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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177107
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】回転吐出型化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/00 20060101AFI20241212BHJP
   A45D 40/04 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
A45D40/00 T
A45D40/04 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024090773
(22)【出願日】2024-06-04
(31)【優先権主張番号】10-2023-0072911
(32)【優先日】2023-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517230666
【氏名又は名称】パムテク コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PUM-TECH KOREA CO., LTD
【住所又は居所原語表記】46, Bupyeong-daero 329beon-gil, Bupyeong-gu, Incheon 21315, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ド フン
(57)【要約】
【課題】リフィル(詰め替え)を容易に行える回転吐出型化粧品容器を提供する。
【解決手段】本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器は、第1固定連結部が形成された外部ケース;前記外部ケースの内側に回転可能に連結され、第1回転連結部が形成された回転作動部材;前記回転作動部材と着脱可能に結合され、内部に化粧品の内容物が収容される内部ケース;前記内部ケースと回転可能に連結され、第2回転連結部が形成され、一面に吐出口が備えられた回転部材;前記回転作動部材と連結されて共に回転される作動部材;前記作動部材とスクリュー結合されて内部ケース内で直線移動され、第2固定連結部が形成された昇降部材及び前記昇降部材と共に昇降されながら化粧品の内容物を移動させるピストンを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一固定連結部が形成された外部ケース;
前記外部ケースの内側に回転可能に結合され、第1回転連結部が形成された回転作動部材;
前記回転作動部材と着脱可能に結合され、内部に化粧品の内容物が収容される内部ケース;
前記内部ケースと回転可能に結合され、第2回転連結部が形成され、一面に吐出口が備えられた回転部材;
前記回転作動部材と連結されて一緒に回転する作動部材;
前記作動部材とスクリュー結合されて前記内部ケース内にて直線移動され、第2固定連結部が形成された昇降部材;及び、
前記昇降部材と一緒に昇降されつつ化粧品の内容物を移動させるピストンを含む回転吐出型化粧品容器。
【請求項2】
前記外部ケースには、回転部材を開閉するオーバーキャップが着脱可能に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項3】
前記外部ケースの第1固定連結部と、昇降部材の第2固定連結部とは、内部ケースの着脱方向に沿って延長形成され、互いに噛み合わされることで、前記外部ケースに対する昇降部材の回転を制限することを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項4】
前記第1固定連結部及び前記第2固定連結部は、それぞれ、前記外部ケース及び前記昇降部材における互いに向き合う面に、交互に突出形成されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項5】
前記回転作動部材及び前記内部ケースには、それぞれ、第1着脱部及び第2着脱部が形成され、前記第1着脱部と前記第2着脱部とが、互いに脱着可能に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項6】
前記回転作動部材の第1回転連結部と、前記回転部材の第2回転連結部とは、前記内部ケースの着脱方向に沿って延長形成され、互いに噛み合うことで前記回転部材の回転運動を前記回転作動部材に伝達することを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項7】
前記第1回転連結部及び前記第2回転連結部は、それぞれ、前記回転作動部材及び前記回転部材における互いに向き合う端部に、交互に、一定区間にわたって延長形成されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項8】
前記第1回転連結部及び前記第2回転連結部の端部には、それぞれ、第1ガイド傾斜面及び第2ガイド傾斜面が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項9】
前記回転部材には、化粧品の内容物の表面を削り取るカッティング刃が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【請求項10】
前記内部ケースと前記回転作動部材とを締結するリフィル過程において、前記回転作動部材の第1回転連結部と、前記回転部材の第2回転連結部とが互いに噛み合わされつつ嵌め合わされると同時に、前記外部ケースの第1固定連結部と、前記昇降部材の第2固定連結部とが、互いに噛み合わされつつ嵌め合わされることを特徴とする、請求項1に記載の回転吐出型化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関するもので、より詳細には、回転操作によって化粧品の内容物を吐出しつつ便利に使用することができる回転吐出型化粧品容器(Rotating discharge type cosmetics container)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、女性は自分の外見をより美しく見せるために多様な化粧品を使用することになるが、前記化粧品のうちで色調化粧品は、容貌を美しく変化させて皮膚を美しく演出しようとする目的で使用される。
【0003】
前記色調化粧品は、皮膚の色を均一にし、欠点をカバーするために使用されるもので、ベースメイクアップと、唇、目、爪などについて、部分的に立体感を高めるポイントメイクアップとに区分される。前記ベースメイクアップには、メイクアップベース、ファンデーション、パウダーなどが含まれており、ポイントメイクアップには、リップスティック、アイライナー、マスカラなどが含まれている。
【0004】
前記ファンデーションは、顔といった外部に露出される皮膚のそばかすやシミなどを自然に隠したり、きれいで華やかな皮膚または透明感のあるさらっとした皮膚を表現しようとしたりする場合に使用される化粧品であって、前記ファンデーションを使用して化粧をする際には、化粧用パフでもって皮膚にムラなく均等に伸ばして塗ることとなる。
【0005】
このようなファンデーションは、一般に、幅が広くて平らな化粧品容器に入れて保管されており、前記化粧品容器の内側にはパフが共に内蔵される。使用者は、化粧品容器の蓋を開け、内容器蓋の上方に収容されたパフを握った後、前記内容器蓋を開けてから、前記パフでもってファンデーション化粧品をつけて皮膚に塗布しながら使用する。
【0006】
しかし、前記従来の化粧品容器は、容器の蓋を開放した状態で使用しなければならないため、化粧品が空気中に完全に露出されて、外部の異物が容易に流入し、使用の過程で皮膚に接触したパフを反復的に化粧品に接触させながら使用するので、細菌、ウイルス、カビなどにより化粧品が汚染され、これにより皮膚トラブルを招いたり、使用期間が短縮されたりするという問題点があった。また、このような従来の化粧品容器は、化粧品をパフといった化粧道具または指で少しずつ取り出して使用することになるため、化粧品の使用量を常に一定に調節できず、化粧品が浪費され、使用が不便であるという問題点があった。
【0007】
これにより、化粧品の使用過程で変質及び汚染を最小化し、使用が便利でありながら、化粧品の吐出量を一定に調節できる化粧品容器が開発された。
【0008】
このような構造を有する従来技術として、大韓民国登録特許第10-2188196号(以下、「従来技術1」という)と登録特許第10-2279516号(以下、「従来技術2」という)の化粧品容器が開示されたが、これについて見てみると次の通りである。
【0009】
前記従来技術1は、内部空間を備える内部ケースと、内部ケースの上部に回転可能に結合し、吐出ホールを備える回転ベゼルと、内部空間に位置し、回転ベゼルと結合して回転ベゼルと一体に回転する回転部材と、内部空間に位置し、回転部材と結合して回転部材の回転に連動して上昇または下降するピストンを含む。
【0010】
前記従来技術2は、内部空間を備えたボディーと、前記ボディーの上部に回転可能に結合し、内容物が排出される排出ホールと内容物を粉砕するカッターとを含むダイヤルと、前記内部空間で前記ダイヤルの下部に位置しながら前記ダイヤルと一体で回転するスクリュー(ネジ切棒)と、前記スクリューの周りにネジ結合して、前記スクリューの回転によって前記内部空間の内部を昇降するピストンとを含む。
【0011】
しかし、前記従来技術1,2は、別途の内部ケースのリフィル(詰め替え)構造が備えられていないため、内部ケースに貯蔵された内容物を全て使用した後、化粧品容器の全体を廃棄しなければならず、これにより資源が浪費されることはもちろん、廃棄される容器によって環境が汚染されるという問題点があった。
【0012】
従って、化粧品容器の一部部品を交換可能にし、使用者の経済的な負担を軽減し、資源浪費及び環境汚染を減らすことはもちろん、前記のような一部の部品の交換作業を便利に進行できるスティック型化粧品容器の開発が必要になった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2188196号(2020.12.09.公告)
【特許文献2】韓国登録特許第10-2279516号(2021.07.21.公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前記のような問題を解決するために、本発明は外側ケースの内側に、内側ケースが着脱可能に結合され、前記内側ケースの着脱方向に沿って回転部材が外側ケースの内側に噛み合わされることにより、前記外側ケースに対して、回転部材、内部ケース、及びそれに連結された構成を便利に分離して交換しうる回転吐出型化粧品容器を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような目的を達成するために、本発明は、第1固定連結部が形成された外部ケース;前記外部ケースの内側に回転可能に結合され、第1回転連結部が形成された回転作動部材;前記回転作動部材と着脱可能に結合され、内部に化粧品の内容物が収容される内部ケース;前記内部ケースと回転可能に結合され、第2回転連結部が形成され、一面に吐出口が備えられた回転部材;前記回転作動部材と連結されて互いに回転する作動部材;前記作動部材とスクリュー結合(ネジ合わせ結合)され、前記内部ケース内にて直線移動され、第2固定連結部が形成された昇降部材、及び、前記昇降部材と一緒に昇降しつつ化粧品の内容物を移動させるピストンを含む回転吐出型化粧品容器を提供する。
【0016】
また、前記外部ケースには、回転部材を開閉するオーバーキャップが着脱可能に連結されることを特徴とする。
【0017】
また、前記外部ケースの第1固定連結部と、昇降部材の第2固定連結部とは、内部ケースの着脱方向に沿って延長形成され、互いに噛み合わされることで、前記外部ケースに対する昇降部材の回転を制限することを特徴とする。
【0018】
また、前記第1固定連結部及び前記第2固定連結部は、それぞれ、前記外部ケース及び前記昇降部材における互いに向き合う面に、交互に突出形成されることを特徴とする。
【0019】
また、前記回転作動部材及び前記内部ケースには、それぞれ、第1着脱部及び第2着脱部が形成され、前記第1着脱部と前記第2着脱部とが、互いに着脱可能に連結されることを特徴とする。
【0020】
また、前記回転作動部材の第1回転連結部と、前記回転部材の第2回転連結部とは、内部ケースの着脱方向に沿って延長形成され、互いに噛み合うことで前記回転部材の回転運動を前記回転作動部材に伝達することを特徴とする。
【0021】
また、前記第1回転連結部及び前記第2回転連結部は、それぞれ、前記回転作動部材及び前記回転部材における互いに向き合う端部に、交互に、周方向及び軸方向の一定区間にわたって延長形成されることを特徴とする。
【0022】
また、前記第1回転接続部及び前記第2回転接続部の端部には、それぞれ、第1ガイド傾斜面及び前記第2ガイド傾斜面が形成されることを特徴とする。
【0023】
また、前記回転部材には化粧品の内容物の表面を削り取るカッティング刃が形成されることを特徴とする。
【0024】
また、前記内部ケースと前記回転作動部材とを締結するリフィル過程で、前記回転作動部材の第1回転連結部と、前記回転部材の第2回転連結部とが互いに噛み合わされつつ嵌め合わされると同時に、前記外部ケースの第1固定連結部と、昇降部材の第2固定連結部とが、互いに噛み合わされつつ嵌め合わされることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施例によれば、回転部材の回転操作により化粧品の内容物が外部に吐出されるのはもちろんのことであって、前記回転部材の回転角度に応じて、化粧品の内容物の吐出量の調整が容易であることから使用の利便性が向上するという効果がある。
【0026】
本発明の実施例によれば、外側ケースに対して、回転部材を引っ張り出したり、内部ケースを挿入することで、前記回転部材、内側ケース、及びそれらに連結された構成を、一度に、便利に分離して交換することができる。
【0027】
本発明の実施例によれば、化粧品の内容物が全て消尽された内部ケースを、外部ケースから、リフィル(詰め替え容器ごと交換)して使用可能であり、このようなリフィル(詰め替え・交換)構造を通じて、使用者の経済的な負担を軽減することはもちろんのことであって、資源の浪費を減らすという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例に係る化粧品容器の斜視図。
図2】本発明の一実施例に係る化粧品容器を上側から見た分解斜視図。
図3】本発明の一実施例に係る化粧品容器の下側から見た分解斜視図。
図4】本発明の一実施例に係る化粧品容器の断面図。
図5】本発明の一実施例によって化粧品容器を回転操作させる様子を例示した断面図。
図6】本発明の一実施例によって化粧品容器を作動させて化粧品の内容物を外部に吐出する様子を例示した断面図。
図7】発明の一実施例に係る化粧品容器の内部ケースを分離する様子を例示した斜視図。
図8】本発明の一実施例に係る化粧品容器の内部ケースを挿入する様子を例示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施できる実施例であり、当該実施例の例示として図示された添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明の実施に十分であるように詳細に説明される。本発明の様々な実施例は、互いに異なるものの、相互に排他的である必要はないことを理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関して本発明の思想及び範囲を逸脱することなく、他の実施例として具現することができる。また、それぞれ記載された実施例内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく変更され得ることが理解されるべきである。
【0030】
従って、後述する詳細な説明は限定的な意味でのものではなく、本発明の範囲は適切に説明されれば、その請求項が主張するものと均等な全ての範囲に加えて、添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一であるか類似する機能を指す。
【0031】
本発明で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合に該当する発明の説明部分に、詳細にその意味を記載するである。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されるべきである。
【0032】
本発明において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反する記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。以下、添付された図面を参考にして、本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施例に係る化粧品容器の斜視図であり、図2は、本発明の一実施例に係る化粧品容器を上側から見た分解斜視図であり、図3は、本発明の一実施例に係る化粧品容器を下側から見た分解斜視図であり、図4は、本発明の一実施例に係る化粧品容器の断面図である。
【0034】
図示のように、本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器は、外部ケース(10)と、回転作動部材(20)と、内部ケース(30)と、回転部材(40)と、作動部材(50)と、昇降部材(60)と、ピストン(70)とを含んで構成されうる。
【0035】
本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を、それぞれの構成ごとに分けて説明すれば次の通りである。
【0036】
前記外部ケース(10)は、一側(図示では上方)が開放され、内部に一定の大きさの空間が備えられた硬質の円筒の形態であって、その内部空間に、回転作動部材(20)及び内部ケース(30)の少なくとも一部分が挿入・結合される。前記外部ケース(10)が、硬質の円筒の形態に限定されるものではなく、内部に貯蔵される化粧品の内容物の種類または使用性、またはデザイン的な要素などを勘案して、多様な形態または材質で形成されうる。
【0037】
図2図3に示すように、円筒カップ状である前記外部ケース(10)の内部の中央には、中心軸に沿って円筒状または円柱状の結合延長部(12)が形成されうる。前記結合延長部(12)は、外部ケース(10)の底面から一定の高さに延長形成されており、その外側を覆うようにして昇降部材(60)が結合される。前記外部ケース(10)と昇降部材(60)とは、逆円筒カップ状である回転部材(40)を掴んで回転操作する際に、ひとまとめに固定された状態を維持することになるのであるが、前記結合延長部(12)の外周面には、軸方向に延びる縦リブ状の第1固定連結部(12a)が形成されて、昇降部材(60)と結合されうる。ここで、前記第1固定連結部(12a)は、結合延長部(12)の外周面に、その周方向に一定の間隔で離隔されて配列されるようにして突出形成されるのであり、前記外部ケース(10)と昇降部材(60)とが円滑に嵌め合わされるようにするために、前記第1固定連結部(12a)は、端部に行くほど尖って(図8では上端部が上方へと尖って)形成されることが好ましい。
【0038】
一方、前記外部ケース(10)の内側(内周面上)には、固定体(14)が差し込まれて結合されうる。前記固定体(14)は、両側が開放されたリング形状(図示では円筒状)であって、内部ケース(30)が外部ケース(10)から分離されないように安定的に組み付けて固定させるのであり、前記固定体(14)は、少なくとも一部分が、外部ケース(10)の内側に固定・結合され、残りの部分が外部ケース(10)の開放された一側に露出される。
【0039】
前記外部ケース(10)の一方の側(図示では上方)には、回転部材(40)を開放または閉鎖する逆円筒カップ状のオーバーキャップ(80)をさらに含み得る。前記オーバーキャップ(80)は、回転部材(40)を覆うようにして外部ケース(10)(の外筒部分)または固定体(14)と着脱可能に締結されるのであり、使用時に、外部ケース(10)または固定体(14)から分離されて、回転部材(40)を外部に露出させるのであって、保管または携帯の際に、外部ケース(10)または固定体(14)と結合されて回転部材(40)を保護することになる。本発明の一実施例に係る回転吐出型化粧品容器では、固定体(14)とオーバーキャップ(80)とに、それぞれネジ山が形成され、互いにスクリュー結合されるものとして図示したが、これに限定されるものではなく、突起と溝または凹部とによる結合、強制嵌合、アンダーカット結合などの、前記オーバーキャップ(80)が固定体(14)から容易に着脱可能な範囲内で、様々な方式の結合構造を有することができる。
【0040】
前記回転作動部材(20)は、外部ケース(10)の内側に回転可能に結合されて、回転部材(40)と一緒に回転するに伴い作動部材(50)を回転作動させることができる。前記回転作動部材(20)は、回転部材(40)の回転運動を作動部材(50)に伝達する役割を行うが、前記回転作動部材(20)の内側空間には、内部ケース(30)が挿入され、中央には作動部材(50)が固定結合されうる。
【0041】
図2の部分拡大図面で示すように、前記回転作動部材(20)は、筒状(特には円筒状)の外壁(22)と、前記外壁(22)から、その内側に一定の間隔で離隔された筒状(特には円筒状)の内壁(24)と、前記外壁(22)と内壁(24)とを連結する連結底板(26)とからなるのであり得る。ここで、前記外壁(22)と内壁(24)との間の空間には、内部ケース(30)の少なくとも一部分が挿入されるのであって、前記内壁(24)の内側に、作動部材(50)、昇降部材(60)、及び、外部ケース(10)の結合延長部(12)が挿入されるのであり、前記連結底板(26)は、外部ケース(10)の底面に据え付けられる。
【0042】
前記回転作動部材(20)は、回転部材(40)をつかんで回転操作を行う際、前記回転部材(40)と共に回転されるのであるが、前記回転作動部材(20)の外壁(22)の端部(図示にて上端部)には、パルス波状(具体的には断面円弧状の曲面板状)の第1回転連結部(22a)が形成されて、回転部材(40)と結合されうる。ここで、前記第1回転連結部(22a)は、外壁(22)の端部にて、周方向に一定の間隔で離隔されつつ、回転部材(40)に向かって(図示にて上方へと)突き出すように延長形成されるのであって、前記第1回転連結部(22a)の端部(上端部)には、回転作動部材(20)と回転部材(40)とが円滑に嵌め合わされるようにするために、少なくとも一つ以上の第1ガイド傾斜面(22b)が形成されることが好ましい。
【0043】
そして、前記回転作動部材(20)の外壁(22)には、第1着脱部(22c)が形成され、内部ケース(30)の第2着脱部(32)と互いに脱着可能に連結されうる。前記第1着脱部(22c)は、回転作動部材(20)の外壁(22)の内周面に、周方向に、部分的または連続的に突出形成されることが好ましい。
【0044】
前記回転作動部材(20)の内壁(24)の内周面には、少なくとも一つ以上の嵌合突起(24a)が形成されて作動部材(50)と結合されるのであって、これにより、前記回転作動部材(20)と一緒に作動部材(50)が回転しうる。前記嵌合突起(24a)は、内壁(24)の内周面に、周方向に一定の間隔だけ離隔されて、突出形成されることが好ましい。
【0045】
一方、前記回転作動部材(20)の外周面には、掛け止め突出部(28)が外側に突出形成されるのであって、図4に示すように、前記掛け止め突出部(28)が固定体(14)の端部に掛け止められるようにすることで、外部ケース(10)から前記回転作動部材(20)が離脱するのを防止することができる。
【0046】
前記内部ケース(30)は、外部ケース(10)の内側の空間に挿入されるに伴い、回転作動部材(20)と着脱可能に結合されるのであって、その内部空間には、化粧品の内容物が収容されうる。前記内部ケース(30)は一側が開放され、このように開放された部分を通じて化粧品の内容物が回転部材(40)に移動される。この際、前記化粧品の内容物は、昇降部材(60)によって直線移動(中心軸に沿った移動)されるのであって、回転部材(40)によって上部表面が削られる固形化粧品であることが好ましい。
【0047】
図2図3に示すように、前記内部ケース(30)の外周面には第2着脱部(32)が形成されており、第2着脱部(32)と第1着脱部(22c)とが互いに脱着可能に結合されうる。前記第2着脱部(32)は、内部ケース(30)の外周面に周方向に沿って陥没形成されることが好ましい。本発明の一実施例による回転吐出型化粧品容器は、第1着脱部(22c)が突起として形成され、第2着脱部(32)が溝として形成されて、これらが互いに嵌め合わされるものと図示したのであるが、これに限定されるものではなく、前記の第1着脱部(22c)と第2着脱部(32)とが全て突起として形成されて、互いに掛け止め結合されることもあり得る。そして、前記内部ケース(30)の外周面には、第1締結突起(33)が突出形成され、回転部材(40)と回転可能に結合されうる。
【0048】
一方、前記内部ケース(30)の内周面には、昇降ガイド突起(34)が突出形成されうる。前記昇降ガイド突起(34)は、ピストン(70)(の外周縁部の昇降ガイド溝(74))と結合されており、前記内部ケース(30)に対してピストン(70)及び化粧品の内容物が回転するのを防止することとなる。前記昇降ガイド突起(34)は、ピストン(70)の移動方向(中心軸に沿った方向)に延長形成され、少なくとも一対が形成されて互いに向き合うように配置されることが好ましい。そして、前記内部ケース(30)の内周面には第1掛け止め突出部(36)(図示にて周方向のリブ状突起)が突出形成されており、その上面に、作動部材(50)の少なくとも一部分が据え付けられうる。なお、図4~5から知られるように、化粧品の内容物は、内部ケース(30)の外壁の上部内周面と、ピストン(70)の上面との間の空間に収納される。また、図示の具体例で、内部ケース(30)の下方部は、3重壁となっており、これらの間に、ピストン(70)の下部の筒状部が嵌め込まれている。そして、図4に示されるように、掛け止め突出部(36)は、内壁の内周面に備えられる。
【0049】
前記回転部材(40)は、内部ケース(30)の開放された部分を覆いつつ、前記内部ケース(30)に回転可能に結合され、使用者によってつかまれて回転操作されることで、前記内部ケース(30)内に収容された化粧品の内容物を外部に吐出することになる。
【0050】
前記回転部材(40)には、外部に露出されて化粧道具または使用者の指が直接に接触する吐出面(42)が形成されるのであって、前記吐出面(42)には内部ケース(30)に収容された化粧品の内容物を外部に吐出させる吐出口(42a)が形成されうる。前記吐出面(42)は、内部ケース(30)から吐出された内容物が回転部材(40)の周縁から流れ落ちないように、前記回転部材(40)の周縁部から中央へと行くほど陥没するように(図4では湾曲凹面状に)形成されるのであり、前記吐出面(42a)は、吐出面(42)の中心から周縁部へと長く延長された直線形態の孔であることが好ましい。ここで、前記吐出口(42a)のいずれかの側壁は、化粧品の内容物を円滑に吐出するために、回転部材(40)の回転方向へと一定角度(例えば垂直方向に対して5~60度)で傾くように形成されうる。本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器では、吐出口(42a)が吐出面(42)上に長く延長された直線形態であることを例にしたが、これに限定されるものではなく、前記吐出口(42a)は、化粧品の内容物を容易に外部に吐出できる範囲内で、その形態や個数または位置が多様に変更されうる。
【0051】
前記回転部材(40)には、回転しながら化粧品の内容物の表面を削るカッティング刃(42b)が形成されうる。前記カッティング刃(42b)は、回転部材(40)の中心(吐出面(42)の中心の直下)から周縁部へと長く延長された直線形態の突出部であり、吐出口(42a)と隣接してその下方に位置する、内部ケース(30)に収容された化粧品の内容物に向かって突出形成されるのであって、前記吐出口(42a)と同じ方向に延長形成されうる。ここで、前記カッティング刃(42b)は、その端部(先端部)に行くほど尖り(テーパー状であり)、化粧品の内容物の表面を円滑に研磨して吐出させるために、回転部材(40)の回転方向へと(例えば垂直方向に対して5~60度で)傾くように形成されることが好ましい。
【0052】
そして、前記回転部材(40)の内周面には、周方向に所定長さで延びるリブ状の第2締結突起(43)が突出形成され、内部ケース(30)の第1締結突起(33)に、回転可能であるように掛け止め結合されうる。もちろん、前記第1締結突起(33)及び第2締結突起(43)のうちの、いずれか一つは溝として形成され、互いに回転可能になるように嵌め合されることもあり得る。
【0053】
一方、前記回転部材(40)は、回転作動部材(20)に固定・結合されるのであって、前記回転作動部材(20)を回転させることになるが、前記回転部材(40)の端部(図示にて下端部)には、パルス波状の第2回転連結部(44)が形成されて、それぞれが、回転作動部材(20)におけるパルス波状の第1回転連結部(22a)の間に嵌め込まれるのであり得る。前記第1回転連結部(22a)及び第2回転連結部(44)は、内部ケース(30)の着脱方向に沿って延長形成され、互いに噛み合わさることで、前記回転部材(40)の回転運動を回転作動部材(20)に伝達することになる。前記第1回転連結部(22a)及び第2回転連結部(44)は、それぞれが、回転作動部材(20)及び回転部材(40)における互いに向き合う端部に、交互に、周方向の一定区間にわたって延長形成されうる。ここで、前記第2回転連結部(44)は、回転部材(40)の端部にて周方向に一定の間隔で離隔されつつ、回転作動部材(20)に向かって延長形成されることが好ましい。前記第2回転連結部(44)の端部のそれぞれには、少なくとも一つ以上の第2ガイド傾斜面(44a)が形成され、前記第2ガイド傾斜面(44a)は、回転作動部材(20)と回転部材(40)とを結合する際、第1回転連結部(22a)同士の間に、第2回転連結部(44)が円滑に嵌め込まれるように組付の方向を案内することになる。
【0054】
一方、前記内部ケース(30)及び回転部材(40)には、回転部材(40)の回転方向を制御する回転方向制御構造をさらに含むことができる。すなわち、前記内部ケース(30)及び回転部材(40)に、それぞれ回転方向制御構造を追加して、前記回転部材(40)が昇降部材(60)の上昇方向にのみ回転するようにするのであって、昇降部材(60)の下降方向へと回転するのを防ぎ、使用の便宜性を増大させることができる。例えば、前記内部ケース(30)の外周面と、回転部材(40)の内周面とに、ラチェット(ratchet、一方方向にのみ回転を伝え、反対方向には運動を伝えない歯車)ギアのように一方の方向にのみ回転を伝達する、一方向回転突起(未図示)をそれぞれ形成することで、互いに噛み合わせるようにすることができる。
【0055】
前記作動部材(50)は、両側が開放された円筒の形態であって、外部ケース(10)の内側空間に配置され、回転作動部材(20)と連結されて、一緒に回転されるに伴い昇降部材(60)を直線移動させることになる。
【0056】
図4に示すように、前記作動部材(50)は、回転作動部材(20)及び内部ケース(30)の中央に挿入されつつ、前記回転作動部材(20)と固定結合されうる。前記作動部材(50)の外周面には、少なくとも一つ以上の嵌合凹部(54)が形成され、この中に回転作動部材(20)の嵌合突起(24a)が挿入されるのであり、これにより、前記作動部材(50)が回転作動部材(20)と一緒に回転することができる。前記嵌合凹部(54)は、作動部材(50)の外周面にて周方向に一定の間隔で離隔され、陥没形成されることが好ましい。そして、前記作動部材(50)の外周面には、周方向に一定範囲だけ延びるリブ状の第2掛け止め突出部(56)が突出形成され、内部ケース(30)の第1掛け止め突出部(36)の上面に据え付けられるのに伴い、前記内部ケース(30)に対して揺れ動くことなしに安定的に回転されることは、もちろんのこと、内部ケース(30)のリフィル時に、前記内部ケース(30)と一緒に移動されるに伴い回転作動部材(20)から分離されうる。
【0057】
前記作動部材(50)は、昇降部材(60)の外側を覆いつつ結合されるが、前記作動部材(50)の内周面にネジ山が形成され、昇降部材(60)の外周面にネジ山が形成されて、互いにスクリュー結合されうる(ネジ合わされうる)。
【0058】
前記昇降部材(60)は、作動部材(50)とスクリュー結合されて、内部ケース(30)の内部空間にて直線移動されるのであって、前記回転部材(40)の回転角度と比例して、化粧品の内容物を内部ケース(30)における開放された部分へと押し上げることになる。
【0059】
図2図3に示すように、前記昇降部材(60)は、外周面にネジ山が形成されて、作動部材(50)にスクリュー結合される中空形の結合部(62)と、前記結合部(62)の端部(図示での上端部)から外側へと延長されてピストン(70)の一面に密着し、前記ピストン(70)を押し上げる受け支え部(64)とから形成されうる。もちろん、前記結合部(62)と支持部(64)とは、一体に射出成形されることもありうるのであり、それぞれ別途に射出形成されて結合部(62)が支持部(64)の中央に固定結合されることもありうる。
【0060】
前記結合部(62)の外周面には、ネジ山が形成されて、作動部材(50)の内周面に形成されたネジ山とスクリュー結合されうる。前記結合部(62)は、外部ケース(10)の結合延長部(12)の外側に固定結合されるのであるが、前記結合部(62)の内周面には、軸方向に延びる台地状の凸部としての第2固定連結部(62a)が形成されて、外部ケース(10)における同様に軸方向に延びる台地状の凸部としての第1固定連結部(12a)と嵌め合わされる。前記第1固定連結部(12a)及び第2固定連結部(62a)は、内部ケース(30)の着脱方向に沿って延長形成され、噛み合わせられることで前記外部ケース(10)に対する昇降部材(60)の回転を制限することになる。前記第1固定連結部(12a)及び第2固定連結部(62a)は、それぞれ、外部ケース(10)と昇降部材(60)との互いに向かい合う面に交互に突出形成されうる。ここで、前記第2固定連結部(62a)は、結合部(62)の内周面にて周方向に一定の間隔で離隔されながら突出形成され、前記第2固定連結部(62a)は端部に行くほど尖って(下端部が下方へと尖って)形成され、前記第2固定連結部(62a)が第1固定連結部(12a)間の空間に容易に進入できるようにすることが好ましい。
【0061】
一方、前記受け支え部(64)には、掛け止め凹部(64a)が形成されてピストン(70)と結合されており、前記掛け止め凹部(64a)は受け支え部(64)の周縁部に沿って一定の間隔で離隔されて多数が形成されうる。
【0062】
前記ピストン(70)は、内部ケース(30)の内側空間に配置され、昇降部材(60)と一緒に昇降されるに伴い化粧品の内容物を吐出口(42a)に移動させることになる。
【0063】
前記ピストン(70)の周縁には、密着部(72)が形成されて内部ケース(30)の内壁に密着され、前記密着部(72)には、昇降ガイド溝(74)が形成されて内部ケース(30)の昇降ガイド突起(34)と結合されるのであり、前記ピストン(70)の内側には掛け止め突起(76)が形成されて昇降部材(60)の掛け止め溝(64a)と結合されるのでありうる。これにより、前記ピストン(70)と化粧品の内容物は、回転せずに、内部ケース(30)内にて昇降ガイド突起(34)に沿って安定的に直線移動することができる。
【0064】
上述したように、本発明の一実施例に係る回転吐出型化粧品容器は、前記内部ケース(30)と回転作動部材(20)とを、分離して締結するリフィルの過程にて、前記回転作動部材(20)の第1回転連結部(22a)と、回転部材(40)の第2回転連結部(44)とが互いに噛み合うようにして嵌め合わされると同時に、前記外部ケース(10)の第1固定連結部(12a)と、昇降部材(60)の第2固定連結部(62a)とが互いに噛み合うようにして嵌め合わされることとなる。従って、前記回転部材(40)の回転角度によって化粧品の内容物の吐出量を調節するのが容易であることから使用の利便性が向上し、化粧品の内容物が全て消尽された内部ケース(30)を、外部ケース(10)から取り外して交換・リフィルすることで使用者の経済的な負担及び資源浪費を減らすことはもちろんのこと、前記外部ケース(10)に対して、回転部材(40)を引っ張り出したり、内部ケース(30)を挿入したりするに伴い、前記回転部材(40)、内部ケース(30)、及び、それと連結された構成を一度に便利に分離・交換することができる。
【0065】
図5ないし図8は、本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器の作動過程及びリフィル過程を例示した図面であり、これを参照して本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器の使用及びリフィル過程について説明する。
【0066】
図5は、本発明の一実施例によって化粧品容器を回転作動させる様子を例示した断面図であり、図6は本発明の一実施例によって化粧品容器を作動させて化粧品の内容物を外部に吐出する様子を例示した断面図であり、図7は、本発明の一実施例に係る化粧品容器の内部ケースを分離する様子を例示した斜視図であり、図8は本発明の一実施例に係る化粧品容器の内部ケースを挿入する様子を例示した斜視図である。
【0067】
本発明の実施例に係る回転吐出型化粧品容器を使用するためには、外部ケース(10)または固定体(14)からオーバーキャップ(80)を分離して回転部材(40)を外部に露出させる。
【0068】
その後、図5に示すように、前記外部ケース(10)に対して回転部材(40)をいずれか一方向に回転させると、前記回転部材(40)に結合された回転作動部材(20)と、前記回転作動部材(20)に連結された作動部材(50)とが一緒に回転されるのであり、一方、昇降部材(60)は、外部ケース(10)の結合延長部(12)によって回転が制限される。これにより、前記作動部材(50)にスクリュー結合された昇降部材(60)が、回転部材(40)が回転された区間に比例して、上側へと徐々に移動するのであって、前記昇降部材(60)によってピストン(70)が上昇するに伴い、化粧品の内容物を回転部材(40)の吐出口(42a)の側へと押し上げることになる。
【0069】
これと同時に、前記回転部材(40)のカッティング刃(42b)が回転するに伴い、化粧品の内容物の上部表面を削り取ることとなり、図6に示すように、前記カッティング刃(42b)によって削り取られた化粧品の内容物が、吐出口(42a)に吐出される。
【0070】
その後、前記回転部材(40)の吐出面(42)へと吐出された化粧品の内容物を、パフ(未図示)といった化粧道具で押し当てて取ってから、皮膚にまんべんなく塗るようにして化粧をする。化粧が終わった後には、前記オーバーキャップ(70)で回転部材(40)を覆いながら外部ケース(10)または固定体(14)と結合して保管または携帯する。
【0071】
一方、前記内部ケース(30)内に収容された化粧品の内容物を全て使用した場合、前記内部ケース(30)を交換して使用することになる。図7に示すように、前記外部ケース(10)から、回転部材(40)をつかんで引っ張り出すことで、前記回転部材(40)と結合された部品、すなわち内部ケース(30)、作動部材(50)、昇降部材(60)及びピストン(70)を分離する。この際、前記回転作動部材(20)の第1着脱部(22c)と、内部ケース(30)の第2着脱部(32)との締結が解除され、連続して、前記回転部材(40)の第2回転連結部(44)が、回転作動部材(20)の第1回転連結部(22a)から抜け出ると同時に、前記昇降部材(60)の第2固定連結部(62a)が、外部ケース(10)の第1固定連結部(12a)から抜け出ることとなる。
【0072】
その後、図8に示すように、外部ケース(10)から、回転部材(40)に結合された内部ケース(30)と、作動部材(50)と昇降部材(60)とピストン(70)とを完全に分離した後、新しい、回転部材(40)と、内部ケース(30)と、前記内部ケース(30)に結合された作動部材(50)と、昇降部材(60)とピストン(70)とを外部ケース(10)の内側空間に挿入することで交換を行う。この際、前記回転部材(40)の第2回転連結部(44)が、回転作動部材(20)における第1回転連結部(22a)同士の間に挿入されると同時に、前記昇降部材(60)の第2固定連結部(62a)が、外部ケース(10)における第1固定連結部(12a)同士の間に挿入され、連続して、前記回転作動部材(20)の第1着脱部(22c)と、内部ケース(30)の第2着脱部(32)とが締結される。
【0073】
以上のように、本説明では、具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは本発明の、より全般的な理解を助けるために提供されたもので過ぎない、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で一般的な知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明の思想は、説明された実施例に限定されて定めてはならないのであり、後述される請求範囲だけでなく、この請求範囲と均等、または等価的な変形がある全てのものは、本発明思想の範疇に属すると言える。
【符号の説明】
【0074】
10: 外部ケース 12: 結合延長部
12a: 第1固定連結部 14: 固定体
20: 回転作動部材 22: 外壁
22a: 第1回転連結部 22c: 第1着脱部
26: 接続底板 30: 内部ケース
32: 第2着脱部 34: 昇降ガイド突起
40: 回転部材 42: 吐出面
42a: 吐出口 42b: カッティング刃
44: 第2回転連結部 50: 作動部材
60: 昇降部材 62:結合部
62a: 第2固定連結部 64: 受け支え部
70: ピストン 72: 密着部
74: 昇降ガイド溝 80: オーバーキャップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8