(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024177869
(43)【公開日】2024-12-24
(54)【発明の名称】プレス装置及びプレス方法
(51)【国際特許分類】
A47C 1/025 20060101AFI20241217BHJP
【FI】
A47C1/025
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096249
(22)【出願日】2023-06-12
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】木村 勇貴
(72)【発明者】
【氏名】加藤 上太郎
(72)【発明者】
【氏名】岡本 敏成
【テーマコード(参考)】
3B099
【Fターム(参考)】
3B099CA17
(57)【要約】
【課題】 各部品の寸法バラツキや材料の性状バラツキ等の影響を受け難いプレス装置及びプレス方法の一例を開示する。
【解決手段】 制御部170は、押圧力検出部160が検出した検出値が閾値を超えた時から、押圧型140が所定寸法だけ変位した時に押圧器150による押圧を停止させる。これにより、第2リングフランジ部に適切なプリングバックが発生することが期待でき得る。したがって、第2リングフランジ部とラチェットとの間に適切な隙間を発生させることが可能となるので、第2リングフランジ部とラチェットとの干渉が発生することを抑制でき得る。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リクライナリングの曲げ加工を実施するためのプレス装置において、
前記リクライナリングを押圧するパンチと、
前記パンチの押圧方向に当該パンチを変位可能に保持するパンチホルダと、
前記パンチを押圧の向きに押圧する弾性力を発揮するダンパーと、
前記ダンパー及び前記パンチホルダが固定された押圧型と、
前記押圧型を前記押圧の向きに押圧する押圧器と、
前記押圧器の作動を制御する制御部と、
前記パンチが前記リクライナリングに作用させる押圧力を検出する押圧力検出部とを備え、
前記制御部は、前記押圧力検出部が検出した検出値が予め決められた値を超えた時から、前記押圧型が予め決められた寸法だけ変位した時に前記押圧器による押圧を停止させるプレス装置。
【請求項2】
リクライナリングの曲げ加工を実施するためのプレス方法において、
前記リクライナリングを押圧するパンチと、
前記パンチの押圧方向に当該パンチを変位可能に保持するパンチホルダと、
前記パンチを押圧の向きに押圧する弾性力を発揮するダンパーと、
前記ダンパー及び前記パンチホルダが固定された押圧型と、
前記押圧型を前記押圧の向きに押圧する押圧器と、
前記パンチが前記リクライナリングに作用させる押圧力を検出する押圧力検出部とを備えるプレス装置を利用し、
前記押圧力検出部が検出した検出値が予め決められた値を超えた時から、前記押圧型が予め決められた寸法だけ変位した時に前記押圧器による押圧を停止させるプレス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リクライナリングの曲げ加工を実施するための発明に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の発明では、リクライナリングを塑性変形させてラチェットの脱落を防止するリング状の屈曲部を成形するとともに、塑性変形後に発生するスプリングバックを利用して屈曲部とラチェットとの間に隙間を発生させることにより、屈曲部とラチェットとの干渉の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、各部品の寸法バラツキや材料の性状バラツキ等により、屈曲部とラチェットとの間に適切な隙間が発生しない場合が発生し得る。本開示は、当該点に鑑みたプレス装置及びプレス方法の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
リクライナリング(30)の曲げ加工を実施するためのプレス装置は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、リクライナリング(30)を押圧するパンチ(110)と、パンチ(110)の押圧方向に当該パンチ(110)を変位可能に保持するパンチホルダ(120)と、パンチ(110)を押圧の向きに押圧する弾性力を発揮するダンパー(130)と、ダンパー(130)及びパンチホルダ(120)が固定された押圧型(140)と、押圧型(140)を押圧の向きに押圧する押圧器(150)と、押圧器(150)の作動を制御する制御部(170)と、パンチ(110)がリクライナリング(30)に作用させる押圧力を検出する押圧力検出部(160)とを備え、制御部(170)は、押圧力検出部(160)が検出した検出値が予め決められた値を超えた時から、押圧型(140)が予め決められた寸法だけ変位した時に押圧器(150)による押圧を停止させることである。
【0006】
また、リクライナリング(30)の曲げ加工を実施するためのプレス方法においては、押圧力検出部(160)が検出した検出値が予め決められた値を超えた時から、押圧型(140)が予め決められた寸法だけ変位した時に押圧器(150)による押圧を停止させることが望ましい。
【0007】
これにより、当該プレス装置及びプレス方法では、押圧力検出部(160)が検出した検出値が予め決められた値を超えた時から、押圧型(140)が予め決められた寸法だけ変位した時に押圧器(150)による押圧を停止させるので、適切なプリングバックの発生が期待でき得る。したがって、屈曲部とラチェットとの間に隙間を発生させることが可能となり得るので、屈曲部とラチェットとの干渉が発生することを抑制でき得る。
【0008】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係るリクライナの分解図である。
【
図2】第1実施形態に係るリクライナの構造を示す図である。
【
図3】第1実施形態に係るリクライナの構造を示す図である。
【
図4】第1実施形態に係るプレス装置を示す図である。
【
図5】第1実施形態に係るプレス装置を示す図である。
【
図6】第1実施形態に係るプレス装置を示す図である。
【
図7】押圧力(抵抗力)と押圧型140の変位量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0011】
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に用いられるリクライナに本開示に係るプレス装置及びプレス方法が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び部材又は部位の形状等を理解し易くするために記載されたものである。
【0012】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。本開示に示されたプレス装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位のうち少なくとも1つを備える。
【0013】
(第1実施形態)
<1.リクライナの概要>
リクライナ1は、例えば、
図1に示されるように、ガイド部材10、ラチェット20、外周リング30及びポール41~43等を少なくとも備える。つまり、リクライナ1の概略構成は、特許文献1に記載の発明と同じである。
【0014】
<ガイド部材>
ガイド部材10は、クッションフレーム(図示せず。)に対して固定される部材である。クッションフレームはシートクッションの骨格を構成する部材である。シートクッションは、着席者の臀部を支持する部位である。
【0015】
ガイド部材10は、
図2に示されるように、円盤状の第1プレート11及び第1フランジ部12を有する皿状の部材である。第1フランジ部12は、第1プレート11の外縁部から当該第1プレート11と直交する方向に延出し突条である。
【0016】
第1フランジ部12は、金属板にプレス加工等の塑性加工が施されて第1プレート11と共に一体成形されている。なお、第1プレート11の外縁部であって、第1フランジ部12に対応する部位には、当該第1フランジ部12側に陥没した段付き部13が形成されている。
【0017】
<ラチェット>
ラチェット20は、バックフレーム(図示せず。)に対して固定される部材である。バックフレームはシートバックの骨格を構成する部材である。シートバックは、着席者の背部を支持する部位である。
【0018】
ラチェット20は、円盤状の第2プレート21及び第2フランジ部22を有する皿状の部材である。第2プレート21は、第1プレート11と空間A1を隔てて対向配置された部位である。
【0019】
第2フランジ部22は、
図1に示されるように、第2プレート21の外縁部全周から第1プレート11側に延出した突条である。第2フランジ部22は、金属板にプレス加工等の塑性加工が施されて第2プレート21と共に一体成形されている。
【0020】
第2フランジ部22と第2プレート21との境界部には、
図2に示されるように、テーパ部23が設けられている。テーパ部23は、境界部のうち当該境界部を挟んで空間A1と反対側、つまり境界部の外側に設けられている。
【0021】
当該テーパ部23は、ラチェット20の径方向外側に近づくほど第1プレート11に近づくように傾斜した円錐テーパ状の部位である。なお、テーパ部23の外縁23Aとは、テーパ部23のうち最も径方向外側に位置する部位をいう。
【0022】
第2フランジ部22の内周面には、
図1に示されるように、凹凸部41A~43Aに噛み合う凹凸部24が設けられている。凹凸部41A~43Aそれぞれは、ポール41~43それぞれに設けられている。
【0023】
ポール41~43は、ガイド部材10とラチェット20とに挟まれた空間A1内に収納されている。ポール41~43は、第2フランジ部22に対して離接変位可能である。そして、凹凸部41A~43Aが凹凸部24に噛み合った状態では、ガイド部材10はラチェット20に対して回転不可な状態となる。
【0024】
<外周リング及びその他>
外周リング30は、リクライナリングの一例であって、ガイド部材10とラチェット20とを連結する。具体的には、外周リング30は、ガイド部材10がラチェット20に対して相対的に回転することを許容した状態で、当該ガイド部材10がラチェット20から離間することを規制する。
【0025】
ヒンジカム44は、ポール41~43を変位させるための部材である。当該ヒンジカム44は、外部から操作力を受けて回転すると、ポール41~43の凹凸部41A~43Aを凹凸部24から離間させる。
【0026】
当該操作力が消失すると、ポール41~43は、スパイラルばね45の弾性力によって凹凸部41A~43Aが凹凸部24に嵌り込む位置まで変位した後、当該弾性力によって当該位置に保持される。
【0027】
<2.外周リングの詳細>
<2.1 外周リングの構成>
外周リング30は、
図3に示されるように、環状のリング本体31、第1リングフランジ部32及び第2リングフランジ部33を有し、ガイド部材10及びラチェット20を挟み込むような略U字状又はコの字状の断面形状に構成されている。
【0028】
具体的には、第1リングフランジ部32及び第2リングフランジ部33は、リング本体31から径方向内側に延出した部位である。「径方向内側に延出」とは、円環状のリング本体31の中心側に向かう向きに延出する意味である。
【0029】
第1リングフランジ部32部は、ガイド部材10の外側において、当該ガイド部材10の外周側(本実施形態では、段付き部13)と対向している。第2リングフランジ部33は、ラチェット20の外側において、当該ラチェット20の外周側(本実施形態では、第2フランジ部22及びテーパ部23)と対向している。
【0030】
なお、第1リングフランジ部32とガイド部材10との隙間、及び第2リングフランジ部33とラチェット20との隙間は、設計中心寸法において1mmに満たない微少な寸法である。
【0031】
このため、第1リングフランジ部32は、ガイド部材10の外側と接触可能である。第2リングフランジ部33部は、ラチェット20と接触可能である。外側とは、ガイド部材10とラチェット20とに挟まれた空間を内側としたとき、当該内側と反対側をいう。
【0032】
<3.リクライナ(特に、第2リングフランジ部)の製造方法>
図4は、本実施形態に係るプレス方法を実施するためプレス装置100を示している。すなわち、当該プレス装置100は、外周リング30に塑性加工を施して第2リングフランジ部33を成形するための装置である。
【0033】
プレス装置100は、
図4に示されるように、パンチ110、パンチホルダ120、ダンパー130、押圧型(上型)140、押圧器150、押圧力検出部160、制御部170及び受け型(下型)180等を少なくとも備えて構成されている。
【0034】
<パンチ>
パンチ110は、外周リング30のうち第2リングフランジ部33に相当する部位を押圧する部材である。これにより、外周リング30の一部が塑性変形してリング本体31から径方向内側に延出した部位、つまり第2リングフランジ部33が成形される。
【0035】
なお、本実施形態では、複数(本実施形態では、120度間隔で3つ)のパンチ110が設けられている。つまり、本実施形態に係るプレス装置100は、複数箇所にて外周リング30を押圧して第2リングフランジ部33を成形する。
【0036】
<パンチホルダ、ダンパー>
パンチホルダ120は、パンチ110の押圧方向(
図4では、上下方向)に当該パンチ110を変位可能に保持する部材である。ダンパー130は、パンチ110を押圧の向き(
図4では、下向き)に押圧する弾性力を発揮する。
【0037】
なお、パンチホルダ120のA部には、パンチ110に設けられた鍔状のフランジ部111に係止可能な係止部121が設けられている。このため、パンチ110は、フランジ部111が係止部121に係止した状態を超えて押圧の向き(
図4では、下向き)に変位することはない。
【0038】
また、パンチホルダ120の上部、つまり係止部121と反対側は、押圧型140により閉塞された状態となっている。このため、パンチ110は、パンチホルダ120の上端面を超えて押圧の向きと反対向きに変位することはない。
【0039】
<押圧型、押圧器>
押圧型140は、ダンパー130及びパンチホルダ120が固定された完全剛体とみなることが可能程度の剛性を有する上型である。押圧器150は、押圧型140を押圧の向きに押圧するプレス機である。
【0040】
本実施形態に係る押圧器150は、サーボモータとボールネジとを利用したサーボプレス機である。なお、パンチ110を介して外周リング30に作用する押圧力は、下型である受け型180にて受ける。
【0041】
<押圧力検出部>
押圧力検出部160は、パンチ110がリクライナリング30に作用させる押圧力、つまり押圧器150が発生する押圧力を検出する。当該押圧力検出部160の検出信号は、制御部170に入力されている。
【0042】
<制御部>
制御部170は、押圧器150の作動を制御するコントローラである。当該制御部170は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータ方式のコントローラである。なお、押圧器150の作動を制御するためのソフトウェアは、ROM等の不揮発性記憶部に記憶されている。
【0043】
そして、制御部170は、パンチ110が第2リングフランジ部33に相当する部位を押圧し始めた後、押圧力検出部160が検出した検出値が予め決められた閾値を超えた時から、押圧型140が予め決められた寸法(以下、所定寸法という。)だけ変位した時に押圧器150による押圧を停止させる。
【0044】
<プレス装置の作動>
押圧器150が作動していない状態(以下、初期状態という。)では、
図4に示されるように、パンチ110のフランジ部111が係止部121に係止した状態となっている。なお、ダンパー130は、初期状態において、予め決められた弾性力を発揮している。
【0045】
押圧器150が作動して押圧型140が押圧の向きに変位すると、押圧器150の押圧力は、ダンパー130を介してパンチ110に伝達され、第2リングフランジ部33がテーパ部23に近づくように外周リング30が塑性変形していく。
【0046】
このとき、パンチ110は、第2リングフランジ部33、つまり外周リング30から受ける抵抗力により、フランジ部111が係止部121から離間するとともに、その離間寸法が大きくなっていく(
図5参照)。
【0047】
その後、第2リングフランジ部33がテーパ部23に接触すると、押圧器150が外周リング30から受ける抵抗力が急激に大きくなる。そして、本実施形態では、抵抗力が急激に大きくなる時の抵抗力(
図7の荷重変曲点)が、上記閾値として採用されている。なお、
図7は、押圧力(抵抗力)と押圧型140の変位量を示すグラフである。
【0048】
その後、制御部170は、押圧型140が所定寸法だけ変位した時に押圧器150による押圧を停止させる。なお、押圧器150の押圧力が閾値に到達した時以降のいずれかのタイミング以降においては、パンチ110は、押圧型140に接触し得る(
図6参照)。
【0049】
なお、当該タイミング以降、つまり
図6に示される状態となった時以降においては、事実上、パンチ110は、押圧型140と一体化して変位する。つまり、当該タイミング以降においては、パンチ110を押圧する力は、実質的に、ダンパー130を介することなく、直接的にパンチ110に伝達される。
【0050】
因みに、上記の作動説明からも明らかなように、初期状態におけるダンパー130が発生している弾性力は、少なくとも第2リングフランジ部33を塑性変形させることが可能な大きさ以上であることが必要である。
【0051】
また、当該タイミング以降においては、パンチ110を押圧する力は、ダンパー130を介することなく、直接的にパンチ110に伝達されるので、当該タイミング以降においては、ダンパー130が発生する弾性力は、事実上、上昇変化しない。
【0052】
<4.本実施形態に係るプレス装置及びプレス方法の特徴>
プレス装置100及びプレス方法では、押圧力検出部160が検出した検出値が閾値を超えた時から、押圧型140が所定寸法だけ変位した時に押圧器150による押圧を停止させるので、第2リングフランジ部33に適切なプリングバックが発生することが期待でき得る。
【0053】
すなわち、制御部170は、検出値が閾値を超えるまで、つまり、第2リングフランジ部33がテーパ部23に接触して抵抗力が急激に大きくなるまで、パンチ110を単純に押圧して外周リング30を塑性変形させている。
【0054】
そして、「第2リングフランジ部33がテーパ部23に接触して抵抗力が急激に大きくなる」ことは、各部品の寸法バラツキ等の影響を受けない。換言すれば、「圧力検出部160が検出した検出値が閾値を超えた時」は、各部品の寸法バラツキ等の影響を受けない。
【0055】
したがって、検出値が閾値を超えた時から押圧型140が所定寸法だけ変位した時に押圧器150による押圧を停止させれば、第2リングフランジ部33とラチェット20との間に適切な隙間を発生させることが可能となる。延いては、第2リングフランジ部33とラチェット20との干渉が発生することを抑制でき得る。
【0056】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、抵抗力が急激に大きくなる時の抵抗力(
図7の荷重変曲点)が、上記閾値として採用されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、荷重変曲点に対して所定荷重だけ加算又は減算された値が上記閾値として採用された構成であってもよい。
【0057】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0058】
1… リクライナ
100… プレス装置
110… パンチ
111… フランジ部
120… パンチホルダ
121… 係止部
130… ダンパー
140… 押圧型
150… 押圧器
160… 押圧力検出部
170… 制御部