(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177688
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】作業用ボックス
(51)【国際特許分類】
E04H 1/12 20060101AFI20241217BHJP
F24F 1/03 20190101ALI20241217BHJP
【FI】
E04H1/12 302Z
F24F1/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095958
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】弁理士法人クスノキ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤井 浩司
(72)【発明者】
【氏名】渥美 智美
(57)【要約】
【課題】筐体に備えられた吸気口と、筐体から離れた位置にある導入口と、を結ぶ経路を利用して、作業用ボックスの筐体の外に配置された空調機器で処理された空気を、作業用ボックスの内部に導入可能とすること。
【解決手段】側板パネルと扉を備えた筐体21の内部に人が作業可能な作業空間OAが形成された作業用ボックス2であって、側板パネルに備えられた吸気口と、吸気口を覆うことが可能なダクト22と、を備え、ダクトの先端部に、空気を導入可能な導入口22aを備えた構成とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側板パネルと扉を備えた筐体の内部に人が作業可能な作業空間が形成された作業用ボックスであって、
側板パネルに備えられた吸気口と、
吸気口を覆うことが可能なダクトと、
を備え、
ダクトの先端部に、空気を導入可能な導入口を備えた作業用ボックス。
【請求項2】
ダクトの導入口側に、空調機器のノズルを接続可能とする接続部を備えた請求項1に記載の作業用ボックス。
【請求項3】
ダクトの内面側に吸音材を備えた請求項2に記載の作業用ボックス。
【請求項4】
ダクトの取り付け向きを変更可能とした請求項3に記載の作業用ボックス。
【請求項5】
ダクトの導入口から吸入された空気を、
筐体の内側に位置する内側パネルに備えられた開口部、または、筐体の内側に位置する内側パネルに備えられた開口部を覆う排気部に備えられた複数の排気口、から、
作業空間に導入可能な請求項1から4の何れかに記載の作業用ボックス。
【請求項6】
開口部、または、排気口を複数備え、
開口部の一部、または、排気口の一部を覆うことが可能な被覆部を備えた請求項5に記載の作業用ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業用ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、周囲を側板パネルで覆うように構成した作業用ボックスの内部には、人がデスクワークを行うための机や椅子などが備えられている。また、特許文献1における作業用ボックスの筐体には吸排気口が設けられ、内側パネルに空調機器を搭載している。この空調機器は、内側パネルと外側パネルの間に位置するように配置されており、空気の循環や冷却により、作業用ボックス内で人が快適に過ごすことができる。なお、内側パネルと外側パネルの間には防音部材も配置しており、外部からの音が内部に伝達することや、作業用ボックス内の会話が外部に漏れることを防止することを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
ところで、防音部材を用いれば、筐体外と筐体内の間の音の移動を抑制することができるが、空調機器が筐体の内側パネルや外側パネルに固定されていると、空調機器の動作に起因した振動が作業用ボックスの内部に伝わり、騒音となってしまう虞があった。また、内側パネルと外側パネルの間に空調機器を配置するため、内部の空間を圧迫したり、筐体自体が大型になったりするという問題があった。また、空調機器で調整された空気を作業空間に導入するための吸気口が側板パネルに設けられている場合であっても導入したい空気を吸気口にもたらしにくいことがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、筐体に備えられた吸気口と、筐体から離れた位置にある導入口と、を結ぶ経路を利用して、作業用ボックスの筐体の外に配置された空調機器で処理された空気を、作業用ボックスの内部に導入可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、側板パネルと扉を備えた筐体の内部に人が作業可能な作業空間が形成された作業用ボックスであって、側板パネルに備えられた吸気口と、吸気口を覆うことが可能なダクトと、を備え、ダクトの先端部に、空気を導入可能な導入口を備えた作業用ボックスとする。
【0007】
また、ダクトの導入口側に、空調機器のノズルを接続可能とする接続部を備えた構成とすることが好ましい。
【0008】
また、ダクトの内面側に吸音材を備えた構成とすることが好ましい。
【0009】
また、ダクトの取り付け向きを変更可能な構成とすることが好ましい。
【0010】
また、ダクトの導入口から吸入された空気を、筐体の内側に位置する内側パネルに備えられた開口部、または、筐体の内側に位置する内側パネルに備えられた開口部を覆う排気部に備えられた複数の排気口、から、作業空間に導入可能な構成とすることが好ましい。
【0011】
また、開口部、または、排気口を複数備え、開口部の一部、または、排気口の一部を覆うことが可能な被覆部を備えた構成とするのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、筐体に備えられた吸気口と、筐体から離れた位置にある導入口と、を結ぶ経路を利用して、作業用ボックスの筐体の外に配置された空調機器で処理された空気を、作業用ボックスの内部に導入することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】作業用ボックスの筐体と間隔をあけて配置された空調機器がダクトなどを介して筐体と接続されている例を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す作業用ボックスの作業空間に人物が座っている状態を表す側面図である。
【
図3】
図2に示す状態の断面図である。ただし、作業空間で座って作業をしている人物も断面で表している。
【
図5】
図2に示す構造を
図4とは異なる向きから見た分解斜視図である。
【
図6】スポットクーラで冷却された空気が作業空間に導入される流れの例を示す図である。
【
図7】
図2に示す例を斜め下方から見た斜視図である。ただし、扉が設けられている面の扉及び側板パネルは省略している。
【
図8】
図7に示す例の排気部を示す拡大斜視図である。ただし、一つの面に設けられた排気口を利用可能とし、それ以外の面に設けられた排気口を被覆部で覆うようにしたものである。
【
図9】内面に吸音材が貼られたダクトを示す斜視図である。
【
図10】
図9に示すダクトを備えた作業用ボックスの例を示す断面図である。
【
図11】
図2と異なる位置にダクトを取り付けた例を示す側面図である。
【
図13】
図11に示す状態の断面図である。ただし、作業空間で座って作業をしている人物も断面で表している。
【
図14】
図12に示す例を斜め下方から見た斜視図である。ただし、扉が設けられている面の扉及び側板パネルは省略している。
【
図15】
図14に示す開口部の一部を被覆部で覆った状態を示す図である。
【
図16】ダクトの導入口を上方に向けた例を示す側面図である。
【
図18】
図16に示す構成とした作業用ボックスが、天井に取り付けた空調機器から出された空気を取り込むことを示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に発明を実施するための形態を示す。
図1乃至
図6に示されていることから理解されるように、本実施形態の作業用ボックス2は、側板パネル211と扉212を備えた筐体21の内部に人が作業可能な作業空間OAが形成されている。この作業用ボックス2は、側板パネル211に備えられた吸気口211aと、吸気口211aを覆うことが可能なダクト22と、を備え、ダクト22の先端部に、空気を導入可能な導入口22aを備えている。このため、筐体21に備えられた吸気口211aと、筐体21から離れた位置にある導入口22aと、を結ぶ経路を利用して、作業用ボックス2の筐体21の外に配置された空調機器81で処理された空気を、作業用ボックス2の内部に導入することが可能となる。
【0015】
実施形態の作業用ボックス2は、側板パネル211、扉212、天井部213、底面部214を用いて外郭が構成されており、内部に設けた作業空間OAに人が入って作業を行うことができる。
【0016】
天井部213は、照明装置61、排気ファン62、消火装置など、各種機器を備えるようにすることができるし、排出部213aなどの各種構造を備えるようにすることもできる。特に、作業空間OAの適切な管理に用いられる機器を天井部213に備えるようにするのが好ましい。
【0017】
底面部214には、吸気部214aなどを設けるようにしてもよいし、作業空間OAの適切な管理に用いられる機器を備えるようにしてもよい。また、車輪64など、作業用ボックス2の移動に用いる部品や、高さ調整が可能なレベルフット65など、作業用ボックス2の固定に用いる部品を、底面部214に備えるようにしてもよい。
【0018】
側板パネル211は吸音部材67を備える構成とすることができる。また、側板パネル211が作業空間OAの区画に用いられる内側パネルIPと、外観を構成する要素とすることができる外側パネルOPを備える場合、内側パネルIPと外側パネルOPの間に空間を設けることが好ましい。また、内側パネルIPと外側パネルOPの間に設ける空間は、什器の配置や什器などに接続される配線の配置や吸音部材67の配置に利用することができる。なお、実施形態の作業用ボックス2においては、机69が作業空間OAの片側に備えられており、作業空間OAで作業中の利用者の向きが自ずと定まる構成となっている。
【0019】
また、実施形態の作業用ボックス2は、筐体21の作業空間OAへの吸気を行うことが可能なように、側板パネル211に吸気口211aを備えている。また、この作業用ボックス2は、側板パネル211に設けた吸気口211aにもたらす空気の移動経路とすることが可能なダクト22を備えている。このダクト22は、その一端が側板パネル211に設けた吸気口211aを覆うように設置される。また、ダクト22の他端は外部から空気を取り入れることを可能とする導入口22aを備えている。この導入口22aは、空調機器81から排出された空気を導入可能とする。
【0020】
なお、
図5に示す例ではダクト22は略四角柱状に構成されているが、側板パネル211と対向することになる面は開放されている。このような構成であるため、ダクト22を側板パネル211に取り付けることにより、吸気口211aにもたらす空気の移動経路を筒状に構成することになる。
【0021】
ダクト22に備えられた導入口22aは、開口部状に構成されている。また、ダクト22は、導入口22a側に、空調機器81のノズル82を接続可能とする接続部を備えている。空調機器81がスポットクーラの場合、ダクト22は導入口22aが設けられている側にスポットクーラに取り付けられたノズル82などを接続することができる。このようにしてダクト22とノズル82を繋げば、スポットクーラで冷却された空気を効率的に作業用ボックス2の作業空間OAに導入することが可能となる。
【0022】
スポットクーラは、作業用ボックス2の筐体21と離して配置することができるため、スポットクーラの振動が作業用ボックス2の筐体21に直接伝わることを防止することができる。また、筐体21の内部に空調機器81用のスペースを設ける必要がないので、人の作業用空間が圧迫されることを抑制することができる。
【0023】
また、
図1に示す例などでは、作業用ボックス2の吸気口211aとスポットクーラが離れた位置に配置されているが、ダクト22を備えることで、スポットクーラに取り付けられたノズル82をダクト22の先端に接続することができる。このため、作業用ボックス2とスポットクーラを連結するためにノズル82を長く伸ばす必要がなくなり、見栄えが悪くなることを抑制することが可能となる。
【0024】
なお、スポットクーラに取り付けられるノズル82は、向きなどを変更可能にするために、樹脂を用いて伸縮可能に構成されていることが一般的である。しかしながら、ノズル82が伸びきった状態では強度が弱くなる。一方、ダクト22を備える作業用ボックス2とすれば、ノズル82を大きく伸ばす必要がなくなる。また、このような構成とすることで、ノズル82に人が当たったり、ノズル82が破れたりすることも抑制できる。
【0025】
ここで、作業用ボックス2の筐体21にダクト22を取り付けた状態について説明をする。この例ではダクト22は側板パネル211に取り付けられている。より詳しくは、外側パネルOPにダクト22が取り付けられている。外側パネルOPに備えられた吸気口211aを覆うようにダクト22が取り付けられ、導入口22aから吸気口211aに向かって空気を流すことが可能な経路が構成される(
図6参照)。
【0026】
図6及び
図7に示す例では、内側パネルIPに開口部(図示せず)を備えており、その開口部を覆うように排気部50が取り付けられる。この排気部50は排気口51を備えており、排気口51から筐体21の作業空間OAに向けて空気を導入することが可能である。
【0027】
図7に示す例の排気部50は、複数の面に排気口51を設けている。より具体的には、斜め下向きとなる面に排気口51を設けるとともに、垂直方向に延びる面に排気口51を設けている。このため、下方向と水平方向に向けて排気をすることが可能となる。なお、複数方向に向けて排気をすることが可能となる構成はこのような例に限らない。
【0028】
また、排気部50に複数の排気口51を設けている場合、少なくとも排気口51の一部を覆うことが可能な被覆部71を利用するようにしてもよい。例えば、複数の面に排気口51が設けられている場合、少なくともそのうちの一つの面に設けられた排気口51を利用可能とし、それ以外の面に設けられた排気口51を被覆部71で覆うようにしてもよい(
図8参照)。また、一つの面に設けられた排気口51を被覆部71で覆うようにして、それ以外の面に設けられた排気口51を利用可能としてもよい。更には、同じ面に設けられた排気口51の一部を被覆部71で覆うようにしてもよい。これらの記載から理解されるように、被覆部71で排気口51の一部を覆うことができるようにすれば、多様な排気方法が可能となる。
【0029】
また、排気部50を、鉄を用いて構成するなどして、磁石を張り付けることができるように構成した場合、被覆部71の一部または全部について磁石を用いて構成するようにしてもよい。このようにすれば、簡易な構成で、被覆部71で排気口51を覆うことができるようになる。
【0030】
ところで、
図9及び
図10に示す例では、作業用ボックス2に取り付けられるダクト22の内部に、吸音材23を貼り付けている。ダクト22に吸音材23を備えるように構成すれば、ダクト22を通過する音を作業空間OAに到達する前に、減衰させることが可能となる。この例から理解されるように、ダクト22の内面側に吸音材23を備えた構成とするのが好ましい。
【0031】
ダクト22の吸音効果を効果的に発揮させるためには、作業用ボックス2の吸気口211aの向きと、ダクト22の導入口22aの向きは同方向にならないように構成するのが好ましい。吸気口211aの向きと、ダクト22の導入口22aの向きが同方向でないようにすることで、ダクト22の内側に設けた吸音材23が音エネルギーを吸収する可能性を高めることができる。
【0032】
図10などに示すことから理解されるように、作業用ボックス2の吸気口211aの向きと、ダクト22の導入口22aの向きが90度ずれるように構成するのが好ましい。このようにすれば、導入口22aからダクト22に侵入した音が吸音効果を受けることなく直接的に吸気口211aに到達する可能性を低減することができる。このため、ダクト22の内側に設けた吸音材23が音エネルギーを吸収する可能性をより高めることができる。例えば、スポットクーラに備えられた送風機がもたらす音がノズル82を介してダクト22内に侵入しても、作業空間OAにいる作業者が気にならない程度に減衰させることも可能となり得る。
【0033】
なお、
図10に示す例では、作業空間OAにいる人の背面側に位置することになる側板パネル211にダクト22を取り付けているが、異なる面の側板パネル211にダクト22を取り付けるものであってもよい。例えば、作業空間OAにいる人の正面側に位置することになる側板パネル211にダクト22を取り付けるようにしてもよい(
図11及び
図12参照)。このようなことも考慮すると、吸気口211aを備える側板パネル211を複数の面に取り付け可能な構成とするのが好ましい。側板パネル211を共有化して、自由に配置できるようにすれば、製造に必要な側板パネル211の種類を抑制することができる。
【0034】
図13に示す例においては内側パネルIPに複数の開口部IPaを形成するとともに、内側パネルIPと外側パネルOPの間の一部を排気通路として利用している。また、この例の作業用ボックス2は複数の開口部IPaを備える構成としており、一つ以上の開口部IPaを被覆部71で覆うことで、排気箇所を変更可能な構成としている(
図14及び
図15参照)。
【0035】
これらの記載から理解されるように、ダクト22の導入口22aから吸入された空気を、筐体21の内側に位置する内側パネルIPに備えられた開口部IPa、または、筐体21の内側に位置する内側パネルIPに備えられた開口部を覆う排気部50に備えられた複数の排気口51、から、作業空間OAに導入可能な構成とするのが好ましい。
【0036】
また、開口部IPa、または、排気口51を複数備え、開口部IPaの一部、または、排気口51の一部を覆うことが可能な被覆部71を備えた構成とするのが好ましい。
【0037】
なお、排気口51や開口部IPaを覆うことが可能な被覆部71は、排気部50や内側パネルIPに摺動可能な構成とするなどして、被覆部71を動作させて排気口51や開口部IPaを開閉可能とするようにしてもよい。いずれにせよ、排気口51や開口部IPaを覆う箇所を選択できるようにすれば、作業者などに直接風を当てるようにしたり、当てないようにしたりすることの選択が可能となる。
【0038】
ところで、ダクト22は、スポットクーラで調整された空気以外の空気を筐体21の作業空間OAに導入するために利用するようにしてもよい。実施形態においては、ダクト22の導入口22aの向きを変えることができる(
図2及び
図16参照)。より詳しくは、ダクト22を固定する向きを変えることで、導入口22aの向きを変えることができる。このため、空調機器81が配置される位置に応じて導入口22aの位置を変えるようにすればよい。これらの記載から理解されるように、ダクト22の取り付け向きを変更可能とするのが好ましい。
【0039】
例えば、側板パネル211に備えた孔にねじを挿入してダクト22を側板パネル211に固定するようにする場合、ダクト22の向きを変えても側板パネル211に備えられた孔とねじとを利用してダクト22を側板パネル211に固定できるようにすればよい。また、ダクト22を側板パネル211に固定した状態のままで、導入口22aなどを回動可能とする構成などにしてもよい。いずれにせよ、導入口22aの向きを変更できる構成とすれば、空調機器81で調整された空気の位置にあわせて、導入口22aの向きを調整することができる。
【0040】
ところで、ダクト22に吸気ファン24を備えるようにしてもよい(
図17参照)。ダクト22を備えた吸気ファン24を用いることで、導入口22a付近の空気を積極的に作業空間OAに導入することができる。このため、例えば、ダクト22に直接的に接続されていない外部の空調機器81で調整された空気であっても、作業空間OAに取り込みやすくなる。そのようにすれば、
図18に示すように建物の天井91付近などに空調機器81が備えられている場合であっても、空調機器81で調整された空気をダクト22の導入口22aから取り込みやすくすることが可能となる。
【0041】
以上、実施形態を例に挙げて本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。
【符号の説明】
【0042】
2 作業用ボックス
21 筐体
22 ダクト
22a 導入口
23 吸音材
50 排気部
51 排気口
71 被覆部
211 側板パネル
211a 吸気口
212 扉
IP 内側パネル
IPa 開口部
OA 作業空間