(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177700
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】アンテナ装置
(51)【国際特許分類】
H01Q 13/10 20060101AFI20241217BHJP
H01Q 9/04 20060101ALI20241217BHJP
【FI】
H01Q13/10
H01Q9/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095980
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】内田 淳
【テーマコード(参考)】
5J045
【Fターム(参考)】
5J045AB05
5J045DA03
5J045LA01
(57)【要約】
【課題】アンテナ素子の電波に対応する開口が形成された筐体を備えるアンテナ装置であって、開口の高さを低くできるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】アンテナ装置10は、筐体20とアンテナ素子42とを備えている。アンテナ素子42は、筐体20の内部に配置されており、所定平面(XY平面)と平行な偏波面を有する所定周波数の電波を放射する。筐体20には、2つの主開口32と連結開口38とを有する所定開口30が形成されている。2つの主開口32は、第1方向(Z方向)において互いに離れている。連結開口38は、2つの主開口32を第1方向において互いに連結している。連結開口38は、第2方向(Y方向)において、主開口32の夫々よりも小さなサイズを有している。所定開口30は、所定周波数に共振するスプリットリング共振器を形成し、アンテナ素子42から放射された電波に応じた電波を筐体20の外部に放射する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電体からなる筐体と、アンテナ素子とを備えるアンテナ装置であって、
前記アンテナ素子は、前記筐体の内部に配置されており、所定平面と平行な偏波面を有する所定周波数の電波を放射し、
前記筐体には、所定開口が形成されており、
前記所定開口は、2つの主開口と、連結開口とを有しており、
前記2つの主開口は、前記所定平面と直交する第1方向において互いに離れており、
前記連結開口は、前記2つの主開口を前記第1方向において互いに連結しており、
前記連結開口は、前記第1方向と直交する第2方向において、前記主開口の夫々よりも小さなサイズを有しており、
前記所定開口は、前記所定周波数に共振するスプリットリング共振器を形成し、前記アンテナ素子から放射された前記電波に応じた電波を前記筐体の外部に放射する
アンテナ装置。
【請求項2】
請求項1記載のアンテナ装置であって、
前記主開口の夫々は、矩形形状を有しており、
前記連結開口は、前記第1方向に沿って直線状に延びており、
前記連結開口の前記第1方向におけるサイズは、前記連結開口の前記第2方向におけるサイズよりも大きい
アンテナ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置であって、
前記2つの主開口は、互いに同じ形状を有している
アンテナ装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置であって、
前記筐体は、金属板から形成されており、
前記連結開口の前記第2方向におけるサイズは、前記金属板の板厚の4倍以下である
アンテナ装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置であって、
前記連結開口の前記第2方向におけるサイズは、前記主開口の夫々の内縁の長さの1/50以下である
アンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電体からなる筐体と筐体の内部に配置されたアンテナ素子とを備えるアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、このタイプのアンテナ装置が開示されている。
【0003】
図7を参照すると、特許文献1のアンテナ装置90は、金属板からなる筐体92と、筐体92の内部に配置されたアンテナ素子98とを備えている。筐体92の側板には、上下に延びるスロット94が形成されている。スロット94は、アンテナ素子98から放射される電波の周波数(所定周波数)に応じた長さを有している。具体的には、スロット94の長さは、所定周波数の電波の波長の約1/2に設定されている。このように形成されたスロット94は、アンテナ素子98から放射される電波に共振し、これにより、筐体92の外部に所定周波数の電波が放射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、アンテナ素子98の所定周波数が2.4GHzの場合、約60mmの長さのスロット94(開口)が必要になる。一方、筐体92は、アンテナ素子98や回路基板等の部材を収容するための収容部材である。筐体92の収容部材としての必要性のみを考慮すると、筐体92の高さが60mmより低くなる場合がある。この場合、筐体92を、部材を収容するために必要な高さ以上に高くして側板に高い開口を形成するか、又は、
図7に示されるように、低い筐体92の上板や下板に亘って開口を形成する必要がある。前者の場合、筐体92の強度は大きく低下しないが、デザインの自由度を犠牲にして筐体92を高くせざるを得ない。後者の場合、筐体92を低背化できるが、筐体92に形成した開口が筐体92の強度を低下させる。筐体92の強度及びデザインの自由度の両方を満足するためには、筐体92に形成する開口の高さを低くする必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、アンテナ素子の電波に対応する開口が形成された筐体を備えるアンテナ装置であって、開口の高さを低くできるアンテナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のアンテナ装置として、
導電体からなる筐体と、アンテナ素子とを備えるアンテナ装置であって、
前記アンテナ素子は、前記筐体の内部に配置されており、所定平面と平行な偏波面を有する所定周波数の電波を放射し、
前記筐体には、所定開口が形成されており、
前記所定開口は、2つの主開口と、連結開口とを有しており、
前記2つの主開口は、前記所定平面と直交する第1方向において互いに離れており、
前記連結開口は、前記2つの主開口を前記第1方向において互いに連結しており、
前記連結開口は、前記第1方向と直交する第2方向において、前記主開口の夫々よりも小さなサイズを有しており、
前記所定開口は、前記所定周波数に共振するスプリットリング共振器を形成し、前記アンテナ素子から放射された前記電波に応じた電波を前記筐体の外部に放射する
アンテナ装置を提供する。
【0008】
本発明は、第2のアンテナ装置として、第1のアンテナ装置であって、
前記主開口の夫々は、矩形形状を有しており、
前記連結開口は、前記第1方向に沿って直線状に延びており、
前記連結開口の前記第1方向におけるサイズは、前記連結開口の前記第2方向におけるサイズよりも大きい
アンテナ装置を提供する。
【0009】
本発明は、第3のアンテナ装置として、第1又は第2のアンテナ装置であって、
前記2つの主開口は、互いに同じ形状を有している
アンテナ装置を提供する。
【0010】
本発明は、第4のアンテナ装置として、第1又は第2のアンテナ装置であって、
前記筐体は、金属板から形成されており、
前記連結開口の前記第2方向におけるサイズは、前記金属板の板厚の4倍以下である
アンテナ装置を提供する。
【0011】
本発明は、第5のアンテナ装置として、第1又は第2のアンテナ装置であって、
前記連結開口の前記第2方向におけるサイズは、前記主開口の夫々の内縁の長さの1/50以下である
アンテナ装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の所定開口は、主として主開口から形成されるインダクタ成分と、主として連結開口から形成されるキャパシタ成分とを有するLC共振器として機能する。このように形成されたLC共振器は、例えば、主開口及び連結開口の形状及びサイズを調整することで、筐体の高さを変えることなく、様々な周波数の電波に共振する。本発明によれば、アンテナ素子の電波に対応する開口が形成された筐体を備えるアンテナ装置であって、開口の高さを低くできるアンテナ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施の形態によるアンテナ装置を示す斜視図である。筐体の内部に配置されたアンテナ素子の位置を破線で描画している。
【
図2】
図1のアンテナ装置を示す正面図である。隠れたプリント基板の上面の位置を破線で描画している。
【
図3】
図2のアンテナ装置の所定開口の一例を示す正面図である。
【
図4】
図3の所定開口が形成するLC共振器を示す図である。
【
図5】
図2のアンテナ装置をV-V線に沿って示す断面図である。
【
図6】
図5のアンテナ装置の一部(1点鎖線Aで囲んだ部分)を拡大して示す断面図である。
【
図7】特許文献1のアンテナ装置を示す斜視図である。筐体の内部に配置されたアンテナ素子の輪郭を破線で描画している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるアンテナ装置10は、導電体からなる筐体20と、導電体からなるアンテナ素子42とを備えている。本実施の形態の筐体20は、互いに繋がった6つの金属板22によって直方体形状に形成されている。本実施の形態のアンテナ素子42は、筐体20の内部に配置されており、6つの金属板22によって囲まれている。本実施の形態のアンテナ装置10は、上述の構造を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、筐体20の材料や形状は、必要に応じて様々に変形可能である。
【0015】
図5を参照すると、本実施の形態のアンテナ装置10は、プリント基板40を備えている。プリント基板40は、筐体20の内部に配置されている。アンテナ素子42は、プリント基板40の上面に設けられている。プリント基板40には、アンテナ素子42に加えて、給電部48が設けられている。アンテナ素子42は、給電部48から給電された信号に応じて所定周波数の電波を放射する。本実施の形態のプリント基板40は、上述の部品を備えている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、プリント基板40は、上述の部品に加えて、信号を送受信する処理装置等の様々な部品を備えていてもよい。
【0016】
図5及び
図6を参照すると、本実施の形態のアンテナ素子42は、プリント基板40の上面に形成されたスプリットリング共振器である。また、本実施の形態のアンテナ素子42は、2.4GHz帯シングルバンドアンテナである。但し、本発明のアンテナ素子42は、特に限定されない。例えば、アンテナ素子42は、ダイポールアンテナであってもよい。アンテナ素子42の周波数帯域は、2.4GHz帯に限定されない。
【0017】
図5を参照すると、本実施の形態のプリント基板40は、上下方向と直交する水平面に沿って延びている。本実施の形態の上下方向は、重力方向でありZ方向である。本実施の形態において、上方は+Z方向であり、下方は-Z方向である。本実施の形態の水平面は、XY平面である。
【0018】
本実施の形態のアンテナ素子42は、プリント基板40の上面に位置しており、水平面に沿って延びている。このように形成されたアンテナ素子42は、地面と平行な偏波面を有する水平偏波を放射する。詳しくは、アンテナ素子42から放射される電波の電界EFは、地面と平行に振動する。但し、本発明は、これに限られない。例えば、プリント基板40は、上下方向と平行な垂直面(XZ平面)に沿って延びていてもよく、アンテナ素子42は、垂直面に沿って延びていてもよい。より具体的には、筐体20は、図示したプリント基板40が垂直面に沿って延びるように配置されていてもよい。
【0019】
以上の説明を纏めると、アンテナ素子42は、所定平面と平行な偏波面を有する所定周波数の電波を放射する。本実施の形態の所定平面は、地面と平行な水平面(XY平面)である。但し、本発明は、これに限られない。例えば、所定平面は、地面と直交する垂直面(XZ平面)であってもよい。
【0020】
図1及び
図2に示されるように、筐体20は、所定板24を有している。本実施の形態において、所定板24は、金属板22のうちの1つであり、上下方向と直交する前後方向における筐体20の前側の板である。即ち、所定板24は、筐体20の上板でも下板でもない。本実施の形態の前後方向は、X方向である。本実施の形態において、前方は+X方向であり、後方は-X方向である。
【0021】
所定板24には、所定開口30が形成されている。所定開口30は、所定板24を前後方向に貫通する孔である。即ち、筐体20には、孔である所定開口30が形成されている。本実施の形態の筐体20には、所定開口30を除いて孔が形成されていない。本実施の形態のアンテナ素子42は、所定開口30を除いて、導電体である金属板22によって完全に囲まれている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、1以上の金属板22には、放熱用の複数の小孔が形成されていてもよい。
【0022】
図1から
図3までを参照すると、所定開口30は、2つの主開口32と、連結開口38とを有している。2つの主開口32は、所定平面(XY平面)と直交する第1方向において互いに離れている。本実施の形態の第1方向は、上下方向であり、Z方向である。但し、第1方向が所定平面と直交している限り、第1方向は、本実施の形態に限られない。例えば、アンテナ素子42が垂直偏波を放射する場合、所定平面は、XZ平面であってもよく、第1方向は、所定平面(XZ平面)と直交する横方向であってもよい。本実施の形態の横方向は、Y方向である。
【0023】
図3を参照すると、連結開口38は、2つの主開口32を第1方向(Z方向)において互いに連結している。連結開口38は、第1方向と直交する第2方向(Y方向)において、主開口32の夫々よりも小さなサイズ(幅WS)を有している。
【0024】
図4を
図3と併せて参照すると、上述の構造を有する所定開口30は、主として主開口32から形成されるインダクタ成分L0と、主として連結開口38から形成されるキャパシタ成分C0とを有するLC共振器として機能する。より具体的には、所定開口30は、スプリットリング共振器として機能する。
【0025】
図5及び
図6を
図3及び
図4と併せて参照すると、アンテナ素子42から放射された電波が所定開口30に伝播すると、所定開口30の周縁には、アンテナ素子42から放射された電波に応じた誘導電流が流れる。アンテナ素子42から放射された電波の所定周波数が所定開口30からなるLC共振器の共振周波数と実質的に一致すると、LC共振器は励振され、所定周波数の電波を筐体20の外部に放射する。
【0026】
図1、
図3及び
図4を参照すると、上述のように形成されたLC共振器は、例えば、主開口32及び連結開口38の形状及びサイズを調整することで、筐体20の高さを変えることなく、様々な周波数の電波に共振する。詳しくは、図示したLC共振器の共振周波数は、L0×C0の2乗根に反比例する。L0の値は、主開口32の内縁34の長さを長くすると大きくなり、内縁34の長さを短くすると小さくなる。C0の値は、連結開口38の長さLSを短くすることや幅WSを広くすることで小さくなり、長さLSを長くすることや幅WSを狭くすることで大きくなる。例えば、幅WSを狭くすることで、所定開口30の高さを低く保ったまま、LC共振器の共振周波数を、アンテナ素子42の所定周波数に一致させることができる。
【0027】
上述したように、本実施の形態の所定開口30は、所定周波数に共振するスプリットリング共振器を形成し、アンテナ素子42から放射された電波に応じた電波を筐体20の外部に放射する。本実施の形態によれば、アンテナ素子42の電波に対応する開口が形成された筐体20を備えるアンテナ装置10であって、開口の高さを低くできるアンテナ装置10を提供できる。
【0028】
図3を参照すると、図示した主開口32の夫々における内縁34の長さは、59.5mmである。図示した連結開口38において、幅WSは0.5mmであり、長さは5mmである。図示した所定開口30の高さは25mmであり、
図7に示したスロットアンテナに必要とされる高さの半分以下である。所定開口30は、上述のように低背であるにも拘らず、本実施の形態のアンテナ素子42に対応する2.4GHzの周波数の電波を筐体20の外部に放射できる。
【0029】
本実施の形態によれば、主開口32の夫々は、矩形形状を有している。連結開口38は、第1方向(Z方向)に沿って直線状に延びている。連結開口38の第1方向におけるサイズ(長さLS)は、連結開口38の第2方向(Y方向)におけるサイズ(幅WS)よりも大きい。上述のシンプルな形状を有する所定開口30は形成し易い。但し、本発明は、これに限定されず、所定開口30の形状は、アンテナ素子42の所定周波数を共振周波数とするスプリットリング共振器を形成できる限り、様々に変形可能である。
【0030】
本実施の形態の2つの主開口32は、互いに同じ形状を有している。詳しくは、第1方向(Z方向)及び第2方向(Y方向)によって規定される平面において、2つの主開口32は、互いに合同の形状を有している。この構造によれば、LC共振器の共振周波数を所望の値に設定する際、主開口32の面積の合計を最小にできる。即ち、所定開口30の第1方向におけるサイズを小さくし易い。但し、本発明は、これに限られない。例えば、2つの主開口32は、互いに異なる形状を有していてもよい。
【0031】
図6を参照すると、本実施の形態の筐体20は、前述したように金属板22から形成されている。本実施の形態の金属板22は、互いに同じ板厚TPを有している。特に、金属板22のうちの一つである所定板24は、部位によらず実質的に一定の板厚TPを有している。連結開口38の第2方向(Y方向)におけるサイズ(幅WS)は、金属板24の板厚TPの4倍以下である。この構造によれば、連結開口38が形成するキャパシタ成分C0(
図4参照)の値を大きくし易い。但し、本発明は、これに限られず、幅WSと板厚TPとの間の関係は、必要に応じて変形可能である。
【0032】
図3を参照すると、本実施の形態によれば、連結開口38の第2方向(Y方向)におけるサイズ(幅WS)は、主開口32の夫々の内縁34の長さの1/50以下である。この構造によっても、連結開口38が形成するキャパシタ成分C0(
図4参照)の値を大きくし易い。但し、本発明は、これに限られず、幅WSと主開口32の内縁34の長さとの間の関係は、必要に応じて変形可能である。
【0033】
図1を参照すると、アンテナ装置10は、既に説明した様々な変形例に加えて、更に様々に変形可能である。例えば、本実施の形態の所定開口30は、外部から視認可能である。一方、所定開口30を樹脂等の絶縁体からなるカバーで覆ってもよい。換言すれば、所定開口30は、外部から視認できなくてもよい。
【0034】
本実施の形態において、筐体20の内部に配置されたアンテナ素子42は、1つのシングルバンドアンテナのみからなり、筐体20に形成された所定開口30の数は1である。但し、本発明は、これに限定されない。例えば、アンテナ素子42は、互いに異なる所定周波数の電波を放射する2以上のシングルバンドアンテナを含んでいてもよいし、互いに異なる2以上の所定周波数の電波を放射するマルチバンドアンテナであってもよい。この場合、筐体20に、2以上の所定周波数に夫々対応する共振周波数を有する2以上の所定開口30を形成してもよい。
【0035】
図2を参照すると、本実施の形態のプリント基板40は、筐体20の上下方向における中間部に位置している。詳しくは、プリント基板40の上面の上下方向における位置は、連結開口38の上下方向における中間点と一致している。即ち、アンテナ素子42(
図5参照)は、連結開口38の上下方向における中間部に位置している。この配置は、筐体20の外部に所定周波数の電波を放射するという観点から好ましい。但し、本発明は、これに限られない。例えば、プリント基板40の上面の上下方向における位置は、連結開口38の上下方向における中間点に比べて、ある程度上下にずれていてもよい。
【符号の説明】
【0036】
10 アンテナ装置
20 筐体
22 金属板
24 所定板(金属板)
30 所定開口
32 主開口
34 内縁
38 連結開口
40 プリント基板
42 アンテナ素子
48 給電部
EF 電界