(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177718
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】魚釣り用ウキ
(51)【国際特許分類】
A01K 93/00 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
A01K93/00 E
A01K93/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096010
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】524156700
【氏名又は名称】有限会社トオヤ
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】遠矢 国利
(72)【発明者】
【氏名】遠矢 佐知子
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307HA02
2B307HA06
2B307HA07
2B307HB03
(57)【要約】
【課題】ウキ1のトップ部3を、自立用錘4、5が設けられたウキ本体部2に対して着脱自在に取り付けられたものにおいて、トップ部3に追加収納された追加錘12が、トップ部の先端側に移動してウキ1の重量バランスが損なわれないようにする。
【解決手段】トップ部3を、下側の第一トップ分割部3aと上側の第二トップ分割部3bとを一連状に連結して構成し、第二トップ分割部3bの内径を追加錘12の外径よりも小径にすることで追加錘12が第二トップ分割部3bに移動しないよう規制する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、該ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部とを備え、自立用の錘がウキ本体部に設けられてなる魚釣り用ウキにおいて、
前記トップ部は、下端部がウキ本体部の上端部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、
第一トップ分割部は、ウキ本体部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、
トップ部には、収容室に挿入された追加錘が第一トップ分割部から第二トップ分割部に移動するのを規制する移動規制手段が設けられていることを特徴とする魚釣り用ウキ。
【請求項2】
第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、
移動規制手段は第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキ。
【請求項3】
移動規制手段は、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキ。
【請求項4】
第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、筒状の第一トップ分割部の上端部と筒状の第二トップ分割部の下端部とを連結部材の上下端部に外嵌することで一連状に連結され、
移動規制手段は、連結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキ。
【請求項5】
移動規制手段は、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項4記載の魚釣り用ウキ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りにおいて使用される魚釣り用ウキに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、魚釣りをする際に、水面(海面)からの針(釣り針)の沈み込み位置(水深位置)を設定すると共に、魚信の確認をするため、釣り竿側から延びる釣り糸である道糸(ライン)に魚釣り用のウキ(浮子、浮木)を取り付けることがある。そしてこのようなウキのなかには、水中に全部または一部が没入するウキ本体部と、該ウキ本体部の上端縁部から上方に延出して水面から突出するように設けられるトップ部とを一連状に連結して構成されたものが知られており、このようなウキの代表的なものを一般に「棒ウキ」と称している。そしてこのようなウキを水面上において起立させるためには重量調節(調整)された錘が必要になる。
一方、ウキの構成として、トップ部が、ウキ本体部に対して着脱自在に取り付けられるとともに、ウキ本体部に、ウキを自立させるため前記重量調節された自立用の錘が予め設けられたウキ(所謂「自立ウキ」)が提唱されており(例えば特許文献1参照)、このようなウキを用いて釣りをする場合、錘調節をいちいち現場でしなくてもウキが自立するものとなって利便性の向上が図られている。
ところで釣りをしている現場では、潮や川の流れ具合、潮位や水量、水の濁り、水温の変化等の釣り環境が変化するものであり、この変化に対応してウキの自立状態を調節したい場合がある。このため自立ウキのなかには、必要において錘が追加できるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献2、3参照)。しかしながらこれらのものは、何れもウキ本体部に追加錘を任意に追加収納できるよう収納室を形成したものであるため、ウキ本体部に、自立用錘を設けるスペースとは別に、追加錘を収容するため凹嵌状の収容室を形成する必要があるうえ、該収納室を開閉自在に封止する構造も必要になる等してウキ本体部の構造が複雑になるだけでなく、ウキ本体部の上端部に収納室を形成した場合に、該上端部が太いものになってウキとしての機能が損なわれる等の問題がある。
これに対し、ウキ本体部の上端部に設けられるトップ部は、軽量化のため筒状にすることが多く、該筒状にしたトップ部に錘を内装する構成にしたものが提唱されている(例えば特許文献4参照)。ところがこのものは、トップ部に錘を内装したものではあるが、トツプ部をウキ本体部に着脱するため、トップ部の下端部に嵌入組み込みした芯材をとウキ本体部の上端部に抜き差し自在に嵌入組み込みするものであるため、トップ部の下端部は芯材によって封止されたものになっていてトップ部に追加錘を追加組み込みすることが出来ないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7050380号公報
【特許文献2】登録実用新案公報第3042245号公報
【特許文献3】特開2006-304745号公報
【特許文献4】実公平5-38620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでトップ部を、ウキ本体部に対して着脱取り付けできる構成にしたものにおいて、特許文献4のようにトップ部の下端部に嵌合組み込みした芯材を介してウキ本体部に取り付けるものではなく、特許文献1のように、トップ部を、ウキ本体部の上端部に設けた筒状の連結体に着脱自在に嵌入取り付けるようにしてトップ部の下端部を開口したものにすることで、トップ部の下端開口から追加錘を自由に出し入れできる構成にすることが提唱される。
ところが追加錘をトップ部に単純に挿入追加できる構成にしたものでは、該追加錘がトップ部内を自由に上下移動できることになり、この結果、例えば仕掛けを遠投するような場合に、ウキは、追加錘が遠投時の慣性を受けてトップ部の先端側に移動した状態で着水するものとなる。そしてこのようにトップ部の先端側に追加錘が移動した状態で着水したウキは、該追加錘の重量を受けた先端側が重くなって重量バランスの損なわれることになり、この結果、着水したウキの迅速かつ円滑な起立(自立)が阻害されるだけでなく、トップ部内のゴミ(夾雑物)の存在等が要因となって追加錘の下端部側への移動が邪魔されることがあり、このようになった場合、ウキとしての重量バランスが損なわれ、ウキが持っている微妙で繊細な浮沈機能を発揮し得ない状態になってしまう等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、該ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部とを備え、自立用の錘がウキ本体部に設けられてなる魚釣り用ウキにおいて、前記トップ部は、下端部がウキ本体部の上端部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、第一トップ分割部は、ウキ本体部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、トップ部には、収容室に挿入された追加錘が第一トップ分割部から第二トップ分割部に移動するのを規制する移動規制手段が設けられていることを特徴とする魚釣り用ウキである。
請求項2の発明は、第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、移動規制手段は第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキである。
請求項3の発明は、移動規制手段は、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキである。
請求項4の発明は、第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、筒状の第一トップ分割部の上端部と筒状の第二トップ分割部の下端部とを連結部材の上下端部に外嵌することで一連状に連結され、移動規制手段は、連結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキである。
請求項5の発明は、移動規制手段は、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることで構成されることを特徴とする請求項4記載の魚釣り用ウキである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、釣りをしている現場において、自立用の錘がウキ本体部に設けられたウキに追加錘を設けたい場合、ウキ本体部から取り外したトップ部の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に追加錘を挿入することができ、このようにすることで、トップ部を有効に利用して追加錘の取り付けができることになるが、該挿入された追加錘は、トップ部に設けられる移動規制手段によって第二トップ分割部への移動が規制されたものとなる。この結果、トップ部に出し入れ自在に組み込まれた追加錘は、最もウキ本体部側の第一トップ分割部を収容室とする状態で、第二トップ分割部への移動が規制されたものとなるため、前記収納室内の追加錘が、ウキを遠投する場合等に受ける慣性力によって第二トップ分割部側に移動してしまうことが回避されることになって、水面に投入されたウキの起立が、追加錘がない場合のように迅速かつ円滑になるだけでなく、夾雑物等の存在によって第二トップ分割部側に移動した追加錘が第一トップ分割部側へ復帰移動することが阻害されてウキの重量バランスが損なわれてしまうことも回避できることになる。
請求項2の発明とすることにより、移動規制手段が、第一トップ分割部の上端部に内嵌する第二トップ分割部自体に設けられたものとなる結果、構造の複雑化を回避しながら移動規制手段を設けることができる。
請求項3の発明とすることにより、移動規制手段が、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることの何れかで構成されたものとなって簡単な構成で移動規制手段ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、移動規制手段が、第一トップ分割部と第二トップ分割部とを連結する連結部材に設けられたものとなる結果、構造の複雑化を回避しながら移動規制手段を設けることができる。
請求項5の発明とすることにより、移動規制手段が、筒状の連結部材の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の連結部材の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは連結部材が中実体であることの何れかで構成されたものとなって簡単な構成で移動規制手段ができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】第一の実施の形態を示すウキのトップ部を取り外した状態の縦断面図である。
【
図4】第一トップ分割部部位を示す要部拡大縦断面である。
【
図5】(A)(B)(C)は第一の実施の形態の各種の変形例を示す縦断面図である。
【
図6】(A)(B)(C)は第二の実施の形態の各種の変形例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は釣り用のウキであって、該ウキ1は、下部側が大径になることで下膨れ状に形成された長尺状のウキ本体部2と、該ウキ本体部2の上部から上方に突出するよう設けられる細棒状のトップ部3とを用いて構成され、ウキ本体部2の下部にはウキ1を自立させるための自立用の主錘4が設けられ、上部にはウキ1の自立を補助するための補助錘5が設けられたものとなっている。
そしてウキ1は、ウキ本体部2の下端から突出する弧状に湾曲形成された連結部6が、釣り竿(図示せず)側からの釣り糸である道糸(テグス、ライン)7が貫通連結されることになるが、この場合の道糸7に対する連結部6の連結は、道糸7に対して上下動自在になる所謂誘導式の連結であって、道糸7のウキ1を挟んだ上下にはウキ止め8が設けられたものとなっていて、ウキ1の誘導範囲が規制される。因みにウキ1としては、本実施の形態のように道糸7を連結部6に直接遊嵌状に貫通するものだけでなく、道糸7に一端側が遊嵌状に貫通するスイベルジョイント等の市販(公知)の連結金具(図示せず)の他端側に連結部6を着脱自在な状態で連結する場合等、従前から公知の適宜の連結手段を採用することができ、またウキ止め8にしても、ゴム質弾性材で形成された球形状をしたものの他に、糸を集中巻きしたもの等、従前から公知の適宜のものを採用できることはいうまでもない。
【0009】
前記ウキ本体部2は、バルサ材、桐材等の浮力のある木材や発泡性素材(発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂材)を用いて構成され、下端部に、ウキ1を自立させるための主錘4が取り付けられたものであり、該主錘4の下端から前記連結部6が突出形成されている。
一方、ウキ本体部2の上端部には取り付け孔2aが形成され、該取り付け孔2aに、硬質の樹脂材(例えばナイロン、ポリカルボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン)によって形成された筒体9を、上端部9aがウキ本体部2の上端から突出する状態で嵌入取り付けされている。
そして該筒体9の下半部9bには、前記主錘4によって自立する状態に調節されたウキ1が、予め設定される所定の吃水位置(自立したときの水面位置であって、本実施の形態ではウキ本体部2の上端位置)Hで自立するよう重量調節された補助錘5が嵌入組み込みされている。そしてこのものでは、補助錘5は筒体9内に没入したものとなっていて筒体9の上端縁からは突出しない設定になっている。因みに補助錘5の重量調節は、例えば前記特許文献1において詳述されている。この場合に筒体9および補助錘5は、不用意に移動しないよう接着剤等の固着手段によって固着されたものとなっている。
また本発明が実施されるウキ1は、本実施の形態のように、吃水位置Hでウキを自立させるため主錘4と補助錘5とを各別に設けたものとしているが、主錘4を設けただけの自立ウキ1であっても本発明を実施できることは言うまでもない。
【0010】
前記筒体9のウキ本体部2から突出する上端部9aには、可撓性のあるゴム質弾性素材から形成された筒状の連結体11の下半部11bが外嵌組み込みされ固着されている。そして該連結体11の筒体9から突出する上半部(上端部)11aに、前記トップ部3の後述する下端部3aaが抜き差し自在に嵌入組み込みされており、このようにしてウキ1が構成されている。
尚、連結体11は、本実施の形態では外形が裁頭円錐体形状をした筒体となっており、このような形状とすることで上端側ほど肉薄になる結果、該上端側が柔軟性に富んだ変形し易い状態となってトップ部3の下端部を嵌入しやすいものになる一方で、所定の嵌入位置(例えばトップ部3の下端が筒体9の上端に当接する位置)までトップ部3を嵌入組み込みした状態では、トップ部3の連結体11に深く嵌入した下端部は、先端部よりも肉厚になった中間部に嵌入した状態になって強いゴム弾性を受けて抜けずらいものとなっている。
尤も連結体11としては、本実施の形態の裁頭円錐体形状のものに限定されず、汎用性が高い直管状(外径が全て同径)の円筒体であってもよいことは勿論である。
【0011】
前記トップ部3は、天面(上端面)が封止材3cによって封止され下面が開口した有天円筒状に形成されたものであって、該トップ部3は、第一、第二のトップ分割部3a、3bを一連状に連結したものとして構成されている。
具体的には、第一トップ分割部3aは、下端部3aaがウキ本体部2の上端部に設けた連結体11の上半部11aに抜き差し自在(着脱自在)に内嵌(嵌入)取り付けされ、第二トップ分割部3bは、下端部3baが第一トップ分割部3aの上端部3abに嵌入し、接着剤等の固着手段により固着されており、この様に構成されることでトップ部3は、第一、第二トップ分割部3a、3bが一連状に連結されたものとなっている。
この場合に、前記連結体11の上半部11aに嵌入組み込みされる第一トップ分割部3aは、外径が筒体9の外径と同径で内径が筒体9の内径よりも大径の肉薄なものになっており、下端部3aaの連結体上半部11aへの嵌入組み込みは釣人が作業できる軽圧入での嵌入となる。そして該嵌入取り付けされた第一トップ分割部3aを連結体11から抜き取る場合には、釣人により作業できる無理抜きとなるが、通常の釣りをしている状態ではトップ部3がウキ本体部2から不用意に抜け出ることが回避されるように設定されている。
因みにトップ部3としては、本実施の形態のように第一、第二のトップ分割部3a、3bの一対のトップ分割部によって構成されるだけでなく、三つ以上の多数のトップ分割部を用いて一連状に構成したものであっても良いことは勿論である。
【0012】
このように自立用の主錘4と、自立位置調節用の補助錘5とを用いて吃水位置Hが設定されたウキ1であっても、釣人の判断によって追加錘12を追加したい場合があり、本実施の形態のウキ1は、このようなことを想定して形成されている。
本実施の形態において用いられる追加錘12は、長尺中実状の棒錘(糸錘)であり、例えば0.5g、1.0g等に予め重量調節されていることが好ましい。この追加錘12の外径Xは、第一トップ分割部3aの内径Yよりも小さいが、第二トップ分割部3bの内径Zよりも大きいものに設定(Z<X<Y)されている。
そしてこのように設定されていることで、追加錘12は、第一トップ分割部3aには上下方向に移動可能な状態で挿入組み込みされることで第一トップ分割部3aが追加錘12の収納室(収容室)となり、該挿入された追加錘12の第二トップ分割部3b側への移動は、該第二トップ分割部3bの内径Zが追加錘12の外径よりも小径となっていることで規制されたものとなり、このようにして本実施の形態の移動規制手段が構成されている。
因みに筒体9の内径Wは、第二トップ分割部3bの内径Zよりもさらに小径(W<Z)になっており、これによって追加錘12の筒体9側への移動も規制され、これによって追加錘12は、収納室となる第一トップ分割部3a内でのみ上下移動可能となっている。
【0013】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、ウキ本体部2の下端部に設けた連結部6に道糸7が貫通連結された状態のウキ1を、道糸7の下端部に設けた釣り針(図示せず)を含んだ仕掛けと共に海面(水面)に投入(遠投)して釣りをすることになるが、該海面に投入されたウキ1は、錘調節された主錘4、補助錘5の錘(本発明の「自立用の錘」に相当する。)によって吃水位置Hが水面になるよう錘調節された状態で自立することになるが、釣人の中には、このウキ1に追加錘12を取り付けたいとする場合があり、このような場合には、トップ部3をウキ本体部2から取り外し、第一トップ分割部3aの下端部3aaの下端開口から追加錘12を挿入組み込みした後、第一トップ分割部3aの下端部3aaを連結部6に嵌入組み込みすることで、追加錘12が第一トップ分割部3aに追加されたウキ1とすることができる。
【0014】
そしてこのように追加錘12が追加されたウキ1を仕掛けと共に遠投したときに、ウキ1は重い主錘4が設けられた下端側を先頭として飛んでいくことになるが、このとき追加錘12は慣性を受けて収納される第一トップ分割部3aから第二トップ分割部3b側に移動しようとするが、該第二トップ分割部3bの内径Zが追加錘12の外径Xよりも小径になっているため、該第二トップ分割部3bの下端縁が、追加錘12の第二トップ分割部3bへの移動規制をすることになる。
この結果、追加錘12は、遠投時においても上下長さが短い第一トップ分割部3a内だけに留まることになって、ウキ1の上下の重量バランスが、追加錘12が第二トップ分割部3bに移動した場合のように損なわれることが回避され、水面に投下後、追加錘12の追加に対応した位置を吃水位置として速やかに自立することになり、釣人の希望に適ったウキ1として用いることができる。
【0015】
そしてこのものでは、細径に設定される第二トップ分割部3b自体が追加錘12の移動規制手段としての機能を発揮するものとなり、後述するように、規制部材13を別部材として設ける必要がなく、また第二トップ分割部3bを中実体とすることでトップ部3が重くなってしまうこともなく、寧ろ、第二トップ分割部3bが小径になる分、トップ部3の軽量化が図れ、ウキ1としての機能の向上が図れるという利点もある。
しかもトップ部3が長尺状になった場合、基端部側で折れ曲がりやすいという問題があり、これを回避するため、本実施の形態では第一トップ分割部3aの上端部3abと第二トップ分割部3bの下端部3baとを互いに嵌合した二重構造としてトップ部3の基端部側での補強を図っており、このような補強を兼ねた構成を利用して追加錘12の移動規制ができることにもなり、構造の簡略化に寄与したものになっている。
【0016】
このように追加錘12が第二トップ分割部3bに移動することを規制する移動規制手段としては、前記実施の形態のものに限定されないことは勿論であって、例えば
図5(A)に示す変形例のように、第二トップ分割部3aの下端部3aaを規制部材13を介して封止することによっても実施することができ、この場合の規制部材13として、
図5(B)のようにトップ部3の天部3cを構成するものと同じ部材を用いることもできる。さらには、第二トップ分割部3bを中実体としたものでもよい。
そしてこのように第二トップ分割部3bの下端縁を完全に封止したものでは、追加錘12として、ガン玉やカミツブシ、割ビシのように円球や楕円球のような球形状をしたものを追加したい場合に、前記第二トップ分割部3aを追加錘の外径よりも小径にすることで移動規制手段を構成したものでは、追加錘が第二トップ分割部の下端開口に突き刺さるように嵌入して戻りづらくなってしまうことが回避される。
【0017】
尚、本発明は前記実施の形態のものに限定されないことは勿論であって、トップ部3をトップ分割部を用いて一連状に連結する場合に、第一トップ分割部に第二トップ分割部を内嵌組み込みする構成でなく、
図6に示す第二の実施の形態のように、第一トップ分割部3aの上端部3abと第二トップ分割部3bの下端部3baとを連結部材14の両端縁部に外嵌組み込みすることで分割部3a、3b同士を一連状に連結したものであってもよく、このようにしたものでは、分割部3a、3bの連結部が、第一の実施の形態のように段差状になることがなく同一外径にすることができる。
そしてこのものにおいては、
図6(A)のように連結部材14の内径を追加錘12の外径よりも小径にしたもの、
図6(B)に示すように連結部材14に規制部材13を嵌入取り付けしたもの、さらには
図6(C)に示すように連結部材14を中実体としたものとすることで本発明の移動規制手段を簡単に構成することができる。
【0018】
因みに本実施の形態のウキ1は、ウキ本体2に設けた主錘4、補助錘5によって吃水位置Hが水面になるよう重量調節したものとして説明したが、本発明のウキはこれに限定されないものであることは勿論であり、本発明が実施できるウキ1としては、主錘4、補助錘5だけの錘重量では吃水位置Hを水面とするには足らず、更に予め重量設定された所定の錘(負荷錘)を設けることで吃水位置Hが水面となるよう設定されたウキにおいても本発明を実施することができる。
【0019】
このような負荷錘が必要となるよう錘調節されたウキ1を用いて釣りをする場合に、例えばクロダイ(グレ)のように比較的底場(水深の深いところ)を遊泳して捕食活動をする傾向のある魚の場合、釣り針を遊泳位置まで早期に沈める必要があり、このため道糸のハリス(釣り針が接続される釣り糸)と接続される下端部に錘(負荷錘)を取り付け、これによって釣り針を早期のうちに海中まで沈めた状態で釣りをすることになるが、このような場合において、錘をさらに追加したいことがあり、このような場合の追加錘を、前記負荷錘に隣接して取り付けると、ハリスに接続された釣り針の動きが不自然になって魚が警戒して食い渋ることがあり、この場合、本発明のようにトップ部に追加錘を追加することで対応できることになる。
さらには、メジナ(グレ)のように警戒心の特に強い魚の場合、道糸のハリス接続部位に負荷錘があっただけでハリスの動きに不自然さを感じて食い渋ることがあり、このようなときには負荷錘自体を追加錘としてトップ部に挿入組み込みしておけば、負荷錘がハリス側にはないものとなって略完全な状態でのフカセ釣り(負荷錘を可及的に軽くして釣り針が潮(水)の流れに沿って自然に漂う状態でする釣り)をすることができ、この様な場合にも本発明が実施されたウキを用いることができる。
【0020】
またさらには、ウキを海中(水中)に沈めていく状態で釣る所謂沈め探り釣りをする場合には、海中に沈むウキとして所謂「水中ウキ」が採用されるが、本発明が実施されたウキは、追加錘を付加することにより水中ウキとしても使用することができる。その場合に、ウキの沈下速度(沈み速度)を追加錘の重量によって調節することができ、そして追加錘の重量調節によっては、餌の付いた釣り針の沈下速度に合わせた速度でウキを沈めることも可能であり、このようにしたときには餌が付いた釣り針の沈下が、ウキの沈み込み速度に影響されることなく自然なものになって警戒心の強い魚に対して有効になる。
そして、このようなウキの沈下速度は、追加錘量によって微妙に調整可能であり、該調節された追加錘をトップ部の第一トップ分割部を収納室として自由に収納することができ、自立ウキでありながら、該ウキを、沈め探り釣り用のウキとしても充分に使えるという利便性がある。
このように追加錘の重量調節をすることで、自立ウキを多用途の釣り用ウキとして使用することができ、そして使用後に追加錘を抜き取ることで、当初の自立ウキとして何らの機能を損なうことなく用いることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、魚釣りにおいて使用される魚釣り用ウキとして利用することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 ウキ
2 ウキ本体部
3 トップ部
3a 第一トップ分割部
3b 第二トップ分割部
4 主錘
5 補助錘
9 筒体
11 連結体
12 追加錘
13 規制部材
14 連結部材
W 筒体の内径
X 追加錘の外径
Y 第一トップ分割部の内径
Z 第二トップ分割部の内径
【手続補正書】
【提出日】2024-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部と、ウキ本体部に設けられる自立用の錘と、ウキ本体部の上端部に、上端部がウキ本体部の上端から突出し、かつ固着状態で嵌入取り付けされる筒体と、該筒体の上端部に、下半部が固着状態で外嵌組み込みされる筒状の連結体と、を備え、トップ部の下端部が、連結体の上半部に抜き差し自在に嵌入組み込みされる魚釣り用ウキにおいて、前記トップ部にさらに追加錘が追加された魚釣り用ウキとするにあたり、前記トップ部は、下端部が前記連結体の上半部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、第一トップ分割部は、連結体の上半部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、該収納室である第一トップ分割部に収納された追加錘は、該追加錘の第二トップ分割部側および筒体側への移動を規制すべく第二トップ分割部側および筒体側に設けた移動規制手段により、第一トップ分割部内のみでの上下移動となるよう移動規制されていることを特徴とする魚釣り用ウキである。
請求項2の発明は、第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、移動規制手段は筒体および第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキである。
請求項3の発明は、移動規制手段は、筒体の内径および筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキである。
請求項4の発明は、錘は、ウキ本体部の下部に設けられる自立用の主錘と、自立位置を予め設定された吃水位置とするべく重量調節され、筒体に固定状態で嵌入組み込みされる補助錘とからなり、補助錘により調節される吃水位置は、連結体の下端とウキ本体部の上端との対向位置であり、追加錘は、主錘、補助錘にさらに追加される錘であってウキが自立して筒体の上端部に当接する下動規制状態で、連結体の上半部に対し、第一トップ分割部の下端部があいだに存する状態で嵌入していることを特徴とする請求項3記載の魚釣り用ウキである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、釣りをしている現場において、自立用の錘がウキ本体部に設けられたウキに追加錘を設けたい場合、ウキ本体部から取り外したトップ部の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に追加錘を挿入することができ、このようにすることで、トップ部を有効に利用して追加錘の取り付けができることになるが、該挿入された追加錘は、トップ部に設けられる移動規制手段によって第二トップ分割部への移動が規制されたものとなる。この結果、トップ部に出し入れ自在に組み込まれた追加錘は、最もウキ本体部側の第一トップ分割部を収容室とする状態で、第二トップ分割部への移動が規制されたものとなるため、前記収納室内の追加錘が、ウキを遠投する場合等に受ける慣性力によって第二トップ分割部側に移動してしまうことが回避されることになって、水面に投入されたウキの起立が、追加錘がない場合のように迅速かつ円滑になるだけでなく、夾雑物等の存在によって第二トップ分割部側に移動した追加錘が第一トップ分割部側へ復帰移動することが阻害されてウキの重量バランスが損なわれてしまうことも回避できることになる。
しかも移動規制手段が、第一トップ分割部の上端部に内嵌する第二トップ分割部自体に設けられたものとなる結果、構造の複雑化を回避しながら移動規制手段を設けることができる。
請求項2の発明とすることにより、移動規制手段が、筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であること、筒状の第二トップ分割部の下端部が規制部材を介して封止されること、或いは第二トップ分割部が中実体であることの何れかで構成されたものとなって簡単な構成で移動規制手段ができることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記ウキ本体部2は、バルサ材、桐材等の浮力のある木材や発泡性素材(発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂材)を用いて構成され、下端部に、ウキ1を自立させるための主錘4が取り付けられたものであり、該主錘4の下端から前記連結部6が突出形成されている。
一方、ウキ本体部2の上端部には取り付け孔2aが形成され、該取り付け孔2aに、硬質の樹脂材(例えばナイロン、ポリカルボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン)によって形成された筒体9を、上端部9aがウキ本体部2の上端から突出する状態で嵌入取り付けされている。
そして該筒体9の下半部9bには、前記主錘4によって自立する状態に調節されたウキ1が、予め設定される所定の吃水位置(自立したときの水面位置であって、本実施の形態ではウキ本体部2の上端と連結体11の下端との対向位置)Hで自立するよう重量調節された補助錘5が嵌入組み込みされている。そしてこのものでは、補助錘5は筒体9内に没入したものとなっていて筒体9の上端縁からは突出しない設定になっている。因みに補助錘5の重量調節は、例えば前記特許文献1において詳述されている。この場合に筒体9および補助錘5は、不用意に移動しないよう接着剤等の固着手段によって固着されたものとなっている。
また本発明が実施されるウキ1は、本実施の形態のように、吃水位置Hでウキを自立させるため主錘4と補助錘5とを各別に設けたものとしているが、主錘4を設けただけの自立ウキ1であっても本発明を実施できることは言うまでもない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
このように自立用の主錘4と、自立位置調節用の補助錘5とを用いて吃水位置Hが設定されたウキ1であっても、釣人の判断によって追加錘12を追加したい場合があり、本実施の形態のウキ1は、このようなことを想定して形成されている。
本実施の形態において用いられる追加錘12は、長尺中実状の棒錘(糸錘)であり、例えば0.5g、1.0g等に予め重量調節されていることが好ましい。この追加錘12の外径Xは、第一トップ分割部3aの内径Yよりも小さいが、第二トップ分割部3bの内径Zよりも大きいものに設定(Z<X<Y)されている。
そしてこのように設定されていることで、追加錘12は、第一トップ分割部3aには上下方向に移動可能な状態で挿入組み込みされることで第一トップ分割部3aが追加錘12の収納室(収容室)となり、該挿入された追加錘12の第二トップ分割部3b側
である上側への移動は、該第二トップ分割部3bの内径Zが追加錘12の外径よりも小径となっていることで規制されたものとなり、このようにして本実施の形態の移動規制手段が構成されている。
因みに筒体9の内径Wは、第二トップ分割部3bの内径Zよりもさらに小径(W<Z)になっており、これによって追加錘12の
下側である筒体9側への移動を
規制する移動規制手段が構成され、これによって追加錘12は、収納室となる第一トップ分割部3a内でのみ上下移動可能となっている。
そしてこのように上下の移動規制手段によって移動規制される追加錘12は、ウキ1が自立している状態では、図3から明らかなように、筒体9の上端部に当接する下動規制状態となっているが、この状態では、連結体11の上半部11aに対し、第一トップ分割部の下端部があいだに存する状態で該上半部11aに嵌入している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り竿から延びる道糸に下端部が連結されるウキ本体部と、
ウキ本体部の上端部に下端部が着脱自在に取り付けられるトップ部と、
ウキ本体部に設けられる自立用の錘と、
ウキ本体部の上端部に、上端部がウキ本体部の上端から突出し、かつ固着状態で嵌入取り付けされる筒体と、
該筒体の上端部に、下半部が固着状態で外嵌組み込みされる筒状の連結体と、を備え、
トップ部の下端部が、連結体の上半部に抜き差し自在に嵌入組み込みされる魚釣り用ウキにおいて、
前記トップ部にさらに追加錘が追加された魚釣り用ウキとするにあたり、
前記トップ部は、下端部が前記連結体の上半部に着脱自在に取り付けられる第一トップ分割部と、該第一トップ分割部の上端部に下端部が連結される第二トップ分割部とを少なくとも備えた複数のトップ分割部を用いて一連状に構成され、
第一トップ分割部は、連結体の上半部から取り外された状態の第一トップ分割部の下端部から出し入れ自在に挿入される追加錘の収納室であり、
該収納室である第一トップ分割部に収納された追加錘は、該追加錘の第二トップ分割部側および筒体側への移動を規制すべく第二トップ分割部側および筒体側に設けた移動規制手段により、第一トップ分割部内のみでの上下移動となるよう移動規制されていることを特徴とする魚釣り用ウキ。
【請求項2】
第一トップ分割部と第二トップ分割部とは、第二トップ分割部の下端部が第一トップ分割部の上端部に内嵌することで一連状に連結され、
移動規制手段は筒体および第二トップ分割部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用ウキ。
【請求項3】
移動規制手段は、筒体の内径および筒状の第二トップ分割部の内径が追加錘の外径よりも小径であることで構成されることを特徴とする請求項2記載の魚釣り用ウキ。
【請求項4】
錘は、ウキ本体部の下部に設けられる自立用の主錘と、自立位置を予め設定された吃水位置とするべく重量調節され、筒体に固定状態で嵌入組み込みされる補助錘とからなり、
補助錘により調節される吃水位置は、連結体の下端とウキ本体部の上端との対向位置であり、
追加錘は、主錘、補助錘にさらに追加される錘であってウキが自立して筒体の上端部に当接する下動規制状態で、連結体の上半部に対し、第一トップ分割部の下端部があいだに存する状態で嵌入していることを特徴とする請求項3記載の魚釣り用ウキ。