(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177771
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
H01R13/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096102
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000116574
【氏名又は名称】愛三工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川角 信夫
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 聖三
(72)【発明者】
【氏名】澤野 智洋
(72)【発明者】
【氏名】高野 孝一
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC38
5E021FC40
5E021JA05
5E021KA08
(57)【要約】
【課題】従来必要とされた嵌合検知用部品を省略し、コネクタを小型化する。
【解決手段】コネクタ10は、レセプタクルハウジング21及びレセプタクル端子28を有するレセプタクル20と、プラグハウジング31及びプラグ端子38を有するプラグ30と、を備える。レセプタクル端子28及びプラグ端子38は、互いに重なり合うように導通接続される端子接続部28b,38bをそれぞれ有する。端子接続部38bは、端子接続部28bに対して離間する方向へ弾性変形可能に形成される。レセプタクルハウジング21には、レセプタクル20とプラグ30との半嵌合状態において端子接続部38bを摺動接触により離間する方向へ弾性変形させる絶縁性を有するガイド部25が設けられる。端子接続部38bに嵌合孔39が形成される。レセプタクル20とプラグ30との完全嵌合状態においてガイド部25と嵌合孔39とが嵌合する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レセプタクルハウジング及び該レセプタクルハウジングに保持されたレセプタクル端子を有するレセプタクルと、
前記レセプタクルハウジングに嵌合されるプラグハウジング及び該プラグハウジングに保持されたプラグ端子を有するプラグと、
を備えており、
前記レセプタクル端子及び前記プラグ端子は、互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有する、コネクタであって、
前記レセプタクル端子と前記プラグ端子とのうちの一方の端子の端子接続部は、他方の端子の端子接続部に対して離間する方向へ弾性変形可能に形成されており、
前記他方の端子側には、前記レセプタクルと前記プラグとの半嵌合状態において前記一方の端子の端子接続部を摺動接触により離間する方向へ弾性変形させる絶縁性を有するガイド部が設けられており、
前記一方の端子の端子接続部には、前記ガイド部と嵌合する嵌合部が形成されており、
前記前記レセプタクルと前記プラグとの完全嵌合状態において、前記一方の端子の端子接続部の弾性復元により前記ガイド部と前記嵌合部とが嵌合することにより前記端子接続部同士が導通接続される、コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタであって、
前記嵌合部は、前記一方の端子の端子接続部に形成された嵌合孔又は嵌合凹部である、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術はコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタは、レセプタクルとプラグとを備える。レセプタクルは、レセプタクルハウジング及びレセプタクルハウジングに保持されたレセプタクル端子を有する。プラグは、プラグハウジング及びプラグハウジングに保持されたプラグ端子を有する。プラグハウジングは、レセプタクルハウジングに嵌合される。また、レセプタクル端子及びプラグ端子には、互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有するものがある。この場合、端子接続部同士は、レセプタクルとプラグとが完全嵌合状態に限らず、半嵌合状態でも導通接続された状態となる。したがって、レセプタクル端子とプラグ端子との通電検査によって、ハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができない。
【0003】
また、特許文献1には、一方のハウジングに設けた検知通電板及び絶縁プレートと、他方のハウジングに設けた一対の嵌合検知コンタクトと、を備える嵌合確認装置が開示されている。レセプタクルとプラグとの完全嵌合状態では、検知通電板と一対の嵌合検知コンタクトとが導通接続されることにより、嵌合検知回路が形成される。また、レセプタクルとプラグとの半嵌合状態では、検知通電板と一対の嵌合検知コンタクトとの導通が絶縁プレートによって遮断される。これにより、嵌合検知回路の通電を確認することによってハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコネクタによると、検知通電板、一対の嵌合検知コンタクト及び絶縁プレート等の嵌合検知用部品が必要であるため、コネクタの大型化を余儀なくされる。
【0006】
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、レセプタクル端子及びプラグ端子が互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有するコネクタにおいて、嵌合検知用部品を要することなく、ハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
【0008】
第1の手段は、レセプタクルハウジング及び該レセプタクルハウジングに保持されたレセプタクル端子を有するレセプタクルと、前記レセプタクルハウジングに嵌合されるプラグハウジング及び該プラグハウジングに保持されたプラグ端子を有するプラグと、を備えており、前記レセプタクル端子及び前記プラグ端子は、互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有する、コネクタであって、前記レセプタクル端子と前記プラグ端子とのうちの一方の端子の端子接続部は、他方の端子の端子接続部に対して離間する方向へ弾性変形可能に形成されており、前記他方の端子側には、前記レセプタクルと前記プラグとの半嵌合状態において前記一方の端子の端子接続部を摺動接触により離間する方向へ弾性変形させる絶縁性を有するガイド部が設けられており、前記一方の端子の端子接続部には、前記ガイド部と嵌合する嵌合部が形成されており、前記前記レセプタクルと前記プラグとの完全嵌合状態において、前記一方の端子の端子接続部の弾性復元により前記ガイド部と前記嵌合部とが嵌合することにより前記端子接続部同士が導通接続される、コネクタである。
【0009】
第1の手段によると、レセプタクルハウジングとプラグハウジングとの半嵌合状態では、他方の端子側に設けられた絶縁性を有するガイド部に対して、レセプタクル端子とプラグ端子とのうちの一方の端子の端子接続部が弾性変形いわゆる撓み変形を利用して乗り上げる。これにより、一方の端子の端子接続部が他方の端子の端子接続部に対して離間されるため、端子接続部同士の導通が遮断される。また、レセプタクルハウジングとプラグハウジングとの完全嵌合状態では、他方の端子側のガイド部と、一方の端子の端子接続部の嵌合部と、が合致する。すると、一方の端子の端子接続部の弾性復元により、ガイド部と嵌合部とが嵌合することにより、端子接続部同士が重なり合うように導通接続される。したがって、レセプタクル端子とプラグ端子との通電検査によって、ハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができる。よって、レセプタクル端子及びプラグ端子が互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有するコネクタにおいて、嵌合検知用部品を要することなく、ハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができる。また、嵌合検知用部品を要しないため、コネクタの小型化に有効といえる。なお、ガイド部が設けられる他方の端子側には、他方の端子側のハウジング又は他方の端子の端子接続部が相当する。
【0010】
第2の手段は、前記嵌合部は、前記一方の端子の端子接続部に形成された嵌合孔又は嵌合凹部である、コネクタである。
【0011】
第2の手段によると、一方の端子の端子接続部の嵌合部は、嵌合孔でもよいし、嵌合凹部でもよい。
【発明の効果】
【0012】
本明細書に開示の技術によると、レセプタクル端子及びプラグ端子が互いに重なり合うように導通接続される端子接続部をそれぞれ有するコネクタにおいて、嵌合検知用部品を要することなく、ハウジング同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1にかかるコネクタのレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【
図2】レセプタクルとプラグとの嵌合前の状態を模式的に示す断面図である。
【
図5】レセプタクルとプラグとの半嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【
図6】実施形態2にかかるレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【
図7】実施形態3にかかるレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【
図8】実施形態4にかかるレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
【0015】
[実施形態1]
本実施形態にかかるコネクタを説明する。
図2はレセプタクルとプラグとの嵌合前の状態を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、コネクタ10は、レセプタクル20とプラグ30とを備えている。説明の都合上、
図2を基に上下左右の方位を定めるがコネクタ10の配置方向を特定するものではない。
【0016】
(レセプタクル20)
図3はレセプタクルを示す斜視図である。
図3に示すように、レセプタクル20は、レセプタクルハウジング21及びレセプタクル端子28を有する。レセプタクルハウジング21は、絶縁性を有する合成樹脂材により前側面及び右側面を開口する四角形箱状に形成されている。レセプタクルハウジング21は、上壁部21aと下壁部21bと左壁部21cと後壁部21dとを有する。
【0017】
上壁部21aの前後方向の中央部の下面には、左右方向に直線状に延在する上レール22が突出されている(
図2参照)。また、下壁部21bの前後方向の中央部上面には、左右方向に直線状に延在する下レール23が突出されている(
図2参照)。下レール23の先端部(右端部)上には、前方から見て台形形状に突出する立壁部24が形成されている。立壁部24は、左上がりで右下がり状に傾斜するガイド斜面24aを有する。立壁部24の頂部がガイド部25とされている。
【0018】
左壁部21cの中央下部には、前後方向を長くする長四角形状の端子挿通孔26が形成されている。左壁部21cには、下レール23(立壁部24を除く)上に沿って延びる平板状の支持板27が形成されている。支持板27の前後両側部は、下レール23よりも前後両方向に張り出している。支持板27の上面は、端子挿通孔26の下面と同一平面をなしている(
図2参照)。
【0019】
レセプタクル端子28は、レセプタクルハウジング21に保持されている。レセプタクル端子28は、導電性を有する金属板等の導電材料により帯板状に形成されている。レセプタクル端子28は、レセプタクルハウジング21の左方から端子挿通孔26にほとんど隙間なく挿通されて立壁部24に突き当てられている。レセプタクル端子28のうち、端子挿通孔26内に固定的に保持される部分を基部28aといい、支持板27上に支持される部分を端子接続部28bという。また、レセプタクルハウジング21から左方へはみ出す部分を配線接続部28cという。配線接続部28cは、左壁部21cに沿うように下方へ折り曲げられている。配線接続部28cには外部配線が接続される。立壁部24のうち、端子接続部28bの上面よりも上方へ突出する頂部がガイド部25に相当する(
図2参照)。このため、ガイド部25は絶縁性を有する。
【0020】
(プラグ30)
図4はプラグを示す斜視図である。
図4に示すように、プラグ30は、プラグハウジング31及びプラグ端子38を有する。プラグハウジング31は、絶縁性を有する合成樹脂材により前側面及び左側面を開口する四角形箱状に形成されている。プラグハウジング31は、レセプタクルハウジング21(
図2-3参照)の中空部にほとんど隙間無く嵌合可能に形成されている(
図1参照)。
【0021】
プラグハウジング31は、上壁部31aと下壁部31bと右壁部31cと後壁部31dとを有する。プラグハウジング31の前後方向の中央部上面には、左右方向に直線状に延在する上レール溝32が形成されている。下壁部31bの前後方向の中央部には、左右方向に直線状に延在する下レール溝33が割溝状に形成されている。右壁部31cは、上壁部31aと下壁部31bとの間のうちの下半部を覆うように形成されている。上壁部31aと右壁部31cとの間には開口部34が形成されている。
【0022】
プラグ端子38は、プラグハウジング31に保持されている。プラグ端子38は、導電性を有する金属板等の導電材料により帯板状に形成されている。プラグ端子38は、プラグハウジング31の右方から開口部34に挿通されて右壁部31c上に支持されている。プラグ端子38のうち、右壁部31c上に固定的に保持される部分を基部38aといい、プラグハウジング31内に突出する部分を端子接続部38bという。端子接続部38bの先端(左端)は、プラグハウジング31の左端面よりも右方に奥まった位置に配置されている。また、プラグハウジング31から右方へはみ出す部分を配線接続部38cという。配線接続部38cは、右壁部31cに沿うように下方へ折り曲げられている。配線接続部38cには外部配線が接続される。
【0023】
端子接続部38bは、上方へ弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(
図2中、二点鎖線38b参照)。端子接続部38bの長手方向(左右方向)の中央部には、板厚方向(上下方向)に貫通しかつ前後方向を長くする長円状の嵌合孔39が形成されている。端子接続部38bの先端部(左端部)は上方へ緩やかに湾曲されており、その下面に緩やかな円弧状のガイド面38dを有する。
【0024】
実施形態1において、レセプタクル端子28は本明細書でいう「他方の端子」に相当する。レセプタクルハウジング21は本明細書でいう「他方の端子側のハウジング」に相当する。プラグ端子38は本明細書でいう「一方の端子」に相当する。嵌合孔39は本明細書でいう「嵌合部」に相当する。プラグハウジング31は本明細書でいう「一方の端子側のハウジング」に相当する。
【0025】
なお、レセプタクルハウジング21とプラグハウジング31との間には、レセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を維持するためのロック機構が設けられている。ロック機構は周知の構成のものであるから、そのロック機構にかかる説明及び図示は省略する。
【0026】
(実施形態1の作用・効果)
いま、レセプタクル20とプラグ30とが嵌合前の状態(
図2参照)にあるものとする。この状態からレセプタクル20とプラグ30とを嵌合させる(
図5参照)。このとき、レセプタクルハウジング21の上レール22にプラグハウジング31の上レール溝32が係合される。また、レセプタクルハウジング21の下レール23にプラグハウジング31の下レール溝33が係合される。
【0027】
図5に示すように、レセプタクル20とプラグ30との嵌合が進むにつれて、レセプタクルハウジング21のガイド部25に対してプラグ端子38の端子接続部38bが当接する。このとき、端子接続部38bのガイド面38dがガイド部25のガイド斜面24aに摺動接触し、続いてガイド面38dに連続する下面がガイド部25上を摺動接触していく。これにより、端子接続部38bがガイド部25に乗り上げるように弾性変形いわゆる撓み変形される(
図2中、二点鎖線38b参照)。この状態では、レセプタクル端子28とプラグ端子38との端子接続部28b,38b同士が離間状態となるため、端子接続部28b,38b同士間の通電が不可能となる。この状態は、レセプタクル20とプラグ30とが完全嵌合するまでの間、すなわち半嵌合状態の間、継続される。
【0028】
続いて、
図1に示すように、レセプタクル20とプラグ30との嵌合が完了した状態すなわち完全嵌合状態となると、レセプタクルハウジング21のガイド部25と、プラグ端子38の端子接続部38bの嵌合孔39と、が合致する。すると、プラグ端子38の端子接続部38bの弾性復元により、ガイド部25と嵌合孔39とが嵌合することにより、端子接続部28b,38b同士が重なり合うように導通接続される。
【0029】
本実施形態によると、レセプタクル端子28とプラグ端子38との通電検査によって、ハウジング21,31同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができる。よって、レセプタクル端子28及びプラグ端子38が互いに重なり合うように導通接続される端子接続部28b,38bをそれぞれ有するコネクタ10において、嵌合検知用部品を要することなく、ハウジング21,31同士の嵌合状態が完全か否かを確認することができる。また、嵌合検知用部品を要しないため、コネクタ10の小型化に有効といえる。
【0030】
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1(
図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図6はレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【0031】
図6に示すように、本実施形態は、実施形態1におけるプラグ端子38の端子接続部38bの嵌合孔39(
図1参照)を、上面を閉塞した嵌合凹部39Aに変更したものである。嵌合凹部39Aは本明細書でいう「嵌合部」に相当する。
【0032】
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1(
図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7はレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【0033】
図7に示すように、本実施形態は、実施形態1(
図1参照)におけるレセプタクルハウジング21のガイド部25(
図1参照)の変更にかかるものである。ガイド部25は立壁部24から切除されている。また、レセプタクル端子28の端子接続部28bとプラグ端子38の端子接続部38bとの重なり合う方向(左右方向、長手方向)の長さが拡大されている。これにともない、支持板27の左右方向の長さも拡大されている。
【0034】
レセプタクル端子28の端子接続部28bには、プラグ端子38の嵌合孔39に対応する貫通孔40が形成されている。レセプタクルハウジング21の支持板27上には、端子接続部28bの貫通孔40を貫通する突起部42が形成されている。突起部42のうち、端子接続部28bの上面よりも上方へ突出する先端部(上端部)がガイド部43とされている。このため、ガイド部43は絶縁性を有する。
【0035】
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態3(
図7参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態3と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8はレセプタクルとプラグとの完全嵌合状態を模式的に示す断面図である。
【0036】
図8に示すように、本実施形態では、実施形態3(
図7参照)におけるレセプタクル端子28の端子接続部28bの貫通孔40、及び、レセプタクルハウジング21の突起部42が省略されている。また、ガイド部43(
図7参照)の代わりに、レセプタクルハウジング21と別部品で形成された絶縁性を有するガイド部43Aが、レセプタクル端子28の端子接続部28bの上面に固定的に取り付けられている。
【0037】
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、嵌合部(嵌合孔39又は嵌合凹部39A)とガイド部25とは逆配置としてもよい。すなわち、レセプタクル端子28の端子接続部28bを弾性変形可能に形成し、その端子接続部28bに嵌合部(嵌合孔39又は嵌合凹部39A)を形成する一方、プラグ端子38の端子接続部38b又はプラグハウジング31にガイド部25を設けてもよい。
【0038】
また、レセプタクル端子28及びプラグ端子38は、実施形態の1組に限らず、複数組でもよい。この場合、少なくとも1組のレセプタクル端子28及びプラグ端子38に本発明を適用するとよい。
【0039】
また、ガイド部25を含む立壁部24又はガイド部43を含む突起部42は、実形態ではレセプタクルハウジング21に一体形成したが、レセプタクルハウジング21と別体で形成したものをレセプタクルハウジング21に取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0040】
10 コネクタ
20 レセプタクル
21 レセプタクルハウジング(他方の端子側のハウジング)
25 ガイド部
28 レセプタクル端子(他方の端子)
28b 端子接続部
30 プラグ
31 プラグハウジング(一方の端子側のハウジング)
38 プラグ端子(一方の端子)
38b 端子接続部
39 嵌合孔(嵌合部)
39A 嵌合凹部(嵌合部)
43 ガイド部
43A ガイド部