(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017710
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】アクセサリー
(51)【国際特許分類】
A44C 25/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
A44C25/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120532
(22)【出願日】2022-07-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1. ウェブサイトの掲載日:令和3年9月21日(公式サイト) ウェブサイトのアドレス:https://www.aura-jewelry.com/home 2. ウェブサイトの掲載日:令和4年5月1日(公式Instagram) ウェブサイトのアドレス:https://www.instagram.com/aurajewelry_official/
(71)【出願人】
【識別番号】522302415
【氏名又は名称】南 真優子
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】南 真優子
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA21
3B114GG01
(57)【要約】
【課題】手指に対し着脱が容易かつ圧迫感が無く、しかも、指の開閉を自由に行うことができるようにしたアクセサリーを提供する。
【解決手段】手Hの甲B側において装飾するためのアクセサリー本体2と、このアクセサリー本体2を手Hの甲B側に保持するための保持部材3とを具備し、この保持部材3は、隣接する指F,Fの間に介在するとともに、手Hの甲B側がアクセサリー本体2に固定される介在部材4と、この介在部材4の手Hの平P側に固定されるとともに手の平に沿う方向に延出し、介在部材4の両側に隣接する指F,Fの手Hの平P側に係止する係止部材5とを有している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の甲側において装飾するためのアクセサリー本体と、
該アクセサリー本体を手の甲側に保持するための保持部材と、
を具備し、
前記保持部材は、
隣接する指の間に介在するとともに、手の甲側が前記アクセサリー本体に固定される介在部材と、
該介在部材の手の平側に固定されるとともに手の平に沿う方向に延出し、前記介在部材の両側に隣接する指の手の平側に係止する係止部材と、
を有していることを特徴とするアクセサリー。
【請求項2】
前記介在部材および前記係止部材は、直線状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー。
【請求項3】
前記介在部材および前記係止部材は、T字状に連結したことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセサリー。
【請求項4】
前記アクセサリー本体および前記係止部材は、平行に前記介在部材に連結したことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセサリー。
【請求項5】
前記保持部材は、前記アクセサリー本体と前記係止部材との間の前記介在部材から遠い第1隙間部分が該第1隙間部分より前記介在部材に近い第2隙間部分より狭くならないように構成したことを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手指を装飾するアクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のアクセサリーとしては、指に外嵌する指輪が一般的であるが、従来、次のようなものも提案されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、手の甲側アクセサリーと手の平側アクセサリーとを湾曲したブリッジで固定し、指と指の間や手の側面を挟むようにしたブリッジ・アクセサリーが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、足の親指と人差し指のそれぞれに着けられる一対の環状体を連結した形で一体に形成し、その環状体の連結部に宝石類を埋め込み、さらに環状体に金属環およびチェーンを介して装飾片を取付けたトウリングが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平5-1310号公報
【特許文献2】特開2006-51168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、指輪の場合、指から抜けないように外嵌するため、装着や取り外しが容易に行えない。
【0007】
また、ブリッジ・アクセサリーの場合、手の甲側と手の平側とから手をブリッジの弾性で挟持するため、常に圧迫感を生じる。
【0008】
さらに、トウリングの場合、環状体が連結されているため、親指と人差し指を自由に動かすことができない。
【0009】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、手指に対し着脱が容易かつ圧迫感が無く、しかも、指の開閉を自由に行うことができるようにしたアクセサリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係るアクセサリーは、手の甲側において装飾するためのアクセサリー本体と、このアクセサリー本体を手の甲側に保持するための保持部材とを具備し、この保持部材は、隣接する指の間に介在するとともに、手の甲側がアクセサリー本体に固定される介在部材と、この介在部材の手の平側に固定されるとともに手の平に沿う方向に延出し、介在部材の両側に隣接する指の手の平側に係止する係止部材とを有していることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、手指に対し着脱が容易かつ圧迫感が無く、しかも、指の開閉を自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本発明の第1実施形態に係るアクセサリーを示す斜視図。
【
図3】同アクセサリーの装着状態を手の甲側から示す図。
【
図4】同アクセサリーの装着状態の手の平側から示す図。
【
図5】同アクセサリーの作用を手の甲側から示す図。
【
図6】同アクセサリーの作用を手の平側から示す図。
【
図7】本発明の第2実施形態に係るアクセサリーを示す平面図。
【
図9】本発明の第3実施形態に係るアクセサリーを示す側面図。
【
図10】本発明の第4実施形態に係るアクセサリーを示す側面図。
【
図11】本発明の第5実施形態に係るアクセサリーを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1および
図2中、符号1は、本発明の第1実施形態に係るアクセサリーを示している。
【0015】
このアクセサリー1は、
図3および
図4に示すように、手Hの甲B側において装飾するためのアクセサリー本体2を有している。
【0016】
このアクセサリー本体2は、たとえば直線状の矢印形状部材Mに複数個の宝石Nを矢印に沿って並べて固定した構成となっているが、これに限定されない。
【0017】
このように構成されたアクセサリー本体2は、保持部材3によって手Hの甲B側に保持されるようになっている。
【0018】
すなわち、この保持部材3は、介在部材4および係止部材5を有している。
【0019】
この介在部材4は、隣接する指F,Fの間に介在するもので、手Hの甲B側がアクセサリー本体2に固定されている。
【0020】
また、係止部材5は、介在部材4の手Hの平P側に固定されるとともに手Hの平Pに沿う方向に延出し、介在部材4の両側に隣接する指F,Fの手Hの平P側に係止する構成となっている。
【0021】
すなわち、これら介在部材4および係止部材5は、それぞれ直線状に形成されている。
【0022】
また、係止部材5の中間部分は介在部材4の一端部に連結され、これにより介在部材4および係止部材5はT字状に連結されている。
【0023】
さらに、アクセサリー本体2の中間部分も、介在部材4の他端部に連結され、これによりアクセサリー本体2および介在部材4はT字状に連結されている。
【0024】
さらに、保持部材3は、アクセサリー本体2と係止部材5との間の介在部材4から遠い第1隙間部分6がこの第1隙間部分6より介在部材4に近い第2隙間部分7より狭くならないように構成されている。
【0025】
すなわち、アクセサリー本体2および係止部材5は、たとえば平行に介在部材4に連結されている。
【0026】
したがって、アクセサリー本体2、介在部材4および係止部材5は、H字状に連結された構成となっている。
【0027】
このように構成されたアクセサリー1は、
図3および
図4に示すように、アクセサリー本体2が手Hの甲B側に、係止部材5が手Hの平P側に、介在部材4が隣接する指F,F(たとえば中指と薬指)間に介在するように手Hに装着する。
【0028】
このような構成よれば、係止部材5が指F,Fの付根部分に位置するため、手Hを握ったり開いたりすることができる。
【0029】
また、アクセサリー本体2と係止部材5は平行になっているため、すなわち、アクセサリー本体2と係止部材5との間の介在部材4から遠い第1隙間部分6がこの第1隙間部分6より介在部材4に近い第2隙間部分7より狭くならないように構成されているため、
図5および
図6に示すように手Hの指F,Fを開いたり、
図3および
図4に示すように手Hの指F,Fを閉じたりすることができる。
【0030】
しかも、
図5および
図6に示すように、指F,Fを開いた状態でも係止部材5は隣接する指F,Fに係止しているため、手Hから外れることは無い。
【0031】
さらに、アクセサリー1は、隣接する指F,Fに、H字状に連結したアクセサリー本体2、介在部材4および係止部材5が遊嵌するため、手Hや指F,Fに対し着脱が容易かつ圧迫感が無い。
【0032】
以上の構成によれば、指Fに嵌合する構成や手Hを挟持する構成ではないため、手Hや指Fに対し着脱が容易かつ圧迫感が無く、しかも、指F,Fの開閉を自由に行うことができる。
【0033】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0034】
上述の第1実施形態では、アクセサリー本体2と係止部材5を平行になるように構成したが、本実施形態では、
図7および
図8に示すように、アクセサリー本体2と係止部材5は、ねじれの位置(平行でもなく、交わることもない状態)になるように、介在部材4に連結した構成となっている。
【0035】
このような構成によれば、手Hを握ったときに指F,Fの付根部分に位置する係止部材5に対しアクセサリー本体2の向きをアクセサリー本体2の装飾に応じた方向に設定することができる。
【0036】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
上述の第1実施形態では、係止部材5を直線状に形成したが、本実施形態では、
図9に示すように、係止部材5は、湾曲した形状に構成されている。
【0038】
すなわち、アクセサリー本体2と係止部材5との間の介在部材4から遠い第1隙間部分6がこの第1隙間部分6より介在部材4に近い第2隙間部分7より曲線的に徐々に広くなるように構成されている。
【0039】
このような構成によれば、
図5および
図6に示すように手Hの指F,Fを開いたり、
図3および
図4に示すように手Hの指F,Fを閉じたりすることが、第1実施形態に対し、さらに容易に行うことができる。
【0040】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0041】
上述の第3実施形態では、係止部材5を湾曲した形状に形成したが、本実施形態では、
図10に示すように、係止部材5は、介在部材4から傾斜した直線形状に構成されている。
【0042】
すなわち、第3実施形態同様に、アクセサリー本体2と係止部材5との間の介在部材4から遠い第1隙間部分6がこの第1隙間部分6より介在部材4に近い第2隙間部分7より直線的に徐々に広くなるように構成されている。
【0043】
このように構成しても、
図5および
図6に示すように手Hの指F,Fを開いたり、
図3および
図4に示すように手Hの指F,Fを閉じたりすることが、第1実施形態に対し、さらに容易に行うことができる。
【0044】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0045】
上述の第1~第4実施形態では、アクセサリー本体2を直線状の矢印形状部材Mに複数個の宝石Nを矢印に沿って並べて固定した構成としたが、本実施形態では、
図11に示すように円形状に形成されている。
【0046】
すなわち、本発明は、アクセサリー本体2の形状に限定されるものではなく、
介在部材4の手Hの甲B側にアクセサリー本体2が固定され、介在部材4の手Hの平P側に係止部材5が固定された構成であって、係止部材5が介在部材4の両側に隣接する指F,Fの手Hの平P側に、指F,Fの開閉が可能になるように、係止する構成であればよい。
【0047】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0048】
すなわち、本発明に係るアクセサリーは、手の甲側において装飾するためのアクセサリー本体と、このアクセサリー本体を手の甲側に保持するための保持部材とを具備し、この保持部材は、隣接する指の間に介在するとともに、手の甲側がアクセサリー本体に固定される介在部材と、この介在部材の手の平側に固定されるとともに手の平に沿う方向に延出し、介在部材の両側に隣接する指の手の平側に係止する係止部材とを有していることを特徴とするものである。
【0049】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0050】
(1)介在部材および係止部材は、直線状に形成する。
【0051】
(2)介在部材および係止部材は、T字状に連結する。
【0052】
(3)アクセサリー本体および係止部材は、平行に介在部材に連結する。
【0053】
(4)保持部材は、アクセサリー本体と係止部材との間の介在部材から遠い第1隙間部分がこの第1隙間部分より介在部材に近い第2隙間部分より狭くならないように構成する。
【符号の説明】
【0054】
1 アクセサリー
2 アクセサリー本体
3 保持部材
4 介在部材
5 係止部材
6 第1隙間部分
7 第2隙間部分
H 手
B 手の甲
P 手の平
F 指