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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017715
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】圧入装置
(51)【国際特許分類】
   B23P 19/02 20060101AFI20240201BHJP
   B23P 19/00 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
B23P19/02 B
B23P19/00 303B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120540
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100132067
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 喜雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120444
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】吉田 隆
【テーマコード(参考)】
3C030
【Fターム(参考)】
3C030BB02
3C030BC19
3C030BC32
3C030BC33
3C030BC34
(57)【要約】
【課題】圧入部品の圧入の精度を高めつつ、生産性を向上すること。
【解決手段】圧入装置(1)は、本体部品(B)に第1圧入部品(B1)及び第2圧入部品(B2)を圧入して装着する。圧入装置は、圧入方向での変位を許容した状態で本体部品を支持する支持部(3)と、第1圧入部品を圧入する第1圧入機(10)と、第2圧入部品を圧入する第2圧入機(20)と、第1圧入機及び第2圧入機の動作を制御する制御手段(30)とを備え、第1圧入部品及び第2圧入部品が圧入方向で反転した状態で同時に圧入される。制御手段は、圧入にて発生する第1力覚検出部(13)及び第2力覚検出部(23)で検出した力覚値と、圧入での変位となる第1変位検出部(14)及び第2変位検出部(24)で検出した変位値とに基づき、第1圧入部品及び第2圧入部品の圧入状態の良否を判定する圧入判定部(36)を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部品に第1圧入部品及び第2圧入部品を圧入して装着する圧入装置であって、
前記本体部品は、前記第1圧入部品が圧入される第1受容部と、前記第2圧入部品が圧入される第2受容部とを備え、
前記第1受容部及び前記第2受容部は、直線方向となる圧入方向にて相互に反転した向きに形成され、
前記圧入方向での変位を許容した状態で前記本体部品を支持する支持部と、
前記支持部に支持された前記本体部品の前記第1受容部に前記第1圧入部品を圧入する第1圧入機と、
前記支持部に支持された前記本体部品の前記第2受容部に前記第2圧入部品を圧入する第2圧入機と、
前記第1圧入機及び前記第2圧入機の動作を制御する制御手段と、を備え、前記第1圧入部品及び前記第2圧入部品が前記圧入方向で反転した状態で同時に圧入され、
前記第1圧入機は、前記第1圧入部品を押圧する第1押圧部と、
前記第1押圧部を駆動して前記第1受容部に前記第1圧入部品を圧入する第1駆動部と、
前記第1押圧部に発生する力を検出する第1力覚検出部と、
前記本体部品に対する前記第1圧入部品の変位を検出する第1変位検出部と、を備え、
前記第2圧入機は、前記第2圧入部品を押圧する第2押圧部と、
前記第2押圧部を駆動して前記第2受容部に前記第2圧入部品を圧入する第2駆動部と、
前記第2押圧部に発生する力を検出する第2力覚検出部と、
前記支持部に支持される前記本体部品の変位を検出する第2変位検出部と、を備え、
前記制御手段は、前記第1力覚検出部及び前記第2力覚検出部で検出した力覚値と、前記第1変位検出部及び前記第2変位検出部で検出した変位値とに基づき、前記第1圧入部品及び前記第2圧入部品の圧入状態の良否を判定する圧入判定部を備えていることを特徴とする圧入装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1圧入部品及び前記第2圧入部品の圧入の過程にて、前記変位値の変化量に対する前記力覚値の変化量が所定値以上増大する変化点を求める解析部と、
前記変化点の力覚値の許容力覚値範囲を記憶する記憶部とを備え、
前記圧入判定部は、前記変化点の力覚値と、前記許容力覚値範囲との比較に基づき、前記良否を判定することを特徴とする請求項1に記載の圧入装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記変化点の変位値の許容変位値範囲を更に記憶し、
前記圧入判定部は、前記変化点の変位値と、前記許容変位値範囲との比較に基づき、前記良否を判定することを特徴とする請求項2に記載の圧入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の受容部に圧入部品を押圧して圧入することができる圧入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2つの部品を組み立てる場合、一方の部品に形成される穴に対し、他方の部品を圧入して装着する圧入装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体例を挙げると、電磁開閉器の樹脂製フレームに対して固定接点を組み立てる場合、樹脂製フレームに形成される凹部に対し、金属製の固定接点を圧入する圧入装置が検討されている。
【0003】
かかる圧入装置は、支持台に固定される樹脂製フレームに対し、移動機構による押圧ヘッドの移動によって固定接点を凹部内に押し込んで圧入を行っている。かかる圧入では、力覚センサによる圧入力値の測定と、変位センサによる押圧ヘッドの移動量の測定とが行われる。固定接点の圧入力値を保証するため、固定された樹脂製フレームに設定された位置まで固定接点を圧入し、その過程で所定の圧入力値に達したら圧入を停止する工程が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-141848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した圧入装置における圧入方向の管理寸法にあっては、電磁開閉器の寸法公差に対し、樹脂製フレームを支持台に固定する公差が累積してしまう。このため、樹脂製フレームに対する固定接点の圧入方向の位置にバラつきが大きくなって寸法精度が低下する、という問題がある。
【0006】
ここで、上記問題を解消すべく、支持台への樹脂製フレームの固定精度を高くすればよいが、樹脂製フレームを固定する作業時間が長くなって生産性が低下する、という他の問題が発生する。
【0007】
また、電磁開閉器にあっては、樹脂製フレームの電源側及び負荷側の両方に固定接点が圧入される構成が採用される場合がある。かかる構成において、従来の圧入方法では、樹脂製フレームを固定してから電源側及び負荷側の一方に固定接点を圧入する。その後、樹脂製フレームの固定を解除して向きを変更してから再固定し、電源側及び負荷側の他方に固定接点を圧入する。このため、固定接点を圧入する工程が長時間となって生産性が低下する、という問題がある。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、圧入部品の圧入の精度を高めつつ、生産性を向上することができる圧入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明における一態様の圧入装置にあっては、本体部品に第1圧入部品及び第2圧入部品を圧入して装着する圧入装置であって、前記本体部品は、前記第1圧入部品が圧入される第1受容部と、前記第2圧入部品が圧入される第2受容部とを備え、前記第1受容部及び前記第2受容部は、直線方向となる圧入方向にて相互に反転した向きに形成され、前記圧入方向での変位を許容した状態で前記本体部品を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記本体部品の前記第1受容部に前記第1圧入部品を圧入する第1圧入機と、前記支持部に支持された前記本体部品の前記第2受容部に前記第2圧入部品を圧入する第2圧入機と、前記第1圧入機及び前記第2圧入機の動作を制御する制御手段と、を備え、前記第1圧入部品及び前記第2圧入部品が前記圧入方向で反転した状態で同時に圧入され、前記第1圧入機は、前記第1圧入部品を押圧する第1押圧部と、前記第1押圧部を駆動して前記第1受容部に前記第1圧入部品を圧入する第1駆動部と、前記第1押圧部に発生する力を検出する第1力覚検出部と、前記本体部品に対する前記第1圧入部品の変位を検出する第1変位検出部と、を備え、前記第2圧入機は、前記第2圧入部品を押圧する第2押圧部と、前記第2押圧部を駆動して前記第2受容部に前記第2圧入部品を圧入する第2駆動部と、前記第2押圧部に発生する力を検出する第2力覚検出部と、前記支持部に支持される前記本体部品の変位を検出する第2変位検出部と、を備え、前記制御手段は、前記第1力覚検出部及び前記第2力覚検出部で検出した力覚値と、前記第1変位検出部及び前記第2変位検出部で検出した変位値とに基づき、前記第1圧入部品及び前記第2圧入部品の圧入状態の良否を判定する圧入判定部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1圧入部品及び第2圧入部品の圧入にあたり、本体部品を圧入方向にて拘束せずに移動を許容しており、圧入方向の管理寸法にて、本体部品を支持部に固定する公差を除外することができる。これにより、従来の圧入装置に比べ、各圧入部品の圧入方向における位置のバラつきを小さくでき、寸法精度を向上することができる。しかも、本体部品を圧入方向に位置決めしたり固定したりする作業を不要にでき、圧入の工程時間を短縮化して生産性を高めることができる。また、第1圧入部品及び第2圧入部品が反転した向かい合わせの状態として両方を同時に圧入するので、工程時間を更に短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態に係る圧入装置を模式的に表した正面図である。
図2】実施の形態に係る圧入装置の機能ブロック図である。
図3】各圧入部品の圧入完了直後の状態を示す図1と同様の正面図である。
図4】圧入時における変位値と力覚値との関係の一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態に係る圧入装置について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
【0013】
ここで、以下の説明においては、各図において矢印で示したX方向、Y方向、Z方向を基準に説明する。以下の実施の形態では、X方向、Y方向が水平方向と平行となり、Z方向が鉛直方向と平行になるが、これらの方向は実施の形態と同様の機能を発揮し得る限りにおいて変更してもよい。
【0014】
図1は、実施の形態に係る圧入装置を模式的に表した正面図である。図1に示すように、圧入装置1は、本体部品Bに第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2を圧入して装着する。本実施の形態では、本体部品Bに第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2を圧入することで、電磁開閉器が製品として構成される。
【0015】
第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2は、導電性を有する金属材料によって形成される固定接点とされる。第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2は、同一形状となる片状に構成される。また、本体部品Bは、電磁開閉器の各構成部材を収容するケースとして機能する樹脂製フレームとされる。本体部品Bは、第1圧入部品B1が圧入される圧入穴となる第1受容部Baと、第2圧入部品B2が圧入される圧入穴となる第2受容部Bbとを備えている。
【0016】
第1受容部Ba及び第2受容部Bbは、直線方向となるX方向を圧入方向として同一直線状に並んで形成されている。また、第1受容部Ba及び第2受容部Bbは、X方向にて相互に反転した向きに形成される。
【0017】
更に述べると、第1受容部Baは、X方向と平行に延出しつつ、-X側を受け入れ口、+X側を第1圧入部品B1の突き当て部分として形成される。また、第2受容部Bbは、X方向と平行に延出しつつ、+X側を受け入れ口、-X側を第1圧入部品B1の突き当て部分として形成される。よって、圧入装置1においては、同一形状の第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2がX方向にて相互に反転して向かい合わせの状態で圧入される。
【0018】
図示省略したが、本体部品Bにて、第1受容部BaはY方向に等間隔に複数(例えば4つ)形成され、第1受容部Baの形成数と同数の第1圧入部品B1が第1受容部Baに圧入される。第2受容部Bbは、第1受容部Baと向かい合わせとなるので、第1受容部Baと同様にY方向に等間隔に複数形成され、第2受容部Bbの形成数と同数の第2圧入部品B2が第2受容部Bbに圧入される。図1では、Y方向に複数形成される第1受容部Ba及び第2受容部Bbのうち、それぞれ1つの第1受容部Ba及び第2受容部Bbについて図示している(図3も同様)。
【0019】
圧入装置1は、本体部品Bを支持する支持部3と、図1にて-X側に配置される第1圧入部品B1を圧入する第1圧入機10と、図1にて+X側に配置される第2圧入部品B2を圧入する第2圧入機20と、第1圧入機10及び第2圧入機20の動作を制御する制御手段30とを備えている。
【0020】
支持部3は、上面に本体部品Bを載置可能なテーブルによって構成される。支持部3は、載置された本体部品BのY方向の移動を規制するガイド3aを備えている。ガイド3aは、例えば、本体部品BのY方向の幅に応じた間隔で設けられる2本のリブ(1本は不図示)によって形成できる。支持部3は、ガイド3aによって本体部品BにおけるX方向に移動を案内し、X方向の変位を許容した状態で本体部品Bを支持する。ここで、「変位を許容」は、変位時に支持部3と本体部品Bとの間に若干の摩擦抵抗力が生じるが、該摩擦抵抗力が各圧入部品B1、B2の圧入にて発生する力に比べて極めて小さい状態を意味する。なお、支持部3は、図示省略した移動機構を介してY方向に移動可能に設けられる。
【0021】
第1圧入機10は、第1駆動部11と、第1押圧部12と、第1力覚検出部13と、第1変位検出部14とを備えている。
【0022】
第1駆動部11は、第1押圧部12、第1力覚検出部13及び第1変位検出部14をX方向に駆動する。第1駆動部11は、エアシリンダや、単軸ロボット、多関節ロボット、アクチュエータ、サーボモータ等の駆動機構によって構成される。第1駆動部11は、第1押圧部12を駆動して第1受容部Baに第1圧入部品B1を圧入する。
【0023】
第1押圧部12は、X方向に延出する軸状をなし、圧入する第1圧入部品B1に先端にて接触し、基部にて第1力覚検出部13に支持される。第1押圧部12は、第1駆動部11の駆動によって第1圧入部品B1をX方向に押圧可能に設けられる。
【0024】
第1力覚検出部13は、第1ブラケット16を介して第1駆動部11に支持されている。第1力覚検出部13は、相互に直交する3軸の各軸方向の力と各軸回りのモーメントを検出可能な6軸力覚センサによって構成することが例示でき、第1押圧部12の先端側に発生する力を検知する。第1力覚検出部13は、第1押圧部12の基部に設けられることで、第1受容部Baに第1圧入部品B1を圧入するときの力をリアルタイムに検出可能とされる。
【0025】
第1変位検出部14は、第1ブラケット16を介して第1駆動部11に支持され、第1押圧部12及び第1力覚検出部13と共にX方向に変位する。第1変位検出部14は、接触式変位センサによって構成され、プローブ等の接触子が支持部3に支持される本体部品Bに接触している。よって、第1変位検出部14は、接触子のX方向の進退量によって本体部品Bに対する第1圧入部品B1のX方向の変位値(位置)をリアルタイムに検出可能とされる。なお、第1変位検出部14は、接触式変位センサに限られず、発光部及び受光部を備えた非接触式変位センサを用いてもよい。
【0026】
ここで、第2圧入機20にあっては、第1圧入機10に対し、X方向にて支持部3を挟んで対称に配置される以外は、同様の構成とされる。従って、第2圧入機20の構成については、説明を省略又は簡略とするため、第1圧入機10における各構成の「第1」を「第2」に変更した名称とする。また、第2圧入機20の構成の符号については、第1圧入機10の符号の上一桁目の「1」を「2」に変更して用いる。
【0027】
図2は、実施の形態に係る部品実装装置の機能ブロック図である。図2に示すように、本実施の形態に係る制御手段30は、圧入装置1の各部を統括制御するものであり、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等を含んで構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。制御手段30は、検出制御部32、圧入制御部33、解析部35、圧入判定部36、記憶部37として機能する。なお、図2に示す制御手段30の機能ブロックは、本発明に関連する構成のみを示しており、それ以外の構成については省略している。
【0028】
検出制御部32は、第1力覚検出部13及び第2力覚検出部23に検出指令を出力して力覚値の検出等を制御する他、各力覚検出部13、23から出力された力覚値を所定時間毎に入力して圧入制御部33及び解析部35に出力する。また、検出制御部32は、第1変位検出部14及び第2変位検出部24に検出指令を出力して変位値の検出等を制御する他、各変位検出部14、24から出力された変位値を所定時間毎に入力して圧入制御部33及び解析部35に出力する。
【0029】
圧入制御部33は、第1力覚検出部13及び第2力覚検出部23で検出した力覚値と、第1変位検出部14及び第2変位検出部24で検出した変位値とを検出制御部32から取得する。そして、圧入制御部33は、取得した力覚値及び変位値に基づいて第1駆動部11及び第2駆動部21の駆動量や駆動の開始及び停止のタイミングを制御する。
【0030】
例を挙げると、圧入制御部33は、各圧入部品B1、B2の圧入中に取得した力覚値が、記憶部37に記憶された圧入力上限値(閾値、図4参照)を超えた時点で各駆動部11、21を停止する指令を出力する。更に、圧入制御部33は、取得した変位値が、記憶部37に記憶された最大許容変位値(閾値、図4参照)を超えた時点で各駆動部11、21を停止する指令を出力する。
【0031】
解析部35は、圧入制御部33と同様に検出制御部32から力覚値及び変位値を取得し、圧入判定部36での良否判定に用いる値として、後述する力覚値増加率や、勾配値、回帰直線を求める。また、解析部35は、各圧入部品B1、B2の圧入の過程にて、変位値の変化量に対する力覚値の変化量が所定値以上増大する変化点を求める。解析部35は、各圧入部品B1、B2毎に取得した圧入中の力覚値及び変位値を、各圧入部品B1、B2の識別情報と対応付けたプロファイルを作成し、記憶部37に記憶する。かかるプロファイルには、圧入判定部36による圧入状態の良否判定結果も含まれる。
【0032】
圧入判定部36は、解析部35によって求められる後述する変化点の力覚値や変位値等と、記憶部37に記憶された許容力覚値範囲(閾値)、許容変位値範囲(閾値)とを比較する。そして、かかる比較に基づき、圧入判定部36は、第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2の圧入状態の良否を判定する。よって、圧入状態の良否の判定は、第1力覚検出部13及び第2力覚検出部23で検出した力覚値と、第1変位検出部14及び第2変位検出部24で検出した変位値とに基づいて行われる。解析部35、圧入判定部36による良否判定の具体的な処理については後述する。
【0033】
記憶部37には、各力覚検出部13、23及び各変位検出部14、24の検出結果や、該検出結果を含む解析部35で作成されたプロファイル、圧入制御部33や圧入判定部36で用いられる各種の閾値が記憶される。また、記憶部37には、圧入制御部33、解析部35及び圧入判定部36が各種の演算、制御を行うための関係式やプログラム、アプリケーションとして機能するためのプログラム、データ等が記憶される。
【0034】
ここで、制御手段30には、入力部41及び表示部42が接続されている。入力部41は、例えば、キーボード、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイク等を含み、オペレータ等からの操作によるデータを取得して記憶部37に記憶する。また、入力部41は、通信インターフェースとしてパソコン等の外部装置から有線又は無線通信によってデータを取得するようにしたり、データを内蔵するメモリーカード等の記憶媒体を接続可能なスロット等のインターフェースとしたりしてもよい。
【0035】
表示部42は、ディスプレイ等によって構成され、オペレータに対し、解析部35や圧入判定部36での処理結果や、アラームを表示する。
【0036】
次に、実施の形態に係る圧入装置1による圧入方法について説明する。図1は、各圧入部品B1、B2の圧入を開始する直前状態を示す。図1に示すように、圧入装置1で圧入を実施するにあたり、圧入装置1の外部から不図示の搬送装置を介して支持部3の上面に本体部品Bが搬送される。ここで、搬送される本体部品Bには、各圧入部品B1、B2が仮固定されている。かかる仮固定は、各圧入部品B1、B2が各受容部Ba、Bbに部分的に挿入されて保持されるものの、各受容部Ba、Bbにて圧入が開始される領域に達していない状態とされる。
【0037】
搬送された本体部品Bは、支持部3の上面におけるガイド3aに沿って配置されて支持部3に支持される。本体部品Bの支持部3への搬送では、本体部品Bに仮固定される各圧入部品B1、B2の延出方向がX方向と平行に配置され、また、本体部品BのX方向における大まかな位置合わせが行われる。
【0038】
支持部3に支持された本体部品Bは、ガイド3aによる案内によってX方向での変位が許容される。一方、支持部3に支持された本体部品Bは、水平方向にてX方向と交差する方向(例えば、Y方向)の変位がガイド3aによって規制される。
【0039】
本体部品Bの搬送の前または後に、移動機構(不図示)を介して支持部3をY方向に移動し、圧入する各圧入部品B1、B2と、第1押圧部12及び第2押圧部22とがX方向に沿って並ぶように位置合わせする。
【0040】
図1に示す状態から、圧入制御部33からの指令によって、第1圧入機10の第1駆動部11を駆動し、第1押圧部12を+X側に移動して第1圧入部品B1を押圧する。また、同じタイミングで、第2圧入機20の第2駆動部21を駆動し、第2押圧部22を-X側に移動して第2圧入部品B2を押圧する。
【0041】
第1駆動部11の駆動によって第1押圧部12が第1圧入部品B1を押圧することで、本体部品Bの第1受容部Baに第1圧入部品B1が圧入される。第2駆動部21の駆動によって第2押圧部22が第2圧入部品B2を押圧することで、本体部品Bの第2受容部Bbに第2圧入部品B2が圧入される。第1押圧部12と第2押圧部22とが向かい合わせとなって接近するように移動するので、支持部3にて本体部品BがX方向にて非拘束であっても、本体部品BがX方向に大きく変位することを抑制して各圧入部品B1、B2を圧入可能となる。
【0042】
各圧入部品B1、B2を圧入している間、各力覚検出部13、23によって、各押圧部12、22に発生する力が力覚値として検出される。また、各圧入部品B1、B2を圧入している間、各変位検出部14、24によって、本体部品Bに対する各圧入部品B1、B2のX方向の変位量が変位値として検出される。検出された力覚値及び変位値は検出制御部32に出力される。
【0043】
図3は、各圧入部品の圧入完了直後の状態を示す図1と同様の正面図である。図3に示すように、第1受容部Baの+X側の突き当て部分に第1圧入部品B1が当接し、第2受容部Bbの-X側の突き当て部分に第2圧入部品B2が当接した状態で圧入が完了する。
【0044】
図4は、圧入時における変位値と力覚値との関係の一例を示すグラフである。図4のグラフでは、横軸に各変位検出部14、24で検出される変位値(X値)、縦軸に各力覚検出部13、23で検出される力覚値(F値)を示す。
【0045】
各圧入部品B1、B2の圧入中、圧入制御部33によって検出制御部32から取得した力覚値及び変位値を監視した状態となる。具体的には、力覚値を取得する毎に、該力覚値と記憶部37に記憶された圧入力最大値(閾値、図4参照)とが圧入制御部33にて比較される。取得した力覚値が、圧入力最大値を超えた時点で圧入制御部33にて各駆動部11、21を停止する制御が行われ、圧入も停止される。
【0046】
ここで、圧入力最大値は、圧入完了時の基準力覚値に公差を加えた値より所定量大きく設定される。圧入力最大値を超える力で押圧することで、各圧入部品B1、B2の圧入に必要な押圧力を加えたこととなる。
【0047】
但し、各圧入部品B1、B2の圧入にあっては、取得した力覚値が圧入力最大値を超えない場合がある。例えば、本体部品Bの破損等によって圧入に異常が発生し、第1受容部Baの+X側の突き当て部分に第1圧入部品B1が当接した状態とならない場合を挙げることができる。このような場合に対応すべく、変位値を取得する毎に、該変位値と記憶部37に記憶された最大許容変位値(閾値、図4参照)とが圧入制御部33にて比較される。取得した変位値が、最大許容変位値を超えた時点で圧入制御部33にて各駆動部11、21を停止する制御が行われ、圧入も停止される。
【0048】
ここで、最大許容変位値は圧入完了時の基準変位値に公差を加えた値に設定される。最大許容変位値を超える変位量を押圧することで、各圧入部品B1、B2の圧入に必要な変位量まで押圧したこととなる。
【0049】
上述のように圧入を停止した後は、圧入方向とは反対方向の駆動によって、第1押圧部12と第2押圧部22とが相互に離れる方向に移動するよう制御され、本体部品Bから各押圧部12、22が退避される。
【0050】
その後、支持部3をY方向に移動することで、圧入が完了した各圧入部品B1、B2の隣の各圧入部品B1、B2に対し、第1押圧部12及び第2押圧部22がX方向に並ぶように位置合わせされる。そして、上述と同様に各圧入部品B1、B2の圧入が繰り返し行われ、Y方向に並ぶ全ての各圧入部品B1、B2が圧入される。全ての各圧入部品B1、B2の圧入が完了すると、不図示の搬送装置を介して支持部3から本体部品Bが搬出される。
【0051】
続いて、解析部35及び圧入判定部36による良否判定について、図4のグラフを参照しつつ例を挙げて説明する。かかる良否判定は、上述した圧入方法による各圧入部品B1、B2の圧入と同時に行われる。また、良否判定にあっては、第1受容部Baに対する第1圧入部品B1の圧入と、第2受容部Bbに対する第2圧入部品B2の圧入とのそれぞれで行われる。これらの圧入は、X方向の向きが異なるだけで同様に行われるので、ここでは、第1圧入部品B1の圧入について説明する。
【0052】
図4にて黒丸でプロットしたように、第1駆動部11の駆動中に、サンプリング周期に応じた所定の時間間隔にて、第1変位検出部14で検出される変位値(X値)、と、第1力覚検出部13で検出される力覚値(F値)とが取得される。ここで、変位値にあっては、移動平均値(例えば、測定回数10回分や、測定期間0.1秒等)とする。このように所定の時間間隔にて連続して取得される変位値及び力覚値につき、例えば、n回目(nは自然数)に取得した変位値及び力覚値は(X、F)として対応付けて演算される。
【0053】
変位値及び力覚値の取得開始後、各値を取得する毎に「力覚値増加率」が演算される。かかる力覚値増加率は、n回目の各値の取得にて、F値をFn-1値で除算した値(F/Fn-1)として演算される。演算された力覚値増加率は、事前に設定及び記憶した圧力開始判定値(閾値、1以上の値で例えば、1.2等)と比較される。そして、力覚値増加率が圧力開始判定値以上となった各値の取得の前回の各値が、図4にて圧入開始点SPに設定される。圧入開始点SPから更に圧入を進行することで、変位値及び力覚値の両方が増加する。
【0054】
ここで、第1圧入部品B1の圧入にて(図1参照)、第1受容部Baの+X側となる突き当て部分に当接するまでは、概ね一定の勾配で線形的(一次関数的)に変位値及び力覚値の両方が増加する。そして、第1圧入部品B1が第1受容部Baの突き当て部分に当接すると(図3参照)、圧入が完了した状態となる。圧入完了後における第1圧入部品B1の変位は、本体部品BのX方向の弾性変形により生じるものとなる。このため、変位量に対する力覚値の増加量が大きくなり、図4にて、圧入完了前に比べて急勾配な線形となって変位値及び力覚値が増加する。
【0055】
かかる勾配が変化する点が変化点CPとなり、圧入の良否判定を行うべく、変化点CPでの変位値及び力覚値が演算される。かかる演算のため、圧入開始点SPの設定後の変位値及び力覚値につき、2つの検出データ群に区分される。かかる区分を実施するため、圧入開始点SPの設定後、変位値及び力覚値を取得する毎に勾配値が演算される。かかる勾配値は、n回目の各値の取得にて、下記の式(1)にて演算される。
勾配値=(F-Fn-1)/(X-Xn-1)・・・式(1)
【0056】
演算された勾配値は、事前に設定及び記憶した圧入完了判定値(閾値)と比較される。m回目の各値の取得にて演算された勾配値が圧入完了判定値を超えた場合、圧入開始点SPからm-1回目までの各値により第1検出データ群が構成され、m回目以降の各値によって第2検出データ群が構成される。なお、第2検出データ群における各値の取得の最終回は、取得した力覚値が上述の圧入力最大値を超えた取得の前の回とされる。このように、圧入開始から圧入完了までに取得した変位値及び力覚値が、第1検出データ群と第2検出データ群との2つのデータ群に区分される。
【0057】
2つのデータ群への区分後、図4の実線のグラフGで示すように、第1検出データ群及び第2検出データ群それぞれでの回帰直線が求められる。そして、グラフGを形成する2本の回帰直線の交点が演算され、かかる交点での変位値及び力覚値が変化点CPとされる。変化点CPにあっては、第1圧入部品B1の圧入の過程にて、取得した変位値の変化量に対する力覚値の変化量が、上記の圧入完了判定値に応じた所定値以上増大する点とされる。
【0058】
演算された変化点CPの力覚値については、予め設定して記憶部37に記憶された許容力覚値範囲(閾値)内であるか否かが比較される。また、演算された変化点CPの変位値についても、予め設定して記憶部37に記憶された許容変位値範囲(閾値)内であるかが比較される。ここで、許容力覚値範囲は、圧入完了時の基準力覚値に対する公差の範囲とされ、許容変位値範囲は、圧入完了時の基準変位値に対する公差の範囲とされる。
【0059】
上記の比較にて、図4のグラフGのように、変化点CPの力覚値が許容力覚値範囲に含まれ、且つ、変化点CPの変位値が許容変位値範囲に含まれる場合、圧入の良否判定として合格(良好、正常)の判定がなされる。合格判定がなされた場合、第1圧入部品B1が第1受容部Baに適正な押圧力で圧入され、X方向に押圧する変位量も適正となって、第1受容部Baの突き当て部分に第1受容部Baが当接した状態となる。
【0060】
上記の比較にて、変化点の力覚値が許容力覚値範囲に含まれない場合、圧入の良否判定として不合格(不良、異常)の判定がなされる。該不合格の判定は、変化点の力覚値が許容力覚値範囲より小さい場合として、図4のグラフN1で示す変位値及び力覚値の変化を例示できる。グラフN1で示す変位値及び力覚値の変化は、例えば、Y方向での第1受容部Baの幅が基準値に比べて大きく、圧入が完了するものの第1圧入部品B1を圧入する押圧力が小さい場合とされる。この場合、意図しない第1圧入部品B1のぐらつきが生じる可能性が高くなり、不合格の判定がなされる。
【0061】
また、変化点の力覚値が許容力覚値範囲より大きい場合として、図4のグラフN2で示す変位値及び力覚値の変化を例示できる。グラフN2で示す変位値及び力覚値の変化は、例えば、Y方向での第1受容部Baの幅が基準値に比べて小さく、圧入が完了するものの第1圧入部品B1を圧入する押圧力が大きい場合とされる。この場合、本体部品Bの第1受容部Baの周辺で変形等が生じている可能性が高くなり、不合格の判定がなされる。
【0062】
更に、上記の比較にて、変化点の力覚値が許容力覚値範囲に含まれるか否かに係らず、変化点の変位値が許容変位値範囲より小さい場合、圧入の良否判定として不合格の判定がなされる。この場合、図4のグラフN3で示す変位値及び力覚値の変化を例示できる。グラフN3で示す変位値及び力覚値の変化は、例えば、第1受容部Baが変形して突き当て部分の手前で第1圧入部品B1が引っ掛かる等で圧入(変位)が中途になる異常が発生する場合とされる。この場合、本体部品Bの第1受容部Baに第1圧入部品B1が不完全に圧入された状態となり、不合格の判定がなされる。
【0063】
なお、図4のグラフN4で示すように、変化点が発生せずに変位値及び力覚値が増加する場合がある。グラフN4で示す変位値及び力覚値の変化は、例えば、第1受容部Baの突き当て部分が破損等でなくなって第1圧入部品B1の突き当てがなされていない異常が発生する場合とされる。この場合も、本体部品Bの第1受容部Baに第1圧入部品B1が不完全に圧入された状態となり、不合格の判定がなされる。
【0064】
不合格及び合格の判定は、第1圧入部品B1の識別情報と共にプロファイルに含めて記憶部37に記憶される。不合格の第1圧入部品B1を含む製品は、圧入装置1より搬出された後、所定の仕分工程にて仕分けされ、再検査や調整、廃棄等の工程が実施される。
【0065】
上記実施の形態によれば、支持部3で支持される本体部品Bを圧入方向にて拘束せずに移動を許容した状態で各圧入部品B1、B2を圧入しているので、圧入方向の寸法の管理にあたり、本体部品Bを支持部3に固定する公差を除外することができる。これにより、従来の圧入装置に比べ、各圧入部品B1、B2の圧入方向における位置精度を高め、ひいては、製品の歩留まりが向上することができる。
【0066】
更に、本実施の形態では、以下に述べる3点において、工程時間の短縮化、生産性の向上を図ることができる。
【0067】
1点目として、上述の解析部35及び圧入判定部36の処理によって、圧入と同時に圧入状態の良否を判定して検査でき、該検査と圧入工程とを別々に行う従来技術に比べ、工程時間の短縮化、生産性の向上を図ることができる。
【0068】
2点目として、支持部3にて本体部品Bの圧入方向の移動を許容しているので、本体部品Bを圧入方向に位置決めしたり固定したりする作業を不要にでき、本体部品を固定する従来技術に比べ、工程時間の短縮化、生産性の向上を図ることができる。
【0069】
3点目として、第1圧入部品B1及び第2圧入部品B2を向かい合わせの状態として同時に圧入するので、2つの部品を別々に圧入する従来技術に比べ、工程時間の短縮化、生産性の向上を図ることができる。
【0070】
また、上記実施の形態では、各圧入部品B1、B2の圧入に要する変位値及び力覚値を検出し、圧入方向にて各受容部Ba、Bbに当接した状態の変位値及び力覚値を変化点CPとして求めている。そして、各圧入部品B1、B2の圧入状態の良否の判定にて、圧入の過程(中間状態)となる変化点CPの力覚値を許容力覚値範囲と比較して判定している。これにより、圧入が完了した状態での異常を判定できるようになり、穴等への圧入開始のタイミングで圧入状態の良否を判定する従来技術に比べ、完成製品に近い状態での圧入状態を確認可能として判定精度を向上することができる。
【0071】
しかも、変化点CPの変位値を許容変位値範囲と比較し、各圧入部品B1、B2の圧入状態の良否の判定を行うので、力覚値による良否判定と併せて判定精度をより一層向上することができる。
【0072】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
【0073】
例えば、記憶部37に記憶される許容力覚値範囲や許容変位値範囲は、過去の各圧入部品B1、B2のプロファイルに含まれる変化点の力覚値及び変位値に基づいて算出してもよい。
【0074】
また、上記実施の形態では、電磁開閉器を製造するための圧入装置1について説明したが、上述と同様にて本体部品Bに各圧入部品B1、B2を圧入可能であれば、他の種々の製品に適用することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 :圧入装置
3 :支持部
10 :第1圧入機
11 :第1駆動部
12 :第1押圧部
13 :第1力覚検出部
14 :第1変位検出部
20 :第2圧入機
21 :第2駆動部
22 :第2押圧部
23 :第2力覚検出部
24 :第2変位検出部
30 :制御手段
35 :解析部
36 :圧入判定部
37 :記憶部
B :本体部品
B1 :第1圧入部品
B2 :第2圧入部品
Ba :第1受容部
Bb :第2受容部
CP :変化点
図1
図2
図3
図4