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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177755
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】流量計
(51)【国際特許分類】
   G01F 3/22 20060101AFI20241217BHJP
   G01F 1/66 20220101ALI20241217BHJP
【FI】
G01F3/22 Z
G01F1/66 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096078
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000116633
【氏名又は名称】愛知時計電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000221834
【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000150109
【氏名又は名称】株式会社竹中製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】酒向 正義
(72)【発明者】
【氏名】各務 亮
(72)【発明者】
【氏名】浅野 博昭
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 美裕
(72)【発明者】
【氏名】後藤 慎治
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真一
(72)【発明者】
【氏名】金澤 一弘
(72)【発明者】
【氏名】堀木 紗英
(72)【発明者】
【氏名】浅田 昭治
(72)【発明者】
【氏名】村中 一郎
(72)【発明者】
【氏名】松井 彰
(72)【発明者】
【氏名】石橋 卓也
(72)【発明者】
【氏名】重村 丈留
(72)【発明者】
【氏名】能登 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】飯田 雄太
【テーマコード(参考)】
2F030
2F035
【Fターム(参考)】
2F030CA03
2F030CC13
2F030CF01
2F030CF09
2F030CF10
2F035DA04
2F035DA09
2F035DA14
(57)【要約】
【課題】複数の計測ユニットを備える流量計において、計測精度の低下を抑制することが可能な流量計を提供することを目的とする。
【解決手段】流量計100は、複数の計測ユニット20A~20Dを備えている。複数の計測ユニット20A~20Dは、計測流路26の延設方向を、側壁92の放出面96の向く方向と交差する方向に向けた状態で、放出面96の向く方向と交差する方向で、所定の離間距離だけ離れ、かつ、放出面96の向く方向で配列した状態で、チャンバ内に配置されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体流入口と本体流出口とが形成された天井部と、前記天井部に対向する底部と、前記天井部と前記底部との間で延設する側壁と、を有し、前記天井部と前記側壁と前記底部とにより囲まれた空間であるチャンバが形成された本体ケースと、
前記本体ケースの前記チャンバ内に配置されており、前記チャンバ内の被計測流体の流量を計測するための複数の計測ユニットと、
前記本体流入口から流入する前記被計測流体を、前記チャンバ内に放出する流路であって、前記チャンバ内において前記側壁の内面である放出面に向けて前記被計測流体を放出する放出流路と、
を備え、
複数の前記計測ユニットは、
所定方向に延設した計測流路と、前記計測流路の延設方向の一方側に位置する計測流入口と、前記計測流路の延設方向の他方側に位置する計測流出口とを有する計測器ケースと、
前記計測流路を流れる被計測流体の流量に応じた値を計測するセンサと、を有し、
複数の前記計測ユニットは、
前記計測流路の延設方向を、前記放出面の向く方向と交差する方向に向けた状態で、前記放出面の向く方向と交差する方向で、前記放出面から離れており、かつ、
前記放出面の向く方向で配列して、前記チャンバ内に配置されている、ことを特徴とする流量計。
【請求項2】
複数の前記計測ユニットは、
前記計測流入口を、前記放出面側に向けて、前記チャンバ内に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。
【請求項3】
前記本体ケースには、
前記チャンバとして、前記本体流入口に連通する流入側チャンバと、前記本体流出口に連通する流出側チャンバとがあり、
前記計測ユニットは、
前記計測流入口側で、前記計測流路と前記流入側チャンバとが連通し、前記計測流出口側で、前記計測流路と前記流出側チャンバとが連通することで、前記本体流入口と前記本体流出口との間の流路を形成しており、
前記放出面は、前記流入側チャンバを形成する前記側壁の内面であり、
複数の前記計測ユニットは、
前記計測流入口を、前記放出面側に向けた状態で、前記流入側チャンバ内に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流量計。
【請求項4】
前記本体ケース内に配置され、前記流出側チャンバを形成する流出側チャンバ形成部を備え、
前記本体ケースの前記側壁は、
前記放出面を内面に有する第1側壁と、前記放出面の向く方向で前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁と前記第2側壁との間において、前記放出面の向く方向と交差する方向で対向して位置する第3側壁、及び第4側壁とを有し、
前記放出面は、前記第1側壁における、前記放出面の向く方向と交差する方向で前記第3側壁側に位置しており、
前記流出側チャンバ形成部は、
前記流入側チャンバ内において、前記放出面の向く方向と交差する方向で、前記放出面よりも前記第4側壁側に位置しており、
複数の前記計測ユニットは、
前記流出側チャンバ形成部の複数の装着開口に前記計測流出口側の端が挿入することで、前記計測流路の延設方向を、前記放出面の向く方向と交差する方向に向けた状態で、前記放出面の向く方向と交差する方向で、前記放出流路から所定の第1離間距離だけ離れ、かつ、前記放出面の向く方向で配列して、前記流入側チャンバ内に配置されており、
前記流出側チャンバ形成部は、
前記放出面の向く方向と交差する方向で、前記第4側壁から所定の第2離間距離だけ離れて配置されている、ことを特徴とする請求項3に記載の流量計。
【請求項5】
前記計測ユニットにより計測された前記被計測流体の流量に応じて、前記本体流入口から前記チャンバへの前記被計測流体の流入を可能にする開状態と、前記本体流入口から前記チャンバへの前記被計測流体の流入を遮断する遮断状態とに切り替わる遮断弁ユニットを備え、
前記放出流路は、前記遮断弁ユニット内に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被計測流体の流量を計測する流量計に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本体流入口と、本体流出口とを有する本体ケースと、本体ケース内に配置され、被計測流体の流量を計測する複数の計測ユニットとを備える流量計が記載されている。流量計では、各計測ユニットにより、本体ケースの本体流入口から流入した被計測流体の流速を計測し、計測した各流速の平均流速を用いて、所定時間での流量を算出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-208583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成の流量計において、各計測ユニットに流入する被計測流体の流量にばらつきが生じる場合がある。例えば、各計測ユニットが配置される本体ケース内のチャンバの形状や、このチャンバ内での被計測流体の流れに応じて、各計測ユニットに流入する流量がばらつき、計測精度が低下することが懸念される。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みたものであり、複数の計測ユニットを備える流量計において、計測精度の低下を抑制することが可能な流量計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本実施形態で開示された流量計は、本体流入口と本体流出口とが形成された天井部と、天井部に対向する底部と、天井部と底部との間で延設する側壁と、を有し、天井部と側壁と底部とにより囲まれた空間であるチャンバが形成された本体ケースと、本体ケースのチャンバ内に配置されており、チャンバ内を流れる被計測流体の流量を計測するための複数の計測ユニットと、本体流入口から流入する被計測流体を、チャンバ内に放出する流路であって、チャンバ内において側壁の内面である放出面に向けて被計測流体を放出する放出流路と、を備えている。複数の計測ユニットは、所定方向に延設した計測流路と、計測流路の延設方向の一方側に位置する計測流入口と、計測流路の延設方向の他方側に位置する計測流出口とを有する計測器ケースと、計測流路を流れる被計測流体の流量に応じた値を計測するセンサと、を有し、複数の計測ユニットは、計測流路の延設方向を、放出面の向く方向と交差する方向に向けた状態で、放出面の向く方向と交差する方向で、放出面から離れ、かつ、放出面の向く方向で配列した状態で、チャンバ内に配置されている。
【0007】
上記構成では、放出流路から放出された被計測流体は、本体ケースの側壁の一部である放出面で反射することで、チャンバ内を拡散する。チャンバ内では、複数の計測ユニットが、計測流路の延設方向を、被計測流体が放出される放出面の向く方向と交差する方向に向けた状態で、放出面の向く方向と交差する方向で、放出面から離れ、かつ、放出面の向く方向で配列している。そのため、チャンバ内を拡散した被計測流体は、各計測ユニットの計測流入口に達し易くなり、各計測ユニットへ流入する被計測流体の流量のばらつきを抑制することができる。その結果、複数の計測ユニットを用いる場合でも、被計測流体の計測精度の低下を抑制することができる。
【0008】
複数の計測ユニットは、計測流入口を、放出面側に向けて、チャンバ内に配置されている。
上記構成では、複数の計測ユニットは、計測流入口を、放出面側に向けているため、放出面を反射して拡散する被計測流体が、計測流入口に達し易くなる。これにより、各計測ユニットの計測流入口に流入する被計測流体の流量のばらつきを抑制し、ひいては計測精度の低下を抑制することができる。
【0009】
本体ケースには、チャンバとして、本体流入口に連通する流入側チャンバと、本体流出口に連通する流出側チャンバとがあり、計測ユニットは、計測流入口側で、計測流路と流入側チャンバとが連通し、計測流出口側で、計測流路と流出側チャンバとが連通することで、本体流入口と本体流出口との間の流路を形成しており、放出面は、流入側チャンバを形成する側壁の内面であり、複数の計測ユニットは、計測流入口を、放出面側に向けた状態で、流入側チャンバ内に配置されている。
上記構成では、流入側チャンバと流出側チャンバとが別々に設けられた構成において、流入側チャンバに流れる順方向の被計測流体に対して、計測精度の低下を抑制することができる。
【0010】
本体ケース内に配置され、流出側チャンバを形成する流出側チャンバ形成部を備え、本体ケースは、側壁として、放出面を内面に有する第1側壁と、放出面の向く方向で第1側壁に対向する第2側壁と、第1側壁と第2側壁との間において、放出面の向く方向と交差する方向で対向して位置する第3側壁、及び第4側壁とを有し、放出面は、第1側壁における、放出面の向く方向と交差する方向で第3側壁側に位置しており、流出側チャンバ形成部は、流入側チャンバ内において、放出面の向く方向と交差する方向で、放出面よりも第4側壁側に位置しており、複数の計測ユニットは、流出側チャンバ形成部の複数の装着開口に計測流出口側の端が挿入することで、計測流路の延設方向を、放出面の向く方向と交差する方向に向けた状態で、放出面の向く方向と交差する方向で、放出流路から所定の第1離間距離だけ離れ、かつ、放出面の向く方向で配列して、流入側チャンバ内に配置されており、流出側チャンバ形成部は、放出面の向く方向と交差する方向で、第4側壁から所定の第2離間距離だけ離れて配置されている。
上記構成により、流入側チャンバ内で、計測ユニットが、放出面の向く方向と交差する方向で、放出流路から第1離間距離だけ離れて位置し、流出側チャンバ形成部が、放出面の向く方向と交差する方向で、第4側壁から第2離間距離だけ離れて位置している。これにより、放出面を反射して拡散した被計測流体は、流入側チャンバ内において、第1離間距離及び第2離間距離に応じた空間内を対流して拡散することができるため、流入側チャンバ内での、各計測ユニットの計測流入口に流入する被計測流体の流量のばらつきを抑制し、ひいては計測精度の低下を抑制することができる。
【0011】
計測ユニットにより計測された被計測流体の流量に応じて、本体流入口からチャンバへの被計測流体の流入を可能にする開状態と、本体流入口からチャンバへの被計測流体の流入を遮断する遮断状態とに切り替わる遮断弁ユニットを備え、放出流路は、遮断弁ユニット内に形成されている。
上記構成では、既存の遮断弁ユニットを流用して、放出流路を設けることができるため、流量計における部品の増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】流量計の外観図である。
図2】流量計の平面図である。
図3】流量計の内部を示す図である。
図4】流量計の内部を示す平面図である。
図5】計測ユニットの断面図である。
図6】計測ユニットにおける計測流路を説明する図である。
図7】各計測ユニットの配置を説明する模式図である。
図8】実施例2での各計測ユニットの配置を説明する模式図である。
図9】実施例3での各計測ユニットの配置を説明する模式図である。
図10】実施例4での各計測ユニットの配置を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係る流量計を、図面を参照して説明する。流量計は、被計測流体の一例である都市ガスの流量を計測する都市ガスメータである。流量計は、都市ガスが流れる不図示の配管の途中に接続されて用いられる。
【0014】
図1は、流量計100の外観図である。図2は、流量計100の平面図である。図3は、流量計100の内部を示す図である。図4は、流量計100の内部を示す平面図である。以下では、流量計100の使用状態において、上下の方向を上下方向D1とし、流量計100の幅に沿った方向(後述する、本体流入口93と本体流出口94とが並ぶ方向)を幅方向D2と記載する。また、流量計100の奥行に沿った方向を奥行方向D3と記載する。幅方向D2と奥行方向D3とは、水平方向において互いに交差する方向でもある。
【0015】
図1図4に示すように、流量計100は、上ケース90と、下ケース80と、排気管70と、内機ケース75と、計測ユニット20と、遮断弁ユニット40と、を主に備えている。本実施形態では、上ケース90と、下ケース80とが本体ケースの一例である。
【0016】
上ケース90は、使用状態において下方が開口する容器である。具体的には、上ケース90は、平面視において略矩形状の天井部91と、天井部91の4つの辺から下方向に延設する側壁92と、を有している。天井部91には、上方向を向く開口である本体流入口93と、本体流出口94とが形成されている。天井部91において、本体流入口93と、本体流出口94とは、幅方向D2で所定距離だけ離れて並んで形成されている。
【0017】
側壁92は、上ケース90における開口を囲む壁であり、下方向側には、外側に出るフランジ部95が形成されている。図2に示すように、側壁92は、天井部91の4つの辺から下方向に延設する第1側壁92A、第2側壁92B、第3側壁92C、第4側壁92Dを有している。第1側壁92Aは、後述する放出面96を内面に有する壁である。第2側壁92Bは、奥行方向D3において、第1側壁92Aに対向する壁である。第3側壁92Cと、第4側壁92Dとは、第1側壁92Aと第2側壁92Bとの間で、幅方向D2で、対向して位置する壁である。本実施形態では、奥行方向D3が、放出面の向く方向の一例であり、幅方向D2が、放出面の向く方向と交差する方向の一例である。
【0018】
上ケース90の本体流入口93には、上ケース90を配管に連結させるための入口側口金14が装着される。上ケース90の本体流出口94には、上ケース90を配管に連結させるための出口側口金15が装着される。
【0019】
下ケース80は、上ケース90の開口を遮蔽する遮蔽部材である。下ケース80は、フランジ部81を備え、このフランジ部81により、上ケース90のフランジ部95にねじ止めされる。下ケース80は、上ケース90にねじ止めされることで、上面が上ケース90の天井部91に対向した状態で固定される。下ケース80が、上ケース90にねじ止めされることで、上ケース90の内部が気密され、都市ガスが対流する流入側チャンバ16が形成される。本実施形態では、下ケース80が底部の一例である。
【0020】
排気管70と、内機ケース75とは、チャンバの一部である流出側チャンバ17を形成する部材である。排気管70は、使用状態において下方が開口する部材である。排気管70は、上方に、排気口71を有し、下方に、開口縁から外側に出るフランジ部72を有している。排気口71は、本体流出口94に挿入されることで、この本体流出口94に取り付けられた出口側口金15を介して、配管に接続される。
【0021】
内機ケース75は、使用状態において上方が開口し、開口縁にフランジ部76を有する部材である。内機ケース75は、使用状態において、第3側壁92C側を向き、複数のユニット装着開口77が形成された装着用側面78を有している。装着用側面78において、各ユニット装着開口77に、計測ユニット20の流出側の端(後述する計測流出口25)を挿入することで、各計測ユニット20を、内機ケース75に保持することができる。本実施形態では、内機ケース75の装着用側面78には、計測ユニット20の数に応じた、4つのユニット装着開口77が形成されている。具体的には、4つのユニット装着開口77は、奥行方向D3で並んで形成されている。これにより、内機ケース75は、流入側チャンバ16内において、4つの計測ユニット20A~20Dを、奥行方向D3に並んで配置させることができる。
【0022】
排気管70と内機ケース75とは、互いの開口を向けた状態で、各フランジ部72,76でねじ止めされることで、計測ユニット20A~20Dから流出した都市ガスが流れる流出側チャンバ17が形成される。この流出側チャンバ17は、後述するように複数の計測ユニット20を介して、流入側チャンバ16に繋がり、上ケース90の本体流出口94を介して、配管に繋がる空間である。本実施形態では、排気管70と内機ケース75とが流出側チャンバ形成部の一例である。
【0023】
上ケース90において、流入側チャンバ16における第3側壁92C側には、遮断弁ユニット40が取り付けられている。遮断弁ユニット40は、本体流入口93から流入側チャンバ16への都市ガスの流入を可能にする開状態と、本体流入口93から流入側チャンバ16への都市ガスの流入を遮断する遮断状態とに切り替わる装置である。
【0024】
遮断弁ユニット40は、放出流路形成部41と、弁体42と、不図示の駆動部と、を有しており、放出流路43の入口側を上ケース90の本体流入口93に連結させ、放出流路43の出口側を第1側壁92Aに向けた状態で、流入側チャンバ16内に取り付けられている。
【0025】
放出流路形成部41は、その内部に屈曲した流路である放出流路43を有している。放出流路43は、本体流入口93から流入した都市ガスを、側壁92の内面に向けて放出する流路である。本実施形態では、放出流路43は、入口側から出口側に至るまでに略90度屈曲して延びる流路であり、都市ガスを第1側壁92Aの内面(後述する放出面96)に向けて放出する。
【0026】
弁体42は、放出流路形成部41内に、開状態での開位置と、遮断状態での遮断位置との間で変位可能に取り付けられている。弁体42が開位置にある場合、上ケース90の本体流入口93から流入した都市ガスは、放出流路43を通過して、流入側チャンバ16内の第1側壁92A(後述する放出面96)に向けて放出される。一方、弁体42が遮蔽位置にある場合、放出流路43の一部が遮蔽されることで、都市ガスは、放出流路43から流入側チャンバ16に放出されない。
【0027】
流入側チャンバ16の内部において、内機ケース75の4つのユニット装着開口77には、4つの計測ユニット20A~20Dが、弾性部材であるパッキン18を介して取り付けられている。計測ユニット20A~20Dは、流入側チャンバ16又は流出側チャンバ17に流れ込んだ都市ガスの流量(リットル/時間)を計測する装置である。
【0028】
ここでは、計測ユニット20Aの構成を説明する。なお、計測ユニット20B,20C,20Dは、計測ユニット20Aと同じ構成であるため、説明は省略する。図5に示すように、計測ユニット20Aは、計測器ケース21と、センサである超音波振動子27A,27Bと、仕切り板29と、を主に備えている。
【0029】
計測器ケース21は、計測流路形成部22と、センサ収容部23とを有している。計測流路形成部22は、矩形状の開口である計測流入口24、及び計測流出口25を有し、角管形状の部位である。計測流路形成部22において、計測流入口24と計測流出口25との間には、都市ガスが流れる計測流路26が形成されている。計測流路26は、略矩形状の開口形状で直線状に延びる流路である。以下では、計測流路26の延びる方向を延設方向DAとも記載する。なお、本実施形態では、計測ユニット20は、計測流路26の延設方向DAを、流量計100の幅方向D2に対して略平行に向けた状態で、内機ケース75に取り付けられているため、延設方向DAは、幅方向D2に沿った方向でもある。
【0030】
図6に示すように、計測流路形成部22の内部には、計測流路26を複数の部分流路30に仕切る仕切り板29が配置されている。具体的には、複数の仕切り板29は、互いの面を、延設方向DAと水平面で交差する交差方向DBに向けた状態で、計測流路26内に配置されることで、計測流路26を交差方向DBで配列する複数の部分流路30に仕切る。
【0031】
本実施形態では、計測流路26内には、8つの部分流路30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30Hが形成されている。以下では、仕切り板29により仕切られた各部分流路30を区別する場合には、符号にアルファベット「A,B,C,D,E,F,G,H」を付けて区別する。各部分流路30における交差方向DBでの内幅は、同じ長さであるが、これに限らず、例えば、交差方向DBにおいて中央に位置する部分流路30D,30Eの内幅を、他の部分流路30A~30C、30F~30Hの内幅よりも大きくするものであってもよい。なお、部分流路30の数は、8つに限らず、2以上かつ8未満の数や、8よりも多い数であってもよい。
【0032】
センサ収容部23には、センサである超音波振動子27A,27Bが配置されている。超音波振動子27A,27Bは、計測流路26の上方に配置されることで、一方の超音波振動子27A,27Bからの超音波が、計測流路26の底面で反射されて、他方の超音波振動子27A,27Aに伝わるV字型の超音波の伝搬経路が形成されている。これにより、超音波の受信期間に応じて、計測流路26を流れる都市ガスの流速を計測することができる。
【0033】
超音波振動子27A,27Bは、計測流路26に形成された全ての部分流路30A~30Hのうち、一部の流路を計測範囲として都市ガスの流速を計測する。具体的には、計測ユニット20では、部分流路30A~30Hのうち、部分流路30D,30Eのみを計測範囲として用い、部分流路30A,30B,30C,30F,30G,30Hは、計測範囲として用いていない。
【0034】
センサ収容部23において、各超音波振動子27A,27Bの上方には、超音波振動子27A、27Bが電気的に接続される計測回路28が配置されている。なお、本実施形態では、計測ユニット20Aのみが、計測回路28を備え、この計測回路28が、他の計測ユニット20B~20Dが有する超音波振動子27A,27Bに電気的に接続されている。これに限らず、他の計測ユニット20B~20Dは、超音波振動子27A,27Bに電気的に接続された計測回路28を有し、各計測回路28同士が電気的に接続されていてもよい。
【0035】
計測回路28は、各計測ユニット20A~20Dの超音波振動子27A,27Bで計測された計測流路26を流れる都市ガスの流速から、この流速の平均値である平均流速を算出する。そして、計測回路28は、算出された平均流速に、計測流路26の平均断面積を掛けることで、都市ガスの単位時間での流量を算出することができる。そして、計測回路28は、この単位時間での流量を、計測時間分足し合わせることで、所定時間での都市ガスの積算流量を計測値として算出することができる。
【0036】
上記構成の流量計100では、上ケース90の本体流入口93を介して流入した都市ガスは、遮断弁ユニット40の放出流路43に流入する。遮断弁ユニット40が開状態であれば、放出流路43内の都市ガスは、本体流入口93から略90度傾いた向きで、流入側チャンバ16内の第1側壁92Aに向けて放出される。そして、流入側チャンバ16内で、各計測ユニット20A~20Dの計測流入口24から、計測流路26に流入する。既に説明したように、計測回路28は、各計測ユニット20A~20Dの計測流路26を流れる都市ガスの平均流速から、流量を算出し、算出した流量を所定時間分積算することで積算流量を算出する。
【0037】
各計測ユニット20A~20Dの計測流出口25から流出した都市ガスは、流出側チャンバ17に流入する。流出側チャンバ17に流入した都市ガスは、上ケース90の本体流出口94を経由して、配管に排出される。
【0038】
なお、図示していないが、流量計100は、マイクロコンピュータ等を備えた制御基板を備えており、この制御基板は、計測回路28と遮断弁とに電気的に接続されている。制御基板は、計測回路28により計測された都市ガスの所定時間の積算流量に基づき、供給ガス流量等の異常を検出し、予め定められているガス遮断対象の異常である場合には、遮断弁ユニット40の弁体42を遮断位置に駆動させて都市ガスの供給を停止する。また、制御基板は、計測ユニット20から出力される都市ガスの流量を不図示のパーソナルコンピュータ等に出力可能に構成されている。
【0039】
上記構成の流量計100では、各計測ユニット20A~20Dに流入する都市ガスの流量が大きくばらつくと、都市ガスの流量の計測精度が低下するおそれがある。そこで、各計測ユニット20A~20Dの流入側チャンバ16内での配置を工夫することで、各計測ユニット20A~20Dに流入する都市ガスの流量が均一になるようにしている。
【0040】
具体的には、図4に示すように、各計測ユニット20A~20Dは、計測流入口24側の端が、幅方向D2で、遮断弁ユニット40における放出流路43の出口から所定の第1離間距離LA1だけ離れるように、内機ケース75により流入側チャンバ16内に配置されている。また、各計測ユニット20A~20Dは、計測流路26の延設方向DAを、放出面96の向く方向(奥行方向D3)に交差する幅方向D2に向けた状態で、奥行方向D3で配置されている。そのため、図7に示す模式図のように、各計測ユニット20A~20Dの計測流入口24は、第1側壁92Aの放出面96から、幅方向D2で離れて位置している。排気管70及び内機ケース75は、流入側チャンバ16内で、幅方向D2での端が、幅方向D2で、第4側壁92Dから所定の第2離間距離LA2だけ離れて位置している。
【0041】
これにより、図7に示すように、流入側チャンバ16内において、各計測ユニット20A~20Dの計測流入口24の端から、遮断弁ユニット40の端との間に、幅方向D2において、第1離間距離LA1に応じた離間空間19Aが形成される。また、流入側チャンバ16内において、幅方向D2で、第4側壁92Dと、排気管70及び内機ケース75との間に、第2離間距離LA2に応じた離間空間19Bが形成される。
【0042】
遮断弁ユニット40から放出された都市ガスは、側壁92の放出面96に放出される。都市ガスは、放出面96を反射し、流入側チャンバ16内を拡散する。このとき、放出面96を反射した都市ガスは、遮断弁ユニット40と各計測ユニット20A~20Dとの間に形成された離間空間19A内を対流し、一部が、内機ケース75と第4側壁92Dとの間に形成された離間空間19B内を対流する。これにより、流入側チャンバ16内の都市ガスは、各離間空間19A,19Bを対流することで拡散され易くなる。
【0043】
次に、各計測ユニット20A~20Dの計測流路26に流入する流量のばらつきを、分流比を用いて評価した。ここで、「分流比」は、下記(式1)を用いて算出される値であり、計測ユニット20A~20Dのうち対象となる計測ユニットの計測流路26を流れる流量が、4つの計測ユニット20A~20Dにおける平均流量からどれだけ離れているかを示す値である。なお、分流比の値は「パーセント」である。
【0044】
分流比 = (Rn-Vave)÷Vave×100 …(式1)
【0045】
なお、「Rn」は、対象となる計測ユニット20A~20Dの計測流路26を流れる被計測流体の流速である。「n」は、各計測ユニット20A~20Dを識別する識別子であり、本実施形態では、「20A、20B、20C、20D」のいずれかの値である。「Vave」は、4つの計測ユニット20A~20Dで計測された流速の平均値である平均流速である。
【0046】
4つの計測ユニット20A~20Dにおいて、分流比のばらつきが「±5.0」である場合に、良好であると評価し、それ以外の場合を不可と評価した。
【0047】
<実施例1>
実施例1では、本実施形態と同様の各計測ユニット20A~20Dの配列により、分流比を算出した。即ち、実施例1では、流入側チャンバ16内で、各計測ユニット20A~20Dを奥行方向D3で配列させて、各計測ユニット20A~20Dの計測流路26に流れる流量を計測した。実施例1においても、各計測ユニット20A~20Dは、計測流入口24を第1側壁92Aの放出面96側に向けた状態で、内機ケース75に取り付けられている。表1は、実施例1での4つの計測ユニット20A~20Dの分流比を示している。
【0048】
【表1】

【0049】
表1より、計測ユニット20B,20Dにおいて、分流比が「-0.6」となり、最小値を示した。計測ユニット20Aにおいて、分流比が「1.2」となり最大値を示した。即ち、4つの計測ユニット20A~20Dにおいて、分流比は、「±5.0」の範囲で収まっており、各計測ユニット20A~20Dの流入側チャンバ16内での配置は良好であると評価できる。
【0050】
<実施例2>
図8は、実施例2での各計測ユニット20A~20Dの配列態様を示す模式図である。図8に示されるように、4つの計測ユニット20A~20Dを、奥行方向D3と、上下方向D1において、それぞれ2個ずつ配列させた。実施例1との違いは、奥行方向D3で配列させた計測ユニット20A,20Cの組と、計測ユニット20B,20Dの組とを、上下方向D1で並べて配列したことである。それ以外の条件は、実施例1と同じである。表2は、実施例2での4つの計測ユニット20A~20Dの分流比を示している。
【0051】
【表2】

【0052】
表2より、計測ユニット20Bにおいて、分流比が「-1.6」となり、最小値を示した。計測ユニット20Cにおいて、分流比が「2.4」となり最大値を示した。即ち、4つの計測ユニット20A~20Dにおいて、分流比は、「±5.0」の範囲で収まっており、各計測ユニット20A~20Dの流入側チャンバ16内での配置は良好であると評価できる。
【0053】
次に、流入側チャンバ16内に配置される計測ユニットの数を、4つから2つに変化させて評価を行った。この例においても、分流比のばらつきが「±5.0」である場合に、良好であると評価し、それ以外の場合を不可と評価した。
【0054】
<実施例3>
図9は、実施例3での各計測ユニット20A~20Dの配列態様を示す模式図である。図9に示されるように、流入側チャンバ16内において、2つの計測ユニット20A,20Bを、奥行方向D3で配列させた。それ以外の条件は、実施例1と同じである。表3は、実施例3での2つの計測ユニット20A,20Bの分流比を示している。
【0055】
【表3】
【0056】
表3より、計測ユニット20Bにおいて、分流比が「-0.5」となり、最小値を示した。計測ユニット20Aにおいて、分流比が「0.5」となり最大値を示した。即ち、2つの計測ユニット20A,20Bにおいて、分流比は、「±5.0」の範囲で収まっており、各計測ユニット20A,20Bの流入側チャンバ16内での配置は良好であると評価できる。
【0057】
<実施例4>
図10は、実施例4での各計測ユニット20A~20Dの配列態様を示す模式図である。図10に示されるように、流入側チャンバ16内において、2つの計測ユニット20A,20Bを、上下方向D1で配列させた。それ以外の条件は、実施例1と同じである。表4は、実施例4での2つの計測ユニット20A,20Bの分流比を示している。
【0058】
【表4】

【0059】
表4より、計測ユニット20Bにおいて、分流比が「-2.8」となり、最小値を示した。計測ユニット20Aにおいて、分流比が「2.8」となり最大値を示した。即ち、2つの計測ユニット20A,20Bにおいて、分流比は、「±5.0」の範囲で収まっており、各計測ユニット20A,20Bの流入側チャンバ16内での配置は良好であると評価できる。一方で、実施例3と実施例4とを比較した場合、実施例3の方が、実施例4よりも分流比のばらつきが小さかった。
【0060】
実施例3、実施例4との比較から、2つの計測ユニット20A,20Bを、奥行方向D3で配列させる方が、上下方向D1で配列させる場合よりも、分流比のばらつきが小さい。
【0061】
以上説明した本実施形態では、以下の効果を奏することができる。
流量計100において、放出流路43から放出された都市ガスは、上ケース90の第1側壁92Aの内面である放出面96を反射することで、流入側チャンバ16内を拡散する。流入側チャンバ16内では、複数の計測ユニット20A~20Dが、計測流路26の延設方向DAを、放出面96の向く方向と交差する奥行方向D3に向けた状態で、幅方向D2で、この放出面96から離れ、かつ、奥行方向D3で配列している。そのため、流入側チャンバ16内を拡散した都市ガスは、各計測ユニット20A~20Dの計測流入口24に達し易くなり、各計測ユニット20A~20Dの計測流路26に流入する流量のばらつきを抑制することができ、ひいては計測精度の低下を抑制することができる。
【0062】
複数の計測ユニット20A~20Dは、計測流入口24を、第1側壁92Aの放出面96側に向けて、流入側チャンバ16内に配置されている。これにより、放出面96を反射して拡散する都市ガスが、計測流入口24に達し易くなり、各計測ユニット20A~20Dの計測流路に流入する流量のばらつきを抑制し、ひいては計測精度の低下を抑制することができる。
【0063】
複数の計測ユニット20A~20Dは、計測流入口24を、放出面96側に向けた状態で、流入側チャンバ16内に配置されている。これにより、流入側チャンバ16と流出側チャンバ17とが容積や形状の異なる別々の部位として設けられる構成において、流入側チャンバ16に流れる順方向の都市ガスに対して、計測精度の低下を抑制することができる。
【0064】
放出面96は、第1側壁92Aにおける、幅方向D2で第3側壁92C側に位置しており、排気管70及び内機ケース75は、流入側チャンバ16内において、幅方向D2で、放出面96よりも第4側壁92D側に位置している。複数の計測ユニット20A~20Dは、幅方向D2で、遮断弁ユニット40から所定の第1離間距離LA1だけ離れ、排気管70及び内機ケース75は、幅方向D2で、第4側壁92Dから所定の第2離間距離LA2だけ離れて位置している。これにより、放出面96を反射して拡散した都市ガスは、流入側チャンバ16内において、各離間空間19A,19B内を循環して拡散することができるため、流入側チャンバ16内での、各計測ユニット20A~20Dの計測流入口24に流入する被計測流体の流量のばらつきを抑制し、ひいては計測精度の低下を抑制することができる。
【0065】
放出流路43は、遮断弁ユニット40内に形成されている。これにより、既存の遮断弁ユニット40を流用して、放出流路43を設けることができるため、流量計100において、不要な部品の増加を抑制することができる。
【0066】
(その他の実施形態)
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述の実施形態では、計測回路28は、流量計100は、各計測ユニット20A~20Dで計測された流速の平均値である平均流速に、計測流路26の平均断面積を掛けることで、都市ガスの流量を算出した。これに代えて、計測回路28は、各計測ユニット20A~20Dで計測された流速に、各計測ユニット20A~20Dにおける計測流路の断面を掛けることで、流量を算出し、この流量の平均値から都市ガスの流量を算出してもよい。
【0067】
上述の実施形態では、流量計100は、4つの計測ユニット20A~20Dを備えていた。これに代えて、流量計100は、2つ、又は3つ以下の計測ユニットを備えていてもよいし、5つ以上の計測ユニットを備えていてもよい。
【0068】
上述の実施形態では、放出流路43は、遮断弁ユニット40の内部に形成されていた。これに代えて、流量計100は、遮断弁ユニット40とは別の部材により形成された放出流路43を備えていてもよい。
【0069】
上述の実施形態では、流量計100は、センサとして超音波振動子27A,27Bを用いた。センサは、被計測流体の流量を計測できるものであればよく、超音波振動子に限定されない。
【0070】
上述の実施形態では、被計測流体として、都市ガスを例に説明を行った。これに代えて、被計測流体は、LPガスであってもよい。
【符号の説明】
【0071】
16…流入側チャンバ、17…流出側チャンバ、20A~20D…計測ユニット、21…計測器ケース、24…計測流入口、25…計測流出口、26…計測流路、27A,27B…超音波振動子、40…遮断弁ユニット、43…放出流路、80…下ケース、90…上ケース、91…天井部、92…側壁、93…本体流入口、94…本体流出口、96…放出面、100…流量計
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10