(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177310
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法及び情報提供用プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
G01C21/34
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024172893
(22)【出願日】2024-10-02
(62)【分割の表示】P 2022509297の分割
【原出願日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】P 2020058567
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】福井 孝太郎
(72)【発明者】
【氏名】岩田 匡弘
(72)【発明者】
【氏名】飯野 慎一朗
(72)【発明者】
【氏名】和泉 将太
(72)【発明者】
【氏名】大沼 洋平
(57)【要約】
【課題】主として音声又は音による案内であっても、提供すべき案内情報をより判り易く提供することが可能な情報提供装置等を提供する。
【解決手段】経路の探索に当たり、目的地の情報と、案内を受ける者の好みに沿った属性を有し且つ目的地の位置から所定範囲内に存在する対応地物の情報を取得し(ステップS25、S27)、取得された目的地の情報及び対応地物の情報に基づいて、対応地物と関連付けた目的地の案内を音声により行う。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段と、
前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段と、
を備え、
前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記案内地は前記経路の目的地又は当該経路上の経由地であることを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記提供手段は、複数の前記候補地の提示に対する前記ユーザからの回答から取得された前記案内地を、前記経路の案内に用いる当該案内地として決定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記案内地の決定に用いられた前記対応地物の名称を少なくとも含む前記案内情報を前記音により提供することを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記案内地の決定に用いられた前記対応地物の位置から見た当該案内地の方角を示す方角情報を少なくとも含む前記案内情報を前記音により提供することを特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記案内地の決定に用いられた前記対応地物と当該案内地との間の距離を示す距離情報を少なくとも含む前記案内情報を前記音により提供することを特徴とする情報提供装置。
【請求項7】
経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザが過去に移動した対応地物であって各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段と、
前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段と、
を備え、
前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されることを特徴とする情報提供装置。
【請求項8】
取得手段と、提供手段と、を備える情報提供装置において実行される情報提供方法であって、
経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に前記取得手段により複数取得する取得工程と、
前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を前記提供手段により決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに前記提供手段により提供する提供工程と、
を含み、
前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されることを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段、及び、
前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段、
として機能させる情報提供用プログラムであって、
前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されることを特徴とする情報提供用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報提供装置、情報提供方法及び情報提供用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、車両等の移動体の移動に関する情報を提供する情報提供装置及び情報提供方法並びに当該情報提供装置用のプログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
上記移動体の移動に関する情報を提供するナビゲーション装置として、近年、従来から一般化している移動体搭載型のナビゲーション装置に加えて、例えばスマートフォン等の携帯型端末装置を活用したナビゲーションシステムに関する研究/開発が活発化している。
【0003】
このとき、上記携帯型端末装置を活用する場合、それに備えられているディスプレイの大きさの制限等に起因して、案内音声を含む音を用いた案内が重要となってくる。このような背景に対応した先行技術を開示した文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。この特許文献1に開示されている先行技術では、目的地設定地点の付近の情報を音声出力し、意図通りの地点であるかを確認させる構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述したような案内音声を主として用いた案内においては、従来の画像を併用した案内に比べて、案内を受ける者が例えば目的地等の案内地の位置をより判り易く(又は、よりイメージし易く)案内することが求められるが、この点については、上記特許文献1に開示されている先行技術では考慮されていない。よって、当該先行技術では、上記の要請に対応することができない。
【0006】
そこで本願は、上記の要請に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、主として音声又は音による案内であっても、提供すべき案内情報をより判り易く提供することが可能な情報提供装置及び情報提供方法並びに当該情報提供装置用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段と、前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段と、を備え、前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されるように構成される。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザが過去に移動した対応地物であって各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段と、前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段と、を備え、前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されるように構成される。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、取得手段と、提供手段と、を備える情報提供装置において実行される情報提供方法であって、経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に前記取得手段により複数取得する取得工程と、前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を前記提供手段により決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに前記提供手段により提供する提供工程と、を含み、前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されるように構成される。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、コンピュータを、経路に沿ってユーザを案内する際の案内地の候補となる候補地が、前記経路の探索時において複数探索された場合に、前記ユーザの好みに沿った属性を有し且つ各前記候補地の位置から所定範囲内に存在する対応地物をそれぞれ示す対応地物情報を当該探索時に複数取得する取得手段、及び、前記探索時において、各前記取得された対応地物情報に基づき、複数の前記候補地の中から前記案内地を決定し、当該決定された前記案内地の案内情報を音により前記ユーザに提供する提供手段、として機能させる情報提供用プログラムであって、前記案内地は前記ユーザによって選択されて決定されるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態の情報提供装置の概要構成を示すブロック図である。
【
図2】実施例のナビゲーションシステムの概要構成を示すブロック図である。
【
図3】実施例の端末装置等の概要構成を示すブロック図であり、(a)は当該端末装置の概要構成を示すブロック図であり、(b)は実施例のサーバの概要構成を示すブロック図であり、(c)は実施例のパーソナルデータの内容を例示する図である。
【
図4】実施例のナビゲーション処理の全体を示すフローチャートである。
【
図5】実施例のナビゲーション処理の細部を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本願を実施するための形態について、
図1を用いて説明する。なお
図1は、実施形態の情報提供装置の概要構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、実施形態に係る情報提供装置Sは、取得手段1と、提供手段2と、を備えて構成されている。
【0014】
この構成において、取得手段1は、案内情報を提供すべき案内地を示す案内地情報と、上記案内情報の提供を受ける被提供者の好みに沿った属性を有し且つ上記案内地の位置から所定範囲内に存在する対応地物を示す対応地物情報と、を取得する。
【0015】
そして、提供手段2は、被提供者に上記案内情報を提供するとき、取得手段1により取得された案内地情報及び対応地物情報に基づいて、上記対応地物と関連付けた上記案内地の案内情報を音により被提供者に提供する。
【0016】
以上説明したように、実施形態の情報提供装置Sの動作によれば、被提供者に案内情報を提供するとき、取得された案内地情報及び対応地物情報に基づいて、対応地物と関連付けた案内地の案内情報を音により提供するので、音による案内情報の提供の場合であっても、被提供者の好みに沿った属性を有する対応地物との関係で、案内地の案内情報を判り易く提供することができる。なお、本実施形態における「案内」には、例えば経路に沿った誘導自体(誘導中の「左折」又は「右折」等の情報提供自体)は含まれず、その誘導の目的地や経由地等となり得る地点又は施設に関する情報を案内(提供)することが含まれる。
【実施例0017】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、
図2乃至
図5を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、インターネット等のネットワークを介して相互にデータの授受が可能に接続された端末装置とサーバとからなるナビゲーションシステムにおける音(音声)を用いた経路案内に本願を適用した場合の実施例である。
【0018】
また、
図2は実施例のナビゲーションシステムの概要構成を示すブロック図であり、
図3は実施例の端末装置等の概要構成を示すブロック図であり、
図4は実施例のナビゲーション処理の全体を示すフローチャートであり、
図5は当該ナビゲーション処理の細部を示すフローチャートである。このとき
図3では、
図1に示した実施形態に係る情報提供装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材について、当該情報提供装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
【0019】
図2に示すように、実施例のナビゲーションシステムSSは、それぞれが車両の搭乗者(より具体的には、当該車両の運転者又は同乗者)により当該車両内で使用される一又は複数の端末装置T1、端末装置T2、端末装置T3、…、端末装置Tn(nは自然数)と、サーバSVと、端末装置T1、端末装置T2、端末装置T3、…、端末装置Tnと、サーバSVと、をデータの授受が可能に接続するインターネット等のネットワークNWと、により構成されている。なお以下の説明において、端末装置T1乃至端末装置Tnに共通の構成等を説明する場合、これらを纏めて「端末装置T」と称する。このとき、端末装置Tは、具体的には、例えばいわゆるスマートフォンや、タブレット型の端末装置として実現される。また、以下の説明では、端末装置Tを使用する搭乗者が移動体の一例としての車両に搭乗している場合について、実施例を説明する。
【0020】
この構成において、各端末装置Tは、それぞれ別個に、ネットワークNWを介してサーバSVとの間で種々のデータの授受を行い、各端末装置Tを使用する搭乗者に対する移動に関する情報の案内を行う。このとき授受されるデータには、車両が移動すべき経路を探索するための探索用データや、当該探索された経路を示す経路データ、及び当該経路に沿った移動を開始した後の案内を行うための案内用データが含まれる。
【0021】
ここで、端末装置Tに備えられた表示用のディスプレイの大きさの制限や処理負荷の制限、又は画面注視を避けるため等により、ナビゲーションシステムSSにおける上記経路の探索及び上記搭乗者に対する移動に関する情報の案内は、音声又は音を主として用いて行われる。このため、各端末装置TとサーバSVとの間で授受される上記探索用データには、各端末装置TからサーバSVに送信される実施例の目的地音声データ及び実施例の回答音声データと、サーバSVから各端末装置Tに送信される実施例の問合せ音声データ及び実施例の目的地確認音声データと、が含まれる。このとき、実施例の目的地音声データは、端末装置Tを使用する搭乗者が発声した、上記移動の目的地を示す目的地音声に相当する音声データである。一方、実施例の問合せ音声データは、上記目的地音声データに相当する目的地音声の内容のみでは上記経路を探索するに足る目的地がサーバSVにおいて確定できなかった場合に、サーバSVから送信される問合せ音声(目的地の確定のための自動音声による問合せ音声)に相当する音声データである。更に、実施例の回答音声データは、上記問合せ音声に対する上記搭乗者の回答音声に相当する音声データである。更にまた、実施例の目的地確認音声データは、上記経路の目的地として最終的に用いられる地点等を確認する旨の音声データである。
【0022】
他方、上記移動に関する情報の案内には音声又は音が主として用いられることから、サーバSVから各端末装置Tに送信される上記案内用データには、上記音声又は音による案内用の音声データが含まれている。なお以下の説明において、当該案内用の音声データを、単に「案内音声データ」と称する。
【0023】
次に、各端末装置T及びサーバSVの構成及び動作について、
図3を用いて説明する。先ず、
図3(a)に示すように、実施例の端末装置Tのそれぞれは、インターフェース5と、CPU、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等からなる処理部6と、揮発性領域及び不揮発性領域を含むメモリ7と、タッチパネル及び操作ボタン等からなる操作部8と、スピーカ9と、GPS(Global Positioning System)センサ及び/又は自立センサ等からなるセンサ部10と、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等からなるディスプレイ11と、マイク12と、により構成されている。また、処理部6は、経路探索部6aと、案内音声出力制御部6bと、を備えて構成されている。このとき、経路設定部6a及び案内音声出力制御部6bは、それぞれ、処理部6を構成する上記CPU等を含むハードウェアロジック回路により実現されるものであってもよいし、後述する実施例のナビゲーション処理のうち端末装置Tとしての処理を示すフローチャートに相当するプログラムを当該CPU等が読み出して実行することにより、ソフトウェア的に実現されるものであってもよい。
【0024】
以上の構成おいて、インターフェース5は、処理部6の制御の下、ネットワークNWを介したサーバSVとの間のデータの授受を制御する。一方、センサ部10は、上記GPSセンサ及び/又は自立センサ等を用いて、端末装置Tの現在位置や移動速度及び移動方向等(換言すれば、端末装置Tを使用する搭乗者又は当該搭乗者が搭乗している車両の現在位置や移動速度及び移動方向等)を示すセンサデータを生成し、処理部6に出力する。マイク12は、端末装置Tを使用している搭乗者の音声及び端末装置Tが使用されている車両内の音を集音し、当該集音結果を処理部6に出力する。このとき集音される搭乗者の音声には、上記目的地音声及び上記回答音声が含まれる。
【0025】
他方、経路探索部6aは、処理部6の制御の下、上記目的地音声データ(即ち、端末装置Tを使用する搭乗者が搭乗している車両が到達すべき目的地を示す目的地音声データ)及び上記回答音声データ並びに上記センサデータを、探索用データとして、インターフェース5及びネットワークNWを介してサーバSVに送信する。なお、上記目的地を示す目的地データが操作部8から入力され、これが上記センサデータと共にサーバSVに送信されてもよい。その後経路探索部6aは、上記センサデータにより示される現在位置から上記目的地音声データ又は上記目的地データにより示される目的地に至る経路の探索結果を示す経路データを、ネットワークNW及びインターフェース5を介してサーバSVから取得する。
【0026】
その後、処理部6は、取得した経路データを用いて、サーバSVとの間で上記案内用データ(その時点での上記センサデータ及び上記案内音声データを含む)の授受を行いつつ、上記探索された経路に沿った当該車両の移動に関する情報を案内する。このとき、案内音声出力制御部6bは、ネットワークNW及びインターフェース5を介してサーバSVから取得した上記案内音声データに対応する案内用の音声を、スピーカ9を介して上記搭乗者に対して出力(放音)する。
【0027】
これらと並行して、操作部8は、上記目的地データの他、上記車両の案内に必要なデータの入力操作が当該操作部8において行われた場合に、当該入力操作に対応する操作信号を生成して処理部6に送信する。これらにより処理部6は、上記経路設定部6a及び上記案内音声出力制御部6bを制御しつつ、実施例のナビゲーション処理のうち端末装置Tとしての処理を実行する。このとき処理部6は、当該処理に必要なデータをメモリ7に一時的又は不揮発的に記憶させつつ、当該処理を実行する。また、当該処理の実行結果としての案内画像等は、ディスプレイ11上に表示される。
【0028】
一方、
図3(b)に示すように、実施例のサーバSVは、インターフェース20と、CPU、RAM及びROM等を含む処理部21と、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等からなる記録部22と、により構成されている。また、処理部21は、経路設定部1と、案内音声生成部2と、を備えて構成されている。このとき、経路設定部1及び案内音声生成部2は、それぞれ、処理部21を構成する上記CPU等を含むハードウェアロジック回路により実現されるものであってもよいし、実施例のナビゲーション処理のうちサーバSVとしての処理を示すフローチャートに相当するプログラムを当該CPU等が読み出して実行することにより、ソフトウェア的に実現されるものであってもよい。そして、上記経路探索部1が実施形態の取得手段1の一例に相当し、上記案内音声生成部2が実施形態の提供手段2の一例に相当する。また、
図3(b)において破線で示す通り、上記経路探索部1及び案内音声生成部2により、実施形態の情報提供装置Sの一例を構成している。
【0029】
以上の構成において、記録部22には、ネットワークNWを介してサーバSVに接続されている各端末装置Tそれぞれを使用する搭乗者が搭乗している各車両の移動に関する情報の案内に必要な地図データ23a、実施例のパーソナルデータ23b並びに上記問合せ音声データ及び上記案内音声データ等を含むナビゲーション用データ23が、不揮発性に記録されている。このとき、上記地図データ23aには、経路探索及び経路案内にそれぞれ用いられる道路データ及び交差点データ等が含まれている。
【0030】
一方、実施例のパーソナルデータ23bには、各端末装置Tを使用する搭乗者を識別するためのユーザIDに関連付けて、当該搭乗者の趣味や嗜好を示す趣味嗜好データ23baと、当該搭乗者が過去に訪問したことがある(即ち、当該搭乗者の移動における目的地となったことがある)地点を示す訪問履歴データ23bbと、が含まれている。このとき
図3(c)左に例示するように、趣味嗜好データ23baは、上記ユーザIDにより識別される搭乗者の趣味や嗜好を示す情報が、当該ユーザIDに関連付けて記録されたデータである。なお、趣味嗜好データ23baの生成(記録)の方法としては、例えば、当該ユーザIDにより識別される搭乗者自身の登録操作により当該搭乗者ごとに記録されてもよいし、例えばその搭乗者が利用しているSNS(Social Networking Service)においてよく使用されている文言を収集して記録することで趣味嗜好データ23baとしてもよい。
【0031】
一方、
図3(c)右に例示するように、訪問履歴データ23bbは、上記ユーザIDにより示される搭乗者の過去の移動における目的地(即ち訪問地)となった地点の位置及び名称並びに例えば当該目的地に到達した日時を示す情報が、当該ユーザIDに関連付けて記録されたデータである。このとき、訪問履歴データ23bbの生成(記録)の方法としては、例えば、当該ユーザIDにより識別される搭乗者自身の過去の移動の度に、その目的地を示す上記情報を当該搭乗者ごとに記録することで訪問履歴データ23bbとするのが好適である。
【0032】
他方、インターフェース20は、処理部21の制御の下、ネットワークNWを介した各端末装置Tとの間のデータの授受を制御する。また、経路設定部1は、処理部21の制御の下、いずれかの端末装置Tから取得された上記目的地音声データ及び上記センサデータに基づき、ナビゲーション用データ23を用いて、当該目的地音声データにより示される目的地に至る上記経路を探索し、その探索結果を示す上記経路データを、上記目的地音声データ及び上記センサデータを送信してきた端末装置Tに送信する。これにより、当該端末装置Tでは、上記経路データに基づいた経路の案内が行われる。
【0033】
そして、当該案内中において、案内音声生成部2は、当該経路上における案内タイミングに合わせて上記案内音声データを生成し、インターフェース20及びネットワークNWを介して、案内対象たる車両の搭乗者が使用する端末装置Tに送信する。これにより、当該案内音声データに対応する案内用の音声が、その端末措置Tのスピーカ9を介して上記搭乗者に対して出力(放音)される。
【0034】
次に、上述した構成及び機能を備える実施例のナビゲーションシステムにおいて実行される実施例のナビゲーション処理について、具体的に
図3乃至
図5を用いて説明する。
【0035】
実施例のナビゲーション処理は、例えば、移動に関する情報の提供の対象たる車両(以下、単に「対象車両」と称する)に搭乗している搭乗者が使用する実施例の端末装置Tの操作部8において、当該対象車両の経路に沿った移動の案内(即ち経路の誘導)をすべき旨の案内指示操作等が実行されたときに開始される。なお以下の説明において、当該端末装置Tを適宜「対象の端末装置T」と称する。そして、対応するフローチャートの全体を
図4に示すように、対象の端末装置Tの操作部8において当該案内指示操作が行われると、当該端末装置Tの処理部6の経路探索部6aは、サーバSVの経路探索部1との間で上記目的地音声データ、上記問合せ音声データ、上記回答音声データ及び上記目的地確認音声データ並びに上記センサデータを含む上記探索用データ並びに上記経路データの授受を行い、対象車両が移動すべき経路の探索を行う(ステップS1)。このときサーバSVの経路探索部1は、その時点でネットワークNWを介してサーバSVに接続されている端末装置Tのいずれかからの上記探索用データの送信を常に待機している。そして経路探索部1は、当該探索用データが対象の端末装置Tから送信されてきた場合、当該探索用データに含まれている目的地音声データ等に基づいた経路探索を行い、その探索結果としての上記経路データ及び上記目的地確認音声データを、対象の端末装置TにネットワークNWを介して送信する(ステップS10)。なお、上記ステップS1及び上記ステップS10を含む実施例の経路探索については、後ほど
図5を用いて詳細に説明する。
【0036】
その後、対象の端末装置Tの操作部8における例えば移動を開始する旨の操作により経路に沿った移動の案内が開始されると、対象の端末装置Tの処理部6及びサーバSVの処理部21は、その時点での上記センサデータを含む上記案内用データのネットワークNWを介した授受を行いつつ、ステップS1及びステップS10で探索された経路に沿った案内を開始する(ステップS2、ステップS11)。
【0037】
一方、ステップS11で開始された経路の案内中(即ち、対象の端末装置Tを使用する搭乗者が搭乗している車両の移動中)において、サーバSVの案内音声生成部2は、設定された経路上において案内地点(例えば経路上で曲がるべき交差点等)があるか否かを監視している(ステップS12)。ステップS12の監視において、案内地点がない場合(ステップS12:NO)、処理部21は後述するステップS14に移行する。他方ステップS12の監視において、案内地点がある場合(ステップS12:YES)、次に案内音声生成部2は、当該案内地点についての案内を音声により行うべきタイミングで、当該案内地点について案内すべき内容(例えば「次の○○交差点左折です。」等)を有する案内音声データを生成し、当該生成された案内音声データを、ネットワークNWを介して対象の端末装置Tに送信する(ステップS13)。
【0038】
その後、処理部21は、対象車両がその目的地に到達した等の理由により、実施例のナビゲーション処理としての経路案内を終了するか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14の判定において、当該経路案内を終了しない場合(ステップS14:NO)、処理部21は、上記ステップS12に戻って引き続き経路案内を行う。一方、ステップS14の判定において、当該経路案内を終了する場合(ステップS14:YES)、処理部21はそのまま当該経路案内を終了する。
【0039】
他方、対象の端末装置Tの案内音声出力制御部6bは、上記ステップ2で案内が開始された後は、サーバSVからの上記案内音声データの送信を待機する(ステップS3)。ステップS3の待機において案内音声データが送信されてこない場合(ステップS3:NO)、対象の端末装置Tの処理部6は、後述するステップS5に移行する。
【0040】
他方、ステップS3の待機において、サーバSVからの当該案内音声データを受信した場合(ステップS3:YES)、対象の端末装置Tの案内音声出力制御部6bは、当該受信した案内音声データに相当する案内音声を、スピーカ9を介して出力(放音)する(ステップS4)。その後、対象の端末装置Tの処理部6は、例えば上記ステップS14と同様の理由により実施例のナビゲーション処理としての経路案内を終了するか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の判定において、当該経路案内を終了しない場合(ステップS5:NO)、処理部6は上記ステップS3に戻って引き続き経路案内を行う。一方、ステップS5の判定において、当該経路案内を終了する場合(ステップS5:NO)、処理部6はそのまま当該経路案内を終了する。
【0041】
次に、対象の端末装置T及びサーバSVにより実行される、実施例の経路探索(
図4ステップS1及びステップS10参照)について、より具体的に
図5を用いて説明する。
【0042】
対応するフローチャートを
図5に示すように、実施例の経路探索では、対象の端末装置Tにおいて、当該経路探索を行うべき旨と共に目的地の名称等が搭乗者により発声されると、その目的地音声がマイク12により検出され、更に、当該目的地音声に相当する目的地音声データが対象の端末装置Tの経路探索部6aにより生成される。その後、当該生成された目的地音声データは、その時点に対応するセンサデータと共にネットワークNWを介してサーバSVに送信される(ステップS15)。ここで、上記目的地音声の例としては、例えば「○○スタジアム」といった目的地の名称を含む音声となる。また、
図5では、上記目的地音声データ及び上記センサデータを、纏めて「目的地音声データ等」と示している。
【0043】
一方、サーバSVは、
図4ステップS10の経路探索として、対象の端末装置Tからの上記目的地音声データ等の送信を待機している(ステップS25、ステップS25:NO)。ステップS25の待機において、対象の端末装置Tから上記目的地音声データ等が送信されてきた場合(ステップS25:YES)、サーバSVの経路探索部1は、ステップS25で受信した目的地音声データにより示されている目的地の例えば名称のみで、経路探索の目的地として確定できるか否かを判定する(ステップS26)。より具体的に経路探索部1は、例えば地図データ23a等を参照して、ステップS25で受信した目的地音声データにより示されている目的地の名称が唯一の(即ち、他の施設等と混同すること等がない)名称であるか否かを判定する。ステップS26の判定において、目的地音声データにより示されている目的地が経路探索の目的地として確定できる場合(ステップS26:YES)、経路探索部1は、地図データ23a等及びステップS25で受信したセンサデータを参照して、対象の端末装置Tの現在位置から当該確定した目的地までの経路を例えば従来と同様の手法により探索する(ステップS30)。そして、経路探索部1は、探索された経路を示す経路データと、当該経路の目的地として現在用いられている地点等を確認する旨の目的地確認音声データと、を生成し、ネットワークNWを介して対象の端末装置Tに送信する(ステップS31)。その後サーバSVは、
図4に示すステップS11に移行する。
【0044】
他方、ステップS26の判定において、目的地音声データにより示されている目的地の名称等だけでは経路探索の目的地として確定できない場合(即ち、例えば「○○スタジアム」の名称だけの場合は、目的地となる候補地が複数挙げられる場合。ステップS26:NO。)、経路探索部1は、対象の端末装置Tを使用する搭乗者に対応するパーソナルデータ23bを参照して、当該搭乗者に対応する趣味嗜好データ23baにより示される属性を有する施設のうち上記複数の候補地それぞれの近傍(即ち、上記複数の候補地それぞれから予め設定された所定距離の範囲内をいう。以下同様。)に存在する施設、又は、当該搭乗者に対応する訪問履歴データ23bbにより示される過去の目的地(訪問地)のうち上記複数の候補地それぞれの近傍の目的地(訪問地)の、少なくともいずれか一方を、実施例の対応地物として検索する(ステップS27)。なお、対象の端末装置Tを使用する上記搭乗者は、対象の端末装置TがサーバSVと接続された時点で、対象の端末装置Tを使用する搭乗者としてサーバSVにおいて特定されている。その後、サーバSVの案内音声生成部2は、ステップS27で検索された対応地物を含めた上記問合せ音声データを生成し、ネットワークNWを介して対象の端末装置Tに送信する(ステップS28)。
【0045】
ここで、ステップS28で生成・送信される問合せ音声データに相当する問合せ音声としては、上記搭乗者に対応する趣味嗜好データ23baにより示される属性(例えば「神社仏閣」なる属性)を有する施設のうち上記複数の候補地の近傍に存在する施設が対応地物として存在する場合は、例えば、「××寺の近くにある○○スタジアムですか?又は、△△神社の近くにある○○スタジアムですか?」といった問合せ音声となる。また、上記搭乗者に対応する訪問履歴データ23bbにより示される過去の目的地(訪問地)のうち上記複数の候補地の近傍の目的地(訪問地)が対応地物として存在する場合は、例えば、「昨年○月に行った×△公園の近くにある○○スタジアムですか?又は、今年□月に行った×△寺の近くにある○○スタジアムですか?」といった問合せ音声となる。
【0046】
一方、上記ステップS15で目的地音声データ等を送信した後、対象の端末装置Tの経路探索部6aは、サーバSVから上記問合せ音声データが送信されてきたか否かを監視する(ステップS16)。ステップS16の監視において、例えば上記目的地音声データ送信後の予め設定された監視時間内に上記問合せ音声データが送信されてこない場合(即ち、上記ステップS26の判定で、上記目的地音声データにより示されている目的地が経路探索の目的地として確定できた場合(ステップS26:YES参照)。ステップS16:NO。)、経路探索部6aは、後述するステップS19に移行する。他方、ステップS16の監視において、上記既定の監視時間内に上記問合せ音声データが送信されてきた場合(ステップS16:YES)、対象の端末装置Tの案内音声出力制御部6bは、スピーカ9を介して当該問合せ音声データに相当する問合せ音声を出力(放音)する(ステップS17)。そして、当該問合せ音声に対する回答する旨の上記搭乗者の回答音声がマイク12により検出され、更に、当該回答音声に相当する回答音声データが経路探索部6aにより生成される(ステップS18)。このとき検出される回答音声には、上記問合せ音声に対する回答としての、より詳しい(又はより具体的な)目的地の名称等が含まれている。その後、経路探索部6aは、当該回答音声データを、ネットワークNWを介してサーバSVに送信する(ステップS18)。
【0047】
次に、上記ステップS28で問合せ音声データを送信したサーバSVの案内音声生成部2は、対象の端末装置Tからの回答音声データの送信を待機する(ステップS29。ステップS29:NO。)。そして、当該回答音声データが送信されてきた場合(ステップS18参照。ステップS29:YES)、経路探索部1は、当該回答音声データにより示されている目的地の名称等を用いて経路探索の目的地を再度確定すべく、上記ステップS26に戻り、上述した処理を繰り返す。ここで、回答音声データにより示されている目的地の名称等をもってしても経路探索の目的地として確定できない場合(ステップS26:NO)、更なる具体的な目的地の名称等を取得すべく、上記ステップS27乃至ステップS29の処理が再度実行されることになる。
【0048】
一方、上記ステップS18で回答音声データを送信した対象の端末装置Tの経路探索部6aは、当該回答音声データに対応して上記経路データ及び上記目的地確認音声データがサーバSVから送信されてきたか否かを監視する(ステップS19。ステップS19:NO)。ステップS19の監視において、上記経路データ及び上記目的地確認音声データが送信されてきた場合(ステップS19:YES)、対象の端末装置Tの案内音声出力制御部6bは、受信した目的地確認音声データに相当する目的地確認音声であって、対応地物(ステップS27参照)及び目的地の名称等を含む目的地確認音声を、搭乗者に対してスピーカ9を介して出力(放音)する(ステップS20)。この場合の目的地確認音声は、例えば、「××寺の近くにある○○スタジアムに向かいます。」等の音声となる。その後対象の端末装置Tは、
図4に示すステップS2に移行する。
【0049】
以上説明したように、実施例に係るナビゲーション処理によれば、対象の端末装置Tを使用する搭乗者の移動に関する情報を案内するとき、取得された目的地音声データ及びパーソナルデータ23bに基づいて、対応地物と関連付けた目的地の情報を音声により出力(放音)するので、音声による案内であっても、上記搭乗者の好みに沿った属性(
図3(c)参照)を有する対応地物との関係で、目的地の所在や、目的地までの経路、又は周辺情報について搭乗者は容易に想像することができる。更に、設定された目的地が搭乗者の意図した地点であるかを容易に認識できる。
【0050】
また、関連付けられた対応地物(
図5ステップS27参照)の名称等を含む目的地確認音声が出力(放音)される場合は、音声による案内であっても、対応地物との関係で、より判り易く目的地等を案内することができる。
【0051】
更に、関連付けられた対応地物(
図5ステップS27参照)が過去の目的地(訪問地)である場合でも、当該目的地(訪問地)との関係で、より判り易く目的地の所在や、目的地までの経路又は周辺情報について搭乗者に容易に想像させることができる。
【0052】
なお、上記問合せ音声(
図5ステップS28参照)及び上記目的地確認音声(
図5ステップS31参照)において、対応地物と目的地との間の位置的な関係(例えば相互の距離、又は当該距離及び対応地物から見た目的地の方向等)を、併せて音声出力するように構成してもよい。この場合には、いずれも、音声による案内の場合であっても、対応地物との関係で、より判り易く目的地の所在や、目的地までの経路又は周辺情報について搭乗者に容易に想像させることができる。
【0053】
なお、上述した実施例のナビゲーション処理では、対応地物の検索(
図5ステップS27参照)及び問合せ音声データの生成(
図5ステップS28参照)をサーバSVの処理部21において行うこととした。しかしながらこれ以外に、対応地物の検索並びに問合せ音声データの生成を対象の端末装置Tにおいて行うように構成してもよい。この場合には、当該問合せ音声データに相当する問合せ音声に対する上記回答音声(即ち、より具体的な目的地の名称等を含む回答音声)に基づいて、その後に、サーバSVとの連携により目的地及び経路が探索されればよい。
【0054】
また、上述した実施例のナビゲーション処理では、車両に限らず、歩行者用のナビゲーションにも適用可能である。更に、パーソナルデータ23bを用いた案内に関し、経路誘導は必須ではなく、単に検索地点の位置をユーザに報知する場合に用いられてもよい。
【0055】
更に、実施例のナビゲーション処理では、地図による地点表示を行うことを除外しないが、表示が必須でないため、表示部を備えないスマートスピーカ等にも適用可能である。
【0056】
更にまた、
図4及び
図5に示した各フローチャートにそれぞれ相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これらを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施例に係る処理部6又は処理部21として機能させることも可能である。