(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177504
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】コンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241212BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024176158
(22)【出願日】2024-10-07
(62)【分割の表示】P 2020187808の分割
【原出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 信行
(57)【要約】
【課題】 コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システムを提供すること。
【解決手段】 実施形態によれば、コンテンツ利用システムは、デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースと、データベースにアクセス可能なサーバとを具備する。サーバは、利用データ作成手段と、配信手段とを具備する。利用データ作成手段は、予め登録された利用者ごとに、当該利用者からの要求仕様に応じた利用データをコンテンツデータから作成する。配信手段は、作成された利用データを利用者に配信する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースと、
前記データベースにアクセス可能なサーバとを具備し、
前記サーバは、
予め登録された利用者ごとに、当該利用者からの要求仕様に応じた利用データを前記コンテンツデータから作成する利用データ作成手段と、
前記作成された利用データを前記利用者に配信する配信手段とを具備する、コンテンツ利用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
在京テレビ局の一部においてIPサイマル放送が開始されたことは、記憶に新しい。電話網がISDN(Integrated Service Digital Network)からほぼIP(Internet Protocol)化されたように、放送システムもその途上にある。つまり、IP技術を基盤とする、放送コンテンツの配信サービスが台頭してきている。これに伴って、旧来の広告収入モデルでは利益を上げることが難しくなってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-6511号公報
【特許文献2】特開2002-73830号公報
【特許文献3】特開2004-334388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放送システムは、膨大なコンテンツ資産を抱えている。放送局に蓄積されたコンテンツ資産を活用することができるようになれば、新たな市場を創出できる可能性がある。
そこで、目的は、コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、コンテンツ利用システムは、デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースと、データベースにアクセス可能なサーバとを具備する。サーバは、利用データ作成手段と、配信手段とを具備する。利用データ作成手段は、予め登録された利用者ごとに、当該利用者からの要求仕様に応じた利用データをコンテンツデータから作成する。配信手段は、作成された利用データを利用者に配信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態に係わるコンテンツ利用システムの一例を示すシステム図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るコンテンツ利用システムの一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、サーバ200による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、第1の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第2の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第3の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、異なる利用者のニーズが、実施形態により解決され得ることを説明するための図である。
【
図8】
図8は、放送局におけるビジネスモデルを、現状から将来にわたって見据えた概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、実施形態に係わるコンテンツ利用システムの一例を示すシステム図である。
図1において、クラウド400は、サーバ200、およびデータベース300を備える。クラウド400の形態としては、例えば、アプリケーション(ソフトウェア)をサービスとして提供するSaaS(Software as a Service)がある。クラウド400は、例えば各種コンテンツの二次利用を促すサービス提供事業者により運営されることができる。例えば、放送局のマスタシステムの供給元であるベンダ(システムベンダ)が、放送局と連携した上でサービス提供事業者になり得る。
【0008】
放送局100Aは、局内部にプライベートに構築されたローカルデータベースに、放送データ700Aを蓄積する。放送局100Nは、IPネットワーク500上のビデオサーバから放送データ700を取得して、自らの放送エリア内に放送する。実施形態ではこのような形態にとどまらず、多様な利用者に向けて放送データの二次利用を促すための技術について説明する。
【0009】
放送局100A~100Nは、サーバ200にアクセスして、クラウド400からサービスを受けることが可能である。例えばコンテンツ配信事業者や、自治体、地方公共団体、法人、あるいは個人などの利用者もクラウド400にアクセスして、自らの望む形態のデータを取得することができる。利用者は、サービス提供事業者に予め登録される。利用者は、求める二次利用データの仕様(要求仕様)や課金内容などを、サービス提供事業者との間で予め取り決めておくようにする。
【0010】
図2は、実施形態に係るコンテンツ利用システムの一例を示す機能ブロック図である。
図2において、サーバ200はコンピュータであり、プロセッサ21、ROM(Read Only Memory)23およびRAM(Random Access Memory)24を備える。サーバ200は、さらに、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)などの記憶部22、通信部25、および光学メディアドライブ26を備える。
【0011】
ROM23は、BIOS(Basic Input Output System)やUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)などの基本プログラム、および各種の設定データ等を記憶する。RAM24は、記憶部22からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶する。
【0012】
光学メディアドライブ26は、CD-ROM27などの記録媒体に記録されたディジタルデータを読み取る。サーバ200で実行される各種プログラムは、例えばCD-ROM27に記録されて頒布される。このCD-ROM27に格納されたプログラムは光学メディアドライブ26により読み取られ、記憶部22にインストールされる。
【0013】
通信部25は、サーバ200がデータベース300にアクセス可能とするためのインタフェースであり、例えばクラウド400と通信するためのプロトコルを解釈する。ここで、データベース300は、放送コンテンツに代表されるコンテンツデータ30aと、コンテンツデータ30aに付随するメタデータ30b、および、これらのデータを加工して生成された二次利用データ30cを記憶する。ここで、コンテンツデータ30a、二次利用データ30cはいずれも、データ流通に有利な例えばMXFファイル形式であってよいし、メタデータ30bは、例えばCSV形式、あるいは汎用のテキスト形式のデータであって良い。
【0014】
サーバ200で実行される各種プログラムを、例えば通信部25を介してサーバからダウンロードし、記憶部22にインストールすることもできる。通信部25を介してクラウド400から最新のプログラムをダウンロードし、インストール済みのプログラムをアップデートすることもできる。また、
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等であり、OS(Operating System)、および各種のアプリケーションプログラムを実行する。
【0015】
また、プロセッサ21は、実施形態に係る処理機能として、利用データ作成部21a、配信部21b、および変換部21cを備える。これらの機能ブロックは、記憶部22に記憶されたプログラム22aがRAM24にロードされ、当該プログラムの実行の過程で生成されるプロセスとして、理解され得る。つまりプログラム22aは、サーバ200を、利用データ作成部21a、配信部21b、および変換部21cとして動作させる。
【0016】
利用データ作成部21aは、予め登録された利用者ごとに、当該利用者からの要求仕様に応じた二次利用データ30cを、コンテンツデータ30aから作成する。つまりコンテンツデータ30aを加工して、利用者ごとの二次利用データが作成される。必要であれば利用データ作成部21aは、元となるコンテンツデータ30aのメタデータ30bを併せて参照し、利用者の求めに応じた二次利用データ30cを準備する。
【0017】
メタデータとは、例えば、CM(commercial message)コンテンツの、当該CMコンテンツの放送日時である。このほか、CMコンテンツの販促対象の物品情報、提供会社(スポンサー)、出演者、販促対象ターゲットの年齢、性別、世代、CM放送の開始時期、終了時期、字幕あり/なし、業種、商品名、内容、画像の解像度(低レゾ、HD、4K画像など)等の属性も、メタデータになり得る。特に、MXFファイル形式のデータを取り扱う場合、CMコンテンツ、番組コンテンツのいずれも、詳細なメタデータを伴っている。なお、メタデータは、放送システムを運用するための放送運用データとしても理解され得る。
【0018】
配信部21bは、利用データ作成部21aにより作成された二次利用データ30cを、相手先の利用者に向け配信する。
変換部21cは、例えば放送局100Aのテープアーカイブ装置などに蓄積された放送データ700Aを、放送局100Aの同意のもとでデジタルデータに変換して、コンテンツデータ30aを生成する。なお、放送データからコンテンツデータを生成する機能をサーバ200の機能として設けることは必須ではない。例えば放送局が自らコンテンツデータを生成し、データベース300にアップロードするようにしても良い。あるいはその逆に、変換部21cの機能をクラウド400にインプリメントし、クラウド400のサービスとして利用できるようにしても良い。
【0019】
さらに、課金サーバ600がクラウド400に設けられても良い。課金サーバ600は、サービス提供事業者に登録された利用者に、二次利用データの要求仕様に応じて課金する処理を担う。例えば、契約内容のランクに応じた定額制サービス(サブスクリプション形式)で、利用者に課金することができる。
【0020】
図3は、サーバ200による処理手順の一例を示すフローチャートである。サーバ200は、例えば放送局に蓄積された放送データからコンテンツデータ30aを生成し、データベース300に記憶させる(ステップS1)。またサーバ200は、登録された利用者ごとに二次利用データ30cを作成し、データベース300に記憶させる(ステップS2)。そして、サーバ200は、二次利用データ30cを利用者ごとに配信する(ステップS3)。以上の処理手順は繰り返し実行される。なお、各ステップS1~S3はこの通りの順序なくともよいし、何れかのステップが同時並行的に実施されることもあり得る。次に、上記構成を基礎として、複数の実施形態について説明する。
【0021】
[第1の実施形態]
図4は、第1の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。第1の実施形態では、販売事業者(小売事業者)が利用者であるケースを想定する。このケースにおいて、利用データ作成部21aは、販売事業者に係わる販促対象のCMコンテンツの放送スケジュールを含む二次利用データ30cを作成する。
【0022】
図4において、製品ベンダ(販売事業者)は、将来における需給調整サービスの可能性を踏まえ、例えば現在の在庫と需要予測に基づく生産計画を高精度に作成したいというニーズを持っている。そこで、サービス提供事業者としての放送局・放送ベンダは、「放送開始日時提供サービス」として、コマーシャルや番組で取り扱う商品の放送日を、小売り事業者に提供する。この放送日が、すなわちコンテンツデータ30a、メタデータ30bから生成された二次利用データ30cの一つの形態である。
【0023】
小売事業者は、商品に係わるコマーシャルの放送日を事前に知ることで、商品の在庫や品揃えを最適化することができる。また、品揃え・事前キャンペーンを実施したり、リコメンドサービスの変更等、効率的な販売戦略を立てることができる。つまりサービスを受ける側の小売事業者にとっては、販売戦略の見直しや、需要予測、未来の販売戦略へのフィードバック、さらには、新たな収益獲得のための戦略立案など、サービス契約の見返りに大きな利益を得ることができる。サービスを提供する側の事業者にとっても、例えば放送局であれば、サービス提供の見返りとして課金することができるので、広告収入モデルへの依存から脱却することができる。このように第1の実施形態によれば、サービスを受ける側、提供する側の双方にとってウインウィンのビジネスモデルを構築することができる。これらのことから第1の実施形態によれば、コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法を提供することが可能になる。
【0024】
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。第2の実施形態では、配信事業者が利用者であるケースを想定する。このケースにおいて、利用データ作成部21aは、配信事業者とは異なるコンテンツホルダから承諾されたコンテンツデータを含む二次利用データ30cを作成する。例えば地方放送局のコンテンツ資産を、配信事業者が許諾を受けて二次利用するケースが想定される。
【0025】
図5において、地方放送局は、3メディア(例えば2K/4K/ネット配信)統合型のマスター送出機能を、クラウド400のサービスとして利用することができる。サービス提供事業者としてのインフラベンダは、クラウドマスター提供サービスを地方放送局に提供する。クラウドマスター提供サービスとは、端的に言えば、マスタ送出装置の機能をクラウド400のサービスとして実装したサービスである。さらにインフラベンダは、ネット配信サービスのとりまとめとしての役割を担うこともできる。
【0026】
異なる配信事業者A,B,C…に向けて、異なる二次利用データ30cが生成され、CDN(Contents Delivery Network)経由で各配信事業者A,B,Cに配信される。配信事業者は、それぞれ品揃えの豊富なコンテンツを視聴者に提供することができ、事業者の特徴に応じたコンテンツを放送データバンク(サーバ200、データベース300、クラウド400)から受けることで他社との差別化を図ることができる。
【0027】
また、配信事業者は、二次利用データ30cとして例えば視聴率データを取得することができる。この視聴率データをもとに、次なる番組制作へフィードバックすることで、配信事業者は新たな収益の獲得を期待できる。
【0028】
このように第2の実施形態によっても、サービスを受ける側、提供する側の双方にとって有利なビジネスモデルを構築でき、従って、コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法を提供することが可能になる。
【0029】
[第3の実施形態]
図6は、第3の実施形態におけるサービス提供の一例を示す図である。第3の実施形態では、自治体が利用者であるケースを想定する。このケースにおいて、利用データ作成部21aは、登録された自治体に係わる災害情報をコンテンツデータ30aから抽出し、この災害情報を含む二次利用データ30cを作成する。
【0030】
自治体は、災害情報の収集に腐心していることが多い。現状では、例えばキャプチャしたテレビ画面の1フレームから文字を認識して最新の災害情報を得るという、間接的な仕組みが利用されることがある。そこで、サービス提供事業者としての放送局・放送ベンダは、「災害情報サービス」として、災害情報をコンテンツデータから抽出し、地方自治体に提供する。つまり、公共インフラから提供されるコンテンツデータから災害情報を得ることで、信頼性の高い災害情報を、より直接的に得ることができる。また、災害を予測し地域住民の安全確保に役立てたり、情報把握の高速化による初動・予測の迅速化などの効果も得られる。さらに、被害状況を把握しやすい、あるいは災害予測へフィードバックするなどの応用も考えられ、地域住民にとっては防災上の観点から大きなメリットとなる。サービス提供事業者にとっても、確かな防災情報を提供することで新たな収益の獲得を期待できる。
【0031】
従って第3の実施形態によっても、サービスを受ける側、提供する側の双方にとって有利なビジネスモデルを構築でき、コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法を提供することが可能になる。
【0032】
図7は、異なる利用者のニーズが、実施形態により解決され得ることを説明するための図である。実施形態に係わる技術思想は、放送データバンクを主軸とする、Broadcast data as a Service(BaaS)という概念で表すことができる。
【0033】
図7において、小売事業者は、BaaSからサービス(CM事前放送予定情報サービス)を受けることにより、「効率的な販売キャンペーンを実施したい」というニーズを満たすことができる。
配信事業者は、BaaSからサービス(2K/4K/ネット配信 3メディア統合型マスター+CDN連携サービス)を受けることにより、「放送局のコンテンツを増やしたい」というニーズを満たすことができる。
地方自治体は、BaaSからサービス(効率的な災害情報集と予測サービス)を受けることにより「災害情報の収集に苦労している」ことを解決することができる。
【0034】
図8は、放送局におけるビジネスモデルを、現状から将来にわたって見据えた概念図である。放送局は、これまで主に広告収入を主な収入源としてきた。これに代わり、蓄積した放送データをデジタル化し、クラウド400にアップすることでいわばBaaSの運営主体となり、新たな収益源を得ることができる。実施形態で述べた技術は、放送局がこのようなサービス提供主体となるためのサポートを行うものといえる。サポートを行う主体としては、マスタ設備の納入者(インフラベンダ)がその一つの候補となり得る。インフラベンダにとっても、新たな市場、ビジネス機会の創出による新たな収益がもたらされる可能性がある。
【0035】
以上述べたように実施形態では、放送局、利用者、およびインフラベンダの3者にとって、いずれも有利なシステムを構築することができる。つまり実施形態によれば、放送局でいわば休眠している放送データを掘り起こし、バリューチェーンを変革することのできるシステムを実現することが可能になる。
【0036】
これらのことから、上記各実施形態によれば、蓄積されたコンテンツ資産の二次利用、再利用を促進し、コンテンツ資産を有効に活用することのできるコンテンツ利用システム、サーバ、およびコンテンツ利用方法を提供することが可能になる。さらには、放送運用データを有効に活用することが可能になる。
【0037】
なお本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、サーバ200の一部、または全ての機能をクラウド400にインプリメントすることも可能である。実施形態ではSaaSとしての形態について説明したが、クラウドの形態としては、アプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するPaaS(Platform as a Service)、あるいは、サーバ装置、中央演算処理装置およびストレージなどのリソースをサービス(パブリッククラウド)として提供するIaaS(Infrastructure as a Service)等も知られている。実施形態のコンテンツ利用システムは、いずれの形態によっても実現し得る。
【0038】
また、実施形態に係るコンテンツ利用システムを実現するプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも可能である。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させることにより、コンテンツ利用システムを実現することが可能である。「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0039】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
21…プロセッサ、21a…利用データ作成部、21b…配信部、21c…変換部、22…記憶部、22a…プログラム、23…ROM、24…RAM、25…通信部、26…光学メディアドライブ、30a…コンテンツデータ、30b…メタデータ、30c…二次利用データ、100A,100N…放送局、200…サーバ、300…データベース、400…クラウド、500…IPネットワーク、600…課金サーバ、700…放送データ、700A…放送データ。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースと、
前記データベースにアクセス可能なサーバとを具備し、
前記サーバは、
予め登録された販売事業者ごとに、当該販売事業者からの要求仕様に応じて、当該販売事業者に係わる販促対象の番組コンテンツの放送スケジュールを含む利用データを前記コンテンツデータから作成する利用データ作成手段と、
前記作成された利用データを前記販売事業者に配信する配信手段とを具備する、コンテンツ利用システム。
【請求項2】
前記データベースは、前記コンテンツデータに付随するメタデータを当該コンテンツデータに対応付けて蓄積し、
前記利用データ作成手段は、前記コンテンツデータと当該コンテンツデータに対応するメタデータとに基づいて前記利用データを作成する、請求項1に記載のコンテンツ利用システム。
【請求項3】
さらに、放送局に蓄積された放送データをデジタル変換して前記コンテンツデータを生成する変換手段をさらに具備する、請求項1に記載のコンテンツ利用システム。
【請求項4】
さらに、前記登録された販売事業者に対し、前記要求仕様に応じてサブスクリプション形式で課金する課金サーバを具備する、請求項1に記載のコンテンツ利用システム。
【請求項5】
デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースにアクセス可能なサーバであって、
予め登録された販売事業者ごとに、当該販売事業者からの要求仕様に応じて、当該販売事業者に係わる販促対象の番組コンテンツの放送スケジュールを含む利用データを前記コンテンツデータから作成する利用データ作成手段と、
前記作成された利用データを前記販売事業者に配信する配信手段とを具備する、サーバ。
【請求項6】
デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースにアクセス可能なサーバが、予め登録された販売事業者ごとに、当該販売事業者からの要求仕様に応じて、当該販売事業者に係わる販促対象の番組コンテンツの放送スケジュールを含む利用データを前記コンテンツデータから作成する過程と、
前記サーバが、前記作成された利用データを前記販売事業者に配信する過程とを具備する、コンテンツ利用方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
実施形態によれば、コンテンツ利用システムは、デジタル化されたコンテンツデータを蓄積するデータベースと、データベースにアクセス可能なサーバとを具備する。サーバは、利用データ作成手段と、配信手段とを具備する。利用データ作成手段は、予め登録された販売事業者ごとに、当該販売事業者からの要求仕様に応じて、当該販売事業者に係わる販促対象の番組コンテンツの放送スケジュールを含む利用データをコンテンツデータから作成する。配信手段は、作成された利用データを販売事業者に配信する。