(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177785
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】水位監視装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 21/10 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
G08B21/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096118
(22)【出願日】2023-06-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】399106192
【氏名又は名称】三井住友海上火災保険株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森永 卓
【テーマコード(参考)】
5C086
【Fターム(参考)】
5C086AA11
5C086AA22
5C086AA45
5C086BA11
5C086CA30
5C086CB40
5C086DA19
5C086FA18
(57)【要約】 (修正有)
【課題】建物の外の水位の変化を、時系列に報知する水位監視装置を提供する。
【解決手段】互いにネットワーク30で通信でき、下部に開口を有するセンサパイプ24と、センサパイプ24の上方に配されるセンサユニット22と、を有する水位センサー20、水位監視装置100及び外部サーバ18を有するシステム10において、水位監視装置100は、建物の外に配置した水位センサーから、水位のデータを受信して、時刻に対応づけて格納部に格納する受信部と、データに基づき、水位がゼロより上がった場合に、第1報を発報し、第1報の発報後に水位が予め定められた閾値よりも上がった場合に、第2報を発報し、第2報の後に水位が予め定められた回数連続で下がった場合に、第3報を発報する報知部と、を備える。報知部は、第2報と第3報の間の水位の最大値を、第3報と共に出力してもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外に配置した水位センサーから、水位のデータを受信して、時刻に対応づけて格納部に格納する受信部と、
前記データに基づき、前記水位がゼロより上がった場合に、第1報を発報し、前記第1報の発報後に前記水位が予め定められた閾値よりも上がった場合に、第2報を発報し、前記第2報の後に前記水位が予め定められた回数連続で下がった場合に、第3報を発報する報知部と
を備える水位監視装置。
【請求項2】
前記報知部は、前記第2報と前記第3報の間の水位の最大値を、前記第3報と共に出力する請求項1に記載の水位監視装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記第3報の後に、予め定められた時間内に、前記水位が上がって、その後、前記予め定められた回数連続で前記水位が下がった場合であって、前記第2報と前記第3報の間の水位の最大値よりも、前記第3報の後の水位の方が高い場合に、第4報を発報する請求項2に記載の水位監視装置。
【請求項4】
表示装置に画像を表示させる表示部をさらに備え、
前記受信部は、前記データを前記建物を識別する建物IDと共に取得して、前記格納部に格納し、
前記表示部は、前記第1報および前記第2報のいずれか一方から少なくとも前記第3報まで、地図画像上に前記建物IDで識別される前記建物の位置を表示する画像を前記表示装置に出力する請求項1に記載の水位監視装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記建物の予め定められた範囲内に存在する、他の建物を前記地図画像上に併せて表示する請求項4に記載の水位監視装置。
【請求項6】
前記報知部は、前記データが予め定められた異常の判断基準を満たす場合に、異常である旨を警告する請求項1に記載の水位監視装置。
【請求項7】
前記判断基準は、外部から取得した洪水の情報において、前記建物の位置で洪水があったことが確認できないことである、請求項6に記載の水位監視装置。
【請求項8】
前記判断基準は、水位が予め定められた値以上、予め定められた回数で上下したことである、請求項6に記載の水位監視装置。
【請求項9】
前記判断基準は、水位が1回で予め定められた値以上に上ったことである、請求項6に記載の水位監視装置。
【請求項10】
前記判断基準は、前記第1報および前記第2報の少なくとも一方の後に、水位が予め定められた回数以上、予め定められた範囲内に留まっていることである、請求項6に記載の水位監視装置。
【請求項11】
コンピュータに、
建物の外に配置した水位センサーから、水位のデータを受信して、時刻に対応づけて格納部に格納する受信機能と、
前記データに基づき、前記水位がゼロより上がった場合に、第1報を発報し、前記第1報の発報後に前記水位が予め定められた閾値よりも上がった場合に、第2報を発報し、前記第2報の後に前記水位が予め定められた回数連続で下がった場合に、第3報を発報する報知機能と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水位監視装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、建物の外に設置し、特定の高さに水位が達したことを検知して出力するセンサーが記載されている。
[先行技術文献]
[非特許文献]
[非特許文献1] FloodFlash社のホームページhttps://floodflash.co
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、水位監視装置であって、建物の外に配置した水位センサーから、水位のデータを受信して、時刻に対応づけて格納部に格納する受信部と、データに基づき、水位がゼロより上がった場合に、第1報を発報し、第1報の発報後に水位が予め定められた閾値よりも上がった場合に、第2報を発報し、第2報の後に水位が予め定められた回数連続で下がった場合に、第3報を発報する報知部とを備える。
【0004】
報知部は、第2報と第3報の間の水位の最大値を、第3報と共に出力してもよい。報知部は、第3報の後に、予め定められた時間内に、水位が上がって、その後、予め定められた回数連続で水位が下がった場合であって、第2報と第3報の間の水位の最大値よりも、第3報の後の水位の方が高い場合に、第4報を発報してもよい。表示装置に画像を表示させる表示部をさらに備え、受信部は、データを建物を識別する建物IDと共に取得して、格納部に格納し、表示部は、第1報および第2報のいずれか一方から少なくとも第3報まで、地図画像上に建物IDで識別される建物の位置を表示する画像を表示装置に出力してもよい。表示部は、建物の予め定められた範囲内に存在する、他の建物を地図画像上に併せて表示してもよい。報知部は、データが予め定められた異常の判断基準を満たす場合に、異常である旨を警告してもよい。判断基準は、外部から取得した洪水の情報において、建物の位置で洪水があったことが確認できないことであってよい。判断基準は、水位が予め定められた値以上、予め定められた回数で上下したことであってよい。判断基準は、水位が1回で予め定められた値以上に上ったことであってよい。判断基準は、第1報および第2報の少なくとも一方の後に、水位が予め定められた回数以上、予め定められた範囲内に留まっていることであってよい。
【0005】
本発明の第2の態様においては、プログラムであって、コンピュータに、建物の外に配置した水位センサーから、水位のデータを受信して、時刻に対応づけて格納部に格納する受信機能と、データに基づき、水位がゼロより上がった場合に、第1報を発報し、第1報の発報後に水位が予め定められた閾値よりも上がった場合に、第2報を発報し、第2報の後に水位が予め定められた回数連続で下がった場合に、第3報を発報する報知機能とを実現させる。
【0006】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態に係るシステム10を概念的に示す。
【
図2】水位監視装置100の機能ブロックを模式的に示す。
【
図3】格納部120に格納される水位データ122の例を示す。
【
図4】報知条件126を説明するための概念図である。
【
図5】他の報知条件126を説明するための概念図である。
【
図6】異常条件128を説明するための概念図である。
【
図7】他の異常条件128を説明するための概念図である。
【
図8】さらに他の異常条件128を説明するための概念図である。
【
図9】水位監視装置100の動作フローS10の一例を示す。
【
図10】第1報の一例としての表示画面210を示す。
【
図11】第1報から第4報の少なくともいずれかにおける表示画面212の例を示す。
【
図12】第1報から第4報の少なくともいずれかにおける他の表示画面214の例を示す。
【
図13】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本実施形態に係るシステム10を概念的に示す。システム10は、互いにネットワーク30で通信できる水位センサー20、水位監視装置100及び外部サーバ18を有する。例えば、水位センサー20はセンサーメーカーに管理され、水位監視装置100は損害保険会社に管理され、外部サーバ18は洪水の情報を提供する組織、例えば国土地理院に管理される。
【0010】
水位センサー20は、建物12の外、例えば外壁に沿って配置される。水位センサー20は、下部に開口を有するセンサパイプ24と、センサパイプ24の上方に配されるセンサユニット22とを有する。センサパイプ24は地面14から鉛直方向に伸びており、下部の開口から侵入してきた水の地面14からの高さ、すなわち水位Hを検知する。検知される水位Hは、建物12に対する浸水深に相当する。センサユニット2は、センサパイプ24で検知された水位Hを示すデータ(単に水位、または、水位データと呼ぶことがある)を、ネットワーク30を介して水位監視装置100に送信する。
【0011】
水位センサー20は、高さと時間について固有の分解能、及び、高さの検出範囲を有する。例えば、高さの分解能が1cm、時間の分解能は1分、高さの検出範囲は0cmから300cmである。
【0012】
水位センサー20は、下記2つの時間毎の水位データを水位監視装置100に送信する。1つ目として、水位センサー20は、水位が終日、ゼロすなわち検出下限以下の場合に、当該日の深夜0時に、水位がゼロであることを示すデータを水位監視装置100に送信する。2つ目として、水位センサー20は、水位がゼロ以上を検知した場合に、1分毎の水位データを水位監視装置100に送信する。2つ目の水位データの時間間隔は、一例として時間の分解能と同じ1分としたが、1目の時間間隔より短ければ、これに限られない。水位センサー20が水位データを送信するタイミングは、リアルタイムであることが好ましいが、これに限られず、いくつかの水位データをまとめて送ってもよい。
【0013】
水位センサー20は、水位データに対応付けて、検知した時刻及び建物IDも併せて送信する。時刻は、センサユニット22に設けられたタイマーから取得される。建物IDは、建物12を識別する情報であり、センサユニット22に予め格納される。
【0014】
建物12は、例えば、保険会社との間で浸水に関する保険契約が結ばれた保険の対象物件である。
図1では、建物12と水位センサー20の組が1つ示されているが、複数の組に対しても適用され得る。
【0015】
図2は、水位監視装置100の機能ブロックを模式的に示す。水位監視装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバなどの情報処理装置であってよい。
【0016】
水位監視装置100は、水位センサー20から水位データ122を受信する受信部110と、水位データ122を格納する格納部120と、水位データ122が予め定められた条件を満たした場合に報知する報知部130と、報知に関する表示を画面に表示する表示部140とを有する。表示部140はそれ自体が画面を有するディスプレイモニターであってもよく、それ自体は画面を有しておらず、外部のディスプレイモニターに画面のデータを出力するものであってもよい。
【0017】
格納部120は、水位データ122に加えて、報知条件126及び異常条件128を格納している。報知条件126は、報知部130が報知をする条件である。異常条件128は、報知部130が水位データ122が異常であるかを判断する判断基準である。
【0018】
図3は、格納部120に格納される水位データ122の例を示す。水位データ122は、建物データ124ごとに格納されており、時刻t、水位h(cm)、報知フラグのフィールドを有する。建物データ124は、建物ID、住所及び電子メールアドレスを含む。電子メールアドレスは、建物12の所有者または管理者のものであってもよいし、保険の対象物件である場合には保険契約者のものであってもよい。
【0019】
図4は、報知条件126を説明するための概念図である。
図4には、第1報を報知する第1報知条件と、第2報を報知する第2報知条件と、第3報を報知する第3報知条件とが示されている。
【0020】
第1報知条件は、水位データ122に基づき、水位h1がゼロより上がったことである。
図4には、時刻t1の水位データ122の示す水位h1がゼロより上がった状態が示されている。
【0021】
第2報知条件は、水位データ122に基づき、上記第1報の発報後に水位が予め定められた閾値s1よりも上がったことである。
図4には、時刻t2の水位データ122の示す水位h2が閾値s1よりも上がった状態が示されている。閾値s1は、例えば、建物12の床高さに対応してよく、建物12ごとに設定されてもよいし、一律で設定されてもよい。閾値s1の具体例は、45cmまたは50cmであるが、これに限られない。
【0022】
第3報知条件は、水位データ122に基づき、上記第2報の発報後に水位が予め定められた回数連続で下がったことである。予め定められた回数m1は例えば3回であるが、これに限られない。
図4には、時刻t3から時刻t4まで3回連続して水位が下がった状態が示されている。
【0023】
第3報知条件が満たされた場合、当該時刻t4からm1回前の時刻t3の水位h3が第2報と第3報の間における水位の最大値として特定される。当該最大値は、浸水を特徴付ける数値であり、浸水の被害を特定したり、保険金を算出したりするのに用いられる。
【0024】
図5は、他の報知条件126を説明するための概念図である。
図5には、第4報を報知する第4報知条件が示されている。
【0025】
第4報知条件は、上記第3報の後に、予め定められた時間T1内に、水位が上がって、その後、予め定められた回数連続で水位が下がった場合であって、かつ、第2報と第3報の間の水位の最大値h3よりも、第3報の後の水位h4の方が高いことである。予め定められた回数m2は、予め定められた回数m1と同じく3回であってよい。予め定められた時間T1は48時間または72時間であるが、これに限られない。
【0026】
上記第1から第4報知条件を図を用いて説明したが、これらは水位監視装置100が実行可能な条件文やプログラムライブラリとして、格納部120に格納される。また、第1から第4報知条件に用いられるパラメータである、閾値s1、回数m1等は、水位監視装置100のユーザが変更可能であってよい。
【0027】
図6は、異常条件128を説明するための概念図である。
図6には、第1異常条件が示されている。
【0028】
第1異常条件は、水位が予め定められた値s2以上、予め定められた回数m3で上下したことである。値s2は例えば50cmであり、回数m3は4回であるが、これに限られない。
図5には、時刻t6からt8まで、水位が4回、値s2よりも上下した状態が示されている。例えば、時刻t6の水位h6から次の時刻t7の水位h7が値s2以上に上がっている。
【0029】
図7は、他の異常条件128を説明するための概念図である。
図7には、第2異常条件が示されている。
【0030】
第2異常条件は、水位が1回で予め定められた値s3以上に上ったことである。値s3は、例えば200cmであるが、これに限られない。
図7には、時刻t9の水位h9から次の時刻t10の1回で、水位h10が値s3以上に上がった状態が示されている。
【0031】
図8は、さらに他の異常条件128を説明するための概念図である。
図8には、第3異常条件が示されている。
【0032】
第3異常条件は、第1報および第2報の少なくとも一方の後に、水位が予め定められた回数m4以上、予め定められた範囲s4内に留まっていることである。回数m4は例えば60回であり、範囲s4は例えば2cmであるが、これに限られない。
図8には、第2報の後の時刻t11の水位h11から60回後の次の時刻t11の水位h12まで、ずっと水位が範囲s4内に留まっている状態が示されている。
【0033】
上記第1から第3異常条件を図を用いて説明したが、これらは水位監視装置100が実行可能な条件文やプログラムライブラリとして、格納部120に格納される。また、第1から第3異常条件に用いられるパラメータである、値s2、回数m3等は、水位監視装置100のユーザが変更可能であってよい。
【0034】
上記第1から第3異常条件に加えて、または、それらに代えて、第4異常条件が設定されてもよい。第4異常条件は、外部から取得した洪水の情報において、建物12の位置で洪水があったことが確認できないことである。外部から取得した洪水の情報の例は、国土地理院のサーバ(例えば、サーバ18)でインターネットに提供される浸水マップである。報知部130は、第1報知及び第2報知の少なくとも一方の後、予め記憶してあるULRにアクセスして上記浸水マップを取得し、洪水があったことを確認してよい。
【0035】
図9は、水位監視装置100の動作フローS10の一例を示す。動作フローS10は、水位監視装置100が水位センサー20から水位データを受信する準備ができたことで開始する。
【0036】
受信部110は、水位センサー20から水位データを受信して、時刻に対応づけて格納部120に格納する(S100)。受信部110は、建物ID及び時刻に対応付いた水位データを受信した場合に、当該建物IDに対応付けて、当該時刻と水位データが示す水位とをそれぞれのフィールドに格納する。受信部110は、時刻に対応付いていない水位データを受信した場合には、水位監視装置100に設けられたタイマーを参照し、水位データを受信した時刻を時刻のフィールドに格納してもよい。
【0037】
報知部130は、格納部120に格納された水位データが第1報知条件を満たすまで(S102:No)、ステップS100を繰り返す。第1報知条件を満たした場合に(S102:Yes)、報知部130は、報知を行う動作(ステップS104からS138)と、異常を検知する動作(ステップS140からS144)を並行して実行する。
【0038】
報知を行う動作において、報知部130は、第1報を報知済か否かを判断する(S104)。この場合に、報知部130は、水位データ122の報知フラグに「1」が記録されていれば報知済み、されていなければ報知済みでない、と判断する。
【0039】
ステップS104において、第1報を報知済でない場合に(S104:No)、報知部130は、第1報を報知する(S106)。報知部130はさらに、第1報を報知したことを示すフラグ「1」を当該水位データ122の報知フラグのフィールドに記録する。その後、ステップS100に戻る。第1報の報知の方法は、表示部140にポップアップやウィンドウを開いて表示する、音声を出力する、予め格納部120に格納されている電子メールアドレスへメールを送信する、当該水位データ122を他の水位データ122と区別して格納する、などであってよい。
【0040】
図10は、第1報の一例としての表示画面210を示す。表示画面210において、地図画像上に、建物IDで識別される建物220の位置がX印で表示される。X印に代えてまたは加えて、建物220が点滅するなどして、浸水していることを示してもよい。表示画面210にはさらに、建物220に対応付けて建物IDと水位の情報230が表示される。水位は、最新の値でもよいし、浸水が始まってから現在までの最大値であってもよい。
【0041】
ステップS104において、第1報を報知済である場合に(S104:Yes)、報知部130は、格納部120に格納されている水位データが第2報知条件を満たすか否かを判断する(S110)。第2報知条件を満たした場合に(S110:Yes)、報知部130は、第2報を報知済か否かを判断する(S112)。この場合に、報知部130は、水位データ122の報知フラグに「2」が記録されていれば報知済み、されていなければ報知済みでない、と判断する。
【0042】
ステップS112において、第2報を報知済でない場合に(S112:No)、報知部130は、第2報を報知する(S114)。報知部130はさらに、第2報を報知したことを示すフラグ「2」を当該水位データ122の報知フラグのフィールドに記録する。その後、ステップS100に戻る。
【0043】
第2報の報知の方法は、第1報と同様の方法であって第2報である旨が分かるように報知されてもよいし、第1報とは異なる方法であってもよい。例えば、第1報としてその旨を文字で表示部140にポップアップし、第2報として
図10に示した表示画面210を表示してもよい。
【0044】
ステップS110において第2報知条件を満たさない場合(S110:No)、または、ステップS112において第2報を報知済である場合に(S112:Yes)、報知部130は、格納部120に格納されている水位データが第3報知条件を満たすか否かを判断する(S120)。第3報知条件を満たした場合に(S120:Yes)、報知部130は、第3報を報知済か否かを判断する(S122)。この場合に、報知部130は、水位データ122の報知フラグに「3」が記録されていれば報知済み、されていなければ報知済みでない、と判断する。
【0045】
ステップS112において、第3報を報知済でない場合に(S122:No)、報知部130は、第3報を報知する(S124)。報知部130はさらに、第3報を報知したことを示すフラグ「3」を当該水位データ122の報知フラグのフィールドに記録する。
【0046】
報知部130は、第3報知条件を満たした水位データのm1個前の時刻の水位データを最大値として特定し、第3報と共に表示部140等に出力する(S126)。報知部130はさらに、当該水位データの報知フラグに、最大値であることを示すフラグ「*」を記録する。その後、ステップS100に戻る。
【0047】
第3報の報知の方法は、第1報及び第2報と同様の方法であって第3報である旨が分かるように報知されてもよいし、第1報及び第3報とは異なる方法であってもよい。例えば、第2報として
図10に示した表示画面210を表示し、第3報として「水位」の表示を「最大水位」の表示に変えて最大値を表示するなどでもよい。
【0048】
ステップS120において第3報知条件を満たさない場合(S120:No)、または、ステップS122において第3報を報知済である場合に(S122:Yes)、報知部130は、格納部120に格納されている水位データが第4報知条件を満たすか否かを判断する(S130)。第4報知条件を満たさない場合に(S130:No)、最新の水位データの時刻が、第3報から、第4報知条件における時間T1を経過したか否かを判断する(S136)。時間T1を経過していなければ(S130:No)、動作はステップS100に戻る。
【0049】
ステップS130において時間T1を経過していれば(S130:Yes)、報知部130は、格納部120の報知フラグ「1」、「2」及び「3」をリセットする(S136)。これにより、次回の浸水発生において、今回の報知をもって報知済と誤判断するのを避ける。一方、報知フラグ「*」は残しておくことが好ましい。これにより、浸水の最大値を後で参照することができる。その後に、動作はステップS100に戻る。
【0050】
ステップS130において第4報知条件を満たした場合に(S130:Yes)、報知部130は、第4報を報知する(S132)。この場合に、報知部130は、最大値を第4報知条件を満たした水位データのm2個前の時刻の水位データに更新する。
図5に示す例において、最大値を水位h4に更新し、表示部140等に出力する。報知部130はさらに、報知フラグ「*」を水位h3の水位データから水位h4の水位データに付け替える。
【0051】
ステップS132の後に、報知部130は、上記時間T1をリセットし(S134)、動作はステップS100に戻る。ステップS134とステップS136によれば、一旦、第4報知条件が満たされて最大値が更新された後も、その時点から時間T1以内にまた第4報知条件が満たされば、さらに最大値が更新され、当該動作が繰り返される。その場合の比較の対象となる最大値は第3報知によるものではなく、更新後の最大値である。
【0052】
異常を検知する動作において、報知部130は、格納部120に格納された水位データ122が第1から第4異常条件のいずれかを満足するか否かを判断する(S140)。第1から第4異常条件のいずれも満足しない場合(S140:No)、動作はステップS100に戻る。
【0053】
第1から第4異常条件のいずれかを満足した場合(S140:Yes)、報知部130は、異常である旨を報知する。異常の報知の方法は、表示部140へポップアップやウィンドウを開いて表示する、音声を出力する、予め格納部120に格納されている電子メールアドレスへメールを送信する、などであってよい。当該電子メールアドレスは、建物12の所有者または管理者、保険契約者、水位監視装置100のユーザ、水位センサー20のメーカなどのものであってよい。
【0054】
報知部130は、異常への対応がされるまで待機する(S144:No)。待機状態において、報知を行う動作(ステップS104からS138)を中断してもよい。
【0055】
異常への対応がされたら(S144:Yes)、動作はステップS100に戻る。報知を行う動作(ステップS104からS138)が中断されていた場合は、当該動作を再開する。異常への対応がされたことは、ユーザから水位監視装置100にその旨の入力があったことで判断してもよいし、水位センサー20からその旨を示すデータを受信したことで判断してもよい。
【0056】
以上、本実施形態によれば、水位センサー20から受信した水位データに基づいて、水位監視装置100が報知を行うので、報知された側が適切な対応を取ることができる。例えば、水位がゼロより上がったことを示す第1報によって、浸水が生じたことを知らせることができる。また、水位センサー20からのデータが毎分来ることの準備をすることができる。水位が閾値s1より上がったことを示す第2報によって、床上浸水が起きる可能性が高まったことを知らせることができる。さらに、建物12が保険の対象物件である場合に、保険金の支払いが生じる可能性が高まったことを知らせることができる。最大値となったことを示す第3報及び第4報によって、浸水の被害を見積もることができる。特に、第3報及び第4報と共に当該最大値も報知することにより、被害を正確に見積もったり、保険金を算定したりすることができる。
【0057】
さらに、第1報から第4報の少なくともいずれかを建物12の管理者等に報知する場合に、お見舞いの文言や損害状況を伺う文言を入れたり、損害状況の回答用URLを埋め込んだりした電子メッセージを送ってもよい。これにより、早急に損害状況を把握したり、保険の対象物件である場合に保険金の支払いの準備をすることができる。
【0058】
図11は、第1報から第4報の少なくともいずれかにおける表示画面212の例を示す。表示画面212において、
図10の表示画面210と同じ構成には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
【0059】
表示画面212は、表示画面210の表示に加えて、情報232がさらに表示されている。情報232は、水位の時間推移をグラフで表示したものである。
【0060】
図12は、第1報から第4報の少なくともいずれかにおける他の表示画面214の例を示す。表示画面214において、
図10の表示画面210と同じ構成には同じ参照番号を付して、説明を省略する。
【0061】
表示画面214は、表示画面210の表示に加えて、建物222及び情報234がさらに表示されている。建物222は、例えば保険の対象物件であるが、水位センサー20が設置されていない建物である。建物222は建物IDに対応付けて住所が格納部120に格納されている。建物222に水位センサー20が設置されていれば、上記動作フローS10により、表示画面214に水位の情報と共に報知がされるが、水位センサー20が設置されていないので、このまでは表示画面214上では報知されない。
【0062】
そこで、報知部130は、建物220について第1報から第3報のいずれかを表示画面214に報知する場合に、建物220の予め定められた範囲内に存在する、他の建物222を地図画像上に併せて表示する。予め定められた範囲は例えば、距離や行政区分であり、建物220と建物222の住所に基づいて判断してよい。なお、建物222を表示することに代えてまたは加えて、建物222に対応付けて格納部120に格納されている電子メールアドレス等の連絡先に報知部130から報知がされてもよい。
【0063】
以上、
図10から
図12の表示画面210、212、214によれば、建物220の浸水の状況を水位監視装置100のユーザに分かりやすく報知することができる。さらに、表示画面214によれば、水位センサー20が設置されていない建物222に対しても浸水の可能性を当該ユーザに報知することができる。
【0064】
表示画面210、212、214に、第4異常条件の判断のために取得した浸水マップを重畳して表示してもよい。さらに、インターネットにある浸水の他の情報、例えば、ソーシャルネットワーク(SNS)に投稿されている写真などの情報を、予め定められた方法で検索(例えば、住所と「洪水」、「浸水」などのキーワードをAND検索するなど)して取得し、表示画面210、212、214に表示してもよい。
【0065】
水位センサー20が建物IDを水位データに対応付けて送信することに代えて、水位センサー20を識別する水位センサーIDを水位データに対応付けて送信してもよい。この場合に、水位監視装置100の格納部120は、水位センサーIDに対応付けて建物IDおよび/または住所を格納しておくことにより、水位データと建物とを対応付けることができる。
【0066】
動作フローS10のステップS136格納部120の報知フラグ「1」、「2」及び「3」をリセットする例を説明した。報知フラグをリセットすることに代えて、時間T1の経過後、または、少なくとも第1報の報知後に水位がゼロに戻った後に、それ以前と以後と異なる水位データのセットとして管理し、動作フローS10における報知フラグの確認および付与を当該セットごとに行うようにしてもよい。
【0067】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0068】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0069】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0070】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0071】
図13は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0072】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0073】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示される。
【0074】
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD‐ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0075】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0076】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0077】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD‐ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0078】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD‐ROMドライブ2226(DVD‐ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0079】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0080】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0081】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0082】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0083】
10 システム、12 建物、14 地面、18 外部サーバ、20 水位センサー、22 センサユニット、24 センサパイプ、30 ネットワーク、100 水位監視装置、110 受信部、120 格納部、122 水位データ、124 建物データ、126 報知条件、128 異常条件、130報知部、140表示部、210、212、214 表示画面、220、222 建物、230、232、234 情報