜シール部において、上記表面シートおよび上記裏面シートにより挟み込まれて密着シールされて固定されており、上記密閉空間の上記表面シートおよび上記裏面シートには、上記中間シール部および上記傾斜シール部の近傍領域に、上記中間シール部および上記傾斜シール部に沿って第1開封線が設けられ、上記中間シール部には、上記密閉空間に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線が設けられ、上記第1開封線は、上記筒状部の中心線を境にして、上記中間シール部側に位置する第11開封線と、第1側部シール部側に位置する第12開封線とを含み、上記第11開封線は、上記傾斜シール部から離れる方向に凸形状の湾曲形状を有し、上記第12開封線は、上記傾斜シール部に沿って延びる直線領域を有する。
【0015】
[7]:[1]から[6]のいずれか1項に記載のパウチは、上記中間シール部の上記第2開封線に囲まれた領域には、上記表面シートと上記裏面シートとが密着シールされていない中空領域を含む。
【発明の効果】
【0016】
この開示によれば、スパウトを有するパウチにおいて、スパウトを密封した部分のフィルムの切離しを容易に実施することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施の形態1のパウチの斜視図である。
図2図1中のII-II線矢視断面図である。
図3】実施の形態1のパウチの正面図である。
図4】実施の形態1のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第1模式図である。
図5】実施の形態1のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第2模式図である。
図6】実施の形態1のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第3模式図である。
図7】実施の形態1のパウチのスパウトから内容物を注出させる作業を示す模式図である。
図8】実施の形態2のパウチの正面図である。
図9】実施の形態3のパウチの正面図である。
図10】実施の形態4のパウチの正面図である。
図11】実施の形態5のパウチの正面図である。
図12】実施の形態6のパウチの正面図である。
図13】実施の形態7のパウチの正面図である。
図14】実施の形態7のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第1模式図である。
図15】実施の形態7のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第2模式図である。
図16】実施の形態7のパウチのスパウトを露出させる開封作業を示す第3模式図である。
図17】実施の形態7のパウチの変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に基づいた各実施の形態のパウチについて、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
【0019】
以下、図を用いた説明において、図中の薄墨で示す領域は、シートのシール領域を示すものである。
【0020】
内容物としては、特に限定される物ではないが、たとえば、スポーツドリンク等の飲料、アイスクリームやゼリー等の食品、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗剤、柔軟剤等の日用品、あるいは医薬品等が挙げられる。
【0021】
(実施の形態1:パウチ1A)
本実施の形態のパウチ1Aの構成について、図1から図3を参照して説明する。図1は、パウチ1Aの斜視図、図2は、図1中のII-II線矢視断面図、図3は、パウチ1Aの正面図である。
【0022】
(パウチ1Aの概略構成)
図1から図3を参照して、パウチ1Aは、表面シート101および裏面シート102を含み、内容物を収容可能な包装袋100と、包装袋100から内容物を注出するためのスパウト200とを備える。表面シート101および裏面シート102は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンを含む積層体で構成されている。
【0023】
包装袋100は、幅方向(図3中の左右方向)における表面シート101の端部と裏面シート102の端部とが互いにシールされることにより形成された第1側部シール部111および第2側部シール部112と、表面シート101の下部と裏面シート102の下部とが互いにシールされることにより形成された下部シール部113と、表面シート101の上部と裏面シート102の上部とが互いにシールされることにより形成された上部シール部114とを含む。なお、図3において破線で示しているが、表面シート101の下部と裏面シート102の下部に底面ガセットシート115を設けることで、パウチ1Aを自立可能なスタンディングパウチ形態としてもよい。底面ガセットシート115を設けない場合は、平パウチ形態となる。
【0024】
なお、表面シート101の下部と裏面シート102の下部とが互いにシールされるとは、表面シート101の下部と裏面シート102の下部とが直接シールされる構成(平パウチ)と、底ガセットシートを介して間接的にシールされる構成(スタンディングパウチ)のいずれの構成も含むことを意味する。
【0025】
包装袋100は、上部シール部114の幅方向の中間領域において、下部方向に向かって帯状に延びるように表面シート101と裏面シート102とがシールされる中間シール部118と、中間シール部118の下方から第1側部シール部111に向かって帯状に延びるように表面シート101と裏面シート102とがシールされることで、上部シール部114、中間シール部118、および、第1側部シール部111とともに取り囲まれ、スパウト200を密閉収容する密閉空間210と、中間シール部118、上部シール部114、第2側部シール部112、上部シール部114および第1側部シール部111とともに取り囲まれ、内容物を収容する収容空間220とを区画する傾斜シール部116と、を含む。
【0026】
密閉空間210に面する上部シール部114には、密閉空間210側に凹むように段差114dが設けられている。この段差114dは、横段差辺114xと縦段差辺114yとにより規定される。
【0027】
スパウト200は、内容物を外部に注出するための筒状部200aおよび筒状部200aの一端側を開閉するキャップ部200bを有している。スパウト200は、キャップ部200bが密閉空間210に位置し、筒状部200aの他端側が収容空間220に位置するように、筒状部200aが傾斜シール部116において、表面シート101および裏面シート102により挟み込まれて密着シールされて固定されている。
【0028】
筒状部200aの中心軸を仮想軸線C1とした場合には、傾斜シール部116の傾斜方向に対して、仮想軸線C1が垂直となるように、傾斜シール部116に筒状部200aが固定されている。
【0029】
包装袋100を構成する各シート間のシールや、傾斜シール部116にスパウト200を固定する部位のシール方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等による融着、接着剤による接着等の各種公知の方法を用いるとよい。
【0030】
(開封線)
この包装袋100の密閉空間210の表面シート101および裏面シート102には、中間シール部118および傾斜シール部116の近傍領域に、中間シール部118および傾斜シール部116に沿って第1開封線L21が設けられている。
【0031】
第1開封線L21は、中間シール部118および傾斜シール部116に沿って設けられる。たとえば、上部シール部114から筒状部200aに向かって延びる第11開封線L11、および、筒状部200aから第1側部シール部111に向かって延びる第12開封線L12を有していてもよい。さらに、第11開封線L11は、収容空間220側に向かって凸となる湾曲線であり、第12開封線L12は直線であるとよい。第12開封線L12は、傾斜シール部116に沿って延びる直線領域を有し、端部が第1側部シール部111に達していることが好ましい。なお、図中の標記では、第12開封線L12は、傾斜シール部116に平行に延びるように設けているが、厳密に平行である必要はなく、第12開封線L12が傾斜シール部116に沿って開封されればよい。したがって、平行である部分がなくても、第12開封線L12が傾斜シール部116に沿って開封可能な開封線でればよい。
【0032】
中間シール部118には、密閉空間210に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線L22が設けられている。本実施の形態では、第2開封線L22は、山形の裾が拡がった横向きのU字形状を有しているが、この形状に限定されるものではなく、密閉空間210に対して反対方向に向かって凸状であれば、通常のU字形状、コ字状形状、三角形形状を採用することできる。後述するように、この第2開封線L22は、親指を当てて開封線を切断することを目的としていることから、この目的が達成できれば、どのような形状であってもよい。
【0033】
さらに、中間シール部118には、第2開封線L22の密閉空間210側の両端部の近傍領域のそれぞれには、複数の第3開封線L23が設けられている。本実施の形態では、密閉空間210側の端部に3本の第3開封線L23が設けられ、段差114d側の端部に3本の第3開封線L23が設けられている。
【0034】
第1開封線L21、第2開封線L22、および、第3開封線L23は、ハーフカット線、ミシン目線、切込み線又はこれらの組み合わせ等が例示できるが、本実施の形態では、レーザ照射により形成されている。好ましくは、第1開封線L21および第3開封線L23は、ハーフカット線であり、第2開封線L22は、切込み線であるとよい。第2開封線L22は、その全体が切込み線であってもよいし、この切込み線が捲れる等して不用意にパウチが開封されるのを防止するために一部分のみが繋がっていてもよい。
【0035】
第2開封線L22の裾の密閉空間210側の端部に設けられる3本の第3開封線L23は、一端側が第2開封線L22に交差し、他端側が密閉空間210にまで達していない第23a開封線L23aが1本、一端側が第2開封線L22に交差し、他端側が密閉空間210にまで達している第23b開封線L23bが1本、および、一端側が第2開封線L22には交差せず、他端側が密閉空間210にまで達している第23c開封線L23cが1本設けられている。なお、第23b開封線L23bおよび第23c開封線L23cは、第1開封線L21には交差していない。
【0036】
第2開封線L22の裾の段差114d側の端部に設けられる3本の第3開封線L23は、一端側が第2開封線L22に交差し、他端側が縦段差辺114yにまで達していない第23d開封線L23dが1本、一端側が第2開封線L22に交差し、他端側が縦段差辺114yにまで達している第23e開封線L23eが1本、および、一端側が第2開封線L22に交差せず、他端側が縦段差辺114yにまで達している第23f開封線L23fが1本設けられている。
【0037】
次に、図4から図7を参照して、上記構成を備えるパウチ1Aの使用形態について説明する。図4から図6は、パウチ1Aのスパウト200を露出させる開封作業を示す第1から第3模式図、図7は、パウチ1Aのスパウト200から内容物を注出させる作業を示す模式図である。
【0038】
図4を参照して、使用者は、たとえば、左手10でパウチ1Aの上側を握り、右手11の親指と人差指とで第2開封線L22の凸部形状に沿って中間シール部118を挟み込み、親指と人差指とで第2開封線L22に沿って中間シール部118を切離す。これにより、第2開封線L22が開かれて開口部が形成される。これにより、この開口部に使用者の親指および人差指が引っ掛かり易くなり、指が滑らずに中間シール部118をパウチ1Aの側方(図中の矢印A方向)に引きやすくなる。
【0039】
次に、図5に示すように、親指と人差指とで、スパウト200の上方の外側(図中の矢印A方向)に引っ張る。この場合、従来のパウチの外周の端部を摘まんで、切り裂くよりも指がかかりやすく、滑らずに力を加えやすい。その後、第2開封線L22の裾に設けた、第3開封線L23のいずれかが引き裂かれる。
【0040】
第2開封線L22の裾の段差114d側の3本の第3開封線L23は、切り裂き部が直ぐにパウチ1Aの段差114dに到達する。その結果、段差114d側および密閉空間210側の2カ所を切り裂いていた力が、密閉空間210側の3本の第3開封線L23に一カ所に集中する。第3開封線L23として上記した様々な形態の開封線を設けておくことで、いずれかの開封線に応力が集中して切り裂きを容易にする。
【0041】
パウチ1Aを平面視したとき、密閉空間210の表面シート101および裏面シート102は、スパウト200側の外側の方向(図中の矢印A方向)に切り取られるため、スパウト200を包んでいる表面シート101および裏面シート102は、帽子を脱ぐように切断される。その結果、スパウト200に引っかかることなく、第1開封線L21に沿って密閉空間210を開封することができる。また、意図せず、パウチ1Aの内部に向かって切り裂かれるリスクを低下させることができる。
【0042】
その結果、図6に示すように、短い距離で、かつ、少ない力で開封スピードが加速し、スパウト200を包んでいる密閉空間210の表面シート101および裏面シート102が、第1開封線L21に沿って勢いよく外側に引っ張られて切り取られる(図中矢印B方向)ことを可能とする。
【0043】
次に、図7に示すように、密閉空間210のシールを収容空間220側から引き離した後は、スパウト200に設けられたキャップ部200bを開放し、パウチ1Aを傾けることで、内容物Mを対象物に対して注ぎだすことが可能となる。キャップ部200bを筒状部200aに対してヒンジ部材260を用いて開閉可能に固定する場合には、ヒンジ部材260は、筒状部200aの上部シール部114側に設けられているとよい。
【0044】
これにより、内容物Mを対象物に対して注ぎだす際に、キャップ部200bは上方に位置し、キャップ部200bが内容物Mで濡れることを防止できる。ヒンジ部材260を用いたキャップ部200bに限定されず、着脱可能なスクリュー式のキャップを採用してもよい。これらの構成を採用することで、表面シート101および裏面シート102を切離して、スパウト200を露出させる際に、誤って表面シート101、裏面シート102がキャップ部200bに引っ掛かって意図せぬキャップ部200bの開放を抑制することもできる。
【0045】
(実施の形態2:パウチ1B)
本実施の形態のパウチ1Bの構成について、図8を参照して説明する。図8は、パウチ1Bの正面図である。本実施の形態のパウチ1Bの基本的構成は、上記実施の形態1のパウチ1Aと同じである。上記実施の形態1のパウチ1Aは、密閉空間210の上方に段差114dが設けられていたが、本実施の形態のパウチ1Bは、密閉空間210の上方に段差は設けられておらず、上部シール部114の上端は全幅に渡って直線状である。
【0046】
本実施の形態におけるパウチ1Bにおいては、先に密閉空間210側の3本の第3開封線L23が、密閉空間210に到達し、切り裂き部が第1開封線L21に到達する。その後、中間シール部118を引く力は、上側の3本の第3開封線L23の一カ所に集中する。これによっても、密閉空間210の表面シート101および裏面シート102は、スパウト200側の外側の方向(図中の矢印A方向)に切り取られるため、スパウト200を包んでいる表面シート101および裏面シート102は、第1開封線L21に沿って帽子を脱ぐように切断される。その結果、スパウト200に引っかかることなく密閉空間210開封することができる。また、意図せず、パウチ1Aの内部に向かって切り裂かれるリスクを低下させることができる。
【0047】
(実施の形態3:パウチ1C)
本実施の形態のパウチ1Cの構成について、図9を参照して説明する。図9は、パウチ1Cの正面図である。本実施の形態のパウチ1Cの基本的構成は、上記実施の形態1のパウチ1Aと同じである。本実施の形態のパウチ1Cは、上記実施の形態1のパウチ1Aに対して、第2開封線L22の裾に設けた、第3開封線L23の形態が異なっている。
【0048】
第2開封線L22の裾の密閉空間210側の端部には、4本の開封線が設けられ、そのうち、第23a開封線L23a、第23b開封線L23b、および、第23c開封線L23cは同じであり、さらに、第23g開封線L23gが設けられている。この第23g開封線L23gは、一端は第1開封線L21に交差せず、他端は第2開封線L22には交差していない。
【0049】
第2開封線L22の裾の段差114d側の端部も、4本の開封線が設けられ、そのうち、第23d開封線L23d、第23e開封線23e、および、第23f開封線L23fは同じであり、さらに、第23h開封線L23hが設けられている。この第23h開封線L23hは、一端は第2開封線L22には交差せず、他端側が縦段差辺114yにまで達していない。
【0050】
この構成のパウチ1Cにおいても、上記実施の形態1のパウチ1Aに対して、第23g開封線L23gおよび第23h開封線L23hを追加した場合であっても、上記実施の形態1のパウチ1Aと同様の作用効果を得ることができる。
【0051】
(実施の形態4:パウチ1D)
本実施の形態のパウチ1Dの構成について、図10を参照して説明する。図10は、パウチ1Dの正面図である。本実施の形態のパウチ1Dの基本的構成は、上記実施の形態3のパウチ1Cと同じである。上記実施の形態1のパウチ1Cは、密閉空間210の上方に段差114dが設けられていたが、本実施の形態のパウチ1Dは、密閉空間210の上方に段差は設けられておらず、上部シール部114の上端は全幅に渡って直線状である。
【0052】
よって、本実施の形態におけるパウチ1Dにおいても、実施の形態2のパウチ1Bおよ実施の形態3のパウチ1Cと同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
(実施の形態5:パウチ1E)
本実施の形態のパウチ1Eの構成について、図11を参照して説明する。図11は、パウチ1Eの正面図である。本実施の形態のパウチ1Eの基本的構成は、上記実施の形態1のパウチ1Aと同じである。本実施の形態のパウチ1Eは、上記実施の形態1のパウチ1Aに対して、第1開封線L21および第2開封線L22の裾に設けた第3開封線L23の形態が異なっている。
【0054】
第2開封線L22の裾の密閉空間210側の端部には、第23i開封線L23iおよび第23j開封L23jの2本の開封線が設けられている。第23i開封線L23iの一端は第2開封線L22に交差し、他端は第1開封線L21に交差している。第23j開封L23jの一端は第2開封線L22に交差せず、他端は第1開封線L21に交差している。さらに、第1開封線L21の上端部の第11開封線L11は、第23i開封線L23iおよび第23j開封L23jの他端に対して連続するように設けられている。第12開封線L12は、傾斜シール部116に沿って延びる直線領域を有し、端部が第1側部シール部111に達していることが好ましい。
【0055】
段差114d側の端部にも、2本の開封線が設けられ、第23e開封線23eおよび第23f開封線L23fが設けられている。
【0056】
この構成のパウチ1Eにおいても、上記実施の形態1のパウチ1Aと同様の作用効果を得ることができる。
【0057】
(実施の形態6:パウチ1F)
本実施の形態のパウチ1Fの構成について、図12を参照して説明する。図12は、パウチ1Fの正面図である。本実施の形態のパウチ1Fの基本的構成は、上記実施の形態5のパウチ1Eと同じである。上記実施の形態5のパウチ1Eは、密閉空間210の上方に段差114dが設けられていたが、本実施の形態のパウチ1Fは、密閉空間210の上方に段差は設けられておらず、上部シール部114の上端は全幅に渡って直線状である。
【0058】
よって、本実施の形態におけるパウチ1Fにおいても、実施の形態2のパウチ1Bおよび実施の形態5のパウチ1Eと同様の作用効果を得ることができる。
【0059】
なお、上記各実施の形態おいては、中間シール部118には密閉空間210に対して反対方向に向かって凸状の第2開封線L22が設けられ、この第2開封線L22の密閉空間210側の両端部の近傍領域のそれぞれに、第2開封線L22に対して交差する方向に延びる複数の第3開封線L23を設ける構成を採用しているが、第3開封線L23を設けずに、中間シール部118に第2開封線L22を設ける構成のみであっても、スパウト200を包んでいる密閉空間210の表面シート101および裏面シート102を、第1開封線L21に沿って外側に引っ張り切り取ることが可能である。
【0060】
(実施の形態7:パウチ1G)
図13から図17を参照して、本実施の形態のパウチ1Gの構成について説明する。図13は、パウチ1Gの正面図、図14から図16は、パウチ1Gのスパウト200を露出させる開封作業を示す第1から第3模式図、図17は、パウチ1Gの変形例を示す正面図である。
【0061】
本実施の形態のパウチ1Gの基本的構成は、上記実施の形態5のパウチ1Eと同じである。相違点は、中間シール部118に中空領域230が設けられている点と、第1開封線L21の形態とが異なっている点にある。
【0062】
中間シール部118に設けられる中空領域230は、中空領域230の周囲を取り囲むように第2開封線L22が設けられている。第2開封線L22は、密閉空間210に対して反対方向に向かって凸状(コ字状形状)の形態を有している。中空領域230は、中間シール部118において、表面シート101と裏面シート102とが密着シールされていない領域であり、空気を含むことで若干の膨らみを有しているとよい。中空領域230の形態は、図示する楕円形状に限定されず、種々の形態を採用することができる。第2開封線L22によって取り囲まれた領域で摘まみ部118Tが構成される。
【0063】
第1開封線L21は、スパウト200の筒状部200aの中心線C1を境にして、中間シール部118側に位置する第11開封線L11と、第1側部シール部111側に位置する第12開封線L12とを含む。具体的には、第11開封線L11は、傾斜シール部116から離れる方向に凸形状の湾曲形状を有している。第11開封線L11の一端は、中間シール部118に達するように延び、端部は摘まみ部118Tにまで達している。
【0064】
なお、第11開封線L11の一端は、開封前は、第2開封線L22には交差していないが、後の使用状態に示すように、摘まみ部118Tを用いて開封作業を進めた場合には、第2開封線L22の破れ線が進行し、第11開封線L11の一端に到達することで破れ線が交差して、第11開封線L11の破れに繋がることとなる。
【0065】
第12開封線L12は、第11開封線L11の他端の湾曲形状にスムーズに連通しながら、傾斜シール部116に沿って延びる直線領域を有し、端部が第1側部シール部111に達している。
【0066】
次に、図14から図16を参照して、上記構成を備えるパウチ1Gの使用形態について説明する。
【0067】
図14を参照して、使用者は、第2開封線L22に沿って摘まみ部118Tを中間シール部118から切離し、摘まみ部118Tを引き起こす(図中矢印P)。
【0068】
図15を参照して、使用者は、たとえば、左手10でパウチ1Gの上側を握り、右手11の親指と人差指とで摘まみ部118Tを挟み込み、摘まみ部118Tをスパウト200側に引っ張る(図中矢印A)。
【0069】
図16を参照して、摘まみ部118Tをスパウト200側に引っ張ることで、横段差辺114xが引き裂かれ、上述した図4から図6に示した開封作業と同様に、少ない力で開封スピードが加速し、スパウト200を包んでいる密閉空間210の表面シート101および裏面シート102が、第1開封線L21に沿って勢いよく外側に引っ張られて切り取られる(図中矢印B方向)ことを可能とする。
【0070】
なお、図16に示すように、密閉空間210の表面シート101および裏面シート102を切離した場合に、コ字形状の第2開封線L22の上側に凸部270が残存する場合がある。この凸部270を容易に切離すことができるように、予め、図17に示すように、第2開封線L22の上辺から上部シール部114の上辺に達する第4開封線L41を設けておいてもよい。これにより、残存した凸部270を容易に切離すことができる。
【0071】
上記各実施の形態におけるパウチの構成によれば、樹脂成型品からなる容器に比較して、使用する樹脂量を大幅に削減できるとともに、使用後はコンパクトに折り畳み減容化して、廃棄することを可能とする。
【0072】
以上、実施の形態において本開示のパウチについて説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1A,1B,1C,1D,1E,1F パウチ、10 左手、11 右手、L23a 第23a開封線、L23b 第23b開封線、L23c 第23c開封線、L23d 第23d開封線、L23e 第23e開封線、L23f 第23f開封線、L23g 第23g開封線、L23h 第23h開封線、L23i 第23i開封線、L23j 第23j開封線、100 包装袋、101 表面シート、102 裏面シート、111 第1側部シール部、112 第2側部シール部、113 下部シール部、114 上部シール部、114d 段差、114x 横段差辺、114y 縦段差辺、115 底面ガセットシート、116 傾斜シール部、118 中間シール部、200 スパウト、200a 筒状部、200b キャップ部、210 密閉空間、220 収容空間、230 中空領域、260 ヒンジ部材、C1 仮想軸線、L11 第11開封線、L12 第12開封線、L21 第1開封、L22 第2開封線、L23 第3開封線、L41 第4開封線、M 内容物。
図1
図2
図3
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図5
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