(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177502
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】画像処理装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 127B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024176127
(22)【出願日】2024-10-07
(62)【分割の表示】P 2021047352の分割
【原出願日】2021-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】荻野 くみ子
(57)【要約】
【課題】柔軟に宛先を選択することが可能な画像処理装置等を提供すること。
【解決手段】画像処理装置は、近距離無線通信を利用して端末装置から受信した1又は複数のアドレスから1又は複数の第1のアドレスを選択する第1の選択部と、前記第1のアドレスとは異なる1又は複数の第2のアドレスを選択する第2の選択部と、前記第1のアドレス及び前記第2のアドレスに、画像を送信する画像送信部と、を備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、通信部と、表示部と、制御部と、を備え、
前記記憶部は、画像を送信する宛先として1又は複数の第1のアドレス情報を記憶可能であり、
前記制御部は、
前記通信部を介して、端末装置から前記画像を送信する宛先として1又は複数の第2のアドレス情報を受信し、
前記通信部を介して、外部装置から前記画像を送信する宛先として1又は複数の第3のアドレス情報を受信し、
前記表示部に、前記1又は複数の第1のアドレス情報を含む第1の表示画面を表示し、
前記表示部に、前記1又は複数の第2のアドレス情報を含む第2の表示画面を表示し、
前記表示部に、前記1又は複数の第3のアドレス情報を含む第3の表示画面を表示する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記表示部に、前記1又は複数の第1のアドレス情報に含まれる前記宛先の名称に係る情報を含む前記第1の表示画面を表示し、
前記表示部に、前記1又は複数の第2のアドレス情報に含まれる電子メールアドレスに係る情報を含む前記第2の表示画面を表示し、
前記表示部に、前記1又は複数の第3のアドレス情報に含まれる前記宛先の名称に係る情報を含む前記第3の表示画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示部に、一覧表示された前記1又は複数の第1のアドレス情報を含む前記第1の表示画面を表示し、
前記表示部に、一覧表示された前記1又は複数の第2のアドレス情報を含む前記第2の表示画面を表示し、
前記表示部に、一覧表示された前記1又は複数の第3のアドレス情報を含む前記第3の表示画面を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の表示画面は、前記1又は複数の第1のアドレス情報の中から前記宛先を選択するための表示画面であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第2の表示画面は、前記宛先が一覧表示された表示画面であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第2の表示画面は、前記1又は複数の第2のアドレス情報の数に係る情報を含む表示画面であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第3の表示画面は、前記1又は複数の第3のアドレス情報の中から前記宛先を選択するための表示画面であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記1又は複数の第2のアドレス情報のうち、前記宛先として使用された1又は複数の第2のアドレス情報を、送信履歴情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記送信履歴情報を前記表示部に表示する場合、前記送信履歴情報に含まれる前記1又は複数の第2のアドレス情報を秘匿することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像を送信する宛先として1又は複数の第1のアドレス情報を記憶可能な記憶部と、
通信部と、表示部と、制御部とを有する画像処理装置における制御方法であって、
前記1又は複数の第1のアドレス情報を含む第1の表示画面と、端末装置から前記画像を送信する宛先として受信した前記1又は複数の第2のアドレス情報を含む第2の表示画面と、外部装置から前記画像を送信する宛先として受信した前記1又は複数の第3のアドレス情報を含む第3の表示画面と、の何れかを表示するステップを含む
ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コピー機能、印刷機能、スキャナ機能、メール送信機能等を有するデジタル複合機(MFP;Multi-Function Peripheral/Printer)が広く利用されている。また、複合機には、スキャナ機能により読み込まれた原稿の画像を、ユーザによって指定された宛先に送信する機能を有するものがある。
【0003】
また、宛先の情報を、他の装置から取得するための技術も提案されている。例えば、モバイル端末から宛先情報を取得し、取得した宛先情報に基づいて、実行する画像処理機能を切り替えるとともに画像処理機能の設定を行う画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、画像処理装置が、モバイル端末から受信した宛先情報に含まれる宛先を画像データの宛先(送信先)として利用することができることが開示されている。しかし、特許文献1に係る画像処理装置は、モバイル端末から受信した宛先情報の中からしか、宛先を指定できないという課題があった。
【0006】
本開示は上述した課題に鑑み、柔軟に宛先を選択することが可能な画像処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本開示に係る画像処理装置は、近距離無線通信を利用して端末装置から受信した1又は複数のアドレスから1又は複数の第1のアドレスを選択する第1の選択部と、前記第1のアドレスとは異なる1又は複数の第2のアドレスを選択する第2の選択部と、前記第1のアドレス及び前記第2のアドレスに、画像を送信する画像送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本開示に係る制御方法は、近距離無線通信を利用して端末装置から受信した1又は複数のアドレスから1又は複数の第1のアドレスを選択する第1の選択ステップと、前記第1のアドレスとは異なる1又は複数の第2のアドレスを選択する第2の選択ステップと、前記第1のアドレス及び前記第2のアドレスに、画像を送信する画像送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、柔軟に宛先を選択することが可能な画像処理装置等を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態におけるシステムの全体構成を説明するための図である。
【
図2】第1実施形態における端末装置の機能構成を説明するための図である。
【
図3】第1実施形態における端末装置に記憶されるアドレス情報のデータ構造の例を説明するための図である。
【
図4】第1実施形態における画像処理装置の機能構成を説明するための図である。
【
図5】第1実施形態における画像処理装置に記憶されるアドレス情報のデータ構造の例を説明するための図である。
【
図6】第1実施形態における送信履歴情報のデータ構造の例を説明するための図である。
【
図7】第1実施形態における端末装置及び画像処理装置が実行する処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
【
図8】第1実施形態におけるアドレス選択処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図9】第1実施形態における画像送信処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図10】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図11】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図12】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図13】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図14】第1実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図15】第3実施形態における送信履歴情報のデータ構造の例を説明するための図である。
【
図16】第3実施形態における画像送信処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図17】第3実施形態における送信履歴表示処理の流れを説明するためのフロー図である。
【
図18】第3実施形態における動作例を説明するための図である。
【
図19】第3実施形態における動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本開示を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した発明の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
【0012】
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1を参照して、本実施形態におけるシステム1について説明する。本実施形態のシステム1は、
図1に示すように、端末装置10と、画像処理装置20とを含んで構成される。また、端末装置10と、画像処理装置20とは、近距離無線通信を行う機能を有する。
【0013】
端末装置10は、ユーザによって携帯される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレットといった装置である。なお、端末装置10は、スマートウォッチ、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant))といった装置であってもよい。
【0014】
画像処理装置20は、コピー機能、印刷機能、スキャナ機能、メール送信機能等を有する装置であり、一般的にデジタル複合機(MFP)と呼ばれる装置である。なお、画像処理装置20は、電子写真方式等の手段を用いて、用紙やOHPフィルムといった記録用紙上に画像形成を行う手段を備えた画像形成装置であってもよい。
【0015】
[1.2 機能構成]
[1.2.1 端末装置]
本実施形態の端末装置10の構成について、
図2に基づいて説明する。
図2に示すように、端末装置10は、制御部100と、表示部140と、操作部150と、記憶部160と、近距離無線通信部180と、通信部190とを備えて構成される。
【0016】
制御部100は、端末装置10の全体を制御する。制御部100は、記憶部160に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU(Central Processing Unit))により構成されている。
【0017】
表示部140は、各種情報を表示する。表示部140は、例えば、LCD(Liquid crystal display)、有機EL(electro-luminescence)パネル、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置により構成される。
【0018】
操作部150は、端末装置10を使用するユーザの操作を受け付ける。操作部150は、タッチセンサ等の入力装置によって構成される。タッチセンサにおいて入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、端末装置10には、表示部140と、操作部150とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
【0019】
記憶部160は、端末装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部160は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成される。
【0020】
記憶部160は、記憶領域として、アドレス情報記憶領域162を確保する。アドレス情報記憶領域162は、ユーザの連絡先(例えば、電話番号や電子メールアドレス等)に関する情報(アドレス情報)を記憶する。端末装置10に記憶されるアドレス情報は、一般的に、アドレス帳や電話帳と呼ばれる機能により表示される情報である。
【0021】
アドレス情報記憶領域162に記憶されるアドレス情報のデータ構成の例を、
図3に示す。アドレス情報記憶領域162に記憶されるアドレス情報には、
図3に示すように、ユーザの名前(例えば、「阿井植尾」)と、当該ユーザの電話番号(例えば、「080-0123-4567」)と、当該ユーザの電子メールアドレス(例えば、「aiueo@example.com」)とが記憶される。
【0022】
端末装置10に記憶されるアドレス情報には、1つのユーザの名前に対応する複数の電話番号や電子メールアドレスが記憶されてもよい。また、端末装置10に記憶されるアドレス情報には、上述した情報以外にも、名前のふりがな、ファクシミリ番号、住所、会社名、所属部署名、カテゴリー、メモ等の情報が記憶されてもよい。
【0023】
近距離無線通信部180は、端末装置10の周囲に位置する他の装置と無線通信を行う。近距離無線通信部180は、例えば、アンテナを備えた通信装置により構成される。近距離無線通信部180が用いる無線通信の方式は、例えば、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、ZigBee(登録商標)、ワイヤレスUSBといった、一般的に近距離の通信に用いられる無線通信の方式であれば、何れの方式であってもよい。
【0024】
通信部190は、外部の装置と通信を行う。通信部190は、例えば、有線/無線LAN(Local Area Network)で利用されるNIC(Network Interface Card)や、LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)/LAA(License-Assisted Access using LTE)/5G回線に接続可能な通信モジュールにより構成される。
【0025】
[1.2.2 画像処理装置]
本実施形態の画像処理装置20の構成について、
図4に基づいて説明する。
図4に示すように、画像処理装置20は、制御部200と、画像入力部220と、画像形成部230と、表示部240と、操作部250と、記憶部260と、近距離無線通信部280と、通信部290とを備えて構成される。
【0026】
制御部200は、画像処理装置20の全体を制御する。制御部200は、記憶部260に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
【0027】
画像入力部220は、原稿を読み取り、読み取った画像のデータを入力する。例えば、画像入力部220は、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の光学情報を電気信号に変換する機器を備えたスキャン装置等により構成され、画像処理装置20の載置台に載置された原稿を読み取る。なお、画像入力部220は、USB(Universal Serial Bus)メモリに記憶された画像を読み出すためのインターフェイス(端子)により構成されてもよい。
【0028】
画像形成部230は、記録用紙等の記録媒体に対して画像を形成(印刷)する。画像形成部230は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成される。
【0029】
表示部240は、各種情報を表示する。表示部240は、例えば、LCD、有機ELパネル、マイクロLEDディスプレイ等の表示装置により構成される。
【0030】
操作部250は、画像処理装置20を使用するユーザの操作を受け付ける。操作部250は、ハードウェアキー(物理キー、テンキー)や、タッチセンサ等の入力装置によって構成される。タッチセンサにおいて入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、画像処理装置20には、表示部240と、操作部250とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
【0031】
記憶部260は、画像処理装置20の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部260は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等の記憶装置により構成される。
【0032】
記憶部260は、記憶領域として、画像データ記憶領域262、アドレス情報記憶領域264、送信履歴情報記憶領域266を確保する。
【0033】
画像データ記憶領域262は、画像入力部220によって入力された画像の画像データを記憶する。画像データは、例えば、画像形成部230によって形成される画像を表現したデータ(印刷データ)であったり、他の装置によって読み取り可能な形式のファイルであったりする。
【0034】
アドレス情報記憶領域264は、ユーザの連絡先(例えば、電話番号や電子メールアドレス等のアドレス情報)に関する情報(アドレス情報)を記憶する。画像処理装置20に記憶されるアドレス情報は、一般的に、アドレス帳や電話帳と呼ばれる機能により表示される情報である。
【0035】
アドレス情報記憶領域264に記憶されるアドレス情報のデータ構成の例を、
図5に示す。アドレス情報記憶領域264に記憶されるアドレス情報には、
図5に示すように、ユーザの名前(例えば、「高木誠一」)と、名前のふりがな(例えば、「たかぎせいいち」)と、当該ユーザの電子メールアドレス(例えば、「takagi@example.com」)と、ファクシミリの送信先の番号を示すファクシミリ番号(例えば、「03-0123-4567」)とが記憶される。
【0036】
画像処理装置20に記憶されるアドレス情報には、1つのユーザの名前に対応する複数の電子メールアドレスやファクシミリ番号が記憶されてもよい。また、画像処理装置20に記憶されるアドレス情報には、上述した情報以外にも、住所、会社名、所属部署名、カテゴリー、メモ等の情報が記憶されてもよい。
【0037】
送信履歴情報記憶領域266は、画像処理装置20から画像を送信したときの履歴情報(送信履歴情報)を記憶する。送信履歴情報記憶領域266に記憶される送信履歴情報のデータ構成の例を、
図6に示す。送信履歴情報記憶領域266に記憶される送信履歴情報には、
図6に示すように、画像を送信するユーザの名前を示す宛先(例えば、「高橋誠」)と、当該ユーザの電子メールアドレス(例えば、「makoto.takahashi@example.com」)と、画像の送信日時(例えば、「2021年1月15日 19:02:21」)とが記憶される。
【0038】
近距離無線通信部280は、画像処理装置20の周囲に位置する他の装置と無線通信を行う。近距離無線通信部280は、例えば、アンテナを備えた通信装置により構成される。近距離無線通信部280が用いる無線通信の方式は、例えば、Bluetooth、NFC、ZigBee、ワイヤレスUSBといった、一般的に近距離の通信に用いられる無線通信の方式であれば、何れの方式であってもよい。
【0039】
通信部290は、LANやWANを介して外部の装置と通信を行う。通信部290は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信装置や通信モジュールにより構成される。
【0040】
[1.3 処理の流れ]
[1.3.1 端末装置及び画像処理装置の処理の流れ]
つづいて、本実施形態における処理の流れを説明する。はじめに、
図7を参照して、端末装置10及び画像処理装置20の処理及び通信される情報について説明する。
【0041】
はじめに、画像処理装置20の制御部200は、ユーザによって画像の送信機能が選択されたか否かを判定する(S1000)。画像の送信機能とは、例えば、画像入力部220によって原稿が読み取られることにより生成された画像データを、電子メールを用いて送信する機能(ScanToEmail機能)である。
【0042】
制御部200は、画像の送信機能が選択された場合は、画像入力部220を介して画像を取得する(S1000;Yes→S1002)。なお、制御部200は、S1002において取得した画像の画像データを、画像データ記憶領域262に記憶してもよい。また、制御部200は、S1000において画像の送信機能以外の機能が選択された場合、当該選択された機能に対応する所定の処理を実行する(S1000;No)。
【0043】
つづいて、制御部200は、端末装置10からアドレス情報を受信する操作がされたか否かを判定する(S1004)。端末装置10からアドレス情報を受信する操作とは、例えば、表示部240に表示された「外部デバイスの電話帳を参照」することを示すボタンを押下する操作である。
【0044】
端末装置10からアドレス情報を受信する操作がされた場合は、端末装置10及び画像処理装置20は、端末装置10と画像処理装置20との間における近距離無線通信を可能にするために、ペアリングを行う(S1004;Yes→S1006)。
【0045】
ペアリングが完了したら、端末装置10の制御部100は、ユーザによって、操作部150を介して、アドレス情報を送信する操作の入力が行われたことを検出する(S1008)。さらに、制御部100は、画像処理装置20と近距離無線通信を行い、アドレス情報記憶領域162に記憶されたアドレス情報を画像処理装置20に送信(転送)する(S1010)。
【0046】
例えば、制御部100は、OPP(Object Push Profile)や、PBAP(Phone Book Access Profile)等のBluetoothプロファイルを用いて、アドレス情報記憶領域162に記憶された全てのアドレス情報を、一括で、画像処理装置20に送信する。これにより、制御部100は、特定のアプリ(アプリケーション)を用いることなく、アドレス情報を画像処理装置20に送信することができる。なお、制御部100は、画像処理装置20にアドレス情報を送信する機能を有する特定のアプリを用いることで、アドレス情報を画像処理装置20に送信してもよい。特定のアプリを用いる場合、アドレス情報を送信する操作の入力は、特定のアプリ上で行われてもよい。
【0047】
つづいて、画像処理装置20の制御部200は、近距離無線通信部280を介して、端末装置10から送信されたアドレス情報を、近距離無線通信を利用して受信する(S1012)
【0048】
つづいて、画像処理装置20の制御部200は、アドレス選択処理を実行することで、S1002において取得した画像を送信する宛先を選択する(S1014)。さらに、制御部200は、送信処理を実行することで、S1014において選択した宛先に、画像を送信する(S1016)。アドレス選択処理及び送信処理における処理の流れについては、後述する。
【0049】
なお、S1004において、端末装置10からアドレスを取得しないことが選択された場合、画像処理装置20の制御部200は、端末装置10からアドレス情報を取得せず、所定の宛先に画像を送信する(S1004;No)。この場合、画像を送信する宛先となるアドレスは、例えば、アドレス情報記憶領域264に記憶されたアドレス情報に記憶された電子メールアドレスであってもよいし、ユーザによって直接入力されたアドレスであってもよい。
【0050】
[1.3.2 アドレス選択処理]
アドレス選択処理について、
図8を参照して説明する。はじめに、制御部200は、端末装置10から受信したアドレス情報を、アドレス情報記憶領域264とは別に、記憶部260に一時的に記憶する(ステップS100)(アドレス記憶部)。
【0051】
つづいて、制御部200は、ステップS100において記憶したアドレス情報を、表示部240に表示する(ステップS102)。例えば、制御部200は、表示部240に、アドレス情報に含まれる名前と電子メールアドレスの情報を、リスト形式で表示する。
【0052】
つづいて、制御部200は、ステップS100において端末装置10から受信し、記憶したアドレス情報の中から、ユーザの操作に基づき、画像データを送信する宛先(第1のアドレス)を、1又は複数選択する(ステップS104)(第1の選択部)。例えば、制御部200は、ステップS102においてリスト形式で表示したアドレス情報に含まれる電子メールアドレスを、画像を送信する宛先を示すアドレスとして全て選択する。なお、制御部200は、ステップS102においてリスト形式で表示したアドレス情報のうち、ユーザによって選択されたアドレス情報に含まれる電子メールアドレスを、画像を送信する宛先を示すアドレスとして選択することも可能である。また、本実施形態では、端末装置10から受信・記憶したアドレス情報に基づいて選択した1又は複数の宛先(アドレス)を、第1のアドレス群ともいう。
【0053】
つづいて、制御部100は、アドレス情報記憶領域264に予め記憶されていたアドレス情報(登録済みのアドレス情報)を、表示部240に表示する(ステップS106)。例えば、制御部200は、表示部240に、アドレス情報に含まれる名前と電子メールアドレスの情報を、リスト形式で表示する。
【0054】
つづいて、制御部200は、ステップS100において端末装置10から受信し、記憶したアドレス情報に基づく宛先とは異なる1又は複数の宛先(第2のアドレス)を追加的に選択する(第2の選択部)。なお、本実施形態では、端末装置10から受信したアドレス情報に基づく宛先とは異なる1又は複数の宛先(アドレス)を、第2のアドレス群ともいう。
【0055】
まず、制御部200は、ユーザによって、登録済みのアドレス情報のうち、1又は複数のアドレス情報が選択されたか否かを判定する(ステップS108)。例えば、制御部200は、ステップS106においてリスト形式で表示したアドレス情報のうち、1又は複数のアドレス情報を選択する操作がユーザによってされたとき、アドレス情報が選択されたと判定する。
【0056】
制御部200は、アドレス情報が選択されたと判定した場合、ステップS108において選択されたアドレスを追加的に選択する(ステップS108;Yes→ステップS110)(第2の選択部)。例えば、制御部200は、ステップS104において選択したアドレスに対して、ステップS108においてユーザによって選択されたアドレス情報に含まれる電子メールアドレスを追加する。これにより、制御部200は、ステップS104において選択したアドレスと、ステップS108において選択したアドレスとを、画像を送信する宛先のアドレスとして選択することができる。
【0057】
一方、制御部200は、ステップS108においてアドレス情報が選択されなかったと判定した場合、グローバルアドレス帳を表示するか否かを判定する(ステップS108;No→ステップS112)。グローバルアドレス帳とは、グローバルアドレス情報を表示するための画面である。また、グローバルアドレス情報とは、画像処理装置20を所有する組織や、画像処理装置20が設定された施設において共有されるアドレス情報である。制御部200は、例えば、グローバルアドレス情報を表示するための操作がされたとき(例えば、グローバルアドレス帳を表示させるためのボタンがユーザによって選択されたとき)、グローバルアドレス帳を表示すると判定する。
【0058】
制御部200は、グローバルアドレス情報を表示する場合、グローバルアドレス情報を取得し、当該取得したグローバルアドレス情報を表示部240に表示する(ステップS112;Yes→ステップS114)。例えば、制御部200は、通信部290を介して、グローバルアドレス情報を管理するサーバ装置やサービス(例えば、ディレクトリサービスやクラウド上において提供されている宛先を管理するサービス)に接続する。そして、制御部200は、接続したサーバ装置やサービスから、グローバルアドレス情報として管理されているアドレス情報を取得する。また、制御部200は、表示部240に、当該取得したアドレス情報に含まれる名前と電子メールアドレスの情報を、リスト形式で表示する。
【0059】
つづいて、ステップS114において表示されたグローバルアドレス情報のうち、1又は複数のグローバルアドレス情報が選択されたか否かを判定する(ステップS116)。
【0060】
制御部200は、ステップS116において、グローバルアドレス情報が選択されたと判定した場合、ステップS116において選択されたアドレスを追加的に選択する(ステップS116;Yes→ステップS118)(第2の選択部)。ステップS118における処理は、ステップS110における処理と同様の処理である。
【0061】
一方、制御部200は、ステップS112において、グローバルアドレス情報を表示しないと判定した場合、ユーザによってアドレスが直接入力されたか否かを判定する(ステップS112;No→ステップS120)。制御部200は、例えば、アドレスを直接入力する操作がされたとき(例えば、ユーザによって所定の入力エリアにアドレスが入力され、「OK」ボタンが選択されたとき)、アドレスが直接入力されたと判定する。
【0062】
制御部200は、アドレスを直接入力されたと判定した場合は、ステップS120において入力されたアドレスを追加的に選択する(ステップS120;Yes→ステップS122)(第2の選択部)。ステップS122における処理は、ステップS110における処理と同様の処理である。
【0063】
なお、制御部200は、ステップS120において、ユーザによってアドレスが直接入力されていないと判定した場合は、ステップS108に戻る(ステップS120;No→ステップS108)。
【0064】
つづいて、制御部200は、ユーザによって、画像の送信を開始するための操作がされたか否かを判定する(ステップS124)。例えば、制御部200は、画像の送信を行うためのボタンがユーザによって選択されたとき、画像の送信を開始するための操作がされたと判定する。
【0065】
制御部200は、ユーザによって、画像の送信を開始するための操作(送信指示)がされたと判定した場合は、アドレス選択処理を終了する(ステップS124;Yes)。一方、制御部200は、ユーザによって、画像の送信を開始するための操作がされていないと判定した場合は、ステップS102に戻る(ステップS124;No→ステップS102)。これにより、制御部200は、ユーザに対して、端末装置10から転送されたアドレス情報及び画像処理装置20に予め記憶されたアドレス情報に基づくアドレスや、グローバルアドレス情報に基づくアドレスや、直接入力されたアドレスを追加させることができる。
【0066】
なお、制御部200は、ステップS124における処理を実行する前に、ステップS104、ステップS110、ステップS118、ステップS122において選択したアドレスを、表示部240に一覧表示してもよい。これにより、ユーザは、画像を送信する宛先のアドレスであって、端末装置10から画像処理装置20に転送されたアドレス情報や、画像処理装置20に予め記憶されていたアドレス情報に基づくアドレスを確認することができる。さらに、制御部200は、ユーザの操作に基づいて、一覧表示したアドレスから、アドレスを削除してもよい。このようにすることで、制御部200は、ユーザに対して、既に画像の送信先の宛先として追加されているアドレスを削除させることが可能となる。
【0067】
なお、制御部200は、ステップS124において、画像の送信を開始するための操作以外の操作(例えば、ホーム画面に戻る操作や、設定を変更する操作)がされたことを検出した場合、当該検出した操作に対応する処理を実行する。
【0068】
[1.3.3 送信処理]
つづいて、画像送信処理について、
図9を参照して説明する。画像送信処理は、ステップS124において、ユーザによって画像の送信を開始するための操作(送信指示)がされた後に実行される。
【0069】
はじめに、制御部200は、アドレス選択処理によって選択されたアドレスに対して、
図7のS1002において取得した画像を送信するジョブを実行する(ステップS150)(画像送信部)。例えば、制御部200は、
図7のS1002において取得した画像の画像データを添付し、
図8のステップS104、ステップS110、ステップS118、ステップS122において選択した電子メールアドレスを宛先とした電子メールを生成する。そして、制御部200は、当該生成した電子メールを、通信部290を介して送信する。
【0070】
つづいて、制御部200は、
図8のステップS100において記憶したアドレス情報(端末装置10から受信したアドレス情報)を、記憶部260から削除する(ステップS152)(アドレス削除部)。これにより、画像処理装置20には、端末装置10から受信したアドレス情報が保持されなくなる。
【0071】
つづいて、制御部200は、送信履歴情報として、
図8のステップS104、ステップS110及びステップS118において選択されたアドレス及びステップS122において入力されたアドレス(例えば、電子メールアドレス)を記憶する(ステップS154)(履歴情報記憶部)。
【0072】
例えば、制御部200は、
図8のステップS104、ステップS110及びステップS118において選択されたアドレス情報に含まれる名前及び電子メールアドレスと画像の送信日時とを、それぞれ、宛先、電子メールアドレス、送信日時とした送信履歴情報を生成する。もしくは、制御部200は、ステップS122において入力された電子メールアドレス及び画像の送信日時を、それぞれ、電子メールアドレス及び送信日時とし、宛先に特定の情報を含めない送信履歴情報を生成する。そして、制御部200は、当該生成した送信履歴情報を送信履歴情報記憶領域266に記憶する。
【0073】
上述した処理により、端末装置10から受信したアドレス情報は、画像処理装置20のアドレス情報記憶領域264には記憶されない状態となる。一方、端末装置10から受信したアドレス情報のうち、画像を送信する宛先として選択されたアドレス情報に含まれるアドレスは、送信履歴情報として画像処理装置20の記憶部260(送信履歴情報記憶領域266)に記憶される。なお、制御部100は、ステップS154において、端末装置10から受信したアドレス情報に関係する送信履歴情報を、送信履歴情報記憶領域266に記憶させない処理を実行してもよい。この場合、端末装置10から受信したアドレス情報は、画像処理装置20の記憶部260には、一切記憶されない状態となる。
【0074】
なお、上述した説明では、制御部200は、画像を送信した後に、端末装置10から受信したアドレス情報を削除することとして説明したが、端末装置10から受信したアドレス情報を削除するタイミングは上述したタイミングと異なっていてもよい。例えば、制御部200は、画像の送信のジョブをスタートさせる指示がされたときに端末装置10から受信したアドレス情報を削除してもよいし、画像を送信する前又は画像を送信している間に、端末装置10から受信したアドレス情報を削除してもよい。
【0075】
[1.4 動作例]
つづいて、
図10から
図14を参照して、本実施形態における動作例を説明する。
図10(a)及び
図10(b)は、画像の送信機能が選択された場合に、表示部240に表示される表示画面の表示例である。
【0076】
図10(a)に示した表示画面W100は、画像の送信機能のうち、シンプルスキャンと呼ばれる機能の画面であり、ユーザにより設定される内容が限られている。ユーザは、「外部デバイスの電話帳を参照」することを示すボタンB100を選択(押下)することで、ユーザが使用する端末装置10に記憶されたアドレス情報を画像処理装置20において使用することができる。
【0077】
また、
図10(b)に示した表示画面W110は、ScanToEmail機能を実行するためのモード(E-mailモード)の画面である。特に、表示画面W110は、E-mailモードの基本画面において、画像処理装置20の本体に記憶されているアドレス帳を開いているときの画面である。ユーザは、表示画面W110を介して、画像を送信する宛先を設定することができる。さらに、ユーザは、「外部デバイスの電話帳を参照」することを示すボタンB110を選択(押下)することで、ユーザが使用する端末装置10に記憶されたアドレス情報を画像処理装置20でも使用することができる。
【0078】
また、
図10(a)におけるボタンB100や、
図10(b)におけるボタンB110が選択された場合、画像処理装置20の表示部240には、端末装置10からアドレス情報を取得するための画面が表示される。ここで、
図11(a)は、
図10(b)において、ボタンB110がユーザによって選択されたときに画像処理装置20の表示部240に表示される表示画面を示した図である。
図11(a)は、
図10(b)におけるボタンB110が選択されたときに表示部240に表示される表示画面W120の例である。
図11(a)に示すように、表示画面W120は、ユーザに対して、端末装置10とのペアリングを促すためのダイアログメッセージM120を、表示画面W110の上に表示した画面である。ユーザは、ダイアログメッセージM120を参照しながら、端末装置10と画像処理装置20とのペアリングを行う。
【0079】
図11(b)は、ペアリングが完了した後、表示部240に表示される表示画面W130の例である。
図11(b)に示すように、表示画面W130には、端末装置10に記憶されたアドレス情報(電話帳データ)を読み出していることを示すダイアログメッセージM130が表示される。
【0080】
図12(a)は、端末装置10からアドレス情報が受信された後、表示部240に表示される表示画面W140の例である。表示画面W140は、画像を送信する宛先を一覧表示した宛先一覧画面である。表示画面W140には、画像を送信する宛先として選択されたアドレス情報を表示するリストE140が含まれる。
【0081】
リストE140には、端末装置10から転送されたアドレス情報が表示される。例えば、
図12(a)における例では、端末装置10から転送されたアドレス情報が、リスト形式で3件表示されている。
【0082】
このように、画像処理装置20においては、端末装置10から転送されたアドレス情報(宛先)が、表示画面W140に一覧表示され、この中から所望の宛先を選択することができる。なお、本実施形態においては、端末装置10から転送されたアドレス情報に記憶された全ての電子メールアドレスが、画像を送信する宛先として選択(設定)されるものとする。
【0083】
また、表示画面W140には、表示画面W140を閉じるためのボタンB140が含まれる。ユーザによってボタンB140が選択された場合、表示部240には、
図12(b)に示すような、表示画面W150が表示される。表示画面W150は、画像処理装置20に予め記憶されているアドレス情報を表示する画面である。すなわち、表示画面W150は、画像処理装置20に記憶されたアドレス帳の画面である。
【0084】
表示画面W150には、既に選択されている宛先のアドレスの数を表示する領域E150が含まれる。
図12(b)に示すように、端末装置10から転送されたアドレス情報に記憶された電子メールアドレス(3件)が、画像を送信する宛先として既に選択されているため、領域E150には、選択された電子メールアドレスの数である「3」が表示される。
【0085】
なお、リストE140は、ユーザの操作により、1又は複数のアドレス情報が選択可能なリストであってもよい。この場合、画像処理装置20は、リストE140において選択されたアドレス情報に記憶された電子メールアドレスを、画像を送信する宛先として選択し、領域E150に、選択した電子メールアドレスの数を表示する。
【0086】
さらに、ユーザは、表示画面W150を介して、画像処理装置20に記憶されたアドレス情報に基づき、画像を送信する宛先を選択することができる。
【0087】
ここで、表示画面W150には、アドレス情報記憶領域264に予め記憶されているアドレス情報(登録済みのアドレス情報)を表示したリストE152が含まれる。ユーザは、リストE152から1又は複数のアドレス情報を選択することで、画像を送信する宛先を追加して選択することができる。画像処理装置20は、ユーザによって選択されたアドレス情報に記憶された電子メールアドレスを、画像を送信する宛先のアドレスに追加する。
【0088】
また、表示画面W150には、グローバルアドレス帳を表示するための虫眼鏡ボタンB150や、グローバルアドレス帳を検索するためのボタンB152や、アドレスを直接入力するための入力エリアF150が含まれる。
【0089】
図13(a)は、グローバルアドレス帳を表示した表示画面W160である。表示画面W160には、グローバルアドレス情報を表示するリストE160が含まれる。ユーザは、リストE160から1又は複数のアドレス情報を選択することで、画像を送信する宛先を追加して選択することができる。
【0090】
なお、表示画面W160には、グローバルアドレス情報を絞り込むために操作されるボタン等が表示される領域E162が含まれてもよい。例えば、ユーザは、入力欄F162にキーワードを入力した後、再検索ボタンB162を選択することで、入力欄F162に入力されたキーワードを含むアドレス情報を、リストE160に表示させることができる。さらにユーザは、キーワードに基づき絞り込まれたアドレス情報から、1又は複数のアドレス情報が選択することで、画像を送信する宛先を追加して選択することができる。
【0091】
また、
図13(b)は、
図12(b)に示した入力エリアF150が選択された場合に表示部240に表示される表示画面W170の例である。表示画面W170には、ソフトウェアキーボードが表示される領域E170が含まれる。ユーザは、領域E170に含まれるボタンを選択することで、入力エリアF170に文字を入力することができる。また、ユーザは、領域E170に含まれるOKボタンB170を選択することで、入力エリアF170に入力されたアドレスを、画像を送信する宛先として追加することができる。
【0092】
図14は、
図12(b)に示した表示画面W150、
図13(a)に示した表示画面W160及び
図13(b)に示した表示画面W170を介して選択されたり入力されたりした宛先が追加された後に表示される表示画面W180である。表示画面W180は、画像を送信する宛先を一覧表示した宛先一覧画面である。表示画面W180には、画像を送信する宛先として選択されたアドレス情報を表示するリストE180が含まれる。
【0093】
図14に示すように、リストE180には、端末装置10から転送されたアドレス情報から選択されたアドレス情報E182と、端末装置10からアドレス情報が転送された後に、画像処理装置20を操作することによって追加されたアドレス情報E184とが含まれる。ユーザは、リストE180を参照することで、端末装置10から転送されたアドレス情報から選択されたアドレス情報と、画像処理装置20を介して追加したアドレス情報とが正しく画像を送信する宛先として追加されているかを確認することができる。なお、表示画面W180には、リストE180からアドレス情報を削除する操作を行うためのボタン等が表示されてもよい。リストE180から所望のアドレス情報を選択し、削除ボタンを操作することで、リストE180からアドレス情報を削除することができる。また、表示画面W180には、リストE180にアドレス情報を追加する操作を行うためのボタン等が表示されてもよい。
【0094】
なお、本実施形態では、画像を送信する宛先(アドレス)として、電子メールアドレスを用いることとして説明したが、画像を送信する宛先が特定できる情報であれば、電子メールアドレス以外のアドレスの情報(例えば、ファクシミリ番号、IPアドレス等)が用いられてもよい。
【0095】
このように、本実施形態によれば、ユーザは、スマートフォンなどの端末装置に記憶されているアドレス情報を画像処理装置に転送した後、引き続き、画像処理装置を操作することで、柔軟に画像を送信する宛先(アドレス)を指定できる。つまり、ユーザは、端末装置から転送されたアドレス情報、画像処理装置に記憶されたアドレス情報およびグローバルアドレス情報のうち1以上のアドレス情報から選択した宛先や、直接入力された宛先を送信先として追加したり、削除したりすることができる。また、本実施形態によれば、ユーザは、スマートフォンに特定のアプリをインストールすることなく、画像処理装置において、柔軟に画像を送信する宛先を選択することが可能となる。
【0096】
[2.第2実施形態]
つづいて第2実施形態について説明する。第2実施形態は、端末装置10が、端末装置10に記憶された全てのアドレス情報を画像処理装置20に転送しない実施形態である。
【0097】
本実施形態では、第1実施形態の
図7におけるS1008において、制御部100は、アドレス情報記憶領域162に記憶されたアドレス情報を、ユーザが選択可能な表示態様(例えば、リスト形式)で、表示部140に表示する。
【0098】
また、制御部100は、S1008においてユーザに選択された1又は複数のアドレス情報を、S1010において画像処理装置20に送信する。これにより、端末装置10は、選択的にアドレス情報を画像処理装置20に転送することができる。
【0099】
なお、画像処理装置20は、端末装置10により選択的に転送されたアドレス情報に基づき、アドレス選択処理及び画像送信処理を実行する。第2実施形態におけるアドレス選択処理及び画像送信処理は、第1実施形態において説明した処理と同様の処理である。
【0100】
本実施形態によれば、ユーザは、端末装置から選択的にアドレス情報を画像処理装置20に転送することができるため、画像処理装置20に転送するアドレスを限定することができる。これにより、ユーザは、不要な情報を端末装置10から画像処理装置20に送信することを回避することができ、また、アドレス情報の転送に必要な時間を削減することができる。
【0101】
[3.第3実施形態]
つづいて第3実施形態について説明する。第3実施形態は、画像を送信するジョブが実行された後、端末装置10から転送されたアドレス情報を記憶するか否かをユーザによって選択することが可能な実施形態である。本実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態の何れにも適用することができる。なお、本実施形態は、第1実施形態における
図9を
図16に置き換えた実施形態である。第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
【0102】
本実施形態における画像処理装置20は、ユーザ認証機能を更に備える。また、本実施形態における画像処理装置20は、ユーザ認証機能を有効にするか無効にするかを、ユーザ(例えば、画像処理装置20の管理者)により切り替えることが可能であるとする。
【0103】
ユーザ認証機能が有効である場合、画像処理装置20は、ユーザを認証した後で、当該認証をしたユーザに対して、所定の機能を利用可能にする。ユーザの認証は、一般的に用いられている方法であればよい。例えば、ログイン名及びパスワードを含む認証情報を記憶部260に記憶させ、ユーザによって入力されたログイン名及びパスワードが、何れかの認証情報に含まれるログイン名及びパスワードと一致する場合に、当該ユーザが認証される方法であってもよい。また、認証サーバを用いてユーザの認証を行う方法が用いられてもよいし、生体認証や認証用のカードを利用した認証方法が用いられてもよい。
【0104】
また、本実施形態において、送信履歴情報記憶領域266に記憶される送信履歴情報のデータ構成の例を、
図15に示す。本実施形態における送信履歴情報には、
図15に示すように、画像を送信する操作を行ったユーザを識別するためのログイン名(例えば、「user1」)と、画像を送信する宛先(送信先)のユーザの名前を示す宛先(例えば、「高橋誠」)と、当該画像を送信する宛先となったユーザの電子メールアドレス(例えば、「makoto.takahashi@example.com」)と、画像の送信日時(例えば、「2021年1月15日 19:02:21」)と、当該電子メールアドレスが端末装置10から転送された情報であるか否かを示す転送フラグ(例えば、「Yes」)とが記憶される。
【0105】
図15に示すように、転送フラグには「Yes」又は「No」の何れかの情報が記憶される。なお、転送フラグには、画像を送信する宛先となったユーザの電子メールアドレスが端末装置10から転送された情報であるか否かが区別できる情報が記憶されていればよい。したがって、転送フラグには、画像を送信する宛先となったユーザの電子メールアドレスが端末装置10から転送された情報であれば所定の情報が記憶され、端末装置10から転送された情報でなければ、何の情報も記憶されなくてもよい。
【0106】
さらに、本実施形態における画像処理装置20は、端末装置10から転送されたアドレス情報の取り扱いについて、以下の2つのうち、何れかの方法を設定することができる。
(A)画像の送信時にアドレス情報を記憶するか否かをユーザに確認する
(B)画像の送信時に全て削除する
【0107】
ここで、端末装置10から転送されたアドレス情報の取り扱いとして(B)が選択された場合、画像処理装置20の制御部200は、画像送信処理として、第1実施形態や第2実施形態において説明した処理を実行する。つまり、制御部200は、ユーザからのジョブスタートの指示(例えば、ジョブを実行するためのボタンが選択されたこと)をトリガとして、端末装置10から受信したアドレス情報を、記憶部260から削除する。なお、制御部100は、画像を送信するジョブを実行した後に、端末装置10から受信したアドレス情報を、記憶部260から削除してもよい。
【0108】
一方、端末装置10から転送されたアドレス情報の取り扱いとして(A)が選択された場合、画像処理装置20の制御部200は、画像送信処理として、
図16に示した処理を実行する。
【0109】
画像の送信時にアドレス情報を記憶するか否かをユーザに確認する場合における画像送信処理として、はじめに、制御部200は、ステップS150において画像を送信するジョブを実行した後、確認メッセージを表示部240に表示する(ステップS250)。
【0110】
確認メッセージとは、端末装置10から転送されたアドレス情報をどのように記憶させるかをユーザに確認するためのメッセージである。本実施形態では、制御部200は、ユーザに対して、端末装置10から転送されたアドレス情報の記憶方法を、以下の3つの方法から選択させることとする。
(a)アドレス情報及び送信履歴情報として記憶させる
(b)送信履歴情報としてのみ記憶させる
(c)アドレス情報としても、送信履歴情報としても記憶させない(全て削除する)
【0111】
これにより、ユーザは、確認メッセージを介して、端末装置10から転送されたアドレス情報を、画像処理装置20のアドレス帳に登録するか否か、送信履歴として残すか否かといったことを、を選択することができる。
【0112】
つづいて、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を画像処理装置20に記憶させることがユーザによって選択されたか否かを判定する(ステップS252)。
【0113】
制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を画像処理装置20に記憶させる操作がされたと判定した場合、端末装置10から転送されたアドレス情報を、アドレス情報記憶領域264に記憶する(ステップS252;Yes→ステップS254)。なお、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を、アドレス情報記憶領域264に記憶可能なアドレス情報に変換した上で、当該変換後のアドレス情報をアドレス情報記憶領域264に記憶してもよい。
【0114】
つづいて、制御部200は、送信履歴情報として、
図8のステップS104、ステップS110及びステップS118において選択されたアドレス及びステップS122において入力されたアドレス(例えば、電子メールアドレス)を記憶する(ステップS256)。
【0115】
ステップS256における処理は、第1実施形態におけるステップS154の処理と同様である。しかし、本実施形態では、制御部200は、更に以下の処理を実行する。
(a)送信履歴情報に含まれるアドレス情報が端末装置10から受信したアドレス情報である場合、送信履歴情報の転送フラグを「Yes」にする。
(b)送信履歴情報に含まれるアドレス情報が予め画像処理装置20に記憶されていたアドレス情報である場合、送信履歴情報の転送フラグを「No」にする。
【0116】
このように、制御部200は、送信履歴情報に記憶させる転送フラグの情報を異ならせることにより、送信履歴情報に含まれる電子メールアドレスが、端末装置10から転送されたアドレス情報に基づくものであるか否かを、転送フラグに基づいて区別可能にする。
【0117】
また、ステップS254における処理により、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を、画像処理装置20のアドレス情報記憶領域264に記憶する。また、ステップS256における処理により、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報のうち、画像を送信する宛先に対応するアドレス情報を、送信履歴情報記憶領域266に記憶する。
【0118】
一方、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を画像処理装置20に記憶させる操作がされなかったと判定した場合、当該アドレス情報を、送信履歴情報として記憶させることがユーザによって選択されたか否かを判定する(ステップS252;No→ステップS258)。
【0119】
制御部200は、送信履歴情報として記憶させる操作がされたと判定した場合、
図8のステップS100において記憶したアドレス情報(端末装置10から受信したアドレス情報)を、記憶部260から削除する(ステップS258;Yes→ステップS152)。さらに、制御部200は、送信履歴情報としてアドレス情報を記憶する(ステップS256)。なお、ステップS152の処理の前に、ステップS256の処理を行ってもよい。
【0120】
上述した処理により、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報のうち、画像を送信する宛先に対応するアドレス情報を、送信履歴情報記憶領域266に記憶する。一方、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を、画像処理装置20のアドレス情報記憶領域264には記憶しない。
【0121】
なお、ステップS258において、制御部200は、端末装置10から転送されたアドレス情報を送信履歴情報として記憶させる操作がされなかったと判定した場合、端末装置10から受信したアドレス情報を全て削除する操作がされたか否かを判定する(ステップS258;No→ステップS260)。制御部200は、アドレス情報を全て削除する操作がされたと判定した場合、
図8のステップS100において記憶したアドレス情報(端末装置10から受信したアドレス情報)を、記憶部260から削除する(ステップS260;Yes→ステップS262)。なお、ステップS262の処理は、ステップS152における処理と同様の処理である。
【0122】
ステップS262の処理の後、制御部200は、ステップS256の処理を省略(スキップ)する。この結果、制御部200は、画像を送信する宛先に対応するアドレス情報を、送信履歴情報記憶領域266に記憶しない。なお、制御部200は、ステップS256における処理を省略する代わりに、予め画像処理装置20に記憶されていたアドレス情報に関する送信履歴情報に限って、送信履歴情報記憶領域266に記憶してもよい。この場合、画像処理装置20には、画像を送信する宛先に対応するアドレス情報のうち、端末装置10から転送されたアドレス情報に対応する送信履歴情報は記憶されず、予め画像処理装置20に記憶されていたアドレス情報に対応する送信履歴情報のみが記憶される。
【0123】
なお、ユーザ認証機能が無効である場合、制御部200は、ステップS256において、送信履歴情報にはログイン名の情報として空の情報を記憶する(つまり、ログイン名に所定の情報を記憶させない)処理を実行してもよい。
【0124】
つづいて、
図17を参照して、送信履歴表示処理の流れを説明する。送信履歴表示処理は、送信履歴を表示する操作(例えば、送信履歴を表示させるためのボタンを選択する操作)がユーザによってされた場合に実行される。
【0125】
はじめに、制御部200は、送信履歴情報記憶領域266に記憶された送信履歴情報を取得する(ステップS280)。つづいて、制御部200(履歴情報表示部)は、端末装置10から受信したアドレス情報を秘匿した上で、ステップS280において取得した送信履歴情報を表示部240に表示する(ステップS282)。
【0126】
例えば、制御部200は、送信履歴情報をリスト形式で表示部240に表示する。このとき、制御部200は、転送フラグが「Yes」である送信履歴情報については、当該送信履歴情報に含まれる電子メールアドレスを非表示したり、所定の記号(例えば、アスタリスク)に置き換えて、伏せ字にして表示したりする。また、制御部200は、転送フラグが「Yes」である送信履歴情報を、送信履歴情報が表示されるリストから削除してもよい。
【0127】
つづいて、制御部200は、ユーザ認証機能が有効であるか否かを判定する(ステップS284)。ユーザ認証機能が有効である場合、制御部200は、ユーザ認証機能によって認証したユーザによって端末装置10から転送されたアドレス情報を表示部240に表示する(ステップS284;Yes→ステップS286)。
【0128】
例えば、制御部200は、ステップS282においてリスト形式で表示した送信履歴情報のうち、当該送信履歴情報に記憶されたログイン名が、ユーザ認証機能によって認証されたユーザのログイン名と一致するか否かを、リストの項目ごとに判定する。そして、制御部200は、送信履歴情報に記憶された転送フラグが「Yes」の送信履歴情報のうち、当該送信履歴情報に記憶されたログイン名がユーザ認証機能によって認証されたユーザのログイン名と一致する送信履歴情報に含まれる電子メールアドレスを表示する。つまり、制御部200は、ユーザ認証機能によって認証されたユーザが画像処理装置20を操作しているときに端末装置10からアドレス情報を受信した場合、当該アドレス情報は、画像処理装置20を操作したユーザによって転送された情報であるとみなす。
【0129】
つづいて、
図18及び
図19を参照して本実施形態における動作例を説明する。
図18は、確認メッセージM300が表示された場合における表示画面W300の例である。
【0130】
確認メッセージM300には、端末装置10から転送されたアドレス情報に関するボタンとして、以下の3つのボタンが含まれる。
(A)当該アドレス情報を画像処理装置20のアドレス情報として記憶させるためのボタンB300
(B)当該アドレス情報を送信履歴情報として記憶させるためのボタンB302
(C)当該アドレス情報を削除するためのボタンB304
【0131】
ユーザは、ボタンB300、B302、B304の何れかを選択することにより、端末装置10から転送されたアドレス情報を記憶させるか否かを選択することができる。
【0132】
図19は、送信履歴情報が表示された表示画面(送信履歴画面)を示した図である。
図19(a)は、ユーザ認証機能が有効である場合の送信履歴画面W310の例を示した図である。送信履歴画面W310には、送信履歴情報を表示したリストE310が含まれる。
【0133】
ここで、リストE310のうち、領域E312に含まれる項目は、端末装置10から転送されたアドレス情報に基づく項目である。ここで、領域E312に含まれる項目が、ユーザ認証機能によって認証されたユーザによって転送されたアドレス情報に基づく送信履歴情報の項目である場合、
図19(a)に示すように、当該送信履歴情報に含まれるアドレスは秘匿されずに表示される。したがって、ユーザ認証機能によって認証されたユーザは、過去に端末装置10から画像処理装置20に転送したアドレスを再利用することができる。
【0134】
一方、
図19(b)は、ユーザ認証機能が無効である場合の送信履歴画面W320の例を示した図である。送信履歴画面W320には、送信履歴情報を表示したリストE320が含まれる。
【0135】
ここで、リストE320のうち、領域E322に含まれる項目は、端末装置10から転送されたアドレス情報に基づく項目である。ユーザ認証機能が無効である場合、
図19(b)に示すように、当該送信履歴情報に含まれるアドレスは秘匿して表示される。この場合、画像処理装置20を使用するユーザは、端末装置10から転送されたアドレス情報に含まれるアドレスを再利用することはできない。
【0136】
なお、ユーザ認証機能が有効である場合であっても、端末装置10からアドレス情報を転送したユーザと、ユーザ認証機能によって認証されたユーザとが異なるときは、
図19(b)に示すように、端末装置10から転送されたアドレス情報が秘匿されてもよい。
【0137】
本実施形態の画像処理装置によれば、端末装置から転送されたアドレス情報を記憶するか否か、送信履歴情報として残すか否かといったことが選択可能である。これにより、ユーザは、端末装置10から画像処理装置20に転送したアドレス情報を、画像処理装置20のアドレス帳や送信履歴に残すことや、画像処理装置20に一切残さないことを、自由に選択することが可能となる。また、本実施形態の画像処理装置は、端末装置から転送されたアドレス情報を、ユーザ認証機能が有効であるか否かといった状態や、ユーザ認証機能によって認証されたユーザに基づき、秘匿することができる。これにより、端末装置から転送されたアドレス情報に対するセキュリティを高めることができる。
【0138】
[4.変形例]
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0139】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
【0140】
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
【0141】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disk) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
【0142】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0143】
1 システム
10 端末装置
100 制御部
140 表示部
150 操作部
160 記憶部
162 アドレス情報記憶領域
180 近距離無線通信部
190 通信部
20 画像処理装置
200 制御部
202 画像処理部
220 画像入力部
230 画像形成部
240 表示部
250 操作部
260 記憶部
262 画像データ記憶領域
264 アドレス情報記憶領域
266 送信履歴情報記憶領域
280 近距離無線通信部
290 通信部