(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017749
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】充電器、充電システム及び車両
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240201BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20240201BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20240201BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
H02J7/00 L
H02J7/00 P
H02J7/00 302B
H02J7/34 J
B60L53/14
H01M10/44 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120599
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】510123839
【氏名又は名称】ニデックモビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155712
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 尚
(72)【発明者】
【氏名】増田 啓祐
(72)【発明者】
【氏名】折金 俊典
(72)【発明者】
【氏名】富田 洋輔
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503CC08
5G503DA07
5G503DA17
5G503FA06
5G503GB03
5G503GB06
5H030AA10
5H030AS08
5H030BB01
5H030BB21
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC21
5H125BC24
5H125BE02
5H125CD04
5H125DD02
(57)【要約】
【課題】充電器の冷却機構とインバータの冷却機構で占められる配置スペースを縮小できる充電器を実現する。
【解決手段】充電器(1)は、充電動作と放電動作とを選択的に行う第1双方向電圧変換ユニット(U1)及び第2双方向電圧変換ユニット(U2)と、第1双方向電圧変換ユニット(U1)及び第2双方向電圧変換ユニット(U2)を制御する制御部(5)と、第1双方向電圧変換ユニット(U1)及び第2双方向電圧変換ユニット(U2)を冷却する冷却部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換して該直流電圧で蓄電池を充電する充電動作と、前記蓄電池から入力された直流電圧を交流電圧に変換して当該交流電圧を負荷に出力する放電動作とを、選択的に行う2つ以上の双方向電圧変換ユニットと、
前記充電動作または前記放電動作のどちらかを行うようにそれぞれの前記双方向電圧変換ユニットを制御する制御部と、
2つ以上の前記双方向電圧変換ユニットを冷却する冷却部と、
を備える、充電器。
【請求項2】
前記双方向電圧変換ユニットの一方の端子が、前記蓄電池に電気的に接続される第1配線と、
前記双方向電圧変換ユニットの他方の端子が、前記交流電源または前記負荷に電気的に接続される第2配線と、
前記第2配線を導通または遮断するように前記第2配線上に配置される1つまたは複数の切替部とを更に備え、
前記切替部は、前記制御部の命令により、前記第2配線を導通するオンと、前記第2配線を遮断するオフとが、切り替えられ、
前記制御部は、
前記切替部をオンまたはオフして、前記第2配線を流れる電流の経路を決定し、
すべての前記双方向電圧変換ユニットが前記充電動作を行う充電モードと、
すべての前記双方向電圧変換ユニットが前記放電動作を行う放電モードと、
一部の前記双方向電圧変換ユニットが前記充電動作を行い、その他の前記双方向電圧変換ユニットが前記放電動作を行う充放電モードと、を切り替える、請求項1に記載の充電器。
【請求項3】
2つ以上の前記双方向電圧変換ユニットのそれぞれの最大充電出力の和が、前記充電器の充電出力と略一致する、請求項1に記載の充電器。
【請求項4】
車両に搭載される、請求項1に記載の充電器。
【請求項5】
前記双方向電圧変換ユニットは、PFC回路と、絶縁型DC/DCコンバータとを含む、請求項1に記載の充電器。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の充電器と、
前記蓄電池とを備える、充電システム。
【請求項7】
請求項6に記載の充電システムを備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、充電器、充電システム及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、双方向DC/DCコンバータとDC/ACインバータとを備える車載電源装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車載電源装置のような、双方向DC/DCコンバータとDC/ACインバータとを備える充電器において、双方向DC/DCコンバータ及びDC/ACインバータの各々を冷却する冷却機構を個別に設けることが通常である。充電器が占める空間を縮小する上で、各々の冷却機構の共通化が望まれている。
【0005】
本開示の一態様は、充電器が占める空間を縮小することができる充電器、充電システム及び車両を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示の態様1に係る充電器は、交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換して該直流電圧で蓄電池を充電する充電動作と、前記蓄電池から入力された直流電圧を交流電圧に変換して当該交流電圧を負荷に出力する放電動作とを、選択的に行う2つ以上の双方向電圧変換ユニットと、前記充電動作または前記放電動作のどちらかを行うようにそれぞれの前記双方向電圧変換ユニットを制御する制御部と、2つ以上の前記双方向電圧変換ユニットを冷却する冷却部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、1つの冷却部が2つ以上の双方向電圧変換ユニットを冷却することができる。それゆえ、充電器が占める空間を縮小することができる。
【0008】
本開示の態様2に係る充電器は、上記の態様1において、前記双方向電圧変換ユニットの一方の端子が、前記蓄電池に電気的に接続される第1配線と、前記双方向電圧変換ユニットの他方の端子が、前記交流電源または前記負荷に電気的に接続される第2配線と、前記第2配線を導通または遮断するように前記第2配線上に配置される1つまたは複数の切替部とを更に備え、前記切替部は、前記制御部の命令により、前記第2配線を導通するオンと、前記第2配線を遮断するオフとが、切り替えられ、前記制御部は、前記切替部をオンまたはオフして、前記第2配線を流れる電流の経路を決定し、すべての前記双方向電圧変換ユニットが前記充電動作を行う充電モードと、すべての前記双方向電圧変換ユニットが前記放電動作を行う放電モードと、一部の前記双方向電圧変換ユニットが前記充電動作を行い、その他の前記双方向電圧変換ユニットが前記放電動作を行う充放電モードと、を切り替える。
【0009】
上記構成によれば、制御部は、第2配線上の1つまたは複数の切替部をオンオフして、交流電流が流れる経路を決定する。これにより、充電器は、蓄電池に電力を充電する充電モードと、蓄電池から電力を放電する放電モードと、蓄電池に充電しつつ、充電器に電気的に接続された負荷に電力を供給する充放電モードとを切り替えることができる。
【0010】
本開示の態様3に係る充電器は、上記の態様1または2において、2つ以上の前記双方向電圧変換ユニットのそれぞれの最大充電出力の和が、充電器の充電出力と略一致する。
【0011】
上記構成によれば、双方向電圧変換ユニットのそれぞれの最大充電出力の和が、充電器の充電出力と略一致する。双方向電圧変換ユニットのそれぞれの最大充電出力は、互いに等しくても、相違してもよい。これにより、充放電モードにおいて、充電器は、蓄電池に出力する直流電流の値と、負荷に出力する交流電流の値を調整して、効率的に蓄電池に電力を供給することができる。
【0012】
本開示の態様4に係る充電器は、上記の態様1から3のいずれかにおいて、車両に搭載される。
【0013】
本開示の態様5に係る充電器は、上記の態様1から4のいずれかにおいて、前記双方向電圧変換ユニットは、PFC回路と、絶縁型DC/DCコンバータとを含む。
【0014】
上記構成によれば、充電器は、PFC回路と絶縁型DC/DCコンバータを含み、交流電圧を直流電圧に電圧変換し、または直流電圧を交流電圧に電圧変換する。これにより、充電器は、双方向で電圧変換を行うことができる。
【0015】
本開示の態様6に係る充電システムは、上記の態様1から5のいずれかの充電器と、前記蓄電池とを備える。
【0016】
上記構成によれば、充電システムは、交流電圧を直流電圧に電圧変換して蓄電池に充電し、一方蓄電池が出力した直流電圧を交流電圧に電圧変換して負荷に出力する。これにより、充電システムは、蓄電池と充電器が連携して充電、放電または充放電を行うことができる。
【0017】
本開示の態様7に係る車両は、上記の態様6の充電システムを備える。
【0018】
上記構成によれば、車両は、充電システムにより充電、放電または充放電を行うことができる。これにより、車両は、蓄電池を充電し、負荷に電力を供給することができる。
【発明の効果】
【0019】
本開示の一態様によれば、充電器が占める空間を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示の実施形態に係る充電システムの機能構成図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る双方向電圧変換ユニットの概略回路図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る充電システムの充電モードのシーケンスである。
【
図4】本開示の実施形態に係る充電システムの放電モードのシーケンスである。
【
図5】本開示の実施形態に係る充電システムの充放電モードのシーケンスである。
【
図6】本開示の実施形態に係る充電器の冷却部の構造の外観図である。
【
図7】本開示の実施形態の変形例1に係る充電システムの放電モードのシーケンスである。
【
図8】本開示の実施形態の変形例2に係る充電システムの放電モードのシーケンスである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。
【0022】
<充電システムVSの機能構成>
図1は、本実施形態に係る充電システムVSの概略構成図である。充電システムVSは、車両Vに搭載される。充電システムVSは、充電器1と、蓄電池2と、操作部4と、充電口3と、AC出力部O1、O2、・・・、On(nは、1以上の自然数。以下、同様。)とを備える。以後、AC出力部O1、O2、・・・、Onは、単に「AC出力部OX」と称される場合がある。
【0023】
車両Vは、電気自動車である。なお、車両Vは、車両Vの外部から入力される交流電圧を用いて蓄電池2を充電する車両であればよい。例えば、車両Vは、プラグインハイブリッド自動車であっても良い。
【0024】
充電システムVSは、車両Vの外部から入力される交流電圧を用いて蓄電池2を充電することができる。また、充電システムVSは、蓄電池2から入力される直流電圧を用いて、車両Vの外部の負荷F及び、車両Vの内部の負荷E1、E2、・・・、Enに交流電圧を出力することができる。例えば、充電システムVSは、図示しないV2H(Vehicle To Home)機器と接続されて蓄電池2から入力された直流電圧を電圧変換して建物内の負荷に交流電圧を出力することができる。以後、負荷E1、E2、・・・、Enは、単に「負荷EX」と称される場合がある。
【0025】
充電口3は、交流電圧を入出力するためのケーブルの差込口である。充電口3には、車両Vに電力を供給する充電ステーションなどの交流電源と接続可能なEVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)7と電気的に接続することができる。または、充電口3は、V2H機器を介して建物内の家庭用電化製品などの負荷と電気的に接続することができる。
【0026】
AC出力部OXは、商用電源などから供給される交流電圧で動作する家庭用電化製品などの負荷EXと電気的に接続するためのコンセントである。
【0027】
蓄電池2は、リチウムイオン2次電池またはニッケル水素電池などの2次電池である。
【0028】
充電器1は、OBC(On Board Charger)である。充電器1は、EVSE7から入力された交流電圧を直流電圧に変換し、該直流電圧を蓄電池2に出力する。また、充電器1は、蓄電池2から入力された直流電圧を交流電圧に変換し、該交流電圧を負荷EXに出力する。さらに、充電器1は、蓄電池2から入力された直流電圧を交流電圧に変換し、該交流電圧を充電口3を介して負荷Fに出力する。
【0029】
充電器1の充電出力は、例えば6.6kWである。充電出力は、充電器1が交流電圧を直流電圧に電圧変換して蓄電池2を充電する際の、最大出力電力である。充電出力は、充電器1が出力する、直流電圧である出力電圧と直流電流である出力電流との積から求められる。以下、充電器1の充電出力は、6.6kWであるとする。但し、充電器1の充電出力は、6.6kWでなくてもよく、これに限定されない。
【0030】
操作部4は、ユーザが充電器1を操作するための入力インターフェースである。ユーザは、操作部4に備えられたモード選択ボタンなどを操作して、充電器1のモードを充電モード、放電モード、または充放電モードに切り替えることができる。
【0031】
充電モードとは、蓄電池2を充電するモードである。充電器1は、EVSE7及び充電口3を介して入力された交流電圧を直流電圧に電圧変換し、該直流電圧を蓄電池2に出力する。
【0032】
放電モードとは、AC出力部OXに接続された負荷EXに交流電圧を出力するモードである。充電器1は、蓄電池2から入力された直流電圧を交流電圧に電圧変換し、該交流電圧を負荷EXに出力する。
【0033】
充放電モードとは、蓄電池2を充電しつつ、負荷EXに交流電圧を出力するモードである。充電器1は、EVSE7及び充電口3を介して入力された交流電圧を直流電圧に電圧変換し、該直流電圧を蓄電池2に出力する。同時に、充電器1は、充電口3から入力された交流電圧を直流電圧に電圧変換する。そして、充電器1は、該直流電圧を再び交流電圧に電圧変換し、該交流電圧をAC出力部OXを介して負荷EXに出力する。
【0034】
充電器1は、第1双方向電圧変換ユニットU1と、第2双方向電圧変換ユニットU2と、制御部5と、切替部Aと、切替部B1、B2,・・・、Bnと、コネクタCN1、CN2、・・・、CNnと、コネクタCNaと、コネクタCNbと、コネクタCNcと、第1配線L1と、第2配線L2とを備える。以後、切替部B1、B2、・・・、Bnは、単に「切替部BX」と称される場合がある。コネクタCN1、CN2、・・・、CNnは、単に「コネクタCNX」と称される場合がある。
【0035】
第1双方向電圧変換ユニットU1は、充電動作または放電動作を行う。第2双方向電圧変換ユニットU2は、充電動作または放電動作を行う。充電動作とは、交流電圧を直流電圧に電圧変換し、該直流電圧を出力する動作をいう。また、放電動作とは、直流電圧を交流電圧に電圧変換し、該交流電圧を出力する動作をいう。
【0036】
ここで、第1双方向電圧変換ユニットU1の最大充電出力と第2双方向電圧変換ユニットU2の最大充電出力との和は、充電器1の充電出力に略一致する。最大充電出力とは、各ユニットが出力可能な充電出力の最大値である。第1双方向電圧変換ユニットU1の最大充電出力と第2双方向電圧変換ユニットU2の最大充電出力はいずれも3.3kWである。但し、第1双方向電圧変換ユニットU1の最大充電出力と第2双方向電圧変換ユニットU2の最大充電出力との和が、充電器1の充電出力と略一致していればよいので、第1双方向電圧変換ユニットU1の最大充電出力と第2双方向電圧変換ユニットU2の最大充電出力は、3.3kWでなくてもよく、これに限定されない。
【0037】
なお、以下の説明において、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2とを区別する場合には、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2をそのまま表記し、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2のいずれか一つのみ取り上げて説明する場合、双方向電圧変換ユニットUと称する。
【0038】
切替部Aは、制御部5からの制御信号SgAによってオンオフ制御されるスイッチである。例えば、切替部Aは無接点リレーである。切替部Aは、第2配線L2上の接続点P2と接続点P3との間に配置される。切替部Aがオンのとき、接続点P2と接続点P3との間が導通する。切替部Aがオフのとき、接続点P2と接続点P3との間が遮断される。
【0039】
切替部BXは、制御部5の制御信号によってオンオフ制御されるスイッチである。例えば、切替部BXは無接点リレーである。切替部BXは、第2配線L2上の接続点P4とコネクタCNXとの間に配置される。切替部BXがオンのとき、接続点P4とコネクタCNXとの間を導通させる。切替部BXがオフのとき、切替部BXは接続点P4とコネクタCNXとの間を遮断させる。
【0040】
第1配線L1は、以下の配線からなる。なお、コネクタCNcには蓄電池2が電気的に接続される。
【0041】
・第1双方向電圧変換ユニットU1の端子T1とコネクタCNcとを電気的に接続する配線
・第2双方向電圧変換ユニットU2の端子T3とコネクタCNcとを電気的に接続する配線
第2配線L2は、以下の配線からなる。
【0042】
・第1双方向電圧変換ユニットU1の端子T2とコネクタCNaとを電気的に接続する配線
・第2双方向電圧変換ユニットU2の端子T4とコネクタCNXとを電気的に接続する配線
制御部5は、コネクタCNbを介して操作部4と電気的に接続される。制御部5は、操作部4を操作するユーザから選択されたモード選択ボタンに応じて、第1双方向電圧変換ユニットU1の充電動作または放電動作のどちらかを選択的に行うように制御するための制御信号SgU1を第1双方向電圧変換ユニットU1に送信する。
【0043】
制御部5は、操作部4を操作するユーザから選択されたモード選択ボタンに応じて、第2双方向電圧変換ユニットU2の充電動作または放電動作のどちらかを選択的に行うように制御するための制御信号SgU2を第2双方向電圧変換ユニットU2に送信する。
【0044】
制御部5は、操作部4を操作するユーザから選択されたモード選択ボタンに応じて、切替部Aをオンまたはオフするための制御信号SgAを切替部Aに送信する。
【0045】
制御部5は、操作部4を操作するユーザから選択されたモード選択ボタンに応じて、切替部B1をオンまたはオフするための制御信号SgB1を切替部B1に送信する。
【0046】
また、制御部5は、操作部4を操作するユーザから選択されたモード選択ボタンに応じて、切替部B1、B2、・・・、Bnをオンまたはオフするための制御信号SgB1、SgB2、・・・、SgBnをそれぞれ切替部B1、B2、・・・、Bnに送信する。以後、制御信号SgB1、SgB2、・・・、SgBnは、単に「制御信号SgBX」と称される場合がある。
【0047】
<電力変換ユニットUの概略回路>
図2は、双方向電圧変換ユニットUの概略回路図である。双方向電圧変換ユニットUは、PFC回路9と、絶縁型DC/DCコンバータ8と、を有する。
【0048】
PFC回路9は、インダクタI1と、コンデンサC1と、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q4と、を有する。
【0049】
絶縁型DC/DCコンバータ8は、トランスTRと、コンデンサC2と、スイッチング素子Q5と、スイッチング素子Q6と、スイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q8と、スイッチング素子Q9と、スイッチング素子Q10と、スイッチング素子Q11と、スイッチング素子Q12と、を有する。
【0050】
双方向電圧変換ユニットUが充電動作を行う場合、PFC回路9では、充電口3から入力された交流電圧は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q4と、インダクタI1と、コンデンサC1とにより直流電圧に変換される。
【0051】
また、絶縁型DC/DCコンバータ8では、PFC回路9で変換された直流電圧は、スイッチング素子Q5と、スイッチング素子Q6と、スイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q8とにより高周波交流電圧に変換される。その後、変換された高周波交流電圧は、1次側のトランスTRから2次側のトランスTRに伝送される。伝送された高周波交流電圧は、スイッチング素子Q9と、スイッチング素子Q10と、スイッチング素子Q11と、スイッチング素子Q12とにより直流電圧に整流される。そして整流された直流電圧は、コンデンサC2で平滑される。平滑された直流電圧は、蓄電池2に出力される。
【0052】
一方、双方向電圧変換ユニットUが放電動作を行う場合、絶縁型DC/DCコンバータ8では、蓄電池2から入力された直流電圧は、スイッチング素子Q9と、スイッチング素子Q10と、スイッチング素子Q11と、スイッチング素子Q12とで高周波交流電圧に変換される。変換された高周波交流電圧は、1次側のトランスTRから2次側のトランスTRに伝送される。伝送された高周波交流電圧は、スイッチング素子Q5と、スイッチング素子Q6と、スイッチング素子Q7と、スイッチング素子Q8とで直流電圧に整流される。
【0053】
また、PFC回路9では、整流された直流電圧は、コンデンサC1で平滑される。平滑された直流電圧は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q4と、インダクタI1とで交流電圧に変換される。変換された交流電圧は、充電口3に出力される。
【0054】
このようにして、双方向電圧変換ユニットUは、充電動作及び放電動作を行うことができる。
【0055】
<充電システムVSの充電モード>
充電システムVSの充電モードについて、
図1を用いて説明する。
【0056】
充電モードでは、充電口3にEVSE7が接続される。制御部5は、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2とを充電動作するように制御する。切替部Aはオンである。切替部BXはオフである。
【0057】
ここで、充電モードにおける、第2配線L2を流れる電流経路を説明する。EVSE7から充電口3を介してコネクタCNaに交流電圧が入力される。当該交流電圧に係る交流電流は、コネクタCNa及び接続点P2を介して第1双方向電圧変換ユニットU1に流れる。また、当該交流電圧に係る交流電流は、コネクタCNa、接続点P2、切替部A及び接続点P3を介して第2双方向電圧変換ユニットU2に流れる。
【0058】
充電モードにおける、第1配線L1を流れる電流経路を説明する。第1双方向電圧変換ユニットU1で変換された直流電圧に係る直流電流は、接続点P1及びコネクタCNcを介して蓄電池2に流れる。また、第2双方向電圧変換ユニットU2で変換された直流電圧に係る直流電流は、接続点P1及びコネクタCNcを介して蓄電池2に流れる。
【0059】
図3は、充電システムVSの充電モードのシーケンスである。
【0060】
ステップS101:ユーザは操作部4において充電モード操作を行う。ステップS102:操作部4は制御部5へ充電モード実行命令を送信する。ステップS103:制御部5は初期化処理を行う。初期化処理は、切替部A、切替部BX及び双方向電圧変換ユニットUを初期状態にリセットする処理である。ここで、初期状態とは、切替部A及び切替部BXがオフし、第1双方向電圧変換ユニットU1及び第2双方向電圧変換ユニットU2の動作が停止した状態である。
【0061】
ステップS104:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1の動作を停止させる。ステップS105:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2の動作を停止させる。ステップS106:第1双方向電圧変換ユニットU1は動作を停止する。ステップS107:第2双方向電圧変換ユニットU2は動作を停止する。
【0062】
ステップS108:制御部5は切替部Aへ制御信号SgAを送信し、切替部Aをオフさせる。ステップS109~S111:制御部5は切替部BXへ制御信号SgBXを送信し、切替部BXをオフさせる。ステップS112:切替部Aはオフする。ステップS113~S115:切替部BXはオフする。
【0063】
ステップS116:制御部5は充電開始要求を行う。ステップS117:制御部5は切替部Aへ制御信号SgAを送信し、切替部Aをオンさせる。ステップS118:切替部Aはオンする。ステップS119:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1に充電動作を開始させる。ステップS120:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2に充電動作を開始させる。ステップS121:第1双方向電圧変換ユニットU1は充電動作を行う。ステップS122:第2双方向電圧変換ユニットU2は充電動作を行う。
【0064】
<充電システムVSの放電モード>
充電システムVSの放電モードについて、
図1を用いて説明する。なお、以下では、充電口3には何も接続されず、一方、AC出力部OXには負荷EXが接続される場合を例に説明する。
【0065】
制御部5は、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2とを放電動作するように制御する。切替部Aはオンである。切替部BXはオンである。
【0066】
ここで、放電モードにおける、第1配線L1を流れる電流経路を説明する。蓄電池2からコネクタCNcを介して充電器1に直流電圧が入力される。当該直流電圧に係る直流電流は、接続点P1を介して第1双方向電圧変換ユニットU1に流れる。また、当該直流電圧に係る直流電流は、接続点P1を介して第2双方向電圧変換ユニットU2に流れる。
【0067】
放電モードにおける、第2配線L2を流れる電流経路を説明する。第1双方向電圧変換ユニットU1で電圧変換された交流電圧に係る交流電流は、接続点P2、切替部A、接続点P3、接続点P4、切替部BX、コネクタCNX及びAC出力部OXを介して負荷EXに流れる。また、第2双方向電圧変換ユニットU2で電圧変換された交流電圧に係る交流電流は、接続点P3、接続点P4、切替部BX、コネクタCNX及びAC出力部OXを介して負荷EXに流れる。
【0068】
図4は、充電システムVSの放電モードのシーケンスである。
【0069】
ステップS201:ユーザは操作部4において放電モード操作を行う。ステップS202:操作部4は制御部5へ放電モード実行命令を送信する。ステップS203~S215の各処理はそれぞれ、
図3のステップS103~S115の各処理と同一であるため、説明を省略する。
【0070】
ステップS216:制御部5は放電開始要求を行う。ステップS217:制御部5は切替部Aへ制御信号SgAを送信し、切替部Aをオンさせる。ステップS218~S220:制御部5は切替部BXへ制御信号SgBXを送信し、切替部Bをオンさせる。ステップS221:切替部Aはオンする。ステップS222~S224:切替部BXはオンする。ステップS225:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1に放電動作を開始させる。ステップS226:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2に放電動作を開始させる。ステップS227:第1双方向電圧変換ユニットU1は放電動作を行う。ステップS228:第2双方向電圧変換ユニットU2は放電動作を行う。
【0071】
<充電システムVSの充放電モード>
充電システムVSの充放電モードについて、
図1を用いて説明する。なお、以下では、充電口3にEVSE7が接続され、AC出力部OXには負荷EXが接続される場合を例に説明する。
【0072】
制御部5は、第1双方向電圧変換ユニットU1を充電動作するように制御する。制御部5は、第2双方向電圧変換ユニットU2を放電動作するように制御する。切替部Aはオフである。切替部BXはオンである。
【0073】
ここで、充放電モードにおける、第2配線L2を流れる電流経路を説明する。EVSE7から充電口3を介してコネクタCNaに交流電圧が入力される。当該交流電圧に係る交流電流は、コネクタCNa及び接続点P2を介して第1双方向電圧変換ユニットU1に流れる。第2双方向電圧変換ユニットU2で電圧変換された交流電圧に係る交流電流は、接続点P3、接続点P4、切替部BX、コネクタCNX及びAC出力部OXを介して負荷EXに流れる。
【0074】
充放電モードにおける、第1配線L1を流れる電流経路を説明する。第1双方向電圧変換ユニットU1で変換された直流電圧に係る直流電流は、接続点P1及びコネクタCNcを介して蓄電池2に流れる。また、第1双方向電圧変換ユニットU1で変換された直流電圧に係る直流電流は、接続点P1を介して第2双方向電圧変換ユニットU2に流れる。
【0075】
図5は、充電システムVSの充放電モードのシーケンスである。
【0076】
ステップS301:ユーザは操作部4において充放電モード操作を行う。ステップS302:操作部4は制御部5へ充放電モード実行命令を送信する。ステップS303~S315の各処理はそれぞれ、
図3のステップS103~S115の各処理と同一であるため、説明を省略する。
【0077】
ステップS316:制御部5は充放電開始要求を行う。ステップS317~S319:制御部5は切替部BXへ制御信号SgBXを送信し、切替部Bをオンさせる。S320~S322:切替部BXはオンする。ステップS323:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1に充電動作を開始させる。ステップS324:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2に放電動作を開始させる。ステップS325:第1双方向電圧変換ユニットU1は充電動作を行う。ステップS326:第2双方向電圧変換ユニットU2は放電動作を行う。
【0078】
以上、充電システムVSの充電モード、放電モード及び充放電モードについて説明を行った。上記の説明のとおり、制御部5は、切替部A及びBXをオンオフして、第2配線L2を流れる交流電流の経路を決定する。これにより、充電器1は、蓄電池2に電力を充電する充電モードと、蓄電池2から電力を放電する放電モードと、蓄電池2に充電しつつ、充電器1に電気的に接続された負荷EXに電力を供給する充放電モードとを切り替えることができる。
【0079】
<充電器1の冷却部6の構造>
充電器1は、
図2に示したインダクタI1、トランスTR及びスイッチング素子Q1~Q12が動作することにより発熱する。充電器1は、発熱を低減するために、冷却部6を備える。
図6は、冷却部6の構造の外観図である。
図6に示される発熱体Mは、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2と制御部5とを含む発熱部材が収容される筐体である。発熱体Mは、冷却部6と接触している。
【0080】
冷却部6は、本体部10と、蓋部20と、第1接続部30と、第2接続部40と、を備えている。
【0081】
本体部10は、単一の部材により形成されており、例えば、アルミニウム等の金属製である。本体部10は、冷媒が流れる流路を形成する。
【0082】
蓋部20は、板状の部材である。蓋部20は、本体部10の上面を覆うように構成されている。蓋部20は、ネジ等の固定部材により本体部10に固定されるように構成されている。蓋部20と本体部10との間には、図示しない止水部が設けられている。止水部は、蓋部20が本体部10に固定された状態において、蓋部20と本体部10との間に生じる隙間を埋める役割を担っている。よって、蓋部20が本体部10に固定されることにより、冷媒が冷却部6から外部へ漏れることなく内部を循環する。
【0083】
第1接続部30は、本体部10に接続されている。第1接続部30は、冷媒を循環させるポンプ50から送り込まれる冷媒を
図6に示す矢印Y1の方向から本体部10の内部へ送りこむことができるように構成されている。
【0084】
第2接続部40は、本体部10に接続されている。第2接続部40は、第1接続部30から本体部10の内部へと送り込まれた冷媒を本体部10の内部から外部へと送りだすように構成されている。第2接続部40から外部へ送り出された冷媒は、
図6に示す矢印Y2の方向へ流れる。
【0085】
矢印Y2の方向へ流れた冷媒は、例えば、ラジエータ60へ流れていく。ラジエータ60は、冷媒の熱を受け取り、空気に放熱する。ラジエータ60に送り込まれた冷媒は図示しないファンなどにより冷やされ、再びポンプ50を介して冷却部6へ送り込まれる。このようにして冷媒は冷却部6の内部を循環する。
【0086】
なお、ポンプ50と第1接続部30との間、および、ラジエータ60と第2接続部40との間は、例えば、金属製の配管やフレキシブルなホースにより接続されている。
【0087】
冷却部6の内部を流れる冷媒は、例えば、不凍液が使用されるが、冷却する対象部品、冷却部6が搭載される電子機器などに応じて適宜、最適な冷媒が選択されてよい。
【0088】
このように冷却部6は、第1双方向電圧変換ユニットU1と、第2双方向電圧変換ユニットU2と、制御部5とを含む発熱部材が収められた発熱体Mを冷却する。これにより、従来の充電器の冷却機構とインバータの冷却機構が占めていた機器配置スペースを縮小した充電器1が実現できる。
【0089】
〔変形例1〕
本実施形態の変形例1の放電モードについて、
図1を用いて説明する。なお、以下では、充電口3に負荷Fが接続され、AC出力部OXには負荷EXが接続される場合を例に説明する。
【0090】
制御部5は、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2とを放電動作するように制御する。切替部Aはオフである。切替部BXはオンである。
【0091】
図7は、充電システムVSの放電モードのシーケンスである。ステップS401からステップS415は、
図4の放電モードのシーケンスと同じであるので、説明は省略する。
【0092】
ステップS416:制御部5は放電開始要求を行う。これにより、蓄電池2から直流電圧が充電器1に入力される。ステップS417~S419:制御部5は切替部BXへ制御信号SgBXを送信し、切替部Bをオンさせる。ステップS420~S422:切替部BXはオンする。ステップS423:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1に充電動作を開始させる。ステップS424:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2に放電動作を開始させる。ステップS425:第1双方向電圧変換ユニットU1は充電動作を行う。ステップS426:第2双方向電圧変換ユニットU2は放電動作を行う。
【0093】
〔変形例2〕
本実施形態の変形例2に係る放電モードについて、
図1を用いて説明する。なお、以下では、充電口3に負荷Fが接続される一方、AC出力部OXには負荷EXが接続されない場合を例に説明する。
【0094】
制御部5は、第1双方向電圧変換ユニットU1と第2双方向電圧変換ユニットU2とを放電動作するように制御する。切替部Aはオンである。切替部BXはオフである。
【0095】
図8は、充電システムVSの放電モードのシーケンスである。ステップS501からステップS515は、
図4の放電モードのシーケンスと同じであるので、説明は省略する。
【0096】
ステップS516:制御部5は放電開始要求を行う。これにより、蓄電池2から直流電圧が充電器1に入力される。ステップS517:制御部5は切替部Aへ制御信号SgAを送信し、切替部Aをオンさせる。ステップS518:切替部Aはオンする。ステップS519:制御部5は第1双方向電圧変換ユニットU1へ制御信号SgU1を送信し、第1双方向電圧変換ユニットU1に放電動作を開始させる。ステップS520:制御部5は第2双方向電圧変換ユニットU2へ制御信号SgU2を送信し、第2双方向電圧変換ユニットU2に放電動作を開始させる。ステップS521:第1双方向電圧変換ユニットU1は放電動作を行う。ステップS522:第2双方向電圧変換ユニットU2は放電動作を行う。
【0097】
〔変形例3〕
本実施形態の変形例3では、第1双方向電圧変換ユニットの最大充電出力が4.4kWであり、第2双方向電圧変換ユニットの最大充電出力が、2.2kWである。
【0098】
これにより、充放電モードにおいて、充電器1は、蓄電池2に出力する直流電流の値と、負荷に出力する交流電流の値を調整して、効率的に蓄電池に電力を供給することができる。
【0099】
〔変形例4〕
本実施形態の変形例4では、第1双方向電圧変換ユニットの最大充電出力が5.1kWであり、第2双方向電圧変換ユニットの最大充電出力が、1.5kWであることである。
【0100】
これにより、充放電モードにおいて、充電器1は、蓄電池2に出力する直流電流の値と、負荷に出力する交流電流の値を調整して、効率的に蓄電池に電力を供給することができる。
【0101】
〔その他の実施形態〕
充電器1は、例えば3つ以上の双方向電圧変換ユニットUを備えていてもよい。これにより、充放電モードにおいて、充電器1は、効率的に充電と放電を行うことができる。
【0102】
充電器1及び充電システムVSは車両Vに搭載される必要はない。充電器1及び充電システムVSは、建物内や屋外に設置されていてもよい。
【0103】
〔付記事項〕
本開示は上述した実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、当該実施形態及び各変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1 充電器
2 蓄電池
3 充電口
4 操作部
5 制御部
6 冷却部
U1 第1双方向電圧変換ユニット
U2 第2双方向電圧変換ユニット
A、B1、B2、Bn 切替部
L1 第1配線
L2 第2配線
O1、O2、On AC出力部