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特開2024-177667ロードコーンおよびロードコーン・コーンバー連結構造
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  • 特開-ロードコーンおよびロードコーン・コーンバー連結構造 図1
  • 特開-ロードコーンおよびロードコーン・コーンバー連結構造 図2-1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177667
(43)【公開日】2024-12-20
(54)【発明の名称】ロードコーンおよびロードコーン・コーンバー連結構造
(51)【国際特許分類】
   E01F 13/02 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
E01F13/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095923
(22)【出願日】2023-06-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】511173169
【氏名又は名称】株式会社トップ
(74)【代理人】
【識別番号】100113804
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 敏
(72)【発明者】
【氏名】河江 宏幸
【テーマコード(参考)】
2D101
【Fターム(参考)】
2D101CA11
2D101EA05
2D101FA12
2D101FA21
2D101FB13
2D101FB21
(57)【要約】
【課題】 ロードコーンからコーンバーの外れを防止する一方で、コーンバーをロードコーンに簡単に取り付けられること、必要に応じてロードコーンからコーンバーを容易に外すことも可能にするロードコーンやロードコーン・コーンバー連結構造を提供することにある。
【解決手段】 ロードコーン10には、コーン本体11の先端部側に斜め下方に延伸して係止部を構成する係止片20を備える。係止片20は、根元(コーン本体11との境目)あたりで折れ曲がり、コーン本体11の外周面へ当接可能に弾性変形する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部を備え、当該係止部は、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部を、ロードコーンの先端部に嵌め込んだ状態から外れないように係止することを特徴としたロードコーン。
【請求項2】
係止部は、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした請求項1記載のロードコーン。
【請求項3】
開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした請求項2記載のロードコーン。
【請求項4】
ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした請求項1又は2記載のロードコーン。
【請求項5】
円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部と、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部と、を備え、ロードコーンの先端部に当該嵌合部を嵌め込んだ状態から、当該係止部が当該嵌合部を外れないように係止することを特徴としたロードコーン・コーンバー連結構造。
【請求項6】
係止部は、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした請求項5記載のロードコーン・コーンバー連結構造。
【請求項7】
コーンバーの嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にすることを特徴とした請求項5又は6記載のロードコーン・コーンバー連結構造。
【請求項8】
開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした請求項6記載のロードコーン・コーンバー連結構造。
【請求項9】
ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした請求項5又は6記載のロードコーン・コーンバー連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、円錐形保安器具であるロードコーン(いわゆるカラーコーン:登録商標)と、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロードコーンとコーンバーは、事故や工事などである特定の区域への立ち入りや侵入を防止・規制するための用具として用いられている。
従来、一般的なロードコーンとコーンバーは、円錐形のロードコーンの先端部側に、コーンバーの両端に設けられた環状の嵌込部を嵌め込むことで連結されている。
【0003】
しかし、円錐形の先端部側に環状の嵌込部を嵌め込むだけなので、ロードコーンからコーンバーが外れ易いという課題を有していた。
このため、この課題を解決するために特許文献1~3のような発明・考案が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6656737号公報
【特許文献2】実用新案登録第3048692号公報
【特許文献3】実用新案登録第3078897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
確かに、特許文献1~3のような発明・考案であれば、ロードコーンからのコーンバーの外れという課題は解決できるかもしれない。
しかしながら、特許文献1~3の発明・考案は、ロードコーンにコーンバーを取り付けた後にコーンバーを外れにくくするために、次のような欠点を有している。
(1)コーンバーをロードコーンへ取り付ける際にコーンバーを簡単には取り付けられない。詳しくは、特許文献1では、コーンバーを嵌め込むためにロードコーンを軸にしてコーンバーを回転させる必要がある。また、特許文献2及び3では、コーンバーを嵌め込むために溝部や隆起部を設けたロードコーンに力ずくでコーンバーを押し込む必要がある。
(2)コーンバーをロードコーンから取り外す際にコーンバーを簡単には外せない。詳しくは、上記(1)と同様に、特許文献1では、コーンバーを外すためにロードコーンを軸にしてコーンバーを回転させる必要がある。また、特許文献2及び3では、コーンバーを外すために溝部や隆起部を設けたロードコーンから力ずくでコーンバーを取り外す必要がある。
【0006】
これに対して、本願発明者は、ロードコーンからコーンバーの外れを防止する一方で、コーンバーをロードコーンに簡単に取り付けられること、必要に応じてロードコーンからコーンバーを容易に外すことも可能にするロードコーンやロードコーン・コーンバー連結構造の提供を目的として、本願発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の発明は、円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部を備え、当該係止部は、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部を、ロードコーンの先端部に嵌め込んだ状態から外れないように係止することを特徴としたロードコーンである。
本願発明の第2の発明は、係止部が、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第3の発明は、開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第4の発明は、ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第5の発明は、円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部と、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部と、を備え、ロードコーンの先端部に当該嵌合部を嵌め込んだ状態から、当該係止部が当該嵌合部を外れないように係止することを特徴としたロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第6の発明は、係止部が、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第7の発明は、コーンバーの嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にすることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第8の発明は、開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第9の発明は、ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、以下の効果を有する。
(1)ロードコーンに備えた係止部が、ロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形することによって、コーンバーの嵌込部をロードコーンの先端部に嵌め込む時には、嵌込部の動きに従って係止部がロードコーンの外周面へ当接するように折れ曲がる(弾性変形する)ので嵌込部の障害にならず、コーンバーをロードコーンに簡単に取り付けられる。また、嵌込部がロードコーンの先端部に嵌め込まれると、係止部はロードコーンの外周面から水平又は斜め下方に延伸する元の状態に戻り、嵌込部がロードコーンから外れようとする場合の障害になってコーンバーがロードコーンから外れなくなる。
(2)その一方で、コーンバーの嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にすることで、嵌込部が環状の先端を分離して開放すれば、係止部が障害にならず簡単にロードコーンからコーンバーを外すことができる。
(3)また、開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることで、内筒体が開口されたロードコーンの頂部に差し込まれた状態では、係止片はコーンバー(の嵌込部)がロードコーンから外れようとする場合の障害になるが、内筒体をロードコーンの頂部から上方に移動させるだけで係止片(係止部)が係止片用孔に引き込まれる状態となり、係止片(係止部)が障害にならず簡単にロードコーンからコーンバーを外すことができる。
(4)さらに、ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることで、被嵌体がロードコーンの先端部側に被嵌して係止部(係止片)をロードコーンの外周面に当接させるので、係止片(係止部)が障害にならず簡単にロードコーンからコーンバーを外すことができる。
(5)ロードコーンの利点は、重ねて運搬・保管できるところにあるが、本願発明のロードコーンも係止部が弾性変形(ロードコーンの外周面へ当接するように折れ曲がる)するので、重ね合わせることが可能であり、ロードコーンの利点を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(1)。
図2-1】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(2-1)。
図2-2】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(2-2)。
図3】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(3)。
図4】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(4)。
図5】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(5)。
図6】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(6)。
図7】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(7)。
図8】本願発明のロードコーン・コーンバー連結構造を説明する説明図(8)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願発明に係るロードコーン・コーンバー連結構造を、図面に基いて説明する。
図1は、本願発明に係るロードコーン・コーンバー連結構造の基本構造を図示したものである。
図示するように、ロードコーン10には、コーン本体11の先端部側に斜め下方に延伸して係止部を構成する係止片20を備える。係止片20は、根元(コーン本体11との境目)あたりで折れ曲がり、コーン本体11の外周面へ当接可能に弾性変形する。
【0011】
係止片20を備えたロードコーン10に対して、コーンバー50のバー本体51の両端に備えた環状の嵌込部52を嵌め込む(図1(a))。
すると、斜め下方に延伸する係止片20は、嵌込部52の下方への移動に従って広げた羽を閉じるようにコーン本体11の外周面へ当接する弾性変形をおこす(図1(b))。これによって、コーンバー50はスムーズにロードコーン10へ嵌め込むことができる。
【0012】
コーンバー50のロードコーン10への嵌め込みが完了すると、係止片20は元の状態(斜め下方に延伸する状態)へ復元し、これが嵌込部52に対しての障害となり、ロードコーン10からコーンバー50が外れること(矢印Xへの移動)を防止できるようになる(図1(c))。
【0013】
図2図5は、係止片20の構造を図示したものである。但し、係止片20は、ここに図示したものに限らない。
図2-1(a)は、係止片20Aを結束バンド30でロードコーン10のコーン本体11に取り付けたものである。このために、係止片20Aには結束バンド用穿孔21と、コーン本体11には、結束バンド用穿孔12及び係止片用穿孔13を設けている。
図2-1(b)及び(c)は、結束バンド無しで係止片をロードコーン10のコーン本体11に取り付けたものである。
図2-1(b)の係止片20Bは、幅広の帯部一部に取付孔22Bを形成し、そこに幅狭の帯部を通して、コーン本体11の係止片用穿孔13に巻き付けるようにしたものである(幅狭の帯部が係止片20Bを構成することになる)。
図2-1(c)の係止片20Cは、幅広の帯部一端に取付孔22Cを形成し、そこに幅狭の帯部を通して、コーン本体11の係止片用穿孔13に巻き付けるようにしたものである(幅広の帯部が係止片20Cを構成することになる)。
【0014】
図2-2は、図2-1(a)で図示した係止片20Aの進化形であり、係止片20Aと結束バンド30を一体化させた係止片20Xを図示したものである。
図2-2(d)に図示するように、係止片20Xは、略凹形状の本体25Xとバンド部28Xを備える。本体25Xには、バンド部28Xと平行するようにその左右に当接部26Xと、バンド部28Xの根元側にバンド部28Xを通すバンド部用穿孔27Xを備える。また、バンド部28Xには、凸部29Xを備える。
一方、コーン本体11には、図2-2(a)に図示するように、係止片20Xを取り付けるためのバンド部用穿孔14と、その頂部の外側をL字形に切り欠いた切欠部15とを備える。
【0015】
図2-2(b)及び(c)は、係止片20Xをコーン本体11に取り付けた状態を図示したものであるが、前者は、バンド部用穿孔14に係止片20Xのバンド部25Xを二重巻きにしてから最後にバンド部用穿孔27Xへ通して取り付けており、後者は、バンド部用穿孔14に係止片20Xのバンド部25Xを一重巻きにしてから最後にバンド部用穿孔27Xへ通して取り付けている。この時いずれの場合でも、係止片20Xのバンド部25Xに設ける凸部29Xが、コーン本体11の頂部に形成された切欠部15に嵌合することで、バンド部25Xのズレが無くなり、係止片20Xがコーン本体11に確実に固定される。
コーン本体11に取り付けられた係止片20Xは、本体25Xの当接部26X,26Xがコーン本体11と当接しつつ、斜め下方に延伸した状態となる。そして、図1に図示するが如く、ロードコーン10にコーンバー50を簡単に取り付けるとともに、ロードコーン10からコーンバー50の外れを防止することを実現するものである。
【0016】
図3は、環状のリング部材35に係止片20を備えて、このリング部材35を使用してロードコーン10に係止片20を取り付けたものである。
図3(a)は、リング部材35をコーン本体11の先端部側の外周に取り付けることで、ロードコーン10に係止片20Dを備えることができる。
図3(b)は、リング部材35をコーン本体11の先端部側の内周(ロードコーン10の頂部は開口されていることが条件となる)に取り付けることで、ロードコーン10に係止片20Eを備えることができる。なお、この場合係止片20Eをロードコーン10の外へ突出するための係止片用穿孔13が必要になる。
【0017】
図4は、係止片20Fをクリップ部材40で直接ロードコーン10に取り付けたものである。
【0018】
図5は、係止片20Gを水平方向へ延伸するようロードコーン10(の頂部)に設けたものである。係止片20Gは、対角線上に2片設けているが、これに限定されるものではない。
【0019】
図6図8は、係止片20を備えたロードコーン10からコーンバー50を外す構造を図示したものである。
図6は、コーンバー50に特徴を有する。すなわち、コーンバー50の嵌込部52が、その先端を分離可能な開閉構造53となっている(図6(a))。なお、この嵌込部52の先端を分離可能な開閉構造53としたコーンバー50については、本願出願人の特許第7162316号に詳しい。
これによって、ロードコーン10からコーンバー50を外すために、嵌込部52の先端を開くだけで係止片20が障害とならず、コーンバー50を上方に持ち上げて外すことができる(図5(b-1)及び(c))。
また、コーンバー50を上方に持ち上げ無くても、水平方向(横方向)に引っ張ることで嵌込部52をコーン本体11から外すこともできて、係止片20はその障害にはならない(図5(b-2)及び(c))。
【0020】
図7は、コーン本体11の先端部側の内周(ロードコーン10の頂部は開口されていることが条件となる)に差し込む内筒体45に係止片20Hを備えたことに特徴を有する。 図3(b)と係止片の取り付け方は共通するが、内筒体45は図3(b)のリング部材35よりも上下方向に長尺である(図7(a)及び(b))。
そのため、コーンバー50を外す場合には、この内筒体45をロードコーン10の頂部から突き出るように上方へスライドさせると、それに伴って係止片20Hもコーン本体11の係止片用穿孔に引っ込む形になり、係止片20Hが障害とならず、嵌込部52をコーン本体11から外すことができる(図7(c))。
【0021】
図8は、コーン本体11の先端部側を被嵌する被嵌体48に特徴を有する。
係止片20Iを備えてコーンバー50と連結しているロードコーン10の先端部側を、被嵌体48で被嵌する(図8(a))。
すると、被嵌体48によって係止片20Iはコーン本体11の外周面に当接するように弾性変形し、係止片20Iが障害とならず、嵌込部52をコーン本体11から外すことができる(図8(b)及び(c))。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本願発明に係るロードコーン及びロードコーン・コーンバー連結システムは、ロードコーンとコーンバーとを連結して事故現場、工事現場、イベント会場等で規制帯を形成する場合に広く利用できるものである。
【符号の説明】
【0023】
10 ロードコーン
11 コーン本体
12 結束バンド用穿孔
13 係止片用穿孔
14 バンド部用穿孔
15 切欠部
20 係止片
21 結束バンド用穿孔
22 取付孔
30 結束バンド
35 リング部材
40 クリップ部材
45 内筒体
48 被嵌体
50 コーンバー
51 バー本体
52 嵌込部
53 開閉構造
図1
図2-1】
図2-2】
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部と、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部と、を備え、ロードコーンの先端部に当該嵌部を嵌め込んだ状態から、当該係止部が当該嵌部を外れないように係止することを特徴としたロードコーン・コーンバー連結構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本願発明の第1の発明は、円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部を備え、当該係止部は、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部を、ロードコーンの先端部に嵌め込んだ状態から外れないように係止することを特徴としたロードコーンである。
本願発明の第2の発明は、係止部が、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第3の発明は、開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第4の発明は、ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした同ロードコーンである。
本願発明の第5の発明は、円錐形保安器具であるロードコーンの先端部側にあって水平又は斜め下方に延伸しつつもロードコーンの外周面へ当接可能に弾性変形する係止部と、隣り合うロードコーンどうしに架設するコーンバーのバー本体の両端に備えた環状の嵌込部と、を備え、ロードコーンの先端部に当該嵌部を嵌め込んだ状態から、当該係止部が当該嵌部を外れないように係止することを特徴としたロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第6の発明は、係止部が、帯状の係止片をロードコーンの先端部側の外周に1又は2以上備えることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第7の発明は、コーンバーの嵌込部が、その先端を分離可能な開閉構造にすることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第8の発明は、開口されたロードコーンの頂部に差し込む内筒体に係止片を備え、ロードコーンの先端部側に当該係止片をロードコーン外へ突出する係止片用孔を設けることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。
本願発明の第9の発明は、ロードコーンの先端部側を被嵌し、係止部をロードコーンの外周面に当接させる被嵌体を備えることを特徴とした同ロードコーン・コーンバー連結構造である。