(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177098
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】デジタル動的接続(ddc)機能を有するアプリオリアプリケーション
(51)【国際特許分類】
G03F 7/20 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
G03F7/20 521
G03F7/20 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024087801
(22)【出願日】2024-05-30
(31)【優先権主張番号】63/469,852
(32)【優先日】2023-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/677,184
(32)【優先日】2024-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】シー-ハオ クオ
(72)【発明者】
【氏名】シー-シエン リー
(72)【発明者】
【氏名】トマス エル レイディグ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン フン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ミン シェン スエン
(57)【要約】
【課題】デジタル動的接続(ddc)機能を有するアプリオリアプリケーションを提供する。
【解決手段】本開示の実施形態の方法は、基板上に置かれたダイのダイパッドの場所を測定することと、ダイパッドの予想される場所と、ダイパッドの測定された場所との間のダイパッドシフトを決定することとを含む。この方法は、決定されたダイパッドシフトおよび予想されるビア場所を使用して、ダイパッドに電気的に接続するビアのためのシフトされたビア場所を生成することをさらに含む。この方法は、マスクレスリソグラフィツールを用いて、シフトされたビア場所においてビアをパターン化することと、物理的マスクをマスクベースリソグラフィツールで利用して、シフトされたビア場所においてマスクレスリソグラフィツールを用いてパターン化されたビアに電気的に接続される再配線層(RDL)パッドをパターン化することとをさらに含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に置かれたダイのダイパッドの場所を測定することと、
前記ダイパッドの予想される場所と、測定された前記ダイパッドの前記場所との間のダイパッドシフトを決定することと、
決定された前記ダイパッドシフトおよび予想されるビア場所を使用して、前記ダイパッドに電気的に接続するビアのためのシフトされたビア場所を生成することと、
マスクレスリソグラフィツールを用いて前記シフトされたビア場所においてビアをパターン化することと、
物理的マスクをマスクベースリソグラフィツールで利用して、前記シフトされたビア場所において前記マスクレスリソグラフィツールを用いてパターン化された前記ビアに電気的に接続される再配線層(RDL)パッドをパターン化することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記シフトされたビア場所が、補正係数を使用して計算される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記補正係数が、式
【数1】
を使用して計算され、ここで、OL
topは、前記RDLパッドの半径と前記ビアの上面半径との間の差であり、OL
botは、ダイパッド半径と前記ビアの底面半径との間の差である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ξが、0よりも大きく、1よりも小さい、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記シフトされたビア場所が、前記RDLパッドの表面区域の下に配置された上面区域を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シフトされたビア場所の底面区域が、前記ダイパッドの表面区域の上に配置される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記基板を、前記マスクレスリソグラフィツールからリソグラフィツールに移送することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記シフトされたビア場所を用いて、前記予想されるビア場所を含む設計ファイルを更新することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記設計ファイルを前記マスクレスリソグラフィツールに転送することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
1つまたは複数のダイパッドであって、前記1つまたは複数のダイパッドが各々ダイパッド中心点を含む、1つまたは複数のダイパッドと、
前記1つまたは複数のダイパッドの上に配置された1つまたは複数のビアであって、前記1つまたは複数のビアが各々ビア中心点を含む、1つまたは複数のビアと、
前記1つまたは複数のビアの上に配置された1つまたは複数の再配線金属層(RDL)パッドであって、前記1つまたは複数のRDLパッドが各々RDLパッド中心点を含み、前記ダイパッド中心点、前記ビア中心点、および前記RDLパッド中心点が位置合わせされておらず、前記ビア中心点が、前記RDLパッド中心点とダイパッド中心点との間に配置される、1つまたは複数の再配線金属層(RDL)パッドと
を含む層構造。
【請求項11】
プロセッサによって実行されたとき、コンピュータシステムに、
補正係数を計算するステップであって、前記計算が、
ビア半径、
再配線金属層(RDL)パッド半径、および
ダイパッド半径
を含む、計算するステップと、
1つまたは複数のシフトされたダイパッド座標を決定するステップと、
前記補正係数を利用して1つまたは複数のビア座標を移動させるステップであって、各ビア座標が、前記1つまたは複数のシフトされたダイパッド座標の理論上のダイパッド座標とシフトされたダイパッド座標との間のシフトされたビア座標に移動される、移動させるステップと
を実行させる命令を格納する非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記ビア半径が、ビアの上面半径であり、前記補正係数が、式
【数2】
を使用して計算され、ここで、OL
topが、前記RDLパッドの半径と前記ビアの上面半径との間の差であり、OL
botが、前記ダイパッド半径と前記ビアの底面半径との間の差である、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記1つまたは複数のシフトされたダイパッド座標が、マスクレスリソグラフィツールを使用して決定される、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
基板を、マスクレスリソグラフィツールからマスクベースリソグラフィツールに移送することをさらに含み、前記ビア、前記RDLパッド、および前記ダイパッドが前記基板上にある、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記シフトされたビア座標を用いて設計ファイルを更新することをさらに含む、請求項13に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記設計ファイルを前記マスクレスリソグラフィツールに転送することをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つまたは複数のビア座標が、マスクレスリソグラフィツールを使用して移動される、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記ビアに電気的に接続される再配線層(RDL)パッドをパターン化することをさらに含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記RDLパッドが、マスクベースリソグラフィツールを使用してパターン化される、請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記シフトされたビア座標におけるシフトされたビア場所が、前記RDLパッドの表面区域の下に配置された上面区域を有する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、リソグラフィシステムに関する。より詳細には、本開示の実施形態は、半導体パッケージングのためのリソグラフィのシステム、ソフトウェアアプリケーション、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子パッケージングおよびアセンブリは、一般に、小さい寸法の集積回路(IC)を相互接続基板、例えば、プリント基板(PCB)またはインタポーザに連結させるために使用される。PCBは、通常、マイクロ電子デバイスを構築するためにいくつかの受動構成要素およびICを含み、インタポーザは、パッケージ化チップに埋め込まれた接続ボードであり、インタポーザ上には複数のチップレットICがある。半導体産業は、様々な電子構成要素、例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗器、キャパシタの集積密度の継続している改善のため、急速な成長が起きている。概ね、集積密度の改善は、最小特徴部サイズの反復的な縮小から生じており、それにより、所与の区域に、より多くの構成要素を集積することができる。電子デバイスの縮小への要求が高まるにつれて、半導体ダイのより小さくより独創的なパッケージング技法の必要性が顕著になっている。
【0003】
前述の理由で、半導体パッケージングのためのリソグラフィのシステム、ソフトウェアアプリケーション、および方法が必要である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、一般に、リソグラフィシステムに関する。より詳細には、本開示の実施形態は、半導体パッケージングのためのリソグラフィのシステム、ソフトウェアアプリケーション、および方法に関する。
【0005】
1つの実施形態では、方法が開示される。この方法は、基板上に置かれたダイのダイパッドの場所を測定することと、ダイパッドの予想される場所と、ダイパッドの測定された場所との間のダイパッドシフトを決定することとを含む。この方法は、決定されたダイパッドシフトおよび予想されるビア場所を使用して、ダイパッドに電気的に接続するビアのためのシフトされたビア場所を生成することをさらに含む。この方法は、マスクレスリソグラフィツールを用いて、シフトされたビア場所においてビアをパターン化することと、物理的マスクをマスクベースリソグラフィツールで利用して、シフトされたビア場所においてマスクレスリソグラフィツールを用いてパターン化されたビアに電気的に接続される再配線層(RDL)パッドをパターン化することとをさらに含む。
【0006】
別の実施形態において、層構造が開示される。層構造は、1つまたは複数のダイパッドであって、1つまたは複数のダイパッドが各々ダイパッド中心点を含む、1つまたは複数のダイパッドを含む。層構造は、1つまたは複数のダイパッドの上に配置された1つまたは複数のビアであって、1つまたは複数のビアが各々ビア中心点を含む、1つまたは複数のビアをさらに含む。層構造は、1つまたは複数のビアの上に配置された1つまたは複数の再配線金属層(RDL)パッドであって、1つまたは複数のRDLパッドが各々RDLパッド中心点を含み、ダイパッド中心点、ビア中心点、およびRDLパッド中心点が位置合わせされておらず、ビア中心点が、RDLパッド中心点とダイパッド中心点との間に配置される、1つまたは複数の再配線金属層(RDL)パッドをさらに含む。
【0007】
さらに別の実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されたとき、コンピュータシステムに、補正係数を計算するステップであって、計算が、ビア半径、再配線金属層(RDL)パッド半径、およびダイパッド半径を含む、計算するステップを実行させる命令を格納する。このステップは、1つまたは複数のシフトされたダイパッド座標を決定するステップと、補正係数を利用して1つまたは複数のビア座標を移動させるステップであって、各ビア座標が、1つまたは複数のシフトされたダイパッド座標に関して理論上のダイパッド座標とシフトされたダイパッド座標との間のシフトされたビア座標に移動される、移動させるステップとをさらに含む。
【0008】
本開示の上述で説明された特徴を詳細に理解することができるように、上述で簡単に要約した開示のより詳細な説明を、実施形態を参照して行うことができ、その一部を添付の図面に示す。しかしながら、本開示は他の等しく効果的な実施形態を認めることができるため、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示し、それゆえに、その範囲を限定するものとみなされるべきではないことに留意されたい。
【0009】
本開示は、カラーで作成された少なくとも1つの図面を含む。カラー図面を有する本開示のコピーは、請求および必要な料金の支払い時に米国特許商標庁により提供される。カラー図面は、EFSウェブを介して電子的に提出されるので、図面の1セットのみが提出される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の1つまたは複数の実施形態によるリソグラフィシステムの概略図である。
【
図2A】本明細書に記載の実施形態から利益を得ることができるマスクレスリソグラフィツールの斜視図である。
【
図2B】本開示の1つまたは複数の実施形態によるリソグラフィツールの概略断面図である。
【
図3A】本開示の1つまたは複数の実施形態によるマスクパターンの一部の概略図である。
【
図3B】本開示の1つまたは複数の実施形態による理論上のダイパッド位置をもつ層構造の断面図である。
【
図4】本開示の1つまたは複数の実施形態によるインタフェースの概略図である。
【
図5】本明細書に記載のデジタル動的接続方法の第1の動作の前のパッケージング基板の概略上面図である。
【
図6】本開示の1つまたは複数の実施形態によるデジタル動的接続方法の流れ図である。
【
図7A】本開示の1つまたは複数の実施形態による、ビア位置を、部分的にシフトされたビア位置に補正した後の層構造の概略上面図である。
【
図7B】本開示の1つまたは複数の実施形態による層構造の概略断面図である。
【
図8A】本開示の1つの実施形態による、ビア位置を、シフトされたビア位置に補正した後のRDL位置なしの層構造の概略上面図である。
【
図8B】本開示の1つの実施形態による、ビア位置を、部分的にシフトされたビア位置に補正した後のRDL位置なしの層構造の概略上面図である。
【
図9A】本開示の1つの実施形態による、ビア位置を、シフトされたビア位置に補正した後の層構造の概略上面図である。
【
図9B】本開示の1つの実施形態による、ビア位置を、部分的にシフトされたビア位置に補正した後の層構造の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
理解を容易にするために、可能な場合、同一の参照番号が、図に共通する同一の要素を指定するために使用されている。ある実施形態の要素および特徴は、さらなる詳述なしに、他の実施形態に有益に組み込まれ得ることが意図されている。
【0012】
本開示の実施形態は、一般に、リソグラフィシステムに関する。より詳細には、本開示の実施形態は、半導体パッケージングのためのリソグラフィのシステム、ソフトウェアアプリケーション、および方法に関する。
【0013】
先進のパッケージング産業において、半導体パッケージのダイパッド位置は、ダイのピックおよび配置に起因して予期しないドリフトを有する。適切な電気的接続では、ビアの上面区域および底面区域は、ダイパッドと再配線金属層(RDL)との間にある。ダイパッド位置ドリフトを補正する従来のリソツールに適するいくつかの方法では、ダイパッドサイズおよびダイパッドの他の固有の特徴部寸法が、ダイ位置ドリフトによって引き起こされる変動をカバーするために拡大される。しかしながら、特徴部寸法を拡大すると、I/O密度が減少し、電力消費が増加し、チップ性能が低下することになる。ダイパッド位置ドリフトを調節する他の方法では、ダイパッドの固有の特徴部寸法は、調節されないままであるが、RDLパッドおよびビア位置が、マスクレスリソグラフィツールによって移動されて、ダイパッドシフトが補償される。しかしながら、RDLパッドおよびビア位置の移動は、直接書き込みリソツール(またはマスクレスリソグラフィツール)を必要とする。RDLパッド位置の移動に起因して、物理的マスクを用いる従来のリソツールは、RDLパッド位置を適切にパターン化することができない。
【0014】
図1は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるリソグラフィシステム100の概略図である。図示のように、リソグラフィシステム100は、限定はしないが、パターン発生器102、計測デバイス104、マスクレスリソグラフィツール108、コントローラ110、および複数の通信リンク101を含む。リソグラフィシステム100は、移送システム103をさらに含むことができる。マスクレスリソグラフィツール108および計測デバイス104は、移送システム103によって接続され得る。移送システム103は、基板を、計測デバイス104からマスクレスリソグラフィツール108に、およびマスクレスリソグラフィツール108から移送するように動作可能である。いくつかの実施形態では、移送システム103はまた、基板をマスクレスリソグラフィツール108に、およびマスクレスリソグラフィツール108からリソグラフィツール200、すなわち、マスクベースリソグラフィツールに移送するように動作可能であり得る。
【0015】
リソグラフィシステムデバイス(パターン発生器102、計測デバイス104、およびマスクレスリソグラフィツール108)の各々は、通信リンク101を介してコントローラ110に接続されるように動作可能である。リソグラフィシステム100は、同じエリアまたは製造施設に配置することができ、またはリソグラフィシステムデバイスの各々は、異なるエリアに配置することができる。
【0016】
パターン発生器102、計測デバイス104、マスクレスリソグラフィツール108、およびコントローラ110の各々は、搭載プロセッサおよびメモリを含み、メモリは、以下で説明するデジタル動的接続方法600の任意の部分に対応する命令を格納するように構成される。通信リンク101は、有線接続、無線接続、衛星接続などのうちの少なくとも1つを含むことができる。通信リンク101は、本明細書でさらに説明する実施形態に従って、データを格納するためのファイルの送受信を容易にする。通信リンク101に沿ったデータの転送は、リソグラフィ環境デバイスにファイルまたはデータを転送またはコピーする前に、ファイルまたはデータをクラウドに一時的にまたは恒久的に格納することを含むことができる。
【0017】
コントローラ110は、中央処理装置(CPU)112、サポート回路114、およびメモリ116を含む。CPU112は、リソグラフィシステムデバイスを制御するために産業環境で使用することができる任意の形態のコンピュータプロセッサのうちの1つとすることができる。メモリ116は、CPU112に結合される。メモリ116は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、またはローカルもしくはリモートの任意の他の形態のデジタルストレージなどの容易に使用可能なメモリのうちの1つまたは複数とすることができる。サポート回路114は、従来の方法でプロセッサをサポートするためにCPU112に結合される。これらの回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入力/出力回路、サブシステムなどを含む。コントローラ110は、サポート回路114およびメモリ116に見られる入力/出力(I/O)デバイスに結合されるCPU112を含むことができる。コントローラ110は、設計ファイルに役立ち、通信リンク101を介してマスクレスリソグラフィツール108に設計ファイルを転送するように動作可能である。
【0018】
メモリ116は、制御ソフトウェアプログラムなどの1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを含むことができる。メモリ116は、本明細書に記載のデジタル動的接続方法600を実行するためにCPU112によって使用される格納されたメディアデータをさらに含むことができる。CPU112は、ソフトウェアアプリケーションを実行し、データを処理することができるハードウェアユニットまたはハードウェアユニットの組み合わせとすることができる。いくつかの構成では、CPU112は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/またはそのようなユニットの組み合わせを含む。CPU112は、一般に、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行し、各々がメモリ116内に含まれ得る格納されたメディアデータを処理するように構成される。コントローラ110は、様々なリソグラフィシステムデバイスとの間でのデータおよびファイルの転送を制御する。メモリ116は、本明細書に記載の実施形態によるデジタル動的接続方法600の任意の動作に対応する命令を格納するように構成される。
【0019】
パターン発生器102は、グラフィックデータシステム(GDS)設計、仮想マスクソフトウェアアプリケーション(vMASCソフトウェアなど)を作成し、データ転送を実行し、マスクパターン300(
図3Aに示されるような)の出力ファイルを生成するためのソフトウェアおよびハードウェアを含むことができる。パターン発生器102は、デジタル動的接続方法600の動作610の前にマスクパターン300を作成するために利用することができる。パターン発生器102で生成されたマスクパターン300は、通信リンク101を介してコントローラ110に送ることができる。
【0020】
計測デバイス104は、基板に印刷し、ダイシフトおよび/または回転を測定し、ダイシフトおよび回転データをフォーマットに変換し、データをコントローラ110に転送するためのソフトウェアおよびハードウェアを含むことができる。計測デバイス104から生成された計測データは、通信リンク101を介してコントローラ110に送られ得る。コントローラ110は、計測デバイス104を介して生成された計測データを用いてマスクパターン300を更新して、部分的にシフトされたビア位置302’を有する補償されたパターンを生成することができる(
図8Bおよび
図9Bに示されるように)。
【0021】
部分的にシフトされたビア位置302’をもつ補償されたパターンは、コントローラ110から通信リンク101を介してマスクレスリソグラフィツール108に送られる。マスクレスリソグラフィツール108は、基板をロードし、基板を水平にし、レーザを原点復帰させ、基板の縁部を見いだし、レーザを事前に焦点合わせし、レーザを基板上に位置合わせし、レーザ印刷を実行するためのソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むことができる。いくつかの実施形態では、マスクレスリソグラフィツール108は、RDLパッド位置304(
図7Aに示される)をパターン化するために利用されないことがある。リソグラフィツール200は、RDLパッド位置304をパターン化するために利用することができる。
【0022】
図2Aは、本明細書に記載の実施形態から利益を得ることができる、マスクレスリソグラフィシステムなどの例示的なマスクレスリソグラフィツール108の斜視図である。マスクレスリソグラフィツール108は、ステージ202および処理ユニット204を含む。ステージ202上のチャック214は、トラックモータ216によって支持される。パッケージング基板220は、チャック214によって支持される。チャック214は、トラックモータ216に沿って移動して、基板220を特定の位置に移動させるように動作可能である。位置センサ218は、チャック214の位置の情報をリソグラフィコントローラ222に提供するために、ステージ202に結合される。
【0023】
リソグラフィコントローラ222は、本明細書に記載の処理技法の制御および自動化を容易にするように設計される。リソグラフィコントローラ222は、処理ユニット204、ステージ202、および位置センサ218に結合されるか、またはそれらと通信することができる。処理ユニット204および位置センサ218は、基板処理および基板位置合わせに関する情報をリソグラフィコントローラ222に提供することができる。例えば、処理ユニット204は、リソグラフィコントローラ222に情報を提供して、基板処理が完了したことをリソグラフィコントローラ222に通知する。リソグラフィコントローラ222は、インタフェース230によって提供される設計ファイルに基づいて、マスクレスリソグラフィプロセスの制御および自動化を容易にする。リソグラフィコントローラ222により読み出し可能な、イメージング設計ファイルと呼ばれることもある設計ファイル(またはコンピュータ命令)は、どのタスクが基板上で実行されるべきかを決定する。設計ファイル(例えば、
図4の設計ファイル420)は、マスクパターンデータを含む。マスクパターンデータは、マスクパターン300と、処理時間および基板位置をモニタおよび制御するためのコードとを含む。マスクパターン300は、電磁放射を使用して書き込むことができるパターンに対応する。
【0024】
パッケージング基板220は、任意の適切な材料、例えばガラスで構成される。本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせることができる他の実施形態では、パッケージング基板220は、フラットパネルディスプレイまたは高度なパッケージングの一部として使用することができる他の材料で製作される。パッケージング基板220は、その上に形成されている、パターンエッチングなどによってパターン化されるべきフィルム層と、電磁放射、例えば、UV、ディープUV「光」に感受性がある、パターン化されるべきフィルム層上に形成されたフォトレジスト層250とを有する。ポジ型フォトレジストは、パターンが電磁放射を使用してフォトレジストに書き込まれた後、放射にさらされると、フォトレジストに施されたフォトレジスト現像液にそれぞれ溶解可能なフォトレジストの部分を含む。電磁放射へのフォトレジストの露光の後、レジストは現像されて、パターン化されたフォトレジストが下地フィルム層上に残る。次いで、パターン化されたフォトレジストを使用して、下地薄膜は、フォトレジストの開口部を通してパターンエッチングされて、パッケージング回路の一部が形成される。
【0025】
処理ユニット204は、処理ユニット204がトラックモータ216のうちの1つを跨ぐように支持体208によって支持される。支持体208は、トラックモータ216およびチャック214が処理ユニット204の下を通過するための開口部212を備える。処理ユニット204は、インタフェース230からマスクパターンデータを受け取り、電磁放射の書き込みビームをパッケージング基板220に投射するように動作可能な1つまたは複数の画像投射システム206を使用してマスクレスリソグラフィプロセスでフォトレジストを露光するように構成されたパターン発生器である。処理ユニット204によって生成されたパターンは、画像投射システム206によって投射されて、マスクパターンにパッケージング基板220のフォトレジストを露光し、マスクパターンがフォトレジストに書き込まれる。本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、各画像投射システム206は、所望の画像を作り出すために入射光を変調するための空間光変調器を含む。各空間光変調器は、個別に制御され得る複数の電気的アドレス指定可能要素を含む。各電気的アドレス指定可能要素は、マスクパターンデータと、本明細書に記載のデジタル動的接続方法600により作り出された位置補正モデルによって提供される補正とに基づいて、「オン」位置または「オフ」位置にあり得る。光が空間光変調器に到達すると、「オン」位置にある電気的アドレス指定可能要素は、複数の書き込みビームを投射レンズ(図示せず)に投射する。次いで、投射レンズは、書き込みビームをパッケージング基板220に投射する。電気的アドレス指定可能要素は、限定はしないが、デジタルマイクロミラー、液晶ディスプレイ(LCD)、液晶オーバーシリコン(LCoS)デバイス、強誘電性液晶オンシリコン(FLCoS)デバイス、マイクロシャッタ、マイクロLED、VCSEL、液晶ディスプレイ(LCD)、または電磁放射の任意の固体エミッタを含む。
【0026】
図2Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるリソグラフィツールの概略断面図である。リソグラフィツール200は、フォトリソグラフィまたは電子ビーム(eビーム)リソグラフィに利用することができる。リソグラフィツール200は、ソース201およびステージ202を含む。パッケージング基板220は、ステージ202上に配置される。ステージ202は、パッケージング基板220をXおよびY方向に走査するためにパッケージング基板220を回転させるように動作可能なアクチュエータを含む。
【0027】
マスク203は、物理的マスクであり、マスクパターンに対応する1つまたは複数の開孔255を含む。ビーム210は、ソース201によって1つまたは複数の開孔255を通して投射されて、パッケージング基板220の上に配置されたレジスト層250にマスクパターンを形成する。マスク203は、パッケージング基板220の全体をパターン化するために、XおよびY方向に走査するためのアクチュエータ(図示せず)に結合される。フォトリソグラフィを利用する実施形態では、ソース201は光源であり、ビーム210は光線である。
【0028】
図3Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態によるマスクパターン300の一部の概略図である。
図3Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、理論上のダイパッド位置306、すなわち、ダイ(図示せず)上のダイパッドの予想される場所をもつ層構造301の断面図である。マスクパターン300は、処理ユニット204を使用してフォトレジストに書き込むことができる。マスクパターンデータは、ビアマスクパターン307と、再配線金属層(RDL)マスクパターン303と、ダイパッドマスクパターン305とを含む。ビアマスクパターン307は、1つまたは複数のビア位置302、すなわち、予想されるビア場所を含む。RDLマスクパターン303は、1つまたは複数のRDL位置304を含む。ダイパッドマスクパターン305は、1つまたは複数の理論上のダイパッド位置306を含む。ビア位置302の各々は、中心x座標およびy座標(x,y)
302を含み、RDL位置304の各々は、中心x座標およびy座標(x,y)
304を含み、理論上のダイパッド位置306の各々は、中心x座標およびy座標(x,y)
306を含み、その結果、計測デバイス104は、パッケージング基板220がマスクレスリソグラフィツール108を介して処理される前に、定義された位置で方策ベース測定を実行することができる。
【0029】
層構造301において、
図3Bに示されるように、ビア位置302は、理論上のダイパッド位置306の上に中心がある。RDL位置304は、ビア位置302の上に中心がある。
図3Bにおいて、ビア位置302の中心x座標およびy座標(x,y)
302、およびRDL位置304の中心x座標およびy座標(x,y)
304は、理論上のダイパッド306中心x座標およびy座標(x,y)
306と位置合わせされる。
【0030】
図4は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるインタフェース230の概略図である。インタフェース230は、コンピューティングデバイス410および入力/出力(I/O)デバイス430を含む。インタフェース230は、設計ファイル(例えば、設計ファイル420)の最適化、検証、または更新のうちの少なくとも1つに利用することができる。インタフェース230は、パターン発生器102、計測デバイス104、およびコントローラ110のうちの1つから提供されるユニバーサル計測ファイル(UMF)の命令および読み出し可能なデータごとに、設計ファイル420の最適化、検証、または更新のうちの少なくとも1つに利用することができる。設計ファイル420の最適化、検証、および更新は、デジタル動的接続方法600の動作においてさらに説明される。
【0031】
コンピューティングデバイス410は、コントローラ412、ネットワークインタフェース414、およびメモリ416を含むことができる。コントローラ412は、メモリ416に格納されたプログラミングデータを取り出して実行し、他のシステム構成要素の動作を調整する。同様に、コントローラ412は、メモリ416に存在するアプリケーションデータを格納し取り出す。コントローラ412は、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)とすることができる。
【0032】
メモリ416は、コントローラ412によって実行されるべき命令および論理を格納することができる。さらに、メモリ416は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つまたは複数とすることができる。NVMは、とりわけ、ハードディスク、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、およびリムーバブルストレージデバイスとすることができる。さらに、メモリ416は、設計アプリケーション418および設計ファイル420を含むことができる。
【0033】
設計アプリケーション418は、設計ファイル420の設計データの最適化、検証、および更新のうちの少なくとも1つを行う。設計アプリケーション418は、設計ファイル420の設計データを最適化および/または更新するためにコントローラ412によって制御され得る。
【0034】
設計ファイル420は、メモリ416内に格納され得、コントローラ412および設計アプリケーション418によってアクセス可能である。設計ファイル420は、パッケージング基板220上に配置されたフォトレジストをパターン化するためにリソグラフィコントローラ222によって解釈されるマスクパターンデータを含む。設計ファイル420は、異なるフォーマットで提供されてもよい。例えば、設計ファイル420のフォーマットは、とりわけ、GDSフォーマットおよびOASISフォーマットのうちの1つとすることができる。設計ファイル420のマスクパターンデータは、ビアマスクパターン307、RDLマスクパターン303、およびダイPADマスクパターン306を含む。設計ファイルに含まれる他のデータには、露光線量データ、露光焦点データ、および画像投射システム(IPS)間較正データが含まれる。露光線量データは、フォトレジストに投射されるべき書き込みビームの線量に対応する。露光焦点データは、画像投射システム206の各々の焦点に対応する。IPS間較正データは、マスクパターン300の全体が投射されるような画像投射システム206のスティッチングに対応する。設計ファイル420は、ビットマップまたは同様のファイルの形態とすることができる。
【0035】
I/Oデバイス430は、とりわけ、キーボード、ディスプレイデバイス、マウス、オーディオデバイス、およびタッチスクリーンのうちの1つまたは複数を含むことができる。I/Oデバイス430は、パターン発生器102に情報を入力し、および/またはパターン発生器102からデータを出力するために利用することができる。例えば、ユーザは、設計ファイル420の要素を生成および/または調節するためにキーボードおよびポインティングデバイスを使用することができる。本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせることができる別の実施形態では、I/Oデバイス430は、通信リンク101と通信するネットワークインタフェース414を介して、コントローラ110に結合される。コントローラに結合されているパターン発生器102は、本明細書に記載のデジタル動的接続方法600の動作の全体を制御するために、コンピュータを利用するコンピュータ統合生産(CIM)手順を提供する。
【0036】
図5は、本明細書に記載のデジタル動的接続方法600の第1の動作の前のパッケージング基板220の概略上面図である。処理中に、理論上のダイパッド位置306が、シフトされたダイパッド位置306’、すなわち、ダイパッドの測定場所までシフトまたは回転されることがある。このシフトまたは回転は、ピック、プレース、および成形によってもたらされることがある。例えば、ダイパッド306は、理論上のダイパッド座標(x,y)
306からシフトされたx座標およびy座標(x,y)
306’へのシフト、すなわち、決定されたダイパッドシフトを有することがある。
図5に示されるように、理論上のダイパッド位置306は、x軸上で、y軸上で、またはxy平面における任意の角度で、シフトされたダイパッド位置306’までシフトすることがある。
【0037】
図6は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるデジタル動的接続方法600の流れ図である。
図7Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態による、ビア位置302を、部分的にシフトされたビア位置302’、すなわち、シフトされたビア場所に補正した後の層構造301の概略上面図である。
図7Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態による層構造301の概略断面図である。
図7A~
図7Bにおいて、ダイパッド306は、シフトされたx座標およびy座標(x,y)
306’をもつシフトされたダイパッド位置306’にある。RDLパッド位置304は、シフトすることなく同じままである。ビア302は、シフトされたx座標およびy座標(x,y)
302’をもつシフトされたビア位置302’にシフトされる。
【0038】
動作610は、シフトされたダイパッド位置306’を決定することを含む。動作620において、補正係数が計算される。ビア位置302をシフトする必要がある量は、シフトされたダイパッド306’と一致するのに必要とされる補正の量を測定し、それらの補正を補正係数ξによって縮小することによって計算される。いくつかの実施形態では、補正係数ξは、0よりも大きく、1よりも小さい。補正係数ξは、以下の式によって計算される。
【0039】
【0040】
上面オーバラップOLtopは、RDLパッドの半径r304とビアの半径r302との間の差である。ビア302がテーパ状である実施形態では、ビアの上面は、上面オーバラップOLtopの計算のためにビアの半径r302として定義される。底面オーバラップOLbotは、ダイパッド半径r304とビアの半径r302との間の差として定義される。ビア302がテーパ状である実施形態では、ビアの底面は、底面オーバラップOLbotの計算のためにビアの半径r302として定義される。利用可能な補正範囲OLtotalは、理論上のダイパッド座標(x,y)306と、シフトされたダイパッド座標(x,y)306’との間の差である。1つの実施形態では、RDLパッド半径r304は10μmであり、ビア半径r302は5μmであり、ダイパッド半径r306は15μmである。上面オーバラップOLtopは、15μm-5μm=10μmである。底面オーバラップOLbotは、20μm-5μm=15μmである。補正係数ξは、10μm/(10μ+15μm)=40%である。それゆえに、この実施形態では、ビアパッド位置302の変動範囲は、40%×15μm=6μmである。
【0041】
図8Aは、本開示の1つの実施形態による、ビア位置302を、完全にシフトされたビア位置302”に補正した後のRDL位置304なしの層構造301の概略上面図である。
図8Bは、本開示の1つの実施形態による、ビア位置302を、部分的にシフトされたビア位置302’に補正した後のRDL位置304なしの層構造301の概略上面図である。
【0042】
動作630は、ビア302をダイパッド306に電気的に接続するために、ビア位置302を補正し、ビア位置302を印刷することを含む。ビア位置302は、補正係数ξとシフトされたダイパッド位置306’とに基づいて補正される。
図8Aに示されるように、完全にシフトされたビア位置302”は、シフトされたダイパッド座標(x,y)
306’と整列する座標(x,y)
302”を有する。
図8Bに示されるように、部分的にシフトされたビア位置302’は、理論上のダイパッド座標(x,y)
306の座標とシフトされたダイパッド座標(x,y)
306’の座標との間に部分的にある座標(x,y)
302’を有する。いくつかの実施形態では、ビア位置は、マスクレスリソグラフィツール108を介して補正され得る。
【0043】
図9Aは、本開示の1つの実施形態による、ビア位置302を、完全にシフトされたビア位置302”に補正した後の層構造301の概略上面図である。
図9Bは、本開示の1つの実施形態による、ビア位置302を、部分的にシフトされたビア位置302’に補正した後の層構造301の概略上面図である。
【0044】
図9Aに示されるように、完全にシフトされたビア位置302”は、RDL位置304とオーバラップしない。
図9Bに示されるように、部分的にシフトされたビア位置302’は、RDL位置304と完全にオーバラップする。動作640は、ビア層のための基板を現像することを含む。動作645は、基板220をマスクレスリソグラフィツール108からリソグラフィツール200に移送することを含む。動作650は、マスクパターン300を利用してRDLパッド304をパターン化することを含む。RDLパッド位置304はそのままであるので、マスクパターン300は、RDLパッド304をパターン化するために利用することができる。いくつかの実施形態では、リソグラフィツール200は、RDLパッド位置304をパターン化するために利用され得る。
【0045】
前述は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の他のおよびさらなる実施形態を、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく考案することができ、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
【符号の説明】
【0046】
100 リソグラフィシステム
101 通信リンク
102 パターン発生器
103 移送システム
104 計測デバイス
108 マスクレスリソグラフィツール
110 コントローラ
112 CPU
114 サポート回路
116 メモリ
200 リソグラフィツール
201 ソース
202 ステージ
203 マスク
204 処理ユニット
206 画像投射システム
208 支持体
210 ビーム
212 開口部
214 チャック
216 トラックモータ
218 位置センサ
220 パッケージング基板
222 リソグラフィコントローラ
230 インタフェース
250 フォトレジスト層
255 開孔
300 マスクパターン
301 層構造
302 ビア位置、ビア
302’ 部分的にシフトされたビア位置
302” 完全にシフトされたビア位置
303 再配線金属層(RDL)マスクパターン
304 RDLパッド位置
305 ダイパッドマスクパターン
306 理論上のダイパッド位置
306’ シフトされたダイパッド位置
307 ビアマスクパターン
410 コンピューティングデバイス
412 コントローラ
414 ネットワークインタフェース
416 メモリ
418 設計アプリケーション
420 設計ファイル
430 入力/出力(I/O)デバイス
600 デジタル動的接続方法
r302 ビア半径
r304 RDLパッド半径
r306 ダイパッド半径
【外国語明細書】