(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177511
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】調合物供給システム、頭髪頭皮調合物供給システム、及び、頭髪着色器具
(51)【国際特許分類】
A46B 11/00 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
A46B11/00 101
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024176410
(22)【出願日】2024-10-08
(62)【分割の表示】P 2020517897の分割
【原出願日】2018-09-24
(31)【優先権主張番号】15/721,659
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/721,668
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/721,678
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/721,682
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・ダブリュ・グレズ
(72)【発明者】
【氏名】カロリーナ・カナマケ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ストリーター
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・テイラー
(72)【発明者】
【氏名】マーク・イー・バートレット
(72)【発明者】
【氏名】スコット・ピー・モスビー
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・マイケル・レコ
(72)【発明者】
【氏名】フランシス・ジョージ・タトゥ
(72)【発明者】
【氏名】アダム・ポール・バリー
(72)【発明者】
【氏名】マーラ・アップルバウム
(57)【要約】
【課題】新規な調合物供給システムを提供する。
【解決手段】調合物供給システムを有する頭髪着色器具であって、ハンドルと、複数の出口ノズルを備えた往復アセンブリと、スタティックミキサーと、ハンドルに対して取り外し可能に結合可能な消耗品アセンブリであって、第1の調合物を保持するよう構成された第1の流体容器と、第2の調合物を保持するよう構成された第2の流体容器とを有し、ハンドルに対する消耗品アセンブリの結合時に第1の流体容器および第2の流体容器はスタティックミキサーに対してかつ複数の出口ノズルに対して流体的に結合される消耗品アセンブリとを備える頭髪着色器具。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調合物供給システムを有する頭髪着色器具であって、前記頭髪着色器具は、
ハンドルと、
複数の出口ノズルを備えた往復アセンブリと、
スタティックミキサーと、
前記ハンドルに対して取り外し可能に結合可能な消耗品アセンブリであって、前記消耗品アセンブリは、第1の調合物を保持するよう構成された第1の流体容器と、第2の調合物を保持するよう構成された第2の流体容器と、を有し、前記ハンドルに対する前記消耗品アセンブリの結合時に、前記第1の流体容器および前記第2の流体容器は、前記スタティックミキサーに対して、かつ、前記複数の出口ノズルに対して、流体的に結合される、消耗品アセンブリと、
を備える、頭髪着色器具。
【請求項2】
前記往復アセンブリは往復ホイールを含み、前記往復ホイールはモータに対して動作可能に結合される、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項3】
前記モータは、前記スタティックミキサーを経て前記第1の調合物および前記第2の調合物を送り出すよう構成されたポンプに対して動作可能に結合される、請求項2に記載の頭髪着色器具。
【請求項4】
前記スタティックミキサーは、前記複数の出口ノズルに対して前記第1の調合物および前記第2の調合物の混合物を分配するよう構成された連結管チャンバに対して流体的に接続されたヘリカルスタティックミキサーである、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項5】
前記往復アセンブリは往復ホイールを含み、前記往復ホイールはモータに対して動作可能に結合される、請求項4に記載の頭髪着色器具。
【請求項6】
前記モータは、前記スタティックミキサーを経て前記第1の調合物および前記第2の調合物を送り出すよう構成されたポンプに対して動作可能に結合される、請求項5に記載の頭髪着色器具。
【請求項7】
前記スタティックミキサーは、前記スタティックミキサーを経て前記第1の調合物および前記第2の調合物を送り出すよう構成されたポンプに対して流体的に結合される、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項8】
前記第1の調合物をさらに備え、前記第1の調合物は、永続的頭髪染料、半永続的頭髪染料、顕色剤、コンディショナー、育毛トリートメント、ROGAINE(登録商標)、頭髪タンパク質トリートメント、液体頭髪トリートメント、液体頭皮トリートメントからなる群から選択される、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項9】
前記第1の流体容器は、前記第1の流体容器から液体受容チャンバへの前記第1の調合物の流動を可能とするために、入口部材と整合するよう構成されたオリフィスを含む、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項10】
前記第1の流体容器は、前記オリフィスからの前記第1の調合物の流量を調整するよう構成された弁をさらに備える、請求項9に記載の頭髪着色器具。
【請求項11】
前記第1の流体容器は前記オリフィスを覆う膜をさらに備え、前記膜は前記第1の調合物の気体放出を可能とするよう構成される、請求項10に記載の頭髪着色器具。
【請求項12】
前記第1の流体容器は、前記第1の調合物が前記第1の流体容器から流れ出るとき、少なくとも部分的に潰れる可とう性壁を含む、請求項1に記載の頭髪着色器具。
【請求項13】
前記第1の流体容器は、前記第1の流体容器の長さにわたって延在する突起を含み、前記突起は、前記可とう性壁が少なくとも部分的に潰れるとき、前記第1の調合物のための流路を形成するよう構成される、請求項12に記載の頭髪着色器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年9月29日に出願された米国特許出願第15/721659号、2017年9月29日に出願された米国特許出願第15/721668号、2017年9月29日に出願された米国特許出願第15/721678号、及び2017年9月29日に出願された米国特許出願第15/721682号に関し、それらの開示全体は、すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】米国特許出願第14/586138号明細書
【特許文献2】米国特許出願第15/339551号明細書
【特許文献3】米国特許出願第14/572250号明細書
【特許文献4】米国特許出願第14/554789号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様では、本開示は、特に、調合剤供給器具とともに使用されるカップリングなどの駆動シャフトカップリングの代表的な実施形態を対象とする。駆動シャフトカップリングは、一般に、駆動歯車と従動歯車とを含み、駆動歯車及び従動歯車のうち一方は、軸方向の平行移動を可能にするために付勢部材を有する。駆動シャフトカップリングは、一般に、駆動歯車から従動歯車に回転を伝達するように構成される。一態様では、駆動シャフトカップリングは、カップリングが非係合位置から係合位置まで径方向に滑動するときに、駆動歯車と従動歯車との整列及び結合が可能である。
【0004】
本明細書で説明する一実施形態によれば、駆動シャフトカップリングが提供される。駆動シャフトカップリングは、一般に、第1の中心軸を形成する駆動歯車本体を有する駆動歯車と、第2の中心軸を形成する従動歯車本体を有する従動歯車であって、従動歯車が駆動歯車の回転時に回転されるように第1の中心軸及び第2の中心軸が実質的に整列するときに駆動歯車が従動歯車と選択的に係合するように構成される、従動歯車と、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が駆動歯車及び従動歯車のうち他方に対して非係合位置と係合位置との間で径方向に滑動することを可能にするように構成された付勢部材とを含む。
【0005】
本明細書で説明する別の実施形態によれば、選択的係合カップリングが提供される。選択的係合カップリングは、一般に、第1の中心軸を形成する駆動歯車本体を有する駆動歯車であって、駆動歯を有する、駆動歯車と、第2の中心軸を形成する従動歯車本体を有しかつ従動歯を有する従動歯車であって、従動歯車が駆動歯車の回転時に回転されるように第1の中心軸及び第2の中心軸が実質的に整列するときに駆動歯が従動歯と選択的に係合するように構成される、従動歯車と、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が、第1の中心軸及び第2の中心軸が整列しない非係合位置と第1の中心軸及び第2の中心軸が実質的に整列する係合位置との間で従動歯車に対して駆動歯車を径方向に滑動させるときに駆動歯車及び従動歯車のうち他方から少なくとも軸方向に離れて移動することを可能にするように構成された付勢部材とを含む。
【0006】
本明細書で説明する別の実施形態によれば、カップリングを係合する方法が提供される。方法は、一般に、駆動歯車及び従動歯車のうち少なくとも一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れて移動させながら、駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方と実質的に軸方向に整列するように滑動させるステップと、駆動歯車が従動歯車と実質的に軸方向に整列しているときに駆動歯車及び従動歯車のうち少なくとも一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方の方に軸方向に進めるステップと、駆動歯車の駆動歯を従動歯車の従動歯と係合させるステップとを含む。
【0007】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯車及び従動歯車のうち一方は、駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れて移動するように構成され得る。
【0008】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が、第1の中心軸及び第2の中心軸が整列しない非係合位置と第1の中心軸及び第2の中心軸が実質的に整列する係合位置との間で移動されるときに、従動歯車は駆動歯車から軸方向に離れて移動するように構成され得る。
【0009】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、付勢部材は、第2の中心軸と実質的に整列されるバネであり得る。
【0010】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯車は駆動歯車本体から軸方向に突出する駆動歯をさらに含み、駆動歯は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が非係合位置から係合位置に移動されるときに駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れて進めるために、従動歯車と係合するように構成された第1の斜面を有する。
【0011】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、従動歯車は従動歯車本体から軸方向に突出する従動歯をさらに含み、従動歯は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が非係合位置から係合位置に移動されるときに駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れて進めるために、第1の斜面と整合するように構成された第2の斜面を有する。
【0012】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が係合位置から非係合位置に移動されるときに駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れて進めるために、従動歯車と整合するように構成されたカム部材をさらに含み得る。
【0013】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯は、係合位置内で従動歯の第2の係合面と選択的に係合するように構成された係合面をさらに含み得る。
【0014】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯は、第1の係合面が第2の係合面に当接するように駆動歯車及び従動歯車のうち一方が係合位置に移動されるときに駆動歯に対して従動歯を回転方向に位置決めするように構成されたカム部材をさらに含み得る。
【0015】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、付勢部材は、第1の中心軸及び第2の中心軸第1の中心軸及び第2の中心軸を整列させるとき、従動歯車を駆動歯車の方に軸方向に進め得る。
【0016】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、付勢部材は、第2の中心軸と実質的に整列されるバネであり得る。
【0017】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、駆動歯は、駆動歯車本体から軸方向に突出し得、駆動歯車が非係合位置から係合位置に移動されるときに駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れるように進めるために、従動歯と係合するように構成された第1の斜面を含む。
【0018】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、従動歯は、従動歯車本体から軸方向に突出し得、駆動歯車が非係合位置から係合位置に移動されるときに駆動歯車及び従動歯車のうち一方を駆動歯車及び従動歯車のうち他方から軸方向に離れるように進めるために、第1の斜面と整合するように構成された第2の斜面を含む。
【0019】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、方法は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が滑動されて駆動歯車及び従動歯車のうち他方と実質的に軸方向に整列するときに、駆動歯車の第1の斜面を従動歯車の従動歯と整合させるステップをさらに含み得る。
【0020】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、方法は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が滑動されて駆動歯車及び従動歯車のうち他方と実質的に軸方向に整列するときに従動歯車の第2の斜面を駆動歯車の第1の斜面と整合させるステップをさらに含み得る。
【0021】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、方法は、駆動歯車及び従動歯車のうち一方が滑動されて駆動歯車及び従動歯車のうち他方と実質的に軸方向に整列しなくなるときに、駆動歯車の第1の斜面を従動歯車の第2の斜面と整合させるステップをさらに含み得る。
【0022】
本明細書で説明する実施形態のいずれかによれば、方法は、従動歯車を駆動歯車と係合させるために、駆動歯に対する従動歯の回転方向の位置を調整するステップをさらに含み得る。
【0023】
本概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を、簡略化された形態で紹介するために提供される。この「発明の概要」は、特許請求される主題の主要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を判定するのを支援するものとして使用されることも意図していない。
【0024】
本開示の主題の前述の態様及び付随する利点の多くは、以下の発明を実施するための形態を添付図面とともに参照することによって、より容易に認識され、同じくよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の一態様による、調合物供給器具の代表的な一実施形態の第1の斜視図である。
【
図3】消耗品アセンブリ及びハンドルアセンブリを示す、
図1の器具の第1の拡大斜視図である。
【
図4】消耗品アセンブリ及びハンドルアセンブリを示す、
図1の器具の第2の拡大斜視図である。
【
図5】消耗品アセンブリ及びハンドルアセンブリの中の構成要素を示す、
図1の器具の部分切り欠き窓斜視図である。
【
図6】
図1の器具の消耗品アセンブリのヘッドカバー内の連結管筐体の部分断面斜視図である。
【
図7】ヘッドカバー内の連結管筐体を示す、
図1の器具の幅の実質的な中点における線に沿って取られた、消耗品アセンブリの一部の断面側面図である。
【
図8】ヘッドカバー内の連結管筐体を示す、
図1の器具の幅の中点からオフセットされた線に沿って取られた、消耗品アセンブリの一部の断面側面図である。
【
図9】ヘッドカバー内の連結管筐体を示す、
図1の器具の高さに沿った中間点における線に沿って取られた、消耗品アセンブリの一部の断面側面図である。
【
図10】ヘッドカバー内の連結管筐体を示す、
図1の器具の幅の実質的な中点における線に沿って取られた、消耗品アセンブリの一部の断面側面図である。
【
図11A】非係合位置から係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図11B】非係合位置から係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図11C】非係合位置から係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図11D】非係合位置から係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図11E】非係合位置から係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図12A】係合位置から非係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図12B】係合位置から非係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図12C】係合位置から非係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図12D】係合位置から非係合位置に移動する歯車アセンブリを示す、
図1の器具の駆動歯車アセンブリ及び従動歯車アセンブリの詳細な側面図である。
【
図13A】封止構成における消耗品アセンブリを示す、
図1の器具の消耗品アセンブリの一部の斜視図である。
【
図13B】液体流れ構成における消耗品アセンブリを示す、
図1の器具の消耗品アセンブリの一部の斜視図である。
【
図14A】封止構成における、着色調合物を有する消耗品アセンブリを示す、
図1の器具の消耗品アセンブリの一部の側面図である。
【
図14B】液体流れ構成における、着色調合物を有する消耗品アセンブリを示す、
図1の器具の消耗品アセンブリの一部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の説明は、概して頭髪頭皮トリートメント塗布器及び調合物供給器具に関する幾つかの例を提供する。多様なトリートメント調合物を人の頭髪及び頭皮の組織に塗布することは、一般的な行為である。幾つかの例では、トリートメント調合物が頭髪又は頭皮の組織の目標部位に塗布されることは有益である。一例では、たとえば、色維持処置の間に着色染料を毛根に塗布するとき、頭皮付近の頭髪の一部にトリートメント調合物を塗布することが望ましい場合がある。別の例では、頭髪との接触を最小にしながらトリートメント調合物を直接、頭皮組織に塗布することが望ましい場合がある。
【0027】
頭髪頭皮トリートメント調合物を塗布するための既存のシステムが、広く使用されてきた。一例では、頭髪着色キットは、一般に、その他の用途の中でも、頭髪色の外観を変えるため、又は白髪をブレンドするために使用される。既存の頭髪着色システムは、使用が難しいこと、時間がかかること、対象範囲にむらがあること、結果が予測できないこと、汚れがひどいことなどを含む、幾つかの不利な点を有する。一態様では、既存の頭髪着色システムは、頭髪の新しい部分が頭皮から成長した後に毛根をブレンド及び着色することにおいて非効率的であることがあり、ここで自然の頭髪色は染めた頭髪の残存部とは異なる。本開示は、これら及び他の必要性を解決することを対象とする。
【0028】
頭髪着色調合物は、一般的に、少なくとも1つの染料及び別個の顕色剤を含み、それらは効果的で予測可能な結果のために、管理された割合で混合されなければならない。本明細書で使用する「着色調合物」(着色調合物CFとして
図14A及び
図14Bに概略的に示す)という用語は、一般に、染料、顕色剤、調合物、液体、又はそれらの任意の混合物のうちいずれかを指す。
【0029】
本開示の実施形態は、頭髪及び頭皮の組織の目標領域にトリートメント調合物を塗布するように構成される。本明細書の実施形態によって塗布されるトリートメント調合物の例は、永続的頭髪染料、半永続的頭髪染料、顕色剤、コンディショナー、商標名ROGAINE(登録商標)で製造されるミノキシジルなどの育毛トリートメント、頭髪タンパク質トリートメント、OLAPLEX(登録商標)などのジスルフィド結合補修頭髪トリートメント、液体頭髪トリートメント、液体頭皮トリートメントなどを含む。任意の頭髪頭皮トリートメント調合物は、本明細書で説明する器具の実施形態を使用して適切に塗布されるが、本開示は、概して、以下で説明する器具によって塗布されるトリートメント調合物の例として頭髪着色調合物を指す。しかしながら、列挙された頭髪頭皮トリートメント調合物のいずれかは、本明細書で説明する着色調合物と交換可能であることを諒解されたい。
【0030】
前に着色された頭髪に対する維持処置の間などで目標とする毛根の着色は、一般に、頭皮付近の頭髪の部分に着色調合物を塗布することを含む。頭皮付近の自然色の頭髪の部分と前に着色された頭髪とをブレンドすることの所望の結果を達成するために、着色調合物は、一般に、根元にのみ塗布されるべきであり、着色調合物の正確な供給が必要である。
【0031】
以下の説明は、頭髪及び/又は頭皮の目標領域にトリートメント調合物を塗布するように構成された調合剤供給機器のシステム、装置、及び/又は器具の例を提供する。本開示の器具は、一般に、ユーザの手で保持されるように構成されたハンドルと、着色調合物が排出される複数のノズルを有するヘッドとを含む。幾つかの実施形態では、ヘッドは、使用中にノズルのオリフィスを頭皮から離間させるためにノズル付近に複数のスタンドオフ突起(standoff protrusion)をさらに含み得る。他の実施形態では、ノズルがトリートメント調合物をより十分な対象範囲に供給することができるように、たとえば往復動又は振動によってノズルが使用中に動くことができる。
【0032】
最初に
図1~
図4を参照すると、着色調合物をユーザに塗布するための調合剤供給機器100の例示的な実施形態が図示されている。たとえば、ユーザの頭髪及び/又は頭皮の組織に着色調合物を塗布することなど、1つ又は複数の方法又は技術を実装するために複数のノズルを用いて使用する調合剤供給機器100が示される。たとえば、上記で説明したように、幾つかの着色調合物は、頭髪の根元の部分を処理するときなど、ユーザの頭髪の目標領域に塗布されるときに改善された結果を有する。しかしながら、上記でも説明したように、従来の頭髪着色キットは、一般に、着色調合物を手動で混合して塗布するように構成されており、そのような方法は時間がかかり、一貫して望ましい結果を得るために好適ではない。加えて、従来の頭髪着色キットから得られる結果は、しばしば、高度に技量に依存しており、訓練することと所望の結果に対するプロセスに熟知していることとを必要とする。
【0033】
本開示の実施形態を使用することによって、着色調合物を直接塗布することのみで成し遂げることは困難な方法で、着色調合物が頭髪の部分に塗布され得る。本開示の実施形態は、ユーザの体の任意の表面又は任意の他の適切な表面にトリートメント調合物を塗布するためにも好適である。
【0034】
調合剤供給機器100及び他の例示的な実施形態が複数のノズルを用いて使用されるように説明され図示されているが、本明細書で示して説明する調合剤供給機器は、任意の適切な調合物塗布器構成を用いて任意の適切な用途のために使用され得ることを諒解されたい。
【0035】
まだ
図1~
図4を参照すると、調合剤供給機器100は、ハンドルアセンブリ104と消耗品アセンブリ200とを有する器具として示されている。この点について、調合剤供給機器100は、以下器具100と呼ばれる。ハンドルアセンブリ104は、ハンドルシェル110、ポート114及び制御ボタン106を含む。ハンドルシェル110は、ユーザが器具100を使用しながら手で保持するための表面を提供する。この点について、ハンドルシェル110は、図示の実施形態において人間工学的に成形されている。しかしながら、他の実施形態では、ハンドルシェル110は、内部構成要素を包含して、ユーザのために1つ又は複数の把持面を提供するのに好適な任意の形状である。さらなる実施形態では、消耗品アセンブリ200は、ユーザのために把持面の少なくとも一部分を形成し得る。
【0036】
ハンドルシェル110は、駆動歯車310(
図3参照)を有する駆動モータ、CPU、バッテリ、通信システム(ワイヤレスネットワーキング(WiFi)、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、BLUETOOTH(登録商標)など)、ポート114における電気及びデータのコネクタ(ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイアワイヤなど)、温度センサ、加速度計、流体センサ、データスキャナ、光源、可聴信号生成器、流体熱源、温度コントローラ、及び簡単のために図で示されていない他の好適な制御構成要素のうち1つ又は複数など、様々な器具制御構成要素を収容する。幾つかの実施形態では、ポート114は、器具100の内部制御構成要素と外部構成要素/システムとの間のインターフェースを提供するため、及び/又は器具100のバッテリを充電するために適切に使用される。
【0037】
制御ボタン106は、器具100の起動、停止及び制御の機能に対して構成され得る。幾つかの実施形態では、制御ボタン106押すと器具100の電源が入り、それによって、着色調合物CFが調合物容器424(
図14A及び
図14B参照)から取り出される。これらの実施形態では、制御ボタン106を解除することで、着色調合物CFの流れが停止され得る。幾つかの例では、制御ボタン106は、器具100を初期化するために使用されてよく、又は着色調合物CFの成分の混合比を計算すること、除去もしくは清浄モードに入ること、調合物を加熱すること、調合物容器から残存容積、混合比、色情報などのデータを収集すること、ポート114を通して信号を送受すること、ユーザ選好に関するデータを分析すること、センサからデータを収集すること、電力出力レベル、バッテリ寿命、調合物残存容積、センサデータ、データ接続情報などのステータス表示をユーザに提供すること、及び補助機器と通信することのうち1つ又は複数など、幾つかの機能を実行する状態に器具100を置くために使用されてよい。幾つかの実施形態では、制御ボタン106は感圧動作が可能であり、それによって、より高い圧力を制御ボタン106に加えることで、たとえば調合物をより速く流動させる、ノズルをより速く運動させるなど、変動する応答を生じさせる。幾つかの実施形態では、様々な動作パラメータが、電話(参照により本明細書に組み込まれている特許文献1に詳細に記載されている)などのスマートデバイスの使用によって制御され得る。
【0038】
図3及び
図4に示すように、消耗品アセンブリ200は、ハンドルアセンブリ104に取り外し可能に接合されて、器具100を形成する。消耗品アセンブリ200とハンドルアセンブリ104との外部結合部は、各アセンブリ上の分離面112に位置する。分離面112は、概して、互いに嵌合して、液体、ほこり、破片及び他の物体が器具100に侵入しないように最小の隙間を形成するように構成される。幾つかの実施形態では、分離面112は、ユーザに対する人間工学的快適さのためにシャープエッジがないように、実質的に平らな構成で互いに嵌合する。代替的に、他の実施形態では、ハンドルシェル110は切り離されてよく、それによって消耗品アセンブリ200は把持面の少なくとも一部分を形成する。
【0039】
図示の実施形態では、消耗品アセンブリ200をハンドルアセンブリ104から解除して除去するために、解除ボタン116(
図4参照)が押されて、消耗品アセンブリデテント機構120の保持力が解除ボタン116から解除され得る。他の実施形態では、圧入、締め具、フックとループ、再剥離型粘着剤、磁石など、他の固定構成が適切に使用される。消耗品アセンブリ200とハンドルアセンブリ104との間により大きい固定力を与え得る下部デテント118などの追加の固定機構も、本開示の範囲内にある。他の実施形態では、ハンドルアセンブリ104に消耗品アセンブリ200を固定するために、任意の数又は組合せの固定機構が適切に使用される。
【0040】
次に、消耗品アセンブリ200について、より詳細に説明する。消耗品アセンブリ200は、一般に、以下でより詳細に説明する消耗品アセンブリ200の様々な構成要素を収容して封入するためのヘッドカバー108を含む。ヘッドカバー108の外部領域は、ヘッドカバー108に結合されるか又はその上に形成される連結管筐体202から延びる複数の杆体状のノズル210を含む。杆体状のノズル210は、器具100を使用するときに、ノズル210の終端における複数の出口開口212を通って着色調合物CFを排出するように構成される。幾つかの実施形態では、図に示すように、ノズル210は、一般に、器具100の長さに沿った方向にある、ヘッドカバー108の長さに沿った1つ又は複数の列に配置される。他の実施形態では、ノズル210は、器具100の長さに対して傾斜して適切に置かれる。
【0041】
幾つかの実施形態では、ノズル210は、連結管筐体202から出口開口212におけるノズル210の終端まで、約0.5cmから約4.0cmの間の長さを有する。他の実施形態では、ノズル210は、連結管筐体202から出口開口212におけるノズル210の終端まで、約1.4cmから約1.8cmの間の長さを有する。他の実施形態では、ノズル210は、連結管筐体202から出口開口212におけるノズル210の終端まで、約1.6cmの長さを有する。さらなる実施形態では、ノズルの任意の長さが適切に使用される。
【0042】
図示の実施形態では、複数のスタンドオフ突起220が、1つ又は複数の列内で、ヘッドカバー108から実質的にノズル210の方向に外方に延びる。この点について、実質的にノズル210の方向にとは、ノズル210の長さに沿った方向の約25度の角度内にあることを指すことが意図されている。図示の実施形態では、突起220の第1の列及び第2の列は、杆体状のノズル210の単一の列の両側に沿って配置される。幾つかの実施形態では、スタンドオフ突起220は、複数のノズル210に対して傾斜して配設され得る。(たとえば参照により本明細書に組み込まれている特許文献2の
図4参照。)
【0043】
幾つかの実施形態では、スタンドオフ突起220それぞれは、スタンドオフ突起220の終端とノズル210の出口開口212とが実質的に同一平面であるように、(ヘッドカバー108とスタンドオフ突起220の終端との間で測定する)ある長さを有する。他の実施形態では、スタンドオフ突起220が(ヘッドカバー108とノズル210の終端との間で測定する)ノズル210の長さより長くなるように、スタンドオフ突起220は(ヘッドカバー108からスタンドオフ突起220の終端までの)ある長さを有する。この点について、使用中、スタンドオフ突起220は、頭皮の局部などの塗布面と接触し、ノズル210の出口開口212を塗布面から離隔させて、出口開口212を通る着色調合物CFの排出のための隙間(たとえば
図7の高さの差x参照)を与えることになる。スタンドオフ突起220が複数のノズル210より長い実施形態では、スタンドオフ突起220は、複数のノズル210それぞれの長さより約0.1mmから5.0mmだけ長い。他の実施形態では、スタンドオフ突起220は、複数のノズル210それぞれの長さより約0.5mmから1.5mmだけ長い。他の実施形態では、スタンドオフ突起220は、複数のノズル210それぞれの長さより約1.0mm長い。
【0044】
次に
図5に示す器具100の部分切り取り図を参照すると、ノズル210を通して着色調合物CFを施すように構成された器具100の内部構成要素が、次に説明される。示すように、第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406は、染料、顕色剤又は他の調合物のうち1つを、混合してノズル210に分配するために、液体容器424(
図14A及び
図14B参照)から連結管筐体202に移送するように構成される。他の実施形態では、単一の調合物チューブ又は3つ以上の調合物チューブが、器具100の中で適切に使用される。第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406は、着色調合物CFを液体容器424から連結管筐体202まで流動させるための複数のローラーから成るポンプ340の後ろに経路指定される。図示の実施形態では、蠕動ポンプ340が使用される。この点について、蠕動タイプのポンプの1つの利点は、そのポンプが自吸式であることである。しかしながら、他の実施形態では、着色調合物CFを液体容器424から連結管筐体202に取り出すために、任意の適切なポンプ又は一連のポンプが使用される。
【0045】
ポンプ340は、ハンドルシェル110内に配設された適切なモータ(図示せず)によって駆動される。モータは、杆体状の駆動シャフト302を介して駆動歯車310を回転駆動させ得る。駆動歯車310は、他の可能な構成要素の中でも、ポンプ340及び往復ホイール206(
図6参照、以下でより詳細に説明する)のうち1つ又は複数を含む、器具100の様々な構成要素を駆動するように構成された従動歯車320と整合する。駆動歯車310と従動歯車320とが整合することで、歯車310及び320が、たとえば、器具100を組み立てる間に消耗品アセンブリ200がハンドルシェル110の中に滑動/挿入される方向に、径方向にともに滑動することによってかみ合うことが可能になる。歯車310と320とが径方向にかみ合うことは、器具100を組み立てる間に、従動歯車320が駆動歯車310から軸方向に離れて移動することを可能にするように構成された軸方向バネ330として示される付勢部材によって成し遂げられる。歯車310と320との径方向のかみ合いについては、以下でより詳細に説明する。歯車310と320との径方向のかみ合いの一例について、本明細書で図示して説明するが、他の適切な歯車かみ合い方式も、本開示の範囲内にある。
【0046】
連結管筐体202について、ここでより詳細に説明する。
図6~
図10を参照すると、ヘッドカバー108内の連結管筐体202の様々な切り取り図が示されている。複数のノズル210は連結管筐体202の表面から延びており、それによって、ユーザが器具100を表面、たとえば頭皮上で通過させるときにユーザの頭髪の部分が複数のノズル210の間を通過する。幾つかの実施形態では、複数のノズル210は、複数のノズル210の列の方向に沿って、連結管筐体202の往復運動によって往復するように構成される。この点について、連結管筐体202は、ヘッドカバー108に対して平行移動する。列の方向に沿ったノズル210の往復運動によって、器具100が複数のノズル210の列に対して垂直方向に表面上を通るときに、ノズル210それぞれの間の表面の領域を着色調合物CFが覆うことが可能になる。この点について、表面上で重複して器具100を通過させることを必要とすることなく、複数のノズル210の下の全表面が着色調合物によって覆われ得る。他の実施形態では、器具のノズル210は、使用中に振動する(oscillate)、ノズル210の長さに沿って往復運動する、振動する(vibrate)、又は静止状態を保持するように構成される。
【0047】
一実施形態では、ノズル210の動きは、モータが往復ホイール206を回転させることによって与えられる。往復ホイール206は、連結管筐体202内の往復スロット208と整合するように構成された往復突起204を含む。往復ホイール206が回転するにつれて、往復突起204は、往復スロット208内で器具100の本体を横切る方向に平行移動し、それゆえ連結管筐体202を器具100の本体に沿った方向に平行移動させる。幾つかの実施形態では、往復運動は、隣接するノズル210の間の間隔の半分より大きい振幅とともに、およそ5~60Hzの範囲内の周波数を有する。他の実施形態では、連結管筐体202の往復運動の振幅は、隣接するノズル210の間の間隔の約0.5倍と隣接するノズル210の間の間隔の約1.5倍との間である。他の実施形態では、ノズル210の運動を制御するための任意の適切な配置が使用される。別の態様では、ノズル210の運動は、手袋をはめた指が調合物を根元及び生え際の領域に擦り込むことをシミュレートしており、頭髪領域に対する着色の正確な制御がもたらされる。
【0048】
連結管筐体202は、調合物容器424からの着色調合物CF成分を混合、処理及び排出制御するための複数のチャンバを含む。製造及び組み立ての目的で、連結管筐体202は、組み立てピン218及び組み立てスリーブ216などの組み立て補助具を含み得る。これらの実施形態では、組み立てピン218は、構成要素を結合するために組み立てスリーブ216内に挿入される。この点について、圧入又は粘着剤が、結合を補強するために使用され得る。同様に、他の実施形態では、連結管筐体202を形成するため及び/又は組み立てるために、より多い又はより少ない数の要素(piece)が使用され得る。
【0049】
一態様では、連結管筐体202の複数のチャンバは、複数のノズル210それぞれを通して着色調合物CFの均一な排出をもたらすように配置され、構成される。この点について、幾つかの実施形態では、複数のノズル210それぞれから排出される着色調合物CFの流量は、複数のノズル210のすべてからの着色調合物CFの平均流量の約20%以内である。連結管筐体202による流量制御で、着色調合物CFを表面に均一に分配することが可能になる。他の実施形態では、複数のノズル210それぞれから排出される着色調合物CFの流量は、複数のノズル210のすべてからの着色調合物CFの平均流量の約15%以内である。またさらなる実施形態では、複数のノズル210それぞれから排出される着色調合物CFの流量は、複数のノズル210のすべてからの着色調合物CFの平均流量の約10%以内である。さらなる実施形態では、複数のノズル210それぞれから排出される着色調合物CFの流量は、複数のノズル210のすべてからの着色調合物CFの平均流量の約5%以内である。
【0050】
調合物容器424からの着色調合物CF成分の混合、処理及び排出を制御するのに好適な連結管筐体202のチャンバ構成について、次により詳細に説明する。図に示すチャンバ構成が以下で説明されるが、連結管筐体202のチャンバ構成は、上記で説明した混合及び流量特性を成し遂げるために任意の好適な順序又はレイアウトを代わりに有してよいことを諒解されたい。他の実施形態では、着色調合物CFの成分の混合は、ポンプ340と連結管筐体202への入口との間など、連結管筐体202の外部で生じる。
【0051】
図6から参照を開始すると、連結管筐体202のチャンバの一部の部分断面図が示されている。上述のように、連結管筐体202は、第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406から着色調合物CFの成分を受けることができる。図示の実施形態では、着色調合物CFの成分は、入口a及びb(
図7参照)において連結管筐体202に入り、出口h、i、j及びk(
図10参照)において連結管筐体202を出る。着色調合物CFの成分の流れについて、以下で詳述する。
【0052】
図7を参照すると、
図7は、器具100の幅の実質的な中点における線に沿って取られた側面断面図を示しており、着色調合物CFの第1の成分は第1の調合物チューブ404を通って、第1のチャンバ230に通じる入口フローポイントaに流れる。同様に、着色調合物CFの第2の成分は、第2の調合物チューブ406を通って、第1のチャンバ230に通じる入口フローポイントbに流れる。図に示さないが、単一の入口又は3つ以上の入口など、任意の数の入口も、本開示の範囲内にある。顕色剤又は複数の色の染料を使用する場合、着色調合物CFを出口開口212を通して排出する前に、成分は一緒に混合されなければならない。着色調合物CFの成分の何らかの混合が第1のチャンバ230内で生じる場合があるが、完全に混合するために、成分は、スタティックミキサー232を通ってフローポイントcの方に第2のチャンバ240まで流れる。スタティックミキサー232を通る流れは、着色調合物CFの成分が第2のチャンバ240に到達する前に、成分が適切に混合されることを確実にする。上述のように、混合された成分は、ここでは全体的に、着色調合物CFと呼ばれる。
【0053】
図8を参照すると、
図8は、器具100の幅の中点から(ページから外方に)オフセットする線に沿って取られた側面断面図を示しており、着色調合物CFの流れは、第2のチャンバ240から第3のチャンバ250の中に継続する。第3のチャンバ250は、連結管筐体202の反対側の同等チャンバ252(
図9に部分的に示す)と鏡面対称であり、それによって、着色調合物CFの流れは、第2のチャンバ240内のフローポイントcにおいて、第3のチャンバ250と連結管筐体202の反対側の鏡面対称チャンバ252との2つの通路の中に分かれる。着色調合物CFは、第3のチャンバ250から第4のチャンバ260におけるフローポイントdまで継続して流れる。
図9に見られるように、鏡面対称経路は、フローポイントcから鏡面対称の第3のチャンバ252を通って鏡面対称の第4のチャンバ262におけるフローポイントeまで流れる。
【0054】
図9を参照すると、
図9は、
図6~
図8に示す断面切断部に対して垂直な、器具100の高さに沿った中間点における線に沿って取られた側面断面図を示しており、フローポイントd及びフローポイントeにおける着色調合物CFの流れは、第5のチャンバ270におけるフローポイントf及び第6のチャンバ272におけるフローポイントgの方への二重の流路にさらに分かれる。着色調合物CFの流れは、フローポイントd及びフローポイントeにおいて分かれ、それによって、フローポイントfにおける着色調合物CFは、第4のチャンバ260と鏡面対称の第4のチャンバ262の両方からの液体を包含する。同様に、フローポイントgにおける着色調合物CFは、第4のチャンバ260と鏡面対称の第4のチャンバ262の両方からの液体を包含する。
【0055】
着色調合物CFはフローポイントd及びeからフローポイントfに流れるので、着色調合物CFは、第1の分配突起274の回りを進む。同様に、着色調合物CFはフローポイントd及びeからフローポイントgに流れるので、着色調合物CFは、第2の分配突起276の回りを進む。幾つかの実施形態では、上記で説明したように、第1の分配突起274及び第2の分配突起276は、第5のチャンバ270及び第6のチャンバ272における液体の均一な流量を確実にすることを助け、それによって、ノズル210からの排出は均一に分配される。
【0056】
図10を参照すると、
図10は、(
図6におけるように)器具100の幅の実質的な中点における線に沿って取られた部分側面断面図を示しており、フローポイントf及びgにおける着色調合物CFの流れは第7のチャンバ280及び第8のチャンバ282の中に進み、ここで流れはさらに二重流路の中に分かれ、第7のチャンバ280及び第8のチャンバ282それぞれはノズル210の中への2つの出口を有するプレナムとしての役割を果たす。第7のチャンバ280における流れは、フローポイントfから出口開口212における排出ポイントh及び排出ポイントiの方に進み、複数のノズル210それぞれの中のノズルチャンバ292に入る。同様に、第8のチャンバ282における流れは、フローポイントgから出口開口212における排出ポイントj及び排出ポイントkの方に進み、複数のノズル210それぞれの中のノズルチャンバ292に入る。上記で説明したように、複数のノズル210それぞれからの各排出ポイントh、i、j及びkにおける着色調合物CFの流量は、複数のノズル210のすべてからの着色調合物CFの平均流量の特定の割合以内であり得る。
【0057】
第7のチャンバ280に隣接して第1の容積チャンバ284及び第2の容積チャンバ286があり、第8のチャンバ282に隣接して第3の容積チャンバ288及び第4の容積チャンバ290が所定の容積チャンバ284、286、288及び290は、たとえば、着色調合物CFに加えるオプションの熱源の膨張効果による液体膨張(以下でより詳細に説明する)、流体振動低減、着色調合物CFの一定の排出を確実にする追加のバラスト容積などのためのロケーションを提供する。
【0058】
上述のように、幾つかの実施形態では、エネルギー源(たとえば、熱源、図示せず)が、調合物の温度を上げるために着色調合物CFの流れの経路中の任意のロケーションに追加されてよく、又はエネルギー源が、塗布面、たとえば頭皮に熱が伝達されるように、器具100に追加されてよい。この点について、幾つかの調合物に対して、高めた温度においてユーザに調合物を塗布すること、又は塗布面を加熱することが、ユーザの心地よさ、調合物の効能のいずれか又は両方において有益であり得る。これらの実施形態では、熱源は、調合物又は塗布面にエネルギーを供給するように構成される。幾つかの実施形態では、エネルギー源は、複数のノズル210を照射して、毛根及び/又は頭皮組織などの塗布面に紫外線輻射を伝達するように構成された紫外線輻射源である。他の実施形態では、エネルギー源は、複数の出口ノズル210から排出する前に調合物を加熱するように構成された熱源である。
【0059】
次に
図11A~
図12Dを参照すると、駆動歯車310及び従動歯車320の選択的係合カップリングが、より詳細に説明される。ポンプ340、連結管筐体202の往復運動、及び器具100の任意の他の好適なシステムを駆動するために、1つ又は複数のモータが、上述のように、ハンドルアセンブリ104内に設けられてよい。他の実施形態では、モータは消耗品アセンブリ200内に含まれてよいが、消耗品アセンブリ200は使い捨てであって、特定の使用の持続時間の後に取り換えられるように意図されている。モータがハンドルアセンブリ104内に配置される実施形態では、付勢部材を有する選択的係合カップリングが、駆動歯車310と従動歯車320とのかみ合いを可能にするために含まれる。
【0060】
一般に、カップリングは、消耗品アセンブリ200がハンドルアセンブリ104内に滑動/挿入されるときに、駆動歯車310と従動歯車320とのかみ合いを可能にするように構成される。より具体的には、カップリングは、駆動歯車310及び従動歯車320が、消耗品アセンブリ200がまだハンドルアセンブリ104内に固定されない非係合位置から、消耗品アセンブリ200がハンドルアセンブリ104内に完全に挿入されて駆動歯車310が従動歯車320に回転運動を伝達するように構成され得るように駆動歯車310と従動歯車320との軸が実質的に整列される係合位置に、互いに対して径方向に滑動することを可能にする。
【0061】
次に、駆動歯車310及び従動歯車320の構成要素について、より詳細に説明する。上記で説明したように、駆動歯車310は、駆動軸を形成する杆体状の駆動シャフト302を介してモータによって回転方向に駆動される。幾つかの実施形態では、駆動歯車310は、駆動歯車310の強化されたカップリングを杆体状の駆動シャフト302に与えるための駆動スリーブ312を含み得る。同様に、従動歯車が杆体状の従動シャフト332を回転させるように、従動歯車320は、駆動歯車310によって回転方向に駆動される。杆体状の従動シャフト332は従動軸を形成する。幾つかの実施形態では、従動歯車320は、従動歯車320の強化されたカップリングを杆体状の従動シャフト332に与えるために従動スリーブ322を含み得る。
【0062】
上記で簡単に説明したように、歯車310と320とが径方向に滑動してかみ合うことは、軸方向バネ330として示される付勢部材によって成し遂げられ、ここで付勢部材は、消耗品アセンブリ200をハンドルアセンブリ104内に組み立てる間に、従動歯車320が駆動歯車310から軸方向に離れて移動することを可能にするように構成される。歯車310及び320が非係合位置(
図11A)から係合位置(
図11E)に径方向に滑動することは、駆動歯車310の駆動歯314と従動歯車320の従動歯324との整合によって成し遂げられる。図示の実施形態では、駆動歯314は、従動歯324の第2の斜面326と係合するように構成された第1の斜面316を含む。駆動歯車310と従動歯車320とが径方向に滑動した結果として、第1の斜面316は第2の斜面326と整合する(
図11B)。駆動歯車310が係合位置の方に径方向に滑動されるのにつれて、第1の斜面316と第2の斜面326との整合は、従動歯車320を駆動歯車310から径方向に離れて進め(
図11C)、軸方向バネ330を圧縮して駆動歯車310が係合位置の方に径方向に滑動し続けることを可能にする。
【0063】
駆動歯車310が係合位置に近づくにつれて、軸方向バネ330は、従動歯車320を駆動歯車310の方に軸方向に進め、駆動歯314と従動歯324との係合を開始する(
図11D)。歯車310及び320が係合位置にありながら駆動歯車310が回転される(
図11E)ので、駆動歯車310の駆動歯係合面318は従動歯車320の従動歯係合面328に当接し、それによって、駆動歯車310の回転運動が従動歯車320に伝達されて、器具100の構成要素を駆動する。図示の実施形態では、駆動歯車310は、単一の回転方向内で従動歯車320と係合する。しかしながら、他の実施形態では、駆動歯車310は、両回転方向内で従動歯車320と係合するように構成される。
【0064】
消耗品アセンブリ200をハンドルアセンブリ104から分解するとき、駆動歯車310と従動歯車320との選択的係合カップリングは、必然的に解除されなければならない。駆動歯車310は係合位置(
図12A)から非係合位置(
図12D)に径方向に滑動されるので、駆動歯314のカム部材332は従動歯324と係合し、再び従動歯車320を駆動歯車310から軸方向に離れて進める(
図12B)。駆動歯車310が係合位置から径方向に離れて滑動されるのにつれて、カム部材332と従動歯324との整合は軸方向バネ330を圧縮し、駆動歯車310が係合位置から径方向に離れて滑動し続けることを可能にする。幾つかの実施形態では、カム部材332は、たとえば、
図11Dに示す構成から
図11Eに示す構成への遷移において、駆動歯係合面318を従動歯係合面328の方に進めることを付加的に提供する。駆動歯車310は係合位置から径方向に離れて滑動し続けるので、第1の斜面316及び第2の斜面326は再び整合し(
図12C)、軸方向バネ330が従動歯車320を非係合位置において中立ポイントの方に軸方向に進めることを可能にする(
図12D)。
【0065】
消耗品アセンブリ200をハンドルアセンブリ104に対して組み立てるときの液体容器424(以後、パケット424と呼ぶ、ともに参照により本明細書に組み込まれている特許文献3及び特許文献4において詳細に説明される頭髪色パケットも参照のこと)の液体接続について、次に詳細に説明する。幾つかの実施形態では、消耗品アセンブリ200は、1つ又は複数の色パケット424及び顕色剤パケット(図示しないが、外観及び機能は色パケット424と同様である)を含むが、他の実施形態では、単一の頭髪着色パケット424が適切に使用される。顕色剤を着色染料調合物とともに使用することで、より長く、最大約一か月持続する着色効果がもたらされる。着色染料と顕色剤との組合せは、一般に、永続的着色と呼ばれる一方で、顕色剤を使用せずに染料を塗布することは、通常約一週間持続する半永続的着色をもたらす。顕色剤は、複数の着色パケット424とともに、又は単一の着色パケット424とともに使用され得る。着色パケット424及び顕色剤パケットの出口は、それぞれ、第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406と流通し得る。この点について、ポンプ340は、吸気を生成して、パケット424から第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406の中に液体を引き込み、それによって、着色調合物CF成分が、第1の調合物チューブ404及び第2の調合物チューブ406を通って進み、その後フローポイントa及びbにおいて連結管筐体202の中に入る。
【0066】
次に
図13A~
図14Bを参照すると、幾つかの実施形態では、消耗品アセンブリ200は、特定の使用の持続時間の後、たとえば、着色調合物CFをユーザの頭髪に一度塗布した後、廃棄するように構成される。これらの実施形態では、消耗品アセンブリ200は、廃棄するためにハンドルアセンブリ104から除去され、新しい消耗品アセンブリ200が、次に使用するためにハンドルアセンブリ104に設置される。小売りのために、消耗品アセンブリ200のパケット424は、最初に封止部材420によって封止されており、それによって、着色染料及び/又は顕色剤がパケット424の外に漏れることはなく、汚染物質がパケット424に入ることはない。幾つかの実施形態では、封止部材420は、接続されるときにパケット424と調合物チューブ404及び406との間に流通を確立するためにオリフィス428を含む。他の実施形態では、パケット424と調合物チューブ404及び406との間に流通を確立するために接続されるときに封止部材420が突き刺されるように、封止部材420は貫通可能である(以下でより詳細に説明する)。貫通可能な実施形態では、封止部材420は、汚染物質が入ること又はパケット424の内容物が出ることなく、パケット424の気体放出を可能にするように構成された一方向又は二方向に通気性のある膜426である。また、さらなる実施形態では、封止部材420は、本明細書の実施形態のいずれかとともに使用される弁(図示せず)を含み、弁は、パケット424からの液体の流れを調節するように構成される。上記の機構の任意の組合せも使用され得る。
【0067】
図示の実施形態では、消耗品アセンブリ200がハンドルアセンブリ104内に挿入されるとき、消耗品アセンブリ200は、封止部材420が完全なままの封止構成(
図13A及び
図14A参照)から封止部材420が開かれてパケット424と調合物チューブ404及び406との間の流通を確立した液体流れ構成(
図13B及び
図14B参照)に遷移する。封止部材420が(膜426を使用することなどによって)貫通可能である実施形態では、調合物チューブ404及び406の終端は、消耗品アセンブリ200をハンドルアセンブリ104内に設置するときに封止部材420を突き刺すために、貫通部先端432を有する貫通部430を含む。
【0068】
貫通部430は、その中に液体受容チャンバ434を形成して液体を受け入れ、パケット424を調合物チューブ404及び406に液体接続する。幾つかの実施形態では、パケット424は、パケット筐体402(
図4参照)内に封入される。これらの実施形態では、パケット筐体402は、封止構成と液体流れ構成とに対応する2つの位置を含む。
【0069】
図13Aに示すように、消耗品アセンブリ200は、封止パケットデテント412と、さらに器具100の終端のヘッドカバー108に向かって配置された液体流れパケットデテント410とを含む。デテント412の位置は、貫通部先端432が封止部材420を突き刺さないようにパケット筐体402の開口408が封止パケットデテント412と係合する封止構成に対応し、デテント410の位置は、貫通部先端432が封止部材420を突き刺すように開口408が液体流れパケットデテント410と係合する液体流れ構成に対応する(
図4に示す位置において)。
【0070】
消耗品アセンブリ200が小売店において在庫され購買されるときなど、
図13A及び
図14Aの封止構成では、封止部材420はいまだ貫通されていない。この構成では、開口408は封止パケットデテント412と係合している。消耗品アセンブリ200がハンドルアセンブリ104内に挿入されるにつれて、パケット筐体402の一部がハンドルアセンブリ104の一部に当接し、それによって、パケット筐体402は液体流れパケットデテント410の方に遷移する。より具体的には、パケット筐体402は、ヘッドカバー108の方に前方に(
図13Bの矢印の方向に)滑動し、貫通部430の貫通部先端432が封止部材420(たとえば、膜426)を突き刺す。消耗品アセンブリ200のハンドルアセンブリ104への設置が完了すると、開口408は液体流れパケットデテント410と係合し、器具100を使用する間にパケット424を調合物チューブ404及び406と封止された流通を保持する。
【0071】
パケット424が可とう性壁を含む実施形態では、消耗品アセンブリ200は、パケット壁が崩れるにつれてパケット424内の残留液体が早期に密閉するのを防ぐために、パケットの長さに沿って延びるパケット流れ突起422を含み、その崩れは、場合によっては、液体が調合物チューブ404及び406に流入するのを制限し、パケット424内の調合物の全容積を完全に使用することを妨げる。
【0072】
類似の番号が類似の要素を参照する添付の図面に関連して上記に記載した発明を実施するための形態は、本開示の様々な実施形態の説明を意図したものであり、唯一の実施形態を表すことを意図したものではない。本開示において説明する各実施形態は、単に一例又は例示として提供されており、他の態様より好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。本明細書で提供する例示的な例は、網羅するものでも、又は本開示を開示された厳密な形態に限定するものでもない。同様に、本明細書で説明する任意のステップは、同じ又は実質的に類似の結果を達成するために、他のステップ又はステップの組合せと交換可能であり得る。
【0073】
上記の記載では、本開示の例示的実施形態の十分な理解を実現するために、具体的詳細が記載されている。しかしながら、本明細書で開示する実施形態は、具体的な詳細のすべてを具体化することなく実施され得ることは、当業者には明らかであろう。幾つかの例では、周知のプロセスステップは、本開示の様々な態様を不必要に不明瞭にしないために、詳細に記載されていない。さらに、本開示の実施形態は、本明細書に記載されている特徴の任意の組合せを使用する可能性があることが諒解されよう。
【0074】
本出願は、「前方の」、「後方の」、「正面の」、「後部の」、「上向きの」、「下向きの」、「右側の」、「左側の」、「側面の」、「中央の」、「中に」、「外に」、「延ばされた」、「前進した」、「後退した」、「近接した」、「末梢の」、「中心の」など、方向に対する言及を含み得る。本出願におけるこれらの言及及び他の同様の言及は、単に、特定の実施形態を記述すること及び理解することを促進するのを支援するためであり、本開示をこれらの方向又はロケーションに制限することを意図していない。
【0075】
本出願はまた、量及び数に言及することがある。特に明記されていない限り、そのような量及び数は、限定的とは見なされず、本出願に関連する可能な量又は数の例と見なされる。同じく、この点について、本出願は、量又は数に言及するために「複数」という用語を使用することがある。この点について、「複数」という用語は、1より多い、たとえば2、3、4、5などである任意の数であることを意味する。「約」、「およそ」などの用語は、表明された値のプラスマイナス5%を意味する。
【0076】
本開示の原理、代表的実施形態及び動作モードが上記の説明において説明された。しかしながら、保護されることを意図する本開示の態様は、開示した特定の実施形態に限定的なものと解釈されるべきではない。さらに、本明細書で説明する実施形態は、限定的ではなく例示的と見なされるべきである。本開示の趣旨から逸脱することなく、変形形態及び変更形態が他人によって作成されてよく、均等物が使用されてよいことが諒解されよう。それに応じて、すべてのそのような変形形態、変更形態及び均等物が、主張する本開示の趣旨及び範囲内に入ることが明確に意図されている。
【符号の説明】
【0077】
100 調合物供給機器
104 ハンドルアセンブリ
106 制御ボタン
108 ヘッドカバー
110 ハンドルシェル
112 分離面
114 ポート
116 解除ボタン
118 下部デテント
120 消耗品アセンブリデテント機構
200 消耗品アセンブリ
202 連結管筐体
204 往復突起
206 往復ホイール
208 往復スロット
210 ノズル
212 出口開口
216 組み立てスリーブ
218 組み立てピン
220 スタンドオフ突起
230 第1のチャンバ
232 スタティックミキサー
234 第1のチャンバへの入口a付近の流路
236 第1のチャンバへの入口b付近の流路
240 第2のチャンバ
250 第3のチャンバ
252 同等チャンバ
260 第4のチャンバ
262 鏡面対称の第4のチャンバ
270 第5のチャンバ
272 第6のチャンバ
274 第1の分配突起
276 第2の分配突起
280 第7のチャンバ
282 第8のチャンバ
284 第1の容積チャンバ
286 第2の容積チャンバ
288 第3の容積チャンバ
290 第4の容積チャンバ
292 ノズルチャンバ
302 杆体状の駆動シャフト
310 駆動歯車
312 駆動スリーブ
314 駆動歯
316 第1の斜面
318 駆動歯係合面
320 従動歯車
322 従動スリーブ
324 従動歯
326 第2の斜面
328 従動歯係合面
330 軸方向バネ
332 従動シャフト、カム部材
340 ポンプ
402 パケット筐体
404 第1の調合物チューブ
406 第2の調合物チューブ
408 開口
410 液体流れパケットデテント
412 封止パケットデテント
420 封止部材
422 パケット流れ突起
424 調合物容器、液体容器、パケット、色パケット、頭髪着色パケット
426 一方向又は二方向に通気性のある膜
428 オリフィス
430 貫通部
432 貫通部先端
434 液体受容チャンバ
【外国語明細書】