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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177829
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】収容装置および収容装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/122 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
A47G29/122 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096184
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】城戸 涼
(72)【発明者】
【氏名】藤原 弘之
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA05
3K100CA15
3K100CA24
3K100CA43
3K100CA60
(57)【要約】
【課題】本開示は、扉の解錠時に発光部が発光して庫内における荷物の載置場所を光で報知することにより、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制することができる収容装置を提供する。
【解決手段】本開示における収容装置1は、保管部11b~11fと、ユーザインタフェース部121とを備える。保管部11b~11fは、施錠可能な扉111、扉111が施錠された場合に画定された空間となる庫内112、庫内112に可視光線を照射可能に配置されたLED113、及び庫内112に照射された可視光線を受光可能に配置された照度センサ114を有し、庫内112で荷物を保管する。ユーザインタフェース部121は、庫内112に照射される可視光線を遮った状態で庫内112に荷物を載置するように報知する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉が開扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部を有し、
前記扉の開扉時に前記受光部による受光出力値が所定の値以上または前記所定の値を超える場合に報知を行う制御部を備える、
収容装置。
【請求項2】
前記扉の開扉または解錠に連動して発光するように前記発光部を制御する発光制御部を備える
請求項1に記載の収容装置。
【請求項3】
前記発光制御部は、荷物が前記庫内に正常に載置された場合に前記発光部を消灯する
請求項2に記載の収容装置。
【請求項4】
前記受光部で受光される前記可視光線の受光量に基づいて前記荷物の載置状態の可否を判定する判定部を備える
請求項3に記載の収容装置。
【請求項5】
前記庫内の温度を調節する温度調節部と保管部とを有し、前記保管部において荷物を所定温度で保管する保管ユニットを備え、
前記発光制御部は、前記庫内の温度に応じた色に前記発光部を発光させる
請求項2に記載の収容装置。
【請求項6】
前記発光部は、前記庫内の底板部に配置され、
前記受光部は、前記庫内の天板部に配置されている
請求項1に記載の収容装置。
【請求項7】
前記発光部は、前記庫内の天板部に配置され、
前記受光部は、前記庫内の底板部に配置されている
請求項1に記載の収容装置。
【請求項8】
前記保管部は、複数の前記発光部と、前記発光部と同数の前記受光部とを有する
請求項5に記載の収容装置。
【請求項9】
扉が閉扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部、及び前記発光部および前記受光部を制御する制御部を有する収容装置の制御方法であって、
前記扉の閉扉時に前記受光部による受光出力値を取得するステップと、
前記受光出力値が所定の値以上または前記所定の値を超える場合に報知を行うステップと、
を有する収容装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、収容装置および収容装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、冷却器ユニットを備え箱体内部を冷却可能なロッカー装置を開示する。このロッカー装置は、箱体の底部に荷物センサーを備え、箱体の底部には、取り外し自在のトレーが配置され、このトレーには、荷物センサーのためのセンサー窓が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-134902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、庫内での荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制する収容装置および収容装置の制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における収容装置は、扉が開扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部を有し、前記扉の開扉時に前記受光部による受光出力値が所定の値以上または所定の値を超える場合に報知を行う制御部を備える。
【0006】
本開示の収容装置の制御方法は、扉が閉扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部、及び前記発光部および前記受光部を制御する制御部を有する収容装置の制御方法であって、前記扉の閉扉時に前記受光部による受光出力値を取得するステップと、前記受光出力値が所定の値以上または所定の値を超える場合に報知を行うステップと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示における収容装置および収容装置の制御方法は、扉が開扉された場合に発光部が発光して庫内における荷物の載置場所を光で報知することにより、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1におけるロッカー装置の正面図
図2】実施の形態1におけるロッカー装置の断面図
図3】実施の形態1におけるロッカー装置に備えられた保管部の庫内を斜め上方から見た図
図4】実施の形態1におけるロッカー装置に備えられた保管部の庫内を斜め下方から見た図
図5】実施の形態1におけるロッカー装置の制御構成を示すブロック図
図6】実施の形態1におけるロッカー装置への荷物の入庫及び出庫の流れの一例を示すタイミングチャート
図7】実施の形態1におけるロッカー装置の入庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その1)
図8】実施の形態1におけるロッカー装置の入庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その2)
図9】実施の形態1におけるロッカー装置の入庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その3)
図10】実施の形態1におけるロッカー装置の出庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その1)
図11】実施の形態1におけるロッカー装置の出庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その2)
図12】実施の形態1におけるロッカー装置の出庫処理における荷物の再出庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その1)
図13】実施の形態1におけるロッカー装置の出庫処理における荷物の再出庫処理の流れの一例を示すタイミングチャート(その2)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、受取用ロッカー(または宅配便ボックス)には、庫内の底板部及び天板部に荷物を検知する電気部品が搭載され、庫内の荷物の有無を検知できる技術が知られていた。また、当該受取用ロッカーは、配達員の荷物の入れ忘れや受取人の荷物の受け取り忘れが起きた際に、配達員に荷物の入れ忘れや受取人に荷物の受け取り忘れを報知する。
しかしながら、従来の受取用ロッカーは、赤外線等を用いて荷物を検知している。受取用ロッカーでは、庫内の底板の特定位置に荷物を載置する必要があるが、人間は赤外線を視認できないため、ラベル等で荷物の載置場所が喚起されている。ところが、この喚起が十分でない場合、配達員が荷物の正しい載置場所を認識できず、載置場所を間違うことによってエラー処理が発生し、正しい載置場所に荷物を置き直す作業が必要になる、という課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、庫内での荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制する収容装置および収容装置の制御方法を提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
(実施の形態1)
以下、図1図13を用いて、実施の形態1を説明する。なお、以下の説明では、収容装置としてロッカー装置に適用した場合の例について説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.ロッカー装置の外観構成]
図1に示すように、本実施の形態におけるロッカー装置1は、保管ユニット11-1,11-2,11-3を備えている。保管ユニット11-1は、冷却装置(温度調節部の一例)11a-1及び保管部11b-1,11c-1,11d-1,11e-1,11f-1を有している。保管ユニット11-2は、冷却装置11a-2及び保管部11b-2,11c-2,11d-2,11e-2,11f-2を有している。保管ユニット11-3は、冷却装置11a-3及び保管部11b-3,11c-3,11d-3,11e-3,11f-3を有している。以下、「保管部11b-1,11c-1,11d-1,11e-1,11f-1」を「保管部11b-1~11f-1」と略記し、「保管部11b-2,11c-2,11d-2,11e-2,11f-2」を「保管部11b-2~11f-2」と略記し、「保管部11b-3,11c-3,11d-3,11e-3,11f-3」を「保管部11b-3~11f-3」と略記する場合がある。
【0012】
保管ユニット11-1,11-2,11-3は、互いに同じ構成を有している。このため、以下、「保管ユニット11-1,11-2,11-3」を「保管ユニット11」と総称する。冷却装置11a-1,11a-2,11a-3は、互いに同じ構成を有している。このため、以下、「冷却装置11a-1,11a-2,11a-3」を「冷却装置11a」と総称する。保管部11b-1~11f-1、保管部11b-2~11f-2及び保管部11b-3~11f-3は、互いに同じ構成を有している。このため、以下、「保管部11b-1,11b-2,11b-3」を「保管部11b」と総称し、「保管部11c-1,11c-2,11c-3」を「保管部11c」と総称し、「保管部11d-1,11d-2,11d-3」を「保管部11d」と総称し、「保管部11e-1,11e-2,11e-3」を「保管部11e」と総称し、「保管部11f-1,11f-2,11f-3」を「保管部11f」と総称する。
【0013】
保管ユニット11において、冷却装置11aが最上部に配置され、冷却装置11aから下方に向かって、保管部11b、保管部11c、保管部11d、保管部11e及び保管部11fがこの順に並んで配置されている。保管部11b,11c,11d,11e,11fのそれぞれの庫内112(図1では不図示、図2参照)の温度は、冷却装置11aによって調節される。このため、ロッカー装置1に備えられた保管ユニット11は、庫内112の温度を調節する冷却装置11aと、保管部11b,11c,11d,11e,11fとを有し、保管部11b,11c,11d,11e,11fにおいて荷物(不図示)を所定温度で保管する。以下、「保管部11b,11c,11d,11e,11f」を「保管部11b~11f」と略記する場合がある。
【0014】
冷却装置11a-1、冷却装置11a-2及び冷却装置11a-3は、保管部11b-1~11f-1、保管部11b-2~11f-2及び保管部11b-3~11f-3を互いに異なる温度帯に調節する。本実施の形態では、冷却装置11a-1は、保管部11b-1~11f-1のそれぞれの庫内112の温度を外気温度相当(例えば25℃)に調節する。冷却装置11a-2は、保管部11b-2~11f-2のそれぞれの庫内112の温度を冷蔵用の温度(例えば2℃から5℃)に調節する。冷却装置11a-3は、保管部11b-3~11f-3のそれぞれの庫内112の温度を冷凍用の温度(例えば-18℃)に調節する。このため、ロッカー装置1は、食品等の荷物の種類に応じて、常温、冷蔵又は冷凍のいずれかの状態で荷物を保管することができる。
【0015】
ロッカー装置1は、保管ユニット11-1の隣であって保管ユニット11-2が配置されている側とは反対側に配置されたインタフェースユニット12を備えている。詳細は後述するが、インタフェースユニット12は、ユーザインタフェース部121と、非接触キーリーダ122と、QRコード(登録商標)リーダ123とを有している。
【0016】
図2は、図1中に示すX-X線で切断されたロッカー装置1の概略構成の一例を示す断面図である。図2では、理解を容易にするため、保管部11b-3の庫内112に正常な状態で載置された荷物P1が模式的に図示され、保管部11c-3,11d-3の庫内112に正常でない状態で載置された荷物P2,P3が模式的に図示され、保管ユニット11-3内を流通する冷却空気が直線矢印で図示されている。
【0017】
図2に示すように、ロッカー装置1は、保管部11b~11fが内部に配置される筐体2を備えている。筐体2は、外側に配置された外板21と、保管部11b~11f側に配置された内板23と、外板21及び内板23に挟まれて配置された断熱材22とを有している。断熱材22は、例えば発泡ウレタン又は硬質ウレタンフォームで形成されている。筐体2は、断熱材22で内部が断熱され、かつ前方側が開放された構造を備えている。保管ユニット11-1及び保管ユニット11-2の間には筐体2が配置され、保管ユニット11-2及び保管ユニット11-3の間には筐体2が配置される。このため、保管ユニット11-1及び保管ユニット11-2は、断熱材22で断熱され、保管ユニット11-2及び保管ユニット11-3は、断熱材22で断熱される。
【0018】
[1-1-2.保管ユニットの構成]
保管ユニット11-1,11-2,11-3の構成について説明する。保管ユニット11-1,11-2,11-3は、互いに同じ構成を有している。このため、保管ユニット11-1,11-2,11-3の構成について、保管ユニット11-3を例にとって説明する。
【0019】
保管ユニット11-3に備えられた保管部11b-3~11f-3はそれぞれ、扉111、庫内112、発光ダイオード113、照度センサ114、底板部115、天板部116、一対の側板117及び背板118を有し、庫内112で荷物を保管する。
【0020】
一対の側板117及び背板118はそれぞれ、筐体2との間に所定の間隙を設けて配置されている。図2では、一対の側板117のうちの一方のみが図示されている。一対の側板117のそれぞれは、保管ユニット11-1,11-2,11-3の間に配置される筐体2の部分の内板23と所定の間隙を設けて対向して配置されている。一対の側板117と背板118とは、各々の長手方向において、ほぼ同一の長さを有し、当該長手方向が筐体2とほぼ平行して配置される。側板117のそれぞれの端辺のうちの背板118側の端辺は、背板118の左右の両端辺のそれぞれに連結されている。一対の側板117と筐体2との間の間隙と、背板118と筐体2との間の間隙は、冷却装置11a-3で冷却された空気が流通する流路81となる。
【0021】
底板部115及び天板部116は、所定の間隙を設けて対向して配置されている。天板部116は、底板部115の上方に配置されている。底板部115は、一対の側板117及び背板118のそれぞれの下側端部の内側に配置されている。天板部116は、一対の側板117及び背板118のそれぞれの上側端部の内側に配置されている。このため、底板部115と天板部116との間には、一対の側板117及び背板118のそれぞれの高さとほぼ同じ長さの間隙が設けられている。保管ユニット11-3において、底板部115及び天板部116はそれぞれ5個ずつ備えられている。複数の底板部115及び天板部116は、最下層が底板部115かつ最上層が天板部116となるように、交互に並列して配置されている。
【0022】
底板部115、天板部116、一対の側板117及び背板118は、連結されている。これにより、6面のうちの1面が開放された箱状の庫内112が形成される。庫内112は、一対の側板117によって左右側が画定され、背板118によって背面側が画定され、底板部115によって底面側が画定され、天板部116によって天面側が画定される。さらに、庫内112は、前面が開放され、収容物としての荷物を収容可能な箱状の空間となる。保管ユニット11-3において、複数の庫内112は、上下方向に沿って一列に配置される。
【0023】
一対の側板117には、複数の通気孔117aが形成されている。通気孔117aは、流路81と、庫内112とを連通させる貫通孔である。背板118には、複数の通気孔118aが形成されている。通気孔118aは、流路81と、庫内112とを連通させる貫通孔である。
【0024】
図2に示すように、扉111は、庫内112が開放された側に配置されている。扉111は、外扉111a及び内扉111bを有している。内扉111bの内部には、断熱材111b-1が充填されて設けられている。このため、内扉111bは、断熱扉としての機能を発揮する。内扉111bは、例えばヒンジ等(不図示)によって、保管部11b-3~11f-3に回転可能に支持されている。内扉111bは、内扉111bが庫内112を塞いだ場合(すなわち閉状態の場合)に庫内112に対向する表面に、例えば環状のシール部材111b-2を有している。シール部材111b-2は、例えばパッキン等で構成されている。内扉111bは、庫内112を塞いだ場合、シール部材111b-2によって、庫内112の開口を形成する保管部11b-3~11f-3の部分に密着される。これにより、内扉111bは、庫内112を閉塞できるので、ロッカー装置1が設置された外部空間から庫内112を遮断かつ断熱できる。
【0025】
内扉111bは、外扉111a側に設けられた取手111b-3を有している。取手111b-3は、荷物の配達員や荷物の受取人が把持可能な形状を有している。本実施の形態において、内扉111bは、例えばばね部材等の付勢部材(不図示)によって、庫内112の開口を閉塞するように付勢される。これによって、内扉111bは、配達員や受取人によって操作されない場合には、庫内112の開口を閉塞する。このため、保管部11b-3~11f-3では、内扉111bが開放された状態を維持することが抑制される。
【0026】
外扉111aは、内扉111bよりも外側に設けられている。外扉111aは、例えばヒンジ等(不図示)によって、保管部11b-3~11f-3の前面に回転可能にそれぞれ支持されている。外扉111aは、内扉111bから所定の間隔を空けて、当該内扉111bの前面側(すなわち外側)に配置される。保管部11b-3~11f-3に設けられた外扉111aのそれぞれは、閉状態の場合に前面が互いに面一となるように筐体2の開放側に設けられている。外扉111aは、閉状態となることによって筐体2の開放側(すなわち前面側)を閉塞する。本実施の形態において、外扉111aは、例えばばね部材等の付勢部材(不図示)によって、筐体2の開放側(すなわち前面側)を開放するように付勢される。
【0027】
保管部11b~11fのそれぞれは、庫内112の開口側に配置された電子錠119(図2では不図示、図3及び図4参照)を有している。電子錠119は、外扉111aが閉じられた状態で施錠されることによって外扉111aを閉じられた状態で維持する。上述のように、外扉111aは、筐体2の前面を開放するように付勢されて設けられている。このため、外扉111aは、電子錠119が解錠されると、筐体2の前面を開放する方向に回動する。一方、内扉111bは、電子錠119が解錠されて外扉111aが筐体2の前面を開放する方向に回動したとしても、配達員や受取人が操作しない限り、庫内112の開口を閉塞した状態を維持する。
【0028】
このように、扉111は、施錠可能に構成されている。15個の外扉111aは1個ずつ、保管部11b-3~11f-3に回転可能に支持されている。外扉111aは、電子錠119によって施錠されることにより、保管部11b-3~11f-3を閉じた状態で維持される。15個の内扉111bは1個ずつ、保管部11b-3~11f-3に回転可能に支持されている。
【0029】
庫内112は、扉111が施錠された場合に画定された空間となるように構成されている。より具体的には、庫内112は、庫内112の前方の開放側が内扉111bで閉塞されることにより、内扉111b、底板部115、天板部116、一対の側板117及び背板118によって画定された空間となる。
【0030】
図2に示すように、発光ダイオード(発光部の一例)113は、庫内112に可視光線を照射可能に配置されている。以下、発光ダイオードを「LED」(Light-Emitting Diode)と略記する。LED113は、庫内112の底板部115に配置されている。図3に示すように、底板部115には、開口部115aが形成されている。LED113は、開口部115aを介して庫内112に露出した状態で配置されている。これにより、LED113は、開口部115aを通して可視光線を庫内112に照射することができる。LED113は、例えば保管ユニット11の個数以上の色(本実施の形態では3色以上)に発光することができるように構成されてもよい。また、LED113は、保管ユニット11-1,11-2,11-3ごとに異なる色に発光するように構成されていてもよい。
【0031】
図2に戻って、照度センサ(受光部の一例)114は、庫内112に照射された可視光線を受光可能に配置されている。照度センサ114は、天板部116に配置されている。図2及び図4に示すように、照度センサ114は、庫内112に突出して配置されている。これにより、照度センサ114の受光感度の向上が図られている。照度センサ114は、受光した可視光線の受光量に対応する電流量の検出電流をインタフェースユニット12に出力する。
【0032】
図2に示すように、天板部116は、庫内112の開放側から背板118側(すなわち前方から後方)に向かって庫内112の空間を狭くするように傾斜した構造を有している。これにより、保管部11b-3~11f-3では、庫内112の冷却に伴って、天板部116に結露が付着した場合に、天板部116の傾斜によって、結露を庫内112の後方に流すことができる。このため、保管部11b-3~11f-3は、天板部116に結露が滞留することを抑制するとともに、庫内112に収納された荷物に当該結露が落下することを抑制できる。
【0033】
天板部116が傾斜していることにより、照度センサ114の受光面(不図示)は、LED113の発光面(不図示)に対して所定の角度に傾いて配置される。しかしながら、照度センサ114の受光面は例えば、LED113の指向角の範囲内に配置されている。これにより、照度センサ114は、LED113から庫内112に照射される可視光線が荷物によって遮られている場合と遮られていない場合とで、当該可視光線の受光量の差を大きくすることができる。このため、詳細は後述するが、ロッカー装置1は、照度センサ114で受光される可視光線の受光量に基づいて庫内112における荷物の載置状態の可否を判定することができる。
【0034】
[1-1-3.冷却装置の構成]
冷却装置11a-1,11a-2,11a-3の構成について説明する。冷却装置11a-1,11a-2,11a-3は、互いに同じ構成を有している。このため、冷却装置11a-1,11a-2,11a-3の構成について、冷却装置11a-3を例にとって説明する。
【0035】
図2に示すように、冷却装置11aは、圧縮機91と、凝縮器92と、凝縮器ファン93と、蒸発器94と、蒸発器ファン95とを備える。圧縮機91、凝縮器92及び凝縮器ファン93は、保管部11b-3の上に設けられた底板部90の上に配置され、箱型のユニットカバー110によって覆われている。これにより、圧縮機91、凝縮器92及び凝縮器ファン93は、ユニットカバー110によって画定される冷却装置11a-3の空間110a内に配置される。ユニットカバー110には、前面に吸込み口110b(図1参照)が設けられ、背面に吹出し口110cが設けられている。
【0036】
蒸発器94及び蒸発器ファン95は、冷却装置11a-3の底板部90と保管部11b-3の天板部116との間に設けられた空間で筐体2の上部に潜り込むように配置されている。冷却装置11a-3に設けられた圧縮機91、凝縮器92、凝縮器ファン93、蒸発器94及び蒸発器ファン95は、冷却装置11a-3における冷凍サイクルを構成する。
【0037】
図2に示すように、保管ユニット11-3の上端部には、ドレンパン110dが設けられている。空間110a及び流路81は、ドレンパン110dによって仕切られている。ドレンパン110dの上方には、蒸発器94と、蒸発器ファン95とが配置されている。ドレンパン110dの後端部には、ドレンパン110dの上部(すなわち、蒸発器94及び蒸発器ファン95が配置された空間)と流路81とを連通させる吹出し開口82が形成される。空間110aの左右方向の少なくとも一方には、流路81と、空間110aとを連通させる貫通孔である連通開口(不図示)が設けられている。
【0038】
[1-1-2.ロッカー装置の制御構成]
ロッカー装置1の制御構成について図1及び図2を参照しつつ、図5を用いて説明する。図5は、ロッカー装置1の制御構成の要部の一例を示すブロック図である。上述のとおり、保管ユニット11-1,11-2,11-3は、互いに同一の構成を有しているため、図5では、保管ユニット11-2,11-3では具体的な構成の図示が省略されている。また、上述のとおり、保管部11b-1~11f-1は、互いに同一の構成を有しているため、図5では、保管部11d-1,11e-1の図示は省略され、かつ保管部11c-1,11f-1では具体的な構成の図示が省略されている。
【0039】
図5に示すように、ロッカー装置1に備えられたインタフェースユニット12は、ユーザインタフェース部121と、非接触キーリーダ122と、QRコードリーダ123と、コントローラ124と、記憶部125と、通信部126とを備えている。本実施の形態では、コントローラ124及び記憶部125は、別個独立してインタフェースユニット12に設けられているが、一体化された集積回路(IC)で構成されてもよい。
【0040】
コントローラ124として例えば、プロセッサが用いられてもよい。コントローラ124としてプロセッサを用いれば、プログラムを格納している記憶部125からプログラムをプロセッサに読み込ませ、プロセッサによりプログラムを実行することで、各種処理を実行することが可能となる。このため、記憶部125に格納されたプログラムを変更することで処理内容を変更できるので、制御内容の変更の自由度を高めることができる。コントローラ124は、プロセッサとして例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロコントローラ(Micro Controller Unit:MCU)、マイクロプロセッサ(Micro Processor Unit:MPU)等により構成される。
【0041】
記憶部125は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、コントローラ124が実行するプログラム、保管部11b~11fでの荷物の保管の有無の情報及び保管部11b~11fにおける故障発生の有無の情報などを記憶する。記憶部125は、例えば、フラッシュROM(Read Only Memory)やSSD(Solid State Disk)等の半導体記憶デバイス、又は、磁気的記憶デバイスで構成される。記憶部125は、プログラム及びデータを一時的に記憶するためのワークエリアを形成するRAM(Random Access Memory)を備えてもよい。
【0042】
通信部126は、例えば、4Gまたは5Gなどのモバイル回線または、IEEE 802.16対応のワイファイ(WiFi(登録商標))、又は、IEEE 802.16対応のワイマックス(WiMax(登録商標))などの無線LAN接続により、無線通信を可能に構成されている。通信部126は、通信ネットワーク200を介してロッカー装置1を管理する管理装置201と通信可能に構成されている。
【0043】
ユーザインタフェース部121は、入力インタフェース部及び出力インタフェース部の両方を含むように構成されている。入力インタフェース部は、ユーザ(すなわち荷物の配達員及び荷物の受取人)がロッカー装置1に対して情報を入力するために用いられる。出力インタフェース部は例えば、ロッカー装置1がユーザに対して情報を出力するために用いられる。入力インタフェース部は例えば、透明板状の操作部材で構成されたポインティングデバイスで構成されている。このような透明板状の操作部材は、接触式のものを用いることもできるし、非接触式のものを用いることもできる。また、出力インタフェース部は例えば、入力インタフェース部の下方に設けられた表示装置で構成されている。表示装置としては例えば、文字や図形などの種々の表示が可能な液晶表示装置、有機EL表示装置などを使用できる。このように、ユーザインタフェース部121は、例えばタッチパネルで構成されている。
【0044】
ユーザインタフェース部121は、コントローラ124から送信される情報に基づいて、保管部11b~11fにおける荷物の入出庫の作業に必要な情報を表示して報知する。例えば、ユーザインタフェース部121は、荷物の配達員に対して庫内112(図2参照)における荷物の載置方法を表示して報知する。すなわち、ユーザインタフェース部121は、庫内112に照射される可視光線を遮った状態で庫内112に荷物を載置するように報知する報知部の一例に相当する。また、ユーザインタフェース部121は、荷物の配達員や荷物の受取人が保管部11b~11fにおける荷物の入出庫時に実行した操作に関する情報をコントローラ124に送信する。このように、ユーザインタフェース部121は、ユーザとロッカー装置1との間を中継するマンマシンインタフェースとして機能する入出力装置である。
【0045】
非接触キーリーダ122は例えば、荷物の管理番号などの当該荷物に関する情報を含む一次元コードや二次元コードを解析して得られたデータをコントローラ124に出力する。
【0046】
QRコードリーダ123は、例えば赤外線センサで構成され、ロッカー装置1の周辺の所定範囲に近づいた人間に反応して作動する。QRコードリーダ123は、ロッカー装置1に近づいた人間を検知した場合に、検知信号をコントローラ124に出力する。
【0047】
コントローラ124は、記憶部125に保存されたインタフェースユニット12の制御用プログラムを読み込んで実行することにより、例えば統括制御部124a、インタフェース制御部124b、LED制御部124c、照度検出部124d、開閉制御部124e及び温度制御部124f、並びにその他の機能ブロック(不図示)として機能する。制御用プログラムは例えば、ロッカー装置1を管理する管理装置201からダウンロードされて記憶部125に保存されてもよく、記録媒体(磁気ディスク、光学ディスク、フラッシュメモリ等)から読み出されて記憶部125に保存されてもよい。
【0048】
統括制御部124aは、インタフェース制御部124b、LED制御部124c、照度検出部124d、開閉制御部124e及び温度制御部124fを統括的に制御することにより、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生が抑制されるようにロッカー装置1を制御する。
【0049】
統括制御部124aには、非接触キーリーダ122が接続されている。これにより、非接触キーリーダ122から出力されるデータは、統括制御部124aに入力される。統括制御部124aは、非接触キーリーダ122から入力されるデータを用いて荷物の入庫及び出庫を管理する。
【0050】
統括制御部124aには、QRコードリーダ123が接続されている。これにより、QRコードリーダ123がロッカー装置1の近傍に人間を検知した場合に、検知信号が統括制御部124aに入力される。統括制御部124aは、QRコードリーダ123から検知信号が入力されることを契機に荷物の入庫処理又は出庫処理を開始する。荷物の入庫処理又は出庫処理の詳細は後述する。
【0051】
インタフェース制御部124bは、統括制御部124a及びユーザインタフェース部121に接続されている。インタフェース制御部124bは、統括制御部124aから入力される制御情報に基づいてユーザインタフェース部121を制御し、ユーザインタフェース部121に設けられた表示装置に所定の情報を報知するための画像を表示させる。また、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に設けられたポインティングデバイスのユーザによる操作に基づく操作信号を受信し、受信した操作信号を統括制御部124aに出力する。インタフェース制御部124bは、受信した操作信号を解析した後に統括制御部124aに出力するように構成されていてもよいし、受信した操作信号を解析せずに統括制御部124aに出力するように構成されていてもよい。また、インタフェース制御部124bは、受信した操作信号を必要に応じて解析するように構成されていてもよい。インタフェース制御部124bが受信した操作信号を解析して統括制御部124aに出力することにより、統括制御部124aでの処理負荷の軽減を図ることができる。
【0052】
LED制御部124cは、統括制御部124a及び保管部11b~11fに設けられたLED113に接続されている。LED制御部(発光制御部の一例)124cは、扉111(図2参照)の解錠に連動して発光するようにLED113を制御する。LED制御部124cは、保管部11b~11fのそれぞれに設けられたLED113を個別に制御できるように構成されている。これにより、LED制御部124cは、統括制御部124aから点灯を指示されたLED113のみを点灯したり、統括制御部124aから消灯を指示されたLED113のみを消灯したりすることができる。
【0053】
また、LED制御部124cは、庫内112の温度に応じた色にLED113を発光させる。上述のとおり、本実施形態では例えば、保管ユニット11-1に設けられた保管部11b-1~11f-1のそれぞれの庫内112の温度が常温に調整される。また、保管ユニット11-2に設けられた保管部11b-2~11f-2のそれぞれの庫内112の温度が冷蔵用の温度に調整される。さらに、保管ユニット11-3に設けられた保管部11b-3~11f-3のそれぞれの庫内112の温度が冷凍用の温度に調整される。このため、LED制御部124cは、例えば暖色から中間色(例えば黄色)に発光するように、保管部11b-1~11f-1のそれぞれの庫内112に設けられたLED113を制御する。また、LED制御部124cは、例えば中間色から寒色(例えば緑色)に発光するように、保管部11b-2~11f-2のそれぞれの庫内112に設けられたLED113を制御する。さらに、LED制御部124cは、例えば寒色(例えば青色)に発光するように、保管部11b-3~11f-3のそれぞれの庫内112に設けられたLED113を制御する。これにより、ロッカー装置1は、保管部11b~11fへの荷物の入庫作業時に、保管部11b~11fでの保管対象の温度帯を直感的に荷物の配達員に示唆することができる。
【0054】
照度検出部124dは、統括制御部124a及び照度センサ114に接続されている。照度検出部124dは、照度センサ114から入力される検出電流を検出電圧に変換し、当該検出電圧を統括制御部124aに出力する。
なお、本実施の形態において、照度検出部124dから出力される検出電圧は、受光出力値の一例であるが、照度センサ114からの検出電流を受光出力値として用いてもよい。
照度検出部124dは、当該検出電圧をアナログデジタル変換して得られたデジタル信号を統括制御部124aに出力するように構成されていてもよい。照度検出部124dは、保管部11b~11fのそれぞれに設けられた照度センサ114から入力される検出電流を個別に検出電圧に変換できるように構成されている。照度検出部124dは、統括制御部124aに検出電圧を出力する際に、当該検出電圧を検出した照度センサ114が設けられた保管部11b~11fの情報も出力する。これにより、統括制御部124aは、保管部11b~11fの庫内112における荷物の載置状態を管理することができる。
【0055】
開閉制御部124eは、統括制御部124a及び保管部11b~11fのそれぞれに設けられた電子錠119に接続されている。開閉制御部124eは、保管部11b~11fのそれぞれに設けられた電子錠119を個別に制御できるように構成されている。これにより、開閉制御部124eは、統括制御部124aから解錠を指示された電子錠119のみを解錠したり、統括制御部124aから施錠を指示された電子錠119のみを施錠したりすることができる。
【0056】
温度制御部124fは、統括制御部124a及び冷却装置11aに接続されている。温度制御部124fは、冷却装置11a-1,11a-2,11a-3を個別に制御できるように構成されている。これにより、温度制御部124fは、統括制御部124aから指示された温度帯となるように、保管部11b-1~11f-1のそれぞれの庫内112の温度と、保管部11b-2~11f-2のそれぞれの庫内112の温度と、保管部11b-3~11f-3のそれぞれの庫内112の温度とをそれぞれ個別に制御できる。
【0057】
非接触キーリーダ122、QRコードリーダ123、インタフェース制御部124b、LED制御部124c、照度検出部124d、開閉制御部124e及び温度制御部124fは、互いに接続されずに、通信バスライン124gによって統括制御部124aと接続されている。
【0058】
[1-2.動作]
以上のように構成されたロッカー装置1について、その動作を以下説明する。
[1-2-1.冷却装置の動作]
図2に基づいて、冷却装置11a-1,11a-2,11a-3の動作を説明する。冷却装置11a-1,11a-2,11a-3は、互いに同じように動作する。このため、冷却装置11a-1,11a-2,11a-3の動作について、冷却装置11a-3を例にとって図2を用いて説明する。
【0059】
冷却装置11a-3が作動すると、圧縮機91から冷媒が吐出され、この冷媒が凝縮器92で空間110a内の外気と熱交換することで凝縮された後に減圧され、蒸発器94に供給される。蒸発器94で蒸発した冷媒は、圧縮機91に流れ込む。
【0060】
冷却装置11a-3において、凝縮器ファン93が作動すると、吸込み口110b(図1参照)から空間110aに外気が吸引される。空間110aに吸引された外気は、凝縮器92で熱交換した後、圧縮機91を冷却しながら、吹出し口110cから吹出される。
【0061】
蒸発器ファン95が作動すると、筐体2の内部の空気が空間110aに吸引される。空間110aに吸引された空気は、蒸発器94を通って冷媒と熱交換する。蒸発器94で熱交換することで冷却された空気は、吹出し開口82から、筐体2の背面側に位置する流路81に供給される。流路81を流れる冷却空気は、図2中に直線矢印で示すように、保管部11b-3~11f-3の背板118に設けられる通気孔118aの各々を介して、保管部11b-3~11f-3の庫内112の各々に流れ込む。庫内112に流れ込んだ冷却空気は、庫内112を冷却した後、一対の側板117の各々に設けられる通気孔117aを介して筐体2の側面側に位置する流路(不図示)に流出する。当該流路に流出した冷却空気は、連通開口(不図示)を介して空間110aに流れ込む。このように、冷却装置11a-3の作動によって生成された冷却空気は、筐体2の内部を循環する。庫内112に荷物が収められる場合、当該荷物は、庫内112に流入する冷却空気によって冷却される。
【0062】
[1-2-2.ロッカー装置における荷物の入出庫動作]
図1及び図5を参照しつつ図6に基づいて、ロッカー装置1における荷物の入出庫動作を説明する。図6は、ロッカー装置1における荷物の入出庫動作の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0063】
ロッカー装置1(図1及び図5参照)は、QRコードリーダ123(図1及び図5参照)が人間の存在を検知することによって、図6に示す荷物の入出庫動作を開始する。
図6に示すように、ロッカー装置1は、荷物の入出庫動作を開始すると、まず、ステップS1において、インタフェース制御部124b(図5参照)は、入庫又は出庫の選択要求を実行し、ステップS2の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物に対して、入庫又は出庫を選択させるための画像をユーザインタフェース部121(図1及び図5参照)に表示させる。
【0064】
ステップS2において、インタフェース制御部124bは、入庫処理が選択されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物(すなわち荷物の配達員)がユーザインタフェース部121を操作して入庫処理を選択したと判定した場合(ステップS2:YES)、ステップS3の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物が入庫処理を選択していないと判定した場合(ステップS2:NO)、ステップS4の処理に移行する。
【0065】
ステップS3において、ロッカー装置1は、入庫処理を実行し、荷物の入出庫動作を終了する。入庫処理の詳細は、後述する。
【0066】
ステップS4において、インタフェース制御部124bは、出庫処理が選択されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物(すなわち荷物の受取人)がユーザインタフェース部121を操作して出庫処理を選択したと判定した場合(ステップS4:YES)、ステップS5の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物が出庫処理を選択していないと判定した場合(ステップS4:NO)、ステップS6の処理に移行する。
【0067】
ステップS5において、ロッカー装置1は、出庫処理を実行し、荷物の入出庫動作を終了する。出庫処理の詳細は、後述する。
【0068】
ステップS6において、インタフェース制御部124bは、入庫又は出庫の選択を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS6:NO)、ステップS1の処理に戻る。一方、インタフェース制御部124bは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS6:YES)、荷物の入出庫動作を終了する。QRコードリーダ123がロッカー装置1の前を素通りした人物を検知する場合や、QRコードリーダ123によって検知された人物が荷物の入出庫を取りやめる場合などがある。このため、ロッカー装置1は、ステップS6において所定時間が経過した場合には、荷物の入出庫動作を終了するように構成されている。
【0069】
[1-2-3.ロッカー装置における荷物の入出庫動作での入庫動作]
図1図2図5及び図6を参照しつつ図7から図9に基づいて、ロッカー装置1における荷物の入庫動作の処理を説明する。図7から図9は、ロッカー装置1における荷物の入出庫動作での入庫処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0070】
図7に示すように、ロッカー装置1における荷物の入庫動作の処理が開始されると、ステップS301において、インタフェース制御部124bは、注文番号の入力要求を実行し、ステップS302の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物に注文番号を入力させるために、例えば注文伝票に記載された二次元コードを非接触キーリーダ122に読み込ませることを要求する画像をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0071】
ステップS302において、統括制御部124a(図5参照)は、注文番号が入力されたか否かを判定する。統括制御部124aは、ロッカー装置1の前に存在する人物(すなわち荷物の配達員)が例えば二次元コードを非接触キーリーダ122に読み込ませて注文番号を入力したと判定した場合(ステップS302:YES)、ステップS303の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、ロッカー装置1の前に存在する人物が注文番号を入力していないと判定した場合(ステップS302:NO)、ステップS320の処理に移行する。
【0072】
ステップS303において、インタフェース制御部124bは、荷物の温度帯の選択要求を実行し、ステップS304の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、荷物の配達員に対して、荷物の温度帯として「常温」、「冷蔵」及び「冷凍」のいずれかを選択させるための画像をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0073】
ステップS304において、インタフェース制御部124bは、荷物の温度帯が入力されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、荷物の配達員がユーザインタフェース部121を操作して荷物の温度帯を選択したと判定した場合(ステップS304:YES)、ステップS305の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、荷物の配達員が荷物の温度帯を選択していないと判定した場合(ステップS304:NO)、ステップS321の処理に移行する。
【0074】
ステップS305において、統括制御部124aは、荷物の配達員によって選択された温度用の保管ユニット11の保管部11b~11f(図1参照)に空きがあるか否かを判定する。統括制御部124aは、選択された温度帯用の保管ユニット11の保管部11b~11fの空き状況を記憶部125(図5参照)から取得して、空の保管部(すなわち未使用の保管部)が存在すると判定した場合(ステップS305:YES)、ステップS306の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、空の保管部が存在していないと判定した場合(ステップS305:NO)、ステップS322の処理に移行する。
【0075】
ステップS306において、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fのうち、荷物を入庫可能な空の保管部をユーザインタフェース部121に表示させ、荷物の配達員に対して保管部11b~11fの選択を要求し、ステップS307の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択を要求する際に、複数の保管部11b~11fを選択可能であることをユーザインタフェース部121に表示させる。また、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択を要求する際に、保管部11b~11fの選択が終了したらユーザインタフェース部121に表示された「決定」アイコンをタッチすることを荷物の配達員に要求する。さらに、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択を要求する際に、保管部11b~11fを選択せずに荷物の入庫をキャンセルする場合には、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンをタッチすることも荷物の配達員に要求する。
【0076】
ステップS307において、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択が決定されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、荷物の配達員がユーザインタフェース部121に表示された「決定」アイコンをタッチして保管部11b~11fの選択が決定されたと判定した場合(ステップS307:YES)、ステップS308の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択が決定されていないと判定した場合(ステップS307:NO)、ステップS323の処理に移行する。
【0077】
ステップS308において、開閉制御部124e(図5参照)は、保管部11b~11fのうち、選択された保管部の電子錠119(図5参照)を解錠し、ステップS309の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、開閉制御部124eが電子錠119を解錠したら、手動によって内扉111bを開けることが必要なことをユーザインタフェース部121に表示して配達員に報知する。
【0078】
ステップS309において、LED制御部124c(図5参照)は、保管部11b~11fのうち、選択された保管部に設けられたLED113(図2参照)を点灯させ、ステップS310の処理に移行する。
【0079】
ステップS310において、インタフェース制御部124bは、荷物の配達員に対して2つの操作を要求し、ステップS311(図8参照)の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、1つ目の操作として、LED113の光を遮った状態で荷物を庫内112(図2参照)に載置することを要求する。インタフェース制御部124bは、2つ目の操作として、庫内112への荷物の載置が終了したら、扉111を閉じることを要求する。インタフェース制御部124bは、これら2つの操作の要求をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0080】
図8に示すように、ステップS311において、開閉制御部124eは、保管部11b~11fのうち、選択された全ての保管部が閉扉されたか否かを判定する。開閉制御部124eは、ステップS308において解錠した全ての電子錠119が施錠されたと判定した場合(ステップS311:YES)、ステップS312の処理に移行する。一方、開閉制御部124eは、ステップS308において解錠した全ての電子錠119のうちの少なくとも1つが施錠されていないと判定した場合(ステップS311:NO)、ステップS315(図9参照)の処理に移行する。
【0081】
ステップS312において、統括制御部124aは、ステップS310の処理において入庫された全ての荷物の載置状態が良好か否かを判定する。統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第一判定電圧よりも低い場合には、全ての荷物の載置状態が良好であると判定し(ステップS312:YES)、ステップS313の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第一判定電圧以上である場合には、全ての荷物の載置状態が良好でないと判定し(ステップS312:NO)、ステップS326の処理に移行する。
【0082】
庫内112に荷物が載置された場合、LED113から照射される可視光線は、当該荷物によって遮られる可能性があるため、当該荷物がない場合よりも照度センサ114に到達し難くなる。LED113から照射される可視光線が照度センサ114で受光される受光量は、庫内112への荷物の載置状態に応じて変化する。
【0083】
例えば、図2中に示す荷物P1のように、LED113の発光面の直上に荷物が載置された場合には、LED113から照射される可視光線のほとんどが当該荷物によって遮られるため、照度センサ114での受光量は極めて小さくなる。また例えば、図2中に示す荷物P2のように、LED113の発光面の一部を遮るように荷物が載置された場合には、LED113から照射される可視光線の一部は遮られるとともに残部が照度センサ114で受光される。このため、LED113の発光面の一部を遮るように荷物が載置された場合には、照度センサ114での受光量は、荷物が載置されていない場合よりも少なくなる。また例えば、図2中に示す荷物P3のように、LED113の発光面の全てを遮らないように荷物が載置された場合には、庫内112に荷物が載置されていていない場合と同じ光量の可視光線が照度センサ114で受光される。
【0084】
このように、照度センサ114で受光量は、荷物の載置状態に応じて変化する。そこで、ロッカー装置1では、第一判定電圧は、荷物の載置状態が良好な場合(すなわち、所望の位置に荷物が載置された正常な場合)に照度センサ114が受光する受光量に対応する電圧に設定される。このように設定された第一判定電圧と、照度センサ114に接続された照度検出部124dから入力される検出電圧(受光出力値の一例)とを比較して、庫内112における荷物の載置状態を判定する統括制御部124aは、照度センサ114で受光される可視光線の受光量に基づいて荷物の載置状態の可否を判定する判定部の一例に相当する。第一判定電圧は、例えばシミュレーションや実験などによって予め設定され、例えば記憶部125に記憶される。
【0085】
統括制御部124aは、ステップS312の処理において、全ての荷物の載置状態が良好であると判定した場合、ステップS301の処理における入力要求によって入力された注文番号と対応づけて荷物が載置された保管部を使用中の保管部として記憶部125に記憶する。
【0086】
ステップS313において、LED制御部124cは、ステップS309の処理で点灯させた全てのLED113を消灯し、ステップS314の処理に移行する。このように、LED制御部124cは、荷物が庫内112に正常に載置された場合(ステップS312:YESの場合)にLED113を消灯する。これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制し、低消費電力化が図られる。
【0087】
ステップS314において、インタフェース制御部124bは、入庫が完了したことを報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させて入庫処理を終了し、図6に示す荷物の入出庫動作の処理に戻る。これにより、ロッカー装置1は、荷物の入庫処理を完了するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0088】
図9に示すように、ステップS308での処理で解錠した全ての電子錠119のうちの少なくとも1つが施錠されていないと判定された(ステップS311:NO)の後のステップS315において、インタフェース制御部124bは、荷物の入庫がキャンセルされたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされて荷物の入庫がキャンセルされたと判定した場合(ステップS315:YES)、ステップS316の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされずに荷物の入庫がキャンセルしていないと判定した場合(ステップS315:NO)、ステップS310の処理(図7参照)に戻る。
【0089】
ステップS316において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって、入庫をキャンセルする際の手順を荷物の配達員に報知し、ステップS317の処理に移行する。
【0090】
ステップS317において、開閉制御部124eは、保管部11b~11fのうち、ステップS308の処理において電子錠119が解錠された全ての保管部が閉扉されたか否かを判定する。開閉制御部124eは、当該全ての電子錠119が施錠されたと判定した場合(ステップS317:YES)、ステップS318の処理に移行する。一方、開閉制御部124eは、当該全ての電子錠119の少なくとも1つが施錠されていないと判定した場合(ステップS317:NO)、ステップS316の処理に戻る。
【0091】
ステップS318において、LED制御部124cは、ステップS309で点灯させた全てのLED113を消灯し、ステップS319の処理に移行する。これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制し、低消費電力化が図られる。
【0092】
インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって入庫がキャンセルされたことを荷物の配達員に報知して入庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。ロッカー装置1は、荷物の入庫がキャンセルされたことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0093】
図7に戻り、ステップS302の処理において注文番号が入力されていないと判定された(ステップS302:NO)の後のステップS320において、統括制御部124aは、注文番号の入力を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS320:YES)、ステップS325の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS320:NO)、ステップS301の処理に戻る。
【0094】
ステップS320の後のステップS301の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の配達員に注文番号の入力を催促してもよい。
【0095】
ステップS304の処理において温度帯が選択されていないと判定された(ステップS304:NO)の後のステップS321において、統括制御部124aは、温度帯の選択を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS321:YES)、ステップS325の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS321:NO)、ステップS303の処理に戻る。
【0096】
ステップS321の後のステップS303の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の配達員に温度帯の選択を催促してもよい。
【0097】
ステップS305の処理において保管部11b~11fに空きがないと判定された(ステップS305:NO)の後のステップS322において、インタフェース制御部124bは、入庫が不可能なことを荷物の配達員に報知して入庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。具体的には、インタフェース制御部124bは、選択された温度帯の保管部11b~11fに空きがなく、荷物の入庫ができないことを配達員に報知するための画像をユーザインタフェース部121に表示させる。ロッカー装置1は、入庫が不可能なことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0098】
ステップS307において保管部11b~11fが選択されていないと判定された(ステップS307:NO)後のステップS323において、インタフェース制御部124bは、荷物の入庫がキャンセルされたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされて荷物の入庫がキャンセルされたと判定した場合(ステップS323:YES)、ステップS325の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされずに荷物の入庫がキャンセルされていないと判定した場合(ステップS323:NO)、ステップS324の処理に移行する。
【0099】
ステップS324において、統括制御部124aは、保管部11b~11fの選択を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS324:YES)、ステップS325の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS324:NO)、ステップS306の処理に戻る。
【0100】
ステップS324の後のステップS306の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の配達員に保管部11b~11fの選択を催促してもよい。
【0101】
ステップS325において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって荷物の受付が中止されたことを荷物の配達員に報知して入庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。ロッカー装置1は、荷物の受付が中止されたことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0102】
図8に示すように、ステップS312の処理において荷物の載置状態の少なくとも1つが良好でないと判定された(ステップS312:NO)後のステップS326において、統括制御部124aは、載置状態の不良回数をカウントアップし、ステップS326の処理に移行する。具体的には、統括制御部124aは、保管部11b~11fのうちのステップS312において荷物の載置状態が良好でないと判定された保管部ごとに当該不良回数をカウントアップする。当該不良回数は、保管ユニット11の保管部11b~11fのそれぞれに対応付けて記憶部125に記憶されている。統括制御部124aは、カウントアップ後の不良回数を保管部に対応付けて記憶部125に記憶する。
【0103】
ステップS327において、統括制御部124aは、ステップS326の処理においてカウントアップした後の不良回数が予め設定された上限に到達したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該不良回数が上限に到達したと判定した場合(ステップS327:YES)、ステップS328の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該不良回数が上限に到達していないと判定した場合(ステップS327:NO)、ステップS329の処理に移行する。
【0104】
ステップS328において、統括制御部124aは、保管部の不良処理を実行し、ステップS305の処理(図7参照)に戻る。ステップS327において不良回数が上限に到達したと判定された保管部は、LED113が発光しない、あるいは照度センサ114が受光できないなどの不具合が発生している可能性がある。このため、統括制御部124aは、不良回数が上限に到達した保管部の情報とともに不具合が発生している可能性があることを、通信部126(図5参照)を介してロッカー装置1を管理する管理装置201に送信する。また、統括制御部124aは、ロッカー装置1が設置されている建物を管理する管理人に、保管部に不具合が発生している可能性があることを報知する。このように、統括制御部124aは、保管部の不良処理として、ロッカー装置1の管理対象に対して保管部に不具合が発生している可能性があること報知する。
【0105】
ステップS328の後のステップS305の処理において、統括制御部124aは、ステップS327において不良回数が上限に到達したと判定した保管部以外に、荷物の配達員によって選択された温度用の保管ユニット11の保管部11b~11fに空きがあるか否かを判定する。
【0106】
ステップS329において、インタフェース制御部124bは、ステップS312において荷物の載置状態が良好でないと判定され、かつステップS327において不良回数が上限に到達していないと判定された保管部(以下、「第一対象保管部」と称する場合がある)の庫内112の荷物の再載置を要求し、ステップS330の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、第一対象保管部の庫内112の荷物を載置し直すことが必要なことをユーザインタフェース部121に表示して荷物の配達員に報知する。
【0107】
ステップS330において、開閉制御部124e(図5参照)は、第一対象保管部の電子錠119を解錠し、ステップS331の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、開閉制御部124eが電子錠119を解錠したら、手動によって内扉111bを開けることが必要なことをユーザインタフェース部121に表示して配達員に報知する。
【0108】
ステップS331において、LED制御部124cは、対処保管部に設けられたLED113を点灯させ、ステップS310の処理(図7参照)に移行する。
【0109】
ステップS331の後のステップS310の処理によって庫内112の荷物を載置し直した結果、荷物の載置状態が良好になった場合(ステップS312:YES)には、荷物を載置し直す前の当該第一対象保管部の載置状態の不良は、当該第一対象保管部のLED113や照度センサ114の不具合ではなく、庫内112における荷物の載置状態に要因がある。このため、庫内112の荷物を載置し直すことによって荷物の載置状態が良好になった場合には(ステップS312:YES)、LED制御部124cはLED113を消灯し(ステップS313)、入庫完了を報知する(ステップS314)。
なお、荷物の入庫が完了したら、統括制御部124aは、載置状態の不良回数のカウントをリセットする。この場合に、カウントのリセットは、例えば、図6に示すのフローチャートの「開始」時または「終了」時に行うようにしてもよいし、「開始」時および「終了」時のいずれでも行うようにしてもよい。
【0110】
[1-2-4.ロッカー装置における荷物の入出庫動作での出庫動作]
図1図2及び図5を参照しつつ図9から図13に基づいて、ロッカー装置1における荷物の入庫動作の処理を説明する。図9から図13は、ロッカー装置1における荷物の入出庫動作での出庫処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0111】
図10に示すように、ロッカー装置1における荷物の出庫動作の処理が開始されると、ステップS501において、インタフェース制御部124bは、注文番号の入力要求を実行し、ステップS502の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、ロッカー装置1の前に存在する人物に注文番号を入力させるために、例えば受取伝票に記載された二次元コードを非接触キーリーダ122に読み込ませることを要求する画像をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0112】
ステップS502において、統括制御部124aは、保管部11b~11fのうち、入力された注文番号と対応付けられた保管部の情報の取得を実行する。統括制御部124aは、当該情報を記憶部125から取得できた場合、注文番号に対応する入庫があると判定し(ステップS502:YES)、ステップS503の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該情報が記憶部125に記憶されておらず当該情報を取得できなかった場合、注文番号に対応する入庫がないと判定し(ステップS502:NO)、ステップS514の処理に移行する。また、統括制御部124aは、注文番号の入力要求から所定時間が経過しても当該注文番号の入力がないと判定した場合も、注文番号に対応する入庫がないと判定し(ステップS502:NO)、ステップS514の処理に移行する。
【0113】
ステップS503において、インタフェース制御部124bは、荷物を受け取る保管部11b~11fの選択要求を実行し、ステップS504の処理に移行する。具体的には、インタフェース制御部124bは、ステップS502の処理において取得した保管部を、ロッカー装置1の前に存在する人物(すなわち、荷物の受取人)に選択させるための画像をユーザインタフェース部121に表示させる。当該注文番号に複数の保管部の情報が対応付けられている場合には、インタフェース制御部124bは、当該複数の保管部が選択可能な画像をユーザインタフェース部121に表示させる。また、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択を要求する際に、保管部11b~11fの選択が終了したらユーザインタフェース部121に表示された「決定」アイコンをタッチすることを荷物の受取人に要求する。さらに、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択を要求する際に、保管部11b~11fを選択せずに荷物の出庫をキャンセルする場合には、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンをタッチすることも荷物の受取人に要求する。
【0114】
ステップS504において、インタフェース制御部124bは、荷物を受け取る保管部が選択されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、荷物の受取人がユーザインタフェース部121を操作して保管部を選択したと判定した場合(ステップS504:YES)、ステップS505の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、荷物の受取人が保管部を選択していないと判定した場合(ステップS504:NO)、ステップS515の処理に移行する。
【0115】
ステップS505において、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択が決定されたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、荷物の受取人がユーザインタフェース部121に表示された「決定」アイコンをタッチして保管部11b~11fの選択が決定されたと判定した場合(ステップS507:YES)、ステップS506の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、保管部11b~11fの選択が決定されていないと判定した場合(ステップS505:NO)、ステップS516の処理に移行する。
【0116】
ステップS506において、開閉制御部124eは、保管部11b~11fのうち、選択された保管部の電子錠119を解錠し、ステップS507の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、開閉制御部124eが電子錠119を解錠したら、手動によって内扉111bを開けることが必要なことをユーザインタフェース部121に表示して受取人に報知する。
【0117】
ステップS507において、LED制御部124cは、選択された保管部11b~11fに設けられたLED113を点灯させ、ステップS508の処理に移行する。
【0118】
ステップS508において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取人に対して2つの操作を要求し、ステップS509の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、1つ目の操作として、庫内112から荷物を取り出すことを要求する。インタフェース制御部124bは、2つ目の操作として、庫内112から荷物を取り出したら、扉111を閉じることを要求する。インタフェース制御部124bは、これら2つの操作の要求をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0119】
ステップS509において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取がキャンセルされたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされずに荷物の受取がキャンセルされていないと判定した場合(ステップS509:NO)、ステップS510の処理(図11参照)に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされて荷物の受取がキャンセルされたと判定した場合(ステップS509:YES)、ステップS520の処理(図11参照)に移行する。
【0120】
図11に示すように、ステップS510において、開閉制御部124eは、全ての保管部11b~11fが閉扉されたか否かを判定する。開閉制御部124eは、ステップS506において解錠した全ての電子錠119が施錠されたと判定した場合(ステップS510:YES)、ステップS511の処理に移行する。一方、開閉制御部124eは、ステップS506において解錠した全ての電子錠119のうちの少なくとも1つが施錠されていないと判定した場合(ステップS510:NO)、ステップS508の処理(図10参照)に戻る。
【0121】
ステップS510の後のステップS508の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の受取人に扉111の閉扉を催促してもよい。
【0122】
ステップS511において、統括制御部124aは、ステップS504において選択された全ての保管部に荷物が存在しないか否かを判定する。統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第二判定電圧よりも高い場合には、全ての保管部から荷物が出庫されて荷物が存在しないと判定し(ステップS511:YES)、ステップS512の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第二判定電圧以下である場合には、全ての荷物のうちの少なくとも1つが出庫されずにいずれかの保管部に荷物が存在していると判定し(ステップS511:NO)、ステップS519の処理に移行する。
【0123】
前述のように、照度センサ114で受光量は、荷物の載置状態に応じて変化する。ロッカー装置1では、ステップS511における第二判定電圧は、LED113から照射される可視光線が、荷物などの障害物で遮られずに照度センサ114で受光される受光量に対応する電圧に設定される。統括制御部124aは、設定された第二判定電圧と、照度センサ114に接続された照度検出部124dから出力される検出電圧(受光出力値の一例)とを比較して、荷物の出庫状態の可否を判定する。第二判定電圧は、例えばシミュレーションや実験などによって予め設定され、例えば記憶部125に記憶される。
【0124】
ステップS512において、LED制御部124cは、ステップS507の処理で点灯させた全てのLED113を消灯し、ステップS513の処理に移行する。このように、LED制御部124cは、荷物が庫内112に存在しなくなった場合(ステップS511:YESの場合)にLED113を消灯する。これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制し、低消費電力化が図られる。
【0125】
ステップS513において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取が完了したことを報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させて出庫処理を終了し、図6に示す荷物の入出庫動作の処理に戻る。これにより、ロッカー装置1は、荷物の出庫処理を完了するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0126】
図10に戻って、ステップS502の処理において注文番号に対応する入庫がないと判定された(ステップS502:NO)の後のステップS514において、統括制御部124aは、ユーザインタフェース部121の表示によって、入力された注文番号に対応する荷物が入庫されていないことをロッカー装置1の前に存在する人物に報知して入庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。ロッカー装置1は、荷物が入庫されていないことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0127】
ステップS504の処理において保管部が選択されていないと判定された(ステップS504:NO)の後のステップS515において、統括制御部124aは、保管部の選択を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS515:YES)、ステップS518の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS515:NO)、ステップS503の処理に戻る。
【0128】
ステップS515の後のステップS503の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の受取人に保管部の選択を催促してもよい。
【0129】
ステップS505の処理において保管部11b~11fの選択が決定されていないと判定された(ステップS505:NO)後のステップS516において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取がキャンセルされたか否かを判定する。インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされて荷物の受取がキャンセルされたと判定した場合(ステップS516:YES)、ステップS518の処理に移行する。一方、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121に表示された「キャンセル」アイコンがタッチされずに荷物の受取がキャンセルされていないと判定した場合(ステップS516:NO)、ステップS517の処理に移行する。
【0130】
ステップS517において、統括制御部124aは、保管部11b~11fの選択を要求してから所定時間が経過したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該所定時間が経過したと判定した場合(ステップS517:YES)、ステップS518の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS517:NO)、ステップS503の処理に戻る。
【0131】
ステップS517の後のステップS503の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の受取人に保管部の選択を催促してもよい。
【0132】
ステップS518において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって荷物の受取が中止されたことを荷物の受取人に報知して出庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。ロッカー装置1は、荷物の受取が中止されたことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0133】
図11に示すように、ステップS511の後のステップS519の処理において、荷物の再出庫処理が実行される。図12及び図13は、ステップS519における荷物の再出庫処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0134】
図12に示すように、荷物の再出庫処理が開始されると、ステップS519-1において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって荷物が受け取られていないことを荷物の受取人に報知し、ステップS519-2の処理に移行する。
【0135】
ステップS519-2において、開閉制御部124eは、保管部11b~11fのうち、ステップS511の処理で庫内112に荷物が存在していると判定された保管部(以下、「第二対象保管部」と称する場合がある)の電子錠119を解錠し、ステップS519-3の処理に移行する。
【0136】
ステップS519-3において、LED制御部124cは、第二対象保管部に設けられたLED113を点灯させ、ステップS519-4の処理に移行する。
【0137】
ステップS519-4において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取人に対して2つの操作を要求し、ステップS519-5の処理に移行する。インタフェース制御部124bは、1つ目の操作として、第二対象保管部の庫内112から荷物を取り出すことを要求する。インタフェース制御部124bは、2つ目の操作として、第二対象保管部の庫内112から荷物を取り出したら、第二対象保管部の扉111を閉じることを要求する。インタフェース制御部124bは、これら2つの操作の要求をユーザインタフェース部121に表示させる。
【0138】
ステップS519-5において、開閉制御部124eは、全ての保管部11b~11fが閉扉されたか否かを判定する。開閉制御部124eは、ステップS519-2において解錠した全ての電子錠119が施錠されたと判定した場合(ステップS519-5:YES)、ステップS519-6の処理に移行する。一方、開閉制御部124eは、ステップS519-2において解錠した電子錠119の少なくとも1つが施錠されていないと判定した場合(ステップS519-5:NO)、ステップS519-4の処理に戻る。
【0139】
ステップS519-5の後のステップS519-4の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の受取人に扉111の閉扉を催促してもよい。
【0140】
ステップS519-6において、統括制御部124aは、第二対象保管部の庫内112に荷物が存在しないか否かを判定する。統括制御部124aは、第二対象保管部の照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が第二判定電圧よりも高い場合には、全ての第二対象保管部の庫内112から荷物が出庫されて荷物が存在しないと判定し(ステップS519-6:YES)、ステップS519-7の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、第二対象保管部の照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第二判定電圧以下である場合には、全ての荷物のうちの少なくとも1つが出庫されずにいずれかの第二対象保管部に荷物が存在していると判定し(ステップS519-6:NO)、ステップS519-9の処理(図13参照)に移行する。
【0141】
ステップS519-7において、LED制御部124cは、ステップS519-3で点灯させた全てのLED113を消灯し、ステップS519-8の処理に移行する。このように、LED制御部124cは、荷物が庫内112に存在しなくなった場合(ステップS519-6:YESの場合)にLED113を消灯する。これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制し、低消費電力化が図られる。
【0142】
ステップS519-8において、インタフェース制御部124bは、荷物の受取が完了したことを報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させて出庫処理を終了し、図6に示す荷物の入出庫動作の処理に戻る。これにより、ロッカー装置1は、荷物の出庫処理を完了するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0143】
図13に示すように、ステップS519-6の処理において少なくとも1つの荷物が存在すると判定された(ステップS519-6:NO)後のステップS519-9において、統括制御部124aは、受取状態の不良回数をカウントアップし、ステップS519-10の処理に移行する。具体的には、統括制御部124aは、庫内112に荷物が存在すると判定された保管部ごとに当該不良回数をカウントアップする。当該不良回数は、保管ユニット11の保管部11b~11fのそれぞれに対応付けて記憶部125に記憶されている。統括制御部124aは、カウントアップ後の不良回数を保管部に対応付けて記憶部125に記憶する。
【0144】
ステップS519-10において、統括制御部124aは、ステップS519-9においてカウントアップした後の不良回数が予め設定された上限に到達したか否かを判定する。統括制御部124aは、当該不良回数が上限に到達したと判定した場合(ステップS519-10:YES)、ステップS519-11の処理に移行する。一方、統括制御部124aは、当該不良回数が上限に到達していないと判定した場合(ステップS519-10:NO)、ステップS519-14の処理に移行する。
【0145】
ステップS519-11において、統括制御部124aは、保管部の不良処理を実行し、ステップS519-12の処理に移行する。ステップS519-9において不良回数が上限に到達したと判定された保管部は、LED113が発光しない、あるいは照度センサ114が受光できないなどの不具合が発生している可能性がある。このため、統括制御部124aは、不良回数が上限に到達した保管部の情報とともに不具合が発生している可能性があることを、通信部126を介してロッカー装置1を管理する管理装置201に送信する。また、統括制御部124aは、ロッカー装置1が設置されている建物を管理する管理人に、保管部に不具合が発生している可能性があることを報知する。このように、統括制御部124aは、保管部の不良処理として、ロッカー装置1の管理対象に対して保管部に不具合が発生している可能性があること報知する。
【0146】
ステップS519-12において、統括制御部124aは、第二対象保管部の使用禁止処理を実行し、ステップS519-13の処理に移行する。具体的には、統括制御部124aは、不良回数が上限に到達した第二対象保管部の使用を禁止するために、当該第二対象保管部を使用禁止の保管部として記憶部125に記憶する。これにより、次回の荷物の入出庫動作では、使用禁止として記憶部125に記憶された保管部は、荷物を保管可能な保管部から除外される。
【0147】
ステップS519-13において、インタフェース制御部124bは、荷物の受け取りが完了したことを報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させて出庫処理を終了し、図6に示す荷物の入出庫動作の処理に戻る。これにより、ロッカー装置1は、荷物の出庫処理を完了するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0148】
ステップS519-14において、統括制御部124aは、ステップS519-9の処理において不良回数がカウントアップされた第二対象保管部を選択可能な保管部に設定し、ステップS519-13の処理に移行する。これにより、次回の荷物の入出庫動作においても、選択可能な保管部として設定された当該第二対象保管部は、荷物を保管可能な保管部として選択可能となる。
【0149】
荷物の再出庫処理(ステップS519)は、受取人に荷物の受け取りを再度促す処理である。このため、受取人が1回目に荷物の受け取りを忘れていたとしても、荷物の再出庫処理を実行することによって、受け取りが忘れられていた荷物は庫内112から取り除かれている可能性が極めて高い。このため、荷物の再出庫処理において受取状態の不良回数がカウントアップされ、制御的には未だに荷物が庫内112から取り除かれていない状態であったとしても、荷物は取り除かれたと看做し、荷物の再出庫処理を終了させる。
【0150】
図11に戻って、ステップS508の処理において荷物の受け取りがキャンセルされたと判定された(ステップS508:YES)後のステップS520において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121での表示によって、ステップS506の処理において解錠した保管部の扉111を閉じること要求し、ステップS521の処理に移行する。
【0151】
ステップS521において、開閉制御部124eは、全ての保管部の扉111が閉扉されたか否かを判定する。開閉制御部124eは、ステップS506の処理において解錠した全ての電子錠119が施錠されたと判定した場合(ステップS521:YES)、ステップS522の処理に移行する。一方、開閉制御部124eは、ステップS506において解錠した全ての電子錠119のうちの少なくとも1つが施錠されていないと判定した場合(ステップS521:NO)、ステップS520の処理に戻る。
【0152】
ステップS521の後のステップS520の処理において、インタフェース制御部124bは、例えばユーザインタフェース部121におけるポップアップ形式での表示によって、荷物の受取人に扉111の閉扉を催促してもよい。
【0153】
ステップS522において、LED制御部124cは、ステップS507の処理で点灯させた全てのLED113を消灯し、ステップS523の処理に移行する。このように、LED制御部124cは、閉扉対象の扉111が閉扉された場合(ステップS521:YESの場合)にLED113を消灯する。これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制し、低消費電力化が図られる。
【0154】
ステップS523において、インタフェース制御部124bは、ユーザインタフェース部121の表示によって荷物の受取がキャンセルされたことを荷物の受取人に報知して出庫処理を終了し、荷物の入出庫動作に戻る。ロッカー装置1は、荷物の受取がキャンセルされたことを報知するとともに、荷物の入出庫動作を終了する。
【0155】
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ロッカー装置1は、保管部11b~11fと、ユーザインタフェース部121とを備える。保管部11b~11fは、施錠可能な扉111、扉111が施錠された場合に画定された空間となる庫内112、庫内112に可視光線を照射可能に配置されたLED113、及び庫内112に照射された可視光線を受光可能に配置された照度センサ114を有し、庫内112で荷物を保管する。ユーザインタフェース部121は、庫内112に照射される可視光線を遮った状態で庫内112に荷物を載置するように報知する。
これにより、ロッカー装置1は、扉111の解錠時にLED113が発光して庫内112における荷物の載置場所を光で報知することができる。そのため、ロッカー装置1は、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制することができる。
【0156】
本実施の形態のように、ロッカー装置1は、扉111の解錠に連動して発光するようにLED113を制御するLED制御部124cを備えるようにしてもよい。
これにより、ロッカー装置1は、解錠された扉111を備える保管部11b~11fに設けられたLED113を選択的に発光させることができる。そのため、ロッカー装置1は、解錠された扉111を備える保管部11b~11fにおける荷物の載置場所をLED113の発光によって荷物の配達員に報知することができる。
【0157】
LED制御部124cは、荷物が庫内112に正常に載置された場合にLED113を消灯してもよい。
これにより、ロッカー装置1は、LED113の不要な点灯の継続を抑制できる。そのため、ロッカー装置1は、低消費電力化を図ることができる。
【0158】
ロッカー装置1は、照度センサ114で受光される可視光線の受光量に基づいて荷物の載置状態の可否を判定する統括制御部124aを備えていてもよい。
これにより、ロッカー装置1は、荷物の載置場所を報知するための可視光線を用いて荷物の載置状態の可否を判定できる。そのため、ロッカー装置1は、荷物の載置状態の可否を、荷物の載置場所の報知に直結させて判定できる。
【0159】
ロッカー装置1は、庫内112の温度を調節する冷却装置11aと保管部11b~11fとを有し、保管部11b~11fにおいて荷物を所定温度で保管する保管ユニット11を備えていてもよく、LED制御部124cは、庫内112の温度に応じた色にLED113を発光させてもよい。
これにより、ロッカー装置1は、庫内112の温度を視覚的に報知することができる。そのため、ロッカー装置1は、荷物の保管に必要な温度帯とは異なる温度帯の保管部に荷物が入庫されてしまうことを抑制できる。
【0160】
LED113は、庫内112の底板部115に配置されていてもよく、照度センサ114は、庫内112の天板部116に配置されていてもよい。
これにより、ロッカー装置1は、庫内112に荷物が載置されていない場合にはLED113から照射される可視光線を照度センサ114で受光でき、正常な状態で庫内112に荷物が載置されている場合にはLED113から照射される可視光線を照度センサ114で受光でき難くなる。そのため、ロッカー装置1は、照度センサ114で受光される受光量に基づいて、庫内112での荷物の載置状態を判定できる。
【0161】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0162】
上記実施の形態では、LED113は底板部115に配置され、照度センサ114は天板部116に配置されているが、これに限定されない。例えば、LED113は天板部116に配置され、照度センサ114は底板部115に配置されていてもよい。
この場合は、扉111を開く時にLED113を点灯させ、庫内灯としても使用することができる。また、庫内112に荷物が置かれた時点で扉111を閉めずとも、照度センサ114が遮光されるので、荷物を検知することができる。そのため、ロッカー装置1は、例えば荷物が正常に載置されていない場合に、例えばLED113を点滅させることにより、荷物の載置状態が不十分であることを荷物の配達員に報知することができる。
【0163】
LED 113が天板部116に配置され、照度センサ114が底板部115に配置されている構成に加えて、ロッカー装置1は、音声出力部を備えていてもよい。
この場合、ロッカー装置1は、例えば荷物が正常に載置されていない場合に、例えばブザー音等の音声を音声出力部から出力させることにより、荷物の載置状態が不十分であることを荷物の配達員に報知することができる。
【0164】
上記実施の形態では、保管部11b~11fはそれぞれ、LED113及び照度センサ114を1個ずつ有しているが、これに限定されない。例えば、保管部11b~11fは、複数のLED113と、LED113と同数の照度センサ114とを有していてもよい。
この場合、底板部115及び天板部116に加えて、例えば一対の側板117の一方にLED113を配置し、一対の側板117の他方に照度センサ114を配置してもよい。これにより、ロッカー装置1は、多方向から照射される可視光線に基づいて、荷物の載置状態を判定できる。そのため、ロッカー装置1は、1つの庫内112に載置された複数の荷物の載置状態の判定精度の向上を図ることができる。
【0165】
上記実施の形態では、発光部としてLEDが用いられ、受光部として照度センサが用いられているが、これに限定されない。発光部として例えば、可視光線を出力可能な半導体レーザー等の他の発光素子が用いられてもよい。また、受光部として例えば、可視光線を受光可能なフォトトランジスタ、フォトIC又はフォトダイオード等が用いられてもよい。
この場合も、発光部で発光される可視光線によって荷物の載置場所を報知するとともに、受光部での受光量に基づいて、荷物の載置状態を判定できる。
【0166】
上記実施の形態では、収容装置として、ロッカー装置に適用した場合の例について説明したが、本開示はこれに限定されない。
ロッカー装置は、一般に施錠可能な収容装置の一例であるが、例えば、施錠機構を備えず、荷物を収容することのできる収容装置に適用してもよい。
この場合に、上記実施の形態では、LED制御部124cにより、扉111の解錠に連動して発光するようにLED113を制御するようにしていたが、施錠機構を備えていない収納装置に適用する場合には、LED制御部124cは、扉111の開扉に連動して発光するようにLED113を制御するようにしてもよい。
【0167】
上記実施の形態のステップS312において、統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第一判定電圧よりも低い場合には、全ての荷物の載置状態が良好であると判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第一判定電圧以上である場合には、全ての荷物の載置状態が良好でないと判定するとしたが、これに限定されない。統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第一判定電圧以下の場合には、全ての荷物の載置状態が良好であると判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第一判定電圧よりも高い場合には、全ての荷物の載置状態が良好でないと判定してもよい。
【0168】
これと同様に、上記の実施の形態のステップS511において、統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第二判定電圧よりも高い場合には、全ての保管部から荷物が出庫されて荷物が存在しないと判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第二判定電圧以下である場合には、全ての荷物のうちの少なくとも1つが出庫されずにいずれかの保管部に荷物が存在していると判定するとしたが、これに限定されない。統括制御部124aは、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第二判定電圧以上の場合には、全ての保管部から荷物が出庫されて荷物が存在しないと判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第二判定電圧よりも低い場合には、全ての荷物のうちの少なくとも1つが出庫されずにいずれかの保管部に荷物が存在していると判定してもよい。
【0169】
さらに、照度検出部124dから出力される検出電圧(受光出力値の一例)は、トランジスタ等により極性を反転させた値・信号が出力されてもよい。この場合、統括制御部124aは、上記実施の形態のステップS312において、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第一判定電圧よりも高い、または第一判定電圧以上である場合には、全ての荷物の載置状態が良好であると判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第一判定電圧以下、または第一判定電圧よりも低い場合には、全ての荷物の載置状態が良好でないと判定するとし、上記の実施の形態のステップS511において、照度検出部124dから入力される全ての検出電圧が予め設定された第二判定電圧よりも低い、または第二判定電圧以下である場合には、全ての保管部から荷物が出庫されて荷物が存在しないと判定し、照度検出部124dから入力される検出電圧のうちの1つでも第二判定電圧以上または第二反映電圧よりも高い場合には、全ての荷物のうちの少なくとも1つが出庫されずにいずれかの保管部に荷物が存在していると判定する。
要は、コントローラ124が備える統括制御部124aは、照度検出部124dから出力される検出電圧(受光出力値の一例)と、あらかじめ設定された第一判定電圧とに基づいて、全ての荷物の載置状態が良好であるのか、そうでないのかを判定し、その判定結果に対応する報知を、例えばコントローラ124が備えるインタフェース制御部124bを介して、報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させるなどにより行えばよい。また、コントローラ124が備える統括制御部124aは、照度検出部124dから出力される検出電圧(受光出力値の一例)と、あらかじめ設定された第二判定電圧とに基づいて、荷物の出庫状態の可否を判定し、その判定結果に対応する報知を、例えばコントローラ124が備えるインタフェース制御部124bを介して、報知する画像をユーザインタフェース部121に表示させるなどにより行えばよい。
なお、報知の手段については、画像には限定せず、例えば、LED、ランプなどの光源の点灯/消灯や、音などであってもよい。
【0170】
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
(技術1)扉が開扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部を有し、前記扉の開扉時に前記受光部による受光出力値が所定の値以上または所定の値を超える場合に報知を行う制御部を備える収容装置。
この構成により、収容装置は、扉の開扉時に発光部が発光して庫内における荷物の載置場所を光で報知することができる。そのため、収容装置は、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制することができる。
【0171】
(技術2)前記扉の開扉または解錠に連動して発光するように前記発光部を制御する発光制御部を備える技術1に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、開扉または解錠された扉を備える保管部に設けられた発光部を選択的に発光させることができる。そのため、収容装置は、開扉または解錠された扉を備える保管部における荷物の載置場所を発光部の発光によって荷物の配達員に報知することができる。
【0172】
(技術3)前記発光制御部は、前記荷物が前記庫内に正常に載置された場合に前記発光部を消灯する技術2に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、発光部の不要な点灯の継続を抑制できる。そのため、収容装置は、低消費電力化を図ることができる。
【0173】
(技術4)前記受光部で受光される前記可視光線の受光量に基づいて前記荷物の載置状態の可否を判定する判定部を備える技術3に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、荷物の載置場所を報知するための可視光線を用いて荷物の載置状態の可否を判定できる。そのため、収容装置は、荷物の載置状態の可否を、荷物の載置場所の報知に直結させて判定できる。
【0174】
(技術5)前記庫内の温度を調節する温度調節部と前記保管部とを有し、前記保管部において前記荷物を所定温度で保管する保管ユニットを備え、前記発光制御部は、前記庫内の温度に応じた色に前記発光部を発光させる技術2から4までのいずれか一項に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、庫内の温度を視覚的に報知することができる。そのため、収容装置は、荷物の保管に必要な温度帯とは異なる温度帯の保管部に荷物が入庫されてしまうことを抑制できる。
【0175】
(技術6)前記発光部は、前記庫内の底板部に配置され、前記受光部は、前記庫内の天板部に配置されている技術1から5までのいずれか一項に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、庫内に荷物が載置されていない場合には発光部から照射される可視光線を受光部で受光でき、正常な状態で庫内に荷物が載置されている場合には発光部から照射される可視光線を受光部で受光でき難くなる。そのため、収容装置は、受光部で受光される受光量に基づいて、庫内での荷物の載置状態を判定できる。
【0176】
(技術7)前記発光部は、前記庫内の天板部に配置され、前記受光部は、前記庫内の底板部に配置されている技術1から5までのいずれか一項に記載の収容装置。
この構成により、扉を開く時に発光部を点灯させ、庫内灯としても使用することができる。また、庫内に荷物が置かれた時点で扉を閉めずとも、受光部が遮光されるので、荷物を検知することができる。そのため、収容装置は、例えば荷物が正常に載置されていない場合に、例えば発光部を点滅させることにより、荷物の載置状態が不十分であることを荷物の配達員に報知することができる。
【0177】
(技術8)前記保管部は、複数の前記発光部と、前記発光部と同数の前記受光部とを有する技術1から8までのいずれか一項に記載の収容装置。
この構成により、収容装置は、多方向から照射される可視光線に基づいて、荷物の載置状態を判定できる。そのため、収容装置は、1つの庫内に載置された複数の荷物の載置状態の判定精度の向上を図ることができる。
【0178】
(技術9)扉が閉扉された場合に画定された空間となる庫内、前記庫内に可視光線を照射可能に配置された発光部、及び前記庫内に照射された前記可視光線を受光可能に配置された受光部、及び前記発光部および前記受光部を制御する制御部を有する収容装置の制御方法であって、前記扉の閉扉時に前記受光部による受光出力値を取得するステップと、前記受光出力値が所定の値以上または所定の値を超える場合に報知を行うステップと、を有する収容装置の制御方法。
この構成により、収容装置は、扉の開扉時に発光部が発光して庫内における荷物の載置場所を光で報知することができる。そのため、収容装置は、荷物の載置場所の間違いによるエラー処理の発生を抑制することができる。
【0179】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0180】
本開示は、冷蔵・冷凍機能を備え、収容物を収容可能な装置に適用可能である。具体的には、宅配用収容装置、冷蔵や冷凍一般の冷却庫装置などに、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0181】
1 ロッカー装置
2 筐体
11,11-1,11-2,11-3 保管ユニット
11a,11a-1,11a-2,11a-3 冷却装置
11b~11f,11b-1~11f-1,11b-2~11f-2,11b-3~11f-3 保管部
12 インタフェースユニット
21 外板
22 断熱材
23 内板
81 流路
82 吹出し開口
90 底板部
91 圧縮機
92 凝縮器
93 凝縮器ファン
94 蒸発器
95 蒸発器ファン
110 ユニットカバー
110a 空間
110b 吸込み口
110c 吹出し口
110d ドレンパン
111 扉
111a 外扉
111b 内扉
111b-1 断熱材
111b-2 シール部材
111b-3 取手
112 庫内
113 LED
114 照度センサ
115 底板部
115a 開口部
116 天板部
117 側板
117a,118a 通気孔
118 背板
119 電子錠
121 ユーザインタフェース部
122 非接触キーリーダ
123 QRコードリーダ
124 コントローラ
124a 統括制御部
124b インタフェース制御部
124c LED制御部
124d 照度検出部
124d 第二対象保管部の照度検出部
124e 開閉制御部
124f 温度制御部
124g 通信バスライン
125 記憶部
126 通信部
200 通信ネットワーク
201 管理装置
P1 荷物
P2 荷物
P3 荷物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13